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2012.11.30 [金] 展覧会をはしご

11月最後の日は、知人からご案内いただいた展覧会に神楽坂まで出かけた。
朗読劇スクリーンシアターに原画を提供してくださった方で、発表会でお会いしたことがある。
優しい絵本風の絵で、見ていると心が柔らかくなる感じ。

その前に、竹橋で下車して、国立近代美術館の工芸館と本館の展示を拝見。
ともに特別展で、思っていたより入場料が高くて..ちょっと驚いた。(笑)
展示は、それぞれ楽しく鑑賞。
キイさんの展示会にもお寄りしたかったのだけど、出かけるのが遅くなってしまい、後日に。

帰りに日本橋に寄って、ノエル・ア・ラ・モード〜シャンパーニュの祭典〜という催事で、
シャンパン2杯とキッシュなど4種のつまみ?のついたセットをいただいて息抜き。

2012.11.28 [水] オペラ「セビリアの理髪師」

夜はロッシーニのオペラ・ブッファ「セビリアの理髪師」を観に(聴きに)出かけた。
今回も、前に観た時の印象通り、歌っている歌手の後ろで動き回る合唱隊が五月蠅くて..
目をつぶって聴けばいいのだけど、目を開けると.. 折角の声に集中できない。
歌手の声は楽しんだものの、この演出だったら次回はチケットを取るのをよそうかしら..

指揮: カルロ・モンタナーロ、
アルマヴィーラ伯爵: ルシアノ・ボテリョ、 ロジーナ: ロクサーナ・コンスタンティネスク、
バルトロ: ブルーノ・プラティコ、 フィガロ: ダリボール・イェニス、
ドン・バジリオ: 妻屋秀和、 など

友人から、世田谷のお姉さまのお庭で生ったという柚子をいただいた。
やや小ぶりだけど色つやがよくて、おいしそう。 ありがとう。

*****
無地調の小紋(小紋調の無地?)。 銀鼠色?の変わり織。 (千總)
袋帯。 川島睦郎「晩秋の月」。 黒に近い濃紺地。 銀・白・灰色などで萩と月の柄。 (村田)
伊賀組紐。 濃淡紫色の菱形に薄緑色入り。 蛸足房。 (松山好成)
紫色の帯揚げ。 細かい菱型の織に帽子絞り。 (和想庵)
雨模様なので、ウレタン底の草履。 灰緑×黒色のオストリッチの天・鼻緒。 (絹揺履)
雨コート兼用の対丈の道中着。 西陣織能衣装・籠目に花柄模様。
カシミール刺繍ストール。 黒地に緑色の刺繍。

2012.11.27 [火] 寒〜い

寒さに負けて動かず、動けず..
腰痛・神経痛が出ると困るので、リハビリには行ったものの、
後は..
やりたいこと、やらねばマズイことはいろいろあるのに..あ〜あ..
自分を甘やかす癖を直さなくちゃ..

2012.11.25 [日] ここ数日は

22日(木)は、「近江路の神と仏 名宝展」@三井記念美術館。
 会期末の最後の平日で、あと3連休で終了だから、午後からバタバタと出かけた。
 連休中よりは空いているだろうと同じことを思う人が多いらしく、いつもより少し人が多い。
 でも混雑というほどではないのが、ありがたい。
 ゆっくり観て回り、仏像の展示室に戻って、また一回り。
 長スツール?ベンチ?があるので、休憩がてら座って、じっくり拝見。
 仏像は、座って拝見した方が、角度的に私は好き。
   
 隣(ほぼ・笑)で一息つきがてら食事して、直しをお願いしていた和裁所へ取りに伺った。
 これで、好きなのに着る気にならない着物・着難い雨コートを楽しく着られると、ニッコリ。   
   
23日(金)は、告別式に。
 ご挨拶程度で親しいお付き合いはしていなかったけれど、
 お隣の奥さんの告別式が住まいの集会所で行われたので、お焼香と出棺をお見送り。
 テニスを中心に活動的に暮らしていらして、羨ましいお元気ぶりだったのに、
 暫くお会いしないと思っていた矢先の訃報に驚くばかり。 享年61歳というのは早過ぎる。
 会葬者の話では婦人科のガンらしく、お元気だっただけに油断があったのかもしれないとのこと。

 皆様、気を付けましょうね。 少なくも自治体の検診は受けましょうねぇ。

24日(土)は、健康講座に出席。
 連休の中日のためか出席者が少なく、私が出席した中で一番少ない。
 で、たっぷり動いて、いつものように汗びっしょり。 疲れたけれど、気持ちいい。

25日(日)は、母の処に。
 もっと早く行くつもりが..ゴメンナサイね。

 予定通りに出かけて、ゆっくりおしゃべりして帰って来た。
 話しているうちに、出にくかった言葉も段々出るようになるし、元気な様子がうれしい。
 月に1度は行ってくれていた弟の連れ合いは、働いているし看護などで今は精一杯だから、
 これからも姉と2人で話し相手にできるだけ出向こうと話している。

2012.11.24 [土] 狂言の会 大蔵流競演

21日(水)の夜は、特集・大蔵虎明没後三百五十年記念という狂言の会@国立能楽堂を鑑賞。
大蔵虎明は狂言師で、大蔵流13世宗家。 流儀の確立に貢献し、狂言論を書き残した人だそう。
まず、その大蔵虎明の子孫・大蔵流宗家25代目の大蔵彌太郎さんの「おはなし」があって、
狂言3曲を東西の大蔵流3家が競演するという期待の公演。
狂言は、「眉目吉」、「東西迷」、「金津」で、「眉目吉」と「東西迷」は復曲狂言。
私はどれも初見だと思っていたら、「金津」は子方を背負うところで、もしかしたら
観始めた初期に観ているかしらと思ったけれど、覚えていないのだから初めてと同じ。(笑)

期待していなかった15分くらいの「おはなし」が、ええっ!と思うくらいよくて(笑)、
聞かなくてもいいかと思った失礼を反省。(爆)
大蔵流の狂言も好きなのに、宗家の彌太郎・吉次郎兄弟の狂言は今まで苦手気味だったけど、
俄然、彌太郎さんの印象が変わった。
今回子方を勤める初孫娘が来年は中学生になるので、以降は子でなく女として遇するので、
子方はもう卒業だから舞台で共演することはなく、初孫との特別な共演だと伺ったのも印象的。

そして、狂言競演は、最初が茂山千五郎家の「眉目吉 みめよし」で、
亡き千之丞さんの演出だそう。
「眉目吉 みめよし」は、見目がよい、つまり「美男・美女」のこと。
醜男な息子に正反対の美男の意味の「眉目吉」と名前を付けた博打打の親がいて、
「有徳人 うとくじん」(=金持ち)が「眉目吉」という条件で娘婿を求める高札を出したので、
上手くいけば博打の元手に苦労しないで済むと、その「眉目吉」という醜男の息子を連れて行き、
仲間の博打打に手伝ってもらい、あれこれ誤魔化して、まんまと婿にしてしまう話。
金持ち・娘が絶世の美男という触れ込みの婿の顔を見る前に、鬼に化けた博打打が、
自分が嫁にしようとしていた娘を横取りした婿に、命を取ろうか顔を吸おうかと脅かしたら、
判断を任された舅が、命よりは顔を吸わせることにしたので、美男→醜男に変わるという展開。
婿の条件が容姿(だけ!)というのが凄いし、唯一の条件だった容姿が崩壊したら、
いきなり「オトコは顔じゃない」と言い出す舅の凄さ。(爆) あっけにとられて、爆笑の渦。
博打打と有徳人と、どちらがしたたかなのか.. やっぱり、してやったりの博打打でしょうねぇ。
シテ/博打打・茂山七五三、アド/有徳人・千五郎、アド/太郎冠者・松本薫、
アド/眉目吉・逸平、アド/娘・千三郎、など。

次の山本東次郎家の「東西迷 どちはぐれ」は、東次郎さんの台本・演出だそうで、出演も。
貧しい僧に、ある日に限り魅力的な招待が重なって、さてどちらに行こうかと迷っているうちに
時間が経ってしまい、やっと決めて出かけたものの遅すぎて、どちらも逸してしまう。
云わば一人芝居で、東次郎さんの住持が迷って迷って右往左往する姿が、哀れで、おかしい。
貧しさ故にどちらにもはぐれてしまう情けなさ.. 迷いを反省する住持.. 哀しい。

最後が大蔵家の「金津 かなづ」。
金津に住む男が、建立した持仏堂に安置する地蔵を求めに行った都で、
すっぱ=詐欺師に騙されて、すっぱの子供が化けた地蔵を背負って帰り、皆を集め礼拝し、
地蔵の要求で供物を捧げ、自分たちも捧げた酒の余りを飲んで宴会となる。
そのうち、地蔵が居眠りを始めたら、怒ったりせず謡い囃すという楽しさ。
田舎者が都で偽仏師に騙される狂言は他にもいくつかあるが、これは騙し騙されたことより、
陽気な宴会や、子方を先頭に謡い囃しながら退場するなど、うきうきした楽しさいっぱいの曲。
アドの吉次郎さんが子方を背負う場面では、狂言師の鍛え上げた身体能力にも感嘆。
地蔵だから石像のようにつっぱったままの立ち姿の子を、背中に乗せて足首を握って背負う。
背負われる子方も大変だろうけれど、背負う方は本当に凄い。 年齢を考えたら脅威的! 
シテ/親・大蔵彌太郎、アド/金津の者・吉次郎、アド/子・彩乃(彌太郎の孫娘)、など。

どの狂言もシテとアドを当主とその弟などが演じた国立能楽堂ならではの充実した大蔵流競演。
狂言としてはどれも長めの曲だったが、とても楽しく観て、あっという間に時間が経った。

*****
赤城百彩紬。 絵羽。 経長の市松。 さまざまな青・茶色など。
名古屋帯。 赤城紬。 板締め絞り。  草木染。  藍色に白。 (寿峰工房)
伊賀組紐。 焦げ茶色。 薄茶色・薄黄色入り。 (松山好成)
光沢のある焦げ茶色に灰緑色の染め分けの帯揚げ。
銀鼠色の変り台の草履。 白・焦げ茶色などの京くみ紐の鼻緒。 (Run)
道中着。 生紬。 無地、象牙色。 (しょうざん)
カシミール刺繍ストール。 白地に濃淡の赤色の刺繍。

2012.11.22 [木] 花形歌舞伎・昼の部

20日(火)は澤瀉屋の花形歌舞伎@明治座の昼の部を見物。
「傾城反魂香」は、「土佐将監閑居」の前に「近江国高嶋館」と「館外竹藪」の各場。
通常「土佐将監閑居」には「竹藪」がついているけれど、「高嶋館」は珍しい。
その「高嶋館」が思いのほか楽しめて、後の場との繋がりも分かり易くていいと思った。
浮世又平(ども又)を右近、女房おとくを初役で笑也。 狩野四郎二郎元信を門之助など。
右近のども又は以前にも見ているけれど、予想外の笑也のおとく(笑)が思ったより悪くない。 
笑也はスーパー歌舞伎では生き生きしているのに義太夫には乗れない感じで、
古典はダメだと思っていたけれど、稽古を積んだのか..

そして舞踊「蜘蛛絲梓弦 くものいとあずさのゆみはり」で猿之助の早替わりを楽しむ。
童熨斗丸・薬売り彦作・番頭新造八重里・座頭亀市・傾城薄雲実は女郎蜘蛛の精の5役。
早替わりだけでなく、終盤は蜘蛛の糸をふんだんに使って華やかな印象。
あと、門之助、右近、男女蔵、亀鶴、米吉など。

*****
終演後は、水天宮にお詣りしてから日本橋に出て、「加賀赤絵展」@高島屋を拝見。
会期末の「近江路の神と仏 名宝展」@三井記念美術館に寄るつもりが失念してしまい、
気づいた時はもう閉館時間間近。 うわ〜、会期中にどうにか時間を取らなくっちゃ..

*****
大島紬。 七宝華文。 黒と青色の地色に、赤花入り七宝文。 (生地がごわつく感じで3年半ぶり)
八寸帯。 本つづれ織。 灰みの裏葉色地。 抽象的?な「見ザル言わザル聞かザル」
五嶋紐。 焦げ茶色、一方に黒・生成り入り。
渋めの群青色?の帯揚げ。 中央は灰みの青緑色。
展覧会に寄る予定で、ラバーソール台の草履。 濃深緑色の天・鼻緒。(菱屋のカレンブロッソ)
いつもの金泥バッグに、サブに深緑とスエードの抹茶色の巾着。
1週間前に着た大島紬の道中着。 黒地に青灰色の刺繍の大判ショール。

2012.11.22 [木] 週末から 遡り

17日(土): 2ヵ月ぶりのフランス料理
 先月は風邪で食いしん坊は一時休止状態だったので、久しぶりの感じ。
 満席だけどOS頃なら空くと思うとのことで、オーグードゥジュールでランチ。
 ゆっくり行ったのだけど、普段は使われていない入口のバーカウンターで暫く待つ。
 20く分らい経ってサービスのウェルカムシャンパンを飲み終わった頃、席に移れてホッ。
 料理をたっぷりおいしくいただいて、まっすぐ帰宅。
 シャンパンだけでなくワインも白と少し赤も飲んだら、暫くしてもアルコールが残っている。
 迷ったものの平気だろうと健康講座に参加。 無事に1時間動けてホッ。

18日(日): 久しぶりにキチンと料理
 前夜やって来た息子の様子が、どうもストレス一杯みたいで心配になって、
 夕食に久しぶりに手料理を食べさせたら、豪華だね〜と言われて少し赤面。
 煮物(豚肉・じゃがいも・人参・玉葱など)、焼き魚(ギンダラのみりん漬)、野菜サラダに、
 ご飯はいつもの紫黒米を多く入れた五穀米入りで、蕪の味噌汁......
 これで豪華と言われるなんて、そんなに簡単な物しか食べさせていなかったかしら?
 デザートはラ・フランスとリンゴ。 味はいいものの皮を剥くと色が同じで彩りがない。(汗)
 後でコーヒーに、キウィ(緑色とゴールデンと)をたっぷり入れたヨーグルト。
 気楽に話しながら食事していたら、気分転換ができたようで、ホッ。

19日(月)
 朗読サークル練習日なのに、なかなか動けず30分遅れて参加。
 自転車を30分近く飛ばして行ったら少し息切れ。
 でも家での練習の成果が出たようで珍しく先生に褒めていただき、行ってよかったとホッ。
 帰宅後、近所のクリニックでインフルエンザの予防注射と、リハビリ。いつもの薬ももらう。

2012.11.16 [金] また能楽堂に

昨晩は狂言体験を楽しませていただいた能楽堂に、今晩も続けて出かけた。
夜の定例公演で、当然、研修舞台じゃなく、本舞台での鑑賞。(笑)
番組は、狂言・大蔵流「梟」と、能・観世流「玄象 げんじょう」。
どちらも初見な上、お能はものすごい陣容で、今月一番の期待の公演。
どうにかチケットが取れてホッとしたほどすぐに売り切れたが、期待に違わず大いに楽しんだ。

狂言「梟」は、梟に取り憑かれた男を治すどころか、皆が取り憑かれてしまう話。
病を治してほしいと頼まれた山伏が、「鳥の印」、「いろはの文」など呪文を繰り出すものの、
憑き物を落とすどころか、弟だけだったのが兄も、ついには山伏まで取り憑かれてしまうという
勿体ぶってはいるが法力もなく情けない、狂言によく出てくる山伏そのもので、おかしい。
梟に取り憑かれて鳴く声・雰囲気がそれぞれ違うのも楽しかった。
シテ/山伏・善竹忠重、アド/兄・忠亮、アド/弟・大二郎。

能「玄象」は観るのは初めてだったので、「替之型」と小書きつきだが通常との違いは不明。
琵琶の名手の藤原師長が、奥義を究めるために唐に渡ろうとするところを、
「玄象」という琵琶の名器の持ち主、村上天皇の霊に止められる話。
シテが梅若玄祥さんで、謡も後場で舞う早舞も素敵。
他の陣容・充実度も驚くほどの素晴らしさで、楽しく鑑賞。
まだ中学生の後ツレ・龍神が、キビキビとした動きで気持ちよかった。
シテ(前/漁翁・後/村上天皇)・梅若玄祥、ツレ/藤原師長・観世清和、
前ツレ/姥・片山九郎右衛門、後ツレ/龍神・観世三郎太、ワキ/師長の従者・宝生閑、
アイ/師長の従者・山本東次郎、地頭・岡久広など。
囃子方は、松田弘之、幸正昭、安福光雄、小寺真佐人。
面は、朝倉尉に中将だったかしら?

*****
色無地。 寿光織。 本茶四度染。 薄灰緑(薄青磁色?)
袋帯。 黒っぽい帯地。 梟の柄。 (浅山・施美庵コレクション「梟」) (お初)
伊賀組紐。 白・灰色の濃淡・金色。 (松山好成)
極薄い青磁色の帯揚げ。 金糸の七宝柄など入り。
薄金色の台の草履。 白地に金色の唐草柄の龍村の鼻緒。 
道行コート。 山岡古都の銀無地。 薬墨染
コートの残布で作った横長の利休バッグ。  名物裂・連珠鴛鴦紋のサブバッグ。(あらいそ)

帯は梟が羽を広げた柄がインパクトがあって一目ぼれしたものの、
インパクトがありすぎて締める機会を見つけ損なっていた。(笑)
能楽堂向きではないかしらと思いながらも、狂言に合わせて漸く着用。

2012.11.15 [木] 狂言体験

夜は、国立能楽堂のワークショップ「楽しもう!能の世界 〜狂言に挑戦〜」に参加。
応募者多数の場合は抽選ということだったが、運よく当選。
21名の参加者で、会場は無論いつもの本舞台ではないものの、立派な研修能舞台。
講師は、大蔵流の山本則重・則秀兄弟。
狂言鑑賞、狂言・狂言面・装束の説明、小舞の実演を拝見、そして、謡・小舞の体験。
狂言・小舞をこんな少数でかぶりつきで拝見できるなんて、幸せなことだと思った。
そして、方向転換・小走りを含めた歩き方、更には間違えながらも(笑)小舞も体験。
あっという間に2時間が過ぎ、難しいわね〜という感想とともに楽しく終了。
私は、則重さんと則秀さんをこれからは間違えることなく分かるだろうと、それもうれしかった。

*****
その前に、午後は桂文治(←桂平治)の襲名披露公演を聴きに、国立演芸場の中席に出かけた。
噺家は桂宮治、桂右團治、桂小文治、仲トリの三遊亭小遊三、三遊亭遊雀、桂伸治、トリの桂文治。
小遊三の噺は、崇徳院だったが、途中で落ちを言ってしまって、本人もあれれ..(笑)
口上やまくらで、皆にいじられたのは当たり前。 でも、うまく下げたのは年の功かしら?
文治は、掛け取り。 襲名公演で気持ちの入り方が違うのか、今まで聞いた中で一番の出来。
口上では思いがけない発言(今後、要チェックかな〜 ・ 爆)も飛び出し、笑いの渦。
色物は、ギタレレ漫談と曲独楽。

夜のワークショップで動きやすい服装という指定があったので、着物は止めて洋服。
でも、年配の参加者おひとりが着物でいらっしゃったので、あら〜 残念、むむむ..

2012.11.14 [水] 展覧会めぐり

今週は一昨日も今日も特に予定がなかったのに、家事は相変わらず放りっぱなし。(汗)

一昨日(12日)は午前中にリハビリに行き、午後は母の処に行って話し相手になってきた。
歳を考えれば元気でうれしいものの、いろいろな意味で衰えが目立ってきて、
母を通して老いるということを学んでいる感じで、自分の老い支度でもあるような..

*****
今日は、午後から展覧会巡り。 
まずは「リヒテンシュタイン 華麗なる侯爵家の秘宝」展@国立新美術館。
英国王室に次ぐ世界最大級の個人コレクションだそうで、個人所有!と溜息・垂涎。(笑)
庶民には想像もできない世界にお住まいの王侯貴族の生活を垣間見る感じも.. 
じっくり一通り観てから、気に入った作品を観ながら逆戻りして、また一回り。
途中で休憩も兼ねてビデオも鑑賞。 

次は「巨匠たちの英国水彩画展」@Bunkamuraザ・ミュージアム。
ターナーの作品は多数展示されていて、ゆっくり鑑賞したけれど、
何故かコンスターブルの作品がなかったのが少し寂しい。 

「リヒテンシュタイン・・」も、こちらも、どちらも好きだけれど、
ステーキとお茶漬けの違い があるような。(爆) 

午前中と言わずとも、もう少し早く出かけられたら他にも行きたい展覧会があったのだけど、
2ヵ所回っただけで結構な疲労感があったから、欲張らなくてよかったみたい。

2012.11.13 [火] 花形歌舞伎・夜の部

久しぶりの明治座の歌舞伎公演は、新猿之助(←亀治郎)を中心に、澤瀉屋一門の出演。
でも、右近、笑也、猿弥、寿猿などは出演しているものの、澤瀉屋の主だった役者に、
他の劇場に出演中の役者が何人もいて、澤瀉屋としては少し寂しい気もする。
あと、澤瀉屋の公演をいつも引き締めている門之助に、萬次郎、亀鶴など。
近年、体調が気になる段四郎は夜の部にだけ出演予定だったが、体調不調で前日から休演中。 

夜の部は、通し狂言「天竺徳兵衛新噺」。
猿之助は、徳兵衛・小平次・女房おとわの3役を早替わりで演じるし、
大蝦蟇が暴れたり、葛籠抜けの宙乗りがあったり、澤瀉屋らしさ溢れる芝居。
亀治郎時代から上手かったけれど、小柄なのも気にならず何だか少し大きくなったような..(笑)
帰り道で、中年の男性2人連れが、若々しくていい、こういう歌舞伎ならまた見たいと
話しているのが聞こえてきて、こういうスペクタクルが好きなのは若者に限らないみたい。

*****
泥大島紬。 黒に藍の絣。 赤い絣の花模様入り。
名古屋帯。 薄紫・薄緑の暈し縞。 小さい白色の梟と月が縦に並んだ柄。 (竹本正典)
伊賀組紐。 灰紫、紫・小豆色入り。 撚り房。 (松山好成)
灰紫色の帯揚げ。 肌色・白色の四つ葉のクローバー柄。
黒色の本漆台の草履。 黒・白色の五嶋紐の鼻緒。
道中着。 大島紬地。 漢方染。 絞り。 黒地に蓬・桃・薄藍・橙茶色など。(菅原工房) (お初)

着物は、八掛が若向きな朱色の暈しなのでなかなか着る気にならず、3年ぶりの着用。
八掛を替えればいいと思いながら、赤い花模様もあるので、そのままになっていたが、
着てみれば、悪くない。(笑)  もう暫くこのまま着るか、八掛だけ替えるか..悩ましい。

2012.11.11 [日] オペラ「トスカ」

新国立劇場の今シーズン2作目のオペラは、プッチーニの「トスカ」。
先月のシーズン開幕オペラが地味だったから、華やかなこのオペラで漸くオペラ気分。(笑)
ここのレパートリーでは、アイーダとトスカがオペラらしい華やかな演出で、観応えがある。

トスカは毎シーズンのように出演のノルマ・ファンティーニ、カヴァラドッシはサイモン・オニール。
ただ、スカルピアが小柄だったためもあって悪の強さが足りなかったのが..
この前に上演された時は強烈な存在感で、スカルピアのオペラの感もあったから..
声も、バリトンよりバスバリトン向きの役なのかしらねぇ〜

*****
着物は前日と同じ。
爪掻き本つづれ帯。 白系の地色。 紅葉する山々のような模様。 (お初)
唐組紐。 白・藤・紺・青色に金入り。 「波の緒」 (道明)
草木染(ブナ染)の帯揚げ。 薄黄色の暈し。 (冨田五郎)
雨コート兼用に対丈に仕立てた道中着。 西陣織能衣装・籠目・秋草模様。 (お初)
草履とバッグも前日と同じ。 名物裂・連珠鴛鴦紋のサブバッグ。

大好きなトスカの公演だし季節的にもいいと、帯を下すことにして、着物も決めていたのに、
連日の観劇疲れか、着物の出し入れを怠けてしまって、前日と同じ着物。
帯は前帯の柄が片面にしか入っていないので、いつもと逆回りで締めなくちゃならず、
以前に他の綴れ帯で苦労したので心配していたが、こちらの帯の方が柔らかめだったからか、
着慣れてきたおかげもあるのか、あまりひどく苦労せずに締められて、ホッとした。

2012.11.10 [土] 声明@国立小劇場

国立劇場で年に1度の声明の公演があり、聴きに行った。
今年は、「融通念佛宗総本山 大念佛寺の声明 万部法要」で、
1時の部と4時の部の2部に分かれていて、両方通すと全体像が分かる仕組み。
融通念佛宗も、大念佛寺も、万部法要も、何にも知らないまま、
声明の声の重なり・アンサンブルを聴きたくて出かけたので、
普及活動の機会としての公演とのお話に、少し申し訳ない気分にも..
声明だけでなく、独特のお面・装束を付けた菩薩役のお練りも、楽しく聴いて・観て来た。

この日は国立能楽堂では普及公演があり、お能は「賀茂」で、そちらも観たかったものの、
孫悟空と違い分身の術などできない(笑)ので、年に1度のこちらを選択。
知人以外にも、能楽堂でよくお会いする方々にもお会いしたが、皆さんも通し観劇で、
同じことを思うのねぇと思う反面、違う日にやってくれればいいのにとも思った。

*****
江戸小紋・お召十。 白山紬地。 茄子紺色。 (小林義一)(六谷泰英の伊勢型紙)
袋帯。 灰みの赤藤色。 「蔦葉霞」 (川北)
五嶋紐。 紫色、片側に薄紫・金色入り。
中央が極薄浅黄色に金糸で刺繍の入った帯揚げ。 両端は薄桃色。
濃い墨色のZULEN台の草履。 黒・白・金・銀色の組紐の鼻緒。 (紗織・ブリヂストンのコラボ)
コートは前日と同じ。

コートは、少し古い羽尺のコート地が気に入って、丈を心配しながら購入したもの。
長いコートが好きなので、できるだけ長く仕立ててと頼んだけれど膝までしかなくて、
好みより短いものだからあまり着ていないのだけど、この季節には着たくなって2日続けて着用。
劇場の近くで、後ろから来た洋服の方がお気に召したようで、声をかけてくださって、
問われるままに、生地(二重紗)などをご説明した。
着物に興味を持って、着てくださるようになるといいのだけれど..

2012.11.9 [金] 顔見世大歌舞伎・夜の部

「一谷ふたば軍記 熊谷陣屋」、「汐汲」、「四千両小判梅葉」。
「熊谷陣屋」は、仁左衛門休演で、熊谷直実は2日目から松緑が初役で代演。
どんなに大変だろうかと思うけれど、あの歳(若さ)で、仁左衛門に合わせた役者に囲まれて、
大名跡の襲名時にもできるかどうかという得難い経験をしているのだから、
プレッシャーに負けず、素晴らしい機会を与えられたと思って、頑張って欲しい。
妻相模を魁春、藤の方を秀太郎、義経を梅玉、弥陀六を左團次、軍次を亀寿など。

舞踊「汐汲」は、坂田藤十郎が蜑女(あま)の苅藻(みるめ)。
雁雀が漁師の此兵衛(このべえ)で絡む。
2人の名前が、こう読みにくい字・読み方は何故なのか?(爆) 変なことが気になった。
藤十郎の出演は、夜の部のこの短い踊りだけで、仁左衛門が休演となると、一層寂しいけれど、
刺繍入りの引き抜き衣装で踊るお元気さが素晴らしい。 見習いたい。

「四千両小判梅葉」は、四谷見附より牢内言渡しまで。
観たことがないと思っていたら、そんなことはなく、あららっ!この芝居!と思い出す。(笑)
特に牢屋の場面は、ああ、こんなだったっけと思いながら観たが、以前に観た時の強烈さはなし。
なのに、何故すっかり忘れていたのか?(爆)
菊五郎の野州無宿富蔵に、梅玉の藤岡藤十郎など。

*****
泥大島紬。 黒地。 地空き。 様々な模様が経に織り込まれたもの。
名古屋帯。 手描き友禅。  刺繍辻が花。  灰青色地。
伊賀組紐。 青みの紫色、片側は極薄桃色・緑色。 撚り房。 (松山好成)
草木染の帯揚げ。 紫みの焦げ茶?色。 灰茶色の絞り入り。  (堤木象)
黒色の本漆台の草履。 黒・白色の五嶋紐の鼻緒。
道行きコート。 瑞鵬織(二重紗)。 黒・赤色の亀甲花紋。

2012.11.8 [木] 真打昇進披露公演

今月の国立演芸場の定席は、真打昇進披露公演と襲名披露公演なので、久しぶりの定席。
上席が、古今亭朝太→古今亭志ん陽、古今亭菊六→古今亭文菊、の2人の真打昇進披露公演。
出演者も、主任(トリ)も日替わりで、この日のトリは志ん陽。

まずは、桂才紫、古今亭志ん輔、古今亭菊龍、鈴々舎馬風、柳家小三治が15分ずつ小話程度。
楽しみにしていた仲入り後の真打昇進披露口上が、期待通りにおかしかった。
志ん輔の司会で、落語の口上らしくない真面目さ(笑)と思っているうちに、
馬風と小三治のところで、俄然、落語の口上らしくなって(爆)、
予定の15分じゃ終わらないのは当たり前の展開。 笑いの中に披露口上終了。
そして、志ん陽の師匠の古今亭志ん橋がまた15分の噺。
で、文菊が登場。 少しだけ長めの20分の割り当てで、壺算。
トリの志ん陽は30分の予定で、らくだ。

色物は、仲入り前が漫才・笑組で、仲入り後は奇術・アサダ二世。
口上が長くなったので時間調整でしょうねぇ奇術はあっという間に終了。
でも、予定通りにいかないのが当たり前ながら、結局30分のオーバー。 

終演後は、また可否道でコーヒーに海苔チーズトースト、お替りにアメリカンで、暫くノンビリ。
その後は大急ぎで帰宅して、健康講座に参加。
先週は、木曜は行かれず土曜は祭日で講座がなく、間が空いてしまったから、
当然のようにいつもより筋肉痛がひどい。(笑)

*****
泥大島紬。 黒みの茶泥。 細かい総柄。
八寸帯。 胡粉色。 紅葉の木立の柄。
焦げ茶色の帯締め。 片側に灰色入り。 撚り房。
灰藤色と灰白色の染分けの帯揚げ。 灰白色には4色の大きな丸入り。
銀鼠色の変り台の草履。 白に焦げ茶の京くみ紐の鼻緒。 (Run)
バッグはまたこの季節専用みたいな、金と漆で花や葉柄の描かれた金泥バッグ。
道中着。 まほら紬地。 紺地、臙脂・灰色等の格子柄。

帯は、クタクタで、もう処分した方がいいかと思いながらも、この季節に1度は締めている。

2012.11.7 [水] 能楽・定例公演

国立能楽堂の今月の定例公演は2回とも観たことのない曲だから、とっても楽しみ。
1回目の今日は午後の公演で、番組は、狂言・和泉流「蟹山伏」と能・金剛流「遊行柳」。

狂言「蟹山伏」は、山伏と強力(従者)が蟹の精に遭遇してのドタバタ。
賢徳の面に黒頭をつけた蟹の精の出立も、親指と人差指で作ったはさみを動かして、
横に動くのも楽しく、蟹問答も謎々みたいでおもしろいし、
山伏の呪文やら「鳥の印」も、それが一向に効き目がないのも、おかしい。
それにしても、狂言に出てくる山伏って、修行を終えて法力があると自信満々なのに、
見せかけばかりで、やり込められてしまう設定が多いのは、何故なんでしょうねぇ..

能「遊行柳」は、お能らしい(っていうのがあればだけれど)展開。
舞は序ノ舞だから、ゆっくりした舞なのに、大きくゆったりした気分で、楽しく拝見した。
シテ・豊嶋三千春、ワキ/遊行上人・宝生閑、アイ/里人・野村萬、地頭・宇高通成など。
囃子方は、藤田六郎兵衛、曽和正博、安福建雄、三島元太郎。
面は、前シテ/老人は三光尉、後シテ/柳の精は石王尉。

*****
訪問着。 黒地。 白・灰色の花びら斜め散らし。 (川村久太郎)
袋帯。 川島睦郎「晩秋の月」。 灰白色・灰色・銀色。 (村田) (お初)
五嶋紐。 薄桃色。 片側に臙脂・金色入り。
灰みの赤紫色の帯揚げ。 雪輪に模様入り。
道行コート。 山岡古都の銀無地。 薬墨染
薄いパ−プルシルバーの台の草履。 白色の皮シコロ織の鼻緒。 (長谷川商店)
コートの残布で作った横長の利休バッグ。  名物裂・連珠鴛鴦紋のサブバッグ。(あらいそ)

帯は好きな柄で色違いの黒いのを持っているのに、こちらの色合いの方が着物に合わせ易そうで、
何より安かったものだからエイヤッと買ってしまった(困ったものだわぁ・汗)のをお初で締めた。 
開演前に化粧室で大島紬をお召しの方に装いをお褒めいただき、他愛なくうれしくなった。
その方も、月に兎の柄の大島をスッキリ着ていらして、素敵。
1ヵ月遅い柄だけれど先月は着物を着られなかったので、年に1度は着てあげあげたくてとのこと。
私も、季節感のある帯で同じことを思うから、誰しも思うことは同じねぇ〜と思う。

2012.11.6 [火] 歌舞伎@国立劇場

今日から暫くは連日の観劇予定。
毎日のように出かけると言っても、丸一日じゃなく数時間だけだから楽なはずだし、
何と言っても仕事と違い遊びなのに、ワクワクしながら少し忙しない気分も..(笑)

まずは国立劇場の歌舞伎公演で、4幕6場の通し狂言「浮世柄比翼稲妻」。
序幕「東海道境木」、「鎌倉初瀬寺」、「同 本庄助太夫屋敷」、2幕目「鈴ヶ森」、
3幕目「浅草鳥越山三浪宅」、大詰「吉原仲之町」。

2幕目の「鈴ヶ森」と、「鞘当」で知られる大詰は、単独でも上演頻度が高いし、
3幕目の「山三浪宅」も観たことがあるが、序幕は初めて。 
「鞘当」の不破伴左衛門・名古屋山三と、「鈴ヶ森」の白井権八の繋がりが漸く分かった。(笑)
よく上演される幕は、趣向や華やかさなどで見応えがあって尤もだと思うけれど、
私は芝居としての繋がりを楽しめる通しが、やっぱり好きだわぁと思いながら見物。
「山三浪宅」は期待以上に楽しめたが、でも、序幕をもう一度観たいかというと微妙。(苦笑)

幸四郎が伴左衛門と幡随院長兵衛の2役、福助が腰元岩瀬後に傾城葛城・山三の下女お国・
それに留女の長兵衛女房お近の3役で、錦之介が山三、高麗蔵が権八。
あと友右衛門、彌十郎、右之助、市蔵、錦吾、宗之助など。
染五郎の怪我がなければ山三と権八の2役だったのだろうが、錦之介も高麗蔵も悪くはなかったし、
染五郎の怪我の回復状態はいいようだから、観る機会は今後またあるだろうと期待している。

*****
終演後は、また最近お決まりの可否道で、コーヒーとおしゃべり。
此処も皆の日溜りかしらねぇ〜と、私の締めていた帯からひとしきり話が盛り上がった。

*****
泥大島紬。 茶泥。 龍郷柄。
袋帯。 引箔地。 森林、切株に小鳥、花の柄。 「日溜り」 (吉織)
伊賀組紐。 焦げ茶色。 片側に薄茶色・薄黄色入り。 (松山好成)
草木染の帯揚げ。 竹色? (堤木象)
雨下駄。 黒塗りの台。 白革の鼻緒。 藤色の爪皮。 (伊と忠)
金泥バッグ。 黒地正絹のサブバッグ。
雨コート兼用塵除け。 西陣お召し。 緑・薄茶色の暈しの吉野格子。

2012.11.5 [月] 区の健康診査・がん検診

毎年案内が来る健康診査と大腸がん検診、それに今年は2年に1度の子宮頸がんと乳がん検診。
マンモグラフィーのある乳がん検診だけは2000円の自己負担があるものの、あとは無料。
健康診査は勤務中に受けていた人間ドックと比べると、あっけないくらい簡単だけど、
無料で基本の検査はできるわけで、ありがたいことだと毎回必ず受診している。

昨秋、大腸の内視鏡検査でポリープを取ってもらい、次の検査は2年後でいいと言われたので、
大腸がん検診は受けるかどうか迷っていて、まだやっていないが、
基本の健康診査と、子宮がんと乳がん検診は、10月に済ませた。
コレステロールが高いなど気を付けよう事項があるけれど、おおむね健康でホッ。
今日は、婦人がん検診の結果を聞きに行ったが、こちらも異常なし。

子宮がん検診の対象は頸がんだけで、体がん検診も受けることになり、こちらは保険診療。
終わって会計時に、3割負担でも思いのほか高かったので驚いた(笑)けど、
でも健康第一は痛感しているから、安心料。

安心料といえば、気になっているのは脳ドック。
以前は人間ドック時に一緒に受けていたのに、受けなくなって数年経ってしまった。
安心料と言っても高いし、人間ドックと一緒だと尚更..
着物を買ったつもりで受けようかと迷っているけど..また先送りすることになりそうな.. 

2012.11.4 [日] 半蔵門線で西に東に

(出発) → 表参道 → 押上 → 三越前 ・・ 日本橋 → (帰宅)
浅草にも行く予定だったのに何故か途中で失念してしまい、思い出したのが遅過ぎて諦め。

昼過ぎに家を出て、まず表参道で、むかい工房展@蔦サロン。
ご説明いただきながら、じっくり拝見させていただき、好きこそ上手の元と再認識。
自分で好みのものを作り身に着けられるなんて、本当に素敵。
目も悪くなってきているし、時間がないのも承知しているものの、私も織りたい気持ちが..(笑)

次は、押上まで一直線。 半蔵門線をほぼ端から端まで移動。
天真庵で、店主の野村ご夫妻と話しながら、いつも通りに文膳をいただいた。
お酒は、佐久の花。 もち麦パンがあったので、忘れずにゲット。
既に予約してある来月の赤松林太郎さんのライブの他、山根さんの2種類のライブも予約。
うまい具合に初旬・中旬・下旬にあるので、12月に伺うのは3回のライブ時だけの予定。

そして、酔香で、更にもう少しだけ飲む。
今まではいつも予約満席でダメだったけど、飲むにはまだ少し早い時間だったので、
ひょっとしたら入れるかもしれないと、ダメ元で寄ってみたら、勘がよかったようでOK。
この頃すっかり酒に弱くなった私としては他の日の方がよかったのだけど、
予約してまで飲みに行く気にならないのだから、チャンスは逃せない。(笑)
辛口は少ないそうで、錦という特別純米酒を出してくれた。
6点盛りのお通しは鶏なしにしてもらい、後で生湯葉を追加。
天真庵と酔香で1合ずつなのに、もうすっかりほろ酔い加減。 本当に安上がり。(爆)

三越前まで戻って、ビートルズ展を観てから、友の会の継続手続き。
ビートルズ世代なのに、音楽が苦手で当時は音楽は殆ど聞かなかったけれど、
ビートルズの曲は街に溢れていたし、知っている気分が自分でもおかしい。

無料のメトロリンクバスで移動して、いけばな・草月展を見た。
流派が違っても昔よく知っていたお名前は今は見当たらなく、年月の流れを実感。

2012.11.3 [土] 文化の日

古典の日は能楽鑑賞で、文化の日は歌舞伎見物。 う〜ん、芸術の秋だわねぇと自己満足。(笑)
今日は、顔見世大歌舞伎@新橋演舞場の昼の部に朝から出かけた。
今年の顔見世は、菊五郎一座を中心に、藤十郎、仁左衛門、梅玉、魁春など。
初日に観た人が仁左衛門の声が弱かったというので心配していたら、昨日の2日目から休演。
よくなれば出演するということだが、先月の後半から声が出なくなっていたというから、
そう直ぐには回復しないだろうし、夜の部も私が観るのは9日だから、どうもダメそう。
楽しみにしていたので残念だけど、身体が強い人じゃないから無理しないで欲しいと思う。

昼の部は、「双蝶々曲輪日記」と、「人情噺文七元結」。
「双蝶々曲輪日記」は、「井筒屋」、「難波裏」、「引窓」。
「井筒屋」は東京では戦後初めての上演だそうで、当然ながら私も初見。
これがあると、「引窓」の嫁姑・夫婦の関係などが分かり易いから、初めての人にはよさそう。
仁左衛門が演るはずだった南与兵衛後に南方十次兵衛は、梅玉が代演。
先月は怪我の染五郎の代演だったし、2ヵ月続きとはご苦労なこと。
人気の「引窓」が、やはり見応えがあるし、梅玉もいいのだけれど、
仁左衛門は少し違う演り方をするというのに観られなかったのは、やっぱり残念。
藤屋都後に女房お早を時蔵、母お幸を竹三郎、濡髪長五郎を左團次、放駒長吉を雁雀、
山崎屋与五郎を扇雀、藤屋吾妻を梅枝。 あと、権十郎、亀三郎など。

「人情噺文七元結」は、菊五郎の左官長兵衛、時蔵の女房お兼で、
菊之助の手代文七、魁春の角海老女将お駒。 あと、東蔵、松緑、團蔵、など 。
右近が娘お久、大河が丁稚を演っていて、大きくなったと驚くばかり。
長兵衛は菊五郎が一番しっくりするので、今日も気持ちよく見物。

*****
終演後は京橋まで歩いて、イデミスギノでケーキを2つペロリ。(笑)
飲み物はいつものダブルエスプレッソ。 焼き菓子を土産に持ち帰り。

*****
色大島紬。 「綾の舞(竹千雅)」 (たけがわ)
名古屋帯。 総絞り。 赤香色に白など。 道に木々・花の柄。 (きぬたや・藤娘)
五嶋紐。 焦げ茶色、一方に黒・生成り入り。
光沢のある焦げ茶色に灰緑色の染め分けの帯揚げ。 (お初)
銀鼠色の変り台の草履。 白に焦げ茶の京くみ紐の鼻緒。 (Run)
道中着。 生紬。 無地、象牙色。 (しょうざん)

2012.11.2 [金] 昨日の着物

本塩沢訪問着。 黒地。 垣の草花模様
袋帯。 青灰色地。 黄・白・紫の菊・桐・垣の柄。 「菊花良園」 (岡文)
伊賀組紐。 白色、片側に黒〜墨色入り。 (松山好成)
草木染(刈安?)。 渋い山吹色。 (KINAMI)
パールエナメル台の草履。 淡水色・桜色の五嶋紐の鼻緒。
道行きコート。 紫色。 刺繍入り。
 
バッグは、また焦げ茶色に金・黒の金泥バッグ。 ほぼ紅葉の季節の専用。(笑)
それにしても、この着物と帯の組み合わせが多くて、ちょっと能がない感じ。(苦笑)
着る時期が同じで、この帯に合う着やすい着物がこれなのよね〜

2012.11.1 [木] 古典の日

夜は、古典の日記念 近江八景を訪ねて という企画公演@国立能楽堂。
その前に、お昼は天ぷら@みかわ是山居。 風邪で行き損なった先月の分?(笑)
遅い時間ならOKということだったが、行ってみたら先客がまだ立つ気配もなく、
茶室のある3階の待合で待つことになって、上がって行ったら、ここにも先客2組。
う〜ん..相変わらずプロフェショナル効果は続いていると思ったら、
待っていらした方々も、やっぱりTVで観たから食べてみたかったということらしい。
1組はアメリカのワシントンにお住まいで、楽しみにしていらしたとか..

どうせならと、おまかせの方、懐事情も量の問題もあるしランチでいいという方、さまざま。
私は店主に量的にランチで十分でしょうと言われてからは、ランチに決まり。
(それまで、ランチがあるとは知らなかったというか思っていなかったけど。笑)
海老、海老の頭、墨烏賊、鱚、めごち、穴子に、松茸、銀杏、アスパラ、茄子だったと思う。
座って直ぐに松茸を見つけたので、ランチには入ってないから当然ながら追加。
初めに小鉢、途中でお椀(お吸い物)、最後にお福豆が出るので、これで十分というか満腹。(爆)
天ぷらも待っている間に拝見した掛け軸・器も含め、今回もおいしく楽しい時間を過ごした。

荷物が届く予定だったので、速攻帰宅して、どうにか無事受け取り。
自転車で往復したから運動不足解消とカロリー消化に少しはよかったかと思う。

*****
夜は今年で3回目になるという古典の日記念の能楽鑑賞。
番組は、小舞「海道下り」、平家琵琶「竹生島詣」「木曾最期」、能・観世流「三井寺」。
冒頭はあまり観る機会のない狂言師の小舞で、しかも山本東次郎さんだったのに、
開演時間がいつもより30分早いのに気付かず出かけたものだから、見損なうという悲しさ。(涙)
私にしては早く行ったのに、30分違いは大きくて、
短い5分の小舞には間に合わず、見所に入った時は舞い終わっていた。

いつも通りと思い込んで確認しなかった私が悪いのだけど.. でも何故早かったのかしら?
気づいたのは最寄駅を降りてから大急ぎで行く着物姿の人を見て、あれっと不思議に思って、
チケットを確認してからだから、ゆったり行くつもりが着いたときは息が切れそうな感じで、
このところほぼ収まっていた咳も少し出てしまって、近くの席の方に申し訳なかった。
何はともあれ、確認は必要だと痛感・自戒。

平家琵琶は、第一人者の須田誠舟氏。
初めの「竹生島詣」は、あまり長くないこともあって、落ち着かないうちに終わってしまったが、
でも「木曾最期」は堪能。よく知っている話だし、すんなり入って楽しめた。
それにしても木曽義仲の話って、乳母子の今井四郎兼平の話の印象が強い。

今日の終わりは、能「三井寺」を堪能して、幸せ気分。
おシテもよかったし、動き・為所の多い能力も、子方もよかった。
子方は痺れたらしく途中でむずむず動いて、7歳(もしかしたら6歳)だから
板の上に座っているのは大変だろうと思いながら見ていたら、
最後の詞章を語るところでは、いや〜立派、立派。
立ち上がる時は暫くワキに助けてもらっていたけれど、無事に問題なく一人で歩いて退場。
ワキが子方が立ち上がるのを助けて、暫く支え、その後も気遣っていたらしいのも、
当たり前かもしれないが、その何気なさがよかった。 でも変なところに気づくのねぇと思う。
シテ/千満の母・坂井音重、子方/千満丸・藤波重光、ワキ/園城寺住僧・福王茂十郎、
アイ/清水寺門前の者・山本則孝、アイ/能力・山本則俊、地頭・浅見真州など。
囃子方は、一噌庸二、鵜澤洋太郎、安福建雄。

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