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2012.6.30 [土] 食いしん坊 & 夏越の祓え |
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氏神様の夏越の大祓えが3時からあるので、初めて参列することにした。
その前に、まずは美味しいものを食べたいと食いしん坊。
てんぷら@みかわ是山居。
電話が話中でなかなか繋がらないと思ったら、TV「プロフェッショナル.. 」以来、
TVを見たという客が殺到し、久しぶりに昼も夜も入れ替わりもあっての連日満員状態らしい。
TVの影響は凄い!と言っても、以前の出演時はこんなじゃなかったから、番組にも拠るらしい。
電話番に駆り出された元番頭さんに遅い時間なら多分入れるだろうと言われて、ゆっくり出かけた。
いつものランチに稚鮎を追加してもらって、今月も天麩羅を堪能。
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そして、夏越の大祓え@富岡八幡宮。
土曜日だからか若者も多く、用意された椅子はもう満席で、立っての参列。
渡された大祓式次第に沿って、茅輪をくぐり、大祓詞を唱え、切麻(きりぬさ)で祓いなど、
前々から行ってみたいと思っていた大祓えを初体験した。
我が家は神道なので祝詞は聞き慣れているものの、唱えるのは初めてで、聞くと唱えるのは別物。
これで半年の穢れを祓えれば、本当にありがたいこと。
尤も、初参列は、ありがたいというより楽しさの方が強いのは、マズイかしら? |
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2012.6.29 [金] 文楽若手会 & 紅型展 |
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体調が大分回復してきたので、午後は予定通り文楽若手会@国立・小劇場に出かけた。
次代を担う若手の技芸研鑚を目的とした公演で、国立劇場では第1回の文楽既成者研修発表会。
「二人三番叟」と、「義経千本桜」の「すしやの段」と「道行初音旅」。
いつもの本公演と比べれば、気になるところがいろいろ有るのは仕方無いし、大変な熱演。
そのためか、観客の拍手がすごくて、ちょっと驚くほど。
一生懸命演っているのが気持ちよく伝わって来て、出来も悪くはないものの、
そこまで拍手する?とは思ったけれど、安いチケ代を考えれば私も満足。(笑)
稽古と本舞台とは全く違うし、若手にこういう機会を作るのは大事だと思う。
大阪の文楽劇場では何度もやっているらしいが、あちらでは東京ほど人気がない様だし、
研鑚の場として、これからも東京での公演経験を重ねさせてあげたい。
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終演後は、また可否道に寄ってコーヒー休憩し、店主と小一時間もあれこれおしゃべり。
この体調なら平気だろうと、「紅型」展@サントリー美術館に周った。
沖縄復帰40周年記念展で、もう40年経ったのかと感慨深い。
その割には、沖縄と東京など本土との差は大きいままなのが..何とも申し訳ない気持。
「琉球王朝のいろとかたち」という副題による特別展示の衣裳の見事さ、
他の紅型も色・文様さまざまで..じっくり鑑賞。
気づくと鼻がガラスにつかんばかりになっていて慌てるのが、ちょっと..だけど。(笑)
展示替えがあるから、もう一度くらい来られたら嬉しいけど、どうなるか..
きもの割があって、きものだと100円割引。(喜)
「琉球舞踊への誘い」というこの日限定の館内イベントを座って鑑賞できたのも嬉しい。
組踊は、国立劇場で一度だけ一部・二部通しで一日がかりで見たことがあったが、それ以来。
今回は1人または2人での短い踊りだったが、紅型の衣裳などを着た踊り手の動きが印象的。
金曜日は美術館が夜8時までやっているのはありがたいものの、いつもの食事処は終了。
で、久しぶりにukafeでオーガニックな食事にスイーツ&コーヒー。
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上代お召し。 灰色地に黄土色?の縞。 「花楼漫」という花織風? (木村竜之)
名古屋帯。 天然繭の絹芭蕉。 白地。 東京染で、芝文・花丸文。
五嶋紐。 単衣・夏用。 青みの紫色、片端は白色に濃紫の縞。
変わり紗?の帯揚げ。 草木染(梅染め)。 灰紫色?の濃淡、蜻蛉柄織り込み。 (堤木象)
馬来草(網代織)の天の草履。 鼻緒と巻は白皮。
縦長・マチ広のスズ竹手提げ籠。
草木染の大判ショール。 灰白色・薄灰色の暈し。 (冨田五郎)
着物は気づいたら3年着ていなかったので、また寝かせるのはと、着用。
着物・帯がモノトーンの雰囲気で、髪に合っていい雰囲気と言っていただいて、ニコリ。 |
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2012.6.28 [木] 復調の兆し |
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日曜から絶不調で、日曜の夜はちょこっと出かけたものの、他は連日のダウン。(涙)
漸く動けるようになってきて、ホッ。
動くとまだクラッとするけれど、グラッとこなくなったので、もう大丈夫。(苦笑)
観劇予定はなかったものの、サークル練習と関連の名作サロンは欠席。
招待券をいただいて、行く予定にしていた植物画展もパス。
そして、何より、またまた片付けは手もつけられず放置。
自分を甘やかしすぎよね〜と自戒ばかり。
今から、少しだけでもしなくちゃね.. (と、自分に言い聞かせている。 爆)
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今日が正に真楽の10年目の誕生記念日なのですね!
えりりんさん、素敵な空間を作ってくださってありがとうございます。
着物の約束事を踏まえた上で、自分らしく個性的な着こなしをなさるメンバーとの出会いも嬉しく、
長〜く続きますようにと願っています。 |
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2012.6.24 [日] 花形の落語 |
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花形演芸スペシャル〜受賞者の会〜 にいつもの国立演芸場に出かけた。
ここの主催公演で夜の公演は珍しいけれど、お蔭で出かけられた。
まずは、エネルギー(銀賞)のコント、そして柳亭左龍と三遊亭兼好(ともに金賞)の落語。
仲入り後は、ゲストの古今亭菊之丞の司会で贈賞式。
式の後の受賞者インタビューがおかしい。
続いて、菊之丞の落語、菊地まどか(金賞)の浪曲、春風亭一之輔(大賞)の落語。
銀賞の1人・桂吉弥は休演。
花形と言っても、花形演芸大賞受賞者となれば、皆さすがに聞き応えがあって楽しく聞いたけれど、
先月の真打披露興行でも聞いた一之輔が、上手いけれど噺の中身が楽しめなかった。
今まで聞いた初天神の中でも、やんちゃ坊主に可愛げのない感じで.. ちょっとガッカリ。
落語の前に玉那覇有公氏の琉球紅型を拝見しに行く心積もりが体調不調で断念。
観たかったわ〜(涙)
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薩摩絣。 木綿。 極薄青磁鼠色。 本さつま・みじん格子。 (東郷)
名古屋帯。 麻。 藍紅型。 藍色地。
五嶋紐の帯締め。 単衣・夏用。 生成りに薄緑・銀鼠色入り。 (お初)
絽の帯揚げ。 渋めの青色。
ラバーソール台の草履。 濃深緑色の天・鼻緒。 (菱屋のカレンブロッソ)
アタ織りトートバッグ。 網代。 内側は多色の銘仙。 (お初) |
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2012.6.23 [土] 歌舞伎 & バレエ |
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夕方から新国立劇場の今シーズン最後のバレエ「マノン」を観に行くことになっていたが、
襲名披露公演・昼の部のチケットを運良く入手できたので、歌舞伎見物を急遽追加。
バレエの開演時刻は、いつもの歌舞伎なら昼の部の終演頃で、とっても無理だったが、
今月は夜の部のスーパー歌舞伎の舞台作りのためか信じられないくらい早い終演で、
飛んでいけば十分に間に合うから、これは初日に行き損なった私の救済かと..(笑)
今月の歌舞伎は、初代市川猿翁と三代目市川段四郎の五十回忌追善で、それに合わせ、
二代目猿翁と四代目猿之助と九代目中車の襲名披露、それに五代目團子の初舞台という
盛り沢山の澤瀉屋の大イベント。
でも、口上に並ぶ役者が、澤瀉屋以外は、藤十郎、秀太郎、彌十郎、竹三郎、門之助では..
夜はスーパー歌舞伎で、澤瀉屋の他は常連の彌十郎、門之助だけだから致し方ないとはいえ、
襲名披露口上としては寂しすぎる。 珍しく弟子達が並ぶけれど、通常の口上の楽しさは無い。
しかも、久しぶりに登場の新猿翁も最後に台に乗っての登場で、口跡も何も..
来月は舞台を勤められるのかと、ただただ心配になる。
口上の前は、中車の長兵衛で「小栗栖の長兵衛」。
中車は、歌舞伎で育った役者でない感じが垣間見えるものの違和感無く、いい役者ぶり。
古典は難しくても、スーパー歌舞伎だけでなく新歌舞伎なら問題なさそう。
昼の部の〆は、新猿之助の「義経千本桜−川連法眼館の段」。
藤十郎と秀太郎が、今まで観たことの無いふくよかで高齢の(笑)、ともに初役という義経と静御前。
初代猿翁などとのご縁から出演してくれるのが、歌舞伎の襲名披露公演らしい。
当たり前ながら、存在感があって.. でも、ちょっと不思議な見慣れない感。(爆)
猿之助はケレンの数々を、最後の宙乗りまで全力投球。
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終演後は直ぐに移動して、マクミラン振付のバレエ「マノン」を鑑賞。
ストーリー性を強く感じながら、アクロバティックなリフトなど堪能。
初日だけどキャストは新国立劇場バレエ団のダンサー達。
ゲストダンサーの舞台も観たいと思うけれど、もう1度来るのは体力的に無理かしらね〜
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小紋(単衣)。 京友禅染。 灰白色地に、消炭色などで葡萄文。 (お初)
名古屋帯。 夏紬。 茄子紺色地に、灰みの紺色の暈しの丸。
五嶋紐の帯締め。 単衣・夏用。 薄緑色。 銀糸・一部に薄橙・紫入り。
紋紗の帯揚げ。 薄緑・極薄緑の変わり市松。 (お初)
馬来草の網代織の草履。 鼻緒・巻は白皮。 (お初)
竪絽の塵除け。 薄い墨色。 |
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2012.6.22 [金] 歌舞伎鑑賞教室 |
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雨が上がったところで、6月と7月に行われる国立劇場の毎年恒例の歌舞伎鑑賞教室に出かけた。
配役を見て今回は観に行くのをよそうかと思いながらも、チケットを取ったのだけど、
学校行事?の高校生より、観たくて自ら来る社会人の方が当然ながら鑑賞意欲が高いはずだから、
ざわつきがちな学生・生徒対象の公演よりも、こちらも落ち着いて観られるだろうと、
2回しかない社会人のための〜という夜の部にしたら、そう思う人が多いのか席が取り難かった。
今月は、大谷広太郎の解説「歌舞伎のみかた」に、休憩を挟んで橋之助の「俊寛」。
解説は「俊寛」に添って地方(音響?)の説明などで、これから観る芝居への導入の感じ。
橋之助の俊寛も、團蔵の妹尾も、権十郎の丹左衛門も悪くないのに、あとが..
児太郎の千鳥が.. 頑張ってはいるようだが、如何せん、まだまだ力不足。
いつもは女形の芝喜松&芝のぶが康頼&成経を演るのは、千鳥を演るお坊ちゃんのお守?
芝喜松の康頼は違和感がなかったものの、芝のぶの成経が女っぽくて..ムムム。
やはり芝のぶは女形で見たい。
鑑賞教室が歌舞伎初めの生徒・社会人も少なくないだろうに、
歌舞伎って面白いと思える舞台を初めてだからこそ見せてあげたいものだが、
近年の鑑賞教室は、若手の勉強会の趣きがするのが、どうもなぁと思う。
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塩沢絣(単衣)。 藍色地に黒・鼠色の縞。 四角の黒の飛び柄。
名古屋帯。 夏紬。 生成り、 蕗の葉の傘を差した蛙の柄。 (Kinami)
五嶋紐の帯締め。 単衣・夏用。 緑がかった藍色。 淡い緋色等入り。
紋紗の帯揚げ。 薄橙色と薄青緑色の染分け。 変わり麻の葉模様。
ラバーソール台の草履。 濃深緑色の天・鼻緒。 (菱屋のカレンブロッソ)
スズ竹手提げ籠。 縦長・マチ広の少し大型。
絽の塵除け。 鮫小紋。 灰藤色。
劇場で偶然会った知人に、帯が今の季節にピッタリと言われて、そうでしょ!とニコリ。(笑) |
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2012.6.19 [火] 能楽鑑賞教室 |
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台風が近づく中、昼過ぎに国立能楽堂の年に1度の能楽鑑賞教室に出かけた。
年に1度と言っても、月曜から金曜まで11時からと2時からの1日2回だから10回の公演。
ターゲットは高校生などの若者で、一般枠は残りの僅かな席だけ。
しかも2時からの公演で一般枠があったのは、この日だけ。
そりゃ〜学校としては午前中は授業をしたいだろうし、尤もとは思うけれど..
どうにか確保できた席は最後列。 行って分かったのは、一般は最後列とその前の列の一部くらい。
鑑賞教室は、回によって、つまり学校によって、差が大きいとは経験的に分かってはいたが、
始まる前のざわざわした見所に、止めればよかったかな〜と少し弱気になる。(笑)
解説につづき、狂言・大蔵流「柿山伏」、能・観世流「葵上」。
生徒3人の舞台での歩き体験つきの解説も狂言も結構楽しそうに見ている子が多かったが、
お能は居眠り族も多くて、この2時間弱を楽しめたかどうかは不明。 でも煩くは無かったのでホッ。
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江戸小紋。 単衣。 黒地。 小桜柄。 (両面染めの多分裏側の方を表に仕立てたもの)
八寸帯。 紋博多。 白地、縞。 「恵比寿細工」
江戸組紐の帯締め。 空色、薄桃色の房。 (五嶋紐) (お初)
薄浅葱色?の帯揚げ。 絞り入り。 (先日と同じ)
オストリッチの天・鼻緒の草履。 灰緑×黒色。 底はウレタン。 (絹揺履)
台風が来るまでには帰れるだろうと、着物を着て玄関を出たら、外がいやに暗い。
驚いて見下ろしたら、見えるのは濡れた地面と傘を差して道行く人々。
大慌てで家に戻り、傘を小さな折り畳み傘からいつもの和傘(蛇の目)に替えたものの、
着物は濡れても大泣きしないで済むのに変更したし、念のために雨コートを着ていたし、
草履は晴雨兼用のものを履いていたので、どうにかなるだろうとそのまま出かけたが、
特にひどく濡れることもなく、台風の来る前に帰れた。 |
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2012.6.15 [金] 能楽・定例公演 |
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夕方、夜の定例公演を観に国立能楽堂に出かけた。
番組は、狂言・和泉流「簸屑 ひくず」と、能・観世流「敦盛」。
狂言「簸屑」は、宇治橋供養の参詣者の接待という背景は「通円」と同じだが、まるで違う展開。
主に言いつけられて臼で茶を挽いているうちに居眠りをしてしまう太郎冠者の様子も、
目が覚めるようにと次郎冠者が小舞を舞う様子も、観ていて楽しく、
鬼の面をつけられてからのドタバタも、実に狂言らしく、似た狂言を思い出しながら、楽しく観た。
シテ/太郎冠者・石田幸雄、アド/主・野村万作、小アド/次郎冠者・深田寛治。
能「敦盛」は、敦盛と蓮生法師(敦盛を討った後に出家した俗名・熊谷次郎直実)の話で、
敦盛の貴公子ぶりが印象的。 歌舞伎の「熊谷陣屋」を思い出しながらの鑑賞。
以前にも観たことがあると思うのに、覚えていないのが我ながら寂しい。
本当にどんな観方をしていたやら、しているやら..
シテ・関根知孝、ワキ・村山弘、アイ・高野和憲、地頭・武田宗和など。
囃し方は、一噌幸弘、清水晧祐、白坂信行。
面は、前シテ/草刈男は直面、後シテ/敦盛は十六。
「敦盛」という面もあるのに、以前観た時の面も確か「十六」だったのが何となく楽しいような..
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小紋(単衣)。 綾羅織。 青・灰色系。 (染工房・連、染織作家・茂美) (お初)
袋帯。 組帯。 灰色系薄からし色。 (ひなや) (お初)
江戸組紐の帯締め。 白色、水色・焦茶色入り。 五嶋紐。 (お初)
薄浅葱色?の帯揚げ。 絞り入り。
麻の台の草履。 鼻緒・巻は薄茶色の革で、鼻緒には臙脂色入り。 (沙織)
縦長・大型スズ竹手提げ籠。 (お初)
絽の塵除け。 灰藤色の鮫小紋。
昨年着そこなった単衣の着物・単衣用に求めた帯など総動員。(笑)
籠は、通常より幅の狭い竹ひごで編まれた、スズ竹にしては少し繊細な印象で、
しかも、縦長で厚みも十分にある大型のもの。
これならサブバッグが必要ないと大喜びで購入したのだが、着物には少し大き過ぎたみたい。
夏の間はこのバッグを多用することになると思うけれど、大は小を兼ねないかも..(汗) |
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2012.6.14 [木] 創作紬きもの |
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先日の スーパー歌舞伎に着た着物は、ひなやの伊豆蔵明彦氏の創作紬きもので、
草木染の、洋服地としても通用しそうな、幅の広〜い紬地で仕立てられたもの。
生地は独特だけど一見ごく普通の着物(笑)。 でも、背縫いどころか脇縫いも無い。
尤も、背縫いが無いのは分かっていたが、脇もだとは着るまで気づかなかったという迂闊さ。(爆)
バチ衿のミシン仕立てで縫い直しはきかない。 あらためて縫い目を見たら、まるで洋服。(大爆)
けれど、それを補って余りある魅力を感じて購入したもの。
それに、大好きな組帯のひなやの伊豆蔵明彦氏の試みを知りたかったこともあったし..
ハンドメイドの温かみを感じる布で、色合いも縞・格子の入り方も気に入ったのに、
何となく着そびれていて、今回漸く着用。
襲名披露公演だけどスーパー歌舞伎だから、丁度いいかと下ろしたが、着てみたら嬉しいビックリ。
柔らかく身に添うし、見て思っていたよりもっとお洒落感がある。
気楽な洒落着としても、ちょっとお洒落な普段着物としても、どちらにもよさそうと、ニッコニコ。
着物離れを言われて久しい今だから、いろいろ試行錯誤しての創作かと思われる。
確かに、着物初めの人にも、生地的には洋服感覚で着られそうな気がする。
伝統的な着物だけでなく、着物を身近に感じてもらう工夫は大変いい試みだと思う。
でも、着物としては兎も角、洋服にしては価格が高過ぎて、それが最大のネックでしょうねぇ。 |
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2012.6.13 [水] のんびり食いしん坊 |
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昨日のお昼は、最近知り合った方に聞かれた地元のハンバーグを食べに行った。
知らなかったものの、もしかしたらと目安をつけて、後で行ってみたところは空振り。
でも、それじゃ..と行ったところが、どうもそれらしい。
その日のランチは終っていて、出ていた看板に反して、どうやら夜も営業しているらしい。
で、夜に行ってみたが、少し遅すぎたみたいで、終業。 次に行ったら、臨時休業。(苦笑)
でも私にしては珍しくめげずに、雨だから入れるだろうと遅〜いランチに出かけてみた。
聞いた通り、個人のお宅に伺う感じで、靴を脱いで上がる。 ご夫婦2人での営業。
玄関に続く部屋にカウンターを設えた感じで、椅子も木の丸いスツール。
鎌倉で見た、玄関を改装した小物を商うお店を思い出した。(笑)
メニューはハンバーグライスだけ。
丁寧に作っている感じはあるけれど、家庭の惣菜的なハンバーグ。
キャベツの千切りというかスライサーにかけて水にさらしたようなのがタップリに、
きゅうり2切れにトマト1切れ、そして柔らかめの目玉焼を載せた小さめのハンバーグに、
味噌汁と一夜漬けらしい漬物。 コーヒーが付いていたらなぁと思う。
無論、私的にはだけど、ハンバーグは2つくらい食べられそう。(爆)
これで1000円だから、特に安いというほどでは無いけれど高くは無い。
普段は行かない方向だけど、近いから偶には行ってもいい、行くかもしれないけれど、
わざわざ遠くから出かけてくるほどのことはないと思った。
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因みに、今までで一番好みに合い、また食べたいと思うハンバーグは、
京橋のドンピエールのハンバーグ。
厨房で肉を刻み・叩いて、ハンバーグにしたもの。
また食べないなぁ〜 まだメニューにあるのかしら?
もう1品、あそこで食べたいのはビーフオムライス。
どちらも本当に長らく食べていない。 近いうちに行きたいと改めて思う。
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今夜は久しぶりに、料理というほどではないけれど、ちょこちょこっと作り、
メインは、マルゴーのセカンド、パヴィヨンブラン。(爆)
飲まない赤はいろいろ貯まっているけれど、白はちょこちょこ飲むので、
飲まなくなったと言っても、気づいたら普段用のがない。
料理に比べ、いくら何でもワインが良過ぎると思いながら、あくまでワインを飲みたくて、
だったら、メインはワインでいいじゃないと、これを飲む。(大爆)
飲まなくなって、飲めなくなって、当然ながら飲みきれなくて、ワインにごめんなさいの気分。 |
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2012.6.11 [月] スーパー歌舞伎「ヤマトタケル」 |
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亀治郎の猿之助への襲名披露公演の夜の部を観に行った。
夜の部は通常4時半開幕なのに、なんと今月は4時開幕で、30分も早い。
早目に気づいたからよかったけれど、思い込みはアブナイ、アブナイ。
冒頭に、舞台衣装を着た新・猿之助と新・中車の口上があって、猿之助が語る・語る。(笑)
思いが一杯ということかなぁ〜、口上も歌舞伎役者そのものね..などと思いながら楽しく聞いた。
中車は、一通りの挨拶だけで、かえって緊張感、意気込みが感じられるような..
「ヤマトタケル」自体は、当然ながら何度か観ている舞台とあまり変わることなく話が進んでいく。
よく覚えている場面、あれっこんなだったかしらという場面、ともに楽しく見物。
澤瀉屋一門総出演のスーパー歌舞伎は、いつも通りエンターテイメントの楽しさ満開。
猿之助は亀治郎時代と同じと言えば同じ、でも、どこか違う雰囲気もあるのが、襲名の重さかしら。
中車の役(帝)は、これまでも歌舞伎役者以外も演じてきた役だから、特に違和感はなし。
スーパー歌舞伎は問題ないとしても、古典歌舞伎を演じるのは、大変だろうと思う。
狂言・役を上手に選んでいくだろうが、一大決心をしたからには、頑張って欲しいと思う。
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紬訪問着(単衣)。 丁子染。 生成りに黒縞格子。 (ひなや伊豆蔵明彦創作紬きもの) (お初)
袋帯。 草木染。 ベージュ濃淡ぼかし。 (ひなや) (お初)
着物と同じ生地の帯締め。 丁子染。 生成りに黒縞格子。 (ひなや) (お初)
草木染の帯締め。 (ひなや) (お初)
濃深緑色の天・鼻緒の草履。 ラバーソール台。 (菱屋のカレンブロッソ)
着物・帯・帯締め・帯揚げのセットだが、帯と帯揚げは他の着物とも合わせやすそう。
柔らかい紬地だから、居敷当てなしのお尻部分の布地が伸びてしまわないかだけが気がかり。 |
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2012.6.9 [土] 能楽鑑賞 |
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雨の中、昼から水曜に続いての能楽堂通いで、今日は普及公演。
別に能楽堂とは関係ないだろうが、そういえば水曜も雨だったわねぇと思いながら出かけた。
女子高校生が大勢来ていたが、静かで、セーラー服に気づかなければ分からなかったくらい。
今月は18日〜22日に年に1度の能楽鑑賞教室もあるけど平日だし、
今日のも普及公演で解説つきだから、確かにこちらという選択もあってもよさそう。
番組は、狂言・大蔵流「千切木 ちきりき」と、能・金春流「鐘馗 しょうき」。
どちらも初見だったが楽しく観たから、高校生も楽しめたのじゃないかと思う。
狂言「千切木」は、連歌講の話だが、狂言にありそうな展開がおかしい。
山本東次郎、則俊、若松隆、山本則孝、泰太郎など。
能「鐘馗」は、五月の節句でお馴染みの鐘馗にはこんな話があるのかと思いながら観た。
シテ・金春安明、ワキ・高安勝久、アイ・山本則重、地頭・高橋汎など。
囃し方は、寺井久八郎、幸信吾、亀井実、徳田宗久。
前シテの面が独特だと思ったら真角(しんかく)と言うのだそう。 後シテは小べし見。
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大島紬(緯・絹、経・綿)。 泥染。 黒に白灰の横絣。 「霞」
八寸帯。 紬地。 薄からし系。 横段。 (蔓小町) (米沢・齋英)
江戸組紐。 灰みの青色、片側に薄桃色・白入り。 (五嶋紐)
渋めの青色。 市松に柄入り。
雨のため、雨草履に、薄紫・薄い黄水仙色の透かし織り雨コート。 (6日と同じ)
このところ外出を止めたり洋服にしたりしているので、これはイカンと、雨にもめげず着物。
でも、予定していた着物から雨に強い大島に変更。 |
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2012.6.7 [木] 噺家との相性 |
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昼から定席に落語を聞きに行った。
行ってビックリ。 客が少なく空席の方がはるかに多い。 こんなガッラガラの寄席は初めて。
私も、鹿芝居でも歌丸さんの圓朝噺でも襲名披露でもない定席に行くのは珍しいから、
人気者が出ない限り、平日の寄席なんて、そんなものなのかしら?
尤も、先月は何人も抜いての真打昇進が話題になった一之輔の披露公演にも行ったっけ。(笑)
今回は、鹿芝居でお馴染みの噺家がトリを勤め、日替りでいろいろな噺を聞かせるというので、
馬生さん以外の鹿芝居出演者の噺も、たまには聞いてみようかと行ってみることにした。
今日の噺は、先代の師匠のために平岩弓枝が作った創作落語「傘と赤い風車」。
古典に近い趣の噺自体は悪くないけれど、相性が悪いのか話し振りは楽しめなかった。
噺の後の踊り「松尽くし」の方が拍手が多かったから、同じ思いの客が多かったみたい。
今日の出演者全員について、噺を聞きに行こうと思うことは、もうないだろうなぁ〜と思った。
夜の健康講座のため時間的余裕が無いものの、可否道に寄って一息ついて気分転換。
そして、帯に合わせた扇子をいただきに、銀座に回った。
締めて行った帯を見ていただき、取り置いておいてくださった扇子をニコニコといただいて帰宅。
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泥大島紬(単衣)。 茶黒地。 さまざまな柄が横段取りに織られたもの。 (田畑)
名古屋帯。 夏紬地。 生成り。 蓮の葉を差した蛙の柄。 (アトリエKINAMI) (お初)
綾織風?の帯締め。 薄灰緑色、両端に金入り。 (くのや) (お初)
薄浅葱色?の帯揚げ。 絞り入り。
白色の天・黒色の巻・灰色の鼻緒・赤い前坪の草履。 (伊と忠)
暑かった上、楽しい帯を隠すのも勿体無く、塵除けは結局着ることなく持って歩いただけ。(笑)
帯締めは、くのやで随分前に購入しながら使わないままだったのを懐かしく思いながら漸く使用。 |
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2012.6.6 [水] お能を堪能 |
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昼から、月に2度ある国立能楽堂の定例公演に能楽を観に行った。
同じ時間帯なのに、あれだけ楽しみにしていた土曜日の企画公演には何故行けなかったのかと、
往きには考えても仕方無いことを未練たらしく思いながら行ったが、
帰る時は、いいお能を観られたと満足感一杯。
番組は、狂言・大蔵流「膏薬練」と、能・観世流「夕顔」小書き「山端之出」つき。
狂言「膏薬練」は、狂言らしい展開と、楽しい動きに、大いに笑いながら観た。
ただ、七五三ファンの私には心配なことに、シテの予定の茂山七五三さんが病気休演。
あきらがアドからシテ/都の膏薬練に回り、アド/鎌倉の膏薬練は宗彦。
そして、能「夕顔」をとても楽しく観ることが出来たのが、私には大収穫。
シテの謡の声が私には聴き取り易かったが、何よりハコビ・動きが綺麗で気持ちよく観られた。
そして、後場の「序之舞」が、ゆったりしながら大きくて優美。
普段はゆっくりした動きで楽しめることが少ない「序之舞」を、こんなに素敵と思うことは殆どない。
この方の舞台を観た記憶が無いと思ったら京都在住というから多分初めてなのかと思うが、
また観たいと思いながら鑑賞。
謡が多いワキも十分に謡って、シテとワキのやり取りもしっかり・楽しく聴くことができた。
シテ:井上裕久、ワキ:福王和幸、アイ:茂山逸平、地頭:岡久広、など。
囃子方は、竹市学、曽和正博、安福光雄。
シテの面は、若女。 前/里女も、後/夕顔の霊も、同じ。
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着物は南風原の花織。 (単衣) 無地。 紺色。
袋帯。 手織すくい。 灰色暈し地、緑色系で楓葉柄。 (お初)
伊賀組紐の帯締め。 白色、片側は灰・黒・灰色のグラデーション。 (松山好成)
両端は灰色、中央は白色に金入りの帯揚げ。
雨模様のため、雨草履に、薄紫・薄い黄水仙色の透かし織り雨コート。
帯は、若葉の頃(か秋の紅葉の前頃)向きの柄・色合いで、ひと月遅いと思いながら、
そんなことを言っていると今年も締めそこなうし、色合いは涼しげだからから、
自分がよければいいでしょと下ろした。(笑) |
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2012.6.5 [火] 襲名披露公演・初日をパスするなんて |
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GWの頃から体調が思わしくなく、5月に2回続けて能楽堂に行き損なったので、
少しは気をつけていたつもりなのに、6月になっても2日にまた行き損なってしまい、
楽しみにしている舞台を見損なう残念さとケチな私はチケ代も勿体無く思っていたら、
何と言うこと..亀治郎→猿之助の襲名披露公演の初日だというのに、行けずじまい。(号泣)
初日の口上を聞きたいと、なかなか取れないチケットを漸く取ったのに.. 残念無念。
前夜までは行くつもりで、着物の仕度もしておくような楽しみな舞台を見損なうことが続くと、
へこむ、へこむ。
別に特に何処が悪いということではないのに、日によって動くのが辛いというか動けなくなってしまう。
動ける時は元気なのに、差が大きいのが我ながら何ともかんとも..
それでも数年前よりは随分元気になって、動けないことも少なくなっているのだから、
めげずに、無理せず、ちょっとだけ・ちょっとずつ頑張っていこうと思っている。 |
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2012.6.3 [日] ピアソラ音楽祭 |
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夜、赤松林太郎・平山慎一郎の「ピアソラのための音楽祭」に押上まで出かけた。
ピアソラ没後20年×天真庵 〜東京スカイツリー開業を祝して〜 という冠つき? のライブ。
音楽に疎い私は、ピアソラと聞いても名前を聞いたことがあるくらいで分からないのだけれど、
今風のお洒落な店ではなく半世紀以上経った下町の長屋を改装したという此処で聴く音楽が好き。
ホールとは違いこぢんまりとした空間で、気楽で和やかな気分一杯。
蕎麦雑炊など日によって違う肴で、お酒を飲みながら開演を待つのも、
演奏後にいただく蕎麦とコーヒーも、全部ひっくるめての楽しい時間。
今回もお隣は、林太郎さんのクラシックの寺子屋で何度かご一緒した方。
車で来ていらしたので錦糸町駅まで送っていただいて大助かり。 ありがとうございました。
ピアソラが影響を受けたというガーシュインの曲を2曲のあと、次から次にとピアソラの曲。
同じ作曲家の曲かと思うほどの、印象の異なる曲が楽しかった。
そして、純粋クラシック(というものがあれば、だけど)を弾く時との林太郎さんの違いも、
当たり前と言えば当たり前なのだろうが、楽しい。
それに、涼やかに青い着物をお召しのみずえさんにもお会いできたことも嬉しかった。
でも私ときたら、処分した洋服箪笥から発掘した4半世紀も前の洋服。(笑) |
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2012.6.1 [金] オペラ「ローエングリン」 |
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新国立劇場の今シーズン最後のオペラ、ワーグナーの「ローエングリン」の初日公演に行った。
音楽は無論、筋も何にも覚えていないまま、出かけてしまった。
15年前の秋に開場したこの劇場で創作委嘱作品「健・TAKERU」の次に上演された曲だし、
再演(1度だけ? 多分)も観ているはずなのに、
覚えていることといったら、白鳥に乗ってローエングリンが登場したことくらい。(苦笑)
それに、15年前は予定の歌手が病気で来日できず、急遽代演の歌手も全日程は出演できず、
私が聴きに行った最終日はカヴァーの日本人歌手だったことも..
歌手の声を堪能し、今回は筋もしっかり頭に入って(笑)、楽しく鑑賞した。
重唱も、1幕後半のは何となくしっくりこなかったけれど、2幕目以降は十分に楽しんだ。
それに何と言ってもローエングリン役のクラウス・フロリアン・フォークトの声が素敵。
私が勝手に思っていたワーグナー歌いの重めの印象の声とは違っていたものの、
透明感のある突き抜けるようなとでも言えばいいか、重くは無いけれど軽いのとは違う独特の声で、
この人のドイツリートを聴きたいと思った。
でも、以前に他の役で出演した時の印象が残っていないのが不思議。
あと印象的だったのは、舞台美術も衣裳も独特だったこと。
題材が神話的なものだから、時代も場所も変えてもいいと思うけれど..
指揮:ペーター・シュナイダー、 演出:マティアス・フォン・シュテークマン
ローエングリン:クラウス・フロリアン・フォークト、 エルザ:リカルダ・メルベート、
ハインリヒ国王:ギュンター・グロイスベック、 テルラムント:ゲルト・グロホフスキー、
オルトレート:スサネ・レースマーク、 王の伝令:萩原潤、 他
2度の長い休憩を含め、ほぼ5時間のオペラで、夕方5時開幕で10時終演だから帰宅は11時。
大いに楽しんだものの流石に疲れた。
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訪問着。(単衣) 本塩沢200色。 白地に細かい縞。
袋帯。 臈纈染。 極薄青磁色地。 老竹色の山葡萄柄。 (お初)
江戸組紐の帯締め。 生成りに橙に近い茶色のグラデーション。 (五嶋紐)
緑・薄青・薄緑・生成りの染分けの帯揚げ。
薄いパ−プルシルバーの台の草履。 白色の皮シコロ織の鼻緒。 (長谷川商店)
竪絽の塵除け。 薄い墨色。
天気予報を聞かないまま着物を着てしまい、出かけようとしたら雷鳴。
着替える時間は無いまま出かけたが、友人にはこんな日に白いお召しとは無謀だと呆れられた。
殆ど外を歩かなくて済む日だからよかったものの、天気には注意しなくちゃ危ないわよね〜
帯は6月初旬か9月下旬くらいにしか締め(られ)そうも無い帯を下ろした。
色合いも柄も気に入ったとは言え、何故買っちゃったのやら。(苦笑) |
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