KIMONO真楽
ホーム
キーワード一覧パーソナリティ一覧つながり一覧ニュースヘルプ
キーワード最新5: 「さよならは別れの言… | KIMONO真楽同窓会 | 猫心〜にゃんはーと | 和服猫 | ホセイン・ゴルバ「時… | ...more

むかし桜の空間
最近の5件
2016年 11月 | 10月 | 9月 | 8月 | 7月 | 6月 | 5月 | 4月 | 3月 | 2月 | 1月
2015年 12月 | 11月 | 10月 | 9月 | 8月 | 7月 | 6月 | 5月 | 4月 | 3月 | 2月 | 1月
2014年 12月 | 11月 | 10月 | 9月 | 8月 | 7月 | 6月 | 5月 | 4月 | 3月 | 2月 | 1月
2013年 12月 | 11月 | 10月 | 9月 | 8月 | 7月 | 6月 | 5月 | 4月 | 3月 | 2月 | 1月
2012年 12月 | 11月 | 10月 | 9月 | 8月 | 7月 | 6月 | 5月 | 4月 | 3月 | 2月 | 1月
2011年 12月 | 11月 | 10月 | 9月 | 8月 | 7月 | 6月 | 5月 | 4月 | 3月 | 2月 | 1月
2010年 12月 | 11月 | 10月 | 9月 | 8月 | 7月 | 6月 | 5月 | 4月 | 3月 | 2月 | 1月
2009年 12月 | 11月 | 10月 | 9月 | 8月 | 7月 | 6月 | 5月 | 4月 | 3月 | 2月 | 1月
2008年 12月 | 11月 | 10月 | 9月 | 8月 | 7月 | 6月 | 5月 | 4月 | 3月 | 2月 | 1月
2007年 12月 | 11月 | 10月 | 9月 | 8月 | 7月 | 6月 | 5月


2011.2.28 [月] 2月の着物着用備忘録

今月の着物着用メモ。

1日 結城紬(松煙染・灰みの茶色、亀甲模様) 袋帯(野蚕紬、焦げ茶・生成り)
2日 江戸小紋(六谷紀久男型・井関義治染、百選柄、黒地) 袋帯(京友禅染、銀鼠色、杉林)
4日 本結城紬(奥順、黒・藍、総絣) 染名古屋帯(雪の結晶柄、灰白色)
5日 結城紬(藤貫、銀鼠色、雪輪) 袋帯(組帯「縄文の畦」、紫紺色)
7日 訪問着(総絞り、灰色) 袋帯(橋本清、壱千八百織、「加賀浪漫 南天に鳥」、墨色地、銀霞)
9日 小紋(総疋田絞り、千草鼠色) 京袋帯(龍村、名物裂、經錦 花文暈繝錦)
12日 結城紬(奥順、灰藤色、無地) 染名古屋帯(染谷洋、寒牡丹、薄灰色)
13日 訪問着(総絞り、灰色) 袋帯(手織本綴、灰色に銀杢綴、源氏車に波)
14日 結城紬(奥順、灰藤色、無地) 袋帯(刺繍「煌彩花瑞鳥」、黒地、亀甲取り瑞鳥紋)
18日 江戸小紋(小林義一、お召十、白山紬、茄子紺)名古屋帯(竹内功、刺繍、灰色の市松地)

10回着用。
着物は、結城紬を5回、絞りを訪問着と小紋で3回、江戸小紋を2回。
江戸小紋以外は、暖かい結城紬と絞りで、計8枚。 結城紬1枚と絞り訪問着を2回着ている。

帯は、袋帯6本、京袋帯1本、名古屋帯3本で、全部違う帯を締めている。
季節的に冬向きな帯と、少し華やかな帯が多い。

それなりに回数は着たものの、着たのは前半ばかりで最後が18日。
このところ着物を着ていない気がするのは、無理もないことで、下旬にも着たかった。

2011.2.26 [土] ピアノライブと舞楽と

25日: 天真庵ライブ
天真庵での夕方からのライブに伺うのは久しぶり。
今までクラシックギターや歌など何度か聴かせていただいているが、
今回の赤松林太郎氏のピアノソロは初めて。
思いがけなく真楽メンバーにもお会いできて、楽しいひとときを過ごさせていただいた。

*****
26日: 舞楽
午後は、国立劇場の雅楽公演の、舞楽を観に行った。
2度寝・3度寝を繰り返し(汗)、気づいたらダメ〜 もう完全にアウト。(涙)
観たい公演が3つも重なって、観る機会の一番少ないこの公演を選んだのだし、
角席で周りの方へのご迷惑も最少で済むだろうと、遅刻承知で出かけた。
珍しく前の晩に、着物・帯だけでなく帯締め・帯揚げなどの小物も揃えておいたのに、
着物を着ている時間などないと飛び出した。 珍しいことをしたのがいけなかったのかも..
冒頭を少し見損なったものの、思ったより早く到着できてホッ。

今回の公演は「蘇合香・そこう」一具(全曲)《前篇》と、「狛桙・こまぼこ」。
「蘇合香」は大曲の1つで、上演時間が長いので2年がかりでの上演とかで、今回は前篇だけ。
現行曲の中で最も長大で、かつ変化に富んだ構成を持つことで知られているそうだが、
私には、他の雅樂・舞楽同様、同じような曲想・舞の繰り返しに思えるのがちょっと悲しい。
6人の舞人がかぶる蘇合香の草をかたどったという甲が印象的。
「狛桙」は、別名「棹持舞」といわれるそうで、4人の舞人が棹を持って舞うのが珍しい。

独特の音色と舞を楽しんでから、可否道でコーヒー。
夕方からの健康講座のため、着替えに時間が必要な着物だったら寄れなかったし、怪我の功名?

2011.2.23 [水] 伊豆・花めぐり

22日・23日と、1泊2日のバスツアーに参加して、伊豆の花めぐりを楽しんできた。
このところ体調がイマイチでツアー前日の本年度最後のサークル練習も休んでしまったので、
初参加の国内ツアーに多少の不安があったが、概ね元気に楽しく行って来られた。

椿(これは早過ぎたのか3分咲き程度)、河津桜、南伊豆のみなみの桜と菜の花、修善寺梅林、
それにOPで熱帯植物園やら洋蘭パークなどにも寄る、文字通り花を巡る旅。
淨蓮の滝にも行き、手始めとしては少し盛り沢山過ぎかと思ったが、
ホテル到着が早く、出発も遅めで、ホテルの温泉でノンビリできたのもよかった。
4食つきの食事もウリらしいものの、こちらはちょっとガッカリ。
でも、出かける前に食事は期待しないようにと子供に釘をさされていたのが幸い。(笑)
ホテルは悪くなかったし、参加費を考えたら期待する方が無理だろうと思うから、成る程と納得。
結構楽しめたら、次はどこに行くか、国内か外か.. と、もう次に気持がいくのがおかしい。

学生時代は旅とスキーが趣味だったが、働き出してからは殆ど行けず、
時間ができたらまた旅行に行きたいと思いながら、体調不安で先送り続けて、
退職頃に比べたら随分元気になってきたのに、なかなか実行できないうちに5年近く経ってしまった。
寒いこの時期に近くて暖かいアジアに羽田発着便で行こうかと漸く腰を上げたものの、
送られて来た資料の詳細日程を見て、連日の早出・遅い到着で、あまりの強行旅程に見送り。
それが、ひと月あまり前に新聞に折り込まれていたチラシの河津桜に目を留めて、
言わば予行演習として、バス旅行に参加してみることにしたのだが、
1人部屋で、同室の方に気を使うことも無く、夜中に本を読んだり、気ままで気楽。
国内なら個人旅行の方が断然好みではあるものの、ツアーで楽に出かけるのも悪くない。
ひょっとすると、癖になるかも..(爆)

2011.2.18 [金] 着物で眼福、能楽も堪能

夜の能楽公演の前に、「三人の匠による華麗なる技の競演」という「三匠会」に寄った。
伊賀組紐の松山好成氏と、百花さんのお師匠さんでもある江戸刺繍の竹内功氏に、
江戸小紋の松綱の当代主・砂川裕孝氏の、3人の作品展で、東京では多分初めての会。
昨秋いただいた竹内氏の刺繍帯を下ろし、松山氏の帯締めを合わせて行ったが、
竹内ご夫妻に喜んでいただき、砂川氏・松山氏にもコーデをお褒めいただき、私もニコニコニッコリ。
コートと残り布で作ってもらったバッグも好評で、それも嬉しかった。
着物も帯も、もう手が出せないものの、帯締めならと1本だけ購入。
更に、染帯の染谷洋氏もいらして、好きな帯を描いた方にもお会いでき、思いがけない喜び。
特選サロンでは、秋山眞和氏のたくさんの作品の展示、千總・川島織物・矢代仁の鼎美会もあり、
素敵な着物をたっぷり拝見して、眼福、眼福。

*****
国立能楽堂の定例公演は、狂言・大蔵流「惣八」と、能・喜多流「竹雪」で、
狂言もお能も今まで観たことが無い曲だったので楽しみにしていたが、
両方とも期待に違わぬいい舞台で、観られてよかった!と思った。

狂言「惣八」は、元出家の料理人と、元料理人の出家の、商売替えはしたものの
不慣れな2人の起こす騒動が、とってもおかしくて、楽しく観ているうちに終わり。
惣八がシテで出家がアドなのには、どう違うの?と思ったけれど、
ひょっとして曲名が「惣八」だからなだけ?などと考えたりして..(爆)
シテ/惣八・茂山七五三、アド/僧・千五郎、アド/主人・千三郎。
茂山3兄弟の共演で、この顔ぶれは凄いと思う。
大分歳の離れた千三郎さんが少し緊張気味のような気がしたのは、2人の兄のプレッシャー?(笑)

稀曲という能「竹雪」は、私だけでなく、鑑賞歴の長い方々でも観たことの無い方が多いらしい。
プログラムによると、宝生では数年おきに上演されるものの、
金剛・喜多では廃曲にはされず演目に残ってはいるものの殆ど上演されないとか..
演者が凄い陣容で、ワキ、囃子方、地頭と、4人も人間国宝がいて、人気者の萬斎も出て..
アイが狂言担当の茂山家でなく流派も違う野村家なのが、稀曲のためなのか珍しい。 
シテ/月若の母・香川靖嗣、子方/月若の姉・内田貴成、子方/月若・友枝大風、
ワキ/直井左衛門・宝生閑、アイ/継母・野村萬斎、アイ/従者・高野和憲。
笛・一噌仙幸、小鼓・鵜澤洋太郎、大鼓・亀井忠雄。
後見・塩津哲生など、地頭・友枝昭世。
子方の頑張りも含め、いいお能だった。 もう少し上演されてもいいように思う。
シテの面が白く独特で、何かと思っていたら、白曲見というらしい。

*****
終演後は、また友人ととやま料理「五万石」で食事とおしゃべり。
いつものお酒が品切れだったので、それならお燗にしようと、珍しいというか多分初めての燗酒。
人肌に温めてもらった酒を、いつもより少し多めに飲んで、料理も美味しくいただいた。
外に出たら、またまた風の寒さに震え上がる感じだった。

*****
着物:  江戸小紋・お召十。 白山紬。 茄子紺色。 (六谷泰英型・小林義一染) 
帯:   名古屋帯。 刺繍。 灰色の市松地。 四角い刺繍の組み合せ。 (竹内功)  (お初)
帯締め: 伊賀組紐。 灰紫色、片側に薄黄緑・白色入り。 撚り房。 (松山好成)
帯揚げ: 縮緬。 灰藤色。 雪輪に模様入り。  
履物:  灰色台(エクセーヌ)。 灰紫の組紐の鼻緒。 (伊と忠) 
バッグ: 利休バッグ。銀無地。(山岡古都)   中型トートバッグ。お召し生地。乳白色。(お初)
コート: 道行長コート。 薬墨染。 銀無地。 (山岡古都)。  紫色の大判カシミアマフラー。

2011.2.17 [木] 昨日・今日

昨日は、文楽の第一部を観に行って、帰りに三匠会に寄る予定が..
一日休養日の予定だった前日に急に母のところに行くことになって、
何をしたでもないのに、疲労感が強くて気になっていたら、
朝は出かけられる状態でなく、初めの「芦屋道満大内鑑」は諦め。
思い切りが悪く、幕間後の「嫗山姥」には行きたいと思ったものの..
楽しめる状態ではなく、やっぱり諦め。
見損なった残念さと、チケットを無駄にした勿体無さと..
午後になって、どうにか家事を少しだけ..

夜は元気付けに、近くのフランス料理店「ジヴェルニー」で久しぶりのディナー。
以前は仕事帰りに寄ったので夜ばかりだったのに退職後は一変して昼ばかりになっていたら、
夜はコースよりアラカルト中心になっていて、変化を実感。
ウェルカムシャンパンと、アミューズに平賀の雪豚の自家製ハムをサービスしていただいて、
もう少し欲しいかも..と思う美味しさに、期待が膨らんだ。
オードブルに選んだ厚岸の牡蠣をレモンクリームでいただくものも、なかなか美味。
人参のポタージュスープの後は、産地は忘れたが仔鴨のソテー。
量が多いから少なめにしましょうかとギャルソンに言われて、ハーフポーション。
(少なくともこの店では大食漢とは思われていないらしい。 爆)
デセールは、お米で作ったリオロというのを選んだけれど、楽しい食感でグー。
シャンパンの後に、白ワインと赤ワイン(こちらはハーフ)をいただいたら、やはり赤い顔に..
少し恥ずかしいものの歩いて帰るのだからと..

*****
今日は夜の健康講座に出席。
今日も1時間びっしり動いて、動けたことにホッとした。

姉と話すと、頑張り屋の姉が当たり前と思うことを私はしない・できないので、耳が痛い。
本人は多分そんなつもりは無いらしいのだが、何気なくひょいと言うことがキツイ。
もともと優しい姉だし、キツイことを言われても姉ならばこそと思うし、
何より、自分でも自分を甘やかしていると認識しているので、おとなしく拝聴。
一緒に親元にいた頃は強さなど感じなかったのに、姉はいつからか強くなったみたい。
主婦業の中で培われた強さなのかな〜

それにつけても、みにさんのお姉さまのことが気がかりで、ご回復をお祈りしています。 
そして、みにさんご自身もご無理し過ぎないように、ご自愛くださいね。 

2011.2.14 [月] オペラ「椿姫」

お馴染みのオペラ「椿姫」を観に夕方から出かけた。
先月はオペラなしで今月2回とは、バランスが良くない。(苦笑)

ソプラノの素晴らしさに、このオペラは正にヴィオレッタのオペラだと、当たり前のことだが、再認識。
主役がいいと楽しく聴けて、とてもうれしい。
ヴィオレッタ:パトリツィア・チョーフィ、アルフレード:ウーキュン・キム、
ジェルモン:ルチオ・ガッロ、フローラ:小野和歌子など。

*****
着物:  結城紬。 灰藤色。 無地。 (奥順はたおり娘) 
帯:   袋帯。 黒地・銀杢。 亀甲取り瑞鳥紋刺繍「煌彩花瑞鳥」。
帯締め: 伊賀組紐。 灰紫色、片側に薄黄緑・白色入り。 撚り房。 (松山好成)  
帯揚げ: 縮緬。 薄い竹色。 草木染(竹染) 
履物:  ラバーソール台。 天と鼻緒は、濃深緑色の本革。 (菱屋のカレンブロッソ)
バッグ: ボストン型バッグ。  ヌバッグ、灰緑色。 (ロエベ)

今日も着物は暖かさ優先。 演目を考えて紬にもよさそうな明るく華やかな刺繍帯。
夜遅くには雨・雪になりそうな予報だったが、家を出るときには既に降り出していた。
知らずに玄関を出て、雨音にビックリ..
着替える時間は無いので、二部式のナイロンの雨コートの下をコートの下に巻き、草履を替えた。
草履は雨下駄も雨草履も出す余裕が無く、雨仕様3番目のスニーカー草履。(笑)
帰りは雪になり、劇場付近では粉雪だったのが、家の方ではぼたん雪。
底が高いラバーソールの草履でも、当然のことに爪皮なしなので、足袋の爪先が濡れて..

2011.2.13 [日] 真楽・新年会

雪の間の貴重な晴日に、1年ぶりの日蔭茶屋で、皆さんと楽しいひとときを過ごさせていただいた。
2次会でKURAさんのお宅にもお邪魔させていただいて、更に濃いひととき。
ひとりぼっちだった我が家の白い人にお友達を連れ帰れたのもうれしい。

*****
着物:  訪問着。 総絞り。 灰色。  
帯:   袋帯。 手織本綴。 グレーに銀杢綴。 源氏車に波。 (お初)
帯締め: 五嶋紐。 灰緑色、生成り・臙脂色入り。  
帯揚げ: 縮緬。 薄い肌色? たんから染。 (松原)  
履物:  薄いパ−プルシルバーの台。 白色の皮シコロ織の鼻緒。 (長谷川商店) 
バッグ: ボストン型バッグ。  ヌバッグ、灰緑色。 (ロエベ) 

寒さ対策に、暖かさ優先の着物。
帯はいつもより少し華やかなのを合わせてみた。

2011.2.12 [土] 能楽・普及公演

第2土曜日恒例の普及公演を観に国立能楽堂に出かけた。
解説・あんないの後、狂言・和泉流「釣針」と、能・観世流「田村」。

狂言だけでなく歌舞伎でも上演される「釣針」は、
申し妻・貰い妻の話で、今の時代にはそぐわないけれど、いつ観ても何とも楽しい。

今日の楽しみだったお能「田村」は、小書きの「替装束」つきで、
常より神体に近い演出だそうだが、私は初見なので違いは不明。
修羅能でも、負け戦による滅びでなく勝ち戦の話なので、シテの苦悩はなく、華やかな印象。
前シテ/童子、後シテ/坂上田村麻呂。
終始、楽しく鑑賞して、いいお能を観たと気持ちよく能楽堂を後にした。

*****
着物:  結城紬。 灰藤色。 無地。 (奥順はたおり娘) 
帯:   染名古屋帯。 薄灰色地、お太鼓の下は白。 寒牡丹、前帯は梅に小鳥。 (染谷洋) 
帯締め: 伊賀組紐。 薄い灰色、片側に紫と小豆色入り。 蛸足房。 (松山好成)  
帯揚げ: ちりめん紬。 京友禅。 灰藤色、白・灰・肌色入り。 (京姉小路) 
履物:  ラバーソール台。 天と鼻緒は、濃深緑色の本革。 (菱屋のカレンブロッソ)

寒牡丹も梅も時期的には遅いとは思いながら、何となく雪の帯を締めたくて、
でも雪の結晶ではもうあるまいと、雪の中の寒牡丹柄のこの帯を締めた。
夜から雨・雪の予報もあったが、準備開始頃は降りそうも無いので安心していたら、
最寄駅を出たら、もう降り出していた。 帰りは更に強めの雨。
乾燥状態の後のお湿りには一息つけるけれど、着物には辛い。

2011.2.11 [金] 雪の日はノンビリ、マッタリ引き篭もり

起きた時から、白いものがチラチラ舞っていて、室温は低いけれど、何故かスッキリ明るい気分。
寝たのは人が普通なら起き出す時間だったが、4時間弱の睡眠でも、
昨日干した布団のお陰か、昨夜の健康講座土産の筋肉痛も何のその、気持ちよく起床。
いつものコーヒーを淹れる前に、久しぶりにお薄を点てたら、ゆったり感倍増。(笑)
これも本当に久しぶりに、オペラのCDをかけ、ボンヤリ・ノンビリ.. 贅沢なひととき。
プチしあわせを味わいながら、庶民じゃのう!とちょっとおかしい。

こちらは降るとも言えないくらいの霙だが、こんな日にわざわざ出かけなくてもと、
外食予定は、予約しているわけでもないので、取り止め。
今日は家で、私の得意技、ノンビリ・マッタリ過ごすことに変更。(爆) 
と思いながら外を見たら、霙より白さが増して雪らしくなってきた。
三連休でお出かけの方々が恙無く楽しまれますように..と思う。

真夜中には雪も雨も止んで、傘を差す方が見当たらなくなった。
明日の予報では、明け方には霙も降るらしいが、概ね弱雨か曇り。
午後にも夜にも予定があって、凍った道は歩きたくないものの、出かけるつもり。
凍らないことを願いながら、もう寝ましょ。

2011.2.9 [水] 喜劇「ペテン・ザ・ペテン」

喜劇は滅多に観ないけれど、歌舞伎座の建て替え中は少し範囲を広げてみようかと、
「ペテン・ザ・ペテン」@新橋演舞場の夜の部を観に出かけた。
この劇場2月恒例の、勘三郎、藤山直美、柄本明の出演で、ラサール石井演出の喜劇。
今回は、渡辺えり、小池栄子、ベンガルも出演。
恒例だそうだが初めて観るのに、勘三郎さん病気休演で、演出のラサール石井が代演。
歌舞伎役者で今一番の人気者だから疲れが溜まったのだろう。 お大事に..

こういう喜劇は、好みで無いな〜 全く好みでない..
が、おかしい.. ドタバタ、しんみり.. おかしい。

*****
夕方からの観劇の前に、日本橋で野暮用を済ませた。
その前に、何をどう勘違いしたのかキイさんの出店が今日からだと思い込んで、
ご挨拶がてら小物を頂戴しようかと三越の5階でコーナーを探すが見つからない。
それもその筈、ひと月早かったらしい。 せっかちと言うか、何という粗忽..(苦笑)

で、時間があるので、フクの日だしと、高島屋の地下の「春帆楼」のイートインコーナーに。
タッチの差で席が埋まってしまったが、まだ時間があるので珍しく待つことにしたら、
なかなか空かない。 でも、待ち始めてしまったので、待つ・待つ・待った。
今月限定という天然ものと養殖の刺身の食べ比べセット(煮こごりつき)にご飯。
持ち帰り用の天然ものの唐揚げも、量が多いから半分だけ温めてもらい、後は持ち帰り。
冷酒と一緒にいただいたら、待ち時間が長かったせいもあり、予定時間を過ぎている。(汗)

こういう時に限って無料のメトロリンクバスが来ない。
で、銀座まで急いで歩いたら、冬なのに汗ばんできた。
デパ地下でおやつを調達などしていたら、芝居にはまたもタッチの差で滑り込みアウト。(涙)
角席だから、すっと座ったものの、今日はついてない日らしい。
終演が早いしタップリ食べてから時間が経っていないので、食事休憩はおやつだけ。
買ってきたおやつの他、めでたい焼も食べて、我ながらよく食べる〜と呆れ気味。

*****
着物:  小紋。 総疋田絞り。 千草鼠色。 
帯:   京袋帯。 名物裂。 經錦。 花文暈繝錦。 (龍村) 
帯締め: 灰みがかった薄緑。 辻ヶ花柄入り。 (小倉淳史)
帯揚げ: 縮緬。 極薄橙色? 松葉柄入り。   
履物:  灰色台(エクセーヌ)。 灰紫の組紐の鼻緒。 (伊と忠) 
コート: 長道中着。 まほら紬。紺地、臙脂・灰色等の格子柄。
     黒地に茶色の濃淡のカシミール刺繍のショール。

総絞りの暖かさを再認識したばかりなので、今日もカジュアルな総絞り小紋。
たったか歩くと、暖かいより暑かった。(爆)

2011.2.8 [火] 展覧会をはしご

今日発売開始のチケットを取るべく、今日も朝からスタンバイ。 5回の公演チケットを無事確保。
いい席は取れず、希望のブロックも取れなかった公演もあったが、取れただけでOK。
ホッとしたところで、曇り空に大物の洗濯を先延ばしにしてしまったので、今日の予定を再検討。
家事は何だかんだと理由をつけて先延ばしばっかり。(汗)

会期があと10日という展覧会の招待券があるのを思い出して、午後から出かけることにした。
いつもは1人で出かけるのだけれど、ふと思い立って美術館に近そうな方をお誘いしてみたが、
今日の今日では、やはり無理で空振り。(苦笑)  いつも通りのおひとりさま外出。

まずは終了近い「歴史を描く−松園・古径・靫彦・青邨−」@山種美術館。
テーマにはあまり惹かれなかったのだけど、目を惹かれる絵があちらこちらにあって、
来てよかったと思いながら鑑賞。
別室の「松園が描く江戸のよそおい」という作品も、まとめて観ると印象的。

そして会期半ばの特別展「日本の古人形 −三春・鴻巣・堤など−」@日本民藝館。
人形も面白かったが、第3室の「北国の衣裳」が好みで、とても素敵。
こぎん、菱刺しに、型染、紫根染の絞り..

楽しく鑑賞して、帰宅。
ただ、座っていると腰痛が、歩くと右膝痛が.. 辛い。
健康講座に参加してどうにか頑張って動いているけれど、この調子だといつまで参加できるか..

2011.2.7 [月] 文楽 第二部・第三部

文楽二月公演は、今年も例年通りの3部制。
今日は第二部・第三部を続けて観るため、昼過ぎから準備して出かけた。

第二部は「菅原伝授手習鑑」。
「道行詞甘替」と、「吉田社頭車曳」・「茶筅酒」・「喧嘩」そして「桜丸切腹」の段とで、
「加茂堤」はないけれど、桜丸中心の上演。
文楽と歌舞伎では筋が違うことも珍しくなく、初めての時は途惑ったこともあるが、
今日は筋でなく、着物や髪型などが目について、あれれっと思った。
「切腹の段」の、女房3人の衣裳、梅王・松王の髪型、桜の木の折れ方...
文楽でも前に観たことがあるはずなのに、今まで気づかなかったのは何故? 寝ていたの?

「道行」は、呂勢大夫、咲甫大夫、南都大夫などに、富助を芯に大勢での掛け合い。
「車曳」も、松香大夫、津国太夫、芳穂大夫(代演)、睦大夫などで、掛け合い。 三味線は宗助。
「茶筅酒」が千歳大夫・團七、「喧嘩」が文字久大夫・清志郎、「桜丸切腹」が住大夫・錦糸。
人形は、桜丸を簔助(車曳から。道行は一輔)、親白太夫を勘十郎、梅王丸を文司、松王丸を玉也、
女房は、八重を清十郎、春を勘彌、千代を勘壽、刈屋姫を清五郎、斎世親王を幸助など。

聴き応え・観応えがあって、大いに楽しんで鑑賞。
「茶筅酒」から「切腹」までの、大夫1人での語り分けの見事さ・素晴らしさ。
住大夫だけでなく、千歳大夫が一段とよくなって、文字久大夫もぐっと成長したような..
特に、住大夫さんの素晴らしい語りに、簔助、勘十郎などの遣う人形で、「切腹」の段を堪能。
じっと聴き入る場内には、緊張感というか息を呑むような雰囲気が溢れた。

第三部は「義経千本桜」。 「渡海屋・大物浦の段」と「道行初音旅」。
こちらは歌舞伎と筋が少し違うのが、また楽しい。
「渡海屋・大物浦」は、口が文字久大夫・喜一郎、中が英大夫・清介、切が咲大夫・燕三。
「道行」は、津駒大夫、咲甫大夫、芳穂大夫などに、三味線は寛治が芯で、掛け合い。
人形遣いは、「渡海屋・大物浦」が銀平実は知盛を玉女、女房おりう実は典侍局を和生などで、
「道行」が静御前を簔助、忠信実は源九郎狐を勘十郎。

「渡海屋・大物浦」は期待通りだったが、いつもならあまり期待しない「道行」もよくて、
やはり舞台は演者次第と思いながら楽しんだ。
「道行」は華やかな書割に、人形遣いの簔助・勘十郎の裃がお洒落で華やか。
特に勘十郎は、狐を遣う初めの部分とその後の狐忠信の時で着物・裃が変わるのが楽しい。

第一部に出演予定だった文雀さんは休演だそうだし、
簔助さんは素晴らしかったけれど、年齢を感じさせられることもあり、お身体お大事に..と願う。

*****
今日も通し観劇の友人に会って、今月は今日までの7日間のうち5日も会うとは、
趣味が同じと言っても、何なんでしょ..と思って、おかしいと言うかちょっと呆れ気味。(笑)
チケットは別々に取っているものの、日にち限定の公演のほか、
チケ取りのため売り出し初日は動き難いから、似たような日からの選択になるためらしい。
今月は同じ予定がまだあるし.. これからもどうぞよろしく。

*****
着物:  訪問着。 総絞り。 灰色。 
帯:   袋帯。 壱千八百織。 「加賀浪漫 南天に鳥」。 墨色地、 銀霞。 (橋本清)
帯締め: 五嶋紐。 極薄桃色。 臙脂色・金糸入り。  
帯揚げ: 縮緬。 極薄橙色? 松葉柄入り。  
履物:  薄いパ−プルシルバーの台。 白色の皮シコロ織の鼻緒。 (長谷川商店) 
コート: 道行長コート。 薬墨染 。銀無地。 (山岡古都)  黒地に青灰色の刺繍ショール。

帯は、少し季節が遅いけれど、墨色に銀だけで、よく見ないと細かい柄は分からないから、
今季も1度くらいは締めたいし、自分がよければいいでしょうと、締めることにした。
着物はこの季節に1、2度着るだけの訪問着で、下手すると着損なうから、帯に合わせて着用。
暖かくてぬくぬくした気分。 やわらかものの中では抜群の暖かさ。
この着物と帯の組み合わせが多いな〜 同じ季節向きだから.. 
この組合わせだと色合いが地味〜なので、帯締めなど小物で色をさした。

新年会には、普段はなかなか着ない訪問着を下ろそうかと漠然と思っていたけれど、
寒くなるようだし、2次会でお邪魔できることになったKURAさんのお宅の様子を考えて、
暖かさ優先で、新年会もこの着物にしようかな〜  帯を少し華やかなのにして.. 

2011.2.5 [土] 若手能

若手能楽師の集まりの「能楽若手研究会」の年に1度の東京公演「若手能」を観に行った。
例年どおり、若手のシテ・ワキ・囃子で、地謡が締めるといった感じの公演。
後見に宗家や師がつくから、演者はテストされている感じなのかしらと思うけれど..
能・観世流「嵐山」、狂言・和泉流「井杭」、能・宝生流「羽衣」。

能「嵐山」は初見だが、華やかで舞など動きもあって楽しんだ。
前場に花守の尉・姥、後場に勝手明神・子守明神そして後シテの蔵王権現、
それにアイ/末社の神も前場・後場で衣裳も面も替わった状態での登場で、華やか。
それに、それぞれの面がアイも含めて印象的で、若手能のときは面の貼り出しが無いのが残念。
シテ・角幸二郎、前ツレ・清水義也、後ツレ・坂口貴信と林宗一郎、ワキ・則久英志、
アイ・奥津健太郎など。
笛・栗林祐輔、小鼓・田邊恭資、大鼓・佃良太郎、太鼓・加藤洋輝。

狂言「井杭」は、初めて観たのが千作さんの井杭で、その印象が強いのだけれど、
今日の子方の井杭が7歳にしてはとても達者で愛らしさもあり、楽しく鑑賞。
シテ/算置・野口隆行、アド/何某・奥津健太郎、子方/井杭・奥津健一郎

能「羽衣」は小書「盤渉・ばんしき」つき。
「嵐山」に比べ地頭だけでなく地謡全体も少し重厚だったのは、シテがご宗家だったため?
あの若さで宗家の立場とはさぞ大変だろうと思うけれど、キチンとした丁寧なシテぶり。
シテ・宝生和英、ワキ・福王知登など。
笛・竹市学、小鼓・曽和正博(弟子の休演による代演)、大鼓・大蔵慶乃助、太鼓・大蔵典良。

*****
着物:  結城紬。 銀鼠色。 雪輪。 (藤貫) 
帯:   袋帯。 組帯「縄文の畦」。 紫紺色。 (ひなや)
帯締め: 五嶋紐。 灰紫色。 両端に生成り色入り。  
帯揚げ: 縮緬。 茶みがかった濃灰色。  
履物:  銀色台。 藤・金・白色の五嶋紐鼻緒。  
コート: 道行長コート。 薬墨染 。銀無地。 (山岡古都)  紫色の大判カシミアマフラー。

2011.2.4 [金] オペラ「夕鶴」

夕方から木下順二作、團伊玖磨作曲のオペラ「夕鶴」の再演を聴きに(観に)行った。
栗山民也演出の舞台の再演で、鮫島有美子のつうで聴いてから10年ぶり。
苦手な音楽は覚えているはずも無いが、美術も動きも覚えているところと忘れているところと..
でも、懐かしさを覚える日本的な旋律・歌声を楽しんだ。
指揮:高関 健、 つう:釜洞祐子、与ひょう:経種廉彦、運ず:工藤博、惣ど:峰茂樹

*****
終演後は、「樓外樓飯店」新宿店にOS直前に入れてもらい、中華料理をタップリ。(笑)
中華は1人では行く気にならないから、私は久しぶりで、美味しくいただいて、ニコニコ。
ただ、時間が遅くコースはもう終わりというので料理をいろいろ選んだ結果、
いくら2人ともよく食べると言っても、流石に少し多過ぎ。(爆)

*****
着物:  本結城紬。 黒・藍の総絣。 (奥順) 
帯:   染名古屋帯。 灰白色。 雪の結晶柄。 (久がや渋柿庵) 
帯締め: 五嶋紐。 灰葡萄色と灰白色。色の替り目だけが綴じて他は2枚になっている。 (お初)
帯揚げ: 縮緬。 薄い肌色? たんから染。 (松原)  
履物:  銀色台。 藤・金・白色の五嶋紐鼻緒。  
コート: 長道中着。 まほら紬。 紺地、臙脂・灰色等の格子柄。  紫色の大判カシミアマフラー。

オペラにはどうかと思いながら、登場人物の衣裳と似たり寄ったりだからいいだろうと、
暖かさ優先で今日も結城紬。
帯は、舞台に合わせた雪の柄。
友人は、薄緑色の着物に綴れ帯で、華やかな春色の装いが素敵!

2011.2.3 [木] 旧正月と節分

旧正月ですね、おめでとうございます。
生活はすっかり新暦に拠っていますが、季節の変化は旧暦の方が実感し易いといつも思います。

先週の寝過ぎのせいか2日ほど睡眠不足で、特に昨夕までの40数時間は全く眠れず、
当然のように夕方にはバタン。 幼児並み。(笑)
で、今朝は夜明け前から始動。
朝の陽が射し始めた頃の空の色合いの変化を楽しみながら、
じっくり淹れたコーヒーをタップリいただいて1日のスタート。
洗濯機を2度回し..とやっていたら、午後には息切れ。(涙)
お不動さまと八幡さまの豆撒きに行きたいと思っていたのに、あえなく断念。
1度も見たことがない神社での豆撒き体験は来年以降に先延べ。
うそ替えといい、豆撒きといい、楽しみにしていても繰り延べばかり。 来年こそはと..(苦笑)

2011.2.2 [水] 能楽・定例公演

昨日の暖かさとは打って変わって、また冬の寒さに逆戻りの日。
午後は定例公演を観に国立能楽堂に出かけた。
番組は、狂言・大蔵流「二人大名」と能・金春流「巻絹」。

狂言「二人大名」は、大名の横暴さに腹を立てた男が逆に脅すという、立場が逆転するおかしさと、
脅された2人の鶏や犬の物真似や起き上がり小法師の真似が楽しい。
途中まではアドの道通りがシテのような気がするけれど、
真似振りの楽しさを思うと、やっぱりシテは大名なのかしらねぇと思いながら観ている。
シテ/大名・大蔵千太郎、アド/大名・茂山良暢、アド/道通り・大蔵彌太郎。

能「巻絹」は、シテ/巫女が舞う神楽が印象的。
幣を手に舞う時と中啓を持つ時の舞の違いは、神がかりかどうかの違いなのだろうが、
私にはまだよく分からないのが寂しいところ。 
こういう時に、ただ観て楽しむだけでなく勉強しなければダメかしらと思うものの..
シテ・本田光洋、ツレ・山中一馬、ワキ・宝生欣哉、アイ・善竹隆平、など。
笛・一噌隆之、小鼓・清水晧祐、大鼓・河村大、太鼓・三島元太郎。
独特の面は、十寸髪(ますかみ)だった。 

*****
お能の前には、駅からの途中の五万石の日替りランチで栄養補給。
終演後は友人と喫茶店で暫くおしゃべり。
友人がサンドイッチを食べるというので、私もついケーキを追加。
たっぷりのランチのお陰でまだお腹は空いていない上に、昨日のケーキとは違い、美味しくもなし。
なんで食べようとなど思ったのかと自分の意地汚さに呆れるばかり。(涙)
友人とは昨日もケーキを一緒に食べながら話したのに、相変わらず話の種は尽きない。

*****
着物:  江戸小紋。 百選柄。 黒地。 (六谷紀久男型・井関義治染) 
帯:   袋帯。 京友禅染「銀花仙」。 銀鼠色。 杉林。
帯締め: 五嶋紐。 灰緑色、生成り・臙脂色入り。  
帯揚げ: 縮緬。 茶色。  
履物・コートは、また真冬バージョンに戻り。

着物は持っている江戸小紋の中では一番好きなのに暫く着ていなかったもの。
小宮康孝氏の梨の切口柄より好きだわと、自分の好みを再認識。
あ、小林義一氏の白山紬に染めた茄子紺色のお召し十も大好きだわぁ..どちらが一番かな..
大好きな着物なのにどちらもあまり着ていないから、今年はもっと着たいなぁ..

2011.2.1 [火] 二月花形歌舞伎の初日

日が経つのが早くて、1月はあっという間に終ってしまった感じで、今日からもう2月。
急に不思議なほど暖かくなって、この暖かさが続いて欲しいと願うのは、まだ気が早いかしら。

亀治郎と染五郎を中心にした「二月花形歌舞伎」の初日公演を観に行って来た。
劇場は、どういう風が吹いたのか(笑)今年は次々と歌舞伎が掛かるル・テアトル銀座。
こぢんまりした劇場だから、舞台までの距離は違うけれど、どの席でも見易い。
歌舞伎にしては公演時間が短い浅草より更に短そうなので、先月の浅草に続いての通し観劇。
先月と違い東京の今月の歌舞伎はここだけだから、通しにしなくてもよかったかな〜と
チケットを取った後で思ったけれど..
同じく通し観劇の友人・知人に会ったほか、見かけたからと顔見知りの方が
第一部の休憩時間にわざわざ席まで声を掛けに来てくださって、ちょっと嬉しいご挨拶もできた。

第一部は、猿之助四十八撰の内「於染久松色読販」。
「お染の七役」と言われる芝居で、主役の早替りを見せる・楽しむ趣向。
猿之助の甥の亀治郎が、お染・久松・竹川・お光・貞昌・小糸・土手のお六の7役を演じた。
染五郎がお六の夫・鬼門の喜兵衛で、あと、友右衛門、秀調、門之助、笑也、錦吾、宗之助など。

早替りを売りにしている芝居は、ともすると早替りだけみたいな印象のこともあって、
早替りは見事でも芝居としては何だかな〜と思うことも少なくないが、
今回は演じ分けも初役としてはよかったかなと思った。
ただ、主役の早替りの間に代役を勤める役者の動きがイマイチなのがいつもながら気になった。
顔を見せないこういう役にいい役者は使えないし、仕方無いのだろうとは思うものの..

第二部は、「女殺油地獄」で、野崎参り屋形船の場より豊嶋屋逮夜の場まで。
「徳庵堤」、「河内屋」、「豊嶋屋」は何度か観ているけれど、
「野崎参り屋形船」と、「北の新地」、「豊嶋屋逮夜」は初めて。
この芝居を初めて観たのは仁左衛門ので、その時から話が嫌いで、上手い下手とは無関係に、
こんな芝居がよくもまあ舞台に乗ると思っている。 
(上方の道楽息子の話って、全部と言っていいくらい肌が合わない。)
にも拘らず、上演されるとウンザリしながらも毎回観に行っている私って何なのかしらねぇ..(笑)
嫌いだという人は私だけでなく東京人には結構多いらしいけれど、 
その割りには東京でも上演回数が多い.. 何故なのか.. 疑問。 

染五郎が河内屋与兵衛、亀治郎が豊嶋屋七左衛門女房お吉。
七左衛門を門之助、河内屋徳兵衛を彦三郎、母おさわを秀太郎、妹おかちを宗之助、
兄太兵衛を亀鶴、叔父森右衛門を錦吾など。 芸者の小菊が高麗蔵でなく笑也だったのは..

染五郎のを前に見た時は、ウンザリ感を一層強くしたが、今回は前よりはずっと良かった。
呆れた奴であることは同じなのに、きっと上手になったのだな〜と役者の成長って凄いと思う。
毎月のように主役を演じていれば、成長しなくちゃ困るけれど..
でも、ワキによって印象が随分変わってくるから、芝居ってのは主役だけではできないのよね〜
内容の好き嫌いは別にして、今回は1部より2部の方が気に入ったのは、もしかしたらワキのお陰?
それにしても亀治郎のお吉の印象が強くて、いつもはどちらかというと影の薄いお吉だから一層、
亀治郎の芸達者振りを再認識。

*****
第一部と第二部の間が1時間あるので、近くの「イデミ・スギノ」でケーキとコーヒーで休憩。
友人も知人もケーキは1つだけなのに、私は食いしん坊に、やっぱり2つ。
お昼はサンドイッチを少しだけだったから、いいだろうと自分を甘やかすのはいつも通り。(笑)

終演後は、夫々用事のある方々とは別れて、私は田中屋で蕎麦を食べようと松屋のレストラン街へ。
今日も、蕎麦にいろいろな料理とデザートまでついた「旬の味覚膳」。
少しだけ冷酒を飲みながら美味しくいただいたが、追加の蕎麦1枚は明らかに食べ過ぎ。(爆)
会計の際に、1年近くご案内の来ない賞味会について伺ったら、今回は本店の方だそう。
ほんの少しの距離を面倒がって、あちらには滅多に行かないから.. 残念。

*****
着物:  結城紬。 東京染(松煙染)。 灰みの茶色。 亀甲模様(総柄)。 
帯:   袋帯。 野蚕紬。 焦げ茶・生成り。
帯締め: 五嶋紐。 レンガ色。  
帯揚げ: 丹後ちりめん紬。 京友禅。 薄灰茶色・薄灰赤茶色などの染分け。 (洛舟)。 
コート: 長道中着。 まほら紬。 紺地、臙脂・灰色等の格子柄。  紫色の大判カシミアマフラー。

メンバーログイン
新規メンバー登録
お店お店
素材素材
着物・帯着物・帯
小物小物
着こなし着こなし
How To & TipsHow To & Tips
メンテナンスメンテナンス
本・雑誌本・雑誌
イベント・場所イベント・場所
ノンカテゴリノンカテゴリ

KIMONO真楽 について | KIMONO真楽の利用規約 | Syndicate this site Powered by 関心空間