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2011.10.31 [月] 着物まとめなど

上旬に眩暈を起こし体調が悪かったにも拘らず、チケットを取ってあった観劇にフル活動。
久しぶりに着物もよく着たし、私としては充実した月だった。
(家のことを放りっぱなし(汗)にしたことに目をつぶれば..だけど..) 
着物着用が13回ということは、遊びはそれ以上になるわけで、他の用事もあるし、
疲れが溜まったのも当たり前。
今日は(も)休養日に決めて、グタグタ、ダラダラ過ごしてしまった。
ヘアカットと眼科に目薬を貰いに行ったので、私としてはまあまあ..

3日:保多織(木綿、白・灰色の縞柄) 八寸帯(黒地、白・臙脂などの花・葉・唐草文様)
5日:泥大島紬(茶泥、龍郷柄) 名古屋帯(東京友禅染、灰色の紬地、栗柄)
7日:久留米絣(木綿「木綿の花」) 八寸帯(紬、薄辛子色系「蔓小町」)
8日:薩摩絣(木綿、みじん格子、極薄青磁鼠色) 八寸帯(黒地、白・灰色の模様)
11日:琉球絣(木綿、濃藍色地、鳥や井桁など)八寸帯(南風原、ロートン花織、藍と白の市松間道)
14日:色大島紬(泥染、灰青色地、花火?模様) 名古屋帯(南風原花織)
18日:塩沢紬(草木染 「泡沫の優暈」) 名古屋帯(染、縮緬紬、薄鈍色地、薔薇柄)
21日:大島紬訪問着(古代染色純泥染、黒地、箔散らし柄) 袋帯(青灰色地、「菊花良園」)
22日:色大島紬(「綾の舞(竹千雅)」) 名古屋帯(染、薄灰色地、青・白・金色の菊花)
27日:色大島紬(五倍子染、変わり市松) 八寸帯(本つづれ、灰みの裏葉色地「3猿」)
28日:訪問着(黒地、花びら斜め散らし) 袋帯(灰みの赤藤色「蔦葉霞」)
29日:同上 
30日:白大島紬(「グヅメ三色墨ネズ五釜格子」)名古屋帯(草木・京友禅染、白紬地、多色王朝柄)

2011.10.30 [日] バレエ「パゴダの王子」初日

新国立劇場のシーズン開幕バレエ「パゴダの王子」を観に午後から出かけた。
この頃はシーズンチケットを取っているここでしかバレエを観ていないのだし、
舞踊芸術監督のデヴィッド・ビントレー振付の新制作バレエが開幕を飾るとなれば、
パスするわけには行かないと体調の悪さにめげず出かけた甲斐あって、楽しく鑑賞。

ブリテンがバリ島のガムラン音楽に刺激を受けて作曲した曲に、
日本の伝統を踏まえて振付け、歌川国芳の浮世絵のイメージから作り出された衣裳・装置とか..
アジアとヨーロッパを融合・同居させたような、とても楽しいバレエになっている。
着物を基に作った衣裳を着たダンサーが、違和感無く踊るのを楽しみながら観ていたら、
能楽師が所作指導。 やっぱりね〜  でも、別に日本人でなくてもダンサーなら踊れる動き。
行って、観られて、よかった! と思った。

指揮:ポール・マーフィー、 装置・衣裳:レイ・スミス、
さくら姫:小野絢子、 王子:福岡雄大、 皇后エビーヌ:湯川麻美子、 道化:吉本泰久、
皇帝:堀登、 北の王:八幡顕光、 東の王:古川和則、 西の王:マイレン・トレウバエフ、
南の王:菅野英男、等々

*****
着物:  白大島紬(プラチナボーイ)。 「グヅメ三色墨ネズ五釜格子」 (田畑安之助)
帯:   染名古屋帯。 草木・京友禅染。 浜紬地。 白地に、多色のエジプト王朝柄。 (お初)
帯締め: 伊賀組紐。 白色。 片側に黒〜墨色入り。 (松山好成) (お初) 
帯揚げ: 紬。 青灰・灰青緑・濃灰色。 
履物:  黒色台。 黒・白色の五嶋紐鼻緒。 
バッグ: 金泥バッグ(昨日と同じ)。 サブに古代裂バッグ。
コート: 道中着。(昨日と同じ)

汗かきだから裏つきのコートはまだ着たくないけれど、
春と違ってあまり透け感があるのはもう違和感があって.. この時期のコートは難しい。

2011.10.29 [土] 能楽・特別公演@国立能楽堂

特別公演を観に今日も国立能楽堂通い。 主催公演はチケ代も高くないとは言え遊び過ぎ。(苦笑)
でも、お能がもう少し分かるようになるまでは、続けて通ってみるつもり。

特別なのは曲目なのかもしれないが、特別公演だからか、いつもよりお能が1曲多く、
間に狂言を挟んで能が2曲で、滅多に見る機会の無い能とシテに期待感の高い能となれば、
今日は体調的にパスしたい気持になりながらも頑張って出かけた。
能・金春流「鵜祭」、狂言・大蔵流「寝音曲」、能・観世流「実盛」。

能「鵜祭」は、金春流にのみ伝承されている脇能だから、上演が稀とか。
一畳台を二つ並べて置くのを見たのも私は初めてで、奥の台に宮の作り物。
動きが少ない前場は私の体調もあって集中できなかったが、後場は動きが多く楽しい。
アイの末社の神の[三段ノ舞]、後シテ・気多明神と後ツレ・八尋玉殿の神の[楽]..
それに、ワキ・大臣が、僧などとは違い、橋掛りへの登場や本舞台上でも大きな動きを見せるのが、
天皇に仕える身分を誇るのか、孔雀が羽を広げる感じがして、何とも可笑しい。
前にも見たことがあって、やっぱり可笑しかったのだが、大臣はいつもこうだったかしら?

シテ・本田光洋、後ツレ/八尋玉殿の神・本田芳樹。前ツレ/海女は、本田布由樹と大塚龍一郎。
ワキ・高井松男、アイ/末社の神・茂山茂、後見・櫻間金記、地謡・金春安明など。
囃し方は、藤田次郎、鵜澤洋太郎、河村眞之介、三島元太郎。

休憩後の狂言「寝音曲」は、横になって謡う謡が楽しく、いい気分転換。
シテ/太郎冠者・茂山あきら、アド/主・茂山童司。

能「実盛」は、楽しみにしていたのに残念ながら集中力に欠けて見落としばかり。(涙)
シテ・観世銕之丞、ワキ・高安勝久、アイ・茂山宗彦など。
囃し方は、松田弘之、曽和正博、安福建雄、助川治。

*****
着物は、怠けて下げてあった昨日の着物一式をそのまま着用。
今秋初めてのコート以外は全く同じ。 
コート: 道中着。 奄美泥染。 黄緑色など多色グラデーション。 (赤塚次男)

2011.10.28 [金] 母娘で会食、地唄舞の会

母の94歳の誕生日。 お祝いに姉と一緒に母を昼食に誘って、ひとときを過ごした。
自宅にいたときは、池袋のシティホテルの和食店でお祝いしていたが、
今は入居しているホームの近くに適当な店が無く、止む無く築地の和食のチェーン店。
話しながら会席料理をゆっくりいただいた。

私は花屋で少し華やかなアレンジメントを作ってもらってから母を迎えに行ったら、
姉の方が先に来ていたが、母はもう出かけられるように準備して待っていたらしい。
食事も花も母が喜んでくれて、私たちもうれしかった。

それにしても、私たちと同じ食事を残さず食べられるとは、まだまだ元気だと一安心。
あとは、足が衰えないようにもう少し気をつけて欲しいのだけれど..
ホームに入ってからすっかり足が弱くなった母の送迎は、姉も私も免許なしなので往復タクシー。
往きに運転手が降り易いからと止めてくれたところから店までの距離を歩くのがちょっと大変だった。
ホームでは殆ど歩かないようで、足の運動をどうしてもらうかが課題。
いろいろ言ってはいるのだけれど、つい億劫になるらしい。

この日は姉も夜に用事があるそうで、片道2時間以上かかるため、食事が済んだところでお別れ。
私はホームまで送って行って、しばらく母とおしゃべり。

*****
夜は、知人の初舞台を見に地唄舞の会に着物を着て出かけた。
地唄舞どころか地唄もよく分からないまま出かけたが、
地方の演奏を聞きながら皆さんの舞を見ていると、なんとなくイメージができてくる。
日舞に比べても、お座敷での舞と伺っていた通りの印象。
顔師さんに作ってもらうという白塗りのお顔と裾を引いた衣裳とで、何とも色っぽい。(笑)

*****
着物:  訪問着。 黒地。 花びら斜め散らし。 (川村久太郎) 
帯:   袋帯。 灰みの赤藤色地。 単彩の蔦葉柄に銀色など入り。 「蔦葉霞」 (川北)
帯締め: 唐組紐。 白・藤・紺・青に金入り。 波の緒。 (道明) 
帯揚げ: 縮緬。 極薄桃色と桃色の染分け。  
履物:  薄いパ−プルシルバーの台。 白色の皮シコロ織の鼻緒。 (長谷川商店)
バッグ: 金泥バッグ。 焦げ茶色に金・黒。 
コートなど: カシミール刺繍ショール。 黒地に多色の少し大きな刺繍。

2011.10.27 [木] 新作歌舞伎の千穐楽

新作歌舞伎の通し狂言「開幕驚奇復讐譯」の千穐楽に国立劇場に行って来た。
ずうっと昔に歌舞伎になったことはあるものの、全くの作り直しなので復活狂言でなく新作だそう。
音羽屋は好きだけれど特に贔屓というわけでもないのに、初日に観たのにまた行ったのは、
楽日に入ることが多いと言われている菊五郎の遊びを観たいがため。(笑)
今まで楽日に行っても私は大した遊びに出会わなかったので、今回はどうかと行くことにした。
で、全体的には初日に観た印象と余り変わらず、でも最後の最後に菊五郎のちょっとした遊び入り。
くすくす笑って、目的は達成。(爆)
両宙乗りの鳥屋のため安い席が少なく、初日よりは大分いい(チケ代の高い・笑)席だったので、
少し観易かったし、まあよかったと思いながら、でも2回行くことは無かったかとも思う。

*****
着物:  色大島紬。 五倍子染。 変わり市松。 (東郷)
帯:   八寸帯。 本つづれ織。 灰みの裏葉色地。 「見ザル言わザル聞かザル」 
帯締め: 伊賀組紐。 焦げ茶色、薄茶色・薄黄色入り。 (松山好成) 
帯揚げ: 縮緬。 草木染:たんから染。 極薄橙色? (松原) 
履物:  銀鼠色の変り台。 焦げ茶・白の京くみ紐鼻緒。 (Run)
バッグ: やまぶどう籠
コートなど: 深緑色ショール

2011.10.26 [水] もう夕方

朝早く宅配便が届いた。
午前中指定でも、いつも昼近く、午後になることさえある業者だから、ノンビリしていたら、
9時前(8時40分頃?)にピンポ〜ン.. 調子が狂う..

何となく疲れて、またゴロゴロしていたら、
日がな一日寝て曜日で今日も終わってしまいそう..まずい..

2011.10.25 [火] 絣とバラで目の保養

昼から出かけて、まずは「世界の絣」展@文化学園服飾博物館。
此処には今までも何度か行きたいと思いながら行きそこなっていて、今回が初めて。
まずは日本の絣の着物。 布団地も楽しい。
アジア各国の絣を見てから、第2展示室に移って、ヨーロッパ、アフリカのもの。
戻って、日本の絣をもう一度じっくり。

*****
新宿まで行くならと、秋のバラを見に神代植物公園まで足を伸ばした。
盛りは少し過ぎかけているが、いろいろなバラを見られてうれしかった。
バラ園の通路を歩くと香りに包まれて幸せな気持になる。
この時期には他の花は殆どなくて、あとは、やはり盛りを過ぎたようなダリアだけなのが寂しいが、
バラもダリアも、立派なものから可愛らしげなものまで種類が多く、楽しく見て歩いた。

*****
帰りに深大寺そばを食べたいと思っていたが、どの店も閉店が早く4時半過ぎには終い支度。
平日だし、予定とは違ったが仕方無い。 新宿まで戻ってデパ地下のイートインで手早く夕食。
帰宅したらまた息子が来ていたので、一緒に、買って帰った末富の生菓子「深山の錦」でお抹茶。

先週から、美味しい和菓子を買って帰るとタイミングよく来る。(笑)
以前は平日には滅多に来なかったのに、病気してから来る回数が増えたのは、
仕事は無理せず、後の遊びも減ったということかしらね〜  きっと..
疲れ易いようで、うちでもしょっちゅう横になるし、眠り込むことも多い。
でも復帰して3ヵ月近く、仕事を続けられているのがありがたい。
無理せず、やって行って欲しいと祈るように願っている。

2011.10.23 [日] 久しぶりに食いしん坊

美味しいものを食べたいと、ランチはみかわ是山居まで出かけて天麩羅。
魚の間に出る箸休め?の野菜が、夏の茗荷から銀杏に替わっていて、秋を感じる。

魚が大きく身も厚くて、しっかり味わえて嬉しいと思っているが、
銀杏の大きさにも、分かってはいても今更のように感心してしまう。
最後のかき揚の前の、好みで選ぶ締めの野菜は、アスパラと椎茸。 かき揚は天丼に。

夏のあの楽しい天つゆはもう終って、また醤油味のいつもの天つゆになっていた。
ならばと、いつも通り塩でいただいた。
これだけ通っていると美味しくて当たり前になっているけれど、
それでもやっぱり此処の天麩羅は美味しい!とニコニコ。

カロリー消費もかねて帰りは歩いたら、途中で疲れてしまい、やっとのことで家に到着。
ここ2週間ほど体調を崩しているのに相変わらず出かけているので回復が遅れているのかも..
早速一休みとバタン。しばしグー。

2011.10.22 [土] 素浄瑠璃

観たい・聴きたい公演が重なってしまい、選んだのがこの「文楽 素浄瑠璃の会」。
要は、文楽(=人形浄瑠璃)の人形無しで、大夫と三味線で語りを聴く会。
毎年この時期に住大夫が語っているが、チケットが取れなかったり外せない用事と重なったりで、
久しぶりの上、今年はもう1人が嶋大夫だから、楽しみに国立・小劇場に出かけた。
稀曲「播州皿屋敷」と、名曲「伊賀越道中双六」に、住大夫の芸談「義太夫節とそのこころ」。

「播州皿屋敷 青山鉄山の段」は、嶋大夫・團七。
「伊賀越道中双六 沼津の段」は、住大夫・錦糸で、ツレが龍爾(清志郎の代演)。
ツレは、初めは三味線の連れ弾きで、終わりの部分では哀愁ある音色の胡弓。

住大夫が登場した途端、場内の空気がピーンと張って期待一杯なのが感じられた。
何度か聴いたことのある「沼津」だが、期待通りの語り。
「芸談」で伝わってくるお人柄も素晴らしく、これからも期待してしまう。
まだまだ語り続けていきたいとのことで、日々勉強だと言っていらしたが、
この方が引退されたら玉男さんの時より文楽人気に陰りが出ないかと心配になる。
玉男さんのときは、まだ住大夫さんがいるという拠り所があったけれど..

*****
開演時間が遅めの2時なので、健康センターの講座には間に合わないから急ぐこともない。
で、終演後はまた「可否道」に寄って、珈琲とチーズトーストで一息ついた。
店主との話も弾んで、お替りにアメリカンをいただいてから帰宅。

ノンビリして予定より遅くなってしまったら、息子が来ていたので、
ときわ木の「若紫」と、姉に貰った上林春松本店の抹茶で、一緒に一服。

半生の「若紫」は予約分だけ週に2日しか作らない。
予約してその日に取りに行くのが少し面倒だけれど、食べたければ文句など言っていられない。
上品な、漉し餡を固めたような味・食感だが、砂糖菓子と思う人もいて、好き嫌いが分かれるようだ。
小1箱で15片あるので、1人で全部食べ切るとなると、糖分の取り過ぎは必定。(笑)
受け取ってから3日目だし、美味しいうちにと、息子にもまたこの菓子で、今日は主菓子はなし。

*****
着物:  色大島紬。 小紋風?の総絣。 「綾の舞(竹千雅)」 (たけがわ織物) 
帯:   染名古屋帯。 縮緬地。 薄い灰色地。青・白・金の菊花柄。金の刺繍入り。 (久がや)
帯締め: 伊賀組紐。 薄桃色、中央は臙脂・青鼠色。 4本房。 (松山好成) (お初) 
帯揚げ: 縮緬。 渋い山吹色。 草木染(刈安?)。 (紀波) 

昨日持ち帰った自分では選ばない色合いの帯締めを、使いそこなわないようにと早速下ろした。
観ている間に降ったらしいが、雨コートは着なくて済んだのがありがたい。

2011.10.21 [金] 能楽鑑賞など

夜の定例公演@国立能楽堂を観に出かけた。
狂言・和泉流「菊の花」と、能・観世流「松風」。

狂言「菊の花」は初めて観たが、馬鹿馬鹿しさも可笑しさも狂言らしく楽しい。
前にも観たことのある能「松風」がすんなり心に入ってきて、楽しく鑑賞できたのが、
お能が少し近くなってきた?ような感じがして嬉しかった。
物着を後座でなく本舞台で行うので、着付けの様子も少し分かるし、
中ノ舞、破ノ舞が、序ノ舞と比べて力強くて私向きなお蔭もあるかもしれない。
シテ/松風:武田尚浩、ツレ/村雨:藤波重彦、など。
囃し方は、一噌仙幸、幸清次郎、亀井忠雄。

*****
能楽堂に行く前に、伊賀組紐の松山好成氏の帯締めを求めに寄った。
年に2、3度お出でになるので、ほぼ毎回1、2本いただくと流石に溜まってきて、
同じ組・色のものも目につくが、新作も増えているので、やっぱり今回も2本。
1本は自分で選んで、松山氏にいい・合うと言っていただいたもの。
もう1本は自分では選ばない色合いのもの。
当ててみると不思議に似合う(笑)ので、お勧めに従い持ち帰ることにした。

呉服売場では竹内功氏が刺繍の実演中(休憩中だったけれど..)で、暫くお話を伺った。
今回は、刺繍そのもののお話より、刺繍なさった楽屋暖簾の話が中心。

*****
着物:  大島紬訪問着。 古代染色純泥染。 黒地。  
帯:   袋帯。 青灰色地。 黄・白・紫色の菊・桐・垣の柄。 「菊花良園」 (岡文)
帯締め: 伊賀組紐。 青みの紫色、片側に薄桃色・緑色入り。 (松山好成) 
帯揚げ: 草木染、 渋い灰緑色。 (堤木象) (お初)
履物:  雨草履。
コート: 雨コート。 透かし織りスリーシーズンコート。 薄紫・薄い黄水仙色。

夜遅くなると雨になるとの予報に、予定の着物を変更して雨に強い大島紬。
専ら秋に締めている袋帯を今年も締めるため、訪問着にした。
帯の柄は秋の菊花と春の桐の花だから季節を選ばないのだろうが、
名前が気になって(笑)、締めるのは秋が多い。

建物の外に出たら、もう少し降り出していた。 午後遅めでも、まだ夜じゃないのに..
大慌てで家に戻って、履物を替え、小さな折り畳み傘も大きな蛇の目に替えて出かけたが、
幸い外を歩く時には大して降られないで済んだ。
履物を替えなくてもよかったかもと思ったほど.. 雨草履って、好きじゃないから..

2011.10.18 [火] 踊りを楽しむ

午後、坂東玉三郎特別舞踊公演を観に行った。 (何が特別なのかは??)
演目は「傾城・吉原絵巻」、「藤娘」、「楊貴妃」の3つ。
最後の「楊貴妃」こそ冒頭は彌十郎の方士の踊りだが、あとは玉三郎が出ずっぱり。

踊り20分、休憩20分、踊り22分、休憩30分、踊り30分で、休憩時間が長いと思ったが、
考えてみれば、変化を持たせた構成だから拵え(鬘も衣裳も)が全然違っているので、
着替えに忙しくて休む時間は殆ど無いだろうし.. さぞ大変でしょうね〜 

玉三郎は殆ど1人で踊って、幕が下りたら直ぐに着替え、また踊る.. やっぱり凄い。
しかも、他の歌舞伎上演中の劇場より客が入っている..ように見えた。
気力・体力だけでなく、1人でこれだけの集客は、本当に凄い。(爆)
私も変化に富んだ踊りを楽しんだから、日舞をなさる方はもっと楽しいのでしょうね〜

「傾城・吉原絵巻」、「藤娘」の地方は、
小鼓:田中源左衛門、笛:福原寛、立三味線:勝国など、玉三郎の舞踊の時のいつもの面々。
「楊貴妃」は、お琴に1人高齢の方がいらしたら、
聞こえてきた隣の方の話では、玉三郎のお師匠様らしい。 な〜るほど..

*****
終演後は、仙崖の絵をもう一度観に行くつもりが、すっかり忘れてしまった。(涙)
でも、そのお蔭でメンバーにお会いできたのだから、悪いことばかりではなかったものの、
お連れがいらしたのでお引止めしてはいけないかと、ご挨拶だけで失礼したのが少し残念。

呉服店を何軒か覗いて眼を楽しませ、着物・コーデをお褒めいただきニコッ。
堤木象氏の草木染の帯揚げを2枚購入。 在庫セールで安かったから..と自分に言い訳。(苦笑)

*****
着物:  塩沢紬。 草木染。漆黒色。絣のグラデーションに泡沫模様。(多分、林宗平工房)(お初)
帯:   染名古屋帯。 縮緬紬。 薄鈍色地。 燻し金・銀色の薔薇柄。 (幸春作)
帯締め: 江戸組紐。 黒色、白・赤色入り。 五嶋紐。 (お初)
帯揚げ: 極薄い橙色? 草木染:たんから染。 (松原)
履物:  黒・白・金・銀色の組紐鼻緒。 濃い墨色のZULEN台。 (紗織・ブリヂストンのコラボ) (お初)

2011.10.17 [月] クラシック寺子屋

夜は楽しいお勉強(笑)に天真庵まで出かけた。 師匠はピアニストの赤松林太郎さん。
初回は既に予定があって伺えなかったが、2回目から続けて出席。
音楽について学ぶのは、中学校の音楽の授業以来。
苦手で、長〜く敬して近寄らずだった音楽が、分からないのは同じでも少し近くなりそうで嬉しい。
毎回テーマに沿って、講義とピアノでの実演というセット。 今回は、ソナタ、ソナタ形式。
教えていただいたことをすぐに演奏で示してもらえて、素人が楽しく理解できるようになっている。
(聞くそばから忘れてしまったり..こちらの理解度には悲しさもあるけれど..)

しかも、今日は終わりに1曲弾いてくださるサービス演奏(笑)つき。
参加者は前回と同じ顔ぶれで、こぢんまりと和やかに授業を受け、その後の蕎麦会も和気藹々。
蕎麦会は師匠も弟子も庵主も一緒に、飲んで食べて話にも花を咲かせ、
楽しい時間は、あっという間に過ぎる。

これから暫くはコンサートでお忙しいそうで、次回は年末頃になりそうだとのこと。
こういう楽しみが増えるのは、とっても嬉しくて、もう今から待ち遠しい。

11/10/21 みずえ
すぐに弾いて聞かせていただけるのがいいですよね。
寺子屋は皆勤したかったのですが、レッスンと重なってしまって残念でした。
私は来月頭のデュオに伺います。
11/10/22 むかし桜
そうなんですよね〜 直ぐに弾いてくれるのがうれしいです。
それでも、そばから忘れてしまうのですから(涙)後だったら..
デュオでお会いできるのを楽しみにしています。

2011.10.14 [金] 声を堪能、味を堪能

シーズン開幕。 新国立劇場の今シーズン最初のオペラはヴェルディの「イル・トロヴァトーレ」。
アリアも重唱も、そして合唱も、とても気持ちよく耳に入ってきて、ゲネプロとはまるで違う印象。
ソリストたちの歌・声を堪能して、オペラはこうじゃなくちゃね〜と思った。
フルヴォイスの歌は聴き堪えがあって、ひたすら楽しんだ。

指揮:ピエトロ・リッツォ、 演出:ウルリッヒ・ペーターズ、
マンリーコ:ヴァルテル・フラッカーロ、 レオノーラ:タマール・イヴェーリ、
ルーナ伯爵:ヴィットリオ・ヴィテッリ、 アズチェーナ:アンドレア・ウルブリッヒ、
フェルランド:妻屋秀和 など。

ウルリッヒ・ペーターズの演出は、全体的にはオーソドックスな感じなのに、
死のイメージ・キャラらしい人物が全体をリードするような印象的な演出で、
動きから、演じているのはダンサーかと思いながら、ゲネプロの時から気になっていたが、
プログラムに名前(古賀豊)があったので調べたら、ダンサー・振付師らしい。やっぱり..と納得。

*****
終演後は、パッソ・ア・パッソに伺ってイタリア料理を堪能した。
この前は4月で、それから何と半年も伺えず、本当に久しぶり。
いろいろあって、その後も店の休みやシェフの出張とぶつかってしまって、我慢の限界。(笑)
今はお任せコースだけだが、いろいろ食べたい私は、もう頼まなくてもいつも品数の多い方。
(皿数の多寡により1皿の量を調整して、全体の量は同じくらいとのこと。 <誰にともなく・爆)

アミューズは、生ハムを巻いたモッツァレッラチーズ(+?)のフリッター。
次は、鰹とアボガドのタルタル。 トリュフが贅沢に載っていて、思わずニンマリ。
付け合せの蕪、ずいき(生の)、柿などとの味・食感の違いも楽しく、ニコニコいただいた。
それに、オマール海老とジャガイモの暖かいスープ。 濃厚な味だが、くどくなく美味しい。
そして、磯鮑のリゾット。 載せてある厚めのスライスも一緒に、フフフ..と思いながらペロリ。
さらに、トルテリーニ。 詰めてあったのは?? あの厚い茸は?? 美味しかったのに分からない。

メインは仔羊のソテー。 新種のジェノバとかいうりんごのソース。
仔羊はマトンとは違い癖がないと言われるが、やっぱり羊と思うことが多いのに、
この仔羊は感激もの! 味はしっかりしているが臭みも癖も全く無く、見事としか言いようが無い。
ソースにした林檎を搾ったジュースをサービスしてくださったが、これがまた素晴らしい。
皮を剥いてジュースにしたとは思えない赤い色も、甘すぎない味も、素敵!
横に切った林檎を見せていただいて、花が咲いたような切口にも感嘆。
新種で、まだ殆ど出回っていないらしいから、次に食べられるのはいつのことやら..

ここまでで料理は終わり、後はデザート..だが、足りなければパスタを作りますよと言われる。
足りないわけは無いけれど、もう何も入らないというほどでなければ、
有馬シェフの料理はいくらでも食べたいから、断れなくて、断りたくなくて、
少しだけと、お願いしてしまう。(大汗)
ツブガイのスパゲッティをつくってくださった。
驚くマダムを尻目に、しっかり完食したけれど、流石にお腹は一杯。(爆)
デザートは、梨のスープ。 マンゴーのアイスクリームにパンナコッタ、可愛らしい果物もいろいろ。

こんなに間を空けずにまた伺いたいとの思いを強くしながら店を出た。

*****
着物:  色大島紬(泥染)。 灰青色地。 花火?のような模様。
     (証紙をつけたまま地入れしてしまったそうで、ボロボロの証紙は判読不能=詳細不明)  
帯:   名古屋帯。 南風原花織。 草木染。 薄鼠色地。 (大城廣四郎)
帯締め: 薄い灰色、片側に紫と小豆色入り。 蛸足房。 伊賀組紐。 (松山好成)
帯揚げ: 灰藤色。(灰藤色と灰白色の染分け) 
履物:  淡水色・桜色の五嶋紐の鼻緒。 薄浅紫色のパールエナメル台。 

食事中に降り出した雨が、店を出る頃には本降りになってしまった。
雨コートなしでも、折りたたみ傘を持っていって助かった。
多少なら濡れても、大島だからダメージはないだろうと思っていたが、問題なく、ホッ。
帯は、去年は締めてなくて2年ぶり。 あることは知っていたのに..もっと締めましょうっと。

2011.10.12 [水] 足を棒にして展覧会巡り

出発 → 三越前 → 日比谷 → 神谷町 → 恵比寿 → 三越前・日本橋 → 帰宅

無論、初めから足を棒にして動き回るつもりでは無かったのだけど、(笑)
美術館2箇所に行くつもりが、どうせ出かけるならその前にもう1箇所と3箇所になり、
その追加した美術館にあったチラシに誘われて、もう1箇所追加。
棒になった足で用事を済ませにデパートに寄ったら、生け花展..ここも素通りできず..(苦笑)

結果、 「華麗なる〈京蒔絵〉−三井家と象彦漆器−」@三井記念美術館 → 
「大雅・蕪村・玉堂と仙崖」@出光美術館 → 「彩り伝わる 文様の世界」@大蔵集古館 →
「知られざる歌舞伎座の名画」@山種美術館 → 「日本いけばな芸術展」@高島屋 となった。

館内で歩いただけでなく最寄駅(利用駅)から離れた美術館が多く、どれだけ歩いたことやら、
万歩計を持って出なかったのが残念なほど。
展覧会は和に浸りながら楽しく観て回ったから文句はないものの..でも疲れた〜

蒔絵の見事さと豪商・財閥の財力に、感心しながら庶民としては気が詰まる感もあったので、
傍のデパートに行って、イートインの鯛茶漬け@青柳で一休み。
豪華な蒔絵の次は一転、墨絵の世界。 副題の『「笑」のこころ』を楽しみながら癒されもした。
池大雅のおおらかさ、与謝蕪村の知的な嗤い、浦上玉堂の達観、仙崖の茶目っ気..
特に、仙崖の「笑わせてちくり」が堪らない。 改めて、仙崖ファンになった。
この館に行く楽しみでもある小展示室のルオーとムンクもしっかり観てから移動。

集古館をざっと回ってから、歌舞伎座の名画を観に行った。 「知られざる」って、本当!
貴賓室に飾る約束で描いたという大観の富士山を見たことが無いのは当然だが、
他にも、観たことが無い、飾ってあるのに気づいたことが無い、絵がいろいろ。
観終わった頃には、もう足が棒。 駅までは上り道ではないけれど、足が動きそうもない。(涙)
で、1階の喫茶コーナーの和菓子・抹茶で暫く休憩。(笑)

疲れた足を引きずりながらも、往きには見送った用事のため日本橋に寄った。
まずは、英国展@三越で紅茶などを購入し、英国風の夕食を取って、地下で和菓子も購入。
用事を済ませるため高島屋に行ったら、いけばなで一番大きな展覧会が今日から始まっていた。

流派展でなく各流派の幹部の作品が展示されるいけばな展だから、やっぱり見ておきたい。
3次に分かれて、200近い流派の作品が300点ずつ出品され、
複数で作る作品もあるので、1000名の作品とか..
この足で回れるかしらと思いながらも、頑張って見て回った。(笑)
生け花から離れて久しいので、知っている名は殆ど無く、こんな流派も?ということもあったが、
知っている方・名も重鎮として大作を出していらして、お元気なことをひとり喜んだ。

2011.10.11 [火] 歌舞伎@新橋演舞場・夜の部

中3日おいて歌舞伎の夜の部、通し狂言「當世流小栗判官」を観に出かけた。
夕食は今日も いわて銀座プラザで調達。
弁当は売り切れてもう無い時間だろうと経験的に思いながらも寄ってみたら、
選択肢は少ないものの入手できた。 あんな時間まであるとは、いいやら悪いやら..

「當世流小栗判官」は、猿之助四十八撰にも選ばれ、猿之助が何度も演じてきた芝居。
来年の猿之助襲名が先日発表された甥の亀治郎が、判官、漁師浪七、お駒の3役に初挑戦。
猿之助と演じてきた澤瀉屋の役者が周りを固め、愛之助、獅童がお付き合い。
照手姫を笑也、横山大膳を段四郎、胴八を右近、後家お槇(お駒の母)を笑三郎、
浪七女房お藤を春猿、それに猿弥、寿猿などの澤瀉屋に、
愛之助が遊行上人、獅童が矢橋の橋蔵と上杉安房守の2役。

荒馬の鬼鹿毛の碁盤乗り、小栗判官と照手姫の2人を乗せた天馬の宙乗り.. やっぱり楽しい。
それにしても今月の歌舞伎は、国立劇場で上手と下手での両宙乗りがあり、
こちらでは2人乗りの宙乗りがあって、ダブル宙乗りがダブル。(爆)

*****
着物:  琉球絣紬(木綿)。 濃藍色地。 白色で鳥や井桁などの文様。  (野原義雄・トミ子)
帯:   八寸帯。 手織。南風原花織・道屯ロートン織。 藍と白色。「市松間道紋」 (知念幸徳)
帯締め: 焦げ茶色、一方に黒・生成り入り。  五嶋紐。
帯揚げ: 縮緬。  茶色。 芝柄入り。

木綿きもの+八寸帯は、そろそろ一段落させて、
この季節向きの塩沢や大島紬も着たいと、うずうず..(爆) 

2011.10.8 [土] 能楽・普及公演@国立能楽堂

第2土曜は国立能楽堂の普及公演の日。 
午前中指定の宅配便がなかなか届かず、昼食は向こうで取る心積もりが、それどころじゃない。
着替え中に来るとマズイと思いながら着替えたが、届いたのは正午の5分か10分前。
そりゃ〜 まだ午前中だけど..  受け取っても確認する時間もなく、直ぐに出かけた。
この業者は、午前中指定でも午後になることも珍しくない一方、思いがけず早く来たこともあって、
選択できる限り選ばないのだが、選択肢のないときは止むを得ないから..

解説・能楽案内のあと、狂言・大蔵流「痿痺・しびり」と能・宝生流「阿漕」。
どちらも観たことのある曲だけれど、前より楽しみながら観た。
特に「阿漕」を観ながら、お能も観ているうちに少しずつ分かってきたというか、
楽しめるようになってきたのを実感。
分からなくても嫌じゃなく、それなりにいい時を過ごせたから通い続けたのだが、 
いい舞台だったと思うことが、分からないながら観続けてきた成果なのかと思う。
ただ今日の解説・能楽案内は筋中心で、プログラムに書いてあることが大半だったのは、
久しぶりに最初からちゃんと聞いたのに、残念というか時間が勿体無かった。

狂言「痿痺」は、シテ・山本東次郎、アド・則俊。
能「阿漕」は、シテ・渡邊苟之助、ワキ・工藤和哉、アイ・山本則重、など。

*****
着物:  薩摩絣(木綿)。 本さつま・みじん格子。 極薄青磁鼠色。 (東郷) 
帯:   八寸帯。 黒地。 白・灰色の抽象模様。 (弥栄) (お初)
帯締め: レンガ色、5色の玉つき。 五嶋紐。 
帯揚げ: 縮緬。 渋めの緑色地。 黄土・白色の変わり縞。 (前日と同じ)
履物:  天は濃深緑色、鼻緒は濃深緑色に生成りの裏。ラバーソール台。(菱屋のカレンブロッソ)

2011.10.7 [金] 歌舞伎@新橋演舞場・昼の部、きもので眼福、松茸ディナー

今月の演舞場は、亀治郎、愛之助、獅童に、右近など、若手中心の花形歌舞伎。 
昼の部は見取り、夜は通しと、昼夜で対照的な狂言立て。
「源平布引滝 義賢最期」は、愛之助の義賢で、下部折平実は多田蔵人を獅童。
九郎助娘小万を笑三郎、葵御前を春猿、待宵姫は若〜い新悟。 九郎助はもう若くない錦吾。(笑)
「銘作左小刀 京人形」は、右近の左甚五郎に、笑也の京人形の精。
それに、女房おとくに笑三郎、ほかにも猿弥、春猿などで、澤瀉屋揃い踏み。
「江戸ッ子繁昌記 御存知 一心太助」は、獅童が一心太助と徳川家光の2役。
あと、女房お仲を亀治郎、鳥居甲斐守を愛之助。  それに、右近、猿弥、高麗蔵などと、
花形時代はとうに過ぎた我當、友右衛門、門之助、錦吾なども。(爆)

観劇の前に、いわて銀座プラザで、お弁当を調達。
少しでも応援になればと、演舞場に行く時は此処に寄ることが多い。

*****
終演後は、夕食を大渕座で食べようと思って、それまで呉服店巡り。
職楽浅野の意匠の幅広さが凄い。 私の持っている帯も全部まるで違う印象だから当たり前?
与那嶺貞さんの木綿の読谷山花織が素晴らしく、惚れ惚れ拝見。
仕立て上がりの、好みの木綿の着物は、残布がないけれど真栄城さんの美絣?
菊池洋守さんの八丈織、芝崎重一さんの着物、浦野理一さんの着物と帯.. 
眼福眼福で幸せ気分。

大渕座のディナーは、松茸コースだけだったけれど、このコースがあるなら食べたいからOK。
松茸入りの冷製スクランブルエッグ、松茸のピッツァ、松茸の壷焼き(壷蒸し?)、
秋田産のスズキと松茸のデュクセルの重ね蒸し焼きと、松茸オンパレード。
ここまででもうお腹一杯だったけれど、初めに肉も頼んでいたので、気を取り直して食べる。(笑)
デザートは、フルーツポート・ヨーグルトアイス載せ。
ケーキはやめてフルーツだけにしたのに、多い!と思いながら、ペロリ。(爆)

*****
着物:  久留米絣(木綿)。 手織り・藍染。  段取り。 「木綿の花」。 (池田光政) 
帯:   八寸帯。 米沢紬。 薄からし色の横段。 「蔓小町」  (米沢・齋英)  (お初) 
帯締め: くすんだ黄緑。 片方は色違いの4本に分かれたもの。 
帯揚げ: 縮緬。 渋めの緑色地。 黄土・白色の変わり縞。 
履物:  下駄。 黒塗り台。 小千谷紬の鼻緒。 

着物はまた木綿に戻って、先日より厚手の久留米絣。
全くの普段着物だが、ちょっとお洒落感があって、行く先々でお褒めいただき、単純な私はニッコリ。
でも、藍止めしてもらっていても、お初で締めた帯の前帯の折り目に色移り。(涙)
色落ちしたら藍染めの着物用にするつもりで、半ば覚悟して締めたのだから仕方無い。
とは言うものの、やっぱり残念。

2011.10.5 [水] 能楽・定例公演@国立能楽堂

今月初めの定例公演で、番組は狂言・和泉流「萩大名」と能・観世流「安宅」。
「萩大名」は何度か観ているが、久しぶりの「安宅」は勧進帳・酌掛之伝の2つの小書きつき。
「安宅」を初めて観たのは、まだあまりお能を観ていない頃だったので、
楽しみながらも2つの違いが印象的だったが、分かっている今回もやっぱり違いが楽しい。
まずは歌舞伎「勧進帳」との違い、そして見慣れた能との違い。
ツレが多人数、特に郎党が多くて、地謡より多いから見事な迫力。
それに、義経が子方でなく大人が演じたので、この方がいいわぁ〜好きだわぁ〜と楽しく鑑賞。
シテ/弁慶・浅見真州、ツレ/義経・片山九郎右衛門、ワキ/富樫・宝生閑などに、
アイ/強力・野村万蔵、アイ/従者・小笠原匡、後見・観世銕之丞などに、地頭・武田志房。
囃し方が、藤田六郎兵衛、大蔵源次郎、柿原崇志。

*****
着物:  泥大島紬。 龍郷柄。 茶泥色。 (城和子)
帯:   染名古屋帯。 栗の柄。 紬。 灰色地。 (熊崎和人) 
帯締め: レンガ色、片方に焦げ茶・生成り色入り。 五嶋紐。 
帯揚げ: 縮緬。 草木染。 渋い山吹色。(刈安?) (紀波) 
履物:  雨草履。 
コート: 雨コート。 透かし織。(スリーシーズンコート) 青色系、白・薄桃色入り。 

雨で気温も低かったので、予定の着物を変更して、雨に強い泥大島にした。
今季初めての袷だったが、雨コートを着ても外を歩く時は少しも暑くなく、丁度いいくらい。

2011.10.3 [月] 木綿きもの

着ていったのは、木綿きもの。

着物:   保多織(木綿)。 白・灰色。 細かい縞柄。 (お初) 
帯:    八寸帯。 黒地。 白・臙脂などの花・葉・唐草文様。 (弥栄) (お初)
帯締め:  茶色に、焦げ茶・白入り。 (渡敬) (お初)
帯揚げ:  縮緬。 灰色。 
履物:   下駄。 黒塗り台。 小千谷紬の鼻緒。 

急に涼しくなって、単衣はもう着る気にならないものの袷を着るにはまだ暑い。
で、なかなか出番のない木綿を暫く順番に着ることにした。
まずは薄手の保多織。 2年くらい前に作ったまま着損なっていたのを着用。
帯はまだ八寸帯。 無論もう夏用じゃないけれど..(笑)
長襦袢も紋紗の麻はもう着る気分じゃないが、正絹の長襦袢もまだ着たくない。
思い出して、麻でも少し厚めのからむしにした。 去年は着なかったので丸2年ぶり。
半衿は、青地に模様が織り込まれた木綿。
数年前に買ったまましまい込んでいたもので、こういう半衿を使うのは初めて。
いつまでも使わず気になっていたものを、着られて楽しい。

それにしても、小千谷縮の半衿が、麻だから長襦袢につけたまま洗ってしまってあったら、
折り目などに見事な汗染み。(涙) 着ないと出てきちゃうのよね〜
洗い直してみなくちゃ.. 薄くなってくれるといいけれど..

2011.10.3 [月] 新作歌舞伎@国立劇場の初日

国立劇場では今月から開場四五周年記念公演が続くけれど、45周年?という気分。
50周年なら分かるが45周年を謳うのは.. 集客のため?かしら..
歌舞伎は4月まで作者に焦点を当てた6回シリーズ企画だそう。

第1回の10月は、曲亭馬琴の小説(長編読本)を原作とする新作。
通し狂言「開幕驚奇復讐譯・かいまくきょうきあだうちものがたり」で全五幕。
菊五郎を中心に、いつものように菊五郎劇団に萬屋が加わっての上演。
菊五郎が3役、時蔵・松緑・菊之助が2役ずつ。
2幕目の菊五郎・菊之助の両宙乗りと、菊五郎が演じる仙女のガガばりの衣裳が話題らしい。

2幕目が他の幕と音楽も衣裳も違っていて、ちょっと面白かったが、好みが分かれそう。
ダブル宙乗りでは、菊之助が若さを発揮してぐるんぐるん回るのが見事で、
(体操競技の鉄棒というよりサーカスのブランコ乗りみたいかしらね〜・笑)
菊五郎も白狼に乗っているので、前回の凧にへばりついた感じに比べ違和感がなくて、楽しめた。

*****
終演後は、また可否道に寄って、珈琲と店主とのおしゃべり。
珈琲はここでの私の一番多い組み合わせ、ブレンドとお替りにアメリカン。

2011.10.2 [日] 週末は

もう10月。 今年もあと3か月になって、何となく気忙しいけれど、相変わらず予定が一杯。
家でやるべきことが沢山あるのに、どうしても外出予定を優先してしまう。
自分がグッと我慢できれば(苦笑)、苦情を言う人がいないのは、いいような悪いような..

1日: 更紗工房見学
 真楽メンバーとご一緒に更浜さんの見学に参加させていただいた。
 楽しかった!  アレンジをありがとうございました。 <おひでさん 
 週1で夕方からお教室をしていらっしゃるそう。 
 生徒になるかどうかは分からないけれど、いずれ見学させていただこうと思っている。
 それにしても、着物でいらした6人中2人までも更浜さんの帯とは素晴らしいサプライズ!

2日: 兄の1年祭
 墓前祭、その後の直会と、親族だけでこぢんまりと行った。
 もう1年経ったのだ、月日の経つのは早い、と思う反面、
 その間も本当にいろいろあって、日々の大切さを思う。

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