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2013.4.30 [火] 今年も3分の1が過ぎてしまった

日の経つのは早い、本当に早い。
実感するのは歳を取ったということなんでしょうねぇ..

今日こそ片づけようと思っていたのに、ボンヤリ1日過ごしてしまった。(涙)
明日こそ片づけるか、どうせできないなら諦めよく展覧会巡りに上野にでも出かけるか..
怠け心が悩ましい。

2013.4.29 [月] 金継ぎ

先日お話しているうちに、ひょいと思い出して食器などの金継ぎをお願いしたら、
1週間でもう出来上がったとのこと。 ご連絡を受けて早速受け取りに行って来た。
2年前の地震の後、欠けたまま使ったり、捨てられずに空いた棚に残してあったりしたもの。
お皿、ご飯茶碗、湯呑茶碗.. 徳利もひとつ。 そして、ぐい呑みが何故か一番多かった。
そんなに呑み助じゃないんだけど..(笑)
小さくて軽いから、欠けても割れずに済んだのが多かったということかしら?

割れて捨てた物に比べればほんの少しだけれど、
お気に入りの物が漸く気持ちよく使えるようになった。
とてもありがたく、うれしいいものの、長く放置したままで予定していなかった出費。
う〜ん.. どこから捻出するか..
伺う途中、お礼と陣中見舞いの菓子を買いに行って、当然のように自分用もあれこれ。
う.う.ダメだわ〜 緊縮できていない。

2013.4.28 [日] ペンギンカフェ

ベントレー(新国立劇場バレエの芸術監督)の代表作「ペンギンカフェ」の公演初日。
新国立劇場初演の2010年10月からあまり経たないうちの再演。
滅多に買わないバレエのプログラムを買ったほど印象深かった公演で、
今日はその時と殆ど同じキャスト(ソリストたちは)による上演。
前のプログラムを引っ張り出して往きの電車で読みながら劇場に向かい、今回も楽しく鑑賞。
短いバレエだから、その前に、前回と同じバランシンの「シンフォニー・イン・C」と、
もう1作はベントレーの「E=mc2」。

*****
紬。 白地。 濃淡黒色の格子・縞入り。 (市三郎・雅生紬 煌)
袋帯。 くし織。 黒地。 鳥獣戯画。
草木染(ブナ染)の帯揚げ。 薄黄色の暈し。 (冨田五郎)

帯締めは、あれこれ迷って結局前日と同じ。 草履、塵除けも、前日と同じ。
休憩時間に劇場のホワイエでご一緒になった方に装いをお褒めいただき恐縮。
何歳になっても褒めていただくと嬉しい。 私も褒め上手になりたいと思う。

2013.4.27 [土] 立川流落語会

国立演芸場で年に1回、3日間日替わり出演で行われる立川流落語会の2日目を聞きに行った。
毎年のように聞きに行っている会だが、今年は3人の真打昇進披露があって、
3日ともそれぞれ新・真打がトリを務め、幹部?は仲トリ。

今日は談志の死去で真打昇進が延びていたという談修がトリで「人情八百屋」。
あとは、龍志「笠碁」、仲トリの志の輔「猫の皿」、生志「元犬」、談四楼「権助魚」など。
期待していた志の輔、談四楼も含め、悪くはなかったけれど、よかった〜というほどではなく、
何度も聞いている噺だと、こちらの満足ハードルが高くなるのかもしれないと思った。

なずなさんとびわさんも来ていらして、嬉しいビックリ。

*****
泥大島紬。 黒みの茶泥。 細かい総柄。
袋帯。 くし織。 銀鼠色地。 牡丹意匠。
伊賀組紐。 銀鼠色、片側に白・薄桃色入り。 (松山好成)
渋めの緑色地に黄土色・白色の変わり縞の帯揚げ。
ラバーソール台の草履。 濃深緑色の革の天・鼻緒。 (菱屋のカレンブロッソ)
塵除け。 単衣道中着仕立て。 奄美泥染。 黄緑色など多色グラデーション。 (赤塚次男)

*****
昨日の展覧会ツアーの後遺症で、足腰に疲労感と筋肉痛。
少しでも労わりたいと当たりの柔らかい草履にしたのが大正解。
お陰で一昨日の健康講座から続く筋肉痛にも拘らず、今夜の健康講座にも出席できた。
お休みが多いだろうと油断してゆっくり行ってビックリ。
来週の土曜日は休みだからか、連休初日だというのに、いつもと変わらぬ出席数。
私も行ったからには頑張って、いつも通りに1時間動いて、筋肉痛追加。(爆)

2013.4.26 [金] ミニ展覧会ツアー

金曜日は遅くまで開館している美術館もあるのを幸いに、1日ギッシリ美術館などを巡って、
展覧会三昧で過ごすグランドツアー(笑)を予定していたのだけど、
今日の10時にチケット発売の公演を何故か忘れていたのを2日前に気づき(苦笑)、
更に午前中指定の冷凍便で送ったと通販からの連絡があり(何故、今日なのよ〜 涙)、
潔く、じゃなくて止む無く(爆)予定を変更。
私にしては随分早い、ラッシュのピークが過ぎた頃に出かける予定が、昼食後の出発になった。
1度にあまりたくさん観ても印象がゴチャゴチャになりかねないのは体験済みだし、
ほどほどがよいかと気を取り直しての、ミニツアー。

「アイヌ工芸——祈りの文様」@日本民藝館 → 「貴婦人と一角獣展」@国立新美術館 →
「源氏絵と伊勢絵」@出光美術館 →「龍村平蔵『時』を織る」@日本橋高島屋 

最初の、大展示室のアイヌ工芸、特に衣服を溜息をつきながらじっくり拝見し、
他の展示室も観て回ったら、1館でもう十分満足・満腹状態。 で、移動の途中で一休み。
貴婦人と一角獣のタピストリーには、これが織とは..とただただ感嘆。
「源氏絵と伊勢絵」では、源氏物語と伊勢物語の共通点という視点が私には新鮮だった。
此処でもうクタクタに近く、「奇跡のクラーク・コレクション」は後日に回すことにして、
会期の短い龍村平蔵の織りを観に行った。 う〜ん、溜息、垂涎.. 見応えあり過ぎ。

どの展覧会も楽しく鑑賞したものの、ミニツアーになったのに、この半端じゃない疲労感。
グランドツアーなど無理だったと、無謀だった当初の予定を反省。(大爆)

今日の展覧会は全て招待券での入場だったのが、懐にありがたかった。
次のツアーの入場券は全部自腹になるけれど、それより、日にちが取れるかしら?

一衣舎展と唯一無二之会の企画展には、残念ながら伺えず。
拝見したい気持ちは一杯ながら、無い袖は振れないから好みの物も我慢するしかなく、
そんなのは身体に悪いと見送って、展覧会だけにしてしまった。
宝くじでも当たらないかな〜 と思っても最近は買わないから..

2013.4.24 [水] 「花争」、「隅田川」

朝からどんより曇って、いつまで経っても夜が明けないような気がするほど。(苦笑)
予報通り午前中から降り出した雨は時折止むものの夕方まで降り続けて、気分が上がらない。
とは言え、夜は今月最後の国立能楽堂の定例公演に出かけた。
番組は、狂言・大蔵流「花争」と、能・観世流「隅田川」。

短い狂言「花争 はなあらそい」は、桜花を「花」と言うか「桜」と言うかとでの言い争い。
主人に「花見」と言われた太郎冠者が「鼻見」と勘違いする馬鹿げた話。
しかも太郎冠者ったら悪びれず、花と言うから悪い、花と言わず桜と言えとは..
「舟ふな」と同じような展開で、古歌のあげ比べ謡での対抗など楽しいが、
「鼻見」の馬鹿馬鹿しさ加減は幾数倍。(笑)

能は、月間特集最後の観世元雅作の「隅田川」。
何度か観ているはずだが、今までとは比較にならないくらい印象深く、惹き込まれた。
演者のおかげか、私が観慣れてきたためか..
子方の梅若丸(の霊)の被り物(子供の黒頭?)も派手で、おおっと思ったし..
シテ/梅若丸の母・浅見真州、子方/梅若丸・長山凛三、ワキ/渡守・宝生閑、
ワキツレ/旅人・宝生欣哉、地頭・坂井音重など。
囃子方は、松田弘之、曽和正博、柿原崇志。

*****
色大島紬。 みじん格子。  草木染(五倍子・藍)。  薄紫色地に浅藍の格子。 (東郷)
染名古屋帯。 塩瀬地。 紫色地。 円の中に藤文。 (染の北川)
灰みがかった薄緑色の帯締め。 辻ヶ花柄入り。 (小倉淳史)
渋めの緑色地に、黄土色・白色の変わり縞の帯揚げ。
雨コート兼用の塵除け。 緯ソウの大島紬。 黒色。 亀甲柄。

降り続く雨に、着物は雨に強い大島紬に変更。
帯は、見れば藤だと分かるけれど具象的な藤ではなく意匠化されたものだし、
これまた季節に1度は締めたいと、花の盛りに競うつもりはないけれど、藤の意匠。
コートは久しぶりに大島の塵除け。
初期に作った雨コートの丈が短めで、同寸にしたこのコートも短くて、着物を短く着ないとダメ。
いつ頃から私の着付けが長くなったのか、この頃は気を付けないと着物の裾が出てしまう。
だもので、このコートを着る機会が減ってしまい、この前に着たのはいつ頃だったかしら?

2013.4.21 [日] しらうおが食べたくて

桜とともに季節が終わってしまう「しらうお」だけど、まだギリギリ食べられそうだと、
みかわ是山居に入れていただいて、ランチセット+しらうおで、春を堪能してきた。

10ヵ月経っても是山居は依然として予約で満席状態が続いていて、先週は2度ともダメ。
今春は1度しか食べられないのか、名残のしらうおを食べ損なうのか、とハラハラした(笑)が、
今日の早い時間で1人なら席を作れるとのことだったので、入れていただいた。
1階のカウンターは全員11:30スタートで、食べ終わる頃には次の組の方々がお待ち状態。
ご繁盛は何よりで、茅場町の店もそうだったので驚くことはないのだけれど、
下町の住宅街に是山居をオープンしてからは入り易かったから、やっぱりツライ。
食べたい時が食べ時と、連れのない1人だと事前予約は殆どしない贅沢が悪いとは思うものの..

魚は、しらうおの他は、いつもの、海老(頭も)、鱚、煽り烏賊、めごち、穴子。
烏賊が、墨烏賊から煽り烏賊に替っていて、季節の移りを感じる。
海老真薯と三つ葉のお椀は、いつも通り。 もう少しすると、じゅんさいになるかしら?
間の箸休めの野菜は、タラの芽。
だったらいいな〜と少し期待していたので、やっぱりね〜と、ここでも春を楽しんだ。
選べる野菜はアスパラと茄子にして、締めの貝柱はいつも通りの天丼。
デザートが、いつもの福豆でなく、この季節だけのゴールデンオレンジなのも嬉しかった。

*****
カロリー消化、腹ごなしも兼ね、日本橋まで歩いて、デパートでちょっとした手続後、
「山村御流いけばな展」(入場無料)で、この流派独特の優しいいけばなに今年も癒される。
隣でやっていたワインフェアーでミニセミナーが始まるからと誘われ、
フランス・アルザスのワインを解説とともにテイスティング。 ごちそうさま。(笑)

銀座では、特別価格でのお試しサービスというネイルトリートメントにキャッチされ、(爆)
短時間のトリートメントで、爪が滑らかに艶やかになったので、効果を認識。
爪が割れ易いのは、カルシウム不足ではなく爪の水分不足が原因と聞いて、目から鱗。

このところすっかりお気に入りの「茶の葉」に、あまり待つことなく入れて、ニコリ。
新茶が始まっていたので、迷うことなく新茶セット。ほぼ生の葉という新茶を美味しくいただいた。
お菓子は、新茶おはぎ?で、新茶の入った食感が楽しく、お味もおいしかった。
催事の「スヌーピー×日本の匠展」(カード提示で無料入場)をニコニコ見て回り、
電話を頂いた呉服屋を覗いたら、展示会は終わっていたが、久留米絣の額絵布を頂戴した。
気になる帯があったものの、無い袖は振れないと、拝見だけ。

再び日本橋に戻って、今度は「東日本伝統工芸展」を、染織を中心に見て回った。
そして元に戻り、いけばな展協賛の、鶴屋八幡の「わらび餅」と日持ちのする「山清水」を買い、
更に「大九州展」で実演販売の「梅ヶ枝餅」までゲット。10日前にも買ったばかりなのに、
今日はタップリ歩いたからいいだろうと..

2013.4.20 [土] 藤見

今日も相変わらず早朝に起床。
どんよりした寒い朝だったが、亀戸天神の早咲きの藤は満開らしいので見に行くことにした。
午前中着で荷物を送ったとの連絡があり9時までに帰るために、寒い中を自転車で出かけた。

8時過ぎの天神さまは混んではいないけれど、そこそこの藤見客。
私よりはるかに年長の女の方も含め、老若男女の写真家たち?が殆ど。
8割がた(もしかしたら9割近く?)が、写真を撮るのに忙しそう。
私はノンビリ満開の藤を見て回った。

屋台も店もまだ開店前で一休みする場所もなく、真っ直ぐ帰って来たが、
自転車を降りたら足が少しふらついた。(苦笑)
荷物が届いたのは昼前で、急いで帰ってこなくてもよかったな〜と少し悔しいような..

2013.4.19 [金] スーパー能「世阿弥」

夜は、国立能楽堂委嘱作品の初演を観に行った。
梅原猛作・梅若六郎玄祥演出で、出演者も梅若玄祥ほか粒ぞろい。
今日明日の2回公演だが、知人はどちらもチケットが取れなかったと嘆いていたくらいの人気。
私は幸い取れたので早めに出かけて、居眠りもせず(笑)しっかり鑑賞。
色々な意味で独特。
今後、再演が重ねられるかどうかは、演者の多いこともあり、不明。

世阿弥・梅若玄祥、寿椿・味方玄、元雅・片山九郎右衛門、越智・宝生欣哉、禅竹・観世芳伸、
音阿弥・山階彌右衛門、語り手・野村万作、地頭・大槻文蔵など。
囃子方は、藤田六郎兵衛、大倉源次郎、安福光雄、観世元伯。

元雅の霊の面は神躰(しんたい)、元雅の霊と一緒の時のみ世阿弥も面・阿古父尉をつけ、
他は、寿椿(世阿弥の妻、元雅の母)も含め、直面。
阿古父尉は、天河大辨財天社所蔵の面の写し面。

*****
紬訪問着。 白山紬。 オフホワイト地。 波文。 (お初)
袋帯。 手織爪掻き綴れ。 紬糸。 濃ネズ〜灰白色。 大波の柄。 (中野) (お初)
五嶋紐。 薄緑色、金色の変わり菱形つなぎ。
薄緑色の濃淡の帯揚げ。 金入り。
薄いパ−プルシルバーの台の草履。 白色の皮シコロ織の鼻緒。 (長谷川)
道行コート。 藍下漆黒染。 装飾菱の地紋。  (お初)

新作能の初日なので、着物・帯は着ていなかったものを下した。
寒い日だったので、コートは単衣のではなく袷のコート。
姪の結婚式に着て行くつもりで仕付け糸を取ったのに、雨で着なかったコートに出番。(笑)

2013.4.18 [木] 「鰍沢」を聴きに

トリの桂歌丸の落語「鰍沢」を聞きに昼から国立演芸場に行って来た。
先月は落語に行かずじまいだったので、2ヵ月ぶりの落語。
じっくり聞かせてくれた「鰍沢」、50分があっという間。
仲トリの瀧川鯉昇も、仲入り後の桂文治の「親子酒」も、それぞれ噺家の人柄が出るのが
当然と言えば当然だが、楽しくもあり怖くもあると思いながら聞いていた。

いつもより少し遅い終演後は「可否道」で一休み。 国立劇場での観劇がないので、今月初めて。
店主と話をしながら、ブレンドに海苔チーズトースト、お替りはアメリカン。 云わば定番。(笑)

*****
白大島紬。 有色絣。 雲取唐花。
染袋帯。 墨色地。 黄色の木の花柄。
伊賀組紐。 白に濃淡緑色・墨色入り。 (松山好成)
緑・薄青・薄緑・生成りの染分けの帯揚げ。 (和想庵)
エナメル加工の草履。 薄水色の台。 紬地の鼻緒

5月下旬から6月の気候だと天気予報で言っていたが、帯を締めていたら汗ばんできて、実感。
多少の汚れなら気にしなくていい組合せなので、塵除けも着ず帯出しで出かけた。

2013.4.17 [水] 食いしん坊続き

どうやら食いしん坊のスイッチが入ったみたい(笑)で、今夜は和食割烹に出かけた。

ここ2、3日は、宵の口には眠くなってダウンの結果、夜明け前より随分早く目覚めてしまう。
1日が有効に使えるのはいいけれど、夕方になるとエネルギー切れ状態。(爆)
今日も夕食の支度をする頃には眠気に襲われてしまい、眠くて料理するのは辛い。
少し休んでからと思っても、お腹が空いて眠れない。(大爆)
で、何と昨年は1度も行かなかったのに気付いて驚いたばかりの店で、超久しぶりの食事。

美味しく食べるためには眠けを掃いたいし、昨日今日と殆ど動いていないので運動にもなるし、
途中でちょっとした買い物をしながら30分近く歩いて、志づ香@門仲に到着。

いつものようにお任せで、黒龍を1合だけ飲みながら、何が出てくるか楽しみに待つ。
たいらがいの酢味噌、いんげんの胡麻和え、お造り(鯵、平目、烏賊に、金目鯛のヅケ)、
穴子の白焼き、蛍烏賊と春キャベツの卵とじ、筍と蟹のはさみ揚げ・若布のあんかけ、
本ますのフキノトウ味噌焼き、これで一通り。 ふうっ、満腹。(笑)
〆は稲庭うどんで、お腹一杯の今日は胡麻より生姜がよさそうと生姜を選択。

往きより帰りに歩いた方がカロリー消費には効果的と思うものの、
1合で少し酔い加減になり、満腹なのもあって、帰りはメトロ利用。

2013.4.15 [月] 今月の食いしん坊初めと、連続ショック

こちらではソメイヨシノは葉ばかりに、八重桜も葉桜になって、
いよいよ桜も終わりになってきて、あっと気づいた。 桜餅!(笑)
今春は母と桜餅を食べていな〜い。 季節のものは味わってほしい。
ときわ木の桜餅は今週でお終いということなので、名残の桜じゃないけれど、
母の処に行く前に買いに行くことにした。

日本橋に行くならと、オーグードゥジュール・メルヴェイユでフランス料理のランチ。
こちらに伺うのは今年初めてというより何ヵ月ぶりになるのか、随分ご無沙汰した感じ。
早めに家を出たので、まずは和菓子を購入してから、レストランへ赴いた。

いつも通り、ウェルカムシャンパンを飲みながら料理を選ぶ。
久しぶりだから、いろいろの料理を食べたいと、品数の多いオードブル2品のコース。
アミューズは、一口サイズの、豚肉の?を挟んだプティシューと茸を練り込んだクッキーで、
薄緑色のさらさらしたものの上に載っていて、若葉の頃という雰囲気。
薄緑色のものはパセリとパン粉で、食べるとお腹が膨らむから見るだけにと言われたが、
思わずうれしくなる色合い。
この前は桜色だったそうで、季節早取りは着物だけじゃない。(笑)

1品目のオードブルは、ベーコンのブラマンジェにグリーンアスパラのクーリー。
白いブラマンジェの上にアスパラの緑のソースを載せ、真ん中に鶉のポーチドエッグ。
彩りも味も、アスパラのクーリーとの食感の違いも楽しい。
2品目は、穴子と海老芋のガレットにフォアグラのテリーヌを載せたもの。
海老芋を穴子で巻いて焼いた上にフォアグラテリーヌを載せ、薄長い揚げゴボウが刺してある。
春野菜の付け合せも優しく、バルサミコソースとの相性もよくて、美味しい。

魚は、桜マスの表面に桜海老のペーストとカダイフを貼り付けてポアレしたもの。
エンドウ豆のカプチーノ仕立てのソースが楽しい。
肉は蝦夷豚にしてもらい、こちらも付け合せの野菜ともども美味しくペロリ。
デセールは、フキノトウの..にしたが、彩り・味とも嬉しくいただいた。
その前のプティデセールの韃靼蕎麦茶のブラマンジェと塩アイスとの味・食感の違いも含め、
楽しくいただいて、松本シェフの料理を堪能。
シャンパンで顔色が赤くならなかったので、白ワインも一杯飲んで、美味しく食事。

*****
ランチを楽しんでから、ニコニコと母の処に向かった。
ここで、第1のショック。 バス停が変わったのを知らず、途中で気づいてビックリ。
いつも左折する交差点を直進するので聞いたら、行き先がまるで違う。 ええっ、そんなあ..
降りたものの戻るのもしゃく(笑)で、歩くことにして速足で20余分の思いがけない散歩。
足だけでなく気分的にも少し疲れて、車椅子を押す気力がなくなってしまい、
陽射しは暖かいものの風が少し強かったし、母を散歩に連れ出すのは次回にしてしまう。
おやつの直後だけど桜餅をおいしいと喜んでくれたので、一緒に食べながら私の気分もホッコリ。
いつものように話し相手になったり肩を揉んだりしてから、玄関まで送ってくれた母にさよなら。

家について玄関ドアを開けようとしたら、次のショック。
これまでにないくらいの大ショック。 鍵が無〜い。
何処に入り込んだのだと、大きめのバッグの中をひっくり返してキイケースを捜しても無〜い。
鍵だけで住所も名もないから、空き巣などの心配はないけれど、家に入れない。
念のため管理人さんにも聞いてみたが、届いていないとのこと。
仕方ない。 行った場所に一か所ずつ問い合わせることにした。
銀行に落としていたら営業時間は終わっているからと心配したが、
最初の和菓子屋にあって、ホッ。 やれやれ..
5時半の閉店時間には間に合わないかもしれないと言ったら、店を開けておいてくれると言う。
ありがたいと、また電車に乗って取りに行ったが、5時40分頃に到着して無事に手に戻った。
店へのお礼と管理人さんご夫婦へのお騒がせのお詫びも兼ね、草団子(桜餅は売り切れ)を購入。
終わりよければ..と言っても、家に入った時には何となくグッタリ。
不注意をいたく反省。

2013.4.14 [日] 日本人歌手でのオペラ「魔笛」

午後は、オペラ「魔笛」を観に新国立劇場に出かけた。
外国人歌手がいなくて外国からの招聘も含め日本人歌手だけでの公演だったので少し驚いた。
開場当初の2キャスト時代以降はなかったことなので思いもしなかったが、
新国立劇場主催のオペラ公演のチケットは予め全演目取ってあるため、
改めてチェックしないので気づかなかっただけで、違和感なく楽しく鑑賞。
それに、先月のヴェルディの作と比べるとオーケストラが小編成なのに気づいて、
モーツァルト晩年の作と言っても、時代が違うから小編成なのだと1人納得。(笑)

指揮:ラルフ・ヴァイケルト、 演出:ミヒャエル・ハンペ(前回の公演と同じ)
ザラストロ:松位浩、 タミーノ:望月哲也、 夜の女王:安井陽子、 パミーナ:砂川涼子、
パパゲーノ:萩原潤、 パパゲーナ:鵜木絵里、 モノスタトス:加茂下稔 など。

*****
小紋。 一越と紬の中間的な生地。 藍の型染。 向鶴菱文様。 (浦野理一)
袋帯。 白緑から深い緑色。 雪輪。 ねねの竹染「雪輪霞」 (井上)
伊賀組紐。 黄緑色。 片側に緑・茶色入り。 (松山好成)
草木染(たんから染)の帯揚げ。 極薄橙色? (松原)
藍色の台の草履。 ひなやの甘茶色?の鼻緒。 (お初)
透かし織単衣コート。 薄緑色・薄黄緑色。

水色ビーズの半衿が、友人と同じで2人でニコリ。
着物の生地や柄が独特だと、友人評。 私も同感。
向鶴菱文様なので、昨年は正月に着たけれど、今年は着そびれていて、1度は着たいと、
オペラだから拘らなくてもいいでしょと着用。(笑)

2013.4.13 [土] 人を馬、自然居士

2週続いて土曜日の能楽堂通い。
今月の月間特集《観阿弥・世阿弥・元雅をめぐって》で、3代のお能をまとめて観るいい機会。
先週は世阿弥、今日は観阿弥の作で、下旬には元雅作が予定されている。
しかも、来週は委嘱作品のスーパー能「世阿弥」の初演公演もあり、ちょっとワクワクする月。

今日は月1度の普及公演で、解説・能楽あんないつき。
番組は、狂言・和泉流「人を馬」と、能・観阿弥時代の「自然居士」。

狂言「人を馬」は、曲名では初めてだと思っていたが、前に観たことがある気もした。
同じような展開の狂言がいろいろあるから、初めてなのか観たことがあるのか不明。
何れにしても、弱い立場の使われる者の強かさに、見栄っ張りで横暴な主がしてやられる。
狂言らしい展開が、ほろ苦い。

金剛流による能「自然居士」は、「観阿弥時代の」がついて、現行曲とは少し異なる由。
解説の話では「自然居士」は人気曲で、よく上演されるそうだが、私は初見。
両親の菩提を弔ってもらうための布施にする身の代衣のため身を売った少年を取り戻そうと、
身の代衣を持って追いかけたシテ/自然居士とワキ/人商人の遣り取り、
シテの「曲舞」「ササラ」の舞に「鞨鼓」までの芸尽くしが楽しい。
ただ、子方/童は謡はなく動きだけだが、控えている時間が長く痺れらしく動くのが少し目障り。
8歳(か9歳)の子には厳しいのだろうと思うものの、じっと控えているワキ、ワキツレの傍で
1人ちょこちょこ動くのが、どうしても視界に入ってしまって..
シテ・宇高道成、ワキ・殿田謙吉、ワキツレ・大日方寛、アイ/門前の者・野村又三郎、
地頭・金剛永謹。
囃子方は、竹市学、幸正昭、河村総一郎。
面は掲示が出なかったが、品のいい面で、喝食か少なくもその一種。

*****
訪問着。 黒地。 花びら?斜め散らし。 (川村久太郎)
袋帯。 極薄灰色地。 竹・筍・雀柄。 川島睦郎・美の世界「竹となりゆく」 (弥栄織物)
五嶋紐。 薄い青磁色。 片方に臙脂入り。
草木染(竹染)の帯揚げ。 薄い竹色。
黒色の本漆台の草履。 黒・白色の五嶋紐の鼻緒。
道行きコート。 紫色。 刺繍入り。

少し涼しくなるとの予報に、縮緬地の着物は今季はそろそろお終いかしらと訪問着を着た。
帯の柄は少し遅いかな〜と思いながら、やっぱり季節に1度は締めたいと決行。(笑)
昼食を取った店で支払って出ようとしたら、ご高齢の方から声をかけられた。
私の着物姿をご覧になり声をかけたくなったと、お褒めいただいて嬉しくなってホッコリ。
以前はご自分でもよくお召しで、お嬢さんの成人式の振袖も着つけたりなさったそうだが、
86歳の今は、着物を出したり仕舞ったりが面倒になって着ていらっしゃらないとか。
それじゃ私はそうなる前にせっせと着ようと、心新たにした。

2013.4.11 [木] 幕見で熊谷陣屋を再見

歌舞伎座新開場柿葺落の初日に観たものの、寝不足なのにお弁当を食べたせいか、
熊谷陣屋のしっかり観たかった場面で記憶が飛んでしまったところが多々。(涙)

で、幕見席で熊谷陣屋一幕だけ観て来た。
チケット売り切れの日は幕見席で観ることを松竹が推奨したりしているし、
幕見席で座って観るには、相当早く行かなくちゃダメみたい。
でも、なずなさん情報でも、月曜に三部を観に行ったときに聞いてきた情報でも、
熊谷陣屋だけなら、いくらか入り易いかと、またも眠れぬまま出かけることにした。
寒い中、外で長時間立って待つのは嫌なので、時間を見計らって出かけたら、既に長い列。
随分早く出かけたのに..  でも、熊谷からの人では2番目で、座って観られて、ホッ。
無論、終わるまでお昼ご飯は我慢。(爆) 

今月で一番よかった。 やっぱり行ってよかったと、頑張りが報われた気分。
なずなさんの気力を念で飛ばしてくださったお陰かも..(笑) 感謝。

*****
終わって外に出たら、あらら.. 雨。
地下道を通って松屋まで行って、ハーフラーメンセット@北海道vs九州展で、ラーメンの食べ比べ。
大宰府の梅ヶ枝餅の実演販売に飛びつき、他にもあれこれ買ってしまう。
連日、食べ物・お菓子を買っていいのかしらね〜 と自分でも苦笑い。

13/4/13 なずな
よかったですね ..(^^)/ 私の気力が届いたのなら、うれしいな。
でも、最大の勝因は、お昼ご飯を我慢したこと?(笑)
いえいえ、むかし桜さんの気力です!
13/4/14 むかし桜
今月一番楽しみにしていた熊谷ですが、記憶が飛んだところがあっても一応観てはいるし、長時間並んでまで再見しなくてもいいと思うところもあったのですが、行ってしっかり観てよかったです。 
なずなさんの幕見観劇記で、気力をいただきました。念も送っていただいたし(笑)、
ありがとうございました。

2013.4.10 [水] 展示会など

ご案内いただいたキイさんの展示会の最終日。 終了間際にどうにか伺えた。
お話しながら選んで、帯揚げと扇子・扇子袋という小物ばかりを頂戴した。
涼しげな色合いの帯揚げも、江戸小紋柄の扇子袋も、素敵。
扇子は、昨年いただいたのと同柄の、男性用らしい大判のもの。 

*****
その前に、銀座まで行くならと、自分メンテもしてもらった。
まず展示会に伺ってからにするつもりだったが、夕方はもう予約で満員で入れなかったので、
順番を逆にして、先にメンテナンスをしてもらうことにした。
久しぶりなので、ボディ、フェイシャルともタップリしていただこうと長めのをお願いし、
勧められた短いフットケアも追加したら、2時間半あれば十分だろうと思っていたのが
3時間かかって予定より大分遅くなったので、展示会には少し慌てて伺うことになった。
顔の効果は分からないが(笑)、身体も足も随分軽くなって、こちらの効果はしっかり実感。

*****
展示会の後は、遅〜い昼食(もう、早い夕食?)を大急ぎで食べてから、
キイさんに教えていただいた展覧会を見に和光ホールへ急いだ。
すっかり忘れていたけれど、やっぱり.. 行きたいと思っていた展覧会だった。
「築城則子染織展 縞−無限なる宙(そら)−」
目を吸いつけられるような帯があれこれ。 着物も、あれもこれもこっちのも..素敵が溢れている。
打ち出の小槌があったらと夢想しても、そんな都合のいいようにはいかないから、ただただ眼福。
作家ご本人らしい方もいらしたのに、お話中だったので、そのまま失礼してしまった。

帰ってから前にチェックしていたHP情報を見たら、
今日の午後には、会場で作家によるギャラリートークがあったらしい。
トークを聞きのがしたのは残念だけれど、展示を拝見できただけでもよかった。
教えてくださったお陰で見損なわずに済んだ。 ありがとうございました。<キイさん

*****
茶の葉の日本茶と和菓子で暫くゆったりしたいと松屋に行ったら、運よく入れてニコリ。
水琴窟のような水音に気持ちがノンビリして、癒しの空間。
1階のイベントコーナーで、浜町高虎の豆絞りのバッグが目に入って、夏のサブバック用にゲット。

日本橋に移動し、春の味百選で、お茶やら和菓子やら、お気に入りを調達。
会津葵では、和三盆の舞鶴、糖蜜漬のひめ無花果、ジドバを購入。
時期的に今回はないだろうと思っていた、ひめ無花果を見つけたので、
今度シェーブルを買って、しょうさんご推奨の食べ方に挑戦(笑)するつもり。
佐藤養助商店の手延べ干しめんも重いので、腕が少し痛くなった。(ひ弱ね〜)

いろいろ買い過ぎの感もあるけれど、懐にひどい打撃を与えない程度の価格で、
いいもの、欲しいものばかりを手に入れて、ニコニコ帰宅。

2013.4.8 [月] 盛綱陣屋と勧進帳

漸く雨の心配のない観劇日。 夕方から柿葺落四月大歌舞伎の第三部を観に行った。
まずは「近江源氏先陣館 盛綱陣屋」。
盛綱を仁左衛門、微妙を東蔵、篝火を時蔵、早瀬を芝雀、和田兵衛秀盛を吉右衛門。
北条時政を我當に、高綱一子小四郎を金太郎、盛綱一子小三郎を大河。 
他も、錦吾、翫雀、橋之助、進之介、男女蔵、亀三郎、亀寿などなど。
情もある知将の印象の強い盛綱には、仁左衛門がピッタリだと思っていて、
今回も、やっぱりいいわねぇと嬉しく見物した。
説明的だと言う人もいるし、それも分かる場面もあるが、それでも私には分かり易く好きな盛綱。
分かり過ぎる感があるのが好きかどうかの分かれ目かしらね〜

次が「勧進帳」で、柿葺落の最初の月をこれで終わるのも歌舞伎座らしい気がする。
弁慶を幸四郎、富樫を菊五郎、義経を梅玉。
義経の四天王は、染五郎、松緑、勘九郎、左団次という贅沢さ。

*****
紬。 紅花染。 薄青色と薄桃色の霞のような印象。 (新田秀次) (お初)
名古屋帯。 草木染手織。 吉野間道。 焦げ茶色地。 灰色に黄色 (藤山千春) (お初)
伊賀組紐。 銀鼠色、片側に白・薄桃色入り。 (松山好成)
草木染(ブナ染)の帯揚げ。 薄黄色の暈し。 (冨田五郎)
銀鼠色の変り台の草履。 焦げ茶色と白色の京くみ紐の鼻緒。 (Run)
灰緑色のヌバッグのボストン型バッグ。 (ロエベ)
道行コート・被布衿。 結城玉紬地。 染暈し(肩・紫色〜裾・錆緑色)。 (結織苑)

雨でなければ薄い色の着物にしようと、薄い色合いの紅花染をおろし、
帯も草木染(鬼胡桃、揚梅やまもも、臭木、コチニール、藍)のにし、草木染で合わせた。
それに焦げ茶色の帯は濃い色の着物には合わせ難いから、いい機会だと、ひとり満足。(笑)

2013.4.6 [土] 富士詣と物狂いと

漸く始まった新しい歌舞伎座の柿葺落公演といい今日といい、
私が出かける日に雨が降るのは心がけが悪いのかしらと僻みたくなる。(笑)
そんな、東京でも昼ごろから雨になり夜は激しい風雨という天気予報の中を、
帰って来るまではそれ程のひどい雨にはならないだろうと楽天的に考えて、着物で出かけた。
いつもの国立能楽堂の定例公演。
番組は、狂言・和泉流「富士松」と、能・宝生流「高野物狂」。
両方とも初めてだと思っていたら、お能の「高野物狂」は観たことがあるみたい。何処だったのやら..

狂言「富士松」は、主に無断で富士詣に出かけた太郎冠者を叱りに来た主との連歌の付け合い。
太郎冠者が富士山から取ってきた富士松を欲しがる主人に、松をかけての付けを言い渡され、
主が気ままに詠みかけるのに、次々とうまい具合につけていく太郎冠者の達者さと強かさ。
シテ/太郎冠者・野村万作とワキ/主・石田幸雄の息の合った遣り取りが楽しい。

能「高野物狂」は、主従再会をテーマに主従の別れによる男の物狂い。
子や恋人と別れて狂う狂女ものに比べると、笹を持っていることを除けば物狂いらしからぬ様子。
シテが能面を付けない直面のためもあってか、きりっとした印象。
それに、6歳(か7歳)の子方の行儀のよさは、お能の家に感服することの一つ。
シテ/高師四郎・渡邊苟之介、子方/平松春満・和久凜太郎、ワキ/高野山の僧・福王和幸、
アイ/高師四郎の下人・竹山悠樹、地頭・小倉敏克など。
囃子方は、一噌庸二、成田達志、安福建雄。

*****
紬訪問着。 大島紬。 古代染色純泥染。 黒地。 箔散らし柄。
袋帯。 白銀引箔。 蘇州平刺繍。 唐子人形。
伊賀組紐。 薄桃色、中央は臙脂・青鼠色。 4本房。 (松山好成)
薄紫色に、薄緑・薄黄色入りの帯揚げ。 
ラバーソール台の草履。 濃深緑色の皮の天・鼻緒。 (菱屋のカレンブロッソ)
灰緑色のヌバッグのボストン型バッグ。 (ロエベ)
雨コート兼用塵除け。 西陣お召し。 緑・薄茶色の吉野格子。

強い雨の予報に、超久しぶりのシルックの着物と同じくシルックの雨コートを準備。
でも、着始めるころになっても、本当に雨になるの?というような、いい天気。
で、少しの雨なら平気だろうと大島紬に急遽変更し、雨コートも合わせて変更。
草履も雨草履は止めて、カフェ草履?
最寄駅で昼食を取って店を出たら少し降り出したが、帰りも少しの雨で済んで、正解だったとニコリ。

*****
夜は、健康講座の初日。 雨の中を出かけて1時間汗をかいてきた。
出席し始めて3月で丸3年経過。 3日、3月、3年と言うが、遂に4年目に入った。
4月から始める方も多いようで、雨の中、久しぶりに沢山の参加者。
3月までの講座は早く終了して間が空いたので、筋肉痛必至と思うもののスムーズに動けた。
若い方が戸惑っているのを見ながら、継続は力なりを実感。(笑)
3ヵ月で10回だったのが今年度からは12回に増えて、季節毎の境目の休みが無くなった。
健康には無論いいだろうが、息抜きができず、痛し痒しの気分。(爆)

2013.4.3 [水] 柿葺落四月大歌舞伎・第二部

昨日1日降り続いた雨が止まないまま、今日も雨の中を歌舞伎座柿葺落公演に出かけた。
昨日の第一部に続いて、今日は第二部を見物。

まずは「弁天娘女男白浪」で、浜松屋見世先の場より滑川土橋の場まで。
筋は盗賊の強請、捕手との立ち廻りなどで、困った奴らなのに、
雪下浜松屋見世先、稲瀬川勢揃い、極楽寺屋根上、同山門、滑川土橋と続くと、
居直りの鮮やかさ、七五調の台詞、大道具の転換、立ち廻りの趣向など、
各場それぞれに見どころ聴きどころがあって、いつもながら楽しい。
弁天小僧菊之助は菊五郎のが好きだが、そろそろ見納めかしらと思いながら堪能した。
これで、日本駄右衛門を團十郎で観られたら言うことなしだったと、今日もまた寂しさを感じた。
菊五郎の弁天小僧のほか、左團次の南郷力丸、吉右衛門の日本駄右衛門、
三津五郎の忠信利平、時蔵の赤星十三郎の5人に、
彦三郎の浜松屋幸兵衛、菊之助の倅・宗之助、幸四郎の鳶頭、梅玉の青砥左衛門など。

次は舞踊劇で、「忍夜恋曲者 将門」。
玉三郎の傾城如月実は将門娘滝夜叉姫に、松緑の大宅太郎光圀。
玉三郎の踊りの上手さを今更のように再認識しながら、見物。
ここでも屋台崩しが鮮やか。

*****
芝居がはねた時には雨は上がっていたので、改めて外から歌舞伎座の景観を眺めてから、
銀座まで歩いて、ぶどうの樹でデザートとコーヒーで一休み。
この頃は見るだけになった呉服屋に寄ったら、元?担当者(笑)が黄八丈を2反見せてくれて、眼福。
松屋の明月庵田中屋で、八寸、天婦羅、蕎麦の軽いお膳で、食事を済ませた。
少しだけお酒もいただいたら、1合ないのに顔が少し赤くなった感じ。 本当に弱くなったわね〜
地下の茶の葉にも入れたので、酔い醒ましも兼ね一休み。 昨日も入れたので初めての2日連続。
昨日は草団子にお煎茶だったので、今日は違う生菓子(名は?)にお抹茶。

*****
白大島紬(プラチナボーイ)。 「グヅメ三色墨ネズ五釜格子」 (田畑安之助)
袋帯。 墨色地。 刷毛で描いたような破れ丸に桜の花びら柄。 (織楽浅野)
伊賀組紐。 銀鼠色、片側に白・薄桃色入り。 (松山好成)
薄紫色に薄緑・薄黄色入りの帯揚げ。

昨日は雨の日にお召をおろすという暴挙(爆)でヒヤヒヤものだったので、
今日は雨に強い大島紬にして、名残の桜の花びら柄の帯。

昨日の第二部は芸者衆の総見だったらしく、第一部が終わって出る時には、もうお揃いだったが、
今日は全体に着物姿も減って、華やかだった昨日に比べ、客席も大分落ち着いた感じ。

2013.4.2 [火] 歌舞伎座新開場柿葺落

新しい歌舞伎座の「柿葺落四月大歌舞伎」の初日。 初っ端の第一部を観て来た。
中の様子が分からないので私としては早めの開場前に行ったが、報道陣も多く、ごった返し状態。
ああ、新しい歌舞伎座だわ〜と改めて思った。

「壽祝歌舞伎華彩 鶴寿千歳」で幕開き。
藤十郎の鶴、魁春の女御、染五郎の春の君。 10人の宮中の男女は、権十郎、高麗蔵に、若手たち。
当初、雄鶴で出演予定だった團十郎がいないのが寂しいが、祝祭らしい華やかな舞踊。
そして、藤十郎の年齢を超越した若さに感服。

次が、暮れに亡くなった「十八世中村勘三郎に捧ぐ」と銘打たれた「お祭り」。
三津五郎、福助、橋之助、扇雀、彌十郎、獅童、亀蔵、そして巳之助、新悟、児太郎、国生など。
それに小山三、歌女之丞、芝喜松、芝のぶなどの、ゆかりの俳優たちが揃っての賑やかな踊り。
息子の勘九郎、七之助は、勘九郎の長男の七緒八(なおや)を連れての登場。
勘三郎はもう居ないのよね〜と今更のように感じた。

第一部の切は「熊谷陣屋」で、吉右衛門の熊谷、玉三郎の相模、菊之助の藤の方、
歌六の弥陀六、仁左衛門の義経、又五郎の軍次など。
吉右衛門の熊谷はよく観るが、玉三郎の相模はこの前はいつだったかと思うほど久しぶりで、
菊之助の藤の方は初役だし、仁左衛門の義経も観た記憶がなく、おもしろい組合せ。
この中に入ると、やっぱり菊之助は若い。

*****
訪問着。 お召し。 紫色の無地暈し。 (織道楽 塩野屋 服部喜右衛門) (お初)
本袋帯。 枯金茶地。 引箔。 よろけ献上。 (勝山・コシノヒロコ) (お初)
伊賀組紐。 草木染(コチニール)。 薄灰色。 薄灰緑色・白入り。 (松山好成) (お初)
薄桜色?の帯揚げ。
横長の利休バッグ。 山岡古都の銀無地。  サブに、お召し中型トートバッグ。
雨コート兼用の対丈の長道中着。 西陣織能衣装・籠目模様

柿葺落初日なので、雨にもめげず着物で出かけたが、ベタ訪問着は着る気分にならず、
でも、私としては精一杯のお祝い気分で、仕立てたまま数年仕舞い込んでいた着物を下した。
雨のため、コートと草履は下せなかったけれど、帯も見た目は何気ないけれど新しいのを選び、
作家物の帯締めとを合わせて、我ながら気合が入った装い(笑)のつもりだったが、
1階だけでなく3階まで着物の方、それも訪問着の着用率の高さは驚くばかり。(爆)

2013.4.1 [月] 名残の桜

所属サークルの総会に出席した後、桜を見ながら帰ろうと
桜並木の下をゆっくり自転車を走らせたが、風が吹くと、桜吹雪。
桜吹雪の下、桜の花びらの絨毯の上を走りながら、今年の桜にお別れ気分。

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