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2014.6.30 [月]
夏越の大祓
今年も前半終了。 月日の経つのは早いものだと今更ながらの実感。
午後は、夏越の大祓に参加するため氏神様の八幡宮に行って来た。
茅の輪をくぐり、大祓詞(おおはらえのことば)を唱え、切麻(きりぬさ)を身体に振り掛けて祓い、
その後、本殿で拝礼し、お神酒と大祓お守りなどをいただく、いつもの流れ。
朝から曇り空だったのに、大祓の時刻近くなったら何故か日が差して、暑さを体感。
平日だから、土日だった一昨年・昨年とは違いそれほど多くは来られないかと思っていたら、
開始時間直前になったら急に増えたようで、結構な人数の参加者だった。
半年分の罪穢れを祓えるとなれば参加しようという私同様の方が少なくないらしい。(笑)
*****
お開きになった後は、「さくらんぼ あります!」と昨日メールをくれた友人宅へ出かけた。
友人たちは、もう数年間、山形の知人のさくらんぼ農園に刈り取りのボランティアで行っている。
早朝から目いっぱい働いているようで、結構大変だけれど楽しいという。
私も行ってみたい気持ちはあるものの、朝が苦手なので二の足を踏んでしまっているが、
帰って来るとおすそ分けに与れて、さくらんぼ大好きな私には、友人たちのうれしい行事。(爆)
鉢いっぱいのサクランボを遠慮なくパクパク・ムシャムシャいただいて、
手土産の、区内で一番おいしいケーキ店と思っているウフレのフルーツケーキも一緒に食べて、
2ヵ月ぶりに会った友人とのおしゃべりを楽しんだ。
お土産に、パックいっぱいのさくらんぼと、友人お手製のジャム?もいただいて、ニッコニコで帰宅。
2014.6.29 [日]
文楽若手会
「文楽若手会」という若手による文楽公演があったので、昼から国立小劇場に出かけた。
若手の育成を目的とした文楽既成者研修発表会で、
若手に大役を経験させ、今後の技芸向上につながることを目指しているらしい。
大阪の文楽劇場では回を重ねているようだが、東京では一昨年についで2回目。
住大夫さんが引退なさり、重鎮たちも高齢になってきて、今後に危機感を感じている昨今、
これからは若手に頑張って文楽を担ってもらわなければならないと私も思っているが、
皆の期待が大きいからか、公演が昨日・今日と2回だけと少ないからか、
いつもの公演よりチケ代が安いからか、理由は兎も角、チケットは売り切れという盛況。
「万才」、「菅原伝授手習鑑」の「寺入りの段」と「寺子屋の段」、
それに「卅三間堂棟由来」の「平太郎住家より木遣り音頭の段」。
出来はそれぞれながら、一生懸命演っているのが気持ちよく伝わって来るのがいいし、
観客の拍手も温かい。 でも、この出来でそんなに拍手したら..と思った時もあった。
若手と花形と中堅との境は、どこにあるやら不明なので、配布された無料プログラムで、
この人は若手で、入っていないあの人はもう若手じゃないのねなどと思いながら、
確認した感じ。(笑)
*****
終演時は、直前に降り出したらしい雷雨の真っ最中というか本降り状態。
晴雨兼用の傘を持ってはいても、着物だったら雨コートを着ていても大変だったろうと思い、
着物を着損なった残念さが薄れた。(爆)
駅までの途中にある「半音」に寄って、珈琲とハムチーズトーストで軽く小腹を満たした。
更に別の珈琲をお替り。 今月だけで既に3回目って、行き過ぎの感もあるけれど..
雨が小止みになったところで店を出て、和菓子の「水無月」を買いたいと日本橋に寄った。
1店目のデパ地下の鶴屋吉信で、3個入りの最後の一箱を幸いゲットできてニコリ。
一昨日売り切れで買い損なった店では2種類あって、販売も25日からの6日間とのことだったが、
この店では一種類だけで、販売も京都では6月の1ヵ月なのに、ここでは月末3日間限りだそう。
水無月の種類も販売期間も、店によっていろいろらしいのがおもしろい。
2014.6.28 [土]
記念日
今日は真楽の発足記念日!
おめでとうございます。 & ありがとうございます。
記念日だと気づいてみれば、
折角どんぴしゃりの日にちでお茶部の夏企画・第2弾があったのに、参加できずに残念至極。
それに、記念日お祝いオフが無いと、少し寂しいわね〜と思う。
どなたか企画を温めていらっしゃって、近々アナウンスなどないかしら? と妄想。(笑)
無いなら自分で企画するしかないかしらと、横着者の私らしからぬ発想がまたフツフツと..(爆)
新丸ビルの東京駅を見下ろす展望のいいフランス料理店でのランチを企画したら、
参加なさる方はいらっしゃるかしら?
夏休みのご予定もあるでしょうが、今から1ヵ月先くらいならご都合がつくかしら? 如何かしら?
記念日からは1ヵ月遅れになるけれど、7月の最後の日曜日(27日)頃にでも、
シェフが交替して、4月半ばから2代目シェフ(女性)になっているレストランで、
新シェフへの応援も兼ねてのオフ会などはどうかしら? などと思ったりするものの..
こちらの店は昨年の店より少しだけ高いし、席を確保できないかもしれないし、
でも、今なら多分まだ取れるのでは.. と、ムニャムニャ思っているところ。
2014.6.27 [金]
伝統芸能サロン のち 徒然草展
山本東次郎さんを講師に、伝統芸能サロン「芸をつなぐ—狂言—」という企画が、
国立劇場の伝統芸能情報館であったので、朝から出かけて聞いて来た。
事前申し込みは不要で、定員は先着120名。 11時開演で、1時間前の10時開場。
座れないと嫌だと10時半過ぎには着いたのに、受付でもらった整理券は139番。(驚)
あそこまで行って入れなかったらツライけれど、どうにか後ろから2列目の椅子に座れてホッとした。
入場無料とは言え、大変な人気で、立ち見(立ち聞き? 爆)の方もいらっしゃる大盛況。
(能楽堂でもよくお会いする近くの珈琲店の常連さんは、立ち見になってしまったとのこと。)
冒頭の山本東次郎家のお話で時間がかかり、芸談や芸の継承のお話はごく短かったのが、
少し残念ながら、初世から3世までの代々の東次郎の話自体が芸の継承の話とも言えるし、
終盤には泰太郎・凜太郎の謡で、狂言の小舞の実演があり、型についての説明、
型を守る・伝統を守る意味も分かり易かった。
「乱れて盛んになるよりも、むしろ堅く守って滅びよ」という三世東次郎の教えで知られる通り、
武家式楽にふさわしい品格ある剛直な芸風を目指しているというのが垣間見られ、楽しかった。
*****
1時間半余りの講演後は、暫く伝統芸能情報館の展示や放映中だったAVを見てから、
いらしていた顔見知りの方とご一緒に「可否道」に行って、海苔チーズトーストとコーヒーで休憩。
2人で1時間以上も煩いくらい話し続けて、私は1週間分どころか2週間分は話した感じ。(笑)
私はアメリカンをお替りに飲んで更に一息。
それから「徒然草 美術で楽しむ古典文学」@サントリー美術館を観に、六本木に回った。
改めて「徒然草」を読みたくなったのが、我ながら単純。(爆)
そして、地下の「とらや」で「水無月」を買おうとしたら売り切れ。(涙)
美術館に行く前に買っておけばよかったのだけど、その時は思いつかなかったのよね〜
伝統芸能サロン終了時には既に雨になっていたので、途中下車しての食いしん坊は面倒だし、
銀座の松坂屋にあった店を思い出して「肉のスギモト」で早めの食事。
ひつまぶしならぬ「牛まぶし」をいただいて、3種類の食べ方を楽しんだ。
デザートは、抹茶わらびもちが食べたくて、直ぐ近くの「京はやしや」の「特製あんみつ」。
寒天・抹茶ゼリー・粒餡・白玉・抹茶アイスに、抹茶わらびもちが、大きな器に入っていて、
展覧会の半券サービスで飲み物も飲んだので、お腹一杯どころか苦しいほど。(苦笑)
でも、満ち足りた気持ちで帰宅。(大爆)
*****
塩沢紬(絣)。 黒・青鼠色の経縞。 黒の飛び柄。
名古屋帯。 麻地。 琉球紅型。 藍色地に、流水・波と花柄。(いしみね)
五嶋紐。 単衣・夏用。 灰茶色、端・裏は黒色。
薄地の絽縮緬の帯揚げ。 草木染(楠)。 白色系。 (Kinami)
黒塗り台の桐下駄。 小千谷縮の鼻緒。
春〜秋用の青色系の雨コート。
今日も雨の予報だったので、晴雨兼用の傘に、スリーシーズン用の透け感のある雨コートを持参。
このところ持って出ても降られずに済んで邪魔な思いをしていた雨コートだけれど、
降られれば、持ってきてよかった!と現金なもの。
着物は雨に弱い塩沢だが、もしも降られても少しならガード加工しているから大丈夫だろうと着用。
履物も雨になってもいいように下駄にしておいてよかったと自画自賛。(笑)
でもやっぱり、降られない方がいいわね〜(爆)
2014.6.26 [木]
能楽鑑賞教室
今週の国立能楽堂は、年に1度の高校生を対象とした鑑賞教室。
平日5日間の1日2回で計10回の公演。
番組は、解説「能楽のたのしみ」のあと、狂言・和泉流「仏師」と、能・観世流「殺生石」。
毎年、流派は変わって、今年は、お能は観世流、狂言は和泉流で、出演者は回によって替わる。
今日の午後の回は、女子高生でギッシリ。 あと、後方席の付添みたいな一般客(笑)が少し。
脇正面の橋掛かり寄りだった私の席の隣は引率の教師らしく、その隣からもずっと女子高生。
有名なお嬢様校が多かったようで、概ね行儀よく見ていたので、こちらも気持ちよく見られた。
解説では、2校の生徒4人が舞台に上がって、足の運びなどを体験。
狂言「仏師」は、シテ・野村又三郎、アド・野口隆行。
能「殺生石」は、シテ・観世清河寿、ワキ/玄翁上人・梅村昌功、アイ/能力・奥津健太郎、など。
特に「殺生石」は、ご宗家のシテで、期待通りに楽しめた。
が、作り物の石が出ないので、あらっと思っていたら、前シテの女が幕内に中入りして、
後シテの野干が、石が割れて中から出るのでなく、幕から出てきたのが少し拍子抜け。(爆)
でも、狂言の分かり易いおかしさに笑いが起こっていたし、お能もよかったし、
これなら高校生も能楽好きになるかも..と思った。
それに、初心者が多かったらしい一般客にもよかったかと思う。
*****
大島紬。 泥染。 緯・絹、経・綿。 黒に白灰の横絣。 「霞」
名古屋帯。 遠州本麻。 手描き友禅。 青鼠色地。 柳に色紙に花柄。
五嶋紐。 単衣・夏用。 藤色・灰白色の組み?編み? (お初)
絽の帯揚げ。 薄藤色の暈し。 雪輪柄入り。 (お初)
麻の台の草履。 鼻緒・巻は、薄茶色に臙脂色入りの革。 (沙織)
暑がりなので、夏用の九寸名古屋帯も真夏を避けて、今のうちにと締めているのだけれど、
ボケッと選んで締めてから、真夏か9月初旬ならいいけれど6月に締める帯かしら?と思った。
替える時間は無く、そのまま出かけたものの、柄にもっと気を付けなくちゃダメだと反省。
反省することが多いのよね〜(涙)
2014.6.25 [水]
食いしん坊週間
今月はど真ん中にツアーが入ったものだから、いつもの観劇とでバタバタしてしまい、
気づいたら美味しい料理を食べに行っていな〜いと、欲求不安気味。(笑)
で、続けて美味しいランチをいただいた。 金曜日の夜にも出かけたいけれど、どうなるか..
24日(火): 天ぷらランチ@みかわ是山居
天ぷらは、多少の季節感はあるものの、基本的な魚などは年中同じ食材だから、
変わり映えがしないと言えばその通り。
なのに、私の食いしん坊の原点で、やっぱりツキイチは食べに行かないではいられないでいる。
この日は珍しく空いていて、揚げてくださるご主人と話しながらパクパク。
季節ものは稚鮎だったろうと思うけれど、ケロッと忘れて追加しないまま、
ランチだけで十分満足して、辞去。
デザートに、是山居でいただいたお福豆だけでなく、ケーキを食べたくなって、
季節ダネを追加しなかったからいいだろう(爆)と、ヌフレ(旧ペリニヨン)に寄った。
フルーツの..とコーヒーをいただいてから母の処に。
25日(水): フランス料理のランチ@オーグードゥジュール ヌーヴェルエール
新しいシェフになって2ヵ月余経ったし、応援も兼ねてヌーヴェルエール@新丸ビルに出かけた。
開店以来スーシェフで頑張っていらしたパティシエ出身の女性が新しいシェフ。
品数の多い方のコースを召しあがっている女性2人組の食欲を羨ましく思いながら、
2日連続の食いしん坊だから、私は軽めのコース。
でも、アミューズ、オードブル2品、メイン(魚を選択)、デザート、飲み物で、十分だった。
アミューズの3点盛りは、オレンジとベーコンの入ったシフォンケーキ風、
生ハムを巻いたそば粉のクレープ、 豚肉の?だったかを挟んだ黒胡椒のガレットで、
添えられたクリームは燻製の香りが高く..と、前回と同じような印象。
オードブル2品は、それぞれ2種類からの選択。 鮭と、萩の魚(何だったか?)とにした。
どちらの皿も、添えられた野菜とで、軽やかな華やかさがあって、見た目も楽しい。
メルヴェイユの松本シェフの料理に近いかもしれないと思いながら、ペロリ。
(昨夏のミニオフの時は、いつもより随分落ち着いた料理だったわね〜などと、思い出した。)
メインも魚にして、今日は魚デー。(大爆)
やはり萩の魚で、先週の旅行を思い出しながら食べたのに、名前を思い出せない。(汗)
こちらも野菜を使って軽やかな印象の一皿で、美味しくいただいた。
ただ、野菜を使っての皿の感じが、どこかオードブルと同じような印象なのは、
魚の調理法は違っても、インパクト不足かも..
プティ・デセールは、綺麗な色合いがうれしかった。
選択のグラン・デセールはチョコレートとマンゴーの.. おいしくいただいた。
目には浮かぶのに、名前やら細かいことは覚えていないものだわね〜(哀)
その後、八重洲口に回って京都館で老松の2種類の葛流しを買い、無料のメトロリンクバスで
三越へ行って、匠の技展を見て回った。 着物関係は、好みの品を見つけても、我慢我慢。
洗顔用ブラシなどというのやら化粧ブラシを買って、またメトロリンクバスで高島屋へ。
果山のジュースバーで、一息ついてから帰宅。
14/6/26
ふうまま
三越でエコクラフトの展示がありましたですか?
知り合いの方が作品を出しているとか言っていましたけど
行けなくて泣いちゃいそうです。
14/6/27
むかし桜
匠の技展に出ていたのですか? 残念ながら気が付きませんでした。
此処だけで他の階には行かなかった上、忘れ物をして(幸い届いていて手元に戻りました。)途中から慌てたりしたので..
2014.6.23 [月]
富士山噴火?
昨日は、住まいのフロア会。 半数強の参加。
住まいの防災協議会・災害協力隊の隊員(ボランティア)が出席して、1時間ほど防災計画の説明。
先週の管理組合の総会前に配布された冊子を参考に、
火災と震災の発生に備えての事前対策、発生後の基本対応など。
今のところ水害は考慮されていないらしい。
その後の懇談中に、富士五湖のうち複数の湖で水温が上がっているとの話が出て、
地震より先に、富士山の噴火の方が心配なのかと..
心配はキリがないけれど、できる備えをしておきたい。
2014.6.23 [月]
先週の着物の覚え
今月は着物を着損なった日が多かったが、先週後半は連日着物で出かけられて、うれしかった。
暑い日が続いたが、どれも単衣。
18日:結城紬。 縮織り。 黒地。 地空き。 (龍田屋)
名古屋帯。 夏紬。 生成り。 蛙柄。 (Kinami)
19日:南風原 花織。 紺色(単色)。 (大城
八寸帯。 赤城生紬。 つづれ織。 オフホワイト 極薄桃色入り。 (白龍庵勝山) (お初)
20日:色無地 1つ紋。 緑みの藍色。 草木お茶染め・万葉の心。
組帯。(単衣向きの、袷には合わなそうな組み) 灰色系薄からし色。 (ひなや)
21日:丹後 花織。 草木染(ラベンダー染)。 パープルグレー系(単色)。
名古屋帯。 夏紬。 藍色。 蔓草?柄。
2014.6.23 [月]
落語にオペラに能楽に現代邦楽
ツアーは、部屋数が少しだけの1人部屋を希望して、キャンセル待ちになっていたが、
無理だろうと諦めていたので、前後は予定をギッシリ入れていた。
急に行かれることになって少し慌てたけれど、どうにか参加でき、
戻ってからも連夜の公演にも出かけられ、体調の回復具合に自分でも驚いた。(笑)
18日(水)は、落語で「花形演芸会スペシャル —受賞者の会—」@国立演芸場。
花形演芸会は、時によって差があるけれど、昨年度の受賞者の会だから流石に聴かせてくれる。
4月末に名人会に行き損なってしまい、6月半ば過ぎての今年初めての落語を楽しんだ。
19日(木)は、オペラ「鹿鳴館 」を楽しく鑑賞。
4年前に新国立劇場の委嘱作品として初演された池辺晋一郎作曲のオペラ「鹿鳴館 」の再演。
三島由紀夫の原作で、演出は初演時と同じ鵜山仁(上演台本も)。 今回の指揮は、飯森範親。
休憩時間に友人と友人の知り合い(先輩?)の鵜山夫人と話していたら、
後で鵜山氏(この方も友人の先輩)もお出でになって、友人の演出批評も含め、暫く談笑。
この日の主演歌手の、影山伯爵の黒田博と同夫人朝子の大倉由紀枝は、初演時と同じ。
あと、大徳寺侯爵夫人季子:手嶋眞佐子、その娘顕子:高橋薫子、清原永之輔:星野淳、
その息子久雄:鈴木淳(経種廉彦の病気で急遽変更)、女中頭草乃:山下牧子 など。
20日(金)は、能楽で、狂言「右近左近」と能「采女」。
狂言「右近左近」は観たことがあるが、能「采女」は初見。
能・観世流「采女」は、小書「美奈保之伝」つきだから通常とは違うようだが、
初見だから違いは分からないものの、確かに采女の入水悲劇に焦点がある印象。
シテ:梅若万三郎、ワキ:森常好、アイ:宮本昇 など。
囃子方は、藤田次郎、幸清次郎、亀井広忠。
21日(土)は、現代邦楽「日本音楽の光彩—現代に息づく響き—」@国立小劇場。
邦楽を聴きに行くことは殆どなく、この公演もチケットを取らずにいたけれど、
今月になってチラシを見て、多様な作曲家の作品を聴けるいい機会だと思った。
旅行から帰っても元気だったら聴きに行こうと思っていたら、幸い席が取れたので追加した。
今回は1960年代以降の作品で、洋楽器や復元楽器が入った曲は割愛しての選曲らしい。
2時からの公演終了時には、夜の健康講座に出席するのは時間的にきつそうだし、
もしかしたら私にとっては一生に一度の機会になるかもしれない(爆)から、それならと、
6時からの公演も更に追加して、ドップリと現代邦楽に浸ってきた。
箏群をバックにした藤原道山の尺八に、ジャズプレイヤーとジャムセッションできると思い、
六世福原百之助作曲「嵯峨野秋霖」では、曲名を知らないまま、
福原徹(と福原百貴)の笛の音に、風・雨を感じ、
三木稔作曲の、ソプラノが入った曲では、声も楽器の音色のひとつという印象が楽しかった。
湯浅譲二作曲の「舞働 —デルフィのための儀式より—」では、舞こそなかったものの、
三橋貴風の尺八、吉原すみれの打楽器の音色に、不思議なイメージが湧き、
本條秀太郎の三弦による「誦−三弦独奏のための−」には、誦(しょう)とはとなえることを体感し、
同氏の委嘱による作曲(沢井忠夫)と知って納得.. 等々、
どういうわけか珍しく聴きたいと思った邦楽を、驚くほど楽しめて、
音色は正に邦楽だけれど洋楽との垣根はないのかも..などと思いながら、いい時間を過ごせた。
事前知識なしで聴くだけだったが、買ってきたプログラムを後で読んで、
音楽は分からないながら、私の感性も捨てたものじゃないと一人でニコニコ。(大爆)
2014.6.23 [月]
山口・広島へ
15日(日)〜17日(火)は、萩・津和野・青海島・秋芳洞・宮島・尾道へのツアーに参加。
学生時代に行き損なって以来、長年行きたいと思っていた津和野と尾道が入っていて、
1人部屋、往復飛行機、2泊の割には、安い料金が魅力のツアー。
オプションも多く、食事はコースのウリのひとつの海鮮料理も含めイマイチだったが、
料金を考えたら全体的に文句なし。 広島でのお好み焼き体験が楽しかった。
萩・秋芳洞・宮島には旅が趣味だった学生時代に行ったし、宮島には引率でも行ったりしたが、
今回、交通の便が悪く個人旅行では行き難い津和野に漸く行くことができたのがうれしいし、
天気次第の青海島への観光船にも乗れたし、秋芳洞の見物箇所が広くなっているのを実感もした。
宮島では、厳島神社の本殿のほか千畳閣にも上がり五重塔も近くから観て、
神社の出口前の厳島弁財天を祀っている大願寺では、年に一度の大祭に当たり、
中を拝見しただけでなく、氏子の方々のご接待にも預かった。
尾道では、文学のこみちを歩き、千光寺にお参りし、遠くに見えるしまなみ海道も眺められた。
折角行くなら津和野でも萩でも仙崎でも尾道でも観たい所が他にもいろいろあったし、
見物した所も少し慌ただしく、もう少し見物時間が欲しいとは思ったものの、
これだけ回るのだから贅沢言っても仕方ない。
3日目は朝からあいにくの雨だったが、総じて楽しい旅行だった。
このところすっかり旅心ついてしまって、私にしては頻繁に旅行しているが、
退職後も長らく旅ができる体調でなく、都内で蠢いているだけだったのが、
漸く旅行もできるように回復してきたから、体力・気力のある今のうちに旅も楽しみたいと思う。
2014.6.23 [月]
14日は、能「皇帝」
またまた遊び呆けて日記を書けずにいたのを、自分の備忘録に遡り。
14日(土)の午後は、初見の能「皇帝」を観に行った。 観世流による上演。
原因不明の病に冒された楊貴妃を見舞う玄宗皇帝のもとに現れた怪しい人影は、鍾馗の幽霊。
唐の初代・高祖の時代に、科挙に落第したことを恥じて宮中で自害した鍾馗を憐んで、
手厚く葬ってくれた恩に報ぜんと現れて、病魔の鬼神を退治すると、楊貴妃はたちどころに全快し、
鍾馗は皇帝の守護神となることを誓うという筋。
明王鏡(みょうおうけい)という作り物も面白いし、鬼神と鍾馗の霊との闘いも楽しかった。
シテ・梅若紀彰、ツレ/楊貴妃・山中が晶、ツレ/鬼神・角当直隆、ワキ/玄宗皇帝・高安勝久、
アイ/官人・山本則秀、地頭・観世喜正 など。
囃子方は、一噌幸弘、曽和尚靖、柿原光博、小寺真佐人。
体調がよくなく、解説・案内と狂言には間に合わず、お能もパスしようかと思ったものの、
変化のあるお能を楽しく見られて、行ってよかったと思った。
東次郎さんがシテをなさった狂言「止動方角」を観られなかったのは残念ながら、
「止動方角」は別の方だが何度か観ているし.. まあ仕方ない。
*****
動き出せれば後は大丈夫で、真っ直ぐ帰宅後は健康講座にも出席。
出席者の多い中、私も頑張って1時間動いて汗びっしょり。
これならドタキャンしないで行けるわねとホッとして、翌日からの旅行の支度。
2014.6.13 [金]
歌舞伎「ぢいさんばあさん」
今月の国立劇場は歌舞伎鑑賞教室で、夜の社会人のための教室に行って来た。
基本は高校生のための教室だが、学校によって鑑賞態度に差が大きい。
で、近年は社会人のための教室が2回あるので、できるだけ、そちらに行くようにしている。
それに、社会人のための教室だと上演台本も貰えるし.. いずれ読むつもりで積読だけど..
今月は、森鴎外の短編を原作に、宇野信夫が歌舞伎化した「ぢいさんばあさん」。
歌舞伎座でも上演される新歌舞伎だが、鑑賞教室としては歌舞伎らしさが少ないかも..
橋之助と扇雀が、美濃部伊織・るん夫婦。 敵役の下嶋甚右衛門を亀三郎。
全体としては悪くはなかったが、ただ、甥夫婦の妻きくが..(溜息)
大名跡の御曹司だからいい役を勤めるることが多いものの、どうも..
それなりにできている時もないわけじゃないし.. 成長してくれることを期待しているけれど..
2014.6.12 [木]
バレエ「パゴダの王子」
新国立劇場バレエ団の2013/2014シーズン最後のバレエ、
つまり今季で任期が終わるデヴィッド・ベントレー芸術監督シーズン最終公演で、
ブリテンの音楽にベントレーがこのバレエ団のために振り付けた「パゴダの王子」の再演。
3年近く前に観た時も印象的だったのに、何〜にも覚えていないって、どういうこと?(涙)
でもこれで、筋も場面も覚えていられそう。(多分 ・笑)
指揮も前回と同じポール・マーフィーで、初日の今日の主なダンサーも前回とほぼ同じ。
終演後に、何とベントレーのミニアフタートークがあって、ビックリしたが、
終演が遅いためもあってか帰った人もいたものの、結構多くの人が残って、感謝の拍手。
さくら姫:小野絢子、 王子:福岡雄大、 皇后エビーヌ:湯川麻美子、 道化:福田圭吾、
皇帝:山本隆之、 北の王:八幡顕光、 東の王:古川和則、 西の王:マイレン・トレウバエフ、
南の王:貝川鐵夫、等々
*****
紬訪問着(単衣)。 大島紬。 灰色ぼかし。 斜め柄。
組帯。 薄灰緑色。 (ひなや)
五嶋紐。 単衣・夏用。 薄緑色、銀糸・一部に薄橙・紫入り。
絽縮緬の帯揚げ。 薄灰茶色。 空色の暈し、多色の大きめの水玉入り。
白〜薄茶色暈しの台の草履。 四角の螺鈿入り。
2014.6.11 [水]
六月夜能
雨の中、東京囃子科協議会定式能の六月夜能に行って来た。
年4回の公演の内、6月と9月は夜能で夕方の開演だからと、ノンビリしていて少し慌てた。
着物で行くつもりでいたが、昼の弱い雨と違い、夜は強い雨で雷雨もあるらしい。
先日の上野で濡れたのに懲りて(洋服だったけれど)、梅雨のしとしと雨ならいいけれど、
雷雨は嫌だわぁ..などと、天気を眺め予報を頼りにグズグズ迷っているうちに時間切れ。(笑)
番組は、舞囃子3曲、狂言・和泉流「簸屑」、能・宝生流「通盛」。
一調も一菅も無いのが少し寂しいためか、見所も脇正面と中正面には空席が多くて寂しかった。
舞囃子は、観世流「自然居士」、宝生流「藤」、観世流「弦上」で、
シテは、角当直隆、金井雄資、川口晃平。
謡も運びもいいとは思いながら、猫に小判で、仕舞の良さが分かるのはまだ先のことみたい。
狂言「簸屑」は、前にも観たことがあると思うのだけれど、狂言師も場所も時も覚えていない。
でも今日は、太郎冠者の、簸(茶)を挽く様子も、挽いているうちに居眠りするのも、
ついには眠ってしまうのも、水鏡を覗き込んで鬼になった自分に驚き何度も見直すのも..
どれも堪能した。 主との間合いも、次郎冠者の小舞も楽しかったし、いい狂言だったとニコリ。
太郎冠者:野村万作、主:石田幸雄、次郎冠者:高野和憲。
能「通盛」は、穏やかな前場と、平通盛と小宰相局の死して後も修羅道の苦しみの後場。
篝火をつけた船の作り物、後シテの通盛の亡霊の出立.. 印象的だった。
シテ/老人・通盛の亡霊:朝倉俊樹、ツレ/小宰相局の亡霊:高橋憲正、ワキ/旅僧:殿田謙吉、
地頭・大坪喜美雄など。 囃子方は、中谷明、大倉源次郎、亀井忠雄、三島元太郎。
2014.6.9 [月]
歌舞伎・夜の部
六月大歌舞伎@歌舞伎座の夜の部では、三代目尾上左近(←藤間大河)が初舞台。
初お目見え以降、大河としては舞台に出ていたのに、初舞台というのが何とも面白い。(笑)
幼児時代を抜けて、いよいよ子役時代に入るわけで、これも歌舞伎の約束事のひとつ。
出し物は、子役のしどころの多い「蘭平物狂」で、主役の蘭平を父親の松緑が勤める。
「倭仮名在原系図」の四段目で、この「蘭平物狂」だけが、比較的頻繁に上演されているが、
蘭平は見せ場が多く、立ち回りの動きは身体もきついから、勤める役者は限られている。
前にも松緑で観ているけれど、今回は息子の初舞台でもあり、どんなに大変だろうかと、
余計な心配をしながら観てしまった(爆)が、前よりずっと楽しめた。
ありえないと思ってしまう芝居を、動きや見得、立ち回りのアンサンブルなどに注目しながら、
これも歌舞伎だわね〜と昔より楽しめるようになった自分に気づいて、それも楽しかった。(大爆)
松緑の蘭平に、新・左近の繁蔵。
菊五郎が行平、時蔵がおりく、菊之助が水無瀬御前、団蔵が与茂作で、菊五郎劇団そろい踏み。
全員揃っての幕切れに、菊五郎の引き合わせの劇中の口上が温かい。
次は、松羽目物の舞踊劇で、「素襖落」。
幸四郎の太郎冠者、左團次の大名某、彌十郎の太刀持鈍太郎、高麗蔵の姫御寮に、亀寿、錦吾。
姫御寮の前での太郎冠者の那須与一語りに、お能「屋島」の東次郎さんのアイを思い出していた。
幕切れの幸四郎、左團次、彌十郎の3人の素襖を巡っての踊りで、
大男トリオだわ〜と改めて3人の背の高さを再認識。(笑)
最後が、吉右衛門の縮屋新助で、「名月八幡祭」。
芝雀の美代吉、錦之助の三次、歌六の魚惣、又五郎の藤岡に、歌女之丞、京蔵、京妙など。
後先を考えないその場限りの美代吉の言葉を、そんな真に受けちゃダメよと言いたくなる
田舎者の新助と、それぞれが異なる江戸っ子気質を持った他の人間との対比..
*****
結城紬(単衣)。 薄深川鼠色。 雲取・流水・草花。 (おく玉)
型絵染名古屋帯。紬地。生成り麻色、垂れ先は薄青鼠色。青・墨色で魚の意匠。(下平清人)(お初)
五嶋紐。 単衣・夏用。 灰みの青色に、薄桃色と生成り入り。
絽縮緬の帯揚げ。 薄藤色・薄桃色。 杜若の柄入り(柄は見えない・笑)
2014.6.7 [土]
伝統芸能の魅力
国立劇場らしい「伝統芸能の魅力」という新シリーズが始まった。
その1回目が、今月の土曜日2回に亘って行われ、2日間で4種類の芸能に触れられる。
「・・・を楽しむ」という2時間前後の短い公演が1日に2種類続けてあって、
興味のある人へのきっかけづくりの趣きで、入門案内的な位置づけらしい。
その1回目の1日目。 昼を挟んでの「雅楽」と、午後の「声明」を続けて聴いて・観てきた。
「雅楽」も「声明」も何度も聴いていても、知識がないまま独特の音・声を楽しむだけだったが、
この日の公演は、「・・・を知ろう」という解説と、鑑賞に分かれていて、解説も楽しみにしていた。
公演時間が短くて少し物足りないものの、きっかけづくりにはよさそうだと思う。
「雅楽を楽しむ」の解説で、調子を変えて「越殿楽(越天楽とも)」を奏してくれたのに、
調子による違いは分からず、自分の音楽力の無さ・要は音痴であることを痛感。(涙)
特に笙・篳篥・龍笛の独特の音色に、いつものように不思議な懐かしさ・癒し?を感じただけ。
一方の「声明を楽しむ」の解説では、天台宗・真言宗・浄土宗による声の出し方・ユリの違いに、
改めて驚きながらも、十分に楽しめたので、声の違いは認識できるらしい。(笑)
*****
2公演の間に、いつものと言っても久しぶりに「可否道」に行って、コーヒー休憩、
午後の公演終了後には割に最近開店した「半音」で、またコーヒーと手作りスコーン。
少しゆっくりして遅くなったが、雨のためもあり気が乗らずに着物ではなく洋服で出かけたので、
夜の健康講座にも楽々出かけられた。
着物を着るのは苦にもならなくなったが、着替えるには少し時間がかかる。
というか、脱いだ着物などをハンガーに掛けて.. に、時間を少しだけ余分に取られる。
大したことではないが、それでも、これも着物着用のネックかもしれないわね〜と思う。
2014.6.6 [金]
雨にめげながらも、法隆寺展へ
夕べの予報で雨は朝のうちで昼前には上がると思っていたら、一日中雨に予報が変っていた。
が、あれこれやっていて気づいたら小止みになったので、これなら大丈夫だろうと、
先月から行きたいと思っていた「法隆寺 —祈りとかたち」展@藝大美術館へ出かけた。
メトロを降りて地上に出たら、ちっとも大丈夫じゃなくて、土砂降り。(涙)
雨宿りしながら小止みになるのを待とうかと思ったけれど、閉館時間が気になって、
覚悟を決めて歩き出したが、空から降ってくる雨だけでなく、地面を覆う水また水。
できるだけ水の少ないところを歩いたが、駅から離れているから雨の中を歩くと結構な距離で、
着いた時には靴を透った水で靴下まで濡れ、ジーパンの裾もぐっしょりどころか、
濡れた裾から水分が膝まで上がって来て、布の浸水力?を実体験。(苦笑)
いくら拭いても、膝から下はぐっしょり状態。 雨にもめげず ではなく、めげてしまった。
そんな思いをしても、展覧会自体は、行ってよかった!と思えたからOK。
混んでいない展覧会場をゆっくり回って、また仏像中心に閉館時間までじっくり拝見した。
帰りには雨も少し弱くなっていてホッとしたが、駅に着いた時には、やっぱり大分濡れていた。
冷えたせいだろうが古傷の足首が痛み出していたので、無理は禁物と真っ直ぐ帰宅。
これ以上痛まないでくれたらと、温めているところ。
こんな日に出かけた自分が悪いとは分かっているけれど.. レインブーツが必要だわ。
2014.6.4 [水]
能「班女」
午後の定例公演を観に国立能楽堂に出かけた。
歌舞伎で人気の「身替座禅」の基の狂言「花子」の、更に元の能「班女」を観たいと思っていて、
漸く今回機会があったので、楽しみにしていた。
番組は、狂言・和泉流「縄綯 なわない」と、能・金剛流「班女 はんじょ」。
狂言「縄綯」は、博打のカタに何某に譲られた(って酷い話だけど)太郎冠者の抵抗物語。
何某の所では言い訳ばかり、文句ばかりで働かず、一時的と知らずに戻った元の主のところでは、
言いつけられた仕事をせっせとして、縄を綯いながら言いたい放題..
独り芝居に近い太郎冠者が楽しくて、ええっ!こんなにいい狂言師だった!?と嬉しくなった。
万蔵さんが上手になったと言うか、私がよさを分かるようになったと言うか..(笑)
シテ/太郎冠者:野村万蔵、アド/主:萬、小アド/何某:万禄。
能「班女」は、遊女の班女が東に下る旅の途中の吉田少将と恋仲になり扇を交換したが、
なかなか戻らない少将を慕って扇を眺めるばかりで、他の客の席に出ないもので、
怒った宿の長に追い出されてしまい、女物狂いになって彷徨うが都で再会し..という展開で、
狂言や歌舞伎とは随分違うのが、まず印象的。
カケリも中ノ舞もあって動きもあるのに、このお能のよさがあまり分からない自分にガックリ。
シテ/花子:今井清隆、ワキ/吉田少将:高井松男、アイ/宿の長:小笠原匡、など。
囃子方は、松田弘之、曽和正博、白坂信行。
シテの面が、あれでもないこれでもないと思っていたら、私が頭の中で却下した孫次郎。(爆)
*****
終演後にお茶のお誘いをいただいて、能楽堂に行く前にランチを取った駅前のユーハイムへ。
店が限られるから仕方なかったのだけど、能がないと言うか変わり映えしなくて、ちょっと..
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付下げ(単衣)。 洒落暈し染。 小豆がかった藤色地。
袋帯。 博多織。 紹巴。 黒地、つゆ芝に蛍。 (若林弘恵)
五嶋紐。 微かに金の入った極薄桃色。 片側に極薄緑色いり。
薄地の縮緬の帯揚げ。 草木染(臭木)。 極薄緑色。 (Kinami)
塵除け。 道中着衿。 紗お召し。 極薄緑色。 葉と水玉。
蛍の帯を今月半ばまでに締めたくて、蛍だから夜がいいのだけれど、
夜の公演まで待って暑くなったら締める気が失せそうだと、昼間に着用。(笑)
帯に合う着物を選んで、他も帯中心の組み合わせ。
紬なら帯出しが気持ちいい季節だけれど、この着物だと塵除けがいるかと塵除けも着用。
車内・館内は冷房が入っているし、歩く距離も長くないけれど、やっぱり暑い。 難しい..
2014.6.3 [火]
仁左衛門が歌舞伎に復帰
歌舞伎の昼の部を観に歌舞伎座に行って来た。
1日が初日で、既に入っている予定もなかったから、初日に行こうかと思わないでもなかったが、
肩の手術で昨秋から休演していた仁左衛門が復帰するのが話題だったので、
日曜だったこともあり、待ちかねた贔屓連が殺到して凄いだろうと、遠慮。(笑)
まずは、踊りで「春霞歌舞伎草紙」。 時蔵の阿国に、菊之助の山三(の幻)。
時蔵の出雲阿国が、若〜い役者たちの若衆・女歌舞伎を大勢連れて登場して、歌舞伎踊り。
なかなか菊之助の山三が出ないと思っているうちに、亡霊らしくスッポンからの出。
山三からみは亡霊っぽく少し暗い?扱いだが、全体としては華やかというよりは賑やか。
次が、菊五郎の斎藤実盛で、「源平布引滝 実盛物語」。
菊五郎の実盛はきりっとしながら、何とも言えない優しさがある。
だもので、終わる前の子役がらみを、孫との共演だったら、どんなだろうと思ってみていた。(爆)
あと、左團次の瀬尾十郎、菊之助の小万、梅枝の葵御前、家橘・右之助で九郎助・小よし夫婦。
食事休憩後は、幸四郎の大石内蔵助で、真山青果の新歌舞伎「元禄忠臣蔵 大石最後の一日」。
これは、幸四郎か吉右衛門かどちらかでばかり観ている印象だが、どうなのかしら..
彌十郎の堀内伝右衛門、錦之介の磯貝十郎左衛門、孝太郎のおみの、我當の荒木十左衛門、
隼人の細川内記など。
そして切りが、仁左衛門復帰の「お祭り」で、以前の大病後の復帰と同じ。
芸者衆は出ず、仁左衛門の鳶頭に若い者がからみ、千之助が出るのも以前と同じだが、
千之助が大きくなっていて、この間の年月を感じる。
仁左衛門のほろ酔い機嫌の鳶頭は相変わらず格好いいし、元気な復帰がうれしいけれど、
千之助と一緒の踊りや所作事だと、孫と一緒がうれしいおじいちゃま風が強くて..(大爆)
早く芝居で観たいものだと思う。
*****
終演が3時半と早いので、久しぶりの銀座巡り。
3軒ばかり呉服店を回り、松屋の呉服のくのやのコーナーで、
以前に比べ品数が限られるのが寂しいと思いながら、朝顔柄の手拭い・手拭きセットを購入。
地下の茶の葉で、新茶の生葉を飲み放題。 って、そんなに飲めるものじゃないけれど..
お菓子の水無月が優しい味。
更に、京橋のイデミスギノで、ケーキと珍しく(初めて?)ハーブティー。 焼き菓子を持ち帰り。
どちらも満席・空き待ち多数で諦めることも多いのに、入れるときは入れるのよね〜
*****
紬訪問着(単衣)。 丁子染。 きなり黒縞格子。 (ひなや伊豆蔵明彦創作紬きもの)
袋帯。 草木染。 ベージュ濃淡ぼかし。 (ひなや)
帯と同じ生地の丁子染の帯締め。 (ひなや)
草木染の帯揚げ。 (ひなや)
甘茶色?のひなやの鼻緒の草履。 藍色の台。
6月になったので私も衣替えして今日から単衣。
尤も先週の木綿の着物も単衣仕立てだけど。(笑)
例年ならこの時期にピッタリのお気に入りのひなやの紬セットが、夏日には暑い。(苦笑)
とは言え、少しザックリした織の単衣仕立てだから、やっぱりこの時期の着物。
随分と広幅の機で織ったらしく、背縫いも脇縫いもない、楽しい着物。
観劇後に寄った呉服店のどちらでも店員さんの興味を惹いて、褒めていただいて、ニッコニコ。
好きなお気に入りを着る楽しさと、もう少し気温が高くなければいいのにと異常気候に不満と。(爆)
2014.6.2 [月]
大車輪
一昨日は5月に夏日〜 っと思ったが、6月に入った途端の昨日・今日の暑さには音を上げる。
とは言え、季節替わりにしなくてはならない家事が山積み。
日頃サボっているツケが一度に襲いかかってきた感じ。(苦笑)
なのに、昨日は漸く片付け始めたら急いで返さなくてはならない本を見つけてしまった。(汗)
図書館から借りてきて返却期間を過ぎている本が2冊もあって、大慌て。
片づけは中断して、本に目を通した。
で、今日は朝から、片づける冬布団などを干し、これから使う夏掛け布団などを干し、
シーツなどの大物を洗濯し.. 時々サボりながらも大車輪。
昼前には真夏かと思われた陽射しも、3時過ぎたら漸く和らいできて、少しの風に涼しささえ感じる。
これから、荷物置き場と化している部屋の片づけ。
まずテーブル上の荷物を片づけて、使えるスペースを少し広げなくちゃ..
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