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2015.5.31 [日] 落語・国立名人会

午後、国立名人会@国立演芸場に落語を聞きに行った。 今年初めての名人会。
出演の噺家もまあ揃っているし、まだ寄席で聞いたことの無い噺もやるので行くことにして、
チケットを取っていたが、先日の定席と違いギッシリ入っていて、ちょっとうれしい。
空席が多いと聞く方の気分も下がるから、客が入っている方がいい。
三遊亭遊馬「提灯屋」、三遊亭竜楽「箱入り」、三遊亭鳳楽「青菜」、
仲入り後は俗曲を挟んで、春風亭柳橋「不動坊」、春風亭小柳枝「唐茄子屋」。
総じて楽しく聞けた。

*****
終演後は、また半音でバニ・マタリとスコーンで一休み。
10日経たずに3回目って、ちょっと行き過ぎとは思うけれど.. 今日はお替りはせず。(笑)

日本橋に出て、先週どうにか取れた7月の歌丸・小三治の落語会のチケットを受け取った。
催事場で千總染繍衣裳展をしていたので覗いたら、素晴らしい京友禅手描訪問着がズラリ。
茶屋辻、斜雨御所解.. 溜息ばかり。
実演もしていたらしいが、もう終わっていて見られなかったのが残念。
それにしても、先月京都で拝見したあの振袖の、桁外れの素晴らしさを再認識。

呉服売り場に行ったら日本刺繍の竹内功氏をお見かけしたので、久しぶりにご挨拶。
今日の実演を終えお帰りになる準備をしていらしたご様子だったが、暫くお話を伺えた。
新しい図案の帯や、祝い柄の訪問着など、素敵なものがいろいろ。

*****
色大島紬。 五倍子染。 変わり市松。(東郷)
名古屋帯。 型絵染。 紬地。 生成り麻色地。 青・墨色で魚の意匠。 (下平清人)
伊賀組紐。 青色。 片側に空色入り。 (松山好成)
藍染の帯揚げ。 濃淡藍色。 (松原)
灰色の鼻緒・赤い前坪・白色の天・黒色の巻の草履。 (伊と忠)

気温が30度を超えるという予報にもめげず、着物は袷。(笑) 帯は涼しげな色・柄の名古屋。
このところ、思うほどには暑さを感じず、愈々体感が鈍くなってきたかと心配になっている。(爆)
が、あちらこちら回って帰ったら、あしべの汗取り肌襦袢を通して、汗びっしょり。 ふうっ..
尤も、動き回れば真冬でも汗びっしょりになって帰宅する汗っかきだから仕方ない。
新陳代謝がいいと言われても、汗をあまりかかない方が羨ましい。

2015.5.30 [土] 高野山開創1200年記念

国立能楽堂の企画公演は21日と同じく、《特集・寺社と能》。
今日は高野山開創1200年記念で、高野山の声明と、能・金剛流「高野物狂」。

国立劇場では大劇場でも小劇場でも何度か聞いている声明だが、能楽堂で聞くとまた違う印象。
勿論、声明独特の節回し?というか聞こえてくる声は同じ印象。 気持ちの違い?

お能は、高野山つながりで「高野物狂」。
物狂いは殆ど女だから、珍しい男の物狂いで、物狂いにしては理性的とか..
高野山の曲舞を中心とした舞を見せる作だそう。
でもお能の物狂いは、どれも理知的・理性的なところがあるような気がしている。
前にも観ている曲だが、金剛流ご宗家のお能・舞はキリリとしたところが好きだと思いながら拝見。
それに、シテの高師四郎が仕える主君平松殿の遺子の春満を勤めた小6か中1の子方の、
ワキ柱近くで長時間ジッと控えている姿に、またしてもお能の家の子の凄さを思った。
シテ/高師四郎:金剛永謹、ワキ/高野山の僧:工藤和哉、アイ/高師四郎の下人:小笠原匡、
地頭:宇高通成など。
囃子方は、一噌幸弘、幸清次郎、安福光雄。

*****
紗袷。 上は灰藤色。 下は白地に多色の葉模様(総柄)。 小紋風。
袋帯。 極細汕頭刺繍。 玉紬。 渋い深緑色。 (玉椿堀江)
五嶋紐。 泥染。 焦げ茶色、緑の菱形入り。
緑みの灰色の帯揚げ。 雪輪に模様入り。
白〜薄茶色暈しの台の草履。 螺鈿入り。

着る予定にしていた日に着物をパスしてしまい、今年は着損なうかと思っていた着物を、
汗を心配しながらも暑さにめげず、時期ギリギリの強行着用。(笑) 
去年まで長年、箪笥に眠らせていたのだから、年に1度は着たいと思っている。
後で、帯は去年も同じだったと気づいた。 他にどれが合うか要チェックだわねぇ〜

2015.5.28 [木] 岩見 大元神楽の魅力 とは

午後、あぜくらの集い「岩見 大元神楽の魅力 —受け継がれる舞と神事—」に出かけた。
国立劇場の来月の公演に先立って会員対象で開催された無料のセミナー。
大元神楽の概要説明の後、映像を見ながらの説明。
映像では分からないところも実際に見られる来月の公演が一層楽しみになってきた。

*****
集いは1時間半と短いので、夜の健康講座まで時間があるから、また半音に寄った。
いつものように、スコーンとコーヒーはイエメンのバニ・マタリ。
お替りにエチオピアのイルガチェフェ・コンガ、それにケーキも食べて満腹。(笑)

*****
木綿。 本藍染・手紡。 絣。 (真栄城・琉球美絣?)
八寸帯。 栗繭紬。 紺色系。 経縞柄。 (米沢・齋英) (お初)
五嶋紐。 生成りに近い白色、房は薄桃色。
灰藤色と灰白色の染分けの帯揚げ。 灰白色には4色の大きな丸入り。
しころ織の紬の天の草履。 鼻緒と台は青色。

帯は漸く日の目。 好きでも締め損なっていたのを着用。 同系色のコーデ。

2015.5.27 [水] 名取川・隅田川

旅に出かけたわけではなく、観て来た狂言と能の曲名。(笑)
今日の番組は、狂言・大蔵流「名取川」と、能・喜多流「隅田川」。
どちらも観たことがあるが、随分と異なる雰囲気の取り合わせだと思いながら出かけた。

狂言「名取川」は、物覚えの悪い僧が、つけてもらった自分の名前(僧名)を覚えられず、
左右の袖に書いてもらったものの、川を渡ろうとして流されて、名前も流れてしまうという、
設定の可笑しさ、流れた名前を笠で掬い上げようとする馬鹿馬鹿しさ..
冒頭に囃子も入り、忘れないように道々自分の名を呼びながら進むのが楽しく、
やって来た男に、川は名取川、男は名取の何某だと聞いて、自分の名を取ったと怒るなど、
おかしさ、楽しさ、馬鹿馬鹿しさなど、狂言らしさ一杯の曲。
シテ/旅僧:山本則俊、アド/何某:則重。 親子共演。
則俊さんの70代とは思えぬ身のこなしに、狂言師の鍛錬の賜物かと、分かっていてもまたも感嘆。

能「隅田川」は、人商人にかどわかされた我が子を探し求めて旅をする女物狂いが、
弔いの念仏にまつわる話を聞いて、それが我が子のことだと知る件の畳み掛けるような問答など、
探している子が死んだことを知る驚きと嘆き、子の霊との束の間の邂逅が、哀しく伝わってきた。
改めて、いい曲・いいお能だと思いながら観ていた。
シテ/梅若丸の母:友枝昭世、ワキ/渡守:宝生閑、ワキツレ/旅商人:大日方寛、など。
囃子方は、一噌仙幸、成田達志、亀井忠雄。
往きの電車内でプログラムを見て改めて気づいたが、シテ、ワキ、笛、大鼓の4人が人間国宝。
豪華な舞台に、見所も舞台に集中している感じで、いつもと雰囲気が違ったのも印象的だった。
観始めた数年前に比べ、笛の一噌仙幸さんの橋掛かりの運びが随分ゆっくりになったものの、
皆さんのお元気さを見習いたいと思う。

*****
国立能楽堂の定例公演で、午後なのに遅くなってしまい、
着るつもりだった着物・帯・小物を出しているうちにハッと気づいたら、もうギリギリの時間。
着物は5分では着られないので、結局着物は止めて洋服で飛び出して、辛うじて滑り込んだ。
何を無理して準備したのかと自分でも呆れた。(汗)

終演後は、日本橋に寄ってデパートの催事の大九州展のイートインで長崎皿うどんの遅〜い昼食。
氷・ベビー白クマで今年の初めて氷を食べ、梅ヶ枝餅などに、夕食用の弁当も買って帰宅。
そのままダウンし、深夜に目覚め、お弁当を買ってきてあって助かったと思いながらペロリ。

2015.5.24 [日] オペラ「ばらの騎士」

今月は何故か新国立劇場のオペラ公演が2演目あって、2週間前に続いてのオペラ見物。
今日は、リヒャルト・シュトラウスの「ばらの騎士」。
人気の演目で日曜の初日だからかギッシリの客で、オペラ気分が高まる。(笑)

何年か前に観たのと同じ演出だが、スッと入れる演出で、歌手の歌声ともども楽しんだ。
いつものように主な歌手は外国人だったが、オックス男爵役以外はこの劇場初登場。
元帥夫人役のシュヴァーネヴィルムスの歌も雰囲気そのものも、はまり役の感。
貴族の家柄ばかりを自慢する粗野な田舎者の男爵もよくて、カーテンコールでは拍手が続いた。
が.. こういう役を演じるのはどうなのかしら? などと余計な思いも..(爆)
オクタヴィアン役もよかったけれど、第1幕で少し背が低いかと思ったら、元帥夫人役が高い?

指揮:シュテファン・ショルテス、 演出:ジョナサン・ミラー
元帥夫人:アンネ・シュヴァーネヴィルムス、 オックス男爵:ユルゲン・リン、
オクタヴィアン:ステファニー・アタナソフ、 ファーニナル:クレメンス・ウインターライナー、
ゾフィー:アンケ・ブリーゲル、 マリアンネ:田中三佐代、 ヴァルツァッキ:田中淳。
他に、加納悦子、妻屋秀和、大野光彦など、日本人歌手は、この劇場の常連出演者たち。

*****
終演後は、久しぶりに友人と新宿で食事。 冷酒を飲みながら、お手軽な会席料理をいただいた。
食事も悪くなかったが、何より楽しかったのは、今日のオペラの休憩時間から続くあれこれの話し。
2週間前の椿姫についても、休憩時間に話せなかった続きをあれこれ。

*****
色大島紬。 小紋風、片身替り風で、横に多色。 (たけがわ「綾の舞(竹千雅)」 )
染名古屋帯。 縮緬紬。 薄鈍色地。 燻し金・銀色の薔薇柄。 (幸春)
伊賀組紐。 黒色、片側は黒と白の長市松。 (松山好成)
草木染(たんから染)の帯揚げ。 極薄橙色? (松原)

帯は、オペラ「ばらの騎士」を観に(聴きに)行く時のお決まり的なバラ柄。
着物と帯の色合いが似ていたので、帯締めは色を変えて少し強い印象のものを選んだ。

友人は、落ち着いたピンクのバラの様な色合いの小紋に、バラ柄の鼻緒の草履。
帯は草履の台と同じ紫色の綴れ帯。 着物・帯も、組み合わせで印象が違って、見ていて楽しい。
涼やかな白地に黒の細縞の大島紬の長羽織を着ていらして、
少し暑いけれど、着る期間が限られるからとのこと。
ホントに、着る期間を選ぶものは、天候・気温にも左右されて、着損ないかねないから要注意。
そして、帯留に象牙の紫陽花。 季節を考えながらのお洒落が素敵。
私の指輪の1本、アレキのデザインが紫陽花みたいねぇと気づいてくれたのがうれしくて、ニコリ。 

2015.5.23 [土] 能狂言の舞踊

午後は、珍しく舞踊を観に行って、日本舞踊も観て楽しいものだと改めて思った。
歌舞伎でも舞踊らしい舞踊には殆ど気持ちが乗らないし、日頃は舞踊を観に行くことはないのだが、
能狂言の舞踊という公演名に興味を持って行くことにした。
日舞のお弟子さん方も大勢来ていらしたようで、国立劇場(大劇場)のチケットが売り切れの大盛況。

流派を超えて五耀會を結成した頃は若手の、今は中堅の、男性舞踊家5人を中心にした公演。
西川箕乃助・花柳寿楽・花柳基・藤間蘭黄・山村友五郎。
観に行かないから舞踊家の名も知らなかったが、西川流・花柳流・藤間流・山村流は、
流派名くらいは知っていたから、違う流派の共演にも興味があった。

地唄「菊慈童」と長唄「七騎落」に、長唄「釣狐」と常磐津・長唄「身替座禅」。
前2つが能からの、次が狂言、最後は狂言「花子」から歌舞伎舞踊になった「身替座禅」そのまま。
その後、短い座談と、5人での大喜利・清元「蜻蛉洲祭暦」。

「菊慈童」は、地唄舞を大劇場向けにしたもので、のっけから、ああ、お能とは全く違うわねぇと
思いながら、お能の舞と日舞との違いも含め、楽しく見た。
次の「七騎落」はお能で見たことがないが、男性舞踊家たちによる力強い素踊りに、ワクワク。
「釣狐」は、狂言らしさを十分に残しての舞踊で、白蔵主に化けた狐が終始お面を付けての踊りで、
観ていて楽しいけれど舞う方は大変そう。 その点も狂言と同様の印象。
「身替座禅」は、客席の反応はよかったけれど、私には歌舞伎で観ている通りなので新鮮味はなし。 

いい踊りは、いいわねぇ〜 と改めて思い、また機会があれば見てみたいとも思った。

*****
間に合えば急いで帰って健康講座にでるつもりだったが、当初予定より終演が遅く、
しかもなお少し長くなったので、健康講座は諦め。 さっさと諦めた木曜に続いての欠席。
それならと「半音」に寄ったら、いつものスコーンどころかケーキも売り切れ。
で、ハムチーズトーストにコーヒー。 コーヒーは最近の定番のバニ・マタリに、お替りはマンデリン。

*****
染小紋。 大島紬地。 濃淡藍色。 更紗風。
袋帯。 平・相良・汕頭・レース刺繍。 黒地金箔。 更紗華文。
五嶋紐。 水色、房は桃色。
緑みの空色の帯揚げ。 白に薄桃色の絞り入り。
草木染の大判ショール。 少し光沢のある灰色暈し。 (富田五郎)

帯出しで行くのは躊躇したものの塵除けは暑いと、大判ショールにしたが、やはり暑かった。(笑)

2015.5.22 [金] 今度は、藍形染展へ

夏じたく展@三溪園に伺いたかったが、体調的に横浜は遠く、諦めて近場をあちらこちらに。
→ 天ぷら@門仲 → 藍形染展@船堀 → 呉服店@銀座 → パティスリー@門仲 → 帰宅。
時間の制約もあり、行ったり来たり、途中下車したり、非効率な動き方。(笑)

まず、この時期限定のぎんぽうを食べたくて、みかわ是山居に入れていただいて、天ぷらランチ。
ランチコースにぎんぽうを追加。
3点盛りの向付の1品が筍だったのでニコリ。 木の芽も一緒にパクパク。
天ぷらは、追加した季節ダネのぎんぽう以外は、いつも通り。
間の箸休めの野菜も先月と同じで生姜。 少しピリッとして、それも楽しい。
海老シンジョウの椀に三つ葉だけでなくジュンサイも入っているのも、季節感があってうれしい。
きっと来月はジュンサイが主になるのでしょうねぇ。
〆の野菜は、アスパラと茄子を選択。
デザートが、これも時期限定のゴールデンオレンジで、期待通りだとニコニコ。

*****
そして、「伝統工芸藍形染展 − 松原染織工房とそこで学んだ作家たち」に今年も伺った。
松原染織工房の、與七、孝司、忠の3氏の作品と、同工房で藍形染を研修中の方々の作品展。
お弟子さん?たちを研修中と言うのは、多分、区の講座か何かだろうと思うが未確認。
なかなか見事な出来栄えで毎年感心するが、松原さんの作とは別物。

昨日は田中さんの作、今日は松原さんの作と、続けて拝見すると、印象の違いにも気づく。
田中さんの特に着尺は力強かったが、松原さんのは都会的というか洗練された印象。
とは言え、田中さんの絹の帯は洗練された印象よね〜とも思うけれど..

前日の頒布会で無い袖を無理やり振ったので、今年は見るだけのつもりで伺ったのだが、
着物は見るだけで無事通り過ぎたものの、変った綿絽の帯に目が点。
我慢ができず..う〜ん..   いくら藍好きと言っても、私ってホントにダメだなぁ..
無い袖をまた振って、どうするの? どうにかなるの?  まるで、毒を食らわば皿まで..(汗)
3年連続で伺っていて、しかも3年連続で帯をゲット。
でも、この展示会では特別価格だから..と自分に言い訳け。

次に伺った決算セール中の呉服店では、見せていただいただけで、ちゃんと自制。(当たり前)
門仲に戻って、ウフレでケーキとコーヒーで一息。
ここは、私の知っている区内のケーキ店の中で、一番美味しいと思っている店。

2015.5.21 [木] 多武峰式 翁 など

夜は、今月一番楽しみにしていた《特集・寺社と能》の企画公演「多武峰・談山能」を観に行った。
番組は、おはなし、「多武峰式 翁」、狂言・大蔵流「棒縛」、能・観世流「恋重荷」。

田中昭夫氏の頒布会で幸い頂戴できた反物の重さで腕が筋肉痛になりそうになりながら、
でもうれしくてニコニコと小脇に抱えて、能楽堂へ向かった。

おはなしは、多武峰式の翁に関する話というか、摩多羅神面の話というか..
学者さんのお話は、どうしても学術的になるが、それでも参考になって興味深かった。

「多武峰式 翁」は、三番叟がないのが通常の「翁」との一番大きな違い。
それに、地謡・囃子方などの装束が、長袴で無かった。
翁:観世清和、千歳:観世喜正、後見頭:大槻文蔵、地頭:観世銕之丞などに、
囃子方は、笛:藤田六郎兵衛、小鼓:大倉源次郎など。

狂言「棒縛」は、シテ/次郎冠者:茂山七五三、アド/主:茂、アド/太郎冠者:正邦。
叔父と甥兄弟の息の合った「棒縛」で、楽しく見物。
次郎冠者の予定だった千五郎さんが病気休演。主の予定だった正邦さんが次郎冠者に回り、
主は茂さんがつとめた。
千五郎・七五三の当主兄弟と跡取り(正邦)の3人での狂言を観られると楽しみにしていたので、
残念だったが、それより、最近は病気休演が多い千五郎さんの体調の心配の方が大きい。

能「恋重荷」は、シテ/山科荘司:梅若玄祥、ツレ/女御:片山九郎右衛門、
ワキ/臣下:福王和幸、アイ/下人:茂山逸平、後見頭:観世銕之丞、地頭:大槻文蔵、など。
囃子方は、一噌庸二、観世新九郎、山本哲也、観世元伯。

面は、談山神社所蔵の面を付けるということで、「翁」は「摩多羅神面」、
「恋重荷」は、ツレが「女面」、後シテは「悪尉」で、どれも大ぶりで独特の印象だった。
前シテだけは国立能楽堂の三光尉。

2015.5.21 [木] 正藍型染

KWにしてくださった正藍型染師・田中昭夫氏の頒布会の初日で、いそいそと伺った。
初日に伺いたいが、夜は別の予定があって、開始が夕方からでは無理なので心配していたら、
藍好きの私の願いが届いたのか、3時からと知った時のうれしさ。
開始の3時に伺えば、お寄りしても、夕方からの予定に間に合いそうだと出かけたが、
前日の、列に並んでの長時間の待ちによる足腰の疲れ・痛みが取れず、思う時間には動けず、
オープンに数分?遅れてしまったら、まあ大盛況で、人また人。

着物と離れていた若い頃から藍染め大・大好きな私としては、
できれば、もうお染めにならない、つまり入手できる最後の機会の着尺が欲しいと思いながら、
出遅れてしまったので無理かしらと半ば諦めたが、幸いご縁があってニッコニコ。
悲鳴を上げる懐に目をつぶり、秩父太織の帯と一緒にいただいた。
人いきれと無理な散財に汗をかきながらも、うれしくて、何となく頬が緩むのが、我ながらおかしい。
着尺はいつ頃の染めか不明だが、帯は最近染めた新しい物だと田中氏が教えて下さった。

他にも、欲し〜い!と思う物がいろいろ.. 見るだけでも楽しい。
着尺以外は、これからも染めるおつもりだというので、次回(があること)を楽しみに辞去。
って、無い袖を振るのも、もう限界だし..(苦笑)

何人ものメンバーにもお会いできて、それもうれしく、
また、皆さんお好きね〜と、自分を棚に上げて、布好き、藍好きに感嘆。

2015.5.20 [水] 鳥獣戯画展

特別展「鳥獣戯画─京都 高山寺の至宝─」を観にトーハクに出かけた。
大人気で、いろいろの人から、大変な混雑・長〜い待ち時間!と聞いていたので、
開場の1時間前に行って並べば1時間の待ちで済むかと思っていたが、寝不足で動けず断念。

午後、待つ覚悟半分に、あまり混んでいたら常設展だけ観ようとの気持ちが半分で、出かけた。
トーハクの前に、「大英博物館展 —100のモノが語る世界の歴史」@都美に寄って、
興味のあるところを中心に駆け足気味に見てから、トーハクの「鳥獣戯画展」に。

夕方の「鳥獣戯画展」は外での待ち時間がなく、スッと入れたが、中は長〜い列。(涙)
混んでいるのは絵巻物の甲巻だけだったので、空いている他の展示を先に見てから、
甲巻に並んだが、並んでから見終わるまで2時間半。 7時半を回っていた。 ふうっ..

巻物そのものは楽しく見たものの、殆ど動けずに、じっと2時間以上も立っているのは苦痛。
健康づくり講座で1時間動き続ける方が、楽とは言えなくても、大分マシ。(笑)
途中から、脚が浮腫んでくるような感じで、半端でなく辛かった。(涙)

行ける日は限られるから見たいなら仕方ないし、朝早く行けなかった自分が悪いと思うものの、
人気の展覧会に行くかどうか、今後はキチンと判断・行動しなくちゃダメだと反省。

2015.5.19 [火] 花形歌舞伎

猿之助、愛之助、それに中車と右近を中心にした五月花形歌舞伎@明治座を観に行った。
今月は観劇予定が多いのにGWもあるものだから、久しぶりの昼夜通しでの見物。
昼は歌舞伎十八番の内「矢ノ根」と「男の花道」で、夜は「あんまと泥棒」と「鯉つかみ」。
通しで見ると、バラエティに富んだ演目構成で、いろいろな歌舞伎を観られるのが楽しい。

一番よかったのは「男の花道」。 これは再演して欲しいというか歌舞伎座でも観たい。
猿之助が人気女方・加賀屋歌右衛門、中車が医師・土生玄碩を勤め、2人の男の友情物語。
竹三郎が加賀屋東蔵、秀太郎が女将お時、愛之助が田辺嘉右衛門、門之助が田辺妻富枝。
あと、亀鶴、男女蔵、それに、笑也、猿弥ほかの澤瀉屋一門などが出演。
猿之助は亀次郎時代から上手かったけれど、今回もいい役者だと思った。
地味でもう少し華が欲しいと思っていたが、役のためもあってか、華もあって嬉しくなった。

「あんまと泥棒」も楽しかったが、これは猿之助の泥棒、中車のあんまの2人芝居。
中年になって歌舞伎役者になろうとするなんて、どうなるかと思った中車(=香川照之)も、
当然ながら望みたいことはいろいろあるが、それでも歌舞伎役者として心配なく見られる。
古典歌舞伎は難しいだろうから役の幅は狭くなるが、新歌舞伎だといい役者だと思う。
歌舞伎界もいい役者が入ってよかったのではないかとさえ思う。
按摩と泥棒の役を替えたら、どうなるか.. 逆の方がいいのでは.. 次は逆で観たい。

「鯉つかみ」は、愛之助が、6役に、宙乗り、本水での立ち廻りと、奮闘。
6役を演じるのは大変だろうが、演じ分けと云う程ではなく、早替わりという程でもなく、
鳥屋がないのでどうするのかと思った宙乗りも花道の上を往復して、宙乗りもしましたという感じ。
本水での立ち廻りも、鯉が相手だから水の中でと言っても、水を使うのが目的みたいだし、
全体に何だかピリッとしなくて.. 愛之助1人を楽しく見るための狂言に思えた。
一昨年より長くなった分、却って取りとめがなくなって、私には面白いとは言い難かった。
でも、客席の反応はよかったし、歌舞伎としての楽しさはあるのかもしれないし、
何より愛之助の贔屓には、愛之助の活躍を堪能できて、うれしいだろうと思うけれど.. 
芝居としては何だかなぁと思ってしまった。
愛之助本人も望んでの上演らしいが、愛之助なら、もっと違う狂言で観たいと思う。

「矢ノ根」は、歌舞伎の荒事らしさを楽しむだけと言えるから、逆に難しいだろうと思っている。
右近は、そつなく演じてはいるが..

いい役者と言えば、亀鶴もいい役者なのに、役に恵まれないわね〜
もっと芯になるいい役で観てみたいと思う。

*****
眠り損ね、漸く眠れたのは朝方だったので、つい2度寝してしまい大慌て、10分で飛び出した。
夕べ出しておいた着物を着られなかったのは少し悔しいが、間に合ったからOK。
昼食用の弁当を買う時間は幸いにあったので、関山で茶巾寿司の入った折詰を購入。

昼の部の終演後は、行列ができる前にと飛んで行って、柳家で鯛焼きを買い、小豆アイスをペロリ。
鯛焼きは、幕間に1つ食べて、残りは帰ってから冷凍。
双葉で、銀杏入りがんもどきと湯葉を、明日の食事用に購入。 
更に、今半で、夕食用の弁当などを購入して、甘酒横丁を離れ、東京洋菓子倶楽部へ。
ここ独特のモンブランを食べコーヒーを飲みながら、予定通り夜の部まで読書休憩。

2015.5.17 [日] 最終日前日

昨日は、早朝に芽が出たのに気づいた朝顔が、夕方には双葉がワサワサ増えていてビックリ。
雨後の筍じゃないけれど、凄いわね〜と生命力に感嘆。
昨秋、種を取り蔓を片づけた後、土を日に晒そうと水も遣らずに放置していたプランターには、
落ちた種から芽を出し双葉になったのが何本も生え出している。 あやかりたいほどの生命力。(笑)

雨が止んだ頃、翌日(つまり今日)が最終日だと急に思い出して、ブリヂストン美術館に出かけた。
建て替えのため暫く閉館するから、もう一度観ておこうと思ったのだが、そう思う人が多いのか、
最終日よりは混まないだろうと思ったのに、チケット購入の列に驚いた。 ええっと思うくらいの人。
チケットがあったので待たなかったものの、3時過ぎだったので少し減ってきたと聞いてビックリ。
2月下旬に行った時は、いつも通り空いていたのにね〜
普段は混まないし、気分転換にいい美術館だったから寂しいけれど、再開まで元気でいたいと思う。

お別れにティールームで小休憩し、デパートで夕食を済ませ、催事で買い物をして帰宅。
家のことをする予定が、またまた後回し。 今日・明日で、どのくらいできるか..

2015.5.17 [日] 15日は、能楽・定例公演

夜、定例公演@国立能楽堂を観に出かけた。
狂言・和泉流「仁王」と、能・観世流「杜若」。

狂言「仁王」は、「仏師」や「六地蔵」と同系統の、当時の人々の信仰心を逆手に取った詐欺話。
「にせ仏」に騙されるなんて..と思わないでもないが、昨今の詐欺事件を思えば..
それに、どの曲も最後は露見してしまうのが、後味がいい。
シテの又三郎は小三郎の頃から印象的だったが、今日も楽しめた。
シテ/博打打:野村又三郎、アド/何某:野口隆行、あと、アド/在所の者が2名。

能「杜若」は、業平の東下りを題材にした、八つ橋の沢のほとりでの杜若の精の話。
物着のあとの透額の冠と唐衣の装束も華やかで、序の舞は動きは少ないけれど楽しく鑑賞。
今までに何度か観ているが、体調が良かったためもあるのか、今日が一番楽しめたかもしれない。
でも、前列の私より2席横の外国の若い女性が、飽きてしまったのか、
横の連れに話しかけたり、後ろを振り向いたりの繰り返し。
後で私の隣席の方が嘆いていらしたけれど、初めて見るのにはふさわしい曲ではないからねぇ〜
シテ/杜若の精:武田尚浩、ワキ/旅僧:宝生欣哉、地頭:武田志房、後見頭:武田宗和。
囃子方は、杉市和、住駒幸英、柿原弘和、前川光長。
シテの面は若女。 若女って、いつも分からず何かしら?って思うのは、あまりに勉強不足?

*****
江戸小紋・毛万筋。 薄茶色。 (寺山存男)
袋帯。 プリズム箔。 緑・金などで格子段違い。 (酒井守) (お初)
伊賀組紐。 白に近い極薄桃色、片側に薄緑色入り。 (松山好成)
薄灰色(薄ベージュ?)の帯揚げ。 青海波しぼに、薄茶色の瓢箪柄絞り入り。
薄水色のエナメル加工台の草履。 紬地の鼻緒。
透かし織単衣コート。 薄緑色・薄黄緑色。

大島紬の気分でなく、江戸小紋を着たが、薄色の毛万筋で涼やか気分。(笑)
重い帯は嫌だと、思い出したのが玉虫色とでもいうような色合いの帯で、何年越しかで漸くの出番。
名古屋帯より軽い感じなのはよかったが、地が硬いと云うかパキパキといいそうな..
締める時にも思った通り、脱いで吊るしたらやっぱり驚くぐらいの皺。 う〜ん。

2015.5.17 [日] 14日は落語・真打昇進襲名披露

今月は観劇予定が多いので、14日は夜の健康づくり講座まではノンビリするつもりでいたら、
先月後半になって、招待券を貰ったと言う方に誘われたので、つい出かけることにした。
それにしても10人一緒の真打昇進襲名披露公演って.. 話題作り? 新真打の負担減らし?
3月下旬に鈴本で、4月は末廣・浅草・池袋で、そして今月の国立演芸場の中席で終了。

今日のトリは、柳家麟太郎改め柳家海舟で、初めて見た噺家だったら、
42歳で入門し、15年の修業時代を経ての真打昇進..って、今の歳は..
それ以降、30歳までと云う入門年齢制限ができたというが、そりゃぁねえ..
真打昇進披露というのに空席多数が寂しい。 噺は何をやったのか.. いやだわぁ思い出せない。
次にトリを取れるのはいつになるやら、ならぬやら.. 200名を超える真打の中では..

さん喬「そば清」、金馬「孝行糖」、海舟の師匠の小里ん「親子酒」などを楽しく聞いて、
ご高齢の金馬師匠のお元気さにうれしくなったし、いい噺はいいわねぇと思う。
出かける前は億劫さもあったけれど気分転換もできてニコリ。

終演後はまた可否道でコーヒー休憩。
後からいらした歌舞伎評論の織田さんと店主との話に入れていただいて、
あれこれお聞きした話も楽しかった。

*****
久留米絣。 木綿。 正藍染。 番傘・花菖蒲の柄。 (森山寅雄)
八寸帯。 紬地。 薄からし色?  横段。 (米沢・齋英「蔓小町」)
くすんだ?黄緑色の帯締め。 片方は色の違う4本に分かれたもの。
茶みの灰色の帯揚げ。
下駄。 たたみ表の台。 濃紺色の紬の鼻緒。
やまぶどう籠。

今年の下駄初め(多分)。 バッグのやまぶどう籠も今季初で、暫くはバッグはこれを多用の予定。

2015.5.16 [土] 文楽・二代目吉田玉男襲名披露

5月の文楽公演は二代目吉田玉男襲名披露で、12日に第一部、13日に第二部を観に行った。

第一部は、「五條橋」、「新版歌祭文 野崎村」、「口上」、襲名披露狂言「一谷ふたば軍記」。
短い舞踊劇の「五條橋」で軽く・明るく始まり、「野崎村」で健気なお染にしんみりして、
次が「口上」だが、文楽の口上って歌舞伎とも落語とも違って、堅苦しい紋切型?といつも思う。
咲大夫、寛治、和生、勘十郎の挨拶が、先月の文楽劇場と全く同じなので、一層その感を強くした。

襲名披露狂言の「一谷ふたば軍記」だけが大阪と同じ出し物で、「熊谷桜」と「熊谷陣屋」の段。
「熊谷陣屋」は、切を咲大夫・燕三 → 後を文字久大夫・清介で、同じリレーだが、
「熊谷桜」は太夫・三味線が替っている。
人形は、二代目玉男が熊谷、和生が妻相模、勘十郎が藤の局、など。
これからの文楽を背負っていくべき3人のアンサンブルはそれなりに観応えあり。 
文楽の熊谷夫婦が歌舞伎より後味がよくて、こちらの方が好きだと今回も再確認。(笑)

*****
第二部は、「祇園祭礼信仰記」と「桂川連理柵」。
「祇園祭礼信仰記」は、「金閣寺」と「爪先鼠」の段。
「金閣寺」を咲甫大夫・宗助、「爪先鼠」は、奥を千歳大夫・富助、アトを希太夫・清志郎。
人形は、清十郎の雪姫、玉志の松永大膳、玉勢の鬼藤太、幸助の此下東吉実は真柴久吉、など。
千歳大夫の復調がうれしく、これからも頑張って欲しいと思う。

「桂川連理柵」は、「六角堂」、「帯屋」、「道行朧の桂川」。
「六角堂」は、三輪大夫・津國大夫・睦大夫の掛け合いで、三味線は團吾。
「帯屋」は、切を嶋大夫・錦糸 → 奥を英大夫・團七、
「道行朧の桂川」は、呂勢大夫・咲甫大夫などに、三味線は藤蔵ほか。
人形は、玉男が帯屋長右衛門、和生が女房お絹、勘十郎が娘お半、など。
蓑助が「帯屋」で丁稚を遣っているが、文雀は出演しないのが寂しい。

久しぶりに充実した文楽だと思うものの、世代交代の感が強く小粒感は否めない。
過渡期なのだろうから仕方ないかとも思うけれど、それでもやっぱり、いい舞台を観たい!と思う。

*****
12日: 付下げ。 灰みの藤紫色地。 裾暈し。 遠山風景?
     袋帯。 蘇州手織爪掻明綴。 ペルシア段華文。 淡い白茶色地。 (お初)
     伊賀組紐。 灰紫色、片側に薄黄緑・白色入り。 撚り房。 (松山好成)
     生成り・灰桃色の道長取りの帯揚げ。 細かい金色入り。
     龍村の白地に金色の唐草柄の鼻緒の草履。 金色の台。
     塵除け。 道中着型。 奄美泥染。 黄緑色など多色グラデーション。 (赤塚次男)

13日: 総絵羽の紬。 本藍染。 藍色濃淡の花織。 (秋山眞和「綾の手紬)、藍・佐藤昭人)
     袋帯。 本藍染。 銀箔地。 飛翔する鶴。 (大沢石雄「飛翔」、藍・佐藤昭人)
     伊賀組紐。 青色、空色入り。 (松山好成)
     濃淡青色の染め分けの帯揚げ。
     多色の染め分けのシフォンロングスカーフ。 (暑さに懲りて塵除けは止めた。)
     草履は10日と同じ。

襲名披露公演なので、12日に付下げを着たら、中では薄地のにしたのに、やっぱり暑くて、
翌13日は軽い花織の着物にしたら、随分と楽。
お祝いに、12日は蘇州手織爪掻明綴の帯をおろし、13日は鶴の柄の帯。
12日は終演後に寄った珈琲店の店主に、13日は隣席の方に、お褒めいただき、
お祝いの気持ちを分かってもらったかと、うれしくなってニコリ。

2015.5.16 [土] 10日は、オペラに

10日の午後は、ヴェルディのオペラ「椿姫」を観に(聴きに)行った。
初日が日曜日なのは久しぶり(多分)で、しかも新制作だから少しウキウキ気分。(笑)
左手一面に張った鏡を使って奥行とパーティの豪華さを演出してい、
シャンデリア(らしい)を吊っている以外は、驚くほどシンプルな舞台。
第2幕のパリ郊外が田舎らしくないものの、全体にスッキリして、でもそれなりに華やか。
ヴィオレッタ役の歌手の声が軽やか・のびやかで、こういうヴィオレッタもありなのねと思う。

指揮:イヴ・アベル、 演出・衣裳:ヴァンサン・ブサール、 美術:ヴァンサン・ルメール、
ヴィオレッタ:ベルナルダ・ボブロ、 アルフレード:アントニオ・ポーリ、
ジェルモン:アルフレード・ダザ、 フローラ:山下牧子、 他

*****
終演が5時頃だったので、展覧会を観に日本橋のデパートに寄った。
「琳派400年記念 細見美術館 琳派のきらめき —宗達・光琳・抱一・雪佳—」。
その後は、軽く食事して、デザートに胡麻パフェを食べ、帰宅。

*****
洒落訪問着。 型染め。 道長取り・割付け文。 消炭色地。 牡丹唐草・桜・枝垂れ桜・梅鉢・立涌。(築山政春)
袋帯。 灰色地。 水辺の柳に鳥。 (津村・川島睦郎「流水柳鳥文」)
伊賀組紐。 紺色、片方に緑色入り。 撚り房。 (松山好成)
鶯色の帯揚げ。 暈し入り。 「幻雪」
白色の皮シコロ織の鼻緒の草履。 薄いパ−プルシルバーの台。 (長谷川)
透かし織単衣コート。 薄緑色・薄黄緑色。

帯は、この季節を外すと来年まで締められないから、まず帯を選んで、帯に合わせて着物を決めた。
気温も高かったし、このところ続けて軽い大島紬を着ていたから、
いや〜 縮緬の着物は重いわぁ〜 暑いわぁ〜 と、実感。(笑)

2015.5.15 [金] 9日は、能楽・普及公演

GW中は国立能楽堂の主催公演がなく、9日に今月初の能楽鑑賞。
普及公演で、解説・能楽あんない、狂言・大蔵流「真奪」、能・宝生流「千手」。

狂言「真奪 しんばい」は、立花の会を催そうとして、良い真を求めに出かけた途中で、
通りがかった男がいい真を持っているのを見つけ奪おうとしてのドタバタ。
欲しい物を見つけたら、力づくで奪おうとするのが、当時の実態だったらしいが、それにしても..
「太刀奪」と同じような展開。 

能「千手」は、一ノ谷の合戦で生け捕られた平重衡を巡る話。
重衡はシテではなくツレだが、存在感のあるツレ。
頼朝が遣わした千手前がシテで、重衡を預かった狩野介宗茂がワキ。
私の体調的な問題もあって、楽しむところまでは行かず..

*****
着物・帯など一切は前日と同じ。
別のものを着る心づもりだったが、体調的に億劫で、前日の一式をそのまま着用。
でも、着物を着たのだから、いいでしょ!的な気分。(笑)

7日の歌舞伎見物の後、椅子から立ち上がったら、あらら.. 
眩暈というほどではないが平衡感覚が変で、歩くと何となくヨレルというか真っ直ぐ歩けない感じ。
他人が見て分かる程ではないと思うが、自分ではおかしいとはっきり認識。
疲れが出たのかしらと、健康づくり講座を欠席して休養したが、
この日(9日)は帰宅して少し休んだら大分調子がよくなったので、どうにかなるだろうと出席。
1時間動けたので、回復を実感してホッとした。 

2015.5.15 [金] あぜくらの夕べ

8日の夜は、あぜくらの夕べ「吉田玉女 改め 二代目吉田玉男襲名披露 特別座談会」。
第一部は、20余分の「新玉男が選ぶ初代の思い出の舞台映像」。
日頃は、映像は舞台と違い所詮映像でしかないとの印象が強いのに、
私が観始める前の舞台やら、観た覚えのある舞台やらの映像を観ているうちに、惹き込まれて、
最後の、「曽根崎心中」の「天神ノ森」の初代玉男と現蓑助の道行に、じわっと来て、
涙が出そうになって我ながら驚くとともに、最近はこういう舞台を観られないのを寂しくも思った。

第二部が座談会で、二代目玉男、吉田和生、桐竹勘十郎の話し。 司会は山川静夫氏。
打ち明け話などもあり楽しく聞いて 1時間弱があっという間。

翌日から始まる文楽公演のプログラムが先行発売されていたので早速購入。
横に、先月の大阪・国立文楽劇場のプログラムを見つけて、うれしくもあり、疑問にも..
売り切れで買えなかったのに.. 増刷? 劇場に持ってきていなかっただけ?
でも、また行くことがあるのかないのかと思うので、何はともあれ、こちらも入手。

*****
大島紬。 泥染。 黒みの茶泥色。 細かい総柄。
八寸帯。 赤城生紬。 つづれ織。 オフホワイト、極薄桃色入り。 (白龍庵勝山)
伊賀組紐。 黄緑色、片側に灰深緑・茶色入り。 (松山好成)
渋めの緑色地の帯揚げ。 黄土・白色の変わり縞。
焦げ茶・白の京くみ紐に鼻緒の草履。 銀鼠色の変り台。 (Run)

2015.5.15 [金] 團菊祭

去年からまた5月の歌舞伎座に恒例の團菊祭が戻って、うれしいと思いながら、
5日に夜の部、7日に昼の部を見物。 (あ〜あ、もう10日も経ってしまったのね〜)
日にちを選べるなら土日祭日は避けていて、ましてGW中に行きたくはなかったのだが、
5月は観劇予定が多いのに、今年は曜日の関係でGWを避けると行く日が難しい。
で、5日は混むのを覚悟で出かけたら、あらら..思ったより空席があって、拍子抜け。
7日は平日のためか更に空席が多く、團菊祭なのにと、寂しく思った。
さよなら公演・こけら落し公演と続いて、観る方(客)に歌舞伎疲れがあるのか?

夜の部の狂言は、「慶安太平記 丸橋忠弥」、「蛇柳」、「神明恵和合取組 め組の喧嘩」。
始めの「丸橋忠弥」は、松緑初役の忠弥に、菊之助の松平伊豆の守。
それに、団蔵の弓師藤四郎、右之助の忠弥の母、梅枝の女房、など。
松緑の忠弥は、酔いっぷりは悪くないし、終盤の「蘭平」ばりの大立ち廻りで大奮闘。
でも見ているうちに、どういうわけか段々に飽きてきて..
それに、舅藤四郎に大事を打ち明けてしまうところが、唐突と云うか違和感があって、
何故〜? こんな風に打ち明けたりしないでしょ?と、納得できなかったのが、ちょっと..

次が舞踊劇で、歌舞伎十八番の内「蛇柳」。 本興行での初上演。
海老蔵2役の、丹波の助太郎実は蛇柳の精魂と押し戻しの金剛丸で、
私は初めてだったが、成田屋贔屓にはうれしくて堪らないだろうなぁと思いながら観ていた。
あと、松緑の住僧、亀三郎の能力、亀寿などの学僧。

「め組の喧嘩」は、鳶と相撲の喧嘩。 賑やかな江戸前が、楽しい。
菊五郎の辰五郎・時蔵の女房お仲の鳶頭夫婦が、粋で、いいわね〜と思う。
梅玉の喜三郎、左團次の四ッ車、又五郎の九龍山、彦三郎の江戸座の座元、
萬次郎の尾花屋女房、団蔵の亀右衛門、菊之助の三河町の藤松、他。

*****
昼の部は、「摂州合邦辻 合邦庵室」と、通し狂言「天一坊大岡政談」。
「摂州合邦辻」は、菊之助の玉手御前に、歌六の合邦、東蔵の母おとく、梅枝の俊徳丸、
右近の浅香姫、已之助の入平 など。
梅幸の印象が残っている唯一の狂言なので、どうしても無意識に比べてしまうらしい。
菊之助のこれからに期待。

「天一坊大岡政談」は、お三婆の内、加太の浦、常楽院、網代問答、大岡役宅、白洲の6場。
面白くないわけではないものの、取りとめのない感じも否めない。
天一坊側が、菊之助初役の法澤(天一坊)、海老蔵の伊賀亮、団蔵の僧天忠、秀調の赤川大膳、
右之助の藤井右京、宗之助の伊賀亮の女房などで、
大岡越前側が、菊五郎の越前守、時蔵の妻小沢、萬太郎の嫡子忠右衛門、
権十郎の平石治右衛門、松緑の池田大助。 それに、萬次郎のお三、家橘の名主 など。

*****
5日: 色大島紬。 草木染(五倍子・藍)。 みじん格子。 (東郷)
    袋帯。 くし織? 薄銀鼠色地。 牡丹の意匠。
    伊賀組紐。 白に濃淡緑色入り。 (松山好成)
    渋めの緑色地の帯揚げ。 黄土・白色の変わり縞。
    藤・金・白色の五嶋紐の鼻緒の草履。 銀色の台。

7日: 色大島紬。 泥染。 灰青色地。 花火?模様。
    名古屋帯。 江戸刺繍。 灰色の市松地。 四角い刺繍の組み合せ。 (竹内功)
    伊賀組紐。 青色、空色入り。 (松山好成)
    藍染の帯揚げ。 藍色の濃淡。 (松原)
    濃い墨色のZULEN台の草履。 黒・白・金・銀色の組紐の鼻緒。 (紗織・ブリヂストン)

京都から帰って来てから、これで着物は3回とも大島紬。
軽いし、シャッキリ感が好き。 今月は大島紬中心に着る予定。
もう季節的に遅いかと思いながらも、年に1度はしめたいと、5日は牡丹の花柄の意匠の帯。(笑)

2015.5.6 [水] 旅メモ その5 最終日

6日目: イノダコーヒー、京都御苑、仙洞御所、相国寺承天閣美術館 → 帰宅
 仙洞御所の参観に指定されたのは午前11時からで、それまでに他を回るには中途半端だし、
 疲れも溜まって来たので、最終日はユッタリ・ノンビリすることにしていた。

 が、早朝に目覚めたので、イノダコーヒ本店に散歩がてら出かけた。
 モーニングセットは量的に多過ぎると躊躇し、でも珈琲だけなのも残念だと、
 創立75周年?記念というローストビーフサンドセットを頼んだ。(笑)
 珈琲だけでなくサンドも美味しく、朝から多いかしらと思ったのに、難なくペロリ。(爆)

 ホテルに戻ってチェックアウトして、そのまま荷物を預けて、御苑を散歩。
 昨春は北側ばかり歩いたので、この日は南側中心に散歩。
 仙洞御所の参観は、1時間かけて北側の大宮御所も合わせて見せていただいたが、
 建物は外から見せていただくだけなのが、いつもながら残念。 
 でも、八つ橋に掛かった藤棚の藤が盛りで、橋のたもとの菖蒲も綺麗だったし、
 こちらのつつじも桂離宮ほどには目立たないが、盛りだったのもうれしかった。

 その後は、京都御所の猿の辻などを見てから、
 相国寺承天閣美術館に「伊藤若冲と琳派の世界」を観に行った。
 第2展示室の鹿苑寺大書院旧障壁画(葡萄小禽図、月夜芭蕉図、竹図、等々)が印象的。
 足腰の疲れが酷く、相国寺は昨春に拝見したしと、今回は諦め。

 仙洞御所の州浜の印象のため、「御洲濱司 植村義次」で、春日の豆を購入。
 自家用で箱なしでいいなら量を少し多くしてくれるのも、ちょっとうれしい。

 いい旅だったと、ニコニコ帰宅。 でも、疲れた〜(苦笑)

2015.5.5 [火] 旅メモ その4 新緑の京都 

5日目: 嵐山・嵯峨野(野々宮神社、落柿舎、祇王寺、常寂光寺、大河内山荘)、松尾大社、桂離宮
 桂離宮は指定された参観時間が2時半からで、遅刻厳禁のため、
 その前の行き先は、時間を逆算し、交通の便を考えて、嵐山(嵯峨野)に決めた。
 嵐山には多少時間はかかるけれどバス1本で行けて、まだ朝早めの時間に到着。

 竹林の間の道を通って、源氏物語・お能で耳慣れた野々宮神社に行き、それから嵯峨野巡り。
 一番乗りの落柿舎を独り占め(笑)し、二尊院は残念ながら門前を通り過ぎたが、
 新緑の美しい祇王寺の苔庭に息を呑み、相客の居ない間に草庵からの双方の庭を存分に愛で、
 常寂光寺のお庭を回り上って、大河内山荘では鶯の鳴き声を聞きながら森林浴気分(笑)も。
 GW前の平日のためか思ったより人が少ない嵯峨野を歩いて、気持ちのよい散策になった。
 二尊院のお庭も拝見したかったけれど、午後の桂離宮で1時間歩くことを考えて諦めたものの、
 学生時代に大好きだった嵯峨野を十分に楽しんで、亀山公園を抜けて渡月橋へ出た。

 脚が疲れたので、石臼粗挽き十割の手打ちそばに惹かれ、少し早目の昼食。
 京の野菜そば@よしむらを美味しくいただいた。
 丁度1席空いていると入れていただけた2階のカウンター席の眺めが素晴らしく、
 渡月橋と川が眼前に広がり、景色も味のうち(笑)で、うれしい小休憩。

 まだ十分に時間があったので、阪急嵐山線で1駅の松尾大社に寄った。
 お酒の神様でも、下戸に近い私にはご利益は期待薄?(笑)
 楼門内の川の両側の山吹が期待通り盛りだったが、予想よりは範囲が限定的。
 神像館の3体の一木造りの坐像(老年・壮年男神像、女神像)が素晴らしい。 

 そして、この日のハイライトの桂離宮へ。 姉の卒論研究のために付き合って以来、2度目。
 また2駅乗って、そこからは歩き。 足が疲れて辛くなり、遠く思えて心配になったが、
 説明付きで1時間余かけて観せていただいた間は、しっかり歩けてホッとした。
 書院を拝見できないのは残念だが、茶室は大体見られたし、素敵なお庭を堪能。
 躑躅が見事なほど花盛りで、お庭全体に躑躅の印象が強かった。

 真っ直ぐホテルに戻って来たのに、少しのつもりで横になったら、そのまま眠ってしまった。
 大慌てで、1階のレストランのOS直前に滑り込めてホッ。

2015.5.4 [月] 旅メモ その3 初京博に初文楽劇場

4日目: 「桃山時代の狩野派」@京都国立博物館、4月文楽公演@国立文楽劇場
 琴平の金丸座のこんぴら歌舞伎は一度は観たいと思っていたけれど、
 文楽劇場には行く予定はなかったものの、この時期に京都に居るのだからと、
 玉女の二代目吉田玉男襲名披露公演の千穐楽を観に行くことにしてチケットを取っていた。

 旅の疲れが出たのか前夜は少し横になるつもりがそのまま寝込んでしまい、朝も寝坊。
 目覚めても始動が遅くシャワーを浴びたりしているうちに更に遅くなり、午前中の予定を大幅削減。

 京博に特別展覧会「桃山時代の狩野派 永徳の後継者たち」を観に行った。
 初めての京博で、会場の明治古都館の建物自体も、出口に使われている正門も、興味深く、
 新館での常設展も廻っていたら、思ったより時間がかかってビックリ。
 早々に諦めた泉涌寺・東福寺どころか三十三間堂も、更には河井寛次郎館にさえ回れず。
 
 文楽劇場だけでなく大阪も不案内で、迷ったりしたらどのくらい時間がかかるか分からないし、
 知らない土地で焦るのは嫌だと余裕を持って移動したら、予想外に早く大阪・日本橋に到着。
 文楽劇場のすぐ傍の屋台風?のたこ焼き店が目について、大阪に来たのだからと一皿パクリ。
 一番少ないのでも十分な量だったのに、劇場内の文楽茶寮とやらの芝居弁当も頼んでしまい、
 お腹は空いていないし、短時間に食べ過ぎよね〜と思いながら、幕間にまたパクパク。

 千穐楽の夜の部は、「靱猿」、「口上」、襲名披露狂言「一谷ふたば軍記」、「卅三間堂棟由来」。
 この回のチケットは完売だそうだが、いい舞台で、楽しく見られた。
 義太夫・三味線・人形遣いとも気が入っているのでしょうねと思いながら見物。
 プログラムを買おうとしたら、何と何と、売り切れ!で買えず。(驚)
 東京では毎回買っているし、初めての文楽劇場で次はいつ来ることがあるかないかと思うのに..
 まあ、常ならぬ客の入りで買う人も想定外の多さだったのでしょうねぇ。

2015.5.4 [月] 旅メモ その2 初めての筍料理を満喫

3日目: 京の筍@うお嘉、友禅ツアー@高橋徳、打ち上げ@しょうさん宅
 本当に盛り沢山で、口福・眼福。

 朝はまた早い目覚めで、多分一番近いと思う神社まで散歩。
 帰りにはスーパーが8時に開店したところに行きあったので牛乳・果物などを購入。
 通りの反対側にパン屋を見つけ、パンも買って、ホテルに戻り軽めの朝食。
 
 シャワーで汗を流して、着物を着て、今回の旅行の主目的の筍の会の集合場所へ出発。
 帯の柄出しが上手くいかず、やり直しているうちに着物もグズグズになって、皺が..(涙)
 でも、美味しい筍料理を堪能し、垂涎の友禅を拝見し、賑やかに楽しい時を過ごしてニコニコ。
 それに、高橋徳さんのお2人の心意気に感じ入り、いつか着物を..などと妄想。(爆)

 これだけのお手配・お心遣いは本当に大変だったろうと感謝するばかり。
 素晴らしい1日を楽しませていただきました。 ありがとうございました。

2015.5.4 [月] 旅の思い出メモ(4月23日〜28日)香川編

1日目: 東京→高松(栗林公園)→琴平泊
 移動だけではつまらないと、栗林公園を訪れた。 学生時代以来ほぼ半世紀ぶりの2回目。
 南湖周遊和船と云うのがあったので、船頭さんの説明を聞きながら暫し舟遊び気分。
 庭園を巡り陸上から見た景色と、水上からの景色の両方を楽しめたのがうれしい。
 掬月亭でお抹茶をいただいて小休憩。 献上栗を使った和菓子も美味しかったが、
 ただ、迂闊なことに、ジーパンだったので正座が..(涙)
 荷物を預けた駅の一時預けが5時過ぎに閉まった後は翌朝まで荷物を出せないとのことで、
 後ろを切られていたが、正味2時間半近くあるから十分だろうと思っていたら、
 和船に乗ったこともあって時間不足。 北庭は回り切れず、広さを実感。

2日目: 琴平(金刀比羅宮、町散策、こんぴら歌舞伎)→京都泊(4連泊)
 朝早く目覚めたので朝食前に金刀比羅宮にお詣りし、姉にお守りをいただいた。
 昨秋にツアーで来た時とは全く違い、朝の7時〜8時には人が殆ど居ず、静けさ・冷気を感じた。
 帰りには大門内の五人百姓が1店開いていたので、加美代飴を購入。
 宿に戻って朝食を済ませた後は、歌舞伎開演まで時間があるから町をノンビリ散策。
 鞘橋:今は金刀比羅宮の祭礼の際だけに使用されるという屋根付きの橋脚なしの浮橋が印象的。

 そして、こんぴら歌舞伎@金丸座へ。 時蔵を座頭に、松緑、菊之助、亀三郎、亀寿、梅枝など。
 私が観た第一部は「伊勢音頭恋寝刃 野道追駈けより油屋奥庭まで」と「道行初音旅 吉野山」。
 「伊勢音頭恋寝刃」の序幕の「野道追駈け〜伊勢二見ヶ浦」が珍しく、後の展開が分かり易い。
 客席(枡席)を使っての追い駈けや空井戸など金丸座だからの演出が楽しかった。
 席が花道の直ぐ脇で丁度すっぽんの真ん前?と云った観易い好位置だったのもよかった。
 こういう古い芝居小屋は独特の雰囲気があって、舞台機構も興味深いし、楽しく見物。
 枡席で、こんぴら歌舞伎弁当を食べたのも楽しい経験。 入っていた御品書によると775Kcal。
 宿で常より多い朝食を取ったので、食べられるかと心配したけれど、杞憂で、ペロリ。(笑)
 ただ、枡席に5人座ると身動きできず、脚腰に堪えるのだけが玉に傷だが、まあ仕方ない。

 帰り道では内子座の文楽公演のちらしを配布していた。 8月下旬の2日だけの公演らしい。
 いつか行きたいとは思っているけれど、交通の便が悪いし、今年は無理でしょうねぇ〜

 京都のホテルにチェックイン後、直ぐに電話して姉の3度目の手術の様子を聞いた。
 朝一番の手術だったそうで、予想より短時間で済み、元気だとの姪の話にホッと一安心。

2015.5.3 [日] 29日は狂言の会へ

久しぶりの長旅の翌日は、疲れもなんのその、狂言を観に行った。
きっと疲れて帰って来るだろうからチケットを取るのは止めようかと多少迷ったものの、
「墨塗」と「髭櫓」の出演者に惹かれ、「野老」は観たことが無かったので、頑張っていくことにしたが、
ダウンして行き損なわないかと自分でも少し心配していた。
遊びに、頑張ってと言うのも、おかしいけれど..(笑)
とても楽しく観られたので、やっぱり行ってよかった〜と思った。

大蔵流「墨塗」、和泉流「野老 ところ」、大蔵流「髭櫓」の狂言3曲で、
どれも20分程度だから休憩を入れても1時間半くらいで、疲れを覚えないうちに楽しく終演。
「墨塗」と「髭櫓」は同じ大蔵流でも、茂山家と東次郎家。
曲による違いだけでなく、家による雰囲気の違いも楽しい。
「墨塗」は、シテ/大名:七五三、アド/太郎冠者:千三郎、アド/女:あきら。
「髭櫓」は、シテ/夫:東次郎、アド/妻:則孝、アド/告げ手:凜太郎に、立衆/女が4人。
間の「野老 ところ」は、「舞狂言」とか「能がかり」と言われる囃子・地謡入り。

終演後は、駅前のレストランで遅い食事をしてから、日本橋へ寄って買い物。
29日はフクの日だそうで、春帆楼で刺身などが特別価格だったもので、つい購入。
暑かったので、叶匠寿庵で抹茶パフェを食べて、暑中涼あり。(笑)

*****
白大島紬。 プラチナボーイ。 (田畑安之助「グヅメ三色墨ネズ五釜格子」)
染名古屋帯。 塩瀬。 紫色地。 円の中に藤の意匠。 (染の北川)
伊賀組紐。 白に濃淡緑色入り。 (松山好成)
ちりめん紬の帯揚。 京友禅。 灰薄緑色と灰茶色の染分け、中央は白茶。 (雪華)

帯は、時期が少し遅くなってしまったものの、やっぱり年に1度は締めたくて..

2015.5.3 [日] 初の京の筍に、お初をいろいろ

4月23日〜28日は、京都巡りに合わせ、香川にも少し出かけて来た。
25日の「復活!京の筍」会に参加できると分かった時に、京都まで行くならとあれこれ計画作成。
少し足を延ばして、前から観たいと思っていた金丸座の「こんぴら歌舞伎」を見物することにして、
発売開始されていたチケットを大急ぎで確保。 そして、桂離宮と仙洞御所の参観申込みもして、
更に、どうせならと、襲名披露公演の千穐楽を観に大阪の文楽劇場にも行くことにした。
結果、5泊6日の、私にしては〇十年ぶり?かの長旅になった。

初日の移動日以外は珍しく連日予定が決まっているが、
真楽の皆様とご一緒の、筍の会・友禅工房ツアー・打ち上げという盛り沢山の1日以外は
決まっているのは1日に1件だけで後は自由気ままな旅。
念願だった筍も、金丸座・こんぴら歌舞伎も文楽劇場も初体験で、他にも初めてがあって、
楽しい旅の思い出と足腰の疲れ(苦笑)をもって帰宅。
自分の覚えの旅日記は、また後で。

*****
筍の会で着たのは、
お召し訪問着。 無地暈し。 紫色。 (塩野屋)
袋帯。 極薄灰色地。 竹・筍・雀の柄。 (弥栄・川島睦郎・美の世界「竹となりゆく」)
伊賀組紐。 青みの紫色、片側は極薄桃色・緑色。 撚り房。 (松山好成)
草木染(竹染)の帯揚げ。 薄い竹色。

筍の会にピッタリと数年前に求めた袋帯と、組み合わせたお召しの着物も重くて、
いざ持った時にビックリ。(苦笑)  キャリーバッグでも、初日から見事に筋肉痛。(涙)
すっかり懲りて、以降は階段を避け、遠回りでもエレベーター・エスカレーターのお世話になった。
着ていくなら兎も角、持っていくなら重量を考えなければと云うのが今回の教訓。(爆)

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