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2014.3.28 [金] 久しぶりのフランス料理を堪能

ランチは、気づいたら半年!も食べていなかったフランス料理。
しかもレストランは1年どころか2〜3年ぶり? の、ヌーヴェルエール@新丸ビル。

何年か前からオーグードゥジュール・グループの中でも席が取れない筆頭になって、
近年は諦め気味だったところに、昨春の東京駅改修工事終了から一層難しくなっていた。
10日余り前に久しぶりに電話してみたら、この日なら席を準備できるとのことで予約した。
1人での食事に、そんなに前からの予約って..と思っても、そう言っていたらいつまでも入れない。

ランチは2コースで、1コースは夜のコースと同じ?のオードブル3品に魚と肉それにデザート。
いくら何でも昼から1人でそんなに食べられないと、軽い方のコース。
オードブル2品に、魚か肉、それにデザート。

料理も書いておこうと思ったのに、グズグズしているうちに忘却の彼方。(涙)
アミューズについていた燻製のクリームが印象的だったのは忘れ難いけれど..

開店以来のシェフが4月半ばで退職なさる由。
最後に食べられてよかったと思う。

2014.3.27 [木] 展覧会へ

「ザ・ビューティフル」@三菱一号館美術館、そして「富士と桜と春の花」@山種美術館。
展覧会は、それぞれ楽しく観たが、
午前中指定で送ったという荷物を受け取ってから出かけたので遅くなってしまい、
昼食を取ろうと思っていた三菱一号館のカフェは、展覧会の前も後も満席どころかお待ちの方多数。
で、どこでもいい、食べられれば文句は言わない的な食事になったのが少し寂しかった。

2014.3.26 [水] 定式能

今月最後の観劇は、東京能楽囃子科協議会の定式能の3月公演。
今朝は、コンタクトを入れる時に落として流してしまうという大ドジ(涙)でスタートした。
敷いたレンズ流出防止マットが、あれっ浮き気味と思う間もなく、マットの下に回ってしまった。
そんな絶妙?なタイミング、何故なのよ〜と思っても流れてしまったレンズは戻るわけもない。
度が少し違うものの以前のレンズがあっただけ不幸中の幸い。
新しいレンズと言っても、旅行前には間に合わないだろうと思うとガックリ。
寝ぼけ眼だったとは思わないのに、何なんでしょうねぇ〜 要は呆け?

お能の前に昼食を取ろうと駅前のレストランに寄ったら、ひどく混んでいて待つ人多数。
今日は運の悪い日かと凹んだものの、他に替るようないい店もない。
常より開演が30分遅いからと覚悟を決めて待ったら、ほぼ30分待ち。
あまり余裕がない時間になってしまい、指定席にしておいてよかったと思う。

*****
能楽堂の見所に入って、空いているのにまたビックリ。
この定式能は、満席近く混む公演と今日みたいに空いている公演との差が大きいとまたまた実感。

最初が、舞囃子3曲。  宝生流「志賀」、宝生流「桜川」、観世流「善界」。
続いて、一調2曲。  喜多流・謡で金春流・太鼓「杜若」、観世流・謡で幸清流・小鼓「蝉丸」。
この公演での一調の囃子方は各流の宗家・家元や重鎮で、鼓っていい、太鼓って素敵と思う。
太鼓は、ご宗家の金春惣右衛門さんが亡くなられたので、三島元太郎さんが代演。
小鼓は、家元の幸清次郎さん。

短い休憩後は、狂言・和泉流「八句連歌」と能・観世流「吉野静」。
狂言「八句連歌」は、野村萬・万蔵の親子共演。
何処ということでもないのにシテの万蔵さんの雰囲気がいつもと何となく違う。
いつもよりずっと印象的で、あらっ!と嬉しい驚き。 いいわね〜と思いながら観ていた。
萬さんはいつも通りの雰囲気で、そのお元気さは本当に羨ましい。 見習いたい。

能「吉野静」は、義経が匿われていた吉野山から落ち延びる時に、
防ぎ矢を仰せつかった佐藤忠信の機転で、静が舞を舞って時間稼ぎをして義経を逃す場面。
華やかな印象で、舞を奉納することによる奇瑞。
シテ/静・観世恭秀、ワキ/忠信・福王和幸、アイ/衆徒・野村太一郎と河野佑紀、など。

*****・
紬。 白地。 黒グラデーション格子。 (市三郎 雅生紬 煌)
袋帯。 墨色。 破れ丸に桜の花びら柄。 (織楽浅野)
五嶋紐。 桜色、金・銀入り。

能が「吉野静」だし、桜の帯を締めたいと、桜の帯でも遅めの時期に締めている花びら柄の帯。
帯の色が暗いから、着物は薄い色地の着物を着るつもりでいたが、雨の予報で変更。
縮緬の着物を止めてガード加工つきの、でも白地の紬にした。
午後からは雨になるとの予報が家を出る前には夜からに変っていたが、結局帰るまで降られず。
いいような、でも拍子抜け。

帰宅途中に、寄りたいところがあったものの、激しい眠気でまっすぐ帰宅。
何と6時前には寝てしまった。 まるで幼児並みだわね〜

2014.3.25 [火] 内から外から自分メンテ そして花見も

そろそろ桜の便りも聞こえる中、また春のしらうおを楽しみに、みかわ是山居で天ぷらランチ。
平日だけど早い時間帯は満席。 でも遅い時間帯で1人ならOKとのことで1時前に伺った。
早い組の方々がまだ食事中で、3階の待合で待つこと暫し。
既に一組お待ちだったが、その後続々増えて、成程ご繁盛ねぇと納得。
この前に入った時とは変わった展示を見たりしているうちに、用意ができたと声がかかった。

私は今日も、お得なランチで、いつも通り季節種のしらうおを追加。
突出しの3点盛りのちょっとした変化に、何となくうれしくなるのが自分でも楽しい。
車海老(頭も)2尾、きす、あおりいか2つ、めごち、しらうお、穴子。
間のお椀は先月に続いての蕪蒸し。 銀杏と海老を入れて蒸していて、彩りも綺麗でうれしい。
野菜は、途中でまた銀杏が出たし、選択分はアスパラとサツマイモにした。
締めの小柱のかき揚げは、いつも通りの天丼。
いろいろ盛り合わせの香の物もうれしいが、今日は何より味噌椀の蜆が大きくて、思わずニコリ。
あさりかと思いそうな大きさの蜆に、春だわね〜と思う。 大きいのと小さいのとの差も楽しい。
最後の甘味は、いつも通りの福豆がおいしい。 尤も私は水菓子の方がうれしいけれど..

*****
食後は、永代橋際の桜を見に暫しの散歩。
例年、此処の桜は他に比べて抜群に早い開花で、気づいた時には散っていたりするから、
満開を見られたのは久しぶりで、単純にうれしい。(笑)
まずは東詰め北側の交番脇の桜。 この1本は色が濃くて紅色に近い。 
ここでは通りを渡れないので、橋を渡り永代通りを横断し、西詰め南側の桜を愛でる。
また橋を渡って東詰めに行き、東詰め南側の桜を見る。 ちょうど見ごろの満開状態。
西詰めの桜だけは少し散りだしていたが、それでも今が盛りで、いい時に来られたとニコニコ。

満開の桜を楽しんだ後は、そのまま日本橋まで歩いて、和菓子を買いにときわ木に寄った。
私らしく、花より団子でなく、花も団子も。(爆)
目当ての桜餅と草団子は今晩のため。 多少の無理は承知で明日用に、練りきりと求肥も。
多過ぎとは思いながら、つい買ってしまい、食いしん坊だわね〜と少し恥ずかしい気分も。(大爆)

*****
内からの後は、外からの自分メンテ(をしてもらい)に銀座まで。
ボディをしてもらってからカプセルに入って汗をかく。 毛穴が開いたところで、フェイシャル。
ほぼ3時間かかりで、ガサガサだった手も少し柔らかになり、顔も少しは透明感が出て、ニコリ。

寄り道するには遅くなったし、歩いたためもあってか少し疲れを感じたので、そのまま帰宅。

2014.3.24 [月] 空ヲ刻ム者

夜は、4代目市川猿之助のスーパー歌舞伎�U(セカンド)の第1作目を観に行った。
前川知大の作・演出の、歌舞伎俳優と現代劇俳優のコラボ「空ヲ刻ム者 —若き仏師の物語—」。
初歌舞伎の現代劇俳優もそれなりになっている頃だろうと、終盤に観に行くことにした。

主役は無論4代目猿之助が演ずる仏師の十和(とわ)。
佐々木蔵之介が演ずる十和の幼馴染みで村の領主の息子の一馬(かずま)も主役級な役で、
2人主役の感がする時もあった。 宙乗りも2人でするし..
佐々木蔵之介のほかにも、浅野和之と福士誠治の現代劇俳優が大きい役を勤めている。
それがスーパー歌舞伎�Uとして成立するのは、市川門之助や、澤瀉屋一門の右近、笑也、
猿弥、笑三郎、春猿、寿猿、弘太郎など、先代が作ったスーパー歌舞伎作品に出演してきた
歌舞伎俳優が周りを固めているからだと言える。
佐々木蔵之介の台詞回しは海老蔵を思わせるところもあって、(海老蔵の台詞回しって、
独特だから..) 面白い印象がして、成程これも歌舞伎よねと思いながら聞いていた。
それにしても、笑也の生き生きとしていること、スーパー歌舞伎だわね〜と思うし、(笑)
右近の上手さ・存在感も相変わらず目立つ。
そして何より、スーパーヒーローでない悩める若者が当代の猿之助に合って、
確かに新しいスーパー歌舞伎�Uが始まったのだと思われた。

*****
洒落訪問着。 消炭色?藍色? 型染め。 道長取り・ 割付け文。 (築山政春)
綴帯。 白銀つづれ。 鶴。 (小寺) (お初)
伊賀組紐。 薄桃色、中央は臙脂・青鼠色。 4本房。 (松山好成)
薄桃色・肌色の道長取りの帯揚げ。 絞りなど入り。
黒地に真紅の小桜柄の鼻緒の草履。 パール味の青磁色の台。 重ね芯(鼻緒と同柄入り)(金鷲) 
道行コート。 薄桃色・薄茶色の市松・疋田。
コートの残布で作った利休バッグ。  サブに、お召し中型トートバッグ。

スーパー歌舞伎�Uの第1作だから飛翔する感じが欲しいけれど大げさでないのがいいと思って、
締めないまま仕舞い込んでいた鶴の柄の帯を下した。
水辺に立つ鶴で飛んでいない(飛翔していない)けれど、(笑)
群鶴なのもこの新作に合うように思って1人満足。(爆)
桜の時期用のコート・バッグ・草履にしたが、3月になっても寒い日も多く、今年は今日が初めて。
着物は、江戸小紋と京小紋の融合柄と云う感じで、さまざまな柄が道長取りに意匠されたもの。
細かい牡丹唐草・桜・枝垂れ桜・梅鉢・立涌などで、季節を問わない柄だが、
この時期だと桜・枝垂れ桜が目に付くと自分でも思っていたら、何と、隣席の30代?の男の方にも
桜が目についたようで、しかもいろいろの柄が入っていて..などと、声をおかけいただいた。
以前にも私を見かけられたそうで、いろいろな色の入った暈しの道行コートを着ていたそうだが、
さてどれを着ていたやら.. (苦笑)
でも、若い男性にも着物への関心をもってもらえたなら、それはそれでうれしい。

2014.3.23 [日] グタグタ のち クルクル

また20日からグッタリ、グタグタ..
でも20日は夕方に予約してあったヘアーカットに行き、
その勢いで夜の健康づくり講座にも出席したから、まあOK。
21日、22日は行きたいところがいろいろあったのに、家から出ることもなく、
家に居るなら居るですることが山積みなのに、ただただ時間が過ぎてしまった。
22日は健康講座も欠席。(涙)
出かけるとなると、あれもこれもと欲張るからいけないのか、
でも出かけられるときに行かないと行き損なうから..

今日1日しっかり使いたいけれど.. こんな真夜中に蠢いていて.. 私ったら本当にまあ..

*****
今日23日は、昼前に出かけて日本橋→銀座→日本橋と回り用事を済ませた。 ホッ!

3連休の3日目だから入れるかと、みかわ是山居にダメ元で電話してみたが、やっぱり満席でダメ。
相変わらず土日祝日は予約でいっぱいのようで、まだ当分は平日に入れてもらうしかないみたい。

で、頼んでいた品が入荷したと連絡を受けたままだったデパートへ行って、品物を受け取ってから、
催事の大いわて展で冷麺とミニビビンパのセットで早い昼ご飯を済ませ、
山田の牡蠣くんを見つけてニンマリ・ホクホクと購入し、他にもちょこっと..

銀座に移動し、茶の葉@松屋で久しぶりにお茶休憩。 店内を圧倒するかの桜の枝が見事。
季節限定の桜セットを勧められたので、季節ものに弱い私は1も2もなくそれをお願いして、
桜おこわ、道明寺、煎り立てのほうじ茶で、しばしホッコリ・マッタリ。
道明寺は、せいろに入って出てきて、温かく柔らかいので、うれしいビックリ。
ほうじ茶の香ばしさも久しぶりだわね〜と思いながら、美味しくいただいた。
そして歩行者天国を更に進んで、少し前に連絡を受けていた品を受け取りに行った。

日本橋に戻る途中で、京橋のイデミスギノに寄ったが、席が空くのを待っている客が多数。
ああ、ここもやっぱり..と諦めよく諦めて(笑)、次へ進む。  ちょっと双六の気分。(爆)
八重洲南口前の京都館に寄って、お薦め観光情報を収集したが、親切な応対がうれしい。
東京駅にも寄ってから、無料のメトロリンクバスで日本橋に戻り、もう1件用事を済ませ、
お彼岸のうちに食べたいと、おはぎ(ぼた餅?)を買って帰宅。

あ、京橋でブルーノ・タウトの工芸展@LIXILギャラリーも覗いたっけ。
クルクルよく動いた(動けた)日だった、ここ2〜3日の借りを返した、と自己満足。(大爆)

2014.3.19 [水] 眼福つづき

夜は出かける予定があるので、その前に寄って、その足で夜の能楽堂公演に赴こうと、
午後ゆっくり、都美術館の日本美術院再興100年特別展「世紀の日本画」へ出かけた。
前期と後期で全部の作品が展示替えになるので、前期を観た時から後期も観たいと思っていた。
入った途端、横山大観「無我」、狩野芳崖「悲母観音」、大観「屈原」、橋本雅邦「龍虎図屏風」と
続いていて、声も出ないくらい、もうそれだけで十分な気分になる。
でも後もしっかり観たけれど..(笑)
平櫛田中の彫刻「禾山笑」も、前期の「酔吟行」同様に、心を鷲掴みされ見入るばかり。
最後までじっくり観て回り、再び気になった作品を観て、更に閉館時間まで前述の作品を観た。
閉館間際になると人が少なく、独り占め状態で思う存分に観ることができて、幸せ気分いっぱい。 

*****
そして、国立能楽堂へ定例公演を観に回った。
番組は、狂言・和泉流「鈍太郎」と、能・観世流「昭君」。 どちらも初見。

狂言「鈍太郎」は、鈍太郎を(どんたろう)でなく(どんだろう)と言うのでビックリして、
プログラムとチラシで確認してしまった。(笑)  能狂言での読み方は独特だと再認識。
音沙汰なしで3年も留守にしていた男・鈍太郎が、妻子が懐かしくなって帰宅したが、
本妻にも別宅でも相手にされなかったら、出家して隔夜詣に入ろうと決意する唐突さも、
言い過ぎを後悔して探しに来た女たちに、2人の手車で囃して欲しいと調子に乗るのもおかしい。
三宅右近・右矩・近成。 親兄弟で息の合った楽しさだった。

能「昭君 しょうくん」は、唐土から胡国へ遷されてしまった王昭君を巡る話で、
悲しむ老夫婦が娘の昭君を思い鏡を見ると、昭君の幽魂が登場するが、
後シテでなく子方が演じて、後シテは昭君の夫になった呼韓邪単于の幽霊。
華やかな王昭君が登場しないで、恐ろしい鬼の姿をした呼韓邪単于なのが、虚を突かれる印象。
鏡に映った自らの鬼神の姿を恥じて面目なしと立ち帰るのが、なんとも愛らしい。(爆)
シテ・観世恭秀、ツレ・坂井音晴、ワキ/里人・福王和幸、アイ/所の者・高澤祐介など。
囃子方は、森田保美、幸正昭、國川純、観世元伯。
面は、前シテ/白桃が阿古父尉、後シテ/呼韓邪単于が黒べし見、ツレ/王母が姥。

*****
色留袖・訪問着仕立・1つ紋入り。 手描友禅。 薄鼠色地。 (油谷嘉之「竹林七賢人」) (お初)
袋帯。 龍村平蔵「地紅堆黒仙遊図文錦」復刻。 (龍村晋「伝匠名錦」・「列仙遊楽錦」)  (お初)
伊賀組紐。 草木染(コチニール)。 薄灰色。 薄灰緑色・白入り。 (松山好成)
紋意匠ちりめんの帯揚げ。 灰緑〜灰茶色系。 友禅ぼかし。 蔓ぼかし柄。 (美苑) (お初)
山岡古都の銀無地の鼻緒の草履。 パールグレイ色の台。 (長谷川商店)
銀無地の横長利休バッグ。  サブに、お召し中型トートバッグ。
長い道行コート。 山岡古都の銀無地。 薬墨染。  黒地ショール(岡重)

お能が中国の話なので、一目ぼれした七賢人の着物を下した。
新しい訪問着はもういらないと思いながらも、出会ってしまったので、エイヤッと..(汗)
帯は、着物を仕立ててもらっている間に出会い、この着物に合わせたいと思って、
また飛び降りてしまったもの。(大汗)
それだけに、能楽堂でお会いした方々に、私の雰囲気に合ってよく似合うとお褒めいただき、
うれしくなった。  お揃いのコートとバッグも、いいわね〜と言っていただいて、ニッコニコ。
コートとバッグは、移動中の電車内で知らない方からも、お揃いなのね、お洒落ね〜と言われたが、
自分でも気に入っているものを褒めていただくと、うれしくなる単純さが我ながらおかしい。

洋服だといくらお洒落していても声を掛けられることなどないのに、
着物だと知らない方からお声がかかることがあり、これが着物の不思議さ・素晴らしさだと思う。
願わくば、着物をお召しになる方がもう少し増えますように..

2014.3.18 [火] バレエ「シンフォニー・イン・3ムーヴメンツ」

「身体が響き合う 音が響き合う 時が響き合う  踊り、音楽、時代の交響曲」という
モダンバレエ3本立てを観に夕方から新国立劇場に出かけた。

最初が、世界初演作品というジェシカ・ラング振付の「暗闇から解き放たれて」、
次は、ベートーヴェンの音楽でハンス・ファン・マーネン振付の「大フーガ」、そして最後が、
ストラヴィンスキーの音楽でバランシン振付の「シンフォニー・イン・スリー・ムーヴメンツ」。
それぞれが独特で、ダンサーの動き・身体能力に感嘆しながら楽しんだ。
私には「大フーガ」が一番楽しめたというか、感嘆符が多かった。

それぞれ25分・30分・25分の短いバレエだが、間にそれぞれ25分の休憩があって、
7時開演で終演は9時10分。 休憩を取らなければ踊れないわね〜と納得。
モダンバレエは、ただ自分の感性任せで楽しむだけだが、でも凄い!

着物で行く予定が、体調的に諦めたのだけが、少し残念。
以前から着物の方の少ない中劇場でのバレエ公演だが、お見かけした着物姿はお1人だけだった。

2014.3.17 [月] 春いっぱいのイタリア料理を堪能

美味しいものを食べたいと思っても、この半年というもの、行く日を取れず気力も足りず、
行かないと忘れ物をしたような落ち着かない気分になる みかわ是山居にだけは行っていたが、
他はすっかりご無沙汰してしまって、自分でもどうなっているんだろうという感じでいた。
1月にこちらパッソアパッソでジビエ・イタリアンを堪能してから、俄に食いしん坊気分が復活。
あちらにもこちらにもと伺いたいと、ムズムズしてきた。
で、まずはこちらでまた食べた〜いと、再度イタリア料理を食べに入れていただいた。

アミューズは一口サイズのフキノトウのフリット。 アンチョビとモッツァレッラチーズ入り。
パクッと一口でなくなってしまうのが、残念で勿体ない気分。
オードブルは、いろいろに調理されたフグに、鰤のカルパッチョ? などで、
緑のミニリーフとの色合いもよく春らしい一皿で、これだけで満足感いっぱい。
次は、山鳥のスープ。 カップの中央にスープをたっぷり含ませたトマトがどんとあって、
周りを菜の花が囲んで、これもまた赤と緑とスープの茶色と、彩も食欲をそそる。
まずはスープを一口、そして野菜とスープを一緒に、更にモッツァレッラチーズを入れて飲み干す。
パスタは、リングイネ。 海藻入りの少し平たいパスタでオマールエビいっぱいのソース。
上にはフェンネルが散らしてあって、これまた春〜!という雰囲気で、ニコニコいただいた。
メインは、豚のひれ肉のソテー、これも文句なし。青森の長谷川自然牧場の「長谷川自然豚」だそう。

まだ食べられるならリゾットでも作りますよとシェフに言われて、お腹一杯だったけれど、
少しならまだ食べられそうで、もう少し食べたいとお願いして少量作っていただいた。(笑)
イカ墨のリゾットで刻んだ菜の花が入っていて、上にはスライスした黒トリュフがタップリ。
我ながら食いしん坊ぶり大食漢ぶりに呆れながら、ホクホクいただいて、お願いしてよかった!
デザートは、生チーズのケーキに苺のアイス。
苺・ラズベリー・ブルーベリーなどなど周りを囲む小型の果物もうれしく、
何より生チーズケーキが、正にチーズそのもの風ながら甘さがあって、確かにケーキだわと納得。
此処での定番になりつつあるハーブティーで締め。
ワインを少しにすれば、まだまだ十分に食べられることが分かった。(爆)

今冬のジビエもいよいよ終わりのようだが、前回伺った時と似通った料理になるので、
私のはジビエというより春らしい料理を組んでくださったので、春いっぱいの気分。
どの皿も春〜!と嬉しく思いながら美味しくいただいたら、食いしん坊にエンジンがかかったみたい。
美味しい料理を食べたい気持ちがモリモリ..
これからまた、美味しい料理を求めての外出が増えそうだわぁ〜

2014.3.14 [金] 地唄舞

知人が地唄舞の発表会にご出演になるので、夜は国立劇場(小劇場)に出かけた。
名取になられた時だったかにも拝見したけれど、今回は私も地唄舞に少し慣れて(笑)、
華やかな印象の日舞と比べ、お座敷舞のしっとりした印象がまた素敵と思いながらの拝見。
今回は前回より長い曲をお一人で舞われて、いい女!ぶりに溜息。 いいわねぇ〜と思う。

発表会と言っても、家元も舞われるし友情出演もあって、夫々の違いも興味深く、
ご出演が早かった知人の舞が終わっても、最後まで地唄舞を楽しく拝見した。
覚えが悪くなったと自覚している今となっては、振りを覚えるのが大変だろうと思うので、
今から習おうとは思わないものの、踊れたらいいでしょうねぇと思った。

*****
紬。 紅花染。 薄青・薄桃色など。 (新田秀次)
染名古屋帯。 青灰色地。 桜柄。
伊賀組紐。 濃淡紫色の菱形に薄緑色入り。 蛸足房。 (松山好成)
臙脂色〜薄牡丹色〜薄桜色の暈し染の帯揚げ。 (五嶋紐「五嶋の彩」)

14/3/20 りこ
いらしていたんですね♪ お会いできず残念でした。


14/3/21 むかし桜
来ていらっしゃるでしょうからお会いできるかしらと楽しみにして、
休憩時間にはロビーを見渡せる椅子に座って珈琲を片手に探したのですが..
気合が足りなかったのか、残念ながら分からず、お会いできませんでした。
大勢見に来ていらっしゃいましたから、難しかったかもしれませんね。
次の機会には是非お会いしたいです。

2014.3.13 [木] 鍼灸治療 のち 能楽鑑賞

昼は千駄木の友人宅での出張鍼灸治療を受けに行った。
昼食を皆と一緒に取りたいと昼の時間に合わせて出かけたが、
夜は雨という予報だったのに昼前にはもう雨が降り出していて、また寒さが戻ってきた感じ。
午前中の治療が終わったところで、皆で近くのフランス料理店に行ってランチ。
蕎麦屋に行こうと出かけたら、この日は休みで急遽フランス料理に変更。
あの辺りは店が多くて選択肢はいくらでもあるし、ランチはとてもリーズナブルでうれしくなる。
友人宅に戻って食後の珈琲を飲みながら暫くおしゃべり。

私は夜に用事があるので、午後イチで鍼灸治療をしてもらった。
先月は古傷が痛む足首・膝の治療をしてもらったら、痛みが出なくなってホクホク気分。
今回は足は少しだけで、言われるままに動いていたら、あれれっと思っているうちに、
全身チェックになって、ビックリ。(笑) 結局、全身診断・治療になった。
ひどかった肩凝りが軽くなった気がするので、これも効果があったのでしょうねぇ。
今回も友人からお土産!をもらって早々に失礼したが、話し足りない気分。(爆)

*****
夜は能楽堂の企画公演・復興と文化で、玄侑宗久氏の講演「文化の力 たとえば〜〜」と、
狂言・大蔵流「福部の神」と、能・喜多流「花月」で、ともに私は初見。

玄侑宗久氏が、着物の上に黒地のまるで丈の長い道行コートのようなものをお召しになって
能舞台に登場されたので、思わず凝視してしまった。
まさかコート着用で舞台には立たれないと思うので、あれは僧衣なのかしらと、
作家であり住職でもある同氏の姿が気にかかった。

狂言「福部の神」は「勤入」の小書つき。
初めに登場する鉢叩は、茶筅を差した笹を肩に、瓢箪と撥を腰に下げていて、
その後の大勢の鉢叩も、やはり茶筅を差した笹を肩に登場して、出立だけでも楽しい。
福部の神に参詣し、勤めを行おうと繰り広げられる踊念仏も楽しい。
笛・小鼓・大鼓・太鼓の囃子方に、地謡も出て、賑やかでめでたさも一杯。
シテ:茂山七五三、アド:あきら、立衆:茂・逸平など多数、地謡:千五郎ほか。
お怪我で暫く休演されていた千五郎さんが地頭で出演されたのもうれしかった。
まだ完治してはないようで、予定されたシテはなされず、七五三さんと交替してのご出演。

能「花月」は、天狗にさらわれた子供と、行方不明の子を探す父親の再会。
作られた当時の流行ものの様々な芸能を見せる趣向で、見せるのが親でなく子供なのが独特。
シテ/花月・香川靖嗣、ワキ/旅僧・宝生閑、アイ/清水寺門前の者・茂山千三郎、
後見・塩津哲生など、地頭・友枝昭世。
囃子方は、一噌幸弘、住駒幸英、柿原崇志。 (太鼓・桜井均は狂言「福部の神」にのみ登場)

*****
訪問着。 黒地。 灰色・薄茶色の花びら?斜め散らし。 (川村久太郎)
袋帯。 唐織。 墨紺地。 流れに桜柄。 (山口弘躬「王朝の庭」)
五嶋紐。 薄藤色の暈し、金色入り。
灰みの空色と肌色の染分けの帯揚げ。 地模様入。
雨コート兼用の対丈の道中着。 西陣織能衣装・籠目模様。

夜は雨が強くなるとの予報に少し迷いながらも、結局めげずに着物で出かけた。
しかも私にしては珍しく、雨なのに縮緬の着物。
風があるとマズイと思いながらも、ガード加工してあるから大丈夫だろうと、予定通りの着用。 
肩裏だけの雨コートに比べ暖かいので、冬の雨コートとしても重宝している対丈コートで防御。
このコートのお陰で冬の雨もあまり気にならなくなったけれど、
風があると裾が反ってしまうのが問題。 内紐をもう1本つけたいと思いながら、手つかずのまま。

2014.3.12 [水] 20世紀のオペラ「死の都」

夜はオペラを観に行く予定だが、その前に全身トリートメントをしてもらいに銀座まで出かけた。
顏と身体と両方で2時間半あれば済むかと思っていたが、結局3時間近く掛かってしまったけれど、
肌にハリが出て、風邪のせいもあり日頃より一層ガチガチだった身体が随分楽になった。
クスリより健康にいい、云わば一種の健康薬だと、1人でニンマリ。

夜の外出まであまり時間がないので慌ただしく買い物をして急いで家に戻ったら、
入口で同じ階の方が着物で外出なさるのにお会いして、うれしいビックリ。
着物姿の私と出会う度に、ご自分も着たいとおっしゃりながら早や数年。
いよいよ着物を着ることになさったようで、着物をお召しの時に初めてお会いした。
帯が心配とのことだったけれど、コートで帯は見えないものの素敵なコート姿に思わずニッコリして、
よくお似合いだわ、これからもお召しくださいね、と称賛の言葉を連ねてしまった。

*****
夜は、エーリヒ・ヴォルフガング・コルンゴルト作曲のオペラ「死の都」を観に行った。
オペラだけは観に行くものの音楽に疎い私はこのオペラの題名も作曲家名も初耳で、
シーズンチケットを取っていなければ多分聴きに行くことはなかっただろうと思う。
カスパー・ホルテン演出のフィンランド国立劇場制作作品をレンタル上演とのことだが、
独特の演出も邪魔にならず却って寓話性を高める感もあり、面白く観ることができて、
予想外の好印象だったのは、音楽によるものなのか演出によるものなのか.. 両方かしらね〜
それにしても20代前半での作曲作品とは、本当に素晴らしい才能だと思う。

指揮:ヤロスラフ・キズリンク、 演出:カスパー・ホルテン、 美術:エス・デブリン、
パウル:トルステン・ケール、 マリエッタ/マリーの声:ミーガン・ミラー、
フランク/フリッツ:アントン・ケレミチェフ、 ブリギッタ:山下牧子、 ほか

*****
江戸小紋・百選柄。 黒地。 (六谷紀久男型・井関義治染)
袋帯。 献上更紗。 生なり薄クリーム地。 (岡文)
伊賀組紐。 薄桃色、中央は臙脂・青鼠色。 4本房。 (松山好成)
紋意匠ちりめんの帯揚げ。 灰紫〜灰青色系。 友禅ぼかし。 蔓ぼかし柄。 (美苑)
山岡古都の銀無地の鼻緒の草履。 パールグレイ色の台。 (長谷川商店)
長い道行コート。 山岡古都の銀無地。 薬墨染。

暖かい日だったので、お洒落コートを着用。
1〜2月の防寒コートから今月は準防寒コート扱いの輪奈ビロードのコートに替っていたが、
お洒落コートはやっぱり楽しい。 草履もコートに合わせた。

2014.3.11 [火] 確定申告終了

どうせしなくてはいけない確定申告なのだから、さっさと済ませればいいのに、
例年通りついつい後回しにしてしまい、背中に火がついた感じで漸く作成して提出。
2月中に済ませてしまおうと毎年思うのに、思うだけで..困ったもの。
必要書類を提出すれば総務がしてくれた勤務時代が懐かしい。

その後、母の処に回って、またいつも通りにマッサージとおしゃべり。
ラジオに合わせ黙祷をしてから出かけたため遅くなったので、いつもより短い訪問になった。
日によって差があるが、トンチンカンぶりに拍車がかかった感じの日で、疲労感が増してしまう。
でもそれだけに、会話が成り立つうちにできるだけ通おうとまた同じことを思う。

2014.3.10 [月] 能(青翔会)

今年度から青翔会と銘打たれた能楽研修発表会の第3回公演に行って来た。
去年の6月の第1回公演に行ったものの、かっちりしすぎの舞台に疲れを感じて2回目はパス。
でも、今回は能楽研修修了発表会というので、もう1度行ってみることにした。

番組は、能・観世流「小鍛冶」、狂言・和泉流「水汲」、舞囃子・金春流「舟弁慶」(前)、
舞囃子・宝生流「岩船」、半能・観世流「石橋−大獅子」。
能のワキ、狂言のシテ、半能の小鼓が修了生で、研修の講師陣や先輩などが助演。
舞囃子は修了生は出ないものの若手が舞った。

能も狂言も動きがある曲だから前回よりは楽しめるだろうと思っていたが、
全体にテンポが速くて、あれよあれよという間にどんどん進んで行って、早い終了に驚いた。
終演後に顔見知りの方が疲れたわねぇ〜と言っていらした通り、今回も..
頑張りはいいのだけれど、余裕がなさすぎというか、間が取れないと言うか..
こういう経験を経ながら成長するのだから仕方ないとは思いながら、もう当分いいかな〜の気分。

*****
訪問着。 松煙染め。 銀古都、段取り。 (古都染人)
袋帯。 平・相良・汕頭・レース刺繍。 黒地金箔。 更紗華文。
伊賀組紐。 銀鼠色、片側に白・薄桃色入り。 (松山好成)
紋意匠ちりめんの帯揚げ。 友禅ぼかし。 蔓ぼかし柄。 灰紫〜灰青色系。 (美苑) (お初)
山岡古都の銀無地の鼻緒の草履。 パールグレイ色の台。 (長谷川商店)

終演後に能楽堂の出入り口の階段を下りかけた時に後ろから急に声を掛けられビックリ。
知らない方にコートの中の着物についていろいろ聞かれてまたビックリ。
私の着ていたのは訪問着だけど、同じような銀無地なら珍しくないとお話したら、
何処に行けばあるか、銀座で扱っている店があれば教えてほしい、などなど。
着物でなく洋服の方だったけれど、着物ファンを1人増やせたかしら?

2014.3.8 [土] 能・普及公演

今週2度目の能楽堂通いだが、今回は狂言・能のどちらも観たことのある曲で、
狂言・大蔵流「鎌腹」と、能・宝生流「葛城」。
解説・能楽あんないは、説明者が大学教授のためもあってか少し学術的?で、
夜来る女神−「葛城」と苦しむ神の説話 というのだった。
能「葛城」は、後シテの葛城の神(女神)が、いつもながら華やかで綺麗。

*****
江戸小紋・極極角通し。 墨色? 1つ紋入り。 (砂川健一)
刺繍名古屋帯。 銀灰色の市松地。 四角い刺繍の組み合せ。 (竹内功)
伊賀組紐。 薄桃色、中央は臙脂・青鼠色。 4本房。 (松山好成)
灰みの空色と肌色の染分けの帯揚げ。 地に模様入。
藤・金・白色の五嶋紐の鼻緒の草履。 銀色の台。

*****
風邪気味なので健康講座は欠席することにして、終演後は日本橋に寄り道。

水曜の夜に寒気がしたと思ったら、木曜に目が覚めた時から明らかに風邪の兆候。
金曜には時折激しいクシャミが出て、はずみでギックリ腰になりかねないと心配になったので、
中国整体に行って1時間あまりマッサージで硬い身体をほぐしてもらった。
帰りには今冬初めてのカキフライを食べて元気付け。
家で揚げ物をすると油の後始末に困るので、もう何年も揚げていなくて、
たかがカキフライではあるけれど、冬のうちに1度は食べたいと思っていたから大満足。
美味しくいただいてホッコリ。 でも風邪はそう簡単にはよくならないみたい。

2014.3.5 [水] 「法師ヶ母」と「船橋」

今月の能楽堂の最初の定例公演は狂言・能とも初見の曲が重なったので楽しみに出かけたが、
まず最寄駅前のレストランで少しタップリした昼食を取ってから行ったら、何ということ、
食後1時間半から2時間くらいの時間帯に睡魔に襲われてしまい、お能は居眠り付き。(涙)
必死に起きていようとするのに、気づくと瞼がくっついてしまっていて、暫く眠気との闘い。
どうにか話についていけたし、見どころは多分観られたとは思うものの、
昼食の取り方は要注意だと痛感し、食いしん坊な自分を叱る。(大汗)

狂言・大蔵流「法師ヶ母」は、酔って帰って酒の勢いで妻に離縁を言い渡し追い出した夫が、
酔いが醒めてから後悔して、物狂いになって妻を探し回る話で、男の物狂いが珍しい。
法師ヶ母とはどういう人かと思ったら、法師(=子供)の母つまり妻のことだった。
酔って千鳥足での登場から自分勝手な酔っ払いぶり、後悔しての物狂いと、見どころ沢山。
夫が笹を持って登場する後半は、能仕立てだそうで物狂能の雰囲気。
妻と出会って前言を取消して一緒に帰るので、楽しく笑いながらホッとした気分。
囃子方・地謡もついて、賑やかに楽しく終わるし、もう少し上演されてもいいと思う。
シテ・山本東次郎、アド・泰太郎、地謡・則俊など。 囃子方(笛・大鼓・小鼓)は能と同じ。

能・観世流「船橋」は、川を隔てて住む恋仲の男女が、仲を双方の親に許されないままに、
船橋で逢瀬を重ねていたが、親が橋板を外してしまったのを知らずに男が橋から落ちて死ぬ。
それを悲しんだ女も橋から落ちて死んでしまい、両方の親は悲嘆にくれる。
死んだ男は恋の妄執で地獄に落ち責苦を受けていたが、山伏たちの法味功力で成仏するという話。
後シテの男の霊の面が独特と思ったら、淡男という面だそう。
能面にもいろいろあると思うばかり。

*****
紬訪問着。 大島紬地。 染色純泥染。 黒地。 箔散らし柄。
袋帯。 白銀引箔。 蘇州平刺繍の唐子人形。
伊賀組紐。 灰紫 紫・小豆色入り。 撚り房。 (松山好成)
丹後ちりめん紬の帯揚げ。 京友禅。 灰藤色、白・灰・肌色入り。 (京姉小路作)
雨コート兼用の対丈コート。 西陣織能衣装・籠目模様。 深緑色のショール。

一日中雨らしいので少し迷ったものの、こういう時の大島紬だと大島紬地の訪問着を着た。
帰りに日本橋で甘味を食べた時に、若いお運びの方に帯を褒められて予期せぬことに少しビックリ。
着物に関心を以ってくだされば、いずれ着てくださることもあろうかと期待。

2014.3.4 [火] 鳳凰祭三月大歌舞伎

前日に続いての歌舞伎見物で、この日は歌舞伎座の鳳凰祭三月大歌舞伎を昼・夜通しで見物。
通し狂言でなく昼夜とも見取りなのに、ドジが重なって想定外の通し見物。(涙)
元々は福助の歌右衛門襲名披露公演の筈だったから、豪華な出演者に祝祭気分溢れる出し物。
そのためか、それなあに?の気分のした鳳凰祭という新しい冠を付けての興行。(笑)
昼の部は、「壽曽我対面」、「身替座禅」、「封印切」、「二人藤娘」で、
夜の部が、「加賀鳶」、「勧進帳」、「日本振袖始」。
見ながら、どれが披露公演の出し物なのか延期による変更はどれなのかなどと思ってしまう。(爆)

昼夜ともに気持ちよく歌舞伎を堪能したからか、11時から夜9時過ぎまで、
心配した腰痛も出ずに楽しく見物できて、歌舞伎の楽しさを再認識。
こういう舞台ばかりなら文句なしだわねぇ〜と、このところ少し落ち気味だった歌舞伎熱が上がった。
終演後によかったですね〜と知らない方から声をかけられるという久しぶりの体験つき。
久しぶりと言えば、玉三郎が久しぶりの歌舞伎座出演。 相変わらず綺麗で凄い。
 と書いたものの、12月にお軽で観たわぁと思い出す。 呆けが始まった?(汗)

まず「壽曽我対面」と「身替座禅」で、まるで正月公演みたいに賀の気分一杯になった。
でも「壽曽我対面」のさかづき事のあたりから少し退屈気味になってしまったのが..
梅玉の工藤祐経、橋之助・孝太郎の五郎・十郎に、魁春の舞鶴、芝雀の大磯の虎など。
児太郎が化粧坂少将なのは、児太郎→福助の披露の予定だったのでしょうかね〜
あと、歌六、松江、歌昇、梅丸など。
「身替座禅」は、菊五郎の右京に吉右衛門の奥方玉の井で、又五郎が太郎冠者。
あと、侍女小枝・千枝は尾上右近と壱太郎。
菊五郎の右京は好きだし、吉右衛門も釣女のような化粧でなかったのがうれしかった。
「封印切」は藤十郎の忠兵衛に扇雀の梅川。
それに、翫雀の八右衛門、我當の治右衛門に秀太郎のおえんなど。
玉三郎と七之助の「二人藤娘」は、いつもと少し違う書割が落ち着いた華やかさで、
2人の息も合って(無論、七之助が玉三郎に合わせているのだろうが)藤の精の雰囲気一杯。
短めの踊りだが、幻想的な華やかさが楽しい。

夜の始めは「盲長屋梅加賀鳶」の本郷木戸前勢揃いより赤門捕物まで。
幸四郎が天神町梅吉と道玄の2役で、格好いい鳶頭を勤めた直後に、悪役の按摩道玄を勤める。
勢揃いの後あっという間にお茶の水になって、幸四郎が白塗りの鳶頭から汚い坊主に早替わり。
幸四郎の按摩って..と今まで思っていたが、あれっ、いいかも..と思った。
梅玉の日蔭町松蔵、秀太郎の女按摩お兼で、鳶に役者も勢揃い。

「勧進帳」は吉右衛門の弁慶に菊五郎の富樫で、昼の部と同じ松羽目ものでの共演。
尤も、昼は狂言、夜はお能の歌舞伎化だから、同じと言っても少し違うかも..
藤十郎の義経に、東蔵・歌六・又五郎・扇雀の四天王。
弁慶は好みとしては仁左衛門の方が好きだが、吉右衛門の弁慶も無論文句なし。
いい「勧進帳」だと思いながら見物。 上を仰ぐ菊五郎の泣きが軽めなのもよかった。

「日本振袖始」は「大蛇退治」だけで、玉三郎の岩長姫実は八岐大蛇。
玉三郎好みらしいすっきりした舞台美術で、玉三郎を楽しんだ。
あと、勘九郎の素戔嗚尊に、米吉の稲田姫。

*****
結城紬。 無地。 灰藤色。 (奥順はたおり娘)
染名古屋帯。 京友禅。 桑染。 木蓮。 (山之内)
伊賀組紐。 黄緑色に、緑・茶色入り。 (松山好成)
丹後ちりめん紬の帯揚げ。 京友禅。 灰薄緑色と灰茶色の染分け、中央は白茶。 (雪華作)
生成り他の薄色の五嶋紐の鼻緒の草履。 パールパープルの台。

2014.3.3 [月] 桃の節句に歌舞伎見物

桃の節句、雛祭り。  雛人形を飾りたいと毎年思いながら、久しく飾れないままでいる。
人形をしまった大きな箱の上げ下ろしが大変になってしまって、飾るのも1人では難しくなった。
このまま飾れないままになるのは悲しいから、何とかしたいと毎年同じことを思うものの..
だからというわけではないが、昼からの歌舞伎公演を見物に国立劇場へ出かけた。 今日が初日。
先週の暖かさはないが、前庭の梅の花が見頃で、春を感じながら劇場に入った。

「菅原伝授手習鑑」の「車引」と、通称「切られお富」の「處女翫浮名横櫛」。
「車引」で、紅白梅の下がった吉田社頭に、春気分が増す。
萬太郎と隼人の若手の従兄弟同士で梅王丸と桜丸が若々しさ一杯。
叔父(親)の錦之介が松王丸、人の良い印象の秀調の時平はおどろおどろしさが薄い。(笑)

時蔵が初役で「切られお富」を勤める「處女翫浮名横櫛 むすめごのみうきなのよこぐし」は、
「切られ与三」で有名な「与話情浮名横櫛」を踏まえた黙阿弥の作。
数年前の旧歌舞伎座で福助のお富で上演されていて、記憶にある場面もいろいろあったが、
「切られ与三」では与三郎もお富も印象的だが、この「切られお富」では与三郎は影が薄い感じで、
お富1人が目立つのと、与三郎より蝙蝠の安蔵の方が印象に残りそう。
時蔵のお富のほかは、与三郎を錦之介、蝙蝠安を彌十郎、など。

家で雛祭らしいことはしないので、せめてお昼は劇場の売店で求めたちらし寿司。(笑)

*****
江戸小紋・梨の切口。 蘇芳色。 (小宮康孝)
袋帯。 素描き友禅染め。 白金地。 白鷺・濃淡墨色の葦。 (三浦逸鬼 「白鷺」)
五嶋紐。 薄い青磁色。 片方に臙脂入り。
草木染(刈安?)の帯揚げ。 渋い薄山吹色。 (Kinami)
金・白色の五嶋紐の鼻緒の草履。 薄金色の台。
道中着。 輪奈ビロード地。 黒色。 斜め模様。 白地・濃淡赤茶色のカシミール刺繍ショール。

3月に入ったし、少し暖かい日だったので、春らしく少し軽めのコートを今年初めて着用。
でも帯は、冬の雰囲気のもの。(笑)  自分でも、チグハグねぇ〜と思う。

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