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2014.4.30 [水] 4月末日 |
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4月末。 今年も3分の1が終わり、あと残り3分の2。 8ヵ月だけ。
そう思うと、日の経つ速さを今更のように認識する。
今年は体調も大分よく、珍しく遠出したりしていたら、ここにきて俄かに不調。
久しぶりに眩暈で動けない日が続いてしまった。 動き過ぎで疲れが溜まったのかしら?
22日〜24日を眩暈で何もできないまま過ごしてしまったけれど、25日は鍼治療に出かけ、
26日(土)は頑張って昼からの能楽堂特別公演に出かけ夜の健康講座にも出席できたから、
これで復活!と思ったのに、一旦狂った体調はなかなかスンナリとは戻らないらしい。
27日(日)はまだ1日まるまるダウンで、今年初の落語をパス。
出演者もいいし、落語3話も浪曲も講談も期待していた寄席を諦める羽目になった。
その後もダウン状態のまま。(涙)
29日(火)は自分を叱咤して(苦笑)どうにか母の処に行き、亀戸天神の藤も見てきたが、
あとは殆ど何もできずに、動けない自分に家でただただウンザリするばかり..
明日からの5月は、GW後半だけは特に予定なしにしたものの、他の日はほぼ連日の観劇予定。
最後の週には、また小旅行の予定があるし..
どうにか体調を回復して、出かけたいと思っているけれど.. 体調に不安を抱えたまま。
6月は予定を減らすから、頑張りなさいよ〜 と自分を叱咤激励中。(爆) |
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2014.4.26 [土] 松尾芭蕉の見た風景 |
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国立能楽堂の今月の特別公演は、芭蕉が親しんだ能2曲の上演だそうで、
開演がいつもより1時間早い12時正午だから、食事に悩んで控えめのブランチを取って出かけた。
終演が1時間遅くなっても5時前だし、いつもの1時開演の方がありがたいのだけど、
出演者のご都合なのでしょうかねぇ。
番組は、能・観世流「遊行柳」、狂言・和泉流「歌争」、能・宝生流「鵜飼」で、狂言を挟んでお能2曲。
期待の「遊行柳」は、初めて観るのだし、シテが梅若玄祥さんだし、否応なく期待が高まり、
昼食を下手に取ると居眠りが心配だと気を付けたのに、見事に居眠り付きになってしまった。(涙)
悔しいやらお腹も空くやらで、休憩時間に食堂でワッフル・珈琲セットを食べたけれど、
あとの狂言もお能もしっかり観られたから、何だったのか?
いらしていた知り合いも1人ならず、やはり期待の「遊行柳」で居眠りしてしまったようで、
暖かい見所に身体が慣れるまでが問題なのかもしれないと思ったり..
狂言の「歌争」は大蔵流の「土筆 つくづくし」だと知って、そのつもりで観ていたら、
冒頭から違ってビックリ。
前に見たのは、大蔵流でもどちらの家だったか記憶がないが、でも、お互い様という感じで、
もっと和やかな印象だったから、流によって(多分家によっても)違うものなのねぇ〜と思った。
今までは眠くなりがちだった「鵜飼」が、しっかり覚醒して観られたので、
観損なったりしていた箇所も分かって楽しめて、「遊行柳」よりこちらの方が印象的だった。
面は、「遊行柳」の前シテ/老人が三光尉、後シテ/柳の精が皺尉で、
「鵜飼」の前シテ/鵜使の老人は朝倉尉、後シテ/閻魔大王が小べし見。
尉面が3面だったが、尉面の違いが分かり難くて、あれもこれも思ったのと違っていた。
「遊行柳」で居眠りしてしまったのは前の席の居眠りに誘われた感もある。
隣席の友人?と話していらした背の高めの年輩男性が、始まった途端に居眠りを始めて、
頭を前後に振り続けるもので、視界に入りっぱなしの動く頭を押さえたいと思ったほど。(苦笑)
邪魔な動きにウンザリして目をつむったのが悪かったのか、それからは気づくと目をつむっていて、
自分が悪いとはいえ、前の席の方に不満たらたら。
それに隣席の男の方の大きく広げた足も邪魔で、席の位置だけでなく、
回りの方による運不運もあるわね〜と思った日だった。
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江戸小紋・お召十。 白山紬。 茄子紺色。 (小林義一染・六谷泰英型)
袋帯。 灰色地。 水辺の柳に鳥。 (津村、川島睦郎・美の世界〜四季を謳う〜「流水柳鳥文」)
五嶋紐。 光沢のある茶色(朱色?)の暈し。
緑・薄青・薄緑・生成りの染分けの帯揚げ。 (和想庵)
薄水色のエナメル加工の台の草履。 紬地の鼻緒。
道中着。 奄美泥染。 黄緑色・緑色など多色のグラデーション。 (赤塚次男)
能「遊行柳」に因んで柳の柄の帯を締めたら、お会いした方にお洒落〜と褒めていただきニコリ。 |
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2014.4.25 [金] 鍼治療 のち つつじ見物 |
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火曜の朝、起きた時から軽い眩暈がしたものの、近くに買い物に行ったのが悪かったらしく、
帰って来て動くのは辛いけれど横になるのは躊躇して椅子に座ったら、もう動けないままに、
気づいたら何時間か何もせずに経ってしまっていた。(涙) 結局3日間も沈没状態。
母の処にも行けず、当然ながら他の心づもりの外出もダメで、木曜の健康講座も欠席。
でも少しよくなったので、約束していた友人宅での出張鍼灸治療院に出かけた。
またもドジで、隣の駅で降りてしまい、地上に出てから、あらっ出口を間違えたと早合点。
別の出口まで行ってから漸く駅が違ったことに気づいて、慌ててまた一駅だけ電車に乗る。
時間があれば一駅ぐらい歩くのだけど、一緒に昼食を取ることになっているのに遅刻は必至だから、
待たせるのは少しでも短くしなければ申し訳ない。
携帯電話を持たない私のために友人1人が駅の地上出口で待っていてくれたお蔭で、
無事に皆と合流。 手数をかけてしまったが、ありがたいことと感謝。
偶然?前回と同じ顔ぶれで、今回はイタリア料理店。 私たちは一番安いパスタランチ。(笑)
サラダにケーキと飲み物がついて、消費税を入れると千円ちょっとという信じられない値段。
時間によっては混んで入れなかったりはしても、選択肢の多い所はいいわね〜と思う。
めまいと肩凝りと、どちらが先かは分からないけれど、気づいたら酷い肩凝りだったが、
鍼治療のお陰か肩凝りは大分軽くなったのでホッとして、その後は、お茶を飲みながら暫くお喋り。
それから治療中の人や部屋の主をおいて、友人と2人で根津神社のつつじを見に行った。
花は少し盛りを過ぎた頃かという様子だが、まだまだ十分に見頃。
いろいろな色合いの、花の形もさまざまなつつじに、品種改良に感心しながら(爆)見て回った。
混んでいる昼間と違い閉苑近い夕方は見物人も少なくなって、見易くてうれしかった。
亀戸天神の藤も盛りみたいだけれど、見頃の間に行けるかしら? |
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2014.4.21 [月] 困った癖 |
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午後、8ヵ月ぶりに歯医者で検診してもらい、少しあった歯石も取ってもらった。
歯磨きは綺麗にできていて問題ないが、歯周病が進んでいて進行を止めるのは至難らしい。
歯茎の内側は噛み締めでできる凸凹でいっぱいとか.. う〜ん..
目下のところ噛み締める癖が一番の問題らしく、しないように気を付けられ」ないか、
また、歯磨きは現行の朝食後と就寝前だけでなくて毎食後にできないか、とのこと。
着物での外出が多いから、着物を汚すと後の手入れが面倒だと思うし、
狭い化粧室で洗面台を占領して歯磨きをしている方に、感心しながら傍迷惑な思いもあって、
外出先での歯磨きは実行できないでいる。
このままでは奥の歯はそのうちに入れ歯かブリッジにしなければならなくなるらしい。(涙)
丈夫な歯の人は歯周病になり易いと新聞記事にあったけれど、私もその口らしい。
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気が重いまま、トリートメントをしてもらいに銀座に出た。
メンバーカードやチケットなどは一括してバッグに入れた筈が..無い。
連日のドジだわね〜と、ますます気が滅入った。 これが年取った証拠なのかしらね〜
つもりでなく、無意識にするのではなく、1つずつ確認していかないとダメな歳になったらしい。
それに、先週の月曜日に中国整体に行って1時間のマッサージを受けて身体が楽になったのに、
1週間後の今日は、またガチガチ。 なんでこんなに身体が固いのやら..
トリートメントはボディとファイシャルとで2時間半余。
それなりにスッキリしたものの、気の重さまでは軽くしてはくれない。
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その前に、「トーベ・ヤンソン生誕100周年記念 MOOMIN! ムーミン展」@松屋。
知らないキャラクターも居て、知っているようで知らないことに気づきながら、楽しく見て回った。
観客は女性・子供が多かったが、カップルの他、男性お一人の方もいらした。
トリートメント後は、また松屋に戻り、レストラン街の田中屋の旬の田中屋膳で夕食。
カツオのお造り、筍の若竹煮、春野菜の天ぷらなど、季節感があって楽しいし、
〆の蕎麦まで美味しくいただけて、DMはがきでワンドリンクサービスなのもうれしかった。
少し気分がよくなって、帰宅。 |
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2014.4.20 [日] 組踊「大川敵討 おおかわてぃちうち」 |
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国立劇場おきなわ開場十周年記念で組踊「大川敵討」の通し上演があったので午後から観て来た。
昨日と今日の2回だけの公演のためもあるのか、今日の国立劇場(小劇場)の客席はほぼ満席。
人間国宝らの監修・指導による中堅・若手を中心とした上演だそう。
男役・女役・若者役により、台詞回し・動きが違うので、あれっどういうこと?と最初は思ったが、
そのうちに役によっての違いらしいと分かって来て、興味深く観ていた。
漢字だけでなくカナ書きにも仮名が振ってあるのに、耳に聞こえてくるのはルビとは異なる音。
こゆきさんの沖縄便り?というか日記で垣間見る沖縄の独特さを言葉の面でも改めて実感。
この組踊は、以前観た踊りの要素の強い組踊より舞踊劇の印象が強くて、
一口に組踊と言っても、いろいろなのがあるのかしら?と思った。
組踊の前に、祝儀舞踊という琉球舞踊があって、前回にも観た筈だけれど覚えていないし、
人間国宝・重鎮の宮城能鳳・嘉手刈林一の両氏が踊られるので、これも楽しみにしていたのに、
不運が重なって、って要は私の不注意やら何やらで、観損なう羽目になった。(涙)
まず開演時間を間違えていたこと、
そのために時間が十分には無いのだから、用意していたものをそのまま着ればいいのに、
着る段になって、沖縄の組踊だから南風原の花織の帯を締めたいと慌てて捜しまわったこと、
結局見つけられず(涙)、何をやっているのやらと自分に呆れていたら、まだまだドジは続いて、
雨が心配で雨コート兼用の塵除けを着たら、裾から着物が覗く。
初期に作ったコートは短めの着丈に合わせたが、最近は何故か着丈が長くなったもので、
大慌てで、着物の丈を短く調整する羽目になって..と次々にドジの連続。
更に、エレベーター・電車も間が悪く待ち時間ばかりで、遅くなってしまった上に、
少し遅れて劇場に到着して座ろうとしたら、私の席に間違って座っている方がいらして..
数分の短い舞踊だから、座れた時には、両氏が踊り終えて退場なさるところだった。
こんな日もあるのね〜と思うものの、こんな不運が一体どれだけ続くのかと思った悲しさ。
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帰りに日本橋に寄って、東日本伝統工芸展@三越を見て回った。
関東・甲信越・東北・北海道在住の作家による作品で、あぁいいわねぇ〜と思うものが
あちらこちらにあって、眼福なひとときを過ごし、帰りには1階正面入り口近くで、
新しいバッグ・包装紙の柄にもなった森口邦彦氏の着物を再度拝見。
京都展@高島屋も覗き、少し買い物をし、催事場のイートインで夕食を済ませ、
イイダのイートインもあったので珈琲とケーキ・ラムロック。
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小紋。 墨流し染。 灰藤色に薄墨・薄茶色等。
染名古屋帯。 塩瀬。 茶紫色地。 円の中に多少意匠化した藤文。 (染の北川)
伊賀組紐。 灰紫色、片側に薄黄緑・白色入り。 撚り房。 (松山好成)
紋意匠ちりめんの帯揚げ。 友禅ぼかし。 灰緑色〜灰茶系。 蔓ぼかし柄入り。 (美苑)
藤・金・白色の五嶋紐の鼻緒の草履。 銀色の台。
雨コート兼用塵除け。 西陣お召し。 緑・薄茶色の吉野格子。 |
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2014.4.19 [土] モダンバレエに魅入る |
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夜、芸術監督デヴィッド・ビントレー振付のモダンバレエ2曲を観に新国立劇場へ出かけた。
初めの「ファスター」は、ビントレー振付のバレエのためにマシュー・ハインドソンが曲を作り、
指揮者のポール・マーフィーとの3人で、ロンドン五輪開催を祝して作り上げたのだそうだが、
さまざまな競技を思わせる振りの連続で、知らずに観ていても力強さを感じた。
元々は五輪のモットー「ファスター、ハイアー、ストロンガー」に因んでいると後で知って、
ああ、やっぱり..と納得。 会報くらい読んで行けばいいのにと少し反省も..(苦笑)
次の「カルミナ・ブラーナ」は、カール・オルフ作曲の音楽に振付けたもの。
合唱・ソロなど圧倒的な声に乗せてのバレエ。
前回の印象が残っている部分と忘れていた部分とがあったが、今回も強烈な印象。
終了後の拍手もすごく、長いカーテンコールが続いた。
昨日に続いて、満足感一杯で、満腹とでも云うような満ち足りた気分。
いい舞台を観られた幸福感を味わった。
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違う着物・帯を着用のつもりだったのに、気力不足で草履とコート以外は昨日と同じ。(汗)
草履は、訪問着用の白色の皮シコロ織の鼻緒に薄いパ−プルシルバーの台の草履。
コートは、透かし織の単衣コート。 薄緑色・薄黄緑色。
メトロの乗換駅で見知らぬ方から突然、素敵なお召し物ですねとお声を掛けていただき、ビックリ。
本当に、着物ならではの経験だと、お声を掛けていただく度に思う。
できれば、これをきっかけに着物を着てみようという気持ちになっていただけたらと願うけれど.. |
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2014.4.18 [金] 能「海士」に魅入る |
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夜は、国立能楽堂の定例公演を観に出かけた。
番組は、狂言・和泉流「酢薑 すはじかみ」と、能・観世流「海士 あま」。
何度か観ている「酢薑」の他愛無い秀句争いを、笑いながら気軽に楽しむ。
要は駄洒落・語呂合わせの類で、互いに言いあって共に笑い合う言葉遊びの趣きだから、
観ていて楽しめるかどうかは狂言師の技にかかっていそう。
シテ/酢売り:三宅右近、アド/薑売り:石田幸雄。
能「海士」は、小書「懐中之舞」つき。
前場が長いが、龍神に奪われた宝玉を龍宮から取り戻してくる[玉ノ段]が観応え・聴き応えがあり、
後場は小書「懐中之舞」により、龍女の[早舞]もあって、飽きない。
終わった時にはいいお能を観た喜びと、息を凝らして観ていたので疲れた〜気分も..(笑)
子方の謡が多いが、6歳か7歳でしっかり謡うのに、お能の家の子の素晴らしさにまたも感心。
シテ:浅見真州、子方/房前大臣:谷本悠太朗、ワキ/房前の従者:福王茂十郎、
アイ/浦人:高澤祐介、後見:清水寛二ほか、地頭:浅井文義、など。
囃子方は、松田弘之、観世新九郎、河村大、観世元伯。
面は、前シテ/海士が深井、後シテ/龍女が泥眼。
帰りにお会いした方と、いいお能だったわね〜 堪能したわね〜 でも疲れたわね〜と異口同音。
おひとりが、堪能したから明日は静かに余韻に浸っていましょうと言っていらして、
同感の気分ではあるものの、私は明日も予定があるから..
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紬訪問着。 白山紬。 オフホワイト地。 波文。
袋帯。 経箔緯駒箔。 青磁レインボー系。 格天図・流水部分手刺繍入り。 (お初)
五嶋紐。 薄緑色に金色の変わり菱形つなぎ。
紋意匠ちりめんの帯揚げ。 友禅ぼかし。 灰緑〜灰茶色。 蔓ぼかし柄入り。 (美苑)
ラバーソール台の草履。 濃深緑色の皮の天・鼻緒。 (菱屋のカレンブロッソの カフェ草履)
雨コート兼用の塵除け。 大島紬。 黒色。
雨になりそうな予報だったが、雨に強そうな白山紬だから平気だろうと着用。
お能に合わせ、波文の着物に、龍宮ならば能楽堂でもキラキラした帯でもいいかと下したが、
後シテ/龍女の袴が色合いは違うけれどキラキラしていて、ちょっとうれしくなった。 |
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2014.4.18 [金] 名残のしらうお |
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夜は予定があるが真っ直ぐ帰ってくれば間に合うだろうと、てんぷらランチ@みかわ是山居。
今月は満席で入れない日が続いて、今春最後のしらうおを食べ損なうかと少し焦っていたが、
漸く今日は入れてホッ。(笑) 昼のお決まりランチに当然しらうおを追加。(爆)
で、魚は、海老、海老の頭、鱚、煽り烏賊、しらうお、めごち、穴子。
最初の向付の一品が糸のように細いもずくで、おおっ!と思って聞いたら、新潟産だそう。
この時期にだけ出るので、私にとっては季節を感じるもずくだが、こんなに細いのは初めて。
生もずくがある時だけで、例年の宮崎や天草など九州産が入らず新潟産が入ったのだとか..
お椀は、今月も蕪蒸し。 途中の箸休めの野菜はタラの芽で、これも季節感一杯。
野菜はアスパラに椎茸を選択。
最後のかき揚げはいつも通りの天丼にしたが、いつも通りでなかったのがかき揚げ。
いつもの小柱でなく、私のは才巻海老。 滅多に食べられない海老のかき揚げ天丼が少しうれしい。 |
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2014.4.17 [木] 見巧者 |
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午後、渡辺保氏が講師を務める演劇講座「六世中村歌右衛門を語る」を聞きに行った。
早大演劇博物館で行われている「中村歌右衛門展」にあわせての無料講座。
講座の前にまず演劇博物館に行って、歌右衛門展と他の展示も合わせて見た。
歌右衛門展自体は1部屋だけでの展示だし、3年前に行った時にも見たと思う筥迫があったり..
家族写真を含めた写真が多い感じだった。 ざっと見てから会場の小講堂へ行ったら超満員。
どうにか席を見つけて座れたが、その後も観客が増えて、多数の補助席が後ろに前に出された。
立たせておくのは申し訳ないと、博物館側・講師の心遣いが優しい。
聞き手の児玉竜一氏の質問・問いかけに答える渡辺氏の話は、話し上手もあり楽しかった。
芸風も違いライバル視された歌右衛門と梅幸は、戦後の歌舞伎それも特に女形苦難の時代を
共に過ごした戦友だったというのが、印象的。
何より心に残ったのが、芝居・歌舞伎のためには役者は当然だが観客も大事で、
綺麗というだけで喜んだり、よくない舞台に満足するようではダメで、
氏は見巧者という言葉は使わなかったけれど、要は観客が見巧者にならないといけないのに、
今ここが危機的状況にあるという件で、観客の一人として、耳が痛くもあり、納得もした。
でも見巧者になるのは難しい。
以前、謡・仕舞・三味線・長唄..等々の習い事をする方が多かった頃は、自然に目も耳も肥えて、
芸に厳しい客も多かっただろうけれど、今は.. 感性の問題だけではないし..
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紬。 紅花染。 薄青・薄桃色。 (新田秀次)
袋帯。 金彩摺り友禅。 引箔。 渋い灰銀色。 摺り金彩格子。
伊賀組紐。 白色、片側は黒色。 (松山好成)
濃淡青色の染め分けの帯揚げ。 (薄色の方を出す。)
レトロ?な花柄の鼻緒の草履。 墨色の台。 (金鷲)
友禅大型バッグ。 灰紫色。 葡萄唐草模様。 (岡重 OKAJIMA)
単衣の道中着。 透かし織。 薄緑色・薄黄緑色。
殆ど履いていない草履の底が、痛んでいるというか劣化した感じで、いつまで履けるやら..
黒地に赤い桜柄の鼻緒の桜の時期専用にしている草履ほどではないが、
ともに着始めた頃に求めて、でもあまり履かずに置いていたから、悪かったのだろうと思うけれど.. |
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2014.4.15 [火] 真央ちゃんの軌跡展 |
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「感動をありがとう!! Smile 浅田真央23年の軌跡展」@高島屋。
先週、混んでいたので先に食事したら少しは空くだろうと思ったのが失敗で、
お腹一杯になったらケロッと忘れて地下に降りてから気づいたものの、気力不足で先送り。
で、見てきましたよ〜 でも午後も夕方も混雑は変わらない感じ。(笑)
夕方からも仕事帰りに寄る人が多いようで、終日混んでいるらしい。
写真パネルに合わせ、衣装とメダルが展示してあって、様々に変化のある衣装も素晴らしい。
真央ちゃんの等身大パネルの横で撮影できるので、コーナーは順番待ちの人が多数。
女性が多かったけれど、若い男性だけでなく年配のおじさんも..
TVなし生活が続いているため、ソチでのフリーの演技を会場のビデオで初めて見て感動。
「自分を信じて 悔いの無いように」と送り出すコーチに、「行ってきます」と応えて
リンクに出る真央ちゃん。 ここでもうジ〜ン。 終わった時には拍手なさる方も何人かいらした。
お薦めですよ〜 無料だし..と誰にともなく.. って、本当は伝言の気分。(爆)
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今日のもう1つの用件は、コンタクトレンズの購入。
先月、片方のレンズをウッカリ流してしまって、古いレンズで代用していたのを、
とっくに替え時は過ぎているからと両方のレンズを買ったが、スンナリ受け取れてうれしくなった。
今まで、度が強いので在庫がないと言われて再度取りに行くことが多かったのが、一度で済んだ。
今回は初めての店だったけれど、これからはこの店に行くことにしようと思う。
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近為で夕食。 このところ門仲の店に行かれなかったので、大丸のレストランまで食べに行った。
帰りにもう1度「真央展」を見て、叶匠寿庵のあんみつをデザートにペロリ。
帰宅後、ふっと体重計に乗って愕然。 一時戻りつつあった体重がまた増加している。
食事と、特に甘味・お菓子の食べ過ぎだと、強く反省。 |
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2014.4.13 [日] 京都旅行の備忘録 その2 |
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3日目: 哲学の道 → 法然院 春の特別公開 → 銀閣 春の特別公開 → 詩仙堂 →
曼殊院 → 修学院離宮 参観 → 高瀬川沿いの桜 三条から四条まで →
祇園白川宵桜ライトアップ → 青蓮院 夜の特別拝観 → 二条城ライトアップ
年に春と秋の各1週間しか公開されない法然院を初めて拝観。 銀閣の東求堂にも入れ、
詩仙堂では暫く相客が居ず、独り占め状態でゆったりできて、うれしい驚き!つき。(笑)
曼殊院でも今回が最後の公開という不動や阿弥陀如来坐像などもゆっくりじっくり拝見できたし、
修学院を参観できた幸せもあって、充実した一日になった。
帰りの混雑したバスで私より大分ご高齢の方に席をお譲りして途中下車した結果、
木屋町通の高瀬川沿いを見頃の桜を愛でながら歩くことができて、まるで褒美をもらった気分。
そんなこんなで、この日は、哲学の道、法然院→銀閣、詩仙堂→曼殊院→修学院 を歩き、
修学院の参観では高低差のある庭園を歩き、さらに夜は桜を愛でて、一日中歩いて回った。
哲学の道は桜が満開で観光客が多かったが、法然院近くになると人が少なくなって落ち着いたし、
夕方から夜までは存分に夜桜、それも多くの所で満開の見ごろの桜!を楽しめた。
庭園・建物・宝物に桜までも満喫できて、うれしい日になったのは、心がけがよかった?(爆)
ホテル近くの和食の店その3は居酒屋風だった。
4日目: 京都御所 参観 → 京都府庁旧本館 旧知事室、中庭の桜 等 →
野村美術館 大田垣蓮月尼展 → 都をどり@祇園甲部歌舞練場 → 円山公園
御所の参観は修学院より少し短めの約1時間で、興味深く拝見した後、京都府庁旧本館に行く。
外観・旧知事室等の室内を拝見し、枝垂桜が多くて桜の庭!の趣きの中庭で暫し憩う。
府庁旧本館に向かう頃から、急に脚が重く痛くなってきて自分でも驚いたが、
薦められた野村美術館で見ているうちに脚を動かすのも辛くなったので、以降の予定は変更。
2日目に自転車で走り回った疲れが遅まきながら出て来たらしい。 それにしても急に..
都をどりを見ることにしたが、舞妓・芸妓の人数が多くて華やかさ一杯。 花街の大きさを実感。
北野をどりだけでなく、両方見てよかったと思う。
遅い昼食は尾張屋の蕎麦。 少し早いけれどおやつにと蕎麦饅頭のサービスつき。 うれしい。
鍵善のくずきりを食べに行ったら、待っている人がたくさん並んでいてビックリ。
春休みだし、桜と都をどりのため混んでいるとか.. でも待ち時間は短いというので私も待った。
建て直したという店は明るくバリアフリーらしいが、昔の2階が少し懐かしい。
伏見や醍醐には行かれず、他にも行きたかったのに行けなかった所もいろいろあって、
心残りが無いわけじゃないけれど、十二分に充実した京都旅行を堪能して、深夜に帰宅。 |
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2014.4.13 [日] 京都旅行の備忘録 その1 |
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2日に帰って来てから慌ただしく過ごしているうちに10日も経ってしまったが、
自分の覚えに、京都旅行を遡り。
この時期なら数日まとまって出かけられそうだと早くからホテルだけ予約しておいたので、
元々は観桜の旅ではなかったのだけれど、京都にいる4日の間に日に日に桜が開き、
あっという間に何処に行っても満開の桜を愛でるという幸せな旅になった。
具体的な予定は立てていなかったので、毎晩ホテルで翌日の予定を決めることになったが、
いろいろな特別拝観もできて、京都の桜も見られたし、学生時代の京都熱が再燃しそう。
1日目: 京都御苑北西の桜 → 北野天満宮 → 上七軒・・北野をどり@上七軒歌舞練場
雨の降る中、正午を過ぎた頃に京都に到着し、荷物をホテルに預けてから、観光に出発。
満開という京都御所の北西の桜を見に行ったが、桜より足元が気になった感じなので、
宮内庁事務所に申込みに行った2日目と御所を参観した4日目にも晴れ空の下で見物。
雨に裾がすっかり濡れてしまったのにめげて、この日は歩いての見物は止める。
北野をどり@上七軒歌舞練場を見ることにし、その近くの北野天満宮と、上七軒のそぞろ歩き。
踊りが終わってもまだ明るいし、雨は止んでいるし、ホテルまで歩いて帰る。
途中で果物を買ったりしてノンビリ歩いたら1時間ほどかかった。
夕食は、ホテルで教えてもらった付近の和食の店その1。 悪くはないが、一人向きではない感じ。
2日目: 相国寺 春の特別拝観(法堂・方丈・浴室) → 下鴨神社・糺の森 → 上賀茂神社
→ 龍安寺 → 天龍寺 庭園・法堂の雲龍図 ・・ 弘源寺・宝厳院 春の特別拝観
ホテルで自転車を借りて1日走り回った。
相国寺では、法堂の天井絵の下で手を叩いて、鳴き龍を実感。 浴室も興味深かった。
今回の旅で前以て行くことに決めていた下鴨神社と上賀茂神社にも行けたが、糺の森だけでなく、
川沿いの道など自転車進入禁止が多く、地図では道があるのに行っては戻りの繰り返し。
朝の申し込みで修学院離宮の参観も取れたので、前夜に決めた詩仙堂・曼殊院の予定を変更。
代わりに嵐山に行くことにしたが、距離はともかく、勾配があることに思い至らず、失敗だった。
自転車には変速ギアが無かったので、坂が続くと大した勾配でなくても押して歩くはめになって、
グッタリと疲労困憊。 でも、あちらこちらで満開の桜を見られたうれしいおまけつき。
相国寺と天龍寺で、法堂の龍の天井絵を観比べる結果になったのも、楽しかった。
夕食に行った和食の店その2「京料理かじ」はカウンターもあって、当たり!(笑)
次の旅の食事処が1ヵ所決まった。(爆) |
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2014.4.12 [土] 「隠狸」と「高砂」 |
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普及公演を観に、中2日でまた能楽堂へ出かけた。
解説付きで、あと、狂言・和泉流「隠狸」と、能・金剛流「高砂」。
また寝そびれてしまい、3時間くらいしか眠れなかったので、少し心配していたら、
案の定、解説の途中から眠気に襲われ、居眠りつきの鑑賞。(涙)
狂言もお能もよかったので、しっかり観ようと思ったものの、いつしか謡が遠くなって、
目をつぶったらもうダメ、気づくと場面が飛んでいるテイタラク。
でも、それなりには楽しめたから、まあよしとしましょ。
狂言「隠狸」は、いつ観ても楽しいが、演者次第でもありそう。
シテ/太郎冠者:野村萬、 アド/主:野村万蔵。
能「高砂」は、後シテの神舞がビックリするほど勢いがあって常とは印象が少し違った。
金剛流はいつもこうなのかしら?
シテ:宇高通成、ツレ:宇高徳成、ワキ/神主友成:福王和幸、アイ/所の者:野村万禄など。
囃子方は、一噌幸弘、後藤嘉津幸、大倉正之助、前川光範。
面は、前シテ/老人が小尉、後シテ/住吉明神が神體、ツレ/姥はそのまんま姥。
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小紋。 飛び柄。 渋い黄色(鶸色?)地。
本袋帯。 薄青緑色地。 緑・青他で草木・鶴などの柄。 中国の庭園風景?のような。 (川島織物)
伊賀組紐。 渋い空色、片側に白・薄桃色入り。 (松山好成)
藍染の帯揚げ。 濃淡藍色の薄色を出す。 (松原)
生成り他薄色の五嶋紐の鼻緒の草履。 パールパープル色の台。
お能に合わせて唄絵本散しに能面「翁? 高砂?」の帯を締めるつもりが直前に変更。
春のうらうらした気分に合わせ、色合いも柄も柔らかな面白い印象の帯にして、
帯締めも帯の地色に似た色合いのもの。 |
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2014.4.11 [金] 鳳凰祭歌舞伎・昼の部 |
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歌舞伎座に昼の部を観に行った。
病気休演していた三津五郎が復帰し、藤十郎が一世一代でお初を勤めるのが話題の昼の部。
2人とも昼の部だけの出演のためか、夜に比べて空席はずうっと少なく、何となくホッとした。(笑)
まず「壽春鳳凰祭 いわうはるこびきのにぎわい」という20分の新作舞踊。
背景が初めは松と竹、次に桜満開の春景色で、衣装も華やかだし、平安絵巻風。
時蔵、扇雀、橋之助、錦之介、梅枝、新悟、万太郎、隼人に、我当と進之介。
今月の時蔵は昼夜ともに踊りなのね〜と思いながらの見物。
次が、「鎌倉三代記 絹川村閑居」。
幸四郎の安達藤三郎/佐々木高綱、梅玉の三浦之助、魁春の時姫。
まず京妙と芝喜松の局が出て、桂三の富田六郎が出て、そこへ歌女之丞のおくるが出る。
あれっこんなだった?いつもと違う? と思いながら観たけれど.. あと、歌江の長門。
そして、「壽 靭猿 ことぶき うつぼざる」。 寿は三津五郎復帰を祝ってのことでしょうねぇ。
待ちかねた頃に三津五郎が登場したら劇場中が拍手の嵐。 もちろん私も大拍手。
三津五郎の猿曳に、又五郎の女大名(女大名でなく代参の..?)、已之助の奴。
三津五郎の踊りは文句なしだし、又五郎もいいし、已之助の印象がこんなに大人だった?で、
あと小猿がかわいくて、とっても楽しくうれしい踊りだった。
最後が「曽根崎心中」で、藤十郎の「一世一代」の天満屋お初。
可愛いらしくって80代とは見えないし、動きだって、最初に徳兵衛に駆け寄る時も、
徳兵衛の手をとって花道を走り去る時も、ビックリするくらいで、いや〜若い!と思った。
好きな話ではないけれど、藤十郎のお初が見納めとは、とても残念。 まだまだ演れそう。
翫雀の徳兵衛も初めて観た時とは雲泥の差というか.. 2人の道行も飽きさせない。
あと、橋之助の油屋九平次、左団次の平野屋久右衛門、東蔵の天満屋惣兵衛など。
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移転したぶどうの樹に漸く寄れた。 やっぱり閉店時間が大分早くなっている。
フォンダンショコラ(紅茶とチョコレートのアイスつき)と珈琲を美味しくいただいた。
ただ、場所のためもあるのか、すっかり高級店になってしまって、懐に厳しいのが玉に傷。
更に茶の葉に寄って、煎茶をいただきながら暫くゆったり。 お菓子は草餅。
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色大島紬。 泥染。 灰青色地。 花火?のような模様。
袋帯。 極薄灰色地。 竹・筍・雀の柄。 (弥栄 川島睦郎・美の世界「竹となりゆく」)
伊賀組紐。 紺色、片方に緑色入り。 撚り房。 (松山好成)
コートは、初夏用のにした。 道中着。 奄美泥染。 黄緑色など多色グラデーション。 (赤塚次男)
劇場で知らない方から、帰りに寄った呉服店で店長、スタッフから、帯を褒めていただいてニコッ。
季節柄は、締めても見ても楽しいと思う。
2店目の呉服屋で、好みの青色の、染めなのにお召のような独特の生地感の着物に出会った。 |
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2014.4.9 [水] 泣尼と屋島 |
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このところ毎月恒例になった国立能楽堂通いで、昼から定例公演を観て来た。
狂言・大蔵流「泣尼」と能・観世流「屋島」。
狂言「泣尼」は以前観た時と同じような印象で、少し長めの話も楽しく笑っているうちに終了。
シテ/住持:山本則重、アド/施主:泰太郎、アド/尼:則俊。
能「屋島」は、屋島での義経の勝ち戦の勝修羅で、「弓流」と「那須」の小書つき。
替間「那須」のため、狂言方が与一・義経・後藤兵衛実基・語り手を語り分けるが、
東次郎さんが素早く居場所を替えては語る様子に、語りにも身のこなしにも感嘆するばかり。
小書「弓流」も含めてシテの動きにも集中して楽しく拝見。
前シテ/漁翁・後シテ/義経の霊:武田宗和、ツレ/漁夫:武田文志、ワキ/旅僧:殿田謙吉、
アイ/所の者:山本東次郎、後見頭:武田志房、地頭:岡久広 など。
囃子方は、寺井宏明、鵜澤洋太郎、安福光雄。
シテの面は、前シテが朝倉尉、後シテが白平太。
帰りに駅までご一緒した顔見知りの方といい公演だったわね〜とニコニコ異口同音。
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沢山の野菜が入ったソーセージグリルにパンと珈琲のランチで食べ過ぎ感があったのに、
帰りに展示を見たいと寄った日本橋のデパートでもまたも食べ過ぎ。(苦笑)
「感動をありがとう!! Smile 浅田真央23年の軌跡展」を見るつもりが、混んでいたので、
特別食堂が新館から本館8階に移ったのに驚きながら、食事を先に済ますことにした。(笑)
帝国ホテルと大和屋三玄と野田岩の3店コラボの特別コースがあったので、それにしたが、
夫々の皿は少なめとは言え、やっぱり多くて満腹になった。
お腹一杯になったら、食後にもう一度寄ってみるつもりだった展覧会のことを忘れてしまった。
下まで降りてから思い出したものの、まだ始まったばかりなのでまたの機会に見ることにして帰宅。
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江戸小紋・毛万筋。 薄茶色? (寺山存男) (お初)
袋帯。 黄・緑みの渋い金地。 抽象的な鳥の柄。 (高島・紗夢織・陶眩「鳥からの伝言」) (お初)
五嶋紐。 金色入りの薄桜色。 片方は薄青磁色。
紋意匠ちりめんの帯揚げ。 友禅ぼかし。 蔓ぼかし柄。 灰緑に灰茶色。 (美苑)
黒・白色の五嶋紐の鼻緒の草履。 黒色の本漆台。
利休バッグ。 薄茶色、疋田と葉柄の市松。 (伊と忠) サブにお召し中型トートバッグ。
道行コート・被布衿。 結城玉紬地。 染暈し(裾・錆緑〜肩・紫) (結織苑)
着物は色が好みと少し違うものの、一柄の江戸小紋はともに濃い色なので、
少し違う柔らかい色のが欲しかったのと、遠目には灰茶色にも見えるので、あつらえた着物。
着てみると、やっぱり少し柔らかみがあって、これはこれで気に入ってホッ。
帯は、お能の勝修羅の気分から選んだもの。 |
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2014.4.8 [火] 超!久しぶりの和食と、深川の桜 |
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食いしん坊づいて、和食も食べたいと、本当に久しぶりに志づ香@門仲に入れていただいた。
深川に行くなら、深川さくらまつり中の大横川沿いの桜も見たいと早めに行って、暫く散策。
今年の桜も終わりね〜と思いながら、散り始めている川沿いの遊歩道を往復。
でも道路沿いより川沿いの方が温度が少し低いのか、まだ葉桜は少なく、それなりに楽しめた。
志づ香には開店直後に一番乗りで伺って、いつも通りにお任せ。
お酒は冷やを1合。 初めての羽根屋という純米吟醸。
美味しくても1合だけで十分なのが少し寂しい。 それにしても飲めなくなったものだわね〜
はなわさびのお浸し、蛍烏賊・しらうおの酢味噌和え、お造り、穴子の白焼き、鱸の若竹蒸し、
しらうおのてんぷら、帆立の蕗味噌焼き、〆の稲庭うどんは胡麻にしてもらう。
たくさん飲む方ならいざ知らず、私のようにほとんど飲めない者には、
CPが素晴らしくよくて嬉しくなるし、ここにもせめて季節毎には来たいと思う。
ほんのり桜色の頬を気にしながら、ほろ酔い気分で帰宅。 |
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2014.4.7 [月] 鳳凰祭四月大歌舞伎 |
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歌舞伎は先月に続いての鳳凰祭大歌舞伎だが、先月よりは出演者に特別感はない。(笑)
それに空席が結構あって、それも満席だった先月との大きな違い。(爆)
夜の部は、「一條大蔵譚」と」、「女伊達」、「髪結新三」。
「一條大蔵譚」は、吉右衛門の大蔵卿で、「檜垣」と「奥殿」。
吉右衛門の演ずる大蔵卿の阿呆ぶりが前回より節度があって、(笑)
作り阿呆ぶりと本性の演じ分けも十分だし、これくらいの方がいいと思いながら観た。
衣裳が見慣れた感じのものと違うのは、播磨屋風?なのか新歌舞伎座風?なのか?
梅玉・芝雀の吉岡鬼次郎・お京夫婦は、見慣れた感もあり、安心して観ていられる。(爆)
魁春の常盤御前。 あと、勘解由・鳴瀬を由次郎・歌女之丞が演っていて、歳月の流れを感じた。
夜の部では、これが一番楽しく観られた。
「女伊達」は、時蔵の女伊達に、松江・萬太郎の男伊達などが絡む短い長唄舞踊。
助六もどきの女伊達は時蔵のご贔屓には楽しいだろうが、
「一條大蔵譚」と「髪結新三」の間の、楽しい気分転換風。(大爆)
「髪結新三」で知られる黙阿弥の世話物「梅雨小袖昔八丈」は、幸四郎の新三。
時鳥・初鰹売りなど季節感たっぷりに、新三の小悪党ながら江戸前の粋な男ぶり..の筈が、
幸四郎はどうにも庶民の中の小悪党には思えないところが.. いつになっても違和感がある。
橋之助の手代の忠七は、芝翫を思わせるところがあって、あぁっ親子だわねぇと思ったけれど、
橋之助は、やすやすと新三に騙され叩きのめされる世間知らずの弱い男には見えないのが..
錦之助の勝奴は悪くはないけれど、忠七は錦之介の方が合っていそう。
秀太郎の白子屋の後家お常は相変わらずうまいものの、雰囲気が江戸の材木商の後家とは違う。
歌六の弥太五郎源七、彌十郎・萬次郎の大家夫婦は、それらしく楽しい。 児太郎が娘お熊。
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色大島紬。 片身替りの小紋風?の印象。 (たけがわ織物「綾の舞(竹千雅)」)
本袋帯。 濃紺地錦。 枯れた銀(金?)引箔で鉄柵葡萄唐草文。 (お初)
伊賀組紐。 白に近い極薄桃色、片側に薄緑色。 (松山好成)
薄桃色・肌色の帯揚げ。 絞りなど入り。
あとは例によって桜の時期限定のコート・バッグ・草履など。
帯締めも桜の時期以外は殆ど締めない、云わば桜の季節用。(大爆) |
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2014.4.7 [月] フランス料理でランチ |
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今月は出かけたためもあって歌舞伎見物が遅くなってしまい、漸くの見物。
夜の部を見に行く前に、美味しい食事をしたいと、メルヴェイユでフランス料理をいただいた。
ここにも昨年の9月以来だから半年以上のご無沙汰とは我ながらビックリ。(笑)
で、各皿の量を少し控えめにしてもらって品数の多いコースにしたが、
サービスのウェルカムシャンパンの他は白ワインを少しだけしか飲まなかったおかげか楽勝。(爆)
何年振りかという超久しぶりだった先月末のヌーヴェルエールの料理を書けないままになったので、
今回は忘れないうちに、思い出せる範囲で書いておきたい。(大爆)
アミューズは黒胡椒の小さなクッキー?と豚肉のパテの一口サイズのシュー。
パセリとパン粉で作った緑色の芝を敷いた箱庭のような白い四角い皿に載っていて、楽しい。
オードブルの1品目は、赤いパプリカとジャガイモのヴィシソワーズ風。
やり烏賊・しま海老などが入っていて、なんだったかの(汗)緑の泡とで、彩りも綺麗。
もう1品は、珍しいと思って、豚足のクロケットにした。
白いソースを敷いた上に茶色のクロケットと、白と黄色の半切りのゆで卵に緑色のセリ。
豚足を煮込んでからコロッケに仕上げたそうで、周りはサクサクで中はトロトロの差が楽しい。
ソースはラビゴットソースというタルタルソースに似たソース。
魚はさくら鱒で、カダイフを載せて焼いて.. あとは忘れた。(苦笑)
肉は、銘柄豚の「ルイビ豚(とん)」で、付け合せの筍と葉玉葱?が薄く長く、見た目も楽しい。
バルサミコのソースに.. 他はやっぱり忘却..
デザートは、パイにバナナのムース・胡桃のアイスなどを載せたものを選んだ。
やっぱり、どれも美味しい!と思う。 せめて季節毎には食べたいと再認識。
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八重洲口からの日本橋さくら通りも、銀座のさくら通りも、桜は散り出していて、
一部にまだ花の沢山ついている木もあるものの、花は殆ど散ってしまった木や葉桜が多く、
今年の桜はもう終わりだわね〜と思う。
同じさくら通りでも、日当たりの違いか銀座の桜の方が毎年咲くのも散るのも早い気がする。
キイさんの展示会には時間が足りなくて伺えず、またの機会にと諦め。 |
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2014.4.6 [日] 東京の桜を愛でる |
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元々8日に友人たちと予定していた花見だが、桜の開き具合が早いので4日に変更したのに、
なんと、残念なことに雷雨で花見をしたとは言えないうちに中止。
で、今日は、東京の桜も見なくちゃ..と、買い物ついでに近くの緑道公園の桜並木まで行ってきた。
もう大分散りだしていたり、一部は葉桜になってきたりしてはいたが、まだ十分に楽しめた。
桜並木までの途中、花海棠、花蘇芳なども沢山咲いていて、濃淡さまざまな色合いに楽しい散歩。
午後、母の処に行った帰りに急に思いついて、小松川千本桜に行ってみた。
駅付近は、千本桜に限らず桜が沢山あって、マンション?団地?にも桜の木が多く、
すぐそばの大きな公園の広い芝生の周りも桜の木。
調べていないが、もしかしたら桜が区花なのかしらと思ったほど。
ただ千本桜自体は、延々ずうっと桜並木が続いていて、それなりに見事ではあるものの、
まだ桜の木が若いようで、そこそこ大きな木にはなっていても太い幹の桜は無く、
そのためか、桜並木が続くだけに、却って単調で飽きてくる印象。(笑)
もっと桜の木が大きくなったら、また見に行きたいとは思うけれど、暫くはもういいかと..
更に猿江恩賜公園にも寄ったら、こちらの方が桜の印象は強かった。
やっぱり年数を経た桜は枝ぶりも見事で、強い印象になるらしいと納得。
近くの洋菓子店に寄ってみたが、ツキイチのダチョウの卵のプリンは私の前の方で終了してしまい、
一体いつになったら食べられるやらと思いながら、サバランとタルトタタンを購入。 |
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2014.4.5 [土] また20世紀オペラ |
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ベルク作のオペラ「ヴォツェック」の再演。
覚えている場面と忘れているところがあるが、演出のためもあるのかオペラというより音楽劇。
音楽に弱くて相変わらず音楽・歌を全く覚えていないので、音楽も聴きながら演劇を楽しむ感覚。
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無地調の小紋。 変わり織。 銀鼠色。 (千總)
袋帯。 白銀引箔。 蘇州平刺繍。 唐子人形?
伊賀組紐。 銀鼠色、片側に白・薄桃色入り。 (松山好成)
紋意匠ちりめんの帯揚げ。 友禅ぼかし。 蔓ぼかし柄。 灰緑に灰茶色。 (美苑)
パール味の青磁色台の草履。 黒地に真紅の小桜柄の鼻緒。 巻にも鼻緒と同じ柄入り。 (金鷲)
利休バッグ。 コートの残布で作った春色の。 サブにお召し中型トートバッグ。
道行コート。 薄桃色・薄茶色の市松・疋田。
コートとバッグは自分で桜ヴァージョンと思っているもので、草履も桜。
長襦袢も相変わらず桜の時期に重宝している桜の柄。 半衿も白地に桃色ビーズ。
桜の盛りだけど気分的に桜の帯はもう遅いかと止めて、
でも名残惜しく女の子の着物が桜の柄の帯を締める。(笑)
劇場で正に桜柄の着物の方をお見かけし、春に着損ないたくない思いに心を馳せる。
時期は少し遅いかと思っても1年待つのはと季節柄の帯を締めることの少なくない自分と重なる。
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大急ぎで帰宅して今季初の健康づくり講座に参加。
久しぶりの大人数で、欠席者を見込んでか定員の1割増し。
少人数ながら落選者もいたとのこと。 年度初め、4月なのね〜と思い新た。 |
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2014.4.4 [金] 歌を聞いて、花見の予定が |
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歌を習っている友人の歌の会があったので、午後ゆっくり出かけた。
上手な組、緊張気味のまだちょっと..な組、いろいろあって、それも楽しい。
終了後、出演した友人と聞きに行った友人たちと皆で揃って花見の予定が、直に雷雨。
花見をしたとも言えないうちに中止。 天気予報通りとは言え、こんな時に当たらなくても..
既に皆それぞれに花見をしていたので、あまり残念がらずに(笑)、
一緒に食事し、店を変えて珈琲を飲んで、お開き。 |
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2014.4.2 [水] 花盛りの京都を巡って帰宅 |
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3月30日から4月2日まで3泊4日で京都旅行。
京都では日に日に桜が開花し花盛りになったので桜も大いに楽しみながら、
修学院、京都御所に、春の特別拝観の寺社などを回り、北野をどり、都をどりも見て来た。
初日30日こそ雨だったものの、その後は天気にも恵まれ、早起きも続いていたので(笑)、
31日は自転車で走り回り、他の日も歩いて、目いっぱい動き回っていたら、
2日の昼前には脚を動かすのも辛いくらいになってしまった。 特に自転車が堪えたらしい。
改めて考えれば若者でも疲れて当たり前、普通ならしない!と思うほどの移動距離。
自分の体力を過信したかな〜と思い、それより何より事前確認不足だったと、多少反省。(爆)
翌日でなく翌々日に痛みが酷くなるのは、若くないってことよね〜 当たり前?(大爆)
でも疲れも脚の痛みも何のその、本当に久しぶりの京都一人旅を楽しんで幸せ気分で帰宅。
これから少しずつ思い出して自分の覚えに書いておきたいと思う。 |
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