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2013.7.31 [水] 夏が半分過ぎた |
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このところ毎日、朝顔が4〜5輪、色の違う花も咲いて、夏らしくうれしい。
葦簀効果は期待以上で、暑さが少し和らいだ気がする。
それに、葦簀に咲く朝顔に日本情緒?を感じてもいる。
早く沢山の朝顔が咲いてくれたら、もっとうれしいのにと、ちょっと欲張り気分。
夜は一昨日いただいたチラシの公開録音を聴きに行きたいと思ったが、
このところ何となくダルイ、夏バテ?の感じもあり、無理をするのは止めて、家でお籠り。
7月も終わりだと思うと、夏が半分終わった!気がして、少しホッとする。
真夏は7月、8月のはずなのに、近年の9月の暑さは残暑というより猛暑のままで、
考えるとめげる(考えなければいいのにね!)ので、今年の9月が暑くないことを願う。 |
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2013.7.30 [火] 久しぶりにイタリアン |
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最近はいろいろあった上に、その後も空振り続きで、伺う機会が無かったが、
漸く入れていただけて、パッソアパッソのイタリア料理で美味しい夜のひとときを過ごした。
久しぶりだと思ってはいたが、後で確認したら4ヵ月ぶりで、長いご無沙汰。
何年か前から苦手な食材を確認してのお任せ料理だけになって、何が出てくるかも楽しみ。
アミューズは、吉田牧場のリコッタチーズで砂糖を使わないパンナコッタ風。
オリーブオイルを載せ、胡椒で少しだけピリリと味を効かせて.. 楽しい味。
そして、出てきたパンに目を見開いた。
いつものパンと一緒に、薄い大きな煎餅を切ったようなパン。 4分の1に切ってあっても大きい。
サルデーニャ島特有の、セモリナ小麦で作った、紙のパンとかいうパンだそう。
名前を聞いたが覚えられなかったので、後で調べたら、
パーネ・カラサウ、別称カルタ・ダ・ムジカというらしい。
ピザ用の釜で焼くとかで、マダム手作りでなく送ってもらったそうだが、楽しい食感・食味。
オードブルは、メインが兎で、サイドにすっぽんのテリーヌというか煮こごり。
兎にはアボカド・パセリのソースとマヨネーズ、すっぽんにはハーブのソース。
各種の野菜・ハーブなどに囲まれて、ちょっと野趣味を感じる盛り付けが楽しく、美味しい。
パプリカのオレンジ色のスープには白いモッツアレッラチーズが入っていて、色合いがよく、
味もまろやか。 途中から更にパルメザンチーズも入れて、違う味になるのがまた楽しい。
次は、天然の鮎のリゾットで、おおっと思う一皿。 この季節にはよく作るらしいが私は初めて。
鮎の味いっぱいなリゾットに、ソテーした鮎と大分?の松茸のスライスもタップリ載っている。
わたを使った苦みのあるソースも添えられていて、思わずニンマリ。
しかも、鮎に合わせてサービスしてくださった日本酒もうれしく、ペロリといただいた。
次は、他の方はホロホロ鳥のパスタだったらしいが、鳥が苦手な私のはオマール海老・帆立入り。
初めにたくさん食べられると言ったので多めに作ってくださったが、美味しくてニコニコ。
メインは鴨。 鴨はOKなのだけど、皮はやっぱり鳥(当たり前)で少し苦手。 でも完食。(笑)
デザートは、贅沢なフルーツ・コンポート?
ひとつ丸ごとの桃のシロップ煮?に杏(だったと思う)のソルベ。 ソースも桃と杏だったか..
白ワインと、鴨に合わせて久しぶりの赤ワイン、それに日本酒とデザートワインで、飲み過ぎ。
少し多めに飲むと、料理はあまり食べられなくなるけれど、これだけ食べれば十分よね。(爆)
締めの飲み物はハーブティーにしていただいたが、焼き菓子はお腹一杯でパス。
持ち帰りできるものだけ、お土産にしてくださった。 ありがとうございます。
有馬シェフも入れて4人で新聞に連載していたおかず料理シリーズの本が出版されたので、
シェフにサインしてもらって、持ち帰り。
新聞で見てはいたけれど、家であらためて本を見たら、帯にある通り、
丁寧な解説&手順写真にポイントも載っていて、私でも作れそうな気がする。
作れるかな〜? って、これで作れなくちゃ、ちょっとね〜(大爆) |
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2013.7.29 [月] 音楽に包まれて幸せなひととき |
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夜は、ピアソラヴェノス(クラシックライブ)@天真庵に出かけた。
その前に、午後は歯科医で定期チェック。
歯磨きはちゃんとできているけれど、できれば毎食後に磨くように、
それに歯の噛み締めに気を付けるようにと、また同じご注意を受けた。
食後の歯磨きと言われても、家でならできても外食時にはね〜
磨いている方も見かけるけれど.. 大体は着物だしね〜
噛み締めは、確かに、何かに集中していると、気づくと噛み締めている。
ああっまた と思って、慌てて顎を緩めるのだけど、癖はなかなか直らない。
夕方、少し早めに家を出て、銀座で先日忘れてしまった用事を済ませてから押上まで回った。
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「ピアソラのための音楽祭 vol.3」。 ピアソラ没後21年×天真庵 押上ピアソラ祭り。
ピアニストの赤松林太郎さんが、ヴァイオリニストの平山慎一郎さんと共演ということだったが、
行ってみたら、札幌からチェリストの中島杏子さんも来ていらして、3人での演奏会。
前半はピアソラでなく、チェロとピアノで、ワーグナーとブラームスの曲。 もろクラシック。
ついで、ヴァイオリンとピアノで、ヴィットーリオ・モンティ作曲のチャルダーシュ。こちらは軽快。
後半がピアソラで、ヴァイオリンとの共演、チェロとの共演を挟んで、ピアノ独奏が2曲、
そして最後が3人で「ブエノスアイレスの夏」の演奏。
アンコールは遠方からいらした中島さんの演奏とのことで、赤松さんが伴奏。
覚えのあるよく聞く曲なのに、曲名も作曲家も分からないのが、いつものことながら、寂しい。
音楽は苦手で分からないから、敬して近寄らないので、コンサートには殆ど行かないけれど、
ここでは、10数人だけに演奏してくれるサロン・コンサートの趣きのためか、
音楽に包まれるような感じで、幸せなひとときを過ごせるのが稀有。
しかも、美味しい肴でお酒も楽しみながら、演奏が始まるのを待つまでも楽しいし、
演奏後の蕎麦・珈琲もうれしい。
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隅田川花火が雷雨のため30分で中止という初めての事態になったのが話題になったら、
柴又にお住まいの方が、葛飾の花火は開始直前の雷雨で、花火も上がらずに中止ですって..
しかも、打ち上げ台に設置済みの花火玉が雨で濡れてしまったので順延もなしとか..
すっかり忘れていたが、確かにニュースになっていたように思う。
それにしても1万2千発の雨に濡れた花火玉.. 思うだに凄すぎる。
見に行く予定は特にないけれど、これからの花火大会がつつがなく行われますようにと思う。
それに、豪雨による各地の被害が、これ以上は出ないように願うばかり。 |
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2013.7.26 [金] 初・臨海水族館 |
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葛西臨海水族館が見応えがあると聞いて行ってみたいと思いながら機会がないまま数年経った。
ふと思い立って、母の処に行く時に回ることにして、初体験。
水族館に行くのは小学校の遠足以来だと思うから何十年ぶりなのかしら?
子供を上野動物園に連れて行ったときに水族館にも入ったかもしれないが、記憶は不確か。
で、行ってみてビックリ。 広い、広い。 昔の水族館のイメージとはまるで違う。
少し急ぎ足で廻っても直ぐに1時間経ってしまい、これは序でに来る所じゃないと思った。
見応えがあって回りきれず、淡水生物館などは見るのを諦めて次の機会に回した。
夏休み中のためか子供連れが大半だったけれど、子供にも大人にも楽しいと思う。
となると、動物園も気になる。 超久しぶり(古〜い!?)に行ってみたくなった。 |
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2013.7.25 [木] 蝋燭能 |
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夜は、国立能楽堂の企画公演の蝋燭能に出かけた。
好きな蝋燭能だし、今週ただ1度の観劇で今月の最後の観劇予定だし、楽しみにしていた。
番組は、狂言・大蔵流「瓜盗人」と、能・宝生流「熊坂」。
暗い見所で楽しめる曲を選んでいるようで、狂言もお能も動きや出立が派手で観ていて楽しい。
狂言「瓜盗人」は、畑主が盗人対策に作った案山子に驚いて平伏し、案山子と分かって逆恨みして、
垣を壊し畑を荒らして帰って、翌日にまた盗みに来た時には案山子でなく畑主が番をしているのに、
案山子だと思い込んで.. という展開。
瓜を盗むのに転がりながら探すのがおかしいし、村の祭りの出し物の稽古をする様も楽しい。
シテ/男・茂山千三郎、アド/畑主・正邦。
能「熊坂」は、盗賊の熊坂長範の話。
前場では命日の回向を頼み、後場では牛若丸との戦いの様子を繰り広げる。
前シテは僧形で現れるので、ワキの旅僧と、2人とも似たような僧なのが独特。
後シテの熊坂長範は、面(長霊ベシ見)も装束も派手だし薙刀を使った動きも派手で、楽しめる。
シテ・朝倉俊樹、ワキ・宝生欣哉、アイ/所の者・茂山逸平(病気休演の茂の代演)、など。
囃子方は、一噌幸弘、鵜澤洋太郎、柿原弘和、金春國和。
蝋燭能の雰囲気が好きで、今回も楽しみに観に行ったのだが、
蝋燭能だと暗いためか見所もいつもより集中している感じで、それも好きな理由かもしれない。
でも、今日は私の前横の席の方が終始居眠り付きで、絶えずコクンコクンと首が動いて、
それがもろ視野に入ってしまうのだけが難点だった。(笑)
ご本人は観たい気持ちのためか寝ていてはマズイと思うのか、コクンとなっては起きようとして、
でも一瞬後には居眠りに戻るものだから、ずうっと頭が動き続けていた。
居眠りはOKだけど、音つきの鼾・寝息と頭の運動は邪魔だわ〜(爆) 私も気をつけよう。
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明石ちぢみ。 灰白色。 縞と夏蔦柄。
八寸帯。 手織り紗。 黒色の緯縞。 (渡文)
五嶋紐。 灰茶色、端・裏は黒色。
絽の帯揚げ。 白地。 黒色の松葉柄入り。
馬来草(網代織)の天の草履。 鼻緒・巻は白皮。 |
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2013.7.25 [木] 夏の天つゆ |
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夏限定の独特の天つゆが今月から始まっているはずだから、あの天つゆで天ぷらを食べたいと、
お昼は遅めの時間に、みかわ是山居にまた入れていただいて、天婦羅でランチ。
普段の天つゆも決して悪くはないのだけれど、あそこで天婦羅を食べるようになって暫くしてから、
あの天婦羅を味わうためには、塩の方がいい、天つゆで食べるのは勿体ないと思ってしまい、
すっかり塩党になってしまって、大根おろしは口の中の油っ気を取るためになっている。
でも、2年か3年前に蓼・枝豆などを使った夏の薄緑色の天つゆが始まってからというもの、
夏だけは塩と天つゆと両方でいただくようになったくらい、好きな味。
今日も、ランチに季節ものの稚鮎(先月より大きくなっていた)を追加してもらい、ニコニコと堪能。
魚は、巻海老(頭も)、煽り烏賊、鱚、稚鮎、めごち、穴子。
途中の口休めの茗荷に、選べる野菜はアスパラとさつまいも。
初めの小鉢は烏賊のそうめん風?と枝豆に山芋で、お椀は海老真薯にジュンサイ。
小柱のかき揚げは、いつも通り天丼。 大きなシジミの味噌汁も、漬物もいつもながら美味しい。
最後の甘味が花豆なのもいつも通り。
それにしても、こんなに同じ料理を、毎月よく食べに行くものだと自分でも感心する。
でも、行かないと忘れ物をしたようで落ち着かないから、まだ暫くは通い続けるつもり。
往きはメトロに乗ったけれど、帰りはカロリー消化に30分前後の歩き。(笑)
特に急ぎもせず普通に歩いていても、途中から汗ばんできて、家に着いたら汗がドッと噴き出した。
で、まずシャワー。 ぬるめのお湯で頭からシャワーを浴びてホッと一息。
ついで、植木にも水をやり、ベランダにも打ち水をしたら、少しは涼しくなった。
夕方から出かけるので、それまで一休み。 何だか、夏のいい昼下がり!の味わい。(爆) |
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2013.7.24 [水] 大ドジ |
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今月初めに時間を間違えるドジをしたばかりなのに、またまた別のドジをやってしまった。
こうなると、やっぱり歳のせい?
午後から銀座に出かけ、自分メンテ。
全身リンパドレナージュに、フェイシャル&ハンドのトリートメント。
2時間半あまり、時にウトウトも混ざりながら、すっきり。
それから、お遣い物にしようと予約した最中を取りに空也に回った。
無論、自分用もしっかり確保。(笑)
そして、茶の葉@松屋で、くずきりとお煎茶でまったり。
これも葛きり?と思った小さめの四角い葛きりがいくつも紫陽花の葉の上に載っていて楽しい。
暑い盛りに美味しい葛きりだけど、6月の紫陽花の頃にも食べたいわぁ。
いい気持ちで帰宅するところが、途中の電車の中で思い出して、ギョギョギョとなった。
今日の銀座行きの一番の目的を忘れてしまった。(涙)
あとの諸々は銀座に行く序でだったのに。
あ〜あ、今月中に、もう1度どうにか行かなくちゃ.. |
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2013.7.23 [火] へたれ ながらも展覧会へ |
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ここ2週間ほど、すっかりへたれてしまい、無為に日ばかり経ってしまった。
へたれって、標準語? 何語?
今月は観劇は少なくして家の片づけをする予定が..
能楽堂などやサークルには行ったものの、家のことはいつもの如く放棄状態のまま。
辛うじて朝顔・フウセンカズラや観葉植物のプランター・鉢に水遣りはしたけれど、あとは..
朝顔は金曜日に1輪、1日おいて日曜日に2輪咲いただけで、誰に似たのか暫くお休みだし..
今も出かけようとしたら、突然の凄い雷雨!
まあ、天気予報通りと言えばそうなんだけれど.. 出かける気が失せてしまった。 う〜ん..
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1時間以上(1時間半?)降り続いた猛烈な雷雨が通り過ぎた頃には、母の処に行くには遅くて、
行っても直に夕食の時間になってしまうので、他日に行くことにして予定変更。
反対方面に出かけたが、駅を出てビックリ。 こちらは雷雨が始まったところみたい。(涙)
でも雨宿りしていたら閉館時間になってしまうのは必至で、折角来た甲斐がないから、
雨の中を歩いて、まず「小さな 伊万里焼展 〜小皿・猪口・向付〜」@戸栗美術館。
いつもと少し趣の違う小さな器を、時間は短くてもゆったりした気持ちで閉館まで観て回った。
そして、Bunkamuraザ・ミュージアムは開館時間が長いのがありがたいと、
今日のメインの「レオ・レオニ 絵本のしごと」展に。
懐かしい絵本も見たことがなかった絵本もあるが、どの絵も筋も印象深く、
主張に共感しながら、たくさんの親子連れの中をゆっくり観て回った。
外に出たら、戸栗を出た時には止んでいた雨がまた降りだしていたので、
先に軽く夕食を済ませて、小降りになった雨の中を駅まで歩いて、改札口でまたビックリ。
電車は動いているのに、止まった他の路線の影響らしくホームが混雑で危険と、入場規制。
暫く待って漸く規制解除された改札口を通ってホームに降りたら、混んでなんかない。
規制のお陰で、混雑状態は解消されたということかしらね〜
こういう日に出かけたのは判断ミスかもしれないと思いながらも、無事帰宅。 |
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2013.7.19 [金] 納涼能 |
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午後は、能楽協会主催の納涼能を観に、水道橋の宝生能楽堂に出かけた。
シテ方5流の能・仕舞を観られて、しかもお能2曲はご宗家のシテで、
仕舞も、ご宗家と別の職分会として活動している喜多流以外は、ご宗家の舞。
チケットを取った時は分かっていたと思うけれど、すっかり忘れていて、
往きに乗り物の中で改めて番組を見て、錚々たる出演者に驚きながら、期待が高まった。
ミニ講座、能・金春流「田村 白式」で休憩、そして、狂言・和泉流「酢薑 すはじかみ」、
喜多流「高砂」、金剛流「羽衣」、宝生流「鞍馬天狗」の、仕舞3曲、
最後が、能・観世流「葵上 梓之出、空之祈」。
お能2曲がともに小書つきで、通常と異なる特殊演出なのが、ちょっと面白い。
能「田村」は勇ましく見応えがあるし、
小書つきだから5月に観たのとは印象が違って、それも楽しい。
能「葵上」には、惹きこまれながら堪能。
狂言「酢薑」は狂言らしい展開。
シテの酢売りの野村萬さんが、これぞ狂言師! みたいで素晴らしい。
能楽公演としては少し長めだが、楽しくて、もう少し長くてもいいと思ったほど。
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帰ってから食事の用意をするには少し遅いから、
日本橋で途中下車しデパ地下のイートインで済ませた。
休憩時間に能楽堂の喫茶室で慌ただしくコーヒーを飲んだものの、喉が渇いてしまったので、
食事とデザートの順番は無視して、まずは水分補給。水分だけでなく果山でジュースとケーキ。(笑)
そして、春帆楼で、フグならぬ鱧の湯引きと卵とじのセット。 小鉢のにこごりも美味しい。
幸せな半日だったと帰宅。
着物は、1週間前と全く同じ。 |
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2013.7.17 [水] 通小町 |
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今週は2回だけの観劇が2回とも能楽という珍しい週。
まずは夜の定例公演@国立能楽堂で、能・狂言とも楽しみに、降り出した雨にもめげずに出かけた。
でも、まだ早いとあれこれしているうちに気づいたら今度は遅くて、大慌てで開演直前に滑り込み。
この頃そんなことが多くて.. 要注意状態。(汗)
番組は、狂言・和泉流「呂蓮」と、能・喜多流「通小町」。
小野小町は能作者の創作意欲を強く刺激したようで、いろいろなお能があるが、
大体は老いてからの少し寂しい小町で、美貌をいいことに男を弄んだ色好みの女のなれの果て..
みたいな、その時代の、特に男の、視点から作られた感じもする。(笑)
その意味でこの「通小町」は異色というか、若く美しいままの小町が、しかもシテでなくツレで登場。
シテは百夜通いの成就目前に亡くなった深草少将で、小町への執着が深いまま小町に取り憑いて、
小町の成仏を妨げようとするが、結局2人してワキ僧の戒を受けて成仏するという筋。
以前観た時は、深草少将は登場時に衣を被っていて、それがとても印象的だったのだが、
今回は被衣なしに登場したので、あれっと思った。
被衣なしだと不安を感じさせるおどろおどろしい雰囲気は薄く、比較するとサラッとした印象。
プログラムの鑑賞の手引きにも衣を深々と被って登場とあるから、それが一般的らしいが、
小書きはないので特殊演出ではなく、これが喜多流の通常で他流とは違う独特の演じ方らしい。
違いも含め、面白く鑑賞。
シテ・粟谷能夫、ツレ・大島輝久、ワキ・森常好、後見頭・友枝昭世、地頭・出雲康雅、など。
囃子方は、藤田朝太郎、観世新九郎、亀井広忠。
お能の前の狂言「呂蓮」は、何ともおかしい。
諸国行脚の僧に宿をかした男が、出家して弟子入りしたくなり妻・親族の了解は得ていると言って、
出家させてもらいながら、妻の怒りに恐れをなして僧のせいにするという自分勝手さと、
愛情深い妻のわわしい女ぶり、それに巻き込まれてしまう軽い僧、3者3様。
シテ/出家・石田幸雄、アド/宿主・野村萬斎、小アド/妻・高野和憲。
狂言もお能もよかったと、気分よく帰宅。
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絽小紋。 紺・白色。 滝縞。
八寸帯。 手織櫛織。 生成りに近い白色。 青色の千鳥文。 (都) (お初)
五嶋紐。 上下が黒色、間は生成りで、2色3段のもの。 (お初)
薄地の絽縮緬?の帯揚げ。 草木染(楠)。 白色系。 (Kinami) (お初)
春〜秋用の雨コートは、青色系の方。
帯は、着物の色が移ってしまった帯の代わりにと求めたもの。
前の帯に比べると少し柔らかな印象で、紬でもいいけれど小紋の方がよさそうに思っての着用。
帯に合わせ帯締め・帯揚げの帯周りもお初で揃えてみた。(笑) |
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2013.7.17 [水] 深川江戸資料館 |
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先週ほんの少し家のことを頑張ったら、主婦なら当たり前のことで、やったうちにも入らないのに、
普段から家事をサボリ続けている怠け者の私は何だか疲れてしまいダウン気味。(汗)
今週は日曜から情けないことにダラダラ過ごしてしまっている。(涙)
でも月曜(海の日)の午後は、何とかサークル練習に参加。 サポート役も無事勤め、ホッ。
練習終了後は少し足を延ばし、久しぶりに深川江戸資料館で江戸情緒を味わってきた。
江戸末期の深川佐賀町の町並みを再現した展示で、空いていることが多いのでノンビリできる。
全部作り物だから、触ろうが部屋に上がろうが自由なのが、ちょっとうれしい。
私には懐かしい気がするものも多いが、見たことのないものも結構あるから、
若い人には時代劇の中にでも彷徨いこんだ感じで新鮮らしい。 写真を撮っている方もいらした。
私は何回目かの入場だが、無料のボランティアガイドが手持ち無沙汰な様子だったので、
今回初めて説明してもらったら、今まで気づかなかったこともあり、楽しく拝聴。
この日は、暑さと、雷雨の予報のため、自転車で行くのは止めて、往きはメトロと歩き。
帰りは、江戸資料館で閉館時間まで小1時間ほど見物の後、全行程を歩いて帰宅。
途中の自家焙煎のコーヒー店の1日中あるモーニング(笑)で一休みして、豆も買って、
また歩いて帰ったから結局2時間以上歩き続けたことになる。 1日の運動量としてはOK。 |
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2013.7.13 [土] 能楽・普及公演@国立能楽堂 |
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このところの急な暑さ、それも一番暑い時間帯の外出はキツイ。
しかも雷雨があるかもしれないとの天気予報に、昨日に続き折りたたみ傘に雨コート持参で大荷物。
好きで行くのだから文句は言わないと、自分に言い聞かせながら出かけた。
両日とも結局降られず、持たずに出て降られるよりはよかったものの、少し複雑な気分。(笑)
番組は、解説・能楽あんないに続いて狂言・大蔵流「子盗人」、休憩後に能・観世流「半蔀」。
解説・能楽あんないが、「絵になる女君−幻の源氏絵巻と能」という題で、
学者気質丸出し?の解説者が、専門関連で、幻の源氏絵巻の話に終始。
それはそれで面白かったし、私としては機会があれば続きを聞きたい気もするが、
普及公演の演能の前の説明としては、これを頼りに鑑賞したい人の助けにはならず、大いに疑問。
依頼する側が、人選、内容の確認・すり合わせにもっと心すべきと思った。
昨日に続きお会いした方も、昨日も今日も解説はよくなかったわね〜と一言。
狂言「子盗人」は、負け続けて貧に窮した博打打が、泥棒に入った家で、
寝ている赤ん坊がかわいらしくて、目的を忘れてあやしているうちに.. という狂言らしい展開。
強面の博打打が赤ん坊をあやす様子が何より楽しく、見ていて思わずニコニコしてしまう。
でも、家の者にしたら、侵入者に子を取られたと、大慌てするのは無理もない。
危ない命を助かったのだから長命は疑いなしと言う乳母の言葉が、当時の世情を写し、心に残る。
シテ/博打打・大蔵吉次郎、アド/乳母・千太郎、アド/亭主・教義。
能「半蔀」は、半能も含め何度か観ていると思うのに、半蔀の作り物ばかりが印象に残っていて(笑)、
お能自体はあまり覚えていなかったが、今回は後シテ・夕顔の女も印象深く、楽しく鑑賞。
半蔀(はじとみ)を後見が開け・閉める様子もじっくり拝見して、変なところに感心したり..
前シテ/女&後シテ/夕顔の女・木月孚行、ワキ/安居の僧・殿田謙吉、アイ/所の者・大蔵基誠、
後見頭・観世恭秀、地頭・武田志房など。
囃子方は、赤井啓三、曽和正博、守家義則。
シテの面は、若女。
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夏大島紬。 黒色の濃淡地。 華柄。 (白川貞夫)
八寸帯。京くみひも三軸組織。濃淡青色。斜め織。(三田清冶・染、室門耕一郎・組織「綾ひと衣」)
五嶋紐。 生成り、片方に浅葱色入り。
紋紗の帯揚げ。 濃淡薄水色。 花弁の入った市松の織。 (お初)
麻の台の草履。 鼻緒・巻は薄茶色の革。 鼻緒には臙脂色入り。 (沙織)
スズ竹手提げ籠。 縦長・マチ広の大型。
着物は本場の大島紬でなく、越後夏大島物語というもの。
初期の頃、気に入って大島紬だと思って買ってから、越後の大島って何?と驚いた着物。
夏の大島紬って、奄美や鹿児島の本場ものより、越後夏大島というのが多いらしい。
ちょっとな〜と思わないでもないが、好きだから構わず毎夏に着ている。
籠は、ついに夏専用のスズ竹の手提げ籠にした。
普通の半分くらいの細かい竹の編みが気に入って買って、重宝している。
が、多い荷物を1つに入れたいと大きいのにしたら、それにしても着物には大きすぎた。(汗)
でも実用重視で、夏の間は訪問着・附下以外なら着物にも、この籠を多用するつもり。
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今月(つまり先週)から出席を再開した健康講座のために、大急ぎで帰宅。
着替えて直に出かけて、1時間びっしり動いて、ぐっしょり汗をかいてきた。
インストラクターが楽しげにさせる、楽して腹筋をつけようという最後の運動がキツイ。
整理運動の時間帯なのに、主な運動より私は苦手で、楽どころか唸ってしまう。
そのうち、いつか腹筋がつくかしら? |
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2013.7.12 [金] 歌舞伎鑑賞教室 |
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今月の鑑賞教室は、いつもの解説「歌舞伎のみかた」の後、「芦屋道満大内鑑−葛の葉」。
まず萬太郎が、マスコットのぬいぐるみの黒子ちゃんに手伝ってもらい、若者らしく元気に解説。
いろいろの歌舞伎に出てくる小道具の動物を使っての説明などは悪くなかったものの、
今日の芝居に合わせて見せる狐の振りが、何とも拙くて、これが無い方がよかったと思う。
「芦屋道満大内鑑−葛の葉」は、要するに「葛の葉子別れ」で、機屋、奥座敷、道行の3場。
女房葛の葉と葛の葉姫の2役を時蔵が、安倍保名を秀調が、ともに初役で勤めている。
あと、信田庄司を家橘、庄司妻柵を右之助で、奴を宗之助と萬太郎、など。
此処の鑑賞教室は、主だった役を初役で演じることが多くなって、というより最近は毎回の感じ。
時蔵くらいになれば、初役だからといって問題はないだろうと思っていたが、
女房葛の葉はいいが、早替わりの葛の葉姫は姫らしさ・愛らしさに欠け、ちょっと違和感あり。
でも、何処がどうというほどのことはないのに、狐の振りは流石に狐らしく(笑)、
萬太郎とはまるで違って、こうじゃなくちゃね〜と違いの大きさを感じながら観ていた。
見どころの奥座敷の障子に書置きを書きつける段が、近年ここでガクッときた役者が続いたので、
つい注目してしまったが、まあまあ悪くない字でホッとした。(爆)
最後が、子別れの場面でなく、秋草の中の信田の森道行なので、華やかに終わっていい。
ただ、葛の葉(狐)に絡む宗之助と萬太郎が、う〜ん..という出来。
萬太郎は兎も角、宗之助はもう少し上手いと思っていたのだけれど..
出演者が少ないだけに、気になることもいろいろあったが、まあ楽しんだからOK。
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訪問着。縞大島紬・紗。 摺り友禅。白地。 総柄の露柴に葡萄唐草。 (川村久太郎) (お初)
袋帯。 新小石丸。竪よろけ変わり紋紗。格子取り竪菱華文。 白・金色など。 (華翔庵) (お初)
五嶋紐。 薄緑色。 銀糸・一部に薄橙・紫入り。
紋紗の帯揚げ。 濃淡の薄緑色。 細かい菱形つなぎなどの織られたもの。
白色のシザールのバッグ・草履のセット。
粋紗の塵除け。 黒地に、赤い笹の葉柄。
時蔵の葛の葉を楽しみにして、久しぶりに1階のど真ん中の席を取ったので、紬訪問着を下した。
紗の大島紬という変わった生地が気に入ったものだが、着てみたらやっぱり好きとニコニコ。
帯は、黒地の方がいいかとは思ったが、こんな暑い日に重い袋帯はゴメンだと、
新小石丸の軽〜い袋帯にしてみたら、白地の着物と帯で、暑い日コーデとしては悪くない。
この帯も出番がないまま年が過ぎていたから、これから真夏はこのセットでいこうと思う。
でも、帯出しはどうかと塵除けを着たものだから、やっぱり暑い暑い。 ふう〜っ。 |
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2013.7.12 [金] 着物記念日 |
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7年前の今日が、30年以上ぶりの着物着用記念日。(笑)
その後は着物道にまっしぐら。 秘かに、きもの道はけもの道と呼んでいるくらい。(爆)
7年前の7月には、歌舞伎座と国立劇場に歌舞伎を観に行った2回だけの着用だから、
思えば、激しくハマったものだと自分でも呆れるばかり。
楽しんで着ているのだから、いいでしょとは思うけれど..
すっかり忘れていたその記念日に、同じように歌舞伎を観に行くのも何かの縁。
今晩は、社会人のための歌舞伎鑑賞教室@国立劇場に出かける予定。 |
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2013.7.11 [木] ビューティー系と体育系 |
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参加している木曜日の夜の健康づくり講座はエアロ。 要酸素運動。
今日はインストラクターのご都合で、代理の方の指導を受けた。
この方が冒頭に、いつもの講師はビューティー系で自分は体育系とおっしゃって、思わず笑いが..
そんな違いがあるのかどうかは知らないが、確かに2人は随分と見た目も雰囲気も違う。
動きも随分違っていて、それはそれで、新鮮で楽しかった。 でも、筋肉痛必至の感あり。
朝顔の蔓が葭簀に巻き付いて殺風景な葭簀が朝顔の花でいっぱいになったら素敵!と思ったが、
葭簀の隙間は狭くて、蔓は絡みつけずに、巻き付く支えを求めてのたうちまわっている様子。
で、出かける前に、朝顔の蔓のための支えならぬ紐を葭簀に何本か張った。
これで、うまく巻き付いてくれるようにと願っている。 |
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2013.7.9 [火] 葭簀(よしず) |
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突然の猛暑突入のせいか、我が家の朝顔は俄かに活気づいて、蔓が日に日に伸びてきた。
先週はまだ弱々しい葉で、蔓も漸く出始めたのがあるくらいだったのが、一変、
葉はワサワサと大きくなって、蔓も伸びる伸びる。
花を楽しめるのは夏の終わり頃になってしまうかと心配していたけれど、
これなら多分、夏の盛りにも咲いてくれそう。
フーセンカズラも、伸びた蔓の先の葉が小さい朝顔も、暑さ避けにならなかった昨夏の経験から、
今年は暑さ対策に葭簀を下げてみようと買ってきてあったのを、どうにか下げてみた。
ベランダの一番先に下げる予定で、国産でない安いのにしたら、出来はやっぱり..
室内では嫌だけれど、雨ざらしにすることを思えば、こんなのでいいのかもしれない。
うまくいけば朝顔とフーセンカズラの蔓も巻き付いてくれるのではないかと、それも期待している。 |
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2013.7.8 [月] 花形歌舞伎・夜の部 |
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中3日で、また歌舞伎見物に出かけた。
今日は夜の部で、通し狂言「東海道四谷怪談」。 鶴屋南北の怪談もの。
歌舞伎座では30年ぶりという「蛍狩の場」も上演され、話題づくりに一役買っている感じ。
夜の部にも染五郎、松緑、菊之助は出演するけれど、愛之助は昼の部だけの出演で夜には出ない。
東京でも最近は人気のある愛之助だが、他の東京中心の役者とは扱いが少し違うような..
「四谷怪談」と言えば、今まではお岩さんの印象が強かったが、
今回は、お岩より伊右衛門の方が印象に残った。
産後の病に、薬と言われ毒薬を飲まされて、醜くなった容貌や髪の抜ける髪梳きも、
インパクト・怖さが少なくて、そのせいか哀れさも少なかったように思う。
その点、伊右衛門の見事なまでの色悪ぶりの印象が強かった。
それにしても、伊右衛門も伊藤家の面々も本当にまあ..
芝居だけど、それはないでしょと観る度に思う。 なのに、観に行くのよね〜(苦笑)
菊之助がお岩・佐藤余茂七・小仏小平の3役で、染五郎が民谷伊右衛門、松緑が直助権兵衛。
昼の部同様、3人とも初役で勤めている。
民谷の隣家の伊藤家は、伊藤喜兵衛を團蔵、後家お弓を萬次郎、お梅を右近。
あと、お岩の父・四谷左門を錦吾、お岩の妹お袖を梅枝、按摩宅悦を市蔵、奥田庄三郎を亀三郎 など。
今回も安い席にしてみたら、私の真後ろの席の方が大向こうさん並に頻繁に声を掛ける方で、
頭の上から声が落ちて(降りかかって)くる感じ。 声掛けの度に落ち着かない気分になった。
間合いも声も文句なしだったので、離れたところだったらよかったのに..(笑)
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総絞り。 夏絹芭蕉。 白、藍色。
八寸帯。 京くみひも・三軸組織。 辛子色系。 変わり斜格子。
(染色・三田清冶、組織・室門耕一郎「 綾ひと衣」)
五嶋紐。 錆納戸(渋い青緑)色。 (お初)
絽の帯揚げ。 薄藤色・薄桃色。 杜若の柄入り。
着物は、絞りのためか正絹(絹ばしょう)なのに麻みたいな感触。 ちょっといい浴衣?な感じ。(笑) |
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2013.7.7 [日] 七夕は、今年初の猛暑日 |
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七夕に、笹飾りも願い事もしなくなって久しいのが、少し寂しいけれど、
外出先で見かける度に、何とも言えない懐かしさを感じて、心が少し柔らかくなるような気がする。
梅雨明け宣言とともに猛暑襲来で、今夏初めての猛暑日だそう。
干した布団を取り込んだりしていたら、あっという間に汗だらけ。
ついに着物を着る時に扇風機では足りず冷房を入れてしまった。 これからの暑さが思いやられる。
銀座に用事があって出かけるので、その前に日本橋のデパート2ヵ所に寄った。
「手しごとの夏」@三越で、キイさんとKURAさんの浴衣姿をニコニコ拝見。
あればと思っていた空色の帯揚げは売り切れ。 で、楠で染めたという白い帯揚げを頂戴した。
こちらも使い勝手がよさそうで、ニンマリ。
「ゆかたdeラッキーデー」という催しで、浴衣着用者対象の写真撮影とネイルケアをしてもらった。
無料なら試しにしていただこうと、キラキラとしたラメを指先に入れるネイルを初体験。
指(爪)先にだけラメをつけて(置いて)いくのは、見ていても面白かった。(笑)
橋を越えて、着たところを見せに寄ったら、早速の着用に驚きながら喜んでくれた。
ぜんまい紬糸を織り込んだ小千谷の夏の訪問着「絹駒ぜんまい上布」を勧められたが、
素敵でも、それなりに似合っても、安くなったからと言っても、無い袖は振れないからパス。
銀座では、呉服店2ヵ所に寄って、1店では経験者の店長と延々と帯状疱疹の話。(爆)
セールのご案内を何度も頂いたもう1店では、結局、薄地・薄色の紋紗で夏の塵除けを作ることに..
でも、この店とのご縁はこれまでかしらと思う。
出会いで、とても気に入って、無理すればどうにかなるかもしれないと買ってしまうのはいいけれど、
買わないと悪いみたいな気分で、ある中から選ぶのは、どうも性に合わない。
安くなると言ってもそれなりにはするし.. 私は展示会向きじゃないと、つくづく思う。(嘆息)
断れずに行くから悪いんだわ。 今後はご案内いただいても断わろう。と自分に言い聞かせた。
銀座に着いて直ぐ茶の葉@松屋に行ったら、案の定、満席でお待ちの方も何人かいらした。
後回しにして用事が済んでからもう1度寄ることにしていたのに、行こうとしたら、雨!
とてもじゃないけれど、この雨の中を歩いていく気にはならない。
外の様子が見える喫茶室でケーキとお茶を頂きながら、暫く雨宿り。
で、もうお茶はいらないから、またの機会にして、夕食に切り替え。(笑)
少しだけ冷酒を飲みながら軽いおかずに蕎麦2枚@明月庵田中屋。
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有松絞り・嵐絞り。 知多木綿。 藍染。 藍色と白。 (竹田庄九郎・早川嘉英) (お初)
八寸帯。 手織櫛織。 白に近い生成り地。 (都)
編み込み風帯締め。 白に鉄紺色入り。 (渡敬) (お初)
竹染めの帯揚げ。 総絞り。 秦泉寺由子(じんぜんじ よしこ)
黒塗り台の下駄。 小千谷縮の鼻緒。
帰ってから帯を見たら、今まで気にならなかった帯枕の当たるあたりに結構な色移り。
大好きな藍染めの色移りは覚悟の上とはいえ、これだけが問題なのよね〜と思ってしまう。
だから夏(と単衣)の藍染・泥染の着物にはこの帯と決めているのだし、
文句を言っちゃいけないわね〜 |
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2013.7.5 [金] 内から外から |
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布団を干し、大物を洗濯し、という心づもりは、朝からの雨で儚く断念。
雨は昼前に上がったものの、湿度が高く空気はむんむん蒸し暑くて、洗濯物の乾き具合も不安。
で、家事は放り出して、自分メンテに出かけることにした。(笑)
まずは、日本橋のオーグードゥジュール メルヴェイユで、フランス料理のランチを堪能。
久しぶりなので、品数の多いコースを選択。
オードブル2品に、魚と肉と、デセール。
オードブルの前にアミューズ、デセールの前にもプティデセール。
今日の料理は、いつもの華やか・軽やかな感じより、優しい感じだったが、こういうのもいい。
ウェルカムシャンパンをサービスしていただき、白ワインも飲んで、
久しぶりのアルコールだから少し心配もあったけれど、気分よくいただいたためか問題なし。
念のため飲み物もエスプレッソをダブルにしてもらった。
ついで、銀座に移動し、顔と身体と両方のトリートメントを受けた。
こちらも久しぶりなので、短めのにしてもらったのに、ちょこちょこ追加したら結局2時間。
でも、1か月半のもやもやした気持ちを一掃できた感じで気分よし。
茶の葉@松屋は満席で、暫く待っても空く様子がなく諦めた。
まあ、昨日はすんなり入れたのだから、仕方ないかな〜 |
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2013.7.4 [木] 七月花形歌舞伎の初日・昼の部 |
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1年間続く歌舞伎座新開場こけら落し公演も4ヵ月目に入り、
4月から6月までの3ヵ月間、毎月(のように)出演した大御所たちは、暫くお休み。
秋からの舞台のために、暑い夏には休まなくちゃ、ね。(笑)
で、今月は3部制から通常の昼夜2部制に戻り、次の歌舞伎を担う花形たちの公演。
染五郎、松緑、菊之助、愛之助を中心とした顔ぶれで、昼・夜ともに通し狂言。
昼の部は、黙阿弥作の「加賀見山再岩藤 かがみやまごにちのいわふじ」で、通称「骨寄せの岩藤」。
人気の「鏡山旧錦絵 かがみやまこきょうのにしきえ」の後日譚
他の予定がなかったので、どうせなら初日に観ようと行って来た。
相変わらず、「骨寄せの場」が、おかしい?楽しい?が、
岩藤の亡霊が舞台上で下手から上手にふわふわと宙乗り?するのも楽しいし、
盲目の弟が弾く琴の音を聞きながらの又助の立ち廻りと切腹も見応えあったし、
あまり期待していなかったら(ゴメンナサイ)、期待以上。
花形は着実に力を付けているわね〜と、うれしく観ていた。
松緑が鳥井又助と岩藤の霊で立役と女形の2役、染五郎が多賀大領と安田帯刀の立役2役、
菊之助が2代目尾上とお柳の方の女形2役、愛之助が望月弾正の1役で、いずれも初役。
中心の4人全員が初役で勤めるのが、如何にも花形公演らしい。
驚いたのは松緑が勤めた女形の岩藤の霊。
思いがけなく似合っていて、立役の演ずる岩藤というより女形の雰囲気。 嬉しい驚きだった。
それに、盲目の弟役の玉太郎が見事に琴を弾いて、初日にあの場面でと、感心した。
役者は小さい時から、いろいろな稽古をして役に備えているにしても、あの歳で大したものだと思う。
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終演後は、あちらこちらにちょこっと顔を出してから急いで帰宅。
夏季の講座が始まった夜の健康づくり講座への出席再開。
途中で1回行ったものの1ヵ月半の欠席だから心配したけれど、ほぼ以前のように動けてホッ。
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宮古上布。 藍染。 七宝柄。
八寸帯。 手織櫛織。 白に近い生成り地。 灰色の柄。 (都)
五嶋紐。 緑がかった藍色 淡い緋色等入り。
白地の絽の帯揚げ。 黒色の松葉柄入り。 (昨日と同じ。)
籐網代台の草履。 黒色の印傳セーム皮漆塗の鼻緒。
能楽より歌舞伎の方が気楽な気分で、それも今月は大御所たちでなく花形たちの公演。
しかも、席も初めて取ってみた一番安い席だから、昨日とはぐっと変わってラフな気分の着物。
帯は、既に色移りしているので、藍染・泥染の着物に毎回のように合わせてしまう帯を今回も。 |
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2013.7.3 [水] 迂闊続きの日 |
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ドジな私の面目躍如、迂闊な失敗続き。(涙)
どなたにも特にはご迷惑を掛けず、自分1人でガッカリしただけだからまだよかったが、
今日は、徳島じゃないのに大歩危小歩危。 って、おやじギャグ?も出てしまう。(苦笑)
定例公演を観に能楽堂に行ったが、1時開演に滑り込んだつもりが、見所に入って、あれれ..
狂言じゃなくお能を演っている。 狂言師のご都合で順番が換ったのかしら?とまだ能天気。
それから漸くお能も始まったばかりじゃなくて場面が大分進んでいることに気づいた。
でもまだ事態を理解していず、開演時間前に始まることなんてあるの?と不思議に思う始末。
それから改めて腕時計を確かめて、びっくり。 1時じゃなくて2時!
ここで初めて大遅刻だったことに気づいた。(大汗) 何という迂闊さ。
気持ちを立て直すのに時間がかかったが、
暫くしてからは金剛流のお能「加茂」を楽しめたから、その点は、まあよかったかしら。
前シテ・前ツレの水汲みの女2人と、ワキの室明神の神職とのやりとり、
アイの末社の神の舞も楽しかったし、後ツレ・御祖の神の天女姿も舞も綺麗で、
後シテ・別雷の神の力強い舞働まで楽しく鑑賞。
シテ・今井清隆、前ツレ・宇高竜成、後ツレ・今井克紀、ワキ・福王和幸、アイ・野村太一郎など。
囃子方は、一噌隆之、森澤勇司、亀井実、小寺真佐人。
初めて観るので楽しみにしていた狂言「胸突」は当然ながら観損なった。
あまり遠くないうちに観る機会があるといいけれど..
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終演後は、KURAさんのおちびさんがいるといいけれどと、手しごと展@日本橋三越にお寄りした。
KURAさんは、すらっとしていらっしゃるから、洋服姿も素敵ね〜と、思わずニコリ。
おちびさん1人じゃ寂しかろうとお仲間をいただいたのに、1ヵ月後の大震災で壊れてしまって、
また1人に戻ってしまった子に漸く仲間を連れ帰れた。 そのうちに、あと1人くらい欲しいかな〜
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その後は、先日、鮎の塩焼きに心変わりしてしまって、食べ損なった野田岩の鰻を食べたくて、
高島屋に行って、白焼きとかば焼きのかさね重をいただいた。
美味しいけれど、小ぶりというか肉薄の感じで、ちょっとだけ欲求不満気味。
これからは、美味しい鰻を食べられるのは僥倖かも。
呉服売り場に顔を出したら、先日頼んだ有松の嵐絞りの浴衣が仕立てあがったとのこと。
ニコニコいただいて帰る。 早く着たいな〜 いつ着ようかしら?
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紅花染。 手織り。 黄色の細波縞。 (米沢・新田) (お初)
八寸帯。 すくい織。 紺地。 雪持柳文。 (捨松) (お初)
細めの白・黄色の帯締め。
白地の絽の帯揚げ。 黒色の松葉柄入り。
アタ編の台の草履。 梅茶色台。 白黒格子の鼻緒。 巻は白革。
粋紗の塵除け。 黒地に、赤い笹の葉柄。
夏の着物だから少しはいつもと違う明るい色合いもいいかと作ったものの、
仕立てあがってきたら、少し派手かしらという色合いで、去年は着そびれた着物を着た。
毎年着実に歳を取り若返ることはないのだから、諦める訳じゃなければ着るしかない。(笑)
帰って着替えて、またビックリ。
仕付け糸を取る時に、片方の袖口の糸を誤って切ってしまったらしい。(涙)
うっかり者の自分に呆れた。
縫うの? できるかしら? ほつれた着物が溜まってしまう。 |
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2013.7.2 [火] 59回 |
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今年前半の着物着用回数。
1月:8回、 2月9回、 3月:11回、 4月:11回、 5月11回、 6月:9回で、
1月〜6月の上半期は、59回着物を着ていた。
思いがけないことも含め、次々といろいろのことがあった半年だったけれど、
思いのほか着物を着て出かけていたことが分かって、あらためてちょっと嬉しい。 |
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2013.7.1 [月] サクランボ |
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今年も山形からサクランボが届いたから、近くに来る用事があれば寄って欲しい。
おすそ分けしてくれるというメールが夕べ友人から入った。
毎年、もう1人の友人と2人で、2人の知人のサクランボ農家に手伝いに行っていて、
お礼にもらうサクランボを私にもくださるというありがたい話。
尤も、今年はこの友人は酷い風邪をひいてしまい、出かける当日にドタキャンしたそうで、
まだ風邪が抜けず、うつす心配があるけれど、渡すくらいだったらとのことだった。
遠い所じゃないし、サクランボのおすそ分けに与れるなら伺いますよ〜と、
午後、母の処に行く前に寄って、いただいたサクランボを母と一緒に賞味させてもらうことにした。
結局、家に上がって、殆ど2人の怪我・病気の話だったが1時間以上あれこれおしゃべりしながら、
遠慮なく、ムシャムシャ・パクパクいただいて、その上にパックいっぱいのおすそ分け。
ありがたい限り。
母もとても喜んでくれたので、重ね重ねありがたかった。
今年、私が買ったサクランボよりはるかに大きく甘かったから、
ホームで出るほんの少しの小さなサクランボと比べれば、大粒で甘くて、母が喜ぶのも当たり前。
一緒にニコニコ食べて、夜食用にも新しく洗って置いて来た。
これも友のお蔭で、本当にありがたい。 |
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