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2012.7.31 [火] 夏にロック

夏にロックと言っても音楽の野外ロックコンサートではなく飲み物。
このところ、赤ワインをオンザロックで飲むことが多くなった。
家では殆ど飲まなくなって、飲む時は白ばかりだから、飲まない赤が呆れるほど溜まっている。
で、夏に飲むことなどなかった赤ワインをロックで飲んでみたら悪くない。
飲んでいた昔に買ったまま、今では場所塞ぎになっているワインを片付けたい(笑)と、
ロックで飲むには勿体無いものも含め、このところ赤を飲むことが多い。

昨日は、カリフォルニアのエドモンズ・セント・ジョンのもの。
コルクがボロボロで抜けなかったのも、溜まった澱も、先日のスペインワインより凄い。
味は問題なかったし、1998年のだったから、仕方無いかも..
それにしても、よくもまあ放置していたわね〜
次はフランスのを開けてみるるかと思っているが、さあどうなっているやら..
楽しみであり、怖くもあり..(爆)

*****
今日は1997年のブルゴーニュ。 ポール・ボキューズのサヴィニイ・レ・ボーヌ。
コルクもスムースに抜け、澱もなし(多分)。
表示のアルコール度数は1%しか違わないし、何がどう違ってこの違いやら..

カリフォルニアは重めだったが、こ日のブルゴーニュは赤とは思えないくらい軽かったから、
その違いなのかしらねぇ..
重口の赤は年数が経つと、コルクがボロボロになって、澱が溜まるのかな..
この夏かけて、検証は続く..予定。(大爆)

2012.7.30 [月] 身拵えの前に

身拵えの前にすることがあるでしょっと思いながら先送りしていたことを、漸く済ませた。
自分でしたわけではなく人任せだけれど、避暑がてら(笑)続けてやってもらっって、
暑さの中でも少しはスッキリした気分。

29日(日) ヘアカット
  ボブは変わらないけれど、涼しいのが一番と目一杯短くしてもらった。
  我が人生で多分一番短い。(笑)  若い頃だったら中学生に見間違われるかも..(爆)
  で、涼し〜い! の一語。

30日(月) ボディケア−とフェイシャルケア−
  髪が軽くなったら他もと、久しぶりのトリートメントに出かけた。
  カルテでは、フェイシャルは2月以来で、ボディときたら1年半以上していなかったとか..
  1時間のコースを続けてしてもらったら、何やかやで2時間半がかり。
  ボディトリートメントの後はカプセルで汗もかき、フェイシャルの間は、いい気持で、とろとろ..

楽をしながら、すっきりして、ありがたいこと。
身拵えの前というより、これこそ身拵えそのものかしらね〜
次は懸案の医者通いかしら? 少しユーウツ。
でも、これ以上の先送りは、いくら何でもマズイだろうし..

2012.7.27 [金] バーナード・リーチ展とマウリッツハイス美術館展

用事があって珍しく朝早くから出かけたが、昼前には済むので、展覧会に回ることにした。
まずは、作陶100年記念「バーナード・リーチ展」@日本民藝館。
来月末には日本橋のデパートで生誕125年という展覧会もあるし、
生誕とか没後とかは多いけれど、作陶記念というのが面白いような、おかしいような..

大展示室だけでなく第3室もバーナード・リーチ作品で、第2室で濱田庄司の陶器を観られて、
1階の着物は、日本の絞り染で、三浦絞り・蜘蛛絞り・柳絞りなどの着物・浴衣・胴着など。
あの建物も雰囲気も好きなので、ノンビリ・ユッタリ・ホッコリとしたひとときを楽しむ。

*****
まだまだ家に帰るには勿体無いと上野に回って、「マウリッツハイス美術館展」@都美。
話題のフェルメールの「真珠の首飾りの少女」は、じっくり観るには並ばなければならないが、
スムーズに進んで直に絵の前に行ったものの、止まらずに歩きながら観るようにとは..
全体を観てから、いつものようにもう一度回ったときには、遠くからでもいい人用の場所、
と言っても、近くで観る位置の直ぐ後で、もう少しゆっくりと鑑賞した。
う〜ん、待たないこちらの方が却ってじっくり観易いかも..

普段は同じような展覧会を回ることが多いのだが、今日の2つの展覧会は、脈絡がない分、
かえって印象が混ざらず、それぞれの印象がはっきりしていて、こういう回り方も悪くないみたい。
「ベルリン国立美術館展」にも寄ろうかと迷ったものの、疲れるまで観て回ることはないと..

2012.7.26 [木] 復曲能「常陸帯」

今月の観劇の締めは、お能の復曲・再演の夕べで、「常陸帯」を観て来た。
体調を考えて予定を減らした今月は、オペラ・バレエのシーズンオフだし、
歌舞伎を2回、落語を1回の他は能楽ばかり5回と変則的。
で、とっても期待して行ったのだけれど.. う〜ん..復曲って、やっぱり難しいような..

鹿島神宮にかつて伝わっていたという神事を題材に作られた能が、廃曲になっていたが、
昨年10月に境内に能舞台を特設して126年ぶりに復曲・初演されたのに続いて、
一部に修正を加えての再演とかで、鹿島神宮に所縁のある方なのか、
この能楽堂ではあまりお目にかからない雰囲気の方々が多数観にいらしていた。
神宮での神事能としてはいいと思うものの..
ワキの神職が神事の謂れを語り、アイの社人たちが歌を歌った後、神輿を担いで登場し、
神殿に納めてから、酒宴を催すあたりは、テンポもあって楽しく観ていたが、
男ツレ・トモの参詣の男、女ツレ・トモの参詣の女が出てきて..という芯の部分から、
途中で疲れというか飽きというか..で、シテの鹿島の明神の登場の頃には..
シテの面が独特で..でも見事に忘却..(涙)

*****
明石ちぢみ。 灰白色。 夏蔦柄。
八寸帯。 手織り。  紗。 黒地。 緯縞。 (渡文)
五嶋紐。 単衣・夏用。 生成りに薄緑・銀鼠色入り。
竹染め。 総絞り。 (秦泉寺由子)
アタ編の草履。 梅茶色の台。 白黒格子の鼻緒。 台周りは白革。

今月は観劇予定が少なく、着物は8回しか着られなかったが、全部違う着物。
家で洗う小千谷縮はいいけれど、あとはお手入れを頼むのが今から少し憂鬱。(苦笑)
当然、今月着なかった着物は来月は着ないで、来年までお眠りいただくことに..
汗染みが怖いのに自分で出来ない夏の着物の始末は、本当に始末に負えないと思う。

2012.7.25 [水] いろいろ楽しむ

加入のサークルと同じ指導者の、若手の多い会の朗読会が近くで午後あるので出かけた。
会場の関係で、開始時刻が以前より30分遅くなって2時から。
で、それならゆっくり食事ができると、以前一度行ったことのある店でフランス料理をいただいた。
オードブル、メイン、デザートと飲み物という量が少なく値段も安いランチメニューにした。
野菜タップリのオードブルに、メインに選んだ魚にも野菜がタップリ。
デザートも美味しく、値段的に十分満足な味。
近くに住んでいるという方に後で聞いた話では、入れないことも多い評判のいい店らしい。

朗読を楽しく聴いた後は、お誘いに乗ってお茶というかお喋りのひととき。
4人で話していて、気づいたら1時間半。 何日分かまとめて話した気分。(笑)

2012.7.21 [土] 今月の食いしん坊終い

ランチはまた天麩羅を食べたいと、みかわ是山居に入れていただいた。
これで今月の食いしん坊は多分お終い..の筈。
TV後の千客万来状態が続いていて、1階は客が総入れ替わりになり、2階の座敷も満席とか。
昼は夜より営業時間が短いし、客も急ぎ加減なので大変みたい。
今は息子さんに任せた茅場町の店では、2回転どころか3回転も珍しくなかったし、
主の早乙女氏の揚げるてんぷらの味には変わりはなく、久しぶりの忙しさを楽しく見てもいたが、
この店ではこんな状況はなかったから、応援スタッフが増えていても疲れ気味の様子が見て取れ、
何処となく慌しい感じもあって、もう暫く頑張ってねと思う。
去年から始めた夏の天つゆが楽しく、この天つゆの間は、塩だけでなく天つゆでも食す。

*****
腹ごなしに日本橋まで歩いて、三越にキイさんの今夏最後という展示に伺った。
石さんも居らして、描いていただいた蛙柄の帯と扇子が好評だと直接お伝えでき、うれしかった。
去年いただいた黒地の夏紬の日傘を重宝しているものの、着物によっては印象が少し強い。
真楽に入る前つまりキイさんを存じ上げる前に購入した普段用と少しいいのと日傘が何本もあり、
迷っていたが、でもやっぱり、いいものはいいと、白地の日傘を頂戴してしまう。
手許不如意のため、これからの出費は厳しくて、友の会の積み立てを使う。
差し当たっての出費はないから、いいでしょと自分に言い訳。(苦笑)
同じ積立で、湯飲みもまた1つ購入。 これで、気分によって使い分けができるのが嬉しい。

橋を渡り高島屋へ寄って、呉服売場の担当の方と浴衣の話など。
その後、前から気になっていた角の赤木屋のコーヒーショップを初体験。

*****
帰宅後は、健康講座に参加。
先週はコンビネーションとの相性が悪く、間違ったり、ついていけなかったりしたので、
スイスイ動く若い方々を見ながら、私より2歳若い方と2人、年の差を感じていたが、
今日は大丈夫、問題なく動けた。
これなら、まだまだこの講座を続けられそうとホッとした。

2012.7.20 [金] 納涼能

能楽協会主催の年に1度の納涼能に出かけたが、
今年の会場は国立能楽堂なので、気分はいつも通り。(笑)
でも、シテ方五流総出演で、宗家・重鎮が競い合って演じてくれるこの公演は、
毎年とても楽しみにしていて、今年もチケットを取れたことを喜びながら出かけた。
しかも、少し目付柱が邪魔になる席だが、久しぶりの正面1列目。

冒頭にミニ講座があって、最後の曲「忠信」の切組(能での立ち廻り、つまりチャンバラ)の
説明が実演入りであり、分かり易く、お能への期待が高まった。

能・金剛流「邯鄲」は、小書「藁屋十二段之楽」のため[楽]がとても長く、
まず1畳の藁屋の中で、そして舞台から橋掛りまで、舞が繰り広げられるのが、印象的。
いつもながら飛び寝も楽しく、いつもより大分長い曲を楽しく鑑賞。
シテ/盧生・金剛永謹、ワキ/勅使・宝生閑、間/宿の女主・三宅近成 など。
囃し方は、寺井宏明、曽和正博、安福光雄、桜井均。

狂言・大蔵流「二人袴」は、狂言によくある聟入りの話だが、この曲は私は初見。
心細がって1人では行けないと言う息子に、仕方なく門前まで同行した父親が、
舅の家の太郎冠者に見つかって座敷に上がる羽目になったものの、袴の用意は1着しかなく、
父と息子が代わる代わる1着の袴をつけるテンヤワヤが繰り返されて..と、続くおかしさ。
見所に溢れる笑い。 私も無論、笑いながら楽しんだ。
シテ/親・山本東次郎、アド/舅・則俊、アド/太郎冠者・遠藤博義、アド/聟・山本凛太郎。
2日前に休演した則俊さんが出演なさったので、たいしたことがなくてよかったと、安堵。

続いて、仕舞が3曲。
金春流「小袖曽我」:金春安明・憲和、観世流「砧之段」:観世喜之、喜多流「飛鳥川」:友枝昭世。

最後が、能・宝生流「忠信」。
忠信は歌舞伎の義経千本桜でお馴染みだが、お能の「忠信」を観るのは初めて。
中入りが無く(アイは出ない)1場だけの短いお能だが、
弓で射落としたり、シテと大勢のツレが舞台狭しと切組を見せたり、動きのある楽しい能だった。
全員が能面をつけない直面(ひためん)。
シテ/忠信・宝生和英、ワキ/伊勢三郎・福王和幸、ツレ/義経・武田孝史、トモ/従者・2名、
ツレ/法師武者・金井雄資、ツレ/立衆・5名と、多数の能楽師が出演。
囃し方は、内田輝幸、観世新九郎、一噌仙幸で、今日の笛の響がとても好きだった。

いつもより長時間の公演を楽しんで帰宅したら、東次郎さんが人間国宝になったことを知った。
いつなっても不思議じゃないと思っていたから、知っていても違いは無かったとは思うが..

*****
付下げ。 紋紗。 京友禅。 灰紫色地。 桔梗・ススキ・笹などの柄。 一部刺繍入り。
袋帯。 絽綴れ。 白に近い生成り地。 空色・緑・金の流水のような柄。 
京組紐の帯締め。 単衣・夏用。 薄い梅鼠色。 (渡敬) (お初)
紋紗の帯揚げ。 空色。 細かい市松、花びら入りの織入り。 (お初)
雨草履に、薄紫・薄い黄水仙色の透かし織り雨コート。

付け下げに八寸帯は軽すぎるかしら、でも暑いのは嫌と、芯無し仕立ての軽い袋帯を合わせた。

2012.7.19 [木] 反省

母に頼まれた法事のためのお金などを届けた。
空也の最中も届け物にしようと予約しておいて、まずは銀座に出て受け取ってから、母の元へ。
頼まれ物を渡し、あれこれ済ませ、母と一緒におやつを食べ、話し相手になって帰宅。

健康講座に出て家に戻ったら、母から留守電が入っている。
母が夕食後に確認したら、しまったはずの場所に届けたお金が無いと、パニック状態。
茶封筒が無い=お金が無くなったと、探し回ったらしい。
不祝儀袋を茶封筒に入れたことはよく覚えていたのに、
お菓子の紙袋にお菓子の包みと一緒に入れたことを覚えていなかった。
母に説明しながら目の前で仕舞ったのだが、その辺りの記憶が抜け落ちてしまったらしい。
無くなったと思い込んでショックを受けた様子で、気の毒なことをしてしまった。

少し大変でも、母に自分で仕舞ってもらえばよかったと、反省。
母の集中力・記憶力の衰えをこうやって実感するのは辛いものの、これからは
母が理解したことをもっと気をつけて確認していくようにしないとならないと反省しきり。

2012.7.18 [水] 鰻と鵺と

今月2回目の定例公演@国立能楽堂は夜の公演なので、その前に日本橋に寄って
デパートの特別食堂で、土用の丑にはまだ日があるが野田岩のかさね重をいただき、腹ごしらえ。
中途半端な時間で客は多くなかったが、半分くらいは鰻を食べていて、思うことは同じらしい。
かさね重は、白焼きとうな重の両方を食べられるので、食いしん坊の私好み。(笑)
白焼きを食べると少しお酒も欲しくなるものの、お腹一杯になれば眠気を誘われかねないのに、
アルコールが入ったら居眠り必至と自重。
鰻が激減しているとの報道もあって気になっていたが、暫く食べなかったうちに、
いつの間にかまた値上がりしていて、やっぱりと思った。
昔はハレの日のものだった鰻を常日頃に食べるようになった日本人の贅沢も問題とか..う〜ん..

暑い日で、食事が終って外に出ると、あっという間に汗がじわじわ出てきて、
JRのホームときたら、まるで暖房入りのような蒸し暑さ。
いつもは外気に触れない地下鉄を専ら利用するので忘れがちだったが、いや〜暑いの何の。 
外が見えない閉塞感はあるけれど、暑さ寒さの厳しい夏と冬は、モグラ族も悪くないと痛感。

*****
この日の番組は、狂言・大蔵流「秀句傘 しゅうくからかさ」と、能・喜多流「鵺 ぬえ」。
狂言「秀句傘」は、秀句(�髄ハ洒落)が分からぬ大名のおかしさで、
5日ほど前に聞いた落語の「洒落番頭」の旦那を思い出しながら、楽しんだ。
シテ/大名・山本泰太郎、アド/太郎冠者・則秀、アド/新参者・則孝。

休憩後は楽しみにしていた能「鵺」で、お能の「鵺」を観るのは初めて。
3年ほど前に坂手洋二作の近代能楽集(三島由紀夫ではなく)で「鵺」を観て以来、
お能を観たいと思っていたから、期待一杯で出かけたが、いや〜よかったと大満足。
前シテの舟人(=鵺の亡心)が滑るように登場した時から惹きこまれた。
これは歩いての登場じゃなく舟に乗っての登場だと私にも分かる足のはこびの素晴らしさ。
鵺の亡心、鵺を討った源頼政、その家来の猪の早太の、演じ分けも鮮やか。
後シテの鵺(の霊)が、恐ろしさより華やか?に思えたのは装束のせいかしら?、
シテ・友枝昭世、ワキ・福王茂十郎、アイ・山本東次郎(則俊の代演)に、地頭・香川靖嗣など。
囃し方は、一噌庸二、林吉兵衛、亀井忠雄、観世元伯。
初の「鵺」をこの陣容で観ることの出来た幸せを思った。
面は、前シテは真角、後シテは泥小飛出(だったと思う)。

終演後、外に出たら稲妻らしい光がピカッ、ピカッとする。
これは予報通りに雷雨が来るかもしれないと真っ直ぐ帰宅。
最寄駅ではもう雨が降り出していて出口で人が様子見していたが、
私は持って出た折り畳み傘を差して建物に駆け込んだ。
雷雨って、着物(に限らないかもしれないけれど)の大敵だと思う。

*****
越後夏大島。 黒地。 絣のグラデーション。 花柄。 (白川貞夫)
八寸帯。 羅織。 白磁・青白橡・岩井茶色に金糸入り。
五嶋紐。 単衣・夏用。 白茶色?に、白・薄紫・薄緑入り。
絽の帯揚げ。 薄藤色・薄桃色。 杜若の柄入り。
天が馬来草(網代織)の草履。 鼻緒と巻は白皮。
粋紗の塵除け。 黒地に、赤い笹の葉柄。 「笹葉」

2012.7.14 [土] 楽しく能楽鑑賞

特に忙しかったわけではないのに、また1週間書けなかった日記を、またも遡り。
早く、日にちに追いつきたい。(笑)

今月これからの観劇予定は能楽鑑賞だけという珍しい予定になったが、
この日は国立能楽堂の普及公演。
解説・能楽あんないは、この日のお能「兼平」に因み、「兼平と義仲、そして巴」。
番組は、狂言・和泉流「重喜」と、能・金剛流「兼平」で、どちらも初見。

狂言「重喜」は、シテ/住持に言われたことを子方/新発意(修行中の若い僧)の重喜が、
言葉どおりに鵜呑みにするおかしさと、工夫したつもりの所作のおかしさで、笑いが充満。
重喜を子方が演じるので、馬鹿馬鹿しさよりおかしさが強調され、笑いを誘われる。
野村萬と、孫の眞之介の共演。
後半は地謡つきで、地頭(って狂言でも言うのかしら?)が萬の子で眞之介の親の万蔵。

義仲の最後を描く能では「巴」を何度か観たことがあるものの、「兼平」は初めて。
話からすれば負修羅だが、修羅道に落ちた苦悩の場面も無く、負修羅らしさがなくて、
壮絶な自害まで充実した生を全うした、まるで勝修羅。
能面に中将などでなく平太などの逞しい容貌の面を使うことが多いというのもなるほどと納得。
上演の多い「巴」に比べると、「兼平」の上演は少ないという解説があったが、
私、この「兼平」好きだわぁと思いながら観た。
でも、面は何だったか..1週間も経つと既に忘却のかなた。(涙)
前シテ/老人は三光尉だったと思うものの、後シテ/兼平は平太だったのか..分からない。
直に忘れてしまうのだから、メモしておかないとダメだわねぇ〜
シテ・種田道一、ワキ・森常好、アイ・小笠原匡、地頭・今井清隆などで、
囃し方は、寺井宏明、幸正昭、守家由訓。

*****
小紋。 絹芭蕉。 総絞り。 白、藍色絞り。
八寸帯。 京くみひも・三軸組織。 青色の濃淡。 斜め織。 「綾ひと衣」
(染色・三田清冶、組織・室門耕一郎) (お初)
帯締め・帯揚げ・草履は、前日と同じ。
バッグは、また今夏の定番、縦長・マチ広の少し大ぶりのスズ竹手提げ籠。

帯は先日締めたのと色違い・織違いで、好みにはまってつい追加購入してしまったものを下ろした。
やっぱり好きだわねぇと思ったから、似通ってはいるのは当然ながら、よしとしましょ。

2012.7.13 [金] 落語(定席)

落語を聴きたいと昼から中席(定席)@国立演芸場に出かけた。
先月で慣れたけれど場内は空席の方が多くて、落語人気も本当かしらという感じ。
で、悪くは無いけれど、トリを含め、わざわざ出かけるほどのことは無いという印象が強くて
これからは私も定席はいつもの歌丸さんの圓朝噺と鹿芝居だけになりそう。

終演後は、またまた可否道で、コーヒーに海苔チーズトースト。お替りにアメリカン。
差していた黒地に少し白の入った夏紬の日傘@キイさんを誉められ、ニコリ。
先月締めていた蛙の柄の帯の方のよと話すと、センスがいいと納得。 
ノンビリ過ごして、帰宅。

*****
宮古上布。 藍染。 七宝柄。
八寸帯。 手織櫛織。 白に近い生成りに、薄灰色の太縞。 (都)
五嶋紐。 夏用。 生成り、片方に浅葱色入り。
竹染めの帯揚げ。 総絞り。 (秦泉寺由子)
アタ編台の草履。 梅茶色の台。 白黒格子の鼻緒。 台周りは白革。
アタ・網代織りトートバッグ。 内側は多色の銘仙。

昨夏、一度で色移りしてしまった帯は、悉皆での手入れでも落ちず、この宮古上布の専用帯となる。
単衣の泥大島紬からの色移りといい、汗をかく時期は帯が難しい。

2012.7.12 [木] 援農のおすそ分けに与る

午前中は洗面所の水道栓の交換工事。
昨年の台所に続いての取替え。 壊れるなら一緒にしてくれればいいのに、
去年は何ともなかった洗面所のお湯の栓が止まらなくなって、水が出っぱなし。
一昨日慌てて来てもらったものの、そっくり取り替えなければならないということで、
お湯の方だけ止めてもらっておいての、再度の交換修理。
四半世紀も経てば、あちらこちら不具合が出ても当たり前とは言え、思わぬ出費が辛い。

午後は、サクランボを食べに友人宅に伺って、一緒にお茶とおしゃべりのひととき。
先月末に山形の友人宅のサクランボ狩の助けに出かけた友人から誘いがあり、
お礼に送られて来たというサクランボを食べさせてもらいに出かけた。
サクランボは温度が高くなると傷つきやすくなるので、取るのは朝・夕の涼しい時間帯だけで、
その間は、取ったサクランボの選別・箱詰めだそうで、ともかく忙しいの一言に尽きるらしい。
平たい箱に1段に詰められたスーパーでは見かけないような大きなサクランボ。
遠慮なくパクパク・ムシャムシャ食べて、お手製のジャムも一瓶もらってニッコニコ。
一緒に行ったという友人も来て、3人でのおしゃべりも楽しく、8月下旬の信州合宿?も決まり。

2012.7.11 [水] まるで食いしん坊週間

あっという間に1週間も過ぎてしまったけど、自分の覚えに、また遡り日記。

母の処に行こうとして、今日はお風呂の日だったと思い出す。
で、ゆっくり行くことにして、オーグードゥジュールでフランス料理のランチ。
食いしん坊のスイッチ・オン状態が続いて、気づいたら土曜日以降すっかり食いしん坊な1週間。

アミューズにサービスしてくださったトウモロコシの冷たいポタージュで人心地をついてから、
まずオードブル。 ライスペーパーで包んだ鮭を選択。
鮭と、トマト、かいわれ、クリームチーズなどをサラダ菜で巻いて、ライスペーパーで包んである。
色鮮やかで、クリームチーズのため味もまろやか。 甘いチリソースのピリ甘感が何とも独特。
魚は愛知県の八幡浜から届いた真鯛。五穀米のリゾットを敷いて、クリームソース仕立て。
肉は熊本の菊地豚のソテー。
細い拍子木に切ったジャガイモを揚げて、水菜と合わせて載せてあり、
夫々の異なるしゃきしゃき感が楽しく、茄子、オクラ、アスパラソバージュなども嬉しい。
デザートは、グレープフルーツのジュレを選択。 スッキリ涼やかで、美味しい。
ジュレの下にクレームダンジュを敷いてくれたので、アイスクリームともども食感の違いが楽しい。

大いに満足してから、母の処に。
お風呂に入った後は疲労感があるようで、車椅子に乗っての木陰への散歩も断られたが、
まあ、元気なので、母が興味があって取り置いている新聞記事を読んでもらったりして、
夕食時間まで過ごして、帰宅。

2012.7.9 [月] イタリアンな夕食

5月上旬に久しぶりに伺って、もっと来たいと思ったパッソアパッソにまた入れていただいた。

アミューズは、一口サイズ(実際は3口だったけれど・笑)の鮑にアボガドを載せて、
イカ墨でシェフがつくったという黒い塩が回りに散らしてある。 塩無しで、塩を付けて、味わった。
オードブルは、色鮮やかというか軽やかな華やかさとでも言ったらいいかという一皿で、
野菜がいろいろに調理され、すっぽんの煮こごり風?に鯛が、野菜に隠れながら存在を主張。(笑)
次は、ズッキーニのスープで、ソテーしたカチョカバロというチーズを浮かせたもの。
独特の風味に仕上げられたスープもチーズも美味しくて、ニコニコといただいた。
スープをパンに吸わせて、キレイに平らげたのは、いつも通り。
パスタはジャガイモにイカ墨を入れた黒いニョッキに白いカリフラワーのクリームソース仕立てで、
サマートリュフが贅沢にたっぷり載せてあって、色も食感も楽しく美味しい。 ニヤリとする味。
魚は、クチグロマスの包み焼。
透明の紙に包まれた料理は、包みを開けた瞬間にハーブが香ってきて、期待が弥増す。
当然のようにスープまで完食。(笑)
メインは、新潟の津南ポークのひれ肉のソテー。
添えられたソテーしたズッキーニ・杏・玉葱ともども、どれも美味しくて、楽しい。

ここで料理は一応終わりだけど、スパゲッテイも食べるかと問われて、無論いただきますよ〜
おいしいものを食べる機会を逃すなんて、勿体無いことは出来ないと、お願いした。
満腹で、もう食べられないと断ったのは、今までに多分2回くらい。
それも後で、食べたかったと思ったりしたので、断るという選択は私にはほぼ無い。(笑)
後で、4人グループの全員が食べると言っているのが聞こえてきて、そうよね〜と1人で合点。
少しだけ作っていただいたスパゲッティ・ジェノベーゼもペロリ。
フー、お腹がはちきれそう。(爆)

デザートは、コンポートに、ムースに、ジェラートに、桃のオンパレード。 こちらは別腹。(大爆)
ワインを2杯にミネラル水もしっかり飲んで、もう何も入らない状態。 シアワセ感一杯で帰宅。

2012.7.7 [土] ご近所ランチ

本当に久しぶりに近所のフランス料理店ジヴェルニーに出かけてランチをいただいたが、
店内に入ったら、あらら..スタッフがすっかり変わってしまって、知った顔が居ない。
マダムも居なかったので、シェフを確認したら今までと同じだったのでホッと一安心。(笑)
じゃあ、いつも通りとオードブルとスープのついたコースで注文。
直にシェフが来てくれて、秋にスタッフが変わったというから、本当に長いご無沙汰で驚いた。

蟹とアボガドのオードブル、スープはトマトのカルパッチョ、メインは魚でいとより。
デザートはパイナップルを載せたフロマージュのムースを、それぞれ選んだ。
小さい角切りのきゅうりが入ったスパイスが効いたスープが夏らしく楽しかった。
味はいいところで安定しているし、気軽に来られるのだから、もう少し来たいと思うけれど..

2012.7.6 [金] 歌舞伎・夜の部

猿之助襲名披露公演@新橋演舞場が2ヵ月目に入ったので、夜の部を観に行った。
昼の部は先月の夜の部と同じスーパー歌舞伎ヤマトタケルなので、今月は夜の部だけの見物。

まずは真山青果の新歌舞伎「将軍江戸を去る」で、中車が山岡鉄太郎で襲名披露。
團十郎・海老蔵親子が徳川慶喜・高橋伊勢守で出演し、あと、右近、猿弥、月乃助など。
目を拭っている方(多分、感激して)もいたけれど、私は残念ながらそこまでは行かず、
最大関心事は、声が出なくなっている中車の喉が楽まで持つかどうか。(笑)
歌舞伎の発声って、やっぱり独特なのでしょうねぇ。 笑い事じゃなく、心配。

口上は、猿之助・中車・團子と、市川宗家の團十郎・海老蔵で、5人だけ。
猿之助を亀治郎に譲った猿翁も、新・猿之助の親の段四郎も出ない。
どちらも体調的に仕方無いのだろうし、團十郎・海老蔵の話は面白かったけれど、
ちょっと寂しい感じは否めない。

次の「黒塚」は、今回の2ヵ月の襲名披露公演で私が一番楽しみにしていた狂言。
猿之助が、老女岩手 実は安達原鬼女 を勤め、
團十郎が阿闍梨祐慶、山伏は門之助と右近、強力は猿弥。
三日月の薄原での鬼女の踊りが、踊りが上手いという猿之助の面目躍如。
楽しく観たものの、その上手さがイマイチはっきり分からないのが悲しい。
踊りの分かるらしい方が、難しいのよね〜 流石に上手ね〜 と話していらっしゃるのを傍で聞き、
こういう時に踊りを習いたいと思うのよね〜とまた再認識した。

「楼門五三桐」は、猿翁がこの2ヵ月の襲名公演で唯一の芝居をする狂言で、真柴久吉で出演。
海老蔵の石川五右衛門、それに、段四郎も左枝利家で出演。
幕開きの捕り手が、弥十郎、門之助に、右近、猿弥、月乃助、(弘太郎もいたかも・ゴメン)で、
腰元が、笑也、笑三郎、春猿の澤瀉屋女方三人衆と、猿翁の襲名祝いらしさ満喫。(笑)
さわりだけの10分の舞台で、真柴久吉の出番は終わり近く。
猿翁は歩いて登場するのでなく、セリに乗って後ろについた黒衣に支えられて座っての登場。
先月の口上でも思った通り、体の動きだけでなく、言葉も出にくく、
猿翁の舞台を観るのは、これが最初で最後になるのかしらと感慨深かった。
カーテンコールがあって、猿翁を支えていた黒衣が中車だと分かる仕組み?

今月の夜の部は、「黒塚」はともかく、他は成田屋に支えられている感じで、
市川宗家って、宗家だけのことはある・するのねぇ〜と再認識。(笑)

*****
小千谷ちぢみ(麻)。 白地、黒で縞。
八寸帯。 京くみひも。三軸組織。 辛子色系。 「綾ひと衣」(染色・三田清冶、組織・室門耕一郎)
五嶋紐。 単衣・夏用。 緑がかった藍色。 淡い緋色等入り。
紋紗の帯揚げ。 薄橙色と白色の染分け。 市松織りにめだか模様。
下駄。 黒塗り台。 小千谷縮の鼻緒。
アタ織り網代のトートバッグ。 内側は多色の銘仙。

襲名披露公演だからか、雨模様で帰り時刻には結構降られそうなのに、訪問着の方を多数見かけ、
自分の着物はカジュアルすぎたかとちょっと申し訳ない気分にもなった。
雨模様だけど、麻の着物だから洗えばいいからと、結局雨コートは着用せず。
畳む時に1、2箇所の小さなハネを発見。 絞ったタオルで拭いて暫く干してしまってしまった。

12/7/9 アッシュ
私も今月は夜の部だけの予定です。
襲名騒ぎで亀ファンになった歌舞伎初体験の女子といっしょに行くのですが
歌舞伎を好きになってくれるといいなと思ってます。
どうでしょう?
12/7/10 むかし桜
歌舞伎初体験の方とご一緒ですか〜 好きになってくれるといいなぁと私も思います。楽しんでくださいますよう願っています。

2012.7.4 [水] 能楽・定期公演

暫く続く体調不調で今月は観劇予定を減らし、予定の大半は能楽鑑賞@国立能楽堂。
今日は、ここ主催の定例公演を観に昼から出かけた。
番組は、狂言・大蔵流「金藤左衛門」と、能・宝生流「氷室」小書き「白頭」。

私はどちらも初見で楽しみにしていたが、狂言のシテの茂山七五三さんが先月に続いての休演。
暮れ頃から体調不調らしいと知人に教えてもらったこともあり、とっても心配。
狂言そのものは楽しく鑑賞。 でも、この役は七五三さんで観たかったとの思いも残った。

狂言「金藤左衛門」は、山立(やまだち・山賊)が通りかかった実家に帰る途中の女を脅して、
親へのみやげ物を取り上げて、思わぬ獲物を喜んでいる隙に長刀を奪い取られ、
逆に身ぐるみ剥がされる話で、ここまでは狂言によくありそうな展開だが、その後が独特。
金藤左衛門(山立)が、またよいこともあるだろうと笑い直して帰るのが、
おおっ!そうくるか、とおもしろかった。 (特にこの場面は七五三さんで観たい。)
予定の七五三・正邦の叔父・甥コンビから、正邦・逸平の従兄弟コンビになった。

能「氷室」は、季節感溢れ、賑やかで、華やかな、印象的なお能だった。
間狂言で、2人のアイの雨乞いならぬ雪乞いの舞と雪を丸める所作が楽しく、
華やかな後ツレの[天女の舞]、後シテの氷室明神の[舞働]と、楽しく鑑賞。
小書き「白頭」で、氷室明神は老体の神霊となっていたが、舞働も十分な動き。
シテ・朝倉俊樹、前ツレ・朝倉大輔、後ツレ・金井賢郎、ワキ・殿田謙吉などに、
アイ・茂山千三郎とあきらで、地頭は武田孝史。
囃し方は、一噌隆之、鵜澤洋太郎、安福光雄、小寺真佐人。
面は、記憶があやふやなものの、前シテ/氷室守は小尉、後シテ/氷室明神は髭べし目、
後ツレ/天女は小面だったと思うけど..  なお、前ツレ/男は直面。

*****
終演が早かったので、帰りは寄り道。
日本橋のデパートで呉服売場の担当の方に、塵除けが可愛いと大好評。(笑)
赤い笹の葉の柄が、赤い着物・帯には縁の薄い私には珍しく、楽しかったらしい。(爆)

東京駅前の京都館で、御所氷室@鶴屋吉信と、鴨の流れ@笹屋伊織を購入。
時期の限られる和菓子は、デパートの出店には置いてなくて予約しなくちゃ買えないけれど、
ここには短い時期限定の和菓子があることが多いので、時々寄って、嬉しい思いで購入している。
御所氷室って、7月だから御所氷室となっているけれど、要は水無月のこと? なんでしょ??

追記:
 御所氷室と水無月は、似通ったところも有るけれど、違うお菓子でした。(苦笑)
 去年も多分食べた御所氷室、好きなんです。 が、
 来年は忘れずに水無月を食べてみたい。って、今から.. 食いしん坊だわねぇ〜

*****
小紋。 絽。 白地に、紺色の滝縞。
八寸帯。 博多の羅織。 間道・葡萄唐草文。 薄ベージュに、薄緑・薄紫・水色など。
五嶋紐。 単衣・夏用。 白茶色?に、白・薄紫・薄緑入り。 (お初)
絽の帯揚げ。 極薄桃色、薄紫の金魚柄入り。
アタ編の草履。 梅茶色の台。 白黒格子の鼻緒。 巻は白革。
縦長・マチ広の少し大ぶりのスズ竹手提げ籠。
粋紗の塵除け。 黒地に、赤い笹の葉柄。 「笹葉」 (お初)

2012.7.3 [火] 歌舞伎鑑賞教室

今月の歌舞伎鑑賞教室@国立劇場の初日。 でも初っ端の昼の部でなく午後の教室で観てきた。
昼の部は学生・生徒の団体が入っていたようだが、この日の午後はいないようで、
解説があるのを除けば普段の歌舞伎公演みたい(笑)で、落ち着いて見られた。

解説「歌舞伎のみかた」は、澤村宗之助の担当。
初めて見たのが、女形の化粧・衣裳・鬘つけなどの舞台上で実演。
片岡りき彌が本番の役・腰元若菜を拵えたが、化粧はカメラで撮影しながらスクリーンに投影。
いい趣向だと思いながら見ていた。

芝居は、片岡愛之助初役の粂寺弾正で、歌舞伎十八番の内「毛抜」。
片岡秀太郎が25年ぶり2度目という巻絹で、小野春道・春風を大谷友右衛門・澤村宗之助、
秦民部・秀太郎を坂東秀調・市川高麗蔵、あと片岡市蔵、松本錦吾に、
若手も友右衛門の息子達(廣太郎・廣松)などで、先月と比べたら文句なしの顔ぶれ。

愛之助の毛抜は、いずれ本公演でも上演されそうで、悪くない。
でも、だんだん飽きてくる..のは、変化の無い一本調子のため。

終演後は、また可否道でコーヒー休憩。
雨の中、着物で行ったので、雨が強くならないうちにと慌しく帰宅。

*****
小千谷ちぢみ(麻)。 鉄紺色。 無地。
八寸帯。 羅織。 紺暈し(紺から白まで)。
五嶋紐。 単衣・夏用。 青鼠色と黒のような濃い焦げ茶の縞。
帯揚げは、薄鼠色の絽。
雨下駄。 黒塗りの台。 白皮の鼻緒に赤の前坪。 藤色の爪皮。 (伊と忠)
縦長・マチ広の少し大ぶりのスズ竹手提げ籠。
透かし織り雨コート。 薄紫・薄い黄水仙色。

往きは帯出しで下駄も爪皮なし。 帰りは雨コートを着て、下駄にも爪皮をつけ、しっかり雨対策。
2枚歯の下駄は久しぶりだったら、特に階段が少し歩き難かった。(笑)

2012.7.2 [月] あちらこちらに

午後はサークル練習があり、2回連続の欠席はマズイと、心して出かけた。
その前に、みかわ是山居に陣中見舞いを届ける。
2回転・3回転でも、主の早乙女氏はリズムを取り戻せば問題ないだろうが、
開店以来そういう忙しい状況に慣れていない他のスタッフに疲労感が見えたので、
お茶受けにも、ちょっとつまむにもよさそうな、阿闍梨餅を差し入れ。

私の今日のランチは天麩羅ではなく、こうかいぼうのラーメン。(笑) 
もう客が並んでいたので少し待って、チャーシューラーメンをいただいた。
練習までにまだ時間があったので、ババグーリに寄って自分用にお菓子を調達。
ヨーガンレールなら服でしょと思うものの、ここでは服を買わずに、専らお菓子中心。(爆)
サークル練習後は、友人に届け物をしようと思ったが外出中らしく、予定変更。
押上の天真庵まで直行して、いつもの文膳で、早〜い夕食。

自転車で行くには体調不安で、バスの1日券(500円)を有効活用。

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