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2013.2.28 [木] 申楽談儀による「卒都婆小町」 |
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2月終わりの夜、国立能楽堂のシリーズ企画、能を再発見する�U−憑依する少将−を観に行った。
世阿弥の芸談をもとに息子の元能がまとめた「申楽談儀」を元に、
観阿弥が作った頃の能「卒都婆小町」を上演してみようという試み。
まず天野文雄・梅若玄祥・馬場あき子の3氏の鼎談。
通常の能「卒都婆小町」と、どこがどう違うか、それは何故かなどを中心に話があって、
いよいよ、能 申楽談儀による「卒都婆小町」の上演。
説明を聞いたためか、全く違和感なく、スンナリ、楽しく鑑賞した。
あれだけの陣容で、新しいことをする意欲十分の舞台だから、見応えがあって当たり前と納得。
シテ/小野小町・大槻文蔵、ワキ/僧・福王茂十郎、ワキツレ/従僧・福王和幸、地頭・梅若玄祥。
詞章のない、つまり居眠りしていたら気が付かない(笑)ツレ/烏に子方が出るのも印象的。
囃子方は、藤田六郎兵衛、大倉源次郎、亀井忠雄。
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江戸小紋。 梨の切口柄。 落ち着いた蘇芳色。 (小宮康孝)
袋帯。 紹巴。 正倉院鳳凰華文。 青灰色地。 (となみ「国宝の旅」) (お初)
五嶋紐。 白に近い生成り。 房は薄桃色。
薄いベージュ色の帯揚げ。 青海波に、薄茶色の瓢箪柄の絞り入り。
灰色のエクセーヌ台の草履。 灰紫の組紐の鼻緒。 (伊と忠) |
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2013.2.27 [水] 今日もメンテに |
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寒さのせいか、(歳のせいかもねぇ..涙)このところ身体がガチガチ。
で、2週間前に行ったばかりなのに、珍しく短い間隔でまたメンテしてもらいに銀座に出かけた。
ボディ・ファイシャルとも1時間ずつ、結局2時間半かかりの手入れになったけれど、
身体は大分軽くなり、顔も透明感が出たような気がする。 (錯覚かもしれないけれど・ 笑)
ボディの手入れをしてもらいカプセルに入り、また顔の手入れ..
気持ちよくトロトロして、少しボケッ・ボワッとなった。
少しはシャッキリしたいと、茶の葉@松屋で、小さく可愛らしい和菓子をともにお茶をタップリ。
暗めの落ち着いた室内で水音を聴きながらノンビリ・ユッタリとした時が、何よりありがたい。
有楽町まで歩き、へぼ用を済ませ、話題の交通会館の靴磨きを初体験。
靴ぐらい自分で磨かなくちゃダメでしょと思うけれど、プロの技を体験したくて..
その足で東京駅まで歩き、大丸のレストラン街の近為で食事して漬物を買う。
食事は、門仲のお不動様の前の店の方が少しお手頃値段だと再認識。
しつらえはこちらの方がいいけれど.. |
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2013.2.26 [火] ジビエ |
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馴染みのパッソアパッソは、イタリア料理店だけど冬季はジビエ専門になる。
漸く伺うことができて、今冬、初めてのジビエ料理を楽しくいただいた。
今冬はジビエを食べ損なうかとも思っていたが、滑り込みセーフ。(笑)
有馬シェフの料理は大好きなのに、満席だったり、私が風邪をひいたり胃腸の調子を悪くしたりで、
長く伺えなくて、もしかしたら半年ぶりくらいかしら?
まずは、フキノトウにチーズをはさんで揚げた1口大のものと、トラフグを載せた1口大のトマト。
味・食感の違いが楽しく、思わずニンマリ。
アンティパスタは、マガモ、イノシシ、アナグマなどのパテとレバーペーストがいろいろ並んで、
生ハムに肉もあり、タップリ添えられた野菜とで、迫力十分。
味も量も、この1皿でもう十分に満足してしまったほど。 (無論、その先も頂いたけど・爆)
スープは、団扇海老という初めて知った海老に、確か桃蕪とかいう蕪などを合わせて作ったもの。
濃厚だけどしつこくない素晴らしい味。 スープってシェフの腕が如実に出るのよね〜
そして、トラフグの白子のソテーには黒トリュフがこれまたタップリ載せてあって、
やわらかい白子にトリュフを合わせて食べると、たまらない美味しさ。
白子のこういう食べ方もあるのね!と、嬉しくいただいた。
パスタは、イタリアンパセリを練りこんだ少し緑がかった手打ちの平たい幅広のパッパデッレ。
イノシシとアナグマのラグーを絡めて食べると、いやーこちらも美味しいこと、文句なし。
メインはマガモのロースト。 力強い胸肉に、腿肉のコンフィで、違いも楽しい。
腿肉はしっかり焼いてあるので、水かきまで食べてくださいと言われて、かぶりついた。
肉が強いので、付け合せの焼き玉葱・ジャガイモ、葉物などの野菜が優しくホッとした味。
もうお腹一杯。 追加のパスタは、どうですかと言われても、もう入る余地なく、パス。
でも、デザートは別腹で、どうにか食べられた。(大爆)
チョコレートムースと、苺のアイス、金柑の甘煮に、苺・ホウヅキなどが添えられたもの。
此処ではいつも2杯くらいは飲んでいるけれど、ワインが多かったのかしら?
この頃は飲むとすぐに満腹になってしまい、あまり食べられなくなるのだけれど、
美味しく食べるためにもやっぱり飲みたいし.. これからの課題かしらね〜
(って、十分に食べてはいるのだけれどね〜 ) |
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2013.2.25 [月] 連日 寒〜い |
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天気のいい日にガラス越しに陽射しを感じると、温室効果で暖かいと思うけれど、
外に出ると寒さに震えあがったりする軟弱者。
近所での買い物にだって、ダウンコートに帽子を被り手袋をしているのに、日陰は震える寒さ。
風が少し強かったりすると、おお..ブルブル。
北国の方には申し訳ないけれど、早く2桁の気温になってほしい。
でも、予報で真冬並みの寒さなどと言っていると、
立春は過ぎたと言えど、2月ってまだ真冬でしょ!(私感覚では)と妙な突っ込み。(笑) |
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2013.2.23 [土] 長寿をめでる |
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午後は、今週2回目の国立能楽堂通いで普及公演を観に行った。
普及公演なのでまず解説・能楽あんない「菊いろいろ−仙童の舞」。
初めはプログラムにある話だったが、後半は別の話になって楽しく拝聴。
狂言・大蔵流「財宝」と、能・観世流「菊慈童 遊舞之楽」で、ともに長寿をめでる曲。
狂言「財宝」は初見だと思っていたが、どうも観たことがあるみたい。(笑)
財宝、興がり、真興がり、面白う、が全て人の名というのが今の私たちにはおかしく、
3人の孫の手車に乗っての賑やかな退場がめでたく楽しい。
茂山千五郎家のご当主の千五郎さんに息子2人と甥とで、息の合った狂言を楽しんだ。
能「菊慈童」は、他流では「枕慈童」と呼ばれ、ともに半能形式での上演が定着しているのだそう。
今回は、小書「遊舞之楽」つきで常より華やかとのこと。
上演が多いので私も何度か観ているが、この小書き付きでの上演は結構多い気がする。
金剛流で「前後之習」の小書きがついた、半能でなく前場のついた上演も観たことがあるが、
確かに華やかという意味では前場はない方がいいかもしれないが、物語性はなくなると思う。
80代のおシテが、初めは少し足腰に危惧を感じたが、何の何の、お元気で、
足拍子もしっかりと、本舞台で橋掛かりで、[楽]を舞われる様には感嘆しながら、楽しく拝見。
シテ・関根祥六、ワキ・福王和幸、地頭・坂井音重など。
囃子方は、藤田次郎(一噌仙幸氏の代役)、曽和正博、安福達雄、小寺佐七。
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友人・知人にお会いできるのもうれしいことで、
顔見知りになった常連さん何人かも来ていらして、いつものようにご挨拶・会釈。
真楽の新年会でもお会いしたなずなさんがお友達と来ていらして、
暫くお話しできたのが、とてもうれしかった。
来ていらしているはずと思ったびわさんをお見かけしたものの、お電話中のご様子で、
今年の初ご挨拶ができなかったのは残念だった。 また何処かでお会いできますように..
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訪問着。 江戸小紋。 秘蔵錐彫型千柄集。 切嵌め。 甘茶色 (黒岩秀硯)
本袋帯。 薄緑地。 緑・青色他で草木・鶴他の柄。 中国の庭園風景? (川島織物)
五嶋紐。 赤紫色、片方に渋い緑・黄色入り。
草木染(コチニール)の帯揚げ。 紫色 |
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2013.2.22 [金] 口福、眼福 |
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昨日21日は、先週の新年会からの食いしん坊続きで、みかわ是山居で天ぷらランチ。
しらうおを食べられると楽しみに行ったら、ら.ら.ら...
今年は寒さのせいかまだ小さくて1尾揚げには合わないので入れてないとか..(涙)
2月下旬になっても食べられないとは、20年余で初めてじゃないかしら..
季節ものが欲しいと、他の方に出ていたフグの白子を追加してもらった。
おまかせには入っていても、私は少しお手軽なランチだから入ってないので追加。(笑)
今年の初しらうおとはいかなかったが、めごちもあったし、天婦羅を食べた!と、楽しく帰宅。
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今日22日は、午後から展覧会巡り。 金曜日は遅くまで開館しているところが多く、ありがたい。
まずは上野に行って、「飛騨の円空 千光寺とその周辺の足跡」@トーハク。
混んでいても配列がよいためか、ゆっくり拝見できて、何とも素朴で穏やかな仏像に癒される。
常設展の仏像のコーナーにも円空仏があって、思わずニコリ。
雛飾りや茶器も拝見してから、遅い昼食を取りながら一休み。
トーハクのレストランは2ヵ所ともホテルオークラの経営になったようだが、どちらも混んでいて、
待ち時間の少ない法隆寺宝物館のガーデンテラスでビーフシチューセット。
次は、「エル・グレコ展」@都美。
肖像画、宗教画、教会の祭壇画.. 4半世紀も前のプラド美術館を思い出しながら、堪能。
六本木に移動し、「歌舞伎 江戸の芝居小屋」展@サントリー美術館。
歌舞伎座新開場記念展で、歌舞伎好きの私には興味深く、じっくり見て回った。
遅い夕食は、銀座の松屋に寄って、明月庵田中屋で雛祭の3月3日までの期間限定の雛祭膳。
ご案内葉書提示でワンドリンクサービスがうれしいものの、たった1杯で赤くなった顔が.. |
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2013.2.20 [水] 出会い |
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午後は、能楽の定例公演を観に国立能楽堂に行った。
狂言・和泉流「腰祈」と、能・金剛流「頼政」で、どちらも観たことのある曲。
狂言「腰祈」は、狂言で特徴的な、自信満々なのに能力のない山伏が登場。
孝行するつもりで祈祷しても呪文の効果がなく却って失敗して、
シテ・祖父の腰が、伸びて反り返ったり、元に戻って前に倒れたりして、叱られてしまうのが、
おかしいやら、少し可哀そうやら..
三宅右近、右矩、近成。
能「頼政」は、後シテの専用面の「頼政」をつけた武者姿の頼政の霊の存在感が凄い。
シテ・今井清隆、ワキ・工藤和哉、アイ・高澤祐介に、地頭・松野恭憲。
囃子方は、赤井啓三、幸清次郎、柿原崇志。
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終演後は、ご案内を頂いた三匠会@日本橋三越に寄った。
砂川裕孝氏の父君の健一氏の極々角通しの着物に、竹内功氏の刺繍帯、松山好成氏の帯締めと、
三匠会に合わせた組み合わせで伺ったので、皆さんに喜んでいただけて、こちらもうれしかった。
着物・帯は買えないから、松山氏のお勧めの帯締めを私には贅沢なのにいただくことになった。
コチニールで染めたという濃淡灰色に生成りの入ったシックな作品。
う〜ん、こんな私には贅沢な帯締めをいつ締めるの?と思うけれど、気軽に使えばいいのかも..
その足で銀座まで行って、またまた出会ってしまった紅花染めの紬をエイヤッと..(汗)
困ったものだと自分でも呆れてしまうけれど、これも出会いだからと、自己弁護。(苦笑)
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江戸小紋。 極極角通し。 黒色。 1つ紋入り。 (砂川健一) (お初)
刺繍名古屋帯。 灰色の市松地。 四角の刺繍の組み合せ。 (竹内功)
伊賀組紐。 濃淡紫色の菱形に薄緑色入り。 蛸足房。 (松山好成)
草木染(コチニール)の帯揚げ。 紫色。 (お初)
灰色のエクセーヌ台の草履。 灰紫の組紐の鼻緒。 (伊と忠)
極極角通しの着物は少し離れると、灰色の無地に見えるもの。 |
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2013.2.19 [火] 鹿芝居@国立演芸場 |
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雪が舞う中、2月中席恒例の馬生を座頭とする鹿芝居つまり噺家の芝居を見に行った。
まずは彦丸、馬楽、正雀、馬生の落語を楽しんで、間の色物は世之助と菊春のヨノ&ハルの漫才。
世之助と菊春の獅子舞で仲入り。
獅子舞が観客席を回るのはいつも通りだけれど、今年は何だかお祝儀への要求(笑)が強くて、
用意して行ったので獅子口に食べさせたけど、何だかな〜と思ってしまった。
鹿芝居は、御神酒徳利。
真面目に演じる中に噺家らしい笑いがあるのがいいのに、噺家が遊び過ぎで、これもどうも..
何年も続けて見て来たけれど、来年はもういいかな〜と思ってしまったのが寂しい。
終演後、可否道に寄って、ブレンドにお替りのアメリカンをいただいた。
前日に演芸場に行った常連さんが私と同じようなことを言っていたと聞いて、やっぱりね〜と思った。
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結城紬(石下)。 東京染(松煙染)。 灰みの茶色。 亀甲模様(総柄)
染名古屋帯。 塩瀬。 手描友禅。 うぐいす色。 光琳梅模様。 (お初)
伊賀組紐。 薄桃色、中央は臙脂・青鼠色。 4本房 (松山好成)
丹後ちりめん紬の帯揚。 京友禅。 薄灰茶色・薄灰赤茶色などの染分け。 (洛舟作)
帯は、鶯は描かれていないが、地色が鶯色で、梅に鶯を表しているというのが気に入ったもの。 |
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2013.2.18 [月] 元気だけど |
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金曜に急にクシャミが出たと思ったら、土曜・日曜と咳も出始め、風邪の様相。
今日は所属の朗読サークルの練習日。
熱はなく咳と洟が出るだけで元気だから出席したかったけれど、
時折咳き込むこともあって、ご迷惑だし、インフルエンザじゃないものの、
高齢の方々に風邪がうつる心配をさせては申し訳ないと、お休み。
午後は出席したつもりで、家でせめて自主練をしましょうっと.. |
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2013.2.17 [日] バレエ「ジゼル」 |
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昨夜も早く、多分9時頃には寝てしまったので、今朝も早起き。
いくら布団の中でねばっても、そうそう何時間もは寝ていられない。
夜明けにはまだ時間のある 一日で一番寒い時間で、北側の寝室は12度あるかどうか。
南側でも15〜16度の室内温度。 遂に暖房をつけて起き出して、まずは食事。(笑)
2日続きで昨夜も食事抜きで寝てしまったから、人心地ついた気分。
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午後は、バレエ「ジゼル」の初日公演を観に新国立劇場に出かけた。
先月はモダンバレエで、今月は古典バレエと、バレエ芸術監督のベントレーの選択が楽しい。
私としてはモダンバレエの方が好みだけれど、時に観るクラシックもなかなか素敵。
ロマンティックバレエの名作と言われる「ジゼル」だから、前にも観たことはあるはずなのに、
覚えていない場面もあったら、この劇団では7年ぶりの上演だとか。
主役コンビの踊りも群舞もよかったし、筋もよく分かって、楽しく鑑賞。
ただ、クラシックバレエの、パドドゥなど一連の踊りの後で、
バレリーナ・ダンサーがポーズを取って観客が拍手という儀式(笑)が、個人的には邪魔。
オペラだって、アリアの後のポーズが少なくなってきているのに、バレエは何故?と思っている。
今日の主役は初ジゼルという長田佳世で、アルベルトは菅野英夫。
ウィリの女王ミルタを本島美和、ハンスはマイレン・トレウバエフ
主役コンビも悪くないのに、ミルタの本島美和の存在感が凄かった。
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訪問着。 総絞り。 灰色。
袋帯。 京友禅染。 銀鼠色。 杉林。 (つかさ工房 「銀花仙」)
五嶋紐。 薄桃色。 臙脂・金色入り。
緑・薄青・薄緑・生成りの染分けの帯揚げ。 薄緑を出して結んだ。 (和想庵)
灰みパールの型押し台の草履。 パールグレーの鼻緒。 (胡蝶)
寒さ対策に、暖かい絞りの着物。
バレエなので、着物と帯は洋服的な色合いの組み合わせにして、帯締めで色を挿した。 |
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2013.2.16 [土] 今日のあれこれ |
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昨夜は寝不足がたたって眠くてたまらず、乳幼児並みに夕方6時過ぎには寝てしまった。
その割には直ぐには眠れなかったが、いつの間にか眠って目覚めたのは真夜中。
そりゃ〜そうよねぇ、これだけ眠ればもう目が覚める頃よね〜と思ったものの、
この寒い時間には起きたくないと、暫くはトロトロと惰眠をむさぼった。
10時間以上寝ればもういいでしょうと未明に起き出して、コーヒーを淹れて食事。
今日は一日が長い。 使い手がある。 何しようかしら?
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気温が低く寒いけれど快晴で日も射してきたので、まずはシーツなどの大物を洗濯。
そして、日曜日の日影茶屋でエンジンがかかった食いしん坊。
オーグードゥジュールに入れていただいて、今週2度目のフレンチ・ランチ。
開店以来の中村シェフが独立なさるのでお辞めになって、スーシェフの福田さんが継がれたが、
取り込み事などいろいろあって、福田さんの料理を頂くのは今日が初めて。
シェフ就任記念のコースがあったので、迷わずそれ。
サービスのアミューズは、今までと同じ黒胡椒をまぶしたパルメザンチーズのクレームブリュレ。
初めのオードブルは、野菜のグレッグ。
酸味の効いたピクルス風の、カリフラワー、人参、黄色のパプリカ、セロリ、玉ねぎ。
2品目は、ソテーしたフォアグラで、下にさがほのかという苺を敷いて、バルサミコのソース。
面白い取り合わせが、思いのほか楽しい味になっていた。
魚は愛媛の八幡浜の真鯛で、小松菜を敷いて、パリッとした揚げゴボウを載せたもの。
それぞれの食感と、胡桃ベーコンソースが美味しい。
肉は、どこのだったか忘れたけれど牛肉を厚めにスライスしたのを並べ、
オクラ・菜の花・小蕪・新玉葱など、茹でたり焼いたりした野菜添え。
このところ、野菜は大体が京都からのものらしく、京野菜やら新種?のものやらあって楽しい。
品数が多くても、コースだから量的には多過ぎず、美味しくいただいたけれど、お腹一杯。
デザートは軽いのにするつもりが、フォンダンショコラがあると聞いては、そうもいかない。
フォンダンショコラに、コクのあるバニラアイスと、柚子塩が添えてあって、楽しく美味しい。
飲み物は、ダブルエスプレッソ。
ウェルカムシャンパンと、フォアグラに合う甘い赤(ロゼ?)ワインもサービスしてくださったのに、
白ワインもお願いして、流石に少しほろ酔い加減。
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まっすぐ帰宅して、洗濯物を取り込んだら、暫くゴロリと横になって休憩。 酔い冷ましとも。(笑)
夜は、先週さぼってしまった健康講座に出かけて、いつも通り汗をタップリかいた。
出かける前にラジオで気温3度と言っていたが、寒い寒い。そのせいか出席者が少なかった。
家に戻って、お風呂で汗を流し筋肉をほぐしたが、背中の両脇・腰の張りが強い。
足で蹴る動作に、ついむきになって蹴上げたから、ひょっとすると筋肉痛になるかも..
肉体的な差は如何ともしがたいのだから、若い人たちと同じようにするのじゃなく、
歳を考えて調整すればいいのにね〜 それができない。(苦笑) |
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2013.2.15 [金] 摂州合邦辻 |
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今週2度目の文楽鑑賞は、第一部の「摂州合邦辻」。
「万代池」、「合邦庵室」の各段。
実は今月の3部のうちでは一番期待薄だったのだけど、聴き応え・観応えがあって楽しく鑑賞。
録画・録音が入っていたので、演者の気持ちが入っていたのかも..(笑)
終演後は、裏の伝統芸能情報館で、展示の絵と映像を見てから、今週2度目の可否道に行った。
久しぶりにチーズケーキを頂き、コーヒーをやっぱりおいしいわねぇと飲みながら、暫くおしゃべり。
雨の中、勤め人で混み合う前にと、早めに失礼した。
帰宅後は眠くてたまらず、夕方6時過ぎには寝てしまうというお子様ぶり。(笑)
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本結城紬。 黒・藍色の総絣。 (奥順)
染名古屋帯。 薄灰色地、垂れは白。 雪中の寒牡丹。前帯は梅に小鳥。 (染谷洋作)
伊賀組紐。 臙脂に白入り。 撚り房。 (松山好成)
草木染(蘇芳染)の帯締め。 赤色(蘇芳色)。 (冨田五郎)
カシミアコートの下に、雨コート兼用の対丈コート。 西陣織能衣装・籠目模様。
衿元に中判のベージュ色のカシミアマフラー。(ロロピアーナ)
午後には雨・雪との予報に、履物は雨草履。
雨コート兼用の袷の対丈コートに暖かいカシミアの大判マフラーで出かけようと玄関を出たら、
寒さに震えて逆戻り。 対丈コートの上にカシミアコートを着て、間に中判のカシミアマフラー。
いやー、暖かい。 あまりに寒い雨の日は、これで行こうと思う。 |
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2013.2.13 [水] 内から外から自分メンテ |
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まずは身体の中からと、美味しいもので栄養補給。
あとひと月ほどで閉店の近所のフランス料理店ジヴェルニーでランチ。
オードブルは、鴨の胸肉のサラダにした。
ポロネギ、レンズマメ、カラッと揚げたレンコンなどの野菜と合わせたサラダが、
少し酸味のあるビーツのソースで、すっきりした味。
スープは、先月と同じ人参のポタージュ。
メインは魚にして、蒸した平スズキにあさりのスープ。
あさりの味がしっかり出たスープであっさりした味の平スズキをいただくのが楽しかった。
デザートは軽めがいいとブラマンジェ。
サービスしてくださったスパークリングワインだけで軽く酔いを感じたので、追加ワインはなし。
閉店までに、また来ますと辞去。
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一休みしてから、今度は身体の外からのメンテに銀座まで出かけた。
昼前に電話したものの一杯で、フェイシャルとボディの両方をタップリはダメ。
半時間のバックトリートメントに、1時間のフェイシャルトリートメントにして、結局2時間近く。
寝不足で、ランチに飲んだワインのせいもあってか、フェイシャルの途中からは居眠り状態。(笑)
少しぼーっとしながら、次の予定の店に回った。
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昨夏で閉店した青山みともの店長から新しい店のご案内をいただいたので、ご挨拶にお寄りした。
コーナー風の小さい店だったが、いい品物があれこれ。
特に心惹かれた帯も着尺も、今の私にはとても買えるようなものでなく、眼福でお終い。
でも、お祝いに小物を購入。 草木染の紫色の帯揚げ。
でも、コチニールで染めたって、コチニールって草木?と後で思った。(笑) |
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2013.2.12 [火] 文楽(二部・三部) |
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今週の観劇予定は文楽のみで、今日は第二部・第三部を続けて観た。
東京での年に4回の公演のうち、2月の公演だけは3部制なので、大体2日に分けて観ている。
二部は見取りで、「小鍛冶」、「曲輪文章」に、「関取千両幟」。
お能が基の「小鍛冶」では、稲荷明神と小鍛冶=三条宗近の息の合った相槌が見応え有り。
歌舞伎でもお馴染みの、夕霧・伊左衛門の「曲輪文章 くるわぶんしょう」は、
じゃらじゃらしたところが好きではないのだけれど、何とも言えぬ風情もあり。
「関取千両幟」は、「猪名川内より相撲場の段」。
おとわを語る予定の源太夫は休演。 藤蔵のアクロバティックな曲弾きが楽しい。ツレは清志郎。
三部は「妹背山女庭訓」で、「道行恋苧環」と、「鱶七上使」「姫戻り」「金殿」の各段。
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結城紬。 灰色地。 地空き・雪輪。 (藤貫)
染名古屋帯。 手描き京友禅。 肉桂色地。 梅文。 (牧田立宰作)
江戸組紐。 生成り・濃紫色。 龍村・唐花雙鳥長班錦入り。 (お初)
草木染の帯揚げ。 竹色? (堤木象)
ラバーソール台の草履。 濃深緑色の天・鼻緒。 (菱屋のカレンブロッソ)
雨が気がかりで降られてもよい履物にしたが、雨の気配もないうちに帰宅。(笑) |
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2013.2.11 [月] 蕎麦とコーヒーと |
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午後、母の処に行って、前日の日陰茶屋で買った和菓子を一緒に食べ、
話をしながら手紙類の整理をしたりして、いつもより随分と長居。
母はとても元気で、帰りには最近見たことがないくらいスタスタ歩いて玄関まで送ってくれた。
安心する反面、あまりの元気さに、却って心配にもなるくらい。(苦笑)
寒さの中、その足で押上まで回って、今年初めての天真庵。
出かける前の心づもりより遅くなってしまったので、チーズケーキにコーヒーでと思っていたが、
いつものでいい?と言われ、まだOKならと喜んでいつもの文膳。
前日の新年会で立春搾りの日本酒をいただいたけれど、こちらでもまた立春搾りで、ニコッ。
朝昼はお腹が空かず少ししか食べていなかったので、お蕎麦は2人前にしてもらいペロリ。
〆のコーヒーも美味しく、いつものノンビリした時間を楽しんで、
自宅用のもち麦パンもいただいて帰宅。 |
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2013.2.10 [日] 楽しい集い |
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昨年は既に予定があって残念ながら欠席した新年会、今年は参加できて楽しい時を過ごせた。
参加者が、あれっと思ったくらい少なかったものの、小ぢんまりとした良さも味わえたし、
例年通りながら、それぞれ思い思いの着物姿が素敵!
しかも大体の方が2次会にも出られて、2次会からの方も含めて、こちらもとても楽しかった。
皆さんの芸達者ぶりにも感嘆するばかりで、元気をいただいて帰宅。
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小紋。 鹿の子総絞り。 灰紺色。 (有松・竹田庄九郎)
袋帯。 本銀箔。 白銀色。 松におぼろ月。 (村田)
五嶋紐。 薄緑色、金色の変わり菱形つなぎ。
極薄い青磁色の帯揚げ。 金糸の七宝柄など入り。
薄金色の台の草履。 白地に金色の唐草柄の龍村の鼻緒。
着物は寒い日に向いた総絞りにしたが、暖かい日で、ほんわり。(笑)
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この頃、着物が身に添ってきたと思っていて、人にも言われるのに、
皆さんが撮ってくださった写真を拝見して、ガックリ。
なあに.. この着方は..(涙) もう少し上手にすっきり着られるようになりたい。 |
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2013.2.9 [土] 半衿つけ |
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明日の着物をどれにしてもいいように、半衿をあれこれ付けて、長襦袢はスタンバイ。
でも、着物は.. 起きてから決める?
ビーズの半衿を3枚もつけたら、ビーズを押さえる指が少し痺れてくる感じ。 う〜ん。
あとは、またの日に残してしまう。
それに、バイヤス半衿をつけていたら、ひっかかって、指の荒れを再認識。
日頃の手入れの悪さを思い知る。 寝る前に保湿剤を塗らなくちゃ.. |
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2013.2.8 [金] 楽しい悩み |
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今年は弟のことがあり、ドタキャンしたり初めから断ったりで、新年会に参加できず、
旧正月の真楽の新年会が初めで最後。
今頃になって、何を着ようかと楽しい悩み。
寒かったら、シックな絞りの着物に正月らしい松の帯かな〜
暖かかったら、紬の着物に明るい貝紫の帯で、春めいた装いもいいかしら?
それとも、昔懐かし着物にするか?
四半世紀どころか40年近く前に一目ぼれして作ったのに、延々と箪笥で眠らせてしまい、
長めだった袖を短くして、3年前に漸く着たものの、また眠らせている着物、というのもあるかな〜
早く着物を決めて、半衿をつけなくちゃと思いながら、例によって先延ばし。
寒いのか暖かいのか、どちらなのかしら? |
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2013.2.7 [木] チケット確保 |
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いよいよ、鳴り物入りの新・歌舞伎座のこけら落し、4月公演分のチケット発売開始。
一番多い1等席は、サヨナラ公演の桟敷席より高い2万円。
3部取ったら6万円。 とてもじゃないけど、取る気にならない。
襲名披露公演が高かったりしても昼夜2部制だったけれど、今回は3部制なのに..
3部制であの値段はないわよね〜 オペラ並みかと松竹の強気ばかりが目についてしまう。
これで終わりというサヨナラ公演と違い、
こけら落しと言っても、これから続いていく劇場の公演は違うのにって思うし、
高い印象が定着してしまうと、客が減ってしまって、逆効果じゃないのかしら。
無論、私の懐に直撃だからっていうのが大きいのだけど..(爆)
それでも、安めの席を確保する哀しさ。 3部とも別々の日の、3階1列目をゲット。
取れないかと思っていた初日の1部も取れ、他は中央のもっといい席が取れたし、
う〜ん、やっぱり、あのチケ代では取る気にならない人も多くて取り易かったのかも..
目下の関心は、こけら落しの後、花形歌舞伎およびその後のチケ代。 いくらになるのかしら?
随分観てきたし、あまり高かったら、こけら落しが終わったら足が少し遠のくかも..
でも、きっと行くのでしょうけれどね〜(苦笑) |
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2013.2.5 [火] 二月大歌舞伎 |
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今月の歌舞伎公演は、先月とは打って変わって、日生劇場での二月大歌舞伎のみ。
昨夏に大怪我をした染五郎の歌舞伎復帰初めで、どうせなら初日に行きたかったものの、
初日の4日はサークル練習日だったので、2日目の今夜の見物となった。
夜の部だけに出演の金太郎の成長ぶりも観られたから、それはそれでよかったかもしれない。
何より、染五郎は怪我の後遺症も感じられない動きで、ホッとしながら観た。
まず幸四郎の口上があって、染五郎の怪我に関するお詫び・お礼。
そして、舞踊の「吉野山」を、染五郎と福助で、華やかに、キッチリと。
高麗屋らしく、道行であっても忠信は静の家来筋だと分かる動きが随所にあるのを改めて再認識。
逸水藤太は亀鶴で、藤太のイメージより少しすっきりした、いい男。(笑)
そして、通称「魚屋宗五郎」で知られる「新皿屋舗月雨暈 しんさらやしきつきのあまがさ」。
「弁天堂」から「お蔦部屋」、「お蔦殺し」と続き、「魚屋宗五郎」までの通し狂言。
幸四郎の演る宗五郎は最後の幕まで出てこないから、
それまでは染五郎と福助の公演みたい。(笑)
幸四郎が登場してからは、幸四郎は魚屋としては立派過ぎ(爆)だけど、やっぱり幸四郎が芯。
福助は、宗五郎の妹のお蔦と女房のおはまの2役。 染五郎が磯部主計之助。
浦戸十左衛門を左團次、召し使いおなぎを高麗蔵、父親太兵衛を錦吾、小奴三吉を亀鶴など。
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訪問着。 松煙染め。 銀古都、段入り。 (古都染人)
袋帯。 墨色グラデーション。 織り込みの模様は何ていうのか? (じゅらく?) (お初)
五嶋紐。 薄い青磁色。 片方に臙脂入り。
灰みの赤紫。 雪輪に模様入り。
灰緑×黒色のオストリッチの天・鼻緒の草履。 ウレタン底。 (絹揺履)
横長利休バッグ。 山岡古都の銀無地。 お召し中型トートバッグ
カシミアコートに、黒地に緑色の刺繍ショール。
染五郎の復帰舞台だから、帯は締めていなかったものを下した。
仕立てあがってきたら、端切れはあるのに、西陣の証紙がついてこなくて、
織り込みマークがあっても覚えていず、機屋は不明。 |
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2013.2.4 [月] 團十郎までが |
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日が変わった真夜中にラジオから團十郎死去のニュースが流れた時には、本当にびっくり。
暮れの勘三郎に続き、また1人..
観始めたころから、上手い役者と思ったことはないのに、
おおらかで、不思議な愛嬌があって、好きだった。
近年は、以前よりいい舞台が多くなった気がして、これからを楽しみにしていたのに..
ご冥福を祈るばかり。
それにしても歌舞伎座の建て直し中に、亡くなった幹部俳優が多過ぎる。
富十郎、芝翫、雀右衛門と3人の人間国宝が亡くなった時には、
残念でも年齢的に仕方ないかとも思ったけれど、
暮れの勘三郎の時は、屋号は違っても皆んな中村姓なので、変な共通点が気になっていた。
今度は、市川宗家の團十郎までが亡くなるって..
こけら落しで観られなくなっただけでなく、
新・歌舞伎座になれば、また5月に團菊祭が戻ってくることを願っていたから、
それもなくなって..
何だか歌舞伎が遠くに行ってしまうような、奇妙な寂しさを感じている。
他にも健康に問題を抱えている役者がいるから心配。
無理せず長く舞台を勤めてほしいと願っている。 |
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