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2015.7.31 [金] 月末は、口福、眼福

暑さに閉口しながらも、ランチで英気を養い、展覧会を回った。
メトロ一日乗車券が安くなっていて、うれしいビックリ。

まず、みかわ是山居の天ぷらで昼食。 いつものランチに季節ダネの稚鮎を追加。
相席の他の方々は皆さんお任せで、ランチは私だけだった。
夏は、天つゆも楽しみで、蓼・枝豆・ポン酢などで作った夏限定の緑の天つゆが、美味しい。
暑い最中に駅から店まで歩いた後では、冷房の入った店内の涼しさにホッとしたが、
この天つゆも、スッキリした味に、涼やかな色合いで、夏に涼! を感じてうれしい。

海老、鱚、烏賊、めごち、季節ダネの稚鮎、穴子。 〆の小柱のかき揚げは、いつも通りに天丼。
野菜は、間の箸休めが茗荷、選択2種はアスパラと茄子。
向付3点盛りも、途中の海老シンジョウの椀も、漬物も、大きなシジミの味噌汁も美味しい。
季節ダネ以外は殆ど1年中同じで変わらないのに、いつも美味しくいただけるのが、ありがたい。
もう20年以上、25年近く?通っていて、美味しさに飽きが来ないのが、素晴らしい。

*****
口福の後は、展覧会回りで、体力を考えて展覧会は2ヵ所だけにするつもりが、
三井記念美術館に行く前に三越に寄ったものだから、つい假屋崎省吾の世界展も拝見。
華道家として独特感のある人だが、プロデュース力?が凄い!との印象を今回も持った。
沢山の蘭を始めとする花の多くが生産者とのタイアップで提供されているらしく、
多分ウィンウィンの関係なのだろうけれど、花材代の苦労はあまりなさそう。(笑) 
生け花作品の背景?におかれた数体のマヌカンの着物姿に違和感。 着付けに目が点。(爆)
前帯の位置が異様に高く、帯下が長いから一見スマート感があるが、長すぎてバランスが..
兎も角、あの着方では、帯で胸が苦しく、前身頃は帯下から翻ってしまい、人には無理!と思う。
まあ、背景として花を惹き立たたせるという意図は果たしているのだろうが..(大爆)

*****
そして、今日の予定の最初の展覧会で、「春信一番 写楽二番」@三井記念美術館。
フィラデルフィア美術館浮世絵名品展で、錦絵誕生250年という特別展。
2ヵ月近い会期で残りあと半月だが、ここはあまり混まないのがありがたいと思いながら一巡。
入り口近くは、美術館所蔵の工芸品—夏によせて。 蒔絵などが展示されていたが、
高瀬好山製の自在昆虫置物と、安藤緑山作の染象牙果菜置物が、珍しく、目を惹いた。

浮世絵は、墨摺、丹絵、紅絵、漆絵、紅摺絵、錦絵までの展開が興味深かった。
初め肉筆だった浮世絵が、浮世絵版画としても売り出されるようになり、
草創期の墨板だけで摺られた墨摺(すみずり)」、やがて筆で彩色を加えた「丹絵(たんえ)」や
「紅絵(べにえ)」、「漆絵(うるしえ)」が現れて、これら色鮮やかな作品が人気を呼んで、
より大量の浮世絵版画を生産するために、板で着色する「紅摺絵(べにずりえ)」が考案された。
墨に加え、紅・黄・草色を基本とする紅摺絵が好評で、更に工夫が加えられ、
多色摺木版画の新しい技術による色数が多い「錦絵」が誕生したのだそう。 初めて知って、納得。 

*****
上野に移動して、「クレオパトラとエジプトの王妃展」@トーハク。
興味深く観て回ったが、特にレリーフとマスクが印象に残った。
ヒールの高いサンダルを履いていたためか、途中から足裏が痛んで、いつもよりさっと観終わった。
外出時の履物は草履が多く、足が弱くなっている?

*****
帰りにも門仲に寄り、ウフレでケーキと冷たいアールグレーで休憩。
ケーキが殆ど売り切れ状態で、暑さを避けて寄られた方が多いのだろうと思った。

2015.7.29 [水] 佐渡狐、自然居士

午後、今月最後の観劇(観能)に、国立能楽堂の定例公演に行った。
番組は、狂言・和泉流「佐渡狐」と、能・喜多流「自然居士」。

月間特集が江戸時代と能なので、今日の狂言は江戸時代に成立したと考えられている曲で、
能は江戸時代初めに創設された喜多流初代の七大夫の得意曲だったから、らしい。
今月は、どの日も楽しく観られて、いい公演だったとニコニコ。

狂言「佐渡狐」は、何度も観ているが、今回は私の体調が良かったためか、
今まで気づかなかったちょっとした事にも気づいたりして、いつもより更に楽しく観られた。
シテが百姓でなく奏者(取次役)なのも意外感があり、
江戸時代の俗説らしいが、本当に佐渡には狐がいないのかしら?と思ったり..
シテ/奏者:石田幸雄、アド/佐渡の百姓:深田博治、小アド/越後の百姓:高野和憲。

能「自然居士」も観たことがあるが、今回改めてじっくり拝見できて、楽しく鑑賞。
終盤、中ノ舞、舟の曲舞、言葉でのささらを擦る様子、鞨鼓の舞と、シテの舞が30分も続き、
舞い続けるシテの体力にも、凄いわねぇ〜と感嘆。(笑)  6、7歳の子方も行儀よし。 
シテ/自然居士:香川靖嗣、ワキ/人商人:宝生欣哉、ワキツレ/人商人:大日方寛、
アイ/門前の者:野村萬斎、後見:塩津哲生・中村邦生、地頭:粟谷能夫。
囃子方は、一噌幸弘、曽和正博、亀井広忠。
シテの面は、大喝食。  喝食と大喝食の差は、面によりイマイチ分かり難い。

*****
休憩時間に、存じ上げない年配の男性から話しかけられてビックリ。
ここでの能楽の他、歌舞伎、先日の小三治さんがトリの落語などで、私を見かけていて、
ご自身がいろいろ観にいらっしゃるそうなので、気になったとのこと。 同好の士?
ブログも書いていらっしゃるそうで、名刺をいただいた。 時間のある時に拝見するつもり。

*****
紅花染。 手織り。 生成りに薄黄・薄橙色の細波縞。 (米沢新田「濤波」)
八寸帯。 すくい織。 紺地。 雪持柳文。 (捨松)
五嶋紐。 単衣・夏用。 生成りに薄緑・銀鼠色入り。
絽の帯揚げ。 極薄緑色の暈し。 薄紅・薄桃色の暈し入り。 (渡敬)
天が馬来草の草履。 網代織。 鼻緒・巻は白皮。

着物は私には珍しい色で、薄黄色の夏物だから、心秘かにヒマワリと呼んでいる。(笑)
派手かな〜と思いながら着てみたら、ヒマワリの力強さ・強烈さはなく、柔らかな薄黄色の印象。
ヒマワリの命名は、ちょっと違うみたい。(爆)
急に、もしやと思ってチェックしたら、何と今回を含め着用した3回とも同じ帯。
ひと夏に1度ずつしか着ていないので覚えていないのは仕方ないものの、芸のないこと。(大爆)
夏に気持ち良いサラッとした感触の着物だから、今夏は別の帯でもう一度くらい着てみたい。
が、来月の観劇予定は少なめだし、機会があるかしら..

2015.7.26 [日] 落語会

昼過ぎに出かけて、国立名人会@国立演芸場を楽しんで来た。
トリが小三治さんなので、いつもながらチケットは数分しないうちに売り切れ。
売り出し時間前からスタンバイしていてゲットできたけれど、チケ取りも結構大変。(笑)

柳亭左龍「壺算」、入船亭扇辰「藁人形」、柳家小里ん「三人兄弟」で、仲入り、
柳家はん治「百川」、色物は林家正楽の紙切り、トリの柳家小三治「お化け長屋」。

*****
終演後は、半音に寄って、いつものスコーンにコーヒー。 まずイルガチェフェ・コンガ。
一時は満席になったが、コーヒーを飲みながら持って出た冊子を読んでいたら空いてきたので、
コーヒーのお替りをお願いし、マンデリン。 ケーキもペロリといただいて、ニコニコと辞去。

日本橋のデパートを覗いてから、地下の春帆楼で、フグならぬ鱧の湯引きで夕食を済ませた。
いつ頃から習慣になったのか覚えていないが、一夏に一度くらいは鱧を食べたくなる。(笑)
季節感も味わえるのがうれしい。

*****
有松鳴海絞り(木綿、浴衣)。 紺色。 斜め蜘蛛絞りと、紺に花の絞り。
八寸帯。 羅織。 紺暈し(紺から白)。
盛夏用の編み込みの帯締め。 白に緑みの鉄紺色入り。 (渡敬)
絽の帯揚げ。 渋めの青色。 細い白線の蔓入り。
畳表の台の草履。 鼻緒は白と灰色の縞。 ソールは幾枚にも割れているもの。 (お初)

猛暑の中、浴衣を着物風に着て出かけたが、住まいのエレベーターでお会いした方に、
暑くないですか?と問われて、暑いですよと応える。(笑)
着物でなくても、洋服でもTシャツ1枚でも、暑いのは同じだからと言うと、納得?のお顔。

帰って来たら全身凄い汗で、シャワーを浴びながら洗濯機を回し、帯以外ほぼ1式全部洗った。
浴衣で特に気に入っているのは、この洗えるところかしらねぇ〜

喫茶店の店主にも、デパートの呉服売り場の顔見知り何人かにも、お褒めいただいて、
好きな着物(浴衣だけれど)を褒めていただくというのは、うれしいことで、ついニコリ。
でも、帯は変えたけれど、帯締め・帯揚げは前回に着た時と同じだったみたい。

2015.7.25 [土] カレー&隅田川花火

夜は、千駄木の友人宅で、カレーパーティー&隅田川花火見物を楽しんで来た。
カレーを作ったし花火をベランダから見ようと誘われて、健康講座をサボって、いそいそ出かけた。
今週は木曜も観能を優先させて健康講座を欠席したのに、今日の講座も欠席してしまった。
う〜ん.. ダメだわねぇ〜(汗) でも、今月は他の週はちゃんと2回とも出席しているし、なにより、
人と会って楽しむのも心の健康に大切だから..と勝手な理屈。 屁理屈?(笑)

今夜の主賓?のインド人がベジタリアンなので、メインは3種類のベジカレー。
茄子、ダール豆、卵とインゲンの3種類で、卵カレーはココナッツミルク入り。
それに、サモサと、サラダも人参、ゴーヤー、ヨーグルトの3種類、など。
全粒粉で作ってみたというチャパティが、えっこれが?..という見た目が何とも楽しい。

大いに食べて飲んで話していたら.. 気づいた時には花火は大分進んでいたけれど、
それからは、大人5人がベランダに並んで、ワイワイガヤガヤと1時間の花火見物。 
スカイツリーを真ん中に、両側に花火が上がるのを、両方見られるのはいいわねぇ〜と楽しんだ。

花火が終わってからエアコンで涼しい室内に戻り、アイスクリームと桃のデザート。
持って行った年代物の赤ワインは、栓がボロボロで、味も残念ながら..(涙)
セラーで管理しているわけではないので、不安はあったけれど、
家で試しに開けて飲んでみたボトルは栓もしっかりしていて美味しかったのに..
で、料理に使ってもらうことにしたが、ハーゲンダッツのミニアイスと桃が好評でホッ。(笑)

更に話は続いて、帰宅は随分遅くなったが、楽しい時を過ごすと、身体は疲れても元気をもらう感じ。
誘ってくれて、ありがとう。

2015.7.23 [木] 藤、鬼ヶ宿、梅

夜、観世元章の刊行した明和改正本発刊250年の企画公演@国立能楽堂を観に行った。
《月間特集・江戸時代と能》による、仕舞「藤」、狂言・大蔵流「鬼ヶ宿」、能・観世流「梅」。

仕舞「藤」は、後場のクセの一段で、藤の精の舞。
室町後期の原型の宝生流、江戸中期の改訂版の観世流で、詞章も異なるということで、
宝生流と観世流の観比べ聴き比べ。

「鬼ヶ宿」は、大老・井伊直弼が死の前年に新作した狂言だそうで、
直弼が後援していた茂山千五郎家で大切に伝承されているという。
安達原に住む女との復縁を考えた太郎が久しぶりに女の家を訪ねたところ、
とうに愛情の冷めている女は、酒が切れているので買ってきてくれと太郎を送り出す際に、
黒塚に鬼が出ると脅かしておいて、酒屋で一杯やって、ほろ酔いで帰ってきた太郎に、
鬼の面をつけて..   鬼の面の使い方が、他の狂言と少し違うのが楽しい。
シテ/太郎:茂山あきら、アド/女:茂。

能「梅」は、観世流の占有曲で上演頻度の低い曲を、小書「彩色之伝」による上演。
江戸時代、観世元章と元章と昵懇だった田安宗武(吉宗の次男・御三卿の1人)との提携で、
賀茂真淵あるいは真淵の後援者の加藤枝直によって作詞された新作能だそう。
席の関係で字幕を見るのが面倒なので、字幕なしで観ていると、聞き取れない詞章もあるためか、
地謡がまるでコロスの合唱のように聞こえてきて.. 不思議な気持ちになった。
その中での後シテの華やかな装束での舞に、何故かギリシャ神話を観ているような気分がした。
シテ/前・女、後・梅の精:観世清和、ワキ/藤原何某:福王茂十郎、ワキツレ/従者が2人、
アイ/所の者:茂山七五三、地頭:角寛次朗など。
囃子方は、杉市和、大倉源次郎、柿原崇志、観世元伯。
シテの面は、元章がこの能での使用を前提に自ら打ったという「若女」。

*****
付下げ。 紋紗。京友禅。灰紫色。丸文の染め抜きに桔梗・薄・笹などの金彩・刺繍の模様入り。
名古屋帯。 夏絽。 白地。 金銀の軽めの柄。 (佐々木) (お初)
五嶋紐。 単衣・夏用。 白・青紫。 房は青紫。
紋紗の帯揚げ。 白と青紫の染め分け。
夏用の西陣織正絹紗織地の草履バッグセット。 草履の天は黒・絽織。 (紗織)
塵除け 道中着 紗お召。 極薄緑色。 葉と水玉。

暑さにめげず、今日は少し気合を入れて、紋紗の付け下げ着用。
能楽堂でお会いした顔見知りに、涼しそうで素敵!と言っていただいてニコリ。
観能中に雨が降ったようだが、終演時には止んでいて、間のいいことと、またニコリ。

2015.7.22 [水] 熱中症

みなさま、暑いですね〜 音を上げています。

ところで、友人に熱中症になった人がいます。
大事に至らず、病院にも行かずに治ったそうで、まだしも幸いでしたが..

朝起きたらめまいがして天井が回って、こりゃなんだ、大変だと思ったら、汗がどっと出てきて、
さては熱中症かと水シャワーをしたら、こんどは吐き気がして、ついに吐いてしまい、
頭から水をかぶり、涼しい部屋に移動し、横になったものの水も受け付けず..
やっと冷房を入れて、活動的な友人が一日おとなしく寝ていたそうです。
前夜、銭湯に行って、足の怪我のリハビリに長湯したのが原因の一つかもしれないとのこと。

実は私も、熱中症になりかけている?と思ったことが何度かあって、
最近も、眠れなかった翌朝に冷房を入れて身体をギンギンに冷やしてみたり、
朝、寒さに震えながら水シャワーを浴びたりしました。 夜に熱中症!って、確かにあるようです。

私も友人同様エアコン嫌いで普段は扇風機頼りですが、身体を冷やすにはエアコンがいいですね。

皆様も、どうぞ気を付けくださいね。

2015.7.21 [火] 別れ

今日・明日は、叔父の葬儀。 父の末弟で、90歳での旅立ち。
父と弟妹は全員あちらで揃って、また賑やかに過ごすことだろう。

母が亡くなってからの8ヵ月半の間に、父の妹、姉の義母(=姑)、そして父の弟が旅立った。
叔父叔母の全員がそろって長寿と云うわけでもないが、喜ばしいことに長寿の人も多い。
が、長寿ということは、超高齢者ということだから、いつ何時..という心配がつきもので、
仕方ないとはいえ、こう続くと、半ば覚悟はしていても流石に寂しく、気持がざわつく。
存命の母の妹弟も随分弱って来ているから、この夏の暑さが厳しくないようにと願っている。

*****
姉夫婦は、一昨日は義兄の母の納骨で、その前日には遺族で荷物整理をしたそうだから、
暑い最中に連日、本当にお世話様。 75歳の義兄は更に大変だろうと察している。
しかも、義兄の伯父は2月に連れ合いを亡くしていて、長寿社会の大変さを思う。
(姉夫婦は2月からの半年の間に4人見送ったので、長寿社会への思いは強いという。)

死者を弔うのは当然でも、生きている私たち自身も大事にしましょうねぇと思う。
暑さも本格的になってきました。 皆さま、ご自愛を..

2015.7.19 [日] 休止の前に

昼前のニュースで、梅雨明け宣言が先程出されたと言っていた。
梅雨明けにホッとする気持ちと、暑さが本格化するのかと憂鬱な気持ちと.. 勝手な気分。(苦笑)

*****
今月末で営業休止とのご連絡をいただいた馴染みのフレンチレストランに伺ってランチ。
挨拶状に驚きながらも、花見の頃に聞いた話で、やはりそういうことになったかという思いもあった。
開店以来12〜13年。 長らく通っていた店が無くなるのは寂しい。

週末毎に美味しい料理を求めて出かけるツキイチ・レストランが何店もあった頃は既に遠くなり、
最近は食事のための外出は滅多にしなくなって、こちらにも伺うことが少なくなっていたが、
気づいたら馴染みの店が相次いで閉店してしまい、寂しい限り。

閉店前には行かなくちゃ..と思っていたが、朝になって早く伺いたいと急に思い立って電話。
連休中日の今日も名残を惜しむ客で満席だったようだが、遅い時間なら入れそうだとのこと。
ご挨拶には裏のパティスリーのマカロン。 フレンチレストランにマカロンとは..と思いながら、
今日は和菓子店はあちらもこちらも休日なので仕方ない。
ゆっくり伺い、入口のバーカウンターでウェルカムシャンパンを飲みながら席が空くのを待った。

前菜の1品目は、きゅうりのスープを選んだ。 雲丹のムースの上に生ウニが載っていて、
すっきりしたスープに雲丹の味わいが交じり、爽やかなうちに濃厚さもあって美味しい。
2品目は、フォアグラ・鮪・山芋のソテー。 3種類を重ねて焼いてある。
一緒に口に入れると、食感・味の違いが醸し出す何とも言えないハーモニー。
魚は真鯛。 細かく切ったトマトを敷いて、真鯛の上にはウイキョウを載せ..
肉は、仔羊にした。 燻製風?に焼いた仔羊に、添えられたズッキーニ・パフリカが夏らしい。
アヴァンデセールは、ブラマンジェにジュンサイ・甜菜のソースがタップリかかっている。
そして桃のデセール。 桃のソルベ?というか凍らせた桃と云うかと、生の桃の両方を楽しんだ。

岡部さんには来月から新丸ビルのヌーベルエールでお会いできるとは言え、
オーグードゥジュール始まりの店が休止になるというのは、とても寂しい。
新生オーグードゥジュールの展望は.. 暫くは雌伏の時なのでしょうねぇ。 頑張って欲しい。

*****
日本橋に寄って、三越で野暮用を済ませ、西川で冷感ピローパッドを買う。
高島屋の地下の叶匠寿庵で、抹茶氷にアイスクリームをトッピングしてもらってペロリペロリ。
量が多いので、ゆっくり食べているうちに、汗がひいてきて、ホッと一息ついて帰宅。

麻の長襦袢、汗取り肌襦袢など、乾いていた朝の洗濯物を取り込んで、
また洗濯しようと思って天気予報を確認したら、夜は雨の予報。
で、洗濯は止めたのに、降らないのは.. ちょっと悔しい。(笑)

2015.7.17 [金] 納涼能

午後、能楽協会東京支部主催の納涼能@国立能楽堂に行って来た。
シテ方5流総出演の、始めと終わりがお能で、狂言1曲に仕舞が3曲という珍しい?番組。
能・宝生流「橋弁慶」、狂言・和泉流「悪坊」、仕舞3曲は、金剛流「養老」、観世流「野宮」、
喜多流「昭君」、能・金春流「紅葉狩」小書「紅葉ノ舞・群鬼ノ伝」。
能「橋弁慶」と「紅葉狩」のシテは、両方ご宗家。

能「橋弁慶」は、長刀を振り上げ斬りかかる弁慶の動きが見どころだが、
小柄なご宗家の弁慶と子方の義経との闘いが、どこか子供の喧嘩風?な印象。
お付き合いで見に来た方?なのか近くの席から笑いが起こって、そこで笑うのかと苦笑。
「野宮」は梅若玄祥さんがシテで、舞が分からない私でも素敵!と目を凝らして拝見。
能「紅葉狩」は、2つの小書「紅葉ノ舞」と「群鬼ノ伝」のため、ツレが3人で華やか。
前場の上臈・侍女の舞、後場の鬼女のワキ・平惟茂との闘いも楽しい。

*****
終演後、イタリアンを食べたいと思ったが、今回も満席で入れず。(涙) 1年くらい入れてない?
日本橋のデパートの特別食堂に行ったら、野田岩は今日から今月末まで特別メニューだけとか..
土用の丑はまだ先だと思っていたからビックリ。 でも、かさね重をいただいてニコリ。
帝国ホテルのホットチョコレートサンデーもいただきながら、カロリー取り過ぎよね〜と反省。(爆)

*****
阿波しじら織(木綿)。 織。 藍染。 藍色地に灰色の木の花柄。
八寸帯。 手織櫛織。 白に近い生成り。 白・灰色の細長短冊柄入り。 (都)
盛夏用の、白に鉄紺色入りの編み込み。 (渡敬)
絽の帯揚げ。 灰色。

台風の影響で、雨が一日中降ったり止んだりで、しかも時々激しい風雨という予報。
で、予定の柔らか物は止めて、濡れてもいい木綿の着物で出かけた。
国立能楽堂主催公演と比べ、お能関係の方が多いようで、訪問着やら1つ紋やらの方が目立ち、
正に普段着!のこの着物は、歌舞伎ならいいけれど、能楽堂向きではなかったなぁ〜と思う。
でも、行ってから気にしても始まらないし、気にしないことにして楽しく観たが、
雨コートどころか傘も差さずに済んで助かったものの、予定通りの着物にすればよかったとも思う。

2015.7.15 [水] 「阿弖流為」@新橋演舞場

染五郎が歌舞伎伎NEXTと名付け、勘九郎・七之助の中村屋兄弟と組んだ「阿弖流為 あてるい」。
夜の部を観て来たが、この回を録音録画するとのことで、機材・撮影者があちこちに。
どういう訳か、録音録画に行きあうことが結構あるが、
多分、出演者も一層気持ちを入れて演じるだろうと、ついニコリ。

阿弖流為を染五郎、坂上田村麻呂を勘九郎、立烏帽子(と鈴鹿の2役)を七之助が生き生きと演じ、
彌十郎、萬次郎、亀蔵、橘太郎に存在感があり、宗之助や若い新悟なども頑張っていて、
現代劇風の音楽・ライティングで歌舞伎役者が演じる面白い舞台になっていた。

先代猿之助のスーパー歌舞伎同様の、新しい歌舞伎を志向する動きがいろいろ出てきて、
これも、歌舞伎NEXTという試みとのこと。
歌舞伎かと言うと、スーパー歌舞伎と同じように、従来の歌舞伎の枠からはみ出しているから、
意見はいろいろだろうが、でも十分に面白く、しかも歌舞伎役者だからできた舞台だと思う。
見得も立ち廻りも、歌舞伎役者でなければ、ああはできないだろうと思いながら、楽しく観ていた。
その意味で、間違いなく歌舞伎の大きな枠の中の芝居と言える。
これからも、どんな新しい歌舞伎が出てくるのか、期待が湧いてくる。

*****
有松鳴海絞り(木綿、浴衣)。 紺色地に、鹿の子絞りと紺に花の絞り。
八寸帯。 麻。 生成り。 (アトリエKinami)
盛夏用の、白に深緑色入りの編み込み。 (渡敬)
絽の帯揚げ。 渋めの青色。 細い白線の蔓入り

邪道・反則と言う人もいるけれど、浴衣を、長襦袢・足袋つきで着物風に着用。
涼しげで好きな浴衣だけれど、この柄だと、浴衣!の印象が強いのを今更のように認識。
あちらこちらで、お声を掛けていただいた。 夏だわね〜

2015.7.14 [火] 三越落語会

暑いなら暑いなりにと、今日も朝から洗濯。 我ながら随分と元気になったものだと感嘆。(笑)
乾いた洗濯物を取り込んでから、夜は三越落語会@三越劇場に出かけた。

お目当てはトリの小三治さんと仲トリの歌丸さん、の筈だったけれど、歌丸さん休演。
小三治さんと歌丸さんの噺を一度に聴ける機会に、頑張って頑張って、やっと取れたチケット。
でも、そう上手くは行かないようで、歌丸さんの代演は小柳枝さん。

柳家三之助「かぼちゃや」、柳亭楽輔「替り目」、春風亭小柳枝「崇徳院」、
仲入り後は、古今亭志ん輔「岸柳島」、柳家小三治「粗忽長屋」。
どれも聴いたことのあるというか、よく聴く噺もあるが、流石に上手で楽しく聴いてお開き。

*****
能登上布。 黒紺色に白色の細縞。 (山崎仁一)
八寸帯。 手織櫛織。 オフホワイト地。 空色の波・灰白色の千鳥の短冊文。 (都)
五嶋紐。 単衣・夏用。 水色の変わり組み。
竪絽の帯揚げ。 青色と空色の染め分け。 一部に豆玉つなぎ入り。
桐下駄。 黒塗り台。 小千谷縮の鼻緒。
縦長・マチ広の大型スズ竹手提げ籠。

夏日になったので、籠も黄土色?のアタ織りから色の薄いスズ竹の籠に替えて夏気分。

*****
帰宅後にも洗濯。 どうしちゃったの?と自分でもうれしい驚きで、反動が怖いような..(爆)

2015.7.13 [月] 暑さの中

急な暑さに少し音をあげながら、漸く洗濯ができると連日の洗濯。
特に土曜からは大物を順に洗っている。
もっと干せれば洗濯の回数を減らせるのだけれど、大物は干す場所を取るので小分けに洗濯。
乾くと次を洗ってまた干して..の繰り返しで、今日は3回も洗濯機を回した。
洗ったばかりの大きな洗濯物を干すと、気温が少し下がる気がするのも、うれしい余禄。

眠れないまま夜明け前の薄明かりで数えた朝顔の花数が、明るい中では増えている。
まだ咲いていなかった蕾が開いたらしい。 先日の怪談(笑)の謎が解けてニコリ。

2015.7.11 [土] 簸屑、大瓶猩々

今週は昨日まで歌舞伎見物を楽しんで、今日は昼から国立能楽堂に普及公演を観に行った。
番組は、解説・能楽あんないと、狂言・和泉流「簸屑」に、能・観世流「大瓶猩々」。

解説・能楽あんないは、「動いている江戸期の能楽」ということで、江戸期の各流の盛衰など。
今日の曲ではなく今月の月間特集に合わせた話だったのが珍しかったが、
松岡新平氏の話は、ここでの解説としては少し学問的過ぎるような..う〜ん..

狂言「簸屑」は、太郎冠者の茶を挽きながら居眠りする様子や次郎冠者の仕方話や小舞が楽しい。
それに、面(武悪)をかけられ、鬼になったと思うのが、観ている方としては何ともおかしい。
でも、先祖の遠忌に当たるから道者に薄茶を摂待しようという主が、簸屑を使うのが、
太郎冠者でなくとも、ケチと言わないまでも、如何にもしまり屋だと思う。
シテ/太郎冠者:三宅右近、アド/主:近成、小アド/次郎冠者:高澤祐介。

能「大瓶猩々 たいへいしょうじょう」は初見で、「猩々」とどう違うのかと思っていたら、
「猩々」の姉妹曲で綱吉の時代に作られたらしく、現在は観世流でのみ上演されているとのこと。
後場で5人の猩々が大瓶の酒を飲み交わし相舞するのが、華やかで見もの。
大瓶は泰平に重ね合わせ、天下泰平を寿ぐ祝言の内容というのが、江戸式楽らしい。
シテ/前・童子、後・猩々:井上裕久、ワキ/高風:工藤和哉、アイ/水神:三宅右矩、
他に、ツレ/猩々が4人、地頭は関根知孝。
囃子方は、竹市学、住駒匡彦、佃良勝、三島元太郎。

*****
明石縮。 灰白色。 縞と、夏蔦柄。
名古屋帯。 麻。 琉球紅型。 藍色地。 流水・波・花柄。 (いしみね)
五嶋紐。 単衣・夏用。 薄浅葱色に白入り
絽の帯揚げ。 灰青色と灰藤色の暈し染。 市松、に水・桔梗柄の生地
馬来草(網代織)の天の草履。 鼻緒・巻は白皮。

昨日から突然のように戻ってきた夏の暑さに少しゲンナリ。
でも、めげてなるものかと今日も着物で出かけた。 なかなか頑張るじゃないと自賛。(笑)
とは言え、名古屋帯は背中が暑い。 やっぱり八寸帯の方が少しは涼しいと実感。

2015.7.10 [金] 歌舞伎の知盛

今月も国立劇場は歌舞伎鑑賞教室で、また夜の「社会人の歌舞伎鑑賞教室」に出かけた。

その前にファミリーセール@日本橋プラザに寄ったら、目当ての品は今回も取扱いなし。(涙)
ガッカリしながらも、全く分野違いの、食品を少しだけとお付き合いで白ワインも1本購入。
更に丸善に寄ったら、恒例の文具雑貨「感謝セール」をしていたので、革の写真立てを購入。

重くなった買い物袋を持って半蔵門に行き、可否道に立ち寄り、珈琲・ケーキセットで暫し雑談。
値段が変っていることに気づいて、ついに値上げしたのね〜と、物の値上がりに話が続いた。

*****
歌舞伎鑑賞教室は、萬太郎の解説「歌舞伎のみかた」と、「義経千本桜」の「渡海屋」と「大物浦」。
「渡海屋」・「大物浦」で、菊之助が渡海屋銀平実は新中納言知盛を初役で勤めるためか、
ここの歌舞伎としては珍しくチケットが発売早々に売り切れたという話題の公演。

岳父の吉右衛門の監修での初役で、役の幅が広がるのは楽しみでもあるが、
音羽屋の跡取りの菊之助が半分くらい播磨屋になったような..(笑)
他に、梅枝が銀平女房お柳実は典侍の局、萬太郎が義経、尾上右近が入江丹蔵と、初役揃い。
夫々、玉三郎、梅玉、又五郎に習ったそうで、歌舞伎の芸の継承に思いを馳せた。
それにしても、最近の国立劇場の歌舞伎は、初役が多くて、花形・若手の発表会?(爆)

亀三郎も相模五郎で出演し、菊五郎劇団から菊五郎、時蔵などが抜け、花形と若手での公演。
重しに團蔵が武蔵坊弁慶で出演のはずが、怪我で2日目から休演になったのが寂しい。

*****
綿麻紅梅。 小千谷。 越後型松煙染。 消炭色。 (紺仁)
八寸帯。 京くみひも三軸組織。 辛子色系 変わり斜格子。
  (三田清冶・染、室門耕一郎・組織 「綾ひと衣」)
五嶋紐。 単衣・夏用。 生成りの上に渋い緑色の変り組み。
絽の帯揚げ。 極薄緑色の暈し。 薄紅・薄桃色の小さな暈し入り (渡敬)
白色の絽の台の草履。 焦げ茶色の鼻緒

2015.7.8 [水] 怪

夏の朝は朝顔が関心の中心で、毎朝、前日の花殻を取り、新しく咲いた花数を数える。
が、今朝取った花殻が多すぎる。 昨朝咲いたのは13輪だったはずの花殻が18輪分。

怪! 単なる記憶違い? そんなことないわよね〜 まだ呆けていないわよね〜と思う。
夜、牡丹燈籠を観に行くが、既に怪談の中に居る気分。

*****
夜は、昨日に続いての歌舞伎見物。 雨でも、雨の中を歩き回るわけでないから着物で出かけた。
夜の部は、「一谷ふたば軍記 熊谷陣屋」と、通し狂言「怪談 牡丹燈籠」。

全く期待していなくて、観なくてもいいかとさえ思っていた「熊谷陣屋」だったが、
予想外にいいとまでは言えなくても、恐れていたほど酷くなくて、うれしいビックリ。(笑)
源義経を梅玉、藤の方を魁春、相模を芝雀、弥陀六を左團次という今一番と思う配役でも、
海老蔵が熊谷直実を演るんじゃねぇ..と思っていたのだが、それ程には悪くはない。(爆)
観ているうちに、ひょっとして初役?と思ったら、やっぱりそうだった。
チケットを取った時には知っていたと思うのに、すっかり忘れていた。
型通りの堅さや、肚がないというか..  今望んでも無理なことに目をつむれば、(大爆)
習った通りに(多分)懸命に演じていて、まあ、それでいっぱいとも言えるけれど、
周りの先輩役者が素晴らしいから、その支えもあって、それなりの芝居になっている。
合わない・無理だろうと思っていたが、昨日観たニンに合うと思う与三郎より、よっぽどいい。
このまま変な癖をつけずに回を重ねて欲しいと思いながら、半ばホッとして観ていた。

「牡丹灯籠」は、三遊亭圓朝の怪談噺の「牡丹灯籠」を、伴蔵・お峰夫婦を中心に、
作者の圓朝が舞台上で演じる趣向での歌舞伎立て。
玉三郎のお峰で、亭主の伴蔵に中車。 圓朝を猿之助、馬子久蔵に海老蔵など。
歌舞伎座で玉三郎の歌舞伎を観るなら、もっと違う狂言で楽しく観たいものだけれど、
玉三郎は久しぶりのお峰を楽しんで演じているように見え、中車もこういう芝居なら問題ないし、
この座組みでは、いい選択とも言える。
でも、浮気を咎め旧悪を口にするお峰に、嫌気・危機感も持った伴蔵が、
お峰を誘い出して殺す幸手堤の場がなく、関口屋での殺しに替わっていたのは、寂しい。

*****
夏大島紬。 黒に近い濃淡藍色地。 華柄。 (越後夏大島物語、白川貞夫)
八寸帯。 博多織。 紗紗。 灰白地。 (黒木「風紗」)
五嶋紐。 単衣・夏用。 緑がかった藍色 淡い緋色等入り。
絽の帯揚げ。 紺色。
ラバーソール台の草履。 青色の鼻緒・黒色の天。 (菱屋カレンブロッソ・カフェ草履)
雨コート(春〜秋用)。 青色系。 着物衿。

天気をにらみ2転3転。
雨なので、濡れても心配がない有松絞の浴衣を長襦袢つきで着ようとして箪笥から出してみたら、
雨で気温の低い日には浴衣は合わない感じがして着る気にならず、急いで変更。
着損なわないうちに着ようと替りに出した明石縮も、肩にかけたら灰白色の色合いが寒そう。
で、透け感があって同じ涼しげな着物でも色の濃い方がよさそうだと、慌ててまた変更。

その度に帯と小物が変るから、十分に時間があったはずなのに、気忙しい着付けになった。
夏の、こういう天気の日は、選択が難しいと改めて思った。

2015.7.7 [火] 七夕に笹飾りなし歌舞伎見物

今日も雨! 今年も天の川を見られそうにない。 織姫・彦星は会えるのかしら?
でも元気を出して、七月大歌舞伎@歌舞伎座へ昼の部を観に行った。
歌舞伎人気が戻ってきたのか、久しぶりの大入りで、昼の部と週末の夜の部は売り切れらしい。
幕見席も立ち見が出ているのは、玉三郎人気? 海老蔵人気?  それとも猿之助人気?  ..
これだけ入っていると、このところ歌舞伎熱が下がっている私でも流石に見物気分になる。(笑)

まずは「南総里見八犬伝」の「芳流閣屋上」と「圓塚山」。
「芳流閣」は、獅童の犬塚信乃と右近の犬塚現八の立ち廻り。
捕手が頑張っていて、立ち廻りは芯の役者より脇次第だと再認識。 でも短すぎて物足りない。
「圓塚山」は、だんまりもあり歌舞伎らしさを楽しむ幕で、信乃と現八以外の八犬士も揃うが、
全体に楽しむまではいかない。 梅玉が犬山道節を勤めている。

次が「与話情浮名横櫛」、いわゆるお富与三郎で、「見染め」と「源氏店」。
玉三郎のお富、海老蔵の与三郎、獅童の蝙蝠安、中車の和泉屋多左衛門、猿弥の番頭藤八など。
玉三郎がスッキリとしたいい女。 海老蔵もキレイだが..  獅童の蝙蝠安は、汚過ぎというか..
中車が歌舞伎味に欠けるのは新歌舞伎とは違い無理ないのかと思うけれど..
玉三郎のお富は相変わらず素敵だが、当然と言えば当然ではあろうが、1人だけまるで別格。
玉三郎と他の役者との差が大き過ぎて、アンサンブルが悪く残念な印象。

今月一番楽しみにしていた「蜘蛛絲梓弦」は、猿之助六変化の変化舞踊。
童・薬売り・番頭新造・座頭・傾城・女郎蜘蛛の精の6役の早替わりでの踊り分け。
流石に澤瀉屋らしく、猿之助のスムースな早替わりに、上手な踊りが、楽しい。
蜘蛛の糸も綺麗に繰り出して、見ていて気持ちよく、糸を始末する後見の動きもスムース。
でも、前半は獅童の貞光と右近の金時が絡むので、「芳流閣」の続きの印象も..(笑)
門之助の頼光と傾城との絡みで、漸く気分が変った。(爆)
猿之助が傾城から正体を現し蜘蛛の精になると直に、押し戻しの趣向で海老蔵の保昌が登場。
海老蔵は荒事が似合うし、楽しかったものの、この狂言に押し戻しは、ない方がいい。(大爆)

あと、残念だったのは歌舞伎座に笹飾りが無かったこと。初日から7日までは、七夕飾りが欲しい。
でも、昼の部の最後に猿之助の踊りを十分に楽しんだので、気分よく外に出た。

*****
昼のお弁当に、すっかり好物になった三陸秋刀魚岩手箱をいわて銀河プラザで調達。
終演後は、デパートに行って、うち山の鯛茶御膳@三越のイートイン。
おやつみたいな時間の夕飯だが、美味し〜い♪ 好きだわぁ〜 って、今日もニコニコ。
茶の葉で七夕セット@松屋。 本葛のお菓子が美味しく、もう1年経ったのかと日の経つ速さを実感。

*****
絽小紋。 紺色・白色の滝縞。
名古屋帯。 絹芭蕉地。 オフホワイト色。 芝文・花丸文の染め。
五嶋紐。 夏・単衣用。 白色に薄緑・銀、端は肌色。
紋紗の帯揚げ。 薄橙色と薄青緑色の染分け。 変わり麻の葉模様。
アタ編の草履。 梅茶色台。 白黒格子の鼻緒。 巻は白革。

2015.7.6 [月] 雨、雨、雨

梅雨だし、雨が降るのは当たり前。
近年、早く日本にも来るようになった台風の襲来情報もあり、雨は当分まだ続きそう。
降らなければ、それはそれで、また問題だし..

でも、雨模様の日が続くと、気持ちもふさぎがち。 気がかりなことができて、尚更ドンヨリしている。
雨だから、大物の洗濯もできない..する気にならないから、気分転換もできない。
せいぜい朝顔の花数を数えて、気分アップを図っている。
昨日は13輪、今日は18輪。 相変わらず、紫色ばかり。(笑)

*****
サッカー、残念!  でも頑張りました。  祝!準優勝!

2015.7.4 [土] 朝顔が夏を告げ

今朝は一気に、朝顔が18輪!も咲いた。
昨日までは5〜6輪だったので、これだけ咲くと流石に、朝顔だわぁ〜 夏だわぁ〜と思う。
雨模様の梅雨らしい天気続きだけれど、朝顔を見ると夏気分になる。

これからは毎朝、多分10輪は咲くだろうと、今年も夏の楽しみになった。
でも、今日も空色が1輪で、あとは紫ばかり。 色とりどりになるのは、いつのことやら.. (笑)

2015.7.3 [金] 月見座頭・水無月祓

今月の国立能楽堂の主催公演は、《月間特集・江戸時代と能》による公演。
4回とも江戸時代と関わりのある特徴的な能・狂言の作品を特集上演するという。
江戸時代、能は幕府などでの公式な儀式の際に演じられる芸能「式楽」として格式が整えられ、
固定化をたどったが、同時に新作や復曲など数多くの工夫がなされてきたのだそう。

今夜は定例公演で、狂言・大蔵流「月見座頭」と、能・古本による「水無月祓」。
狂言「月見座頭」は、十五夜の名月の夜に、虫の音を楽しみに野に出た座頭と、月を見ながら
酒を飲もうという男との、出会いと飲みながらの楽しい交流の後、ふと心変わりした男の乱暴..
歌舞伎で観るのと、ほぼ同じ印象だが、男の教養・品の無さはこちらの方が強いような..
シテ/座頭:大蔵彌太郎、アド/上京の者:吉次郎。

能「水無月祓」は、古本による上演ということで、現行曲にはない男女の別れの前場があり、
恋慕と悲しみから物狂いとなる女の心が演じられている。
後場では、男が夏越の祓のために参詣した賀茂明神に、巫女のような姿の物狂いの女が現れ、
夏越の祓や茅の輪くぐりの由緒を語り、面白く狂い舞うが、やがて水に映ったわが身の浅ましさを
見て泣き伏す。 男は昔契った女だと気づき、再会を喜んで2人で帰って行く。

私は初見だが、前場なしだと、茅の輪をつけた笹の葉や、謂れを語るのが珍しいけれど、
結局は物狂いの舞だけの特に何ということの無い曲になってしまうように思えた。

観世流でのみ現行曲として稀に上演されるそうだが、江戸末期に復曲されたものの、
江戸時代には番外曲扱いされて上演が途絶えていたというのも尤もだと思った。
時間短縮の工夫と言っても..と思う。

何はともあれ、夏越の祓に行ったばかりで、謂れを語る謡も含め、楽しく鑑賞。
シテ/女:観世銕之丞、ワキ/男:殿田謙吉、アイ/上京の者:山本則秀、など。
囃子方は、松田弘之、鵜澤洋太郎、安福光雄。
シテの面が珍しく、掲示によると初めて知った名の面だったのに、
お会いした方々に気を取られているうちに、すっかり忘却。(涙) 
 (追記: 多分「孫一」だった!と思う。)

*****
休憩時間にお声を掛けてくださった方のお顔には見覚えがあるのに、どなたか分からず、
終演後にもお会いしたのにお聞き損なって、分からないまま。 そらさん???
時々いらっしゃるそうだから、お会いできたら次回にお聞きすることにするしかなさそう。

*****
阿波しじら織(木綿)。 青・生成り・他の縞。
名古屋帯。 灰白色地。 色紙に柳・花の墨描き。
五嶋紐。 単衣・夏用。 青鼠色と黒のような濃い焦げ茶の縞。
絽の帯揚げ。 渋めの青色。 細い白線の蔓入り。
桐下駄。 黒塗り台。 小千谷縮の鼻緒。
アタ織りトートバッグ。 網代編み。 内側は多色の銘仙。
雨コート(春〜秋用)。 青色系。 着物衿。

雨模様だが、もう止んだように思って、少しなら濡れても平気だと木綿の着物を着た。
何と3年着ていず4年ぶりだった。 というか、他の阿波しじら織も2年着ていないみたい。
帯ときたら4年締めていず5年ぶり。 帯は夏には八寸帯ばかり締めていたからだと思うが、
それにしても、着用の着物・帯に偏りがあるのに改めて気づいた。
このところ涼しい日も多いから、気温・湿度によっては名古屋帯も締めようと思う。
7月になったので、バッグは焦げ茶色のやまぶどう籠から黄土色?のアタ織りトートバッグに変更。

折り畳み傘だけ持って行くつもりが、出がけにフッと気になって雨コートを持って行ってよかった。
最寄駅を降りたら、向こうから来る方々の様子がどうも雨が降っているらしく、ガックリ。
2段に分かれたエスカレーターの間の広い踊り場?で、慌てて雨コートを着用。
履物も、下が濡れていてもOKくらいのつもりだったので少し焦った。 梅雨の間は要注意。

2015.7.2 [木] 今年も後半に

天気がぐずついていると、こちらの気分も何となくシャッキリしない。
スッキリしたいと、人任せながら2日続けて自分メンテ。

1日(水)は、銀座に出かけて、ボディとフェイシャルで3時間弱のメンテをしてもらった。
随分と長年通っているけれど、もう最後にしようかと秘かに思いながら出かけたのだが、
してもらえば、やっぱり気持ちがいいし、効果もあるように思えるし..
まあ、要検討にしておくことにした。(笑)

松屋の有機野菜の店に寄ってみたら、期待の黄金柑があったので、ニコニコと2袋購入。
今年は3回も買えて、運がよかったと思いながら帰宅。

*****
2日(木)は、ヘアカット。 短く切ってもらった。 いつも通りのボブ。
帰ってからよく見ると、あまり短くなっていないような..

夜は、登録している健康講座の初日で、1時間動いてきた。
初参加の方も数名いらしたが、定員を考えると、止めた方もいらしたということになる。
マイペースでの出席でも、5年続けてきたら、それなりの効果を実感している。 無理せず続けたい。
でも、やっぱりもう少し出席率を上げたい。 3分の2を抜けだし、せめて4分の3は行きたい。
家に戻って即シャワー。 シャンプーした時に漸く、髪が短くなった実感があった。(笑)

昨夜、慌ただしく来た息子の話で気になることがあり、家に着く頃に電話をして変更してもらった。
それでも、モヤモヤ..  仕事が終わる時間まで待って、夜に来るように電話。
気になったことを話したが、言われれば..くらいで、どうもあんまりピンとは来ていないらしい。
話したら少しだけ気持ちが収まったが、でもスッキリとは行かず、依然モヤモヤ..
結局、いい年になった息子に任せるしかないのだろうが.. 気が重くなった。

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