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2015.4.22 [水] 見物左衛門・嵐山 |
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午後は、また定例公演@国立能楽堂を観に行った。
旅行前日なので迷いはあったものの、でも今月一番観たい番組なので、ままよ!と行くことにした。
このところまた睡眠障害があって、ほとんど眠れないまま出かけたので、居眠りを心配したが、
やはり少し記憶が飛んだところがあったものの、楽しく観られて、行ってよかったと思った。
番組は、狂言・和泉流「見物左衛門 花見」、能・観世流「嵐山」(間狂言・和泉流「猿聟」)。
狂言「見物左衛門 花見」は、1人で演じる珍しい一人狂言で、万作さんのシテ。
1人語り的な印象の強い狂言は何度か観ているが、1人しか舞台に登場しないで、
語りも謡も舞も、全て1人だけで演じて、違和感なく観客を惹き込む素晴らしさ。 堪能した。
能「嵐山」は、前場は桜の咲き具合を見に来た勅使と尉(と姥)のやり取り、
後場は勝手明神と子守明神のツレ2人の華やかな舞の後、シテの蔵王権現の登場。
間狂言の「猿聟」が期待通りに、大勢の狂言師で賑やかで楽しい。
婿入りの儀礼の盃事をめでたく済ませ、祝いの舞が連れ舞になって..
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色無地。 薄灰緑色(薄青磁色?)。 寿光織。 本茶四度染。
袋帯。 霞地紋。 紅のぼかし。 (本郷大田子「紅染め」)
五嶋紐。 薄水色、片側一部に薄朱・桃・薄紫・黄色など入り。
灰空色と薄桃色の暈しの帯揚げ。 金色の小さな刺繍入り。
生成りなど薄色の五嶋紐の鼻緒の草履。 パールパープル色の台。
透かし織単衣コート。 薄緑色・薄黄緑色。
狂言・能とも、花見の曲なので、桜を意識して帯を決めたが、少し若向き過ぎ?に思えた。
まだ春に一度くらいは締めたいと思っているけれど、もう難しい?かも..
(5月3日追記) |
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2015.4.21 [火] バレエ「こうもり」 |
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夜、洒落た大人のメルヘン的な雰囲気がして大好きなバレエ「こうもり」を観に行った。
ヨハン・シュトラウス2世の音楽に乗った軽やかなバレエを楽しく観ていたが、何度も観ているのに、
よく覚えている場面もあれば、すっかり忘れてこんな場面があった?というのが、相変わらず。
ただ、ベラとヨハンは記憶通りの雰囲気だが、ウルリック役がコミカル面を強調し過ぎて、
大人の洗練されたメルヘンというより、コメディタッチの印象を受けたのが、少し残念。
微妙なさじ加減が難しいのでしょうねぇ..
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訪問着。 手描友禅。 黄灰色地。 紫・青色などで放射状に広がる花文。 (林静穂) (お初)
本袋帯。 深い紫グレー地に金引箔。 欧風更紗間道。 (川島)) (お初)
五嶋紐。 江戸本高麗。 白地に春光箔。 薄青色・薄桃色の方。 (銘つぼたれ)
中央は極薄浅黄色・両端は薄桃色の帯揚げ。 中央に金糸の桜花の刺繍。
龍村の白地に金色の唐草柄の鼻緒。 薄銀鼠色の台。
道行コート。 絵羽。 蒸し栗色? 葵。 (小倉淳史)
着物は、着る機会があるかしら? 直に派手になってしまいそうだし何度着られるかしら?と
思いながら、一目惚れしてしまった弱みで(笑)、エイヤッと仕立ててもらったものの、
予定した着用機会が悉く雨だったり都合が悪くなったりで着られないまま何年か経ってしまった。
派手になって着損なうのではないかと内心焦っていたので、漸く着られてホッ。(苦笑)
着たら、衣桁に掛かっていた時の印象ほど派手ではない感じ。
着ると小紋風?でもあって、色合いも記憶より落ち着いていて、まだ暫くは着られそうと、ニコリ。
でも、コートが暑くて.. 帰りは脱いで腕に掛けててきたが、そうなると正に唯のお荷物。(涙)
コート着用は、紅葉の頃から桜の散る頃までって、本当だと思う。
明日からは塵除けにしなくちゃダメそう。 |
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2015.4.19 [日] 怪我は一瞬、後が.. |
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怪我で入院中の友人のお見舞いに出かけた。 今回も先日の友人と一緒。
病院の最寄駅が人でごった返していて、地上に出ても人また人。
近くの神社のつつじ祭りの見物らしい。 まだ少し時期が早そうだけれど週末だからでしょうねぇ。
今週半ばからの旅は暖かい方へ行くから、いろいろな花を楽しめそうだと改めて思った。
先月の30日に怪我(足首を3本骨折)をした友人の本手術が済んで暫く経ったので、
もう術後の激しい痛みは過ぎただろうと、お見舞いと前回行った時に頼まれた物を届けに行った。
頼まれた銘柄の物は店頭販売されていず、同様の有機のものを見つけて持っていったので、
ダメなら私が飲んでもいいと思っていたら、それで問題なくOKとのことでホッ。
元気印みたいな友は、怪我人風ではないが、手術した足の腫れ・術後の写真で大変さを実感。
腫れが少し引いてから仮手術、その後1週間経っての本手術で、怪我は一瞬だが後が大変。
これからのリハビリを頑張るという友に、頑張り過ぎないかと皆で心配していて、
無理し過ぎないように気を付けて頑張ってねと言う。
今週3度目の手術を予定している姉のことも含め、怪我した後の大変さを再認識。
自分たちも気を付けようと一緒にお見舞いに行った友と話す。
留守宅に行って、友が心配していたベランダの草花の水遣りなどをして、帰宅。 |
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2015.4.17 [金] 二千石と三山 |
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夜、定例公演@国立能楽堂に出かけた。 先週の土曜日に行き損ない今月初めての観能。
番組は、狂言・大蔵流「二千石 じせんせき」と能・観世流「三山 みつやま」。
狂言「二千石」は、私は初めて観たが、途中からの展開が思いがけなく、終わり方は狂言らしい。
シテの主を勤められた善竹十郎さんの動きにメリハリがあって、それも含めて楽しんだ。
アドの太郎冠者は大蔵吉次郎。
能「三山」は、観るのは初めて思うけれど、もしかしたら観たことがあるかも..とも思える。(笑)
三山(香久山・畝傍山・耳成山)の話で、畝傍山の桜子・耳成山の桂子が後場に登場するが、
香久山は出て来ないのが、ちょっと面白い。 桜子・桂子ともに亡霊。
桜子のカケリも、桂子の後妻打ちも、見どころがあった。
それに2人の装束の違い、桜子の持つ桜の枝と桂子の持つ桂の枝を含め、楽しく鑑賞。
シテ(前:女・後:桂子):浅井文義、ツレ/桜子:浅見慈一、ワキ/良忍上人:殿田謙吉、
アイ/所の者:善竹富太郎、主後見:観世銕之丞、地頭:野村四郎 など。
囃子方は、寺井宏明、成田達志、國川純。
面は、前シテが曲見、後シテが桂女で、(後)ツレは小面。
後シテの面が独特だったが全く分からなかったら、桂女(かつらめ)だそう。
知らないのも当然、名も初めて聞いた面だった。
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紬訪問着。 大島紬。 古代染色純泥染。 黒地。 箔散らし柄。
袋帯。 生なり薄クリーム色地。 献上更紗。 (岡文)
五嶋紐。 生成り。 片方に深緑入り。
若草色の帯揚げ。 花柄など部分刺繍入り。 「源氏物語 紫の上」
雨模様のため、草履・コートなどは前回と同じ。
7日だったから丁度10日前なのが何となく楽しい気持ちがするのが我ながら可笑しい。 |
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2015.4.15 [水] 江戸博へ |
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午後ゆっくり家を出て、広重の「名所江戸百景」を見に、江戸東京博物館@両国に行った。
まず、徳川家康没後400年記念 特別展「大関ヶ原展」を見てから、常設展示室へ行って、
企画展示室の、常設展示室リニューアル記念展 特別公開 広重「名所江戸百景展」を見て回った。
前期と後期で展示替えがあり、ほぼ半数ずつの展示。
あとの半分も見たいけれど、こちらは特別展より会期が1週間短いから、難しいかしら?
出かけたのが予定より少し遅くなった上、特別展に思ったより時間が掛かってしまい、
「名所江戸百景展」をゆっくり見ていたら、他の常設展示は殆ど見ないうちに時間切れ。
いつもこのパターンだわねぇと1人で苦笑い。
常設展示は初めて行った時に見たものの、以降はロクに見ていない。
次回は常設展示も見られるよう時間に余裕を持って出かけたい。 |
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2015.4.13 [月] 今日も寒い |
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冷たい雨で、寒〜い日。 もう桜も散ったり葉桜になったりの春半ばとは思えないくらい。
昨日の葬儀の後、怪我で入院中の友人に頼まれたものを探してデパートに寄ったりしたから、
ちょっと疲れてしまったのか、またまたダウン。 情けない。(涙)
午後は、歌丸さんの噺、三遊亭圓朝作『塩原多助』のうち「青の別れ」を聴きたくて、
気づいた時に慌てて取った定席のチケットを無駄にしてしまった。
歌丸さんのトリの時間にさえ間に合えばとも思ったけれど、それもならず.. ガックリ..
10日後には私にしては長い6日間の旅に出かけるのだから、どうにか体調を整えねばと焦る。
初日の移動日以外は珍しく連日予定が決まっているが、1日以外は日に1件だけだから、
あとは、無理せず体調と相談しながら楽しんで来たいと思っているものの、不安も少し。
友人・知人には、旅の間にダウンして宿で寝ていたという人もいるけれど、
それだけは避けたいと思う。 頑張れ、私。(笑) |
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2015.4.12 [日] 週末は |
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金曜の夜に寒さを感じ、風邪を引かないように気を付けようと思ったのに、
その時点で既に風邪の引きかけだったのか、昨日の土曜日は寒気・怠さに頭痛もしてダウン。
午後の今年度初めての能楽鑑賞を諦め、夜の健康講座も欠席。
お能「忠度」とは相性が悪い?のか、前にもダウンして行き損なったことがあると思う。
土曜の健康講座も今季の初回だから場所確保のためにも(笑)休みたくはなかったものの、
夕方になっても頭痛が少し残っていて、無理をしても仕方ないと止む無く欠席。
数年前までに比べたら最近はすっかり元気になったと思っているけれど、まだまだ体調に波があり、
動き回ると反動でダウンしがちだから要注意なのは分かっているのに、繰り返してばかり。(汗)
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今日は叔母の本葬儀と49日の法要の後、埋葬があったので、頑張って朝から出かけた。
喪主の従妹が税理士で、叔母が亡くなったのが超多忙な時期で時間的・精神的に余裕が全くなく、
密葬にしたそうで、連絡が来たのも随分後になってからで、ビックリすると同時に寂しく思った。
叔母はここ数年は認知に問題があって、ホームに入っていて、長く会えないままでの葬儀。
会いたいと思っても、人に会うと興奮して後が大変だからと、従妹に断られていたから、
会えないままでの別れで、ご遺体にもお別れを言えず、亡くなった実感がない。
寂しいけれど、それぞれの思い・苦労があるのだろうから、仕方ないと思うしか..
長く茶道を教えていて、自宅でだけでなく大学などでも長年指導していたので、
95歳という高齢者にしては、多数の方がお出でくださったのが、ありがたく、うれしかった。
今頃は、会いたいと言いながら会えずに旅立った母と、あちらで会って話をしていることだろうと.. |
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2015.4.10 [金] しらうおで元気づけ |
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今週は火曜日の夜くらいから寒さが戻って来て、ここ3日くらいは真冬の感じ。
水曜日は寒さに縮こまってしまい、外出予定がないことをいいことに、
食事は家にあるもので済ませることにして買い物にも行かず、家に籠ってしまった。
それでも昨日(木曜日)は買い物にも行ったし(当たり前!? 笑)、
夜の健康講座にも出席。 今季の初日だからか常より更に出席率がいいみたい。
しかも新しい方もいらして、いつもの場所が塞がっていた。(涙)
少し横の場所を確保して、しっかり動いたら、しっかり筋肉痛のおまけつき。(苦笑)
今季も目標は8割。 せめて7割5分=4分の3は出席したいと思ってはいるけれど、
他の予定(要するに趣味)で行かれない日が少なからずあるから、どうなるか..
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今日は、いくらか寒さが和らいだ気もしたけれど、午後からは雨との天気予報。
2月に伺えなかったので今春は1度しか食べていないしらうおをせめてもう一度は食べたいし、
美味しい料理をいただいて元気を付けようと、みかわ是山居で天ぷらランチ。
1時からは満席だけれど、11時半からなら席があるというので、急いで出かけた。
ランチコースに、しらうおを追加。
しらうおの他は、いつも通りに、海老、頭、鱚、烏賊、めごち、穴子。
途中の野菜はタラの芽。 先月はフキノトウだったと思い出しながら、季節感に浸った。
向付の1品がもずくになっていたのもうれしい。 次はお椀の三つ葉がジュンサイになるかしら?
最後の野菜は、アスパラとサツマイモを選択。 小柱のかき揚げはいつものように天丼。
季節ダネ以外は毎回殆ど同じだが、それでも毎回美味しくいただけるのが、うれしい。
締めは、福豆。 美味しいけれど、好みとしては水菓子(=果物)の方がうれしい。(爆)
帰りはカロリー消化に歩き。 葉桜になった桜並木を横目に、途中の買い物を含め1時間弱。
キレイな葉桜もあれば、何となく侘しい感じの木もあって、様々だと思いながら歩いて、
雨が降り出す前に帰宅したが、雨になったらぐ〜んと気温が下がったような寒さを感じる。
風邪を引かないように気を付けましょっと.. |
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2015.4.7 [火] 鴈治郎襲名披露公演・昼の部 |
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雨模様で久しぶりに涼しい(寒い?)中、昼の部を観に歌舞伎座に出かけた。
昼は、玩辞楼十二曲の内「碁盤太平記」と「廓文章」の2つと、間に舞踊「六歌仙容彩」。
「碁盤太平記 山科閑居」は初めて観ると思ったら、40年ぶりの上演だそうだから当たり前。
碁盤の使い方も楽しく、女方の多い扇雀の大石内蔵助もよくて、面白く見物。
他は、東蔵の母千寿、孝太郎の妻およし、染五郎の岡平実は高村逸平太、壱太郎の主税など。
「六歌仙容彩」は、左団次の僧正遍照、仁左衛門の文屋康秀、梅玉の在原業平、魁春の小野小町、
菊五郎の喜撰法師に芝雀のお梶、吉右衛門の大伴黒主。
それぞれで趣向が替り華やかで楽しいはずなのに、食事休憩後の踊りは眠気との闘い。(笑)
ところどころ意識が飛んでしまって、あれあれ..
「廓文章 吉田屋」が、襲名披露で劇中に口上つき。
鴈治郎の伊左衛門に、藤十郎の夕霧。 他に、幸四郎の吉田屋喜三衛門、秀太郎のおきさなど。
藤十郎の夕霧は見納めかしらと思うけれど、重い衣装をつけての80代でのあの動きは凄い。
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終演後は、昨日お見舞いに行った際に頼まれたものを探しに三越へ行った。
メーカーが違う物しかなかったが、こちらのは有機だからいいかと思うものの、
指定の物を、他で探してみることにした。
地下のうち山のイートインで鯛茶漬けをいただいて帰宅。
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江戸小紋・お召十。 白山紬。 茄子紺色。 (小林義一染・六谷泰英型)
名古屋帯。 貝紫染め。 白地に、薄紫・薄紅色。
伊賀組紐。 紺色、片方に緑色入り。 撚り房。 (松山好成)
藍染の帯揚げ。 藍色の濃淡の薄色を出して。 (松原)
ラバーソール台の草履。 皮の黒色の天・青色の鼻緒。 (菱屋のカレンブロッソ・カフェ草履)
友禅大型バッグ。 小豆色。 唐草模様。 (岡重 OKAJIMA)
雨コート兼用塵除け。 大島紬。緯ソウ。 黒色。 亀甲。
完全な雨仕様には気乗りがせず、準雨仕様(笑)で出かけたが、大した雨にならず正解気分。 |
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2015.4.4 [土] お花見周遊船 |
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天気が悪いが明日はもっと悪くなるらしいので、桜の見納めになるだろうと深川に出かけた。
お江戸深川さくらまつりが催されていて、土日にはお花見周遊などがあるが、天気次第。
幸い運航されていた和船に乗ることにしたら、思ったより待ち時間が長くて寒さが堪えたが、
舟に乗れるのは20分と短いし、舟の上は楽しさが勝って寒さ知らず。(笑)
動いていたのは8人乗り?の2艘? 和船友の会の方々が交代で漕いでくださっている。
幸運に、慣れた上手な漕ぎ手に当たったようで、満潮だから花の下へは入れないと言いながらも、
随分近くまで、場所によっては枝の下から花を観られるように、漕いでくださった。
満開の(少し過ぎた?)桜を観ながら、ゆったりと風情を楽しんで、つかの間の舟遊び気分。(爆)
時に花吹雪もあり、少しだけど花筏も見られて、楽しいお花見になった。
舟は楽しかったものの、乗船時間の倍くらいの待ち時間を考えると、また乗る気になるかは微妙。
本を読んで待っていたので今回は寒さの方が辛かったが、そう毎回は待てそうもないとも思う。
下船後は、地上からも観ようと運河の周りの散歩道を一廻り。
暖を取るためもあり、近為で、かますの粕漬けと鮭の味噌漬けの食事。
漬物のお替りもうれしく、ニコニコ・パクパクいただいた。
食後はケーキとコーヒーと思ってウフレに寄ったが満席で、タルトタタンと桜プリンを持ち帰り。
帰りは、桜のある遊歩道(緑道)を選んで桜を観ながら自転車をゆっくり走らせた。
家の近くでも、桜を求めて小公園などあちらこちらに寄ってから、
更に家の先の遊歩道の桜並木を観に行ったら、敷物を敷いてずらっと花見の宴。
多分これからも寒さにめげず花見の宴会が増えるのだろうと思いながら、宴を横目に往復し、
今年も桜を堪能したわねぇ〜と満足して、帰宅。
唯一の問題点は、自転車を降りたら一瞬少し足がふらついたこと。(苦笑)
3時間半弱の間に2時間〜2時間半は歩くか自転車に乗っていたから仕方ないかしらねぇ..
若い頃は、こんなに桜に惹かれなかったと思うが、いつから桜を愛でる気持ちが増してきたのか?
歳を取ったということなのかしらねぇと思う。 |
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2015.4.3 [金] 大歌舞伎・夜の部 |
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昨日から始まった四代目中村鴈治郎襲名披露の歌舞伎公演@歌舞伎座の夜の部を観に行った。
初めが「梶原平三誉石切」だが、見慣れた鶴ケ岡八幡社頭でなく星合寺なのは、
成駒家の襲名披露公演だからだろうが、一瞬、あら〜っと思った。
幸四郎の梶原に、彦三郎の大庭、錦之助の俣野、錦吾の六郎太夫、壱太郎の梢など。
梶原が頼まれて刀の目利きをしたのに、試し斬りで斬れ味をみたいという大庭・俣野兄弟..
以降が観始めた頃と今では印象が違う。
役者の演じ方が変わったのか.. きっと私の観方が変ったのだろうと思うけれど..
始めの頃は、梶原の行動は、兄弟への苛立ち・六郎太夫への思いやりだと思っていたが、
今は、目利きで名刀と認めた刀を欲しい気持ちが強く、結果として、してやったり..に思える。
どうなのかしらねぇ〜
次が、「成駒家歌舞伎賑」。 木挽町芝居前で幹部俳優以下が勢揃いして、襲名を祝い、
つづいて成駒家3代(藤十郎は山城屋だけれど)での口上。
芝居前での両花道を使った男伊達・女伊達のつらねが華やかで楽しいが、
舞台の上の大幹部にまだ台詞が入っていなかったり自分の番を忘れていたり..(苦笑)
まだ2日目だし.. でも、こういうのが許されるのは歌舞伎くらいよね〜とも思う。
そして、襲名披露の「心中天網島 河庄」。
新・鴈治郎の紙屋治兵衛、梅玉の粉屋孫右衛門、芝雀の小春、秀太郎の河内屋お庄、
染五郎の江戸屋太兵衛、壱太郎の五貫屋善六、など。
紙治はやっぱり苦手。 こってりと上方男を演じていて悪くはないのだろうが、
未練たらしく情けなさを延々とさらけ出すのに嫌気がさして、うんざり・イライラしてしまう。
性に合わないのは、上方との感覚の違いだろうから仕方ない。
締めが、「石橋」。 獅子の精は、染五郎に、鴈治郎の子の壱太郎、甥の虎之介で、若々しい。
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紬。 紅花染。 薄青・薄桃色。 (新田秀次)
袋帯。 経よろけ二重織。 黒金色系。 樹下双鳥文。 (宮本貞男)
五嶋紐。 薄青緑色、金色・白入り。
灰空色と薄桃色の暈しの帯揚げ。 金色の小さな刺繍入り。
藤・金・白色の五嶋紐の鼻緒の草履。 銀色の台。
暖かい日で、電車内が暑いと思いながら帰って来たら、汗を大分かいてしまった。
大急ぎでお風呂で汗を流したが、これから暫くは気温を確認して着物を選ばなくちゃ.. |
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2015.4.2 [木] 心に |
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夜の予定の前に、招待券をいただいたことを思い出し時間もあるので、写真展@高島屋に行った。
遠藤湖州写真展「天空の美、地上の美」〜見つめることで「美」は姿を現す〜
月、太陽、空、星、ゆらぎ..
言葉にすると自分でも少し大袈裟にも思うけれど、地球に・宇宙に、包まれるような感覚を覚えた。
心に浸み込んで、心が痛くなるような感じさえした。
東京と近郊で取った写真ということだが、東京でもこんな風景に出会えるのかと驚くばかり。
アーティストの眼の素晴らしさと写真にとらえる技術の確かさが、感銘深い。
観逃さないでよかった!と心底思う。
風に花びらが舞う下を満開の桜を楽しみながら八重洲さくら通りを歩いて東京駅に行った。
途中の長門で久しぶりに桜餅と草団子を購入。
友人にも上げようと買ったのに、うっかりして渡し損ねてしまい、結局1人で2セット食べた。
美味しいから、うれしくもあるものの、甘味の取り過ぎが..(汗)
飯田橋から市ヶ谷を過ぎる辺りの桜もJR中央線の窓から眺めて、遠目の花見気分。(笑)
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そして夜は、今日のメインのオペラ鑑賞。 ヴェルディの「運命の力」。
新国立劇場では9年前に初上演し翌年にも再演された後は、何故か8年間も上演されなかった。
覚えている場面もいろいろあるが、すっかり忘れていた場面もあるのが、いつもながら面白い。
久しぶりに観た(聴いた)ら、ああらぁこんなに重いオペラだった?というのが一番の印象。
時代性というか宗教観というか、ずっしり心に重い。 う〜ん..
指揮:ホセ・ルイス・ゴメス、 演出:エミリオ・サージ、
レオノーラ:イアーノ・タマー、 ドン・アルヴァーロ:ゾラン・トドロヴィッチ、
ドン・カルロ:マルコ・ディ・フェリーチェ、 プレツィオジッラ:ケテワン・ケモクリーゼ、
グァルディアーノ神父:松位浩、 フラ・メリトーネ:マルコ・カマストラ、
カルトラーヴァ侯爵:久保田真澄、 マストロ・トラブーコ:松浦健、 など。
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絵羽。 手刺繍総仙頭。 本藍染。 Japan Blue「藍燦々」。
袋帯。 摺り銀箔。 エジプト古代鏡裏文。 枯れたパープル系? (お初)
伊賀組紐。 濃淡紫色の菱形に薄緑色入り。 蛸足房。 (松山好成)
灰空色と薄桃色の暈しの帯揚げ。 金色の小さな刺繍入り。
龍村の白地に金色の唐草柄の鼻緒。 薄銀鼠色の台。 |
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2015.4.1 [水] 気を取り直して |
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4月1日。 新年度・新学期の始まり。
昨日までの花見日和とは一変し、ドンヨリとした曇り空に、気分も暗くなりがち。
昨夜、思いがけなく残念な話を伺って、頑張ってねと元気づけて帰ってきたが、
夜遅くには、友人の怪我の連絡が入り、2日前に会った時は元気だっただけに、本当にビックリ。
自転車に乗っていて止まった所に傾斜があって、下そうとした足が地面につかず横転し、
足首を3ヵ所骨折したそうで、腫れがひくのを待って手術し、その後も当分は入院すると言う。
元気印のような活動的な友だから、さぞ大変だろうと推察しながらも、お大事にとしか言えない。
傾斜のある場所では、私もサドルから足が地面に届かず、怖い・危ない思いを経験しているので、
今は注意して高い方の側の足を下すようにしているが、それでも時には忘れて慌てたりする。
反射神経の衰えか、若い頃とは違い俊敏に対応できないから、気を付けなければと改めて思う。
怪我って、本当にハズミとしか言いようがないことが多い。
今月下旬に3度目の手術を予定している姉の手首の粉砕骨折だって、本当にハズミだったし..
それなのに、その後の大変さは想像もできなかったほどで、油断は禁物、注意しなければと思う。
楽しんだ花見も今日の天気のように曇って遠い記憶になりそうだし、
隠居の身では、年度替わりも実感が少なく、ボンヤリ過ぎてしまいそう。
気を取り直して、元気な時は元気に動いて、くよくよせずに、でも注意しながら、暮らしていきたい。 |
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