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2013.12.29 [日]
今年の着物着用回数
1月:8回、2月:9回、3月:11回、4月:11回、5月:11回、6月:9回、7月:9回、
8月:12回、9月:11回、10月:9回、11月:8回、12月:12回で、合計 120回。
前年よりは僅かに少ないが、今年は季節に係わりなく平均して着ていることに気づいた。
月平均10回で、少なかったのが1月と11月の8回、多いのが8月と12月の12回。
着物をまた着始めてから、月による差が一番小さい。
でも、秋から春の着物着用に気持のいい季節に必ずしも多く着ていない。
この時期に体調を崩すことが多いからで、年間通じての体調維持が、これからの課題だと再認識。
2013.12.29 [日]
片づけが進まない
27日は、中国整体で身体のメンテ。
25日の内視鏡検査の痛みで全身に力が入ったらしく、肩も腰も酷い凝り。
腰は、ぎっくり腰にならないかと心配になるくらいの酷さ。
慌てて、午後早くに近所の中国整体に行って60分のマッサージをしてもらった。
身体が嬉しくなるほど軽くなって、片づける意欲が出てきてニヤリ。
片づけに着手したものの、却って収拾のつかない有様になってしまった。(涙)
頑張らなくちゃ..
28日、29日は、正月用品の買い出しなどで、片づけは進まず。
暮れのうちに母の処にもう一度行きたいし、少しは片づけも済ませたい。
気分転換に日記を書いている場合じゃないのに.. どうなるやら..
2013.12.26 [木]
歳末
今年の観劇の〆に、忠臣蔵番外編の歌舞伎千穐楽を観に国立劇場に行くつもりだったが、パス。
昨日の検査から体調がイマイチで、天気予報も午後から雨だったので、気がそがれてしまった。
初日と討ち入り前夜と珍しく既に2度も観ていて、若手の変化が感じられなかったこともあり、
メインの話も好きになれなかったので、無理に行く気にならなかったのだけど、
今朝になって止めたから誰かに代わりに行って貰うこともできず、チケットを無駄にしてしまった。
出かけないなら、代わりに暮れの片づけをしようと思ったのに、それも全く進まない。
午後からは雨の予報だったから、着物はいじりたくなくて先延ばしにしたら、
それが、今日は雨が降らず明日の雨予報に変って..天気予報(官)にムッとした。
そうやって、あれこれ自分に言い訳をして、先延ばしばかりで、本当に赤面もの。
いつもながら困ったものだと自戒するものの..
でもね〜 少しくらい片づけてもスッキリするはずもない、
変化が見えないくらいひどい状態だから.. 遣り甲斐がない。(涙)
散らかしっぱなしの自分が悪いのは重々分かっているけれど、
片づけの神様にも見放された気分。 どうぞ我が家にもご光臨くださいませ。
2013.12.25 [水]
クリスマスなのに
今年のクリスマスはツリーどころかケーキもないクリスマスらしからぬ気分の内に過ぎてしまった。
イブの昨日は、朝、目が覚めて吃驚。 左腕・手が動かない、感覚もない。
どうも眠っているうちに身体の下に敷いてしまって、痺れを通り越して無感覚になったらしい。
暫くさすっているうちに少しずつ感覚が戻ってきて、手を結んだり開いたりを繰り返したら、
30分程で動かせるようになって、よかった〜とホッとした。
以前、聞いた話を思い出した。
お酒を飲んで頬杖をついたまま眠ってしまったら、手首をねん挫して治るまでに数ヵ月かかったとか。
私は飲んだわけではないけれど、本当に、アブナイ、アブナイ。
*****
クリスマスの今日は、内視鏡検査。 ポリープもなく、無事一段落。 ホッ!
これで、暮れ・正月に食事制限もなくお酒も飲める。(笑)
でも今回は、検査自体が前の3回に比べられないくらい辛かったし、時間も長かった。 ふう〜
検査医に、長時間になって済みませんでしたと言われたくらいの、長時間の苦痛。
担当医が替っただけでなく、先日とも違う医師2人での検査。
要は指導つきでの研修医による検査だったらしく、鎮痛剤?軽い麻酔?を点滴しながらでも、
もう検査しなくてもいいと思うほどの痛みが何度も..
ポリープが無かったからよかったけれど、あって切除したら心配だったろうと思う。
この検査のため、22日から食事制限があって、夕べもケーキを食べる気にさえならなかった。
今朝も10分おきに下剤を飲んで検査できる状態になるまでも大変だったが、
何より検査に長時間かかったため、会計を済ませたら4時半で、またまたビックリ。
夕べ8時前に食事を済ませてから何も食べていないので、ホッとしたら空腹感しきり。
それより喉が渇いて声を出すのも辛いくらいカラカラ。 で、まずは喉を潤してから移動。
日本橋のデパ地下の春帆楼のイートインで、フグの刺身とフグ寿司で無事終了を祝った。
デザートは、また叶匠寿庵のクリームあんみつ。
さあ、これからは少しでも家の片づけをしましょうと帰宅。
2013.12.24 [火]
22日は、ユネスコ能 & 落語
3連休の中日22日は、午後からユネスコによる「無形文化遺産 能楽」第六回公演を観に行った。
私は初めて行ったのだが、能楽協会を上げてのこの記念能は今公演を以て一区切りだそう。
番組は、能・宝生流「杜若」、狂言・大蔵流「栗焼」、能・金春流「道成寺」で、能2曲に狂言1曲。
期待通りにいい公演!だった。
開演間際に滑り込んだが、「杜若」の冒頭の笛の音に心が落ち着いて、気持ちよく観られた。
冒頭の独奏から笛の音に惹きこまれたが、笛の音にこんなに心を動かされたのは、
観始めてまだ何も分からない時期に初めて笛の音に惹きこまれた晩年の藤田大五郎さん以来。
一噌仙幸さんの笛も今までに何度となく聴いているのに、何が心に響いたのか..
これが舞台、ライブの醍醐味。 一期一会に感謝。
今回の「杜若」は小書「沢辺之舞」がついているので、後シテの装束も一段と華やか!
物着で二条の后高子の唐衣をまとい業平の舞の際の冠をつけるが、
その冠に藤の花をつけ左右に糸を垂らし、その華やかさは、「杜若」の印象が変わるほど。(笑)
シテ:大坪喜美雄、ワキ:森常好。 囃子方は、一噌仙幸、大倉源次郎、安福建雄、前川光長。
次の「栗焼」は、いい舞台を観ることが多かったためもあってか、好きな曲で、
今日も、千五郎さんのお怪我休演は心配ながら、大好きな七五三さんで大いに楽しんで観た。
パンフに七五三さんが「栗を焼く所が私にはまだまだ難しいのですが・・」と書いていられて、
七五三さんでもそういう思いがあるのかと驚いたが、確かにあそこが悪くちゃどうにもならない。
芸の深さ・鍛錬、日々精進なのだろうと印象深かった。
最後の「道成寺」も楽しめたが、今回は、かぶりつきで観た11月1日の古典の日に比べ、
席の違いか、能楽師も小鼓方も違うこともあるのか、乱拍子の緊迫感はあまり感じられなかった。
でも、蛇体になってからに哀しみを感じて、そちらの印象が私には深かった。
鐘を釣る様子も、アイの鐘楼固めも、前シテの白拍子が鐘に飛び込む型の違いも、楽しめた。
シテ:本田光洋、ワキ:宝生閑、アイ:山本東次郎、地頭:金春安明、ほか。
鐘後見、狂言後見も多数。
囃子方は、藤田六郎兵衛、飯田清一、河村大、小寺佐七。
今年最後の能楽をタップリと大いに楽しみ、満足してニコニコ。
以前からの知り合いにもお会いできて今年最後のご挨拶もできたし、
この能楽堂を主に他でもお会いする方ともご縁ができたことを喜び合えたし、いい〆だった。
*****
昼の能楽に続き、夜は国立演芸場の国立名人会で落語を聞いた。
ユネスコ能のチケ取りの頃はそれまで縁のなかった「道成寺」を観たくてチケットを取ったが、
夏の初めだったから5ヵ月も前で、これだけ経つと「道成寺」があること以外は忘れてしまって、
お能が2曲あって終演が遅いのを忘れていて、危うくダブルブッキングになるところ。
終演後大急ぎでタクシー移動したら余裕で間に合って、今度は今年最後の落語。
でも前座から聞きながら、こんなに大慌てで来なくてもよかったかな〜という気分になったが、
トリの歌丸さんの「小間物屋政談」で、やっぱり聞けて良かったと最後に満足。
ただ仲入り休憩中に缶ビールを飲んでいた同じ列の夫婦連れが、2人して鼾をかいて迷惑した。
後ろの席の方に注意されても直ぐにまた鼾。
間にお1人いらしたのでいくらか緩和されたけれど、あんな迷惑千万・非常識な客はゴメンだわ。
お隣の男性は、その隣の酒酔い奥さんに寄りかかられて、鼾ともども本当にお気の毒だった。
休憩中に飲もうが食べようが構わないが、鼾をかくなら飲むべきじゃないとプンプン。
*****
紬訪問着。 郡上紬? 藍染。 裾に青色系に赤色の混ざった横段入り。 (甲木恵都子)
本袋帯。 平織紹巴。 献上コプト更紗柄。 濃紺地に赤色などで孔雀文様など。 (お初)
伊賀組紐。 紺色、片方に緑色入り。 撚り房。 (松山好成)
濃淡青色の染分けの帯揚げ。
生成り他の薄色の五嶋紐の鼻緒の草履。 パールパープルの台。
コートは11日と同じ黒色の輪奈ビロードの道中着で、黒地に青灰色の刺繍ショールも。
お能、それも「道成寺」と、落語のはしごなので、何を着るか少し悩んで、紬訪問着にした。
帯は模様の赤色が強く派手かと思いながらも、とても気に入って購入したもので、
暖かい季節には暑苦しそうなので寒い時期に締めようと思いながら、
なかなか締められなかったものをついに着用。
帯に派手なしというものの.. やっぱり派手!(笑)
もっと歳を取らないうちに、寒い時期にいっぱい締めなくちゃ。(爆)
2013.12.23 [月]
遡り日記つづき 第3週は
16日: 文楽に浸る
東京の国立劇場での年に4回の文楽公演の最終日。
まずは文楽鑑賞教室の午後の部、そして夜の文楽公演を、続けて観て来た。
鑑賞教室は元々が観客層拡大のためだから、学校・学級単位の高校生が主体。
一般は残った席に入れてもらうことになるので、今回も取れたのは後ろの端の方の席。
でも前の席の生徒たちが、寝ている子もいたけれど、総じて静かで、観易かった。
Aプロ・Bプロで演者が異なるので、できれば両方を観比べたいとは思うのだけれど、
体力的に無理は禁物と、今回は「菅原伝授手習鑑」で和生・玉女が共演するAプロのみ。
「団子売」は、南都大夫・咲甫大夫などの掛け合いに、喜一朗などの三味線で、
清五郎・紋秀の遣う杵造・お臼夫婦が、明るい餅つきならぬ団子作りで賑やかに軽妙に楽しませ、
ついで、希大夫・寛太郎・簑紫郎の、若手の大夫・三味線・人形遣いによる解説。
そして、「菅原伝授手習鑑」の「寺入りの段」と「寺子屋の段」。
「寺入り」を靖大夫・龍爾、「寺子屋」を英大夫・清介。
人形は、和生・玉女の武部源蔵・松王丸に、女房戸浪を文昇、女房千代を簑二郎など。
12月の文楽公演は、例年通り重鎮は出ず中堅・若手で、「王塔宮曦鎧」と、「恋娘黄八丈」。
121年ぶりの復活上演という「王塔宮曦鎧」は、「六波羅館の段」と「身替り音頭の段」。
「六波羅館」と「身替り音頭」で雰囲気が少し違うのも含め、なかなか楽しかった。
「六波羅館」が、口を芳穂大夫・清馗、奥を咲甫大夫・清友、
「身替り音頭」は、中を睦大夫・宗助、奥を文字久大夫・錦糸。
人形は、斎藤太郎左衛門を勘十郎、永井右馬頭を玉女、妻花園を和生など。
「恋娘黄八丈」は、「城木屋の段」と「鈴ヶ森の段」で、
「城木屋」を千歳大夫・富助、「鈴ヶ森」を呂勢大夫・藤蔵。
人形は、娘お駒を清十郎で、あと文司、簑二郎、亀次、玉輝など。
*****
色大島紬。 片身替りのような小紋風?の織。 (たけがわ「綾の舞(竹千雅)」)
名古屋帯。 灰青色地。 手描き友禅・刺繍辻が花。
伊賀組紐。 青みの紫色。 片側は極薄桃色・緑色。 撚り房。 (松山好成)
濃淡青色の染分けの帯揚げ。
灰緑色のヌバッグのボストン型バッグ。 (ロエベ)
道中着。 大島紬。 漢方染。 絞り入り。 (菅原工房) 臙脂色のベルベットのショール。
草履は13日と同じ。
17日(火): 天ぷらランチ 後 くるみ割り人形
夜はこの時期恒例のバレエ「くるみ割り人形」を観に行く予定だが、それまでは予定がないので、
今月も美味しい料理を1度も食べてな〜いと、みかわ是山居に入れていただいて、天ぷらランチ。
いつものように、ランチコースに季節種を追加。
季節種は白子。 まだフグでなく鱈。 やっぱり白子ならフグの白子が断然いいなぁ。
来月になれば、きっとあのマシュマロのようなのが食べられるでしょうけれど、待ち遠しい。
選択の野菜2品をアスパラとサツマイモにしたが、あとは先月と同じ。
いつもながら美味しいとホクホク・ニンマリ。
*****
夜は、バレエ「くるみ割り人形」を楽しく観て来た。
新国立劇場ホールやオペラ劇場のホワイエは、大きなツリーなどクリスマスの飾りつけ。
でも平日の夜だから子供たちは少なく、私以外にも着物の方も少しいらしたものの、
仕事帰りらしい地味めの服装の方が多いし、クリスマス気分には少し寂しい気もした。
お馴染みのファンタジーを楽しく観て、主役との握手会とやらはパスしても、
新宿で珈琲を飲んで一息ついてから帰宅したら11時近かった。
楽しかったけれど少し疲れ気味、って出かけ過ぎなのよねぇ。(苦笑)
*****
小紋。 渋い黄色(鶸色?)地。 飛び柄。
袋帯。 京友禅染。 青みの銀鼠色地。 杉林の柄。(つかさ工房「銀花仙」)
道行きコート。 瑞鵬織(二重紗)。 黒・赤色の亀甲花紋。 緑色のベルベットのショール。
帯締めは14日と、帯揚げと草履は11日と、バッグは前日(16日)と同じ。
雪木立の雰囲気でクリスマスツリー気分もするので、この時期によく締める帯を今年も着用。
18日(水): 石神 & 春日明神
夜は雨の中、国立能楽堂の定例公演に出かけた。
番組は、狂言・大蔵流「石神」と、能・観世流「春日明神」。
狂言「石神」は、口うるさいがよくできた妻に家のことを任せきりで遊び歩いている夫に、
堪え切れずに妻は家出をして..
夜叉神で、離婚の良否を石神で占うことにした妻に、石神に化けて思いとどまらせようとする夫。
石神へのお礼に妻が舞う神楽も楽しいし、石神に化けた夫が浮かれ出すのも狂言らしくおかしい。
妻は怒るものの、きっと家内もめでたく収まるのだろうと思われるのも暮れには気持ちいい。
茂山あきら、茂山千三郎、網谷正美(千五郎さんはまた休演で代演)。
千五郎さんがお元気になられて七五三さんとの共演をまた拝見したいと思っているのだけれど..
能「春日明神」は、多分以前にも観たことがあると思うのに、あまりよく覚えていなくて..
入唐渡天のために暇乞いに参詣したワキ:明恵上人を、思い止まらせようとする春日明神の使い。
シテは、前場ではツレとともに宮守で、後場では龍神として登場。
今回は小書「龍女之舞」つきなので、間狂言はなくシテの中入り後に龍女2人が登場し、
「龍女之舞」を舞い、シテが白頭の龍神で出、更に若い龍神も2人..
いや〜派手派手で楽しいわね〜と、とっても楽しく観られた。
1週間前にも舞囃子で観たが、紋付き袴のシテだけだから動きは勇ましく楽しいものの、
ピンとこないところもあったので、今回はどうかしらと思っていたが、
龍神、龍女の舞も装束も含め、とても楽しめた。
シテ:浅井文義、前ツレ:武田友志、後ツレ・龍女:坂井音隆・音晴、後ツレ・龍神:坂井音雅・
武田文志、ワキ・宝生欣哉などに、後見頭:観世銕之丞、地頭:野村四郎。
囃子方は、竹市学、成田達志、安福光雄、金春國和。
雨模様に、着るつもりだった柔らか物を止めたら何を着るか決まらず(決められず)、
時間切れで、洋服。(汗)
20日(金): 天上の舞 飛天の美
銀座に出かける用があるので、ならばと六本木まで足を延ばして、
「天上の舞 飛天の美」@サントリー美術館を鑑賞。
平等院鳳凰堂を修理中のために実現した特別公開。
私は光背飛天などを改めて注目したことはなかったので、得難い機会だとじっくり拝見した。
カフェで今展覧会限定の「豆乳ミックスベリーマフィンと飲み物」セットで休憩してから、
銀座に出て野暮用を済ませ、教えていただいたウォームイージーロングスカートを買いに
ユニクロに行ってみたら、本当に暖かそうで取り敢えず1枚ゲット。
21日(土): 演芸大会
サークル活動の会場であるセンターで年忘れ演芸大会というのがあって、
所属サークルも出演するので、発表会同様の裏方仕事があり、私は初めての参加。
観客の楽しそうな笑い声・時に爆笑が裏にも聞こえてきて、好評だったのがうれしい。
終了後は10人くらいが駅近くの甘味処に行って、甘いものを食べながら暫し歓談。
帰りは30分程歩いて帰宅。
夜は今年最後の健康講座に出席し、来季の会費を払いこむ。
既に他の予定があって半分近く欠席になるので迷っていた木曜日の講座も参加することにした。
予定の入っていない日は休まないように頑張って通いましょう。
2013.12.23 [月]
第2週の着物まわり
10日:
白大島紬。 有色絣。 雲取唐花。
袋帯。 引箔地。 森林、切株に小鳥、花の柄。 (吉織「日溜り」)
伊賀組紐。 濃淡紫色の菱形に薄緑色入り。 蛸足房。 (松山好成)
草木染(コチニール)の帯揚げ。 紫色。
ラバーソール台の草履。 濃深緑色の皮の天・鼻緒。 (菱屋のカレンブロッソ)
雨コート兼用塵除け。 西陣お召し。 緑・薄茶色の吉野格子。
11日:
江戸小紋・極極角通し。 1つ紋入り。 黒色。 (砂川健一)
袋帯。 灰白色・灰色の市松。 月と萩。 (村田・川島睦郎「晩秋の月」)
五嶋紐。 薄い青磁色。 片方に臙脂入り。
草木染(蘇芳染)の帯揚げ。 赤色(蘇芳色)。 (冨田五郎)
龍村の白地に金色の唐草柄の鼻緒の草履。 薄銀鼠色の台。
道中着。 輪奈ビロード。 黒。 斜め模様。 (お初)
帯は、年に1度は締めたいと、もう晩秋ではないけれど、それには目をつぶって着用。(笑)
コートは、カシミア防寒コートの前後用に作ったのを着用してみたが、暖かくてニコリ。
13日:
色大島紬。 五倍子染。 変わり市松。 (東郷)
袋帯。 墨地。 唐花文。 (弥栄)
五嶋紐。 渋い灰朱色に薄空灰色。
光沢のある焦げ茶色に灰緑色の染め分けの帯揚げ。
焦茶色・白色の京くみ紐の鼻緒の草履。 銀鼠色の変り台。 (Run)
道行コート・被布衿。 結城玉紬地。 染暈し(裾・錆緑〜肩・紫)。 (結織苑)
14日:
訪問着。 江戸小紋・秘蔵錐彫型千柄集(切嵌め)。 甘茶色。 (黒岩秀硯)
袋帯。 黒に近い濃紺・白・灰色。 月と萩。 (村田・川島睦郎「晩秋の月」)
五嶋紐。 薄桃色。 片側に臙脂・金色入り。
灰藤色と灰白色の染分けの帯揚げ。
藤・金・白色の五嶋紐の鼻緒の草履。 銀色台。
道行きコート。 紫色。 刺繍入り。
帯は11日と色違い。 落ち着かない気分もあった季節無視は多分これで一段落。(爆)
2013.12.20 [金]
第2週は
8日(日): 搗きたての餅を味わう
年末恒例の住まいの餅つき。 楽しみにしている人も多く、私もその1人。
役員ではないし反しもできないので、搗き立ての柔らかい餅を大根おろしなどで食べさせてもらい、
引換券で餡と黄粉のパック詰めを貰うのみ。 ありがたいこと。
役員や有志の働きで続いているが、年々いろいろ整ってきたのが分かって、年数を思う。
餅好きな息子に声を掛けたら早々にやって来て、食べた後も夜までノンビリ。
9日(月): サークル練習
今年最後の練習に参加。 〆のためか高い出席率で、ほぼいつも通り。
練習の前には、こうかいぼうのラーメンでランチ。
久しぶりだし年内最後だし、奮発して珍しくチャーシュー・ラーメン。(笑)
練習後は、練習会場近くの魚久で、鮭カマとギンダラの粕漬けを購入。
10日(火): 歌舞伎「仮名手本忠臣蔵」・夜の部
先月と同演目の「仮名手本忠臣蔵」@歌舞伎座の夜の部を見物。
ぐっと若返った座組みだが、染五郎の早野勘平がいい感じ。
勘平は先月の菊五郎のが好きで、あの絶品の勘平とはまだ比較にはならないが、
染五郎のもいいわねぇ、染五郎が次世代の勘平かしらと思う。
11日(水): 定式能
午後は、年4回の東京能楽囃子科協議会定式能の、今年最後の公演を観に行った。
まず舞囃子3曲で、宝生流「呉羽」、観世流「求塚」と、宝生流「春日龍神」。
シテは、それぞれ佐野登、梅若玄祥、和久壮太郎で、3曲続いても雰囲気が違い、楽しめた。
短い休憩後は、狂言・和泉流「蛸」と、能・観世流「融」。
狂言「蛸」は小書「吐墨」つきで、黒い蜘蛛糸のような黒墨を吐くのが何とも楽しい。
シテ/蛸の精・野村萬斎、アド/旅僧・野村万作、アド/所の者・竹山悠樹。
能「融」は、「思出之出」、「十三段舞返」の2つの小書つき。
10月下旬に小書「十三段之舞」つきで観たばかりだが、「〜舞返」との違いは分からないまま。
でも楽しく観たからいいとも言えるのだけれど..
囃子方の会に能楽師・狂言師が賛助出演?する公演なのに、
囃子方より能楽師・狂言師に目が行ってしまうのは、素人としては仕方ないでしょうねぇ。
12日(木): 病院で長い待ち
大腸がん検診で要精密検査になったので紹介状をもらって通院。
以前に担当してくれた医師が移動になったそうで、新しい担当は大分若い医者さま。
内視鏡検査の日を決めるだけなのに、予約時間から待つこと待つこと。
待ち時間は長くても名を呼ばれれば直ぐに済み、今月中の予約ができてホッとしたが、
後で、ポリープがあったら(切除したら)正月になっても食事制限があることに気づいて愕然。
でも早く済ませてスッキリしたいしポリープが無ければ制限はないのだしと、
そのまま受けることにした。
その後、母の処に行ったら亡兄の連れ合いが来ていて久しぶりに会ったので少し話し、
母と2人になってから、母の脚を触ってみたら案の定またパンパンに浮腫んでいる。
今までで一番ひどかったので、また半時間ほどマッサージ。
脚が楽になった、冷たかった足が温かくなってきたと言うので、私もホッとする。
椅子に座ってばかりで動かないせいが大きいだろうから、もう少し足を動かすように、
新聞は行儀悪くてもベッドに座って脚を投げ出して読む方がいいのじゃないかと言っているが、
そうよね〜自分のことだから気をつけなくちゃと言うものの、なかなか実行できないらしい。
13日(金): 「知られざる忠臣蔵」再見
討ち入り前夜に、また国立劇場の歌舞伎「知られざる忠臣蔵」を観に行った。
正に討ち入り前夜を描く「主税と右衛門七」は、歌昇の右衛門七と隼人の主税で、
若手だから10日間でどう変わるか楽しみにしていたが..
米吉の右衛門七を慕う大店の娘お美津ともども、あまり違いは感じられず。
他も3日の初日と同じような印象。
14日(土): 赤穂浪士討ち入りの日に敵討ちの能楽鑑賞
普及公演を観に今月4回目の国立能楽堂通い。 こんなに続けていくのは珍しい。
普及公演の冒頭にある解説・能楽あんないは、林望氏の「能の世界と敵討ち」。
番組は、狂言・和泉流「痩松」と、能・観世流「夜討曽我」。
能「夜討曽我」は「大藤内」の小書つき。
どちらも初見かと思っていたら、始まったら直に前に観ていることに気づいた。
どちらも面白いのに、曲名を覚えていないのが..(汗)
2013.12.20 [金]
第1週の着物まわり
1日:
江戸小紋・百選柄。 黒地。 (六谷紀久男型・井関義治染)
袋帯。 灰みの赤藤色。 蔦の葉の柄。 (川北「蔦葉霞」)
五嶋紐。 薄緑色、金色の変わり菱形つなぎ。
金糸入りの薄青緑色の帯揚げ。
山岡古都の銀無地の鼻緒の草履。 パールグレイ色の台。 (お初)
横長の利休バッグ。 山岡古都の銀無地。
道行コート。 山岡古都の銀無地、薬墨染。
コートと、その残布で作ったバッグに草履のセットで、我ながらしつこいコーデ。(笑)
帯は、時期的に遅いとは思いながら強行着用。(爆)
煌めきがあるのでクリスマスにもOKかとは思うけれど、秋にしか締めたことはかったから..
3日:
久米島紬。 草木染。 泥染。 黒色の無地。 (お初)
袋帯。 綴れ全通。 段霞文。 茶系。 金糸とレンガ色糸。 (川島) (お初)
伊賀組紐。 草木染(コチニール)。 薄灰色。 薄灰緑色・白入り。 (松山好成)
草木染の帯揚げ。 竹色? (堤木象)
灰色の鼻緒、赤い前坪、白色の天、黒色の巻の草履。 (伊と忠)
道中着。 生紬。 無地。 象牙色。 (しょうざん)
ユウナ染めか黒色・無地の久米島紬が欲しいと思っていたら、黒地に先に出会ったので、
こちらに決めて仕立ててもらってから誕生日におろそうと待っていたものを、予定通り初着用。
4日:
無地風の小紋。 銀鼠色の変わり織。 (千總)
袋帯。 桔梗鼠色。 菊・萩・鳥・花などの模様。 (七福・前田仁仙) (お初)
伊賀組紐。 紺色、片方に緑色入り。 撚り房。 (松山好成)
鶯色の帯揚げ。 暈し入り。 「幻雪」
道行コート・被布衿。 結城玉紬地。 染暈し(裾・錆緑〜肩・紫)。 (結織苑)
草履は前日と同じ。
帯は、11月に締め損なったので、柄は分かり難いし来秋まで待つのは嫌だと、
これまた強行着用。(大爆)
5日:
白大島紬(プラチナボーイ)。 (田畑安之助「グヅメ三色墨ネズ五釜格子」)
刺繍名古屋帯。 黄土色・金色地に、入り子菱の江戸刺繍。 (竹内功)
五嶋紐。 渋い緑色に、生成り・臙脂・緑色入り。
草木染の帯揚げ。 紫みの焦げ茶?色、灰茶色の絞り入り。 (堤木象)
コートは前日と同じ。 草履は3日連続で同じ。
秋色コーデが続いたら、明るい着物を着たくなって、少し明る過ぎるとは思いながらの着用。
このところ、季節感無視が続いているけれど、誰かに迷惑をかけるわけではないからいいかと..
7日:
着るつもりでいた着物・帯が、出して着ようとしたら、どうも気分に合わない。
別の組み合わせを考える時間がなく、大慌てで殆ど3日と同じ組み合わせ。
でもすっかり同じはつまらないから、帯揚げを薄い竹色の草木染(竹染)に、
草履を黒・白色の五嶋紐鼻緒・黒色の本漆台に、それぞれ替えての着用。
2013.12.20 [金]
12月第1週は
連日のように趣味の観劇に出かけ、時にはサークル活動もあり、母の処にも出かけていたら、
それだけで一杯一杯になってしまい、日記は書けないまま、気づいたらな〜んと今日はもう20日。
要は遊び過ぎなのだけれど..(汗)
で、自分の覚えのために、急いで、遡り日記その1。
1日(日): オペラ「ホフマン物語」
既に2度(もしかしたら3度?かも)観た演出で、演出も音楽もあまり期待していなかったら、
何が違ったのか自分でも予想外に気に入って、気持ちよく聴いて・観てきた。
もうそろそろ全オペラ鑑賞は止めてもいいかな〜 次季のシーズンチケットは取るのを止して、
好きなオペラだけ観に行こうかな〜と思っていたのに、こういう舞台に出会うと止め難くなる。
2日(月): サークルの懇親忘年会
高齢者サークルだから、昼の会なのが忘年会らしくないけれど(笑)、
発表会も済んで皆の気持ちもゆったりと、近くの席の人と話しながら楽しく過ごした。
その後、母の処に行って話し相手になり肩などを揉み、脚が痛いと言うので脚に触って驚いた。
浮腫みでパンパン。 あまりの酷さに、自己流だけれど脚をマッサージ。
正しいやり方かどうかは兎も角、20分くらいして私も汗ばんできた頃に、
少し効果が出てきて、いくらか指が入る程度になったので、更に続けて、30分余り。
楽になった!足の痛みがなくなった!と母がとても喜んでくれたが、あれじゃあ辛くて当たり前。
これからは母の処に行く度にマッサージしてあげなくちゃと思う。
3日(火): 歌舞伎「知られざる忠臣蔵」
「知られざる忠臣蔵」と銘打たれた国立劇場の歌舞伎公演の初日。
出かける準備をしようと思っていたところに、姉からのおめでとうコール。
息子はすっかり忘れているのに、姉はいつも覚えていて電話をくれるのがうれしい。
母のことや姉夫婦が前日に観た歌舞伎座の忠臣蔵について話していたら長話になってしまい、
急いで、誕生日におろそうと決めていた着物を出そうとしたら、あると思うところになくて大慌て。
箪笥でなく別の処に置いてあったと思い出して、どうにか開幕前に滑り込めたが、ハア..
演目は、「主税と右衛門七」、「弥作の鎌腹」と、「忠臣蔵形容画合」。
若手による「主税と右衛門七」は歌舞伎で観るのは初めてながら、どこかで観た気が..
それにしても、初演時の幸四郎と吉右衛門は10代半ばから上手かったのだろうな〜と、
変なところで再認識したのが我ながらおかしかった。
吉右衛門が主役の「弥作の鎌腹」の評判は悪くないらしいが、
二親の位牌にかけて誓言したというのに、弟の大事を漏らしてしまう弥作には、
そりゃぁないでしょ!って思う。 正直者かどうかの問題じゃない.. で、この話、好きになれず。
最後の踊り「忠臣蔵形容画合」は、趣向は面白いものの、パロディって元を知っているからこそで、
忠臣蔵の芝居を知らない人には面白くもないのでは..と思いながら見ていた。
で、「知られざる」には理由があるのだという辛口の結論。 でも、まだ観る予定があるのよね〜
終演後は可否道でコーヒー休憩をしてから押上に回って天真庵でいつもの文膳。
誕生日祝いに、羊羹のおすそ分けに与った。 ありがとうございます。
4日(水): 能・定例公演
狂言・和泉流「地蔵舞」と、能・宝生流「梅枝」。
狂言「地蔵舞」は、旅僧のおかしな理由づけとそれを面白がる宿の主人との掛け合いが楽しい。
2人で酒を飲み、主人の謡いで旅僧が舞うのを、楽しく鑑賞。
能「梅枝」は、内裏の管弦の役を争って恨みで殺された夫を恋う妻の亡霊が、
夫の形見の舞装束をまとい舞を舞うという、同素材の「富士太鼓」の後日談風。 気持ちよく鑑賞。
シテは、狂言「地蔵舞」が野村萬斎、能「梅枝」が金井雄資。
5日(木): 歌舞伎「仮名手本忠臣蔵」・昼の部
歌舞伎座は先月と同演目の「仮名手本忠臣蔵」で、この日は昼の部を見物。
幸四郎の由良之助と玉三郎のお軽で、他の主な役は先月からぐっと若返って、
海老蔵、染五郎、菊之助、七之助などの若手中心。
海老蔵の高師直・菊之助の塩谷判官の刃傷の場に、いいじゃないの!と思う。
終演後は、茶の葉で一休みしてから大急ぎで帰って、健康講座に出席。
6日(金): 自分メンテ
疲れが溜まっている自覚症状に、メンテしてもらいに銀座まで出かけた。
アロマ全身トリートメントに身体が軽くなってホッ。フェイシャルもたっぷりしてもらった。
こうなる前に自分でメンテできればいいのだけれど..
7日(土): 狂言「釣狐」と「太鼓負」
国立能楽堂開場30周年記念の特別企画公演で、間に素囃子「神舞」を挟んで、狂言2曲。
大蔵流「釣狐」と和泉流「太鼓負」を堪能した。
チケ取りに後れを取ってしまって脇正面の中ほどの列しか取れず、
でも取れただけよかったと思っていたが、本当に、観ることができてよかった!
橋掛かり寄りだったので、出の様子などもしっかり観られたので、終わりよければ..だった。
「釣狐」は、山本東次郎さんが30周年記念を機に29年ぶりに挑むというので期待いっぱい。
体力を必要とするので老年で演じることは極めて稀だそうだが、
東次郎さんの前シテ・伯蔵主は、一つ一つの動きにキレがあって、圧倒される気持ちで観た。
釣狐を初めて見たのは茂山七五三さんので、その印象が強く、
その後に若い人で観たときは芸の力・鍛錬の差を感じたりしたものだが、
それにしても、同じ大蔵流でも随分違うのね〜と思った。
記憶が正しければ、七五三さんは狐の白いぬいぐるみのような装束の上に伯蔵主の装束を重ね、
面も二重で、橋掛かりで上の装束を脱いで狐になって..という展開に感嘆したのだが、
今回の東次郎さんは中入りして、黄色の狐の装束に替っての登場で、あら〜違うのね!と思った。
となると、和泉流のも観たいと思う。
初見の「太鼓負」は、和泉流の狂言師がずらっと揃って出演する多人数もの。
(でも、野村萬・万蔵家は出ないのが寂しい。)
従来ほとんど上演されなかったのを、10余年前に野村万作さんが台本に手を入れ
舞台効果を上げて主演したのを、さらにまとめ直しての上演だそう。
町衆に交じり参加する祇園会で、いい役をもらえないのを妻に責められ..という展開。
負った太鼓が打たれる度に驚く様子も芸尽くしも楽しく、夫婦で仲良く帰るのもほのぼのする。
それにしても、万作さんの可愛さって独特!
理知的なイメージだった万作さんの、この頃の可愛いらしさにも、うれしくなることが多い。
82歳の万作さん76歳の東次郎さんに、いつもながら狂言師の鍛錬ぶり・若さに驚かされる。
あの元気さ若さは私も見習いたいと常々思うけれど、私はまるで鍛錬してないからなぁ..
2013.11.29 [金]
あちらこちらに
小旅行から深夜に帰宅して、2日間は疲れ休めみたいに何となくグタッとしてしまったので、
今日は一転、朝からあちらにこちらに忙しく動き回った。
洗濯機を2度回し干し終わってから、3週間も前の検診結果を聞きに医者に行った。
検診の結果は、問題個所はいつもと同じで、来年までこのまま要観察。
大腸ガン検診は、2度のうち1度が引っかかって、以前と同じ病院に紹介状を書いてもらう。
予約を取って.. また内視鏡検査になるのでしょうね〜 年内に済むかしら?
*****
その後は、また今月も1度だけになってしまった食いしん坊で、天ぷらランチ@みかわ是山居。
季節ものの追加はなしのランチコースだけでいいかと思っていたのに、
どうしますかと訊かれて、やっぱり頼んでしまう食いしん坊。(笑)
3品の付出しのあと、車えび2本・兜2つ、きす、烏賊2つ、季節のハゼ、穴子。
めごちの替りに今月もハゼ。 季節的にはうれしいけれど、めごちをそろそろ食べたい気もしている。
途中の口直しの野菜は銀杏、お吸い物は菊花風の海老真薯で、ともに先月と同じ。
季節種はタラの白子だったが、私のは他の方の3分の1くらいの大きさで、
形状にこれは..と思ったら、ピンポ〜ン。 特別にフグの白子だった。
客に出すにはまだ小さいので、今月はタラの白子を揚げているそうだが、
私にはフグを出してくれたのがうれしく、小さくてもニンマリ、ペロリ。
選択の野菜2品はアスパラと椎茸にして、小柱のかき揚げは天丼。 蜆椀と香の物も美味しい。
デザートのお福豆もいつも通りのうれしい味。
*****
満腹、満足の後は、両国の江戸東京博物館の開館20周年記念特別展を見に行った。
「明治のこころ モースが見た庶民のくらし」
近いのにあまり行かなくて今回で3度目くらいだから、もう20周年なのかと時の経つ速さに驚く。
初めて見る物もあるけれど、懐かしい風景、懐かしい物もいろいろあって、ゆっくり見て回った。
足が疲れたと思ったら2時間近く経っていた。
常設展示室の企画展「幕末の江戸城大奥」も、ざっと見てから移動。
上野のトーハクに、特別展「京都 洛中洛外図と障壁画の美」を見に回った。
12月1日の日曜日に終了なので、終了の3日前。 土日よりはいいだろうと出かけて正解。
金曜日は夜8時まで開館していて昼間ほどには混まないことが多いから平気だろうと思った通り、
それなりに混んではいたたものの、混雑というほどではなかった。
が、最初の「洛中洛外図屏風」の「舟木本」の前は、人がギッシリで、
並んで待っている人の列もそこそこの長さ。
待つのが嫌いな私はガラスの前まで行けなくてもいいと、後方の人の間から見て次に回った。
他はそれほどの混み方ではなく、スムースに一回りしてから、少しは空いていた「舟木本」を再見。
その後、本館の国宝室、仏像などを見てから退館。
甘味で一休みしようと、みはしに寄って、甘味の前に茶飯おでん定食を頼んだら、
おでんはいつも通りの味だったけれど、今日は茶飯が少し..
初志貫徹で甘味も食べる。(笑) 餡を粒餡にしてもらって、白玉小倉あんみつ。
2013.11.27 [水]
八重山諸島へ小旅行
24日の午後に出発し26日の夜遅く帰る八重山諸島へのツアーに参加。
石垣島、西表島&由布島、竹富島、小浜島と、先島諸島のうち八重山諸島は概ね訪問。
どうせなら宮古島にも行きたかったのだけれど、日程的に都合のよいツアーが無く今回は諦め。
石垣島のサンゴ礁でできた地底洞は島の鍾乳洞としては予想以上の広さで楽しかったし、
西表島のマングローブ林クルーズも楽しめ、巨木も見応えあり、
由布島に水牛車で海を渡ったり、竹富島の赤瓦屋根の集落を水牛車でノンビリ回ったり、
石垣島では、島踊りも見てグラスボート遊覧もして.. 楽しく行って来られてニコリ。
*****
実は、この時期に5〜6日くらい京都にでも行きたいと思っていたのだけれど、
9月下旬に宿を取ろうとしたら、紅葉の時期で満室ばかり。
ならば暖かい所に行こうかとツアーをチェックしていた時に来た息子にひょいと聞いてみたら、
行ってもいいよとの返事で、初めての親子旅行になった。
2夜とも食後に飲みに出るのに付き合って、島の夜を経験できたのも、ちょっと楽しかった。
特に1日目の店は地元の方の集う店で、つまみに頼んだ料理も雰囲気も楽しめた。
2日目はその店は休みだったので別の店。 居酒屋と日本南端の餃子専門店とかをはしご。
1人だったら行かないから、それも楽しい体験だった。
退職時に貰った旅行券を使わないまま持っていたので、旅行代金はそれを使って私が払い、
家を出てから戻って別れるまで、オプション代や飲食費など追加費用は息子持ち。
無論、私の負担の方が断然多いものの、旅行券の使用で直接の負担は少しで済んだから、
負担感が無くて、旅先の出費は息子担当だから、まるで招待旅行みたいな気分。(笑)
残念だったのは、2日目の昼食後に口を漱ごうと指輪を外したまま忘れてしまって失くしたこと。
プラチナとゴールドのコンビのと、ゴールドの細工物との2つ。
もう25年〜30年くらい、もしかしたらもっと長い間、使ってきた使い勝手のいい愛用品。
気づくのが遅くて、慌てて戻ったものの、やはり無くて事務所にも届いていない。
好きな指輪を失くしたショックで少し凹んだが、
まあ減価償却は済んでいるだろうし(爆)、指輪で済んでよかったと思うことに..
これからは外で外したら必ずバッグに入れるなど注意しようと自戒。
2013.11.22 [金]
3ヵ月ぶりの落語
国立演芸場で年に1回3日連続で行われる五代目圓楽一門会の初日公演を聴きに行って来た。
今年はこの時期に旅行したいとパスするつもりでいたが、思うに任せず短い旅になったので、
3日のうちではこの日の噺家で聞きたいと思ったのだけれど、当たり前かもしれないものの、
噺家によって上手い・下手が随分はっきりしているわね〜が印象。
思わぬハプニング?で少し遅刻したので、1人目はロビーのモニターで聞いて終わってから入場。
仲トリの鳳楽でホッとして、トリの圓楽(6代目)も相変わらず聴かせるし、それなりによかった。
が、圓楽の噺が「ねずみ」で、8月に聴いた歌丸と同じだったので、無意識に比べてしまう。
終演後は、また可否道で店主とおしゃべりしながら珈琲で休憩。
新聞に載ったという記事を見せてもらったりしていたら、1時間経っていて時間の経つのが早い。
*****
塩沢紬。 草木染。 黒色。 「泡沫の優暈」 (林宗平)
爪掻き本つづれ帯。 白色系の地色に、紅葉する山々のような模様。
五嶋紐。 白色。 房は薄桃色。
草木染の帯揚げ。 たんから染。 極薄橙色? (松原)
黒色の本漆台の草履。 黒・白色の五嶋紐の鼻緒。
コートは前日と同じ。
前帯は一方にしか柄がないのを忘れていて、締めるときに慌てた。
逆巻だと、いつものように無意識に身体が動くわけもなく、理屈を考えながら締めたものの、
お太鼓の柄の出方も気に入らず、結局締めなおす羽目になった。
逆巻で苦労しないためには少し練習が必要だわね〜
2013.11.21 [木]
幕見で再見のつもりが楽をして
2日に前半をパスしてしまった歌舞伎座の顔見世大歌舞伎「仮名手本忠臣蔵」の昼の部、
観損なった「刃傷」と、ついでに「切腹」・「城明渡」を続けてもう1度観たいと、幕見するつもりが、
幕見席で座って観るには9時頃までには並ばないとダメらしく、体調的に行かれないままだった。
が、運よく3階席1列目を入手できて、ニッコニコ。
2時間遅い11時の開演時刻間際でいいのがありがたい。
通し上演時の人形の口上も、大序の初めも、観損なっても構わないと思っていたが、
心構えが違ったのか(笑)、着物を着ても開幕に十分に間に合って、じっくり観て来た。
菊五郎に梅幸の面影を珍しく強く感じて、それが印象深かった。
*****
再開発による一角の建て直しで一時閉店セール中の銀座の店に久しぶりに寄ったら、
担当者が持ってきてくれた反物の中に郡上紬があって.. 大好きな色合い(紺)と生地感に..
着られる枚数には限りがあるのに、どうするんだろう私..(滝汗)
昨日買い忘れてしまった来年の手帳のレフィルを買おうと銀座店に行ったら、
ここでは取り扱いがないというので、ガックリ。
京橋のイデミスギノのケーキとダブルエスプレッソで息をついてから、
無料のメトロリンクバスで日本橋の本店まで回って入手。
デパートによって扱っていない店もあるが、同じデパートでも店舗によるらしいから、
毎年のことだし、どこで買えるか覚えておかないと..
*****
江戸小紋・お召十。 白山紬地。 茄子紺色。 (小林義一染・六谷泰英型)
袋帯。 友禅染め。 金茶色系の地。 紅葉の山並木々・風景柄。 (お初)
伊賀組紐。 焦げ茶色。 薄茶色・薄黄色入り。 (松山好成)
草木染(刈安?)の帯揚げ。 渋い山吹色。 (Kinami)
薄金色台の草履。 金・白色の五嶋紐の鼻緒。
長道中着。 薄灰茶色地。 襷格子地紋。 秋草文。
2013.11.20 [水]
奇跡譚の能
昼からまた国立能楽堂の定例公演を観に行った。
狂言・和泉流「仏師」と、能・観世流「盛久」。
狂言「仏師」は、「六地蔵」などと同じ展開で、
信心からお堂を建てた田舎者が本尊を求めて都にやってきて、すっぱ(詐欺師)に騙されるものの、
すっぱの化けた仏像が気に入らず手直しを頼むので、すっぱは仏師になったり仏に化けたり..
結局、仏像はすっぱが化けていたことが露呈して..というドタバタがおかしい。
狂言師は、名古屋在住の井上松次郎と佐藤友彦。
能「盛久」は、観世元雅の作で、壇ノ浦の戦いを生き延びた数少ない平家の武将の奇跡譚。
囚われて鎌倉に護送され処刑される時に、信仰している清水の観世音の助けで奇跡が起こり、
赦されて、盃を受け、所望された舞を舞う。
シテの盛久の言葉で始まり、シテとワキの土屋が問答しながら登場するのが独特で、
鎌倉に着くまでの海道下りの地名の数々、シテの潔さとワキの思い遣りも快く、
処刑の場でワキツレの太刀取が光に驚いて太刀を落とすと太刀が折れる奇跡も印象深く、
その後の物着で武将姿になって舞う[男舞]も見応えがある。
シテがずっと直面なこともあって、独特の印象を持ったお能だった。
シテ:野村四郎、ワキ:宝生閑、ワキツレ:宝生欣哉、ワキツレ/輿舁:大日方寛・野口能弘、
アイ/土屋の従者:佐藤融、後見頭:浅見真州、地頭:浅井文義など。
囃子方は、一噌隆之、 飯田清一、安福建雄。
*****
終演後は、顔見知りの知人と何度かお目にかかっているその友人に誘われて、暫くおしゃべり。
主にご友人の方と着物談議になって、気づいたら1杯の珈琲で1時間も経っていて驚いた。
帰りに日本橋に寄って、手帳の来年のレフィルを買う予定が、他の物を買っているうちに失念。
何で覚えていられないのか.. 2つ、3つを1度にしようとすると大体1つは忘れてしまう。(汗)
それにしてもメインの用事を忘れるって.. 我ながら..哀しい。
*****
付下げ。 灰みの藤紫地。 裾暈し、遠山風景?
袋帯。 薄鼠系に青銀・枯れ金地。竹・紅葉・鳥の柄。 睦郎・美の世界「粋」(おりたけ)(お初)
五嶋紐。 薄桃色。 臙脂・金色入り。
草木染(コチニール)の帯揚げ。 紫色。
薄金色の台の草履。 白地に金色の龍村の唐草柄の鼻緒。
道行きコート。 瑞鵬織(二重紗)。 黒・赤色の亀甲花紋。
川島睦郎氏の帯が結構好きで、前回締めた同じような紅葉の名古屋帯があるのに、
この帯に一目惚れしてしまったのが運の尽き(苦笑)、逡巡しながら購入してしまったもの。(汗)
今月締めないと来秋まで締め損なうと頑張って、着物も紬とはいかないから柔らか物。
2013.11.15 [金]
修羅能でも
姉は定期的に整体に行っていて、それで体調をどうにか保っているという話を思い出し、
どうも私の体調が思わしくないのは、身体が凝り固まっているためもありそうだと思いついて、
昼から近くの中国整体で60分の全身マッサージをしてもらった。
ぎっくり腰になりかねないと心配になるほどガッチガチだった身体がいくらか柔らかくなり、
背中が肩から腰まで随分と楽になった。 もっと早く思い付けばよかったのに..
こんなに違ってくるなら、これからは時々揉みほぐしてもらいに行こうと思う。
*****
夜は2週間ぶりの能楽鑑賞で、国立能楽堂の定例公演を観に行った。
狂言・大蔵流「箕被 みかずき」と、能・観世流「通盛 みちもり」。
狂言「箕被」は、前にも観たことがあるが、飛び飛びだった記憶が今回つながって、
ああ、そういう展開だったかと思いながら観た。
連歌に夢中で家に帰るのも忘れる男が、帰ったと思ったら連歌の当番の準備を妻に頼む。
妻が、お金もないし連歌を止めて欲しいと必死に説得するが、聞く耳を持たないので、
離縁を望むと、すぐに承諾して、暇の印に妻の使い慣れた箕を渡すという、覚えている通りの展開。
狂言に出てくる男によくある道楽ぶり、経済観念の無さ..に苦笑気味で観ていたら、
箕を被いだ妻の後ろ姿を見て発句を詠み、妻が脇句をつけると、
妻と連歌ができるなら、外に行かずとも家で妻と連歌をすると言って、
妻との離縁を止め、盃事をし、舞を舞って、めでたく収まるという、狂言らしい楽しさ。
シテ/男・善竹十郎、アド/妻・大蔵千太郎
能「通盛」は、平家の滅亡に伴う平通盛と小宰相局の話。
修羅能でも、修羅の苦しみでなく、愛する者との別れ・愛情が描かれているのが独特。
ツレの小宰相局は前場・後場ともに出るが装束は同じ。
シテの中入りの間は後見座で控えていて、後場でも直にワキ柱の傍にワキと並ぶように座るのが、
おもしろいというか変わった印象。
後シテの通盛が少し柔らかな印象がしたのと合わせて、他の修羅能との違いも感じた。
シテ・角寛次朗、ツレ・角幸二郎、ワキ/旅僧・殿田謙吉、アイ/所の者・大蔵教義、
地頭・武田志房、後見・木月孚行 など。
囃子方は、松田弘之、観世新九郎、國川純、小寺佐七。
面は、前シテ/老人が三光尉(だったと思う)、後シテ/平通盛が今若、ツレが小面。
*****
国立劇場近くの珈琲店の常連のおひとりが着物で来ていらした。
能楽堂でもよくお会いするが、着物をお召しの時にお会いするのは初めてだったら、
歌舞伎座で歌舞伎を観ていらした後だそうで、歌舞伎の時は着物を着るようにしたとのこと。
仕付け糸がついたまま箪笥に仕舞い込んだままだった着物を着始めたというので、私もニコリ。
シックな紬で、とっても素敵。 どんどん着てねと褒めまくった。(笑)
帰りに、もう一人の常連さんに声をかけていただき、駅までご一緒しながら、
着物を着ようと思っていると聞いてから随分経つので、そろそろ貴女も着てねと励ました。(爆)
*****
紬訪問着。 大島紬。 古代染色純泥染。 黒地。 箔散らし柄。
名古屋帯。 薄鼠銀色系引箔地。 紅葉柄。 睦朗・美の世界「紅葉栄樹文」 (都) (お初)
五嶋紐。 橙色がかった茶色のグラデーション。
草木染(刈安?)の帯揚げ。 渋い山吹色。 (Kinami)
雨コート。 紫色。 糸巻の地紋・細乱れ縞入り。 (和田織物)
昼からの雨に、いつものように雨に強い大島紬にして、帯は季節柄のもの。
紬に締めようと買った帯は、引箔地だからベタ紬には難しそうで思ったより使い難くて、今回がお初。
家を出たら雨は止んでいて傘も差さずにすんで、よくもあり何だとも思ったり..
2013.11.14 [木]
花形歌舞伎・昼の部
月曜の夜の部に続いて、花形歌舞伎@明治座の昼の部を見物。
着物で行くつもりで準備していたが、体調的に諦めて洋服。 でも開幕前に滑り込めてホッとした。
序幕は「鳴神」で、右近・笑也の鳴神上人・雲の絶間姫。
次は「瞼の母」で、獅童の番場の忠太郎。
あと、金町の半次郎を松也、金五郎を猿弥、忠太郎の妹・お登世を春猿など。
忠太郎の母・水熊のおはまに秀太郎、半次郎母おむらに右之助が、昼の部のこれだけに出演。
期待以上に見応えがあったが、母役2人のお蔭でグッと歌舞伎らしくなった感じ。(笑)
最後は舞踊「供奴」で、松也の奴松平。
どれも花形らしく若い印象。
終演後は、明治座の前に移った水天宮の仮宮にお詣り。
銀座から人形町そして浜町(甘酒横丁の明治座寄り)に移った「らくや」を覗いてから、
柳屋で鯛焼きを、双葉でがんもどきと焼豆腐を購入して、帰宅。
2013.11.13 [水]
バレエ・シーズン開幕
オペラに遅れること1ヵ月余、新国立劇場のバレエの2013/2014シーズンが漸く開幕。
夜、「バレエ・リュス」— ストラヴィンスキー・イブニング を観に行った。
シーズン初日なのに、平日のためか、観客の装いがバレエらしからぬ地味さで少し驚いた。
いつも通り女性が多いのに、勤め帰りの人が多いのか黒っぽい服の方が多くて華やかさ不足。
でも、バレエは楽しんで観られて、深夜の帰宅も苦にならなかったから文句なし。(笑)
ストラヴィンスキーの音楽を軸に、フォーキン、バランシンそしてニジンスカの3人の振付家による
「火の鳥」、「アポロ」そして「結婚」の3本立ての上演。
私は中でも「火の鳥」が楽しく観られた。 短いけれど人気のクラシックバレエ並みの印象。
「アポロ」の動きは、モダンバレエでもありクラシックバレエでもあるような..
「結婚」の動きも独特で、不思議に印象的な群舞が中心で、ソリスト歌手・合唱団の歌声つき。
バレエと歌声を、ともに楽しめた。
それにしても、オペラよりバレエの方が私の感性に合うことを再認識。
要は、音楽が分からないだけなのだろうが..
*****
付下げ。(訪問着?) 無線友禅・濡れ描。 薄鼠色地に暈し。 秋草文。 (に志山) (お初)
袋帯。 茶色系に金糸。 (じゅらく「浜田庄司文様」) (お初)
伊賀組紐。 灰・白・金色。 (松山好成)
極薄い青磁色の帯揚げ。 金糸の七宝柄など入り。
金彩暈しの草履。 鼻緒・草履天・踵に金彩の市松色紙など。 (お初)
道行コート。 絵羽。 葵文。 (小倉淳史)
着物は1日の古典の日に着る予定で仕付け糸も取っておいたのに着損なった付下げ(訪問着?)。
桔梗文や菊文、蔦などの秋草模様が染められているので、今月中には着たいと着用。
仮絵羽になっていなかったので付下げだと思っていたし、
仕立てあがったのを見た時は、落ち着いた色目で模様も濡れ描なので地味な印象だったが、
着ると、衽・前身頃から後ろ身頃まで続く絵羽模様のため訪問着の印象で、地味という程でもない。
でも、これから10年どころか15年くらいは着られそう。って、何歳になるのか..(爆)
帯は、古典の日に締める予定だったものでは、バレエ鑑賞には収まり過ぎの感があり変更。
陶芸家・浜田庄司の美を表現したという帯にした。
紬に締めるつもりでネット購入したら、画像と実物と印象が違って、
茶色系と言っても金糸が目立ち、合わせられる紬は限られそうで、今回の着用になった。
実物を見ないでの購入は難しいと思う。(なのに、つい購入しては反省を繰り返したり..)
2013.11.12 [火]
生命力
朝顔の生命力に驚嘆している。
涼しいを通り越して寒くなった今月11月になっても、まだ花を咲かせる凄さ。
夏も終わった頃になって漸く芽を出してきたのが何本かあって、
夏に芽を出さないなら来年まで待てばいいのにと思っていたが、
しぼんだ花の種を取るため撤収しないでおいたら、蔓は伸びないまま、
あちらで一輪こちらでも一輪と、気づくと花が咲いている。
夏に比べれば小さな花だが、芽を出したら花を咲かせ種を作るという植物の生命力の素晴らしさ。
昨年より今夏(今秋?)は遅くまで季節外れの花が多かった。
来年はもっと早く種を蒔いて、夏の盛りに全部花を咲かせられるようにしてやりたいと思う。
2013.11.11 [月]
花形歌舞伎
明治座の花形歌舞伎の夜の部を観て来た。
獅童を中心に、右近、笑也など澤瀉屋と、澤瀉屋常連の門之助、それに松也などが出演。
幹部連出演の歌舞伎座の顔見世と、藤十郎を中心とした国立劇場の歌舞伎を観た後では、
当然ながら小粒で比べるわけにはいかないが、花形の歌舞伎としては、まあ、悪くない。
観なくていいかと思いながらもチケットを取ったのだが、観てよかったと思った。
初めが、獅童の粂寺弾正で「毛抜」。
團十郎に習ったのだろうと分かる弾正で、團十郎の大らかな愛嬌はないものの、
義太夫狂言でない、こういう役は合っているのかもしれないと思いながら観ていた。
あと、門之助の小野春道、笑也の小野春風、松也の秦民部、猿弥の八剣玄蕃、
笑三郎の腰元巻絹、春猿の秦秀太郎、弘太郎の八剣数馬など。
「連獅子」は、右近・弘太郎の親子獅子。
身体もよく動くしキリリとしていい。 が、華やかさには欠ける。 華ってホント難しい。
「権三と助十」は、獅童の権三に松也の助十で、笑也の権三女房おかん、弘太郎の助八、
右近の家主六郎兵衛、笑三郎の小間物屋彦三郎、猿弥の左官屋勘太郎など。
賑やかに可笑しく、中で家主の右近の上手さが目立った。
それに、赤姫ばかりだった笑也が、若衆だけでなくこんな役をするようになったのが楽しい。
ただ、この顔ぶれだと、歌舞伎なのか江戸を舞台にした芝居なのか、という気分も..
全体に、花形歌舞伎としては悪くないのに、1階から3階まで空席が結構あって、少し寂しい。
松竹の取り扱い分は全日程売り切れだったから、劇場分が残ったのだろうが、
もう少し多くの座席を松竹で販売したらいいのにと思っていたら、
20日以降の公演は松竹でもまたチケットを販売している。もっと早くそうすればよかったのに..
*****
泥大島紬。 黒みの茶泥。 細かい総柄。
八寸帯。 胡粉色地。 紅葉した木立の柄。
灰色に、薄い灰色の入った帯締め。 撚り房。
ちりめん紬の帯揚げ。 灰薄緑色と灰茶色の染分け、中央は白茶。 京友禅(雪華)
ラバーソール台の草履。 濃深緑色の天・鼻緒。 (菱屋のカレンブロッソ)
金泥バッグ。 焦げ茶色に金・黒。
道中着。 黒地。 青紫糸菊模様。
出かけようと外に出たら雨。 降るとの予報の昨日は降らず、降るはずじゃない今日に雨とは..
大急ぎで、和傘を持ち草履などを変えて、そのまま外出。
下に降りたら、もう止んでいて、結局降られないままで、拍子抜け。
余分な荷物を持って行ったのに、何だかな〜と思う。
2013.11.11 [月]
あれこれ
8日(金): 検診と予防注射
検診とインフルエンザの予防注射を受けてきた。
帰りに大腸がん検診の検査キットをもらう。
早く提出できれば、検診結果と一緒に結果を聞くことができるそうだけれど..
がん検診は、今まで乳がん検診だけが有料で他は無料だったのが、今年から全部有料になった。
受診率が低いらしく、検診を受けるように広報しているのに、何故?と思う。
9日(土): 朗読サークルの発表会
練習会場のセンターでの発表会。 この発表会に向けての長期間の練習の成果発表。
センターが開く朝9時に集合で、朝に弱い私は15分くらい遅れてしまった。(汗)
恐縮して慌てて行ったが、それぞれ時差集合だった。(笑)
まず会場設営というか会場の準備をしてから、マイクの確認も兼ねて、簡単にリハーサル。
役員さんが手配してくれたおにぎり弁当とお茶で昼食。
その後、衣装の準備など。 私は横着して本番の服で行ったから着替えなしで楽。
午後から、いよいよ本番。 人によっては知り合いも聞きに来ているらしい。
私は、5話のうち、短い初めの2話に出演し、朗読というより芝居の裏方も担当。
私がサポートしていた方は、結局、指導の先生が本番直前に出演は無理と判断。
急遽、私が自分の分と合わせてその方の分も担当して2人分言うことに変更。
本人は出る気でいたから気の毒だけど、先生との話し合いで了解した模様。
でも、出演させてあげたいと頑張ってサポートしてきたから、拍子抜けと私には敗北感も..
その他には特にハプニングもなく、無事終了。
終了後は、近くのオーガニックカフェでコーヒーとケーキで一息ついてから帰宅。
サークルの練習日がこの店の休業日に当たってしまっているので、久しぶり。
夜は、疲労感があって休もうかと一瞬迷ったが、気を取り直して健康講座に出席。
土曜の講座は先月は初回に出席しただけで後の3回は眩暈などで休んだんだから、
これ以上休んではマズイと出かけ、頑張っていつも通り1時間の運動。
10日(日): 学生時代の友人と数十年ぶりの電話
最近は年賀状の交換だけになっていた学生時代の友人から電話をもらって、
久しぶり(40年ぶりくらい?)に、声を聞き、話しができて、とてもうれしかった。
大阪の郊外にお住まいなので、会うことも電話で話すこともないまま歳月が経ってしまったが、
お孫さんの七五三で上京されたそうで、ホテルから電話をくださったとか。
お互い懐かしさに近況やら何やらと話が弾んで長電話。
携帯電話の番号を聞き、メルアドを教え合い、今後は少し頻繁に連絡し合いましょうと異口同音。
新しい今の知り合いもいいものだけれど、昔の友はまた格別。
2013.11.7 [木]
立冬
律儀な気候で、立冬になった途端に冬入りのような..
朝から雨で、強くはないが結構長時間降っていたら、止んでも、体感気温が急に低くなった。
夕方いつものように自転車で健康センターに講座を受けに行ったら、
往き帰りには寒さにちぢこまる感じで、手袋かハンドルカバーが欲しいと思った。
秋は、一雨ごとに深まって、冬になる感じだけれど、それにしても、もう冬?
気持ちのいい季節、秋が短いのはイヤだわ。
2013.11.6 [水]
レインボーレッド
福岡県産のキウイの、レインボーレッドが楽しい。
一般の緑色のキウイとも、黄色のゴールデンキウイとも違う、多分新種のキウイ。
皮はゴールデンキウイに近く、もう少し果物っぽいというか下膨れ?形。
断面は、皮の近くは薄緑色で中央近くに赤色が放射状に入っている。
味も今までの2種とは違い、何とも言えない独特の甘みが強い。
袋に印刷された宣伝文句は、とっても甘くて、すっぱくない新食感キウイ! キラキラ・キウイ。
福岡だけなのか各地で栽培されているのか不明ながら、最近、我が家のキウイ在庫に加わった。
でもまだ、売り場にあったり無かったり。
*****
夕方、ヘアーカットに行って、ほぼいつもに近いボブに切ってもらった。
真夏バージョンで短かったので、伸びるのを待っていたが、襟足にかかるのが気になって、
中途半端な状態だけど切ってもらったら、いつもの内巻ボブにはならず(できず)、
移行期型ボブ。(笑)
2013.11.5 [火]
顔見世大歌舞伎・夜の部
歌舞伎座の夜の部で「仮名手本忠臣蔵」後半を楽しく見物。
でも、食事の後は居眠りが出るから、要注意。(汗)
五段目・六段目で、菊五郎の早野勘平を、改めて、いいわね〜と思う。
前から勘平は菊五郎で観たいと思っているが、「山崎街道鉄砲渡し、二つ玉」も「切腹」も、
文句なしによくて、勘平はやっぱり菊五郎がいい!と思う。
あと、女房お軽を時蔵、母おかやを東蔵、不破数右衛門を左團次、千崎弥五郎を又五郎、
一文字屋お才を魁春、判人源六を團蔵、斧定九郎を松緑。
花形で松緑だけが来月でなく今月の出演なのは、何故なのか?
でも、スッキリいい男の悪役・定九郎だった。 痩せた?みたい。
七段目の「一力茶屋」は、吉右衛門が昼の部から続いての大星由良之助。
遊女お軽を福助、寺岡平右衛門を仁左衛門の休演で替って梅玉。
(初めは平右衛門を演る予定だと思っていた吉右衛門は初めから由良之助で、
平右衛門は仁左衛門の予定だった。 全くの私の勘違い。)
お軽・平右衛門が、どうも..
梅玉の平右衛門には、こういうのもアリかもと思うものの、やっぱり違和感もあり、
福助のお軽も、ちょっと精彩がないような..
最後が十一段目の「討ち入り」で、忠臣蔵らしくスッキリ楽しく観られたが、
こうなると、観損なった「刃傷」を観たい気持ちが大きくなるけれど、幕見できるかしら?
*****
色大島紬。 草木染(五倍子・藍)。 みじん格子。 (東郷)
名古屋帯。 総絞り。 赤香色に白などで、道に木々・花の柄。 (きぬたや)
五嶋紐。 深緑色で、上下・裏は灰色。
暈し入りの鶯色の帯揚げ。 「幻雪」
黒色の本漆台の草履。 黒・白色の五嶋紐の鼻緒。
袖なしの変り長羽織。 大島紬地。 黒・灰色。 (着物に合わせての着用は初めて)
長羽織は、今までは洋服の上に着ていたものの、今回漸く着物の上に着られて喜んだのも束の間、
大島on大島は滑ってダメ。 着物と帯で経験済みなのに、うっかり忘れての着用。(汗)
2013.11.3 [日]
歌舞伎公演@国立劇場の初日
昼からの歌舞伎公演に、着物を着て行って来た。
2日連続で着物を着られず、昨日などは前半は諦めて後半分しか観られなかっただけに、
3日目の正直?じゃないけれど、ちょっとうれしい気分で出かけたのが、自分でもおかしい。
仕事を辞めてからは、土日祝日はお勤めの方が観にいらっしゃるからと、
日にちを選べる歌舞伎・文楽には平日に行くようにしているが、
今月は日にち調整が上手くいかず、珍しく土日連続での観劇になってしまった。
日曜日の初日なのに、空席が結構あるのが少し寂しい。
今月の歌舞伎は、通し狂言「伊賀越道中双六」。
小劇場で9月に文楽で通し上演されたばかりの「伊賀越道中双六」だから記憶に新しく、
文楽に比べると歌舞伎は役者中心だと、今更のように実感しながら観ていた。
役者を強く印象づけるような場面・動き.. 歌舞伎だわね〜と思う。
2部制での上演の文楽に比べ時間が短いため、通しと言っても半通しの感もある。
剣豪・荒木又右衛門が義弟の助太刀をした「伊賀上野の敵討」を題材にした芝居で、
その唐木政右エ門(芝居では)を巡る幕は、座頭の藤十郎は出ず、橋之助、孝太郎が中心。
橋之助の政右エ門、孝太郎の女房お谷で、あと彦三郎、萬次郎、亀鶴、市蔵、亀蔵など。
人気の「沼津」は、藤十郎が呉服屋十兵衛を勤め、翫雀が親・平作、その娘・お米を扇雀で、
親子共演でも、老け役をしない藤十郎と長男の翫雀が逆転の役柄なのが何とも楽しい。
藤十郎の歩み・動きなどは随分遅くなってきたが、年齢を考えれば、それでも若いと感心する。
でも、そろそろ、若くない役で観たいと思うけれど..
*****
紬訪問着。 塩沢。 黒地。 垣の草花模様。
袋帯。 青灰色。 黄・白・紫の菊・桐・垣の柄。 (岡文「菊花良園」)
五嶋紐。 灰みの紫色、片方に薄藤色・金色入り。
濃淡紫色の帯揚げ。
薄金色台に金・白色の五嶋紐の鼻緒の草履。
道中着。 薄灰茶色地。 襷格子地紋。 秋草文。 (お初)
2013.11.2 [土]
顔見世大歌舞伎
昨日が初日の顔見世大歌舞伎@歌舞伎座を見物。
今月は、昼夜で「仮名手本忠臣蔵」の通し上演。
昼の部だけだったのに、何と体調的に前半は諦めての四段目からの見物。(涙)
パスするかとも思ったが、「切腹」と「城明渡し」は観損ないたくないと、
どうにか四段目には間に合う時間に出かけた。
菊五郎の塩冶判官の切腹の場は観応えがあるし、吉右衛門の由良之助もいいし、
四段目はしっかり観られたから、これを見逃さないで済んだだけでもよかった!と思う。
後の「浄瑠璃 道行旅路の花聟」も続けて観たけれど、
「大序」や三段目の「進物の場」などはともかくも、「刃傷」も観たいので、
日程的・体調的に行かれるようならば、幕見したいと思うけれど、どうなるか..
終演後に外に出たら雨。 止みかけてはいたけれど、地下道を通って銀座に出る。
途中、お着物姿で夜の部の見物に向かわれるなずなさんにお会いして、うれしいビックリ。
着物はいいわぁ〜と思いながら暫く立ち話。
後で、まさか開幕に遅れたりなさらなかったでしょうねぇと、少し心配になった。
呉服店に寄って意見を聞いたり、ちょっとした買い物をしてから帰宅。
動けそうなので、木曜日に続いて、健康講座に出席。 後で筋肉痛になったけれど..
13/11/5
なずな
ボーッと歩いていたら、前方から、いつもの上品な笑顔のむかし桜さん!
私もビックリ、で、短い時間でしたが、お話ができて、うれしかったです。
(時間、余裕で間に合いましたよ。)
実は、昨日は昼の部を通しで幕見してきました。
おっしゃるとおり、菊五郎さん、吉右衛門さん、素晴らしかったです。
今、「菊五郎の色気」という本を読んでおり、菊五郎さんへの思い入れが強くなっていて、
もう一度、刃傷の場と切腹の場を観たい!と思っています。(厳しいかな…)
13/11/7
むかし桜
開幕には間に合ったとのご連絡ありがとうございます。(笑) ホッとしました。
「菊五郎の色気」、私も久しぶりに引っ張り出して写真を眺めました。
思い出させてくださって、重ねてありがとうございます。
2013.11.1 [金]
集中力切れ
お能「道成寺」を堪能した帰りに、日本橋のデパートで用事を済まそうと神田駅で下車。
歩いて向かう途中、三井記念美術館の前を通り掛かったのが4時で、閉館まで1時間あると入館。
特別展「国宝『卯花墻』と桃山の名陶 —志野・黄瀬戸・瀬戸黒・織部—」。
いつも通り、ゆっくり観て回っていたが、半ば過ぎたあたりで、集中力が切れたのを実感。(涙)
年齢のせいも体調のせいもあるだろうが、そうなるまで思いつかない思慮不足にガックリ。
息を詰めてお能を観た後だから仕方ないと自分を慰め、
まだ会期はあるのに、つい寄ったのが悪かったと反省。
後半は、いつもよりざっと見てというか、見ながら通り抜けて、早々に退館した。
デパートで友の会の継続手続を済ませ、来年のカレンダーを貰って、ここでの用事は終了。
でも、催事の大中央区展に寄って、気になったラーメンを食べ、菓子などを購入。
次いで、メトロリンクバスで移動し、母からの頼まれ物と自分用の買い物なども済ませてから、
週2日だけ販売の末富の和菓子が珍しくまだあったので、つい買ってしまい、
更にクリームあんみつ@叶匠寿庵を食べる。
このところ太め安定どころか太め増進中なのに、これじゃ当たり前。(大汗)
いい加減にしなさいと自分に呆れ猛省し、自分を叱りながら帰宅。 ホントにまあ..
2013.11.1 [金]
古典の日に、能「道成寺」
いよいよ11月。 今年もあと2ヵ月だけだと思うと、いろいろあったわね〜と感慨深い。
11月1日は、昨年制定された古典の日。
国立能楽堂開場30周年記念および古典の日記念の特別企画公演を観に昼過ぎに出かけた。
番組は、仕舞・宝生流「海人」と、能・金剛流「道成寺 古式」。
歌舞伎では道成寺ものを毎年何回か観ているが、基のお能には今まで縁がなくて今回が初めて。
漸く機会があった能「道成寺」の初見なので、しっかり観たいと正面席を取ったら、
幸いに1列目のいい席が取れて、期待一杯。
開演の1時間前の開場に合わせて出かけてプログラムを読んでおくつもりが、体調的にとても無理。
前知識なしでの云わば、ぶっつけ本番の鑑賞になった。
用意しておいた着物も着られず、でも、どうにか開幕前に滑り込めて、ホッ。
仕舞「海人」は短い5分だけなので、能「道成寺」への助走の感。(笑)
期待の内に「道成寺」が始まり、囃子方と地謡が侍烏帽子・長裃で登場して、期待が膨らむ。
ワキツレの従僧2人を連れて登場したワキの道成寺住僧が、常のワキより存在感のある動き。
そして、狂言方によって鐘が運び込まれ吊り上げられたが、その独特の一連の動きにまず感嘆。
担ぎ棒の前後に2人のアイの能力がついて、4人の狂言鐘後見との6人がかり。
前を担ぐ?能力の東次郎さんは、身長的に棒に手が届かないためか、ずっと爪先立ち!の見事さ。
能力2人で竹竿を使って滑車に綱を通したら、能楽師の鐘後見が吊り上げるが、
吊り上げる後見2人に、後見の腰を押さえる後見の後見?など、5人の鐘後見の動きも見応えあり。
吊り上げた後、能力(の東次郎さん)が舞台を独特の歩調で、脇正面を歩み目付柱近くへ、
更に正面から笛座へと歩んだのが印象的だったら、「鐘楼固め」と言うらしい。
それから前シテの白拍子の登場で、この登場も印象的だが、烏帽子を着けた物着以降が凄い。
橋掛かりの一ノ松から、大鼓が急調に転じたと思うと、シテが舞台に駆け入る迫力。
更に、シテに向かい合うように座り直した小鼓との、2人での真剣勝負とでもいうような展開。
わずかな足遣いだが緊張をはらんだ動きで、時折、面の中での息遣いが聞こえてきて、
真正面かぶりつきで観ていた私も息を詰めて、力を溜めた足遣いに目を見張って観ていた。
これが[乱拍子]だと後で知って、ああ〜、あれが能「道成寺」の[乱拍子]なのかと納得。
そして、鐘入り。 流により型が違うと言うが、何しろ初見だから、目を凝らして注目。
烏帽子を払い、鐘の外から縁に扇を当て、鐘の下に入って飛び上がった途端、鐘が落ちてきた。
シテが飛び上がるのと鐘後見が鐘の綱を手離すのと、見事なタイミング。
落ちてくる鐘にシテが飛び込むと思っていたので、派手さは感じなかったけれど、
シテと鐘後見の息が合わなかったら、数十キロという鐘に頭を打たれて大事になるから、
「道成寺」の鐘後見の役割の重さが分かった。
落ちた鐘の音に驚いた能力2人の掛け合いのおかしさに、緊張感が少し緩んで息をつけた。
鐘が落ちたと聞いて見に行った住僧が従僧に鐘の謂われを語る[カタリ]の後、聴き慣れぬ鐘の音。
鐘の中で後見の手伝いなしに、ひとりで面・装束の付け替えをしたシテが、
準備ができたことを知らせる鐃鉢(にょうばち)を鳴らす音だったと、これも後で知った。
準備ができた+命に別状ない ことを知らせる.. う〜ん、やっぱり凄い。
鐘が上がり、蛇体の後シテが登場してからは、ワキの僧(の祈り)との闘い。
シテ柱に纏い付き、唐織を脱ぐのが印象的だが、これも「柱巻き」というらしい。
僧の法力に負けた蛇体の後シテが逃げ失せるまで、お能「道成寺」を堪能した。
シテ:金剛永謹、ワキ:福王茂十郎、ワキツレ:福王和幸・知登、アイ:山本東次郎・則俊、
地頭:宇高通成、後見頭:廣田泰三、鐘後見:金剛龍謹など、狂言鐘後見:山本則秀など。
囃子方:藤田六郎兵衛、大蔵源次郎、亀井広忠、観世元伯。
面は、前シテが孫次郎、後シテが般若。
後シテの面は、般若でも蛇に近い印象で、恐ろしいというより哀しさを感じた。
大曲「道成寺」の初見に、秋草模様の着物を下そうと前以て仕付け糸を取っておいたのに、
着物を着損なったのだけが少し心残りだったけれど(爆)、満腹状態で能楽堂を後にした。
長らく観たいと思っていた「道成寺」だが、縁ができたら不思議なもので来月にも観る予定。
数年間チャンスがなかったのに、おもしろいな〜と思う。
2013.10.31 [木]
昨日今日
昨30日は、母の誕生日のお祝いに、姉と3人一緒に昼食をいただいた。
誕生日は28日だが私の所属サークルの練習日で発表会前なので世話係としては欠席し辛く、
前倒しにして先週に予定していたら台風のせいか雨だと言うので日延べして昨日になった。
ホームに母を迎えに行って、タクシーで近くの駅のタワーホールにある和食の店に赴いた。
美味しい料理のために遠出して疲れるよりは、近い方がいいと、いつもこの店。
一番軽めの会席料理にしたが、96歳になった母もほぼ完食。
年齢相応の衰え・呆けはあるけれど、これだけ食べられれば、まだ元気でいてくれそう。
暖かく風もなくて、いい天気の日でよかったわねぇと、楽しく出かけられて、
2時間余の外出・外食を楽しんでくれ、プレゼントの花も喜んでくれて、姉と私もニコニコ。
姉は誕生日にも夫婦で花を贈ってくれたけれど、この日も私と相乗りしてくれた。 ありがとう。(笑)
*****
今日も天気がよく洗濯日和。 早々に乾いたので、もう一度と、朝から2度の洗濯。
最後の朝顔がまだ1輪咲いているけれど、葭簀を撤去。 部屋が明るくなった。
昨日はホームと店はタクシーで往復したものの、普段ホームではほんの少ししか歩かないから、
日頃に比べれば母を随分歩かせてしまったので、少し心配していたが、
早々に母に電話してくれた姉からの連絡で、母は昨日の疲れもないそうで、
とても元気な声で、ありがとうと喜んでいたとのこと。
姉と私も、母の元気がうれしくて、また連れ出しましょうねぇと喜んだ。
これから、夜の健康づくり講座に出かける予定。
丸3週間ぶりだから、筋肉痛は必至でしょうねぇ.. 無理しない範囲で動いて来ましょう。
2013.10.29 [火]
幸せ気分で舌鼓
朝から雨だったが体調が少しよかったので、今月初めてで多分最後つまり一度だけの食いしん坊。
ランチにみかわ是山居の天ぷらを堪能。
昼時の常で、少しだけ品数少なめのランチコースに季節もの(今は松茸)を追加。
揚げ場の助手さんがマツも追加しますかと尋ねてくれたので、喜んでお願いした。
茅場町時代からの方で、主がこちらを始めた時に一緒に移動したというベテラン。
この日で松茸はお終いらしい.. よかった〜と嬉しくなる。
3品の付け出しを頂いているうちに、最初の海老が揚がって、ほんのり甘さを感じてニンマリ。
これが云わば体調のバロメーター。 素材と揚げ方のほんの少しの違いもあるのかもしれないが、
甘さを感じた日は、いつもにも増して全てを美味しくいただける気がしている。
魚は、車えび2本、兜2つ、きす、墨いか、めごちの代わりに今が時期のハゼ、穴子。
野菜は、途中の口直しの銀杏、追加の松茸、あとはアスパラと茄子を選択。
銀杏が先月より大きくなっていて、途中のお椀の海老真薯は菊花風.. 季節を感じる。
小柱のかき揚げは、飲まない時の常で天丼。 蜆椀と香の物で美味しくいただいて、ニコリ。
デザートの福豆もいつも通りながら、ホッとする味。
松茸を追加したからおまかせとあまり変わりない量を、舌鼓を打ちながらペロリといただいた。
久しぶりの食いしん坊で、美味しい食べ物に幸せ気分になって、ニコニコ。
*****
料理を堪能した後は、銀座に出かけて、ゆっくりトリートメントをしてもらった。
カプセルで汗をかいて、少しはカロリーを消費できたかしら?
ボディとファイシャルで2時間余の予定が終わったらほぼ3時間経っていた。
もう空きのある時間だろうと行ってみたら、ピンポーン。(笑)
茶の葉@松屋で、秋の新茶!を小さな和菓子と一緒にたっぷり飲んで、
栗の菓子などを土産に帰宅。
2013.10.26 [土]
和のはしご
台風の影響も弱くなった午後は「文楽素浄瑠璃」、夜は「芸術祭寄席」の落語と、和もののはしご。
「文楽素浄瑠璃の会」@国立小劇場は、初めが千歳大夫・宗助で「日蓮上人御法海 龍の口の段」。
短くて、もう終わってしまうの!?という感じで、もっと聞きたいという聞き足りなさもあった。
中が咲大夫・燕三の「妹背山婦女庭訓 金殿の段」。
文楽でお馴染みの聴き慣れた話で、人形なしの語りだけでも場面が思い浮かぶ。
後が、英太夫・清介の「入間詞長者気質 持余屋の段」。
「おどけ浄瑠璃」と呼ばれる滑稽な話の1つだそうで、おかしな話を楽しく聞いた。
午後と夜の公演の間が3時間余もあったので、可否道でノンビリ休憩。
珈琲を飲んでホッと一息、それからアメリカンと海苔チーズトーストで早めの夕食。
行った時には能楽堂でもよくお会いする方がいらしたので、暫く話しを楽しんだ。
更に、出ようとする頃に入っていらした別の方と、またまた暫くお話。
この方は、歌舞伎@国立劇場と私と同じく名人会の落語のはしごだそう。
先日の能楽堂でも私を見かけられたそうで、その折の帯など、着物の話も少し。
その後、伝統芸能情報館の展示を見てから、落語を聴きに行った。
今月の国立名人会@国立演芸場は、去年に続く「芸術祭寄席」。
名人会は普通は昼の公演なのに、このところ聞きたい会が何故か夜で諦めることも多かったが、
この日は健康づくり講座はパスしても聴きたいと、こちらのチケットも取って、はしごになった。
まだ1時間動き続けるのには不安があるから、こちらにしてよかったと思いながら出向いた。
前座の「平林」の後、桃月庵白酒「転宅」、ナポレオンズの奇術、柳亭市馬「三十石」で、仲入り。
三遊亭好楽「一眼国」、やなぎ南玉の曲独楽で、トリが桂歌丸「ねずみ」。
何度も聞いている歌丸の「ねずみ」だが、上手い噺家で聞くと聴き慣れた話も楽しい。
他も楽しく聞いて、やっぱり此処の名人会はいいわね〜と思う。
*****
色大島紬。 泥染。 灰青色地。 花火?のような模様。
染名古屋帯。 縮緬紬。 薄鈍色地。 燻し金・銀色の薔薇柄。 (幸春)
五嶋紐。 紫色。 何というのか?変った組み方。 片方に渋い緑・黄色入り。
草木染の帯揚げ。 竹色? (堤木象)
ラバーソール台の草履。 濃深緑色の革の天・鼻緒。 (菱屋のカレンブロッソ)
雨コート兼用の対丈コート。 西陣お召し。 緑・薄茶色の吉野格子。
2013.10.24 [木]
たてはな・能「融」
夜は、「世阿弥と花」という国立能楽堂の企画公演を観に行った。
「たてはな」実演と、小書つき上演の能「融」という珍しい組合せ。
「たてはな」は、流派に属さず独自の創作活動を展開している花人・川瀬敏郎氏の実演。
「立花」として形式を整える以前の「たてはな」3瓶で世阿弥(の時代も?)の精神世界を表す。
実演・解説ということだったが、花を立てる間は無言で集中しての挿花で、最後に3〜4分の解説。
言葉でなく、立てられた花を観て花の語ることを聞いて欲しいということだと理解。
この方は、こういう花を活けられるのかと思うと同時に、他の花も拝見したいと思う。
揚げ花まで、通常より少しだけ長い休憩時間の間、3瓶の花を観る方で舞台前は大混雑。
私も、横から後ろから前から、しっかり拝見。
そして、観世・金剛2流だけにある至難の小書という「十三段之舞」によるお能「融」。
此処の主催公演では開場30周年にして初の上演だそうで、今回は観世流による上演。
シテ、ワキ、アイ、囃子方と、素晴らしい陣容での上演で期待一杯だったが、凄い!の一言。
前場でシテとワキそれに地謡の謡などを楽しんで、中入り後のアイの語りで一息ついてから、後場。
見どころは、通常の3倍近くの長い[早舞]で、舞い続けるシテに感嘆するばかり。
舞の後の謡の声も乱れることなく、観ている方も、その素晴らしさに息を呑む感じで拝見。
この長い舞を支える囃子方も素晴らしく、特に笛は、よく息が続くと素人は妙なことでも感嘆しきり。
常の「融」とは随分違った印象の、小書「十三段之舞」によるお能「融」だった。
シテ:浅見真州、ワキ:宝生閑、アイ:野村万作、地頭:浅井文義、後見頭:観世銕之丞など。
囃子方は、一噌幸弘、林吉兵衛、亀井忠雄、前川光長。
面は、前シテが三光尉、後シテが中将。
前シテの面が独特だったので何かと思っていたら三光尉。 こういう三光尉もあるのかと驚いた。
休憩中にお会いした方、終演後にお会いした方と、それぞれに、凄かった!と異口同音。
いい公演を観られた喜びを持って、帰宅。
*****
泥大島紬。 黒地。 様々な模様の地空き。
染名古屋帯。 薄い灰色地。 青・白色の染疋田に金糸の刺繍の菊花。
唐組紐の帯締め。 白・藤・紺・青に金入り。 (道明「波の緒」)
紫みの桃色の帯揚げ。 むじな菊が総柄に織り込まれたもの。
多分、お花の関係の方だろうと思うけれど、いつもの能楽堂の観客とは少し雰囲気が違う方が多く、
雨でも、普段より多い訪問着の方々で、少し華やかだった。
台風接近で雨の予報だったのに、出かける時には止んでいて、帰りも洋服なら傘なしでもOKくらい。
私は予定の着物を止めて、雨に強い大島紬に変更したのに〜 と、少し悔しい気分。(笑)
2013.10.20 [日]
オペラ「フィガロの結婚」
午後は新国立劇場でオペラ「フィガロの結婚」を観て(聴いて)来た。
今月の3日にシーズン開幕したと思ったら、もう2作目の上演。
この演出では多分3回目の上演だと思うが、日曜日のためか演目のためか、
あまり空席が無く、休憩時間のホワイエも少し華やか。
劇場全体にオペラ気分一杯の感じがあって、オペラを楽しみに来た身としては、うれしい。
時代不特定の白い空間に、沢山の引っ越し用の段ボールと1棹の白い大きな衣装箪笥だけで、
それらを移動することによって場面転換が図られる何とも独特な演出。
つまり、1つの装置で、伯爵邸の、召使部屋・伯爵夫人の居間・大広間といった様々な部屋も、
城内の庭園(=屋外)も表し、壊れていく白い空間にテーマを象徴させている。
初めは驚いた演出だが、今回はあまり演出というか美術(装置)に気を取られることなしに、
音楽・声を楽しく聴いてきた感じ。
コンサート形式ではなくオペラなのに、ちょっと変な聴き方。(笑)
以前より楽しめたのは、歌手がよかった? オケがよかった? それとも単に慣れただけ?(爆)
指揮:ウルフ・シルマー、 演出:アンドレアス・ホモキ、
アルマヴィーヴァ伯爵:レヴェンテ・モルナール、 伯爵夫人:マンディ・フレドリヒ、
フィガロ:マルコ・ヴィンコ、 スザンナ:九嶋香奈枝、 ケルビーノ:レナ・ベルキナ、
マルチェリーナ:竹本節子、 バルトロ:松位浩、 バジリオ:大野光彦 など。
*****
染小紋。 大島紬。 濃淡藍色。 更紗風?
染名古屋帯。 東京友禅染。 紬地。 青灰色地。 栗の柄。(熊崎和人)
江戸組紐。 黄色。 半分に薄緑・肌色・金線入り。 (中村正)
草木染(刈安)の帯揚げ。 渋い山吹色。 (アトリエKinami)
青・紫色の雨コート。
朝からの雨にもめげず、外は殆ど歩かないで済むので、着物で出かけた。
でも予定していた着物は止めて、雨に強い大島紬地の着物に変更。
帯は、時期的に少し遅いかしらと思いながら、今季も1度くらいは締めたいと栗の柄。
2013.10.18 [金]
華やかな印象の能
夜、国立能楽堂の定例公演を観に行った。
番組は、狂言・和泉流「樋の酒」と、能・宝生流「右近」。
狂言「樋の酒」は、留守を言いつかった太郎冠者と次郎冠者が、主の留守をいいことに、
酒蔵の酒を飲んで、小謡・小舞で酒宴を楽しむ様子が、観ている方にも伝わってくる。
樋で酒を飲む様子ばかり覚えていたので、その後の酒宴の方が長いことに少し驚きながら、
言いつけなど忘れて、飲むほどに陽気になっていくのを楽しく観ていた。
シテ/太郎冠者:野村万蔵、アド/主:野村萬、小アド/次郎冠者:小笠原匡。
能「右近」は初見だったが、世阿弥生誕650年の月間特集による世阿弥作。
従者を連れたワキの鹿島の神職の装束と帝の勅使などで見ることのある登場時等の独特の動き、
ツレの2人の侍女と一緒に登場の前シテの女に、作り物の花見車など、全体に華やかな印象。
後シテの桜葉の神は、被り物も長絹も更に華やかで、中ノ舞と破ノ舞の神舞も楽しく鑑賞。
後場は、どことなく「羽衣」を思い出す展開だった。
シテ:大坪喜美雄、ワキ:福王和幸、アイ/所の者:山下浩一郎、地頭:高橋章など。
囃子方は、松田弘之、観世新九郎、安福光雄、金春國和。
面は、シテが泣増、ツレは小面。
そのうちに京都に行ったら(って、いつになるやら..)、
北野神社と末社だった桜葉明神に行きたいと思った単純さが自分でもおかしい。
終演後に知人にお声を掛けていただいて、駅前でお別れするまで帰り道をご一緒できたのも、
度々お会いして互いにご挨拶(会釈)だけ交わす顔見知りの方と駅に入る所でお会いして、
その方の下車駅までお話できたのも、うれしいことだった。
*****
白大島紬。 経柄。
八寸帯。 黒地。 白・臙脂などの花・葉・唐草文様。 (弥栄)
江戸組紐。 龍村・唐花雙鳥長班錦入り。 生成り・濃紫色。
綸子の帯揚げ。 灰茶色? 地紋・薄青灰色入り。
銀鼠色の変り台の草履。 焦茶色と白色の京くみ紐の鼻緒。 (Run)
道中着。 印度藍。 花更紗・鳳凰等の柄。
道中着を着て行ったら、往きは急いで歩いたせいもあって暑くなって途中で脱いだが、
帰りにはちょうど良いくらいで、秋を実感。
2013.10.17 [木]
ミケランジェロとターナーと
昨16日は、展覧会回り@上野。
台風一過、午後には陽も射してきたので、展覧会に行くことにして上野に出かけた。
まずは「ミケランジェロ展 天才の軌跡」@国立西洋美術館。
会期半ばだけど頂いた招待券の有効期間が18日までという期間限定だったので、
無駄にするのも勿体ないと、けちん坊ぶりを発揮。(笑)
若い時の浮彫「階段の聖母」と、素描を中心とした展示だが、
システィーナ礼拝堂の天井画、「最後の審判」画の、習作・写真で見る人体描写の迫力..
その後、「ターナー展」@都美に回った。
「レグルス」の激しい光、「平和−水葬」など、優しい風景画家の印象とは異なる絵も含め、
ミケランジェロを観て来た後では、風景にゆったり包まれる感じ。
シルバーデーだったが、台風のせいらしく並ばずに入館でき館内も混雑してなかったのでホッ。
でも、入館者の高齢者率は高かった。 却って混まないだろうと来た方も少なくないのかもしれない。
絵を堪能してから、甘味のみはしに行って、季節限定の、栗の入ったクリームあんみつで一休み。
その前に、おでん茶飯を食べたものだから、お腹一杯。 ふうっ..(苦笑)
帰宅して、新聞で知った伊豆大島の災害に愕然とした。 今回も自然の猛威をまざまざと..
*****
今日17日は、眼科に目薬を貰いに行っただけで、夜の健康講座はやっぱりパス。
眩暈は日常的には問題ない程度に収まったが、気を付けて動かないとまだキツイから、
1時間の運動はまだ無理かしらと思うだけでなく、もしも調子が悪くなったらご迷惑だし..
2013.10.15 [火]
春興鏡獅子
午後、歌舞伎舞踊の「春興鏡獅子」を国立劇場で観てきた。
花形の中では踊りの上手い染五郎が女小姓弥生と獅子の精をどう踊るか楽しみにしていたが、
この年代では、やっぱり上手いと思いながら観ていた。
話題になっていた金太郎と團子の胡蝶も、頑張って踊っていて、可愛らしかった。
今月の国立劇場の歌舞伎公演は、「鏡獅子」の前に「一谷嫩軍記」があったのだが、
正午の開演に間に合う時間にはまだ動けず、パス。
私としては「鏡獅子」の方が観たかったので、間に合う時間に動けるようになったのを幸い、
1時間弱だから観ていられるだろうと行って来た。 で、公演時間の4分の1だけの見物。
幸四郎、染五郎、魁春、左團次などの「一谷嫩軍記」は、「熊谷陣屋」だけでなく、
「陣門・組討」も演るから、体調が回復して日にちが取れれば、観に行きたいと思うけれど..
今日が中日だから、まだ半分あるし、行かれるかしらね〜
*****
終演後、また可否道で店主と話しながら珈琲で一息ついて、雨が強くならないうちにと失礼した。
が、駅までの途中の大衆食堂に、「新さんま定食 あります」の張り紙を発見。
今年はさんまの塩焼きを食べていなかったので、吸い込まれるように入って、焼きさんまにニンマリ。
白飯と五穀米を選べたので、五穀米にしたら紫黒米の分量が多いらしくお赤飯風の赤紫色。
我が家で炊く五穀米と同じだと思わずニコリ。
*****
帰宅後は台風対策。 先月の台風の時は縛っておいた物干し竿を今回は家の中に入れた。
この方が飛ぶ心配がなく安全なだけでなく、楽な気がした。
眩暈も4日目になって少しずつ回復しているから、明日くらいからは普通に動けることを期待。
2013.10.14 [月]
今月の3連休は
久しぶりの眩暈。 凹みながらも、どうにかあちらこちらに出かけた。
12日(土): 母の処に
起きたら軽い眩暈があって、昼近くになっても収まらない。
で、予定していた能楽堂に行くのは諦めた。 自分の体調が悪くて行けなかったのは久しぶり。
午後遅くなった頃から少し動けるようになったが、夜の健康講座にも行くのは無理。
で、来て欲しいと前日ヘルプコールがあった母の処に出かけた。
土曜は用事があるから日曜に行くと言っていたので少し驚いていたけれど、ホッとした様子。
また!と確実に老いが進んでいることを哀しく思いながら、夕食時間まで、
無くなったものの捜索。
13日(日): 刺繍作品展へ
前日からの眩暈が続いていて、動くのがきつくてグズグズしていたが、
午後遅くには、どうにか動けるようになったので飛び出して、この日が最終日の刺繍展に伺った。
受付で場所をお聞きして、まずは、ぼたんさん、りこさんの作品に一直線。(笑)
こんな素晴らしい作品を自分で作れるって、本当に素敵! と、溜息をつきながら拝見。
それから、ぐるっと会場の作品を観て回ったが、着物と帯など和装関係の作品が多かったけれど、
他にもいろいろな作品が会場いっぱいに展示されて、目の保養。
気づいたら終了時間で、40〜50分も経っていた。
途中で、談笑中のお一人がわざわざ席を立ってお出でになって、
私が洋服の上に羽織っていた友禅の長羽織をお褒め下さって、恐縮。
私が作ったのかと思われたようで、何も作れない私はお恥ずかしいことだけど..
14日(月): サークル練習に参加。
まだ続く眩暈に迷っていたが、お世話係もあるし..と開始時間に何とか滑り込んだ。
動くとキツイものの、どうにか練習と、後の片づけに立ち働いた。
出かける直前にバナナ1本を食べただけだったので、帰りにまた門仲の近為で食事。
連休中のため4時過ぎなのに大勢の客だったが、待たずに座れたのでホッ。
このところ売り切れ続きで買えなかった浅漬けの漬物もアレコレ持ち帰る。
明日の歌舞伎見物@国立劇場には行きたいけれど、どうなるか..
2013.10.9 [水]
復曲能「鵜羽」
台風の余波で暑さの戻った中、企画公演の復曲能を観に、昼から国立能楽堂に行った。
中西進氏の講演「日本文化と世阿弥」に続いて、能「鵜羽」。
室町時代からしばしば上演されていたのに、江戸前期からは上演されず、
平成になってから復曲上演され、以後は観世流で度々上演されているとのこと。
将軍足利義教が暗殺された時に上演されていたので、後の徳川将軍が不吉として忌み嫌い、
廃曲になったとの説があるらしい。 ありそうな話だが、どうなのか..
脇正面に一畳台を置き、その上に置かれた鵜羽で屋根を半分葺き残した仮殿の作り物が独特。
後シテの豊玉姫の被り物が竜女らしく、華やかな装束で[黄鐘早舞]を舞い、
[イロエ掛リ急ノ舞]で、干珠満珠の奇瑞を見せるのも楽しい。
間狂言は、鵜の精が登場し、物語を語った後、めでたい三段ノ舞を舞う。
シテ(前/海女、後/豊玉姫):片山九郎右衛門、ツレ/海女:味方玄、
ワキ/恵心僧都:宝生欣哉、アイ/鵜の精:山本則孝、地頭:観世銕之丞など。
囃子方は、一噌隆之、大倉源次郎、山本哲也、前川光範。
前シテの面は節木増(だったと思う)、後シテは泥眼、ツレは小面。
*****
帰りに日本橋に寄って、催事場の北海道展で、寿司を美味しくいただいた。
夏太りが収まらないので甘味は止めたのに、地下の叶匠寿庵でクリームあんみつを食べてしまう。
う.う.ダメだな〜
*****
薩摩絣。 木綿。 極薄青磁鼠色。 みじん格子。 (東郷)
八寸帯。 手織。 南風原ロートン花織。 藍・白の市松に茶の縞。 (知念幸徳「市松間道紋」)
伊賀組紐。 焦げ茶色。 片側に薄茶色・薄黄色入り。 (松山好成)
綸子の帯揚げ。 灰茶色? 地紋・薄青灰色入り。
能楽堂での復曲能だから、木綿を着るつもりではなかったけれど、
朝から暑くて午後には30度を超えるかもしれないというので、予定変更。
後で、つい1週間前にも同じ能楽堂に着て行った着物だったのに気づいた。
帯が違ったのが救い?(笑)
2013.10.7 [月]
権太と四の切
今日は歌舞伎の日で、朝は来月の顔見世のチケットを取り、夜は先週の続きで夜の部を見物。
通し狂言「義経千本桜」の後半で、「木の実・小金吾討死」、「すし屋」、「川連法眼館」。
「木の実・小金吾討死」、「すし屋」を通して、仁左衛門のいがみの権太を堪能した。
休演の報道があった時には観られないかと心配したけれど、休演は来月・再来月で、今月は出演。
騙りの悪者でも何とも言い難い情のある権太で、いつもながら独特。
東京のとは違う上方の型と言うが、仁左衛門の権太だわね〜と思いながら観ていた。
「木の実」では、秀太郎の小せんとの息も合って、見慣れた権太・小せんに比べ、
2人の間に通う情が感じられるいい間柄だし、あれこれ違うのも楽しい。
鮨屋弥左衛門を歌六、弥助実は三位中将維盛を時蔵、お里を孝太郎、お米を竹三郎、
若葉の内侍を東蔵、主馬小金吾を梅枝。 あと、我當、市蔵、など。
通称「四の切」の「川連法眼館」は、菊五郎の佐藤忠信・忠信実は源九郎狐で、
これが見納めかしらと思いながら、観ていた。
澤瀉屋型ほどには動かないものの、早替わりやら、あちらこちらに飛び込んだり飛び出したり、
動きの激しい役だから、以前に比べるとまるで動けなくなっているのでハラハラつきではあるが、
この公演中に71歳になった菊五郎が勤めているのが凄い。
義経を梅玉、静を時蔵、川連法眼を彦三郎、飛鳥を秀調、駿河次郎を團蔵、亀井六郎を権十郎。
*****
歌舞伎見物の前に、ご案内いただいた呉服店の展示会に顔を出した。
夜の部の開幕時間がいつもより15分早いのを失念していて、大急ぎでザッと拝見しただけ。
私が会場に入ると直ぐ、来ていらし松原さんが、帯を見に?他の方に説明しに?いらした。
作り手がいい帯だと言い、締めている私がいい帯だと言うんだから、いい帯よね〜で一致。(笑)
*****
木綿。 本藍染・手紡・絣。 真栄城さんの琉球美絣?
名古屋帯。 正藍染め。 真っ白でない白地。 笹・蜘蛛の巣風な鳥柄。 (松原) (お初)
五嶋紐。 焦げ茶色。 片側に白・茶色入り。
縮緬の帯揚げ。 赤茶色。 露芝文入り。
墨色台の草履。 レトロな?花柄の鼻緒。 (金鷲)
2013.10.6 [日]
3日はオペラ「リゴレット」に
新国立劇場の2013/2014シーズン開幕。
初日に、新演出というオペラ「リゴレット」を観に行った。
平日でも夜の公演なのに空席が結構あって、シーズン初日と思うと寂しい気持ちがした。
でも、もうそろそろ止めてもいいかな〜と私も思いながらシーズンチケットを取ったのだから、
仕方ないかも.. 私も来シーズンはどうするか..
今回は、時代を現代に場所をホテルに移しての、新演出。
金と権力を持って好き勝手に振る舞う公爵のような人は、現代にも確かにいるだろうし..
第一幕は、気になる部分もあったものの、こういう演出もありかしらと思ったけれど、
第二幕になると気になる部分が大きくなって.. う〜ん..
全体に声は気持ちよく聞けたから、まあいいかしら?
公爵役のキムが、小柄な上に人のいい感じで、権力をかさにきた好色な色男には見えないのが..
指揮:ピエトロ・リッツォ、 演出:アンドレアス・クリーゲンブルク、
リゴレット:マルコ・ヴラトーニャ、 ジルダ:エレナ・ゴルシュノヴァ、
マントヴァ公爵:ウーキュン・キム、 スパラフチーレ:妻屋秀和、 マッダレーナ:山下牧子など。
*****
紬。 紅花染。 薄青・薄桃色。 (新田秀次)
名古屋帯。 吉野間道。 焦げ茶色地。 (藤山千春)
伊賀組紐。 青みの紫色、片側は極薄桃色・緑色。 撚り房。 (松山好成)
草木染(刈安)の帯締め。 渋い山吹色。 (Kinami)
ウレタン底の草履。 オストリッチの天・鼻緒。 灰緑×黒色。 (絹揺履)
シーズン開幕初日に木綿の着物は流石に場違い感があって、袷の紬を着たら、やっぱり暑い。
蒸していたからね〜 と思うけれど、暫くの間は何を着るか頭が痛い。
2013.10.6 [日]
2日は能楽堂に
雨の中、午後は、国立能楽堂の定例公演に出かけた。
番組は、狂言・大蔵流「茫々頭」と、能・観世流「白楽天」。
どちらも初見だとばかり思っていたが、狂言「茫々頭」が始まったら、あら〜覚えがある。
筋が進むほどに知っている通りの展開で、わぁ〜いつ観たのかしらと思いながら観ていた。
茂山千五郎・七五三の兄弟コンビの遣り取りは、いつもながら、いいなぁ〜好きだわ〜と思う。
能「白楽天」は、冒頭の笛の独奏、小鼓の独奏、笛と小鼓の演奏.. 笛が印象的だった。
白楽天が「日本の知恵を計る」密命を帯びて、唐から九州・松浦潟に来たという凄い話。
住吉明神の化身の漁翁が、待っていたと機先を制し、時を惜しむかのように釣糸を垂れ、
白楽天の即興詩に優れた和歌で応えて白楽天を驚かし..と楽しい展開。
ワキの白楽天は唐冠を被った立派な出立だし、間狂言の末社の神が舞う三段の舞も楽しいし、
小書「長序之伝」つきのため、後シテの住吉明神の舞は、橋掛かり一ノ松からの長い序の舞だし..
観応えがあって、大いに楽しんで鑑賞。
シテ;坂井音重、ツレ:坂井音雅、ワキ:福王茂十郎、ワキツレ:福王知登・喜多雅人、
アイ:茂山逸平(茂の代演)、後見頭:観世恭秀、地頭:岡久広 など。
囃子方は、一噌庸二、曽和正博、柿原崇志、小寺佐七。(後見は息子たちで、勉強のため?)
*****
帰りに日本橋に出て、デパ地下の果山のジューススタンドで、まずジュースで喉を潤し、
一緒にカボチャプリンもペロリ。 それから漸く、春帆楼で河豚の刺身と雑炊で食事。
雨で涼しかったとはいえ、雑炊を食べるには暑かったようで、汗が出て..
*****
薩摩絣。 木綿。 極薄青磁鼠色。 みじん格子。 (東郷)
染名古屋帯。 結城紬。 茶色地。 葉と花の柄。 (谷本一郎)
五嶋紐。 渋い緑色、生成り・臙脂・緑入り。
草木染の帯揚げ。 竹色? (堤木象)
ラバーソール台の草履。 濃深緑色の革の天・鼻緒。 (菱屋のカレンブロッソ)
透かし織り雨コート(スリーシーズンコート)。 薄紫・薄い黄水仙色。
2013.10.5 [土]
芸術の秋は歌舞伎見物から
1日が初日の歌舞伎座の芸術祭十月大歌舞伎は、通し狂言「義経千本桜」。
昼夜通しで観たいと迷ったものの、無理は止めて別々の日に観ることにした。
何度となく観ている人気狂言だから、昼・夜どちらから観てもよかったのだけれど、まずは昼の部。
初日だから初っ端を観たいのと、初旬に昼の部に行かれるのは週末以外はこの日だけだし..
昼の部は、「鳥居前」、「渡海屋・大物浦」、「道行初音旅」。
「鳥居前」は、松緑の忠信実は源九郎狐、菊之助の義経、亀三郎の弁慶、亀寿の笹目忠太、
梅枝の静御前、義経郎党は歌昇・種之助・米吉・隼人の従兄弟共演で、花形・若手の一幕。
「渡海屋・大物浦」は、吉右衛門の渡海屋銀平実は知盛、梅玉の義経、
芝雀の女房お柳実は典侍局、歌六の弁慶。 あと、又五郎、錦之介など。
義経郎党は「鳥居前」と同じ若手の従兄弟共演。
「道行初音旅」は、菊五郎の忠信実は源九郎狐、藤十郎の静御前に、團蔵の逸見藤太。
忠信実は源九郎狐が松緑→菊五郎、義経が菊之助→梅玉、静御前が梅枝→藤十郎..で、
当然ながらまだ差が大きくて、「鳥居前」は無くてもいいような気がしないでもない。(笑)
「道行」は、菊五郎なら時蔵、藤十郎なら團十郎の印象があって、團十郎を観られないのが寂しい。
でも踊り・所作事・夫婦雛も含め、道行であっても恋仲でなく、しっかり主従。 見事だと観ていた。
*****
顔見知りの、私より年上の方々は昼夜通しで観劇だそう。 お元気ね〜と感心するばかり。
何年振りか?にお会いしたお1人と、昼夜の間に喫茶店でお茶を飲みながら暫くおしゃべり。
夜の部に間に合うようにお別れして、私は天真庵@押上に回った。
いつもの文膳で、お酒1合に、肴がちょこちょこ、そして蕎麦をいただいて、〆は珈琲。
もち麦パンも最後の1袋をゲット。 ニコッ。
*****
久留米絣(木綿)。 手織り。 藍染。 (池田光政「木綿の花」)
八寸帯。 紬地。 薄からし色系。 横段。 (米沢・齋英「蔓小町」)
くすんだ黄緑の帯締め。 片方が色の違う4本に分かれたもの。
黄土色の帯揚げ。 薄緑入り。
10月になったが、まだ袷は暑いものの単衣はもう何だかな〜の気分で着たくない。
で、移行期には、単衣仕立てが基本の木綿の着物。(爆)
雨に降られても気にならないから、雨模様の日には重宝だし..
2013.10.5 [土]
9月末は
9月27日(金): 学生時代の部活の飲み会
カナダ在住者が学会賞を受賞し授賞式のため来日したので、お祝いを兼ねての集まり。
でも結局のところ、お祝いの会というより、ダシにしての飲み会風。(笑)
半数以上は8月初旬の暑気払いの会で会った人だが、その折には会えなかった人にも会えて、
何より主役?には10代の時以来。 でも、若い頃の知り合いは気が置けなくて気楽。
今回も飲む人飲まない人いろいろだが、飲む人たちのワイワイガヤガヤが凄い。
負けずに私たちも、賑やかに話しながらパクパクムシャムシャ。(爆)
28日(土): 健康づくり講座に出席して、1時間の運動。
29日(日): 母の処に。 2時間弱の話し相手になった。
今頃になって敬老の日じゃないけれど、部屋の賑やかしに花のアレンジメントのプレゼント。
実家では鉢植えの花がいっぱいだった花好きの母には、一番だと思っている。
30日(月): サークル練習に参加。 帰りにまた門仲の近為に寄って、3点盛りで食事。
土曜〜月曜日の3日間は、その前の週と殆ど同じで、変り映えの無い生活。
2013.10.5 [土]
9月26日は能楽祭に
また10日余り日記を書けず放置してしまった。
自分の覚えに、覚えている範囲で遡り日記。
午後、能楽協会が行うファン感謝祭である第2回能楽祭@宝生能楽堂に行って来た。
昨年のお盆の期間に行われた第1回@観世能楽堂には残念ながら行かれなかったので、
演じられる能狂言だけでなく、どんな催しなのかも興味があった。
雨が心配だったが、支度する頃には止んだので、濡れた地面を気にしながらも着物で出かけた。
番組は、舞囃子・金剛流「羽衣」、独吟・和泉流「業平餅」、一調・金春流「蝉丸」、
仕舞・観世流「小袖曽我」、狂言・大蔵流「寝音曲」、能・宝生流「國栖」で、
能と狂言に、舞囃子、仕舞、一調、独吟と、いろいろな形式での上演が、何とも楽しい。
番組には入っていないが、まず本日の上演形式・内容についての案内・解説があって、
今回担当の観世喜正さんは、説明つきの演能を日頃もなさるから、分かり易い話し方・内容。
舞囃子「羽衣」は種田道一、独吟「業平餅」は野村萬、一調「蝉丸」は本田光洋と安福建雄(大鼓)、
仕舞「小袖曽我」は山本章弘・井上裕久、狂言「寝音曲」は善竹十郎・大蔵吉次郎。
「羽衣」は、先週の国立能楽堂開場30周年記念公演で、お能を拝見したばかり。
先週は喜多流の友枝昭世さんのシテで、今回は金剛流で装束を着けず紋付き袴での舞。
手の構えなどがよく見えて、思いかけないところに気づいたりして、それも含めて楽しく拝見。
他も、観たこと・聴いたことがあるものが続いたが、それぞれ印象深く楽しかった。
休憩後の、能「國栖 くず」は、私は初見。 これも楽しく鑑賞。
子方(清見原天皇)がワキ(供奉官人)に伴われワキツレ(輿舁)の輿で登場すると、
直に、前シテ(老翁)が前ツレ(老嫗)と登場。
その後に登場するアイ(追手)が独特で、遣り取り・動きも楽しいが、中入り前に退場。
前シテ・前ツレが退場した後に、後ツレ(天女)が登場し舞を舞う。
そして後シテ(蔵王権現)が登場して御代の将来を寿ぐ舞。
登場人物それぞれに動きがあり、楽しく観られた。
シテ・金井雄資、前ツレ・小倉健太郎、後ツレ・當山淳司、ワキ・森常好、
アイ・野村万蔵と太一郎 など。
囃子方は、松田弘之、大倉源次郎、亀井広忠、金春國和。
終演後、お楽しみ抽選会があって、和気藹々と楽しんだ。
沢山の方が残って抽選会を楽しんでいらしたが、
お帰りになってしまった方に当たることが多かったのは、不思議。 当然、再度の抽選。
でも、籤運の悪い私は残念ながら何も当たらず。
能楽協会主催公演のチケット、能楽師や能楽堂に入っている店から提供の本や扇子などに、
理事長の色紙など、多数。
*****
生紬。 無地。 灰みの深緑色。 (しょうざん)
染名古屋帯。 手描き加賀友禅。 薄紫鼠色地。 飛鶴丸紋。 (能川光陽) (お初)
伊賀組紐。 紺色。 片方に青緑色入り。 (松山好成) (お初)
草木染(竹染)の帯揚げ。 薄い竹色。
ラバーソール台の草履。 濃深緑色の革の天・鼻緒。 (菱屋のカレンブロッソ)
着物は3年ぶりの着用。 3年前の6月に着たら色合いが気になって、
9月それも後半の少し秋めいた頃の着物だわね〜と思って、それ以降6月には着る気にならず、
なのに9月下旬の着る心づもりの日に着物をパスしたりして、暫く着損なっていた。
地味色の着物なので、帯は模様の色合いが明るいものを合わせたのだけれど、柄は少し早過ぎ?
う〜ん.. 気分と季節と、着物って考えさせられることが多い。
2013.9.24 [火]
夏メンテ
夏痩せしなくなったのは、アイスクリームの食べ過ぎらしいことは大分前に気づいたのに、
暑さに負けて、何年たっても懲りずに、ついつい食べてしまう。食べ過ぎてしまう。
同じく大好きだったチョコレートは、いつからか以前のようには食べなくなったけれど、
アイスクリームは、一向に誘惑に勝てなくて..
しかも往々にして1個で止まらず、2個3個と..(汗)
で、今年も、夏痩せならぬ夏太り。 お腹周りがモコモコ、服がキツイ。(涙)
自分でも努力しなくちゃマズイとは承知していても、なかなか思うようにはいかない。
で、少しはどうにかならないかと、トリートメントをしてもらいに出かけた。
まず脚のマッサージ。 凝りのひどかった脚が軽くなって、うれしくなる。
次いでお腹まわりを中心に手入れをしてもらったら、
少しスッキリした気がして(気のせいもあるかもしれないが)、思わずニンマリ。
夏の疲れた肌の手入れもしてもらいたかったのだが、予約でいっぱいだそうで両方は無理とか。
仕方ない。 またの機会に..
銀座に行くならと、その前に今日が最終日の展覧会に滑り込んだ。
「ベニシアと仲間たち展〜猫のしっぽ カエルの手 京都大原ベニシアの手づくり暮らし〜」@松屋。
ゆったりした暮らしが垣間見られ、特にお庭の様子に心が和らぐ。
でも、あの庭を保つには日々の手入れが必須で、ノンビリ暮らしていてはできないでしょうねぇ。
トリートメント後はまた松屋に戻って、茶の葉でゆったりした気分でお煎茶をタップリ。菊のお菓子も。
なのに、何故かタルト・オ・マロンを食べたくなって、ぶどうの樹にも行って、
デザートだけでなく、珈琲も、いつも通りブラックで飲んだ。
家に帰ったら、胃が重い。 続けて濃い煎茶と珈琲を何杯も飲んだせいらしい。
本当に子供みたいと、我ながらいつになっても大人になりきれない自分を猛省。 じゃない..
少し反省。(爆)
2013.9.23 [月]
今月2度目の3連休
仕事をしていた頃と違い、週末も連休も関係ないのに、それでもやっぱり休日は気分が違う。
前の3連休は予定が詰まっていた上、東京には結局来なかったものの台風の上陸まであって、
気分的にも実際にも忙しかったが、今月2度目の3連休は、比較的ノンビリ過ごした。
21日(土)は、疲れ休め。 1日ダラダラ。(苦笑)
でも健康講座には出席。 出かけている人が多いらしく、出席者は25名だけ。
22日(日)は、母の処に行ったら義妹が来てくれていて、久しぶりに会えたのが、うれしかった。
3月の弟の50日祭と、月末の姪(亡兄の上の娘)の結婚式以来だから、半年ぶり。
寂しさは当然あるようだが、元気そうな様子にホッ。
今日23日(月・祝)は、サークル練習に出席。
朝からどんよりとした曇り空で、気温が昨日より6度も低いという急な涼しさで、寒いくらい。
黒い雲に雨が気になったが、帰ってくるまでは降らないだろうと、自転車で往復。
強い陽射しはなく風があったから、気持ちの良いサイクリング。(笑)
先週の練習は、私は能楽鑑賞を優先して早くから欠席予定だったが、台風の影響があったので、
高齢者サークルだから中止したかと思っていたら、予定通りに練習をしたとのこと。
恐るべし高齢パワー!と、感心するやら呆れるやら..(爆)
中途半端な時間に遅いモーニングというかブランチというかを食べたので昼食なしだったから、
帰りに門仲の近為に寄って、粕漬け・味噌漬けの3点盛りで、早い夕食。
今日は、まながつお、鮭、豚だった。
彼岸の中日で大分混んだらしく、漬物の種類が少なくなっていたので、購入は少しだけ。
2013.9.20 [金]
天ぷらで口福
今月の観劇は今日でほぼ終わり、あと能楽祭だけ。
よかったわぁ〜と大満足でニコニコと帰宅する途中、みかわ是山居に寄って早い夕食。
このところ伺うのは昼ばかりで、夜は随分久しぶり。
偶には夜にも、それに、今月までの夏だけの天つゆがあるうちに行きたいし、
月末にはひょっとして終わってしまわないとも限らないからと、入れていただいて大正解。
台風で蓼畑が全滅状態になって蓼が入らないので、夏つゆは、この連休までになりそうとのこと。
因みに、夏つゆは、蓼と枝豆とポン酢.. だから蓼がなければ、作れない。
夜だから当然ランチはない。(笑) で、以前に戻って、見計らい。(今は、お任せと言っている?)
ランチには入っていない雲丹の紫蘇挟みも久しぶりだから、楽しい味が懐かしい。(爆)
間の口直しの野菜が、茗荷から銀杏に替っていて、この店にしてはまだ小さめだが、うれしい。
それに、松茸も食べ納めでしょうねぇと思いながら、いつも通りカボスと塩でパクパク。
選択の野菜は、いつものアスパラと、珍しくシシトウ。
シシトウも年に1度くらいは食べたくて、どうせなら暑い季節のうちにと..
夜の恒例で冷を1合だけ飲んだので、〆の小柱のかき揚げは、これも飲んだ時の常で、天茶。
久しぶりに食べる天茶も懐かしい。(大爆)
狂言を堪能し、天ぷらを堪能し、幸せな一日が終わった。
2013.9.20 [金]
4日目 狂言の会
今日の「狂言の会」で、国立能楽堂の開場30周年記念公演の一応の〆。
(単発では、11月と12月にもあるけれど..)
和泉流「夷大黒」、大蔵流「通円」、和泉流「八尾」、大蔵流「祐善」、和泉流「老武者」の5曲。
5曲全てに囃子が入り、全てでシテが面をつけ、全てのシテが各家の次の当主(候補?)で、
冒頭の「夷大黒」以外は地謡がつき、という特別のオンパレード。(笑)
囃子は、和泉流の「夷大黒」、「八尾」、「老武者」の3曲が、
笛:栗林祐輔、小鼓:森貴史、大鼓:佃良太郎、太鼓:大川典良で、
大蔵流の「通円」と「祐善」の2曲が、笛:成田寛人、小鼓:田邊恭資、大鼓:大倉栄太郎。
「夷大黒」「通円」「八尾」の3曲は観たことがあるが、後の「祐善」と「老武者」の2曲は初めて。
特に「老武者」は、地謡も含め出演の狂言師の人数も多いし、囃子もつくから、
きっと上演自体が少ないのでしょうしねぇ。
まず「夷大黒」。 現世の福を願い、めでたく宝を授かる話。
お参りに行った長者が、見た霊夢に従い、注連を張って神々を勧請すると、
打出の小槌を手に袋を担いだ大黒さまと、釣竿を持ち大きな鯛を抱えた恵比寿さまが現れ、
神の由来を語り、めでたく舞を舞って、宝を授ける。 めでたさ一杯。
シテ/大黒:三宅右矩、アド/長者:右近、小アド/夷:近成。
次の「通円」は、能「頼政」のパロディで、夢幻能の形式に準じた「舞狂言」。
形式はお能に沿っていても、狂言らしく、おかしみのある謡と所作の連続で、
深刻とも言える話なのに、滑稽みがあって何ともおかしい。
大体が、宇治橋完成の供養の際に大勢の客にお茶を点てすぎて死んでしまう.. って、
そんなの無いでしょ.. みたいな感じだし..
シテ/通円の亡霊:茂山正邦、ワキ/旅僧:千五郎、アイ/所の者:逸平、 地謡は七五三など。
「八尾」は、閻魔大王と、八尾のお地蔵さまからの文をもった罪人との、六道の辻での話。
狂言の閻魔さまは、鬼同様に、恐ろしいのに間が抜けたとでも言うような憎めない存在だが、
ここでも、お供の鬼なども連れず1人で登場し、冠も服も地味で、閻魔大王らしくない。
それを罪人に突っ込まれたりして、楽しいおかしさが一杯。
シテ/閻魔大王:野村又三郎、アド/罪人:井上松次郎、 地謡は三宅右矩など。
「祐善」は、「通円」と同じく舞狂言。
傘張りの仕事をしていたが、あまりにも下手で、傘を張り死にしてしまうという突拍子もない話で、
傘(笠)尽くしと傘に関連する言葉が連ねられた謡が、深刻さよりおかしさを醸し出す。
前半と後半に分かれていて、「通円」より更に能の形式に則っていて、
小書「古式」つきなので通常より更に能に近い上演だそうだが、私は初見なので違いは分からない。
でも、途中で眠気が出てしまい、慌てて気を入れた。(笑)
次の機会はいつあるか分からない、もしかしたら無いかもしれないから、見損ないたくないと..
シテ/祐善の霊:大蔵千太郎、ワキ/旅僧:善竹十郎、ワキツレ/従僧:善竹富太郎・大二郎、
アイ/所の者:大蔵基誠、 地謡は大蔵吉次郎など。
最後の「老武者」は、多人数の狂言師による賑やかな曲。
若衆たち(と)の賑やかな宴会、そこでの子方(稚児)の酒宴の場に合わない幼さ、
武器を持った祖父(おおじ 老人)たちの出立や気勢.. 楽しく、おかしい。
萬斎の老人ぶりも秀逸。
シテ/祖父:野村萬斎、アド/三位:石田幸雄、小アド/宿屋:深田博治、
子方が稚児1名、立衆が若衆3名と祖父(シテ以外の)が4名、 地謡は野村又三郎など。
*****
4日間の記念公演を堪能して大満足だったけれど、難を言えば、
この4日間で万作さんを観られなかったのが、私には何としても残念!だった。
(「老武者」の後見をなさっていて、お元気なご様子.. だからなお一層.. )
初日に「萩大名」を演じた大蔵彌右衛門さん(大蔵流宗家)の家は、千太郎さんなどがまた出演。
でも、2日目の「鶏聟」の山本東次郎家と、3日目の「庵の梅」の野村萬家は、
この狂言の会には出演なし。 私はどちらも観られたから、その点では文句ないけれど..
*****
記念公演でも狂言だけの会だから、着物は少し気軽に、ひなや伊豆蔵明彦の創作紬きもの一式。
草木染(丁子染)の生成り地に黒の縞格子の紬訪問着。 着物地と同じ生地の帯締め。
草木染の灰茶色の濃淡ぼかしの袋帯。 草木染の灰茶色の帯揚げ。
合わせて、ひなやの生地の鼻緒の草履。
個性的な紬だけれど、見ても着ても普通の着物(笑)で、お洒落感もあるが、
広幅の生地で背縫いも脇縫いもなく、縫い代の始末などが洋服仕立てみたいなミシン縫いだから、
気分的に気楽で、ざっくりした紬地だし、訪問着でも普段着!の感じ。(爆)
2013.9.19 [木]
18日は展覧会に
3日連続の能楽鑑賞で、存分に楽しんだものの、疲労感もあって、
しかも3日目は眠そびれて2〜3時間の睡眠だったから18日は惰眠を貪っていたが、
「ルーブル美術館展」が会期末だと気づいて、午後ゆっくりした時間から出かけることにした。
着いたのは3時半で、もう空いているだろうと思ったのに、待ち時間10分というのに驚いたら、
月に1度のシルバーデー(毎月第3水曜日)とかで、高齢者は無料の日だった。
無料でも混雑具合を考えたらシルバーデーは避けたいと思う。 覚えていられるかしら?
人の後ろやら間から見たりしながらで、一通り見るのに1時間近く掛かったが、
出口に行ったらもう空いていたので、もう一度一回りして心ゆくまで鑑賞。
閉館までまた1時間掛けて計2時間の美術鑑賞。 満足したけれど足が棒。 疲れた〜(笑)
帰りに日本橋で途中下車して、「日本伝統工芸展」にも寄った。
時間が足りないのは明らかなので、取り敢えず染織部門だけ拝見。
くみひもの松山好成氏からご案内をいただいたので、入選なさったのだろうと思っていたが、
最初に見た新館には無く、聞いてみたら本館にも染織の展示があるそうなので、慌てて移動。
本館でも2つのコーナーに分かれていたが、新館寄りのコーナーで見つけてニコリ。
それにしても、訪問着、着尺、帯.. 本当に、素敵な作品がいろいろ。 眼福、眼福。
2013.9.19 [木]
記念公演3日目
3日目の17日は、1日目と似通った印象の番組構成。 2日目は独特だったけれど..
能・宝生流「鶴亀」、能・喜多流「羽衣」、狂言・和泉流「庵の梅」、半能・観世流「石橋」。
お能は3曲とも小書付きで、「鶴亀」は「曲入」、「羽衣」は「舞込」、「石橋」は「大獅子」。
「羽衣」は物着だし、「石橋」が半能だから、中入りの無い一幕物だけなのが珍しい。
アイが出るのも「鶴亀」だけで、それも冒頭に皇帝の御幸を触れて直ぐに退場。 他の曲ではなし。
まずは、おめでたい能「鶴亀」。 シテは直面の皇帝で、2人の子方が鶴と亀。
この日はこれだけ初見で、知識がなかったが、どうも直面ものの1曲らしい。
ご高齢のシテが橋掛かりにご登場から本舞台までの間で「拝見できるのはこれで最後かも」と思う。
その後も1畳台への上り下りなどハラハラ.. でも途中から段々動きが滑らかになって来て、
「動けるじゃないですか」と思っているうちに終わる気がするのも、いつも通りかも..(笑)
勝手にハラハラしたものの、子方の可愛らしい舞ともども、楽しく拝見。
シテ/皇帝:近藤乾之助、ワキ/臣下:福王茂十郎に和幸・知登の御曹司2名ほかで多数、
アイ/官人:野村又三郎。 地頭は大坪喜美雄。
笛:一噌庸二、小鼓:大倉源次郎、大鼓:山本哲也、太鼓:三島元太郎。
能「羽衣」は、シテによっての印象の違いが大きい気がする。 今日のシテは、友枝昭世さん。
華やかな天冠をつけた天人が、返してもらった羽衣を身に着けて、
華やかに軽やかに、本舞台で舞い、舞いながら橋掛かりに行き、そして幕入り。
序ノ舞、破ノ舞、そして最後は小書「舞込」により舞いながらの幕入りで、
本舞台に顔を向けたまま背中から幕入りするのが、とても印象的。
シテ/天人:友枝昭世、ワキ/漁夫白龍:宝生欣哉、ワキツレ/漁夫:大日方寛・御厨誠吾。
笛:一噌仙幸、小鼓:林吉兵衛、大鼓:亀井忠雄、太鼓:観世元伯。 地頭:粟谷能夫。
狂言「庵の梅」は、女性しか出てこない狂言で、ちょっと特別感がある。 現行曲では唯一だそう。
庵に咲いた梅を愛でに訪ねてきた里の女たちと、老尼お寮の交流。
詠んできた和歌を披露し、短冊を梅の枝に結び、酒宴で舞を舞う女たち。 お寮も舞って..
優しい交流のひとときが観る方にも伝わってくる感じで、こちらの心もほっこりしてくる。
「三老曲」の1つで重い習の曲だそうだが、確かにシテの老女次第の印象がある。
野村萬さんの老女が可愛らしく、この役は今では萬さんが一番似合うように思いながら楽しんだ。
シテ/老女:野村萬、アド/里の女:万蔵、小アド/里の女:多数。 地頭:野村又三郎。
笛:一噌仙幸、小鼓:林吉兵衛、大鼓:亀井忠雄、太鼓:観世元伯。
〆の「石橋」は半能で、勇ましい獅子の舞だけだから、さしずめ見どころ凝縮のダイジェスト版。(笑)
それも小書「大獅子」で、親の白獅子と子の赤獅子2人ずつの計4人が舞い、牡丹に戯れるので、
いや〜 豪快・勇壮.. 素晴らしくダイナミック! 見応えあって気持ちよく終演。
シテ/白獅子:観世銕之丞、ツレ/白獅子:片山九郎右衛門、ツレ/赤獅子:観世喜正・梅若猶義、
ワキ/寂昭法師:宝生閑、 地頭:野村四郎。
笛:松田弘之、小鼓:幸正次郎、大鼓:柿原崇志、太鼓:小寺佐七。
3日連続の公演を堪能して、観ることができた幸せを感じながら、大満足で帰宅。
素晴らしい出演者に、観る私の意識もどこか違うのか、息を詰めて観る感もあり、
通常より曲数が多く長時間なこともあって、少し疲れたけれど、心地よい疲労感。
*****
南風原花織。 単色。 明るめの紺色。
八寸帯。 紹巴。 灰紫色地。 獅子狩文。 (志まや) (お初)
伊賀組紐。 白色、片側に黒色暈し入り。 (松山好成)
縮緬の帯揚げ。 薄ベージュ色。 青海波しぼ。 薄茶瓢箪柄絞り入り。
白色の天・黒色の巻・灰色の鼻緒・赤い前坪の草履。 (伊と忠)
2013.9.19 [木]
記念公演2日目
2日目の16日は、台風上陸の報に、心配をしながら、それでも、どうにかなるだろうと出かけた。
天候と交通事情で諦めた方もいらしたようで、見所は多少の空席はあったものの、
思った以上に入っていて、私と同じで観損ないたくない人が多かった模様。
着物の方が多かった前日と違い、着物の方は流石に一人しか見かけなかった。
能・観世流「住吉詣」、狂言・大蔵流「鶏聟」、能・金春流「正尊」。
お能は2曲とも多人数もので、舞台狭しとばかりに、舞ったり戦ったりだが、雰囲気は大分違う。
私はどちらも初見だったので珍しさも加わって、楽しく鑑賞。
能「住吉詣」は、光源氏と明石の君の住吉明神での遭遇と、つかの間の交流。
本舞台と橋掛かりに出る2つの作り物、夫々の装束の違いも楽しく、華やか。
牛車で登場の光源氏一行は童も含め多数の随行者、船で参詣の明石の君はひっそりの感。
子方は童の他に2名の随身が登場し、この随身の扮装が独特で目を引く。
童の中ノ舞、小書「悦之舞」により明石の君の序ノ舞に光源氏が加わっての相舞など..
シテは明石の君だが登場は遅く、早くから登場するツレの光源氏の存在感が強かった。
シテ/明石の君:大槻文蔵、ツレ/光源氏:梅若玄祥、ツレ/惟光:武田志房、
ワキ/住吉の神主:福王和幸、アイ/社人:山本則孝で、
他にも多数の従者に、2名の侍女と多人数。 地頭は浅見真州。
笛:藤田六郎兵衛、小鼓:曽和正博、大鼓:國川純。
能「正尊」は、頼朝・義経の不和で、討っ手の正尊と義経を守護する弁慶を中心とした攻防。
初めから違約を承知で書いた起請文を読むシテ・正尊の独吟、その起請文の物々しさ、
義経方と正尊方の戦い、間には静の中ノ舞もあり、見応えがあった。
義経の存在感が薄かったのが、少し..だけど..
弁慶と正尊のどちらが起請文を読むかによって、シテとツレが代わるらしく、
小書「起請文」のため、金春流の常と違い、この日は正尊がシテで弁慶がツレ。
シテ/土佐坊正尊:金春安明、ツレ/武蔵坊弁慶:本田光洋、ツレ/源義経:金春憲和、
ツレ/静御前:山井綱雄、ツレ/姉和光景:辻井八郎、アイ/召使の女:山本則秀など。
義経郎党と正尊家来も多くて賑やかな舞台。 地頭:高橋汎。
笛:松田弘之、小鼓:幸正昭、大鼓:亀井広忠、太鼓:桜井均。
間の狂言「鶏聟」は、婚礼後に吉日を選んで初めて妻の実家を正式訪問する「聟入り」の男が、
でたらめな作法を教えられて、馬鹿げた作法で訪問するが、
驚きながらも、この正直な律義者の聟に恥をかかさぬよう、合わせる舅の優しさ、愛情。
2人で鶏の真似をする派手な動きの滑稽さ、可笑しさ。
でも、どことなくほのぼのして、いつ観ても楽しい。
シテ/聟:山本則俊、アド/舅:東次郎、アド/太郎冠者:則重、アド/教え手:泰太郎。
地謡つきで、則孝・則秀など。
2013.9.19 [木]
15日から3日連続の能楽三昧
今月が、国立能楽堂開場30周年記念公演のメインで、1週間に4日間の特別企画。
3日連続の能楽公演と2日空けての狂言の会。
4月から記念の企画公演がいろいろあって、どれも堪能したけれど、
今月の記念公演の凄さったら、素晴らしい!の一言。
お祝いにお馴染みの曲から特別の機会でなければ観られない上演の稀な曲まで、曲数も多く、
出演者も能楽師・狂言師・囃子方までご宗家・ご当主・重鎮などを中心に充実していて、
常とは違う高いチケット代も仕方ないかと納得しながらの必死のチケ取り。(笑)
席を取れてよかったと思ったが、観に行って、更に、観ることのできた幸せを感じた。
1日目は、観世流「翁」、能・観世流「楊貴妃」、狂言・大蔵流「萩大名」と、能・金剛流「土蜘蛛」。
厳かに「翁」で始まるのが記念公演らしくて、こちらの気持ちもキリリとしてくる。
露払いのような千歳の舞に続き、厳かな翁の舞、そして三番三の舞と、三者三様の舞。
翁:観世清和、三番三:山本東次郎、千歳:山階彌右衛門、面箱:山本凜太郎、地頭:観世銕之丞。
笛:藤田六郎兵衛、小鼓:大倉源次郎ほか2名、大鼓:安福光雄。
ついで、私は初見の、能「楊貴妃」。 この日は「干之掛」と「うてな留」の2つの小書つき。
玄宗皇帝が楊貴妃の死を深く嘆き、仙術を会得した方士に楊貴妃の魂魄の在り処を訪ねさせ、
方士はついに常世の国、蓬莱宮まで行き、漸く楊貴妃に会うことができ.. という筋。
中入りの無い一場もので、生者必滅、老少不定を語り、比翼連理の昔を懐かしんで優雅に舞う。
シテ/楊貴妃:梅若玄祥、ワキ/方士:宝生閑、アイ/常世の国の者:山本則俊、地頭:観世喜正。
笛:一噌庸二、小鼓:観世新九郎、大鼓:亀井忠雄。
次の狂言「萩大名」は、大蔵流宗家のシテ。
ほとんど同じような顔ぶれで先週それも同じ国立能楽堂で観た印象がまだ鮮明。
今回の方が少しだけアクが強くなくて、どこかホッとしながら観ることができた。(笑)
最後は、能「土蜘蛛」で、「千筋之伝」と「ささがに」の2つの小書つき。
「千筋之伝」つきなので投げる蜘蛛の糸が多く、常でも派手な曲が更にダイナミック。
本舞台でも橋掛かりでも惜しむことなく投げて、舞台にもワキ・ワキツレにも何重にも絡み付いて、
白い蜘蛛の糸が舞台を飾るが如くで、記念公演らしい華やかさもタップリ。
アイ狂言の蟹の精も愉快な蟹ぶりで楽しい。
「ささがに」が蜘蛛の別名と分かったのも、ちょっとうれしかった。
シテ:金剛永謹、ツレ/頼光:豊嶋三千春、ツレ/胡蝶:金剛龍謹、ワキ/独武者:福王茂十郎、
アイ/蟹の精:茂山千五郎・七五三、他にもツレの従者、ワキツレの従者3名。地頭:宇高通成。
笛:杉市和、小鼓:曽和正博、大鼓:河村総一郎、太鼓:金春國和。
いい公演で大満足! でも充実した5時間の公演をしっかり観たら、疲れた〜(笑)
今月の記念公演は、能楽を堪能できてうれしいけれど、疲れるのだけが少し問題。(苦笑)
*****
色無地。 1つ紋入り。 緑みの藍色。 草木お茶染め・万葉の心。 (お初)
袋帯。 青磁系の金箔。 唄絵本散しに能面。(橋本?「塗金引箔」「翁」) (お初)
五嶋紐。 江戸本高麗。 白地に春光箔。 (銘つぼたれ)
縮緬の帯揚げ。 極薄い青磁色。 金糸の七宝柄など入り。
利休バッグ。 薄茶色。 疋田と葉柄の市松。 (伊と忠) サブにお召し地の中型トートバッグ。
透かし織り雨コート。 薄紫・薄い黄水仙色。
台風接近で天気が心配ながら、外出準備をする頃の様子ではどうにか大丈夫そうだし、
記念公演の初日だしと、やはり着物で行こうと急いで着替えて出かけた。
冒頭の「翁」に因んで「翁」という帯を下し、着物も合わせて一つ紋入りの無地を下した。
雨風は問題なかったものの、蒸していて、暑かったし、
麻でなく楊柳地の長襦袢のためもあってか、帰宅したら汗が凄くて参ったけど、お祝いだから..
汗は、温度・湿度のせいだけでなく、帰りに糖朝で熱い麺などを食べたせいもあるかも..
2013.9.16 [月]
14日は墓参り
父の命日なので、母と姉夫婦と一緒に墓参りに出かけた。
本来なら30年祭(神道だから)の年だけれど、兄が亡くなってしまったので、
細やかながら私たちだけで、お墓参りと直会代わりの食事。
命日を覚えていてくれて一緒に行く予定だった義妹は、孫の初宮参りと重なってしまい、来られず。
天気を心配していたが、幸い好天で暑いくらい。
長く歩くのは無理だから車椅子で、遮熱効果を謳った晴雨兼用の傘を差してもらう。
どうにかお墓参りを済ませて、ホッとした様子に、こちらもホッ。
昼食に椿山荘に行ったが、時間がはっきりしないので予約してなかったら、
世間では3連休の初日、しかも大安で結婚式などお祝い事が多いようで、超満員。
インフォメーションで頼んだらカウンターなら和食の席が取れるというので、またホッとした。
カウンターなのでこちらの様子も見えるから、年配の板さんが母の料理に気配りをしてくれ、
1人だけ違う御膳にした義兄にも少しサービスしてくれて、怪我の功名というか、いい食事ができた。
母の移動は、ありがたいことに義兄が車で送迎してくれるので、助かっている。
母の処まで片道2時間はかかるようだから申し訳ないけれど..
ゆっくりした食事が済んだ後は、いつものように私も同乗して母の処まで行って、
母が落ち着くのを見てから、我が家の前を通って下してもらったので、私は楽ができたのに、
家に着いたらドッと疲れが出て、座り込んでしまった。
母のできることが減ってきて、食事やら何やらの世話も段々多くなり大変になってきている。
でも、気を取り直して、健康講座には出席。 帰ってシャワーで汗を流したら、もうグッタリ。
2013.9.16 [月]
12日・13日は、文楽「伊賀越道中双六」
今月の文楽公演は、竹本義太夫300回忌記念の通し狂言「伊賀越道中双六」。
第一部と第二部に分かれているので、できれば続けて観たいとは思ったものの、
腰痛持ちだし、体力・気力に不安があって、2日掛けて観ることにした。
やっぱり文楽は、いいわねぇ〜 好きだわぁ〜 と堪能。
13日に偶然お会いした方が、更に初日と楽日には通し観劇だそうで、お元気ね〜と感嘆。
12日に第一部で、「和田行家屋敷の段」から「千本松原の段」まで。
人気の「沼津の段」(「沼津里」・「平作内」・「千本松原」)があって、
「千本松原」を住大夫さんが語るためもあろうが、全日とも売切御礼の人気。
住大夫さんのお声は、病気をなさる前の全盛期に比べれば小さく弱いけれど、
あの頃の迫力は凄過ぎとも言えるし(笑)、病後初めて聞いた時よりは大分出ていて、ホッ。
全盛期に比べて迫力が無いという方、前回よりは声が出ていると喜ぶ方、いろいろなのも面白い。
第二部は翌13日に、「藤川新関の段」から「伊賀上野敵討の段」まで。
売り切れの第一部に比べ、平日なら席があるらしいが、でもギッシリ入っていた。
久しぶりの「岡崎の段」が聴き応え・観応えがあって、哀しいけれど面白い。
切は嶋太夫・富助で、その前は呂勢大夫、後は千歳大夫。
人形遣いは、蓑助が「沼津」の娘お米、文雀が「藤川新関」・「岡崎」の娘お袖。
和生がお谷と呉服屋十兵衛、勘十郎が親平作と山田幸兵衛、玉女が唐木政右エ門、
清十郎が和田志津馬など。 徐々に世代交代が進んでいると実感。
*****
両日とも着物で出かけたが、雷雨が心配で当初の予定から変更。
12日
上代お召し(単衣)。 花織風? 灰色地に黄土色入り。 (木村竜之「花楼漫」)
名古屋帯。 夏紬。 茄子紺色。 灰みの紺の暈しの丸。
五嶋紐。 錆納戸(渋い青緑)色。
絽の帯揚げ。 灰色。 水・草花柄織り込み地に、灰色の蔓柄入り。 (前日と同じ)
13日
丹後・花織(単衣)。 草木染(ラベンダー染)。 無地。 灰みの赤紫色。
八寸帯。 灰白地。 紗博多「風紗」。
五嶋紐。 薄灰紫色?に、白・薄紫・薄緑入り。
絽の帯揚げ。 極薄緑色の暈し。 薄紅・薄桃色の暈し入り。 (渡敬)
2013.9.16 [月]
11日は「枕慈童」を観に
連日出かけてバタバタしているうちに、溜めてしまった日記をまた遡って、備忘録。
11日は東京能楽囃子科協議会の今年の3回目の定式能があったので、観に行って来た。
番組は、まず舞囃子が3曲で、「放生川」(観世流)、「源氏供養」(喜多流)、「現在七面」(観世流)、
一調「松虫」は、観世流の謡と大蔵流の小鼓。
休憩後に、狂言・大蔵流「萩大名」と、能・喜多流「枕慈童」。
久しぶりに正面席2列目中央という真正面で、友枝昭世さんのシテで能「枕慈童」を堪能。
大蔵流宗家の狂言「萩大名」は、まるで田舎者?とでも言うようなシテ/大名の装束に、
あらっと思ったら案の定、そんなに馬鹿っぷりを強調しなくても..と、アクの強さにウンザリ気味。
和泉流だけでなく、同じ大蔵流でも東次郎家や茂山家だと大分違うし、
流というより家により雰囲気が違う印象。 もしかしたら地域差もあるのかしら?
*****
泥大島紬(単衣)。 茶黒地。 色々の柄が段に織られたもの。
名古屋帯。 夏紬。 生成り。 蛙柄(石塚さんの墨絵)。 (アトリエ・Kinami)
京組み紐(吉田紐)。 青灰色・辛子色・生成り。 撚り房。 (須恵工房)
絽の帯揚げ。 灰色。 水・草花柄織り込み地に、灰色の蔓柄入り。
ラバーソール台の草履。 濃深緑色の革の天・鼻緒。 (菱屋のカレンブロッソ)
雨になるとの予報に、予定を変更して大島紬。 雨なら蛙と、石塚さんの墨絵の帯。
草履も雨模様時用のにしたが、用意がよかったためか降られず。(笑)
帯締めは、買ったまま数年締めなかったのを6日に使ったら気に入って、続いての使用。
何故こんなに長い間使わなかったのか..我ながら不思議。(爆)
2013.9.10 [火]
悪の華
昼の部に続いて、大歌舞伎の夜の部を観に新橋演舞場に出かけた。
「悪の華 2輪」を謳った新橋演舞場の大歌舞伎は、昼夜とも幸四郎が悪役を勤めているが、
夜の部の「不知火検校」は、私も観たことが無く、楽しみに観に行った。
昭和に3回、先々代の勘三郎の主役で上演されただけで、36年ぶりの上演なのだそう。
劇場に行く前に、また、いわて銀河プラザに寄って、小岩井農場のソフトを食べて、
期間限定の出張販売の「山桑茶」や「ブルーベリーのことこと煮」を買ったりしてから、劇場へ。
6日の昼の部で空席が多くて驚いたのだけど、今日の夜もやっぱり空席が多い。 何故かしら?
幸四郎より息子の染五郎の方が観たい? 勢揃いの花形を観たい? 歌舞伎座に行ってみたい?
歌舞伎としては、花形歌舞伎と比べ、どちらがいいともいえないくらい、こちらもいいのに..
昼の部のお数寄屋坊主の小悪党・河内山は、悪党でも愛嬌があって胸のすくところもあるが、
夜の部の「不知火検校」は、大悪党で、最後に破滅するまで悪事がどんどん大きくなっていく。
さながら悪のクレッシェンド。
こんな悪党が実際に居たら堪ったものじゃないが、歌舞伎なら、呆れながらも笑って?観られる。
見どころも多く、長く上演されなかったのが不思議なくらい。
ひょっとしたら、これから幸四郎の持ち役・当たり役になりそうな気もした。
幸四郎の他、橋之助・彌十郎・亀鶴などが悪役、魁春・翫雀・孝太郎などが翻弄される役、
あと、秀太郎、左團次、友右衛門、高麗蔵、巳之助、壱太郎など。
〆は、馬が秀逸な「馬盗人」。
これにも、朴訥な百姓を騙す悪人が出るが、陽気なならず者。
舞台美術も話の筋も明るく牧歌的で、「不知火検校」の気分を引きずらないで済むのがうれしい。
ならず者の悪太は、憎めない陽気さが楽しいが、今まで三津五郎しか演じていない。
病気休演で一気に期待が萎んでしまったものの、
先に観た方が楽しまれたというので気を取り直したが、ホント、悪くない。
でも、やっぱり次は三津五郎で観たいわぁ。
ならず者・悪太を雁雀が代演(←百姓・六兵衛)、六兵衛を橋之助(雁雀の代わり)、
ならず者・すね三を巳之助。
評判の馬は、筋書によれば、大和屋のお弟子さんの坂東大和と八大。
*****
結城紬(単衣)。 薄深川鼠色。 雲取・流水・草花文。 (おく玉)
八寸帯。 紋博多。 白地、多色の縞。 「恵比寿細工」
五嶋紐。 焦げ茶色、白・茶色入り。
絽縮緬の帯揚げ。 海老茶色。 絞り入り。
甘茶色?のひなやの鼻緒の草履。 明るい藍色の台。
2013.9.9 [月]
秋を感じる
ここ数日の涼しさに、ホッと一息ついている。
これなら大丈夫だろうと、午後のサークル活動に自転車で出かけた。
少し気温が低めな上、真昼でも真夏とは違い陽射しが幾分か柔らかで、適度な風があって、
涼しくて、自転車を走らせていても止まっても、汗が出ない。(喜)
また週の後半から暑くなるらしいから、つかの間の涼しさかもしれないが、
着実に秋になっていくのを感じて、うれしい。
*****
サークルでオリンピックが話題になった。
見たいわぁ! という方、 私はもう見られそうにないわという方、目標ができたという方..
見られるように、せめてそれまでは元気でいたいということで話が合った。
段々、そういう年齢になってきた。
2013.9.6 [金]
大歌舞伎・昼の部
花形歌舞伎に続き、大歌舞伎@新橋演舞場を観に行った。 まずは昼の部。
新・歌舞伎座のこけら落とし以降、演舞場での初めての歌舞伎公演だから、
行くのは2月の歌舞伎以来で、いわて銀河プラザで小海鮮丼などを買って行ったのも久しぶり。
「元禄忠臣蔵 御浜御殿綱豊卿」、「男女道成寺」、「天衣紛上野初花 河内山」の3狂言。
昼夜全席売り切れの歌舞伎座の花形歌舞伎に比べ、この日は空席が結構多くて少し寂しかった。
「御浜御殿綱豊卿」は、三津五郎の病気休演で、綱豊卿を橋之助が初役での代演。
富森助右衛門を雁雀、新井勘解由を我當、御祐筆江島を魁春、中臈お喜世を壱太郎など。
橋之助って、私には一直線一途が合う印象があって、本心を肚に隠した役は、どうも..
やっぱり助右衛門の方が合っているわねぇと思いながら観ていた。
でも気づいたら橋之助は東京では助右衛門も演ったことが無いみたい。 そうなのか〜
橋之助から代わった雁雀の助右衛門も、ちょっと..
我當の勘解由は、いつも雰囲気があって、好き。
舞踊「男女道成寺」は、白拍子桜子実は狂言師左近を橋之助、白拍子花子を孝太郎。
「道成寺」ものの中では上演頻度が少なめだが、
「二人道成寺」と「奴道成寺」を合わせたような印象を持っていて、今回も同じ印象。
「河内山」は、「上州屋質見世」より「松江邸玄関先」まで。
幸四郎の河内山で、後家おまきを秀太郎、和泉屋清兵衛を東蔵、高木小左衛門を左團次、
松江出雲守を雁雀、宮崎数馬を高麗蔵、腰元浪路を壱太郎、北村大膳を錦吾など。
「松江邸」だけでなく「上州屋」からだと、筋が分かり易く、河内山の変化も楽しめる。
*****
終演後に、また茶の葉@松屋に行ったが、お待ちの方もいらして入れそうにない。
火曜日には「池波正太郎展」に行って時間調整したけれど、もう時間を潰すところがないので、
レストラン街の明月庵田中屋で早い夕食。 旬の御膳をいただいたが、早い時間なのでお酒なし。
茶の葉をもう一度覗いてみたら幸い空席があったので、気になっていた抹茶シェイクを試した。
美味しいけれど、和三盆が効いていて私には甘かった。
飲み物の甘いのは苦手なのに、日本茶と甘さが結びつかずに頼んだから..
*****
塩沢絣(単衣)。 藍色地、黒・鼠縞。 黒の飛び柄。
名古屋帯。 夏紬。 藍色。 白地の半円に蔓草?柄。
吉田紐(京組み紐)。 青灰色・辛子色・生成り。 撚り房。 (須恵工房) (お初)
綸子の帯揚げ。 渋青色。 水紋・草花柄織り込み、灰色の蔓。
籐網代台の草履。 印傳セーム皮漆塗の鼻緒。
2013.9.5 [木]
フレンチでランチ
お盆前に真楽メンバーとご一緒に伺ってから、もう3週間余経ったので、ご挨拶・お礼がてら、
メルヴェイユでフランス料理のランチをいただいた。
オードブルは、パースニップ(白にんじん)のムース、たいら貝、貝のジュレなどのにした。
ふわふわの泡のソースに、下にはたいら貝とサラダ菜の緑のソースで、彩ともども楽しい。
魚は鱸。 もう詳細は忘れた(汗)が、これも軽やかな印象だった。
肉は、鶉だったので、静岡の銘柄豚のLYB豚(ルイビブタ・ルイビトン)にした。
付け合せは、カボチャのグラタン?に、ズッキーニ、トウモロコシ..等々の夏野菜。
追加料金の記載があったが、トリがダメなので追加料金なしでサービスしてくれた。
ありがたいこと。
〆は、無花果の赤ワインコンポートに黒胡椒のアイス添えと、エスプレッソコーヒー。
その前に、サービスしてくれたプチデセールの韃靼蕎麦茶のブラマンジェ・塩アイス添えもペロリ。
サービスのウェルカムシャンパンの他、白ワインを追加して、美味しく飲み・食べて、満腹・満足。
*****
ついで、安野光雅が描いた「御所の花展」@高島屋に寄って来た。
見知った花、名ばかりで見たことの無い花、名前も知らなかった花.. いろいろな四季の花々。
御所には自然が残っていると聞いていたけれど、見事に手入れされた自然の森・庭らしい。
花の絵を観て回っていると癒されたので、滅多に買わない図録も買ってしまった。
疲れた時などの、いい友になってくれそう。
2013.9.4 [水]
陰陽師 滝夜叉姫
前日に続いての花形歌舞伎見物で、夜の部の新作「陰陽師 滝夜叉姫」を観て来た。
夢枕獏の小説「陰陽師」シリーズの「滝夜叉姫」を原作に、歌舞伎化したもので、
新装なった歌舞伎座での初の新作歌舞伎。
幹部俳優の出演がなく、花形俳優が総出演の感じで演ずる新作なので、
今後の歌舞伎を担う役者たちへの期待と相俟って、楽しみに出かけた。
(猿之助が居ないのが少し寂しいと思いながら..)
陰陽師・安倍晴明を染五郎、滝夜叉姫を菊之助、平将門を海老蔵、俵藤太藤原秀郷を松緑、
興世王を愛之助、源博雅を勘九郎、桔梗の前を七之助。
当て書きした?と思うくらい台詞が役者に合っていて、観ていて舞台にすんなり入り込める感じ。
場面転換が早く、それぞれに見せ場があるので、観客の好みは役・役者に分かれそうだが、
どの役者の贔屓でも満足できそうに上手くできている。(笑)
あと、團蔵、権十郎、亀三郎、亀寿、市蔵、亀蔵、新悟などに、若手が多数。
なかで、亀蔵の蘆屋道満のおどろおどろしさが楽しく、得な役。(爆)
こういう話は歌舞伎向きだと思いながら、楽しく見物。
ただ、場面が多く転換が早いため、飽きさせない反面、忙しない感じも否めない。
いずれ再演の時には、もう少し整理、変更がありそう。
*****
大島紬(単衣)。 緯・絹、経・綿。 泥染。 黒に白灰の横絣「霞」。
八寸帯。 京くみひも三軸組織。 濃淡青色。 斜め織。
(染色・三田清冶、組織・室門耕一郎「綾ひと衣」)
五嶋紐。 灰みの青色に、薄桃色、生成り。 (お初)
絽の帯揚げ。 浅葱色と薄空色の大きな市松。 蜻蛉柄入り。
雨模様なので、大島紬。 でも木綿の入っている方が少し涼しいかと、絹・綿のもの。
帯は前日と同じ手の、色違い・織違い。
2013.9.3 [火]
花形オールスターズ
今月は、文楽があって、歌舞伎も2ヵ所、国立能楽堂も30周年記念で観たいものばかりな上に、
他にも能楽2公演のチケットを早くに取っていてと、盛り沢山。
今年は新国立劇場のオペラ・バレエのシーズン開幕が遅めで助かったけれど、
気づいたら、能楽・文楽・歌舞伎と、和の伝統芸能の予定がギッシリ。
あまり無理は禁物と落語は諦めたのだし、体力が続くことを願っている。(苦笑)
時々の休みを挟みつつ暫く続く観劇の初めは、歌舞伎座の花形歌舞伎。
花形といわれる年代の役者がほぼ勢揃いで、さながら花形歌舞伎役者オールスターズ。(笑)
これで、襲名披露公演中の猿之助(←亀治郎)が居たら、全員集合?なんだけれど..
今日は昼の部で、通し狂言「新薄雪物語」と、舞踊「吉原雀」。
何度か観たことはあるのに、「新薄雪物語」って、どんな話だったかしら?状態で、
筋を読んでも、すぐに思い出したのは合腹と三人笑いくらい。
序幕の「花見」は、勘九郎の園部左衛門と梅枝の幸崎・薄雪姫で、
七之助の腰元・籬と愛之助の奴・妻平の取り持ち。
花形向きの場面なのに観ていてドキドキ・ワクワクしないのが.. う〜ん..
妻平・籬に、菅原の加茂堤の桜丸・八重を思い出すけれど.. ちょっと..
でも、愛之助の妻平は格好いい奴ぶりで、別格にお見事。 この顔ぶれの中では尤もかも..
「幸崎邸詮議」と続いての「園部邸広間」と「奥書院合腹」は、悪くないわねと、じっくり見物。
染五郎の園部兵衛、松緑の幸崎伊賀守、菊之助の園部奥方・梅の方の「合腹」が期待以上で、
難しい3人笑いも思っていたよりずっといい。
あと、海老蔵が国崩しの悪役・秋月大膳と捌き役の葛城民部の2役で、
家橘の来国行、亀三郎の団九郎、亀蔵の大膳の弟・秋月大学、吉弥の幸崎奥方・松ヶ枝など。
ついで、勘九郎・七之助で舞踊「吉原雀」。
息の合ったいい踊りなのに、途中からウトウトと居眠りつきになってしまい、
新薄雪物語は眠らずに見たのに、私はやっぱり踊りが分からないのだと再認識。(苦笑)
*****
この日に気になったのは、団体さん。
3階B席の7割に団体さんが入っていて、なんと序幕1幕だけの見物でご退場。
その後はポカッ〜と空席のままなのには唖然とした。 ツアー客らしいけれど..
もう少し少なければ、旧歌舞伎座でもあったけれど、あれだけ空席になると違和感が大きくて、
いくら営業上は問題ないのかもしれないと言っても、雰囲気を壊すわね〜
安い席に初めから売り切れが多かったのは、営業を頑張った結果かとは思っていたけれど、
全日売り切れで後ろの幕見席に入った人はどんな気がしたかしら? などとも思い、
あれは無いわよね〜と憤然たる気持ちになってしまった。
*****
結城縮(単衣)。 黒地。 地空き。 (龍田屋)
八寸帯。 京くみひも三軸組織。 辛子色系。 変わり斜格子。
(染色・三田清冶、組織・室門耕一郎「綾ひと衣」)
五嶋紐。 上下が黒色、間は生成りで、2色3段のもの。
絽縮緬の帯揚げ。 黒色。 薄茶色の小さな野菜が列になった柄。
アタ編の草履。 梅茶色の台。 白黒格子の鼻緒。 巻は白革。
アタ織り網代トートバッグ。 内側は多色の銘仙。
9月なので、単衣の着物。 夏物(薄物)と単衣の差は、単衣と袷の差ほどないから、暦通り。
帯は、まだ暫くは夏物。 それも、九寸名古屋帯でなく今日は八寸にしてしまった。
合わせて、小物も単衣・夏用。
終演後に、お遣い物に予約していた最中を受け取りに空也まで歩き、
池波正太郎展@松屋を見て回り、呉服店2軒に寄り..と動き回ったら、
帰宅時には汗でぐっしょり。 洗えるものは、直ぐに洗濯。
2013.9.2 [月]
受付
還暦を過ぎた人の生涯学習、生き甲斐作りの場として、区の自悠大学というのがあって、
開講式の受付を所属サークルが担当。
会場が家の近くなので、私も早くから担当を仰せつかっていたが、
正午12時集合との指示だったので、1時開始と思っていたら、開始時刻は午後1時半。
朝からアレコレしていたら遅くなってしまって、直前に飛び出したものの、滑り込みアウト?
でも、受け付け開始は、開講1時間前の12時半からだから楽勝。
名簿をチェックし資料などを渡すだけなのに、早くから受付を始めるのね〜と思ったけれど、
高齢者で人数も多いから時間がかかるのだと納得。
開講式の後の、開講記念講演会のゲストスピーカーは、区内居住というギニアのサンコン氏。
受付の終わった私たちも講演会は会場最後列で拝聴。
午後あまり遅くならないうちに帰って来たのに、何だか疲れた。 弱いなぁ、私。
2013.9.1 [日]
もう9月とは思えぬ暑さ
今日9月1日は防災の日。
我が家の散らかり具合は災害時の障害だらけと、また反省するも..
予定は何もないけれど、この暑さで身体を動かしての片づけはツライ。
午後になって漸く、先週の木曜日の夜から風通しのため吊るしっ放しの着物などを片づけた。
場所が無くて頻繁に通る廊下?みたいな所に下げているので邪魔で仕方ないのに、
袷じゃないから袋になる心配はないとはいえ、ホントにまあ..と自分でも思う。(大汗)
ついで、朝の洗濯物が乾いていたので、麻の長襦袢を2枚洗った。
明日にしようかと思っていたが、昼から招集がかかっているので、
雨が降っても家に居る間なら取り込めばいいと、洗ってしまった。
1枚は裄・袖丈の違う宮古上布専用だから来夏まで着ないので、降らないといいけれど..
2013.9.1 [日]
遡り日記 8月末
8月末になって一気に真夏に逆戻りの暑さに、すっかりダウン状態。(涙)
身体だけでなく、暑さにとろけてしまったか頭を使うのも面倒で、日記も書けず。(汗)
午後も遅くなって少し涼しくなったので、重い腰ならぬ手と頭を動かそうと日記を書くことにした。(笑)
先週後半の、遡り日記。
8月29日(木): 狂言と落語・講談
国立能楽堂の夏スペシャル企画公演の最後の「狂言と落語・講談」を観に(聴きに)行った。
前日の暑い最中に30分も歩いたり移動したりで体力を消耗したのか、怠くて気乗り薄のまま、
それでも夕方からの公演に着物を着て出かけた。
お能じゃないし、夏の終わりに、もう一度と宮古上布を着た。 やっぱり少し涼しい気がする。
いや〜観損なわずに済んでよかった! と大満足で、暑さも吹き飛んだ感じ。
最初が、一龍斎貞水の講談「鉢の木」で、語りを聴かせるこんな講談もあるのかと再認識。
お能の「鉢木」と登場人物や展開が違っていて、それも新鮮で楽しかった。
ついで、柳家さん喬の落語「死神」。
聴かせる噺が得意のさん喬さんだけれど、今回は更に、落語だけれど語りそのもので、
能楽堂の本舞台に置かれた高座だけでなく、橋掛かりも、灯りの明暗も使っての、落語。
十二分に噺を楽しませてもらった。 怪談噺は夏に聴くのが一番だし、大大満足!
最後は能楽堂の公演らしく(笑)、狂言・大蔵流「花折」。
シテ/新発意・山本則俊、アド/住持・東次郎、立衆・泰太郎、則孝、則重、凜太郎、若松隆。
8月30日(金): 天ぷらランチ のち 母の処に
3月にご一緒した方からの再度のご要望で、みかわ是山居に天ぷらを食べに行った。
7月末にご連絡いただいて、8月初めに、私にしては信じられないくらい早い予約。(笑)
2人の予定が合う日となると限られてしまうから仕方ないのだけれど..
今回もランチに、季節ものの松茸を追加。
3点盛りの向付は、山芋、穴子の佃煮風、小烏賊のゲソだった。
てんぷらは、海老(頭も)、鱚、烏賊、めごち、穴子に、選択の野菜は、アスパラとサツマイモ。
間の箸休めは、お馴染みの海老真薯にジュンサイのお吸い物で、野菜は茗荷。
〆の貝柱のかき揚げは、いつものように天丼にしてもらう。
食が細いと言う知人は、松茸が大きかったこともあり、穴子の半分で、もう一杯と、
あとは、お土産にしてもらい、味噌汁と漬物を頼んで、それで〆。
あ、デザートの花豆はちゃんと食べられましたよ〜(爆)
貝柱のかき揚げに穴子の残り半分と野菜2種の天丼で、いい夕食になったとか。
食後に私たちだけ3階で水菓子(梨)もご馳走になった。 知人もペロリ。(大爆)
多分、いい梨が入ったので、サービスしてくれたのでしょう。 ちょっとうれしい。
真夏の暑さの中、母の処に行って、2時間余相手になって帰宅したら、グッタリ。
朝から、約束(予約)がなければ出かけないような体調だったから、仕方ないけれど、情けない。
8月31日(土): 暑さに負けて何もせず
1日中ゴロゴロして過ごしてしまった。
でも夜の健康講座には出席。 出席者は少なめで30名。
2013.8.28 [水]
受け取り
薄灰茶色地に秋草文の着尺で初秋用の道中着を仕立ててもらっていたのが、宅配便で届いた。
期待通りの雰囲気に、思わずニコリ。
それで、今日は出来上がったとご連絡いただいた品を受け取りに回ることにした。
まずは浅草。 長谷川商店さんで、出来上がった鼻緒に、台を選んで、挿げていただいた。
柄の出方のせいか鼻緒の印象にあれれっと思ったが、使い易そうな草履になった。
これで、バッグとでもコートとでも対になって、楽しく履けそうとニンマリ。
ただ以前とは違って、待っているうちに挿げてもらえるわけではなく、
後日受け取りに行くか、当日なら1時間ほどみて欲しいとのこと。
鼻緒を頼みに行った時に台を選んで、挿げてからご連絡を頂くようにすればよかった。
次に頼むことがあったら、忘れずに台も選んでお願いすることと頭にメモ。
レトロな洋菓子喫茶のアンヂェラスに行って、ケーキとコーヒーで涼みがてら時間つぶし。
受け取った後は、暑い最中に押上まで歩いて、スパイス・カフェでカレーランチ。
浅草通りをまっすぐ歩けばよかったのだけれど、陽射しの強さに日陰を求めて横道に入ったら、
スカイツリーあたりから道が斜めに走っていたらしく遠回りになってしまって、
遮熱効果が謳われている日傘を差していても、着いた時には汗だく。
ラッサムカレーをタップリ食べたいと思っていたので、カレーもライスも大盛りにしてもらい、
更に汗をかいて、でも夏らしくていいと思いながら、キャラメルムースのミニデザートもぺロリ。
飲み物は、珍しくアイスコーヒーにしたが、これも美味しくてニコニコ。
でも次回は、大盛りはカレーだけにして、ライスの大盛りは止めようと思った。(笑)
次は銀座に出て、仕立てあがった帯を受け取った。
今月上旬の1周年記念セールの選り取り3点セットのうちの1点。
着尺2枚の仕立ては、来年にでも頼めればいいけれど、どうなるか..
お盆過ぎには仕立て上がりそうだと言われた初夏〜9月頃用の道中着も受け取れるといいなと、
ご連絡はないものの、もう1店に寄ってみたけれど、あと10日ほどかかるとのこと。
う〜ん.. この店は少しいい加減な気がするのよね〜
*****
それにしても、もう着物関係の新規購入は、なしにしたい。
持っているもので十分で、収納できないのに、これ以上増やしたくないし、
無い袖を無理やり振って四苦八苦するのもお終いにしたい。
これからの生活を見据えて、しっかり頭に叩き込まなくちゃ..
2013.8.27 [火]
ガス点検
保守契約を継続しているガスの年1度の点検作業があって、異常なし・問題なしでホッとしたが、
風呂もエアコンも入居時からのものをそのまま使っているので、
壊れたら修理できず取り替えるしかないとのこと。
エアコンは去年だったかにも言われたけれど、殆ど使っていないので、実感ないまま。
でも問題は、10年を過ぎたあたりで取り替えた温水システム(TES)そのもので、
現在は異常ないものの、突然壊れることもあるとか..
しかも、今年は保守契約を継続できるが、それ以降は継続できず契約は終了になるとのこと。
ぼおっとしていたけれど、前回よりはるかに長く使っているんだと再認識。
やっぱり、あれこれリフォームしなくちゃダメかしら?
つい先送りにしているうちに、どんどん億劫になってしまって.. どうしようか..
2013.8.25 [日]
国立名人会
午後は、国立名人会の落語を聴きに、昨日に続いての国立演芸場通い。
先月は1度も行かず来月も行けそうもないのに、今月はこれで3回目。 偏ってるわね〜
仲トリが桂春團治で上方落語の「高尾」を聴けると楽しみにしていたら、残念、病気休演。
前座のあと、桂春蝶の上方落語「地獄めぐり」、柳家喜多八「あくび指南」、春團治の代演の
桂福團治の上方落語「藪入り」、仲入り後は悠玄亭玉八の粋曲、トリの三遊亭金馬「佃祭」。
勝手に思っていた上方落語と少し違い、これも上方落語?と思ったり、
やる気のないのがウリ?らしい喜多八のマクラに、また〜?と思ったり、
いつもは花柳界のお座敷に出ていると言う玉八の粋曲に、なるほどと思ったり、
お人柄の出る金馬の話しっぷりに、ついニコニコしたり、
春團治の休演は残念だったけれど、おもしろく聞けた。
*****
出かける準備をする頃もまだ雨で、午後も雨との予報に、着物は止めて洋服で出かけるつもりが、
急に、麻か綿の着物なら、和傘に雨下駄で、雨コートなしに歩けると思いついて、
これはいい機会だと、あたふたと着物を着た。
麻の方が濡れても纏わりつかないだろうと、今月半ばに着た麻の着物。
久しぶりの2枚歯の雨下駄で歩き難いけれど、雨の中を頑張ってスイスイ歩くつもり。(笑)
なのに、何と、出かける時には殆ど止んでいて、帰りも雨無し。 どうなっているんでしょ?
空振り!に終わってしまった。(爆) 雨が降らずに残念な気分なんて、初めてかも..
着物を着たのと、3年ぶり?かで博多の紗献上の帯を締めたのだけは、よかったかなぁ..
小千谷ちぢみ。 本麻。 鉄紺色。 無地。
八寸帯。 博多紗献上。 白地。 青・水色・薄緑色の柄。
編み込みの帯締め。 渋赤・白色。
絽縮緬の帯揚げ。 薄藤色・薄桃色。 杜若の柄入り。
アタ織り網代トートバッグ。 内側は多色の銘仙。
2013.8.25 [日]
涼しい朝
久しぶりに東京の涼しい朝。
雨がまだ残っていることもあり、窓を開ければ扇風機なしでも十分に涼しくて、うれしくなる。
ただ、他人様の献立に文句を言う筋合いはないけれど、朝から魚を焼く臭いが入ってくるのが..
美味しい焼き魚も好きだけれど、焼く臭いだけは、特に朝っぱなからは、少しツライ。(苦笑)
2013.8.24 [土]
大衆芸能脚本・受賞作
国立演芸場の特別企画公演で、「大衆芸能脚本募集 受賞作品の会」というのがあったので、
どんな作品なのか興味を持って、聞きに行ってみることにした。
直ぐに売り切れる名人会などとは違い、少し空席が少なめの定席程度の入りで、アラッと思ったが、
浪曲、講談、落語、それぞれの部門の優秀作というだけあって、それなりに楽しかったし、
仲入り後は色物も含め、いつもの寄席の感じ。
当たり前だろうが、同じ浪曲師、講談師、落語家でも、持ちネタの方がやはり自在な感じ。
落語は兎も角、浪曲と講談は滅多に聴きに行かないから、偶に聞くと楽しいと言うか、面白い。(笑)
浪曲ファンか、この浪曲師のファンなのか、聞かせどころ(らしい)にくる度に、
拍手が起こるのも楽しかった。 前方の席からの拍手が多かったから、ファンなのでしょうねぇ。
*****
押せ押せで、終演が30分近く遅くなって、夜の健康講座に間に合うかと少し心配しながら、
可否道に行って、いつも私の行く時間には居ない店員氏と話しながらコーヒーを一杯だけ飲んで、
慌ただしく辞去。
帰宅後は大急ぎで着替えて、健康センターに飛んで行って1時間動いてきたら、どうも軽い筋肉痛。
先週は夏休みで1週抜けたし、
健康づくりのためだから、自分のペースでと言われても、多少むきになって動くせいもあるかも..
う〜ん.. 困ったものだわねぇ〜 まあ、だから通っているとも言えるし、仕方ないのかも..
*****
小千谷ちぢみ。 麻。 白地、黒色で縞。
八寸帯。 手織り紗。 緯縞。 黒色。 (渡文)
編み込み?の帯締め。 白色に黒入り。 (渡敬) (お初)
絽縮緬。 薄灰茶色。 空色の暈し、いろいろの色の大きめの水玉入り。
たたみ表の台の下駄。 黒に近い濃紺色の紬の鼻緒。
2013.8.23 [金]
蒸し暑〜い
今日は朝から湿度が高いようで、むわっとした空気に、ウンザリ。
9時半過ぎに買い物などに出かけた時は、暑い上にじめっとして、東京の夏を体感。
午後は雷が鳴るのに降らないなぁと思っていたら、そのうちにザーッと降りだした。
そのお陰か、夕方近くに歯科医に行った時は、少しだけ涼しかった。
自然の打ち水効果?
2013.8.23 [金]
国立能楽堂夏スペシャル その2
昨日22日(金)は、国立能楽堂夏スペシャル その2の「働く貴方に贈る」企画公演を観に行った。
企画公演だからチケ代が少しだけ高めなのに、今まであまり印象がよくなかった対談の他は
お能1曲だけなので、迷いながらも「邯鄲 盤渉」を観たいとチケットを取ってあった。
夜の公演で、しかも勤め人向きに普段の定例公演より開演時間が30分遅く、時間に余裕がある。
で、昼過ぎに母の処に行って2時間近く居てから、帰って着物に着替えて出かけた。
着物を着ながらラジオを掛けたら、雷雨の心配があるらしいので、雨コートも持参。
なのに、草履のことは失念したので、降られなく済んで、ホッとした。
過去にも感じた通り対談でなく林望氏1人での解説・あんないの方が充実しそうに思えるのが..
ここで気持ちが下がって眠気も出てきて、休憩後のお能は、うつらうつら..(涙)
特に観たいと思っていた所を観損なったりして.. う〜ん..ダメじゃないと自分にガッカリ。
*****
夏大島紬。 濃淡の黒地。 華柄。 (白川貞夫)
八寸帯。 手織櫛織。 白・白茶地。 (都)
五嶋紐。 生成り地に薄緑色の組紐?。
絽の帯揚げ。 極薄緑色の暈し。 薄紅・薄桃色の暈し入り。 (渡敬)
麻の台の草履。 鼻緒・巻は、薄茶色に臙脂色入りの革。 (沙織)
2013.8.23 [金]
信州夏合宿
20日(火)・21日(水)と、信州夏合宿に今年も参加。
信州のご実家を建て直した友人宅で暫しの避暑気分。
主はお盆の前から帰省していて、東京に帰って来る前に私たちを呼んでくれる。
他の2人は19日に行ったが、私はサークル活動日のため1日遅れの参加で1泊2日。
20日は、最寄りの佐久平駅で3人と合流して、小諸に行って小諸城址の懐古園で観光客気分。
小諸城大手門、小山敬三記念館・移築されたアトリエ、藤村記念館などを回る。
時間もかかり歩いた距離も長かったので、私たちより1回り年長の参加者に合わせ、
駅近くの停車場ガーデンでソフトクリームを食べながら休憩。
バニラ、抹茶、マンゴーなど、4種類もあったので、結局4人皆がソフトをペロリ。(笑)
年長者が皆の知り合い家族に声をかけたと言うので、それまでに夕食を作らなければと大忙し。
管理栄養士の指示の下、野菜を切ったり何だらかんだら賑やかに、合宿そのもの。(笑)
和気藹々と美味しく楽しい時間を過ごして、就寝。
前夜は寝ていなかったので私も早々に寝入って、いい眠りだったようで、翌朝も良い目覚め。
21日は、昼前に、重文の阿弥陀如来像があるという福王密寺に出かけた。
阿弥陀如来座像ほか寺宝をいろいろ見せていただいたが、
観光地と違い常時拝観状態にはないそうで、私たち4人の貸切り状態。
勿体ない気がするものの、地方では仕方ないらしい。
友人宅近くのJA直売所で、年長者が自宅に宅配する野菜などを購入して宅配便の手続き。
待っている間に見て回ると、おいしそうな新鮮野菜があまりに安いので、誘惑に抗いがたく、
十分に余裕のあるキャリーバッグに入れればいいと、つい私もあれこれ購入。(笑)
果物は、入りきらなかったし、つぶれるのが心配なので、折り畳みバッグも使用。(爆)
遅い昼食をまた皆で作って食べて、ノンビリして..
私たちが帰った後の片づけなど、あと2日ほど居てから帰る主をおいて、
私たちの信州夏合宿は今年も楽しく終った。
2013.8.23 [金]
遡り その1
17日(土): 眼医者通い
数日前からの右目の違和感が治らないので、昼前に眼科に行った。
2ヵ月前に左目の違和感でもらった目薬では効き目がなかったが、症状が違うらしく、
別の目薬を処方してくれた。 私もいい加減だわねぇ〜(笑)
お願いしなくても、いつもの白内障用の目薬も出してくださるのが、ありがたい。
白内障は自覚症状が無い上、コンタクトレンズを入れてない時に注すようにとのことで、
注せない時間帯が長い時もあったりして、通常1ヵ月でなくなる分量の目薬が2ヵ月はもつ。
症状の悪化はないらしいから特に指導もないし、気休め?に近い気もするけれど、
症状が進まないだけでもいいかと、注したり忘れたり。(爆)
18日(日): 寝て曜日
文字通り寝て曜日になってしまった。
また3時間くらいしか眠れない日が続いていたので、ドカッと眠れただけよかったとも言えるが..
前の晩の8時頃に突然バタングー、ほぼ半日眠って、朝起きて、あれこれしていたが、
母の処に行くには中途半端な時間なので、北側の寝室のベッドの上で少し休むはずが、
目覚めたらもう夕方で、母の処は諦めて、そのまままた睡眠を貪って起きたのは夜中。
何時間寝たやら、寝溜めがまだできる元気が残っていると変なところで安心したり..(大爆)
19日(月): サークル活動日
昼前に自転車で出かけ、子供からのお下がり!のジーパンの裾上げを頼みに寄ってから、
こうかいぼうでラーメン。 混んでいて諦めてしまう日が暫く続いたから久しぶり。
汗だくなので、年に1度くらいしか食べない つけ麺にして味付け卵をトッピング。
年イチくらいはいいかしらと思うけれど、私はやっぱり温かいラーメンの方が好きなことを再認識。
サークルでは、自分の練習前に、またお世話係も務めた。
前回は指導者のご都合で日にちが変更になって、既に予定を入れてあった私は欠席。
それで他の方が代わりにお世話担当になったものの、不安そうだったとのこと。
私の名前も覚えられない(忘れた?)のに、一応の信頼感はあるらしい。
帰りに、出来上がったジーパンを受け取って、アイスクリームで涼を取った。
何十周年記念かでダブルの値段のままトリプルで、食べ終わった頃には暑さも吹き飛んだ。
でも、家に着いた時にはまた汗びっしょり。 直ぐにシャワーで、人心地をついた。
寝だめの後遺症?で、また眠れなかったから夜には眠くなったものの、
翌日からの信州夏合宿の荷物を作らなくちゃと思いながら眠くて動けないまま時間が過ぎて、
また寝損なってしまい、そのまま20日に信州行き。
2013.8.16 [金]
青年歌舞伎公演
普段は縁の下で頑張っている若手の歌舞伎俳優たちの発表会を観て来た。
毎年8月恒例で、今年は6回の公演。 今日が初日。
国立劇場の歌舞伎俳優研修修了生の稚魚の会と、名題下を中心とした歌舞伎会の合同公演で、
今年は先輩たちの出演が無く、研修終了直後の若手ばかりなのは何故なのかしら?
そのためか、A班、B班に分かれず、6回とも同じ出演者。
演目は、「雛鶴三番叟」、「修善寺物語」、「団子売」、「俄獅子」に、「双蝶々曲輪日記」と盛り沢山。
普段演らせてもらえない、演ることのないお役だから、遣り甲斐はあっても大変だろうと思う。
でも、こういう経験が、舞台で脇を勤める時に生きてくるはず。
忠実に習ったことをしっかり演じている感じで、遊び・余裕がない楷書の演技。
それが演技の基本だし、それでいいのだけれど、観ていて段々疲れてくるのが..
*****
終演後は、また可否道でコーヒー休憩を取ってから帰宅。
*****
宮古上布。 藍染。 七宝柄。
八寸帯。 手織櫛織。 白に近い生成り。 (都)
五嶋紐。 緑がかった藍色 淡い緋色等入り。
竹染めの帯揚げ。 総絞り。 (秦泉寺由子)
籐網代台の草履。 印傳セーム皮漆塗の鼻緒。
今日も帯は、藍染の着物用の帯。
2013.8.15 [木]
落語は話芸
終戦記念日。 正午近くにラジオをかけて、戦没者追悼式に合わせ一緒に暫し黙祷。
それにしても、敗戦と言うことはまず無く、終戦と言うのは何故なのか..
それで現実を直視しない? 目を背けている? いつ頃からか刺さった棘のように気になっている。
*****
その後、直ぐに外出して、久しぶりに国立演芸場の中席に落語を聞きに行った。
気温が高く陽射しも強いのに、夕方から雷雨があるかもしれないとの予報。
で、一昨日買ったばかりの晴雨兼用の折り畳み傘に早速の出番。
最近人気という、遮熱効果+1級遮光の生地使用の傘だが、
遮熱効果は、日陰を歩いたためか時間が短かったためか、実感するほどでなく、まだ分からない。
*****
今日のお目当ては、トリの歌丸が語る円朝作の真景累ヶ淵。
以前にも何年かかけて語ったことがあるそうで、今回は再度の語りなので、語り直して・・とか。
毎年この時期に語り続けて、今年の中席10日間の前半と後半で別の噺を語って、一段落の予定。
今日は第6話「湯灌場から聖天山まで」で、明日からの最終話「お熊の懺悔」で語り納め。
空席の目立ついつもの定席とは一変、今年も連日の大入り、満員御礼の出る人気。
私と同じで、8月の楽しみとして毎年聞きに来ている人が多い様子。
こういう噺を聞くと、落語は話芸そのものだと強く思う。
後半の最終話も聞きたいけれど、体力的に立ち見は避けたいし、難しそう。
*****
終演後は、可否道で店主と話しながらゆっくりコーヒー休憩。
飲んでいるうちに、演芸場から芸人さんがいらしたりして、寄席やお笑いの話など。
*****
小千谷ちぢみ。 麻。 鉄紺色。 無地。
八寸帯。 麻(七野上布)。 灰色地に、墨・青・朱色の縞柄。 (七野・宮岸貞雄)
五嶋紐。 渋い青緑色(錆納戸色?)。
絽の帯揚げ。 渋めの青色。
下駄。 黒塗り台。 小千谷縮の鼻緒。
▽最近の3件
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13/8/18
むかし桜
戦勝記念日ならあっても敗戦記念というのは考え難いから、終戦記念日なのかしら?とは思っているのですが..
終戦記念日って、終わってよかった!という感じが私にはしてしまいます。
大方の国民、庶民としては、正に、終わってよかった!だろうと思いますが、
結果、敗戦、そして戦争そのものが、他人事のようになったのかも..などとも思っています。
のりん
すみません(汗)上の書き込み、間違えました。
敗戦ではなく、終戦だと現実直視してないような感じ、でした。
戦争と関わらないでいられるのはありがたいですが、
無関心でもいいのかな、と思います。
13/8/19
むかし桜
入力ミスだろうと思って読みました。 ご心配なく。
のりんさんのお父様のような方もいらっしゃるようですが、
少ない上に減ってきて..いろいろと心配にもなりますね。
2013.8.14 [水]
納涼歌舞伎・第三部
昨日に続いて、歌舞伎座の納涼歌舞伎を見物。 今日は第三部。
第一部、第二部と同じく、芝居と舞踊の組み合わせで、
第三部は、「江戸みやげ 孤狸狐狸ばなし」と、「棒しばり」。
「孤狸狐狸ばなし」は、元は北条秀司作・演出の喜劇で、それを歌舞伎化したもの。
扇雀の伊之助、七之助のおきわで、ともに初役。 それに、橋之助の重善、勘九郎の又市。
あと、山左衛門の甚平、巳之助の福造、亀蔵の牛娘おそめなど。
他愛ない喜劇で、笑っているうちに話がどんどん進むが、正に狐と狸の化かし合い。
少しやり過ぎ感のある芝居もあるが、客席は大喜びだから、あれはあれでいいのかもしれない。
今月の〆の「棒しばり」は、三津五郎、勘九郎に、彌十郎。
三津五郎が秀逸で、棒に手を縛られていても何のその、自由自在に踊り抜く。
踊りは分からないと自覚している私が観ても、本当にいい踊りで、
見事な躍動感、ピタリと決まる線のキレイなこと、観ていて惚れ惚れする。
お相手の勘九郎は、なまじ勘三郎に似ているから、勘三郎・三津五郎コンビを思い出してしまう。
若手の中では踊りが上手く、期待の筆頭格だが、まだまだ差が大きい。
でもこれからに期待できるのが、うれしい。 上手になってね。
*****
絽小紋。 紺色と白。 滝縞。
八寸帯。 手織櫛織。 白一色。 有栖川文。 (都) (お初)
五嶋紐。 青みの紫色、片端は白色に紫の縞。
竪絽の帯揚げ。 染め分け(群青色と空色)の空色・露芝文入りを出す。 (お初)
天が馬来草(網代織)の草履。 鼻緒・巻は白革。
2013.8.13 [火]
納涼歌舞伎・第一部
猛暑の続く中、朝から着物を(浴衣を着物風に)着て歌舞伎を観にいそいそと外出。
私の着物姿には慣れている管理人さんに暑いよ〜と心配?されても、
着物じゃなくてTシャツ1枚でも暑いのだから同じようなものと笑って挨拶。
汗かきだし、ホントに何を着ても、着なくても、暑い。 だったら着物を着ましょという気分。
今日は顔見知りの方だけでなく知らない方にも、涼しそうな着物姿で素敵ですねとお褒めいただき、
涼しく見えたのがうれしくて、思わず内心ニコリ。
今日は第一部で、「新版歌祭文 野崎村」と、新歌舞伎18番の内「春興鏡獅子」。
「野崎村」は、福助のお光、七之助のお染、彌十郎の久作、扇雀の久松、東蔵の後家お常など。
「春興鏡獅子」は、前半が勘九郎、後半が七之助で、今日が勘九郎の最終日。
どちらも決して悪いわけではなかったけれど、過去のいい舞台が記憶の片隅に残っているせいか、
違うのよね〜 的な印象があって、消化不良と言うか欲求不満気味。 今後に期待。
*****
日本橋で一昨日探したものの差す気になる傘がなかった晴雨兼用の傘を銀座でも捜してみたら、
2店目のデパートでまあまあ気に入ったのを見つけて購入。
日傘を差したいが雨の心配な日に、この傘1本で済むのがうれしい。
昨日寄れなかった日本橋に回って、野暮用を済ませ、叶匠寿庵へ先日のリベンジ。(笑)
かき氷にアイスをトッピングしてもらい、ペロリと食べて涼を取った。
*****
有松絞り・嵐絞り。 知多木綿。 藍染。 藍色と白。 (早川嘉英)
八寸帯。 手織櫛織。 白に近い生成り。 (都)
編み込みの帯締め。 白に鉄紺色入り。 (渡敬)
絽の帯揚げ。 濃藍色。
下駄。 黒塗り台。 小千谷縮の鼻緒。
前回の着用時とほとんど同じ組み合わせ。 帯揚げはアクセントになる色に替えた。
帯は、既に着物から色移りしてしまったもので、夏の藍染などの着物にはこればっかり。
少し変化が欲しい気持ちと、色移りの帯を増やしたくない気持ちと.. 小さなせめぎ合い。
2013.8.12 [月]
う.う.う
今日は何だか寝てばっかり。
このところ何日も、あまり眠れなかったから仕方ないとは思うものの..
2〜3時間ウトウトしただけで早朝に起きてしまい、植木に水遣り、昨日の長襦袢などの洗濯。
夏の麻や綿の長襦袢は、さっさと洗えて気持ちいい。 絹も洗えるのにしなくちゃダメかしら?
少ししたら近くで食材の買い物をしてから、母の処に行って、
予約してあるトリートメントに行く前には日本橋で野暮用を済ませ..と予定は沢山あったのに、
中途半端な時間なので、少し横になったのが運の尽き、そのまま爆睡。(涙)
目覚めた時には予約時間まで間がないので、大慌てで洗濯物だけ取り込んで、直行。
帰宅後も、ダルイので横になって、少しのはずが気づいたら2時間余。 ボウゼン。
寝てばかりの1日。
どうにか午後遅めの時間に、前回行った時に予約してあったトリートメントにだけは出かけ、
顔と身体・ハンドにフットも追加して、ほぼ全身の手入れをしてもらった。
これで、チケットを期限内に、どうにか消化できた。(苦笑)
最後はトロトロしたまま、雷雨の後の雨が少し残る中を松屋まで歩いて、夕食。
明月庵田中屋で、せいろ+小天丼のセット。 こんな組み合わせで食べることは普段ないけれど、
昨日のランチ以降、あまり食欲がなくてろくに食べていなかったら急に空腹を感じて..
でも、やっぱり、こんな組み合わせは1度でいいわ〜
それに天丼が..みかわを期待しているわけじゃないけれど..
2013.8.11 [日]
真夏にゆるりと暑気払い
昨日に続く猛暑の中、暑さにもめげずお昼に6人が和服姿で集い、
オーグードゥジュール・メルヴェイユでフランス料理を楽しみながら、暑気払いをしてきた。
皆さんそれぞれの装いを拝見できたのもうれしく、話が弾む中、和やかに過ごして、英気を養えた。
料理は、以前の野菜をたっぷり使った軽やか・華やかな印象より、見た目は落ち着いた感じ。
毎年8月のディナー恒例の桃を使った料理を、ランチ用に作ってくれたり、
夏の暑さが和らぐような軽やかな泡のソースの料理が出たり、それはそれで楽しく、ペロリ。
お洒落な食前酒やプティデセールのサービスもうれしかった。
*****
食事の後は、それぞれ次の目的地へ。
私は、お二方とご一緒に「大妖怪展—鬼と妖怪そしてゲゲゲ」@三井記念美術館。
暑気払いに妖怪はもってこいだし、夏休み、それもお盆休みにかかる期間の日曜日だし、
この美術館にしては大勢来ていらして少し混み合っていたが、それでも混雑と言うほどではない。
日本人はこんなにさまざまな妖怪を描いていたのかと思う絵がいろいろあって楽しい。
ご一緒の方がいらっしゃると1人の時とは違った別の楽しさもあり、ここでもいい時間を過ごせた。
じっくり見ていたら思いのほか時間がかかったので、
浮世絵展@三菱一号館美術館にも回る心づもりだったが、時間的に無理は止めて諦め。
*****
次の予定に向かわれたお2人と別れ、私は三越に寄って源吉兆庵で和菓子を購入。
更に展示を覗いたり、ここと高島屋でも晴雨兼用の傘を探したり..
暑い晴れた日に雷雨の予報がある度に、晴雨兼用の傘が欲しくなるので探したが、
気に入ったのが見つからず、今年は諦めて来年また探すことにした。
*****
絹芭蕉地の総絞り。 藍・白色。 (十日町 季絵座)
八寸帯。 手織櫛織。 白に近い生成り。 (都)
五嶋紐。 緑がかった藍色。 淡い緋色等入り。
竹染めの帯揚げ。 総絞り。 (秦泉寺由子)
アタ編の草履。 梅茶色の台。 白黒格子の鼻緒。 巻は白革。
2013.8.10 [土]
国立能楽堂夏スペシャル
最高気温37度という今日の昼下がりに、着物で(といっても浴衣を着物風に着て)出かけた。
地面から熱が放射されるらしく、外を歩いていると、下から熱気がウワッと上がってきて、
ただでさえ暑いのに、蒸し風呂の気分にもなって、よく着物で来たと自分でも思った。
毎年8月の主催は企画公演だけの国立能楽堂で、まず最初が「夏休み 親子で楽しむ能の会」。
大人と子供がそれぞれ1名以上での先行予約があって、残った席があれば一般販売する仕組み。
おはなしとお能1曲だけで少し迷ったものの、お能が楽しい「舎利」だから観に行くことにした。
子は18歳以下が対象だが、幼児・小学生が多い感じで、後の席の幼児はずうっと親に話し続け。
お能の前の、子供向けの説明(おはなし)で、静かに見てねと言っていたが、
あの子は家庭での会話と同じ感覚で、騒いでいるわけじゃないから静かなつもりなのでしょうね。
難しいものだと思う。
「舎利」は、後シテの足疾鬼とツレの韋駄天がともに印象的な面・装束で、動きがあるし、
アイの能力も橋掛かりで左右にくるくる転がるし、楽しんだ子が多そうだったが、
近くの席の幼児は怖かったらしく、終わった途端に泣き出して、何ともかわいらしかった。
*****
帰りに東京駅に出て大丸に寄って、駒込の中里で揚げ最中に南蛮焼も1つ購入。
お2人の日記でのやり取りで知ったので早速。 情報をありがとうございました。 >しょうさん
個売りしていて、1個から買えるのがうれしい。
しかも隣に西巣鴨の芋ようかん・水ようかんの土佐屋が入っていて、それもうれしかった。
昔、西巣鴨を通っての通勤時に、ここの水ようかんをよく買っていた。 次の機会に買いたい。
昼食がごく軽かったので、高島屋の地下の春帆楼に寄って、鱧の湯引きで食事。
叶匠寿庵で氷も食べたかったけれど、待ち客が多くて諦め。
帰宅したら早朝の洗濯物が乾いていたので、汗だらけの肌襦袢や長襦袢などを洗濯。
そして、夜の健康講座に行って、また汗をかいてきた。(笑)
2013.8.9 [金]
暑気払い
夜は、学生時代の部活同期の暑気払いの会。
穴子専門店で、連絡が来たときは10数人も入れるのかと不思議に思ったら、
日本橋本店でなく室町店で、こちらには2階があって、少し人数が多くてもOKらしい。
本店のランチと弁当の、穴子箱めしと穴子ちらしの印象しか無かったので、楽しみに出かけた。
〆の箱めしまで、刺身、天ぷらなど、いろいろセットになった会席で、デザートもついていた。
病気や怪我から回復した人も含め、皆、ワイワイ言いながら、パクパク食べるし、よく飲む。
ノンアルコールの人もいるが、そんなピッチで飲んでいいの?という人もいて、
小部屋にギッシリ入った15人が、飲むほどにテンション高く、てんでに話すので、賑やか賑やか。
学生時代もこんなだったのかしら?と思うけれど、昔の仲間は不思議なほど気楽で、楽しい。
医者など現役もいるものの、流石に現役は減って無職が増えて、そういう年なのよね〜と思う。
この会には2年前からの参加だから、医者の彼女には卒業してから初めて会った。
もしかしたら私が途中で部を止めてから初めてかも..
互いに懐かしさを覚えても、違和感がないのがうれしい。
2013.8.8 [木]
歯を保つには
午後、先週の続きの歯科診療。 歯石除去やら歯茎のポケットの掃除やらをしてもらった。
ブラッシングはちゃんとできているから、あとは、
歯を噛みしめないよう気を付ける、できるだけ毎食後に歯を磨く、
就寝前の歯磨きの際は歯間ジェルを毎回しっかり塗るようにとのこと。
家に居るときはともかく、外出先それも着物だと食後の歯磨きは..
80歳20本は心配ないらしいが、左上と右下の、奥の骨が減っている部分は、
いずれ何年後かには歯を支えられなくなって、歯が抜けてしまうらしい。(涙)
対策に軽い手術で歯の延命を図るか(それも毎食後の歯磨きができないと効果が薄いそう)、
手術はしないで抜けたら部分入れ歯にするか..考えておくようにとの仰せ。
奥歯1、2本なら抜けても、そのままでどうにかなりそうに思うけれど、そういうものではないらしい。
う〜ん.. 面倒だな〜 と、自分のことなのに思う自分が..
掃除の結果を確認しておきたいそうで、もう1回チェックに行って、半年後にまた再検診。
2013.8.7 [水]
立秋
暦では立秋らしいけれど、秋立ちぬとはいかないですね〜
例年通りこれからが夏本番なのか、残暑でなく真夏も真っ盛り。 秋って、うそでしょの感。
今日も暑くて、暫く少しは暑さがゆるかっただけに暑さにまいって、夏バテ状態に拍車。
で、銀座金春祭りの最終日、最大イベントの路上能をパスしてしまった。(涙)
今年は全部の講座・路上能に参加したいと日程は空けてあったのに、伺えたのは1回だけ。
でも1回でも伺えたことをよしと肯定的に考えることに..
明日の歯医者通いはともかく、その後は暑気払いの会、観能、そしてミニオフ会もあるし、
楽しく食事・おしゃべり等々ができるように体調を整えるよう心しましょうっと..
*****
友からお盆明けの信州合宿の切符と日程案が届いた。
今年は身体の不自由な友が不参加のため、初めから観光つき。(笑)
切符を手配してくれただけでなく、観光まで考えてくれて、
まるでツアーに参加するような感じで驚きながら、ありがたいことだと感謝。
2013.8.6 [火]
台東蝋燭能
夜は、「台東蝋燭能」を観に、浅草公会堂に行って来た。
毎年恒例らしく第34回「台東薪能」だそうだが、薪能ではなく蝋燭能らしいから???
元々は浅草寺境内で薪能として行われていたのが、浅草寺の大修繕のため会場を移してからは、
天候に左右されない公会堂で、薪能でなく蝋燭能として継続しているとのことで、疑問が解けた。
私は初めて観に行ったが、能楽堂でなく公会堂での蝋燭能も初めて。
開演前に蝋燭に点火して、全て蝋燭の灯りの元で行われるのだとばかり思っていたら、
蝋燭能は最後の「安達原 白頭」だけで、それまでは通常の電灯の下での上演だった。
蝋燭能の雰囲気を期待していたので少しガッカリしたが、広い公会堂では仕方ないかとも思う。
まず、今年100歳になられたという横浜能楽堂館長の山崎有一郎氏による、演目の解説。
以前よりお年を召したご様子は明白だけど100歳とは思えぬお元気ぶりに、私も元気を頂いた。
そして、鳶頭連中による木遣り・まといの、舞台浄め之儀が、浅草らしい。
番組は、能「小袖曽我」、狂言「蚊相撲」と、火入れ後に蝋燭能「安達原 白頭」。
能楽堂でなく広い公会堂での、能楽を日頃は観ない観客を意識した演目構成。
お能は、ともに観世流、狂言は大蔵流(東次郎家)。
能「小袖曽我」、狂言「蚊相撲」を楽しんだ後の休憩の間に、舞台がすっかり変わっていた。
松の描かれた鏡板風のものも橋掛かりの松も無くなって、
目付柱やワキ柱の役を担っていた短い柱状のものも、透明の蝋燭入れ?に替わり、
他にも、透明の枠の中に入った大きな蝋燭に、やはり透明の小さな器に入った蝋燭が、多数。
火を入れると、蝋燭の灯りに浮かぶ、正にホール能の印象で、これはこれで悪くないと思った。
割に最近観た気のする「安達原」が、小書の「白頭」のため、後シテだけでなく前シテも違うし、
蝋燭のためもあって、随分と印象が違って、それはそれで楽しかった。
雷雨が心配なこともあり、体調的にも、着物は諦めて今日も洋服にしてしまった。
でも、浅草に行くのだから残布を鼻緒にしてもらおうと、長谷川商店へは走り込みセーフ。(笑)
2013.8.5 [月]
納涼歌舞伎・第二部
歌舞伎座の納涼歌舞伎が始まっているので、楽しみに観て来た。
4月〜6月まで3ヵ月の3部制の公演が終わったと思ったら、7月の1ヵ月だけでまた3部制。(笑)
でも、歌舞伎座の建て直し中は無かったので、納涼というだけで夏だわね〜とうれしい。(爆)
納涼歌舞伎は、元々は勘三郎と三津五郎が中心だったが、
建て直し前には三津五郎が出ないで中村屋・成駒屋の出演が多くなっていたが、
勘三郎が居なくなった今、三津五郎がまた芯になって、中村屋・成駒屋などの出演。
来月の文楽のチケット発売日なので時間の関係で、第1部からでなく、まず第2部を見物。
最初が、「髪結新三」で知られる黙阿弥の「梅雨小袖昔八丈」。
三津五郎が小悪党の新三を生き生きと小気味よく演じていて、粋な江戸っ子ぶりが見事。
悪い奴だが、ああ、いい新三だわぁ〜と思いながら観ていた。
新三だったら菊五郎で観たいと今まで思っていたけれど、今日の三津五郎の新三も、とても好き。
橋之助の弥太五郎源七、彌十郎の家主、扇雀の手代忠七、萬次郎の白子屋後家お常、
秀調の車力善八などもよくて、とても楽しく大満足の「髪結新三」だった。
あと、下剃勝奴を勘九郎、白子屋娘お熊を児太郎、家主女房を亀蔵、加賀屋藤兵衛を家橘など。
休憩後は、舞踊で「色彩間苅豆 いろもようちょっとかりまめ」、通称「かさね」。
福助のかさねに、橋之助の与右衛門。
眠れないままチケットを取ってから少しだけ眠ったものの、着物は着られず洋服で出かけた。
寝不足でも「髪結新三」は楽しく観ていたが、「かさね」は居眠り付になってしまった。(涙)
終演後は、陣中見舞いに呉服屋に寄って..
その後、1階のザ・ダージリンで、サンドイッチとケーキと飲み物の欲張りセット(笑)で夕食。
2013.8.4 [日]
ここ3日間
2日(金): 真夏ヴァージョン
ここ半月ほど、どうも夏バテらしく動くのがきつくて、寝て曜日ならぬ寝て週間つづき。(汗)
能楽金春祭りの能楽講座があって無料で聞けるので、前々から聞きに行くつもりだったが、
初日をパスした時点で、今週の3回は続いてパスすることにしてしまった。
せめて母の処に行こうと思っていたら、朝、姉から電話があって今から行くと言う。
で、私は別の日にしたので、ポカッと予定が空いた。
午後になって急に思い立ってヘアカットへ。 前回同様の夏ヴァージョン。
でも、美容師の気分のせいか、更に短く、真夏ヴァージョン。(笑)
3日(土): 能楽講座・装束編
夜の健康講座まで出かけないつもりだったが、
また寝て暮らすの? そろそろそれはマズイでしょ、と私の中の常識が言う。(爆)
で、暑い最中に着物を着て、行くのを止めたはずの能楽講座の聴講に銀座まで出かけた。
土曜日のためか、受け付けは30分前からなのに15分前に着いた時にはほぼ満席。
正面には空席無し。 まだ空いていた斜め横の一番前の席に座らせていただいた。
20〜30代の女性能楽師による着付けの実演と、紋付き袴での舞と装束を着けての舞の実演。
面を付ける体験コーナーがあり、若めの男性2人が直ぐに挑戦。
後のご希望者がいなかったので、若い女の方お一人と一緒に私もつけさせていただいた。
視界の狭さなどを実感。 終了後にも面体験の呼び掛けがあって、何人も並んでいらした。
ご宗家も来ていらしたので、先月の納涼祭で「田村 白式」を楽しく拝見したこと、
白式のため、装束の印象も強く、独特の印象があったことをお話したら、
白い装束・白頭だけでなく、面も大天神を付けたので、印象が違ったでしょうとのこと。
ゆったり涼んで行こうと茶の葉に寄ったら、お待ちの方が2組いらっしゃったので、諦め。
家で食べようと、和菓子と勧められたわさび入りおこわを頂戴して、帰宅。
夜は健康講座に参加。 前日に髪を切ったので、涼しいし、汗をかいても頭は楽。
夜、急にワインが飲みたくなったが、最近補充してないから白はあまりに勿体ないのしかない。
で、久しぶりに赤ワイン。 シャトー・パラディのサンテミリオン・グランクリュ1994。
これも、こんな飲み方には勿体ないと思ったが、在庫の選択肢は限られるから仕方ない。
予想通り、コルクが途中で切れてしまったが、前回で学んでいたので上手く抜けた。(喜)
1杯目はロック。 やはりワインに申し訳ないと、2杯目は氷なし。(笑)
4日(日): 音の会
夜は、国立劇場歌舞伎音楽既成者研修発表会の第15回「音の会 ねのかい」に出かけた。
今回は、歌舞伎俳優などの賛助出演を得て、竹本研修修了生と若手演奏者だけでの会。
歌舞伎に音楽は欠かせないが、日頃は陰的な存在のことも多いし、まして若手には得難い機会。
賛助出演の役者たちも、本舞台では演らせてもらえない役ができて、いい勉強にもなっている。
昨夜と2回だけの公演だからか、小劇場は結構な入り。
尤も、子供を含め出演者の縁者・知人等の関係者が多い感じだけれど..
舞踊「けいせい倭荘子 蝶の道行」と、歌舞伎「傾城反魂香」の「土佐将監閑居の場」。
無論、本公演とは比べられないが、頑張ってねと思いながら、それなりに楽しく聴いて観て来た。
3日・4日に着たのは、同じ着物で、小物も同じ。 我ながら怠け過ぎ感があるけれど着たからOK。
明石ちぢみ。 灰白色地。 縞と夏蔦柄。
八寸帯。 すくい織。 紺地。 雪持柳葉文。 (捨松)
五嶋紐。 生成りに薄緑・銀鼠色入り。
絽の帯揚げ。 極薄緑色の暈し。 薄紅・薄桃色の水玉の暈し入り。 (渡敬) (お初)
天が馬来草(網代織)の草履。 鼻緒・巻は白皮。
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13/8/5
むかし桜
バレエからお能への転向! 180度転回したような、素晴らしい差ですね〜
お能からバレエへの転向よりは可能に思えますが.. でも、凄い。
6日(火)も私は体調次第ですが、ねこももさんは、お出でになるのかしら?
13/8/7
ねこもも
残念ながら伺えませんでしたが如何でしたでしょうか?
むかし桜
できれば、特にねこももさんがご出席なら、伺いたいと思っていたのですが、
残念ながら、結局伺えませんでした。
2013.8.1 [木]
朝顔も花火も
8月に入った途端、早く沢山咲いて欲しいと思っていた朝顔が、突然11輪も咲いた。
我が家のベランダにも、いよいよ本格的な夏到来。(笑)
尤も、そのうち2輪は昼顔?みたいに小さくて、本当に朝顔なの?っていう感じだけど..(爆)
朝顔は、夏だぁっていう気分とともに、どことなく涼やかな気分も持ってきてくれるのが、
うれしくもあり、我ながらそんな気分になることがおかしくもある。
*****
毎夏恒例の銀座の能楽金春祭りの無料能楽講座が始まって、初日の今日はご宗家の対談。
聞きに行くつもりだったが、雨模様の天気並に体調もイマイチで、気力不足。 パスしてしまう。
でも、健康センターでの夜の健康講座には出席。
地元の花火大会のためか、いつもより出席者が少なめ。
終了後に、教えてくださった橋の上から一緒に花火の終わり20分くらいを見物。
建物にあまり邪魔されず結構よく見えて、ニコニコ楽しんだ。
ただ、講座で1時間動き続けて疲労感もあるし、何より汗びっしょりのままだったから、
段々に身体が冷えてきたのだけは問題。 帰宅後は、すぐにお風呂で、ホッと息をついた。
13/8/2
びわ
無料能楽講座、平日の昼間なんですよね・・・近くにいながら残念!
13/8/3
むかし桜
そう、お勤めの方には難しい平日の昼間なんですよね〜
でも今年は3日(土)に体験講座・装束編があります。
私はどうもパスすることになりそうですが、ご都合がつけば如何ですか?
2013.7.31 [水]
夏が半分過ぎた
このところ毎日、朝顔が4〜5輪、色の違う花も咲いて、夏らしくうれしい。
葦簀効果は期待以上で、暑さが少し和らいだ気がする。
それに、葦簀に咲く朝顔に日本情緒?を感じてもいる。
早く沢山の朝顔が咲いてくれたら、もっとうれしいのにと、ちょっと欲張り気分。
夜は一昨日いただいたチラシの公開録音を聴きに行きたいと思ったが、
このところ何となくダルイ、夏バテ?の感じもあり、無理をするのは止めて、家でお籠り。
7月も終わりだと思うと、夏が半分終わった!気がして、少しホッとする。
真夏は7月、8月のはずなのに、近年の9月の暑さは残暑というより猛暑のままで、
考えるとめげる(考えなければいいのにね!)ので、今年の9月が暑くないことを願う。
2013.7.30 [火]
久しぶりにイタリアン
最近はいろいろあった上に、その後も空振り続きで、伺う機会が無かったが、
漸く入れていただけて、パッソアパッソのイタリア料理で美味しい夜のひとときを過ごした。
久しぶりだと思ってはいたが、後で確認したら4ヵ月ぶりで、長いご無沙汰。
何年か前から苦手な食材を確認してのお任せ料理だけになって、何が出てくるかも楽しみ。
アミューズは、吉田牧場のリコッタチーズで砂糖を使わないパンナコッタ風。
オリーブオイルを載せ、胡椒で少しだけピリリと味を効かせて.. 楽しい味。
そして、出てきたパンに目を見開いた。
いつものパンと一緒に、薄い大きな煎餅を切ったようなパン。 4分の1に切ってあっても大きい。
サルデーニャ島特有の、セモリナ小麦で作った、紙のパンとかいうパンだそう。
名前を聞いたが覚えられなかったので、後で調べたら、
パーネ・カラサウ、別称カルタ・ダ・ムジカというらしい。
ピザ用の釜で焼くとかで、マダム手作りでなく送ってもらったそうだが、楽しい食感・食味。
オードブルは、メインが兎で、サイドにすっぽんのテリーヌというか煮こごり。
兎にはアボカド・パセリのソースとマヨネーズ、すっぽんにはハーブのソース。
各種の野菜・ハーブなどに囲まれて、ちょっと野趣味を感じる盛り付けが楽しく、美味しい。
パプリカのオレンジ色のスープには白いモッツアレッラチーズが入っていて、色合いがよく、
味もまろやか。 途中から更にパルメザンチーズも入れて、違う味になるのがまた楽しい。
次は、天然の鮎のリゾットで、おおっと思う一皿。 この季節にはよく作るらしいが私は初めて。
鮎の味いっぱいなリゾットに、ソテーした鮎と大分?の松茸のスライスもタップリ載っている。
わたを使った苦みのあるソースも添えられていて、思わずニンマリ。
しかも、鮎に合わせてサービスしてくださった日本酒もうれしく、ペロリといただいた。
次は、他の方はホロホロ鳥のパスタだったらしいが、鳥が苦手な私のはオマール海老・帆立入り。
初めにたくさん食べられると言ったので多めに作ってくださったが、美味しくてニコニコ。
メインは鴨。 鴨はOKなのだけど、皮はやっぱり鳥(当たり前)で少し苦手。 でも完食。(笑)
デザートは、贅沢なフルーツ・コンポート?
ひとつ丸ごとの桃のシロップ煮?に杏(だったと思う)のソルベ。 ソースも桃と杏だったか..
白ワインと、鴨に合わせて久しぶりの赤ワイン、それに日本酒とデザートワインで、飲み過ぎ。
少し多めに飲むと、料理はあまり食べられなくなるけれど、これだけ食べれば十分よね。(爆)
締めの飲み物はハーブティーにしていただいたが、焼き菓子はお腹一杯でパス。
持ち帰りできるものだけ、お土産にしてくださった。 ありがとうございます。
有馬シェフも入れて4人で新聞に連載していたおかず料理シリーズの本が出版されたので、
シェフにサインしてもらって、持ち帰り。
新聞で見てはいたけれど、家であらためて本を見たら、帯にある通り、
丁寧な解説&手順写真にポイントも載っていて、私でも作れそうな気がする。
作れるかな〜? って、これで作れなくちゃ、ちょっとね〜(大爆)
2013.7.29 [月]
音楽に包まれて幸せなひととき
夜は、ピアソラヴェノス(クラシックライブ)@天真庵に出かけた。
その前に、午後は歯科医で定期チェック。
歯磨きはちゃんとできているけれど、できれば毎食後に磨くように、
それに歯の噛み締めに気を付けるようにと、また同じご注意を受けた。
食後の歯磨きと言われても、家でならできても外食時にはね〜
磨いている方も見かけるけれど.. 大体は着物だしね〜
噛み締めは、確かに、何かに集中していると、気づくと噛み締めている。
ああっまた と思って、慌てて顎を緩めるのだけど、癖はなかなか直らない。
夕方、少し早めに家を出て、銀座で先日忘れてしまった用事を済ませてから押上まで回った。
*****
「ピアソラのための音楽祭 vol.3」。 ピアソラ没後21年×天真庵 押上ピアソラ祭り。
ピアニストの赤松林太郎さんが、ヴァイオリニストの平山慎一郎さんと共演ということだったが、
行ってみたら、札幌からチェリストの中島杏子さんも来ていらして、3人での演奏会。
前半はピアソラでなく、チェロとピアノで、ワーグナーとブラームスの曲。 もろクラシック。
ついで、ヴァイオリンとピアノで、ヴィットーリオ・モンティ作曲のチャルダーシュ。こちらは軽快。
後半がピアソラで、ヴァイオリンとの共演、チェロとの共演を挟んで、ピアノ独奏が2曲、
そして最後が3人で「ブエノスアイレスの夏」の演奏。
アンコールは遠方からいらした中島さんの演奏とのことで、赤松さんが伴奏。
覚えのあるよく聞く曲なのに、曲名も作曲家も分からないのが、いつものことながら、寂しい。
音楽は苦手で分からないから、敬して近寄らないので、コンサートには殆ど行かないけれど、
ここでは、10数人だけに演奏してくれるサロン・コンサートの趣きのためか、
音楽に包まれるような感じで、幸せなひとときを過ごせるのが稀有。
しかも、美味しい肴でお酒も楽しみながら、演奏が始まるのを待つまでも楽しいし、
演奏後の蕎麦・珈琲もうれしい。
*****
隅田川花火が雷雨のため30分で中止という初めての事態になったのが話題になったら、
柴又にお住まいの方が、葛飾の花火は開始直前の雷雨で、花火も上がらずに中止ですって..
しかも、打ち上げ台に設置済みの花火玉が雨で濡れてしまったので順延もなしとか..
すっかり忘れていたが、確かにニュースになっていたように思う。
それにしても1万2千発の雨に濡れた花火玉.. 思うだに凄すぎる。
見に行く予定は特にないけれど、これからの花火大会がつつがなく行われますようにと思う。
それに、豪雨による各地の被害が、これ以上は出ないように願うばかり。
2013.7.26 [金]
初・臨海水族館
葛西臨海水族館が見応えがあると聞いて行ってみたいと思いながら機会がないまま数年経った。
ふと思い立って、母の処に行く時に回ることにして、初体験。
水族館に行くのは小学校の遠足以来だと思うから何十年ぶりなのかしら?
子供を上野動物園に連れて行ったときに水族館にも入ったかもしれないが、記憶は不確か。
で、行ってみてビックリ。 広い、広い。 昔の水族館のイメージとはまるで違う。
少し急ぎ足で廻っても直ぐに1時間経ってしまい、これは序でに来る所じゃないと思った。
見応えがあって回りきれず、淡水生物館などは見るのを諦めて次の機会に回した。
夏休み中のためか子供連れが大半だったけれど、子供にも大人にも楽しいと思う。
となると、動物園も気になる。 超久しぶり(古〜い!?)に行ってみたくなった。
2013.7.25 [木]
蝋燭能
夜は、国立能楽堂の企画公演の蝋燭能に出かけた。
好きな蝋燭能だし、今週ただ1度の観劇で今月の最後の観劇予定だし、楽しみにしていた。
番組は、狂言・大蔵流「瓜盗人」と、能・宝生流「熊坂」。
暗い見所で楽しめる曲を選んでいるようで、狂言もお能も動きや出立が派手で観ていて楽しい。
狂言「瓜盗人」は、畑主が盗人対策に作った案山子に驚いて平伏し、案山子と分かって逆恨みして、
垣を壊し畑を荒らして帰って、翌日にまた盗みに来た時には案山子でなく畑主が番をしているのに、
案山子だと思い込んで.. という展開。
瓜を盗むのに転がりながら探すのがおかしいし、村の祭りの出し物の稽古をする様も楽しい。
シテ/男・茂山千三郎、アド/畑主・正邦。
能「熊坂」は、盗賊の熊坂長範の話。
前場では命日の回向を頼み、後場では牛若丸との戦いの様子を繰り広げる。
前シテは僧形で現れるので、ワキの旅僧と、2人とも似たような僧なのが独特。
後シテの熊坂長範は、面(長霊ベシ見)も装束も派手だし薙刀を使った動きも派手で、楽しめる。
シテ・朝倉俊樹、ワキ・宝生欣哉、アイ/所の者・茂山逸平(病気休演の茂の代演)、など。
囃子方は、一噌幸弘、鵜澤洋太郎、柿原弘和、金春國和。
蝋燭能の雰囲気が好きで、今回も楽しみに観に行ったのだが、
蝋燭能だと暗いためか見所もいつもより集中している感じで、それも好きな理由かもしれない。
でも、今日は私の前横の席の方が終始居眠り付きで、絶えずコクンコクンと首が動いて、
それがもろ視野に入ってしまうのだけが難点だった。(笑)
ご本人は観たい気持ちのためか寝ていてはマズイと思うのか、コクンとなっては起きようとして、
でも一瞬後には居眠りに戻るものだから、ずうっと頭が動き続けていた。
居眠りはOKだけど、音つきの鼾・寝息と頭の運動は邪魔だわ〜(爆) 私も気をつけよう。
*****
明石ちぢみ。 灰白色。 縞と夏蔦柄。
八寸帯。 手織り紗。 黒色の緯縞。 (渡文)
五嶋紐。 灰茶色、端・裏は黒色。
絽の帯揚げ。 白地。 黒色の松葉柄入り。
馬来草(網代織)の天の草履。 鼻緒・巻は白皮。
2013.7.25 [木]
夏の天つゆ
夏限定の独特の天つゆが今月から始まっているはずだから、あの天つゆで天ぷらを食べたいと、
お昼は遅めの時間に、みかわ是山居にまた入れていただいて、天婦羅でランチ。
普段の天つゆも決して悪くはないのだけれど、あそこで天婦羅を食べるようになって暫くしてから、
あの天婦羅を味わうためには、塩の方がいい、天つゆで食べるのは勿体ないと思ってしまい、
すっかり塩党になってしまって、大根おろしは口の中の油っ気を取るためになっている。
でも、2年か3年前に蓼・枝豆などを使った夏の薄緑色の天つゆが始まってからというもの、
夏だけは塩と天つゆと両方でいただくようになったくらい、好きな味。
今日も、ランチに季節ものの稚鮎(先月より大きくなっていた)を追加してもらい、ニコニコと堪能。
魚は、巻海老(頭も)、煽り烏賊、鱚、稚鮎、めごち、穴子。
途中の口休めの茗荷に、選べる野菜はアスパラとさつまいも。
初めの小鉢は烏賊のそうめん風?と枝豆に山芋で、お椀は海老真薯にジュンサイ。
小柱のかき揚げは、いつも通り天丼。 大きなシジミの味噌汁も、漬物もいつもながら美味しい。
最後の甘味が花豆なのもいつも通り。
それにしても、こんなに同じ料理を、毎月よく食べに行くものだと自分でも感心する。
でも、行かないと忘れ物をしたようで落ち着かないから、まだ暫くは通い続けるつもり。
往きはメトロに乗ったけれど、帰りはカロリー消化に30分前後の歩き。(笑)
特に急ぎもせず普通に歩いていても、途中から汗ばんできて、家に着いたら汗がドッと噴き出した。
で、まずシャワー。 ぬるめのお湯で頭からシャワーを浴びてホッと一息。
ついで、植木にも水をやり、ベランダにも打ち水をしたら、少しは涼しくなった。
夕方から出かけるので、それまで一休み。 何だか、夏のいい昼下がり!の味わい。(爆)
2013.7.24 [水]
大ドジ
今月初めに時間を間違えるドジをしたばかりなのに、またまた別のドジをやってしまった。
こうなると、やっぱり歳のせい?
午後から銀座に出かけ、自分メンテ。
全身リンパドレナージュに、フェイシャル&ハンドのトリートメント。
2時間半あまり、時にウトウトも混ざりながら、すっきり。
それから、お遣い物にしようと予約した最中を取りに空也に回った。
無論、自分用もしっかり確保。(笑)
そして、茶の葉@松屋で、くずきりとお煎茶でまったり。
これも葛きり?と思った小さめの四角い葛きりがいくつも紫陽花の葉の上に載っていて楽しい。
暑い盛りに美味しい葛きりだけど、6月の紫陽花の頃にも食べたいわぁ。
いい気持ちで帰宅するところが、途中の電車の中で思い出して、ギョギョギョとなった。
今日の銀座行きの一番の目的を忘れてしまった。(涙)
あとの諸々は銀座に行く序でだったのに。
あ〜あ、今月中に、もう1度どうにか行かなくちゃ..
2013.7.23 [火]
へたれ ながらも展覧会へ
ここ2週間ほど、すっかりへたれてしまい、無為に日ばかり経ってしまった。
へたれって、標準語? 何語?
今月は観劇は少なくして家の片づけをする予定が..
能楽堂などやサークルには行ったものの、家のことはいつもの如く放棄状態のまま。
辛うじて朝顔・フウセンカズラや観葉植物のプランター・鉢に水遣りはしたけれど、あとは..
朝顔は金曜日に1輪、1日おいて日曜日に2輪咲いただけで、誰に似たのか暫くお休みだし..
今も出かけようとしたら、突然の凄い雷雨!
まあ、天気予報通りと言えばそうなんだけれど.. 出かける気が失せてしまった。 う〜ん..
*****
1時間以上(1時間半?)降り続いた猛烈な雷雨が通り過ぎた頃には、母の処に行くには遅くて、
行っても直に夕食の時間になってしまうので、他日に行くことにして予定変更。
反対方面に出かけたが、駅を出てビックリ。 こちらは雷雨が始まったところみたい。(涙)
でも雨宿りしていたら閉館時間になってしまうのは必至で、折角来た甲斐がないから、
雨の中を歩いて、まず「小さな 伊万里焼展 〜小皿・猪口・向付〜」@戸栗美術館。
いつもと少し趣の違う小さな器を、時間は短くてもゆったりした気持ちで閉館まで観て回った。
そして、Bunkamuraザ・ミュージアムは開館時間が長いのがありがたいと、
今日のメインの「レオ・レオニ 絵本のしごと」展に。
懐かしい絵本も見たことがなかった絵本もあるが、どの絵も筋も印象深く、
主張に共感しながら、たくさんの親子連れの中をゆっくり観て回った。
外に出たら、戸栗を出た時には止んでいた雨がまた降りだしていたので、
先に軽く夕食を済ませて、小降りになった雨の中を駅まで歩いて、改札口でまたビックリ。
電車は動いているのに、止まった他の路線の影響らしくホームが混雑で危険と、入場規制。
暫く待って漸く規制解除された改札口を通ってホームに降りたら、混んでなんかない。
規制のお陰で、混雑状態は解消されたということかしらね〜
こういう日に出かけたのは判断ミスかもしれないと思いながらも、無事帰宅。
2013.7.19 [金]
納涼能
午後は、能楽協会主催の納涼能を観に、水道橋の宝生能楽堂に出かけた。
シテ方5流の能・仕舞を観られて、しかもお能2曲はご宗家のシテで、
仕舞も、ご宗家と別の職分会として活動している喜多流以外は、ご宗家の舞。
チケットを取った時は分かっていたと思うけれど、すっかり忘れていて、
往きに乗り物の中で改めて番組を見て、錚々たる出演者に驚きながら、期待が高まった。
ミニ講座、能・金春流「田村 白式」で休憩、そして、狂言・和泉流「酢薑 すはじかみ」、
喜多流「高砂」、金剛流「羽衣」、宝生流「鞍馬天狗」の、仕舞3曲、
最後が、能・観世流「葵上 梓之出、空之祈」。
お能2曲がともに小書つきで、通常と異なる特殊演出なのが、ちょっと面白い。
能「田村」は勇ましく見応えがあるし、
小書つきだから5月に観たのとは印象が違って、それも楽しい。
能「葵上」には、惹きこまれながら堪能。
狂言「酢薑」は狂言らしい展開。
シテの酢売りの野村萬さんが、これぞ狂言師! みたいで素晴らしい。
能楽公演としては少し長めだが、楽しくて、もう少し長くてもいいと思ったほど。
*****
帰ってから食事の用意をするには少し遅いから、
日本橋で途中下車しデパ地下のイートインで済ませた。
休憩時間に能楽堂の喫茶室で慌ただしくコーヒーを飲んだものの、喉が渇いてしまったので、
食事とデザートの順番は無視して、まずは水分補給。水分だけでなく果山でジュースとケーキ。(笑)
そして、春帆楼で、フグならぬ鱧の湯引きと卵とじのセット。 小鉢のにこごりも美味しい。
幸せな半日だったと帰宅。
着物は、1週間前と全く同じ。
2013.7.17 [水]
通小町
今週は2回だけの観劇が2回とも能楽という珍しい週。
まずは夜の定例公演@国立能楽堂で、能・狂言とも楽しみに、降り出した雨にもめげずに出かけた。
でも、まだ早いとあれこれしているうちに気づいたら今度は遅くて、大慌てで開演直前に滑り込み。
この頃そんなことが多くて.. 要注意状態。(汗)
番組は、狂言・和泉流「呂蓮」と、能・喜多流「通小町」。
小野小町は能作者の創作意欲を強く刺激したようで、いろいろなお能があるが、
大体は老いてからの少し寂しい小町で、美貌をいいことに男を弄んだ色好みの女のなれの果て..
みたいな、その時代の、特に男の、視点から作られた感じもする。(笑)
その意味でこの「通小町」は異色というか、若く美しいままの小町が、しかもシテでなくツレで登場。
シテは百夜通いの成就目前に亡くなった深草少将で、小町への執着が深いまま小町に取り憑いて、
小町の成仏を妨げようとするが、結局2人してワキ僧の戒を受けて成仏するという筋。
以前観た時は、深草少将は登場時に衣を被っていて、それがとても印象的だったのだが、
今回は被衣なしに登場したので、あれっと思った。
被衣なしだと不安を感じさせるおどろおどろしい雰囲気は薄く、比較するとサラッとした印象。
プログラムの鑑賞の手引きにも衣を深々と被って登場とあるから、それが一般的らしいが、
小書きはないので特殊演出ではなく、これが喜多流の通常で他流とは違う独特の演じ方らしい。
違いも含め、面白く鑑賞。
シテ・粟谷能夫、ツレ・大島輝久、ワキ・森常好、後見頭・友枝昭世、地頭・出雲康雅、など。
囃子方は、藤田朝太郎、観世新九郎、亀井広忠。
お能の前の狂言「呂蓮」は、何ともおかしい。
諸国行脚の僧に宿をかした男が、出家して弟子入りしたくなり妻・親族の了解は得ていると言って、
出家させてもらいながら、妻の怒りに恐れをなして僧のせいにするという自分勝手さと、
愛情深い妻のわわしい女ぶり、それに巻き込まれてしまう軽い僧、3者3様。
シテ/出家・石田幸雄、アド/宿主・野村萬斎、小アド/妻・高野和憲。
狂言もお能もよかったと、気分よく帰宅。
*****
絽小紋。 紺・白色。 滝縞。
八寸帯。 手織櫛織。 生成りに近い白色。 青色の千鳥文。 (都) (お初)
五嶋紐。 上下が黒色、間は生成りで、2色3段のもの。 (お初)
薄地の絽縮緬?の帯揚げ。 草木染(楠)。 白色系。 (Kinami) (お初)
春〜秋用の雨コートは、青色系の方。
帯は、着物の色が移ってしまった帯の代わりにと求めたもの。
前の帯に比べると少し柔らかな印象で、紬でもいいけれど小紋の方がよさそうに思っての着用。
帯に合わせ帯締め・帯揚げの帯周りもお初で揃えてみた。(笑)
2013.7.17 [水]
深川江戸資料館
先週ほんの少し家のことを頑張ったら、主婦なら当たり前のことで、やったうちにも入らないのに、
普段から家事をサボリ続けている怠け者の私は何だか疲れてしまいダウン気味。(汗)
今週は日曜から情けないことにダラダラ過ごしてしまっている。(涙)
でも月曜(海の日)の午後は、何とかサークル練習に参加。 サポート役も無事勤め、ホッ。
練習終了後は少し足を延ばし、久しぶりに深川江戸資料館で江戸情緒を味わってきた。
江戸末期の深川佐賀町の町並みを再現した展示で、空いていることが多いのでノンビリできる。
全部作り物だから、触ろうが部屋に上がろうが自由なのが、ちょっとうれしい。
私には懐かしい気がするものも多いが、見たことのないものも結構あるから、
若い人には時代劇の中にでも彷徨いこんだ感じで新鮮らしい。 写真を撮っている方もいらした。
私は何回目かの入場だが、無料のボランティアガイドが手持ち無沙汰な様子だったので、
今回初めて説明してもらったら、今まで気づかなかったこともあり、楽しく拝聴。
この日は、暑さと、雷雨の予報のため、自転車で行くのは止めて、往きはメトロと歩き。
帰りは、江戸資料館で閉館時間まで小1時間ほど見物の後、全行程を歩いて帰宅。
途中の自家焙煎のコーヒー店の1日中あるモーニング(笑)で一休みして、豆も買って、
また歩いて帰ったから結局2時間以上歩き続けたことになる。 1日の運動量としてはOK。
2013.7.13 [土]
能楽・普及公演@国立能楽堂
このところの急な暑さ、それも一番暑い時間帯の外出はキツイ。
しかも雷雨があるかもしれないとの天気予報に、昨日に続き折りたたみ傘に雨コート持参で大荷物。
好きで行くのだから文句は言わないと、自分に言い聞かせながら出かけた。
両日とも結局降られず、持たずに出て降られるよりはよかったものの、少し複雑な気分。(笑)
番組は、解説・能楽あんないに続いて狂言・大蔵流「子盗人」、休憩後に能・観世流「半蔀」。
解説・能楽あんないが、「絵になる女君−幻の源氏絵巻と能」という題で、
学者気質丸出し?の解説者が、専門関連で、幻の源氏絵巻の話に終始。
それはそれで面白かったし、私としては機会があれば続きを聞きたい気もするが、
普及公演の演能の前の説明としては、これを頼りに鑑賞したい人の助けにはならず、大いに疑問。
依頼する側が、人選、内容の確認・すり合わせにもっと心すべきと思った。
昨日に続きお会いした方も、昨日も今日も解説はよくなかったわね〜と一言。
狂言「子盗人」は、負け続けて貧に窮した博打打が、泥棒に入った家で、
寝ている赤ん坊がかわいらしくて、目的を忘れてあやしているうちに.. という狂言らしい展開。
強面の博打打が赤ん坊をあやす様子が何より楽しく、見ていて思わずニコニコしてしまう。
でも、家の者にしたら、侵入者に子を取られたと、大慌てするのは無理もない。
危ない命を助かったのだから長命は疑いなしと言う乳母の言葉が、当時の世情を写し、心に残る。
シテ/博打打・大蔵吉次郎、アド/乳母・千太郎、アド/亭主・教義。
能「半蔀」は、半能も含め何度か観ていると思うのに、半蔀の作り物ばかりが印象に残っていて(笑)、
お能自体はあまり覚えていなかったが、今回は後シテ・夕顔の女も印象深く、楽しく鑑賞。
半蔀(はじとみ)を後見が開け・閉める様子もじっくり拝見して、変なところに感心したり..
前シテ/女&後シテ/夕顔の女・木月孚行、ワキ/安居の僧・殿田謙吉、アイ/所の者・大蔵基誠、
後見頭・観世恭秀、地頭・武田志房など。
囃子方は、赤井啓三、曽和正博、守家義則。
シテの面は、若女。
*****
夏大島紬。 黒色の濃淡地。 華柄。 (白川貞夫)
八寸帯。京くみひも三軸組織。濃淡青色。斜め織。(三田清冶・染、室門耕一郎・組織「綾ひと衣」)
五嶋紐。 生成り、片方に浅葱色入り。
紋紗の帯揚げ。 濃淡薄水色。 花弁の入った市松の織。 (お初)
麻の台の草履。 鼻緒・巻は薄茶色の革。 鼻緒には臙脂色入り。 (沙織)
スズ竹手提げ籠。 縦長・マチ広の大型。
着物は本場の大島紬でなく、越後夏大島物語というもの。
初期の頃、気に入って大島紬だと思って買ってから、越後の大島って何?と驚いた着物。
夏の大島紬って、奄美や鹿児島の本場ものより、越後夏大島というのが多いらしい。
ちょっとな〜と思わないでもないが、好きだから構わず毎夏に着ている。
籠は、ついに夏専用のスズ竹の手提げ籠にした。
普通の半分くらいの細かい竹の編みが気に入って買って、重宝している。
が、多い荷物を1つに入れたいと大きいのにしたら、それにしても着物には大きすぎた。(汗)
でも実用重視で、夏の間は訪問着・附下以外なら着物にも、この籠を多用するつもり。
*****
今月(つまり先週)から出席を再開した健康講座のために、大急ぎで帰宅。
着替えて直に出かけて、1時間びっしり動いて、ぐっしょり汗をかいてきた。
インストラクターが楽しげにさせる、楽して腹筋をつけようという最後の運動がキツイ。
整理運動の時間帯なのに、主な運動より私は苦手で、楽どころか唸ってしまう。
そのうち、いつか腹筋がつくかしら?
2013.7.12 [金]
歌舞伎鑑賞教室
今月の鑑賞教室は、いつもの解説「歌舞伎のみかた」の後、「芦屋道満大内鑑−葛の葉」。
まず萬太郎が、マスコットのぬいぐるみの黒子ちゃんに手伝ってもらい、若者らしく元気に解説。
いろいろの歌舞伎に出てくる小道具の動物を使っての説明などは悪くなかったものの、
今日の芝居に合わせて見せる狐の振りが、何とも拙くて、これが無い方がよかったと思う。
「芦屋道満大内鑑−葛の葉」は、要するに「葛の葉子別れ」で、機屋、奥座敷、道行の3場。
女房葛の葉と葛の葉姫の2役を時蔵が、安倍保名を秀調が、ともに初役で勤めている。
あと、信田庄司を家橘、庄司妻柵を右之助で、奴を宗之助と萬太郎、など。
此処の鑑賞教室は、主だった役を初役で演じることが多くなって、というより最近は毎回の感じ。
時蔵くらいになれば、初役だからといって問題はないだろうと思っていたが、
女房葛の葉はいいが、早替わりの葛の葉姫は姫らしさ・愛らしさに欠け、ちょっと違和感あり。
でも、何処がどうというほどのことはないのに、狐の振りは流石に狐らしく(笑)、
萬太郎とはまるで違って、こうじゃなくちゃね〜と違いの大きさを感じながら観ていた。
見どころの奥座敷の障子に書置きを書きつける段が、近年ここでガクッときた役者が続いたので、
つい注目してしまったが、まあまあ悪くない字でホッとした。(爆)
最後が、子別れの場面でなく、秋草の中の信田の森道行なので、華やかに終わっていい。
ただ、葛の葉(狐)に絡む宗之助と萬太郎が、う〜ん..という出来。
萬太郎は兎も角、宗之助はもう少し上手いと思っていたのだけれど..
出演者が少ないだけに、気になることもいろいろあったが、まあ楽しんだからOK。
*****
訪問着。縞大島紬・紗。 摺り友禅。白地。 総柄の露柴に葡萄唐草。 (川村久太郎) (お初)
袋帯。 新小石丸。竪よろけ変わり紋紗。格子取り竪菱華文。 白・金色など。 (華翔庵) (お初)
五嶋紐。 薄緑色。 銀糸・一部に薄橙・紫入り。
紋紗の帯揚げ。 濃淡の薄緑色。 細かい菱形つなぎなどの織られたもの。
白色のシザールのバッグ・草履のセット。
粋紗の塵除け。 黒地に、赤い笹の葉柄。
時蔵の葛の葉を楽しみにして、久しぶりに1階のど真ん中の席を取ったので、紬訪問着を下した。
紗の大島紬という変わった生地が気に入ったものだが、着てみたらやっぱり好きとニコニコ。
帯は、黒地の方がいいかとは思ったが、こんな暑い日に重い袋帯はゴメンだと、
新小石丸の軽〜い袋帯にしてみたら、白地の着物と帯で、暑い日コーデとしては悪くない。
この帯も出番がないまま年が過ぎていたから、これから真夏はこのセットでいこうと思う。
でも、帯出しはどうかと塵除けを着たものだから、やっぱり暑い暑い。 ふう〜っ。
2013.7.12 [金]
着物記念日
7年前の今日が、30年以上ぶりの着物着用記念日。(笑)
その後は着物道にまっしぐら。 秘かに、きもの道はけもの道と呼んでいるくらい。(爆)
7年前の7月には、歌舞伎座と国立劇場に歌舞伎を観に行った2回だけの着用だから、
思えば、激しくハマったものだと自分でも呆れるばかり。
楽しんで着ているのだから、いいでしょとは思うけれど..
すっかり忘れていたその記念日に、同じように歌舞伎を観に行くのも何かの縁。
今晩は、社会人のための歌舞伎鑑賞教室@国立劇場に出かける予定。
2013.7.11 [木]
ビューティー系と体育系
参加している木曜日の夜の健康づくり講座はエアロ。 要酸素運動。
今日はインストラクターのご都合で、代理の方の指導を受けた。
この方が冒頭に、いつもの講師はビューティー系で自分は体育系とおっしゃって、思わず笑いが..
そんな違いがあるのかどうかは知らないが、確かに2人は随分と見た目も雰囲気も違う。
動きも随分違っていて、それはそれで、新鮮で楽しかった。 でも、筋肉痛必至の感あり。
朝顔の蔓が葭簀に巻き付いて殺風景な葭簀が朝顔の花でいっぱいになったら素敵!と思ったが、
葭簀の隙間は狭くて、蔓は絡みつけずに、巻き付く支えを求めてのたうちまわっている様子。
で、出かける前に、朝顔の蔓のための支えならぬ紐を葭簀に何本か張った。
これで、うまく巻き付いてくれるようにと願っている。
2013.7.9 [火]
葭簀(よしず)
突然の猛暑突入のせいか、我が家の朝顔は俄かに活気づいて、蔓が日に日に伸びてきた。
先週はまだ弱々しい葉で、蔓も漸く出始めたのがあるくらいだったのが、一変、
葉はワサワサと大きくなって、蔓も伸びる伸びる。
花を楽しめるのは夏の終わり頃になってしまうかと心配していたけれど、
これなら多分、夏の盛りにも咲いてくれそう。
フーセンカズラも、伸びた蔓の先の葉が小さい朝顔も、暑さ避けにならなかった昨夏の経験から、
今年は暑さ対策に葭簀を下げてみようと買ってきてあったのを、どうにか下げてみた。
ベランダの一番先に下げる予定で、国産でない安いのにしたら、出来はやっぱり..
室内では嫌だけれど、雨ざらしにすることを思えば、こんなのでいいのかもしれない。
うまくいけば朝顔とフーセンカズラの蔓も巻き付いてくれるのではないかと、それも期待している。
2013.7.8 [月]
花形歌舞伎・夜の部
中3日で、また歌舞伎見物に出かけた。
今日は夜の部で、通し狂言「東海道四谷怪談」。 鶴屋南北の怪談もの。
歌舞伎座では30年ぶりという「蛍狩の場」も上演され、話題づくりに一役買っている感じ。
夜の部にも染五郎、松緑、菊之助は出演するけれど、愛之助は昼の部だけの出演で夜には出ない。
東京でも最近は人気のある愛之助だが、他の東京中心の役者とは扱いが少し違うような..
「四谷怪談」と言えば、今まではお岩さんの印象が強かったが、
今回は、お岩より伊右衛門の方が印象に残った。
産後の病に、薬と言われ毒薬を飲まされて、醜くなった容貌や髪の抜ける髪梳きも、
インパクト・怖さが少なくて、そのせいか哀れさも少なかったように思う。
その点、伊右衛門の見事なまでの色悪ぶりの印象が強かった。
それにしても、伊右衛門も伊藤家の面々も本当にまあ..
芝居だけど、それはないでしょと観る度に思う。 なのに、観に行くのよね〜(苦笑)
菊之助がお岩・佐藤余茂七・小仏小平の3役で、染五郎が民谷伊右衛門、松緑が直助権兵衛。
昼の部同様、3人とも初役で勤めている。
民谷の隣家の伊藤家は、伊藤喜兵衛を團蔵、後家お弓を萬次郎、お梅を右近。
あと、お岩の父・四谷左門を錦吾、お岩の妹お袖を梅枝、按摩宅悦を市蔵、奥田庄三郎を亀三郎 など。
今回も安い席にしてみたら、私の真後ろの席の方が大向こうさん並に頻繁に声を掛ける方で、
頭の上から声が落ちて(降りかかって)くる感じ。 声掛けの度に落ち着かない気分になった。
間合いも声も文句なしだったので、離れたところだったらよかったのに..(笑)
*****
総絞り。 夏絹芭蕉。 白、藍色。
八寸帯。 京くみひも・三軸組織。 辛子色系。 変わり斜格子。
(染色・三田清冶、組織・室門耕一郎「 綾ひと衣」)
五嶋紐。 錆納戸(渋い青緑)色。 (お初)
絽の帯揚げ。 薄藤色・薄桃色。 杜若の柄入り。
着物は、絞りのためか正絹(絹ばしょう)なのに麻みたいな感触。 ちょっといい浴衣?な感じ。(笑)
2013.7.7 [日]
七夕は、今年初の猛暑日
七夕に、笹飾りも願い事もしなくなって久しいのが、少し寂しいけれど、
外出先で見かける度に、何とも言えない懐かしさを感じて、心が少し柔らかくなるような気がする。
梅雨明け宣言とともに猛暑襲来で、今夏初めての猛暑日だそう。
干した布団を取り込んだりしていたら、あっという間に汗だらけ。
ついに着物を着る時に扇風機では足りず冷房を入れてしまった。 これからの暑さが思いやられる。
銀座に用事があって出かけるので、その前に日本橋のデパート2ヵ所に寄った。
「手しごとの夏」@三越で、キイさんとKURAさんの浴衣姿をニコニコ拝見。
あればと思っていた空色の帯揚げは売り切れ。 で、楠で染めたという白い帯揚げを頂戴した。
こちらも使い勝手がよさそうで、ニンマリ。
「ゆかたdeラッキーデー」という催しで、浴衣着用者対象の写真撮影とネイルケアをしてもらった。
無料なら試しにしていただこうと、キラキラとしたラメを指先に入れるネイルを初体験。
指(爪)先にだけラメをつけて(置いて)いくのは、見ていても面白かった。(笑)
橋を越えて、着たところを見せに寄ったら、早速の着用に驚きながら喜んでくれた。
ぜんまい紬糸を織り込んだ小千谷の夏の訪問着「絹駒ぜんまい上布」を勧められたが、
素敵でも、それなりに似合っても、安くなったからと言っても、無い袖は振れないからパス。
銀座では、呉服店2ヵ所に寄って、1店では経験者の店長と延々と帯状疱疹の話。(爆)
セールのご案内を何度も頂いたもう1店では、結局、薄地・薄色の紋紗で夏の塵除けを作ることに..
でも、この店とのご縁はこれまでかしらと思う。
出会いで、とても気に入って、無理すればどうにかなるかもしれないと買ってしまうのはいいけれど、
買わないと悪いみたいな気分で、ある中から選ぶのは、どうも性に合わない。
安くなると言ってもそれなりにはするし.. 私は展示会向きじゃないと、つくづく思う。(嘆息)
断れずに行くから悪いんだわ。 今後はご案内いただいても断わろう。と自分に言い聞かせた。
銀座に着いて直ぐ茶の葉@松屋に行ったら、案の定、満席でお待ちの方も何人かいらした。
後回しにして用事が済んでからもう1度寄ることにしていたのに、行こうとしたら、雨!
とてもじゃないけれど、この雨の中を歩いていく気にはならない。
外の様子が見える喫茶室でケーキとお茶を頂きながら、暫く雨宿り。
で、もうお茶はいらないから、またの機会にして、夕食に切り替え。(笑)
少しだけ冷酒を飲みながら軽いおかずに蕎麦2枚@明月庵田中屋。
*****
有松絞り・嵐絞り。 知多木綿。 藍染。 藍色と白。 (竹田庄九郎・早川嘉英) (お初)
八寸帯。 手織櫛織。 白に近い生成り地。 (都)
編み込み風帯締め。 白に鉄紺色入り。 (渡敬) (お初)
竹染めの帯揚げ。 総絞り。 秦泉寺由子(じんぜんじ よしこ)
黒塗り台の下駄。 小千谷縮の鼻緒。
帰ってから帯を見たら、今まで気にならなかった帯枕の当たるあたりに結構な色移り。
大好きな藍染めの色移りは覚悟の上とはいえ、これだけが問題なのよね〜と思ってしまう。
だから夏(と単衣)の藍染・泥染の着物にはこの帯と決めているのだし、
文句を言っちゃいけないわね〜
2013.7.5 [金]
内から外から
布団を干し、大物を洗濯し、という心づもりは、朝からの雨で儚く断念。
雨は昼前に上がったものの、湿度が高く空気はむんむん蒸し暑くて、洗濯物の乾き具合も不安。
で、家事は放り出して、自分メンテに出かけることにした。(笑)
まずは、日本橋のオーグードゥジュール メルヴェイユで、フランス料理のランチを堪能。
久しぶりなので、品数の多いコースを選択。
オードブル2品に、魚と肉と、デセール。
オードブルの前にアミューズ、デセールの前にもプティデセール。
今日の料理は、いつもの華やか・軽やかな感じより、優しい感じだったが、こういうのもいい。
ウェルカムシャンパンをサービスしていただき、白ワインも飲んで、
久しぶりのアルコールだから少し心配もあったけれど、気分よくいただいたためか問題なし。
念のため飲み物もエスプレッソをダブルにしてもらった。
ついで、銀座に移動し、顔と身体と両方のトリートメントを受けた。
こちらも久しぶりなので、短めのにしてもらったのに、ちょこちょこ追加したら結局2時間。
でも、1か月半のもやもやした気持ちを一掃できた感じで気分よし。
茶の葉@松屋は満席で、暫く待っても空く様子がなく諦めた。
まあ、昨日はすんなり入れたのだから、仕方ないかな〜
2013.7.4 [木]
七月花形歌舞伎の初日・昼の部
1年間続く歌舞伎座新開場こけら落し公演も4ヵ月目に入り、
4月から6月までの3ヵ月間、毎月(のように)出演した大御所たちは、暫くお休み。
秋からの舞台のために、暑い夏には休まなくちゃ、ね。(笑)
で、今月は3部制から通常の昼夜2部制に戻り、次の歌舞伎を担う花形たちの公演。
染五郎、松緑、菊之助、愛之助を中心とした顔ぶれで、昼・夜ともに通し狂言。
昼の部は、黙阿弥作の「加賀見山再岩藤 かがみやまごにちのいわふじ」で、通称「骨寄せの岩藤」。
人気の「鏡山旧錦絵 かがみやまこきょうのにしきえ」の後日譚
他の予定がなかったので、どうせなら初日に観ようと行って来た。
相変わらず、「骨寄せの場」が、おかしい?楽しい?が、
岩藤の亡霊が舞台上で下手から上手にふわふわと宙乗り?するのも楽しいし、
盲目の弟が弾く琴の音を聞きながらの又助の立ち廻りと切腹も見応えあったし、
あまり期待していなかったら(ゴメンナサイ)、期待以上。
花形は着実に力を付けているわね〜と、うれしく観ていた。
松緑が鳥井又助と岩藤の霊で立役と女形の2役、染五郎が多賀大領と安田帯刀の立役2役、
菊之助が2代目尾上とお柳の方の女形2役、愛之助が望月弾正の1役で、いずれも初役。
中心の4人全員が初役で勤めるのが、如何にも花形公演らしい。
驚いたのは松緑が勤めた女形の岩藤の霊。
思いがけなく似合っていて、立役の演ずる岩藤というより女形の雰囲気。 嬉しい驚きだった。
それに、盲目の弟役の玉太郎が見事に琴を弾いて、初日にあの場面でと、感心した。
役者は小さい時から、いろいろな稽古をして役に備えているにしても、あの歳で大したものだと思う。
*****
終演後は、あちらこちらにちょこっと顔を出してから急いで帰宅。
夏季の講座が始まった夜の健康づくり講座への出席再開。
途中で1回行ったものの1ヵ月半の欠席だから心配したけれど、ほぼ以前のように動けてホッ。
*****
宮古上布。 藍染。 七宝柄。
八寸帯。 手織櫛織。 白に近い生成り地。 灰色の柄。 (都)
五嶋紐。 緑がかった藍色 淡い緋色等入り。
白地の絽の帯揚げ。 黒色の松葉柄入り。 (昨日と同じ。)
籐網代台の草履。 黒色の印傳セーム皮漆塗の鼻緒。
能楽より歌舞伎の方が気楽な気分で、それも今月は大御所たちでなく花形たちの公演。
しかも、席も初めて取ってみた一番安い席だから、昨日とはぐっと変わってラフな気分の着物。
帯は、既に色移りしているので、藍染・泥染の着物に毎回のように合わせてしまう帯を今回も。
2013.7.3 [水]
迂闊続きの日
ドジな私の面目躍如、迂闊な失敗続き。(涙)
どなたにも特にはご迷惑を掛けず、自分1人でガッカリしただけだからまだよかったが、
今日は、徳島じゃないのに大歩危小歩危。 って、おやじギャグ?も出てしまう。(苦笑)
定例公演を観に能楽堂に行ったが、1時開演に滑り込んだつもりが、見所に入って、あれれ..
狂言じゃなくお能を演っている。 狂言師のご都合で順番が換ったのかしら?とまだ能天気。
それから漸くお能も始まったばかりじゃなくて場面が大分進んでいることに気づいた。
でもまだ事態を理解していず、開演時間前に始まることなんてあるの?と不思議に思う始末。
それから改めて腕時計を確かめて、びっくり。 1時じゃなくて2時!
ここで初めて大遅刻だったことに気づいた。(大汗) 何という迂闊さ。
気持ちを立て直すのに時間がかかったが、
暫くしてからは金剛流のお能「加茂」を楽しめたから、その点は、まあよかったかしら。
前シテ・前ツレの水汲みの女2人と、ワキの室明神の神職とのやりとり、
アイの末社の神の舞も楽しかったし、後ツレ・御祖の神の天女姿も舞も綺麗で、
後シテ・別雷の神の力強い舞働まで楽しく鑑賞。
シテ・今井清隆、前ツレ・宇高竜成、後ツレ・今井克紀、ワキ・福王和幸、アイ・野村太一郎など。
囃子方は、一噌隆之、森澤勇司、亀井実、小寺真佐人。
初めて観るので楽しみにしていた狂言「胸突」は当然ながら観損なった。
あまり遠くないうちに観る機会があるといいけれど..
*****
終演後は、KURAさんのおちびさんがいるといいけれどと、手しごと展@日本橋三越にお寄りした。
KURAさんは、すらっとしていらっしゃるから、洋服姿も素敵ね〜と、思わずニコリ。
おちびさん1人じゃ寂しかろうとお仲間をいただいたのに、1ヵ月後の大震災で壊れてしまって、
また1人に戻ってしまった子に漸く仲間を連れ帰れた。 そのうちに、あと1人くらい欲しいかな〜
*****
その後は、先日、鮎の塩焼きに心変わりしてしまって、食べ損なった野田岩の鰻を食べたくて、
高島屋に行って、白焼きとかば焼きのかさね重をいただいた。
美味しいけれど、小ぶりというか肉薄の感じで、ちょっとだけ欲求不満気味。
これからは、美味しい鰻を食べられるのは僥倖かも。
呉服売り場に顔を出したら、先日頼んだ有松の嵐絞りの浴衣が仕立てあがったとのこと。
ニコニコいただいて帰る。 早く着たいな〜 いつ着ようかしら?
*****
紅花染。 手織り。 黄色の細波縞。 (米沢・新田) (お初)
八寸帯。 すくい織。 紺地。 雪持柳文。 (捨松) (お初)
細めの白・黄色の帯締め。
白地の絽の帯揚げ。 黒色の松葉柄入り。
アタ編の台の草履。 梅茶色台。 白黒格子の鼻緒。 巻は白革。
粋紗の塵除け。 黒地に、赤い笹の葉柄。
夏の着物だから少しはいつもと違う明るい色合いもいいかと作ったものの、
仕立てあがってきたら、少し派手かしらという色合いで、去年は着そびれた着物を着た。
毎年着実に歳を取り若返ることはないのだから、諦める訳じゃなければ着るしかない。(笑)
帰って着替えて、またビックリ。
仕付け糸を取る時に、片方の袖口の糸を誤って切ってしまったらしい。(涙)
うっかり者の自分に呆れた。
縫うの? できるかしら? ほつれた着物が溜まってしまう。
2013.7.2 [火]
59回
今年前半の着物着用回数。
1月:8回、 2月9回、 3月:11回、 4月:11回、 5月11回、 6月:9回で、
1月〜6月の上半期は、59回着物を着ていた。
思いがけないことも含め、次々といろいろのことがあった半年だったけれど、
思いのほか着物を着て出かけていたことが分かって、あらためてちょっと嬉しい。
2013.7.1 [月]
サクランボ
今年も山形からサクランボが届いたから、近くに来る用事があれば寄って欲しい。
おすそ分けしてくれるというメールが夕べ友人から入った。
毎年、もう1人の友人と2人で、2人の知人のサクランボ農家に手伝いに行っていて、
お礼にもらうサクランボを私にもくださるというありがたい話。
尤も、今年はこの友人は酷い風邪をひいてしまい、出かける当日にドタキャンしたそうで、
まだ風邪が抜けず、うつす心配があるけれど、渡すくらいだったらとのことだった。
遠い所じゃないし、サクランボのおすそ分けに与れるなら伺いますよ〜と、
午後、母の処に行く前に寄って、いただいたサクランボを母と一緒に賞味させてもらうことにした。
結局、家に上がって、殆ど2人の怪我・病気の話だったが1時間以上あれこれおしゃべりしながら、
遠慮なく、ムシャムシャ・パクパクいただいて、その上にパックいっぱいのおすそ分け。
ありがたい限り。
母もとても喜んでくれたので、重ね重ねありがたかった。
今年、私が買ったサクランボよりはるかに大きく甘かったから、
ホームで出るほんの少しの小さなサクランボと比べれば、大粒で甘くて、母が喜ぶのも当たり前。
一緒にニコニコ食べて、夜食用にも新しく洗って置いて来た。
これも友のお蔭で、本当にありがたい。
2013.6.30 [日]
夏越の大祓
午後、氏神さまの八幡宮の夏越の大祓式に出かけた。
行くつもりにしていたが、朝から何となくダルイので止そうかと思ったものの、
1日グタグタ過ごすよりはと、開始時間間近になって、俄に始動。
息子も誘って、八幡さまには開始直前に到着。
茅の輪をくぐり、大祓詞(おおはらえのことば)を唱え、切麻(きりぬさ)を身体に振り掛けて祓い、
その後、本殿で拝礼し、お神酒とお守りなどをいただいた。
私は2度目だが、初めての息子には興味深かったみたいで、結構な人数の参列者にも感心していた。
日差しは強くなかったものの、外での神事に汗ばんだので、
終了後は、またペリニョンに行って、ケーキと飲み物で一休み。
帰りは、いつもの山ぶどう籠と日傘のほかは荷物もないし、歩いて帰宅。
2013.6.30 [日]
28日は、久しぶりに食いしん坊
医者に病んでいると言われたのが頭を離れず(笑)、痛みは殆どなくなったので、
ランチに美味しいもので栄養をつけようと、いつものみかわ是山居に入れていただいた。
今月初めての、そして多分1回きりの、食いしん坊。
ランチコースに季節の地鮎を追加してもらい、選択の野菜はアスパラと茄子。
美味しくて当たり前とは思うものの、やはり美味しい。
この日の相客のうち2組はアメリカの方。
1組はTV番組に出演のために来日中らしい2人のシェフに日本人2人が付き添って、
あと、ビジネスで来日中という人が1人で来ていらした。
以前は、外国の方は台湾、香港、シンガポールなどからが多かったが、
最近はアメリカの方が増えて、店の方も少しずつ言葉を覚えたようで、ちょっと楽しいやり取り。
帰りに八幡さまの縁日に寄って、自然法農園の紫黒米、五穀米、野菜を購入。
お不動さんの前の通りのペリニョンに寄って、ケーキと焼き菓子も購入。
荷物が多くなったので、帰りもメトロ利用。
2013.6.30 [日]
27日は、能楽鑑賞教室へ
今週の国立能楽堂は、年に1度だけの、月曜日から金曜日まで1日2回、計10回の能楽鑑賞教室。
高校生が対象で、残った席があれば一般も入れてもらえるが、数は少なく席を取り難い。
午後の部に行きたいと日を選んで、第2希望だったこの日の最後列にどうにか入れてもらえた。
制服姿の高校生がギッシリ座っているのは、ある意味、壮観。
例年のことながら、コックリ組からグタッと寝る体勢の生徒まで、居眠り多数。
そして、これもいつものことながら、学校による差が大きくて、学校差を実感。
でも、私と同じ列の男性が寝息を立てて居眠りしていて、前の列の高校生に振り向かれていた。
普段でも音つきは迷惑だが、こういう機会にはマズイでしょと、認識違いを糾弾したい気分。
今年は、狂言が大蔵流の大蔵家と善竹家の、お能が喜多流の担当で、
番組は、解説「能楽のたのしみ」のあと、狂言・大蔵流「清水」と、能・喜多流「黒塚」。
解説では、説明の後、3校の生徒が舞台に上がって、面を付けて足の運びを体験。
狂言も能も、初めて観る人にも楽しめる曲だし、私は何度か観ているので、気楽に楽しんだ。
お能の「黒塚」は、歌舞伎との違いを強く感じる時もあるが、今回はスッキリ入り込めて、ニコリ。
この回のシテは粟谷明生。
*****
終演後は、東京駅に出て野暮用を済ませ、高島屋に。
前日は雨の1日だったが、この日は一転、梅雨の晴れ間なのかピーカンと晴れて暑い日だったので、
暑さにめげて、また地下の叶匠寿庵のイートインで、氷。 抹茶蜜で、バニラアイスを追加。
健康づくり講座に出席するつもりで帰宅したものの、
まだ少し痛みがあるので、無理は禁物と、今週は休むことにした。
怪我と帯状疱疹と連続したので、欠席も連続。 2週+3週で、5週も休んでしまった。(嘆息)
間に1週行ったものの、帯状疱疹になったのは、怪我が治らないうちに行ったのが悪かったのかと、
今回は大事を取って欠席することにした。
来週から、夏季講座が始まるけれど、まず間違いなく筋肉痛になるだろうと、今から少し心配。
*****
結城縮。 黒地。 地空き。 (龍田屋) (お初)
名古屋帯。 夏紬。 藍色地。 生成り色の中に、吾亦紅などの柄。
五嶋紐。 灰色。 端・裏は黒色。
絽の帯揚げ。 勿忘草色と薄藤色。 市松に、流水・桔梗文入り。
粋紗の塵除け。 「笹葉」
黒地の結城縮が、何とも粋な感じ。 って、手前味噌。(爆)
紬と違い、1枚目の(1枚しか持っていない)縮だから、
薄い色のにすればよかったかと思わないでもなかったが、お気に入りになりそうで、ニコニコ。
2013.6.30 [日]
26日は、朝から行ったり来たり
午前中は野暮用で、朝のラッシュのピークが過ぎた頃に出かけた。
少し遠いし、体調的に止そうと思っていたが、連れの息子から前夜遅くに電話があって行くと言う。
断ってもよかったけれど止めると伝えていなかったので、頑張って出かけた。
出かける時には降っていなかったのに、向こうの駅に着いたら雨で、その後は一日中雨。
用事が済んでから、出社する息子とは新宿で別れ、私は早いランチを済ませたが、
中途半端な時間なので、一時帰宅。
午後は、まず福祉会館で行われる名作サロンの朗読を聞きに行った。
語りを担当する方から、よければ聞いてと言われたので、行ったり来たりの変則的な動きになった。
終了後は、マティスの「ジャズ」を観たくて、ブリヂストン美術館に行ってコレクション展を鑑賞。
日本橋駅からも京橋駅からも歩くので、雨で嫌だなと思ってハッと気づいた。
無料バスのメトロリンクが美術館の前に止まるじゃないですか。
これを利用しない手はないと思いついたのが幸い、楽々到着。(笑)
マティスの「ジャズ」は期待通り、一室を使っての展示「追悼 ザオ・ウーキー」も印象的。
その後は、また雨の中を京橋駅まで歩いて、普段なら乗らない1駅だけメトロ利用で銀座まで。
そして、「日本の職人 匠の技」展@日本橋三越のため、逆戻り。
それから、夕食に野田岩の鰻を食べたいと高島屋の特別食堂に行ったら、
大和屋三玄お薦めの鮎の塩焼きがメインのお膳に心変わりして、品数が多かったけれどペロリ。
更に、珍しく温かいお汁粉が食べたくなって、地下の叶匠寿庵に行ったら、
この時期は暖かいものはなく、冷たい白玉ぜんざいしかなかった。(涙)
で、お気に入りのいつものあんみつ。でもアイスの追加はせず。
少し疲れて帰宅。 変則的、非効率的な移動だったから無理もないと一人納得。
2013.6.30 [日]
25日は、世界初演のオペラ「夜叉ヶ池」
夜は、今シーズン最後のオペラで新国立劇場創作委嘱作品の世界初演の初日。
作曲家の香月修が、泉鏡花の戯曲「夜叉ヶ池」をオペラ化したもので、岩田達宗の演出。
オペラ劇場でなく中劇場での公演なので華やかさはないが、楽しく観て・聴いた。
前奏曲、冒頭の夜叉ヶ池の主・白雪のアリアと、印象的な始まり。
全体に楽しめたが、第1幕の龍神?妖怪?の少しおどろおどろしい動きが気になった。
妖怪、化け物であっても、彼らは約束を守るちゃんとした者たちなのだから、
優雅な動きとまでいかなくても、もっと普通の動きの方が相応しいと思うのだけど..
「夜叉ヶ池」は玉三郎の歌舞伎でお馴染みなので、無意識に比較してしまうみたい。(笑)
いつか玉三郎の演出で、このオペラを観てみたいと、友人と異口同音。
指揮:十束尚宏、
百合:幸田浩子、 晃:望月哲也、 白雪:岡崎他加子、 学円:黒田博、など。
*****
結城紬。 薄深川鼠色地。 雲取・流水・草花の柄。 (おく玉) (お初)
名古屋帯。 遠州本麻。 手描き友禅。 青鼠色地。 柳に、色紙に花柄。
五嶋紐。 白茶色?に、白・薄紫・薄緑入り。
絽の帯揚げ。 浅葱色と薄空色の大きな市松。 蜻蛉柄入り。
麻の台の草履。 鼻緒・巻は薄茶色に臙脂色の入った革。 (沙織)
着物は、渋めの色合いで殆どマイサイズだったので飛びついてしまった出来合いのもの。
去年は着そびれてしまって今回初着用。
他の手持ちの結城紬に比べ、糊の残り方が強いらしく少しゴワゴワ感あり。
単衣で居敷き当てがついていないためか、タッタカ歩くと下前が少し上に上がってくる感じ。
着物でタッタカ歩くのが悪いのかもしれないが、そのうちに地入れをし直した方がいいかもしれない。
暑さに塵除けは止めて、多色のグラデーションの大判ショールを持って出たが、持ち歩いただけ。(笑)
長襦袢も、正絹の単衣は終わり、麻の着用。 これからの長襦袢は麻か海島綿だけの予定。
2013.6.27 [木]
24日は、「病んでいる」に驚く
午前中の早い時間に、また皮膚科に通院。
殆ど治った気がするものの、まだ少し痛みがあるので、
高齢者はしっかり治さないと帯状疱疹後神経痛になりかねないというから、
念のため鎮痛剤を貰っておいた方がいいかと行ったら、医者の言葉に病気だと再認識。(苦笑)
まだ痛い? 早く寝なくちゃダメだよ。 病んでいるのだから。 普段の生活してちゃダメだよ。
痛みに参っても、通院していても、病んでいるという自覚はなかったので、
ビックリしたけれど、気を付けよう。
3分間のレーザー治療と、前回と同じ薬をもう1週間分。
午後はサークル練習に参加。
お世話担当もしっかりやって、次の朗読で講師からお褒めいただき、元気をもらって帰宅。
2013.6.27 [木]
22日はバレエ「ドン・キホーテ」
なかなか追いつかなくて、また遡り。
午後は、今シーズン最後のバレエ「ドン・キホーテ」を観に行った。
次のシーズンのバレエ初日が遅くて11月中旬なので、5ヵ月近く空いてしまうから、
その前に楽しんでおきたいと期待一杯で出かけたが、7列目のど真ん中という申し分のない席で堪能。
この日の主役は、キトリを米沢唯、バジルを福岡雄大。
このバレエを初めて観た時は、キトリをイギリスからのゲストで吉田都が踊って、
愛らしさ・可愛らしさの印象が残っているが、今回はもう少し現代風? ちょっと小生意気?
こういうキトリも悪くない感じで、相手役のバジルも他の役も、夫々いい踊りだった。
気の毒に後ろに下がりながら踊る時にバランスを崩して尻もちをついてしまったソリストがいて、
少し驚いたが、当たり前ながらその後もキチンと踊り続けた気力に客の拍手が温かかった。
*****
花織。 南風原。 紺色の単色。 (大城永光)
名古屋帯。 絹芭蕉。 灰白色に近い白地。 芝文・花丸文の染め。
五嶋紐。 単衣・夏用。 緑がかった藍色 淡い緋色等入り。
紋紗の帯揚げ。 紺色と白の染分け。 白色の方を出したが、紺色が少し透けていた。
しころ織の天の草履。 青色の鼻緒・台。
粋紗の塵除け。 黒地に、赤い笹の葉柄。
前日に着るつもりだった着物を着用。 花織の軽さ・涼しさは単衣の鑑。(笑)
2013.6.21 [金]
またまたバタバタ
金曜日の午前中は1週間に2回しかない担当医の診察日で、MRIの結果を聞ける最速日。
夜は楽しみにしているお能を観に行くから、その前に寄りたいデパートの展覧会もあるため、
待たされて遅くなると困るし、CTで問題なかったのだから急ぐことはないと思うものの、
帯状疱疹の痛み・痒みで夜明け前に目覚めてしまったので、それを幸い(?)に、
さっさと済ませてしまおうと、早朝からガラガラの電車に乗って結果を聞きに出かけた。
病院に7時前に着いたのに既に10人待っていて11番目。(驚)
7時半から受付が始まったら、他の診療科の方が多くて、脳外科では3番目だった。 ホッ。
9時からの診察開始まで時間があるので、コーヒーショップでモーニングを取りながら一休み。
結果は、問題なし。 PC画像を見ながら説明を受けたが、脳に白い影もないし、
血管に瘤などもなく、病的なところはないそうで、ほうっと一安心、ふた安心。
脳に問題ないなら何故倒れたのかと伺ったら、自律神経や虚心性の原因が多いらしい。
*****
病院が早く済んだので、日本橋に出て、ユトリロ展@高島屋。
同じ建物・モチーフで描かれた絵など見慣れた感のある絵が少なくない中に、
半数以上が日本初公開というだけあって、あらっ!こんな絵も描いていたのという絵もあり。
ついで、沖縄展@三越で軽く食事をし、沖縄らしいアイスクリームもペロリ。
紫芋アイスと塩アイスのダブルにしてもらったら、もずくアイスも一口載せてくれて、
それぞれの味を楽しんでニンマリ。 滅多に見かけない生もずく、海ぶどうなどを購入。
買い物ついでに、和菓子を買いに八重洲口の京都館まで回って、
笹屋伊織の弘法さん限定のどら焼きと、本生水羊羹に、老松の葛ながしなどを購入。
朝は降っていなかったのに結構な降りになった雨の中を一時帰宅。
*****
少し休憩してから着物に着替え、夜の定例公演を観に能楽堂にゴー。
番組は、狂言・和泉流「千鳥」と能・観世流「鉄輪」。
「千鳥」は、印象的な「ちりちりの、ちりちり」に覚えがあるのでを観たことがあるらしいものの、
観始めた頃の曲はお能も狂言も何を観たやらまるで分からないままなので、どうなのか不明。
でも、どちらにしても楽しい。
和泉流と大蔵流で段取りが違うと聞いたので、今度大蔵流で観る機会があったら、
段取りの違いにも注目してみたいと思っている。
お能「鉄輪」は、観世銕之丞がシテを舞うこともあり楽しみにしていたが、
期待に違わず、作り物を含め興味深く楽しく観られて、嬉しかった。
ただ、睡眠3時間余だったせいもあってか、時々意識が飛んでしまったのが残念。
*****
無地。 シルック。 灰藤色。
名古屋帯。 麻。 琉球紅型。 藍色地。 水の流れと花の柄。 (いしみね工房「藍風」)
五嶋紐。 単衣・夏用。 極薄桃色。
変わり紗?の帯揚げ。 草木染(梅染め)。 灰紫?の濃淡。 蜻蛉柄織り込み地。(堤木象)
透かし織り雨コート。 薄紫・薄い黄水仙色。
雨にもめげず着物を着たものの、初めの予定の着物は止めて、大島紬も着る気分じゃなくて、
久しぶりに完全雨仕様のシルックの着物にしたら、この時期に合繊はやっぱり暑い。(苦笑)
2013.6.19 [水]
このところ
今月は前半で観劇の予定は概ね終わり、あとは少しだけなので、15日からは専ら休養の日々。
って、いつだって趣味で遊んでいる外は休養ばかりなんだけれど..(苦笑)
休養が大事というのに1時間動き通しはマズイだろうと、健康づくり講座はまた暫くお休み。
漸く峠を越えたらしいけれど、痛みは続いていて、更に発疹の痕の痒みまで追加されて、
まだ展覧会などを観て回る元気はなく、観劇以外の外出はする気にならないままだから、
時間はたっぷりあるのに、グタグタしているうちに時間は経ってしまう。 う〜ん..
16日(日)の午後は、住まいの管理組合の通常総会と自治会総会に出席。
委任状の人が多く、出席は2割前後かしら?
議事と関係ない発言をする人が複数いて、あらあらと思う。
自治会総会後の懇親会はパス。
17日(月)は、皮膚科に通院。
洗濯をしていて開院前に行けなかったので、ゆっくり行ったら結局2時間以上待った。 あ〜あ..
帯状疱疹後神経痛にいいというレーザー治療器による光線照射を3分間。
抗ウイルス薬はなくなったが、前回の鎮痛剤と胃腸薬に、今回はビタミンB12を補う薬が追加された。
ビタミンB12は、神経に働き、末梢の神経障害による痛みや痺れを改善するとか..そうなんだ〜
18日(火)の午後は、MRIを取りに通院。
予約時間の30分前までに受付を済ますようにとのことだったが、
それを含めても1時間かからずに終了。 効率的でありがたい。
でも、結果は火曜日か金曜日の午前中に聞きに来るようにとの仰せだが、
こちらはまた長〜い待ち時間つきなんでしょうねぇ。(涙)
9時からの診察の受付開始が7時半で、整理券配布は7時前から始まるらしい。 う〜〜ん..
19日(水)の午前中は、3時間余の宅配便待ち。
午前中指定で宅配便を送ったとの連絡に、待てども届かず。 届いたのは正午の5分前。
このところ届くのが早くて、9時過ぎには届いていたし8時半過ぎに届いたこともあったから、
いつ来るかと落ち着かないまま、午前中が過ぎてしまった。
配達してくれる人によって担当地域の回り方がいろいろなのか、届く時間が違う。
今日の配達人は、まだ午前中だというようにケロッとしていたけれど.. でもね〜 5分前とは..
2013.6.18 [火]
14日は歌舞伎鑑賞教室へ
例年通り、6月・7月の国立劇場は歌舞伎鑑賞教室。
対象は基本的に高校生で、午前からの部と午後の部との1日に2回の上演。
大人は対象外で、予約のないところに入れてもらっている状態だったのを、
いつからだったか夜に2回だけ、社会人のための歌舞伎鑑賞教室ができた。
2回だけだし、関心を持っている人が多いらしく、切符を取るのは他の日より大変。
観たい人だけだから皆んな熱心で、学校によって当たり外れの多い高校生よりずっといい雰囲気。
しかも、社会人の〜では上演台本も貰えるので、予定が許す限り、この日に行くことにしている。
今月の解説「歌舞伎のみかた」は隼人と虎之介で、歌舞伎は「紅葉狩」。
隼人が、壱太郎と一緒に担当した以前の解説に比べ、うれしくなるような成長ぶり。
壱太郎・隼人から隼人・虎之介に変わった間に勤めた多くの舞台経験も含めた成長に感慨深い。
虎之介も今回の隼人のように成長ぶりを見せてくれる日が来るのだろうと思うと、それも待ち遠しい。
「紅葉狩」は、更科姫実は戸隠山の鬼女を扇雀、余吾将軍平惟茂を錦之介で、ともに初役。
局田毎を高麗蔵、侍女野菊を隼人、山神を虎之介、惟茂の従者右源太・左源太を宗之助・薪車など。
扇雀も決して悪くはないが、錦之介が端正な貴公子が実に似合って、いい感じ。
隼人の侍女も虎之介の山神も、年齢的に無理もないかと思うものの、硬さが目立ちイマイチ。
でも、鑑賞教室の演目としては、変化に富んでいるし、華やかさもあるし、いい選択だと思う。
これで今月の観劇予定は一段落して、あとは週に2回ずつ。
*****
大島紬。 緯・絹、経・綿。 泥染。 黒に白灰の横絣。 「霞」
袋帯。 芯なし仕立て。 絽綴れ。 白に近い生成り地。 空色・緑・金色で水の流れ?
五嶋紐(単衣・夏用)。 緑がかった藍色。 淡い緋色等入り。
帯揚げ・草履は、前回と同じ。
13/6/21
びわ
気になりながら見に行けなかったのでむかし桜さんのレポートで楽しみました。隼人君の成長、嬉しいなぁ。錦之介もいい役者ですよね〜。一條大蔵卿も見てみたい。
社会人の〜に上演台本がつくとは耳寄り情報をありがとうございます。
早速来月のスケジュールをチェックです。
13/6/23
むかし桜
高校生向けの漫画的な冊子は大人向けではないということで作ったのかもしれませんが、無料の上演台本って、もらってうれしいですよね。 尤もなかなか読めないでいますが..(苦笑)
2013.6.18 [火]
13日も能楽堂に
夜は前日に続き2日連続で国立能楽堂に出かけた。 この日は国立能楽堂の企画公演。
「能を再発見する�V−業平のゆくえ−」で、対談と、世阿弥自筆本によるお能「雲林院」。
今月一番見たいお能だったが、朝からの雨に、帯状疱疹の痛みも強くて、行くのは止めようかと、
少し迷いもあって、少なくもお能の前の対談はパスしようかと時間を問い合わせたりしたものの、
そう言っているとお能さえ観損ないかねないと頑張って、どうにか開演前に行くことができた。
ただ、着物を着る気力はなく洋服。
40分の長めの対談は、体調的に無理して聞かなくてもよかったかと思ったものの、
お能は楽しく、来てよかったと思いながら鑑賞。
世阿弥自筆本によるお能も最近は上演されているようだが、今回のはそれとも別。
現行曲でのお能も従来の世阿弥本に基づくお能も観たことがないので比較できないが、
どちらにしても、今回の上演を楽しんだ。
現行曲でも従来の世阿弥本に基づく上演でも観てみたいと思うくらい好奇心も刺激されて、
早く機会が来ないかなぁと思っている。
シテ(老人・在原業平)を梅若玄祥、ツレ/二条后を大槻文蔵、藤原基経を片山九郎右衛門、
ワキ/芦屋公光を福王和幸、地頭を観世喜正など。
囃子方は、松田弘之、幸正昭、亀井広忠、大川典良。
面は、前シテ/老人が朝倉尉、後シテ/在原業平が中将、二条后が小面、藤原基経が邯鄲男。
2013.6.18 [火]
12日は定式能へ
雨模様の中、また夕方から国立能楽堂に出かけたが、国立能楽堂の主催公演ではなくて、
東京能楽囃子科協議会の今年度2回目の定式能で、6月夜能。
還暦祝賀能を兼ねていた豪華版の3月の定式能に比べると小ぢんまりしている感じで、
見所も正面席はほぼ満席だったが脇正面・中正面には空席が結構あって、少し寂しかった。
番組は、前半がまず舞囃子を3曲で、「弓八幡」山井綱雄(金春流)、「初雪」本田芳樹(金春流)、
「天鼓 盤渉」宝生和英(宝生流)、 続いて一管「烏手」中谷明(森田流)。
休憩後の後半が、狂言「鍋八撥」(和泉流)と、能「俊寛」(宝生流)。
始めの舞囃子の3曲とも、月曜の青翔会と比べ余裕さえ感じられる舞で、能楽師による違いを実感。
特に「弓八幡」は能楽師がともに金春流だったので、その感が強かったように思う。
どんなにプレッシャーがあるかと思われる若い宝生流宗家の精進ぶりも拝見できたし、
ごく短い一管も、笛の音色を楽しく聴けた。
狂言「鍋八撥」は、初見だったが狂言らしいお馴染みの展開を楽しんで観た。
三宅右近、三宅右矩、三宅近成。
この日の私の期待の能「俊寛」は、歌舞伎との違いに目を見張る思いで、でも楽しく鑑賞。
シテ/俊寛・高橋章、ツレ/康頼・大友順、成経・小倉伸二郎、ワキ/使者・宝生閑、
アイ/従者・高澤祐介、後見頭・宝生和英、地謡・大坪喜美雄、武田孝史など、
囃子方は、一噌仙幸、大倉源次郎、亀井忠雄。
月曜日と比べ、体調の悪さがあまり気にならず却って舞台に元気をもらった感じで、
また雨の降りだした中をうれしく帰宅。
*****
小紋。 綾羅織、 青・灰色系。 (染工房・連、染織作家・茂美)
名古屋帯。 夏紬。 茄子紺色地。 灰みの紺色の暈しの丸柄。
五嶋紐(夏・単衣用)。 白色に薄緑・銀、端は肌色。
紋紗の帯揚げ。 薄橙色と薄青緑色の染分け。 変わり麻の葉模様。
雨仕様のウレタン底の草履。 灰緑×黒色のオストリッチの天・鼻緒。 (絹揺履)
透かし織り雨コート。 スリーシーズンコート。 薄紫・薄い黄水仙色。
2013.6.15 [土]
11日は歌舞伎座の第三部へ
第三部は、「御存鈴ヶ森」と「助六由縁江戸桜」。
「御存鈴ヶ森」は、第一部の「鞘當」と同じ鶴屋南北の「浮世柄比翼稲妻」の一場面。
ともに単独での上演が多いが、雰囲気は随分違い、同じ月に両方見られるのは珍しい。
こちら「御存鈴ヶ森」は、前半は可笑しさ一杯の滑稽味溢れた場面の連続で、
後半の幡随院長兵衛が登場してからの白井権八との2人の場面は、粋な江戸風。
長兵衛を幸四郎、権八を梅玉で、雲助を團蔵、家橘などに、飛脚を錦吾。
「助六由縁江戸桜」は、成田屋の助六だから、恒例の河東節十寸見会御連中の出演つき。
亡くなった團十郎に捧ぐということで、助六実は曽我五郎を海老蔵が替って勤めている。
他は、揚巻を福助、白酒売新兵衛実は曽我十郎を菊五郎、髭の意休を左團次、曽我満江は東蔵。
それに、吉右衛門、三津五郎、又五郎、菊之助、七之助など、團十郎に合わせた豪華な顔ぶれ。
海老蔵が、よかった〜
新しい歌舞伎座に立てなかった父・團十郎への思いもあるだろうし、
襲名披露公演並みの先輩たちに囲まれて、いい意味での緊張感もあるだろうし..
上手くなったわね〜と思いながら観ていた。 これからの楽しみが増えて、うれしい。
*****
塩沢絣。 藍色地に黒・鼠色の縞。 黒の飛び柄。
名古屋帯。 夏紬。 生成り。 蛙の柄。 (Kinami)
五嶋紐。 水色、 房は薄桃色。
濃淡青色の染分けの帯揚げ。
ラバーソール台の草履。 濃深緑色の革の天・鼻緒。 (菱屋のカレンブロッソ)
青色系の雨コート(春〜秋用)。
帯は雨模様の天気に合わせた柄の、夏紬地に描いていただいたものにしたが、
小物は夏物でなく今まで通りにしてしまった。(汗)
展示を拝見しがてらキイさんに見ていただくつもりが、体調的に断念。
2013.6.15 [土]
遡り日記 9日・10日
9日(日)は押上経由母の処へ
顔の傷も大分治ってきたので母の処に行くことにして、その前に押上に。
カレーが食べたくて、まずスパイスカフェに行って、ペアーカレーランチ。
カレーはラッサムと日替わりの海老を選択し、飲み物は珍しくアイスティーをいただいた。
お腹がよくなったところで、天真庵でチーズケーキとコーヒー。 ベトナム出張の写真を拝見。
それから母の処へ行ったら、普段と違うバスの路線だったためか、思っていたより早く着いた。
第2日曜の生け花(オアシスに挿す)が終わって、まだ食堂兼ロビーでノンビリしていたので、
私もそこで暫く話しながらおやつが終わるのを待って、母の部屋へ移動。
いつものように話をしたり、写真を見ながら誰だか確認したりして、2時間近く。
私の顔については、やはり気づかれなかった。
ホッとする反面、母の気づきの範囲が狭くなっていることを再認識し、寂しくもあり。
*****
10日(月)は朝から夜まであちらこちらへ
朝イチで通院、午後はサークル練習に参加、そして若い能楽師たちの青翔会へ。
金曜の夜からの痛みが酷くなる一方で、半端じゃなく痛いので、朝一番に皮膚科に通院。
開院時刻前に行ったつもりが、待合には既に人がたくさんいて、もう35番目というのでビックリ。
医者は一目で帯状疱疹だとの仰せ。 えっと思いながらも、汗疹じゃなかったと納得。
早く医者に行ったので直によくなるだろうと言われ、1週間分の薬を処方してくれた。
それだけ飲めばよくなるならと少しホッとしたが、薬局で薬代が高いのにまたビックリ。
成程、医者に聞いたかと問われたのが分かる金額。
でも早く治るなら文句はないけれど..
午後はサークル練習に参加。
お世話というほどではないけれど、このところ少し認知症かかっている方の補助をしているため、
休むのも気がかりで、高齢者にうつしたら大変だけど風邪と違い心配はなさそうなので参加。
予定通り1時間ほど早退させてもらい、その後は能楽研修発表会・第1回青翔会を観に回った。
以前は無料で自由席だったのを、今回から気持ちばかりの入場料金で指定席にしての発表会。
狂言・和泉流「隠狸」、舞囃子を4曲(金春流「弓八幡」、観世流「敦盛」、観世流「東北」、
観世流「融」)、能・宝生流「胡蝶」。
私は初めて観に行ったのだが、楷書も楷書、原稿用紙のマス目にキチッと入った楷書の印象。
こういう、若手能で観る能楽師より更に若手の舞台を見ると、研鑽が如何に大事か分かる。
そして今更ながら、いつもどんなにいい舞台を観ているのか実感として分かった。
終演後は真っ直ぐ帰宅したが、流石に疲れて、痛みも増して、
最後の予定は止めればよかったかと少し後悔も..
2013.6.15 [土]
8日(土)は「天鼓」を観に
第2土曜日恒例の午後の普及公演を観に能楽堂へ出かけた。
番組は、解説・能楽あんない「魂鎮めのうた」、狂言・和泉流「昆布売」、能・宝生流「天鼓」。
今日の楽しみは最後のお能の「天鼓」。
解説・能楽あんないは毎月解説者が違って、様子も当然違う。
詩人という今回担当の方は、能楽師・狂言師を敬うとても丁寧な話しぶりで、
説明内容はプログラムに書いてあることが殆ど。 う〜ん..
前もそうで、知人もイマイチと言っていて、聞かなくてもいいかしらと思ったのを思い出した。
狂言「昆布売」は、供なしに外出したが自分で太刀を持つのが嫌で、誰かを供にして持たそうと
通り掛かった昆布売りを脅して無理やり太刀持ちにさせたものの..と「二人大名」と同じ展開。
持たせた太刀で逆に脅されて、昆布売りの言うままに、さまざまな節で昆布を売るはめになるが、
この、いろいろの節付けが楽しくて、観ているこちらも陽気な気分になる。
能「天鼓」は、とても期待して行ったのだが、
悪くはなかったけれど、漠然と思っていたほどの印象ではなく..
前シテの面が独特だったが、初めて目にした名で、忘れてしまった。(哀)
*****
終演後は直ぐに帰宅して夜の健康づくり講座に出席。 こちらも2週間休んだので3週間ぶり。
でも、2日前に他の講座に出席したのが準備運動になったらしく、
時々休みを入れながらも、どうにか1時間動けてホッ。
帯状疱疹には安静が必要というのに、思いもしなかったので..
マズカッタと後で思ったけれど、知らぬが..
*****
丹後 花織。 草木染(ラベンダー染) 無地。 パープルグレー系? (お初)
袋帯。 灰色地、水辺の柳に鳥。 川島睦郎「流水柳鳥文」。 (津村)
伊賀組紐。 青みの紫色、片側は極薄桃色・緑色。 撚り房。 (松山好成)
灰みの空色と肌色の染分けの帯揚げ。 地模様入 。
2013.6.12 [水]
帯状疱疹で、痛〜い日々
先週の金曜の夜の突然の強い痛みは、汗疹の撚りなどではなく帯状疱疹のせいだった。
病名はよく知っている帯状疱疹だが、こんなに痛いとは思っていなかった。
抗ウイルス薬に鎮痛剤などを飲んでも、痛みは相変わらず続いていて、
ともかく痛い、じっとしていても痛い.. 痛い、痛い、痛〜い..(苦笑)
でも水疱瘡と違い、人にうつることは、あまりないそうで、
私のようにブツブツとした赤い発疹のまま水ぶくれにならなかった場合は更に心配ないらしいし、
観損ないたくない公演が続くので、気分転換も兼ねて予定通り観劇に出かけているが、
帰って来る頃には痛みと疲れとでグッタリ。 着替えるや否やバタンと倒れ込む始末。
帯状疱疹って今まで間違った認識をしていて、子供の頃に水疱瘡にかからなかった人が
大人になってかかると帯状疱疹になるのだとばかり思っていたが、そうじゃなくて再発だった。
医者で説明代わりにもらった冊子やネットで調べた情報によると、
水疱瘡を起こす原因ウイルスと同じ水痘・帯状疱疹ウイルスによって起こる病気で、
子供の頃に多くの人がかかる水疱瘡は、治ったといってもウイルスが消滅したわけではなく、
身体の神経節に隠れて、長い場合は何十年も潜伏し続けるのだそう。
そして、免疫力が低下したときに潜んでいたウイルスが復活し、帯状疱疹となって現れるとのこと。
つまり、帯状疱疹になるのは、身体の抵抗力・免疫力が低下している証拠らしい。
免疫力が低下する原因には、過労、怪我、大きなストレス、病気、手術、高齢化などがあるそうで、
怪我の後に帯状疱疹でガックリきていたが、要は高齢と怪我による体力低下のせいらしいと納得。
安静と栄養をとって、養生するしかないようだ。
年間50万人前後、生涯では2000万人以上(つまり一生のうちに5〜7人に1人)がかかる
日常的な病気らしい。
高齢者に多い病気だったが、最近では20〜30歳代の若い年代にも増加しているとか。
皆さん、疲れすぎないよう気を付けてくださいね。
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13/6/14
むかし桜
かおかおさん、nekomamaさん、お気遣いいただき恐縮です。
nekomamaさんも経験者なのですか! いや〜半端じゃなく痛いですねぇ。
こう痛いと何かしようという気力がなくなってしまいますね。早く治るよう願うばかりです。
かんから
大変でしたね。少しでも回復に向かわれているといいのですけど。
お怪我などもあってお疲れだったのでしょうね。
ゆっくりお身体を休めて、どうぞお大事になさってください。
13/6/15
むかし桜
ご心配いただいて、スミマセン。 ありがとうございます。
発疹は峠を越しましたが、痛みは相変わらずで、痛たたた..とやっています。
私は高齢と怪我による体力低下・免疫力低下のせいだろうと思っていますが、
若い方にも再発して帯状疱疹にかかる方が増えているそうで、
病気や怪我だけでなく、過労や大きなストレスなども引き金になるようですから、
どうぞ皆さんも身体を労わってご無理をなさらないでくださいね。
2013.6.7 [金]
今日も歌舞伎と展覧会に
昨日に続き、また歌舞伎と展覧会の組み合わせ(笑)で、まずは歌舞伎座で第二部を見物。
今月の歌舞伎で一番楽しみな「土蜘」があるが、その前に「壽曽我対面」。
「対面」は、仁左衛門の工藤祐経で、菊之助・海老蔵の曽我十郎・五郎。
それに、芝雀の大磯の虎、孝太郎の小林妹舞鶴、七之助の化粧坂少将、愛之助の鬼王新左衛門。
愛之助はちょっとだけの出演が少し物足りないけれど.. あと、市蔵、亀蔵、松江、男女蔵など。
祐経と十郎・五郎兄弟の対比に傾城など、色彩豊かで絵になる一幕を楽しんだ。
何より、菊之助・海老蔵の曽我十郎・五郎が、和事・荒事の対照を若々しく演じて綺麗。
衣裳が違うためもあり仁左衛門が昨日よりは痩せて見えなかったが、声はやはり弱い。
芝雀は俎板帯の傾城だからか昨日より顔の丸さが目立たず、衣装の違いは大きそう。
楽しみにしていた「土蜘」は、菊五郎の僧智籌実は土蜘の精。
それに、吉右衛門の源頼光、三津五郎の平井保昌、魁春の侍女胡蝶、芝雀の巫女榊、
権十郎の渡辺源次綱などで、アイに当たる番卒は翫雀・松緑・勘九郎。
太刀持ちを玉太郎、石神実は小姓を藤間大河で、成長の早いこと。
菊五郎が、最初の登場から正体を現して千筋の蜘蛛の糸を繰り出しながらの闘いまで、
花道から本舞台に片足で跳んでくるところなども元気に勤めていて、うれしい。
昨日は素晴らしい俊寛を見せてくれた吉右衛門だが、この役はしっくりこない印象。
一方、初役らしい三津五郎の平井保昌がとってもよくて、最近の三津五郎の復活ぶりがうれしい。
とても楽しく観ながら、蜘蛛の糸の扱いは後見次第のところもあるわねぇと今回も思った。
「対面」で十郎が押し潰した三方の欠片を片づける後見の手際も大事だが、
ここでの糸の扱いは、下手すると絡みつくばかりで半端じゃなく大変だが、実に手際よく◎。
*****
金曜日は美術館の開館時間が延長されていてありがたいと、直ぐにメトロで六本木に移動。
歌舞伎座下の東銀座駅から日比谷線で一本だから、あっという間に到着。
「もののあわれ」と日本の美@サントリー美術館。
観て回っているうちに左側の胸下と背がひどく痛んで、一通り観ただけで断念して退出。
無理しても仕方ないし、印象に残った何点かがあったから、まあいいかと..
ミニデザートつきで軽く夕食を取って帰宅してから確認したら、子供みたいに汗疹の撚りらしい。(涙)
一昨日汗をかいたところに、昨日の健康講座でまた汗をかいたのがいけなかったのかしら?
ともかく痛くて、出かける時は暫く絆創膏を貼った方がいいかしらねぇ〜
*****
紬訪問着。 大島紬。 灰色ぼかし。 斜め柄の入ったもの。 (お初)
手織つづれ帯。 金を散らした薄灰青色地。 菱形に華紋入り。
五嶋紐。 水色。 房は薄桃色。
絞り入りの薄浅葱色?の帯揚げ。
粋紗の塵除け。 黒地に、赤い笹の葉柄。
着物は仮絵羽のまま仕舞い込んでいて、漸く今春に仕立ててもらったもの。
大島紬だから軽〜いけれど、当たり前ながら着たらやっぱり訪問着。(笑)
やまぶどう籠は合わないと思っても、準備が遅くてバッグの中身を入れ替えることができず、
塵除けを着て誤魔化したつもり。 透けるから丸見えだけど..(爆)
2013.6.6 [木]
歌舞伎と川鍋暁斎の能・狂言画
6月6日は、お稽古事を始めるのにいい日とされていたような気がするけれど..
私は稽古事とは関係なく趣味に浸り、歌舞伎見物と能・狂言画の鑑賞。
3ヵ月目に入った歌舞伎座のこけら落大歌舞伎、今日は第一部を見物。
まず、橋之助の不破伴三衛門、勘九郎の名古屋山三、魁春の茶屋女房で「鞘當」。
桜満開の舞台に、伴三衛門の衣裳が赤・黒色の雲に稲妻で、山三は明るい空色で雨に濡れ燕。
目に鮮やかな歌舞伎らしい華やかさを楽しむ。
次が、三津五郎の喜撰法師、時蔵の祇園のお梶で、舞踊「六歌仙容彩 喜撰」。
所化は秀調、亀三郎、亀寿、松也、梅枝、歌昇などに、多数の若手が勢揃い。
時蔵もよかったけれど、三津五郎が秀逸。 飄々として洒脱で軽妙。
この頃「喜撰」は三津五郎で観ることが多かったが、やっぱりいいわね〜と思う。
富十郎さんがいない今は、この踊りは三津五郎のものだと思いながら観ていた。
そして、「平家女護島 俊寛」。
吉右衛門の俊寛僧都で、梅玉の丹波少将成経、歌六の平判官康頼、芝雀の海女千鳥に、
仁左衛門の丹左衛門、左團次の瀬尾など。
観始めた頃は結構楽しく観ていた「俊寛」だが、最近は食傷気味で大して観たくなかったのだが、
とんでもない、とってもいい舞台。
何と言っても、吉右衛門の俊寛が素晴らしく、堪能した。
梅玉の成経が、最近はもっと若い人で観ていたから第一印象は、あらら.. でもやっぱりいい。
芝雀の千鳥も田舎娘の素朴さ・一生懸命さがあって、それらしいし、他も芝居全体を楽しんだ。
ただ、気になったのは芝居じゃなくて(笑)、仁左衛門の痩せ方。
台詞回しは相変わらず聞かせるけれど、声も弱い。
足を出す衣裳のせいで目立つだけじゃなく、船から降りる時の足取りも心配になった。
逆に芝雀は少し太り気味で、今日は特にまんまる。
皆さん、お元気でね、お願いしますよ.. と思う。
*****
3部制で終演が早いのを幸い、終演後は展覧会に寄ろうと直ぐにメトロで移動。
三井記念美術館の特別展「川鍋暁斎の能・狂言画」を観に行った。
能・狂言の場面を思い出しながら楽しく観て回った。
デパ地下の叶匠寿庵で今夏初の氷を食べたくて(笑)、また移動。 バニラアイスつきで抹茶蜜。
今日は汗をあまりかかずに済んだと思いながら、夜の健康づくり講座に出席のため急いで帰宅。
2週間休んでしまったので3週間ぶり。 動きが硬いし筋肉痛必至でしょうねぇ。
1時間動いて今度は汗ぐっしょり。 でも、気持ちのいい汗。
*****
紬訪問着。 草木染(丁子染)。 生成り地に黒の縞格子。 (ひなや伊豆蔵明彦創作紬きもの)
袋帯。 草木染。 灰茶色の濃淡ぼかし。 (ひなや)
着物地と同じ、丁子染、生成り地に黒の縞格子の帯締め。 (ひなや)
草木染の灰茶色の帯揚げ。 (ひなや)
ひなやの灰茶色の鼻緒を挿げた藍色の台の草履。
大判ショール。 草木染、灰色暈し。 (富田五郎)
今日も観劇帰りに展覧会に寄る予定で、汗をかいた昨日に懲りて塵除けは止めてショールにした。
ひやなの草木染の着物は、個性的な紬だが、見ても着ても普通の着物だけれど、
背縫いも脇縫いもない広幅の生地で、縫い代の始末などが洋服仕立てみたいなミシン縫いの着物。
帯・帯締め・帯揚げつきの一式。
草履もひなやの鼻緒ので揃え、ショールも草木染にしてみた。
2013.6.5 [水]
能「藤」と神坂雪佳の絵を観に
午後の能楽の定例公演を観に国立能楽堂に出かけた。
番組は、狂言・大蔵流「文荷」と、能・観世流「藤」。
狂言「文荷」は観たことがあるが、能「藤」は曲名は知っているものの観るのは初めて。
と思ったら、演能の少ない稀曲だとか。
藤の名所と古歌に詠まれた越中の国「多ごの浦」に現れた藤の精が、
僧の法華経の功徳で成仏し、報謝の舞を舞う「草木成仏」の思想が主題だそう。
先月の「杜若」と似た曲だが、物語性は薄く華やかさが強かった。
藤花を飾った塚、シテの藤花を飾った天冠・藤の長絹などの華やか装束が印象的。
面は若女だったかしら? 能面師のお名前も書きだされていたのに思い出せない。
終演後は、デパートの展覧会「美の競演 京都画壇と神坂雪佳」@高島屋を観に日本橋に寄った。
琳派の継承者で近代デザインの先駆者という神坂雪佳の、独特のデフォルメされたような絵。
行ったことのない京都の細見美術館に、機会を見つけて行ってみたいと強く思う。
*****
付下げ。 小豆がかった藤色地。 サーモンピンク、鶯色、茶系の洒落暈し染。(お初)
袋帯。 博多織・紹巴。 黒地。 つゆ芝に蛍。 (若林弘恵)
伊賀組紐。 極薄桃色、片側に薄黄緑色入り。 撚り房。 (松山好成)
薄地の極薄緑色の帯揚げ。 (Kinami) (お初)
薄水色のエナメル加工台の草履。 紬地の鼻緒。
塵除けに、透かし織単衣コート。 薄緑色・薄黄緑色のグラデーション。
久しぶりの着物は単衣仕立てで、軽〜い! が第一印象。(笑)
単衣って、こんなに軽かった?と改めて実感。 これなら今月いっぱい単衣で大丈夫そう。
着物は、買ったものの仕舞い込んでいて(ゴメンナサイ)、数年ぶりに日の目。
好みの色合いの、ほぼマイサイズの仕立上がりの単衣をネットで見つけて購入したら、
届いた着物は画像と色味の印象も生地感も違って、実物を見て買わなくちゃダメだと、
仕舞い込んで殆ど忘れていたが、去年見たらそんなに悪くないと思ったものの結局着ないまま。
着てみたら、悪くなかった。(爆)
蛍の柄の帯は、夜が相応しく昼に締めたくなかったが、締め損なうのが嫌で強行。(大爆)
展覧会に寄って歩いたせいか塵除けのせいか、暑くて汗が凄い。 帰宅後は即シャワー。
2013.6.4 [火]
夏ヴァージョン
見かけはもう随分治ったので、そろそろ着物を着たいし、もう美容師さんにも驚かれないだろうと、
すっかり長くなってしまった髪を切ってもらいに行って来た。
髪を切らなくちゃと思いながら先延ばしにしていたら思いがけない怪我で髪どころじゃなくなって、
いつもなら2ヵ月で切ってもらうのに、今回は約3ヵ月近く経ってしまった。
髪型はいつものボブだけれど、昨夏に薦められて気に入った後ろを短くした夏ヴァージョン。
涼しくて、着物の衿にもかかり難いし、頭が軽くて、髪を洗うのも楽。 不精な私向き。(笑)
でも今回の美容師さんのは前横が去年より短くて.. ちょっと子供っぽいかも..
着物を2週間着ないうちに季節は移って、衣替えも過ぎ、単衣の季節。
着物は直ぐに出るけれど、もう袖無双の長襦袢は暑くてお呼びじゃない。
面倒がっていないで、単衣の長襦袢に半衿をつけなくちゃと思うものの..
私の着物着用の最大のネックの半衿掛け。(苦笑)
2枚しかない襦袢につけるビーズの半衿の色を決めて、さっさと付けちゃいましょうと、
思うのだけど..
13/6/6
ふうまま
お怪我の方が落ち着いたようでよかったです。
正直言いますと私も“何で・・?”という転び方は結構あります。
山では非常に危険なのですが、気が付くと腕立て伏せをしていて???
やたらと廻りに笑われたりしています。顔からダイブもありました。その時は夫婦喧嘩といって相方のせいにしたり、落ち込まないようにしてましたよ。美しいお顔に痕が残らないようでよかったですね。
13/6/7
むかし桜
お気遣いいただいて恐縮です。 頬骨の痛みと腫れなどはまだありますが、見かけでは気づかれない程度になってきました。 ふうままさんでもご経験ありとすると、年齢とは必ずしも関係ないのでしょうかねぇ.. 何はともあれ繰り返さないように気を付けたいです。 6日から健康づくり講座出席も再開しました。 ふうままさん、ご心配いただいた皆様方、ありがとうございました。
2013.6.3 [月]
オペラ「コジ・ファン・トゥッテ」
夜は、モーツァルトのオペラ「コジ・ファン・トゥッテ」を観に(聴きに)出かけた。
ダミアーノ・ミキエレットの現代的な演出に気を取られてしまった前回に比べると、
再演の今回は演出に戸惑うこともなく、音楽・歌ともに楽しめて、
終わってみたら、こういう演出も悪くないと思った。
ただ、シリアスな内容であっても陽気な喜劇なのだから、舞台美術が少し暗い気がする。
それにしても、こういう現代的な演出だと一度見ればいいと思う人が多いらしく、
シーズンチケットを取っている人以外のリピーターが少ないようで、
公演初日だというのに空席が多くて、劇場全体がオペラ気分に欠ける感じ。
外国人歌手はこの劇場に初出演の歌手が多かったのに、気の毒な気がした。
指揮:イヴ・アベル
フィオルディリージ:ミア・パーション、 ドラベッラ:ジェニファー・ホロウェイ、
デスピーナ:天羽明恵、 フェルランド:パオロ・ファナーレ、
グリエルモ:ドミニク・ケーニンガー、 ドン・アルフォンソ:マウリウィオ・ムラーロ
2013.5.31 [金]
ぎんぽうが食べたくて
外食をする気にならないまま1週間余経って、5月末になってしまった。
ひょっとして今年はぎんぽうを食べ損なうかと気になっていたが、
傷が大分治ってきたので問い合わせてみたら、よかったぁ〜 今日で終わりだそう。
ランチに入れていただけるというので、みかわ是山居の天ぷらで元気づけ。
遅い時間帯にしてもらってゆっくり出かけ、先客がお済みになるまで3階で暫く待った。
展示が、店の垣になっているブロックも作られた陶芸家・杉浦康益氏の作品に替っていて、
その存在感のある様々の大きな陶の花を拝見したり、作品集を見たり、
これだけの数の急須は、山田常山氏のかしら、もしかしたら中国の? などと思いながら、
拝見していると、あっという間に時間が過ぎる。
相席の方々は皆さん、おまかせだったが、私は昼時の常で品数が少ないランチコース。
でも、当然ぎんぽうを追加してもらったから、おまかせと殆ど変りなし。(笑)
間のお椀が海老真薯とジュンサイに、口直しの野菜も茗荷に替っていて、季節感あり。
ぎんぽう以外の魚はいつも通り、海老・頭、鱚、烏賊、めごち、穴子。
最後の野菜は、アスパラに椎茸を選択。 〆の小柱のかき揚げは、いつも通り天丼に。
お腹一杯でもデザートは別腹。 いつもの花豆もペロリ。
失礼かと思わないでもなかったが、ずうっと大きなサングラスをかけたまま。
でも、色が入っていると食べ物の色が少し違うから、望ましくないなぁと思う。
店では使わない煽り烏賊のゲソをニコニコありがたく頂戴して帰宅。
2013.5.31 [金]
藍染好き
松原さんから帯が届いた。 伝統工芸藍型染展で出会ってしまった(笑)帯。
柄が何気ないのに楽しくて、白地が多いところも着物に合わせ易く、紬地なのも気に入って、
仕立てていただいたのが、宅配便で届いた。 (でも、8時45分って早過ぎない?)
もともと青色系は好きで、中でも藍染に惹かれて、洋服もいろいろ着ているが、
藍染の着物・帯には更に抗いがたい魅力を感じてしまう。
先日出かけた折に立ち寄ったデパートでは、竹田庄九郎・有松絞りゆかたフェア中で、
正絹の着尺、木綿の浴衣地、小物等々の中に、正藍染の反物もいろいろあって、
昔の絞りの技術の復元に取り組まれている早川嘉英氏の嵐絞りに目を奪われてしまった。
カード会員の特別優待会の最中で、割引額で仕立て代が出ると言われて、はずみがついて、
正藍染めの知多木綿の嵐絞り(浴衣? 夏着物?)を、えいやっと、
怪我が大事にならずに済んでよかったからと自分を甘やかすことにしてしまった。
また散財してしまったわぁ〜どう工面しようかと苦労しても、なかなか止まらない。
仕舞っておくのじゃなくて着るのだからいいと思っても、懐事情に厳しさが増して困まりもの。
藍を愛する自分に苦笑しながら、ニンマリもしてしまう。
2013.5.29 [水]
秘曲「関寺小町」
国立能楽堂開場30周年記念の特別企画公演を観に、昼から大きなサングラスをして外出。
番組は、一調「葛城」と、能・観世流「関寺小町」。
こんな顔で乗り物に乗りたくない、人に見られたくない、顔見知りに会いたくない..等々の、
いくつになっても変わらぬ?女心を封印してまで観たかったのは、
お能の最奥の秘曲という「関寺小町」。
この曲のシテを舞ったことのあるご存命の能楽師は、観世・宝生・金春流に10人いるだけで、
ここ国立能楽堂の主催公演での上演は開設以来30年で今日が初めてとのこと。
能楽堂に通い出してからまだ数年の初心者としては僥倖。
次の機会は何年先にあるかないかという得難い機会となれば、やはり観に行くことにした。
一調「葛城」は、謡・梅若玄祥、太鼓・金春惣右衛門。
終わりの部分のみで短く5分だけ。 玄祥さんの声、惣右衛門さんの太鼓の音.. 印象的。
私には「関寺小町」を拝見する前の心の準備として、ちょうどよかったと思う。
能「関寺小町」は、100歳の老女・小野小町の話で、ある意味老残とも言えなくないが、
老いは強く印象付けられるのに、悲惨さはなく、不思議な清々しささえ感じられた。
中で一緒に歩まれるシテの歩みに合わせてか、藁屋の作り物がゆっくりゆっくり運ばれてきて、
それもいつもと違う時間の流れ。
そして、笛の音の始まりが静かな寂しさも感じられて独特。
初めこそご高齢のシテが謡に詰まって後見に補佐される度に気にかかったものの、
途中から、詞章が違おうが飛ばそうが同じところを繰り返そうが、そんなことはどうでもよくなった。
そして、子方の舞から、シテの静かな「序の舞」に移り、
ゆったりした舞のうちにシテ柱下にうずくまる「休息」の型まである何とも言えない印象的な舞。
私だけでなく見所全体が惹きこまれて、固唾を呑んで舞台を見つめ、時間を共有した感じ。
シテ/小野小町・片山幽雪、子方/稚児・片山清愛、ワキ/関寺住僧・宝生閑、
ワキツレ/従僧・宝生欣哉など、後見は観世清和、大槻文蔵ほか、地頭は梅若玄祥。
囃子方は、藤田六郎兵衛、大倉源次郎、山本哲也。 大鼓の後見に亀井忠雄氏がついていらした。
ふうっと思うほどの凄い陣容。
シテの小町の面は、姥。 能面師の名の記載はなく、銘も特にはないらしい。
美しい面だと思って拝見していたが、あれはおシテの力なのかもしれない。
2013.5.28 [火]
どうするか
思いもかけない怪我に、当初はショックが大きくて、外出する気になどならず。
26日は落語を聞きに行く予定だったが、友人に代わりに行ってもらった。
郵送するには日にちが無いので、駅までチケットを取りに来てもらって改札口渡し。(笑)
その足で聞きに行った友人は楽しめたようで、日本の話芸の力、素晴らしさを改めて思って、
毎公演観に行っている文楽に続いて落語にも深入りしそうとか..
お見舞いのお菓子をありがたく頂戴して、早速おやつに食いしん坊。
でも、少し気持ちが落ち着いてきたら、今度はこれからの予定をどうするか悩ましい。
1ヵ月も、もしかしたらそれ以上も、観劇を諦めるとしたら、それはそれで大変なストレス。
6月前半は観劇予定がギッシリだし、何より明日は、とっても観たいお能がある。
チケットを取れなかった知人に羨ましがられた公演で、諦めるのはあまりに残念。
電車内でも会場内でも驚かれるだろうし、顔見知りの方には聞かれるかもしれないが、
本人が気にするほど他の方は気になさらないだろうことを期待して、
えいっ、ままよっ! と出かけることにしようかと思い始めている。
でも恥ずかしい、情けない..
それに、先週は2日とも休んでしまった健康講座。 今週はどうしよう。
こちらは絶対聞かれるわよね〜
▽最近の3件
[全6件を表示]
13/5/30
むかし桜
ご心配をおかけして恐縮です。優しい励ましをありがとうございます。
ご伝言をくださった方も含め、真楽の皆様の優しさに元気づけられています。
29日は結局出かけました。この後は..
笑い話にするっていうのは、ちょっと気力が必要ですが、いいですね。(笑)
えりりん
記憶の空白が心配ですがお大事に。私もどんどん出かけた方が気が紛れていいと思います。健康講座もお休みが続くとかえって心配されちゃうかも?
13/5/31
むかし桜
CTでは脳に問題なしでホットしていますが、逆に、理由が分からないので、それはそれで心配でもあります。とは言え心配しても仕方ないので、いずれMRIも取るし、気にしないことにしました。もしも悪い結果が出たら、その時に考えます。(笑)
観劇の客は舞台を観に来ているわけで他の客のことなどあまり気にしないでしょうから、いくらか出かけ易い気がしています。健康講座は来週からは再開したいと思っていますが、サングラスをかけるわけにはいかないし汗をかくので化粧で隠すこともできないため、今週はまだお休みすることになりそうです。
2013.5.27 [月]
帰りは怖かった
通りゃんせじゃないけれど.. 23日の帰宅時に思わぬ痛いハプニング。
自宅のあるマンションの敷地内で、こともあろうに顔から倒れて、救急車騒ぎ。(涙)
おかしなもので、無意識に辻褄の合う理由を考えるものらしく、
足が絡んで倒れたと初めは思ったが、少し落ち着いてから考えたら、足が絡んだ覚えはない。
躓いた覚えもなければ転びそうだとも思わなかったのに、どうして倒れたのか未だに分からない。
(姉は、小さな石でもあって、それを踏んだんじゃない? と言うけれど..)
後ろを歩いていた方が、普通に歩いていて突然倒れたと言っていらしたけれど、
手をついて防ごうにも、気づいたら地面に激突寸前で、両手に荷物を持っていたこともあって、
ああっいやっ!顔を打ち付ける!と思ったけれど、何もできず、そのまま激突。(号泣)
土の地面(今時ないわよね〜)か建物内ならまだよかったのに、
石で敷き詰められた所に左の頬骨を叩き付けてしまった。
脳震盪を起こしたのか暫く動けず、管理人さんが救急車を呼んでくれたので、
着物で担架に乗って救急病院まで救急車で連れて行ってもらう羽目に。
CTでは異常なしでホッと一安心したが、念のためMRIを取るかと言われて即お願いした。
待つかもしれないが月曜の午後に来るようにとのことで帰宅。
で、MRIを取るつもりで今日の午後に通院。
結局、長〜〜い待ち時間の後、別の医師の3分診療とMRIの予約のみ。(苦笑)
少し落ち着いてから(脳の状態が?)の方がいいと6月の第3週か第4週にとのことだったが、
私としては当然ながら早い方がいいから、第3週前半の予約可能の日時にしてもらった。
それにしても、診察開始前の受付時間前に整理券配布があって、結局5時間余り。 ふうっ〜
*****
ひどい倒れ方をした割には、骨折も縫うような傷もなく、打撲と擦過傷だけで済んだ。
右手首近くの打撲が目立つのは、やはり手をついたのだろうが、手だから何ということはない。
でもね〜 打撲で頬骨あたりが腫れているだけでなく当然の内出血に、擦過傷で真っ赤。
今日までに擦過傷は乾いて瘡蓋になったけれど、凄まじいことには変わりない。
瘡蓋になった傷を出していても、傷が隠れる大きなサイズの肌色の絆創膏を貼っていても、
いずれにしても目立つこと、この上なし。
それと、翌日になって漸く気づいた左上唇内側のひどい血膨れと、そのためか口の上と横の青痣。
これくらいで済んでよかったと思うし、
今日の医師が、傷は残らない、治る.. 日の経つのは早いからと言ってくれて、ホッと安堵しても、
目につく顔の傷・膨れ・痣も、治るには何週間もかかるのだろうと思うとウンザリ。
倒れた理由は分からないままでも、怪我が見た目だけの問題になったら、煩悩しきり。(苦笑)
何故倒れたの? どうして手で避けられなかったの? と、当座は気が滅入って、
殆ど蟄居状態だったが、そういつまでも家に籠ってばかりもいられない。
自戒と、恥ずかしさを打ち捨てて出かける気力を出すために、恥を忍んで書いておくことにした。
2013.5.23 [木]
初めはよいよい、帰りは怖い
朝から着物を着て明治座に五月花形歌舞伎の昼の部を観に出かけた。
まずは勘九郎の実盛で、「実盛物語」。 ほかは、亀蔵の瀬尾、錦吾の九郎助、吉弥の女房、
高麗蔵の葵御前、七之助の小万など。
そして「切られ与三」や「お富与三郎」で知られる「与話情浮名横櫛」。
染五郎の与三郎に七之助のお富で、「木更津の見染」、「赤間別荘」、「玄冶店妾宅」。
2人のほかは、「見染」の鳶頭金五郎を勘九郎、「赤間別荘」の赤間源左衛門は亀蔵、
「玄冶店」の蝙蝠安が亀鶴、和泉屋多左衛門が愛之助など。
終演後は、明治座の前に移られた水天宮の仮宮にまずはお参り。
それから甘酒横丁の柳屋に寄って鯛焼きと小倉アイスを買う。
お待ちの方と楽しく話しながら店先でアイスを食べて、次は通りに出て近為で漬物を購入。
喫茶去快生軒が混み合っていたのでコーヒーは諦め、夜の講座のために真っ直ぐ帰宅。
でも駅を出たところで、やっぱり家で淹れるまで待てなくて、コーヒーで一休み。
ここまでは、観劇日のごく普通の日常だったのだけれど.. そこに信じられない落とし穴が..
*****
久留米絣(木綿)。 手織り。 正藍染。 (池田光政「木綿の花」)
帯は一昨日と同じ紬の八寸帯。
くすんだ黄緑色の帯締め。 片方は色の違う4本に分かれたもの。
薄緑灰色地の帯揚げ。
2013.5.22 [水]
「項羽」を観に
昨日・明日の花形歌舞伎見物の狭間に、今日の午後は能・観世流「項羽」を観に出かけた。
お能の前に狂言・和泉流「素襖落」があったのだけれど、その時間には行かれず(涙)、
でも「項羽」を観損なうのは残念だと頑張って、どうにかお能の開演前に到着。
前場で、草刈男たちが草刈女じゃないのが楽しいと思いながら老人とのやり取りを観ていたが、
特に後場の、ツレの[破ノ舞]からシテの[舞働]までが見応えがあった。
いや〜 観られてよかった、と思いながら鑑賞。
シテ・山本順之、ツレ/虞氏・山本博通、ワキ/草刈男・福王和幸、
アイ/烏合の渡守・三宅祐矩、地頭・清水寛二など。
囃子方は、寺井久八郎、住駒幸英、亀井実、三島元太郎。
後シテ/項羽がとても印象的で、特に面が独特だったが、「鷹」という面だそう。
他の面は、前シテ/老人が笑尉、ツレ/虞氏が増。
*****
終演後は日本橋に寄って、前から気になっていたカレーとコーヒーで、遅い(早い?)食事。
コーヒーを飲み始めた頃は自分でもサイフォンで淹れていたのに、最近はドリップばかりで、
サイフォンコーヒーを飲むと懐かしい気持ちになる。
その後、デパ地下の叶匠寿庵で、抹茶パフェで暑さを凌ぎながら暫く休憩。
元気になったところで「日本いけばな芸術展」を楽しく見てから帰宅。
2013.5.21 [火]
花形歌舞伎・夜の部@明治座
例年5月は、文楽公演があり、歌舞伎公演も多かったりして、観劇予定の多い月。
まず歌舞伎座の柿葺落公演を観て、先週は文楽、今週は若手の花形歌舞伎という順にした。
明治座創業140周年記念という五月花形歌舞伎は、染五郎、愛之助、勘三郎、七之助の一座。
夜の部は、「将軍江戸を去る」、七之助の「藤娘」、愛之助の「鯉つかみ」。
「将軍江戸を去る」は、染五郎の慶喜で、愛之助の高橋伊勢守、勘九郎の山岡鉄太郎。
この3人に、男女蔵の天野八郎、亀鶴の間宮金八郎など。
染五郎の慶喜が若くて.. ああ、この時の慶喜はまだ若かったのよね〜と今更ながら思った。
台詞を謳い上げる慶喜は初めて観たので、こういう演り方もあるのかと少し驚きながら聞いていた。
愛之助の伊勢守に存在感があって、慶喜と鉄太郎の間に埋没していない。
勘九郎の鉄太郎が若さの熱情一杯。 昨年の中車を思い出して、随分違うものだと思った。
「藤娘」の踊りは、綺麗だし早替わりもスンナリ。 でも、なんだか物足りなかった。
初めて観た愛之助の「鯉つかみ」は、最初の出と、本水を使っての鯉との格闘が楽しい。
でも、最後の泳ぎ六法で客席から手拍子が起こるのが、五月蠅くて、邪魔。
この頃の歌舞伎で、よく手拍子があるけれど、何故? ない方がいいのに.. 観客の参加意識?
ほかは、壱太郎の小桜姫、薪車と吉弥の忠臣の家老夫婦。
*****
久留米絣(木綿)。 正藍染。 絣。 番傘に花菖蒲の柄。 (森山寅雄)
八寸帯。 紬地。 薄からし系、 横段。 (米沢・齋英「蔓小町」)
五嶋紐。 渋い緑色に生成り・臙脂・緑色入り。
渋めの緑色地の帯揚げ。 黄土・白色の変わり縞。
桐下駄。 濃い茶色の畳表の台。 薄白茶色に七宝文の鼻緒。 (お初)
雨の昨日と一変、晴れたのはうれしいけれど、気温が高く蒸し暑い。
袷の着物を着るには暑すぎるので、木綿の着物(単衣)にした。
これから月内の暑い日は、木綿の着物を着るつもり。
秋には着る気にならない今向きの柄なので1年ぶりの着用のため、裄が短いのを忘れていて、
いつも通りビーズの半衿の色で長襦袢を選んで、出かけようとしたら袖から長襦袢が覗く。(涙)
着替える時間がなく、飛び出す襦袢を気にしながらひっこめひっこめてで、落ち着かなかった。
時間に余裕をもって準備をしなくちゃダメだと自戒しても後の祭り。
帯は昨年と同じ。 着物の藍が色移りしてしまったので、色移りの帯を増やさないため。
夏向きの鼻緒の下駄を下したら涼しくてうれしい。 木綿の時は下駄になりそう。
2013.5.19 [日]
新演出の「ナブッコ」
午後は、ヴェルディのオペラ「ナブッコ」の初日公演で新国立劇場に出かけた。
「ナブッコ」は久しぶりの上演で、楽しみにしていたのだが、
会報もチラシも読まないまま、開場15周年記念の新制作という認識だけで出かけて、
座席に着いて舞台に目をやって、思わず、おおっ! これは.. と呟いてしまった。
ヴィックの、時代を完全に飛び越えた演出..
序曲での動きに、あの人たちは合唱団? それとも役者? と気になって、
合唱団だったら、あの振付では歌う前に疲れてしまわないかと心配になる。
目をつぶれば歌手・合唱団の声もオケの音楽も十分に楽しめるのに、目を開けると..
う〜ん.. 前の演出の方が好きだったわ〜
指揮:パオロ・カリニャーニ
ナブッコ:ルチオ・ガッロ、 アビガイル:マリアンネ・コルネッティ、
ザッカリーア:コンスタンティン・ゴルニー、 イズマエーレ:樋口達哉、
フェネーナ:谷口睦美 など。
*****
終演後は、ご案内いただいていた松山好成氏の帯締めを見に、日本橋の三越に寄った。
前回、思いがけず作品(普及品?でない)をいただいたので、今回は拝見するだけのつもりが、
遅いからお帰りになった後だろうと思っていた松山氏がいらして、結局また1本。
こんなに散財ばかりしては.. と思うものの.. 困ったものだわ〜
日本刺繍の竹内功氏も実演中で、予想していなかったので、これまたビックリ。
刺していらした刺繍を拝見しながら、暫くお話を伺ってから失礼した。
橋を越え高島屋に行って、こちらでも呉服売り場の特選着物・帯に溜息。
軽く食事を済ませてから帰宅。
*****
綾の手紬。 本藍染。(秋山眞和作、佐藤昭人・藍) (お初)
袋帯。 駒箔。無地蒔き糊。 藍染め。 霞流水柄、垂れ先は樹影。 (お初)
五嶋紐。 水色。 房は薄桃色。
草木染(ブナ染)の帯揚げ。 薄黄色の暈し。 (冨田五郎)
薄いパ−プルシルバー台の草履。 白色の皮シコロ織の鼻緒。 (長谷川商店)
透かし織単衣コート。 薄緑色・薄黄緑色。
着物は、着るつもりだった日に何度も着損なって寝かせたままだったのを、漸く着用。
袷なのに単衣のように軽い着物で、大島紬より軽くて、色からも5月(限定?)の着物。
帯は、色落ちを気にせず藍の着物を着たいと購入したまま、これも漸くの着用。
でも、色落ちしなかったのは、藍が落ち着くくらい寝かせたってこと?
2013.5.17 [金]
能楽堂に
このところ少し疲れ気味で、昨日からグズグズ・ゴロゴロしてしまい、昼間の心づもりは諦め。
観劇三昧が過ぎたかと思いながらも、チケットを買ってあるので、
夜は予定通りに、定例公演を観に国立能楽堂に出かけた。
番組は、狂言・和泉流「宗八」と、能・宝生流「杜若」。
狂言「宗八」は、元出家の料理人・宗八と、元料理人の俄出家を、知らずに雇った主人が気の毒。
主人に言いつけられた仕事に困り、2人が入れ替わってのアレコレが、いつ観てもおかしい。
こんな2人に主人が怒るのは当たり前だけど、観ている方はおかしくて笑ってしまう。
シテ/宗八・石田幸雄、アド/有徳人・深田博治、小アド/出家・野村萬斎。
能「杜若」は、序の舞もあまり楽しめず、この曲を楽しく観られるのはまだ先のことみたい。
シテとワキだけで、ツレもワキツレもアイも出ないから、あまり変化がないし、
それに、初っ端から地謡の声がバラバラに聞こえたりして、気持ちが乗らなかったのもあるし..
シテの面は、節木増。
*****
色大島紬。 草木染(五倍子染)。 変わり市松。 (東郷)
袋帯。 黄金ムガ蚕。 墨色地。 銀・灰色などで柄。 (じゅらく?) (お初)
伊賀組紐。 白色に、黒色暈し入り。 (松山好成)
草木染の大判ショール。 灰色暈し。 (富田五郎)
帯揚げ、草履は今週前半と同じ。
帯は予定していた帯が、着物と合わせてみたら何となくピンとこない。
で、色目的には合うので着物と雰囲気が違うかと思いながらも、出し易かった帯にした。
3回続けてしまい込んでいた帯を締めたが、すくいは少し厚めの印象だったが、それでも軽めで、
他の2本はどちらも軽くて、袋帯なのにと、うれしくなった。
これからは、仕舞い込んでないで、もう少し頻繁に締めたいと思う。
2013.5.17 [金]
久しぶりに3日連続で着物
13日:
染小紋。 大島紬地。 濃淡藍色の更紗風?
名古屋帯。 縮緬地。 手描き友禅。 白地、青楓柄。 (十日町秀美)
伊賀組紐。 黄緑色に緑・茶色入り。 (松山好成)
草木染(刈安?)の帯揚げ。 渋い山吹色。 (Kinami)
白色の天、黒色の巻、灰色の鼻緒、赤い前坪の草履。 (伊と忠)
塵除けは、絽の鮫小紋。 灰藤色。
14日:
白大島紬。 有色絣。 雲取唐花。
袋帯。 手織すくい。 灰色暈し地。 緑色系で楓葉柄。 (お初)
伊賀組紐。 青色に水・薄水色入り。 (松山好成)
藍染の帯揚げ。 藍色の濃淡。 濃いめの色を出して。(松原)
塵除けは、竪絽。 薄い墨色。
草履は前日と同じ。
15日:
色大島紬(泥染)。 灰青色地。 花火?のような模様。
袋帯。 漢方染手織。 薄緑・白緑・鶯茶色。 (じゅらく) (お初)
帯締め、帯揚げ(薄い色の方を出して)、草履は前日と同じ。
2013.5.17 [金]
週前半は連日の心中話
無論、実生活ではなく、観に行った芝居・噺の世界のこと。
文楽は、文楽協会創立50周年、竹本義太夫300回忌、近松門左衛門生誕360年の記念公演。
近松作品となれば、代表作「曽根崎心中」と「心中天網島」がかかるのは尤もだけど、
間に聞きに行った落語まで、心中物になってしまったという次第。
13日(月): 文楽第二部(「寿式三番叟」と、「心中天網島」)
お祝いの「寿式三番叟」は第一部に上演しそうだが、第二部になったのは、
翁を語る病後の住大夫の身体を労わってなのでしょうかねぇ。
千歳が文字久大夫で、あとは若手で、三味線は錦糸、宗助、喜一朗など。
大夫皆での語りの中にも、住大夫さんのお声が聞こえるのが、何とも嬉しかった。
大分お痩せになった印象で、若手よりお声が通った以前に比べれば、お声が弱く・小さく、
何よりご本人がまどろっこしさを感じているように見えたが、素晴らしい回復に安堵。
人形遣いは、翁を和生、千歳を勘彌、三番叟を文昇・幸助。
「心中天網島」は、「北新地河庄」の中が千歳大夫・清介、切を嶋大夫・富助、
「天満紙屋内より大和屋」の口を始大夫・清志郎、切が咲大夫・燕三、
「道行」は文字久大夫などに宗助などで掛け合い。
病気休演が多かった千歳大夫が、潰した声が通るようになって元気に語っているのが嬉しかった。
嶋太夫はいつもの熱演。 咲大夫が聞かせて、いいわぁ〜と思いながら聞いていた。
人形は、小春を勘十郎、治兵衛を玉女、女房おさんを文雀、孫右衛門を文司など。
*****
14日(火): 落語中席@国立演芸場
トリの馬生が日替わりで少し長めの噺。 この日は「品川心中」。
心中話はこの日だけだったのに、前後の日と心中繋がりとでもいうか..
馬生の他の噺家は、馬吉、志ん陽、扇生、仲トリが吉窓で、あと一琴。
終演後は、「可否道」でコーヒーを飲んで一休みしてから、銀座へ。
呉服店を覗いてから、「茶の葉」で霧島の新茶をいただいて、帰宅。
*****
15日(水): 文楽第一部(「一谷嫩軍記」と、「曽根崎心中」)
「一谷嫩軍記」は、「桜の段」を三輪大夫・喜一朗、「陣屋」を呂勢大夫・清治、英大夫・團七。
人形は、熊谷を玉女、妻相模を紋壽、藤の局を和生、義経を清十郎、弥陀六を玉也など。
「曽根崎心中」は、「生玉社前」を松香大夫・清友、「天満屋」を源大夫・藤蔵、
「天神森」は掛け合いで、津駒大夫、咲甫太夫などに、寛治、清志郎など。
人形は、徳兵衛を勘十郎、お初を蓑助(生玉社前は一輔)、九平次を玉志など。
終演後は、前日に続いて「可否道」でノンビリ息抜き。
2013.5.17 [金]
週末は
11日(土): 能楽・普及公演
「あれを見よ不思議やな」と題の付いた解説・能楽あんないの後、
狂言・大蔵流「左近三郎」と、能・観世流「田村」。
「田村」は、「替装束」と「長胡坐」の2つの小書きつき。
シテの面は、前シテ/童子が喝食、後シテ/坂上田村麿が天神。
能・狂言とも曲名はよく知っているのに、今まで観る機会がなくて漸くのご縁で初めて鑑賞。
体調イマイチで迷ったものの、出かけてよかった。
「田村」は次回は小書きなしの通常版で観てみたい。
12日(日): 母の日は母の処に
前以て9日にお祝いのフラワーアレンジメントを届けに行ったばかりだけれど、
前日に姉から出かけられると連絡があったので、待ち合わせて一緒に母の処に出かけた。
母の話し相手になって刺激を与えたいと普段は別々の日に行くようにしているから、
ホームの方にも、今日はご一緒なんですね〜 と言われた。
姉からの花も届いていて、私が届けた花とで、部屋が華やかで、
花はいいわね〜と花好きの母が喜んでいたのが、嬉しい。
いつもより随分長居したけれど、母は疲れた風もなく楽しげ。
言葉が出難くなっているので、姉と私が話しているのを聞くのもいいらしい。
2013.5.17 [金]
10日は鍼灸とクラコレ
日記を1週間書いていなかったので、自分の覚えに順次遡り。
勤務時代の友人宅で先輩・元同僚たちが、元上司の鍼灸師に月に1度出張治療してもらっていて、
鍼灸治療と昼食会・お喋り会が半々みたいな会だからと誘われていたが、
今回は都合がついて参加させてもらった。
と言っても私は鍼には及び腰で、治療は見学・見物だけにして食事・お喋りへの参加の予定が、
結局、鍼はささないものの鍼で刺激しての治療というのと、灸も2ヵ所に。
気のせいもあるかもしれないが、肩は確かに軽くなった気がする。(笑)
昼食は、長く仕事で調理を担当していたことのある管理栄養士が作って持って来てくれた。
メインは、鶏肉の挽肉カレー、野菜カレー、魚のココナッツカレーの3種類のカレー。
チキンはダメな私も食べられるカレーが2種類もあって、ありがたい。
美味しい食事に舌鼓。 ニンマリ、ホクホク。
その後も菓子・果物などをお喋りの友に、タップリ食べながら、話す、話す。
*****
楽しく過ごした後は、それぞれ帰宅する友を余所に私は丸の内まで回って、クラコレ鑑賞。
奇跡のクラーク・コレクション −ルノワールとフランス絵画の傑作− @三菱一号館美術館。
少し混んでいたが、じっくり鑑賞してから帰宅。
“アフター6“割引で入館料が安かったのがうれしいが、このサービスは今回で終了だとか。
週に2日だけなのだから、今後も続けてくれるといいのにな〜と思う。
2013.5.9 [木]
藍形染展
松原染織工房とそこで学んだ作家たちによる「伝統工芸藍形染展」を拝見。
区の教育委員会の後援による展覧会で、今年で19回になるのだそう。
着物、着尺、帯、半幅帯、暖簾、ショール、ネクタイ、ハンカチ.. 素敵なものが一杯。
こんなに沢山の松原さんの藍染を一度に見られるとは思ってもみなかった。
更に、この方は松原さんのところで学ばれたの〜と、改めて驚いたり..
ぼたんさんが日記でご紹介くださったので知った展示。 ありがとうございました。
2013.5.8 [水]
2日続いて歌舞伎見物
昨日の第二部に続き今日は第三部を見物して、歌舞伎座の今月の歌舞伎見物は一段落。
芝居の前に日本橋で野暮用を済ませてから歌舞伎座に向かう途中、
思いがけなく銀座の歩道でびわさんにお声をかけていただき、うれしいビックリ。
歌舞伎のことなど暫く立ち話していたら、芝居見物気分が高まってありがたいことでした。
第三部は、「梶原平三誉石切」の鶴ヶ岡八幡社頭の場と、
「京鹿子娘二人道成寺」の道行より鐘入りまで。
通称「石切梶原」は、吉右衛門の梶原平三景時で、菊五郎の大庭三郎、又五郎の俣野五郎、
歌六の六郎太夫、芝雀の梢、彌十郎の剣菱呑助、錦之介の奴など。
(役名に数字が並ぶのに今更ながら気づいて、ちょっと楽しい気分が自分でもおかしい。)
吉右衛門の梶原平三が、とても丁寧に心の動きを演じていて分かり易い。
が、少しやり過ぎ感もするところが、難しい..
團十郎の代演で菊五郎初役の大庭が、スッキリいい男。
弟俣野の言葉に梶原の目利きを信じ切れず2つ胴云々以降はいつも通りだが、
いつもの見慣れた感じよりずっといい男に思えて、これが役者の格なのかしらと思った。
又五郎の俣野も嫌みがなく、2人とも今まで観て来た嫌な兄弟の印象があまりしなくていい。
玉三郎と菊之助の「二人道成寺」で、華やかに今月の歌舞伎の打ち止めなのが、うれしかった。
このところ「二人道成寺」は、この2人でばかり観ているけれど、
菊之助が少しずつ上手くなっているのが、観ていて楽しい。
ただそれだけに、玉三郎との違いが目に付くところもあり、まだまだ先があるわね〜とも思う。
*****
泥大島紬。 様々な模様が短冊のように経に入った地空き。 地色は黒に近い色合い。
袋帯。 和紙箔。 黒緑地。 色露草文。 (吉翔「異国彩露草」)
伊賀組紐。 極薄桃色、片側に薄黄緑色入り。 撚り房。 (松山好成)
帯揚げは前日と同じ。(織が違うので前日と反対側を出して締めた。)
パールパープルの台の草履。 生成り他薄色の五嶋紐鼻緒。
透かし織単衣コート。 薄緑色・薄黄緑色。
2013.5.7 [火]
休み明けは歌舞伎見物
歌舞伎座の柿葺落五月大歌舞伎公演の第二部を観に出かけた。
「伽羅先代萩」の御殿と床下、それに、夕霧・伊左衛門「廓文章」の吉田屋。
乳母政岡を藤十郎が勤める「伽羅先代萩」の「御殿」が、いつもながら他の役者に比べ独特。
観慣れた「御殿」なのに、いつもと違う場面が多くて、文楽みたいと思いながら観ていた。
実際に文楽の芝居を基にした丸本歌舞伎・義太夫狂言としての上演だそうだから、当たり前。
あと、八汐を梅玉、栄御前を秀太郎、沖の井を時蔵、松島を扇雀など。
梅玉の八汐が、敵役で憎々しいのに嫌味がなくて、いい八汐だった。
「床下」は、荒獅子男之助を吉右衛門、仁木弾正を幸四郎で、兄弟で本舞台と花道での芝居。
短い場だけど、いつもにも増して短かったような..
「廓文章」の「吉田屋」は、伊左衛門を仁左衛門、夕霧を玉三郎。
吉田屋喜三衛門を彌十郎、吉田屋女房おきさを秀太郎に、太鼓持を千之助、阿波の大尽を秀調。
江戸にはない、正に上方の和事の世界。
*****
終演後は、また生葉の新茶を飲みたくて「茶の葉」に。
連休明けの夕方だったためか直ぐに入れて喜んだものの、
お目当ての霧島の新茶は生育が遅れているそうで入荷していず、えええっ..
替りに、鹿児島の大根占(オオネジメ)の新茶で、今春3回目の新茶をいただいた。
なお地名は、ダイコンウラナイではありませんとのこと。(笑)
地名に覚えがあって、去年もこちらの新茶を飲んだ気がするものの、味は覚えていず..(苦笑)
*****
色大島紬。 灰茶・薄茶色など落ち着いた色が横に織られた片身替りのような着物。
(たけがわ「綾の舞(竹千雅)」)
袋帯。 纐纈。 緑・黄緑色。 (渡文「芽吹きの彩」)
伊賀組紐。 白に濃淡緑色・墨色入り。 (松山好成)
草木染(竹染)の帯揚げ。 薄い竹色。
薄水色のエナメル加工の台の草履。 紬地の鼻緒。
やまぶどう籠。
塵除けは道中着型。 奄美泥染。 黄緑色など多色グラデーション。 (赤塚次男)
昼の部じゃないからとノンビリしてしまったら、夜の部じゃなく第2部だから少し早いので大慌て。
どうにか急いで着て直ぐに出かけたが、出先で鏡に映った姿が.. 帯の色が浮いた感じ。
明るい黄緑色の帯が着物の落ち着いた色に浮き気味。 ちゃんとチェックしないとダメだと自戒。
漸く、やまぶどう籠。 これから2ヵ月くらい、この籠ばかりになるのでしょうねぇ。
2013.5.6 [月]
GW最後は
5日: 少しだけ母親らしく
久しぶりの母親業というほどのことではないけれど、珍しく手料理で息子の誕生日を祝った。
赤飯を炊き、鮭の包焼、牛肉の大葉炒め..など簡単な物ばかり。(笑)
食後の甘味は無論作らず(作れず ・爆)買ったものだが、柏餅じゃなく粽@茶の葉。
あとクッキー風?焼き菓子@ペリニヨン。 それに、いつものように果物など。
2年前は入院中で心配一杯だったから、回復してよかったと2人で喜びながら楽しく食事。
6日: 30×3
振替休日だけどサークル活動日。
出かけるのが遅くなってしまったので大慌てで自転車を飛ばして30分弱(20〜25分?)で到着。
連休中らしくお孫さんが来ているなどの理由で、お休みや早退の方がいつもより少し多め。
練習後は、また自転車で30分強、押上の天真庵にお寄りした。
いつもの文膳をいただいたが、お酒は酔っ払い運転にならないように、追加せず1合だけ。(笑)
でも、蕎麦は2人前ペロリ。(爆)
最後のコーヒーを飲み終わる頃に、稲妻が光ったと思ったら雷も鳴り出して雨が降り出した。
夏の走り雨の感じ。 で、そのまま暫く雨宿りしてから、自転車で帰宅。
家までまたまた30分強かかり、30分×3回のサイクリングで、1日の運動終了。
2013.5.3 [金]
柿葺落五月大歌舞伎
歌舞伎座新開場の柿葺落公演の2ヵ月目が始まった。
2ヵ月続きで珍しく初日観劇。 となれば、やはり第1部から観ることにした。
舞踊「鶴亀」、「菅原伝授手習鑑 寺子屋」、「三人吉三巴白浪 大川端庚申塚」。
舞踊「鶴亀」は、梅玉の皇帝に、翫雀と橋之助の鶴・亀、そして松江の従者。
2ヵ月続いて幕開けを華やかに厳かに舞い初め・舞い納め。
團十郎の死去で趣向を変えて若い役者が多く出演した先月より、落ち着いた目出度い舞。
「寺子屋」は、幸四郎の松王丸、魁春の女房千代、三津五郎の武部源蔵、福助の女房戸浪。
あと、彦三郎の春藤玄蕃、東蔵の園生の前、亀寿の涎くりなど。
幸四郎がいつもと少し変えたという工夫のためか、久しぶりの三津五郎の源蔵のためもあってか、
人情味が強く、人間ドラマの印象。
「三人吉三 大川端」は、菊五郎のお嬢、仁左衛門のお坊、幸四郎の和尚で、顔見世のような一幕。
思っても詮無いことだが、今月も、團十郎の和尚で観たかったと思った。
好きな菊五郎の台詞回しだけど、短い「大川端」だけだと歳が如実に出て、そろそろ見納めかも..
あと、梅枝の夜鷹おとせ、など。
着物で行く予定が体調がイマイチで洋服にしてしまったら、お会いした顔見知りの方に驚かれた。
私としてはパスせず観に行っただけでよかったと思うけれど、最近の観劇は殆ど着物だから..
*****
帰りには、また生葉の新茶を飲みたくて、普段なら諦めるところを珍しく待って、
茶の葉で、暫くノンビリ味わった。 前回は屋久島の新茶だったから、今回は大隅の有明の茶。
新茶前線北上中だそうだから暫くは切りがないとは言え、
連休明けに入る予定という霧島の新茶も飲みたいな〜
新茶おこわと粽を土産に購入。
呉服屋にふらっと寄ったら、捨松のすくい帯(夏帯)に出会ってしまい、無い袖を..
気を静めるために寄った(笑)イデミスギノのケーキのケースは空っぽ。(涙)
仕方ない、焼き菓子だけでも購入しようと入ったら、
今日から販売のレモンタルトならあるとのことで、大喜びで一休み。
焼き菓子も土産に持ち帰り、お菓子を和洋両方購入したのは、多過ぎだけど..
2013.5.1 [水]
展覧会巡り
また少し寒くなるとの予報だったが、昼頃は陽射しもあって明るく、暑くなくて涼やか。
こんな日は家に居るより外に出たいと、展覧会を観に行って来た。
GW中と言っても平日だからそれ程には混まないだろうとの予測通り、平常の混雑程度。
「国宝 大神社展」@トーハク → 「ラファエロ」@国立西洋美術館
どちらもじっくり拝見・鑑賞して、堪能。
前期後期で展示の入れ替わりのある「大神社展」は、後期も観たいけれど来られるかしら?
全く種類の違う展覧会だから、印象は混ざることなくはっきりしているのに、
共通点に気づいて、ハッとした。
私たち今の大方の日本人には望めないほどの信仰心..
「大神社展」で、時の権力者、仏師などから庶民に至るまで、信仰心の篤さに感じ入ったが、
「ラファエロ」の宗教画に、ここでも権力者・画家の信仰心がキーだと思った。
5日前のミニツアーで疲れたので、今回は初めから地区限定で上野だけ。
更に学習能力を発揮して(笑)、会期の終了までまだ2ヵ月ある都美は先延べにしたものの、
特別展だけでなく、当然いつものように常設展も拝見したら、もう一杯一杯。
途中20分程度の休憩を取っても、2館で4時間歩き続けだから無理もないけれど、
座席で座って観る観劇と違い、歩いて観て回る展覧会は、足腰の丈夫なうちだと今回も実感。
2013.4.30 [火]
今年も3分の1が過ぎてしまった
日の経つのは早い、本当に早い。
実感するのは歳を取ったということなんでしょうねぇ..
今日こそ片づけようと思っていたのに、ボンヤリ1日過ごしてしまった。(涙)
明日こそ片づけるか、どうせできないなら諦めよく展覧会巡りに上野にでも出かけるか..
怠け心が悩ましい。
2013.4.29 [月]
金継ぎ
先日お話しているうちに、ひょいと思い出して食器などの金継ぎをお願いしたら、
1週間でもう出来上がったとのこと。 ご連絡を受けて早速受け取りに行って来た。
2年前の地震の後、欠けたまま使ったり、捨てられずに空いた棚に残してあったりしたもの。
お皿、ご飯茶碗、湯呑茶碗.. 徳利もひとつ。 そして、ぐい呑みが何故か一番多かった。
そんなに呑み助じゃないんだけど..(笑)
小さくて軽いから、欠けても割れずに済んだのが多かったということかしら?
割れて捨てた物に比べればほんの少しだけれど、
お気に入りの物が漸く気持ちよく使えるようになった。
とてもありがたく、うれしいいものの、長く放置したままで予定していなかった出費。
う〜ん.. どこから捻出するか..
伺う途中、お礼と陣中見舞いの菓子を買いに行って、当然のように自分用もあれこれ。
う.う.ダメだわ〜 緊縮できていない。
2013.4.28 [日]
ペンギンカフェ
ベントレー(新国立劇場バレエの芸術監督)の代表作「ペンギンカフェ」の公演初日。
新国立劇場初演の2010年10月からあまり経たないうちの再演。
滅多に買わないバレエのプログラムを買ったほど印象深かった公演で、
今日はその時と殆ど同じキャスト(ソリストたちは)による上演。
前のプログラムを引っ張り出して往きの電車で読みながら劇場に向かい、今回も楽しく鑑賞。
短いバレエだから、その前に、前回と同じバランシンの「シンフォニー・イン・C」と、
もう1作はベントレーの「E=mc2」。
*****
紬。 白地。 濃淡黒色の格子・縞入り。 (市三郎・雅生紬 煌)
袋帯。 くし織。 黒地。 鳥獣戯画。
草木染(ブナ染)の帯揚げ。 薄黄色の暈し。 (冨田五郎)
帯締めは、あれこれ迷って結局前日と同じ。 草履、塵除けも、前日と同じ。
休憩時間に劇場のホワイエでご一緒になった方に装いをお褒めいただき恐縮。
何歳になっても褒めていただくと嬉しい。 私も褒め上手になりたいと思う。
2013.4.27 [土]
立川流落語会
国立演芸場で年に1回、3日間日替わり出演で行われる立川流落語会の2日目を聞きに行った。
毎年のように聞きに行っている会だが、今年は3人の真打昇進披露があって、
3日ともそれぞれ新・真打がトリを務め、幹部?は仲トリ。
今日は談志の死去で真打昇進が延びていたという談修がトリで「人情八百屋」。
あとは、龍志「笠碁」、仲トリの志の輔「猫の皿」、生志「元犬」、談四楼「権助魚」など。
期待していた志の輔、談四楼も含め、悪くはなかったけれど、よかった〜というほどではなく、
何度も聞いている噺だと、こちらの満足ハードルが高くなるのかもしれないと思った。
なずなさんとびわさんも来ていらして、嬉しいビックリ。
*****
泥大島紬。 黒みの茶泥。 細かい総柄。
袋帯。 くし織。 銀鼠色地。 牡丹意匠。
伊賀組紐。 銀鼠色、片側に白・薄桃色入り。 (松山好成)
渋めの緑色地に黄土色・白色の変わり縞の帯揚げ。
ラバーソール台の草履。 濃深緑色の革の天・鼻緒。 (菱屋のカレンブロッソ)
塵除け。 単衣道中着仕立て。 奄美泥染。 黄緑色など多色グラデーション。 (赤塚次男)
*****
昨日の展覧会ツアーの後遺症で、足腰に疲労感と筋肉痛。
少しでも労わりたいと当たりの柔らかい草履にしたのが大正解。
お陰で一昨日の健康講座から続く筋肉痛にも拘らず、今夜の健康講座にも出席できた。
お休みが多いだろうと油断してゆっくり行ってビックリ。
来週の土曜日は休みだからか、連休初日だというのに、いつもと変わらぬ出席数。
私も行ったからには頑張って、いつも通りに1時間動いて、筋肉痛追加。(爆)
2013.4.26 [金]
ミニ展覧会ツアー
金曜日は遅くまで開館している美術館もあるのを幸いに、1日ギッシリ美術館などを巡って、
展覧会三昧で過ごすグランドツアー(笑)を予定していたのだけど、
今日の10時にチケット発売の公演を何故か忘れていたのを2日前に気づき(苦笑)、
更に午前中指定の冷凍便で送ったと通販からの連絡があり(何故、今日なのよ〜 涙)、
潔く、じゃなくて止む無く(爆)予定を変更。
私にしては随分早い、ラッシュのピークが過ぎた頃に出かける予定が、昼食後の出発になった。
1度にあまりたくさん観ても印象がゴチャゴチャになりかねないのは体験済みだし、
ほどほどがよいかと気を取り直しての、ミニツアー。
「アイヌ工芸——祈りの文様」@日本民藝館 → 「貴婦人と一角獣展」@国立新美術館 →
「源氏絵と伊勢絵」@出光美術館 →「龍村平蔵『時』を織る」@日本橋高島屋
最初の、大展示室のアイヌ工芸、特に衣服を溜息をつきながらじっくり拝見し、
他の展示室も観て回ったら、1館でもう十分満足・満腹状態。 で、移動の途中で一休み。
貴婦人と一角獣のタピストリーには、これが織とは..とただただ感嘆。
「源氏絵と伊勢絵」では、源氏物語と伊勢物語の共通点という視点が私には新鮮だった。
此処でもうクタクタに近く、「奇跡のクラーク・コレクション」は後日に回すことにして、
会期の短い龍村平蔵の織りを観に行った。 う〜ん、溜息、垂涎.. 見応えあり過ぎ。
どの展覧会も楽しく鑑賞したものの、ミニツアーになったのに、この半端じゃない疲労感。
グランドツアーなど無理だったと、無謀だった当初の予定を反省。(大爆)
今日の展覧会は全て招待券での入場だったのが、懐にありがたかった。
次のツアーの入場券は全部自腹になるけれど、それより、日にちが取れるかしら?
一衣舎展と唯一無二之会の企画展には、残念ながら伺えず。
拝見したい気持ちは一杯ながら、無い袖は振れないから好みの物も我慢するしかなく、
そんなのは身体に悪いと見送って、展覧会だけにしてしまった。
宝くじでも当たらないかな〜 と思っても最近は買わないから..
2013.4.24 [水]
「花争」、「隅田川」
朝からどんより曇って、いつまで経っても夜が明けないような気がするほど。(苦笑)
予報通り午前中から降り出した雨は時折止むものの夕方まで降り続けて、気分が上がらない。
とは言え、夜は今月最後の国立能楽堂の定例公演に出かけた。
番組は、狂言・大蔵流「花争」と、能・観世流「隅田川」。
短い狂言「花争 はなあらそい」は、桜花を「花」と言うか「桜」と言うかとでの言い争い。
主人に「花見」と言われた太郎冠者が「鼻見」と勘違いする馬鹿げた話。
しかも太郎冠者ったら悪びれず、花と言うから悪い、花と言わず桜と言えとは..
「舟ふな」と同じような展開で、古歌のあげ比べ謡での対抗など楽しいが、
「鼻見」の馬鹿馬鹿しさ加減は幾数倍。(笑)
能は、月間特集最後の観世元雅作の「隅田川」。
何度か観ているはずだが、今までとは比較にならないくらい印象深く、惹き込まれた。
演者のおかげか、私が観慣れてきたためか..
子方の梅若丸(の霊)の被り物(子供の黒頭?)も派手で、おおっと思ったし..
シテ/梅若丸の母・浅見真州、子方/梅若丸・長山凛三、ワキ/渡守・宝生閑、
ワキツレ/旅人・宝生欣哉、地頭・坂井音重など。
囃子方は、松田弘之、曽和正博、柿原崇志。
*****
色大島紬。 みじん格子。 草木染(五倍子・藍)。 薄紫色地に浅藍の格子。 (東郷)
染名古屋帯。 塩瀬地。 紫色地。 円の中に藤文。 (染の北川)
灰みがかった薄緑色の帯締め。 辻ヶ花柄入り。 (小倉淳史)
渋めの緑色地に、黄土色・白色の変わり縞の帯揚げ。
雨コート兼用の塵除け。 緯ソウの大島紬。 黒色。 亀甲柄。
降り続く雨に、着物は雨に強い大島紬に変更。
帯は、見れば藤だと分かるけれど具象的な藤ではなく意匠化されたものだし、
これまた季節に1度は締めたいと、花の盛りに競うつもりはないけれど、藤の意匠。
コートは久しぶりに大島の塵除け。
初期に作った雨コートの丈が短めで、同寸にしたこのコートも短くて、着物を短く着ないとダメ。
いつ頃から私の着付けが長くなったのか、この頃は気を付けないと着物の裾が出てしまう。
だもので、このコートを着る機会が減ってしまい、この前に着たのはいつ頃だったかしら?
2013.4.21 [日]
しらうおが食べたくて
桜とともに季節が終わってしまう「しらうお」だけど、まだギリギリ食べられそうだと、
みかわ是山居に入れていただいて、ランチセット+しらうおで、春を堪能してきた。
10ヵ月経っても是山居は依然として予約で満席状態が続いていて、先週は2度ともダメ。
今春は1度しか食べられないのか、名残のしらうおを食べ損なうのか、とハラハラした(笑)が、
今日の早い時間で1人なら席を作れるとのことだったので、入れていただいた。
1階のカウンターは全員11:30スタートで、食べ終わる頃には次の組の方々がお待ち状態。
ご繁盛は何よりで、茅場町の店もそうだったので驚くことはないのだけれど、
下町の住宅街に是山居をオープンしてからは入り易かったから、やっぱりツライ。
食べたい時が食べ時と、連れのない1人だと事前予約は殆どしない贅沢が悪いとは思うものの..
魚は、しらうおの他は、いつもの、海老(頭も)、鱚、煽り烏賊、めごち、穴子。
烏賊が、墨烏賊から煽り烏賊に替っていて、季節の移りを感じる。
海老真薯と三つ葉のお椀は、いつも通り。 もう少しすると、じゅんさいになるかしら?
間の箸休めの野菜は、タラの芽。
だったらいいな〜と少し期待していたので、やっぱりね〜と、ここでも春を楽しんだ。
選べる野菜はアスパラと茄子にして、締めの貝柱はいつも通りの天丼。
デザートが、いつもの福豆でなく、この季節だけのゴールデンオレンジなのも嬉しかった。
*****
カロリー消化、腹ごなしも兼ね、日本橋まで歩いて、デパートでちょっとした手続後、
「山村御流いけばな展」(入場無料)で、この流派独特の優しいいけばなに今年も癒される。
隣でやっていたワインフェアーでミニセミナーが始まるからと誘われ、
フランス・アルザスのワインを解説とともにテイスティング。 ごちそうさま。(笑)
銀座では、特別価格でのお試しサービスというネイルトリートメントにキャッチされ、(爆)
短時間のトリートメントで、爪が滑らかに艶やかになったので、効果を認識。
爪が割れ易いのは、カルシウム不足ではなく爪の水分不足が原因と聞いて、目から鱗。
このところすっかりお気に入りの「茶の葉」に、あまり待つことなく入れて、ニコリ。
新茶が始まっていたので、迷うことなく新茶セット。ほぼ生の葉という新茶を美味しくいただいた。
お菓子は、新茶おはぎ?で、新茶の入った食感が楽しく、お味もおいしかった。
催事の「スヌーピー×日本の匠展」(カード提示で無料入場)をニコニコ見て回り、
電話を頂いた呉服屋を覗いたら、展示会は終わっていたが、久留米絣の額絵布を頂戴した。
気になる帯があったものの、無い袖は振れないと、拝見だけ。
再び日本橋に戻って、今度は「東日本伝統工芸展」を、染織を中心に見て回った。
そして元に戻り、いけばな展協賛の、鶴屋八幡の「わらび餅」と日持ちのする「山清水」を買い、
更に「大九州展」で実演販売の「梅ヶ枝餅」までゲット。10日前にも買ったばかりなのに、
今日はタップリ歩いたからいいだろうと..
2013.4.20 [土]
藤見
今日も相変わらず早朝に起床。
どんよりした寒い朝だったが、亀戸天神の早咲きの藤は満開らしいので見に行くことにした。
午前中着で荷物を送ったとの連絡があり9時までに帰るために、寒い中を自転車で出かけた。
8時過ぎの天神さまは混んではいないけれど、そこそこの藤見客。
私よりはるかに年長の女の方も含め、老若男女の写真家たち?が殆ど。
8割がた(もしかしたら9割近く?)が、写真を撮るのに忙しそう。
私はノンビリ満開の藤を見て回った。
屋台も店もまだ開店前で一休みする場所もなく、真っ直ぐ帰って来たが、
自転車を降りたら足が少しふらついた。(苦笑)
荷物が届いたのは昼前で、急いで帰ってこなくてもよかったな〜と少し悔しいような..
2013.4.19 [金]
スーパー能「世阿弥」
夜は、国立能楽堂委嘱作品の初演を観に行った。
梅原猛作・梅若六郎玄祥演出で、出演者も梅若玄祥ほか粒ぞろい。
今日明日の2回公演だが、知人はどちらもチケットが取れなかったと嘆いていたくらいの人気。
私は幸い取れたので早めに出かけて、居眠りもせず(笑)しっかり鑑賞。
色々な意味で独特。
今後、再演が重ねられるかどうかは、演者の多いこともあり、不明。
世阿弥・梅若玄祥、寿椿・味方玄、元雅・片山九郎右衛門、越智・宝生欣哉、禅竹・観世芳伸、
音阿弥・山階彌右衛門、語り手・野村万作、地頭・大槻文蔵など。
囃子方は、藤田六郎兵衛、大倉源次郎、安福光雄、観世元伯。
元雅の霊の面は神躰(しんたい)、元雅の霊と一緒の時のみ世阿弥も面・阿古父尉をつけ、
他は、寿椿(世阿弥の妻、元雅の母)も含め、直面。
阿古父尉は、天河大辨財天社所蔵の面の写し面。
*****
紬訪問着。 白山紬。 オフホワイト地。 波文。 (お初)
袋帯。 手織爪掻き綴れ。 紬糸。 濃ネズ〜灰白色。 大波の柄。 (中野) (お初)
五嶋紐。 薄緑色、金色の変わり菱形つなぎ。
薄緑色の濃淡の帯揚げ。 金入り。
薄いパ−プルシルバーの台の草履。 白色の皮シコロ織の鼻緒。 (長谷川)
道行コート。 藍下漆黒染。 装飾菱の地紋。 (お初)
新作能の初日なので、着物・帯は着ていなかったものを下した。
寒い日だったので、コートは単衣のではなく袷のコート。
姪の結婚式に着て行くつもりで仕付け糸を取ったのに、雨で着なかったコートに出番。(笑)
2013.4.18 [木]
「鰍沢」を聴きに
トリの桂歌丸の落語「鰍沢」を聞きに昼から国立演芸場に行って来た。
先月は落語に行かずじまいだったので、2ヵ月ぶりの落語。
じっくり聞かせてくれた「鰍沢」、50分があっという間。
仲トリの瀧川鯉昇も、仲入り後の桂文治の「親子酒」も、それぞれ噺家の人柄が出るのが
当然と言えば当然だが、楽しくもあり怖くもあると思いながら聞いていた。
いつもより少し遅い終演後は「可否道」で一休み。 国立劇場での観劇がないので、今月初めて。
店主と話をしながら、ブレンドに海苔チーズトースト、お替りはアメリカン。 云わば定番。(笑)
*****
白大島紬。 有色絣。 雲取唐花。
染袋帯。 墨色地。 黄色の木の花柄。
伊賀組紐。 白に濃淡緑色・墨色入り。 (松山好成)
緑・薄青・薄緑・生成りの染分けの帯揚げ。 (和想庵)
エナメル加工の草履。 薄水色の台。 紬地の鼻緒
5月下旬から6月の気候だと天気予報で言っていたが、帯を締めていたら汗ばんできて、実感。
多少の汚れなら気にしなくていい組合せなので、塵除けも着ず帯出しで出かけた。
2013.4.17 [水]
食いしん坊続き
どうやら食いしん坊のスイッチが入ったみたい(笑)で、今夜は和食割烹に出かけた。
ここ2、3日は、宵の口には眠くなってダウンの結果、夜明け前より随分早く目覚めてしまう。
1日が有効に使えるのはいいけれど、夕方になるとエネルギー切れ状態。(爆)
今日も夕食の支度をする頃には眠気に襲われてしまい、眠くて料理するのは辛い。
少し休んでからと思っても、お腹が空いて眠れない。(大爆)
で、何と昨年は1度も行かなかったのに気付いて驚いたばかりの店で、超久しぶりの食事。
美味しく食べるためには眠けを掃いたいし、昨日今日と殆ど動いていないので運動にもなるし、
途中でちょっとした買い物をしながら30分近く歩いて、志づ香@門仲に到着。
いつものようにお任せで、黒龍を1合だけ飲みながら、何が出てくるか楽しみに待つ。
たいらがいの酢味噌、いんげんの胡麻和え、お造り(鯵、平目、烏賊に、金目鯛のヅケ)、
穴子の白焼き、蛍烏賊と春キャベツの卵とじ、筍と蟹のはさみ揚げ・若布のあんかけ、
本ますのフキノトウ味噌焼き、これで一通り。 ふうっ、満腹。(笑)
〆は稲庭うどんで、お腹一杯の今日は胡麻より生姜がよさそうと生姜を選択。
往きより帰りに歩いた方がカロリー消費には効果的と思うものの、
1合で少し酔い加減になり、満腹なのもあって、帰りはメトロ利用。
2013.4.15 [月]
今月の食いしん坊初めと、連続ショック
こちらではソメイヨシノは葉ばかりに、八重桜も葉桜になって、
いよいよ桜も終わりになってきて、あっと気づいた。 桜餅!(笑)
今春は母と桜餅を食べていな〜い。 季節のものは味わってほしい。
ときわ木の桜餅は今週でお終いということなので、名残の桜じゃないけれど、
母の処に行く前に買いに行くことにした。
日本橋に行くならと、オーグードゥジュール・メルヴェイユでフランス料理のランチ。
こちらに伺うのは今年初めてというより何ヵ月ぶりになるのか、随分ご無沙汰した感じ。
早めに家を出たので、まずは和菓子を購入してから、レストランへ赴いた。
いつも通り、ウェルカムシャンパンを飲みながら料理を選ぶ。
久しぶりだから、いろいろの料理を食べたいと、品数の多いオードブル2品のコース。
アミューズは、一口サイズの、豚肉の?を挟んだプティシューと茸を練り込んだクッキーで、
薄緑色のさらさらしたものの上に載っていて、若葉の頃という雰囲気。
薄緑色のものはパセリとパン粉で、食べるとお腹が膨らむから見るだけにと言われたが、
思わずうれしくなる色合い。
この前は桜色だったそうで、季節早取りは着物だけじゃない。(笑)
1品目のオードブルは、ベーコンのブラマンジェにグリーンアスパラのクーリー。
白いブラマンジェの上にアスパラの緑のソースを載せ、真ん中に鶉のポーチドエッグ。
彩りも味も、アスパラのクーリーとの食感の違いも楽しい。
2品目は、穴子と海老芋のガレットにフォアグラのテリーヌを載せたもの。
海老芋を穴子で巻いて焼いた上にフォアグラテリーヌを載せ、薄長い揚げゴボウが刺してある。
春野菜の付け合せも優しく、バルサミコソースとの相性もよくて、美味しい。
魚は、桜マスの表面に桜海老のペーストとカダイフを貼り付けてポアレしたもの。
エンドウ豆のカプチーノ仕立てのソースが楽しい。
肉は蝦夷豚にしてもらい、こちらも付け合せの野菜ともども美味しくペロリ。
デセールは、フキノトウの..にしたが、彩り・味とも嬉しくいただいた。
その前のプティデセールの韃靼蕎麦茶のブラマンジェと塩アイスとの味・食感の違いも含め、
楽しくいただいて、松本シェフの料理を堪能。
シャンパンで顔色が赤くならなかったので、白ワインも一杯飲んで、美味しく食事。
*****
ランチを楽しんでから、ニコニコと母の処に向かった。
ここで、第1のショック。 バス停が変わったのを知らず、途中で気づいてビックリ。
いつも左折する交差点を直進するので聞いたら、行き先がまるで違う。 ええっ、そんなあ..
降りたものの戻るのもしゃく(笑)で、歩くことにして速足で20余分の思いがけない散歩。
足だけでなく気分的にも少し疲れて、車椅子を押す気力がなくなってしまい、
陽射しは暖かいものの風が少し強かったし、母を散歩に連れ出すのは次回にしてしまう。
おやつの直後だけど桜餅をおいしいと喜んでくれたので、一緒に食べながら私の気分もホッコリ。
いつものように話し相手になったり肩を揉んだりしてから、玄関まで送ってくれた母にさよなら。
家について玄関ドアを開けようとしたら、次のショック。
これまでにないくらいの大ショック。 鍵が無〜い。
何処に入り込んだのだと、大きめのバッグの中をひっくり返してキイケースを捜しても無〜い。
鍵だけで住所も名もないから、空き巣などの心配はないけれど、家に入れない。
念のため管理人さんにも聞いてみたが、届いていないとのこと。
仕方ない。 行った場所に一か所ずつ問い合わせることにした。
銀行に落としていたら営業時間は終わっているからと心配したが、
最初の和菓子屋にあって、ホッ。 やれやれ..
5時半の閉店時間には間に合わないかもしれないと言ったら、店を開けておいてくれると言う。
ありがたいと、また電車に乗って取りに行ったが、5時40分頃に到着して無事に手に戻った。
店へのお礼と管理人さんご夫婦へのお騒がせのお詫びも兼ね、草団子(桜餅は売り切れ)を購入。
終わりよければ..と言っても、家に入った時には何となくグッタリ。
不注意をいたく反省。
2013.4.14 [日]
日本人歌手でのオペラ「魔笛」
午後は、オペラ「魔笛」を観に新国立劇場に出かけた。
外国人歌手がいなくて外国からの招聘も含め日本人歌手だけでの公演だったので少し驚いた。
開場当初の2キャスト時代以降はなかったことなので思いもしなかったが、
新国立劇場主催のオペラ公演のチケットは予め全演目取ってあるため、
改めてチェックしないので気づかなかっただけで、違和感なく楽しく鑑賞。
それに、先月のヴェルディの作と比べるとオーケストラが小編成なのに気づいて、
モーツァルト晩年の作と言っても、時代が違うから小編成なのだと1人納得。(笑)
指揮:ラルフ・ヴァイケルト、 演出:ミヒャエル・ハンペ(前回の公演と同じ)
ザラストロ:松位浩、 タミーノ:望月哲也、 夜の女王:安井陽子、 パミーナ:砂川涼子、
パパゲーノ:萩原潤、 パパゲーナ:鵜木絵里、 モノスタトス:加茂下稔 など。
*****
小紋。 一越と紬の中間的な生地。 藍の型染。 向鶴菱文様。 (浦野理一)
袋帯。 白緑から深い緑色。 雪輪。 ねねの竹染「雪輪霞」 (井上)
伊賀組紐。 黄緑色。 片側に緑・茶色入り。 (松山好成)
草木染(たんから染)の帯揚げ。 極薄橙色? (松原)
藍色の台の草履。 ひなやの甘茶色?の鼻緒。 (お初)
透かし織単衣コート。 薄緑色・薄黄緑色。
水色ビーズの半衿が、友人と同じで2人でニコリ。
着物の生地や柄が独特だと、友人評。 私も同感。
向鶴菱文様なので、昨年は正月に着たけれど、今年は着そびれていて、1度は着たいと、
オペラだから拘らなくてもいいでしょと着用。(笑)
2013.4.13 [土]
人を馬、自然居士
2週続いて土曜日の能楽堂通い。
今月の月間特集《観阿弥・世阿弥・元雅をめぐって》で、3代のお能をまとめて観るいい機会。
先週は世阿弥、今日は観阿弥の作で、下旬には元雅作が予定されている。
しかも、来週は委嘱作品のスーパー能「世阿弥」の初演公演もあり、ちょっとワクワクする月。
今日は月1度の普及公演で、解説・能楽あんないつき。
番組は、狂言・和泉流「人を馬」と、能・観阿弥時代の「自然居士」。
狂言「人を馬」は、曲名では初めてだと思っていたが、前に観たことがある気もした。
同じような展開の狂言がいろいろあるから、初めてなのか観たことがあるのか不明。
何れにしても、弱い立場の使われる者の強かさに、見栄っ張りで横暴な主がしてやられる。
狂言らしい展開が、ほろ苦い。
金剛流による能「自然居士」は、「観阿弥時代の」がついて、現行曲とは少し異なる由。
解説の話では「自然居士」は人気曲で、よく上演されるそうだが、私は初見。
両親の菩提を弔ってもらうための布施にする身の代衣のため身を売った少年を取り戻そうと、
身の代衣を持って追いかけたシテ/自然居士とワキ/人商人の遣り取り、
シテの「曲舞」「ササラ」の舞に「鞨鼓」までの芸尽くしが楽しい。
ただ、子方/童は謡はなく動きだけだが、控えている時間が長く痺れらしく動くのが少し目障り。
8歳(か9歳)の子には厳しいのだろうと思うものの、じっと控えているワキ、ワキツレの傍で
1人ちょこちょこ動くのが、どうしても視界に入ってしまって..
シテ・宇高道成、ワキ・殿田謙吉、ワキツレ・大日方寛、アイ/門前の者・野村又三郎、
地頭・金剛永謹。
囃子方は、竹市学、幸正昭、河村総一郎。
面は掲示が出なかったが、品のいい面で、喝食か少なくもその一種。
*****
訪問着。 黒地。 花びら?斜め散らし。 (川村久太郎)
袋帯。 極薄灰色地。 竹・筍・雀柄。 川島睦郎・美の世界「竹となりゆく」 (弥栄織物)
五嶋紐。 薄い青磁色。 片方に臙脂入り。
草木染(竹染)の帯揚げ。 薄い竹色。
黒色の本漆台の草履。 黒・白色の五嶋紐の鼻緒。
道行きコート。 紫色。 刺繍入り。
少し涼しくなるとの予報に、縮緬地の着物は今季はそろそろお終いかしらと訪問着を着た。
帯の柄は少し遅いかな〜と思いながら、やっぱり季節に1度は締めたいと決行。(笑)
昼食を取った店で支払って出ようとしたら、ご高齢の方から声をかけられた。
私の着物姿をご覧になり声をかけたくなったと、お褒めいただいて嬉しくなってホッコリ。
以前はご自分でもよくお召しで、お嬢さんの成人式の振袖も着つけたりなさったそうだが、
86歳の今は、着物を出したり仕舞ったりが面倒になって着ていらっしゃらないとか。
それじゃ私はそうなる前にせっせと着ようと、心新たにした。
2013.4.11 [木]
幕見で熊谷陣屋を再見
歌舞伎座新開場柿葺落の初日に観たものの、寝不足なのにお弁当を食べたせいか、
熊谷陣屋のしっかり観たかった場面で記憶が飛んでしまったところが多々。(涙)
で、幕見席で熊谷陣屋一幕だけ観て来た。
チケット売り切れの日は幕見席で観ることを松竹が推奨したりしているし、
幕見席で座って観るには、相当早く行かなくちゃダメみたい。
でも、なずなさん情報でも、月曜に三部を観に行ったときに聞いてきた情報でも、
熊谷陣屋だけなら、いくらか入り易いかと、またも眠れぬまま出かけることにした。
寒い中、外で長時間立って待つのは嫌なので、時間を見計らって出かけたら、既に長い列。
随分早く出かけたのに.. でも、熊谷からの人では2番目で、座って観られて、ホッ。
無論、終わるまでお昼ご飯は我慢。(爆)
今月で一番よかった。 やっぱり行ってよかったと、頑張りが報われた気分。
なずなさんの気力を念で飛ばしてくださったお陰かも..(笑) 感謝。
*****
終わって外に出たら、あらら.. 雨。
地下道を通って松屋まで行って、ハーフラーメンセット@北海道vs九州展で、ラーメンの食べ比べ。
大宰府の梅ヶ枝餅の実演販売に飛びつき、他にもあれこれ買ってしまう。
連日、食べ物・お菓子を買っていいのかしらね〜 と自分でも苦笑い。
13/4/13
なずな
よかったですね ..(^^)/ 私の気力が届いたのなら、うれしいな。
でも、最大の勝因は、お昼ご飯を我慢したこと?(笑)
いえいえ、むかし桜さんの気力です!
13/4/14
むかし桜
今月一番楽しみにしていた熊谷ですが、記憶が飛んだところがあっても一応観てはいるし、長時間並んでまで再見しなくてもいいと思うところもあったのですが、行ってしっかり観てよかったです。
なずなさんの幕見観劇記で、気力をいただきました。念も送っていただいたし(笑)、
ありがとうございました。
2013.4.10 [水]
展示会など
ご案内いただいたキイさんの展示会の最終日。 終了間際にどうにか伺えた。
お話しながら選んで、帯揚げと扇子・扇子袋という小物ばかりを頂戴した。
涼しげな色合いの帯揚げも、江戸小紋柄の扇子袋も、素敵。
扇子は、昨年いただいたのと同柄の、男性用らしい大判のもの。
*****
その前に、銀座まで行くならと、自分メンテもしてもらった。
まず展示会に伺ってからにするつもりだったが、夕方はもう予約で満員で入れなかったので、
順番を逆にして、先にメンテナンスをしてもらうことにした。
久しぶりなので、ボディ、フェイシャルともタップリしていただこうと長めのをお願いし、
勧められた短いフットケアも追加したら、2時間半あれば十分だろうと思っていたのが
3時間かかって予定より大分遅くなったので、展示会には少し慌てて伺うことになった。
顔の効果は分からないが(笑)、身体も足も随分軽くなって、こちらの効果はしっかり実感。
*****
展示会の後は、遅〜い昼食(もう、早い夕食?)を大急ぎで食べてから、
キイさんに教えていただいた展覧会を見に和光ホールへ急いだ。
すっかり忘れていたけれど、やっぱり.. 行きたいと思っていた展覧会だった。
「築城則子染織展 縞−無限なる宙(そら)−」
目を吸いつけられるような帯があれこれ。 着物も、あれもこれもこっちのも..素敵が溢れている。
打ち出の小槌があったらと夢想しても、そんな都合のいいようにはいかないから、ただただ眼福。
作家ご本人らしい方もいらしたのに、お話中だったので、そのまま失礼してしまった。
帰ってから前にチェックしていたHP情報を見たら、
今日の午後には、会場で作家によるギャラリートークがあったらしい。
トークを聞きのがしたのは残念だけれど、展示を拝見できただけでもよかった。
教えてくださったお陰で見損なわずに済んだ。 ありがとうございました。<キイさん
*****
茶の葉の日本茶と和菓子で暫くゆったりしたいと松屋に行ったら、運よく入れてニコリ。
水琴窟のような水音に気持ちがノンビリして、癒しの空間。
1階のイベントコーナーで、浜町高虎の豆絞りのバッグが目に入って、夏のサブバック用にゲット。
日本橋に移動し、春の味百選で、お茶やら和菓子やら、お気に入りを調達。
会津葵では、和三盆の舞鶴、糖蜜漬のひめ無花果、ジドバを購入。
時期的に今回はないだろうと思っていた、ひめ無花果を見つけたので、
今度シェーブルを買って、しょうさんご推奨の食べ方に挑戦(笑)するつもり。
佐藤養助商店の手延べ干しめんも重いので、腕が少し痛くなった。(ひ弱ね〜)
いろいろ買い過ぎの感もあるけれど、懐にひどい打撃を与えない程度の価格で、
いいもの、欲しいものばかりを手に入れて、ニコニコ帰宅。
2013.4.8 [月]
盛綱陣屋と勧進帳
漸く雨の心配のない観劇日。 夕方から柿葺落四月大歌舞伎の第三部を観に行った。
まずは「近江源氏先陣館 盛綱陣屋」。
盛綱を仁左衛門、微妙を東蔵、篝火を時蔵、早瀬を芝雀、和田兵衛秀盛を吉右衛門。
北条時政を我當に、高綱一子小四郎を金太郎、盛綱一子小三郎を大河。
他も、錦吾、翫雀、橋之助、進之介、男女蔵、亀三郎、亀寿などなど。
情もある知将の印象の強い盛綱には、仁左衛門がピッタリだと思っていて、
今回も、やっぱりいいわねぇと嬉しく見物した。
説明的だと言う人もいるし、それも分かる場面もあるが、それでも私には分かり易く好きな盛綱。
分かり過ぎる感があるのが好きかどうかの分かれ目かしらね〜
次が「勧進帳」で、柿葺落の最初の月をこれで終わるのも歌舞伎座らしい気がする。
弁慶を幸四郎、富樫を菊五郎、義経を梅玉。
義経の四天王は、染五郎、松緑、勘九郎、左団次という贅沢さ。
*****
紬。 紅花染。 薄青色と薄桃色の霞のような印象。 (新田秀次) (お初)
名古屋帯。 草木染手織。 吉野間道。 焦げ茶色地。 灰色に黄色 (藤山千春) (お初)
伊賀組紐。 銀鼠色、片側に白・薄桃色入り。 (松山好成)
草木染(ブナ染)の帯揚げ。 薄黄色の暈し。 (冨田五郎)
銀鼠色の変り台の草履。 焦げ茶色と白色の京くみ紐の鼻緒。 (Run)
灰緑色のヌバッグのボストン型バッグ。 (ロエベ)
道行コート・被布衿。 結城玉紬地。 染暈し(肩・紫色〜裾・錆緑色)。 (結織苑)
雨でなければ薄い色の着物にしようと、薄い色合いの紅花染をおろし、
帯も草木染(鬼胡桃、揚梅やまもも、臭木、コチニール、藍)のにし、草木染で合わせた。
それに焦げ茶色の帯は濃い色の着物には合わせ難いから、いい機会だと、ひとり満足。(笑)
2013.4.6 [土]
富士詣と物狂いと
漸く始まった新しい歌舞伎座の柿葺落公演といい今日といい、
私が出かける日に雨が降るのは心がけが悪いのかしらと僻みたくなる。(笑)
そんな、東京でも昼ごろから雨になり夜は激しい風雨という天気予報の中を、
帰って来るまではそれ程のひどい雨にはならないだろうと楽天的に考えて、着物で出かけた。
いつもの国立能楽堂の定例公演。
番組は、狂言・和泉流「富士松」と、能・宝生流「高野物狂」。
両方とも初めてだと思っていたら、お能の「高野物狂」は観たことがあるみたい。何処だったのやら..
狂言「富士松」は、主に無断で富士詣に出かけた太郎冠者を叱りに来た主との連歌の付け合い。
太郎冠者が富士山から取ってきた富士松を欲しがる主人に、松をかけての付けを言い渡され、
主が気ままに詠みかけるのに、次々とうまい具合につけていく太郎冠者の達者さと強かさ。
シテ/太郎冠者・野村万作とワキ/主・石田幸雄の息の合った遣り取りが楽しい。
能「高野物狂」は、主従再会をテーマに主従の別れによる男の物狂い。
子や恋人と別れて狂う狂女ものに比べると、笹を持っていることを除けば物狂いらしからぬ様子。
シテが能面を付けない直面のためもあってか、きりっとした印象。
それに、6歳(か7歳)の子方の行儀のよさは、お能の家に感服することの一つ。
シテ/高師四郎・渡邊苟之介、子方/平松春満・和久凜太郎、ワキ/高野山の僧・福王和幸、
アイ/高師四郎の下人・竹山悠樹、地頭・小倉敏克など。
囃子方は、一噌庸二、成田達志、安福建雄。
*****
紬訪問着。 大島紬。 古代染色純泥染。 黒地。 箔散らし柄。
袋帯。 白銀引箔。 蘇州平刺繍。 唐子人形。
伊賀組紐。 薄桃色、中央は臙脂・青鼠色。 4本房。 (松山好成)
薄紫色に、薄緑・薄黄色入りの帯揚げ。
ラバーソール台の草履。 濃深緑色の皮の天・鼻緒。 (菱屋のカレンブロッソ)
灰緑色のヌバッグのボストン型バッグ。 (ロエベ)
雨コート兼用塵除け。 西陣お召し。 緑・薄茶色の吉野格子。
強い雨の予報に、超久しぶりのシルックの着物と同じくシルックの雨コートを準備。
でも、着始めるころになっても、本当に雨になるの?というような、いい天気。
で、少しの雨なら平気だろうと大島紬に急遽変更し、雨コートも合わせて変更。
草履も雨草履は止めて、カフェ草履?
最寄駅で昼食を取って店を出たら少し降り出したが、帰りも少しの雨で済んで、正解だったとニコリ。
*****
夜は、健康講座の初日。 雨の中を出かけて1時間汗をかいてきた。
出席し始めて3月で丸3年経過。 3日、3月、3年と言うが、遂に4年目に入った。
4月から始める方も多いようで、雨の中、久しぶりに沢山の参加者。
3月までの講座は早く終了して間が空いたので、筋肉痛必至と思うもののスムーズに動けた。
若い方が戸惑っているのを見ながら、継続は力なりを実感。(笑)
3ヵ月で10回だったのが今年度からは12回に増えて、季節毎の境目の休みが無くなった。
健康には無論いいだろうが、息抜きができず、痛し痒しの気分。(爆)
2013.4.3 [水]
柿葺落四月大歌舞伎・第二部
昨日1日降り続いた雨が止まないまま、今日も雨の中を歌舞伎座柿葺落公演に出かけた。
昨日の第一部に続いて、今日は第二部を見物。
まずは「弁天娘女男白浪」で、浜松屋見世先の場より滑川土橋の場まで。
筋は盗賊の強請、捕手との立ち廻りなどで、困った奴らなのに、
雪下浜松屋見世先、稲瀬川勢揃い、極楽寺屋根上、同山門、滑川土橋と続くと、
居直りの鮮やかさ、七五調の台詞、大道具の転換、立ち廻りの趣向など、
各場それぞれに見どころ聴きどころがあって、いつもながら楽しい。
弁天小僧菊之助は菊五郎のが好きだが、そろそろ見納めかしらと思いながら堪能した。
これで、日本駄右衛門を團十郎で観られたら言うことなしだったと、今日もまた寂しさを感じた。
菊五郎の弁天小僧のほか、左團次の南郷力丸、吉右衛門の日本駄右衛門、
三津五郎の忠信利平、時蔵の赤星十三郎の5人に、
彦三郎の浜松屋幸兵衛、菊之助の倅・宗之助、幸四郎の鳶頭、梅玉の青砥左衛門など。
次は舞踊劇で、「忍夜恋曲者 将門」。
玉三郎の傾城如月実は将門娘滝夜叉姫に、松緑の大宅太郎光圀。
玉三郎の踊りの上手さを今更のように再認識しながら、見物。
ここでも屋台崩しが鮮やか。
*****
芝居がはねた時には雨は上がっていたので、改めて外から歌舞伎座の景観を眺めてから、
銀座まで歩いて、ぶどうの樹でデザートとコーヒーで一休み。
この頃は見るだけになった呉服屋に寄ったら、元?担当者(笑)が黄八丈を2反見せてくれて、眼福。
松屋の明月庵田中屋で、八寸、天婦羅、蕎麦の軽いお膳で、食事を済ませた。
少しだけお酒もいただいたら、1合ないのに顔が少し赤くなった感じ。 本当に弱くなったわね〜
地下の茶の葉にも入れたので、酔い醒ましも兼ね一休み。 昨日も入れたので初めての2日連続。
昨日は草団子にお煎茶だったので、今日は違う生菓子(名は?)にお抹茶。
*****
白大島紬(プラチナボーイ)。 「グヅメ三色墨ネズ五釜格子」 (田畑安之助)
袋帯。 墨色地。 刷毛で描いたような破れ丸に桜の花びら柄。 (織楽浅野)
伊賀組紐。 銀鼠色、片側に白・薄桃色入り。 (松山好成)
薄紫色に薄緑・薄黄色入りの帯揚げ。
昨日は雨の日にお召をおろすという暴挙(爆)でヒヤヒヤものだったので、
今日は雨に強い大島紬にして、名残の桜の花びら柄の帯。
昨日の第二部は芸者衆の総見だったらしく、第一部が終わって出る時には、もうお揃いだったが、
今日は全体に着物姿も減って、華やかだった昨日に比べ、客席も大分落ち着いた感じ。
2013.4.2 [火]
歌舞伎座新開場柿葺落
新しい歌舞伎座の「柿葺落四月大歌舞伎」の初日。 初っ端の第一部を観て来た。
中の様子が分からないので私としては早めの開場前に行ったが、報道陣も多く、ごった返し状態。
ああ、新しい歌舞伎座だわ〜と改めて思った。
「壽祝歌舞伎華彩 鶴寿千歳」で幕開き。
藤十郎の鶴、魁春の女御、染五郎の春の君。 10人の宮中の男女は、権十郎、高麗蔵に、若手たち。
当初、雄鶴で出演予定だった團十郎がいないのが寂しいが、祝祭らしい華やかな舞踊。
そして、藤十郎の年齢を超越した若さに感服。
次が、暮れに亡くなった「十八世中村勘三郎に捧ぐ」と銘打たれた「お祭り」。
三津五郎、福助、橋之助、扇雀、彌十郎、獅童、亀蔵、そして巳之助、新悟、児太郎、国生など。
それに小山三、歌女之丞、芝喜松、芝のぶなどの、ゆかりの俳優たちが揃っての賑やかな踊り。
息子の勘九郎、七之助は、勘九郎の長男の七緒八(なおや)を連れての登場。
勘三郎はもう居ないのよね〜と今更のように感じた。
第一部の切は「熊谷陣屋」で、吉右衛門の熊谷、玉三郎の相模、菊之助の藤の方、
歌六の弥陀六、仁左衛門の義経、又五郎の軍次など。
吉右衛門の熊谷はよく観るが、玉三郎の相模はこの前はいつだったかと思うほど久しぶりで、
菊之助の藤の方は初役だし、仁左衛門の義経も観た記憶がなく、おもしろい組合せ。
この中に入ると、やっぱり菊之助は若い。
*****
訪問着。 お召し。 紫色の無地暈し。 (織道楽 塩野屋 服部喜右衛門) (お初)
本袋帯。 枯金茶地。 引箔。 よろけ献上。 (勝山・コシノヒロコ) (お初)
伊賀組紐。 草木染(コチニール)。 薄灰色。 薄灰緑色・白入り。 (松山好成) (お初)
薄桜色?の帯揚げ。
横長の利休バッグ。 山岡古都の銀無地。 サブに、お召し中型トートバッグ。
雨コート兼用の対丈の長道中着。 西陣織能衣装・籠目模様
柿葺落初日なので、雨にもめげず着物で出かけたが、ベタ訪問着は着る気分にならず、
でも、私としては精一杯のお祝い気分で、仕立てたまま数年仕舞い込んでいた着物を下した。
雨のため、コートと草履は下せなかったけれど、帯も見た目は何気ないけれど新しいのを選び、
作家物の帯締めとを合わせて、我ながら気合が入った装い(笑)のつもりだったが、
1階だけでなく3階まで着物の方、それも訪問着の着用率の高さは驚くばかり。(爆)
2013.4.1 [月]
名残の桜
所属サークルの総会に出席した後、桜を見ながら帰ろうと
桜並木の下をゆっくり自転車を走らせたが、風が吹くと、桜吹雪。
桜吹雪の下、桜の花びらの絨毯の上を走りながら、今年の桜にお別れ気分。
2013.3.31 [日]
祝い事
雨の年度末になったが、姪(兄の長女)の結婚式・披露宴があって参列した。
母も出席したが、顔が怪我のための痣とバンドエイドで痛々しく、可哀そうだった。
でも自分で出席することに決めたのだし、欠席したらそれはそれで悔やんだろうから..
新郎は着物どころの桐生出身だというので、あちらの方々は留袖だろうと思い込んで、
姉は色留袖、弟の連れ合いは訪問着で、私は留袖と、私たちは着物で出席。
予想に反し、新郎新婦の母親は留袖だったものの、他の親族は皆さん洋服。
うーん、ここまで着物は遠くなったのかと寂しく思った。
*****
黒留袖(金駒刺繍、格天井正倉院文様)と袋帯(引き箔錦、薄香色、獅子狩猟文(小森))は
姉の次女の時と同じなので、帯締め・帯揚げは新しいものにした。
五嶋紐・銘つぼたれ(白・金色)と縫取仙頭刺繍の入った帯揚げ。
雨模様なので、おろすつもりだった道行コートでなく、
雨コート兼用の対丈の長道中着(西陣織能衣装・籠目模様)を着用。
2013.3.30 [土]
待ちぼうけ
今日の午前中に日時指定した冷凍食品が昼過ぎても届かない。
電話で問い合わせたらドライバーに連絡すると言いながら、ウンともスンとも連絡ないまま、
1時間近く経っても届かないので2度目の問い合わせ。
漸く連絡があったのは30分くらいしてからで、問い合わせた時とは違う人だった。
結局、届いたのは4時半ごろ。 う〜ん。
受け取って冷凍庫に入れたら外出して、深川のさくらまつりの和船などに乗る心づもりだったが、
いつ届くか分からない状態が2時過ぎまで続いたので、余儀なく諦める羽目になった。
電話の応答では、はっきり言わないけれど、どうやら午前中指定を見落としていたみたい。
少なくも我が家の地域の佐川急便のシステムには問題あり。
そのために一時はこの業者を使う店への注文を止めたこともあったものの
配送状態が改善されたように思って注文を復活したのに、またまた、どうするか悩むところ。
2013.3.29 [金]
目の次は口の楽しみ
このところ花見と観劇で目を楽しませたので、今度は口・舌を楽しませるべく、
パッソアパッソに入れていただいての夕食。
昨日の朝、母が自室で転んだはずみに目の上を切って3針縫った。
実は、16日に机の前に座っていて落とした物を拾おうとして机に顔をぶつけ痣を作ったばかり。
知らずに翌日行って驚いた痣も週末には少し薄くなって、お花見散歩にも行く気になったし、
今はもう目立たなくなっただろうと思っていた矢先に今度は怪我で、
流石に母も気弱になったらしく、夕食後に電話をしてきた。
縫ったところが少し痛むものの腫れは無いそうで、食事はいつも通りに食べていると言う。
食事できるなら大丈夫と思いながらも、午後から様子を見に行った。
落ち込んでいた気持ちも回復したようで、元気な様子に安心しながら、母を元気づけて帰ってきた。
そんなこんなでバタバタして、私も少し疲れ気味。 で、食事を作るのをさぼってしまい、
美味しいものを食べさせていただいて元気をつけようと、食いしん坊。
アミューズは、塩と胡椒で締めた岡山の吉田牧場のモッツァレチーズ。
チーズの白に、ソラマメの緑色のソース、何だったかの赤いピクルス(笑)が、色、食感とも楽しい。
オードブルは、とら河豚、墨烏賊、蛍烏賊、まこも、真かじきを燻製にしたものなどの魚に、
肉も、野菜も、彩りよく盛られて、見るからに美味しそうで、ニコニコ頂いた。
スープは、くちぐろます。 しっかりした味の、でもくどくない、茶色のスープが秀逸。
次は、手打ちパスタが私の分までなかったみたい(涙)で、いつもより多めのボンゴレビアンコ。
あさりがたっぷり入っていて、ビアンコと言っても少し赤みがかって桜色? 美味しい。
メインは、イタリアの馬肉のソテー。 ソラマメ、こごみなど添えられた野菜が春めいている。
肉を少し小さめにしてもらったが、もう少し大きくても食べられたみたい。(爆)
デザートは、なつはぜを中に入れたクレームダンジュの白に、苺のアイスクリームの赤、
添えられた苺、金柑の甘煮、ほうずきなどで、目にも口にもうれしい。
焼き菓子をつまみながらハーブティーでスッキリ爽やかな気分で、ニコニコ辞去。
2013.3.26 [火]
観劇も花見も
夜の予定は1年以上前から決まっていたが、十分に間に合うだろうと昼からの歌舞伎見物を追加。
歌舞伎・文楽ともに同じ公演を2度観ることは滅多にないのだけれど、今回は久しぶりの2回観劇。
「隅田川花御所染−女清玄−」@国立劇場を、初日だけでなく千穐楽にも観ることにした。
4半世紀ぶりという女清玄をしっかり見ておきたかったのと、
大きな役を勤める若手たちが公演の間にどのくらい成長するか見たかったため。
眠れないまま出かけた初日の居眠りつき(涙)とは違い、しっかり覚醒して(笑)楽しく見物。
初日には、寝不足だっただけでなく若手の芝居そのものが退屈でガッカリしていたから、
比べれば大分よくなったように見えたが、福助の相手役としては如何せん力不足。
錦之介も出ているのだから、せめて松若を息子じゃなく父親の錦之介が演ってくれていたらと、
福助の花子後の清玄尼がよかっただけに、残念に思いながら観ていた。
でも若手にとっては得難い機会だっただろうから、これを糧に成長してくれることを期待。
*****
終演後は、またまたお花見を楽しんだ。
国立劇場の前庭の桜を愛でてから、半蔵門から英国大使館前、千鳥ヶ淵を逆に歩いて、
靖国神社の内苑から庭園、更に市ヶ谷駅(JRじゃなく一番近い大江戸線の)までの長い花見。
千鳥ヶ淵の桜は、お堀の水にも映えて、やっぱり見応えがある。
九段では宝来屋に寄って、3色団子や季節の和菓子を購入。 ニコニコ。
洋菓子のゴンドラは自制して前を素通り。(爆)
*****
夜は、「DANCE to the Future 2013」@新国立劇場(中劇場)。
中村恩恵の3作品と、金森穣の1作品で、短めの2度の休憩を入れて2時間弱を大いに楽しんだ。
独特の動きの連続が何とも言えない表情を作っている。
それにしても新国立のバレエダンサーたちが、クラシックだけでなくモダンバレエも、
そして今回のようなダンスも全く違和感なく踊れるようになったことが感慨深い。
*****
付下げ。 灰みの藤紫地。 裾暈し。 薄茶色?などで山の連なり柄が絵羽に染められたもの。
染名古屋帯。 青灰色地。 桜柄。
伊賀組紐。 薄桃色、中央は臙脂・青鼠色。 4本房。 (松山好成)
紫みの桃色の帯揚げ。 むじな菊の総柄織り込み。
パールパープル色の台の草履。 生成りなど薄色の五嶋紐の鼻緒。
コートの残布で作った利休バッグ。 薄桃色・薄茶色の市松・疋田。 お召し中型トートバッグ。
道行コート。 薄桃色・薄茶色の市松・疋田。
草木染の大判ショール。 白に近い薄灰色のグラデーション。(富田五郎)
涼しかったので、1時間以上歩いてもOKだったけれど、千鳥ヶ淵では裾周りに黒いごみ?
持っていた柔らかい手拭いで汚れを掃いながら、歩くなら大島を着てくればよかったと反省。
季節は先取りするのが着物の約束と言っても、あっという間に満開になってしまった今年の桜。
競う気持ちはないけれど、花びらが少しという帯を締める気にならず、
この帯も1度くらいは締めたいと強行した(笑)ものの、ちょっと落ち着かない複雑な気分も。
半衿も、桜の季節向きと思っている白地に桃色ビーズ。
2013.3.25 [月]
友との花見は
皆の予定とお天気がよさそうなので決まったお花見なのに、昨日の夜になって天気予報が一変。
結局、変った予報通り、雨が降ったり止んだりの一日になってしまった。
急に暖かくなって桜が咲いて直ぐに満開になってという予想しなかった事態に、
昨年とは違い一昨年同様の3人だけのこぢんまりした花見になったので、
雨なら食事を先にしてから出かけようと、現地集合から朝になって近くの友人宅集合に変更。
友人が作ってくれたお花見幕ノ内弁当と、もう1人が持ってきてくれた料理との、
2人の心づくしのお料理を美味しくいただきながら、まずは楽しくおしゃべり。
デザートの文旦とたんかんに、コーヒーを飲みながら話は続いて、腰が上がらないまま夕方になる。
それから、今度は紅茶で、私が行きがけに買って行ったケーキを皆で食べる。
小食の1人も、ケーキ2つ(1つはプリンだけど)をペロリと食べたのは、
もしかして、おしゃべり効果かしらね〜 (笑)
普段は話し相手も限られるので、私は今日1日で1ヵ月分は話した感じ。(爆)
週末に、友人も1人は上野に、もう1人は千鳥ヶ淵に、お花見に行ったこともあって、
出かけるのが遅くなってしまったが、夕闇の中、最後に漸くお花見もして(大爆)、散会。
お天気が冴えなかったことを除けば、いい日だった。
2013.3.24 [日]
今日も ちょこっと お花見
一昨日・昨日に続いて、今日も少しだけお花見に近所へ出かけた。
近くにある緑道公園の並木に、桜の木が沢山(120本とか)植わっている所があって、
毎年、桜のトンネルになっているので、先ほど買い物の序でに自転車で行って、
桜を見ながら、ゆっくり・ゆっくり自転車を走らせて往復してきた。
もう蕾が見えないほどの、まさに100%満開。 少〜し散りだしている木もあった。
桜は素晴らしいが、3時半頃でも少し肌寒くて、花見のグループは例年より少ない。
お花見(宴会)には4月の方がよさそうと思いながら通り過ぎた。
明日はお昼頃に、友人たちと少人数でこぢんまりと花見を楽しむ予定。
まだまだ満開の桜を堪能できそう。
2013.3.23 [土]
満開の桜を愛でる
すっかり、満開! になった桜を愛でて歩いた。
開花から1週間、見事に咲き誇って、まさに花見時。
8分咲き(これを満開というとか)から9分咲きくらいの木が多かった。
近くで見れば8分咲きでも、離れれば確かに満開に見えるわね〜と思う。
昨日の午後、所要で日本橋に出かけた序でに、「ときわ木」で桜餅、草団子などを購入。
桜の季節には必ず1度は買い求めるほど、ここの江戸風な桜餅が好き。
って、桜は桜でも、こちらは食いしん坊。(笑)
その後、デパートで母からの頼まれものと、何か月ぶりかに自分の化粧品も買ってから、
催事の大いわて展に行って、好物の山田の牡蠣くんの大瓶に飛びつき、
回進堂の栗羊羹とくるみゆべし、南部煎餅などのお菓子も購入。
冷麺とちぢみのセットで3時のおやつならぬ4時半の早〜い夕食。
腹ごしらえもできたところで、重い荷物をロッカーに預けて、桜見物にゴー。
さくら通りを、中央通りから外堀通りまで往復。
広くない道路だから道の中央で左右の木の枝が重なり合って、見事な桜のトンネル。
道路中央に出て写真を撮る人に、危ないから歩道に上がるようにと警察官が注意していた。
その後、日本橋の橋のたもとの桜などを見て、もう少し桜見物を続けたかったけれど、
体調的に無理はよそうと帰宅して、桜餅を愛で、花も団子も楽しんだ。(爆)
*****
今日は、日本橋たもとの船着場から、「日本橋・深川お花見クルーズ」で、花見の続き。
日本橋川から、隅田川に入って中央大橋から清洲橋まで上り、深川の水路にも入るコース。
日本橋や江戸橋を下から眺めるのも、清洲橋とスカイツリーを一緒に見るのも、楽しかったし、
何より、隅田川下流と深川の旧運河の川岸の桜を、川面から眺めるのは、
川沿いの遊歩道から見るのとは違って、新鮮な楽しさだった。
オープンエアのリバークルーザーで、少し寒いのと、しぶきが時折かかるのが難点だったので、
昨日の「夜桜ナイトクルーズ」にしないで正解だったと思いながら、桜見物を楽しんだ。
少し冷えた身体を温めたいと、赤木屋のコーヒーで短い休憩。
そして、さくら通りの桜のトンネルを、昨日とは逆方向に見て歩いた。
中央通りから昭和通りを越えて茅場町まで、途中の公園の10数本の桜も見て、桜を堪能。
更に、母の処に行ってお花見に行くか聞いてみたら、行きたいと常になく積極的。
どうやら、桜満開のニュースに、見たいと思っていたらしい。
車椅子をお借りして近くの親水公園を花を愛でながら散歩し、1時間たっぷり桜見物。
疲れたでしょう、少し休んだら、と、車椅子を押す私を気遣ってくれるが、
もう少し先まで行くかと聞く度に、行きたいと言う。
で、私も一緒に花見を楽しみながら、桜が途切れる所まで行ってから戻ってきたが、
今年もお花見ができたと、嬉しそうにニコニコしていた。
杖を持って行ったから途中で少しは歩くつもりかと思ったが、聞いても、いいと言って歩こうとしない。
外に出て直に、邪魔かと思って預かったのが悪かったのか..(苦笑)
何はともあれ、母がとても喜んでくれたので、それが何より私には嬉しかった。
2013.3.20 [水]
よりにもよって
このところ体調が良くないながらも、観劇にもサークル活動にも母の処にも行けたのに、
今月一番期待していた能楽堂の特別公演に行き損なってしまった。(涙)
昨夜、着物と帯を選び小物も決めてコートもバッグまで一式準備しておいたくらい期待していた、
魅力的な番組に魅力的な出演者だったのに、悔やんでも悔やみきれない。
とは言え、動けるようになっても、軽い眩暈がおこるし、無理は禁物。
仕方ないとは思うけれど、でも、よりにもよって何故今日なのよ。 悔しいなぁ〜
2013.3.19 [火]
1週間経って昼の部見物
花形歌舞伎の昼の部は「妹背山婦女庭訓」と「暗闇の丑松」。
「妹背山」は菊之助初役のお三輪で、松緑の漁師鱶七実は金輪五郎。
「三笠山御殿」だけなので、お三輪が登場するまでは、主役は完全に鱶七。(笑)
「道行」がないと、お三輪が主役の感じが薄れてしまって、何となく焦点が定まらない。
いい鱶七だったけれど、時間はあるのだから、その前の「道行恋苧環」も観たかった。
入鹿を彦三郎、豆腐買おむらを思いがけない配役(笑)の團蔵。
亀三郎の求女実は藤原淡海、右近の入鹿妹橘姫の印象が薄いのも「道行」がないからかしらね〜
「暗闇の丑松」は松緑初役の丑松で、丑松女房お米を梅枝。
お米の母お熊を萬次郎、四郎兵衛を團蔵、その女房お今を高麗蔵など。
松緑の丑松が一本気な感じが出ていていい味。
梅枝のお米も見た目はいいが、まだ若いからでしょうかね〜 哀れさに欠ける感じ。
夜の部が染五郎なら、昼の部は松緑の感。
昼の部の初めと夜の部の終わり、つまり初めと終わりに菊之助が出ているのも面白い。
もう1幕あればいい、もう少し観たいと思うものの、楽しく見物。
*****
終演後は、デパートのDM葉書で気になっていた「もっと自由な組紐へ」@松屋に寄った。
帯締め・半幅帯など和物だけでなく、組紐の実に楽しいネックレス・ブローチなどもあって、
確かに自由な作品の数々。 多田牧子さんが質問に丁寧に答えていらっしゃった。
個性的な色合いの帯締めも多かったが、ご縁を感じ着物によさそうな帯締めを1本いただいた。
その後、日本橋に移動して野暮用を済ませ、久しぶりにデパ地下のハロッズでアフタヌーンティ。
サーモンときゅうりのサンドイッチ、スコーン、ケーキに、ポットの紅茶。
ゆっくりノンビリいただいてもお腹一杯で、アフターヌーンでなく夕食。(笑)
*****
白大島紬。 経に柄の織られたもの。
染名古屋帯。 京友禅。 桑染。 木蓮。 (山之内)
伊賀組紐。 銀鼠色、片側に白・薄桃色入り。 (松山好成)
紬の帯揚げ。 友禅。 青灰・灰青緑・濃灰色。 (雪華)
パールパープルの台の草履。 生成り他薄色の五嶋紐の鼻緒。
道行コート。 被布衿。 結城玉紬地。 染暈し(肩・紫〜裾・錆緑)。 (結織苑)
木蓮は盛りを過ぎかかっているが、1度くらいは締めたいし意匠だからいいかと無理やり。(笑)
コートは面白い色合いに惹かれた出来合いのものだが、私同様に惹かれる人が多いようで、
劇場で隣席になった若い男の方やら呉服店・呉服部の方やらにも好評だった。
2013.3.15 [金]
口福・眼福な日
押上の天真庵でお知り合いになった方と、馴染みの「みかわ是山居」にてんぷらを食べに行った。
連れがあれば入り損なうわけにはいかないから、ご要望を受けて直ぐにランチを予約。
いつものランチコースに、季節のしらうおを追加して、春を感じながら楽しく食事。
海老(頭も)、鱚、墨烏賊、銀杏、めごち、しらうお、穴子、野菜はアスパラと椎茸、
(知人はアスパラと茄子)で、締めの貝柱は天丼。
向付は、ソラマメ、山芋、穴子の佃煮風で、 途中のお椀は海老真薯の桜仕立て?
食が細いけれど白魚は是非とも食べたいという知人は天丼をお土産にしてもらってお持ち帰り。
3階の茶室のある待合で、百人一首の展示も拝見して辞去。
満足してくれたようで、次の季節にはまた来たいと言っていらして、私もホッ。(笑)
お好きなコーヒー店があるとお誘いを受け、人形町までお連れいただいて「喫茶去 快生軒」で、
コーヒーをご馳走になってしまった。こちそうさまでした。 別れてからは地下鉄で帰宅。
*****
夜は、着物に着替えて、また能楽堂に出かけた。
番組は、狂言・大蔵流「腹不立 はらたてず」と、能・観世流「善知鳥 うとう」。
狂言「腹不立」は、まだ僧名もない俄出家が思いつきで「腹立てずの正直坊」と名乗ったもので、
建立したお堂のため住職を探しに出かけた男たちに散々にからかわれて..
おかしいものの、ちょっと可哀そうでもあり..
善竹十郎、大蔵吉次郎、大蔵千太郎。
能「善知鳥」は、何度か観ているものの今までは見どころも分からず眠くなってしまっていたが、
今回はプログラムの鑑賞の手引きと詞章を読んでいたためか、少し分かり易くなって、
それなりに楽しく鑑賞できたのが、うれしかった。(笑)
それにしても、まだ5歳(か6歳)の子方が、謡はないものの、行儀よく、
役をしっかり演じているのに感心しながら、お能の家の子の凄さを、またも実感した。
シテ・浅見真州、ツレ・谷本健吾、子方/千代童・谷本悠太朗、ワキ/旅僧・宝生閑、
アイ/浦人・大蔵基誠、地頭・浅井文義など。
囃子方は、一噌庸二、林吉兵衛、亀井忠雄。
面は、前シテ/亡者は小尉、後シテ/漁師の霊は痩男、ツレ/漁師の妻は深井。
*****
色無地。 薄灰緑色(薄青磁色?)。 寿光織。 本茶四度染。
袋帯。 唐織。 墨紺地。 流れに桜の柄。 (山口弘躬「王朝の庭」)
五嶋紐。 桜色、金・銀入り。
灰藤色の帯揚げ。 雪輪に模様入り。
銀色台の草履。 藤・金・白色の五嶋紐の鼻緒。
道行コート。 山岡古都の薬墨染の銀無地。
横長の利休バッグ。 コートの残布の山岡古都の銀無地。 サブにお召し中型トートバッグ。
2013.3.14 [木]
春いっぱい
早咲きの桜は、もう葉がいっぱい。
敷地の北側の桜2本は早咲きで、例年うっかりすると花を観損なうこともあるが、
暫く前に満開になっていると思ったら、今日はもう葉がいっぱい出ていて、花が負けそうな感じ。
風が強いけれど、花はまだ散らず、葉と共存しているのは、うれしい。
風邪っ気も抜けたので、漸くヘアカットに行って短くしたら、風が強くて、寒〜い。(笑)
2013.3.13 [水]
還暦祝賀能
交通機関に遅れが出るほど風が強くて、歩くのも風に押されて大変だったが、
東京囃子科協議会主催の三月定式能兼還暦祝賀能という能楽公演を観に行った。
能楽協会が協力して、去年から来年までに還暦になる7名の囃子方の祝賀。
定式能は年4回あるらしいが、今回は祝賀能ということで能楽師・狂言師の協力出演が多く、
番組がいつもより充実しているようで、観応え・聴き応え十分だった。
金剛流宗家の舞囃子「高砂」で厳かに始まり、能・観世流「羽衣 彩色之伝」、一調「駒之段」、
舞囃子・観世流「屋島」、一調「小塩」まで続いて、短い休憩後に会長による7氏の紹介、
そして、狂言・大蔵流「伊文字」と、半能・宝生流「石橋 連獅子」で終了。
それぞれ楽しんだが、小書き「連獅子」つきの「石橋」が動きがあって私向き。(笑)
それに、楽器1つと謡1人の一調が、囃子方とシテ方の真剣勝負の感があって、印象深かった。
楽器は、「駒之段」が大鼓で、「小塩」が太鼓。
「小塩」の太鼓は金春惣右衛門さんで、この方の演奏をお聴きするのは多分初めて。
*****
訪問着。 京加賀友禅。 鶸色、裾暈し。 水辺に鳥模様。 (松本健一) (お初)
袋帯。 引箔錦。 濃灰青色。 飛び鶴に松竹梅丸文。 (となみ「粋」) (お初)
伊賀組紐。 灰・白・金色。 (松山好成)
極薄い青磁色の帯揚げ。 金糸の七宝柄など入り。
薄金色の台の草履。 龍村の白地に金色の唐草柄の鼻緒。
利休バッグ。 薄茶色。 疋田と葉柄の市松。 (伊と忠) サブにお召し中型トートバッグ。
道行コート。 絵羽。 絞りの葵柄。 薄灰茶色の裾暈し。(小倉淳史) (お初))
祝賀能というので、お祝いの意味もあって、着物・帯・コートを下した。
訪問着は、仕立ててもらったまま数年経ってしまったものを、いい機会だとお初での着用。
訪問着は意識して着ないとなかなか着られないが、着たらやっぱり好きだわ〜と思った。
好きだから買ったのだし(笑)、もっと着たいと思う。
終演後お寄りした東京駅と日本橋のデパートで褒めていただき、単純さ丸出しでうれしくなった。
2013.3.12 [火]
三月花形歌舞伎
漸く、染五郎、松緑、菊之助を中心とした花形歌舞伎@新橋演舞場を見物。
今日は夜の部だけで、「一條大蔵卿譚」と「二人椀久」。
「一條大蔵卿譚」は、「檜垣」と「奥殿」。
染五郎の大蔵卿、松緑の吉岡鬼次郎、壱太郎のお京と、花形・若手中心の舞台。
芝雀の常盤御前と、錦吾の八剣勘解由、吉弥の鳴瀬などが締めている。
初役という染五郎の大蔵卿も結構いい感じで、これからが楽しみ。
染五郎と菊之助の「二人椀久」は、若手では踊りの上手い2人だし、美男美女(笑)で綺麗。
こちらも、これからを期待できると思いながら観た。
でも、「二人椀久」というと富十郎と雀右衛門の踊りが私でも目に浮かぶから、ハードルは高い。
染五郎は、大蔵卿だけでなく椀屋久兵衛も初役だそうで、夜の部は染五郎奮闘公演みたい。(笑)
で、気が付いた。 染五郎は夜の部にしか出ないのね。
それにしても歌舞伎とは思えない短い上演時間で、どうしても物足りない気分になってしまう。
もう1幕は観たい。 それに、割高感もあるし..(爆)
終演後、びわさんにお会いでき、うれしいビックリ。
いつもの柔らかい微笑みに包まれ、歩きながらになったが暫くお話しできたのも、うれしかった。
お声をかけてくださって、ありがとうございました。
*****
小紋。 多色。 油絵風?
名古屋帯。 引箔(青銅箔)。 鳳凰と花の正倉院模様。 (高島織物)
伊賀組紐。 白に近い極薄桃色、片側に薄緑色。 (松山好成)
若草色の帯揚げ。 花柄など部分刺繍。 「源氏物語 紫の上」
道中着。 印度藍染。 花更紗・鳳凰等の柄。 (お初)
着物は、40年以上前に母が縫ってくれたもので、色合いから油絵小紋と呼んでいるもの。
八掛が若向きなので、いずれ洗い張りして八掛を替えようと思いながら、解くのに躊躇したまま。
帯は、気楽に締められるかと思ったのにかえって合わせ難くくて、漸く2度目か3度目の着用。
大好きな色合いに我慢できずに求めた出来合いのコートはお初で。
古いもの、久しぶりのもの、お初のものと、何となく楽しい(って自分だけ・笑)組合せ。
2013.3.11 [月]
オペラ「アイーダ」初日公演
夜はヴェルディのオペラ「アイーダ」を観に行くので、新宿を通るから、
オペラの前に、「きものの文様展」@文化学園服飾博物館を見に行った。
季節感いっぱいの着物・帯、楽し〜い文様などをじっくり見て回ったが、
駅から博物館までタッタカ速足で歩いたら、見ているうちに汗がどっと噴き出したのには参った。
で、新国立劇場まではユックリユックリと言い聞かせて歩いたら、汗もかかずに到着。
着物を着てタッタカ歩いちゃダメだと再認識。 分かっているのにね..
*****
ゼッフィレッリ演出のオペラ「アイーダ」は、この劇場の財産だと思うが、
新国立劇場開場公演で上演されてから、長く再演を期待されながら10周年記念で漸くの再演。
それ以降は今回の15周年記念公演と、その間にも1回上演されて、この数年間では3度目。
バレエもありエキストラも多人数いるから上演経費もかかるだろうが、
これぞグランドオペラという感じで、チケットの売れ行きは他の公演とはまるで違うから、
経営的にもやれると思うし、これからも数年に1度は上演してほしい。
第1幕のラダメスの「清きアイーダ」にあれれ..と思ったけれど、アムネリスが出てき、
アイーダが歌いだしたら、もうオペラ「アイーダ」の世界にたっぷり浸った。
ラダメスも調子が出て来たのか後は文句なしで、歌手の声も舞台も楽しく鑑賞。
再演時には買わないプログラムを、キャスト紹介が読みたくて買ったほど。
指揮:ミヒャエル・ギュットラー、 アイーダ:ラトニア・ムーア、 ラダメス:カルロ・ヴェントレ、
アムネリス:マリアンネ・コルネッティ、 アムナズロ:堀内康雄、 ランフィス:妻屋秀和 ほか。
*****
紬。 白地。 黒グラデーション格子。 (市三郎 雅生紬 煌)
染名古屋帯。 濡れ描。 青灰色地。 「浜千鳥」 (染のに志山)
五嶋紐。 レンガ色? 苧環留。
赤茶色の帯揚げ。 露芝?柄入り。
ラバーソール台の草履。 濃深緑色の皮の天・鼻緒。 (菱屋のカレンブロッソ)
ボストン型バッグ。 ヌバッグ。 灰緑色。 (ロエベ)
道中着。 まほら紬。 紺地。 臙脂・灰色等の格子柄。
歩くのに楽なラバーソール台の草履に、汗の懸念から紬の着物にして正解だった。
2013.3.10 [日]
50日祭
1月に亡くなった弟の50日祭。 数日前倒しだけど、日の経つのは本当に早い。
母もどうにか元気に出席できた。
今日を境に、もう命(みこと)になってしまった弟に、皆を見守ってねと頼んだ。
2013.3.9 [土]
能楽・普及公演
午後は、今週2度目の能楽堂通い。
解説・能楽あんないは、馬場あき子さんの「弁才天は女体にて」。
番組は、狂言・和泉流「薩摩守」と能・宝生流「竹生島」。
狂言「薩摩守」は、銭なしで茶を飲んだ出家が茶屋の亭主に許してもらっただけでなく、
渡し船に無賃乗船する方法まで教えてもらったのに、
薩摩守の忠度(=ただ乗り)を忘れて青海苔という頓珍漢というか滑稽な問答のおかしさ。
野村万禄、万蔵、萬。
能「竹生島」は、竹生島詣に来た天皇の臣下に、龍神、弁才天が天下泰平を祝す曲。
前場もいいけれど、後場のツレ/弁才天の序の舞、シテ/龍神の舞働が観ていて楽しい。
シテ・田崎隆三、ツレ・小倉健太郎、ワキ・高井松男、アイ・吉住講、地頭・小倉敏克など。
囃子方は、寺井義明、久田舜一郎、柿原光博、金春國和。
面は、前シテ/老人は小尉、後シテ/龍神は黒髭、ツレは前/女も後/弁才天も同じ小面。
*****
江戸小紋。 百選柄。 黒地。 (六谷紀久男型・井関義治染)。
袋帯。 献上更紗。 生なり薄クリーム地。 (岡文)
五嶋紐。 薄緑色、半分に暈し・金色入り。
若草色の帯揚げ。 花柄など部分刺繍。 「源氏物語 紫の上」
道行きコート。 紫色地。 刺繍入り。
2013.3.8 [金]
最後の晩餐
人生の最後のではなく、近所のフランス料理店ジヴェルニーでの最後の食事。(笑)
当初の軽食の店から満を持して9年前にフランス料理店に衣替えしての、
通算すると4半世紀の営業を残念なことに14日に終了する。
名残を惜しむ常連さんで連日満席で、漸くどうにか入れていただけた。
賑やかに終われてよかったとおっしゃる社長・マダムご夫妻に、お礼を申し上げられてホッ。
アミューズは、チーズなどで作ったフィリングを入れた1口ならぬ2口サイズのシュー。
オードブルは、蟹のサラダ風を選択。
スープは、あさりから取った出汁でコクを出した新玉葱のポタージュ。
魚は、ひらめを選択。 タラの芽のフリッターなどを添え、帆立貝とシェリービネガーのソース。
メインは、鴨の胸肉。 オレンジソース。
デザートは、でこぽんのテリーヌ。 ヨーグルトとクリームチーズのアイスクリーム添え。
飲み物は、いつも通りダブルエスプレッソ。
料理のお供は、サービスしてくださったスパークリングに、白をお願いし、赤も少し。
9年の間にシェフの腕も大分上がって、これからが楽しみだったのだが、
NYに武者修行?に行くというから、どう成長して帰って来るか..
*****
午後は、銀座の空也まで予約しておいた最中を受け取りに行った。
ディナーに行く際の手土産・陣中見舞いに、日曜の分も、無論自分用も(笑)合わせてだから、
わざわざ出かけるのもOK。
ただ、デパ地下の肉屋がやっているイートインカウンターで松坂牛のすき鍋を食べたのは、
安いからって、夜のことを考えない、迂闊者の私らしい。(苦笑)
2013.3.7 [木]
確定申告終了
自転車で税務署まで行って、確定申告の書類を無事提出。 ホッ。
勤務時代は必要資料を提出すれば勤務先でしてくれたから、
自分でするのは面倒さが先だって、毎年つい先延ばししてしまう。
さっさと終わらせればいいのに..
2013.3.6 [水]
能楽・定例公演
1本ではあまり気づかないが、並木だと枝がボワッと霞んでいる感じが強くなってきている。
芽吹きの頃、春だわね〜と思いながら、能楽堂までの道を歩いた。
番組は、狂言・大蔵流「竹生嶋詣」と、能・観世流「雷電」。
狂言「竹生嶋詣」は、竹生嶋詣そのものは出てこなくて、
秀句(ダジャレ)の連発と、最後に洒落が出ず、窮してしまうのが、おかしい。
茂山千三郎・逸平の予定が、逸平の休演で丸石やすし。
丸石さんは上手だけれど、逸平贔屓としては残念に思った。
能「雷電」は、シテの菅丞相・雷電とワキの法性坊僧正の、
前場のやり取り、後場の闘いと、動きがあって好きな曲。
前シテの菅丞相の面が、若〜いと思ったら「十六」だった。
「天神」などを付けた時とは印象が違うが、能楽師の解釈の違いによるのでしょうかね〜
なお、後シテ/雷神の面は、小獅子。
シテ・片山九郎右衛門、ワキ・宝生欣哉、アイ/能力・茂山正邦、地頭・観世銕之丞など。
囃子方は、杉市和、曽和正博、亀井広忠、前川光長。
*****
狂言・お能ともに短い曲で、終演がいつもより大分早いので、昼食は暫く我慢。(笑)
日本橋に寄って、デパートの催事「美食の京都展」で食事。
「杉山寧展」を観て、抹茶、和菓子などを土産に帰宅。
呉服売り場で、担当者や顔見知りの店員さんに、着物と帯の組み合わせをお褒めいただき、
このところ失敗もあっただけに、うれしくてニコニコ。(単純なこと・笑)
*****
紬。 絵羽。 青系。 横段。 (猪原恭子「花を見るなら」)
名古屋帯。 絞り。 赤香色に白などで、道に木々・花の柄(辻が花風?)。 (藤娘きぬたや)
伊賀組紐。 薄桃色、中央は臙脂・青鼠色。 4本房。 (松山好成)
草木染(たんから染)の帯揚げ。 薄橙色。 (松原)
道中着。 生紬、無地、象牙色。 (しょうざん)
2013.3.5 [火]
啓蟄に女清玄
啓蟄と女清玄は全く関係ないだろうが、国立劇場の歌舞伎公演の初日で、楽しみに観に行った。
此処では4半世紀ぶりの上演という鶴屋南北作の通し狂言「隅田川花御所染−女清玄−」。
福助が花子の前 後ニ清玄尼で、他に翫雀、錦之介。
あとは、児太郎の桜姫、松也の猿島惣太、隼人の松若など、芯になる役を若手が勤めている。
それぞれ頑張ってはいるが、福助とは差があり過ぎて、当然ながらバランスが悪い。
そのせいか平日と言っても初日なのに空席の方が多く、客席の寂しさも目立って、
こんな状態では国立劇場と云えども興業的に厳しいだろうと心配になった。
*****
終演後は、半蔵門線で一直線に押上に行って、天真庵に伺った。
いつもながらの文膳で、お酒は、純米本生・うすにごりという会津の「雪かすみの郷」だった。
昼抜きだったので、蕎麦は2人前にしていただきペロリ。
帰宅途中、日本橋に寄り道して、例によって和菓子などの食べ物ばかり購入。(笑)
*****
小紋。 総疋田絞り。 千草鼠色地。
染名古屋帯。 結城紬。 茶色地。 葉と花の柄。 (谷本一郎)
五嶋紐。 深緑色、上下と裏は灰色。
灰色の帯揚げ。
虫だって蠢き出しそうな暖かい日だったが、帰りは夕方遅くなるからと、
羹に懲りて..じゃないけれど、先日の寒さに懲りて、真冬ヴァージョンに戻したら、
いや〜暖かいというか、急ぎ足で歩くと少し暑いくらい。
私の暑さ寒さの判断に問題があるけれど、また風邪を引くよりはいいかと思うことにした。(笑)
2013.3.2 [土]
若手能
3月の観劇は能楽から始まって、午後は若手能を観に行った。
今年は、能・宝生流「杜若」、狂言・大蔵流「鎌腹」、能・観世流「安達原」。
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江戸小紋。 よろけ縞。 小豆色。
袋帯。 銀箔地。 素描き友禅染め。 「白鷺」 (三浦逸鬼)
伊賀組紐。 灰紫・白に上下は薄茶色の縞。 (松山好成)
緑・薄青・薄緑・生成りの染分けの帯揚げ。(和想庵) 薄緑色を出して結ぶ。
道中着。 生紬。 無地、象牙色。 (しょうざん)
カシミール刺繍ショール。 白地に濃淡赤茶色の刺繍。
今日の装いは大失敗。 (涙・大汗)
まず、正月からは防寒のカシミアコートを着ていたのに、一昨日の夜の暖かさに、
今日はもう3月だし昼間だからと道中着にしたら、寒さに震えあがってしまった。
風が強くて、何故こんな日から防寒コートを止めたのだと自分の判断に呆れた。
そして、3月なのに、帯は今まで1月かせいぜい2月の真冬にしか締めてない帯。
今冬は締めていないわね〜と、何も考えずに締めたのだけど、
出かけてから、季節感がおかしいと気づいて(苦笑)、落ち着かない気分だった。
何を考えていたやら.. というより、何も考えなかった自分に、これも呆れてしまった。
でも、着物は、初期に作ったものの近年は着る気が起きず仕舞いっぱなしだったのを、
着物にかわいそうと、3年半ぶりくらいに着用したから、まあそれだけは、よかった。
2013.2.28 [木]
申楽談儀による「卒都婆小町」
2月終わりの夜、国立能楽堂のシリーズ企画、能を再発見する�U−憑依する少将−を観に行った。
世阿弥の芸談をもとに息子の元能がまとめた「申楽談儀」を元に、
観阿弥が作った頃の能「卒都婆小町」を上演してみようという試み。
まず天野文雄・梅若玄祥・馬場あき子の3氏の鼎談。
通常の能「卒都婆小町」と、どこがどう違うか、それは何故かなどを中心に話があって、
いよいよ、能 申楽談儀による「卒都婆小町」の上演。
説明を聞いたためか、全く違和感なく、スンナリ、楽しく鑑賞した。
あれだけの陣容で、新しいことをする意欲十分の舞台だから、見応えがあって当たり前と納得。
シテ/小野小町・大槻文蔵、ワキ/僧・福王茂十郎、ワキツレ/従僧・福王和幸、地頭・梅若玄祥。
詞章のない、つまり居眠りしていたら気が付かない(笑)ツレ/烏に子方が出るのも印象的。
囃子方は、藤田六郎兵衛、大倉源次郎、亀井忠雄。
*****
江戸小紋。 梨の切口柄。 落ち着いた蘇芳色。 (小宮康孝)
袋帯。 紹巴。 正倉院鳳凰華文。 青灰色地。 (となみ「国宝の旅」) (お初)
五嶋紐。 白に近い生成り。 房は薄桃色。
薄いベージュ色の帯揚げ。 青海波に、薄茶色の瓢箪柄の絞り入り。
灰色のエクセーヌ台の草履。 灰紫の組紐の鼻緒。 (伊と忠)
2013.2.27 [水]
今日もメンテに
寒さのせいか、(歳のせいかもねぇ..涙)このところ身体がガチガチ。
で、2週間前に行ったばかりなのに、珍しく短い間隔でまたメンテしてもらいに銀座に出かけた。
ボディ・ファイシャルとも1時間ずつ、結局2時間半かかりの手入れになったけれど、
身体は大分軽くなり、顔も透明感が出たような気がする。 (錯覚かもしれないけれど・ 笑)
ボディの手入れをしてもらいカプセルに入り、また顔の手入れ..
気持ちよくトロトロして、少しボケッ・ボワッとなった。
少しはシャッキリしたいと、茶の葉@松屋で、小さく可愛らしい和菓子をともにお茶をタップリ。
暗めの落ち着いた室内で水音を聴きながらノンビリ・ユッタリとした時が、何よりありがたい。
有楽町まで歩き、へぼ用を済ませ、話題の交通会館の靴磨きを初体験。
靴ぐらい自分で磨かなくちゃダメでしょと思うけれど、プロの技を体験したくて..
その足で東京駅まで歩き、大丸のレストラン街の近為で食事して漬物を買う。
食事は、門仲のお不動様の前の店の方が少しお手頃値段だと再認識。
しつらえはこちらの方がいいけれど..
2013.2.26 [火]
ジビエ
馴染みのパッソアパッソは、イタリア料理店だけど冬季はジビエ専門になる。
漸く伺うことができて、今冬、初めてのジビエ料理を楽しくいただいた。
今冬はジビエを食べ損なうかとも思っていたが、滑り込みセーフ。(笑)
有馬シェフの料理は大好きなのに、満席だったり、私が風邪をひいたり胃腸の調子を悪くしたりで、
長く伺えなくて、もしかしたら半年ぶりくらいかしら?
まずは、フキノトウにチーズをはさんで揚げた1口大のものと、トラフグを載せた1口大のトマト。
味・食感の違いが楽しく、思わずニンマリ。
アンティパスタは、マガモ、イノシシ、アナグマなどのパテとレバーペーストがいろいろ並んで、
生ハムに肉もあり、タップリ添えられた野菜とで、迫力十分。
味も量も、この1皿でもう十分に満足してしまったほど。 (無論、その先も頂いたけど・爆)
スープは、団扇海老という初めて知った海老に、確か桃蕪とかいう蕪などを合わせて作ったもの。
濃厚だけどしつこくない素晴らしい味。 スープってシェフの腕が如実に出るのよね〜
そして、トラフグの白子のソテーには黒トリュフがこれまたタップリ載せてあって、
やわらかい白子にトリュフを合わせて食べると、たまらない美味しさ。
白子のこういう食べ方もあるのね!と、嬉しくいただいた。
パスタは、イタリアンパセリを練りこんだ少し緑がかった手打ちの平たい幅広のパッパデッレ。
イノシシとアナグマのラグーを絡めて食べると、いやーこちらも美味しいこと、文句なし。
メインはマガモのロースト。 力強い胸肉に、腿肉のコンフィで、違いも楽しい。
腿肉はしっかり焼いてあるので、水かきまで食べてくださいと言われて、かぶりついた。
肉が強いので、付け合せの焼き玉葱・ジャガイモ、葉物などの野菜が優しくホッとした味。
もうお腹一杯。 追加のパスタは、どうですかと言われても、もう入る余地なく、パス。
でも、デザートは別腹で、どうにか食べられた。(大爆)
チョコレートムースと、苺のアイス、金柑の甘煮に、苺・ホウヅキなどが添えられたもの。
此処ではいつも2杯くらいは飲んでいるけれど、ワインが多かったのかしら?
この頃は飲むとすぐに満腹になってしまい、あまり食べられなくなるのだけれど、
美味しく食べるためにもやっぱり飲みたいし.. これからの課題かしらね〜
(って、十分に食べてはいるのだけれどね〜 )
2013.2.25 [月]
連日 寒〜い
天気のいい日にガラス越しに陽射しを感じると、温室効果で暖かいと思うけれど、
外に出ると寒さに震えあがったりする軟弱者。
近所での買い物にだって、ダウンコートに帽子を被り手袋をしているのに、日陰は震える寒さ。
風が少し強かったりすると、おお..ブルブル。
北国の方には申し訳ないけれど、早く2桁の気温になってほしい。
でも、予報で真冬並みの寒さなどと言っていると、
立春は過ぎたと言えど、2月ってまだ真冬でしょ!(私感覚では)と妙な突っ込み。(笑)
2013.2.23 [土]
長寿をめでる
午後は、今週2回目の国立能楽堂通いで普及公演を観に行った。
普及公演なのでまず解説・能楽あんない「菊いろいろ−仙童の舞」。
初めはプログラムにある話だったが、後半は別の話になって楽しく拝聴。
狂言・大蔵流「財宝」と、能・観世流「菊慈童 遊舞之楽」で、ともに長寿をめでる曲。
狂言「財宝」は初見だと思っていたが、どうも観たことがあるみたい。(笑)
財宝、興がり、真興がり、面白う、が全て人の名というのが今の私たちにはおかしく、
3人の孫の手車に乗っての賑やかな退場がめでたく楽しい。
茂山千五郎家のご当主の千五郎さんに息子2人と甥とで、息の合った狂言を楽しんだ。
能「菊慈童」は、他流では「枕慈童」と呼ばれ、ともに半能形式での上演が定着しているのだそう。
今回は、小書「遊舞之楽」つきで常より華やかとのこと。
上演が多いので私も何度か観ているが、この小書き付きでの上演は結構多い気がする。
金剛流で「前後之習」の小書きがついた、半能でなく前場のついた上演も観たことがあるが、
確かに華やかという意味では前場はない方がいいかもしれないが、物語性はなくなると思う。
80代のおシテが、初めは少し足腰に危惧を感じたが、何の何の、お元気で、
足拍子もしっかりと、本舞台で橋掛かりで、[楽]を舞われる様には感嘆しながら、楽しく拝見。
シテ・関根祥六、ワキ・福王和幸、地頭・坂井音重など。
囃子方は、藤田次郎(一噌仙幸氏の代役)、曽和正博、安福達雄、小寺佐七。
*****
友人・知人にお会いできるのもうれしいことで、
顔見知りになった常連さん何人かも来ていらして、いつものようにご挨拶・会釈。
真楽の新年会でもお会いしたなずなさんがお友達と来ていらして、
暫くお話しできたのが、とてもうれしかった。
来ていらしているはずと思ったびわさんをお見かけしたものの、お電話中のご様子で、
今年の初ご挨拶ができなかったのは残念だった。 また何処かでお会いできますように..
*****
訪問着。 江戸小紋。 秘蔵錐彫型千柄集。 切嵌め。 甘茶色 (黒岩秀硯)
本袋帯。 薄緑地。 緑・青色他で草木・鶴他の柄。 中国の庭園風景? (川島織物)
五嶋紐。 赤紫色、片方に渋い緑・黄色入り。
草木染(コチニール)の帯揚げ。 紫色
2013.2.22 [金]
口福、眼福
昨日21日は、先週の新年会からの食いしん坊続きで、みかわ是山居で天ぷらランチ。
しらうおを食べられると楽しみに行ったら、ら.ら.ら...
今年は寒さのせいかまだ小さくて1尾揚げには合わないので入れてないとか..(涙)
2月下旬になっても食べられないとは、20年余で初めてじゃないかしら..
季節ものが欲しいと、他の方に出ていたフグの白子を追加してもらった。
おまかせには入っていても、私は少しお手軽なランチだから入ってないので追加。(笑)
今年の初しらうおとはいかなかったが、めごちもあったし、天婦羅を食べた!と、楽しく帰宅。
*****
今日22日は、午後から展覧会巡り。 金曜日は遅くまで開館しているところが多く、ありがたい。
まずは上野に行って、「飛騨の円空 千光寺とその周辺の足跡」@トーハク。
混んでいても配列がよいためか、ゆっくり拝見できて、何とも素朴で穏やかな仏像に癒される。
常設展の仏像のコーナーにも円空仏があって、思わずニコリ。
雛飾りや茶器も拝見してから、遅い昼食を取りながら一休み。
トーハクのレストランは2ヵ所ともホテルオークラの経営になったようだが、どちらも混んでいて、
待ち時間の少ない法隆寺宝物館のガーデンテラスでビーフシチューセット。
次は、「エル・グレコ展」@都美。
肖像画、宗教画、教会の祭壇画.. 4半世紀も前のプラド美術館を思い出しながら、堪能。
六本木に移動し、「歌舞伎 江戸の芝居小屋」展@サントリー美術館。
歌舞伎座新開場記念展で、歌舞伎好きの私には興味深く、じっくり見て回った。
遅い夕食は、銀座の松屋に寄って、明月庵田中屋で雛祭の3月3日までの期間限定の雛祭膳。
ご案内葉書提示でワンドリンクサービスがうれしいものの、たった1杯で赤くなった顔が..
2013.2.20 [水]
出会い
午後は、能楽の定例公演を観に国立能楽堂に行った。
狂言・和泉流「腰祈」と、能・金剛流「頼政」で、どちらも観たことのある曲。
狂言「腰祈」は、狂言で特徴的な、自信満々なのに能力のない山伏が登場。
孝行するつもりで祈祷しても呪文の効果がなく却って失敗して、
シテ・祖父の腰が、伸びて反り返ったり、元に戻って前に倒れたりして、叱られてしまうのが、
おかしいやら、少し可哀そうやら..
三宅右近、右矩、近成。
能「頼政」は、後シテの専用面の「頼政」をつけた武者姿の頼政の霊の存在感が凄い。
シテ・今井清隆、ワキ・工藤和哉、アイ・高澤祐介に、地頭・松野恭憲。
囃子方は、赤井啓三、幸清次郎、柿原崇志。
*****
終演後は、ご案内を頂いた三匠会@日本橋三越に寄った。
砂川裕孝氏の父君の健一氏の極々角通しの着物に、竹内功氏の刺繍帯、松山好成氏の帯締めと、
三匠会に合わせた組み合わせで伺ったので、皆さんに喜んでいただけて、こちらもうれしかった。
着物・帯は買えないから、松山氏のお勧めの帯締めを私には贅沢なのにいただくことになった。
コチニールで染めたという濃淡灰色に生成りの入ったシックな作品。
う〜ん、こんな私には贅沢な帯締めをいつ締めるの?と思うけれど、気軽に使えばいいのかも..
その足で銀座まで行って、またまた出会ってしまった紅花染めの紬をエイヤッと..(汗)
困ったものだと自分でも呆れてしまうけれど、これも出会いだからと、自己弁護。(苦笑)
*****
江戸小紋。 極極角通し。 黒色。 1つ紋入り。 (砂川健一) (お初)
刺繍名古屋帯。 灰色の市松地。 四角の刺繍の組み合せ。 (竹内功)
伊賀組紐。 濃淡紫色の菱形に薄緑色入り。 蛸足房。 (松山好成)
草木染(コチニール)の帯揚げ。 紫色。 (お初)
灰色のエクセーヌ台の草履。 灰紫の組紐の鼻緒。 (伊と忠)
極極角通しの着物は少し離れると、灰色の無地に見えるもの。
2013.2.19 [火]
鹿芝居@国立演芸場
雪が舞う中、2月中席恒例の馬生を座頭とする鹿芝居つまり噺家の芝居を見に行った。
まずは彦丸、馬楽、正雀、馬生の落語を楽しんで、間の色物は世之助と菊春のヨノ&ハルの漫才。
世之助と菊春の獅子舞で仲入り。
獅子舞が観客席を回るのはいつも通りだけれど、今年は何だかお祝儀への要求(笑)が強くて、
用意して行ったので獅子口に食べさせたけど、何だかな〜と思ってしまった。
鹿芝居は、御神酒徳利。
真面目に演じる中に噺家らしい笑いがあるのがいいのに、噺家が遊び過ぎで、これもどうも..
何年も続けて見て来たけれど、来年はもういいかな〜と思ってしまったのが寂しい。
終演後、可否道に寄って、ブレンドにお替りのアメリカンをいただいた。
前日に演芸場に行った常連さんが私と同じようなことを言っていたと聞いて、やっぱりね〜と思った。
*****
結城紬(石下)。 東京染(松煙染)。 灰みの茶色。 亀甲模様(総柄)
染名古屋帯。 塩瀬。 手描友禅。 うぐいす色。 光琳梅模様。 (お初)
伊賀組紐。 薄桃色、中央は臙脂・青鼠色。 4本房 (松山好成)
丹後ちりめん紬の帯揚。 京友禅。 薄灰茶色・薄灰赤茶色などの染分け。 (洛舟作)
帯は、鶯は描かれていないが、地色が鶯色で、梅に鶯を表しているというのが気に入ったもの。
2013.2.18 [月]
元気だけど
金曜に急にクシャミが出たと思ったら、土曜・日曜と咳も出始め、風邪の様相。
今日は所属の朗読サークルの練習日。
熱はなく咳と洟が出るだけで元気だから出席したかったけれど、
時折咳き込むこともあって、ご迷惑だし、インフルエンザじゃないものの、
高齢の方々に風邪がうつる心配をさせては申し訳ないと、お休み。
午後は出席したつもりで、家でせめて自主練をしましょうっと..
2013.2.17 [日]
バレエ「ジゼル」
昨夜も早く、多分9時頃には寝てしまったので、今朝も早起き。
いくら布団の中でねばっても、そうそう何時間もは寝ていられない。
夜明けにはまだ時間のある 一日で一番寒い時間で、北側の寝室は12度あるかどうか。
南側でも15〜16度の室内温度。 遂に暖房をつけて起き出して、まずは食事。(笑)
2日続きで昨夜も食事抜きで寝てしまったから、人心地ついた気分。
*****
午後は、バレエ「ジゼル」の初日公演を観に新国立劇場に出かけた。
先月はモダンバレエで、今月は古典バレエと、バレエ芸術監督のベントレーの選択が楽しい。
私としてはモダンバレエの方が好みだけれど、時に観るクラシックもなかなか素敵。
ロマンティックバレエの名作と言われる「ジゼル」だから、前にも観たことはあるはずなのに、
覚えていない場面もあったら、この劇団では7年ぶりの上演だとか。
主役コンビの踊りも群舞もよかったし、筋もよく分かって、楽しく鑑賞。
ただ、クラシックバレエの、パドドゥなど一連の踊りの後で、
バレリーナ・ダンサーがポーズを取って観客が拍手という儀式(笑)が、個人的には邪魔。
オペラだって、アリアの後のポーズが少なくなってきているのに、バレエは何故?と思っている。
今日の主役は初ジゼルという長田佳世で、アルベルトは菅野英夫。
ウィリの女王ミルタを本島美和、ハンスはマイレン・トレウバエフ
主役コンビも悪くないのに、ミルタの本島美和の存在感が凄かった。
*****
訪問着。 総絞り。 灰色。
袋帯。 京友禅染。 銀鼠色。 杉林。 (つかさ工房 「銀花仙」)
五嶋紐。 薄桃色。 臙脂・金色入り。
緑・薄青・薄緑・生成りの染分けの帯揚げ。 薄緑を出して結んだ。 (和想庵)
灰みパールの型押し台の草履。 パールグレーの鼻緒。 (胡蝶)
寒さ対策に、暖かい絞りの着物。
バレエなので、着物と帯は洋服的な色合いの組み合わせにして、帯締めで色を挿した。
2013.2.16 [土]
今日のあれこれ
昨夜は寝不足がたたって眠くてたまらず、乳幼児並みに夕方6時過ぎには寝てしまった。
その割には直ぐには眠れなかったが、いつの間にか眠って目覚めたのは真夜中。
そりゃ〜そうよねぇ、これだけ眠ればもう目が覚める頃よね〜と思ったものの、
この寒い時間には起きたくないと、暫くはトロトロと惰眠をむさぼった。
10時間以上寝ればもういいでしょうと未明に起き出して、コーヒーを淹れて食事。
今日は一日が長い。 使い手がある。 何しようかしら?
*****
気温が低く寒いけれど快晴で日も射してきたので、まずはシーツなどの大物を洗濯。
そして、日曜日の日影茶屋でエンジンがかかった食いしん坊。
オーグードゥジュールに入れていただいて、今週2度目のフレンチ・ランチ。
開店以来の中村シェフが独立なさるのでお辞めになって、スーシェフの福田さんが継がれたが、
取り込み事などいろいろあって、福田さんの料理を頂くのは今日が初めて。
シェフ就任記念のコースがあったので、迷わずそれ。
サービスのアミューズは、今までと同じ黒胡椒をまぶしたパルメザンチーズのクレームブリュレ。
初めのオードブルは、野菜のグレッグ。
酸味の効いたピクルス風の、カリフラワー、人参、黄色のパプリカ、セロリ、玉ねぎ。
2品目は、ソテーしたフォアグラで、下にさがほのかという苺を敷いて、バルサミコのソース。
面白い取り合わせが、思いのほか楽しい味になっていた。
魚は愛媛の八幡浜の真鯛で、小松菜を敷いて、パリッとした揚げゴボウを載せたもの。
それぞれの食感と、胡桃ベーコンソースが美味しい。
肉は、どこのだったか忘れたけれど牛肉を厚めにスライスしたのを並べ、
オクラ・菜の花・小蕪・新玉葱など、茹でたり焼いたりした野菜添え。
このところ、野菜は大体が京都からのものらしく、京野菜やら新種?のものやらあって楽しい。
品数が多くても、コースだから量的には多過ぎず、美味しくいただいたけれど、お腹一杯。
デザートは軽いのにするつもりが、フォンダンショコラがあると聞いては、そうもいかない。
フォンダンショコラに、コクのあるバニラアイスと、柚子塩が添えてあって、楽しく美味しい。
飲み物は、ダブルエスプレッソ。
ウェルカムシャンパンと、フォアグラに合う甘い赤(ロゼ?)ワインもサービスしてくださったのに、
白ワインもお願いして、流石に少しほろ酔い加減。
*****
まっすぐ帰宅して、洗濯物を取り込んだら、暫くゴロリと横になって休憩。 酔い冷ましとも。(笑)
夜は、先週さぼってしまった健康講座に出かけて、いつも通り汗をタップリかいた。
出かける前にラジオで気温3度と言っていたが、寒い寒い。そのせいか出席者が少なかった。
家に戻って、お風呂で汗を流し筋肉をほぐしたが、背中の両脇・腰の張りが強い。
足で蹴る動作に、ついむきになって蹴上げたから、ひょっとすると筋肉痛になるかも..
肉体的な差は如何ともしがたいのだから、若い人たちと同じようにするのじゃなく、
歳を考えて調整すればいいのにね〜 それができない。(苦笑)
2013.2.15 [金]
摂州合邦辻
今週2度目の文楽鑑賞は、第一部の「摂州合邦辻」。
「万代池」、「合邦庵室」の各段。
実は今月の3部のうちでは一番期待薄だったのだけど、聴き応え・観応えがあって楽しく鑑賞。
録画・録音が入っていたので、演者の気持ちが入っていたのかも..(笑)
終演後は、裏の伝統芸能情報館で、展示の絵と映像を見てから、今週2度目の可否道に行った。
久しぶりにチーズケーキを頂き、コーヒーをやっぱりおいしいわねぇと飲みながら、暫くおしゃべり。
雨の中、勤め人で混み合う前にと、早めに失礼した。
帰宅後は眠くてたまらず、夕方6時過ぎには寝てしまうというお子様ぶり。(笑)
*****
本結城紬。 黒・藍色の総絣。 (奥順)
染名古屋帯。 薄灰色地、垂れは白。 雪中の寒牡丹。前帯は梅に小鳥。 (染谷洋作)
伊賀組紐。 臙脂に白入り。 撚り房。 (松山好成)
草木染(蘇芳染)の帯締め。 赤色(蘇芳色)。 (冨田五郎)
カシミアコートの下に、雨コート兼用の対丈コート。 西陣織能衣装・籠目模様。
衿元に中判のベージュ色のカシミアマフラー。(ロロピアーナ)
午後には雨・雪との予報に、履物は雨草履。
雨コート兼用の袷の対丈コートに暖かいカシミアの大判マフラーで出かけようと玄関を出たら、
寒さに震えて逆戻り。 対丈コートの上にカシミアコートを着て、間に中判のカシミアマフラー。
いやー、暖かい。 あまりに寒い雨の日は、これで行こうと思う。
2013.2.13 [水]
内から外から自分メンテ
まずは身体の中からと、美味しいもので栄養補給。
あとひと月ほどで閉店の近所のフランス料理店ジヴェルニーでランチ。
オードブルは、鴨の胸肉のサラダにした。
ポロネギ、レンズマメ、カラッと揚げたレンコンなどの野菜と合わせたサラダが、
少し酸味のあるビーツのソースで、すっきりした味。
スープは、先月と同じ人参のポタージュ。
メインは魚にして、蒸した平スズキにあさりのスープ。
あさりの味がしっかり出たスープであっさりした味の平スズキをいただくのが楽しかった。
デザートは軽めがいいとブラマンジェ。
サービスしてくださったスパークリングワインだけで軽く酔いを感じたので、追加ワインはなし。
閉店までに、また来ますと辞去。
*****
一休みしてから、今度は身体の外からのメンテに銀座まで出かけた。
昼前に電話したものの一杯で、フェイシャルとボディの両方をタップリはダメ。
半時間のバックトリートメントに、1時間のフェイシャルトリートメントにして、結局2時間近く。
寝不足で、ランチに飲んだワインのせいもあってか、フェイシャルの途中からは居眠り状態。(笑)
少しぼーっとしながら、次の予定の店に回った。
*****
昨夏で閉店した青山みともの店長から新しい店のご案内をいただいたので、ご挨拶にお寄りした。
コーナー風の小さい店だったが、いい品物があれこれ。
特に心惹かれた帯も着尺も、今の私にはとても買えるようなものでなく、眼福でお終い。
でも、お祝いに小物を購入。 草木染の紫色の帯揚げ。
でも、コチニールで染めたって、コチニールって草木?と後で思った。(笑)
2013.2.12 [火]
文楽(二部・三部)
今週の観劇予定は文楽のみで、今日は第二部・第三部を続けて観た。
東京での年に4回の公演のうち、2月の公演だけは3部制なので、大体2日に分けて観ている。
二部は見取りで、「小鍛冶」、「曲輪文章」に、「関取千両幟」。
お能が基の「小鍛冶」では、稲荷明神と小鍛冶=三条宗近の息の合った相槌が見応え有り。
歌舞伎でもお馴染みの、夕霧・伊左衛門の「曲輪文章 くるわぶんしょう」は、
じゃらじゃらしたところが好きではないのだけれど、何とも言えぬ風情もあり。
「関取千両幟」は、「猪名川内より相撲場の段」。
おとわを語る予定の源太夫は休演。 藤蔵のアクロバティックな曲弾きが楽しい。ツレは清志郎。
三部は「妹背山女庭訓」で、「道行恋苧環」と、「鱶七上使」「姫戻り」「金殿」の各段。
*****
結城紬。 灰色地。 地空き・雪輪。 (藤貫)
染名古屋帯。 手描き京友禅。 肉桂色地。 梅文。 (牧田立宰作)
江戸組紐。 生成り・濃紫色。 龍村・唐花雙鳥長班錦入り。 (お初)
草木染の帯揚げ。 竹色? (堤木象)
ラバーソール台の草履。 濃深緑色の天・鼻緒。 (菱屋のカレンブロッソ)
雨が気がかりで降られてもよい履物にしたが、雨の気配もないうちに帰宅。(笑)
2013.2.11 [月]
蕎麦とコーヒーと
午後、母の処に行って、前日の日陰茶屋で買った和菓子を一緒に食べ、
話をしながら手紙類の整理をしたりして、いつもより随分と長居。
母はとても元気で、帰りには最近見たことがないくらいスタスタ歩いて玄関まで送ってくれた。
安心する反面、あまりの元気さに、却って心配にもなるくらい。(苦笑)
寒さの中、その足で押上まで回って、今年初めての天真庵。
出かける前の心づもりより遅くなってしまったので、チーズケーキにコーヒーでと思っていたが、
いつものでいい?と言われ、まだOKならと喜んでいつもの文膳。
前日の新年会で立春搾りの日本酒をいただいたけれど、こちらでもまた立春搾りで、ニコッ。
朝昼はお腹が空かず少ししか食べていなかったので、お蕎麦は2人前にしてもらいペロリ。
〆のコーヒーも美味しく、いつものノンビリした時間を楽しんで、
自宅用のもち麦パンもいただいて帰宅。
2013.2.10 [日]
楽しい集い
昨年は既に予定があって残念ながら欠席した新年会、今年は参加できて楽しい時を過ごせた。
参加者が、あれっと思ったくらい少なかったものの、小ぢんまりとした良さも味わえたし、
例年通りながら、それぞれ思い思いの着物姿が素敵!
しかも大体の方が2次会にも出られて、2次会からの方も含めて、こちらもとても楽しかった。
皆さんの芸達者ぶりにも感嘆するばかりで、元気をいただいて帰宅。
*****
小紋。 鹿の子総絞り。 灰紺色。 (有松・竹田庄九郎)
袋帯。 本銀箔。 白銀色。 松におぼろ月。 (村田)
五嶋紐。 薄緑色、金色の変わり菱形つなぎ。
極薄い青磁色の帯揚げ。 金糸の七宝柄など入り。
薄金色の台の草履。 白地に金色の唐草柄の龍村の鼻緒。
着物は寒い日に向いた総絞りにしたが、暖かい日で、ほんわり。(笑)
*****
この頃、着物が身に添ってきたと思っていて、人にも言われるのに、
皆さんが撮ってくださった写真を拝見して、ガックリ。
なあに.. この着方は..(涙) もう少し上手にすっきり着られるようになりたい。
2013.2.9 [土]
半衿つけ
明日の着物をどれにしてもいいように、半衿をあれこれ付けて、長襦袢はスタンバイ。
でも、着物は.. 起きてから決める?
ビーズの半衿を3枚もつけたら、ビーズを押さえる指が少し痺れてくる感じ。 う〜ん。
あとは、またの日に残してしまう。
それに、バイヤス半衿をつけていたら、ひっかかって、指の荒れを再認識。
日頃の手入れの悪さを思い知る。 寝る前に保湿剤を塗らなくちゃ..
2013.2.8 [金]
楽しい悩み
今年は弟のことがあり、ドタキャンしたり初めから断ったりで、新年会に参加できず、
旧正月の真楽の新年会が初めで最後。
今頃になって、何を着ようかと楽しい悩み。
寒かったら、シックな絞りの着物に正月らしい松の帯かな〜
暖かかったら、紬の着物に明るい貝紫の帯で、春めいた装いもいいかしら?
それとも、昔懐かし着物にするか?
四半世紀どころか40年近く前に一目ぼれして作ったのに、延々と箪笥で眠らせてしまい、
長めだった袖を短くして、3年前に漸く着たものの、また眠らせている着物、というのもあるかな〜
早く着物を決めて、半衿をつけなくちゃと思いながら、例によって先延ばし。
寒いのか暖かいのか、どちらなのかしら?
2013.2.7 [木]
チケット確保
いよいよ、鳴り物入りの新・歌舞伎座のこけら落し、4月公演分のチケット発売開始。
一番多い1等席は、サヨナラ公演の桟敷席より高い2万円。
3部取ったら6万円。 とてもじゃないけど、取る気にならない。
襲名披露公演が高かったりしても昼夜2部制だったけれど、今回は3部制なのに..
3部制であの値段はないわよね〜 オペラ並みかと松竹の強気ばかりが目についてしまう。
これで終わりというサヨナラ公演と違い、
こけら落しと言っても、これから続いていく劇場の公演は違うのにって思うし、
高い印象が定着してしまうと、客が減ってしまって、逆効果じゃないのかしら。
無論、私の懐に直撃だからっていうのが大きいのだけど..(爆)
それでも、安めの席を確保する哀しさ。 3部とも別々の日の、3階1列目をゲット。
取れないかと思っていた初日の1部も取れ、他は中央のもっといい席が取れたし、
う〜ん、やっぱり、あのチケ代では取る気にならない人も多くて取り易かったのかも..
目下の関心は、こけら落しの後、花形歌舞伎およびその後のチケ代。 いくらになるのかしら?
随分観てきたし、あまり高かったら、こけら落しが終わったら足が少し遠のくかも..
でも、きっと行くのでしょうけれどね〜(苦笑)
2013.2.5 [火]
二月大歌舞伎
今月の歌舞伎公演は、先月とは打って変わって、日生劇場での二月大歌舞伎のみ。
昨夏に大怪我をした染五郎の歌舞伎復帰初めで、どうせなら初日に行きたかったものの、
初日の4日はサークル練習日だったので、2日目の今夜の見物となった。
夜の部だけに出演の金太郎の成長ぶりも観られたから、それはそれでよかったかもしれない。
何より、染五郎は怪我の後遺症も感じられない動きで、ホッとしながら観た。
まず幸四郎の口上があって、染五郎の怪我に関するお詫び・お礼。
そして、舞踊の「吉野山」を、染五郎と福助で、華やかに、キッチリと。
高麗屋らしく、道行であっても忠信は静の家来筋だと分かる動きが随所にあるのを改めて再認識。
逸水藤太は亀鶴で、藤太のイメージより少しすっきりした、いい男。(笑)
そして、通称「魚屋宗五郎」で知られる「新皿屋舗月雨暈 しんさらやしきつきのあまがさ」。
「弁天堂」から「お蔦部屋」、「お蔦殺し」と続き、「魚屋宗五郎」までの通し狂言。
幸四郎の演る宗五郎は最後の幕まで出てこないから、
それまでは染五郎と福助の公演みたい。(笑)
幸四郎が登場してからは、幸四郎は魚屋としては立派過ぎ(爆)だけど、やっぱり幸四郎が芯。
福助は、宗五郎の妹のお蔦と女房のおはまの2役。 染五郎が磯部主計之助。
浦戸十左衛門を左團次、召し使いおなぎを高麗蔵、父親太兵衛を錦吾、小奴三吉を亀鶴など。
*****
訪問着。 松煙染め。 銀古都、段入り。 (古都染人)
袋帯。 墨色グラデーション。 織り込みの模様は何ていうのか? (じゅらく?) (お初)
五嶋紐。 薄い青磁色。 片方に臙脂入り。
灰みの赤紫。 雪輪に模様入り。
灰緑×黒色のオストリッチの天・鼻緒の草履。 ウレタン底。 (絹揺履)
横長利休バッグ。 山岡古都の銀無地。 お召し中型トートバッグ
カシミアコートに、黒地に緑色の刺繍ショール。
染五郎の復帰舞台だから、帯は締めていなかったものを下した。
仕立てあがってきたら、端切れはあるのに、西陣の証紙がついてこなくて、
織り込みマークがあっても覚えていず、機屋は不明。
2013.2.4 [月]
團十郎までが
日が変わった真夜中にラジオから團十郎死去のニュースが流れた時には、本当にびっくり。
暮れの勘三郎に続き、また1人..
観始めたころから、上手い役者と思ったことはないのに、
おおらかで、不思議な愛嬌があって、好きだった。
近年は、以前よりいい舞台が多くなった気がして、これからを楽しみにしていたのに..
ご冥福を祈るばかり。
それにしても歌舞伎座の建て直し中に、亡くなった幹部俳優が多過ぎる。
富十郎、芝翫、雀右衛門と3人の人間国宝が亡くなった時には、
残念でも年齢的に仕方ないかとも思ったけれど、
暮れの勘三郎の時は、屋号は違っても皆んな中村姓なので、変な共通点が気になっていた。
今度は、市川宗家の團十郎までが亡くなるって..
こけら落しで観られなくなっただけでなく、
新・歌舞伎座になれば、また5月に團菊祭が戻ってくることを願っていたから、
それもなくなって..
何だか歌舞伎が遠くに行ってしまうような、奇妙な寂しさを感じている。
他にも健康に問題を抱えている役者がいるから心配。
無理せず長く舞台を勤めてほしいと願っている。
2013.1.31 [木]
月末は
随分回復してきたし体調不調もなんのその、2夜続けての観劇。
観たくて取ったチケットを無駄にするのは忍びなくて.. 要するに観たいというだけかも..(笑)
狂言とラブ・コメディで楽しく笑って元気をもらった。
でも出かける時刻間際に始動して帰宅後すぐに横になってしまうテイタラク。
我ながら情けないけれど、2月からはもう少しピリッとするからと自分に言い訳。
30日は、狂言の会。
和泉流「目近」、大蔵流「伯母ヶ酒」、和泉流「唐人子宝」で、狂言だけ3曲。
「目近」も「唐人子宝」も初めてで、似た狂言を思い出しながら、楽しく鑑賞。
何度か観ている「伯母ヶ酒」も千五郎・七五三の兄弟コンビではお初で、これも楽しかった。
「目近」は、「末広かり」などと同じく、主に言いつかった買い物に行った都で騙されて帰って来て、
主に怒られ、騙したすっぱ(詐欺師)に教えられた囃子物で主人の機嫌を直すという話。
ただ終わり方は独特で、それに、都へは太郎冠者・次郎冠者が連れ立って行くから囃すのも2人で、
しかも、こちらは囃子方がついて、賑やかというか華やかというか、楽しさも倍増。
同じ扇でも、末広と違い、「目近(めちか)」、「米骨(こめぼね 籠骨とも)」という少し特殊な扇。
今もあるのかしら? 扇子を買う時じゃなくても機会があったら気を付けて見てみようと思う。(笑)
狂言師は、井上松次郎、佐藤融、今枝郁雄、佐藤友彦で、名古屋の方々。
「伯母ヶ酒」は、シテの茂山七五三さんの芸を堪能。 アドの千五郎さんとの息もピッタリ。
でも、気づいたらお2人とも数年のうちに随分と年を取られて.. (自分もなんだけれど、ね。)
野村万作さんがシテの「唐人子宝」は、大人数の狂言師に、作り物もいろいろで、
さらに、ここでも囃子方が出て、地謡まで出るし、賑やかで華やかさいっぱい。
シテ/唐人:野村万作、アド/何某:萬斎で、小アドが冠者2人に唐子も2人、子方も2人。
作り物は唐子がもってきた唐国の珍しい宝という唐錦、枝珊瑚、瑠璃の壺で、豪華な献上品。
唐人を召し使っている「九州は箱崎に住まいする某」は、殿様のようで、烏帽子に素襖大紋だし、
冠者はいつもの装束だし、唐子は唐風?だし、装束もいろいろで、それも楽しかった。
唐音(とういん)という狂言独特の中国風の発音も、いつもながら楽しいし、
唐人と唐子の舞[楽]で、めでたく終わるのも、うれしい。
それに、万作さんの80代とは思えぬお元気さも、とってもうれしかった。
*****
31日は、ドニゼッティのオペラ「愛の妙薬」。
今年の初オペラの予定だった「タンホイザー」を観に行く日に急な事態発生で、
この「愛の妙薬」が今年の初オペラになった。
ラブ・コメディだから様々な演出があり、今回の演出でも他の演出でも何度か観ているけれど、
時に感じた違和感もなく、今までで一番楽しめた。
この劇場でも何度か聴いているシラグーザが、この役ピッタリで、それが楽しく聴けた一因らしい。
指揮:ジュリアン・サレムクール、 演出:チェーザレ・リエヴィ、
ネモリーノ:アントニーノ・シラグーザ、 アディーナ:ニコル・キャンベル、
ドゥルカマーラ:レナート・ジローラミ、 ベルコーレ:成田博之、など。
今年はワーグナー生誕200周年だそうで、新国立劇場の幕開きオペラが「タンホイザー」。
2007年10月以来5年ぶりの上演だから、観たかったのだけど、う〜ん、どうするか..
体調的にも懐の健康(笑)のためにも、諦める方がよさそうだけど..
2013.1.29 [火]
この1週間は
23日に弟の容体が悪化したとの連絡を受けてから目まぐるしいほど慌ただしく日が経って、
27・28日の通夜・告別式まで、あっという間に過ぎてしまった。
弟には性格を考え告知しないことに家族が決め、姉も私も納得して接したから、
当人は知らないままに治るものと思って、お医者様方が不思議だと驚かれたほど、
治そう・生きようと強い気力で頑張ったものの、ついに力尽きて.. 早過ぎる永眠。
平均寿命だって、まだまだずうっと先なのに..
母に話してから急な展開だったので、母には覚悟する時間が足りなかったかと心配したが、
仕方がないこととどうにか受け止めてくれたようで、事前に知らせておいてよかったと思う。
これから暫く気を付けて見守らねばと思っている。
*****
病院に駆けつけた翌日から、私は体調をすっかり崩してしまい、今までにない絶不調。
1日後に耐え切れずに医者に診てもらったが、心電図は異常なく、様子見となってホッとした。
胃腸からの影響かもしれないと、出してくれた薬も胃腸薬ばかり。
とは言え、具合の悪い時に診ないと分からないので、今後同様の症状があったら、
次の日まで待ったりせず救急車を呼んででも直ぐに医者に診せるように、
特に問題がなければそれでいいのですからと、真剣な顔で注意を受けてしまった。
心臓と脳出血は一刻も早く診てもらわなければならない待ったなしと知っていたのに、
この段階で初めて、手遅れも有り得た可能性に思い当たった私の迂闊ぶり。(大汗)
具合が悪い時の私は、巣の中でうずくまって辛さが過ぎるのを待つ野生動物みたいと気づいた。
医師に言われた言葉を胸に刻んで、手遅れになるより空振りの方がいいと覚えておこうと思う。
動けないわけじゃないから、ちゃんと葬儀に出られたし、観劇に行ったりさえもしたし、
今日は漸く最悪時を脱出しつつあるが、それにしても、今もまだ残るこの苦しさは何なんでしょ..
*****
行けなかった公演も無論あるが、2つの公演には、できるなら観たいと出かけた。
無理して出かけたものの我ながら観になんか来なければよかったと途中で後悔した体調でも、
両方いい舞台で、ふさぎがちな気持ちの転換が図れたのはありがたかった。
24日の夜は、「ダイナミックダンス」@新国立劇場・中劇場。
今年の初バレエで、一昨年の春の予定が、直前の大震災で公演中止になって、漸く上演された。
バランシン振付の「コンチェルト・バロッコ」、ビントレーの「テイク・ファイヴ」、
トワイラ・サーブの「イン・ジ・アッパー・ルーム」のトリプル・ビル。
それぞれが独特で印象的なモダンバレエ。
滑らかに流れるようだったり、時にアクロバティックだったり、ダンサーの動きが凄い。
26日の午後は、能楽・特別公演@国立能楽堂。
いつもよりお能が1曲多く、間に狂言1曲を挿んで能2曲。
能・宝生流「胡蝶」、狂言・大蔵流「鬼瓦」、能・喜多流「望月」。
狂言は観たことがあるが、お能は2曲とも初めて。
どの曲もよかったけれど、中でも期待の能「望月」がとっても印象的。
子方は、謡も多く、八撥を打ったり、シテの元の家来に援けられ敵討ちをしたり、大活躍。
今は宿の亭主になっているシテの獅子舞も、楽しく鑑賞。
観に来てよかった〜と思いながら帰宅した。
2013.1.21 [月]
ご近所フレンチ
久しぶりに近所のジヴェルニーで夕食をいただいた。
このところいろいろあって、先週の土曜日には母に心の準備をしてもらいに、
辛いことを伝えに行ったりしたし、自分へのご苦労様もある。
行ってビックリ。 3月半ばで閉店すると今日スタッフに伝えたとのこと。
シェフが環境を変えたいと契約更新しないとのことで、
マダムにも親の介護の問題もあり、閉店を決めたとか。
軽食の店からフランス料理店になって、足かけ24年での閉店。
いつでも行かれると思っていたので残念だけど仕方ない。
で、今日はシェフにお任せして作っていただいた。
アミューズは、雲丹とチーズを入れた一口シュー。 一口で食べるには少し大きめ。(笑)
オードブルは、オマールエビと帆立のテリーヌ。
人参のポタージュスープ。 やさしい味。
メインは、真鯛のソテー。
苺のデザートにエスプレッソ。
オードブルは先週行った店でも野菜だけどテリーヌをいただいたし、魚は真鯛だったし、
何だか終わり(近く)に2店で同じようなものをいただいたのが、何だか楽しい。
シャンパンにワインも2杯頂いて、飲んで食べて幸せ気分で帰宅。
閉店まで、せいぜい伺うことにしようと思う。
2013.1.18 [金]
「節分」と「葛城」
夜は、国立能楽堂の定例公演に出かけた。
番組は、狂言・和泉流「節分」と、能・金春流「葛城」。
どちらも以前に観た時より楽しく鑑賞できたのは、演者のお陰か私の鑑賞力向上もあるのか。(笑)
なのに、時々とろとろしてしまうのが悲しい。
と思うけれど、ヒーリング効果抜群の上質な仮眠タイムでもあると言われているから、
正しく実践しているだけかも。(爆)
狂言「節分」は、シテ/鬼・野村萬斎、アド/女・高野和憲。
能「葛城」は、シテ・高橋忍、ワキ・工藤和哉、アイ・深田博治など。 地頭・金春安明。
囃子方は、松田弘之、住駒匡彦、亀井実、金春國和。
*****
寒さが続いているからか、駅から能楽堂までの歩道に、まだ随分雪が残っていた。
それにしても場所によっては2人がすれ違うのが大変なくらいで、あとは氷状の塊。
店があるところなので、店による違いも感じてしまった。
*****
無地風?小紋。 変わり織。 銀茶鼠色。 (千總)
袋帯。 墨色地。 銀霞。 壱千八百織。 「加賀浪漫 南天に鳥」 (橋本清)
五嶋紐。 橙色がかった茶色のグラデーション。
灰みの赤紫色の帯揚げ。 雪輪に模様入り。
薄金色台の草履。 金・白色の五嶋紐の鼻緒。
防寒に、カシミアコートの中は、白茶色の花柄のカシミア長マフラー(ロロピアーナ)
2013.1.18 [金]
0:27 pm
午前中に届くはずの宅急便が届かない。
問い合わせたら、配送店に荷物が届いていず調査中とか..
う〜ん..
母の処に出かけようか明日にしようか、夕方からの用事もあり迷っていたが、今日は無理かも。
結局、届いたのは2時だった。
2013.1.17 [木]
祝ご誕生!
フーさん おめでとうございます♪
母娘ともにお元気と伺い、思わずニッコリ。
しょうさん、うれしい情報をありがとうございます。
2013.1.16 [水]
新春浅草歌舞伎を通しで見物
国立、演舞場と楽しんだ歌舞伎見物も、いよいよ浅草公会堂で一段落。
ここの公演は時間が短いので、久しぶりに1部・2部通しで観ることにした。
全演目に出演する海老蔵を中心に、孝太郎、愛之助、それに亀鶴を芯にした公演。
松也、壱太郎、新悟、種之助、米吉、隼人、梅丸などの若手と、しめるのは右之助、市蔵、吉弥。
第1部は、「寿曽我対面」と、「極付 幡随長兵衛」。
開幕前に、恒例のお年玉〈年始あいさつ〉。 今日の担当は愛之助で、ちょっとラッキーな気分。
幕開きは、正月恒例の曽我物で、「寿曽我対面」。
海老蔵の工藤祐経で、壱太郎と松也が曽我五郎・十郎兄弟。
新悟が小林妹舞鶴、米吉が大磯の虎、梅丸が化粧坂少将で、種之助、隼人も出て、
海老蔵と、亀鶴の鬼王新左衛門以外は、若手勢揃いの感じ。 その割には悪くない。
町奴と旗本奴の争いの「幡随長兵衛」は、海老蔵の長兵衛、孝太郎の女房お時で、
愛之助の水野十郎左衛門、右之助の近藤登之助に、亀鶴の唐犬権兵衛、松也の出尻清兵衛など。
「花川戸長兵衛内」も水野の「湯殿の場」も、期待通りに楽しんだが、
いつもは退屈な芝居小屋・村山座での劇中劇「公平法問諍」が思いがけず楽しくて、おおっ!
市蔵の坂田公平、橘三郎の慢容上人、吉弥の伊予守頼義、新悟の御台所など。
長兵衛内で、水野の屋敷に出かけようとする長兵衛の刀を孝太郎の女房お時が手に取る場面も、
右手で刀を左手でせがれ長松の手を取った姿がとても印象的だった。
第2部は、「彦山権現誉助釼 毛谷村」と、「勧進帳」で、間に「口上」。
「毛谷村」は愛之助の六助、壱太郎のお園。
あと、吉弥のお幸、亀鶴の微塵弾正実は京極内匠に、海老蔵が杣斧右衛門で出演。
愛之助の六助が、人のいい田舎者の剣豪らしさ一杯で素敵だった。
海老蔵の「口上」は、初日から3日間だけと言われていた市川家のにらみもあって、うれしかった。
これでまた今年1年を元気に過ごせそうな気分になるのが、我ながら楽しい。
「勧進帳」は、海老蔵の弁慶、愛之助の富樫、孝太郎の義経。
あと、市蔵の常陸坊に、松也、壱太郎、種之助 など。
期待以上にいい勧進帳だった。
*****
第1部と第2部の間が1時間あるので、これ幸いと浅草寺に初詣。
雰囲気は既にお正月というよりは日常の混み方だが、いつもながら参詣人多数。
おやつを梅園で調達して、公会堂に戻った。
*****
本結城紬。 濃紺色。 地空き、花器に花模様。 (奥順)
染名古屋帯。 灰白色地。 雪の結晶柄。
伊賀組紐。 臙脂に白入り。 撚り房。 (松山好成)
草木染(蘇芳染)の帯締め。 赤色(蘇芳色)。 (冨田五郎)
ラバーソール台の草履。 濃深緑色の皮の天・鼻緒。 (菱屋のカレンブロッソ)
街に一昨日の雪がまだ残っているので、真冬仕様にして、本結城の出番になった。
草履も、雪の残った道対応。
2013.1.15 [火]
小正月にフランス料理のランチ
馴染みのオーグードゥジュールの開店以来のシェフが独立なさるので、今日が最終日。
混んでいるかと思ったが幸い入れるというので、ランチに入れていただいた。
昨日までの3連休は常連さんで連日満席で、今日もオーラスの夜は満席だそうだが、
どういうわけか昼は予約が少なかったとのこと。 お陰で入れたのでラッキーだった。
伺う前に京橋に寄って、手土産にイデミスギノで焼き菓子を調達。
時間が昼食時間だったこともあろうが、こちらも見たことがないくらい空いていてビックリ。
もしかしたら、今年は運よく入りにくい店にも入れるかしら。(笑)
アミューズの胡椒を載せたチーズ(名前が出てこない・涙)のクレームブリュレからスタート。
オードブルは、現シェフでの最後の料理となれば、やっぱり野菜のテリーヌ。
温かい(熱い?)オニオンスープがうれしい。
魚は真鯛のソテーで、付け合せの野菜が優しい。
肉は網焼き(風?)の牛肉。こちらは野菜などの付け合せの存在感も見事。
流石にお腹一杯で、デザートは一番軽めのココナッツのプリン、キャラメルアイス載せ。
飲み物はいつものエスプレッソ。 そう言えば飲み物を聞かれなくなった。
ウェルカムシャンパンに、白ワインと赤ワインも少しずついただいて、満足満足。
一昨日は食べられなくなったと思ったのに、今日の食べっぷりは自分でも驚くほど。
食べられるうちは元気だというから、喜んでいましょ。
真っ直ぐ帰ってきたら、昨日の名残の雪だるまが出かけた時のまま、
少し融けかけた風情が何とも愛らしい。
2013.1.14 [月]
雪の成人式
昼前から雪!
今日は成人式だというのに、雪になってしまった。
昨日は日差しが暖かかったのに、1日で全く違う天気になった。
慣れない着物それも振袖を着ている新成人は、大変だろうと思う。
それに、後の着物の始末も心配。 (こちらの方が心配かも..笑)
でも、きっと忘れ難い思い出になるでしょうねぇ。
私の時は大学闘争の真っ最中で、式は中止になってしまい、成人式の思い出がない。(哀)
*****
昨日は、暮れから入院している弟のお見舞いに、姉と一緒に出かけた。
病院に行く前に、駅まで迎えに来てくれるという義妹と3人一緒にお昼食を取ることにしたら、
豆腐料理の「梅の花」に予約してくれていたので、梅の花膳をいただいた。
量が多くて私でもお腹一杯。(笑)
一品ずつ出てくるのに時間がかかって、弟が待っているだろうと気になったものの、
話はいろいろあるので、あれこれ話しながら食事。
住まいが離れていることもあり、冠婚葬祭以外での義妹とのこういう食事は初めてで、
仕事を続けながら介護に頑張っている義妹に姉と2人で細やかながらご馳走でき、
日頃の労をねぎらえて、よかったと思う。
何より、弟が2人の見舞いを喜んでくれたのがうれしい。
この日は気分がよかったようで顔色・表情もよくて、姉も私も少し安堵。
*****
母を急に驚かさないようにと、弟の入院とお見舞いに行くことを先週行った時に話しておいたけれど、
今日の雪に電話で様子を聞いたが、弟のことは話題に出なかった。
このところ気になっている母の認識・記憶の範囲が狭くなっていることを再認識。
今は雪は止んでいるけれど、道に積もった雪に、今晩・明日の道が心配。
どうぞ、滑りませんように気を付けてくださいね。
2013.1.14 [月]
12日は、「一角仙人」を観に
1週間前と同じ国立能楽堂通いで、この日は普及公演。
解説・能楽あんない、狂言・和泉流「文相撲」、能・観世流「一角仙人」。
歌舞伎の「鳴神」の基という「一角仙人」が観たくて行ったのだけど、楽しかった〜
解説のお陰もあり、歌舞伎との違いもよく分かった。 違うものね〜と分かったのも、うれしかった。
林望氏による解説・能楽あんない「一角仙人、あまりに人間的な!」は、話し上手で分かり易い。
でも、解説より観たいのよね〜という気分にもなったところが複雑。(笑)
狂言「文相撲」は、「蚊相撲」などと同じく相撲好きな大名が主人公。
新参者を抱えようという大名の見栄っ張りぶりも、狂言でよく見る大名の通りでおかしいが、
新参者との相撲に負けた大名が、相撲の書を頼りに勝って、次は.. との展開には笑ってしまう。
シテ/大名・野村万蔵、アド/太郎冠者・三宅近成、小アド/新参者・野村又三郎。
能「一角仙人」は、中入りのない一場ものでアイも出ないのに、
登場人物が多く、舞台展開もいろいろあって、観ていて楽しかった。
舞台右手のワキ柱近くに仙人の庵、舞台中央奥の大小前に岩屋(龍神が閉じ込められている)と、
雰囲気のまったく異なる2つの作り物が出され、特に岩屋が何とも独特。
ツレの旋陀夫人(せんだぶにん)が華やかに登場し、[楽]を舞い、シテの一角仙人も加わって、
相舞になるが、初めは1テンポ遅れていたのが途中から合ってくるのも楽しい。
酔いつぶれ寝込んでしまった仙人をおいて夫人が退場した後の、
岩屋が左右に割れて2人の子方の龍神が登場してからの、立ち回り[舞働]も楽しかった。
シテ/一角仙人・山本順之、ツレ/旋陀夫人・浅見真州、子方/龍神が2人、
ワキ/官人・高井松男、ワキツレ/輿舁・森常好と常太郎。 地頭・観世銕之丞。
囃子方は、一噌幸弘、鵜澤洋太郎、佃良勝、小寺佐七。
シテの面は専用面の一角仙人、ツレは万媚だったかしら?
*****
小紋。 渋い黄色(鶸色?)。 飛び柄。
袋帯。 濃鼠色地。 竹に、短冊調の柄に鶴・梅ほかの花が入ったもの。「琳派古調鶴」 (吉織)
五嶋紐。 薄桃色。 臙脂・金色入り。
草木染(蘇芳染)の帯締め。 赤色(蘇芳色)。 (冨田五郎)
薄金色の台の草履。 白地に金色の唐草柄の龍村の鼻緒。
紬と違い柔らか物を着ると絹に包まれる感じがうれしいし、
暑くなったら好きな紬ばかりになるのは分かっているので、寒いこの時期にこそ柔らか物を着たい。
で、暫くは能楽堂には柔らか物を中心に着て行くつもり。
2013.1.14 [月]
11日は、初春大歌舞伎・昼の部 & 展覧会回り
8日に続いて今週2度目の歌舞伎見物は、また新橋演舞場の初春大歌舞伎で、昼の部を見物。
「寿式三番叟」、「菅原伝授手習鑑 車引」、「戻橋」、「傾城反魂香」。
「寿式三番叟」は、梅玉の三番叟、我當の翁、魁春の千歳など。
正月の幕開きは、三番叟か舞踊で梅玉が出る印象が強いのだが、今年もその通りで、
松の内も過ぎた今頃になって、また初春気分を楽しんだ。
とは言え、三番叟は歌舞伎より本家の(笑)能楽の方が好きになっていることを初めて認識した。
「車引」は、三津五郎の梅王丸、橋之助の松王丸、七之助の桜丸。
あと、杉王丸に巳之助、藤原時平に彌十郎など。
こちらも華やかな場面が続くから、正月気分によく合って楽しい。
三津五郎の梅王丸が素敵。 でも三人揃うと、三津五郎が小柄なのが明白。
大柄で顔も大きい橋之助の松王丸が目立つ。(笑)
「戻橋」は、福助に幸四郎。 児太郎と国生が郎党で出演。
中村雀右衛門一周忌追善狂言の「傾城反魂香」は「土佐将監閑居の場」のみ。
又平を吉右衛門、女房おとくを芝雀、将監夫婦を歌六と東蔵。 土佐修理之助を歌昇など。
芝雀だけでなく、狩野雅楽之助に友右衛門が出演しているのが、追善らしい。
又平夫婦も将監夫婦も情感のある いい「ども又」だった。
短い一幕ものばかりだから上演時間は短いものの、演目が多く歌舞伎らしさ一杯で
満足のうちにこの日の歌舞伎見物を終了。
*****
終演が早いので、その後は展覧会回り。 閉館時刻の早い順に回った。
まずは、「生誕100年 高山辰夫・奥田元宋」展@山種美術館。
画家の絵をまとめて観られるのが、うれしいと出かけたが、
館蔵品の展示だから観たことのある絵も多いが初めての作品もあり、楽しく鑑賞。
きもの割引があるので、お出かけの際は着物でどうぞ。
私は、いただいた招待券利用で、着物効果はなし。(笑)
次は銀座に戻って、BBSでご紹介した「林義勝 写真展 観世清和の能」を観てから、
「観阿弥誕生680年 世阿弥誕生650年記念 風姿花伝 観世宗家展」@松屋に行った。
写真展は、枚数は少ないけれど、いい写真ばかり。 「観世宗家展」の写真も同じ写真家のもの。
「観世宗家展」は、能装束と能面ともに見応えがあって、紹介映像も観ていたら、
随分時間が経っていて驚いた。
山種は招待券で、松屋はカード提示で無料(そのためのカード加入。笑)で、
3ヵ所回っても入場料はただ。 交通費のみなのがありがたい。
少し疲れを感じて、休憩がてら展覧会場と同じ階のレストラン街で食事。
明月庵 ぎんざ田中屋で、旬のご膳より少なめの、カードを持っている人限定というご膳。
いい日だったと、ニコニコ帰宅。
*****
伊那紬。 草木染(藍、りんご、矢車玉)。 白地に、青縞、茶格子。
名古屋帯。 手彫木版。 草木染。 生紬。 茶色地。 (佐伯武晴作) (お初)
江戸組紐。 龍村・唐花雙鳥長班錦入り。 極薄い青みの灰色。 (お初)
丹後ちりめん紬帯揚。 京友禅。 薄灰茶色・薄灰赤茶色などの染分け。 (洛舟作)
灰色台(エクセーヌ)の草履。 灰紫色の組紐の鼻緒。 (伊と忠)
今日も真冬用のカシミアコート。 合わせたショールは、黒地に水色のカシミール刺繍。
草木染の着物に合わせ、草木染の帯を下したが..手先から前帯の柄までが短い。
どうにか締めたけれど、前帯からお太鼓までも、お太鼓柄から垂れ先までも長いのに、
どうなっているの.. プンプンな気分。(爆)
2013.1.14 [月]
8日は歌舞伎見物に
今月は3ヵ所で歌舞伎公演があるが、今週は新橋演舞場に出かけることにして、
初春大歌舞伎の夜の部を観に行った。
夜の部は、「ひらかな盛衰記 逆櫓」、「仮名手本忠臣蔵 七段目」に、「釣女」。
正月ご祝儀なのか、出演者が少なかった顔見世より余程多くて、顔見世?な気分も。(笑)
昨秋から演目も少なく時間も短くなって、歌舞伎らしくないと物足りなさがあった。
それにチケ代が同じだから割高感もあって、けちんぼう丸出しの不満感があった(爆)けれど、
今月は演目も多く、夜の部は開幕が30分早いものの上演時間は以前と同じで、
歌舞伎らしくて、うれしかった。
「逆櫓」は、幸四郎の船頭松右衛門実は樋口次郎兼光。
高麗蔵の女房およしに、錦吾の漁師権四郎。 福助のお筆で、梅玉が畠山庄司重忠。
船頭は、錦之助に、松江、廣太郎。
幸四郎らしい松右衛門・樋口。 多分初役の梅玉の畠山もキッチリしていて梅玉らしい。
やはり初役の福助のお筆がキリリとして、武家らしい。
中村雀右衛門一周忌追善狂言の「仮名手本忠臣蔵」は、七段目の「祇園一力茶屋の場」。
大星由良之助は、病気休演の團十郎に替って、幸四郎が「逆櫓」に続いて勤めた。
お軽は、芝雀。 平右衛門は、吉右衛門。 追善だし、赤垣源蔵に友右衛門も出演。
幸四郎と吉右衛門の由良之助と平右衛門は、逆の方がいいと、
團十郎の休演・代役が発表になった時に思ったが、観た結果もやっぱり同じ。
でも吉右衛門の平右衛門もよくて、と言うか、お軽との絡みの頃から、
由良之助より平右衛門の印象が強くなって、あらためて吉右衛門の芝居の上手さを感じた。
「釣女」は、太郎冠者と醜女を又五郎と三津五郎、大名と上臈を橋之助と七之助。
三津五郎を観ていて、「身替座禅」を思い出し、相方だった勘三郎を思った。
前から上手いと思いながら少し地味な印象だった又五郎が、
襲名以来ちょっと印象が変わってきたようにも思われて、これからが楽しみ。
*****
結城紬。 無地。 灰藤色。 (奥順はたおり娘)
染名古屋帯。 肌色地。 祝辞(祝い柄)
伊賀組紐。 灰紫色。 紫・小豆色入り。 撚り房。 (松山好成)
紫色の帯揚げ。 細かい菱型の織に帽子絞り。 (和想庵)
銀色台に藤・金・白色の五嶋紐の鼻緒の草履。
友禅大型バッグ。 灰紫色。 葡萄唐草模様。 (岡重 OKAJIMA)
松の内は終わったし、歌舞伎だし、柔らか物は3日間で小休止して、また着慣れた紬。
でも、まだまだ正月気分の名残で、無地にして、帯は祝い柄の染帯。(笑)
この帯は気分によっては1月遅くまで締めたこともあるし、
着物・帯の選択は、季節に拘ったり無視したり、いい加減。(爆)
2013.1.9 [水]
7日は初笑いと食いしん坊初め
2日から7日までの新春国立名人会の最終日に出かけて、初笑い。
日替わり出演で、この日はトリが小三治さん。
他の出演者もよかったので、チケットの取り難さを承知でトライ。
発売開始直後に売り切れたが、見事にゲット。 しかも、いい席。 楽しみに聴き行った。
最初の太神楽の獅子舞が、お祝儀期待の獅子舞(笑)じゃない立派な舞台芸で、楽しい。
落語は、桃月庵白酒、三遊亭吉窓、仲トリが桂文楽、そして柳家小さん、トリが柳家小三治。
特に、仲入り後は 寄席に来た〜 感じ(笑)で、楽しく聞けた。
小さんが親子酒、小三治が甲府い。
楽しんだところで、新年恒例の手拭い撒き。
ダメかと思った最後に小三治さんの投げた手拭いをゲット。
演芸場の手拭いだけど、富士山の柄が正月にピッタリだし、春から縁起がいいとニコニコ。
*****
勘三郎の写真展(1975〜1982)が半蔵門駅の近くでこの日から開催中(〜2月3日)。
しかも無料なのがうれしいと、終演後、来ていた知人を誘って寄ってきた。
初めて行く場所なのに調べる時間がないままお誘いしたから、
会場のフォトサロンを探しての散歩(速歩?)になってしまい申し訳なかったものの、
17時までなので、間に合ってよかった。(苦笑) 喜んでいただけたし..
若い頃の写真だけで枚数も多くないけれど、さすがにいい写真ばかり。
気分が少しバタバタしてしまったので、もう一度寄ろうかと思ったりしているところ。
*****
知人と別れて、今年の食いしん坊初めは、馴染みのてんぷら・みかわ是山居。
その前に、氏神様の八幡様と、お不動様に、遅まきながら初詣。 松の内にお詣りできてホッ。
てんぷらは、夜だから無論ランチじゃなくて、おまかせ。
茅場町では「みはからい」と言っていたのに是山居では「おまかせ」になったのが、面白い。
海老、鱚、墨烏賊、大葉で挟んだ雲丹、はぜ(珍しくまだあった)、フグの白子、穴子。
口休めのお椀に、間の野菜はいつもの銀杏で、最後の2種の野菜はアスパラと椎茸にした。
〆の小柱のかき揚げは、飲んだ時のお決まりで、久しぶりに天茶。
美味しいものを食べ、今年の食いしん坊もいい始まりになったと、ニコニコ。
でも、1合のお酒のせいもあり、いつもより少し多いだけでお腹一杯なのが..
*****
鹿の子総絞り小紋。 灰紺色。 (有松・竹田庄九郎)
袋帯。 本銀箔。 白銀色。 松におぼろ月。 (村田)
五嶋紐。 薄緑色、金色の変わり菱形つなぎ。 (お初)
薄水色に金で桜花の線描、周囲は薄桃色の帯揚げ。
薄いパ−プルシルバーの台の草履。 白色の皮シコロ織の鼻緒。 (長谷川商店)
利休バッグ。 黒色の鹿の子。 (お初) サブに黒地の鹿の子入り正絹バッグ。
落語なので、正月と言っても訪問着を着る気分じゃない。
でも、まだ松の内だから慶事か正月にしか締められない帯を締めたいと、帯に合う着物を選んだ。
帯締めは、紬には合わなくて出番がなかったのを漸く締められた。
着物に合わせて鹿の子のバッグをお初で。 でも、着物とお揃いじゃなくて、帯と同じ生地。(爆)
あの帯も暫く締めてなくて、バッグとお揃いで締めるのはいつになるやら..
2013.1.9 [水]
今年の着物初めは訪問着
4日:
訪問着。 裂取・手絞り辻が花模様。 灰藤色地。 (桐屋・翠山工房)
袋帯。 金・銀色の引箔地。 草花に寿の文字。 「寿草繁栄文」 (とみや)
五嶋紐。 紫色、片側に薄紫・金色入り。
極薄い青磁色の帯揚げ。 金糸の七宝柄など入り。
薄金色の台の草履。 白地に金色の唐草柄の龍村の鼻緒。
利休型バッグ。 薄茶色の疋田と葉柄の市松。(伊と忠) 名物裂・連珠鴛鴦紋のサブバッグ。
黒色のカシミアコート。 黒地に、多色のカシミール刺繍のショール。
5日:
訪問着。 風通お召し。 氷割文様地。 浅紫に鼠がかった葡萄色地の吊り暈し。
袋帯。 両面錦。 琳派三人衆・宗達「鶴図」(安達良夫)
ついに、真冬用の防寒コートを着用。 早くても2月いっぱいは、こればかり。
コートを選ぶ楽しみはないけれど、寒さには勝てないから仕方ない。
4日の着物は、真楽のメンバーになって新年会に初参加時に着用して以来、5年ぶりの2回目。
好きなのだけれど、ベタ訪問着って、なかなか着る機会がないと言うか着る気が出ない。
でも、着てみたら着なくちゃ勿体ない、これからも正月に着ようかと思う。
5日は、着物と帯以外は前日と同じ。 あ、長襦袢を変えたので、半衿が違うけれど..
2013.1.9 [水]
5日は能楽初め
昼から年初めの定例公演@国立能楽堂に出かけた。
番組は、素謡・宝生流「翁」、狂言・大蔵流「牛馬」、能・宝生流「弓八幡」で、
「翁」で始まるのがうれしいし、狂言「牛馬」も、お能の「弓八幡」も初見だから、楽しみだった。
狂言「牛馬」では、一番乗りを争う博労と牛商人の語り、駒くらべが楽しいが、
竹杖に手綱にする白布に白垂れをつけたのが「馬」、黒布に黒垂れが「牛」で、それも印象的。
素謡だけど「翁」の後だからか、お能は脇能の「弓八幡」。
前シテの老人が弓袋を携えた姿が何とも言えない趣きがあって、
後シテの高良の神の神舞が颯爽と若々しい。
シテ・大坪喜美雄、ツレ/男・小倉健太郎、ワキ/臣下・福王和幸など。
面は、前シテが小尉(独特な印象だったけれど)で、後シテが邯鄲男。
*****
東京駅に出て、デパートのレストラン街の近為で、千枚漬けなどを購入。
年末に門仲に買いに行く予定が行き損なって今頃になったけれど、正月に食べられるとホッ。(笑)
日本橋に立ち寄り、宝船七福神あめを追加購入。
飴は差し上げるためだけど、自分用にも、長門のわらび粉のくずもちなどを購入。
昨日も和菓子を買ったのに.. 太るわけだわ〜 困ったものよね。
2013.1.9 [水]
今年の初芝居
4日からは趣味生活に戻って、歌舞伎「夢市男達競」@国立劇場で、今年の芝居初め。
昨年に続いて歌舞伎で始められたのは、何となく華やかな気分でうれしかった。
復活狂言の「西行が猫 頼豪が鼠 夢市男達競 ゆめのいちおとこだてくらべ」。
菊五郎を中心にしたいつもの座組みで、分かりあった役者仲間が時に厳しい動きも何のその、
楽しげに芝居している(ように見える)様子が、観ているこちらも楽しい。
途中に挟まれた所作事「旭鞆絵夢浮宝船」で、七福神が出るのもお正月気分で、うれしい。
菊五郎は、夢の市郎兵衛という男伊達の1役だけ。 手慣れた格好いい役で、気分よさげ。(笑)
時蔵は、市郎兵衛女房おすまと三浦屋傾城薄雲に、弁財天・巴御前もで、3役。
松緑も、木曾義仲・毘沙門天に、相撲取りの仁王仁太夫、大江広元の3役。
菊之助は、相撲取りの明石志賀之助と三浦屋新造胡蝶の2役。
菊之助の相撲取りって、何故かイメージできなかったが、予想外になかなか似合っていて、
意外というか、色白のふっくらした美男力士ぶりが素敵で、よかった〜
角力場や引窓などもいいかしら!? などと思いながら観ていた。
菊五郎がなかなか登場しなくて待ち遠しがらせての登場が印象的。(爆)
それに、金(銀?)の入った紅白市松の帯には、派手〜、でも格好いい!と、
思わず心の中で おおっ!と うなってしまう。
場面展開が多く、いろいろな場面を楽しんだ。 が、全体としては少しめまぐるし感もあって、
再演には更に工夫が必要かもしれないな〜とも思いながら観て来た。
楽日に、上からもう一度観る予定なので、その時までにどう変わっているかも楽しみ。
劇場が広いから会えないだろうと思っていた知人を見かけて新年のご挨拶。
これは春から縁起がいいかも..(笑)
*****
終演後は、この日が今年の営業初めの可否道に挨拶がてら顔出し。
美味しいコーヒーで一息ついて、すぐに失礼して、日枝神社に初詣。
氏神様が後回しになったのは、さして珍しいことではないものの、スミマセン。
日本橋に出てデパートの呉服売り場を覗いたら、担当者がいたので、早速ここでも新年のご挨拶。
特別食堂での夕食は、メニューを眺めて少し迷ったものの結局またも野田岩のかさね重。
上の段の白焼きのサイズが小さくなってしまったままなのが少し寂しいけれど、好きなのよね〜
地下に、七條甘春堂が来ていたので、あずきどうふ・京豆水と、煎餅を購入。
2013.1.9 [水]
3が日はノンビリと
全て放棄してしまえば楽なもの(苦笑)で、ノンビリ過ごした正月の余波なのか、
気づいたら日記も書かずに、もう1週間余。 日の経つのは早いわね〜と、またまた実感。
2日に母の処に行ったほかは、初詣も3が日は人混みが嫌だと先延ばし。
でも、毎日やって来る子供に、簡単なものでも、あれこれ食べさせるのは結構面倒。(笑)
作ることなく買ったおせちに、お雑煮は例年通りの日替わり。 って、2種類だけだけど。(爆)
2日は豚肉の味噌漬けも焼いて、3日はしゃぶしゃぶ.. 肉もたっぷり食べさせて、
少しだけ、娘業だけでなく母親業もした..かしら?(大爆)
2013.1.1 [火]
謹賀新年
明けましておめでとうございます。
本年もよろしくお願いします。
年末は大掃除どころか、片づけも放棄してしまったものの、
元旦の本日は、どうにか寝正月にはならずに済み、例年通り年賀状を書けました。 ホッ。
今年はもっと体調管理に気を配らねばと、年頭に思い新たです。
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