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2015.3.31 [火] お花見 & フランス料理

千鳥ヶ淵の桜も満開になったそうなので、混まない朝早くに行こうと思っていたが、
午前中に荷物が届くとの連絡が入ったので諦めた。
未着用の由水煌人氏の色留袖にご縁があり、マイサイズに仕立て直しを頼んでいたのが届いた。
やっぱりいいわね〜 いつ着ようかしらと、今から楽しみであり悩ましくもある。

諦めた筈の花見だが、風が強く、干していた洗濯物が危ういくらい舞っているので、
明日までには散り出すかもしれず、やっぱりその前に見に行こうと、午後遅めに出かけた。
九段下駅を出ると、まだ混んでいて凄い人出。歩くのが楽でない状態。 いや〜やっぱり凄いわね〜
でも、お堀の水と満開の桜の組み合わせは最強だと改めて思う。
千鳥ヶ淵緑道を抜け、英国大使館の前を国立劇場まで桜を見ながら歩いて、Uターン。
お堀沿いに戻って、緑道には入らず、内堀通りを九段まで歩いて靖国神社へ。

能舞台前の桜も見事に満開で、これくらい暖かければこんな桜の下で夜桜能も観たいと思った。
以前、寒さに震えあがったので、それ以降は行っていないけれど、また行きたいと思うものの、
チケットを取る頃には、気候・温度の様子はまだ分からないから..
内苑に行ったら、池の水に散った花びらが浮かんでいて、少し散り始めた様子。
暫く楽しく観てから、更に市ヶ谷まで歩き、市ヶ谷の桜を見ながらお堀の周りを一廻り。
2時間余の散歩も苦にならない素晴らしい花見になった。

途中、宝来屋で、花見だんごか桜餅か道明寺でも買いたいと思っていたけれど..
すっかり売り切れ。(涙) 花見客が殺到したらしい。
ダメかしらと思いながらゴンドラに寄ってみたら、此方はまだあったので、パウンドケーキを購入。

*****
千鳥ヶ淵・九段・市ヶ谷の桜を愛でた後は、オーグゥドゥジュールのフランス料理で夕食。
アミューズは、小さい器に入ったゴボウのスープで、鱸が入り、クルトンが浮かんでいる。
1品目のオードブルは、オマールエビでクスクスを敷いて、スープのようなソース。
ここまではいつも通り、美味しくペロリ。
2品目の鰹には、名を忘れたミニリーフがタップリ載せてあったが、
オードブルでなく魚料理かと思う大きさで、ちょっとたじろいだ。(笑)
魚は、真鯛のポワレ。サフランのリゾットを敷いて、揚げたこごみ・菜の花・フキノトウを
載せてあって、季節感も味もいいけれど、ここまででお腹一杯になってしまった。(汗)
肉は、兎だったが鶏肉に近い味は苦手なので、仔羊にしてもらった。
信じられないことに、食べきれず残してしまった。(涙) ゴメンナサイ。

シャンパンと、白ワインも2杯いただいたから、そのせいか、自分でも驚くほど満腹になった。
しかも、2杯目のワインは飲みきれず、アヴァンデセールは小さくても入る余地なく、潔く諦めてパス。
デセールは一番軽そうなグレープフルーツのテリーヌ風。 苺のソース..
いつもの私らしくなく薄く切ってもらったので食べられたが、クリームは残す。
飲み物はいつも通りエスプレッソ。 無論シングルで十二分というか漸く飲んだというか..
最後の一口デセールは食べられず、包めないチョコレートトリュフ以外の2品を包んでくださった。

美味しくいただいたものの、食の細くなったことに、何たることと愕然。(号泣)
夜も、もう少し少なめのコースがあればいいのにと強く思う。
でも、美味しい料理を美味しくいただけるうちに、せいぜい食べに行きましょうっと..

2015.3.29 [日] 上野 花見&「インドの仏」展など

花見可能な日程を伝えてあった友人から昼過ぎに誘いの電話があり、ホイホイと出かけた。(笑)
この時期の週末に上野に行くのは久しぶり。 想像はしていたものの大変な人出。
大勢の花見客にまじって上から下まで往復して咲き誇る桜を見、花見気分を満足させた。
(尤も、活動的な友人は前日にも飛鳥山まで花見に行ったとか..)

その後、春の庭園解放中のトーハクに行き、桜を愛でながら庭をゆっくり回った。
そして、2人とも「みちのくの仏像」は既に観ているので、「インドの仏」展@表慶館を拝見。
仏教美術の源流ということで、さまざまな仏像を拝見し、
古代初期には仏陀不表現のルールがあったようで、イスラムだけでなかったのかと、類似を知った。
ギリシャ風のお顔の仏像、インド・パキスタン風のお顔、ミャンマーになると東洋的なお顔で、
仏像のお顔の違いなどに地域性を感じながら観て回った。
建物自体も興味深い表慶館は長く休館していたので、建物・館内を見るのも楽しかった。
閉館時間まで、仏像つながりで、本館の仏像、東洋館2階のインド・ガンダーラの仏像を拝見。

*****
区の巡回バスめぐりんに乗って千駄木駅まで移動。 私はミニバス初体験で、それも楽しかった。
まず、駅近くの自家焙煎のやなか珈琲店で、焙煎の香りが漂っている中、
コーヒーを飲みながら一休み。 花見帰りらしく話に花が咲いた。(爆)
毛家麺店で、一番人気という担々麺で夕食。 胡麻の効いた独特なクリーミーな汁が楽しい。
この日のお薦めらしい空豆の豆苗炒めも2人で分けてペロリ。
花も団子もの2人らしく、楽しい午後を過ごして別れた。

2015.3.28 [土] 筋肉痛つづき

25日(水): リフォームが完了した友人の引越しの手伝い
 珍しく予定が無かったので志願したら援助要請があって(笑)、午後から解包に出かけた。
 私は手伝わなかった仮住まいへの引越しと同じような時間だろうということだったが、
 荷物の到着が往きより遅く、家具をセットしてもらい解包が始まった時には3時を大分過ぎていた。
 往きの梱包から手伝った友人と3人で夜までしっかり働き、友人は腰が痛くなったとか..
 リフォーム前からネーミングが気になっていたという近所の蕎麦屋の鬼平天丼をご馳走になり、
 あとは1人でOKという住人に任せて、手伝い2人は、よく働いたわね〜と言いながら帰宅。

 30年近く前の1度しか引っ越し経験のない私は引っ越しの大変さを僅かなりとも経験。
 私のリフォームはどうしようかと思うものの、片づけないことにはリフォームなど夢の話。(苦笑)
 この日くらいの働きぶりなら1週間そこらで片づきそうに思えるのだけれど..

26日(木): 軽い筋肉痛→本格的な筋肉痛へ
 前日の引越しの手伝いの後遺症らしく、軽い筋肉痛やら全身疲労?でヤレヤレ気分。
 朝寝坊して、朝食は友人たちにも差し入れた近所のモンシェールのパンと、牛乳と珈琲に果物。
 3人とも朝食・ブランチはあそこのパンになったと思うと、ちょっと楽しい。(笑)
 夜はめげずに健康講座に出かけ、今度はしっかり筋肉痛。(爆)

27日(金): 自分メンテ
 疲れた身体をほぐしてもらいに銀座まで出かけて、ボディとフェイシャルで2時間半〜3時間。
 カプセルが常より効いて温泉の後みたいにボンヤリ・ホンワリ。(笑)

 往きは日本橋から銀座まで、八重洲と銀座のさくら通りの桜の開花状況を確認しながら歩いた。
 八重洲さくら通りは、概ね3分咲き程度。 5分咲きの木もあるかしらという感じ。
 銀座さくら通りの中央通り寄りはまだ蕾のまま。 なのに外堀通りに近い方の4〜5本は満開。
 桜の種類が違うのか、日当たりの違いか、それもと樹齢の違い?

28日(土): 休養のち筋肉痛に拍車
 深川さくらまつりが始まったので、船に乗って運河から両岸の桜を見たいと思っていたけれど、
 こちらの桜はまだ咲き始めで見頃にはほど遠い様子で、花見気分にはならなそう。
 疲労感と筋肉痛があるし、わざわざ出かけることもないかと、休養日にしてしまう。

 夜は今年度最後の健康づくり講座に出席し、筋肉痛に拍車。(涙)
 使う筋肉が違い、それぞれ別の筋肉が痛む。 結果、今は全身あちらもこちらも痛い。 ふ〜う..
 今季の講座は欠席が多くて、2講座合わせて、23分の15≒65%の出席率。
 風邪で休んだりしたせいもあるけれど、それにしても低過ぎ〜 
 来季は目標80%、せめて4分の3=75%は出席したいものだと思っているが..

2015.3.24 [火] フランス料理と小杉放菴

「小杉放菴」展の終了まで1週間を切ったことに気づいて、慌てて出かけることにした。
で、展覧会の前に日本橋のラ・ペでフランス料理のランチをいただいた。
満席で最後の1卓とはラッキーと思ったら、早い方がお済みの席に入れてくださった様子。
私が伺う遅めの時間までには空くだろうと見込んでのOKだったらしく、ありがたいこと。

久しぶりなので、品数の多い魚・肉の両方がついたコースにした。
因みに、一皿ずつの量の調整で、どちらのコースにしても総量は同じくらい。(笑)

アミューズの一口シューとビスケットの拵えが桜風。 のっけから季節感を味わえるのが好き。
続いて、新玉葱のブラマンジェ風。 デセール風の玉葱味が、楽しいような可笑しいような..
一皿目のオードブルは、シマアジにブラッドオレンジ、ソラマメなどで、どことなく春めいて..
次が、豚足のガレットというか、とろとろに煮込んだ豚足を軽く揚げて(焼いて?)あり、
蛍烏賊と春野菜を載せた味・彩・食感のどれもが楽しい料理だった。
そして追加してもらった、フォアグラを手製(自家製)の日本橋ゴーフルというのに挟んだもの。
こんなフォアグラもありなのね〜と楽しみながら、ゴーフルの食感ともども楽しく、手掴みでパクパク。

魚料理は、さくら鱒で、桜エビ、じゃがいもなどを載せ、緑のスープ仕立てのソース。
ブロッコリーのソースだったかしら? パンでしっかり掬って完食。
肉は、久しぶりにブーダンノアールとジャガイモのパルマンティエにした。
トマトに挟んだ肉を揚げた一品がトマトを下に敷いて隣に添えられていた。
時として重いブーダンノアールが軽めで、ともども美味しくペロリ。

最後は、まず、いつもの蕎麦のブラマンジェのプティデセール。
塩アイス?を載せオリーブオイルがかかっていて、いつも通りだけれど、料理の後の口がスッキリ。
そして、軽め(あっさりめ)の方がいいだろうと選択した柑橘系のデザート。
ダブルにしていただいたエスプレッソまでおいしくいただいて、ニコリ。

サービスしてくださったスパークリングと、シャルドネを飲んだら、それだけで頬が赤い。
ゆっくり酔いを醒ましながら、美術館に回った。

*****
没後50年「小杉放菴 −〈東洋〉への愛」@出光美術館。
当初の洋画から、作風が変り、東洋回帰・伝統的な洋画からの敗退という批判を受けても、
放菴は「ずっと続いた一本道」と言っていたそうだが、
様々な作風の絵画が一堂に展示され、観応えがあって、観損なわないでよかったと思った。
ムンクとルオー室もしっかり拝見。
ムンクは前回と同じだと思うが、2点は覚えているのに、一番大きな作品の記憶があいまい。
前は絵の前に人が多くてよく見られなかったのかも..

2015.3.23 [月] 年度の〆は、仁左衛門の菅丞相の再見

今月の歌舞伎公演@歌舞伎座は「菅原伝授手習鑑」で、昼の部で「筆法伝授」、「道明寺」を上演。
次に観られるのはいつになるか分からないので、もう1度観ておきたいと昼の部を再見。
幕見のつもりが、何時から並べば座って観られるか分からないので結局チケットを取ってしまった。
で、2度も観るつもりのなかった「加茂堤」も、けちんぼうらしく観ることになった。(笑)
印象は概ね初日と変わらず。
仁左衛門の菅丞相を堪能し、秀太郎の覚寿などもいいわね〜と、楽しく見物。

今月つまり今年度の観劇は、今日で終了。
休みは10日ほどだけで、4月になれば、また観劇予定がいっぱいだし、
元々は昨日で終わりの予定で、今日のだって追加したのだが、それでも、ちょっと寂しい。(笑)

*****
終演後は、茶の葉@松屋で、時期限定でこの日が最終日の桜セットをいただいた。
この時期には珍しい氷(氷桜)の表示を見つけ、うれしいこととプラスしてもらった。
お茶は、これも季節限定の煎り立てのほうじ茶があったので、珍しくほうじ茶を選択。
大きな桜の枝が圧倒的な存在感。 暗めの照明の中で、ゆったり落ち着いたひとときを過ごした。

そして8階の「ターシャ・テューダー展」で、地に足の着いた生活を垣間見、
その豊かさに圧倒されながらも、ゆったりした気分も味わった。
更に、呉服売り場のくのやのコーナーで、季節を選ばない膝掛け(七本原)を購入。
今までのは、梅、土筆、秋草などの季節柄ばかりだから、重宝しそう。

*****
紬。 白地。 黒色のグラデーション格子。 (市三郎・雅生紬「煌」) 
袋帯。 墨色。 破れ丸に桜の花びら柄。 (織楽浅野)
伊賀組紐。 薄桃色、中央は臙脂・青鼠色。 4本房。 (松山好成)
薄桃色・薄茶色の道長取りの帯揚げ。 (お初)
コート・ショール・バッグなどは、このところ愛用の桜時期セット。

2015.3.22 [日] 神遊・能

神遊の「ワキ方が活躍する能」の公演を知った時はチケット売出しから何ヵ月も経っていて、
神遊? 何て読むの? などと思いながら、普段観られないお能を観られる機会だし、
出演者もいいし..と聞いてみたら、僅かながらまだ席があるというので、観に行くことにした。

能楽の囃子方4人(一噌隆之、柿原弘和、観世新九郎、観世元伯)とシテ方1人(観世喜正)の
5人で、神遊(かみあそび)というグループ公演?をしていて、今回が第49回公演らしい。
初めて行ったのだが、行ってよかった!と大満足で能楽堂を後にした。
どうも来年の第50回・20周年記念公演が最終公演になるらしい。 来年も観たいなぁ〜

番組は、能「張良」、独吟「藤戸」、一調「船弁慶」、仕舞「雲雀山」、狂言「寝音曲」、能「谷行」で、
それぞれ観世喜之、宝生欣哉、福王和幸、宝生閑、野村萬斎、梅若玄祥・観世喜正のシテ・出演。

能「張良」は、ワキの張良が大活躍して事実上の主人公と言えるお能。
森常太郎の披き(初演)だと後で知って、成る程それで硬い感じだったのねと思ったが、
さまざまな動きも観応えあって楽しかった。
シテは動きの少ない中で存在感を出すところに難しさがありそう。

能「谷行 たにこう」も、森常好が勤めたワキの師阿闍梨がやはり主役というべきお能で、
大勢のワキが山伏として出演して、ワキが大活躍。 谷行をめぐるドラマが観応えある。
シテは、冒頭に登場の松若の母と、終盤に登場の役行者と伎楽鬼神で、短い場面での登場ながら、
シテの存在の大きさ・楽しさも感じながら観ていた。

狂言「寝音曲」は、萬斎と石田幸雄の息の合った遣り取りが面白く、楽しく観たが、
あれっ、こんなだった?と思う箇所もあって、何度も観ている狂言なのに、
流による違いなのかしらと、それも面白く思った。

独吟「藤戸」のワキ方の語り、一調「船弁慶」のワキ方の長い謡と太鼓で描き出される場面、
仕舞「雲雀山」ではワキ方にも仕舞があると初めて知ったし.. どれも印象深かった。

*****
帰りに日本橋に寄って、出店のご案内をいただいたデパートの催事でお菓子を購入。
地下の果山でジュースを飲んで帰ろうとしたら、無〜い〜
ええっ、今月初旬にも寄ったばかりなのにと思ったが、10日ほど前に撤退したとか.. 
ビックリ、ガッカリしていたら、同じように驚いている方がいらして、同じねぇと思った。

*****
色留袖・訪問着仕立 。 1つ紋。 手描友禅。 薄鼠色。 竹林七賢人。 (油谷無聲)
本袋帯。 薄緑地。 緑・青他で草木・鶴他。 中国の庭園風景? (川島)
伊賀組紐。 白色、片側は黒色。 (松山好成)
縫取紋意匠ちりめんの帯揚げ。 友禅ぼかし。 桜半月地紋。 薄桃〜肌色系。 (お初)
山岡古都の銀無地の横長の利休バッグ。  お召し中型トートバッグ。
バッグと同じ布の鼻緒の草履。 パールグレイ色の台。
道行コート。 絵羽。 蒸し栗色? 葵。 (小倉淳史)

喫茶室から出ていらしたマダ〜ムな方とすれ違った時に、素敵なこしらえと言われてビックリしたが、
自分でも気に入って気持ち良く着ていたのを褒めていただいたので、うれしかった。
いつになっても褒められるのはうれしいもの。 全く単純なんだから..(爆)

2015.3.21 [土] 圓朝に挑む

暖かい春分の日。 午後は国立演芸場の特別企画公演「圓朝に挑む」を聴きに行った。
橘家圓太郎がまとめ役で、圓朝ものでも珍しい噺を聞かせる趣旨らしく、初めて聞く噺ばかり。
隅田川馬石「お若伊之助」、橘家圓太郎「算段の平兵衛」、
仲入りのあとが柳家三語楼「畳水練」、蜃気楼龍玉「札所の霊験」。
どれも興味深く聞いたものの、聞いているうちに段々に何となく疲れてしまったのが..(苦笑)

来月の中席のトリが歌丸さんと知って、急いでチケットを取った。
米朝さんが亡くなったものだから、聞けるうちに聞いておきたい気持ちが増幅。

*****
終演後は、半音に寄って、ハムチーズトーストにコーヒー(バニ・マタリ)で遅〜い昼食?
軽いブランチ?しか食べていなかったので、更に、スコーンにコーヒーのお替り(マンデリン)。
早〜い夕食を兼ねた?  流石に、お腹一杯で、少し食べ過ぎ感も..(汗)

*****
伊那紬。 草木染(藍、りんご、矢車玉)。 白地に、青縞、茶格子。 
袋帯。 撚金からみつづれ。灰色系経シケ引き。薄灰色地に、紫・青・錆朱・黄土色。(田畔たぐろ)
伊賀組紐。 青みの紫色、片側は極薄桃色・緑色。 撚り房。 (松山好成)
藍染の帯揚げ。 藍色の濃淡。 (松原)
コート・ショール・バッグなどは、17日・20日と同じ桜仕様というかこの時期専用のもの。

コートなどの春の装いが目を惹くようで、いろいろな方にお声を掛けていただいた。
出かける時のエレベーター内で私の方ではお顔に覚えのない方に褒めていただいてニコリとしたら、
電車の中で隣にお座りになった方に話しかけられ、更に前にお立ちの方も加わっての話になった。
このお2人は着物をお召しになることもあるそうで、あれこれ着物話。
更に落語の後に寄った喫茶店で、週末お手伝いに入っている方からも素敵だと言っていただいて、
コートのこと、着物のことなど、いろいろ.. 今までも気になっていたご様子。
着物に興味を持ってくださって、お召しになる方が少しでも増えることになれば、うれしいと思う。

2015.3.20 [金] 今年度最後の能楽堂主催公演

夜、定期公演@国立能楽堂を観に行って、狂言・お能とも印象深く、楽しんで帰宅。
番組は、狂言・和泉流「苞山伏」と能・喜多流「頼政」。

狂言「苞山伏」は、山人が寝ているうちに通りがかった使いの者が苞の中の昼飯を食べてしまい、
傍に寝ていた山伏のせいにしたが、修行を終え法力を身に付けた山伏に祈り現されてしまう。
狂言に出てくる山伏は揶揄の対象のことが多いが、この山伏は法力があって珍しいと思いながら、
3人のやり取り、山伏の祈りで盗み食いを露見された使いの者の動きなどを楽しんだ。

能「頼政」も、居眠りもせず(笑)、見どころもしっかり観られて楽しく拝見。
喜多流の謡は、こういう修羅物に合うみたいと思いながら聴いていた。
それにしても、後シテの源頼政の霊の出立(面・装束とも)の迫力は素晴らしい。

*****
小紋。 飛び柄。 渋い黄色地(鶸色?)。
袋帯。 唐織。 墨紺地。 流れに桜の柄。 (山口弘躬「王朝の庭」)
伊賀組紐。 白・薄桜・薄灰・薄黄色の変り編み。 (松山好成)
紋意匠ちりめんの帯揚げ。 薄赤茶〜黄緑〜灰緑系の暈し染。 (美苑) (お初)

綺麗な薄色の帯締めを漸く使うことができて、ホッ。 綺麗な色合いは使うのが難しい。(笑)
コート、ショール、バッグは、17日と同じ桜の時期限定セット。
終演後にコートを着ている時に顔見知りの私より少し年上の方がお声を掛けてくださって、
春らしくて素敵ねとお褒めいただいてニコリ。 コートとバッグがお揃いなのも好評。
でも、私の歳だとこの時期にしか着られない・持てないわねぇと言って、2人で同意して笑った。(爆)

2015.3.19 [木] 春めいて、光と色のドラマ

このところ暖かさが続いてホッと一息ついていたが、今日は昨夜からの雨が降ったり止んだり。
でも、寒くないのがうれしい。

昨日は、光と色とは春らしいと思いながら、午後遅く「新印象派 光と色のドラマ」を観に行った。
「モネ、スーラ、シニャックからマティスまで」と謳われているだけあって、
これだけまとめて新印象派の絵画を観たのは初めてに近いと思いながら観て回った。
ざっと一通り観てから、閉館近くなって空いてきた会場を初めからもう一廻り。
いつになっても、スーラ、シニャック、ピサロは、違いがよく分からず混同してしまうことも多い。
分かったという気になっても、次にはまた分からなくなったり..
尤も、試行錯誤というか実験と言うかを重ねて作風も変化しているようだけれど..

*****
帰りは、ボンボリが飾り付けられブロックの区分けテープが張られ、
花見の宴会の準備ができている桜並木を通って、上野のお山を下まで歩いた。
動物園近くはまだ蕾だが、清水堂の下あたりは満開に近い木も数本、山の下の左右の桜は満開。
でも山下でも中央の枝垂れ桜はちらほら咲き出した程度で、見頃までにはまだ少しかかりそう。

花も団子も派(笑)の私は、甘味処のみはしでおでん茶飯に桜白玉あんみつで一息ついた。
季節限定の桜あんみつを食べながら、去年も食べたわね〜と思い出す。

家の北側の早咲きの桜は薄桃色の花を咲かせてほぼ満開だし、
先週は白金台の児童公園のやまざくらが満開で濃い桜色に染まっていたし..
満開の桜を楽しく見て回れる日も近いと少しソワソワ。

*****
今日は、近くの緑道公園の入り口の白木蓮が満開なのを見て、うれしくなった。
先週はまだ気づくほどには咲いていなかった運河沿いの並木の木蓮も満開。
例年より木蓮の花の咲くのが遅かったことに急に気づいた。 何故かしら?

2015.3.17 [火] 3月歌舞伎@国立劇場

今月は「髪結新三」で知られる「梅雨小袖昔八丈」と、常磐津舞踊「三人形」。
橋之助が初役で新三を勤めるので、もっと早く観たかったが、行こうと思った日は2日とも休演で、
(後で分かったが震災追悼式のため)、中日をとっくに過ぎてからの見物になってしまった。

橋之助は幸四郎の新三同様に、立派過ぎて廻りの髪結いらしくないだろうと思っていたが、
小悪党らしさは足りないが、江戸前のいい男ぶりで予想以上に似合っていた。
何の拍子か時々三津五郎を思い出させる雰囲気があって、あら〜と思ったりもした。
今度は歌舞伎座でも観たいと思う。
他は、手代忠七を門之助、娘お熊を児太郎、弥太五郎源七を錦之介、下剃勝奴を国生、
車力善八を秀調、家主夫婦を團蔵と萬次郎など。

舞踊「三人形」は、錦之介の若衆に、児太郎の傾城、国生の奴。
見どころがないというか何というか、眠くなってしまったのが..

*****
終演後は可否道に寄ったが、先客も後からいらした方も喫煙者で煙が漂ってくる。
長居は無用とコーヒーだけ飲んで早々に退出した。 喫煙OKの店には足が遠のきがち。

*****
小紋。 墨流し染。 灰藤に薄墨・薄茶色等。
染名古屋帯。手織すくい。生紬。経真綿。枯茶〜枯黄土色。つくしんぼ。(宮階・宮繍苑里葉)(お初)
伊賀組紐。 白に近い極薄桃色、片側に薄緑色。 (松山好成)
草木染(竹染)の帯揚げ。 薄い竹色。
レトロな?花柄の鼻緒の草履。 墨色の台。 (金鷲)
道行コート。 京友禅。 桜色・薄茶色の疋田の市松。  薄地の灰桜色のカシミアショール。(お初)
コートと同じ生地の利休バッグ。 青色の花柄のサブバッグ。

帯は昨春は機会を逸してしまったので今回お初で締めた。
珈琲店主に、落ち着いた色合いだけど季節感があってシックな帯だと褒めていただいて、ニコリ。
コートとバッグは色合いが正に桜の気分一杯で、春の季節限定で作ったもの。
ショールも綺麗な色がいいと思うものの、これも私には桜の時期だからこそ使える色合い。(笑)
昨春使い損なったのを思い出して使ったが、今月は暫く使いたいと思う。

2015.3.16 [月] 漸く終了

他の用事を優先させているうちに最終日になってしまった確定申告を漸く提出して無事終了。
額が多いわけではなく基金からの分もあって複数個所からの入金のための書類作成・提出。
さっさと終わらせればいいのにと思うし、次は2月中に終わらせようと思うのも毎年のこと。(汗)

その後、亀戸天神まで梅を観に足を延ばした。
梅はまだ満開だったが、何故かもっと本数が多いと思っていたので、あらら..気分。(苦笑)
もしかしたら、以前は梅園だったところが駐車場になっているのかしら? 
船橋屋本店で一休みしてから、押上の天真庵まで自転車を飛ばした。
チーズケーキとコーヒーをいただいて、ニコリ。

いつ降り出してもおかしくない天気に長居せず直に失礼したが、自転車で片道30分強。
自転車での移動が気持ちよい季節だが、帰宅したら汗ぐっしょりで、直ぐにシャワー。
一息ついたら眠くなったけれど、4時半前では寝るのはまだ早過ぎて..(爆)

2015.3.15 [日] 講演と能楽と

午後、復興と文化�Vという国立能楽堂の企画公演に出かけた。
日曜の主催公演は珍しく、お会いした顔見知りの方は初めてだと思うとのこと。
まず赤坂憲雄氏の「しなやかにして、したたかに。 汝の名は」という講演。
震災後の東北のお話を伺って、いろいろな思いが心に起こり、頭を下げるばかり。
つづいて、狂言・和泉流「鬼瓦」、能・観世流「桜川」。
どちらも楽しく観たが、能「桜川」をこんなにしっかり観られたのは初めてかもしれないと思う。

*****
終演後は、開創1200年記念「高野山 祈りの美」という展示を観に日本橋に寄った。
1200年記念に昨年奉納された金剛峰寺奥殿の襖絵など、高野山に奉納された美術品を拝見。
催事の近江展で、近江牛のステーキ丼を食べ、琵琶湖の鮎などの惣菜と季節の和菓子を購入。
埋れ木が売り切れだったので、他の店の菓子にしたけれど、甘味好きは度を過ぎているような..

*****
紬訪問着。 郡上紬? 藍染、裾・袖に横段入り。 (甲木恵都子)
袋帯。 漆色地。 引箔錦。 松皮菱裂・ペルシア更紗華文。 (橋本?「伽羅」)
伊賀組紐。 紺色、片方に緑色入り。 撚り房。 (松山好成)
鶯色の帯揚げ。 暈し入り。 「幻雪」
道中着。 生紬。 無地。 象牙色。 (しょうざん)

2015.3.14 [土] バレエ「トリプル・ビル」

午後、25分、30分の短い3作品のバレエの公演「トリプル・ビル」@新国立・中劇場を観に行った。
最初が、チャイコフスキーの音楽にバランシンが振付けた「テーマとヴァリエーション」で、
クラシックバレエのテクニックとアンサンブルを楽しんだ。
次の「ドゥエンデ」は、ドビュッシーの音楽でナチョ・ドゥアド振付の独特のモダンバレエ。
最後の、男性ダンサーだけの「トロイ・ゲーム」が、私には一番印象的だった。
ロバート・ノース振付で、古代ギリシャの戦士たちがモチーフだそうだが、
鍛えられたダンサーたちの力強くしなやかな動きの楽しさを満喫。

*****
訪問着。 総絞り。 灰色。
袋帯。 帝王紫。 輪奈織・モール入り。 薄青紫色・薄黄色など。 (じゅらく) (お初)
伊賀組紐。 濃淡紫色の菱形に薄緑色入り。 蛸足房。 (松山好成)
灰みの赤紫色の帯揚げ。 雪輪に模様入り。
白地に金色の唐草柄の龍村の鼻緒の草履。 金色の台。
道行きコート。 瑞鵬織(二重紗)。 黒・赤色の亀甲花紋。

2015.3.13 [金] 白金台と上野に

午後から白金台まで出かけ、松岡美術館、自然植物園、庭園美術館の3か所を回った。
殆ど使っていないのに期限切れ寸前のぐるっとパスに気づいての貧乏根性丸出し。(汗)

松岡美術館は以前から行きたいと思いながら、近くまで行っても伺い損なっていて、今回が初めて。
いや〜よかったわぁ.. 今まで伺う機会を逸していたのが勿体なかった(笑)と思った。
いろいろの分野の作品が多数展示されていて、しかもユッタリ拝見できるのもうれしくて、
思いのほか時間が過ぎていてビックリした。
利庵で小休憩。 せいろとニシンの煮つけ?をいただいて、昼飲みしたくなるが我慢。
ニシンは身欠きにしん? あと何年か経ったら歯が異議を唱えそうな堅さ。(爆)
食べながら、飲みたいなぁと思うも、まだ先があるから..

それから、春近しの感がした自然植物園をゆっくり歩いて森林浴。
そして、庭園美術館にリニューアルオープン後の初訪問。
展示されていたアール・デコの作品もさることながら、やっぱり目を奪われるのは建物そのもの。
各部屋それぞれに見どころが一杯の感じで、じっくり見ても見足りない感じ。

更に、夜間開館日のトーハクまで、日曜で展示が終わる永徳筆の檜図屏風を観に行った。
昨日の健康講座のおまけの筋肉痛の上、白金台で3ヵ所回って脚も腰も悲鳴を上げているのに
次に観られるのは何年先になるか分からないから、もう少し頑張ってと言い聞かせての移動。(爆)
あまり混んでいなかったので、先に「みちのくの仏像」をじっくり拝見。
ついで国宝室に行ってビックリ。 この部屋で遭遇した初めての大人数の観覧者。(大爆)
檜図屏風だけ観るつもりが、隣室の国芳の浮世絵もラッキーと観て歩いたら、閉館時間になった。

展覧会は拝見するのは楽しいけれど、脚腰・足裏が痛むのが辛い(涙)と思いながら帰宅。
一度に何か所も回るのがいけないのだろうとは思うけれど..

2015.3.11 [水] あれから

4年..
何もできずにいる自分が不甲斐なく申し訳けない。

こちらは陽射しは暖かそうなのに、昼過ぎの一番暖かいはずの時間でも風が冷たく首をすくめた。
春の陽射し、でも風は未だ冬。 北はどんなに..と思う。

ラジオの震災特集を聞きながら思いを馳せ、追悼式の黙祷に合わせ一緒に黙祷。
追悼の言葉を述べた3人の遺族のうち、特に当時15歳だったという宮城県代表の話に息を呑んだ。
瓦礫に埋もれて助け出せない母を置いて逃げなければならなかった、
そのまま一緒に居れば共に流されて死んでしまうから、
「行かないで」という母に「ありがとう、大好きだよ」と伝え、
自分一人で泳いで逃れて助かったという見事な判断力・決断力。
15歳の少女の、あまりに辛い体験を思って、目頭が熱くなり改めて頭を下げた。

*****
原発事故後の放射能の影響について、ご紹介いただいた「知ろうとすること。」を早速買ってきた。
近所の少し大きい方の書店では売り切れだそうで、2店目で入手できた。
昨年10月の発行で、この3月5日で10刷。 知りたい人が多いことが分かる。
それにしても、情報収集不足を痛感。 今まで全く気づかなかったし、知ろうとしていなかった。
このところ書店に寄らず、寄っても買いたい本のコーナーに一直線だったと反省。

一気に読了。
ちょっとした用事で息子が来たりして一時中断したものだから、とっくに日が変わってしまった。
こんな時間まで起きていて、また睡眠のリズムが狂ったら、睡眠障害に陥ったら..
マズイと思いながら、途中で寝てしまうことはできなくて..
確定申告の書類がまだできていないのに.. 明日・明後日で頑張って済ませなくちゃ..

2015.3.10 [火] 松・梅・桜

歌舞伎座で通し狂言「菅原伝授手習鑑」の夜の部を見物。
「車引」、「賀の祝」、「寺子屋」。 単独でも上演回数の多い人気の幕ぞろい。
染五郎の松王丸、愛之助の梅王丸、菊之助の桜丸で、花形による上演。
3人の女房は、千代を孝太郎、春を新悟、八重を梅枝。
「車引」の時平に彌十郎、「賀の祝」の白太夫に左團次。
「寺子屋」は、武部源蔵を松緑、戸浪を壱太郎、園生の前を高麗蔵、春藤玄蕃を亀鶴など。

松王丸、梅王丸、桜丸とも、いいわね〜と思ったり、あら〜..う〜ん..と思ったり、
3人の女房では孝太郎の千代が断然いいが、他の若い2人と比べれば、当然でしょうねぇ。
「賀の祝」の左團次の白太夫は気持ちが伝わってくる感じで、いいわね〜と思いながら観ていた。
「寺子屋」の松緑の源蔵がよく、今月はこの幕だけの出演なのが残念に思えたほど。
亀鶴の玄蕃が、見慣れた強面でなく優しささえ感じたのが珍しく、これは上方風?亀鶴風?。

*****
江戸小紋・百選柄。 黒地。 (六谷紀久男型・井関義治染)
染名古屋帯。 青灰色地。 桜柄。
伊賀組紐。 銀鼠色、片側に白・薄桃色入り。 (松山好成)
紋意匠ちりめんの帯揚げ。 灰紫〜灰青色。 友禅ぼかし。 蔓ぼかし柄。 (美苑)
黒地に真紅の小桜の鼻緒の草履。 パール味の青磁色の台。 台に鼻緒と同じ柄入りの重ね芯。 
道行コート・被布衿。 結城玉紬地。 染暈し:肩・紫〜裾・錆緑。 (結織苑)

夕方から冷え込むようだが雨の心配はないらしいので柔らか物を着た。
この着物好きだわ〜と再認識し、年に多分2〜3回しか着ていないけれど、もっと着ようと思った。
先日多かった桜柄の着物・帯の方を今日は見かけなくて、少し寂しかった。
私は芝居に合わせ桜柄の帯を締めて1人満足。(笑)

2015.3.9 [月] 4年越しのオペラ

夜は、新制作のプッチーニのオペラ「マノン・レスコー」@新国立劇場を観に(聴きに)行った。
4年前に新しい演出での公演が予定されていたが、公演直前の大震災で中止になったのが、
丸4年経って同じ3月にメインキャストも当時の予定と同じ顔ぶれでの公演。
4年も経ったことに半ば驚きながら、その割には進んでいない(ように見える)復興に心が痛む。

スッキリした装置に時代を思わせる衣裳で、私はそれなりに好きな舞台だったが、
折角のこの劇場の舞台機能を使っていず、ここでの公演としては勿体ないという友人評にも同意。
ヒロインのマノンを歌ったスヴェトラ・ヴァッシレヴァが、歌声もカーテンコールでの振る舞いも、
いい意味で、プリマ!の感じ。 それも楽しかった。

指揮:ピエール・ジョルジョ・モランディ(4年前の予定指揮者ではないけれど)
演出:ジルベール・デフロ、 装置・衣裳:ウィリアム・オルランディ、
マノン・レスコー:スヴェトラ・ヴァッシレヴァ、 デ・グリュー:グスターヴォ・ポルタ、
レスコー:ダリボール・イェニス、 ジェロント:妻屋秀和、 エドモンド:望月哲也、 など。

*****
久米島紬。 草木染・泥染。 黒色。 無地。
本袋帯。 紋手織? 黒地。 金・朱色などで華やかな花瓶の花。 「伊太利華文」
伊賀組紐。 黄緑色、緑・茶色入り。 (松山好成)
草木染(竹染)の帯揚げ。 薄い竹色。
ラバーソール台の草履。 濃深緑色の本皮の天・鼻緒。 (菱屋のカレンブロッソ・カフェ草履)
ショールだけ替えて、前日と同じ雨コート兼用の対丈コート。

雨で、予定の柔らか物は止めて、暖かい紬に変更。
漸く上演を迎えたオペラ「マノン・レスコー」だから、マノン気分??で派手な帯を締めた。(笑)
紬でなく友禅などの方が合うだろうなぁと思いながらも、色合いからの選択。
黒い無地の紬に黒地の帯で、柄は金と朱色の大きな華。 それに緑の葉と花瓶の青。 
私にしては珍しく派手な帯・装いを見ての友人の楽しそうな感想に、ニコリ。

2015.3.7 [土] 能楽・普及公演

毎日何度かずつ気温が下がり、ついに真冬並みの気温に雨。 
昨晩もよく眠れて睡眠のリズムが戻ったとホッとしていても、気分は何となくドンヨリ。 
でも、朝からお風呂に入って温まり、コーヒーを淹れて飲んでいるうちに、気分もアップ。(笑) 

昼からは、今週2度目の能楽鑑賞に出かけた。 今日は普及公演。
普及公演にある解説・能楽あんないは、「熊野」の風雅と「平家物語」。
狂言・和泉流「鶯」と、能・宝生流「熊野」。
何度か観ている能「熊野」だが、今回はしっかり鑑賞できた感じで、ちょっとうれしい。(笑)

*****
結城紬。 灰色地。 地空き。 雪輪。 (藤貫)
染名古屋帯。 京友禅染。 桑染。 木蓮。 (山之内)
五嶋紐。 泥染。 焦げ茶色、緑の菱形入り。 (お初)
中央が灰みの青緑色の帯揚げ。 上下周りは光沢のある焦げ茶色。
底がウレタンの草履。 灰緑×黒色のオストリッチの天・鼻緒。 (絹揺履)
雨コート兼用の対丈コート。 西陣織。 能衣装・籠目模様。
花柄の白茶色の幅広長めのカシミアマフラー。 (ロロピアーナ)

寒さと雨で、予定していた縮緬の着物は着る気にならず、洋服で行こうかと思っていたが、
大した雨ではなさそうなので気を取り直し、暖かい結城紬を着て出かけた。
能楽堂の今月のテーマは桜らしく、桜の出るお能が続くが、寒さで桜の気分にはならず、
でも少し柔らかさ・明るさが欲しいと、木蓮の柄の帯を締めた。
出かける頃は降ったり止んだりだったので、雨草履でなく、天気が悪い日用の草履にしたが、
大して降られず、自分の選択に1人でニコニコ。(笑)

*****
真っ直ぐ帰って、直に健康づくり講座に出かけて1時間動いたら、身体がキツイ。
土曜日は2回続けて欠席したから覚悟はしていたけれど.. 筋肉痛必至。(涙)

2015.3.5 [木] 食いしん坊

暖かさのお陰かマッサージのお陰か、昨晩は久しぶりによく眠れて早朝に快い目覚め。
昨日ほどではないがまだ暖かい中、気持ちよく出かけて、みかわ是山居で天ぷらランチ。
先月は行き損ない、一昨日の夜は満席で入れなかったので、早めに電話したら、
希望の1時からは満席だが、11時半からなら1席あるとのことで、急いで飛び出した。

ランチコースに今春初めてのしらうおを追加してもらおうとしたら、
ランチでもしらうおが出ると言う。 めごちが入荷せず代わりにしらうおになったらしい。
で、季節ダネはこの季節には扱っていないはずのフグの白子。
しらうおとフグの白子を一緒に食べられるなんて何と幸せと思いながら、追加してもらう。
途中の野菜がフキノトウで、春だわね〜とうれしく、独特の苦みも春〜気分。
締めの野菜は、アスパラと椎茸を選択。 小柱のかき揚げはいつものように天丼にしてもらう。

隣席は九州の方で、一昨日の夜も来られたが帰郷の前にもう一度食べにいらしたとか..
少し離れた席に、箸を手に目を輝かせて店主が揚げる様子を見ている少年がいて、おおっと思う。
中学生?高校生?の感じの若さで、一人で来ていた様子。
持ってきた色紙に描いてもらって、ニコニコしている様子も微笑ましい。

食後は、お不動様の前の通りのウフレでケーキを食べたいと思っていたが、満腹で諦め。
カロリー消化に歩いて帰ったが、途中で百均2店に寄ったりしたら、1時間近く掛かった。
夜は健康づくり講座に行くから、疲れるとマズイと思ったけれど、大丈夫。
でも、講座が終わる頃には、はっきりと筋肉痛の兆候。 明日・明後日が怖い。(爆)

2015.3.4 [水] 暖かい日に能楽鑑賞

季節が一挙にぐっと進んだ感のある暖か〜い日に、気持ちよく着物でお出かけ。
国立能楽堂の定例公演で、番組は狂言・大蔵流「延命袋」と能・観世流「雲林院」。

*****
終演後は日本橋に寄って、デパートの催事「いしかわ百万石展」で早い夕食を済ませた。
金城楼の治部煮を食べるつもりだったのに、すっかり忘れて、目に付いた寿司コーナーで握り寿司。
美味しくパクパクと食べている途中で、多い〜と思って、食が細くなった?と驚いた。(笑)
和菓子もあれこれ調達し、もう1店のデパートに移動。
果山のスタンドで水晶文旦のジュース。 期待通り美味しくて、ニッコニコと帰宅。

急いでヘアーカットに行き、ついで中国整体で1時間マッサージをしてもらって、スッキリ。
昼から忙しかったが、充実した日になった。 暖かい日は気持ちも身体も弾む。

*****
江戸小紋・梨の切口柄。 蘇芳色。 (小宮康孝)
袋帯。 白銀引箔地。 蘇州平刺繍の唐子人形(姉弟?)。  姉は桜柄、弟は緑の着物。
伊賀組紐。 銀鼠色、片側に白・薄桃色入り。 (松山好成)
灰藤色の帯揚げ。 雪輪に模様入り。
山岡古都の銀無地の鼻緒の草履。 パールグレイ色の台。
山岡古都の銀無地の道行コート。 薬墨染。 臙脂色のショール。

終演後にコートを着ていたら、顔見知りの方から春らしくていいわねぇ〜とお声がかかり、
いらしているのに気付かなかったので驚きながらニコリ。
道行コートや道中着には、カシミアの防寒コートにはない楽しみがあると思っている。

2015.3.3 [火] 桃の節句に菅丞相

今月の歌舞伎座は「菅原伝授手習鑑」の通し上演で、今日が初日。
通しで観たい気はあったものの、まずは昼の部だけで、「加茂堤」、「筆法伝授」、「道明寺」。
世代交代を強く感じる花形中心の座組みだが、「筆法伝授」と「道明寺」は流石に花形では無理で、
菅丞相に仁左衛門が出るので、早いうちに観ておきたいと初日の見物。
日にちが取れれば後で幕見での再見も..と思っていたが、やっぱりいいわねぇ〜
先代の菅丞相を初めて観た時はまだ凄さが分からず、2度目で漸くう〜〜んと唸ったものだったが、
先代→当代と引き継がれた菅丞相、次は誰が?と思うと、今回しっかり観ておきたいと思う。

「加茂堤」は、菊之助・梅枝の桜丸・八重に、萬太郎の斎世親王、壱太郎の苅屋姫、
亀寿の三善清行で、花形・若手の若々しい一幕。
「筆法伝授」は、仁左衛門の他は、園生の前に魁春、武部源蔵・戸浪夫婦に染五郎・梅枝、
梅王丸に愛之助、亀寿の清行に、家橘、亀三郎、宗之助、橘太郎など。
「道明寺」の覚寿に秀太郎、土師兵衛・宿彌太郎親子に歌六・彌十郎、立田の前に芝雀、
判官代輝国に菊之助、奴宅内に愛之助、苅屋姫に壱太郎、あと松之助など。

「加茂堤」に、「筆法伝授」・「道明寺」と観て、歌舞伎の幅広さにニコニコ。
ただ、菅原道真なら桃じゃなくて梅よね〜と思ってしまったのが自分でもおかしかった。(笑)

****
終演後は、茶の葉@松屋で、桃の節句に因んだ特別の桃のコースで、しばしユッタリ。
「熊川哲也とKバレエ展」で、映像だけでも素晴らしと思い、展示された見事な衣裳にも溜息。 
熊哲のバレエを一度観たいと思いながら果たせないでいるが、頑張ってチケ取りする?..

その後、美味しい料理を食べたくて電話したが、天ぷらもイタリアンも満席でダメ。
先に行った呉服店でも店長が出張中で留守だったし、ついていないなぁと思ってから、
茶の葉には入れたのだからと気を取り直した。(爆)
京橋の呉服店にも寄って、素敵ねぇ〜と思う着物・帯をいろいろ見せてもらって、眼福。
更に日本橋まで歩いて、デパ地下の春帆楼で、ふぐの刺身と雑炊のセット。
デザートを求めて、冷酒1合だけで赤くなった顔にもめげず、叶匠寿庵でクリームあんみつ。(大爆)

*****
紬・絵羽。 青色系。 横段。 (猪原恭子「花を見るなら」)
本袋帯。 平織紹巴。 濃紺地。 赤色の孔雀文様などの献上コプト更紗。
伊賀組紐。 薄桃色、中央は臙脂・青鼠色。 4本房。 (松山好成)
濃淡の墨色の帯揚げ。 暈し入り。 「幻雪」

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