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2015.10.31 [土] 古典の日記念の能

古典の日記念<鏡に映るものは>という企画公演を観に国立能楽堂に行った。
古典の日って、11月1日じゃなかったかしら?と思いつつ..(笑)
番組は、一調「野守」、舞囃子・宝生流「井筒」、狂言・大蔵流「抜殻」、能・観世流「松山鏡」。
本当の鏡だったり水鏡だったりするけれど、鏡に映る姿に..と云うところが共通。

「松山鏡」は、落語では何度か聞いているが、お能は初見だと思ったら、プログラムによると、
現行曲の中では最も上演頻度の低い曲の1つだそうで、公演数が飛躍的に増えた戦後70年でも、
全国で一ケタの上演しかなく、国立能楽堂では今日が初上演だという。 初見のはずだわねぇ。

一調「野守」は、謡:藤波重孝、太鼓:観世元伯。
舞囃子「井筒」は、シテ:大坪喜美雄。

狂言「抜殻」は、シテ/太郎冠者:茂山千三郎、アド/主:千五郎。
兄弟共演を楽しく観たが、千五郎さんが予定通りに出演されたものの立居がキツイご様子。
これからは、曲を選んでの出演になっていくのだろうと思いながら、寂しさも感じた。

能「松山鏡」は、ワキが屈指の大役と言う通り、ワキと子方が大活躍。
終盤になって漸くツレが登場し、シテは更に遅くなって短時間の出演。 ふ〜〜ん..
いずれにしても、なかなか楽しく、気持ちよく鑑賞。
シテ/倶生神(くしょうじん):武田志房、ツレ/母の亡霊:大槻文蔵、子方/姫:武田章志、
ワキ/松山某:福王茂十郎、後見頭:浅見真州、地頭:岡久広 など。
囃子方は、竹市学、荒木健作、白坂信行、観世元伯。
面は、シテ:小べし目、ツレ:痩女。
痩女の面は年配・高齢のイメージを持っていたので、若めの面もあるらしいと分かって、ホホー。

*****
去年、六本木を通る帰りの電車で何組ものハロウィンの扮装をしたグループに会ったけれど、
去年会ったのは、昨日のゾンビとは違う楽しい扮装だったわねぇと楽しく思い出した。
今日は昼間だからか1人も見かけなくて、少し拍子抜け。(笑)

*****
江戸小紋・お召十。 白山紬。 茄子紺色。 (小林義一染・六谷泰英型)
袋帯。 引箔地。 森林、切株に小鳥、花。 (吉織「日溜り」)
伊賀組紐。 焦げ茶色、薄茶色・薄黄色入り。 (松山好成)
草木染(刈安?)の帯揚げ。 渋い山吹色。 (Kinami)
黒・白色の五嶋紐の鼻緒の草履。 黒色の本漆台。

2015.10.30 [金] バレエ「ホフマン物語」

バレエ・シーズン到来! 2015/2016シーズン初日公演を楽しく観て来た。
新国立劇場では新制作のオッフェンバックの音楽にピーター・ダレルが振り付けた「ホフマン物語」。

シーズンチケットを1月末頃に継続して取ってしまい、会報も読んでいなかったので、少し前まで、
演目から迂闊にも何度か観ているオペラだと思い込んでいた。(笑)
アントニアがオペラでは歌って死んでしまうのに対し、バレエでは踊って死ぬのがバレエらしい。
それ以外は、そのまんまオペラをバレエで観た感じ。(爆)
オリンピア、アントニア、ジュリエッタの3人の踊りを楽しめて、こういうのもいいわね〜と
思いながら観たが、ホフマン役の男性ダンサーが主役というのが、バレエには珍しい。

指揮:ポール・マーフィー、
ホフマン:福岡雄大、 オリンピア:長田佳世、 アントニア:小野絢子、 ジュリエッタ:米沢唯、
リンドルフ/スパランザーニなど悪役?:マイレン・トレンバエフ、 ラ・ステラ:本島美和 など。

*****
帰りに新宿駅で、ゾンビ3人に遭遇。 一瞬ビックリ、ギョギョギョ。
ハロウィンの扮装らしいが、ああいう扮装をしたら公共交通機関でなく車で移動して欲しい。(笑)
1人はロングドレスで、それも随分長くて道を掃除して歩いている感じ。(大爆)
服が気になるとともに、あのまま家に入られたら嫌だわねぇと思う。
同じようなことを思ったらしい人がお連れと話しているのが聞こえてきて、おかしかった。

*****
訪問着。 青灰色地。 胡蝶蘭の刺繍に一部スワトー刺繍も。(山口美術・錦繍御衣「胡蝶蘭」)
袋帯。 唐織 黒地に金糸レース地。 白・黄緑色・薄桃色など レース胡蝶蘭。 (山口美術)
五嶋紐。 渋い薄青色、桃・白色に金色入り。
縮緬の帯揚げ。 極薄い青磁色。 金糸の七宝柄など入り。
白地に金色の唐草柄の龍村の鼻緒の草履。 薄銀鼠色の台。
金泥バッグ。 焦げ茶色に金色の漆の花・葉模様。
変り長羽織。 黒地。 梟・木の葉の模様入り。

シーズン開幕初日なので、訪問着着用。
着物の方も結構いらしたが、平日だからか常のバレエより仕事帰り風の方が多くて少し寂しかった。

2015.10.28 [水] 古典芸能鑑賞会

夜、NHKの古典芸能鑑賞会を観に(聞きに)行った。
公演内容は、筝曲・尺八メドレー「日本の四季」、狂言・大蔵流「朝比奈」、歌舞伎「身替座禅」。

その前に芹沢けい介展@日本民藝館に行くつもりが、ノンビリしていて気づいたら時間が足りない。
止む無く展覧会は別の日に行くことにして(涙)、NHKホールに直行。
以前は渋谷から歩いたものだが、今日は近いという明治神宮前から行ってみたら確かに近い。
代々木競技場の前を通らず代々木公園の脇を通ると、歩道橋の上り下りも無くて、楽ちん。(喜)
これからNHKホールに行くことがあったら、このルートにしようと思う。

冒頭が、筝曲・尺八の名曲を連ねて四季を辿る旅だそうで、聞くことの少ない音色を楽しんだ。
総勢100人近くの出演だそうで、2〜30人の大編成での合奏から少人数の曲まで様々。
あまり馴染みのない演奏・曲の連続だが、1時間があっという間。
2曲目の「桜狩」を演奏なさった唄と筝の山勢松韻さんのお声が好きと今日も思う。

狂言と歌舞伎は、どちらも人気があってよく上演されるが、演者もよくて楽しく観られた。
狂言は、シテの朝比奈三郎が山本東次郎で、アドの閻魔大王が甥の則重での、「朝比奈」。
朝比奈の和田合戦の語りも聴き応えがあるが、朝比奈に力負けして翻弄される閻魔王が、
可哀そうなくらいのやられ方で、おかしくて、とても楽しい。
歌舞伎「身替座禅」は、菊五郎の山蔭右京、左團次の奥方玉の井で、私の好きな組み合わせ。
菊五郎の右京は実に居そうな感じで楽しいし、左團次の奥方も愛情深さゆえの嫉妬が感じられる。
あと、権十郎の太郎冠者、梅枝・右近の侍女の千枝・小枝。

公演は、出演者に惹かれて、よく分からないままチケットを取ったのだが、(笑)
入口で配られた小冊子の表紙に放送予定日時が入っていて、要は放送のための録画らしい。
なーるほどと、納得。 それなら入場料をもっと安くしてくれてもいいのにと思う。(爆)
全体に空席が一杯あって、勿体ないと少し残念な気分。

*****
紬。 紅花染。 薄青・薄桃色。 (新田秀次)
染名古屋帯。 菊花(青・白・金)。 薄い灰色地。
唐組紐。 白・藤・紺・青に金入り。 (道明「波の緒」)
縮緬の帯揚げ。 薄紫・赤紫など。 (お初)
藤・金・白色の五嶋紐の鼻緒の草履。 銀色台。

夜は所により雨と云う予報に、雨コート兼用の塵除けと折りたたみ傘を持って行ったが、
降られないでよかった半面、邪魔!な思い。 帰りもまだ暑くて塵除けを着る気にならなかったし..
帯揚げは、引出しから取り出したら品質タグが付いていたが、いつ・何処で買ったのやら不明。

2015.10.28 [水] 今日は

母の誕生日。 昨秋亡くなった母を偲び、いつもより丁寧に写真に挨拶して、朝のスタート。
30余年前に亡くなった父については、今では誕生日より命日の方が先に頭に浮かぶが、
母については、まだ命日より誕生日の方が先で、命日は新しい記憶だがまだ遠い気分。
命日の方が先に頭に浮かぶのは何年くらい経ってかしらと思う。

*****
宅配便を受け取ってから、八幡さまの縁日に帽子屋の小父さんが来ていることを願って、
自転車を走らせたら、昼時の陽射しが暑いくらい。 久しぶりの夏日だそうだから当たり前?
今までに3つ買った大島紬地の帽子のうち、使い勝手のいいのを旅行にも被って行ったら、
生地が少し擦り切れてきたことに気づいたので、新しいのを買いたかったのだけど、
今日は来ていなかった。 残念。 目当てに行っても来ていないことも珍しくないから..う〜ん。

自然農法の店もご主人の病気とやらで来なくなって久しくて、私も縁日に来なくなったので、
どういう店が出ているか少し見て回ったら、前に買い物をした象牙の店も来ていない。
手袋などを並べている店でムートンの手袋を見つけ、安さにつられ(苦笑)、
少しゴツイ?けれど冬の自転車用に購入。
更に、手作り品の店で、大島紬地の大型バッグと、やはり大島紬地のショールを衝動買い。
バッグもショールも沢山あって、いらないのに.. 困ったものだと思いながら..

近為で食事ができればいいなぁと行ってみたが、縁日だから無理かと予想していた通り、
満員なだけでなく大勢の待ち客で、早々に諦め。

2015.10.26 [月] フレンチ・ランチ

久しぶりにフランス料理を食べたくて、ランチに出かけた。
オーグードゥジュール・ヌーヴェルエール@新丸ビルに伺ったが、1月以来9ヵ月ぶりだった。

今回もやっぱりオードブル2品にメインを魚か肉か選ぶ軽い方のコース。
オードブルの前のアミューズは、4点盛りで、見た目も食感も味も、それぞれ違っていて楽しい。
オードブルの1品目は、ズワイガニの..(何だったか)にした。
デセール?と思うような、ガラスの器に入った3層の料理におおっと思う。
下が白(何だったっけ?)で、その上に蟹のコンソメゼリー?、上にカボチャのムース。
混ぜて食べると、ちょっと楽しい味。
2品目は、ノルウェーサーモンにした。 予想と違い厚めのサーモンで、またおおっと思う。(笑)
上のソルベのような薄緑色の塊は、山葵と里芋のソース? バルサミコの泡..
メインは帆立を選択したが、何種類かの茸と、つるむらさきの付け合せで、色合いもいい。
プティデセールは、また3層仕立て。(爆) 小さなガラスの器に入っていて、可愛らしい印象。
間が赤葡萄酒で煮た葡萄のジュレ?みたいだったのは覚えているけれど..
デセールは、栗を使った季節感あるものを選択。

全体に、シェフは腕を上げたわね〜と思いながら、うれしく食べた。
シェフは前回と同じだが、サービススタッフが替っていて、何となく店の印象が違った。
滅多に行かないから仕方ないけれど、常連さんへのシャンパンサービスがなく、ちょっと残念。
で、飲み物に自分でシャンパンを頼んだ。(大爆) 何故か、それだけで軽く酔ってお替りはなし。

*****
日本橋に出て、序でに用事をちょこちょこっと済ませ、デパートで買い物。
デパ地下の叶匠寿庵で、これだから太るのよね〜と思いつつ、またクリームあんみつ。(笑)

帰宅して、少し落ち着いたところにレストランからの電話。 傘を忘れて来たことを知る。
朝からの陽射しが強く、久しぶりに日傘を持って出たのをすっかり忘れていた。
いずれ取りに行くまで暫く預かっていただくことにしたが、
預かったのを忘れた店にも問題があるものの、電話番号をどうやって調べてくれたのかしら?
顧客リストでもあるのかもしれないが、ご苦労をかけた。

2015.10.25 [日] もう1年

昨秋11月2日に亡くなった母の1年祭。

子供と孫だけで、兄の5年祭も合わせて行った。
4人の子供のうち、兄と弟は母に先立ってしまい、姉と私だけなのが寂しい。
兄と弟の連れ合いに姉の連れ合いも来てくれたが、孫も来られない人もいて、ホントに小ぢんまり。
墓を継いだ亡兄の家族の希望で、墓前祭でなくて神社の社務所で執り行ったが、
やはり墓前祭にして欲しいと言えばよかったと姉と2人して悔やんだものの仕方ない。

それにしても、日の経つ速さを思う。 心して暮らしていきたい。

2015.10.24 [土] 文楽素浄瑠璃

国立劇場の10月恒例(多分、毎年最終土曜日)の「文楽素浄瑠璃の会」に行った。
年1回だけ、文楽上演時の床でなく舞台で、人形なしに大夫の語りを三味線の演奏で聞く会。

今月1日付で人間国宝に認定された嶋大夫さんが、来年2月の公演を最後に引退するとの
発表があったばかりで、人間国宝になった途端の引退発表に驚いたものだが、そうなれば一層、
これからの文楽を背負う3人の大夫の競演だから、いつもより興味津々で聞きに行った。

今年は、英大夫・清友「和田合戦女舞鶴 市若初陣」、咲大夫・燕三「義経千本桜 川連法眼館」、
千歳大夫・宗助「一谷嫩軍記 林住家」の3曲。
「川連法眼館」以外は稀曲で、冒頭の「和田合戦女舞鶴」は曲名を聞くのも初めて、
「一谷嫩軍記」は人気の「熊谷陣屋」とその前の「組討」はよく観る・聴くが「林住家」は初めてで、
大夫の語りと同時にどういう話なのかも楽しみにしていた。

3人ともいい語りで、楽しく聴いた。 いずれ文楽の舞台にもかかるといいわね〜と期待。
英大夫と咲大夫に比べ、千歳大夫には幕が開いても声がかからなくて、期待度の低さかと、
秘かに千歳を贔屓というか期待している私は寂しい思いで、心配もしたが、
劇的な展開のない話を十分に聴かせてくれて、終了時には大拍手でホッ。(笑)
このところ期待に比べ伸び悩み感のあった千歳の語りもよかったので、一層気持ちよくニコニコ。

*****
終演後は、また半音で小休憩。
イエメン情勢のためかバニ・マタリが入荷しなかったそうで、イルガチェフェ・コンガにスコーン。
ケーキも食べたくなって、お替りのマンデリンと一緒に栗のパウンドケーキをいただいた。
ノンビリしてしまい、大慌てで帰って、健康講座に跳んで行って辛うじて滑り込みセーフ。

*****
塩沢紬訪問着。 黒地。 垣の草花模様。
袋帯。 青灰色地。 黄・白・紫色の菊・桐・垣の柄。 (岡文「菊花良園」)
伊賀組紐。 濃淡紫色の菱形に極薄緑色入り。 蛸足房。 (松山好成)
草木染(ブナ染)の帯揚げ。 薄黄色の暈し。 (冨田五郎)
黒・白・金・銀色の組紐の鼻緒の草履。 濃い墨色のZULEN台。 (紗織・ブリヂストンのコラボ)

2015.10.23 [金] パッション

招待券をいただいたソンドハイムのミュージカル「パッション」を新国立劇場・中劇場に観に行った。
ソンドハイムがイタリア映画「パッション・ダモーレ」をもとにミュージカル化し、
ブロードウェイで初演されて、その年のトニー賞4部門を受賞したという作品の日本初演。

これまでソンドハイムのミュージカルは新国立劇場でも2作上演され、「太平洋序曲」と
「Into the Woods」を印象深く観た記憶があるので、今回も楽しみにしていたが.. う〜ん..
前2作は、宮本亜門演出だったが、これは宮田慶子の演出。 でも、演出の問題ではなく、
内容的に、私にはこういう愛の形は苦手というか、観ていて疲れる感があり..

キャストは、井上芳雄、数音美桜、シルビア・グラブ、福井喜一、など。
役柄・演出がそうなのだろうが、シルビアの役作りが凄いというか驚きだった。

*****
色大島紬。 片身替りの小紋風?みたいな印象で、横に多色。 (たけがわ「綾の舞(竹千雅)」 )
名古屋帯。 生紬。 手彫木版。 草木染。 茶色地。(佐伯武晴)
伊賀組紐。 薄い灰色、片側に紫と小豆色入り。 蛸足房。 (松山好成)
ちりめん紬の帯揚。 京友禅。 薄灰茶色・薄灰赤茶色などの染分け。 (洛舟)
焦げ茶・白色の京くみ紐の鼻緒の草履。 銀鼠色の変り台。 (Run)
金泥バッグ。 焦げ茶色に金・黒色で葉のような模様。
変り長羽織。 黒無地大島と緯双絣。

2015.10.21 [水] モネ展など

朝は、疲れ休めとばかりに、ゆっくり寝坊。
4日間とも7〜8千歩から1万歩超を歩き、日によっては長時間の車に揺られての移動だったから、
流石に疲れが溜まっていたが、天気がいいのを幸いに旅行中の洗濯物を干せるだけ洗う。

シルバーデーなのを思い出し、高齢者は入場料無料に惹かれ(笑)、モネ展@都美に出かけた。
猛烈な混雑が緩和される頃を見計らって出かけたが、思ったより遅くなってしまい、
4時20分頃?の到着になったが、待ち時間はないものの会場内はまだ大変な混雑状況。
ざっと一通り見てから、もう一度初めから観ることにしたのが正解で、2回目は大分空いていた。
ホッとしながらもう一廻りしたら、閉館の5時半近く。
睡蓮が何点も展示されているが、既に今までに、いい睡蓮をいろいろ観ているのねぇ〜と思う。
今回は、睡蓮より他の作品に印象に残ったものが多かった。

展覧会後、100円で乗れる台東区巡回バス・東西めぐりんで、千駄木駅近くの友人宅へ寄った。
田舎から届いたという数種類のジャガイモがどっさりあって、野菜のお裾分けに与る。
本当は届けなくちゃいけないのだけれどと言いつつ渡された怪我の快気祝いも貰う。
珈琲を飲みながら暫く談笑。
医者には完治と言われても、まだ痛みが酷くて、ボルトを取る手術をすることになりそうとか..
動き過ぎ・頑張り過ぎなのだろうけれど、折った足首をかばうせいか他の箇所も痛むらしい。
その上、白内障の手術もすることになって、今年は病院通いばかりだわ〜と嘆く友に、
歳を取ったということね〜と、互いに年齢への認識を新たにした。

鍋を食べたいと言うので、近所の魚屋が隣でやっている店で、お鍋セットを一緒に食べた。
一番少ないコースでも、小鉢2皿に、刺身5点盛り合わせ、魚介一杯の鍋で、〆はうどん。
お酒も常温で2人で2合だけ飲んで、十分に満腹。 でも残さず食べきるところが見事。(爆)
旅行中に拍車をかけた体重増への対策は明日からに日延べ。(大爆)

ノンビリするつもりだったが、何だか貧乏性にバタバタした1日になった。

2015.10.20 [火] 元チームメートとの高知旅行

17日から、学生時代の女子バレーボール部のチームメートと3泊4日の高知旅行を楽しんで来た。
高知出身の後輩が銀座のアンテナショップで相談しながら案を作成してくれ、レンタカーでの旅行。
ここ3〜4年? 年に1度の旅行に出かけているそうだが、私は初参加。
何十年ぶりかに会っても、暫くすれば空白期間がないような感じが、若い頃の仲間のありがたさ。
学生時代に戻ったみたいな気分で、楽しく過ごしてきた。

今回の参加者は、私を含め元チームメート8人の大人数。
私の同学年が全員集合の5人。 1年上と1年下が1人ずつに、2年上の先輩が1人。
尤も先輩と私はともに在部が2年ずつで一緒にプレイしたことはなかったけれど..
某国立大学元学長の先輩は、講演を控えていて途中までの参加。
+運転を引き受けてくださった私たちより少し年上の男の方1人で、計9人の一行。
運転手役の方は後輩の知人で、ありがたいことに運転担当として参加してくださった。
高知空港着から帰京のための高知空港着まで、全行程10人乗りの大型車での移動。
男性も含め、楽しい旅仲間だったが、70歳前後の女たちはパワー全開で賑やか。(笑)

3泊4日で、旅先は高知だけ、しかも高知の西部だけだから密度の高い観光。
宿泊は3泊とも温泉。
私の覚えのため、旅程は下記の通り。
17日(土):
 札幌からの参加者がいるため昼前の飛行機で羽田を発って昼過ぎに高知空港着〜
 桂浜〜五台山竹林寺(31番札所)〜高知城(少し遅くなってしまい中の見物はできず)、
 ひろめ市場: 高知・三翠園泊。
18日(日):
 日曜市〜足摺岬、青龍寺(35番札所)〜横浪三里〜土佐久礼(久礼丼ランチ)〜
 大岐の浜〜(足摺スカイライン)〜白山洞門(下りては行かず上から眺めた)〜
 金剛福寺(38番札所): 足摺テルメ泊
19日(月):
 足摺岬〜竜串〜叶崎〜海岸沿い・途中山中を走り、宿毛(ここで先輩は帰京)〜
 口屋内(農家レストランしゃえんじでランチ)〜四万十川沈下橋〜梼原: 雲の上のホテル泊
20日(火):
 龍馬脱藩の道などガイド付きで梼原村散策(90分の予定が150分!)〜
 仁淀川・土佐和紙工芸村クラウドでランチ〜夕6時過ぎに高知空港を発って羽田空港に夜帰着。

2015.10.16 [金] 演出の様々な形

夜、能楽堂に面白い連続公演の初回を観に出かけた。
同じ曲の流派・家および小書きなどによる違いを3ヵ月かけて鑑賞するという公演で、
曲は毎回、狂言「鎌腹」と能「松風」で、今月が初め。
狂言が東次郎家、お能が喜多流で、お能は「身留」の小書つき。

明日から友人たちとの旅行に出かけるので、帰宅が夜10時頃になりそうで迷ったものの、
折角の見比べられる機会を逃すのは勿体ないとチケットを取ったのだが、
いや〜よかった! 特にお能は初めていい曲だわね〜と思えて、ニコニコ帰宅。

狂言「鎌腹」は、流・家によって終わり方が異なる。
違う展開があるのを知らないまま初めて違う終わり方に出会った時は、驚いたものだったが、
東次郎家のは、様子を見に来た妻と仲直りして2人で仲良く帰る一番ホッとする展開。
中盤はシテの太郎の一人芝居だから、シテによって楽しめたり、イマイチ感があったりするが、
今日は大いに笑って、親子兄弟の共演を楽しんだ。
シテ/太郎:山本則重、アド/妻:則秀、アド/仲裁人:則俊。

能「松風」は、「身留」の小書つき。
「松風」は人気曲らしく、何度か観たことがあるが、今まで特にはいいと思えなかったのが、
とても楽しく観られて、よく知られたこの曲のよさが少し味わえた(分かるようになった?)気がした。
シテ/松風:粟屋明生、ツレ/村雨:大島輝久、ワキ/旅僧:森常好、
アイ/須磨の浦人:山本泰太郎、など。
囃子方は、松田弘之、曽和正博、白坂保行。

2015.10.14 [水] ワンピース

猿之助のスーパー歌舞伎�Uの2作目、「ワンピース」を新橋演舞場に観に行った。
作品名に、洋服の??と思った(笑)くらいで、まさか人気漫画の題名とは知らないまま、
単に新しいスーパー歌舞伎�Uとしてチケットを取っていた。
その後、漫画が原作でアニメにもなったらしいと知って、先月のお能「紅天女」に続き、
また漫画が原作なの?と驚いたが、まあ、歌舞伎の方がお能より漫画向きだろうし..(爆)

能「紅天女」の客層に少し驚いたので、今回も客層の違いが多少は気になっていたら、
土曜日に行かれた方が、演舞場で初めて遭遇する客層が安い席のほぼ半分を占めた感じだったと
ビックリされていたので、それほどまでに違うのねぇ〜と思っていた。
が、平日の夜の部だからか、アニメおたくらしいお兄さん方には会わないみたいと思っていたが、
若い女性たちに普段は劇場に行かないのだろうと思う人が多そうだと感じていたら、
遭遇〜 ダブダブのズボンを脱げてしまわないかと心配になるくらい下に穿いているお兄さん。
う〜ん.. それに、演舞場では何とも違和感のある方々.. な〜るほど..(大爆)

芝居は、猿之助と、猿翁(先代の猿之助)のスーパー歌舞伎で鍛えられた澤瀉屋の面々、
他にも若手を含む歌舞伎役者が何人か、そして現代劇俳優も入っての、正にコラボ。
主役の猿之助の早変わりにと宙乗り、立ち回り、分かり易い台詞.. 本水も使うし..
(本水は.. この芝居に限らず、必然性が感じられず、ただ水を使う..感じなのが多くて..)
スーパー歌舞伎の要素は全部入っていて、歌舞伎に不慣れな観客も十分に楽しめそうな舞台。
観客のノリもよかったけれど、いちいち驚きの声を上げる隣席の反応が邪魔な感じ。(苦笑)
私もそれなりに楽しく観たものの、歌舞伎を観ている感じは薄く、何か違う芝居を観た印象。
一言でいえば、漫画! 原作が漫画なんだから、まあ当たり前とも言えるかしら?

2ヵ月連続公演だけど、ものすご〜く気に入ったら下で再見してもいいかな?と思って、
来月はチケットを取っていない。 きっと観に行かないわね〜と思いながら帰宅。
評判が良ければ、練り直しての再演もあるだろうしと思うし、ね..

*****
泥大島紬。 黒みの茶泥色。 細かい総柄。
染名古屋帯。 縮緬紬地。 薄鈍色。 燻し金・銀色の薔薇柄。 (幸春)
伊賀組紐。 紺色、片方に緑色入り。 撚り房。 (松山好成)
ちりめん紬の帯揚げ。 京友禅。 灰薄緑色と灰茶色の染分け、中央は白茶。 (雪華)
焦げ茶・白色の京くみ紐の鼻緒の草履。 銀鼠色の変り台。 (Run)

2015.10.11 [日] 落語を楽しむ

夜、芸術祭寄席@国立演芸場に落語を聞きに行った。
色物に鏡味仙三郎社中の曲芸が入るが、それ以外は全部落語なのがうれしい。
落語の前に、半音で、珈琲(バニ・マタリ)とスコーンで小腹を満たして、演芸場へゴー。

古今亭菊之丞「片棒」、林家染二「茶屋迎い」、仲トリの三遊亭小遊三「替り目」、
瀧川鯉昇「ちりとてちん」、トリの桂文枝「別れ話は突然に」。

林家染二と桂文枝は上方落語ということだが、文枝のは創作落語。 ともに初めて聞いた。
他は聞いたことのある噺ばかりで、直に何の噺か分かって、どう話すかも含め楽しく聞いた。
菊之丞の3人息子の語り分けが楽しく、のっけから落語の世界に入り込んで、
その後も最後の文枝までどの噺も楽しめて、ニコニコ。
小遊三の「替り目」は前半だけで、「替り目」まで行かないのが少し物足りないけれど..(笑)
仙三郎社中の太神楽は最近お馴染みの3人トリオで、前に見た時と同じ展開(だと思う)。
変り映えはないけれど、どれも鮮やかに決まって、お見事と思いながらの見物。
寄席もいいわよね〜と満足して帰宅。

*****
久留米絣。 木綿。 手織り、藍染。  (池田光政「木綿の花」)
八寸帯。 紬地。 薄からし色系。 横段。 (米沢・齋英「蔓小町」)
くすんだ黄緑に片方は色違いの4本に分かれた帯締め。
縮緬の帯揚げ。 渋めの緑色地に、黄土・白色の変わり縞。
ラバーソール台の草履。 濃深緑色の皮の天・鼻緒。 (菱屋のカレンブロッソ・カフェ草履)

2015.10.10 [土] 咲曄、夕顔

今週2度目の国立能楽堂での能楽鑑賞で、今日は普及公演。
解説・能楽あんない「闇に消えた儚い恋」と、狂言・和泉流「咲曄」、能・金剛流「夕顔」。
解説者は馬場あき子さんに師事しているという梅内美華子という若い女性歌人。
登場時の見所の反応が..(笑)

狂言「咲曄 さっか」で、何とも抜けた太郎冠者に、呆れるより、つい笑ってしまう。
主人の叔父を迎えに行って「見乞いの咲曄」という通り名で知られるすっぱ(詐欺師)を連れ帰るが、
咲曄が、大真面目でトンチンカンな太郎冠者に翻弄される様子がおかしい。
シテ/太郎冠者:松田高義、アド/主:野村又三郎、小アド/咲曄:佐藤友彦。

能「夕顔」は、「山端之出」と「合掌留」の2つの小書付き。
時々ボケッとしたものの(汗)、概ね楽しく鑑賞。
終盤、シテの合掌に、こんな場面があったかしらと思ったら、小書「合掌留」のためらしい。
シテ(前・女、後・夕顔の女):宇高通成、ワキ/旅僧:大日方寛、ワキツレ2人、
アイ/所の者:奥津健太郎、後見頭:金剛永謹、地頭:松野恭憲、など。
囃子方は、一噌幸弘、幸清次郎、柿原崇志。
シテの面は孫次郎。

*****
白大島紬。 短冊風にいろいろな柄が経に入っているもの。
名古屋帯。 型絵染。 紬地。 生成り麻色地。 紅型風。 連山に枝の模様。 (剣持晃玄)
五嶋紐。 泥染。 焦げ茶色、緑の菱形入り。 
縮緬の帯揚げ。 赤茶色。 露芝文入り。

2015.10.9 [金] 伊勢音頭

昼からの歌舞伎公演を観に国立劇場に出かけた。 今月は、通し狂言「伊勢音頭恋寝刃」。
先月の文楽で「古市油屋の段」を上演した第一部の半券を持って行って、プレゼントをゲット。
薄い布製のトートバッグ。 使うかしら?と思いながら貰う貧乏性..(苦笑)

「伊勢音頭恋寝刃」は、この劇場の歌舞伎公演では初の上演だそうで、ちょっとビックリ。
先月の文楽と違って歌舞伎は通し上演で、本格的な通し上演は半世紀ぶりだとか..
序幕が「伊勢街道相の山」、「妙見町宿屋」、「野道追駆け」、「野原地蔵前」、「二見ヶ浦」、
2幕目が「御師福岡孫太夫内太々講」、大詰は上演頻度の高い「古市油屋」と「同 奥庭」。
梅玉、魁春、鴈治郎、東蔵、高麗蔵、友右衛門、松江、亀鶴、壱太郎、など。

「野道追駆け」・「野原地蔵前」で、春の金丸座の公演を楽しく思い出して、ニコニコ見物。
「御師福岡孫太夫内太々講」も観た覚えがあるけれど、何時何処で? 思い出せない。(汗)
序幕で初めて観た場も、ふ〜ん..と思いながらの見物だったが、やっぱり大詰が見どころ。
でも、この話、好きになれないのよね〜と今回も思う。 それでも相変わらず見に行くのが..

*****
終演後は、可否道でコーヒー休憩。
次いで、神楽坂に行って馴染みの大阪の呉服店のアウトレット展に陣中見舞い。
馴染みと言っても最近はすっかりご無沙汰しているのに、先日はメールで相談もしたので、
店長のお顔を見に、劇場で求めた黒子ちゃん饅頭を手土産にお寄りした。
自分では食べたことがないけれど、食事抜きになることもあるかもしれないし、
甘いもの好きな人だからいいだろうと思ったら、とても喜んでもらえてホッ。(笑) 

*****
色大島紬。 五倍子染。 変わり市松。 (東郷)
八寸帯。 黒地。 白・灰色の抽象文様。 (弥栄)
伊賀組紐。 灰紫色、片側に薄黄緑・白色入り。 撚り房。 (松山好成)
綸子の帯揚げ。 緑・薄青・薄緑・生成りの染分け。 薄緑・生成りを出して。 (和想庵)
黒・白色の五嶋紐の鼻緒の草履。 黒色の本漆台。
今日も、やまぶどう籠と変り長羽織。

2015.10.8 [木] てんぷらランチ

この2〜3週間バタバタしていたり体調がイマイチだったり、満席だったりで、
1ヵ月余も何処にも食べに行かず、久しぶりの食いしん坊。
天ぷら是山居に入れていただいたが、珍しく空いていて、ビックリ。
前回は満席で入れなかったのに、偶々この日は予約が少ないとか.. ホントご商売は水物ね〜
先月伺えなかったので、夏の天つゆは残念ながら終わっていて、また塩でいただく季節になった。

ランチコースに季節の松茸を追加してもらう。
間の箸休め?の野菜が、今日からだとかで、銀杏に替っていて、秋〜の気分。
選択の野菜はアスパラと茄子にして、〆の小柱のかき揚げはいつも通り天丼。
デザートが、お福豆でなく葡萄だったのも果物好きの私には嬉しかった。

*****
夜は、健康づくり講座に出席。
今季の初回の先週は用事で休んでしまったので、早目に行ったら、
今季からの新しい方が大分いらして、早く行ってよかった〜と思いながら場所確保。(笑)
いつものように1時間動いても出る汗が幾分か減った感じで、また秋を感じた。

2015.10.7 [水] 素襖落と清経、& 蔵王権現と修験の秘宝

午後、定例公演を観に能楽堂に出かけた。
番組は、狂言・大蔵流「素襖落」、能・観世流「清経」。
どちらも何度か観ている曲だが、体調的に集中力が続かず居眠り付き。(涙)

終演が早い時間だったので、展覧会に回った。
特別展「蔵王権現と修験の秘宝」@三井記念美術館。

隣のデパ地下のハロッズで、スコーン・紅茶セットで休憩。
通りを挟んだコレド1階のにんべんのイートイン「日本橋だし場」が珍しく空いていたので、初体験。
季節限定のおでんは、お出汁が効いていて、美味しくいただいた。
着物で、背の高い丸テーブルでの立ち食い。(笑)

*****
白大島紬。 プラチナボーイ。 (田畑安之助「グヅメ三色墨ネズ五釜格子」)
八寸帯。 ロートン花織。 藍・白の市松に茶の縞。 (南風原・知念幸徳手織「市松間道紋」)
五嶋紐。 焦げ茶色、白・茶色入り。
縮緬の帯揚げ。 渋い栗茶色?
大島紬の変り長羽織。 黒無地大島と緯双絣。

今までは洋服にばかり着ていた羽織を、着物に初着用。

2015.10.6 [火] 歌舞伎・昼の部

週末を挟んでの歌舞伎見物で、昼の部を観に行った。
今月は昼夜ともに見取りで、幕開けは30分足らずの「音羽嶽だんまり」。
80年前に作られたのを補綴しての上演だそうで、今回は若手での一幕。
権十郎がいるけれど、あとは、松也、梅枝、萬太郎、児太郎、右近で、松也が芯。
こういう役を松也が任されるようになったのかと感慨深いものの..

次が二世尾上松緑追善狂言の「矢の根」で、孫の当代の松緑が曽我五郎を勤めている。
今月一役だけの藤十郎が曽我十郎。 こんな短い場面だけとは勿体ないけれど..
あと、彦三郎の大薩摩主膳太夫、権十郎の馬士。
他愛のない筋ながら、荒事らしく豪快で華やかな歌舞伎らしさ一杯で、それなりに楽しい。

そして、「一條大蔵譚」で、檜垣茶屋と大蔵館奥殿の場。
仁左衛門の大蔵卿、時蔵の常盤御前、孝太郎のお京、菊之助の鬼次郎に、家橘、松之助など。
何度も観ている狂言だが、仁左衛門の大蔵卿は東京では初めてだそうで意外だったが、
吉右衛門とは印象が随分違い、すっきりした舞台で後味がいいけれど、スッキリし過ぎ?

最後が、これも追善狂言の「人情噺文七元結」。
菊五郎の左官長兵衛、時蔵の女房お兼、松緑の鳶頭、左團次の和泉屋清兵衛、
団蔵の角海老手代藤助、右近の娘お久、梅枝の文七などで、菊五郎劇団の見慣れた舞台。
玉三郎が角海老女将で出ていて、2日目に観た方が台詞が入っていなくて..と言ってらしたが、
6日目の今日は流石にプロンプターなし。(笑)
この文七元結と芝浜の菊五郎は、人情深い江戸っ子そのものの感じで、大好き。

*****
終演後は、いわて銀河プラザで小岩井牧場の小ソフトをペロリ、それから買い物。
都営線一本で押上の天真庵へ伺って、いつもの文膳をいただいて帰宅。

*****
白大島紬。 有色絣。 雲取唐花。
染名古屋帯。 東京手描友禅。 紬地。 青灰色地。 栗の柄。 (熊崎和人)
伊賀組紐。 焦げ茶色 薄茶色・薄黄色入り。 (松山好成)
縮緬の帯揚げ。 黄土色。 薄緑入り。 

涼しかったし大島紬だったので汗も殆どかかず、大島は軽くていいわね〜と改めて思う。

2015.10.4 [日] 週末

3日(土)は、東銀座・銀座・京橋・日本橋
午後、空也@銀座とイデミスギノ@京橋に予約しておいた菓子を受け取りに行った。
空也では、最中は予約で売り切れの貼り紙があって、予約してよかったと思う。
夏場と違って、もう予約しないと入手は難しい季節になったのかと再認識。
イデミスギノの店内は喫茶を待つ人が大勢。 予約してあったので直ぐに受け取れてホッ。
その前に東銀座のいわて銀河プラザに寄って少し買い物し、帰りには日本橋にも寄って、
忙しく動き回ったが、健康づくり講座の時間に間に合うように大急ぎで帰宅。

4日(日)は、神楽坂
少し気を張る顔合わせがあって、戻ってきた暑さにも拘らず着物を着て出かけた。
袷なだけでなく、重口の着物だったので、終わってから少し歩いたら、汗が..
家に戻った時には汗ぐっしょり。 あ〜あ..
*****
訪問着。 唐織生地。 ぼかし染め。 青鼠色地。袖・裾は薄茶鼠・薄灰茶・灰緑色など。(お初)
袋帯。 引き箔錦。 薄香色。 獅子狩猟文。 (小森)
五嶋紐。 江戸本高麗。 白地に春光箔。 薄緑色・薄橙色の方。 (銘つぼたれ)
縮緬の帯揚げ。 極薄い青磁色。 金糸の七宝柄など入り。
龍村の白地に金色の唐草柄の鼻緒の草履。 薄銀鼠色色の台。
塵除け。 道中着型。 紗お召。 極薄緑色地。 葉と水玉模様。
バッグ・サブバッグとも1日と同じ。

着物は、撫子や桔梗、萩、竹、菊などの柄が織り込まれていて、秋向き。
去年の春に作ったものの、秋まで寝かせていたら秋に着損なってしまったので、
今回着られてよかったけれど、もう少し涼しく汗をかかない日だったら、もっとよかったのに..

2015.10.2 [金] 阿古屋

昨日が初日だった芸術祭十月大歌舞伎の夜の部を見に行った。
まず「壇浦兜軍記 阿古屋」で、今月一番楽しみにしていたが、玉三郎の遊君阿古屋が圧巻。
傾城だし玉三郎だし、打掛・俎板帯とも衣裳が豪華で、まず目を奪われる。 特に帯が凄〜い。
そして、琴・三味線・胡弓の演奏も、音楽が分からない私でも、楽しく聴ける。
それに殆ど動かないから、動きの悪さも気にならないし、楽しい見物。
あと、菊之助の秩父庄司重忠、亀三郎の岩永左衛門(例によって人形振り)もよかったし、
問題は、玉三郎ができなくなったら誰が..ということ。

休憩後に、二世尾上松緑二十七回忌追善狂言の「梅雨小袖昔八丈 髪結新三」。
孫の松緑が初役で新三、時蔵の白子屋手代忠七、亀寿の下剃勝奴、梅枝のお熊、
左團次・右之助の家主夫婦、團蔵の弥太五郎源七、秀太郎の後家お常、秀調の車力善八、
そして追善狂言らしく仁左衛門の加賀屋藤兵衛に、何と菊五郎の肴売。
菊五郎は、こういう役を楽しんでいる(ように見える)のが、見ていても楽しい。
曾孫の左近が丁稚長松で出ているのも追善らしい。

1度しかない幕間に、びわさんに久しぶりにお会いできて、うれしいビックリ。
しかも、今日が菊五郎の誕生日だと教えていただいて、誕生日に見物できたのかと思って、
それも、うれしかった。です。

*****
木綿。 本藍染・手紡・絣。 (真栄城「琉球美絣」?)
名古屋帯。 博多織。 薄青鼠色地。 数色の経縞。 (松装「縞々」) (お初)
伊賀組紐。 薄い灰色、片側に紫と小豆色入り。 蛸足房。 (松山好成)
灰鼠色の縮緬の帯揚げ。
黒のエナメルの台の草履。 鼻緒・巻は、黒と紫色。
バッグは、またやまぶどう籠。

歌舞伎だし、昨日とは打って変わって木綿の着物。 楽〜だわ〜と思う。(笑)
帯は、漸く締められた博多織の名古屋帯。
他の博多織の帯は何故か袋帯か八寸帯ばかりで、これが唯一の九寸名古屋帯。

2015.10.1 [木] ラインの黄金

新国立劇場の2015/2016年オペラシーズン開幕で、今日がオープニング公演の初日。
夜、オペラ劇場で、ワーグナーの楽劇「ニーベルングの指輪」序夜「ラインの黄金」を
今シーズンからのオペラ芸術監督・飯守泰次郎の指揮で、楽しんで来た。

この劇場で上演された前2回の「ニーベルングの指輪」は、キース・ウォーナーによる前衛的!
とでもいう演出で、「トーキョー・リング」と呼ばれたが、
今回は故ゲッツ・フリードリヒが演出したフィンランド国立歌劇場のプロダクションで
オーソドックスな演出だと聞いていたが、比べればそうかもしれないが..と思いながら観ていた。
でも何はともあれ、楽しく観られ(聴け)て、今後の「神々の黄昏」までの上演が待ち遠しい。

ヴォータン:ユッカ・ラジライネン、 ローゲ:ステファン・グールド、
フリッカ:シモーネ・シュレーダー、 エルダ:クリスタ・マイヤー
ファーゾルト:妻屋秀和、 ファフナー:クリスティアン・ヒュープナー、
アルベリヒ:トーマス・ガゼリ、 ミーメ:アンドレアス・コンラッド、
ドンナー:黒田博、 フロー:片寄純也、 フライア:安藤赴美子、 など。

*****
訪問着。 手描友禅。 黄灰色地。 放射状の花柄。 (林静穂「広がる花文」)
本袋帯。 深い紫グレー地に金引箔。 欧風更紗間道。 (川島)
五嶋紐。 江戸本高麗。 白地に春光箔。 薄青色・薄桃色の方。 (銘つぼたれ)
縮緬の帯揚げ。 中央は極薄浅黄色、両端は薄桃色。 中央に金糸の刺繍。
龍村の白地に金色の唐草柄の鼻緒の草履。 金色の台。
利休バッグ。 薄桃・薄茶色の疋田の市松。 (伊と忠)  麟鳳襷紋バッグ。(川島)
薄紫・薄い黄水仙色の透かし織り雨コート。

シーズン開幕初日なので、お祝いの気持ちで雨にも拘らず訪問着を着用。
久しぶりにしっかりした縮緬地の袷の着物で、着る時に、いや〜重いわね〜と思ったが、
着てしまえば、身体に馴染むからそんなこともない。 でも湿度が高かったせいか、暑い。(笑)
友人に、パーティに行けるわね〜と褒められて(多分・爆)、頑張って着物にした甲斐があった。
友人も着物だったけれど、雨の平日だからか、他には着物の方には気づかなかった。
オープニングくらい華やかなワクワク感が欲しいのに、全体に地味めで、
何故シーズン初日を平日にするのかと友人と2人して今年もブーイング。(大爆)

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