KIMONO真楽
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2015.12.31 [木]
大晦日
元日に書くのを長年の習慣にしていた年賀状を、発想転換して昨日書いてしまったので、
少しだけホッとしている。 (どうせなら来年はもう少し早く書こうと思っているけれど..)
が、日頃の怠惰の付けが回って、今日もこれから最後の片づけ。
まずは片づけが先で 大掃除まではできず、小掃除で誤魔化すしか..(涙)
昨日も流石に少し頑張ったら、今日はあちらもこちらも筋肉痛。
が、今月結婚した息子の連れ合いを初めて迎えるので、片づけが必須。
(今までは、散らかり過ぎが恥かしくて家には来てもらっていないので..って、恥!そのもの)
でも、片づけるには到底時間が足りず、年が明けてから改めて片づけることにして、
当面、居間など入ってもらう部屋だけの片づけしかできそうにない。
と言うより、取り敢えず、他の部屋に平行移動して隠すだけ。(赤面)
それだけでも、荷物が多過ぎるから隠すのも大変。 気合を入れて、今から片づけ再開。
頑張るっきゃない。 頑張れ〜わたし..(笑)
*****
いよいよ今年も今日1日。 どうぞ良い年をお迎えください。
2015.12.27 [日]
今年の着物着用
年内に着物を着る予定はもうないので、自分の覚えに着物着用回数をまとめた。
1月11回、2月9回、3月12回、4月8回、5月14回、6月11回、
7月11回、8月7回、9月8回、10月14回、11月11回、12月11回で、 計127回
今までで最多の昨年には僅かに及ばないものの、平均すると着用目標の月10回をクリアできた。
今年もよく着たわね〜と思う。 ニコニコ。
でも、相変わらず未着用・何年も着ていない着物・帯があるから、せっせと着なくちゃ..(笑)
来年も月5回が最少目標で、できれば月10回くらい着たいと、目標は同じままで変更なし。
遊び過ぎだけど、遊べるうちが花。(爆)
元気に出かけられるうちに、心置きなく、着物と趣味の芝居見物を楽しみたいと思っている。
*****
明日からは大車輪で片づけ。
今年はできなかったでは済まされないから頑張らなくちゃと思うけれど、不安も..(汗)
2015.12.26 [土]
芝居納め?
趣味の芝居見物の今年の〆は芝居ならぬ落語で、国立名人会@国立演芸場。
三遊亭遊雀「悋気の独楽」、桂文治「掛取り」、三遊亭小遊三「蒟蒻問答」で、仲入り。
瀧川鯉昇「武助馬」、色物はやなぎ南玉の曲独楽で、トリが桂歌丸「紺屋高尾」。
歌丸さんの痩せ具合は心配になるくらい。
今回も、出囃子で出てくるのではなく、幕が上がったら座っているという登場方法。
でも、8月では使っていた上方の見台を使っていなかったので少しは回復しているのだろうと安堵。
噺は相変わらず聞かせてくれて、聴きに行った甲斐があったと思う。
トリの歌丸さんの噺を聞きたくて行ったのだが、どの噺もそれなりに楽しく聴けてニコニコ。
*****
終演後、また半音に寄ったら、菊之助が来ていて1人で台本らしい本を読んでいる様子。
可否道では国立劇場・演芸場の出演者・裏方に会うことも珍しくないが、此処では初めて。
一言挨拶?をして、私はいつも通り珈琲とスコーンで一休み。
イエメンの珈琲(の産地)がまた変って、今度は確かアルガヨルとか言うらしい。
村の名で違うらしいが、イスマイル→バニ・マタリ→アルガヨル。 次は何処になるのか?(笑)
それから押上まで行って、天真庵でいつもの文膳をいただき、ゆったり下町時間を過ごした。
今日のお酒は奈良県吉野の「花巴 はなともえ」。 蔵付き酵母のみで醸す山廃本醸造とか。
一口飲んで、酸味を感じて、あれっ..もう少し飲むと甘酒じゃないけれど甘味を感じるおもしろさ。
濁り酒の趣きの白濁した酒だったから、甘酒に近い? はずはないかしらねぇ..
でも、アルコール度数が高いのか、私の体調の所為か、1合だけで、ほろ酔い気分。
というより飲んでいる途中から、あらぁ〜酔いそう..な感じ。 帰宅後に見た赤い顔に赤面。(苦笑)
蕎麦は1人前でいいかと聞いてくれたが、スコーンを食べて来たばかりなので、1人前で十分。(爆)
〆の此処の珈琲もおいしく飲んで、ニコリ。
燻りがっこがあった(昨日入荷したとか)ので、2本分けていただいたが、
最近の若い方はチーズと一緒に(合わせて)食べると聞いて、目が点に..
*****
本結城紬。 黒・藍色の総絣。 (奥順)
名古屋帯。 薄紫・薄緑の暈し縞。 柄は小さなふくろうと月が並んだもの。 (竹本正典)
五嶋紐。 黒色。 片側に臙脂・白・灰色入り。 (お初)
藍染の帯揚げ。 濃淡藍色の暈し。(松原)
黒・白色の五嶋紐の鼻緒の草履。 黒色の本漆台。
泥大島紬の大型トートバッグ。
道中着。 印度藍の染。 花更紗・鳳凰等の柄。 藍染ストール。(むかい工房)(お初)
帯は、暫く締めていなかったので、これにしたが、どうも3年ぶりらしい。 う〜ん。
帯締めは、随分前に買って、あるのは覚えていたので、出してみたら未使用。 まさかとビックリ。
今年の着納めにいいかと即決。 ついでに、工房展でいただいた藍染ストールもお初で使用。
ストールは経糸が綿ローン、緯糸がシルクスラブだそうだが、柔らかで暖かくてぬくもり感いっぱい。
バッグは、落語だし着物は結城だし、トートバッグだけにしたが、
いつもの持ち物がバッグ1つに収まって、大きいのはいいわねぇと思う。
12/28
びわ
菊之助!羨ましい〜
4日に観に行きます。
12/29
むかし桜
台詞を覚えていたのか、何か工夫を考えていたのか.. 邪魔したくないと遠慮していたのですが、一言くらいならいいだろうと、ご挨拶(にもならないくらいですが)してしまいました。 先に帰られる時に会釈して出て行かれたので、多分嫌な思いはさせなかっただろうと思います。
びわさんは4日の観劇ですか〜 私は近年は国立で芝居初めだったので、今年は歌舞伎座からにして、国立は翌週です。 びわさんの印象記を楽しみにしています。
2015.12.25 [金]
クリスマスに健康診査
年内にインフルエンザ予防接種をしておこうと思い立って、医院に行くので、
それなら区の国保の健康診査も一緒にできないかとダメ元で聞いてみたらOK。
クリスマスに健康診査を受ける変わり者は私くらいしかいなのか、
食事をしないで行かないといけないので朝イチで行く人が多いのか、殆んど待たずに終了。
終わって受付・待合に戻ったら、結構な人数が待っていらした。
病人には見えない方が多かったから、インフルエンザ予防接種の方々かしら。
私は、タイミングがよかったらしい。
血液検査などの結果は来年になるけれど、心電図やX線、聴診・触診でも問題ないようで、
来年廻しのつもりだった健康診査もひとまず無事に終わって、ニコリ。
歯科医で、歯間ジェルももらってきたし、懸案事項だった発送も済んだし..
でも、年賀状はこれからで、それより何より、片づけがぁ..
2015.12.24 [木]
突然の熱源機故障
一昨日の夜、冬至の柚子湯から気持ちよく出た直後に、ガスの熱源機が突然ダウン。
お湯は出なくなったのに、暖房・追い炊き機能は動きっぱなしで止まらない。
機械内部で動き続けていて音がうるさいのに、熱源機としての働きはしない。
保守契約期間が過ぎて、取り換え時期が来ていると言われながら、
どういう機種にするかはリフォーム案次第だそうで、先延ばしにしていたから、自業自得。(涙)
直らなければ取り替えなければならないが、リフォーム案なしに直ぐに機種を決めるのも大変だし、
決めても直ぐに取り替え工事をしてもらえるかどうか、それに馬鹿にならない多額の出費になるし、
この寒い時期、年末年始の休みを控えて、トンデモナイことになったと慌てた。
昨日は出かけるので、今日の午前中に来てもらったが、この時期お湯が出ないと辛い。
コンロで沸かしたお湯で凌いだけれど、お湯のありがたさを痛感。
ガス会社の人が、カバーを開け一度電源を落として再度入れたら、あら〜不思議、機能し始めた。
でも、またいつダウンするか分からないそうで、私でもできそうな応急対応を教えてもらう。
来てくれた人が、昨年の保守点検で来てくれた人だったのが不幸中の幸い。
愈々、あちらもこちらも待ったなしの感じ。 先送りばかりするから..と自責の念。(汗)
それにしても、9月初旬の洗濯機と言い、今回と言い、突然壊れると本当に大変。
まあ今回は、泡だらけの時でなく入浴後だったから、まだよかったけれど..
2015.12.23 [水]
「木賊」
午後は、今年最後の能楽鑑賞に、国立能楽堂の特別公演を観に行った。
今年のオーラスは土曜日の落語だけれど、何となく今日で締めくくりの気分もある。(笑)
番組は、仕舞・金春流「雲林院」クセ、狂言・和泉流「朝比奈」、能・観世流「木賊」。
能「木賊」は、老女でなく珍しい老翁の狂乱物。
生き別れた子への愛情に狂気しつつ、老体の能としての品格を保つのが至難な曲だそうで、
1場物ながら2時間近い長い上演時間の、上演頻度の低い、現行曲の中でも特異な大曲だそう。
そのためか、シテ方、ワキ方、囃子方とも、能楽師も粒選りの感。 狂言方のアイは出ない。
次にいつ観る機会があるかどうか分からないので、今月一番楽しみにしていた。
謡が続く前半に少なからず集中力を切らしそうになり、物着した装束の独特さに半ば驚き、
緩やかな序ノ舞にも、う〜ん、楽しむには難しい曲だわ〜と思いながら観ていた。
皺のよった阿古父尉の面を付けている翁が、飾り緒のついた小結烏帽子に、
子方用の掛素袍を羽織った姿は、異様で、狂気のなせる業にしても...
が、シテ柱に寄りかかった?シテの老翁から子に生き別れた悲しみが伝わってくる気がして、
やっぱり観られてよかった、今年の能楽鑑賞をこれで〆られてよかったと思う。
シテ/老翁:梅若玄祥、ツレ/里人:梅若紀彰など3人、ワキ/旅僧:宝生欣哉(宝生閑の代演)、
ワキツレ/従僧2人、子方/松若: 後見頭:梅若長左衛門、地頭:片山九郎右衛門。
囃子方は、一噌仙幸、大倉源次郎、亀井忠雄。
ワキの予定の宝生閑さんが病気休演だったのが残念だったが、最近はお声も出なくなっていたし、
一噌仙幸さんの足腰の衰えが激しく、お能での笛の音は残念ながら聞き納めかしらと思う。
亀井忠雄さんはお元気で、まだまだお聴きできそうなのは嬉しいが、世代交代を感じる。
仕舞「雲林院」は、「・・・木賊色の、狩衣の袂を、・・・」という詞章があるので、
能「木賊」に因んでの選曲だろうと思う。
お能「雲林院」も観たことがあるはずなのに、1度くらいでは全く覚えていないのが..
狂言「朝比奈」は、シテ/朝比奈とアド/閻魔大王の2人が揃わないと楽しめないし、
何より閻魔大王がよくないと面白くないが、閻魔の野村又三郎はやっぱり達者。
大蔵流の山本東次郎・則重で観てから2ヵ月経たないから、記憶は未だ鮮明で、
和泉流は大蔵流とはいろいろ違っているわねぇと思いながら、違いも含め楽しく観た。
それにしても、東次郎さんの朝比奈は存在感があったわよね〜と改めて思った。
*****
訪問着。 松煙染め。 銀古都。 段取り。 (古都染人)
袋帯。 墨色地。 銀霞。 南天に鳥。(橋本清「壱千八百織」・加賀浪漫「南天に鳥」)
五嶋紐。 紫色、片側に薄紫・金色入り。
草木染(コチニール)の帯揚げ。 紫色。
道行コート。 薬墨染。 古都染人の銀無地。 黒地ショール(岡重)
古都染人の銀無地の鼻緒の草履。 パールグレイ色の台。 (長谷川商店)
利休バッグ・横長。 古都染人の銀無地。 大島紬の大型トートバッグ。
山岡古都さんの銀古都・銀無地を着たい気分で総動員。 我ながら、しつこさ一杯。(笑)
夕方から雨の予報に、折り畳み傘と2部式雨コートの下を持って行くため大型トートも持って出た。
容量的にはこのトートだけで十分で、銀無地の利休バッグと2つ持つのは、ちょっと微妙。(爆)
でも、少し大きすぎるからロッカーに預けて、能楽堂内では利休バッグのみだから..
2015.12.21 [月]
今週も食いしん坊
今日も大物の洗濯をするつもりが、朝からドンヨリした天気で、乾き難そうだと明日に繰り延べ。
曇り空に気分もシャッキリしないので、美味しい料理で気分転換しようと日本橋に出かけた。
フランス料理のランチ@ラ・ペ。
アミューズは、安納芋と何だったか?を入れた一口サイズの焼き菓子風。
定番で、見た目は同じながら毎回材料が違っていて、今度はどんな..と楽しみ。
オードブルの一品目は、刻んだ帆立・雲丹・何だったか?にカリフラワーのムースを載せたもの。
小さなスプラウトがツンツンツンと立っていて、可愛〜い印象だけど、しっかりした味を楽しめた。
次は、茸と生ハムとチーズを載せた直径数cmのミニピザ風で、パリッとした台ともども、
美味し〜いと思いながらパクパク。 チーズも好みで味にも覚えがあるのに、何だったかしら?
もう1品は、何だったか?で〆たサバを焙って、載せられた野菜も周りの野菜も彩りもよく、
食欲をそそられたが、味も期待通りでニコリ。
メインは魚にして、カダイフと桜エビを載せたクエ。 下は、厚めにスライスされた海老芋。
小ぶりの付け合せの野菜が、ほうれん草と何だったかの交配?で、それも美味しかった。
緑のハーブも使ったソースが美味しかったのに、何だったか思い出せない。(汗)
プティデセールは、韃靼そば茶のブラマンジェに塩アイスを載せオリーブオイルを掛けたもの。
毎回お馴染みの此処の名物で、何度食べても美味しいと思うのが嬉しい。
デセールは、季節感の強い方にして、柿を選んだ。 生の柿とグラニテと両方の食感が楽しく、
上に載ったアイスクリームと、周りのパリパリの..とで美味しくいただいた。
サービスシャンパンの他、白ワインも飲んだら、少し顔が赤くなって..
それにしても、あれもこれも忘れてしまって、何だったか?が多いのが..(大汗)
*****
次いで、報道写真展@三越。 様々な思いを抱きながら、今年の出来事を回想。
こちらと高島屋で、買い物。
夏にタガが外れてしまい、元に戻そうとしても隙間が無くならなくなった風呂用の檜の桶を購入。
これで水漏れを気にせず使えるとニコリ。 もう少し安いと、もっと嬉しいのだけれど..
2015.12.20 [日]
部屋が明るい
気になっていたレースのカーテンを洗ったら、光を反射して、いやぁ〜明るい。気がする。(笑)
もっと早く洗わなくちゃ..と反省。
でも、南側のお向かいはオフィスビルで、大通りを隔てていても中の様子が奥の方まで見える。
と言うことは、当然向こうからもこちらが見えるはず。
私も覗くわけではないし、仕事中の人が向かいの住居に興味を持って覗くとは思わないものの、
それでも、平日はカーテンを外したくないのよねぇ〜
2015.12.19 [土]
くるみ割り人形
午後、シンデレラとともに12月の定番のバレエ「くるみ割り人形」@新国立劇場を観て来た。
華やかなシンデレラもいいけれど、「くるみ割り人形」はプリンシパル・ソリスト総出演の感じで、
それぞれの踊りも楽しめて、考えてみると贅沢なバレエだわねぇ〜と思いながら観ていた。
悪魔・悪い魔法使いでなく、いい魔法使いのドロッセルマイヤーに、クリスマス向きだわねぇと、
前にも同じ演出で観ていて今更ではあるけれど、今回改めて思った。
最後にサンタクロース姿にするのは、クリスマス時期の上演のための演出だろうが..
気楽に、大いに楽しんで観て、バレエの楽しさを満喫。
*****
色無地。 寿光織。 本茶四度染。 薄灰緑色。(灰みの薄青磁色?)
袋帯。 灰みの赤藤色。 金糸などを使った蔦葉の柄。 (川北「蔦葉霞」)
五嶋紐。 薄桃色に、臙脂・金色入り。
灰空色と薄桃色の暈しの帯揚げ。 金色の小さな柄入り。
白色の皮シコロ織の鼻緒の草履。 薄いパ−プルシルバーの台。 (長谷川商店)
道中着。 輪奈ビロード。 黒色。 斜め模様。 臙脂色のショール。
帯は紅葉の時期かクリスマス時期に締めているが、今秋は着用していなかったため、
まず帯を決め、帯と会場とで着物を選択し、秘かなクリスマス仕様で、1人満足。(笑)
2015.12.18 [金]
演出の様々な形 その3
夜、国立能楽堂の定例公演で10月から始まった3回シリーズの最終回を観に行った。
曲は毎回、狂言「鎌腹」と能「松風」で、今月は、狂言が大蔵流・茂山家、お能が宝生流。
狂言「鎌腹」は、先月の和泉流とは違い、概ね初回の大蔵流・東次郎家と同じような展開だが、
様子を見に来た妻と仲直りして2人で仲良く帰る一番ホッとする展開の東次郎家とは違い、
心配して観に来た妻に、死のうと思っても死ねない臆病者の自分の代わりに死んでくれと言って
妻を怒らせる呆れた展開。 今まで私はこの展開を一番多く観ているわね〜と思いながら観ていた。
シテ/太郎:茂山正邦、アド/妻:茂山あきら、小アド/仲裁人:網谷正美。
能「松風」は「灘返」・「身留」の2つの小書つき。
今回も、小書によって、いろいろ違うのねぇ〜という印象。
シテ/松風:武田孝史、ツレ/村雨:渡邊茂人、ワキ/旅僧:村山弘、
アイ/須磨の浦人:茂山童司、後見頭:宝生和英、地頭:三川淳雄、など。
囃子方は、一噌幸弘、住駒幸英、河村眞之介。
面は、シテが節木増で、ツレは小面。
シテの面は、先月の観世流は相生増だったはずだが、10月の喜多流は何だったか?
*****
江戸小紋訪問着。 切嵌め。 甘茶色。 (黒岩秀硯「秘蔵錐彫型千柄集」)
袋帯。 京友禅染。 銀鼠色。 杉林。 (つかさ工房「銀花仙」)
五嶋紐。 紫色、片側に薄紫・金色入り。
渋い栗茶色?の帯揚げ。
生成り他薄色の五嶋紐の鼻緒の草履。 パールパープルの台。
道中着。 輪奈ビロード。 黒色。 斜め模様。 緑色のショール。
2015.12.17 [木]
展覧会@上野
「始皇帝と大兵馬俑」展@トーハクに出かけた。
会期はまだ大分先まであると思っていたが、いただいた招待券は期限付なのに気づいて大慌て。
無料観覧券(=招待券)が、あと1週間で100円の割引券に変ってしまう。
混むだろう土日祭日と閉館日の月曜を除くと、今日を入れて3日しかない。(汗)
で、しまり屋としては、行くっきゃないかと急いで出かけた。(笑)
銅車馬の模型にも、兵馬俑にも、これだけのものを作らせた権力者の凄さに思いを馳せながら、
将軍俑、軍吏俑、歩兵俑、立射俑、跪射俑、騎兵俑、御者俑など、それぞれの違いも見応えあって、
興味深く観て回ったが、展示されている兵馬俑が10体もないのに欲求不満も..
もう少し日中関係が好転したら、中国でズラリと並んだ状態を、溜息をつきながら観たいと思う。
平成館を出て、仏像を観ようと本館に行ったら、何と改装中らしく1階は閉鎖されている。(涙)
2階に上がり国宝室などの展示と、東洋館1階の中国・西域の仏像を観て移動。
「肉筆浮世絵 美の競艶」@上野の森美術館に回った。
シカゴのウェストンコレクションの浮世絵は、美人画を中心とした展示で、
版画でなく肉筆画なのが珍しく、版画でないから大きな絵も多くて、その意味で興味深かった。
もう1ヵ所くらい観る時間は十分あったけれど、夜の健康づくり講座を考えて自重。
先々週・先週の2週間も講座2つとも欠席してしまったから、今日は是非とも出席したい。
これ以上足を使っては、筋肉痛必至と思われての自重。
駅に行って、デザート付で軽い食事@ブラッスリ—・レカン。
入り口近くの野菜・果物の直売で、目を丸くした。
ゼネラル・レクラークというビックリするほど大きな洋梨で、味はラ・フランスに近いと言われても、
あまりの大きさに美味しいのかと興味津々で、枯露柿と、これもビックリな大きさの蕪と一緒に購入。
蕪の葉が袋から飛び出すのが気になるものの(爆)、メトロで帰宅。
2015.12.15 [火]
久しぶりの食いしん坊
何をするわけでもないのに何となく気忙しく、1ヵ月余りご無沙汰していた食いしん坊。
漸く落ち着いたら、美味しい食事をしたい!気持ちがフツフツと湧き起って、(笑)
昼に、みかわ是山居の遅い回に入れていただいて、天ぷらランチ。
1階のカウンターは10人の内、日本人は半分の5人で、あとの5人は中国の方らしかった。
お任せ5人にランチ5人で、注文も半々。(笑)
3点盛りの向付に季節感があってニコリ。 途中に海老しんじょうの椀が入って、
天ぷらは、海老2尾、頭2つ、鱚、墨烏賊2つ、めごち、銀杏、穴子。
野菜はアスパラと椎茸を選び、天ぷらの〆の小柱のかき揚げは、いつも通り天丼。
蜆椀と香の物とで美味しくいただいて、最後は、お福豆。
今日は季節種の追加もしないで、ランチの一通りだけで、満腹・満足。 いつもながら美味しい!
*****
ただ、気になっているのは、TVでプロフェッショナルとして取り上げられて日本人客が激増した上、
近年は料理店紹介本やネットでの評判で外国からの客も増えて、大人気店になってしまい、
時間を自分の好きに決められず、早い組と遅い組の交代制になってしまったこと。
客が少なくて店が立ち行かないようでは困るし、そうかと言って今のように時間制なのは、
多過ぎる客を捌くための工夫なのだろうと思っても、ちょっとな〜と思っている。
客が以前のように勝手気儘な時間に来たのでは、満席で断らなくてはならない客が増えて、
前以て予約するのが好きでない私は一層入り難くなるだろうから、仕方ないのだろうとは思うし、
私は長年通っているから、ご主人とも軽い会話をしたりして、気楽に美味しくいただけるが、
それでも、以前の、混んでいても、それぞれの時間に、それぞれの注文で、という頃が懐かしい。
一斉に同じ時間に始まって、揚げられた同じ種を順に供されるのが、
最近は段々、何だかなー、楽しくないなーと思うようになって、それが辛いところ。
そうは思っても、これからも通い続けるのだろうけれど..
2015.12.14 [月]
歌舞伎・昼の部
昨日は早朝というにもまだ早い時間に目覚め、朝風呂に入ったりしてノンビリしていたが、
午後になって暫くしたら、エネルギーが切れたらしく眠くて仕方ない。
少し休むつもりが、また眠り込んでしまい、結局1日中疲れ休めで終わり。(笑)
*****
今日から趣味生活を再開。 歌舞伎座の昼の部を観に行った。
昼の部は、「本朝廿四孝 十種香」、「赤い陣羽織」、「重戀雪関扉」の見取り。
「十種香」は、三姫のひとつ八重垣姫を七之助が歌舞伎座で初めて演じていて、
あと、松也の勝頼、児太郎の濡衣に、市川右近の謙信、亀寿の白須賀六郎、亀三郎の原小文治。
木下順二作の「赤い陣羽織」は、玉三郎の演出。
中車のお代官、門之助のおやじ、児太郎の女房。
それに、お代官の奥方が吉弥、お代官のこぶんが亀寿、など。
中車のお代官のおかしみがいいが、門之助のおやじが素晴らしくて、お代官よりおやじが目立つ。
児太郎ものびのびと演じていて、濡衣より安心して見ていられて、ずっと楽しい。
「重戀雪の関扉 つもるこいゆきのせきのと」は、従来の常盤津舞踊「重恋雪関扉」でなく、
玉三郎の新演出らしく、今回は関兵衛が竹本、小町と墨染が常磐津で、常盤津と竹本の掛け合い。
玉三郎の傾城墨染実は小町桜の精、松緑の関守関兵衛実は大伴黒主、七之助の小野小町姫、
松也の宗貞。
玉三郎は傾城墨染より桜の精の印象が強いのはいつもながら、やっぱり素敵!
松緑の関兵衛も初役とは思えぬ出来で、また観たいと思う。
ただ、昨日寝過ぎて今日は夜中から起きていたので、途中から眠気との闘いだった。(苦笑)
*****
終演後はnekomamaさんが書いていらした中村活字に寄りたいと思っていたのに、
すっかり忘れて地下鉄の改札口を入ってから思い出したが、眠気には勝てず、そのまま帰宅。
*****
結城紬。 灰色。 地空き、雪輪。 (藤貫)
本袋帯。 瑠璃錦。 漆箔。 濃ワイン系。 古代文。 (渡文)
伊賀組紐。 灰紫。 紫・小豆色入り。 撚り房。 (松山好成)
薄小豆色?の帯揚げ。 極薄小豆色?と薄灰青色入り。 梅・源氏香柄。
生成り他薄色の五嶋紐の鼻緒の草履。 パールパープルの台。
道行コート。 被布衿。 結城玉紬地。 染暈し。 裾・錆緑色〜肩・紫色。 (結織苑)
2015.12.13 [日]
うれしい日
昨12月12日は、息子の結婚式・披露宴。
思いがけなかった結婚話。 でも、無論うれしい驚き。
もうご縁がないのだろうと思っていた花婿の母を体験。
殆ど全て当人たちに任せたので、私は出席と披露宴のお開き近くのご挨拶のみ。
でも挨拶があると思うと落ち着かない気持ちで..(笑)
心配だった雨もこの日を避けてくれ、皆さんに楽しく過ごしていただけたようで、ホッとして帰宅。
着物に風を通すために吊るし、花束を水に浸けて.. ダウン。
流石に今朝は早く目覚めて、花を花瓶に活け.. 夜明けまで時間があるし、さあ今から何を..
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12/16
むかし桜
びわさん、辛夷さん、ありがとうございます。
皆さんに祝っていただいて、私も息子も幸せ者です。
健康管理を任せられるのは本当にありがたいと思っています。<辛夷さん
親の言葉は聞き流しがちでも、同じことを伴侶に言われれば聞かないわけにはいかないらしく(笑)、既に効果があるようです。
入力ミス・変換ミスは私もしますから、お気遣いなく。<しょうさん
12/18
ユウナ
わたしも遅ればせながら、おめでとうございます!
来年は家族が増えてのお正月はですね♪
12/20
むかし桜
ユウナさん、ありがとうございます。
今までより賑やかな正月になりそうで楽しみです。 ただ、片づけが必須・必至で、それが悩ましいです〜(苦笑)
2015.12.9 [水]
三十三間堂棟由来
夜、社会人のための文楽鑑賞教室を観に行った。
上演頻度の高い演目で、出演者はAプロとBプロで異なるが、今回はAプロを選択。
体調的に、短い踊りと解説はパスして休憩時間が終わる間際に滑り込んで、
「三十三間堂棟由来」だけ観て来た。 「鷹狩」、「平太郎住家から木遣り音頭まで」の段。
私の隣は、仕事帰りらしいおじ様で、今まで文楽にはあまり縁が無かった方みたい。
他にも仕事帰りらしい方も多かったが、あら〜そんなにお洒落して(笑)という訪問着の方も..
観客がいつもと少し違って、ちょっと楽しかった。
2015.12.8 [火]
通し狂言「妹背山女庭訓」
昨日に続き、また歌舞伎の通しを観に行った。 今度は歌舞伎座の夜の部。
「三笠山御殿」では玉三郎が勤めたお三輪を、前の「杉酒屋」と「道行恋苧環」では七之助が勤め、
松也が烏帽子折求女実は藤原淡海、児太郎が入鹿妹橘姫。
歌六の入鹿、松緑の漁師鱶七実は金輪五郎に、権十郎、中車、亀三郎、亀寿など。
「御殿」の松緑の鱶七、歌六の入鹿がよくて、見応えがあり、舞台が締まる。
中車の豆腐買おむらに違和感がなく、上手いものだとビックリ。
「杉酒屋」の團子の丁稚子太郎は達者なのに、女?みたいな動きが気になった。
*****
本結城紬。 濃紺色。 地空き。 花器に花模様。 (奥順)
染名古屋帯。 結城紬。 茶色地。 葉と花の柄。 (谷本一郎)
伊賀組紐。 焦げ茶色、片側に薄茶色・薄黄色入り。 (松山好成)
ちりめん紬の帯揚げ。 京友禅。 薄灰茶色・薄灰赤茶色などの染分け。 (洛舟)
焦げ茶・白色の京くみ紐の鼻緒の草履。 銀鼠色の変り台。 (Run)
道中着。 大島紬。 漢方染。 絞り。 黒地に、蓬・桃、薄藍、橙茶色など。 (菅原工房)
2015.12.7 [月]
通し狂言「東海道四谷怪談」
夏の怪談でなく冬の怪談(笑)ねぇ〜と思いながら、それでも観ないという選択肢はなくて(爆)、
鶴屋南北作の歌舞伎「東海道四谷怪談」を国立劇場に観に行った。
幸四郎の民谷伊右衛門、染五郎のお岩・小仏小平・佐藤余茂七の3役での上演だと思っていたら、
何と補綴され、染五郎が南北役ですっぽんから登場し、忠臣蔵の外伝と分からせる趣向。
塩冶の家中に関係があると分かる幕開きはいいけれど、終わりに討ち入りを入れたのは
余計というか..邪魔な感じ。 「四谷怪談」を観た印象が一挙にダウン。 う〜ん..難しい。
討ち入りでは、染五郎が由良之介、幸四郎が石堂右馬之介。
あと、友右衛門、彌十郎、錦之助、萬次郎、高麗蔵、亀蔵、松江など。
*****
終演後は、仕立てあがったとご連絡いただいていた帯を受け取りにイトノサキ@外苑前へ急いだ。
吉田美保子さんの八寸帯「ナチュラル・アース」。 やっぱり好みだわ〜と、ニコニコ。
*****
結城紬。 無地。 灰藤色。 (奥順はたおり娘)
袋帯。 手織。 草先染。 墨色系(紫)。 吉野格子。 (新田「よしの」)
伊賀組紐。 灰紫、紫・小豆色入り。 撚り房。 (松山好成)
ちりめん紬の帯揚げ。 京友禅。 灰藤色、白・灰・肌色入り。 (京姉小路)
生成り他薄色の五嶋紐の鼻緒の草履。 パールパープルの台。
道中着。 生紬。 無地。 象牙色。 (しょうざん)
2015.12.4 [金]
うれしい会食
夜は、息子たちがお祝いの食事に誘ってくれたので、洋服に着替えて迎えに来てくれるのを待つ。
息子に誘われるのは今まで皆無とは言わないまでも、予約してまでというのは初めて。 うれしい。
昨晩は私にオペラ鑑賞の予定があったため、1日遅れの今晩の予約を取ってくれた。
息子たちはここ何ヵ月か週末は予定が立て込んでいて難しいらしく、
平日に仕事から帰って来てからということで遅めの時間。
息子が夏の初めまで住んでいた所に近い美味しくてCPがいいと評判のイタリア料理店だそう。
私は初めての店で、歩ける範囲というのがいいわねぇと迎えに来てくれた息子と歩いて行った。
お薦めのスパークリングワインを奮発してくれて、飲みながら、話しながら、食事が進む。
料理は、コースは無くてアラカルトだけ。 私が選ばせてもらうことになって、
前菜の5品盛り合わせ、パスタ、リゾット、メインを決め、皆で分けていただいた。
頼んでくれていたお祝いのデザート盛り合わせが賑やかで楽しく、これも3人で美味しく食べた。
飲み物も、スパークリングの後、更に白ワインも追加し、3人でボトル2本を空ける。
息子が何と言っても沢山飲むものの、私も飲み過ぎかしらと思うほど1人での食事時より飲んで、
楽しく・おいしく過ごして、ニコリ。
食事に誘ってもらっただけでうれしいのに、ご馳走してもらい、プレゼントまで.. ありがとう。
▽最近の3件
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12/9
むかし桜
びわさん、ちびまるさん、ありがとうございます。
今までになかった思いがけないことなので、うれしい驚きで少し舞い上がっているかもしれません。(笑)
しょう
おめでとうございます!
12/10
むかし桜
しょうさん、ありがとうございます。
また1年元気で過ごしたいと思っています。
2015.12.4 [金]
文楽「奥州安達原」・「紅葉狩」
午後は、文楽公演に出かけた。
着物を着る段になって、長襦袢に半衿が付いてないのに気付く。
着物の袖の丈・幅がいつものと少し違い、他の長襦袢という訳にはいかない。
ではと他の着物にしたら、仕付け糸が付いていて、ああ、これはまだ着ていなかったと慌てる。
また着物を選び直してドタバタするよりは糸を取る方が早いだろうと、大急ぎで取って、
大慌てで出かけて、どうにか滑り込みセーフ。(苦笑)
「奥州安達原」の「朱雀堤」と「環の宮明御殿」に、「紅葉狩」。
チケット取りの時にPCが繋がり難く、漸く取れたのが下手寄りブロックの1列目の席。
12月の文楽は公演期間が短くてチケットが取り難いのは毎度のことながら、
今朝も1月の歌舞伎公演のチケット取りに苦労したし、どうも国立劇場のシステムに問題ありの感。
「奥州安達原」は、袖萩(と家族)の悲劇で、「紅葉狩」は、更科姫・鬼女と平惟茂の戦い。
「紅葉狩」は、歌舞伎より維茂の存在感があるというか更級姫・鬼女が控えめ?(笑)
惟茂が更級姫・鬼女と対等に目立って、先日観たお能に近い印象がする。
能・狂言、文楽、歌舞伎で、同じ話でも展開・印象が随分違うのに驚くことがあって、おもしろい。
出演人数の違いもあるのか、能・狂言と文楽より、役者の多い歌舞伎の違いが大きい感じ。
比べると、歌舞伎は、やはり役者で、というより役者を見せる!舞台だと思う。
*****
紬。 紅花草木染。 黒色・灰色の縞。 (新田英行「新田間道」) (お初)
袋帯。 ベージュ色系。 唐花模様に間道。 (山喜「紹巴萬葉」)
伊賀組紐。 紺色、片方に緑色入り。 撚り房。 (松山好成)
鶯色・暈し入りの帯揚げ。 「幻雪」
黒・白色の五嶋紐の鼻緒の草履。 黒色の本漆台。
道中着。 まほら紬。 紺地、臙脂・灰色等の格子柄。
この着物は、同じ新田さんの紅花染めでも、今まで着ている秀次さんの着物と比べ、
紬感が強く(真綿かしらと思うけれど..)ホッコリ系。(笑)
以前に着ようとして、もう少し涼しく(寒く)なってからの方がいいわねと思って着なかったのに、
何故か着た気になっていた。 仕付け糸が付いているので思い出したけれど..
要注意だわ〜 って、歳のせいか忘れることが何かと増えてきて..(汗)
2015.12.3 [木]
オペラ「ファルスタッフ」
また1年経って、誕生日。 雨が止んでも日が射さず暗く寒い日で、誕生日のワクワク感が薄い。
古来稀なりと言われた歳に愈々近づいてきたが、人生50年だった時代と違い、
今は平均寿命もずっと先だから、まだまだ老人見習い中。 と思っている。(爆)
夜は、自分へのお祝い気分で新しい着物と帯をおろして、オペラを観に出かけた。
友人からブックカバーをプレゼントしてもらい着物を褒めてもらって、うれしく、気持ちが上がる。
今晩の「ファルスタッフ」は、オペラの重厚さ、オペラを堪能するという感じは薄いので、
オペラを観た!感は少なくてオペレッタに近い気分だが、ドタバタ加減?も大団円も私は大好き。
むか〜し初めてオペラを観たのがスカラ座の引っ越し公演で、「椿姫」と「ファルスタッフ」を観て、
「ファルスタッフ」の方が好きというか楽しかったというへそ曲がりだし..
好きなオペラを、いい歌手で聴けて、楽しい気分一杯で、うれしい日になったとニコニコ帰宅。
指揮:イヴ・アベル
ファルスタッフ:ゲオルグ・ガグニーゼ、 フォード:マッシモ・カヴァッレッティ、
フェントン:吉田浩之、 カイウス:松浦健、 パドルフォ:糸賀修平、 ピストーラ:妻屋秀和、
フォード夫人アリーチェ:アガ・ミコライ。 ナンネッタ:安井陽子、
クイックリー夫人:エレーナ・ザレンバ、 ページ夫人メグ:増田弥生。
*****
色留袖(訪問着仕立て)。 本加賀友禅。 抹茶色地。 竹の一輪挿し。 (由水煌人) (お初)
袋帯。 唐茶に枯れ金箔。 (桝屋高尾「黄純」「青海波寶尽文」) (お初)
伊賀組紐。 草木染(コチニール)。 薄灰色。 薄灰緑色・白入り。 (松山好成「雅趣一献)
極薄い青磁色の帯揚げ。 金糸の七宝柄など入り。
龍村の白地に金色の唐草柄の鼻緒の草履。 金色の台。
利休バッグ。 薄桃・薄茶色の疋田の市松。 (伊と忠) 麟鳳襷紋バッグ。(川島)
雨コート兼用の対丈コート。 西陣織能衣装・籠目模様。
着物は、紋を入れるかどうするか迷って、紋入りだと着用範囲が狭くなると、紋無しにした。
仕付け糸を取りながら、やっぱり紋を入れればよかったかしらと思う。
でも、この着物に紋を入れたら、改まり過ぎそうで.. まあ、いつでも入れられるし..
2015.12.2 [水]
とちはくれ & 絃上
今月の初観能は、狂言・和泉流「とちはくれ」と能・喜多流「絃上」。
狂言「とちはくれ」は、どちらにしようかと長々と迷って時を過ごして、どちらにもはぐれる話。
檀那からお布施はないがお斎(おとき=僧侶の食事)をあげたいと朝の勤めの依頼受けた直後に、
別の檀那が先祖の遠忌に勤行を頼みに来て、お斎はないが布施の用意はしていると言う。
斎(食事)と布施(お金)のどちらにしようかと、さんざん迷った末に行った時には遅すぎて、
別の僧に勤めをしてもらったと両方から怒られ、斎も布施も貰えず、腹を立てたものの、
六道のうち畜生道・餓鬼道・人道・修羅道の四道に落ちたと反省。
これを初めて観たのは、東次郎さんの住持でだったと思い出しながら、流による違いを感じていた。
能「絃上」は、重鎮らしいおシテが、多分ご病気の後遺症なのか、常に手が震えていて、
見ていてそれに気を取られてしまいがちな方で、しかも今日は身体が斜めになっている感じがして、
気になるものだから、つい目を閉じると寝不足の身には意識を保つのが難しく..
*****
終演後は、久しぶりに駅前のレストランで食事。 遅い昼食?早い夕食?
帰ろうとレジで支払っている時に、顔見知りの方に声を掛けられ、お2人と暫くよもやま話。
*****
色大島紬。 泥染。 灰青色地。 花火?のような模様の織。
袋帯。 桔梗鼠色。 菊・萩・鳥・花などの模様。 (七福・前田仁仙)
五嶋紐。 薄めの灰朱色? 裏は灰色。
草木染(たんから染)の帯揚げ。 極薄橙色? (松原)
ラバーソール台の草履。 濃深緑色の皮の天・鼻緒。 (菱屋のカレンブロッソ・カフェ草履)
友禅大型バッグ。 灰紫色。 葡萄唐草模様。 (岡重 OKAJIMA)
雨コート。 紫色。 糸巻の地紋・細乱れ縞入り。 (和田) 臙脂色ショール。
2015.12.1 [火]
師走入り
今日から師走! 日々の経つのが速いこと、光陰矢の如しを実感。
芸術の秋を満喫し過ぎて体力の限界を超えてしまったようで、出かけない日は殆どダウン。
紅葉狩りのはずの実質ハイキングツアー(笑)には、心配したけれど無事に行かれたものの、
観能に出かける予定があった日にもダウンしたんだったわ。(涙)
日が短くなってきて、グズグズしていて気づくと外はもう暗い。
片づけが進まない。ではなく、手がつかない。(汗) あ〜あ、どうしたらいいか..
今年は片づけられなかったでは済ませられないのよね。 しっかりしなくちゃ..
今月の後半は予定が少ないから、頑張りたい。 頑張らなくちゃ..
2015.11.29 [日]
志ん輔で落語「文七元結」
国立名人会はネタだしで、トリの古今亭志ん輔の噺をじっくり聞けそうだと国立演芸場に出かけた。
寄席には何ヵ月も行かない時もあるのに、何と今月3回目の寄席通いという珍しさ。
今夏の他所での落語会で、それまで上手い・聴きたいと思っていなかった志ん輔の落語を聞いて、
思いがけなく気に入ったので、一度長い噺を聞いてみたいと思っていたところで、いい機会だった。
50分余の「文七元結」は聴き応えがあって、行った甲斐があったと、ニコニコ。
他の噺家も総じてよかったし、今月では一番落語を楽しめた。
柳家我太楼「幇間腹」、橘家文左衛門「転宅」、三遊亭歌之介・新作落語「お父さんのハンディ」、
仲入り後は翁家社中の曲芸(太神楽)、そしてトリの古今亭志ん輔「文七元結」。
*****
終演後は、また半音で暫くノンビリ。
銀座に出て、KWでご紹介のあった箱瀬淳一さんの展覧会に伺った。 溜息! ゆっくり拝見。
帰る時に入口の花の中に、夏したく展出展者からの個性的な花を見つけ、おおっ!と思う。
これも観応えがあって、思わずニコリ。
東銀座へ、日本橋へと歩いて、それぞれ買い物を済ませて帰宅。
歩いても汗をかかない気候になったのに、デパートでは気づいたら汗がじんわり。
少し慌ててコートを脱いでも暑いくらい。 冬のデパートの暑さが..
*****
小紋。 大島紬。 濃淡藍色。 更紗風?の染め。
染名古屋帯。 手描き加賀友禅。 薄紫鼠色地。 飛鶴丸紋。 (故・能川光陽)
五嶋紐。 渋い錆朱?と薄灰色の変り組。
草木染(たんから染)の帯揚げ。 極薄橙色? (松原)
ラバーソール台の草履。 濃深緑色の皮の天・鼻緒。 (菱屋のカレンブロッソ・カフェ草履)
道中着。 黒地。 青紫乱菊模様。
帯は、飛鶴丸紋と言われたけれど、穫り入れ後の稲藁が干された野を、鶴でなく雁が飛ぶ趣き。
あれは、雁でなく鶴なのかしら? 雁だと思うけれど.. 今度じっくり見てみよう。(笑)
歩き回る予定があったのでカフェ草履を履いて出かけたら、歩いても楽。 優れモノだわぁ。
2015.11.28 [土]
平家と能・その2
昨夜に続き企画公演《平家と能》。 2日目の今日は昼の公演。
番組は、狂言・和泉流「清水座頭」、平家琵琶「竹生島詣」、能・金剛流「経正」小書「古式」つき。
昨日は俊寛つながりで、今日は琵琶の名手の経正(経政)つながり。
「清水座頭」は平家節つながり?
狂言「清水座頭」は、瞽女と座頭が清水寺の本尊・観世音菩薩のお告げで夫婦約束をする話。
瞽女が小歌を歌い、座頭は平家節を語り、楽しい中にしみじみとした味わい。
私は初見だったが、和泉流だけで演じられる曲だそう。
シテ/座頭:野村萬斎、アド/瞽女:高野和憲。
平家琵琶「竹生島詣」は、平経政(経正)が竹生島に参詣し、琵琶を弾くと白龍が現れ..
能「経正」は、平経正が幼少期を過ごした仁和寺の僧侶たちが経正の追善法要をしていると、
経正の幽霊が現れ、行慶僧都に感謝し..
金剛流の小書「古式」により、雅楽の琵琶が正先に置かれ、ワキの行慶僧都が弾く?演出も。
シテ/平経正:今井清隆、ワキ/僧都行慶:高安勝久、アイ/能力:深田博治、
後見頭:廣田幸稔、地頭:金剛永謹など。
囃子方は、槻宅聡、幸正昭、河村眞之介。
面は十六。
*****
小紋。 変わり織? 銀鼠色。 (千總)
袋帯。 友禅染。 金茶色系。 紅葉の山並・木々・風景柄。
五嶋紐。 薄灰紫色、房は極薄水色。
緑みの灰色の帯揚げ。 雪輪に模様入り。
藤・金・白色の五嶋紐の鼻緒の草履。 銀色の台。
道中着。 薄灰茶色地。 襷格子地紋。 秋草文。
2015.11.27 [金]
平家と能
夜、国立能楽堂に2日連続の《平家と能》という企画公演の1日目を観に行った。
今日は、狂言・大蔵流「柑子」、平家琵琶「卒塔婆流」、能・観世流「俊寛」。
狂言「柑子」は、宴会で貰った珍しい三つなりの柑子を太郎冠者に預けておいたのを思い出した主に
出せと言われ、自分にくれたものと思って食べてしまった太郎冠者の言い訳を楽しむ趣向。
何度か観ていて、1つめと2つめの言い訳は覚えていたのに、何故か3つめのは忘れていたが、
言い訳に俊寛が出てきて、ああ、そうだったと思い出して、この日の俊寛つながりが分かった。
こういう曲は、太郎冠者の言い訳の面白さだけでなく、主と太郎冠者の関係が何とも楽しい。
シテ/太郎冠者:茂山千五郎、アド/主:茂。 親子共演を楽しんだ。
平家琵琶は、今日は「卒塔婆流 そとばながし」で、語るのは2日とも今井勉氏。
鬼界島に流された平康頼が出家して、熊野権現に願を掛けて千本の卒塔婆を海に流すという話。
千本! 凄い〜と思いながら、滅多に聴く機会がない平家琵琶を興味深く聴いた。
能「俊寛」は、歌舞伎との違いを改めて強く感じながら、地味な(歌舞伎と比べて)曲を楽しんだ。
シテ/俊寛僧都:野村四郎、ツレ/平判官康頼:上野朝義、ツレ/丹波少将成経:上野雄三、
ワキ/赦免使:宝生閑、アイ/船頭:茂山七五三、地頭:岡久広、など。
囃子方は、藤田次郎、飯田清一、柿原崇志。
シテ俊寛の面は専用面の俊寛だが、頭は僧の帽子でなく黒頭だった。
*****
江戸小紋・極極角通し。 黒色。 1つ紋(陰紋)。 (砂川健一)
袋帯。 灰白色・灰色地。 萩に月。 (村田・川島睦郎「晩秋の月」)
五嶋紐。 光沢のある朱色/茶色の暈し。
柿色〜肌色〜薄クリーム色の暈し染の帯揚げ。 (五嶋紐「五嶋の彩」)
黒・白色の五嶋紐の鼻緒の草履。 黒色の本漆台。
道行きコート。 紫色。 刺繍入り。
俊寛を観に行くので、黒色の極極角通しの着物と、灰白色・灰色地の萩に月の柄の帯。
俊寛に、何故この組み合わせになったかは、理由は無く、ただそういう気分だっただけ。(笑)
2015.11.25 [水]
日本剃刀での顔剃り
寒さに震えながら、午後遅く、東日本橋まで顔剃りに出かけた。 日本剃刀での顔剃り。
以前教えていただいたものの、予約して電車に乗って出かけるのが億劫で、今日が初体験。
こちらに伺おうと思いながら延々と先送りしていたので、漸く顔剃り・襟足剃りをしてもらい、ホッ。
交通費をかけても近所の店より安いのに、何と1時間かかりの丁寧さ。
日本剃刀で剃ると肌荒れせず化粧のりも良いと、顔剃りの女性客が増えていると聞いて、
私も効果を実感するかどうか、楽しみにしている。(笑)
****
終了後は、東京洋菓子倶楽部で珈琲とこの店独特のモンブランで小休憩。
甘酒横丁まで行って、土産に柳屋の鯛焼きを購入。
今半への途中のオーダーシューズの店を覗いたら、足ゆびバランスパッドというのを勧められ、
モートン病にも効果があるというので購入。 痛まなくなるといいと期待している。
日本橋まで歩き、三越でカード会員サービスの来年のカレンダーを貰い、買い物をし、
高島屋で化粧品を購入。 来年1月で製造終了と聞いてガッカリ。 既に製造中止の品もあるし..
どんどん高価な品に替わっていくのはメーカーとしては無理もないのかもしれないが、
私にはそんな高い化粧品など必要ないのに..
近くのドラッグストアで扱っている同じメーカーの安価品に替えようかしらと、また思う。
元気づけに春帆楼のイートインでフグ刺しとフグ寿司を食べて(爆)、帰宅。
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15/11/30
むかし桜
はい、日本カミソリです。日本刀では私も躊躇します。(笑)
むか〜しは床屋の髭剃り(顔剃り)はどの店でも日本剃刀だったと思うのですが、今はほぼ全店で替刃での剃りになっているようです。若い理容師さんは、日本剃刀を砥げないらしいです。砥石で剃刀を砥ぐのが庖丁を砥ぐのに比べても格段に難しくて、昔は使っていた年配の理容師さんも替刃を使用するように替わってしまったとか..
ねこももさんの子供の頃は床屋さんに革のベルト?が掛かっていませんでしたか?
私の年代までの記憶でしょうか? あれは剃刀を砥ぐためではなく(当たり前? 笑)
剃刀に付いた油分を取るためだそうですが、あれを使っていたということは日本剃刀を使っていたのだろうと思われますが..
日本剃刀が使われなくなってきたためか、今では日本剃刀を作る人がいなくなってきて、危機的状況のようです。 着物と同じだわねぇと思いました。
http://www.chuwalk.jp/...
ねこもも
思い出しました!確かに、ベルトの上をシャーっとしてましたっ!笑
むかし桜
そうです、そうです。 あのシャーっという音を格好いいと思っていた子供の頃を思い出しました。 遠い日です。(笑)
2015.11.24 [火]
紅葉狩り のはずが ハイキングツアー
気づいたら、花見には出かけても、紅葉狩りには出かけたことがない。
で、昨日今日と1泊2日で紅葉狩りツアーに参加したつもりが、まだ早かったのか、
それとも今夏の異常気象で葉の色付きが悪いのか、楽しむほどには紅葉してなく、
2日間とも結構歩いたので、まるでハイキングツアーの趣だった。(笑)
1日目に、犬山城の天守閣に登り、モミジ寺と言われるという犬山寂光院への階段を上り、
2日目に、香嵐渓で3時間ウロウロ(爆)、時間を持て余して三州足助屋敷にも入り、
移動後も、蓬莱山寺・東照宮まで登りと、よく歩いたし登った。
森林浴とまではいかなくても、緑の中を歩くのは気持ちがよかったから、
紅葉はイマイチでも、私としては、まあOK。
2日目は雨の予報だったが、夜のうちに降って朝には止んでいて、参加者みんなでニコニコ。
特に今回の行程だと天気次第で全く印象が違うので、晴れ女・晴れ男が揃ったのかと喜んだ。
脚腰の衰えというか日頃歩いていないことを自覚して、歩く必要を感じたのも収穫?(大爆)
新幹線こだまとバスでの移動。 この前こだまに乗ったのはいつのことか思い出せないくらい昔。
正に各駅停車で、しかも、のぞみ・ひかりの通過待ち合わせで駅での停車時間が長いのに驚く。
それに、こだまには車内販売がないのを知らず、車内でコーヒーを買うつもりだったのが..(涙)
今回は、往きが東京→豊橋、帰りが静岡→東京だから、こだま利用は仕方ないというか当然だが、
新幹線に乗るなら、できれば、こだまでない方がいいわねぇと思う。
それにしても経費の問題なのか、自分で行くなら、犬山には名古屋から行くわよね〜
2015.11.22 [日]
落語
午後、五代目圓楽一門会@国立演芸場の2日目を聞きに行った。
3日連続の会で噺家も色物も日替わり出演。 2日目のこの日は、トリが鳳楽、仲トリが圓橘。
あと王楽は知っていたが、真打でも今回初めて知った落語家もいた。
噺は、「平林」、「茄子娘」、「かぼちゃ屋」、「稲川」、「壺算」、「蒟蒻問答」など。
「茄子娘」と「稲川」は初めて聞いた。
今回は五代目圓楽の七回忌追善だそうで、若手の「彼岸でかっぽれ」つき。
*****
終了後は、また半音で珈琲(バニ・マタリ)とスコーンで休憩。
その後、日本橋に寄って、友の会プレゼントの来年のカレンダーを貰い、
橋を越えて、また叶匠寿庵でクリームあんみつ。 う〜ん、何とかの一つ覚えばかり。(苦笑)
*****
赤城紬(赤城百彩紬)。 絵羽。 経長の市松。 いろいろの青・茶色。
八寸帯。 胡粉色。 紅葉色の木立。
五嶋紐。 焦げ茶色。 白・茶色入り。
ちりめん紬の帯揚げ。 京友禅。 薄灰茶色・薄灰赤茶色などの染分け。 (洛舟)
焦げ茶・白色の京くみ紐の鼻緒の草履。 銀鼠色の台。 (Run)
道中着。 まほら紬。 紺地。 臙脂・灰色等の格子柄。
他の着物を出そうとして目に入って、以前着た時に落語向きだと思ったことを思い出し、
急遽この着物に決めたが、久しぶりだと思ったら2年着ていず3年ぶり。
帯も2年ぶりで、どうも着るものに偏りがある。 好みとは別の問題もありそう。
2015.11.18 [水]
鏡男・紅葉狩
午後、雨模様の中、国立能楽堂の定例公演を観に行った。
番組は、狂言・大蔵流「鏡男」と能・宝生流「紅葉狩」。
狂言「鏡男」は、能「松山鏡」より落語の「松山鏡」に似た展開。
土産の鏡を初めて見た妻が、鏡に映った自分を夫が都から連れ帰った女だと思って..
能「紅葉狩」は、シテは前場の上臈?の舞も後場の鬼の姿での平惟茂との戦いもあるものの、
ワキの平惟茂に主役みたいな存在感があるのが、歌舞伎と比べて何となく楽しい。(笑)
こちらは鏡でなく、アイの末社の神から授かった神剣の威徳。
シテ/女・鬼:小林与志郎、ワキ/平惟茂:福王茂十郎、ワキツレ/従者:福王和幸、
アイ/供女:善竹忠亮、アイ/末社の神:善竹隆司、ツレ/女が3人、ワキツレ/勢子が2人など。
囃子方は、森田保美、久田舜一郎、亀井広忠、三島元太郎。
面は、前シテ/女が万媚、後シテ/鬼が白般若(だったと思うけれど)、ツレは小面。
*****
大島紬訪問着。 古代染色純泥染。 黒地。 箔散らし柄。
爪掻き本つづれ帯。 白色系の地色。 紅葉する山々のような模様。
伊賀組紐。 青みの紫色、片側は極薄桃色・緑色。 撚り房。 (松山好成)
灰鼠色の帯揚げ。
ラバーソール台の草履。 濃深緑色の皮の天・鼻緒。 (菱屋のカレンブロッソ・カフェ草履)
いつもの金泥バッグの他に、先日の門前市で購入した大島紬の大型トートバッグ。(こちらはお初)
雨コート。 紫色。 糸巻の地紋・細乱れ縞入り。 (和田織物)
お能の「紅葉狩」に合わせて帯を選んだら、前帯の柄が片方にしか入っていない。
1年ぶりだから、すっかり忘れていて、少し慌てた。
柄を出すためには逆巻にしなくてはならず、頭で考えながら帯を締めるので、それが大変。
綴れ帯だったためもあり、胴の部分をギュッと締めようとしても上手く締まらず、それも苦労。
こういう時には、逆巻きの練習が必要だと思うものの.. なかなか練習はできなくて..
2015.11.17 [火]
トスカ
夜、プッチーニ作曲のオペラ「トスカ」を聴きに(観に)新国立劇場に行った。
前回と同じ演出で、オーソドックスな印象。
友人にも、トスカは好きでしょ!?と言われた通り、大好きなオペラだから、
体調は依然よくなかったものの頑張って出かけたが、歌手もよかったので、楽しめてニコリ。
特に主役のソプラノがよかったので聴き応えのあるいいオペラだったと思う。
とは言え、音楽は相変わらず全くダメで、猫に小判、私に音楽。の状態。(涙)
これだけ聞いていて分からないことはないでしょうと、友人には苦笑いされている。
友人は若い頃からオペラにも親しんでいて、学生時代には合唱クラブにも入っていたのだから、
分からないと言うのが分からない(笑)というか不思議らしい。
むか〜し、スカラ座やフェニーチェ座などの引っ越し公演にも行ったことがあるし、
新国立劇場もオープンから丸18年過ぎ、今秋から19年目のシーズンに入って、
主催公演はほぼ全部観ているのだから、そう言われるのも尤もかもしれないし、
好き嫌いも無論あるし、気持ちよく聴ける・聴けないも確かにあるけれど、
やっぱり分からないのよね〜(汗)
分からなくても、歌手の声を楽しく聞きながら、舞台を観ているのが楽しいので、
それでもいいのよね〜と思う。 私にとっては、声を楽しむ歌舞伎!なんだから..(笑)
指揮:エイヴィン・グルベルグ・イェンセン
トスカ:マリア・ホセ・シーリ、 カヴァラドッシ:ホルヘ・デ・レオン、
スカルピア:ロベルト・フロンターリ、 スポレッタ:松浦健、 堂守:志村文彦、 など。
*****
スワトウ刺繍訪問着。 縞大島紬。 銀鼠色・墨色。
袋帯。 墨紗。 彫金箔。 吉祥二百六十宝文。 (誉田屋源兵衛「誉文彫金」) (お初)
伊賀組紐。 草木染(コチニール)。 薄灰色。 薄灰緑色・白入り。 (松山好成)
極薄い青磁色の帯揚げ。 金糸の七宝柄など入り。
白色の皮シコロ織の鼻緒。 薄いパ−プルシルバーの台。 (長谷川)
道行きコート。 瑞鵬織(二重紗)。 黒・赤色の亀甲花紋。
帯は、強い印象を受けて買ったものの、何となく機会を逸していたが、漸く着用できて、ニコリ。
友人は、紅葉の印象の色合いの小紋。 この着物を見ると、秋!と思えて、季節感が楽しい。
2015.11.14 [土]
パリ、大変なことになっていますね〜
九州の地震・津波報道があって心配していたところに、更に緊急ニュース..
思うことはいろいろあっても、言葉もないです..
*****
昨日今日とダウンしてしまい、今日の午後の能楽鑑賞と夜の健康講座はパスして寝ていた。
今日の能楽は、万作さんがシテをなさる狂言「栗焼」、お能も動きがあって楽しい「小鍛冶」で、
楽しみにしていたのだが、仕方ない。 とは言え、久しぶりに行き損なって少し凹んでいる。
このところ、寒気がしたり頭痛がしたりで危ないとは思っていたのに、
予定が多く、しかも展覧会に行ったりもしたから、自分の体調への考慮が足りなかったと反省。
友人にも、4日から奈良京都に正倉院展・琳派展を観に行く筈だったのに、風邪でどうにもならず、
当日ドタキャンして、一緒に行く筈だった友人に1人で行ってもらった人がいる。
急に寒くなった昨今、体調管理には十分に注意しなくてはと思うばかり。
でも、紅葉狩りにも行く予定。 う〜ん..無理だったかしら?と思っても今更仕方ない。
早く体調回復を図らなくては..
2015.11.12 [木]
顔見世歌舞伎・昼の部
1日おいて顔見世歌舞伎の昼の部を見物。 どうにか着物を着て行かれてホッ。
「源平布引の滝 実盛物語」、「若き日の信長」、「曽我綉侠御所染 御所五郎蔵」。
まず、染五郎初役の実盛で、「実盛物語」。
叔父の吉右衛門に習ったそうだが、染五郎らしい爽やかで明るい実盛で、楽しく見物した。
吉右衛門が1度しか演じていないというのが意外だったが..
亀鶴の瀬尾、秀太郎の小万、松之助の太郎助、幸雀の女房小よし、児太郎の葵御前など。
次が、11世市川團十郎50年祭に因んで、「若き日の信長」。
孫の海老蔵が、歌舞伎座で初めて信長を演じている。
大佛次郎が海老蔵時代の11世團十郎に当て書きした狂言だそうで、
以来、海老蔵・團十郎だけが信長を勤めての上演で、現海老蔵が初めて演じたのは16年前。
4年前に大阪でも演って、今回は3度目にして初めて歌舞伎座で勤めている。
名古屋での初役の時に父の12世團十郎に細かく習ったとか.. 家の芸の継承を思う。
でも、父12世團十郎と海老蔵は持ち味がまるで違うので、印象が当然違う。
旧い体制・秩序に対し型破りの新しい考えを貫こうとする若い信長像が海老蔵に似合って、
信長の孤独と苦悩が伝わってくるようで、いい信長だった。
他は、松緑の藤吉郎、左団次の平手中務、孝太郎の弥生、市蔵の林美作守、右之助の覚円。
中務の息子たちは、亀寿、九團次、廣松。
昼の部の最後は「御所五郎蔵」で、五條坂の出会い、甲屋での愛想尽かし、廓内の殺しの3場。
菊五郎の五郎蔵、左団次の土右衛門、魁春の皐月、孝太郎の逢州。
仁左衛門が出会いでの留め男・甲屋与五郎。
*****
お召し。 黒地。 いろいろの小紋柄・段取り。
名古屋帯。 型絵染。 紬地。 生成り麻色地。 紅型風染。 連山に枝。 (剣持晃玄)
五嶋紐。 レンガ色。 5色の玉つき。
縮緬の帯揚げ。 赤茶色。 露芝文入り。
黒・白色の五嶋紐の鼻緒の草履。 黒色の本漆台。
道中着。 薄灰茶色地。 襷格子地紋。 秋草文。
昨日の芹沢けい介展で連山の着物を見た途端に思いだした帯を締めて、1人ニンマリ。(笑)
2015.11.11 [水]
展覧会と買い物と
11月11日って、いい買い物の日 なんですって.. 誰が名付けたやら..(笑)
体調的に迷ったものの、行かれそうな他の日の体調がもっといいとは限らないと、
午後、予定より1時間ほど遅くなったものの、芹沢けい介展@日本民藝館に出かけた。
生誕120年記念だそう。 ゆったりした気分で、じっくり拝見し、公開日の西館も見物。
駅への途中のパン屋「ル・ルソール」で、初買い物。
今まで気になりながら素通りしていたが、買ってみて正解。 これからの楽しみになりそう。
そして「逆境の絵師 久隅守景 親しきものへのまなざし」@サントリー美術館。
展示期間が終わっていて見られなかった納涼図屏風は以前何処だったかで観たことがあるのに、
久隅守景という絵師がいたことさえ、招待券をもらうまで知らなかった。 う〜ん。
閉館時間までゆっくり観て回った。
出汁の店の久原本家・茅乃舎のイートインに初めて入って、十穀茅汁とおにぎり1つで食事。
お出汁が効いていて美味しく、美術館に来たら、また寄りたいと思う。
デザートに、銀座の松屋の茶の葉で季節限定の焼きリンゴと和紅茶。
日陰茶屋が期間限定で出ていたが、殆ど売り切れで、巻ドラだけ購入。
日本橋に寄って、高島屋の年1度の感謝祭で、ラ・フランスと安納芋を箱買い。
1週間くらいで届くとか.. 1人では食べきれないから息子と友人にお裾分けするつもり。
いい買い物の日だからではないが、いろいろ買ったわね〜と思いながら帰宅。
少し疲れた。って、当たり前かも..(汗)
2015.11.10 [火]
顔見世歌舞伎・夜の部
11月恒例の顔見世歌舞伎。 顔見世らしく歌舞伎役者が大勢出演。
今年は11世市川團十郎50年祭に当たり、面影を偲ぶとのことで、成田屋所縁の演目がズラリ。
夜の部は、「江戸花成田面影」、「元禄忠臣蔵 仙石屋敷」、「天衣紛上野初花 河内山」。
「江戸花成田面影」は、正に成田屋のために新しく作られた祝いの一幕。
短い十数分のうちに主な役者が勢揃いし、11世の曾孫の堀越勸玄の初お目見得もある。
深川で成田不動尊の出開帳が行われている設定で、藤十郎、梅玉、染五郎、松緑が祝って踊り、
仁左衛門の声掛けに従い、菊五郎の先導で、海老蔵以下成田屋一門が登場。
海老蔵に連れられた2歳8ヵ月の長男・堀越勸玄の物怖じしない様子・挨拶がお見事。
成田屋ならでの恵まれたスタートを思い、大きくなったらプレッシャーも感じるのだろうなどと思う。
知らずに、この日の見物になったのだけど、海老蔵の挨拶で命日だったと知って、おおっと思った。
「元禄忠臣蔵」の中では、あまり上演されない「仙石屋敷」だが、いい芝居だった。
なかなか見応え(聴き応え)があったのは、何と言っても、大石内蔵助を勤めた仁左衛門のお陰。
梅玉の仙石伯耆守との問答が聞き物。 梅玉の伯耆守もよくて、また観たいと思う。
次が居眠り付きの見物になってしまった「勧進帳」。
幸四郎の弁慶、染五郎の富樫、松緑が義経!?とびっくりした松緑の義経。
四天王は友右衛門、高麗蔵、宗之助、錦吾。
最後が、仁左衛門に教わったという海老蔵初役の「河内山」で、松江邸広間より玄関先まで。
緋の衣を着た海老蔵の河内山の綺麗なこと、水も滴るばかり。 宮の使いらしい上品な僧だが、
玄関先で、正体を見破られて啖呵を切る姿の方が海老蔵らしい。(笑)
梅玉の松江候、左団次の高木小左衛門、九團次の数馬、梅丸の浪路、など。
*****
泥大島紬。 黒地。 地空き。 様々な模様の短冊が縦に並んだ感じ。
名古屋帯。 お太鼓と前帯だけ総絞り。 赤香色に白など道に木々・花の柄。 (きぬたや)
五嶋紐。 黒色。 片側は黒・白の長市松。
ちりめん紬の帯揚。 京友禅。 薄灰茶色・薄灰赤茶色などの染分け。 (洛舟作)
ラバーソール台の草履。 濃深緑色の皮の天・鼻緒。 (菱屋のカレンブロッソ・カフェ草履)
雨コート兼用の対丈コート。 西陣お召し。 緑・薄茶色の吉野格子。
前日は、着物を着損なったので、頑張って着物で出かけた。 気分は秋の装い。
2015.11.9 [月]
通し狂言「神霊矢口渡」
国立劇場に福内鬼外(=平賀源内)作の歌舞伎「神霊矢口渡」を観に行った。
今まで「神霊矢口渡」=「頓兵衛住家」で何度か観ているが、今回は通し上演。
4幕構成で、「東海道焼餅坂」、「由良兵庫之助新邸」、「生麦村道念庵室」、「頓兵衛住家」。
明治期までは「頓兵衛住家」より人気があったという「由良兵庫之助新邸」が復活上演され、
吉右衛門が由良兵庫之助を勤め、この場の竹本は葵大夫が担当したそうだし、期待一杯だったが、
最近の吉右衛門は初役の台詞が入るのが遅いので、開幕直後を避け7日目の見物。
でも、朝は最悪に近い体調で全く動けず、諦めるしかないかと迷ったが、少し回復したので、
100年ぶりの復活上演という「由良兵庫之助」を観たくて、必死で行った。
残念ながら滑り込みアウト。(涙) でも、開幕直後で多分2〜3分の遅刻で済んで、ホッ。
通しで観ると、「太平記」を主な題材にした新田家没落にまつわる話だということがよく分かった。
「由良兵庫之助新邸」は、尊氏に降伏した新田家の家老・由良兵庫之助の話。
兵庫之助が首を打ったはずの義興の子・徳寿丸を連れて出て、実は..と秘密を明かすのが、
ここで語っては、屋敷の離れに泊めた尊氏の側近の江田判官に聞こえてしまうんじゃないの?
いいの?と思って、驚きと違和感があって、どう展開するのかハラハラしてしまった。(笑)
それに、物語も見得も「熊谷陣屋」を思わせるが、それでも、これはこれで観応えがあって、
体調の悪さにも拘らず十分に楽しめ、再演されるといいわねぇ〜と思いながら観ていた。
次回は歌舞伎座で観られるとうれしいけれど..
「頓兵衛住家」は、良岑に一目惚れしたお舟の可愛らしさ・健気さと、頓兵衛の強欲非道さと、
強欲でも娘を思う父親らしさが垣間見えるところなど、やっぱり見応えがあったが、
「焼餅坂」と「道念庵室」は、筋の説明的な印象で、芝居としては無くてもいいような..
でも、話の展開が分かるから、あった方が親切なのか.. とも思う。
吉右衛門の由良兵庫之助、歌六の江田判官・渡し守頓兵衛(2役)、東蔵の兵庫之助妻湊、
芝雀の新田の御台所筑波御前・頓兵衛娘お舟(2役)、又五郎の南瀬六郎、
錦之助の竹沢監物・新田義興の霊(2役)、歌昇の義岑、米吉の傾城うてな、など。
2015.11.7 [土]
雅楽の大曲 盤渉参軍を聴く
午後、秋の雅楽公演を聴きに国立劇場(小劇場)に行ってきた。
「大曲 盤渉参軍を聴く —国立劇場の復曲をふりかえる—」という公演で、
復曲初演よりおよそ40年の月日を経ての上演だそう。
雅楽の楽師が中心となって38年前に発足した十二音会という雅楽演奏団体による演奏で、
この日の2回の公演を両方聴けば全体を聴けるというもの。
チケットは取ったものの、秋の雅楽公演という認識しかしていないで出かけたため、
内容は分かっていなかったというか、すっかり忘れていた。
買ったプログラムを見て認識し、漸くチラシにも書いてあるのに気付いた迂闊。
相変わらず、猫に小判、私に音楽。(涙)
でも、分からないことは承知の上だし、分からないものの、
いつものように音色に気持ちよく浸って過ごせたから、私としてはOK。
*****
終演後は、可否道でコーヒー休憩。
劇場で会った常連さんのお1人は始まる前に、もう1人は1部と2部の間に行かれたので、
私も来ているという情報が入っていたそう。
劇場には他にも能楽堂でお会いする顔見知りがお2人いらしていてご挨拶したし、
もうお1人、よくお見かけする方もいらしていた。 同じような趣味の人がいるのよね〜(笑)
その後、日本橋のデパートの催事に寄って、ひめ無花果@会津葵などを購入。
先日品切れで1瓶しか買えなくて、プレゼント用と更に自分用にも頼んでおいたもの。
他にも買い物をしたものだから、帰ったら汗が着物にまで少し滲んでいて..(大涙)
汗取り肌襦袢を着ているのに、汗っかきは辛いわねぇ〜と思う。
*****
付下げ。 濡れ描。 薄鼠色地。 秋草文。 (に志山)
袋帯。 黒に近い濃紺・白・灰色地。 萩に月の柄。 (村田: 川島睦郎「晩秋の月」)
五嶋紐。 紫色。 金・藤色入り。
紫色の帯揚げ。 細かい菱型の織に帽子絞り。 (和想庵)
白地に金色の唐草柄の龍村の鼻緒の草履。 薄銀鼠色の台。
道行コート。 絵羽。 栗蒸し色? 葵。 (小倉淳史)
昨日に続いて、柔らか物を着用。 着物!っという気分になるけれど重い。
今日のは秋にしか着(られ)ないから、着られてホッ。(笑)
帰りに寄った店で、先日の洋服の時と印象が違って暫く気づかなかったと言われる。
そんなに違うかしらねぇ〜
2015.11.6 [金]
演出の様々な形 その2
夜、国立能楽堂の定例公演で先月から始まった3回シリーズの第2回目を観に行った。
曲は毎回、狂言「鎌腹」と能「松風」で、今月は、狂言が和泉流、お能が観世流。
狂言「鎌腹」は何度か観て終わり方の違いは気づいていたが、展開が全く違い、ええっとビックリ。
ひょっとして今までは大蔵流ばかりで、和泉流で観るのは初めてなのかしら?
シテの太郎が鎌腹する(鎌で腹を切って死ぬ)と大騒ぎ(空騒ぎ)をするのは同じだが..
大体が発端の騒ぎの理由が少し違うし、アドの妻と小アドの仲裁人の退場の仕方が違って、
あれあれと思っていたら、鎌腹の試み方が随分違うし、終わり方はあまりに違っていて、驚いた。
シテの装束も違って、全体的に和泉流の方が泥臭い?
シテ/太郎:小笠原匡、アド/妻:能村晶人、小アド/仲裁人:野村万禄。
能「松風」は「戯之舞」の小書つき。
独特の印象深いお能で、気持ちよく惹きこまれるようで、楽しく鑑賞したが、
小書「戯之舞」のためか、今までとも先月とも随分と印象の違うお能だった。
う〜ん、いろいろあるのねぇ〜
シテ/松風:観世銕之丞、ツレ/村雨:谷本健吾、ワキ/旅僧:福王和幸、
アイ/須磨の浦人:吉住講、後見頭:清水寛二、地頭:梅若玄祥、など。
囃子方は、藤田六郎兵衛、大倉源次郎、國川純。
面は、シテが相生増(だったと思う)で、ツレは小面。
*****
付下げ。 灰みの藤紫色地。 裾暈し。 遠山風景。
袋帯。 薄鼠色系に青銀・枯れ金地。 竹・紅葉・鳥の柄。 (おりたけ「睦郎 美の世界・彩」)
五嶋紐。 薄桃色。 臙脂・金色入り。
臙脂色〜薄牡丹色〜薄桜色の暈し染の帯揚げ。(五嶋紐「五嶋の彩」)
白地に金色の唐草柄の龍村の鼻緒の草履。 金色の台。
金泥バッグ。 焦げ茶色に金・黒の葉の柄。
変り長羽織。 黒地。 梟・木の葉の柄。
フレンチスリーブのような袖の長羽織(笑)を暫く愛用したが、今季はもう着納めかしらねぇ。
紅葉の気分がして11月に重用しているバッグは、もう暫くは使うつもり。
2015.11.5 [木]
フレンチ・ランチ
珍しい月初めの食いしん坊で、月曜日のイタリアンの次はフレンチ。 ラ・ペ@日本橋でランチ。
今日もメインが肉か魚か選択のコースにして、また「日本橋 フォアグラ ゴーフレット」を追加。
アミューズは、いつもの一口フィナンシェ。 今日は中にセップ茸が練り込まれていた。
毎回どう出て来るかも楽しみなのだが、食べないで下さいと言うドライセップ茸を敷いてあった。
聞いたら、やはり出汁を取るとか.. そりゃ〜そうよね〜 使わないわけはない。
オードブルは、何だったかしら.. 何だかもう忘却の彼方..(汗)
最初のはスプーンでいただいたのだけれど、所謂スープではなかったような気はするが、
器も思いだせない。 何だったか.. 気になるけれど..
次は、アンディ—ブの大きな葉に載せた四角い揚げ物で、手でいただいたのは思い出したけれど、
あれは、何だったか..
そして、ナイフとフォークでいただいたのは.. 全く思いだせない。 いやあね〜(涙)
フォアグラに燻りガッコと無花果を合わせたと聞いて、好奇心を刺激されて、(笑)
特に好きと言うわけではないフォアグラを追加してしまったけれど、
添えられた4分の1切れの黒無花果が美味しかったものの、
フォアグラと燻りガッコの組み合わせは、私の好みではなかった。(爆)
メインは、ブーダン・ノアールのパイ包焼き。 珍しい選択で、濃厚な味を久しぶりに楽しんだ。
アヴァンデセールは定番の韃靼そば茶のブラマンジェ。 塩アイスとオリーブオイル載せ。
デセールは、軽めの方を選択して、ミカンの.. 三層になっていて味の違いが楽しい。
飲み物はエスプレッソをダブルにしてもらって、今日も幸せな食事ができた。
食事中の飲み物は、ウェルカムシャンパンの後は、白ワインも一杯。
*****
食事を楽しんだ後は、三越で友の会の更新。
待つ間に、催事の洛趣会でご案内いただいた和菓子と、プレゼント用の一筆箋とシールを購入。
高島屋に移動し、こちらでも催事で、あれこれ買い物。
ハッと気づいたら思いがけなく時間が経っていて、健康づくり講座出席のため大急ぎで帰宅。
時間があれば寄ろうと思っていたうち、2ヵ所は寄れずに後日回し。
何だか思いがけなく疲れてしまいサボろうかと迷ったが、頑張って出かけて、講座出席。
どうにか動いてきたけれど、疲れた〜 ふ〜
2015.11.3 [火]
文化の日
気持ちのいい秋日和。 でも、文化的なことは何もないまま一日が過ぎてしまった。(汗)
お天気もいいのに今日も大寝坊して、洗濯したりしているうちに早もう夕方。
モーリーさんもご紹介くださっていた江東区伝統工芸展に出かける心積もりだったのに行けず。
近いのに交通の便が悪くて自転車で行くしかない感じの場所でばかり開催されるものだから、
行く予定にしていても毎回見送ってしまって、いつになったら行けるのかしら?と思っている。
緩やかな予定なのが悪いのかしら? 気合不足なのでしょうねぇ.. でも無理してもねぇ〜
最近、出かけない日の閉塞感が酷くて、今日も家の中にだけ居るのが悪いのかと、
用もないのに下に降りて行って、閉店間際のパン屋でパンを購入。 何なのかしら?
2015.11.2 [月]
ジビエ・イタリアン
季節の変り目のせいもあるのか単なる遊び過ぎなのか、疲れが溜まってしまい、
自分を甘やかして大寝坊。 母の命日だが、1年祭の折に墓参りもしたし、雨天でもあったし、
今日は行かずに、家の写真で済ましてしまう。 ゴメンナサイ。
夜は、有馬さんの料理を食べたいと、パッソアパッソ@門仲へ伺った。
11月になったのでジビエ料理が始まっていて、いろいろいただいた。
こちらのジビエは、素材の良さと料理の仕方で優しいと言ってもいいお味なのが、うれしい。
まず、小皿にジビエのテリーヌ。 ジビエの季節になったのだと、日の経つ速さを感じる。
小さな四角が2つ並んでいて、左の薄色は鳥取の鹿、右の茶色は猪。 奥にピクルスが少し。
次は、中央に魚(メバル、めぬけ、ひらめ、かわはぎ)のタルタル、左手前には鰤。
白っぽいタルタルには緑色の小口切りのあさづき?がほぼ表面一杯に載っていて、
傍の野菜の薄切りの上には、薄肌色?のカワハギの肝を使ったソース。
小型ステーキのような鰤に、ブロッコリーなどの野菜と、煽り烏賊の墨のソースなどで、
絵を見るような彩り豊かで綺麗なのに力強い一皿。 ニコニコ美味しくいただいた。
そして、茸のスープ。 ひらたけ、くりたけ、ほうきだけなどの茸に、
バカラという干し鱈の出汁が効いていて、楽しいお味。 珍しい国産のバカラだそう。
次の自家製パスタには鱈のクネル?のようなのが載せてあり、柔らかい橙色の人参のソース。
この人参のソースが驚くほど甘い。 雪の下で甘くなった人参を干して保存しておいたものだとか。
更に、メインではありませんと出された薄切りの大きな椎茸の入った熊のラグー。
下には米と○○キビのリゾットが敷いてあって、混ぜて食べると美味しくて、ホクホク。(笑)
メインは、エゾシカで、柔らかな赤色の切り口に食欲がそそられた。
付け合せのハスカップ?だったかとピーマンの緑色とひよこ豆の薄茶色との取り合わせもいい。
肉が美味しくって、美味しい肉ですね〜と言ってしまう。
いい肉だから何もしなくて焼くだけとシェフは言う。 素材を褒めるのはマズかった?(爆)
でも、いい素材を入手して美味しく料理するのも、シェフの腕だろうから..
最後は、栗のムースに、山葡萄のジェラート。 鳥取の西条柿とシャインマスカット添え。
飲み物は、此処ではハーブティーでしょと、今回も生葉のハーブティーを味わった。
最後の焼き菓子も初めて完食! 我ながら凄〜い!! いろいろな味を楽しめてニコニコ。
初めに少しペースを制御したお陰か、ワインも白2杯と赤も少しいただいて、
でも、しっかり食事もできて、年内にまた来たいと思いながら大満足で失礼した。
2015.11.1 [日]
寄席から展示会へ
10月は芸術の秋らしく観劇の予定がギッシリだった上、旧友たちとの旅行や、母の1年祭、
それに顔合わせなどもあって、忙しくてダウン気味なのに、今月も予定が多いので迷ったものの、
一龍斎貞水の講談を聞きたくて、国立演芸場の上席に行った。
尤も、貞水はトリでなく仲トリ。 トリは三遊亭金馬で貞水ではないのだけれど..(笑)
来年で芸歴75周年を迎える現役落語家では最長の芸歴の金馬のトリを記念して、
講談界・浪曲界のトップが日替りで顔を揃えるという。
夏に他で聞けるはずが体調不調とかで休演された貞水さんも出演されるので行きたいが、
折角行くなら、金馬、貞水、それに浪曲の富士路子が揃う日がいいと思うと、
3人が揃って出演する日が少なく3日間だけで、そのうち私が行けるのは今日か8日だけ。
8日は前後の予定が詰まっていて休養日にしなければ体力的に無理なので、今日しかない。
ギリギリまで迷ったが、頑張って行くことにした。
金馬は、「はてなの茶碗」(終演後の表示では確か別名の「茶金」だったと思う..)。
仲トリの貞水の講談は、多分「馬場の大盃」。
内藤家の仕丁に身をやつしていた馬場三郎兵衛が、藤堂高久の酒の相手をしたことから
出世をするというめでたい物語。 とても楽しく聞けて、貞水さんの講談、好きだわ〜と再認識。
頑張って聴きに来た甲斐があったと、疲れも吹き飛んだ感じでニコニコ。
富士路子の浪曲は、「源太時雨」だったと思うけれど..
ほかに、春風亭一左「金明竹」、三遊亭金時「鶴」、三遊亭金朝「河豚鍋」、春風亭一朝「幇間腹」で、
あと色物は漫才と奇術。 何故か金時と金朝の出番が入れ替わっていた。
*****
終演後は、また半音に寄って、珈琲(バニ・マタリ)とスコーンで小休憩。
急いで表参道に行って、ちびまるさんが通っていらっしゃる織の工房の作品展に伺った。
ちびまるさんにも、お帰りになる前のねこももさんにもお会いできて、うれしかった上、
藍染のストール(ちびまるさんの作品ではなかったけれど)を頂戴し、ニコリ。
そして1駅余り大急いで歩いて、終了間際の吉田美保子さんの作品展「三角・吉田」に伺った。
ご挨拶だけでもと思っていたのに、八寸帯に惹きつけられて、見れば見るほど目に焼き付くよう。
タイの生皮苧(きびそ)糸で織ったそうで、主張しないようながら印象的な生成り系の帯。
糸が手に入り難い上、毛羽立って織るのが大変だったから、もう織ることはないとお聞きしたら、
何方にもご縁が無く最後まで残っていたのは、それこそ私との縁だと思えて、エイヤッと..
我が家もいよいよリフォームしなければならなそうで、物を減らさなければならないのに..(汗)
*****
色大島紬。 草木染(五倍子・藍)。 みじん格子。 (東郷)
名古屋帯。 薄銀鼠色系引箔地。 紅葉に鳥。 (都:睦朗・美の世界「紅葉栄樹文」)
五嶋紐。 光沢のある深緑色。 両端・裏は薄灰茶色。
草木染の帯揚げ。 紫みの焦げ茶?色、灰茶色の絞り入り。 (堤木象)
黒・白色の五嶋紐の鼻緒の草履。 黒色の本漆台。
バッグと長羽織は、このところ愛用のものを引き続き。
2015.10.31 [土]
古典の日記念の能
古典の日記念<鏡に映るものは>という企画公演を観に国立能楽堂に行った。
古典の日って、11月1日じゃなかったかしら?と思いつつ..(笑)
番組は、一調「野守」、舞囃子・宝生流「井筒」、狂言・大蔵流「抜殻」、能・観世流「松山鏡」。
本当の鏡だったり水鏡だったりするけれど、鏡に映る姿に..と云うところが共通。
「松山鏡」は、落語では何度か聞いているが、お能は初見だと思ったら、プログラムによると、
現行曲の中では最も上演頻度の低い曲の1つだそうで、公演数が飛躍的に増えた戦後70年でも、
全国で一ケタの上演しかなく、国立能楽堂では今日が初上演だという。 初見のはずだわねぇ。
一調「野守」は、謡:藤波重孝、太鼓:観世元伯。
舞囃子「井筒」は、シテ:大坪喜美雄。
狂言「抜殻」は、シテ/太郎冠者:茂山千三郎、アド/主:千五郎。
兄弟共演を楽しく観たが、千五郎さんが予定通りに出演されたものの立居がキツイご様子。
これからは、曲を選んでの出演になっていくのだろうと思いながら、寂しさも感じた。
能「松山鏡」は、ワキが屈指の大役と言う通り、ワキと子方が大活躍。
終盤になって漸くツレが登場し、シテは更に遅くなって短時間の出演。 ふ〜〜ん..
いずれにしても、なかなか楽しく、気持ちよく鑑賞。
シテ/倶生神(くしょうじん):武田志房、ツレ/母の亡霊:大槻文蔵、子方/姫:武田章志、
ワキ/松山某:福王茂十郎、後見頭:浅見真州、地頭:岡久広 など。
囃子方は、竹市学、荒木健作、白坂信行、観世元伯。
面は、シテ:小べし目、ツレ:痩女。
痩女の面は年配・高齢のイメージを持っていたので、若めの面もあるらしいと分かって、ホホー。
*****
去年、六本木を通る帰りの電車で何組ものハロウィンの扮装をしたグループに会ったけれど、
去年会ったのは、昨日のゾンビとは違う楽しい扮装だったわねぇと楽しく思い出した。
今日は昼間だからか1人も見かけなくて、少し拍子抜け。(笑)
*****
江戸小紋・お召十。 白山紬。 茄子紺色。 (小林義一染・六谷泰英型)
袋帯。 引箔地。 森林、切株に小鳥、花。 (吉織「日溜り」)
伊賀組紐。 焦げ茶色、薄茶色・薄黄色入り。 (松山好成)
草木染(刈安?)の帯揚げ。 渋い山吹色。 (Kinami)
黒・白色の五嶋紐の鼻緒の草履。 黒色の本漆台。
2015.10.30 [金]
バレエ「ホフマン物語」
バレエ・シーズン到来! 2015/2016シーズン初日公演を楽しく観て来た。
新国立劇場では新制作のオッフェンバックの音楽にピーター・ダレルが振り付けた「ホフマン物語」。
シーズンチケットを1月末頃に継続して取ってしまい、会報も読んでいなかったので、少し前まで、
演目から迂闊にも何度か観ているオペラだと思い込んでいた。(笑)
アントニアがオペラでは歌って死んでしまうのに対し、バレエでは踊って死ぬのがバレエらしい。
それ以外は、そのまんまオペラをバレエで観た感じ。(爆)
オリンピア、アントニア、ジュリエッタの3人の踊りを楽しめて、こういうのもいいわね〜と
思いながら観たが、ホフマン役の男性ダンサーが主役というのが、バレエには珍しい。
指揮:ポール・マーフィー、
ホフマン:福岡雄大、 オリンピア:長田佳世、 アントニア:小野絢子、 ジュリエッタ:米沢唯、
リンドルフ/スパランザーニなど悪役?:マイレン・トレンバエフ、 ラ・ステラ:本島美和 など。
*****
帰りに新宿駅で、ゾンビ3人に遭遇。 一瞬ビックリ、ギョギョギョ。
ハロウィンの扮装らしいが、ああいう扮装をしたら公共交通機関でなく車で移動して欲しい。(笑)
1人はロングドレスで、それも随分長くて道を掃除して歩いている感じ。(大爆)
服が気になるとともに、あのまま家に入られたら嫌だわねぇと思う。
同じようなことを思ったらしい人がお連れと話しているのが聞こえてきて、おかしかった。
*****
訪問着。 青灰色地。 胡蝶蘭の刺繍に一部スワトー刺繍も。(山口美術・錦繍御衣「胡蝶蘭」)
袋帯。 唐織 黒地に金糸レース地。 白・黄緑色・薄桃色など レース胡蝶蘭。 (山口美術)
五嶋紐。 渋い薄青色、桃・白色に金色入り。
縮緬の帯揚げ。 極薄い青磁色。 金糸の七宝柄など入り。
白地に金色の唐草柄の龍村の鼻緒の草履。 薄銀鼠色の台。
金泥バッグ。 焦げ茶色に金色の漆の花・葉模様。
変り長羽織。 黒地。 梟・木の葉の模様入り。
シーズン開幕初日なので、訪問着着用。
着物の方も結構いらしたが、平日だからか常のバレエより仕事帰り風の方が多くて少し寂しかった。
2015.10.28 [水]
古典芸能鑑賞会
夜、NHKの古典芸能鑑賞会を観に(聞きに)行った。
公演内容は、筝曲・尺八メドレー「日本の四季」、狂言・大蔵流「朝比奈」、歌舞伎「身替座禅」。
その前に芹沢けい介展@日本民藝館に行くつもりが、ノンビリしていて気づいたら時間が足りない。
止む無く展覧会は別の日に行くことにして(涙)、NHKホールに直行。
以前は渋谷から歩いたものだが、今日は近いという明治神宮前から行ってみたら確かに近い。
代々木競技場の前を通らず代々木公園の脇を通ると、歩道橋の上り下りも無くて、楽ちん。(喜)
これからNHKホールに行くことがあったら、このルートにしようと思う。
冒頭が、筝曲・尺八の名曲を連ねて四季を辿る旅だそうで、聞くことの少ない音色を楽しんだ。
総勢100人近くの出演だそうで、2〜30人の大編成での合奏から少人数の曲まで様々。
あまり馴染みのない演奏・曲の連続だが、1時間があっという間。
2曲目の「桜狩」を演奏なさった唄と筝の山勢松韻さんのお声が好きと今日も思う。
狂言と歌舞伎は、どちらも人気があってよく上演されるが、演者もよくて楽しく観られた。
狂言は、シテの朝比奈三郎が山本東次郎で、アドの閻魔大王が甥の則重での、「朝比奈」。
朝比奈の和田合戦の語りも聴き応えがあるが、朝比奈に力負けして翻弄される閻魔王が、
可哀そうなくらいのやられ方で、おかしくて、とても楽しい。
歌舞伎「身替座禅」は、菊五郎の山蔭右京、左團次の奥方玉の井で、私の好きな組み合わせ。
菊五郎の右京は実に居そうな感じで楽しいし、左團次の奥方も愛情深さゆえの嫉妬が感じられる。
あと、権十郎の太郎冠者、梅枝・右近の侍女の千枝・小枝。
公演は、出演者に惹かれて、よく分からないままチケットを取ったのだが、(笑)
入口で配られた小冊子の表紙に放送予定日時が入っていて、要は放送のための録画らしい。
なーるほどと、納得。 それなら入場料をもっと安くしてくれてもいいのにと思う。(爆)
全体に空席が一杯あって、勿体ないと少し残念な気分。
*****
紬。 紅花染。 薄青・薄桃色。 (新田秀次)
染名古屋帯。 菊花(青・白・金)。 薄い灰色地。
唐組紐。 白・藤・紺・青に金入り。 (道明「波の緒」)
縮緬の帯揚げ。 薄紫・赤紫など。 (お初)
藤・金・白色の五嶋紐の鼻緒の草履。 銀色台。
夜は所により雨と云う予報に、雨コート兼用の塵除けと折りたたみ傘を持って行ったが、
降られないでよかった半面、邪魔!な思い。 帰りもまだ暑くて塵除けを着る気にならなかったし..
帯揚げは、引出しから取り出したら品質タグが付いていたが、いつ・何処で買ったのやら不明。
2015.10.28 [水]
今日は
母の誕生日。 昨秋亡くなった母を偲び、いつもより丁寧に写真に挨拶して、朝のスタート。
30余年前に亡くなった父については、今では誕生日より命日の方が先に頭に浮かぶが、
母については、まだ命日より誕生日の方が先で、命日は新しい記憶だがまだ遠い気分。
命日の方が先に頭に浮かぶのは何年くらい経ってかしらと思う。
*****
宅配便を受け取ってから、八幡さまの縁日に帽子屋の小父さんが来ていることを願って、
自転車を走らせたら、昼時の陽射しが暑いくらい。 久しぶりの夏日だそうだから当たり前?
今までに3つ買った大島紬地の帽子のうち、使い勝手のいいのを旅行にも被って行ったら、
生地が少し擦り切れてきたことに気づいたので、新しいのを買いたかったのだけど、
今日は来ていなかった。 残念。 目当てに行っても来ていないことも珍しくないから..う〜ん。
自然農法の店もご主人の病気とやらで来なくなって久しくて、私も縁日に来なくなったので、
どういう店が出ているか少し見て回ったら、前に買い物をした象牙の店も来ていない。
手袋などを並べている店でムートンの手袋を見つけ、安さにつられ(苦笑)、
少しゴツイ?けれど冬の自転車用に購入。
更に、手作り品の店で、大島紬地の大型バッグと、やはり大島紬地のショールを衝動買い。
バッグもショールも沢山あって、いらないのに.. 困ったものだと思いながら..
近為で食事ができればいいなぁと行ってみたが、縁日だから無理かと予想していた通り、
満員なだけでなく大勢の待ち客で、早々に諦め。
2015.10.26 [月]
フレンチ・ランチ
久しぶりにフランス料理を食べたくて、ランチに出かけた。
オーグードゥジュール・ヌーヴェルエール@新丸ビルに伺ったが、1月以来9ヵ月ぶりだった。
今回もやっぱりオードブル2品にメインを魚か肉か選ぶ軽い方のコース。
オードブルの前のアミューズは、4点盛りで、見た目も食感も味も、それぞれ違っていて楽しい。
オードブルの1品目は、ズワイガニの..(何だったか)にした。
デセール?と思うような、ガラスの器に入った3層の料理におおっと思う。
下が白(何だったっけ?)で、その上に蟹のコンソメゼリー?、上にカボチャのムース。
混ぜて食べると、ちょっと楽しい味。
2品目は、ノルウェーサーモンにした。 予想と違い厚めのサーモンで、またおおっと思う。(笑)
上のソルベのような薄緑色の塊は、山葵と里芋のソース? バルサミコの泡..
メインは帆立を選択したが、何種類かの茸と、つるむらさきの付け合せで、色合いもいい。
プティデセールは、また3層仕立て。(爆) 小さなガラスの器に入っていて、可愛らしい印象。
間が赤葡萄酒で煮た葡萄のジュレ?みたいだったのは覚えているけれど..
デセールは、栗を使った季節感あるものを選択。
全体に、シェフは腕を上げたわね〜と思いながら、うれしく食べた。
シェフは前回と同じだが、サービススタッフが替っていて、何となく店の印象が違った。
滅多に行かないから仕方ないけれど、常連さんへのシャンパンサービスがなく、ちょっと残念。
で、飲み物に自分でシャンパンを頼んだ。(大爆) 何故か、それだけで軽く酔ってお替りはなし。
*****
日本橋に出て、序でに用事をちょこちょこっと済ませ、デパートで買い物。
デパ地下の叶匠寿庵で、これだから太るのよね〜と思いつつ、またクリームあんみつ。(笑)
帰宅して、少し落ち着いたところにレストランからの電話。 傘を忘れて来たことを知る。
朝からの陽射しが強く、久しぶりに日傘を持って出たのをすっかり忘れていた。
いずれ取りに行くまで暫く預かっていただくことにしたが、
預かったのを忘れた店にも問題があるものの、電話番号をどうやって調べてくれたのかしら?
顧客リストでもあるのかもしれないが、ご苦労をかけた。
2015.10.25 [日]
もう1年
昨秋11月2日に亡くなった母の1年祭。
子供と孫だけで、兄の5年祭も合わせて行った。
4人の子供のうち、兄と弟は母に先立ってしまい、姉と私だけなのが寂しい。
兄と弟の連れ合いに姉の連れ合いも来てくれたが、孫も来られない人もいて、ホントに小ぢんまり。
墓を継いだ亡兄の家族の希望で、墓前祭でなくて神社の社務所で執り行ったが、
やはり墓前祭にして欲しいと言えばよかったと姉と2人して悔やんだものの仕方ない。
それにしても、日の経つ速さを思う。 心して暮らしていきたい。
2015.10.24 [土]
文楽素浄瑠璃
国立劇場の10月恒例(多分、毎年最終土曜日)の「文楽素浄瑠璃の会」に行った。
年1回だけ、文楽上演時の床でなく舞台で、人形なしに大夫の語りを三味線の演奏で聞く会。
今月1日付で人間国宝に認定された嶋大夫さんが、来年2月の公演を最後に引退するとの
発表があったばかりで、人間国宝になった途端の引退発表に驚いたものだが、そうなれば一層、
これからの文楽を背負う3人の大夫の競演だから、いつもより興味津々で聞きに行った。
今年は、英大夫・清友「和田合戦女舞鶴 市若初陣」、咲大夫・燕三「義経千本桜 川連法眼館」、
千歳大夫・宗助「一谷嫩軍記 林住家」の3曲。
「川連法眼館」以外は稀曲で、冒頭の「和田合戦女舞鶴」は曲名を聞くのも初めて、
「一谷嫩軍記」は人気の「熊谷陣屋」とその前の「組討」はよく観る・聴くが「林住家」は初めてで、
大夫の語りと同時にどういう話なのかも楽しみにしていた。
3人ともいい語りで、楽しく聴いた。 いずれ文楽の舞台にもかかるといいわね〜と期待。
英大夫と咲大夫に比べ、千歳大夫には幕が開いても声がかからなくて、期待度の低さかと、
秘かに千歳を贔屓というか期待している私は寂しい思いで、心配もしたが、
劇的な展開のない話を十分に聴かせてくれて、終了時には大拍手でホッ。(笑)
このところ期待に比べ伸び悩み感のあった千歳の語りもよかったので、一層気持ちよくニコニコ。
*****
終演後は、また半音で小休憩。
イエメン情勢のためかバニ・マタリが入荷しなかったそうで、イルガチェフェ・コンガにスコーン。
ケーキも食べたくなって、お替りのマンデリンと一緒に栗のパウンドケーキをいただいた。
ノンビリしてしまい、大慌てで帰って、健康講座に跳んで行って辛うじて滑り込みセーフ。
*****
塩沢紬訪問着。 黒地。 垣の草花模様。
袋帯。 青灰色地。 黄・白・紫色の菊・桐・垣の柄。 (岡文「菊花良園」)
伊賀組紐。 濃淡紫色の菱形に極薄緑色入り。 蛸足房。 (松山好成)
草木染(ブナ染)の帯揚げ。 薄黄色の暈し。 (冨田五郎)
黒・白・金・銀色の組紐の鼻緒の草履。 濃い墨色のZULEN台。 (紗織・ブリヂストンのコラボ)
2015.10.23 [金]
パッション
招待券をいただいたソンドハイムのミュージカル「パッション」を新国立劇場・中劇場に観に行った。
ソンドハイムがイタリア映画「パッション・ダモーレ」をもとにミュージカル化し、
ブロードウェイで初演されて、その年のトニー賞4部門を受賞したという作品の日本初演。
これまでソンドハイムのミュージカルは新国立劇場でも2作上演され、「太平洋序曲」と
「Into the Woods」を印象深く観た記憶があるので、今回も楽しみにしていたが.. う〜ん..
前2作は、宮本亜門演出だったが、これは宮田慶子の演出。 でも、演出の問題ではなく、
内容的に、私にはこういう愛の形は苦手というか、観ていて疲れる感があり..
キャストは、井上芳雄、数音美桜、シルビア・グラブ、福井喜一、など。
役柄・演出がそうなのだろうが、シルビアの役作りが凄いというか驚きだった。
*****
色大島紬。 片身替りの小紋風?みたいな印象で、横に多色。 (たけがわ「綾の舞(竹千雅)」 )
名古屋帯。 生紬。 手彫木版。 草木染。 茶色地。(佐伯武晴)
伊賀組紐。 薄い灰色、片側に紫と小豆色入り。 蛸足房。 (松山好成)
ちりめん紬の帯揚。 京友禅。 薄灰茶色・薄灰赤茶色などの染分け。 (洛舟)
焦げ茶・白色の京くみ紐の鼻緒の草履。 銀鼠色の変り台。 (Run)
金泥バッグ。 焦げ茶色に金・黒色で葉のような模様。
変り長羽織。 黒無地大島と緯双絣。
2015.10.21 [水]
モネ展など
朝は、疲れ休めとばかりに、ゆっくり寝坊。
4日間とも7〜8千歩から1万歩超を歩き、日によっては長時間の車に揺られての移動だったから、
流石に疲れが溜まっていたが、天気がいいのを幸いに旅行中の洗濯物を干せるだけ洗う。
シルバーデーなのを思い出し、高齢者は入場料無料に惹かれ(笑)、モネ展@都美に出かけた。
猛烈な混雑が緩和される頃を見計らって出かけたが、思ったより遅くなってしまい、
4時20分頃?の到着になったが、待ち時間はないものの会場内はまだ大変な混雑状況。
ざっと一通り見てから、もう一度初めから観ることにしたのが正解で、2回目は大分空いていた。
ホッとしながらもう一廻りしたら、閉館の5時半近く。
睡蓮が何点も展示されているが、既に今までに、いい睡蓮をいろいろ観ているのねぇ〜と思う。
今回は、睡蓮より他の作品に印象に残ったものが多かった。
展覧会後、100円で乗れる台東区巡回バス・東西めぐりんで、千駄木駅近くの友人宅へ寄った。
田舎から届いたという数種類のジャガイモがどっさりあって、野菜のお裾分けに与る。
本当は届けなくちゃいけないのだけれどと言いつつ渡された怪我の快気祝いも貰う。
珈琲を飲みながら暫く談笑。
医者には完治と言われても、まだ痛みが酷くて、ボルトを取る手術をすることになりそうとか..
動き過ぎ・頑張り過ぎなのだろうけれど、折った足首をかばうせいか他の箇所も痛むらしい。
その上、白内障の手術もすることになって、今年は病院通いばかりだわ〜と嘆く友に、
歳を取ったということね〜と、互いに年齢への認識を新たにした。
鍋を食べたいと言うので、近所の魚屋が隣でやっている店で、お鍋セットを一緒に食べた。
一番少ないコースでも、小鉢2皿に、刺身5点盛り合わせ、魚介一杯の鍋で、〆はうどん。
お酒も常温で2人で2合だけ飲んで、十分に満腹。 でも残さず食べきるところが見事。(爆)
旅行中に拍車をかけた体重増への対策は明日からに日延べ。(大爆)
ノンビリするつもりだったが、何だか貧乏性にバタバタした1日になった。
2015.10.20 [火]
元チームメートとの高知旅行
17日から、学生時代の女子バレーボール部のチームメートと3泊4日の高知旅行を楽しんで来た。
高知出身の後輩が銀座のアンテナショップで相談しながら案を作成してくれ、レンタカーでの旅行。
ここ3〜4年? 年に1度の旅行に出かけているそうだが、私は初参加。
何十年ぶりかに会っても、暫くすれば空白期間がないような感じが、若い頃の仲間のありがたさ。
学生時代に戻ったみたいな気分で、楽しく過ごしてきた。
今回の参加者は、私を含め元チームメート8人の大人数。
私の同学年が全員集合の5人。 1年上と1年下が1人ずつに、2年上の先輩が1人。
尤も先輩と私はともに在部が2年ずつで一緒にプレイしたことはなかったけれど..
某国立大学元学長の先輩は、講演を控えていて途中までの参加。
+運転を引き受けてくださった私たちより少し年上の男の方1人で、計9人の一行。
運転手役の方は後輩の知人で、ありがたいことに運転担当として参加してくださった。
高知空港着から帰京のための高知空港着まで、全行程10人乗りの大型車での移動。
男性も含め、楽しい旅仲間だったが、70歳前後の女たちはパワー全開で賑やか。(笑)
3泊4日で、旅先は高知だけ、しかも高知の西部だけだから密度の高い観光。
宿泊は3泊とも温泉。
私の覚えのため、旅程は下記の通り。
17日(土):
札幌からの参加者がいるため昼前の飛行機で羽田を発って昼過ぎに高知空港着〜
桂浜〜五台山竹林寺(31番札所)〜高知城(少し遅くなってしまい中の見物はできず)、
ひろめ市場: 高知・三翠園泊。
18日(日):
日曜市〜足摺岬、青龍寺(35番札所)〜横浪三里〜土佐久礼(久礼丼ランチ)〜
大岐の浜〜(足摺スカイライン)〜白山洞門(下りては行かず上から眺めた)〜
金剛福寺(38番札所): 足摺テルメ泊
19日(月):
足摺岬〜竜串〜叶崎〜海岸沿い・途中山中を走り、宿毛(ここで先輩は帰京)〜
口屋内(農家レストランしゃえんじでランチ)〜四万十川沈下橋〜梼原: 雲の上のホテル泊
20日(火):
龍馬脱藩の道などガイド付きで梼原村散策(90分の予定が150分!)〜
仁淀川・土佐和紙工芸村クラウドでランチ〜夕6時過ぎに高知空港を発って羽田空港に夜帰着。
2015.10.16 [金]
演出の様々な形
夜、能楽堂に面白い連続公演の初回を観に出かけた。
同じ曲の流派・家および小書きなどによる違いを3ヵ月かけて鑑賞するという公演で、
曲は毎回、狂言「鎌腹」と能「松風」で、今月が初め。
狂言が東次郎家、お能が喜多流で、お能は「身留」の小書つき。
明日から友人たちとの旅行に出かけるので、帰宅が夜10時頃になりそうで迷ったものの、
折角の見比べられる機会を逃すのは勿体ないとチケットを取ったのだが、
いや〜よかった! 特にお能は初めていい曲だわね〜と思えて、ニコニコ帰宅。
狂言「鎌腹」は、流・家によって終わり方が異なる。
違う展開があるのを知らないまま初めて違う終わり方に出会った時は、驚いたものだったが、
東次郎家のは、様子を見に来た妻と仲直りして2人で仲良く帰る一番ホッとする展開。
中盤はシテの太郎の一人芝居だから、シテによって楽しめたり、イマイチ感があったりするが、
今日は大いに笑って、親子兄弟の共演を楽しんだ。
シテ/太郎:山本則重、アド/妻:則秀、アド/仲裁人:則俊。
能「松風」は、「身留」の小書つき。
「松風」は人気曲らしく、何度か観たことがあるが、今まで特にはいいと思えなかったのが、
とても楽しく観られて、よく知られたこの曲のよさが少し味わえた(分かるようになった?)気がした。
シテ/松風:粟屋明生、ツレ/村雨:大島輝久、ワキ/旅僧:森常好、
アイ/須磨の浦人:山本泰太郎、など。
囃子方は、松田弘之、曽和正博、白坂保行。
2015.10.14 [水]
ワンピース
猿之助のスーパー歌舞伎�Uの2作目、「ワンピース」を新橋演舞場に観に行った。
作品名に、洋服の??と思った(笑)くらいで、まさか人気漫画の題名とは知らないまま、
単に新しいスーパー歌舞伎�Uとしてチケットを取っていた。
その後、漫画が原作でアニメにもなったらしいと知って、先月のお能「紅天女」に続き、
また漫画が原作なの?と驚いたが、まあ、歌舞伎の方がお能より漫画向きだろうし..(爆)
能「紅天女」の客層に少し驚いたので、今回も客層の違いが多少は気になっていたら、
土曜日に行かれた方が、演舞場で初めて遭遇する客層が安い席のほぼ半分を占めた感じだったと
ビックリされていたので、それほどまでに違うのねぇ〜と思っていた。
が、平日の夜の部だからか、アニメおたくらしいお兄さん方には会わないみたいと思っていたが、
若い女性たちに普段は劇場に行かないのだろうと思う人が多そうだと感じていたら、
遭遇〜 ダブダブのズボンを脱げてしまわないかと心配になるくらい下に穿いているお兄さん。
う〜ん.. それに、演舞場では何とも違和感のある方々.. な〜るほど..(大爆)
芝居は、猿之助と、猿翁(先代の猿之助)のスーパー歌舞伎で鍛えられた澤瀉屋の面々、
他にも若手を含む歌舞伎役者が何人か、そして現代劇俳優も入っての、正にコラボ。
主役の猿之助の早変わりにと宙乗り、立ち回り、分かり易い台詞.. 本水も使うし..
(本水は.. この芝居に限らず、必然性が感じられず、ただ水を使う..感じなのが多くて..)
スーパー歌舞伎の要素は全部入っていて、歌舞伎に不慣れな観客も十分に楽しめそうな舞台。
観客のノリもよかったけれど、いちいち驚きの声を上げる隣席の反応が邪魔な感じ。(苦笑)
私もそれなりに楽しく観たものの、歌舞伎を観ている感じは薄く、何か違う芝居を観た印象。
一言でいえば、漫画! 原作が漫画なんだから、まあ当たり前とも言えるかしら?
2ヵ月連続公演だけど、ものすご〜く気に入ったら下で再見してもいいかな?と思って、
来月はチケットを取っていない。 きっと観に行かないわね〜と思いながら帰宅。
評判が良ければ、練り直しての再演もあるだろうしと思うし、ね..
*****
泥大島紬。 黒みの茶泥色。 細かい総柄。
染名古屋帯。 縮緬紬地。 薄鈍色。 燻し金・銀色の薔薇柄。 (幸春)
伊賀組紐。 紺色、片方に緑色入り。 撚り房。 (松山好成)
ちりめん紬の帯揚げ。 京友禅。 灰薄緑色と灰茶色の染分け、中央は白茶。 (雪華)
焦げ茶・白色の京くみ紐の鼻緒の草履。 銀鼠色の変り台。 (Run)
2015.10.11 [日]
落語を楽しむ
夜、芸術祭寄席@国立演芸場に落語を聞きに行った。
色物に鏡味仙三郎社中の曲芸が入るが、それ以外は全部落語なのがうれしい。
落語の前に、半音で、珈琲(バニ・マタリ)とスコーンで小腹を満たして、演芸場へゴー。
古今亭菊之丞「片棒」、林家染二「茶屋迎い」、仲トリの三遊亭小遊三「替り目」、
瀧川鯉昇「ちりとてちん」、トリの桂文枝「別れ話は突然に」。
林家染二と桂文枝は上方落語ということだが、文枝のは創作落語。 ともに初めて聞いた。
他は聞いたことのある噺ばかりで、直に何の噺か分かって、どう話すかも含め楽しく聞いた。
菊之丞の3人息子の語り分けが楽しく、のっけから落語の世界に入り込んで、
その後も最後の文枝までどの噺も楽しめて、ニコニコ。
小遊三の「替り目」は前半だけで、「替り目」まで行かないのが少し物足りないけれど..(笑)
仙三郎社中の太神楽は最近お馴染みの3人トリオで、前に見た時と同じ展開(だと思う)。
変り映えはないけれど、どれも鮮やかに決まって、お見事と思いながらの見物。
寄席もいいわよね〜と満足して帰宅。
*****
久留米絣。 木綿。 手織り、藍染。 (池田光政「木綿の花」)
八寸帯。 紬地。 薄からし色系。 横段。 (米沢・齋英「蔓小町」)
くすんだ黄緑に片方は色違いの4本に分かれた帯締め。
縮緬の帯揚げ。 渋めの緑色地に、黄土・白色の変わり縞。
ラバーソール台の草履。 濃深緑色の皮の天・鼻緒。 (菱屋のカレンブロッソ・カフェ草履)
2015.10.10 [土]
咲曄、夕顔
今週2度目の国立能楽堂での能楽鑑賞で、今日は普及公演。
解説・能楽あんない「闇に消えた儚い恋」と、狂言・和泉流「咲曄」、能・金剛流「夕顔」。
解説者は馬場あき子さんに師事しているという梅内美華子という若い女性歌人。
登場時の見所の反応が..(笑)
狂言「咲曄 さっか」で、何とも抜けた太郎冠者に、呆れるより、つい笑ってしまう。
主人の叔父を迎えに行って「見乞いの咲曄」という通り名で知られるすっぱ(詐欺師)を連れ帰るが、
咲曄が、大真面目でトンチンカンな太郎冠者に翻弄される様子がおかしい。
シテ/太郎冠者:松田高義、アド/主:野村又三郎、小アド/咲曄:佐藤友彦。
能「夕顔」は、「山端之出」と「合掌留」の2つの小書付き。
時々ボケッとしたものの(汗)、概ね楽しく鑑賞。
終盤、シテの合掌に、こんな場面があったかしらと思ったら、小書「合掌留」のためらしい。
シテ(前・女、後・夕顔の女):宇高通成、ワキ/旅僧:大日方寛、ワキツレ2人、
アイ/所の者:奥津健太郎、後見頭:金剛永謹、地頭:松野恭憲、など。
囃子方は、一噌幸弘、幸清次郎、柿原崇志。
シテの面は孫次郎。
*****
白大島紬。 短冊風にいろいろな柄が経に入っているもの。
名古屋帯。 型絵染。 紬地。 生成り麻色地。 紅型風。 連山に枝の模様。 (剣持晃玄)
五嶋紐。 泥染。 焦げ茶色、緑の菱形入り。
縮緬の帯揚げ。 赤茶色。 露芝文入り。
2015.10.9 [金]
伊勢音頭
昼からの歌舞伎公演を観に国立劇場に出かけた。 今月は、通し狂言「伊勢音頭恋寝刃」。
先月の文楽で「古市油屋の段」を上演した第一部の半券を持って行って、プレゼントをゲット。
薄い布製のトートバッグ。 使うかしら?と思いながら貰う貧乏性..(苦笑)
「伊勢音頭恋寝刃」は、この劇場の歌舞伎公演では初の上演だそうで、ちょっとビックリ。
先月の文楽と違って歌舞伎は通し上演で、本格的な通し上演は半世紀ぶりだとか..
序幕が「伊勢街道相の山」、「妙見町宿屋」、「野道追駆け」、「野原地蔵前」、「二見ヶ浦」、
2幕目が「御師福岡孫太夫内太々講」、大詰は上演頻度の高い「古市油屋」と「同 奥庭」。
梅玉、魁春、鴈治郎、東蔵、高麗蔵、友右衛門、松江、亀鶴、壱太郎、など。
「野道追駆け」・「野原地蔵前」で、春の金丸座の公演を楽しく思い出して、ニコニコ見物。
「御師福岡孫太夫内太々講」も観た覚えがあるけれど、何時何処で? 思い出せない。(汗)
序幕で初めて観た場も、ふ〜ん..と思いながらの見物だったが、やっぱり大詰が見どころ。
でも、この話、好きになれないのよね〜と今回も思う。 それでも相変わらず見に行くのが..
*****
終演後は、可否道でコーヒー休憩。
次いで、神楽坂に行って馴染みの大阪の呉服店のアウトレット展に陣中見舞い。
馴染みと言っても最近はすっかりご無沙汰しているのに、先日はメールで相談もしたので、
店長のお顔を見に、劇場で求めた黒子ちゃん饅頭を手土産にお寄りした。
自分では食べたことがないけれど、食事抜きになることもあるかもしれないし、
甘いもの好きな人だからいいだろうと思ったら、とても喜んでもらえてホッ。(笑)
*****
色大島紬。 五倍子染。 変わり市松。 (東郷)
八寸帯。 黒地。 白・灰色の抽象文様。 (弥栄)
伊賀組紐。 灰紫色、片側に薄黄緑・白色入り。 撚り房。 (松山好成)
綸子の帯揚げ。 緑・薄青・薄緑・生成りの染分け。 薄緑・生成りを出して。 (和想庵)
黒・白色の五嶋紐の鼻緒の草履。 黒色の本漆台。
今日も、やまぶどう籠と変り長羽織。
2015.10.8 [木]
てんぷらランチ
この2〜3週間バタバタしていたり体調がイマイチだったり、満席だったりで、
1ヵ月余も何処にも食べに行かず、久しぶりの食いしん坊。
天ぷら是山居に入れていただいたが、珍しく空いていて、ビックリ。
前回は満席で入れなかったのに、偶々この日は予約が少ないとか.. ホントご商売は水物ね〜
先月伺えなかったので、夏の天つゆは残念ながら終わっていて、また塩でいただく季節になった。
ランチコースに季節の松茸を追加してもらう。
間の箸休め?の野菜が、今日からだとかで、銀杏に替っていて、秋〜の気分。
選択の野菜はアスパラと茄子にして、〆の小柱のかき揚げはいつも通り天丼。
デザートが、お福豆でなく葡萄だったのも果物好きの私には嬉しかった。
*****
夜は、健康づくり講座に出席。
今季の初回の先週は用事で休んでしまったので、早目に行ったら、
今季からの新しい方が大分いらして、早く行ってよかった〜と思いながら場所確保。(笑)
いつものように1時間動いても出る汗が幾分か減った感じで、また秋を感じた。
2015.10.7 [水]
素襖落と清経、& 蔵王権現と修験の秘宝
午後、定例公演を観に能楽堂に出かけた。
番組は、狂言・大蔵流「素襖落」、能・観世流「清経」。
どちらも何度か観ている曲だが、体調的に集中力が続かず居眠り付き。(涙)
終演が早い時間だったので、展覧会に回った。
特別展「蔵王権現と修験の秘宝」@三井記念美術館。
隣のデパ地下のハロッズで、スコーン・紅茶セットで休憩。
通りを挟んだコレド1階のにんべんのイートイン「日本橋だし場」が珍しく空いていたので、初体験。
季節限定のおでんは、お出汁が効いていて、美味しくいただいた。
着物で、背の高い丸テーブルでの立ち食い。(笑)
*****
白大島紬。 プラチナボーイ。 (田畑安之助「グヅメ三色墨ネズ五釜格子」)
八寸帯。 ロートン花織。 藍・白の市松に茶の縞。 (南風原・知念幸徳手織「市松間道紋」)
五嶋紐。 焦げ茶色、白・茶色入り。
縮緬の帯揚げ。 渋い栗茶色?
大島紬の変り長羽織。 黒無地大島と緯双絣。
今までは洋服にばかり着ていた羽織を、着物に初着用。
2015.10.6 [火]
歌舞伎・昼の部
週末を挟んでの歌舞伎見物で、昼の部を観に行った。
今月は昼夜ともに見取りで、幕開けは30分足らずの「音羽嶽だんまり」。
80年前に作られたのを補綴しての上演だそうで、今回は若手での一幕。
権十郎がいるけれど、あとは、松也、梅枝、萬太郎、児太郎、右近で、松也が芯。
こういう役を松也が任されるようになったのかと感慨深いものの..
次が二世尾上松緑追善狂言の「矢の根」で、孫の当代の松緑が曽我五郎を勤めている。
今月一役だけの藤十郎が曽我十郎。 こんな短い場面だけとは勿体ないけれど..
あと、彦三郎の大薩摩主膳太夫、権十郎の馬士。
他愛のない筋ながら、荒事らしく豪快で華やかな歌舞伎らしさ一杯で、それなりに楽しい。
そして、「一條大蔵譚」で、檜垣茶屋と大蔵館奥殿の場。
仁左衛門の大蔵卿、時蔵の常盤御前、孝太郎のお京、菊之助の鬼次郎に、家橘、松之助など。
何度も観ている狂言だが、仁左衛門の大蔵卿は東京では初めてだそうで意外だったが、
吉右衛門とは印象が随分違い、すっきりした舞台で後味がいいけれど、スッキリし過ぎ?
最後が、これも追善狂言の「人情噺文七元結」。
菊五郎の左官長兵衛、時蔵の女房お兼、松緑の鳶頭、左團次の和泉屋清兵衛、
団蔵の角海老手代藤助、右近の娘お久、梅枝の文七などで、菊五郎劇団の見慣れた舞台。
玉三郎が角海老女将で出ていて、2日目に観た方が台詞が入っていなくて..と言ってらしたが、
6日目の今日は流石にプロンプターなし。(笑)
この文七元結と芝浜の菊五郎は、人情深い江戸っ子そのものの感じで、大好き。
*****
終演後は、いわて銀河プラザで小岩井牧場の小ソフトをペロリ、それから買い物。
都営線一本で押上の天真庵へ伺って、いつもの文膳をいただいて帰宅。
*****
白大島紬。 有色絣。 雲取唐花。
染名古屋帯。 東京手描友禅。 紬地。 青灰色地。 栗の柄。 (熊崎和人)
伊賀組紐。 焦げ茶色 薄茶色・薄黄色入り。 (松山好成)
縮緬の帯揚げ。 黄土色。 薄緑入り。
涼しかったし大島紬だったので汗も殆どかかず、大島は軽くていいわね〜と改めて思う。
2015.10.4 [日]
週末
3日(土)は、東銀座・銀座・京橋・日本橋
午後、空也@銀座とイデミスギノ@京橋に予約しておいた菓子を受け取りに行った。
空也では、最中は予約で売り切れの貼り紙があって、予約してよかったと思う。
夏場と違って、もう予約しないと入手は難しい季節になったのかと再認識。
イデミスギノの店内は喫茶を待つ人が大勢。 予約してあったので直ぐに受け取れてホッ。
その前に東銀座のいわて銀河プラザに寄って少し買い物し、帰りには日本橋にも寄って、
忙しく動き回ったが、健康づくり講座の時間に間に合うように大急ぎで帰宅。
4日(日)は、神楽坂
少し気を張る顔合わせがあって、戻ってきた暑さにも拘らず着物を着て出かけた。
袷なだけでなく、重口の着物だったので、終わってから少し歩いたら、汗が..
家に戻った時には汗ぐっしょり。 あ〜あ..
*****
訪問着。 唐織生地。 ぼかし染め。 青鼠色地。袖・裾は薄茶鼠・薄灰茶・灰緑色など。(お初)
袋帯。 引き箔錦。 薄香色。 獅子狩猟文。 (小森)
五嶋紐。 江戸本高麗。 白地に春光箔。 薄緑色・薄橙色の方。 (銘つぼたれ)
縮緬の帯揚げ。 極薄い青磁色。 金糸の七宝柄など入り。
龍村の白地に金色の唐草柄の鼻緒の草履。 薄銀鼠色色の台。
塵除け。 道中着型。 紗お召。 極薄緑色地。 葉と水玉模様。
バッグ・サブバッグとも1日と同じ。
着物は、撫子や桔梗、萩、竹、菊などの柄が織り込まれていて、秋向き。
去年の春に作ったものの、秋まで寝かせていたら秋に着損なってしまったので、
今回着られてよかったけれど、もう少し涼しく汗をかかない日だったら、もっとよかったのに..
2015.10.2 [金]
阿古屋
昨日が初日だった芸術祭十月大歌舞伎の夜の部を見に行った。
まず「壇浦兜軍記 阿古屋」で、今月一番楽しみにしていたが、玉三郎の遊君阿古屋が圧巻。
傾城だし玉三郎だし、打掛・俎板帯とも衣裳が豪華で、まず目を奪われる。 特に帯が凄〜い。
そして、琴・三味線・胡弓の演奏も、音楽が分からない私でも、楽しく聴ける。
それに殆ど動かないから、動きの悪さも気にならないし、楽しい見物。
あと、菊之助の秩父庄司重忠、亀三郎の岩永左衛門(例によって人形振り)もよかったし、
問題は、玉三郎ができなくなったら誰が..ということ。
休憩後に、二世尾上松緑二十七回忌追善狂言の「梅雨小袖昔八丈 髪結新三」。
孫の松緑が初役で新三、時蔵の白子屋手代忠七、亀寿の下剃勝奴、梅枝のお熊、
左團次・右之助の家主夫婦、團蔵の弥太五郎源七、秀太郎の後家お常、秀調の車力善八、
そして追善狂言らしく仁左衛門の加賀屋藤兵衛に、何と菊五郎の肴売。
菊五郎は、こういう役を楽しんでいる(ように見える)のが、見ていても楽しい。
曾孫の左近が丁稚長松で出ているのも追善らしい。
1度しかない幕間に、びわさんに久しぶりにお会いできて、うれしいビックリ。
しかも、今日が菊五郎の誕生日だと教えていただいて、誕生日に見物できたのかと思って、
それも、うれしかった。です。
*****
木綿。 本藍染・手紡・絣。 (真栄城「琉球美絣」?)
名古屋帯。 博多織。 薄青鼠色地。 数色の経縞。 (松装「縞々」) (お初)
伊賀組紐。 薄い灰色、片側に紫と小豆色入り。 蛸足房。 (松山好成)
灰鼠色の縮緬の帯揚げ。
黒のエナメルの台の草履。 鼻緒・巻は、黒と紫色。
バッグは、またやまぶどう籠。
歌舞伎だし、昨日とは打って変わって木綿の着物。 楽〜だわ〜と思う。(笑)
帯は、漸く締められた博多織の名古屋帯。
他の博多織の帯は何故か袋帯か八寸帯ばかりで、これが唯一の九寸名古屋帯。
2015.10.1 [木]
ラインの黄金
新国立劇場の2015/2016年オペラシーズン開幕で、今日がオープニング公演の初日。
夜、オペラ劇場で、ワーグナーの楽劇「ニーベルングの指輪」序夜「ラインの黄金」を
今シーズンからのオペラ芸術監督・飯守泰次郎の指揮で、楽しんで来た。
この劇場で上演された前2回の「ニーベルングの指輪」は、キース・ウォーナーによる前衛的!
とでもいう演出で、「トーキョー・リング」と呼ばれたが、
今回は故ゲッツ・フリードリヒが演出したフィンランド国立歌劇場のプロダクションで
オーソドックスな演出だと聞いていたが、比べればそうかもしれないが..と思いながら観ていた。
でも何はともあれ、楽しく観られ(聴け)て、今後の「神々の黄昏」までの上演が待ち遠しい。
ヴォータン:ユッカ・ラジライネン、 ローゲ:ステファン・グールド、
フリッカ:シモーネ・シュレーダー、 エルダ:クリスタ・マイヤー
ファーゾルト:妻屋秀和、 ファフナー:クリスティアン・ヒュープナー、
アルベリヒ:トーマス・ガゼリ、 ミーメ:アンドレアス・コンラッド、
ドンナー:黒田博、 フロー:片寄純也、 フライア:安藤赴美子、 など。
*****
訪問着。 手描友禅。 黄灰色地。 放射状の花柄。 (林静穂「広がる花文」)
本袋帯。 深い紫グレー地に金引箔。 欧風更紗間道。 (川島)
五嶋紐。 江戸本高麗。 白地に春光箔。 薄青色・薄桃色の方。 (銘つぼたれ)
縮緬の帯揚げ。 中央は極薄浅黄色、両端は薄桃色。 中央に金糸の刺繍。
龍村の白地に金色の唐草柄の鼻緒の草履。 金色の台。
利休バッグ。 薄桃・薄茶色の疋田の市松。 (伊と忠) 麟鳳襷紋バッグ。(川島)
薄紫・薄い黄水仙色の透かし織り雨コート。
シーズン開幕初日なので、お祝いの気持ちで雨にも拘らず訪問着を着用。
久しぶりにしっかりした縮緬地の袷の着物で、着る時に、いや〜重いわね〜と思ったが、
着てしまえば、身体に馴染むからそんなこともない。 でも湿度が高かったせいか、暑い。(笑)
友人に、パーティに行けるわね〜と褒められて(多分・爆)、頑張って着物にした甲斐があった。
友人も着物だったけれど、雨の平日だからか、他には着物の方には気づかなかった。
オープニングくらい華やかなワクワク感が欲しいのに、全体に地味めで、
何故シーズン初日を平日にするのかと友人と2人して今年もブーイング。(大爆)
2015.9.29 [火]
展覧会@デパート など
日本橋に野暮用があり、出かける序でに美味しい食事と目論んだが、何処も満席で入れず。(涙)
高島屋の呉服売り場の奥の梅園で、甘味付きの3段かさね重?だったかの食事。
今までいつも売り切れで縁がなかったから、食べられたのは少しうれしかったけれど..
8階ホールで「追悼 山崎豊子展 〜不屈の取材、情熱の作家人生〜」をやっているので入ったら、
奇しくも今日は命日、三回忌だと知って、驚きながら感慨深く見て回った。
取材ノートに、事実を追い続けて作品にする作家魂を感じ、戦争中の日記に思わず息を詰めた。
京橋に移動し、イデミスギノでケーキとダブルエスプレッソで小休憩。
焼き菓子が殆どなくガッカリしたが、帰る時に追加されていたので自家用に少しだけ購入。
日持ち1週間なので土曜に取りに行くことにして、日曜のために焼き菓子の箱詰めを予約。
次いで、銀座松屋で「ド・ローラ・節子の暮らし展」を見る。
バルテュス夫人、スイス グラン・シャレで活きる日々。
画家、随筆家の生活の傍ら、庭の花を育て手仕事もし、いろいろな意味合いで豊かな生活。
レストラン街の蕎麦店で、旬の田中屋膳をいただいたが、〆の蕎麦を2枚にしてもらったら、
昼食から時間が経っていなかったからか、少し多くて、お腹一杯になってしまった。
ご案内葉書持参でのワンドリンクサービスで少しだけれど冷酒をいただいたせいかも..
結局、今日も家のことは殆どできず、というか後回しにしてばかりの悪い癖が治らない。(汗)
他の用事を優先させて、やらずに済む言い訳ばかりだわねぇと自分でも思う。(大汗)
2015.9.28 [月]
週末から
26日(土): 8割をクリア
健康づくり講座の今季の最終日。 寝違えたのか前日から左肩の調子が悪く迷ったが、
夕方には大分よくなってきたので、マイペースでやれば大丈夫だろうと出席。
恐る恐る気味だったが、動かしたのがよかったのか大分楽になって、思わぬ効果にビックリ。
木曜の講座も土曜の講座も、今季は12回中10回の出席で、目標の8割を久しぶりにクリア。
来季は既に他の予定があって、8割の出席は不可能。 でも7割5分を目指して頑張りたい。
27日(日): また協議
自分だけの用事ならパスする体調だったが、相手がいるのでそうもいかず必死に出かけた。
申し訳ないけれど連絡して30分余の遅刻。 また消耗して帰宅。 ふうっ..
28日(月): スーパームーン
朝から動けず寝坊。午後になってもダラダラ過ごし、そういう自分に少し嫌気。(苦笑)
昨晩も今晩も、大きな月がくっきり見える。 昨日は十五夜、今日は満月それもスーパームーン。
丸く大きな月が、ちょっと嬉しい。
2015.9.25 [金]
紅天女
夜、新作再演の会という企画公演があったので、今週1度だけ今月最後の観劇(観能)に出かけた。
美内みすずの漫画「ガラスの仮面」より作られた国立能楽堂の委嘱作品である新作能「紅天女」。
ほぼ10年前(正しくは9年半前)の初演で、今回この初演の能楽堂で初演の役者が揃っての再演。
フリーアナウンサーを聞き手に、美内みすずのおはなしがあって、休憩後にお能「紅天女」。
お調べが聞こえないと思っているうちに、月影千草役の女優が登場。
朗読ということで冒頭は確かに朗読だが、その後は芝居(らしい)。
芝居が終わりそうな所で、幕内から囃子事(正に、お調べ)が聞こえてきて、以降は正しくお能。
東の者と西の者の2人の間狂言の後、諸国流浪の仏師が登場し俄の山風に驚く所に女の登場。
この里が紅谷といって他所人の立ち入りが禁じられた聖地だが一夜の宿を貸そうと言い、
季節外れの紅梅に驚く仏師に、この地にまつわる阿古夜と云う女と伝説の仏師・一真の話をする。
そして.. 中入で先の間狂言を思い起こさせる間狂言が再びあり、一真と紅天女の登場。
シテもワキもアイの2人もよくて、楽しく観られた。
太鼓の方は記憶にないものの、囃子方も揃っていたし、チケットが取れてよかったと思った。
ただ、月影千草とそれ以降の舞台が違い過ぎて、ちょっとなぁ..と思う。
能楽堂でなく他の会場だったら印象が違うかしら?などと思いながら観ていたが、
少なくも能楽堂では、間狂言からで十分に楽しめるし、前の朗読・芝居は余計に思えた。
阿古夜・紅天女:梅若玄祥、仏師・一真:福王和幸、東の者:茂山七五三、西の者:茂山千三郎、
月影千草(朗読):岩崎加根子。
囃子方は、藤田六郎兵衛、大倉源次郎、亀井広忠、山崎正道。
*****
江戸小紋。 絽ちりめん。 赤みかかった紫色。 流水紋。
八寸帯。 紹巴。 灰紫色地。 獅子狩文。 (志まや)
五嶋紐。 単衣・夏用。 灰茶色、端・裏は黒色。
絽縮緬の帯揚げ。 薄灰茶色。 空色の暈し、多色の大きめの水玉入り。
スリーシーズン用の透かし織り雨コート。 薄紫・薄い黄水仙色。
雨ながら、企画に敬意を表して(笑)着物で出かけたが、ガード加工してある着物に変更。
予定していた白地の小紋は3年前に着たきりで、今年も着られず。
来年は優先的に着ようと思うものの、覚えていられるかしら?(苦笑)
この雨コートは内紐が1ヵ所だけなので風に裾が反ってしまって、濡れるだろうと少し歩き難かった。
残り布で紐を作らなくちゃダメかと思いながら何年も先延ばしするから悪いのよね〜
15/10/1
びわ
紅天女 能にもなるくらい魅力ある漫画なんですね。連載が不定期になってから読み継いでいないのですが・・・
確かに伝説の紅の谷は能舞台向きでそこだけで十分と感じられるかも。
むかし桜
原作の漫画を待ち遠しい思いで読んでいた時期もありますが、びわさん同様に連載が不定期になってからいつの間にか遠くなってしまいました。
初演時には、まだ能を観に行っていなかったので、今回初めて観たのですが、間狂言以降は能らしく、なかなか楽しかったです。 今回は通常の能公演ではお見かけしないような「ガラスの仮面」・「紅天女」ファンらしい方も多く、それも印象的でした。
2015.9.23 [水]
シルバーウィーク
現役世代には5連休という方々も多いようで、家の周りも静かで会社が休みらしいのを実感。
休みには極力出かけない私は基本的に家と周辺でノンビリ。
とは言え、気がかりなことがいろいろあって気の揉める日が多かったが、2日ほど外出で気分転換。
21日(月): 相撲見物
用意した着物も着ずに出かけたものの、遅い到着になってしまい短時間の観戦。
それでも、幕内の取り組みは全部見られたので、まあまあOK。
でも、遅くてもあと30分早く、中入り後の土俵入りまでには行かなくちゃダメだと強く反省。
久しぶりの相撲を楽しく見られて、やはり相撲は見るものだわねぇと思う。(笑)
TVなし生活が長く、いつもはラジオ観戦(聞戦?)なので、力士の顔も身体恰好も分からず、
力士を取り違えたりもして、TVが必要かしらと思ったりしているところ。(爆)
モーリーさんに田中昭夫さんの帯の仕立てをお願いしてあったので持参。
前日に用意しておいたので、忘れずに持参できてホッ。
23日(水):日本伝統工芸展 & 大東北展
日本伝統工芸展@三越で、着物を中心にゆっくり見て回った。
ついでに、露先が1つ取れたままで長年放置していた前原さんの傘を持って行って直しを依頼。
さっさと持って行けばいいのに、何でも放置する悪い癖を反省。(汗)
展覧会の後は、地下で恵那寿やの栗きんとんを購入。
近くのフードコーナーで、気仙沼の秋刀魚尽くし御膳をいただいた。 今秋の初さんま。
なめろう、蕪寿司風?サラダ、つみれ汁、表面を軽く炙った秋刀魚を載せたご飯。
ホントに秋刀魚尽くしで、香の物だけは秋刀魚無し。(当たり前・笑)
高島屋に移動し、大東北展で買い物。
出かける時には食べる予定にしていた、わっぱ飯と蕎麦のセットは満腹でパス。
でも、地下の叶匠寿庵で抹茶かき氷にアイスをトッピングしてもらって食べていたら、
後から来た方々3組4人が全員、同じ抹茶かき氷を注文なさったので、あら〜とビックリ。
まあ、私同様皆さんも今夏の氷の食べ納めかしらねぇと少し楽しかった。
今日は秋分の日、つまりお彼岸の中日だと思いだし、おはぎを買って帰宅。
2015.9.19 [土]
安保法案
連休前の採決宣言の通り、憲法違反との指摘にも全国的な法案反対の動きにも拘らず、
数に任せた強行成立。
元チームメートの1人は「暇に任せて」と言いつつ、何ヵ月も連日抗議行動に参加していた。
反原発と戦争法案への抗議行動で、委員会傍聴の後は座り込みにも参加。
毎日、傍聴と国会前抗議行動に通い、国会と周辺で長時間過ごし、
国会包囲デモだけでなく、SEALDsの若者中心の抗議デモにも参加。
少しでも参加して抗議表明をしようと言われながら、参加できなかった私は、
法案成立前の雨の中、今日も頑張って通っているのだろうと、頭の下がる思いでいた。
国民の大多数が反対もしくは疑念を持ち、多くの人々が抗議活動で意思表示をしていても、
自公の暴走は止まらないでしょう。 でも、負け戦と嘆いている余裕はありません。
最後まで徹底抗議を続け、その後は違憲訴訟、落選運動、あの手この手で抵抗を続けましょう。
と言って、負けず嫌いむき出しにして頑張る70歳間近の友人に、尊敬の念をも抱きつつ、
夏バテならぬ秋バテもあるそうだから、くれぐれも体調に気をつけてねと祈る。
2015.9.18 [金]
六本木へ
昼から出かけるつもりが、昨夜もあれこれあって眠れなかったせいか体調が悪く、ダラダラ..(汗)
午後、出かけようとした時に留守電に気づいて、慌ててコールバック。
話が長くなって断れないまま、すっかり遅くなってしまったが、今日は遅くまで開館しているし、
いただいた招待券を無駄にするのも申し訳なく悔しいと六本木まで出かけた。
藤田美術館の至宝「国宝 曜変天目茶碗と日本の美」@サントリー美術館。
明日から5連休の人も少なくないだろうに、会期はあと10日だからか、結構な人。
ゆっくり見て回ったが、何となく疲れを感じて、もう1度見る気力が出ないので、そのまま退出。
その前に、写真展「昭和のこども」@フジフィルム スクエアに寄った。
今年は昭和90年にあたるので記念企画とか。 遠くなった昭和を思い出しながら見て回った。
地下のフードコート?で食事を済ませて帰宅。
夜、昨夜の話を聞き流しただけなのが分かり、激怒して電話を切るという殆どない経験をする。
2015.9.16 [水]
蚊相撲、鵺
夜は、定例公演を観に、また国立能楽堂に出かけた。
昼の公演だといつからか勘違いしていて、外出の準備でチケットをバッグにしまう際に、
何となくチケットを観てビックリ。 昼でなく夜の公演だった。 (逆じゃなくて助かった。)
此処の水曜の主催公演は昼が普通で、夜の公演って初めて?くらいに珍しいから仕方ない。
着替える前に気づいてよかったとホッとしたが、それからノンビリしてしまい、
漸く着替えて出かけようと外に出たら、なんと雨が少し降り出している。
夜遅くなるまで降らないはずじゃなかったの?と慌てて家に戻り、塵除けを脱いで雨コートを持ち、
しまった小さな折りたたみ傘をバッグから出して大きな和傘を持って、大慌てでバタバタ外出。
余裕を持って行くはずが、会場にどうにか滑り込んだ時には汗が噴き出して..
番組は、狂言・大蔵流「蚊相撲」と、能・宝生流「鵺 ぬえ」。
狂言「蚊相撲」は何度か観ているが、茂山家で観るのは初めてなのかしら?
大名と太郎冠者の会話のやり取りに独特感があって、違いも楽しく笑いいっぱい。
シテ/大名:茂山千五郎、アド/太郎冠者:良暢、アド/蚊の精:正邦。
病気休演の多かった千五郎さんが、お元気に演じられているのも嬉しかった。
能「鵺」も観たことがあるのに、どうもあまり印象が残っていない。
で、今日はしっかり観たいと思っていたが、楽しく拝見できて、ニコニコ。
シテの登場の際の足の運びに、歩きではなく舟に乗って来たのを感じられたのが、うれしく、
頼政・猪の草太・鵺の語り分け・演じ分けも、しっかり観られて、漸く「鵺」を観た気分。(爆)
シテ:佐野登、ワキ:高井松男、アイ:茂山茂。 地頭:渡邊筍之助 など。
囃子方は、槻宅聡、観世新九郎、大倉正之助、小寺真佐人。
面は、前シテ/舟人:怪士、後シテ/鵺:猿飛出。
*****
小紋。 綾羅織。 青・灰色系。 (染工房・連、染織作家・茂美)
袋帯。 友禅。 紫と灰色。 前帯と垂れ先に、鳩の柄。 (斉藤三才「三才鳩」) (お初)
五嶋紐。 単衣・夏用。 灰みの青色、薄桃色、生成り。
絽縮緬の帯締め。 薄藤色・薄桃色。
エナメル加工の薄水色の台の草履。 紬地の鼻緒。
透かし織り雨コート。 薄紫・薄い黄水仙色。
涼しくなったので夏帯を締める気にならず、これでもないあれでもないと探しているうちに発見。(笑)
好きな色合いで、数年前に買ったものの、何となく仕舞い込んで、ほぼ忘れていた帯。
袋帯だから一瞬迷ったけれど、軽めの帯だから暑いということもないだろうと着用。
バッグは、やまぶどう籠。 これから暫くはこの籠バッグを愛用する予定だけれど、
夏に愛用した縦長・マチ広の大型のスズ竹手提げ籠に比べると随分小さく、荷物が入らない。
今までは何でも詰め込んでも余裕があったけれど、これからは工夫しなくちゃ..(笑)
2015.9.13 [日]
また半世紀ぶり
同学年の一人が山形から上京するのに合わせ、10月の旅行の打ち合わせを兼ねたランチ会。
スマホを駆使して、お得なお薦めレストランを探してくれた友のお陰で、安さにビックリ。
上京した友と急に参加した2年先輩には、ほぼ半世紀ぶりに会ったのだけど、
暫くすると段々に昔の面影を感じて、不思議なくらい久しぶり感がないのが、
前回の打ち合わせの時と同様で、若い頃の仲間っていいわねぇ〜と何だかうれしかった。
あれこれ話ながら、楽しく食事してから、いよいよ旅行の打ち合わせ。
前回と違い、旅行に参加できることがはっきりしたから、案を聞くのにも身が入る。(笑)
出身の地元を案内してくれることになった1学年下の元チームメートが旅程案を作成し、
資料も配ってくれて、大船に乗った気分で、すっかりお任せ。 ありがたいことだと感謝。
先輩も1日早く帰るけれど、それまでは同行することに決まり、総勢8名。
賑やかな旅になりそうで、今からワクワク。 体調を整えておかなくちゃ..
2015.9.12 [土]
貰聟、女郎花
昼から能楽公演を観に国立能楽堂へ出かけた。
番組は、狂言・和泉流「貰聟」と、能・金剛流「女郎花」。
今日は普及公演で、解説・能楽あんないつき。 「花と和歌と能」というお話しで、
花の出てくるお能のことやら、お能では「女郎花」を「おみなめし」というのは..など。
狂言「貰聟」は、狂言の聟ものの1曲。
酔って帰って、酒を控えるように言う妻に腹を立て夫婦喧嘩の挙句、離縁を言い渡す夫、
妻は実家に戻り夫の元には帰らないと言って父親の説得も聞かないのに、夫が迎えに来たら..
何とも狂言の聟ものらしい可笑しさだが、父親が呆れて怒るのも当たり前ながら、
怒りの一方で、娘夫婦の仲直りにホッとしているようにも見えるのが何とも..
シテ/舅:野村萬、アド/夫:能村晶人、小アド/妻:炭光太郎。
能「女郎花 おみなめし」は、石清水八幡宮のあたりで花の盛りの女郎花を見つけた旅僧と、
男山・女塚の謂れの小野頼風夫婦の亡霊との邂逅。
*****
生紬。 無地。 灰みの深緑。 (しょうざん)
八寸帯。 紬地。 薄からし系。 横段。 (米沢・齋英「蔓小町」)
五嶋紐。 単衣・夏用。 焦げ茶色。 白・茶色入り。
絽縮緬の帯締め。 臙脂色? 絞り入り。
灰みパール型押し台の草履。 パールグレーの鼻緒。 (胡蝶)
2015.9.11 [金]
同期会
学生時代のチームメートたちとの10月の高知旅行に参加できるようになって、
教えてもらったプレミアム旅行券を買おうとしたら、1次、2次発売時には余裕があったらしいのに、
第3次は発売後4日目で既に完売。
でも追加の最終発売が今日の16時からあるというので、時間を見計らって
売り出すコンビニに買いに行ったのに、何と、2〜3分後に操作できた時には完売。(涙)
諦めきれず、他のコンビニにも行き、更に少し遠くの別のコンビニにも行ったけれど、どこも完売。
う〜ん.. 2枚買えれば1万円も節約できたのに..
*****
気を取り直して、夜は学生時代の他の部活の同期会が玉ゐ室町店であったので出かけて来た。
アメリカの大学院で博士号を取った直後からカナダの大学で教えていて国籍も取った人が、
会議で日本に来る機会に会おうという趣旨。
でも、男性陣には呑み助が多くて、飲むほどに賑やかで、彼を理由にした飲み会の趣き。(笑)
14人の参加で、女性が3人。
亡くなった人もいるし、病気の人、配偶者の介護で出られない人..いろいろだが、
出席者は、近況報告といっても、それ程変わりなく、元気で会えるうちに会おうと言って散会。
次回は、1月の新年会。 予定とぶつからないといいけれど..
外に出たら、いつの間にか雨が降ったらしく、地面が濡れていてビックリ。
今月の天気ときたら..でも、もう止んでいて、よかった〜と思いながら帰宅。
2015.9.8 [火]
東京のキモノ & 伽羅先代萩
夜は通し狂言「伽羅先代萩」を歌舞伎座に観に行くので、その前に兄弟展に伺った。
KWで知って拝見したいと思いながら、いろいろあって、無理そうだと諦めるつもりだったが、
最終日の今日になって、行けそうだと、雨の中を雨草履・雨コート・和傘の雨装備で出かけた。
「東京のキモノ 大羊居・大彦60年ぶりの兄弟展」の一番のお目当ては「鳳舞桐祝文様百趣」。
雰囲気が違っていても同じ文様だと直ぐに分かるものから、デフォルメされていて、
これも!?と思うものまで、いろいろ。 夫々の違いも楽しく、何度も観て回った。
お知らせパンフに載っている留袖も訪問着も素敵だったけれど、私好みは「梅」と「・・・舟」。
雨足が強くなったので、それ以上強くならないうちにと失礼し、
あまり濡れないように気を付けながら駅まで急いで、銀座線で銀座駅下車。
デパ地下で観劇中のお弁当を調達してから、歌舞伎座まで地下道を歩いて行った。
*****
秀山祭歌舞伎の夜の部は、玉三郎の乳母政岡で、「伽羅先代萩」の通し上演。
「花水橋」、「竹の間」、「御殿」、「床下」、「対決」、「刃傷」で、途中2度の休憩を挟み4時間半超。
9時過ぎたら少しだが席を立つ人がいて、そこで帰ってしまうの?と気の毒な気も..
梅玉の足利頼兼、又五郎の絹川谷蔵で、短い「花水橋」を楽しんでから、「竹の間」。
休憩後に「御殿」。 玉三郎に、菊之助の沖の井、歌六の八汐(渡辺外記左衛門との2役)、
児太郎の小槙、吉弥の栄御前など、「床下」は吉右衛門の仁木弾正、松緑の荒獅子男之助。
「対決」、「刃傷」は、吉右衛門に、歌六、染五郎の細川勝元、友右衛門の山名宗全など。
菊之助が期待以上だったし、歌六もそれなりによかったが、あとは..
玉三郎の動きの遅さが気になり、「御殿」では千松と鶴千代役の2人の子役に食われた感さえあり、
「対決・刃傷」では、吉右衛門の声の小ささが心配になり(動きの悪いのは大分前からだし..)、
染五郎の声(の出し方?)に違和感など..
楽しむより、気になることがいろいろで、う〜ん.. 何かと心配。
*****
結城縮。 (単衣) 黒地。 地空き。 (龍田屋)
八寸帯。 夏紬? 生成り。 (Kinami)
京組紐。 単衣・夏用。 薄い梅鼠色。 (渡敬)
絽縮緬の帯揚げ。 臙脂色? 絞り入り。
2015.9.7 [月]
文楽「妹背山女庭訓」
一昨日の初日に第1部を観て、今日は第2部の「妹背山女庭訓」を見物。
「井戸替」、「杉酒屋」、「道行恋苧環」、「鱶七上使」、「姫戻り」、「金殿」、「入鹿誅伐」と、
酒屋の娘お三輪の出る4段目の通し上演。 「入鹿誅伐」は初見。だと思う。
松香大夫・清友、咲甫大夫・團七、「道行」は呂勢大夫他に清治・清志郎などで掛け合い、
そして、御簾内の咲寿大夫・寛太郎に続いて床で文字久大夫・藤蔵、睦大夫・清志郎、
「金殿」を千歳大夫・富助、「入鹿誅伐」は津國大夫・南都大夫などの掛け合いで三味線は團吾。
人形は、橘姫を和生、お三輪を勘十郎、求馬実は藤原淡海を玉男で、今後を担う3人の勢揃い。
世代交代の波が押し寄せている文楽の将来に期待できるかどうかと思いながら観て・聞いていた。
三味線だけは人数は少ないものの寛治・清治など重鎮も頑張っていて、どうにかなるかと思うが、
大夫は三味線同様に人数が少ないだけでなく、嶋大夫・咲大夫の健康状態が心配で、
次を担ってもらわなければならない私の心中ながら贔屓の千歳の伸びが期待ほどでなく、
文字久も代役はまあまあだが本役の「鱶七上使」がどうも..あと咲甫、呂勢.. う〜ん、心配。
人形も高齢者が増え、中堅で皆を引っ張る和生、・勘十郎・玉男のトリオに続くのは、
清十郎に...と考えていくと、人数はいても3人遣いだから人数が必要だし.. 安心できない。
とは言え、大好きな文楽を今後とも楽しむためには、頑張ってもらわねば..と願うばかり。
*****
大島紬、(単衣) 泥染。 茶黒地。 段取り。 (田畑)
名古屋帯。 綿絽。 藍染め。 霰。 (松原) (お初)
五嶋紐。 単衣・夏用。 灰青色に空色が覗くもの。
絽縮緬の帯揚げ。 薄灰茶色。 空色の暈し、多色の大きめの水玉入り。
ラバーソール台の草履。 黒色の天・青色の鼻緒。 (菱屋カレンブロッソのカフェ草履?)
春〜秋スリーシーズン用の雨コート。 着物衿。 青色系
帯は今春出会って仕立ててもらったものの、6月には締め損ない、7・8月は八寸帯にしたいので、
9月になったら締めようと思っていたら思いがけない雨続きで、夏帯の気分とは言い難いが、
着損なった着物が何枚かあるのに、この帯まで来年まで寝かせるのは悔しいと着用。
一見では分かり難いが、裏の柄が表にも反映し、あらためて楽しい帯だと独りでニコリ。
出かける時は雨は止んでいたものの雨時の用意をしていったが、終演時には雨。
降られなければ邪魔な荷物だが、降られたら持って出てよかった〜と思う。
でもやっぱり、降られないに越したことはない。(笑)
2015.9.6 [日]
突然の洗濯機故障で、疲れた〜
洗濯機を買いに行くなら付き合うよと息子が電話をくれ、徒歩圏内の家電量販店に出かけた。
息子は6月末の引っ越し以来、大型家電をあれこれ買い替え・新規購入して、店を知っている。
洗濯機も比較検討して購入したようだし、先日脱水に借りた時にも機種に問題はなかったし、
息子のと同じ機種でいいと思ったが、なんと在庫切れ。
近い方の店で価格チェック後、少し先の店に行ったが、納品は10日後になるとのこと。
で、もう1店に戻ってみたが、此処は2週間後。(涙) そんなに待てやしない。
で、再度10日後に納品してくれるという店に戻って購入。 突然壊れるのは止めて欲しいのよね〜
*****
一昨日の金曜日、朝からの雨が上がり日も射してきて、天気予報でも昼間は晴れというので、
洗濯することにしたが、途中で洗濯機が故障。(涙)
終了の合図が聞こえないので、もう終わる頃だろうと見に行ったら、洗濯槽に水が一杯のまま。
何故〜?と思ったら故障らしい。 月曜から何度も洗濯していて、何の異常もなかったのに..
前日に着た麻の長襦袢やバスタオルなどを洗っていたので、驚くとともにガックリ。
脱水しないで干したら、乾くかどうか心配。
近くに住む息子の洗濯機で脱水させてもらおうと思ったけれど、無断で借りるのも悪いと、
昼休みを待って携帯に電話したが、なかなか電話に出ないので少し焦った。
アッサリいいよと言ってくれてホッ。 まあ、予想通りだけど..(笑)
できるだけ水を切って、2重にしたごみ袋に入れ、更に紙袋に入れて、出かけようとしたら、
今度は鍵ケースが見つからない。 バッグの中にも机の上にもなくて、また慌てた。
電話する前に息子の家の鍵があることを確認したことを思い出し、電話の脇で見つけてホッ。
漸く出かけられたが、水を含んだ洗濯物って重くて、近いのに着くころには腕が少し痛くなった。
脱水後の帰りは随分楽だった。 改めて水の重さを実感。(苦笑)
出かけるのが遅くなったので、干し終わったのは2時頃。 なのに何と3時前に凄い雨。
降らないはずだったでしょう!と思いながら、慌てて取り込んで室内干し。
止んでからまた外に出したが、洗濯だけで、何だか、とっても疲れた〜
近所の電気店で聞いてみたら、排水モーターの故障と思われるが、備品在庫期間は7年で、
その後は修理できるかどうか分からないそうなので、家電量販店で買い直すことにしたのだが..
突然壊れるのは困るわ〜
2015.9.5 [土]
文楽・初日
基本的に土日祭日には日にち選択可能な公演には行かないことにしているが、
久しぶり(かしら?)に初日公演を観たくなって、文楽の第1部を観に行った。
「面売り」、「鎌倉三代記」、「伊勢音頭恋寝刃」の見取り。
第1部が見取りで第2部は通しなのが今月の歌舞伎座と同じだと気づいて、何だか楽しくなった。
全く期待していなかった幕開けの「面売り」が、思った以上に楽しめて、少しうれしかった。
三輪大夫、睦大夫などに、三味線は喜一朗ほかの掛け合いで、
人形遣いは、おしゃべり案山子が吉田玉佳、面売り娘が吉田勘彌。
「鎌倉三代記」は、「局使者」、「米洗い」、「三浦之助母別れ」、「高綱物語」の各段。
「三浦之助母別れ」は、歌舞伎で上演の多い「絹川村閑居の場」に当たり、見どころが多いが、
前後の段があると話の流れが分かり易く、また、必死の場、健気な場、滑稽な場などで、
いろいろ楽しめるのがいい。 とは言え、今回は楽しかったとまでは言い難かった。
それぞれ、希大夫・清馗、呂勢大夫・宗助、津駒大夫・寛治、英大夫・清介。
人形は、時姫を清十郎、安達藤三郎実は佐々木高綱を玉男、三浦之助を玉志、
三浦之助母を勘壽、女房おくるを一輔、女房おらちを紋壽、など。
「伊勢音頭恋寝刃」は、「古市油屋の段」と「奥庭十人斬りの段」。
どちらもクドイ感がある歌舞伎よりサラリとしている感じで、私はこちらの方が好き。(笑)
「古市油屋」は文字久大夫(咲大夫の代役)・燕三、「奥庭十人斬り」が咲甫大夫・錦糸。
人形は、女郎お紺を蓑助、仲居万野を勘十郎、福岡貢を和生、料理人喜助を簑二郎、
女郎お鹿を清五郎など。
「古市油屋」で咲太夫でなく文字久が出てきてエッ?とビックリし、チラシ・プログラムで確認。
黒子の義太夫・三味線紹介で、予定の咲太夫の病気休演のため代役と判明。
文字久太夫が頑張って語っているのを見て、随分前に住太夫の代演で頑張ったことを思い出した。
終了後に慌てて場内の掲示を見に行ったら、咲大夫は病気療養のため当分の間休演とのこと。
当分の間って? もしかしたら公演後半とか途中から出ることもあるの? それとも長期??
住大夫・源太夫と引退が続き、次を担うべき嶋大夫が当初から休演なのに、咲大夫までも..
これからの文楽の義太夫は.. と、寂しくなった。
*****
往きに劇場敷地に入った途端、前からいらっしゃるなずなさんに気づいて、うれしいビックリ。
びわさんのコメントで予測はしていたが、方向が違うので、あれっと思った。
入口の前で、なずなさんを待つびわさん・ノーリーさん。 直ぐに気付くなずなさんに流石と思う。
3人の着物姿が、3人3様なのも素敵。
びわさんに着物の前にお求めになった帯留も見せていただき、思いを垣間見させていただいた。
終演後に、楽屋見物のお誘いを受け、ご一緒させていただき、担当者?の引率で楽屋初体験。
が、楽屋ではなく舞台で、勘彌さんの人形のお話など。
入ったところで浴衣姿で通られた千歳大夫さんに気づき、千歳さんの出は7時からのはずなのに、
3時半には楽屋入りなさっているのかと、それにもビックリ。 もしかしたら初日だからかしら?
第2部を続けてご覧になるびわさんは途中で帰られて、なずなさん・ノーリーさんと最後まで見物。
半音の前でお2人とはお別れして、私はコーヒー休憩。 スコーン付き。
珈琲は、最近多い組み合わせで、初めがイルガチェフェ・コンガ、お替りがバニ・マタリ。
一息ついた後は大急ぎで帰宅し、健康づくり講座に滑り込んで、1時間動いて来た。
毎回違う動きで、覚えるのも動くのも段々きつくなってきているが、来期も申込み済み。
もう暫く、この講座で頑張ってみようと思うが、いつまでできるかしら?
*****
花織。 (単衣) 草木染(ラベンダー染)。 灰紫色系の無地。
名古屋帯。 夏紬。 藍色地。 蔓草?柄。
五嶋紐。 単衣・夏用。 薄桃色に、薄緑色・薄水色・白入り。
変わり紗?の帯揚げ。 草木染(梅染め)。 灰紫?の濃淡、蜻蛉柄織り込み。 (堤木象)
黒のエナメルの台の草履。 鼻緒・巻は黒と紫色。
花織は、今日着たのも2日に着たのも、単色で、しかも2枚とも単衣仕立て。
う〜ん、変化が欲しかったなぁと思ったのは後で気づいてからで、もはや仕方なし。
2015.9.3 [木]
歌舞伎・秀山祭
秀山祭九月大歌舞伎の昼の部を見物。 夜の部は通し狂言だが、昼の部は見取り。
幕開きは「双蝶々曲輪日記」で、上演の珍しい「新清水浮無瀬の場」。
「角力場」と「引窓」は頻繁に上演される人気狂言だが、「「新清水浮無瀬」は、私も初見だと思う。
話の発端が分かり、それなりに楽しく観たが、あまり上演されないのにも納得。(笑)
梅玉の南与兵衛、魁春の都、芝雀の吾妻、錦之助の山崎屋与五郎、など。
次が「紅葉狩」で、染五郎の更科姫実は戸隠山の鬼女に、松緑の平惟茂。
それに、亀寿・廣太郎の従者、高麗蔵の局田毎、米吉の侍女野菊、金太郎の山神など。
染五郎の更科姫が綺麗なのに改めて感嘆。 化粧が上手い?(笑)
染五郎に限らず、歌舞伎役者って、普段は立役でも女形の時にも美しい人が多く、お見事!と思う。
そして紀有常生誕1200年「競伊勢物語」。
「奈良街道茶店」、「同玉水渕」、「春日野小由住居」、「同奥座敷」の各場。
歌舞伎座では50年ぶり上演だそうで、私も当然のことに初見。
吉右衛門の紀有常、染五郎の絹売豆四郎・在原業平2役、菊之助の信夫・井筒姫2役、
又五郎の銅鑼の鐃八、東蔵の小由など。
昨日の初日には吉右衛門の台詞が入っていなかったそうだが、2日目の今日はOKでホッとした。
ホントに初役の時の吉右衛門は要注意なのよね〜 出し物を決める立場だろうに何故?と思う。
*****
芝居前に、いわて銀河プラザにお弁当を買いに行ったが、相変わらずお弁当の数が少なく、
もう1つしかなかったが、好きな三陸秋刀魚岩手箱だったので、思わずニコリとして迷わず購入。
でも、海鮮類のお弁当がなかなか復活されないのが寂しく、復活が待ち遠しい。
終演後にも再訪し、ダダ茶豆のアイス(ソフトクリーム?)を食べ、3割引きがうれしくて少し買い物。
そして、茶の葉@松屋に行って、ミニ氷とお煎茶(今日は宇治茶)で気分転換。
*****
大島紬。 (単衣) 泥染。 緯・絹、経・綿。 黒に白灰の横絣。 「霞」
名古屋帯。 夏紬。 生成り地。 蓮の葉に蛙の柄。 (Kinami)
五嶋紐。 単衣・夏用。 上下が黒色、間は生成りで、2色3段。
絽縮緬。 黒色。 薄茶色の小さな野菜が列になったもの。
白色の天・灰色の鼻緒・赤い前坪・黒色の巻の草履。 (伊と忠)
帰って来て家に入る時に、ドアの取っ手に袖を引っかけ、ほつれてしまってガックリ。
健康講座に行くために慌てたのがいけなかったのかしらねぇ。
裁縫嫌いなのに、結構しょっちゅう引っかける粗忽者なのが悲しい。
2015.9.2 [水]
舎弟、江口
朝からの雨に気分が沈み、何を着ようか迷って、ついグズグズしてしまい、
着物・帯を出して出かける準備をするギリギリの時間になって、間の悪いことに電話。
途中で断って切り上げたものの、慌てるものだから着物が見つからず、また時間が経ってしまう。
大急ぎで着て慌てて飛び出したものの、今度は電車と時間が合わず、こちらもあちらも乗り損ない。
前以て準備しておかない自分を横に置いて、運の悪い時と云うのは..と思う。(苦笑)
家を出る頃には雨も上がって、蒸し暑さの中、最寄駅を出て大急ぎで歩いたが、
見所に座った時には開演後5分くらい経っていて、狂言はほぼ3分の1が終わっていた。(涙)
しかも噴き出す汗をひたすら拭くばかり。 近くの席の方に申し訳なかった。
今日の番組は、狂言・和泉流「舎弟」と、能・金春流「江口」で、共に初見。
狂言「舎弟」は、弟は兄に名でなく舎弟と呼ばれるので意味を知りたいと知人に聞きに行くが、
物知らずに呆れた知人にからかわれて嘘を教えられ.. 兄弟喧嘩になって..
それにしても、狂言には聞きに来た知人にデタラメを教える話が少なくないけれど、何故?
シテ/弟:高野和憲、アド/兄:深田博治、小アド/教え手:野村萬斎。
能「江口」は、西国修行に旅立った僧が、江口の里にある江口の長(遊女の元締め)の旧跡を訪ね、
現れた里の女(江口の君の亡霊)が、普賢菩薩となって..
曲名だけは以前から知っていたものの観るのは初めてで、楽しみに出かけたのだが、
それなりに興味深く観たが、う〜ん初心者向きではない、楽しめるようになるのは難しいと思う。
シテ/本田光洋、ツレ/侍女:山中一馬・井上貴覚、ワキ/旅僧:飯冨雅介、ワキツレ/従僧2人、
アイ/里人:石田幸雄、後見:櫻間金記・横山紳一、地頭:高橋汎など。
囃子方は、一噌庸二、林吉兵衛、亀井忠雄。
*****
南風原花織。 (単衣) 紺色。 単色。
名古屋帯。 遠州本麻。 手描き友禅。 青鼠色地。 柳に色紙に花柄。
五嶋紐。 単衣・夏用。 青鼠色と黒のような濃い焦げ茶の縞。
竪絽の帯揚げ。 空色と群青色の染め分け。 金色の青海波風水紋入りの群青色を出す。
猛暑は過ぎた感じなので、着物はお約束通り単衣を着用。 頑張る私!(爆)
2015.9.1 [火]
更に食いしん坊続きで、和食処へ
9月! 今、我が家では長月より葉月!の印象。
我が家の朝顔の葉が例年になく、次々に黄色になって、もう枯れ出してきた。
毎年9月になっても沢山咲いていた朝顔なのに、蕾が数えるほどに急激に少なくなって、
朝顔の少ない花殻や結構多い枯葉を取りながら秋を感じて、いつもと違う今夏の天候を実感。
残暑が厳しくないのは嬉しいけれど、ちょっと複雑な気分。(笑)
区産の蜂蜜を売り出す広報があったので、雨の中、買いに行ったけれど、既に完売。(涙)
あっと言う間に売り切れたらしい。 銀座の蜂蜜は知っていても、区の蜂蜜は初耳だったが、
そりゃ〜やっぱり、話のタネにも欲しい人が多いでしょうからねぇ。
*****
すっかり食いしん坊づいて、夜は、志づ香@門仲に入れていただいて和食を楽しんだ。
最初は、ほぼお決まりのとろろ汁で、蕎麦入り青海苔載せ。 それに、茹でた枝豆(だだ茶豆。)
3点盛りのお造りに続いて、穴子の白焼き。 ここまではほぼ定番。
高野豆腐・湯葉・野菜などの煮物に海老しんじょう揚げ。 そして、烏賊のおかき揚げ。
カボチャの海老みそ焼き。 〆の稲庭うどんは生姜味にしてもらう。
お酒は純米吟醸の羽根屋を1合だけ。 これだけで何故か少しほろ酔い。(笑)
食いしん坊ぶりを発揮し始めて2週間経たないのに、1店を除いて馴染みの食事処に伺えた。
私にしては随分伺ってなかった店も多かったので、久しぶりの料理を楽しみながら、
美味しいのを喜ぶだけでなく、何となくホッとした。(爆)
2015.8.31 [月]
疲れて..
昨日は午前中から協議のため出かけた。
前夜から悪かった体調が朝にはさらに悪く、電話して少し遅れさせてもらう。
20分くらい遅刻したが、昼食とおやつで小休憩した以外は夕方6時過ぎまで、あれこれ話し続け。
しかも、合意に至らず、来月末に再度協議することになって、気持ちも身体も疲労困憊状態。
殆ど話さない日が多いのに、長時間話したせいらしく、顎が疲れて痛くなったのにもビックリ。
*****
今日で8月も終わりだが、8月とは思い難い涼しさが続いて、ホッとする反面、調子が狂う感じ。
昨日は体調が悪いのに長時間の協議で疲れ切ってしまい早々に寝るつもりが眠れず、
明け方になって漸く寝付けたので当然のように今日は大寝坊。
近所に買い物に行って来てもシャッキリせず。 気分転換に、天真庵@押上に出かけた。
暫く伺えていないと思っていたが、手帳で確認したら1月以来で7ヵ月ぶり。
なんとまあ、久しぶりだこと。 如何にバタバタ暮らしていたか今更のように分かって、
このところ疲れ気味なのは夏の暑さのためだけではないらしいと納得。
いつもの文膳(お酒一合・香のもの・酒肴・ざるそば・珈琲)をいただいた。
お酒は..何度かいただいているのに思い出せない。 いつもの定番的な酒肴が懐かしく美味しい。
蕎麦は大盛りでお願いしたら2人前を準備してくださったようで、
茹でる前に少なくしましょうかと問われ、食べられると言ったのに、
一皿に盛られた蕎麦の思いのほかの多さにビックリ。 でも、しっかり完食。(笑)
挽くために珈琲豆を出した途端、豆のいい香りが届いてうれしくなった。
石臼で挽いている時も、漂ってくる珈琲の香りにニコニコ。
社会人になるまで飲まなかった珈琲なのに、本当に好きになったと改めて実感。
多分、今朝焙煎したのだろうが、焙煎して間の無い香りは本当に香ばしくて、うれしくなる。
家で買ってきた豆の封を切った時だって、香りが立ってうれしくなるのだから当たり前かも..
残念ながら、あるといいなぁと期待していたもち麦パンは無し。
あれこれ話しているうちに、何だか愚痴話?みたいになってしまった。(汗)
愚痴を言うのは好きではないのに、何だかなぁと自分でも驚いた。
が、話しているうちに昨日の協議の難しさは、皆の思いの違いが大きく、
それが合意を難しくしているのだと思い当たって、思いの重さを思う。
帰りにバスを途中下車して、住吉駅近くの「うふ」でケーキを購入。
門仲のウフレが閉店した今だから、一層頑張って欲しいと思う。
2015.8.29 [土]
上方落語会
昼から、上方落語会@国立演芸場を聞きに行った。
行くのはチケ取りが楽な決まった会場が殆どだが、機会の少ない上方落語を楽しみにしていた。
桂吉坊「軽業〜東の旅より」、桂文鹿「紙相撲風景」、桂雀々「夢八」で、仲入り。
笑福亭三喬「月に群雲」の次は、女道楽・内海英華で、トリが桂米團治「蔵丁稚」。
米團治の噺は何度か、吉坊の噺も聞いたことがあるが、文鹿、雀々、三喬の3人は初めて。
楽しみな顔ぶれだと思って行ったが、期待に違わず楽しく聞かせてくれた。
上方落語と言っても様々なのが分かったが、初めて聞く噺もあれば、話の筋を知っていて、
あら〜これも上方落語なの?と思ったりもした。 上方と江戸と同じ噺も少なくないからかしらねぇ。
色物の女道楽というのは初めてだが、思った通り三味線漫談。 この内海英華の一人だけとか..
*****
日本橋に出て、明日の昼食用に笹巻き寿司と、同じ売り場で茶巾寿司を今日の夕食用に購入。
一緒に買えるので購入したが、この店でも茶巾寿司を作っているのかとビックリ。
知らないだけで、少し気を付ければ、いろいろあるのだろうと思った。
あと、母のお供え→私たちのおやつ(笑)にお菓子も少し購入。
*****
夏紬。 紅花染。 手織り。 生成りに薄黄・薄橙色の細波縞。 (米沢新田「濤波」)
八寸帯。 羅。 手織り。 墨黒地。 (北村武資?)
五嶋紐。 単衣・夏用。 白色に薄緑・銀、端は肌色。
紋紗の帯揚げ。 薄橙色と白色の染分け。 市松織りに細かなめだか模様。
桐下駄。 黒塗り台。 小千谷縮の鼻緒。
春〜秋スリーシーズン用の雨コート。 青色系。 着物衿。
*****
帰宅後、大急ぎで着替えて健康づくり講座に出かけて、1時間動いてきたら、何だか疲れた〜
マイペースでもムキになって動くせいもあるかもしれないが、後の筋肉痛が酷くなった気がする。
終了後には、2講座とも継続したいと、来季の申し込み。
継続していれば大丈夫と講師は言うけれど、この講座はそろそろ限界かしらねぇとも思う。
2015.8.28 [金]
食いしん坊続き
美味しい料理を食べると弾みがついて(笑)、今度は天ぷらランチ@みかわ是山居。
でもこちらは1年ぶりではなく1ヵ月ぶりで、相変わらずツキイチを継続中。(爆)
いつもの昼時と同じく、ランチコースに、お店の夏休み後から始まった季節ダネの松茸を追加。
魚は、海老、鱚、烏賊、めごち、穴子。 烏賊が煽り烏賊でなく墨烏賊なのが夏らしい。
〆の小柱のかき揚げは、いつも通りに天丼。
野菜は、間の箸休めが茗荷、追加した季節ダネの松茸、選択2種は、しし唐とサツマイモ。
年に1度くらいはと、夏の間にしし唐を食べるのも例年通り。
色合いが同じアスパラを止めてサツマイモ。 アスパラを食べないのも年に1度。あるかないか。
概ねいつも通りのコースなのに、それでも美味しく楽しくいただけるのが素晴らしい。
*****
ニコニコと店を出て、お不動様の前通りのウフレにフルーツケーキを買いに行ったら、
なんと今月30日で閉店とのこと。 ええっ、明後日で閉店なの〜そんな..
私の知る範囲では区内で1番美味しいと思っていただけに、残念さ一杯の驚き。
もう品数も少なく、目当てのフルーツケーキは影も形もなく、それも合わせてガックリ。
マドレーヌ、フィナンシェなどの焼き菓子に、最後だと思うので生菓子も持ち帰る。
2015.8.27 [木]
狂言と落語・講談
ガス会社の3年に1度のガス設備点検。 現在のところ問題なしで無事終了。
但し、熱源機は入居後1度交換しただけの古い機種で、いつ壊れるか分からないと言われる。
保守点検契約できる期間も昨年で終了し、昨年の保守点検時にも言われて承知しているが、
熱源機の選択は、どうリフォームするか次第だそうなので、決められないまま今まで使っている。
リフォーム時に替えるつもりだったけれど、突然壊れることもあるそうで、アブナイかも..
どうリフォームしても対応できるような大型を入れてしまうか.. 悩ましい。
*****
夜は、国立能楽堂の企画公演「狂言と落語・講談」に出かけた。
講談「洲崎の笛」は、初めて聞いたが、能楽の笛方の話。
予定の一龍斎貞山が病気休演で、宝井琴星が代演。 琴星の話は初めて聞いた。
上手な語りだが、読み聞かせの印象の講談より、落語の話芸に近い印象。
落語「大山詣り」は、古今亭志ん輔。
この噺も志ん輔の落語も、寄席で何度か聞いたことがあるが、
志ん輔の落語が、今まで思っていたよりずっと楽しく聞けた。
時間が長かったためかしら? また長い噺を聞いてみたいと思った。
狂言・和泉流「骨皮」は、舞台はお寺だが、落語の「金明竹」と同じような展開。
丁稚にしろ、新発意(しんぼち)にしろ、場の違いを考えない・融通の利かない、
こういう鸚鵡返しは、観ている・聞いている分には、笑えるけれど..
シテ/新発意:三宅右近、アド/住持:野村万作、小アドは三宅祐矩、近成、河路雅義。
*****
能登上布。 黒紺色に白色の細縞。 (山崎仁一)
名古屋帯。 美ら型絵染め。 麻。 オフホワイト地に藍染の山文、薄、鶴など。(剣持晃玄)(お初)
五嶋紐。 単衣・夏用。 薄浅葱色に白入り。
紋紗の帯揚げ。 薄橙色と薄青緑色の染分けの薄青緑色の方を出す。 変わり麻の葉模様。
たたみ表の台の下駄。 黒に近い濃紺色の紬の鼻緒。 目立たないけど蓑亀模様入り(笑)。
能楽堂に行く前に最寄駅近くのレストランで食事。
その際、ソーセージにナイフを入れた途端、汁が飛んで、着物の胸・衿元にかかってしまった。(涙)
あまり目立たなかったのだけはホッとしたけれど、油分だから..
今月で薄物は終わりで、手入れに出すつもりにはしていたものの、できるだけ早く出さなくちゃ..
2015.8.26 [水]
1年ぶりの極上イタリアン
まだ8月だというのに涼しいを越して寒い日。 10月並みだそう。
こういう急激な気温の変化は体力的に堪えると思いながらも、夕方いそいそ出かけて、
漸く入れたパッソアパッソでイタリア料理を堪能。 夏休み後で休日のはずの水曜だから入れた?
2度あることは3度どころか、満席・空振りが少なくも5回以上で、なんと1年ぶり。
我ながらよくもまあ懲りず・諦めずに電話すると思うが、電話でシェフともマダムともお話していたし、
夏越の大祓の後で食事に行った他の店でバッタリお会いしたりしたこともあり、
暫く伺えてないわぁ〜食べたいなぁ〜と思っていても、そんなに空いている気はしてなかった。
が、昨冬のジビエの時期にも伺えなかったし、昨秋からはいろいろあって落ち着かなかったから..
これからは是非とも、もう少し間を空けずに伺いたい。
最初は、干した寒鱈と蕪のスープ。 鰻の骨で取った出汁も効いた薄茶色のスープが美味しい。
洒落た器のせいもあり、一見ミルクティーみたいな印象。(笑)
こういう器を見つけたら料理の意欲も湧くだろうと思いながら、ゴクゴクリ。
次は、魚介の盛り合わせ。 フグ、カンパチ、明石の蛸..あとは.. それに、ジビエのテリーヌ。
絵を見るような、デザートのような、うわぁ美味しそうと思う盛り付けで、まず目で楽しみ、
付け合せの野菜も含め、それぞれの味を舌で楽しみ、いつもながらニコニコいただく。
そして、すっぽんのパスタ。 ミンチにして手製パスタに載せ(入れ?)、ソースはカボチャ。
ほの赤い?桃色?肌色?のすっぽんを載せた極薄茶色?のパスタに黄色いソースで、彩りも素敵。
続いて、鮎のリゾット。 リゾットの上に焼いた鮎と茄子を載せ、削り松茸も散らしてある。
周りに飾りのように散らされた鮎のリエットが、まるでデザート皿のチョコレートみたい。(笑)
美味しいリゾットをいただき、鮎をいただき、混ぜていただき、苦みのリエットもパンですくい食べ。
メインは、十勝牛のソテー。 食べ易い厚さにスライスされ並べられた肉が綺麗な赤で美味しそう。
新玉葱や夏野菜との赤・白・緑の色の取り合わせに、目でも食欲を刺激され、パクパクパクリ。
これで今日のおまかせコース料理は一通り。
飲み物は、白ワインとロゼを1杯ずつ。 もう1杯飲みたい気もあったけれど、
これ以上飲むと体調によっては酔ッパライかねないから、多分これくらいがいい?
デザートは、シャインマスカット。 2つに切って幸水梨のスープにタップリ浮かべてある。
スープ仕立ての梨の緑かかった色はオクラ。 葡萄も梨も両方いただいて、ニンマリ。
〆の飲み物は、ハーブティー。 此処ではいつものエスプレッソでなくハーブティーをいただく。
此処のハーブティーは秀逸で、一度飲んでからは、すっかりハーブティーにハマっている。
季節によりハーブの種類が違い、今日は2種類だったかのミントにレモングラス...
聞いたのに忘れてしまったが、ともかく、香りのよい薄緑色のお茶で、スッキリ爽やかで美味しい〜
パンは、サルジーニャ島のパーネ・カルザウ(ペーパーブレッド)に、
自家製(マダムの作)の小さなパンとグリッシーニ。
昨秋2冊も本を出されたとのことで見せていただいた。
普通の本屋にあるのか伺ったら、在庫があるとのことで、サインして分けていただき持ち帰り。
「山のお肉のフルコース」@山と渓谷社。 山渓で料理本?と少しビックリ。
「素材のおいしさを引き出すイタリアン」@誠文堂新光社。
「山のお肉〜」は、有馬さんが言われる通り、読み物として楽しい。
今までにお聞きした話も出てきて、有馬さんの素材・料理への姿勢・拘り?がよく分かる。
自他ともに認める素材フェチの奥にある気持ち・心構えが分かって凄く納得。
「素材のおいしさを引き出すイタリアン」は、教えている学校でも教材として使用しているそうで、
店の若いスタッフも参考にして料理するとか.. 私にもできるかしらねぇ〜 (笑)
15/8/31
びわ
パッソ・ア・パッソの口福うらやましい〜!
数年近くご無沙汰です。
山渓も目の付けどころがいいですね。笑
むかし桜
私も久しぶりだったので、嬉しさを一層噛み締めました。 勿論お味も。(笑)
シェフの様々な思いの結果、最近はアラカルトを止めて、お任せコースだけになってしまったので、食の細い方には行き難くなりましたが、びわさんなら多分大丈夫。(爆)
「山のお肉〜」の読後感としては、山渓の発行でも左程不思議ではありませんでしたが、私も発行を思いついた山渓にアッパレと思いました。(大爆)
2015.8.25 [火]
涼しさがうれしい
昨日今日とグッと涼しくなってホッとしている。
先月までに比べれば今月は随分と予定が少ないのに、暑さ負けか、月初から疲れ気味で、
友人宅に泊りがけで避暑気分を楽しんで来て、戻ってからも美術館に行ったりしてはいるものの、
胃腸をおかしくしたり、土曜の夜には胸を押さえ込んだり.. 体調はイマイチだったから、
涼しさがうれしい。 昨夜は寒いくらいで、風邪をひかないようにタオルケットを2枚掛け。
台風の被害が大きくなかったことを願いつつ..
*****
夕方、ベランダで朝顔の花殻や枯葉などを取っていたら.. 何ということ、
夕涼みがてらの散歩でもあるまいが、何処からやって来たのやらプランターの陰からゴキ登場。
もうご近所にもいないものと思っていたのに.. プランターを一つずつ動かし.. 遂に退治。
人間より太古から生存しているというから気の毒には思うけれど、見つけたが最後、
私(=人間)の勝手さで必死に退治してしまう。 ゴメンナサイ。でも出てこないでよね〜
2015.8.21 [金]
そして眼福
フランス料理を堪能した後、今日10時発売開始のチケットを取りに行った。
ランチの前に寄りたかったのだけど、出るのが遅くなってしまい、焦りながら後回しになったが、
そこそこ安い席で、まあまあの席を取れて、ホッ。
もっと安い席、更に安い席もあったが、あまり観難くては折角出かける甲斐がないと妥協。(爆)
もう少し高い席、もっと高い席もあり、観易いに違いないだろうが、今の私には分不相応。
月に数回しか観なく・観られなくなった時の楽しみにしたいと思っている。
エスカレーターで降りて行ったら、下の方の階のエスカレーター前のコーナーで日傘のセール中。
日傘は10本くらい持っていて、もう要らないと思うものの、猛暑には遮光日傘が断然ありがたい。
薄めの色のを1本購入。 欲しいのは日傘1本だが2点セールで傘・バッグ・服の中からのチョイス。
仕方なく、これなら涼しくなったら家の周りなら着るかしら?というブラウスも..
無論、着るわよ〜 着ないなんて、勿体ない..(大爆)
*****
展覧会はまず、「交流するやきもの 九谷焼の系譜と展開」@東京ステーションギャラリー。
北陸新幹線開業記念というので、何でも理由づけするのねぇ〜とちょっとおかしかった。(笑)
古九谷、再興九谷、明治の輸出陶磁、近代九谷など、さまざまな九谷焼を見られて興味深く、
こんな形状の陶磁も作っていたのかと改めて思ったりもした。
初代徳田八十吉の九谷らしい印象の皿・鉢と、三代八十吉の今風の陶磁作品との違いが印象的。
時代により、春日山窯、若杉窯、小野窯、吉田屋窯、松山窯などがあり、
粟生屋源右衛門、九谷庄三などがいたことは分かったが、違いは今もごちゃごちゃ。
青手と、あれっこれは青手とは言わないの?と思う陶磁との違いも、分からないまま。(苦笑)
でも、いろいろ見られて楽しかったからOK。
美術館の場所が同じ丸の内口でも大幅に移動しているのを忘れて探し回って少し疲れた。
3年くらい前に移動したそうだが、此処になってからは初めてだと思い込んで観て回った。
が、見終って出口へ向かう段になって覚えがあることに漸く気づいた。 遅〜い。
でも久しぶりなのは違いないけれど.. 次回は間違えずに真っ直ぐに行けると思う。(爆)
*****
そして、「画鬼暁斎 幕末明治のスター絵師と弟子コンドル」@三菱一号館美術館。
丸の内口から歩いても直ぐなのに、フト思いついて無料の丸の内シャトルバスで大回り。
多分、数年ぶりの乗車。 停まる所も位置も違っていて、今浦島気分。(笑)
暁斎だけのつもりだったので、あれっコンドル?と思ったが、楽しんで見て回った。
金曜は8時までなので遅い時間でも混んでいるかもしれないと思ったが、いつも程度だった。
2015.8.21 [金]
フレンチランチで口福
久しぶりに日本橋のラ・ペでフランス料理のランチ。
メインが肉か魚か選択のコースにし、コースとは別の「日本橋 フォアグラ ゴーフレット」を追加。
それでも、オードブル2品、メイン、デセールに、アミューズやアヴァンデセールが付くので十分。
アミューズは、一口フィナンシェのようなもので、中に練り込まれていたのは.. 思い出せない。
冷たいスープは、スイカと南高梅で、紫蘇の実が浮かべてあった。
思いがけない取り合わせに思えたが、少し酸味のある楽しい味で違和感なく、美味しくいただいた。
次は、ガスパッチョ。 生と軽く炙った小さな切り身の、食感・味の違いが楽しい。
香草などを載せ、ソースはパプリカだったかしら? ガスパッチョにパプリカのソース??
軽いオードブルがもう1皿あったように思うものの、思い出せない。 無かったのか?
どうもガスパッチョともう1皿の記憶がごちゃ混ぜになったみたい。(苦笑)
フォアグラゴーフレットは、フォアグラに載せたジャム状?のものが前とは違っているので、
どんな味か食べてみたくて追加したが、違う味がまた楽しい。
普段あまり食べないフォアグラも、4分の1サイズに切った特製ゴーフレットに挟まれていて、
量的にも食べ易く、食感も味的にも、楽しめる。
メインは、ばら肉。 私にしては珍しい選択。
グリルした後に網焼きもしてあり、白っぽいバラ肉の塊でも、脂が落ちてしつこさが無く、
軽めに仕上がっていて、思っていたよりずっと軽くて食べ易く、美味しかった。
付け合せはビーツと何だったか?の野菜。 ビーツのソース。
アヴァンデセールは定番の韃靼そば茶のブラマンジェ。 塩アイスとオリーブオイル載せ。
デセールは、桃の..を選択。 ベリーやら、いろいろ載せてあって、楽しみながらペロリ。
最後の飲み物はエスプレッソをダブルにしてもらって、今日も幸せな食事ができた。
食事中の飲み物は、ウェルカムシャンパンの後は、仏アルザスのリースリング。
ほんの少し緑みがかった色が涼しげで、味もよく、あまり酔うこともなく(笑)次の予定に回った。
2015.8.19 [水]
シルバーデー
身体がガチガチなので、暫くご無沙汰していた近所の中国整体に行って1時間のマッサージ。
体がほぐれて軽くなって、いや〜気持ちいい。
マッサージ師が替っていたが、日本語は片言というか取り敢えず必要なことのみ覚えた感じで、
話は殆どできない。 段々覚えていくだろうから、続くといいけれど..
*****
その後、「伝説の洋画家たち 二科100年展」@東京都美術館を観に出かけた。
日本人の洋画家たちの作品をまとめて観ることは殆どないので、丁度いい機会。
シルバーデーで入場無料の高齢者で混雑が予想されるから、少し空き出す遅い時間にしたら、
ピンポーン、待ち時間なしで会場の混み方も緩和されていた。
時期別の展示で、同じ画家の作品が離れて展示されているため、前の作品を見直したりしながら、
久しぶりに友人と一緒に見て回った。
まず絵を観てからという私と違い、友は説明を全部読みながら進むので、1時間半かかって、
気づいたら閉館時間。 いつものように最初に戻って気に入った作品をもう1度見る時間はなし。
それから、一緒に食事しコーヒーを飲みながら暫しお喋り。 昨日まで3日間一緒だったのに..(笑)
2015.8.18 [火]
今年も信州夏合宿
16日(日)〜18日(火)の2泊3日で、恒例の夏合宿。
実家のお母様用の云わば隠居所?に建てた家を増築したお宅に伺っての避暑旅行。
家主の友人がお盆の時期は信州に10日前後は滞在するので、その間に我々もお邪魔した。
参加者の病気や怪我の後遺症もあり、2日目の17日が雨だったこともあって、
向こうでは出かけるのを止めて、ノンビリ避暑気分。 汗をかかない快適さを満喫。
今夏は、脳出血の後遺症で手足が不自由な友人も久しぶりに参加。
楽しめたようで、出かけることに消極的になっていた友の変貌?に、我々もニコニコ。
いつも彼女の介護をしてくれる家も近い仲良しが膝を痛めて直前に不参加になってしまい、
他の友人が、彼女の家と北千住駅間のタクシーでの送迎を引き受けてくれて、
そのまま往復とも付き添ってくれたが、骨折の後まだ足を引きずっているのに本当にお世話さま。
で、北千住出発から北千住に戻るまでの車椅子の介助に手を挙げた。
車椅子を押すために、息子の登山用の小型ザックを借りて準備万端で臨んだが、
家に籠ってばかりいないで、また出かけようと言ったら、うれしそうにその気になっている友に、
車椅子を一手に引き受けた私も、甲斐があったとニッコニコ。
15/8/23
みずえ
大変でいらしたんでしょうけど、ステキなご旅行! お友達同士で助け合えて、ありがたいことですよねえ。
むかし桜
楽しんでくれるか心配したのですが杞憂でした。 楽しんでくれれば、一緒に行くことは特に大変というほどでもありませんし、問題は本人の出かける意欲なのですよねぇ。 できるだけ元気にいて欲しいと思っているので、都内でも出かけようと皆で話しているところです。
2015.8.15 [土]
終戦記念日
広島原爆の日、長崎原爆の日、そして終戦記念日(=敗戦の日)と、70年続く暑い夏の日々。
その前の長い戦中の爆撃・空襲に怯えたと聞く日々も遠い過去のようになっている中で、
私を含め戦争を知らない子供たちが大人になり、高齢になり..
戦争があったことさえ知らない子供たちもいると言うし、どこか他人事にもなって来ているのは、
敗戦でなく終戦と言って、戦争が終わったことにホッとして、
ある意味そこで終わってしまい、否そこで終わらせてしまい、
戦争を起こし、闇雲に突き進んだ政治・軍の責任をなおざりにしたためだろうと思っている。
そして、否応なく、結果として、それを支えた私たち民衆がいたことを忘れてはならない。
改めて、平和を考える。 気づいたら戦争に..は断じて御免。 戦争は他人事ではない。
私も戦争のことを知らな過ぎると反省している。 キチンと事実を知らなければ.. それが難しい。
2015.8.12 [水]
歌丸の怪談噺
昼から国立演芸場に桂歌丸の怪談噺を聞きに行った。
これで劇場通いは小休止で、次は半月後。
此処の8月中席は、毎年トリの桂歌丸の怪談噺が恒例になっている。
このところ歌丸さんは病気休演が続いて、体調の見極めが難しかったのか、
中席の予定発表はチケット売出しの直前。 歌丸さんが本当に出演するかどうか危ぶんだが、
今月の此処に出ないくらいなら仕方ないと思いながら先月半ばにチケットを取っていた。
昨日が初日で、ニュースにもなっていたので、心配はいらなさそうだと思いながら出かけた。
以前から痩せているのに更に痩せた印象だが、病後にしてはお元気そうな様子にホッとした。
今年は、三遊亭圓朝作「怪談乳房榎」。 例年より長い1時間余りを十分に聴かせてもらった。
先月、叔父(父の末弟)の葬儀のあった叔父一家の菩提寺の南蔵院も舞台になっている噺だから、
叔父夫婦と今冬に亡くなった叔母(叔父の姉つまり父の妹)を偲びながら、話に聞き入った。
歌丸さんだけでなく、小三治さん、さん喬さんなどの話を聴く度に、
笑わせるばかりが落語ではない、落語は話芸!だと思う。 時にクスリと笑うのも楽しい。
でもね〜 今日も気になったのは過剰な笑い声。 笑うのは無論いいのだけれど..
最近の寄席には笑いに来る!らしい方がいらして、無闇矢鱈に笑う声が耳障り。 う〜ん..
他の出演者の、助六、小南治、文治は、この8月中席の常連。 今日は、あと小痴楽、歌助など。
助六はいつもながら噺より寄席の踊りが印象的。(笑) 今年は操り人形。 何度も観ていても洒脱。
小南治のマクラもこの8月中席恒例で、過去の大入り袋を並べて見せるのがお約束?(爆)
トリの歌丸の怪談話に向けて、皆が前座みたい?なのがおかしい。
まあ、気分は確かにそうなのだけど..(大爆)
*****
終演後は、可否道に寄って、コーヒー・チーズケーキセットで一休みしながら、店主とお喋り。
チケット完売で、キャンセル待ちの番号札をもらったものの、入れず帰った方がいらしたとか..
キャンセル待ちが2人3人などでなく、随分大勢いらっしゃるらしいのに驚いたが、
毎年大入りな上に、病後の話題で歌丸人気に拍車がかかったらしい。
まあ、聴けるうちに聴いておきたいということでもあろうが..
食事をして帰ろうと日本橋に出たものの、思いもかけず混んでいる処もあって、
食事は止めて、叶匠寿庵であんみつを食べて帰宅。
*****
宮古上布。 藍染。 七宝柄。
八寸帯。 手織櫛織。 白・白茶地。 (都)
五嶋紐。 単衣・夏用。 緑がかった藍色 淡い緋色等入り。
帯揚げは一昨日と、履物は昨日と同じ。
薄色の帯を締めたら、帯枕の裏あたりに少しだけど色移り。(涙)
脱いだ時に気づいてガックリ。 でも、この織ならと濡らしたタオルで擦ってみた。
幸い移った藍色は私には分からないくらいになって、織生地?にも問題なしで、ホッとした。
濃い色の着物には薄色の帯と思うけれど、汗をかく時期は、色移りには注意しないと..
2015.8.11 [火]
納涼歌舞伎・第二部
昨日の第三部に続いて今日の第二部で、今月の歌舞伎の見納め。
「ひらかな盛衰記 逆櫓」と、「銘作左小刀 京人形」。
今月は第一部から第三部まで、3部とも舞踊と芝居がひとつずつ。
「逆櫓」は、橋之助が初役で船頭松右衛門実は樋口次郎兼光を勤め、
彌十郎が権四郎、児太郎がおよし、扇雀がお筆、勘九郎が畠山重忠で、国生・宜生・鶴松の船頭。
前半の、義経の船頭を命じられた松右衛門が様子を語る仕方噺、
先の巡礼中に取り違えた子供を取り戻しに来たお筆の苦しさと主君が無事に育てられていた安堵、
孫/子が殺されたと聞く権四郎とおよしの驚き、嘆き、怒り..は、スッと入れたのに、
見どころの後半、松右衛門が樋口だと正体を現してからの立ち廻りなどが.. 難しい..
彌十郎の権四郎、扇雀のお筆に引っ張られたためもあろうが、児太郎のおよしが期待以上。
これからの成駒屋を背負っていく覚悟が成長させたのか、急に上手くなったわねぇ〜
御曹司があんなに下手ではどうなるかと心配していただけに、ホッとしながら観ていた。
「京人形」は、勘九郎の左甚五郎、七之助の京人形の精で、あと、新悟、隼人、鶴松。
すっかり成長した勘九郎・七之助をうれしく思いながら楽しんだ。
今月は、勘九郎・七之助、巳之助、児太郎などの成長ぶりにうれしくなったのが、最大の収穫。
背負うものの大きさにつぶされることなく、責任と覚悟を持っての成長に期待。
*****
終演後は、まずデパ地下で鯛茶漬けセットを食べようと行ったら、売り切れ。(涙)
で、デザートのつもりだった特大氷を食べに茶の葉@松屋に行って、
ペロリと食べ終わる頃には冷えた身体も、温かい煎茶を飲んでホッ。
*****
明石ちぢみ。 灰白色。 縞に夏蔦柄。
八寸帯。 手織り。 紗。 黒色。 緯縞。 (渡文・野田勝子)
五嶋紐。 単衣・夏用。 水色と白の変り編み。
竪絽の帯揚げ。 空色と青色の染め分け。 一部に豆玉つなぎ入り。
籐網代の草履。 印傳セーム皮漆塗の鼻緒。
2015.8.10 [月]
納涼歌舞伎・第三部
初日の第一部見物から3日空いて、今日は第三部を見物。
「芋掘長者」と「祇園恋づくし」。
「芋掘長者」は、第一部の「棒しばり」と同じく十世坂東三津五郎に捧ぐということで、
10年前に三津五郎が45年ぶりに復活させた作品を歌舞伎座では多分それ以来で久しぶり。
三津五郎が勤めた芋掘藤五郎を、前回は踊り名人の友人治六郎を勤めた橋之助が演じ、
三津五郎の長男の巳之助が治六郎を勤めていて、芸を継いでいくということを思う。
あと、七之助の緑御前、秀調の松ヶ枝家後室、新悟の腰元松葉に、国生、鶴松。
体調が悪い時期で殆ど覚えていないと思ったが、いや〜それでも少しは覚えているもので、
三津五郎の踊りを懐かしく思い出しながら、巳之助の成長ぶりを楽しく見た。
「祇園恋づくし」は、扇雀、勘九郎、七之助、彌十郎、高麗蔵、巳之助、鶴松などで、
祇園を舞台に、様々な恋模様。 勘九郎の指物師留五郎だけが江戸者で他は全員京の人。
明るく賑やかに陽気で馬鹿馬鹿しくもある意地の張り合いを、笑って楽しんだ。
*****
有松鳴海絞り(浴衣、木綿)。 濃紺色。 全体に花・葉の模様の絞り。
八寸帯。 博多織。 紗献上。 白地、青・水色・薄緑色。 (黒木)
盛夏用の編み込みの帯締め。 渋朱・白色。 (渡敬)
竹染めの帯揚げ。 総絞り。 (秦泉寺由子)
畳表の台の草履。 鼻緒は白と灰色の縞。 幾枚にも割れたソール。
2015.8.8 [土]
続くお別れ
叔父(母の妹の連れ合い)の通夜に出かけた。 94歳だったとのこと。
先月の叔父(父の末弟)に続いて、また一人旅立った。 本当に段々寂しくなる。
叔母(母の妹)にお会いしたのも本当に久しぶりで、お会いできてよかった。
車椅子を押してもらっていらしたが、それでもどうにかお元気なので、少しホッとした。
喪主を務められた従弟は、昨年の大病から回復して、ほぼ健康とのことで一安心。
母の弟夫婦も、叔父の足が弱って、母の葬儀にお出で下さった9ヵ月前より、
杖を頼りの歩みが更にゆっくりになったこと以外は、どうにかお元気そう。
千葉と言っても成田に近く、行くには大分時間のかかる土地での葬儀なので、
姉ともども明朝の告別式は失礼させていただく旨ご挨拶しながら、
どうか皆様方、この暑い夏を乗り切ってくださいねと願うばかり。
2015.8.7 [金]
働く貴方に贈る能楽
国立能楽堂で毎夏行われる遅めの夕方7時開演の企画公演に出かけた。
対談、狂言・大蔵流「呼声」、能・宝生流「善知鳥」。
対談は宝生流宗家の宝生和英氏に能楽評論家がいろいろ聞く趣向。
まだ20代の若いご宗家が着物でなくスーツで登場して、おおっそう来るかと思った。
それも、若者風のピッタリパンツ(笑)だったから、意外感が強かったが、対談を聞きながら、
能楽に親しむことの無い・少ない方々への普及のための装束でもあるらしいと勝手に思われて、
ちょっと楽しくなった。 お若いから若いなりに苦労・工夫があるのだろう。
それにしても、私が能楽堂に通うようになって9年余の間に、驚くほど見事に立派になられ、
昨日の歌舞伎役者とも合わせ、責任を負う覚悟と与えられる多くの機会が人を作るのだろうと、
改めて思いを強くした。
狂言「呼声」は、何度観ても楽しく、こういう企画向きだと改めて思った。
主人に無断で旅に出た太郎冠者が帰宅したので、次郎冠者を伴い叱責に出かけた主人。
声で分かって居留守を使う太郎冠者に、いろいろな節をつけて2人が呼びかける様子が楽しい。
平家節、小歌節、踊り節が大蔵流での呼び声らしいが、いろいろ呼びかけ・応えているうちに、
双方が陽気になって、入り乱れて囃し立てるのがおかしい。
能「善知鳥」は、生業として犯した殺生のため、死んでから地獄の化鳥に責め苛まれている猟師が、
旅僧に、家を訪ねて弔ってくれるように頼み..
亡霊が善知鳥の雛を取る様、地獄で責め苛まれる様子などが印象的。
子方が2ヵ月くらい前に観た時より、しっかり姿勢を保って座っていたのに成長を感じ印象に残った。
それに、主後見はご宗家で、対談時とは変わり、後見の制服とでもいうべき羽織袴姿。
観始めた頃は、立場として主後見になっているものの見習い・修行中の感じだったのが、
しっかり後見の仕事をされているのが、当たり前と言えば当たり前ながら、やはり印象的だった。
*****
小千谷織。 綿麻紅梅。 越後型松煙染。 消炭色。 (紺仁)
八寸帯。 羅織。 白磁・青白橡・岩井茶色に金糸入り。
夏用の編み込みの帯締め。 白に緑みの鉄紺色入り。 (渡敬)
絽の帯揚げ。 灰色。 細い白線の蔓など入り。
下駄。 濃い茶色のたたみ表の台。 薄茶色に薄紫鼠色の七宝文の鼻緒。
2015.8.6 [木]
納涼歌舞伎
今年も8月の歌舞伎座は納涼歌舞伎で、今日が初日。
納涼歌舞伎を作り上げた勘三郎・三津五郎が逝って、福助も病気療養のまま復帰は不明の中で、
後を継ぐ者たちの頑張りに期待しながら、まず第一部から見物。
なのに、思いもかけないことが起こって、初っ端から遅刻。
どうにか出られる状況になってから大慌てで飛び出して、多分20分くらいの遅刻で済んでホッ。
第一部は、「おちくぼ物語」と「棒しばり」。
継子いじめで知られる平安時代の「落窪物語」を素材にした宇野信夫作の「おちくぼ物語」は、
七之助のおちくぼの君、隼人の左近少将、新悟の阿漕、巳之助の帯刀という若々しい顔ぶれ。
あと、彌十郎が源中納言、高麗蔵が北の方(継母)、亀蔵が典薬助で、他はまた若手。
七之助がすっかり大人になって、若手というより花形の趣さえ..
今年亡くなった十世坂東三津五郎に捧ぐ「棒しばり」は、勘九郎の次郎冠者、巳之助の太郎冠者。
踊り上手で素晴らしいコンビだった2人の親、勘三郎・三津五郎には比べようもないが、
頑張っているのがうれしいと思いながらの見物。
特に、巳之助がグッと大人になってきた感じで、苦労と云うか覚悟と云うかが
子供を大人にするのだろうと思いながら観ていたが、これからも頑張って欲しいと思う。
主の曽根松兵衛は彌十郎で、狂言そのままの役どころなのに雰囲気が随分違うような..
*****
茶の葉によって、いつもの煎茶セットに追加メニューのミニ氷でユッタリ。
日本橋に寄って野暮用を済ませてから帰宅。
2015.8.5 [水]
昨日・今日
昨4日は暑さに閉口して、暑い最中に外を歩くのは辛い・嫌だと能楽講座をパス。
銀座の能楽金春祭りの無料講座を教えていただいて毎夏楽しみに通うようになってから、
1度も行けなかったのは初めてで、特にこの日の講座は楽しみにしていただけに残念だけれど、
まあ、無理しても仕方ない。
夜は地元の花火大会。
すっかり忘れていたが、網戸から入ってくる音で思い出し、最上階に行って見物した。
高く上がる打ち上げ花火しか見えないが、見応えのある大きさで、十分に楽しめた。
先客が2人。お1人は直に帰られたが、階段付近でも2人で見ていらした方があり、
帰りのエレベーターでは廊下で見ていたという方にお会いした。 でも何故か全員女性。(笑)
*****
今日5日は、昼から区の無料法律相談に出かけ、姉に頼まれた事項を相談。
予約は半月先まで埋まっている人気で、予約できても当日の朝の指定時間に確認の電話が必要。
1人30分の相談時間は、あっという間に過ぎてしまうが、無料で相談できるのはありがたい。
考え方が少し分かったし、あとは自分たちで考えていくことに..
2015.8.3 [月]
もとの黙阿弥
井上ひさし作、栗山民也演出に惹かれ、愛之助と早乙女太一の共演にも興味があって、
久しぶりに劇を観に行って来た。 「もとの黙阿弥 浅草七軒町界隈」@新橋演舞場。
文明開化の明治の浅草。 芝居小屋の座頭と番頭格の2人の開くよろず稽古指南所を舞台に、
男爵家の跡取りと書生、金満家の一人娘と女中、4人を中心に、起こる騒動。
男爵家未亡人(跡取りの姉)と金満家も絡んでのドタバタ的な芝居。
途中から、あら〜ハッピーエンド!?と思っていたため、ラストにビックリしながら、
そうよね〜と納得。 でも、厳しいわねぇ〜とも思った。
芝居とは言え、井上ひさし作らしく、現実を目の前に見せられる印象。
ただ、新橋演舞場は、この芝居にはハコが大き過ぎるように思う。
もっと小さな芝居小屋で見たいと思ったが、あの楽隊の使い方だと小さいと難しいのでしょうかねぇ。
3階に空席が多くビックリしたら、その割には1階は結構入っていた。 集客って難しい。
*****
夏大島紬。 黒地に近い濃淡濃紺地。 華柄。 (越後夏大島物語、白川貞夫)
八寸帯。 博多織。羅。 間道・葡萄唐草文。 薄ベージュ、薄緑・薄紫・水色。 (黒木政幸「遊彩」)
五嶋紐。 単衣・夏用。 藤色・灰白色の編み。
変わり紗?の帯揚げ。 草木染(梅染め)。 灰紫?の濃淡、蜻蛉柄織り込み。 (堤木象)
アタ編の梅茶色の台の草履。 白黒格子の鼻緒。 巻は白革。
2015.8.2 [日]
暑さ負け
暑いですね〜 私もマネしてみました。(笑)
銀座で能楽金春祭りの無料能楽講座が始まって、昨日・今日の午後は対談・講演。
行きたいと思っていたが、暑さにダウンしてパス。
銀座駅からも新橋駅からも会場まで歩かねばならないから、こう暑いと気力が..
明日の夕方は、珍しく銀座に歌舞伎でない芝居を観に行く予定。
その前にお寄りして聴講したいと思ったが、何と講座はないらしい。(涙)
明後日は、講演「装束の決まり文様」とのことだから、頑張って行きたいと思っている。
*****
我が家は建設当初からのエアコンが1台あって、まだ稼働しているが、殆ど使っていない。
使わないから壊れないのか、感心したり呆れられたりしているが、今のところまだ大丈夫。
でも、この暑さでも原則エアコンは入れず、扇風機で頑張っている。
自然の風を期待して網戸にしていて、風が入るとホッとするものの全く入らない日・時間もある。
体温が高い感じで熱中症の初期徴候?と思った時には、短時間エアコンで身体を冷やしもしたし、
着物を着る時に、汗っかきの私は汗染みが心配で、時にはエアコンを入れたり..
まあ必要に応じて多少は助けてもらっているが、でも、まだまだ原則エアコンなしで頑張るつもり。
直ぐに汗びっしょりになるTシャツが溜まるのには嫌になるけれど..(爆)
2015.7.31 [金]
月末は、口福、眼福
暑さに閉口しながらも、ランチで英気を養い、展覧会を回った。
メトロ一日乗車券が安くなっていて、うれしいビックリ。
まず、みかわ是山居の天ぷらで昼食。 いつものランチに季節ダネの稚鮎を追加。
相席の他の方々は皆さんお任せで、ランチは私だけだった。
夏は、天つゆも楽しみで、蓼・枝豆・ポン酢などで作った夏限定の緑の天つゆが、美味しい。
暑い最中に駅から店まで歩いた後では、冷房の入った店内の涼しさにホッとしたが、
この天つゆも、スッキリした味に、涼やかな色合いで、夏に涼! を感じてうれしい。
海老、鱚、烏賊、めごち、季節ダネの稚鮎、穴子。 〆の小柱のかき揚げは、いつも通りに天丼。
野菜は、間の箸休めが茗荷、選択2種はアスパラと茄子。
向付3点盛りも、途中の海老シンジョウの椀も、漬物も、大きなシジミの味噌汁も美味しい。
季節ダネ以外は殆ど1年中同じで変わらないのに、いつも美味しくいただけるのが、ありがたい。
もう20年以上、25年近く?通っていて、美味しさに飽きが来ないのが、素晴らしい。
*****
口福の後は、展覧会回りで、体力を考えて展覧会は2ヵ所だけにするつもりが、
三井記念美術館に行く前に三越に寄ったものだから、つい假屋崎省吾の世界展も拝見。
華道家として独特感のある人だが、プロデュース力?が凄い!との印象を今回も持った。
沢山の蘭を始めとする花の多くが生産者とのタイアップで提供されているらしく、
多分ウィンウィンの関係なのだろうけれど、花材代の苦労はあまりなさそう。(笑)
生け花作品の背景?におかれた数体のマヌカンの着物姿に違和感。 着付けに目が点。(爆)
前帯の位置が異様に高く、帯下が長いから一見スマート感があるが、長すぎてバランスが..
兎も角、あの着方では、帯で胸が苦しく、前身頃は帯下から翻ってしまい、人には無理!と思う。
まあ、背景として花を惹き立たたせるという意図は果たしているのだろうが..(大爆)
*****
そして、今日の予定の最初の展覧会で、「春信一番 写楽二番」@三井記念美術館。
フィラデルフィア美術館浮世絵名品展で、錦絵誕生250年という特別展。
2ヵ月近い会期で残りあと半月だが、ここはあまり混まないのがありがたいと思いながら一巡。
入り口近くは、美術館所蔵の工芸品—夏によせて。 蒔絵などが展示されていたが、
高瀬好山製の自在昆虫置物と、安藤緑山作の染象牙果菜置物が、珍しく、目を惹いた。
浮世絵は、墨摺、丹絵、紅絵、漆絵、紅摺絵、錦絵までの展開が興味深かった。
初め肉筆だった浮世絵が、浮世絵版画としても売り出されるようになり、
草創期の墨板だけで摺られた墨摺(すみずり)」、やがて筆で彩色を加えた「丹絵(たんえ)」や
「紅絵(べにえ)」、「漆絵(うるしえ)」が現れて、これら色鮮やかな作品が人気を呼んで、
より大量の浮世絵版画を生産するために、板で着色する「紅摺絵(べにずりえ)」が考案された。
墨に加え、紅・黄・草色を基本とする紅摺絵が好評で、更に工夫が加えられ、
多色摺木版画の新しい技術による色数が多い「錦絵」が誕生したのだそう。 初めて知って、納得。
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上野に移動して、「クレオパトラとエジプトの王妃展」@トーハク。
興味深く観て回ったが、特にレリーフとマスクが印象に残った。
ヒールの高いサンダルを履いていたためか、途中から足裏が痛んで、いつもよりさっと観終わった。
外出時の履物は草履が多く、足が弱くなっている?
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帰りにも門仲に寄り、ウフレでケーキと冷たいアールグレーで休憩。
ケーキが殆ど売り切れ状態で、暑さを避けて寄られた方が多いのだろうと思った。
2015.7.29 [水]
佐渡狐、自然居士
午後、今月最後の観劇(観能)に、国立能楽堂の定例公演に行った。
番組は、狂言・和泉流「佐渡狐」と、能・喜多流「自然居士」。
月間特集が江戸時代と能なので、今日の狂言は江戸時代に成立したと考えられている曲で、
能は江戸時代初めに創設された喜多流初代の七大夫の得意曲だったから、らしい。
今月は、どの日も楽しく観られて、いい公演だったとニコニコ。
狂言「佐渡狐」は、何度も観ているが、今回は私の体調が良かったためか、
今まで気づかなかったちょっとした事にも気づいたりして、いつもより更に楽しく観られた。
シテが百姓でなく奏者(取次役)なのも意外感があり、
江戸時代の俗説らしいが、本当に佐渡には狐がいないのかしら?と思ったり..
シテ/奏者:石田幸雄、アド/佐渡の百姓:深田博治、小アド/越後の百姓:高野和憲。
能「自然居士」も観たことがあるが、今回改めてじっくり拝見できて、楽しく鑑賞。
終盤、中ノ舞、舟の曲舞、言葉でのささらを擦る様子、鞨鼓の舞と、シテの舞が30分も続き、
舞い続けるシテの体力にも、凄いわねぇ〜と感嘆。(笑) 6、7歳の子方も行儀よし。
シテ/自然居士:香川靖嗣、ワキ/人商人:宝生欣哉、ワキツレ/人商人:大日方寛、
アイ/門前の者:野村萬斎、後見:塩津哲生・中村邦生、地頭:粟谷能夫。
囃子方は、一噌幸弘、曽和正博、亀井広忠。
シテの面は、大喝食。 喝食と大喝食の差は、面によりイマイチ分かり難い。
*****
休憩時間に、存じ上げない年配の男性から話しかけられてビックリ。
ここでの能楽の他、歌舞伎、先日の小三治さんがトリの落語などで、私を見かけていて、
ご自身がいろいろ観にいらっしゃるそうなので、気になったとのこと。 同好の士?
ブログも書いていらっしゃるそうで、名刺をいただいた。 時間のある時に拝見するつもり。
*****
紅花染。 手織り。 生成りに薄黄・薄橙色の細波縞。 (米沢新田「濤波」)
八寸帯。 すくい織。 紺地。 雪持柳文。 (捨松)
五嶋紐。 単衣・夏用。 生成りに薄緑・銀鼠色入り。
絽の帯揚げ。 極薄緑色の暈し。 薄紅・薄桃色の暈し入り。 (渡敬)
天が馬来草の草履。 網代織。 鼻緒・巻は白皮。
着物は私には珍しい色で、薄黄色の夏物だから、心秘かにヒマワリと呼んでいる。(笑)
派手かな〜と思いながら着てみたら、ヒマワリの力強さ・強烈さはなく、柔らかな薄黄色の印象。
ヒマワリの命名は、ちょっと違うみたい。(爆)
急に、もしやと思ってチェックしたら、何と今回を含め着用した3回とも同じ帯。
ひと夏に1度ずつしか着ていないので覚えていないのは仕方ないものの、芸のないこと。(大爆)
夏に気持ち良いサラッとした感触の着物だから、今夏は別の帯でもう一度くらい着てみたい。
が、来月の観劇予定は少なめだし、機会があるかしら..
2015.7.26 [日]
落語会
昼過ぎに出かけて、国立名人会@国立演芸場を楽しんで来た。
トリが小三治さんなので、いつもながらチケットは数分しないうちに売り切れ。
売り出し時間前からスタンバイしていてゲットできたけれど、チケ取りも結構大変。(笑)
柳亭左龍「壺算」、入船亭扇辰「藁人形」、柳家小里ん「三人兄弟」で、仲入り、
柳家はん治「百川」、色物は林家正楽の紙切り、トリの柳家小三治「お化け長屋」。
*****
終演後は、半音に寄って、いつものスコーンにコーヒー。 まずイルガチェフェ・コンガ。
一時は満席になったが、コーヒーを飲みながら持って出た冊子を読んでいたら空いてきたので、
コーヒーのお替りをお願いし、マンデリン。 ケーキもペロリといただいて、ニコニコと辞去。
日本橋のデパートを覗いてから、地下の春帆楼で、フグならぬ鱧の湯引きで夕食を済ませた。
いつ頃から習慣になったのか覚えていないが、一夏に一度くらいは鱧を食べたくなる。(笑)
季節感も味わえるのがうれしい。
*****
有松鳴海絞り(木綿、浴衣)。 紺色。 斜め蜘蛛絞りと、紺に花の絞り。
八寸帯。 羅織。 紺暈し(紺から白)。
盛夏用の編み込みの帯締め。 白に緑みの鉄紺色入り。 (渡敬)
絽の帯揚げ。 渋めの青色。 細い白線の蔓入り。
畳表の台の草履。 鼻緒は白と灰色の縞。 ソールは幾枚にも割れているもの。 (お初)
猛暑の中、浴衣を着物風に着て出かけたが、住まいのエレベーターでお会いした方に、
暑くないですか?と問われて、暑いですよと応える。(笑)
着物でなくても、洋服でもTシャツ1枚でも、暑いのは同じだからと言うと、納得?のお顔。
帰って来たら全身凄い汗で、シャワーを浴びながら洗濯機を回し、帯以外ほぼ1式全部洗った。
浴衣で特に気に入っているのは、この洗えるところかしらねぇ〜
喫茶店の店主にも、デパートの呉服売り場の顔見知り何人かにも、お褒めいただいて、
好きな着物(浴衣だけれど)を褒めていただくというのは、うれしいことで、ついニコリ。
でも、帯は変えたけれど、帯締め・帯揚げは前回に着た時と同じだったみたい。
2015.7.25 [土]
カレー&隅田川花火
夜は、千駄木の友人宅で、カレーパーティー&隅田川花火見物を楽しんで来た。
カレーを作ったし花火をベランダから見ようと誘われて、健康講座をサボって、いそいそ出かけた。
今週は木曜も観能を優先させて健康講座を欠席したのに、今日の講座も欠席してしまった。
う〜ん.. ダメだわねぇ〜(汗) でも、今月は他の週はちゃんと2回とも出席しているし、なにより、
人と会って楽しむのも心の健康に大切だから..と勝手な理屈。 屁理屈?(笑)
今夜の主賓?のインド人がベジタリアンなので、メインは3種類のベジカレー。
茄子、ダール豆、卵とインゲンの3種類で、卵カレーはココナッツミルク入り。
それに、サモサと、サラダも人参、ゴーヤー、ヨーグルトの3種類、など。
全粒粉で作ってみたというチャパティが、えっこれが?..という見た目が何とも楽しい。
大いに食べて飲んで話していたら.. 気づいた時には花火は大分進んでいたけれど、
それからは、大人5人がベランダに並んで、ワイワイガヤガヤと1時間の花火見物。
スカイツリーを真ん中に、両側に花火が上がるのを、両方見られるのはいいわねぇ〜と楽しんだ。
花火が終わってからエアコンで涼しい室内に戻り、アイスクリームと桃のデザート。
持って行った年代物の赤ワインは、栓がボロボロで、味も残念ながら..(涙)
セラーで管理しているわけではないので、不安はあったけれど、
家で試しに開けて飲んでみたボトルは栓もしっかりしていて美味しかったのに..
で、料理に使ってもらうことにしたが、ハーゲンダッツのミニアイスと桃が好評でホッ。(笑)
更に話は続いて、帰宅は随分遅くなったが、楽しい時を過ごすと、身体は疲れても元気をもらう感じ。
誘ってくれて、ありがとう。
2015.7.23 [木]
藤、鬼ヶ宿、梅
夜、観世元章の刊行した明和改正本発刊250年の企画公演@国立能楽堂を観に行った。
《月間特集・江戸時代と能》による、仕舞「藤」、狂言・大蔵流「鬼ヶ宿」、能・観世流「梅」。
仕舞「藤」は、後場のクセの一段で、藤の精の舞。
室町後期の原型の宝生流、江戸中期の改訂版の観世流で、詞章も異なるということで、
宝生流と観世流の観比べ聴き比べ。
「鬼ヶ宿」は、大老・井伊直弼が死の前年に新作した狂言だそうで、
直弼が後援していた茂山千五郎家で大切に伝承されているという。
安達原に住む女との復縁を考えた太郎が久しぶりに女の家を訪ねたところ、
とうに愛情の冷めている女は、酒が切れているので買ってきてくれと太郎を送り出す際に、
黒塚に鬼が出ると脅かしておいて、酒屋で一杯やって、ほろ酔いで帰ってきた太郎に、
鬼の面をつけて.. 鬼の面の使い方が、他の狂言と少し違うのが楽しい。
シテ/太郎:茂山あきら、アド/女:茂。
能「梅」は、観世流の占有曲で上演頻度の低い曲を、小書「彩色之伝」による上演。
江戸時代、観世元章と元章と昵懇だった田安宗武(吉宗の次男・御三卿の1人)との提携で、
賀茂真淵あるいは真淵の後援者の加藤枝直によって作詞された新作能だそう。
席の関係で字幕を見るのが面倒なので、字幕なしで観ていると、聞き取れない詞章もあるためか、
地謡がまるでコロスの合唱のように聞こえてきて.. 不思議な気持ちになった。
その中での後シテの華やかな装束での舞に、何故かギリシャ神話を観ているような気分がした。
シテ/前・女、後・梅の精:観世清和、ワキ/藤原何某:福王茂十郎、ワキツレ/従者が2人、
アイ/所の者:茂山七五三、地頭:角寛次朗など。
囃子方は、杉市和、大倉源次郎、柿原崇志、観世元伯。
シテの面は、元章がこの能での使用を前提に自ら打ったという「若女」。
*****
付下げ。 紋紗。京友禅。灰紫色。丸文の染め抜きに桔梗・薄・笹などの金彩・刺繍の模様入り。
名古屋帯。 夏絽。 白地。 金銀の軽めの柄。 (佐々木) (お初)
五嶋紐。 単衣・夏用。 白・青紫。 房は青紫。
紋紗の帯揚げ。 白と青紫の染め分け。
夏用の西陣織正絹紗織地の草履バッグセット。 草履の天は黒・絽織。 (紗織)
塵除け 道中着 紗お召。 極薄緑色。 葉と水玉。
暑さにめげず、今日は少し気合を入れて、紋紗の付け下げ着用。
能楽堂でお会いした顔見知りに、涼しそうで素敵!と言っていただいてニコリ。
観能中に雨が降ったようだが、終演時には止んでいて、間のいいことと、またニコリ。
2015.7.22 [水]
熱中症
みなさま、暑いですね〜 音を上げています。
ところで、友人に熱中症になった人がいます。
大事に至らず、病院にも行かずに治ったそうで、まだしも幸いでしたが..
朝起きたらめまいがして天井が回って、こりゃなんだ、大変だと思ったら、汗がどっと出てきて、
さては熱中症かと水シャワーをしたら、こんどは吐き気がして、ついに吐いてしまい、
頭から水をかぶり、涼しい部屋に移動し、横になったものの水も受け付けず..
やっと冷房を入れて、活動的な友人が一日おとなしく寝ていたそうです。
前夜、銭湯に行って、足の怪我のリハビリに長湯したのが原因の一つかもしれないとのこと。
実は私も、熱中症になりかけている?と思ったことが何度かあって、
最近も、眠れなかった翌朝に冷房を入れて身体をギンギンに冷やしてみたり、
朝、寒さに震えながら水シャワーを浴びたりしました。 夜に熱中症!って、確かにあるようです。
私も友人同様エアコン嫌いで普段は扇風機頼りですが、身体を冷やすにはエアコンがいいですね。
皆様も、どうぞ気を付けくださいね。
2015.7.21 [火]
別れ
今日・明日は、叔父の葬儀。 父の末弟で、90歳での旅立ち。
父と弟妹は全員あちらで揃って、また賑やかに過ごすことだろう。
母が亡くなってからの8ヵ月半の間に、父の妹、姉の義母(=姑)、そして父の弟が旅立った。
叔父叔母の全員がそろって長寿と云うわけでもないが、喜ばしいことに長寿の人も多い。
が、長寿ということは、超高齢者ということだから、いつ何時..という心配がつきもので、
仕方ないとはいえ、こう続くと、半ば覚悟はしていても流石に寂しく、気持がざわつく。
存命の母の妹弟も随分弱って来ているから、この夏の暑さが厳しくないようにと願っている。
*****
姉夫婦は、一昨日は義兄の母の納骨で、その前日には遺族で荷物整理をしたそうだから、
暑い最中に連日、本当にお世話様。 75歳の義兄は更に大変だろうと察している。
しかも、義兄の伯父は2月に連れ合いを亡くしていて、長寿社会の大変さを思う。
(姉夫婦は2月からの半年の間に4人見送ったので、長寿社会への思いは強いという。)
死者を弔うのは当然でも、生きている私たち自身も大事にしましょうねぇと思う。
暑さも本格的になってきました。 皆さま、ご自愛を..
2015.7.19 [日]
休止の前に
昼前のニュースで、梅雨明け宣言が先程出されたと言っていた。
梅雨明けにホッとする気持ちと、暑さが本格化するのかと憂鬱な気持ちと.. 勝手な気分。(苦笑)
*****
今月末で営業休止とのご連絡をいただいた馴染みのフレンチレストランに伺ってランチ。
挨拶状に驚きながらも、花見の頃に聞いた話で、やはりそういうことになったかという思いもあった。
開店以来12〜13年。 長らく通っていた店が無くなるのは寂しい。
週末毎に美味しい料理を求めて出かけるツキイチ・レストランが何店もあった頃は既に遠くなり、
最近は食事のための外出は滅多にしなくなって、こちらにも伺うことが少なくなっていたが、
気づいたら馴染みの店が相次いで閉店してしまい、寂しい限り。
閉店前には行かなくちゃ..と思っていたが、朝になって早く伺いたいと急に思い立って電話。
連休中日の今日も名残を惜しむ客で満席だったようだが、遅い時間なら入れそうだとのこと。
ご挨拶には裏のパティスリーのマカロン。 フレンチレストランにマカロンとは..と思いながら、
今日は和菓子店はあちらもこちらも休日なので仕方ない。
ゆっくり伺い、入口のバーカウンターでウェルカムシャンパンを飲みながら席が空くのを待った。
前菜の1品目は、きゅうりのスープを選んだ。 雲丹のムースの上に生ウニが載っていて、
すっきりしたスープに雲丹の味わいが交じり、爽やかなうちに濃厚さもあって美味しい。
2品目は、フォアグラ・鮪・山芋のソテー。 3種類を重ねて焼いてある。
一緒に口に入れると、食感・味の違いが醸し出す何とも言えないハーモニー。
魚は真鯛。 細かく切ったトマトを敷いて、真鯛の上にはウイキョウを載せ..
肉は、仔羊にした。 燻製風?に焼いた仔羊に、添えられたズッキーニ・パフリカが夏らしい。
アヴァンデセールは、ブラマンジェにジュンサイ・甜菜のソースがタップリかかっている。
そして桃のデセール。 桃のソルベ?というか凍らせた桃と云うかと、生の桃の両方を楽しんだ。
岡部さんには来月から新丸ビルのヌーベルエールでお会いできるとは言え、
オーグードゥジュール始まりの店が休止になるというのは、とても寂しい。
新生オーグードゥジュールの展望は.. 暫くは雌伏の時なのでしょうねぇ。 頑張って欲しい。
*****
日本橋に寄って、三越で野暮用を済ませ、西川で冷感ピローパッドを買う。
高島屋の地下の叶匠寿庵で、抹茶氷にアイスクリームをトッピングしてもらってペロリペロリ。
量が多いので、ゆっくり食べているうちに、汗がひいてきて、ホッと一息ついて帰宅。
麻の長襦袢、汗取り肌襦袢など、乾いていた朝の洗濯物を取り込んで、
また洗濯しようと思って天気予報を確認したら、夜は雨の予報。
で、洗濯は止めたのに、降らないのは.. ちょっと悔しい。(笑)
2015.7.17 [金]
納涼能
午後、能楽協会東京支部主催の納涼能@国立能楽堂に行って来た。
シテ方5流総出演の、始めと終わりがお能で、狂言1曲に仕舞が3曲という珍しい?番組。
能・宝生流「橋弁慶」、狂言・和泉流「悪坊」、仕舞3曲は、金剛流「養老」、観世流「野宮」、
喜多流「昭君」、能・金春流「紅葉狩」小書「紅葉ノ舞・群鬼ノ伝」。
能「橋弁慶」と「紅葉狩」のシテは、両方ご宗家。
能「橋弁慶」は、長刀を振り上げ斬りかかる弁慶の動きが見どころだが、
小柄なご宗家の弁慶と子方の義経との闘いが、どこか子供の喧嘩風?な印象。
お付き合いで見に来た方?なのか近くの席から笑いが起こって、そこで笑うのかと苦笑。
「野宮」は梅若玄祥さんがシテで、舞が分からない私でも素敵!と目を凝らして拝見。
能「紅葉狩」は、2つの小書「紅葉ノ舞」と「群鬼ノ伝」のため、ツレが3人で華やか。
前場の上臈・侍女の舞、後場の鬼女のワキ・平惟茂との闘いも楽しい。
*****
終演後、イタリアンを食べたいと思ったが、今回も満席で入れず。(涙) 1年くらい入れてない?
日本橋のデパートの特別食堂に行ったら、野田岩は今日から今月末まで特別メニューだけとか..
土用の丑はまだ先だと思っていたからビックリ。 でも、かさね重をいただいてニコリ。
帝国ホテルのホットチョコレートサンデーもいただきながら、カロリー取り過ぎよね〜と反省。(爆)
*****
阿波しじら織(木綿)。 織。 藍染。 藍色地に灰色の木の花柄。
八寸帯。 手織櫛織。 白に近い生成り。 白・灰色の細長短冊柄入り。 (都)
盛夏用の、白に鉄紺色入りの編み込み。 (渡敬)
絽の帯揚げ。 灰色。
台風の影響で、雨が一日中降ったり止んだりで、しかも時々激しい風雨という予報。
で、予定の柔らか物は止めて、濡れてもいい木綿の着物で出かけた。
国立能楽堂主催公演と比べ、お能関係の方が多いようで、訪問着やら1つ紋やらの方が目立ち、
正に普段着!のこの着物は、歌舞伎ならいいけれど、能楽堂向きではなかったなぁ〜と思う。
でも、行ってから気にしても始まらないし、気にしないことにして楽しく観たが、
雨コートどころか傘も差さずに済んで助かったものの、予定通りの着物にすればよかったとも思う。
2015.7.15 [水]
「阿弖流為」@新橋演舞場
染五郎が歌舞伎伎NEXTと名付け、勘九郎・七之助の中村屋兄弟と組んだ「阿弖流為 あてるい」。
夜の部を観て来たが、この回を録音録画するとのことで、機材・撮影者があちこちに。
どういう訳か、録音録画に行きあうことが結構あるが、
多分、出演者も一層気持ちを入れて演じるだろうと、ついニコリ。
阿弖流為を染五郎、坂上田村麻呂を勘九郎、立烏帽子(と鈴鹿の2役)を七之助が生き生きと演じ、
彌十郎、萬次郎、亀蔵、橘太郎に存在感があり、宗之助や若い新悟なども頑張っていて、
現代劇風の音楽・ライティングで歌舞伎役者が演じる面白い舞台になっていた。
先代猿之助のスーパー歌舞伎同様の、新しい歌舞伎を志向する動きがいろいろ出てきて、
これも、歌舞伎NEXTという試みとのこと。
歌舞伎かと言うと、スーパー歌舞伎と同じように、従来の歌舞伎の枠からはみ出しているから、
意見はいろいろだろうが、でも十分に面白く、しかも歌舞伎役者だからできた舞台だと思う。
見得も立ち廻りも、歌舞伎役者でなければ、ああはできないだろうと思いながら、楽しく観ていた。
その意味で、間違いなく歌舞伎の大きな枠の中の芝居と言える。
これからも、どんな新しい歌舞伎が出てくるのか、期待が湧いてくる。
*****
有松鳴海絞り(木綿、浴衣)。 紺色地に、鹿の子絞りと紺に花の絞り。
八寸帯。 麻。 生成り。 (アトリエKinami)
盛夏用の、白に深緑色入りの編み込み。 (渡敬)
絽の帯揚げ。 渋めの青色。 細い白線の蔓入り
邪道・反則と言う人もいるけれど、浴衣を、長襦袢・足袋つきで着物風に着用。
涼しげで好きな浴衣だけれど、この柄だと、浴衣!の印象が強いのを今更のように認識。
あちらこちらで、お声を掛けていただいた。 夏だわね〜
2015.7.14 [火]
三越落語会
暑いなら暑いなりにと、今日も朝から洗濯。 我ながら随分と元気になったものだと感嘆。(笑)
乾いた洗濯物を取り込んでから、夜は三越落語会@三越劇場に出かけた。
お目当てはトリの小三治さんと仲トリの歌丸さん、の筈だったけれど、歌丸さん休演。
小三治さんと歌丸さんの噺を一度に聴ける機会に、頑張って頑張って、やっと取れたチケット。
でも、そう上手くは行かないようで、歌丸さんの代演は小柳枝さん。
柳家三之助「かぼちゃや」、柳亭楽輔「替り目」、春風亭小柳枝「崇徳院」、
仲入り後は、古今亭志ん輔「岸柳島」、柳家小三治「粗忽長屋」。
どれも聴いたことのあるというか、よく聴く噺もあるが、流石に上手で楽しく聴いてお開き。
*****
能登上布。 黒紺色に白色の細縞。 (山崎仁一)
八寸帯。 手織櫛織。 オフホワイト地。 空色の波・灰白色の千鳥の短冊文。 (都)
五嶋紐。 単衣・夏用。 水色の変わり組み。
竪絽の帯揚げ。 青色と空色の染め分け。 一部に豆玉つなぎ入り。
桐下駄。 黒塗り台。 小千谷縮の鼻緒。
縦長・マチ広の大型スズ竹手提げ籠。
夏日になったので、籠も黄土色?のアタ織りから色の薄いスズ竹の籠に替えて夏気分。
*****
帰宅後にも洗濯。 どうしちゃったの?と自分でもうれしい驚きで、反動が怖いような..(爆)
2015.7.13 [月]
暑さの中
急な暑さに少し音をあげながら、漸く洗濯ができると連日の洗濯。
特に土曜からは大物を順に洗っている。
もっと干せれば洗濯の回数を減らせるのだけれど、大物は干す場所を取るので小分けに洗濯。
乾くと次を洗ってまた干して..の繰り返しで、今日は3回も洗濯機を回した。
洗ったばかりの大きな洗濯物を干すと、気温が少し下がる気がするのも、うれしい余禄。
眠れないまま夜明け前の薄明かりで数えた朝顔の花数が、明るい中では増えている。
まだ咲いていなかった蕾が開いたらしい。 先日の怪談(笑)の謎が解けてニコリ。
2015.7.11 [土]
簸屑、大瓶猩々
今週は昨日まで歌舞伎見物を楽しんで、今日は昼から国立能楽堂に普及公演を観に行った。
番組は、解説・能楽あんないと、狂言・和泉流「簸屑」に、能・観世流「大瓶猩々」。
解説・能楽あんないは、「動いている江戸期の能楽」ということで、江戸期の各流の盛衰など。
今日の曲ではなく今月の月間特集に合わせた話だったのが珍しかったが、
松岡新平氏の話は、ここでの解説としては少し学問的過ぎるような..う〜ん..
狂言「簸屑」は、太郎冠者の茶を挽きながら居眠りする様子や次郎冠者の仕方話や小舞が楽しい。
それに、面(武悪)をかけられ、鬼になったと思うのが、観ている方としては何ともおかしい。
でも、先祖の遠忌に当たるから道者に薄茶を摂待しようという主が、簸屑を使うのが、
太郎冠者でなくとも、ケチと言わないまでも、如何にもしまり屋だと思う。
シテ/太郎冠者:三宅右近、アド/主:近成、小アド/次郎冠者:高澤祐介。
能「大瓶猩々 たいへいしょうじょう」は初見で、「猩々」とどう違うのかと思っていたら、
「猩々」の姉妹曲で綱吉の時代に作られたらしく、現在は観世流でのみ上演されているとのこと。
後場で5人の猩々が大瓶の酒を飲み交わし相舞するのが、華やかで見もの。
大瓶は泰平に重ね合わせ、天下泰平を寿ぐ祝言の内容というのが、江戸式楽らしい。
シテ/前・童子、後・猩々:井上裕久、ワキ/高風:工藤和哉、アイ/水神:三宅右矩、
他に、ツレ/猩々が4人、地頭は関根知孝。
囃子方は、竹市学、住駒匡彦、佃良勝、三島元太郎。
*****
明石縮。 灰白色。 縞と、夏蔦柄。
名古屋帯。 麻。 琉球紅型。 藍色地。 流水・波・花柄。 (いしみね)
五嶋紐。 単衣・夏用。 薄浅葱色に白入り
絽の帯揚げ。 灰青色と灰藤色の暈し染。 市松、に水・桔梗柄の生地
馬来草(網代織)の天の草履。 鼻緒・巻は白皮。
昨日から突然のように戻ってきた夏の暑さに少しゲンナリ。
でも、めげてなるものかと今日も着物で出かけた。 なかなか頑張るじゃないと自賛。(笑)
とは言え、名古屋帯は背中が暑い。 やっぱり八寸帯の方が少しは涼しいと実感。
2015.7.10 [金]
歌舞伎の知盛
今月も国立劇場は歌舞伎鑑賞教室で、また夜の「社会人の歌舞伎鑑賞教室」に出かけた。
その前にファミリーセール@日本橋プラザに寄ったら、目当ての品は今回も取扱いなし。(涙)
ガッカリしながらも、全く分野違いの、食品を少しだけとお付き合いで白ワインも1本購入。
更に丸善に寄ったら、恒例の文具雑貨「感謝セール」をしていたので、革の写真立てを購入。
重くなった買い物袋を持って半蔵門に行き、可否道に立ち寄り、珈琲・ケーキセットで暫し雑談。
値段が変っていることに気づいて、ついに値上げしたのね〜と、物の値上がりに話が続いた。
*****
歌舞伎鑑賞教室は、萬太郎の解説「歌舞伎のみかた」と、「義経千本桜」の「渡海屋」と「大物浦」。
「渡海屋」・「大物浦」で、菊之助が渡海屋銀平実は新中納言知盛を初役で勤めるためか、
ここの歌舞伎としては珍しくチケットが発売早々に売り切れたという話題の公演。
岳父の吉右衛門の監修での初役で、役の幅が広がるのは楽しみでもあるが、
音羽屋の跡取りの菊之助が半分くらい播磨屋になったような..(笑)
他に、梅枝が銀平女房お柳実は典侍の局、萬太郎が義経、尾上右近が入江丹蔵と、初役揃い。
夫々、玉三郎、梅玉、又五郎に習ったそうで、歌舞伎の芸の継承に思いを馳せた。
それにしても、最近の国立劇場の歌舞伎は、初役が多くて、花形・若手の発表会?(爆)
亀三郎も相模五郎で出演し、菊五郎劇団から菊五郎、時蔵などが抜け、花形と若手での公演。
重しに團蔵が武蔵坊弁慶で出演のはずが、怪我で2日目から休演になったのが寂しい。
*****
綿麻紅梅。 小千谷。 越後型松煙染。 消炭色。 (紺仁)
八寸帯。 京くみひも三軸組織。 辛子色系 変わり斜格子。
(三田清冶・染、室門耕一郎・組織 「綾ひと衣」)
五嶋紐。 単衣・夏用。 生成りの上に渋い緑色の変り組み。
絽の帯揚げ。 極薄緑色の暈し。 薄紅・薄桃色の小さな暈し入り (渡敬)
白色の絽の台の草履。 焦げ茶色の鼻緒
2015.7.8 [水]
怪
夏の朝は朝顔が関心の中心で、毎朝、前日の花殻を取り、新しく咲いた花数を数える。
が、今朝取った花殻が多すぎる。 昨朝咲いたのは13輪だったはずの花殻が18輪分。
怪! 単なる記憶違い? そんなことないわよね〜 まだ呆けていないわよね〜と思う。
夜、牡丹燈籠を観に行くが、既に怪談の中に居る気分。
*****
夜は、昨日に続いての歌舞伎見物。 雨でも、雨の中を歩き回るわけでないから着物で出かけた。
夜の部は、「一谷ふたば軍記 熊谷陣屋」と、通し狂言「怪談 牡丹燈籠」。
全く期待していなくて、観なくてもいいかとさえ思っていた「熊谷陣屋」だったが、
予想外にいいとまでは言えなくても、恐れていたほど酷くなくて、うれしいビックリ。(笑)
源義経を梅玉、藤の方を魁春、相模を芝雀、弥陀六を左團次という今一番と思う配役でも、
海老蔵が熊谷直実を演るんじゃねぇ..と思っていたのだが、それ程には悪くはない。(爆)
観ているうちに、ひょっとして初役?と思ったら、やっぱりそうだった。
チケットを取った時には知っていたと思うのに、すっかり忘れていた。
型通りの堅さや、肚がないというか.. 今望んでも無理なことに目をつむれば、(大爆)
習った通りに(多分)懸命に演じていて、まあ、それでいっぱいとも言えるけれど、
周りの先輩役者が素晴らしいから、その支えもあって、それなりの芝居になっている。
合わない・無理だろうと思っていたが、昨日観たニンに合うと思う与三郎より、よっぽどいい。
このまま変な癖をつけずに回を重ねて欲しいと思いながら、半ばホッとして観ていた。
「牡丹灯籠」は、三遊亭圓朝の怪談噺の「牡丹灯籠」を、伴蔵・お峰夫婦を中心に、
作者の圓朝が舞台上で演じる趣向での歌舞伎立て。
玉三郎のお峰で、亭主の伴蔵に中車。 圓朝を猿之助、馬子久蔵に海老蔵など。
歌舞伎座で玉三郎の歌舞伎を観るなら、もっと違う狂言で楽しく観たいものだけれど、
玉三郎は久しぶりのお峰を楽しんで演じているように見え、中車もこういう芝居なら問題ないし、
この座組みでは、いい選択とも言える。
でも、浮気を咎め旧悪を口にするお峰に、嫌気・危機感も持った伴蔵が、
お峰を誘い出して殺す幸手堤の場がなく、関口屋での殺しに替わっていたのは、寂しい。
*****
夏大島紬。 黒に近い濃淡藍色地。 華柄。 (越後夏大島物語、白川貞夫)
八寸帯。 博多織。 紗紗。 灰白地。 (黒木「風紗」)
五嶋紐。 単衣・夏用。 緑がかった藍色 淡い緋色等入り。
絽の帯揚げ。 紺色。
ラバーソール台の草履。 青色の鼻緒・黒色の天。 (菱屋カレンブロッソ・カフェ草履)
雨コート(春〜秋用)。 青色系。 着物衿。
天気をにらみ2転3転。
雨なので、濡れても心配がない有松絞の浴衣を長襦袢つきで着ようとして箪笥から出してみたら、
雨で気温の低い日には浴衣は合わない感じがして着る気にならず、急いで変更。
着損なわないうちに着ようと替りに出した明石縮も、肩にかけたら灰白色の色合いが寒そう。
で、透け感があって同じ涼しげな着物でも色の濃い方がよさそうだと、慌ててまた変更。
その度に帯と小物が変るから、十分に時間があったはずなのに、気忙しい着付けになった。
夏の、こういう天気の日は、選択が難しいと改めて思った。
2015.7.7 [火]
七夕に笹飾りなし歌舞伎見物
今日も雨! 今年も天の川を見られそうにない。 織姫・彦星は会えるのかしら?
でも元気を出して、七月大歌舞伎@歌舞伎座へ昼の部を観に行った。
歌舞伎人気が戻ってきたのか、久しぶりの大入りで、昼の部と週末の夜の部は売り切れらしい。
幕見席も立ち見が出ているのは、玉三郎人気? 海老蔵人気? それとも猿之助人気? ..
これだけ入っていると、このところ歌舞伎熱が下がっている私でも流石に見物気分になる。(笑)
まずは「南総里見八犬伝」の「芳流閣屋上」と「圓塚山」。
「芳流閣」は、獅童の犬塚信乃と右近の犬塚現八の立ち廻り。
捕手が頑張っていて、立ち廻りは芯の役者より脇次第だと再認識。 でも短すぎて物足りない。
「圓塚山」は、だんまりもあり歌舞伎らしさを楽しむ幕で、信乃と現八以外の八犬士も揃うが、
全体に楽しむまではいかない。 梅玉が犬山道節を勤めている。
次が「与話情浮名横櫛」、いわゆるお富与三郎で、「見染め」と「源氏店」。
玉三郎のお富、海老蔵の与三郎、獅童の蝙蝠安、中車の和泉屋多左衛門、猿弥の番頭藤八など。
玉三郎がスッキリとしたいい女。 海老蔵もキレイだが.. 獅童の蝙蝠安は、汚過ぎというか..
中車が歌舞伎味に欠けるのは新歌舞伎とは違い無理ないのかと思うけれど..
玉三郎のお富は相変わらず素敵だが、当然と言えば当然ではあろうが、1人だけまるで別格。
玉三郎と他の役者との差が大き過ぎて、アンサンブルが悪く残念な印象。
今月一番楽しみにしていた「蜘蛛絲梓弦」は、猿之助六変化の変化舞踊。
童・薬売り・番頭新造・座頭・傾城・女郎蜘蛛の精の6役の早替わりでの踊り分け。
流石に澤瀉屋らしく、猿之助のスムースな早替わりに、上手な踊りが、楽しい。
蜘蛛の糸も綺麗に繰り出して、見ていて気持ちよく、糸を始末する後見の動きもスムース。
でも、前半は獅童の貞光と右近の金時が絡むので、「芳流閣」の続きの印象も..(笑)
門之助の頼光と傾城との絡みで、漸く気分が変った。(爆)
猿之助が傾城から正体を現し蜘蛛の精になると直に、押し戻しの趣向で海老蔵の保昌が登場。
海老蔵は荒事が似合うし、楽しかったものの、この狂言に押し戻しは、ない方がいい。(大爆)
あと、残念だったのは歌舞伎座に笹飾りが無かったこと。初日から7日までは、七夕飾りが欲しい。
でも、昼の部の最後に猿之助の踊りを十分に楽しんだので、気分よく外に出た。
*****
昼のお弁当に、すっかり好物になった三陸秋刀魚岩手箱をいわて銀河プラザで調達。
終演後は、デパートに行って、うち山の鯛茶御膳@三越のイートイン。
おやつみたいな時間の夕飯だが、美味し〜い♪ 好きだわぁ〜 って、今日もニコニコ。
茶の葉で七夕セット@松屋。 本葛のお菓子が美味しく、もう1年経ったのかと日の経つ速さを実感。
*****
絽小紋。 紺色・白色の滝縞。
名古屋帯。 絹芭蕉地。 オフホワイト色。 芝文・花丸文の染め。
五嶋紐。 夏・単衣用。 白色に薄緑・銀、端は肌色。
紋紗の帯揚げ。 薄橙色と薄青緑色の染分け。 変わり麻の葉模様。
アタ編の草履。 梅茶色台。 白黒格子の鼻緒。 巻は白革。
2015.7.6 [月]
雨、雨、雨
梅雨だし、雨が降るのは当たり前。
近年、早く日本にも来るようになった台風の襲来情報もあり、雨は当分まだ続きそう。
降らなければ、それはそれで、また問題だし..
でも、雨模様の日が続くと、気持ちもふさぎがち。 気がかりなことができて、尚更ドンヨリしている。
雨だから、大物の洗濯もできない..する気にならないから、気分転換もできない。
せいぜい朝顔の花数を数えて、気分アップを図っている。
昨日は13輪、今日は18輪。 相変わらず、紫色ばかり。(笑)
*****
サッカー、残念! でも頑張りました。 祝!準優勝!
2015.7.4 [土]
朝顔が夏を告げ
今朝は一気に、朝顔が18輪!も咲いた。
昨日までは5〜6輪だったので、これだけ咲くと流石に、朝顔だわぁ〜 夏だわぁ〜と思う。
雨模様の梅雨らしい天気続きだけれど、朝顔を見ると夏気分になる。
これからは毎朝、多分10輪は咲くだろうと、今年も夏の楽しみになった。
でも、今日も空色が1輪で、あとは紫ばかり。 色とりどりになるのは、いつのことやら.. (笑)
2015.7.3 [金]
月見座頭・水無月祓
今月の国立能楽堂の主催公演は、《月間特集・江戸時代と能》による公演。
4回とも江戸時代と関わりのある特徴的な能・狂言の作品を特集上演するという。
江戸時代、能は幕府などでの公式な儀式の際に演じられる芸能「式楽」として格式が整えられ、
固定化をたどったが、同時に新作や復曲など数多くの工夫がなされてきたのだそう。
今夜は定例公演で、狂言・大蔵流「月見座頭」と、能・古本による「水無月祓」。
狂言「月見座頭」は、十五夜の名月の夜に、虫の音を楽しみに野に出た座頭と、月を見ながら
酒を飲もうという男との、出会いと飲みながらの楽しい交流の後、ふと心変わりした男の乱暴..
歌舞伎で観るのと、ほぼ同じ印象だが、男の教養・品の無さはこちらの方が強いような..
シテ/座頭:大蔵彌太郎、アド/上京の者:吉次郎。
能「水無月祓」は、古本による上演ということで、現行曲にはない男女の別れの前場があり、
恋慕と悲しみから物狂いとなる女の心が演じられている。
後場では、男が夏越の祓のために参詣した賀茂明神に、巫女のような姿の物狂いの女が現れ、
夏越の祓や茅の輪くぐりの由緒を語り、面白く狂い舞うが、やがて水に映ったわが身の浅ましさを
見て泣き伏す。 男は昔契った女だと気づき、再会を喜んで2人で帰って行く。
私は初見だが、前場なしだと、茅の輪をつけた笹の葉や、謂れを語るのが珍しいけれど、
結局は物狂いの舞だけの特に何ということの無い曲になってしまうように思えた。
観世流でのみ現行曲として稀に上演されるそうだが、江戸末期に復曲されたものの、
江戸時代には番外曲扱いされて上演が途絶えていたというのも尤もだと思った。
時間短縮の工夫と言っても..と思う。
何はともあれ、夏越の祓に行ったばかりで、謂れを語る謡も含め、楽しく鑑賞。
シテ/女:観世銕之丞、ワキ/男:殿田謙吉、アイ/上京の者:山本則秀、など。
囃子方は、松田弘之、鵜澤洋太郎、安福光雄。
シテの面が珍しく、掲示によると初めて知った名の面だったのに、
お会いした方々に気を取られているうちに、すっかり忘却。(涙)
(追記: 多分「孫一」だった!と思う。)
*****
休憩時間にお声を掛けてくださった方のお顔には見覚えがあるのに、どなたか分からず、
終演後にもお会いしたのにお聞き損なって、分からないまま。 そらさん???
時々いらっしゃるそうだから、お会いできたら次回にお聞きすることにするしかなさそう。
*****
阿波しじら織(木綿)。 青・生成り・他の縞。
名古屋帯。 灰白色地。 色紙に柳・花の墨描き。
五嶋紐。 単衣・夏用。 青鼠色と黒のような濃い焦げ茶の縞。
絽の帯揚げ。 渋めの青色。 細い白線の蔓入り。
桐下駄。 黒塗り台。 小千谷縮の鼻緒。
アタ織りトートバッグ。 網代編み。 内側は多色の銘仙。
雨コート(春〜秋用)。 青色系。 着物衿。
雨模様だが、もう止んだように思って、少しなら濡れても平気だと木綿の着物を着た。
何と3年着ていず4年ぶりだった。 というか、他の阿波しじら織も2年着ていないみたい。
帯ときたら4年締めていず5年ぶり。 帯は夏には八寸帯ばかり締めていたからだと思うが、
それにしても、着用の着物・帯に偏りがあるのに改めて気づいた。
このところ涼しい日も多いから、気温・湿度によっては名古屋帯も締めようと思う。
7月になったので、バッグは焦げ茶色のやまぶどう籠から黄土色?のアタ織りトートバッグに変更。
折り畳み傘だけ持って行くつもりが、出がけにフッと気になって雨コートを持って行ってよかった。
最寄駅を降りたら、向こうから来る方々の様子がどうも雨が降っているらしく、ガックリ。
2段に分かれたエスカレーターの間の広い踊り場?で、慌てて雨コートを着用。
履物も、下が濡れていてもOKくらいのつもりだったので少し焦った。 梅雨の間は要注意。
2015.7.2 [木]
今年も後半に
天気がぐずついていると、こちらの気分も何となくシャッキリしない。
スッキリしたいと、人任せながら2日続けて自分メンテ。
1日(水)は、銀座に出かけて、ボディとフェイシャルで3時間弱のメンテをしてもらった。
随分と長年通っているけれど、もう最後にしようかと秘かに思いながら出かけたのだが、
してもらえば、やっぱり気持ちがいいし、効果もあるように思えるし..
まあ、要検討にしておくことにした。(笑)
松屋の有機野菜の店に寄ってみたら、期待の黄金柑があったので、ニコニコと2袋購入。
今年は3回も買えて、運がよかったと思いながら帰宅。
*****
2日(木)は、ヘアカット。 短く切ってもらった。 いつも通りのボブ。
帰ってからよく見ると、あまり短くなっていないような..
夜は、登録している健康講座の初日で、1時間動いてきた。
初参加の方も数名いらしたが、定員を考えると、止めた方もいらしたということになる。
マイペースでの出席でも、5年続けてきたら、それなりの効果を実感している。 無理せず続けたい。
でも、やっぱりもう少し出席率を上げたい。 3分の2を抜けだし、せめて4分の3は行きたい。
家に戻って即シャワー。 シャンプーした時に漸く、髪が短くなった実感があった。(笑)
昨夜、慌ただしく来た息子の話で気になることがあり、家に着く頃に電話をして変更してもらった。
それでも、モヤモヤ.. 仕事が終わる時間まで待って、夜に来るように電話。
気になったことを話したが、言われれば..くらいで、どうもあんまりピンとは来ていないらしい。
話したら少しだけ気持ちが収まったが、でもスッキリとは行かず、依然モヤモヤ..
結局、いい年になった息子に任せるしかないのだろうが.. 気が重くなった。
2015.6.30 [火]
夏越の祓
氏神様で3時から夏越の大祓式があるのに、昨日に続き布団干しなどしていて遅くなってしまい、
大急ぎで自転車を走らせた。 歩道を安全に気を付けながら行ったら、ギリギリに到着。
手水舎で手・口を漱ぎ、受付を済ませたら、直ぐに茅輪くぐりが始まった。
富岡八幡宮は近辺では大きな神社のためか参列者が多く、今年も2〜300人くらい。
茅の輪をくぐり、大祓詞を権宮司と共にとなえ、切麻(きりぬさ)を身体に振りかけて祓う。
本殿で、氏子総代に合わせ拝礼。 お神酒、お守りとご供物(砂糖)をいただく。
例年通りの次第ながら、無心と言えば聞こえがいいが、何も考えずにお参りが終わった。
それでも、また元気に半年を過ごせそうに思えるのが、我ながら単純。(笑)
*****
その後、久しぶりにお不動様の前の近為に行って食事。 遅〜い昼食? 早〜い夕食?
鰆と鮭が半切れずつついたご膳に、葛きりをいただき、漬物を3種類ほど購入。
パッソアパッソの有馬さんご夫妻が来ていらして、お帰りになる時に声を掛けていただいた。
お店の直ぐ近くだから不思議ではないものの、私は気づかず、予期していなかったので、ビックリ。
有馬さんの料理を食べたいけれど、このところご連絡しても満席で入れずにいる。
遠からぬうちに食べられますようにと改めて願った。
2015.6.29 [月]
グリーンカーテン
今夏も我が家は朝顔とフウセンカズラでグリーン・カーテン。
尤も、葉では日除けにならず、葦簀頼りだけれど、目に優しいのはやっぱり緑。
今朝、朝顔が2輪咲いた。 どちらも紫色。 次は何色が咲くか、これから毎日楽しみ。
*****
午後、歯科医にチェックしてもらいに行ったが、またまた厳しいお言葉。
歯磨きはキチンとできていても、歯周病は確実に進行しているそうで、
毎食後の歯磨きができないと、いずれ奥歯の歯茎が痛み出すのは避けられないとか..(涙)
それに、歯噛み・歯の食いしばりを減らさないとマズイとか..
着物で外出中に歯磨きはキビシイ。 歯磨きする場所と免れそうもない着物の汚れと.. う〜ん..
着物を止める? 外出中は食事を止める? う〜ん..
2015.6.28 [日]
国立名人会
今日は気温が高く、東京も30度を超すとの予報。
おおっ!そんな〜と思いながらも、着物を着て出かける予定。 頑張れ!私。(笑)
*****
午後、国立名人会@国立演芸場で落語を楽しんで来た。
古今亭菊之丞「浮世床」、柳亭燕路「笠碁」、五街道雲助「お見立て」で、仲入り。
休憩後は、浪曲の富士路子「慈母観音」、曲芸、そして、トリの三遊亭金馬「蒟蒻問答」。
どれも楽しく聞けて、ニコニコと演芸場を出て、伝統芸能情報館で展示を見てから、
また半音で、いつもの珈琲(イルガチェフェ・コンガ)とスコーンで、しばし憩う。
更に、お替りの珈琲(イスマイリ)とケーキまでパクリ。 流石にお腹一杯。(爆)
半蔵門線で一本の三越まで行って、ご案内をいただいた展示「盛夏の愉しみ」にお寄りした。
キイさんの笑顔に温かい気持ちになって帰宅。
*****
南風原の花織(単衣)。 群青色めいた?紺色の単色。
名古屋帯。 紗地。 藍染め。 染分引染暈し。 (松原「水月紗帯」)
五嶋紐。 単衣・夏用。 水色の変わり組み。
紋紗の帯揚げ。 濃淡薄水色。 花弁いり市松の織。
鉄紺色の麻の鼻緒の草履。 白色の台。 (紗織「和美磋美」)
*****
真楽の設立記念日!でしたね。 いいご縁をありがとうございます。
今年は記念日が日曜なのに気付いて、何かしたいと思ったものの.. 企画できず..
2015.6.27 [土]
オペラ「沈黙」
遠藤周作原作、松村禎三台本・作曲のオペラ「沈黙」で、新国立劇場の2014/2015シーズンの〆。
前回は中劇場での上演だったが今回はオペラ劇場での初上演で、午後から初日公演を観て来た。
重いテーマだが、いいオペラだと思いながら、観て・聴いていた。
キリスト教国でも十分に受け入れられそうに思える。
指揮:下野竜也、演出:宮田慶子、
この日の歌手は、小餅谷哲男、黒田博、星野淳、吉田浩之、高橋薫子、与田朝子、山下牧子など。
*****
紬訪問着(単衣)。 大島紬地。 灰色ぼかし。 斜め柄入り。
組帯。 薄灰緑色。 (ひなや)
五嶋紐。 単衣・夏用。 灰みの青色、薄桃色、生成り。
絽ちりめんの帯揚げ。 薄藤色・薄桃色。 杜若の柄入り。 (24日と同じ)
草履バッグセット。 バッグと草履の鼻緒は西陣織正絹紗織地。 草履の天は黒・絽織。 (紗織)
スリーシーズン用の透かし織り雨コート。 薄紫・薄い黄水仙色。
*****
終演後は猛ダッシュで帰宅して、健康講座に辛うじて滑り込んだ。
土曜の講座の講師は勝ち越せばOKと言ってくれ、それはクリアしているが、
でも、もう少しは出席率を上げたい。
2015.6.25 [木]
サクランボのお裾分け
今年もサクランボのお裾分けに与り、持つべきものは友よね〜とニコニコ。 ゲンキン者。
日曜から火曜まで2泊3日で山形のサクランボ農家にボランティアに行って来た友人たちから
お誘いがあって、お裾分けをいただきに出かけた。(笑)
今年は、女性3人、男性4人、計7人の応援団だったそうで、すっかり6月の恒例行事化している。
私も誘われるものの、既に予定が入っていたり、早朝からの労働には自信が無かったりして、
まだ参加できず、今のところ私はお裾分け専門。(爆)
1人は3月末に折った足がまだ痛むようで引きずっているし、もう1人は手首を痛めてリハビリ中。
最近は専ら皆の料理担当らしいから動きは少ないだろうが、本当にご苦労様だと頭が下がる。
援農と言いながら楽しみに?出かけているのに、私は何とも情けない..
久しぶりのお喋りも楽しんで、サクランボ、お手製のサクランボジャム、山菜(みず)..等々、
いろいろいただいて、ご馳走様。
私の持って行った有機栽培のブラッドオレンジジュースも好評で、ニコリ。
帰宅後は、健康講座に出席したが、今季も目標の出席率をクリアできず。(汗)
2015.6.24 [水]
能楽祭@宝生能楽堂
午後は能楽協会の感謝デー的な催しの能楽祭で、久しぶりに水道橋の宝生能楽堂に出かけた。
番組は、解説、舞囃子・金春流「加茂」、仕舞・宝生流「実盛」、一調一声・金剛流「玉蔓」、
独吟・観世流「弱法師」、狂言・和泉流「酢薑」、能・喜多流「殺生石」小書「女体」。
一調、一管、一調一管は、聴いたことがあったが、「一調一声」?と思ったら、
謡1人と鼓1人での演奏に、鼓のみの独奏部分があるのを言うそうで、
いろいろな上演形式があることを再認識した。
能「殺生石」が観応えがあったのは当然な気がするが、独吟「弱法師」も玄祥さんの謡を堪能。
*****
江戸小紋。 絽ちりめん。 赤みかかった紫色。 流水紋。
袋帯。 絽綴れ。 白地。 空色・緑・金で水紋。
五嶋紐。 単衣・夏用。 薄緑色、銀糸・一部に薄橙・紫入り。
絽ちりめんの帯揚げ。 薄藤色・薄桃色。 杜若の柄入り。
麻の台の草履。 鼻緒・巻は薄茶色、臙脂色入りの革。 (沙織)
塵除け。 紗お召。 道中着衿。 極薄緑色地。 葉と水玉文。
2015.6.23 [火]
能楽鑑賞教室
国立能楽堂の年1回の能楽鑑賞教室を観に行った。
月曜から金曜まで1日2回で計10回の公演だが、高校生などの若い世代への普及活動で、
一般は残った席に入れてもらうので席数は限られてしまうから止む無く午前の部での鑑賞になった。
行くのに時間のかかる国立能楽堂に朝早くから(私にしては)行きたくなかったけれど仕方ない。
しかも、狂言は東京の大蔵流(東次郎家、大蔵本家、善竹家)が日替わり担当するので、
好きな東次郎家の担当日に行きたいとなれば、席があっただけで良しとするしかない。
解説「能楽のたのしみ」、狂言・大蔵流「寝音曲」と能・宝生流「船弁慶」。
演者は日替わりというか、回替りで午前午後でも異なる。
私が観た回は、狂言「寝音曲」は、山本則重・則俊の親子共演。
能「船弁慶」は、シテ/静御前・平知盛の怨霊:金井雄資、子方/源義経:野月惺太、
ワキ/弁慶:則久英志、ワキツレ/従者:野口能弘・森常太郎、アイ/船頭:山本泰太郎など。
囃子方は、小野寺竜一、森貴史、佃良太郎、小寺真佐人。
高校生で見所がギッシリ埋まって賑やかな様子は圧巻!だったが、上演中は比較的静かで(笑)、
どちらも楽しく観られて、これならリピーターになる人も出てくるかもしれないとニコリ。
*****
結城縮(単衣)。 黒地。 地空き。 (龍田屋)
名古屋帯。 夏紬。 茄子紺色。 灰みの紺の暈しの丸。
五嶋紐。 単衣・夏用。 上下が黒色、間は生成りで、2色3段。
薄地の絽縮緬の帯揚げ。 草木染(楠)。 白色系。 (Kinami)
パールグレーの鼻緒・灰みパールの型押し台の草履。 (胡蝶)
制服の高校生の中に入っても、あまり違和感のなさそうな着物と帯を選んだつもり。
2015.6.20 [土]
岩見の大元神楽
午後から夜まで、重要無形民俗文化財の「岩見 大元神楽」を見て来た。
2部構成で、1時の部が、「四方拝」、「太鼓口 どうのくち」、「手草 たぐさ」、「山の大王」、
休憩を挟んで、「磐戸」と「蛭子」。
4時30分の部が、「四剣」、「御座」、「天蓋」、休憩後に「五龍王」と「鍾馗」。
まず目を引いたのは、舞台に設えられた見事な舞殿で、天井から吊るされた多数の五色幣と天蓋、
四囲に貼り巡らされた四季・慶物を表す彫紙の長押飾り、対角線の2方に下げられた山の俵、
奥には大きな藁蛇がとぐろを巻いて鎮座している。
「太鼓口」の神楽歌を唄いながら太鼓を打ち分ける様、後半に順に中央に出て舞う様子、
「手草」で祝詞師(のっとじ)が両手に御幣を付けた榊を持って舞い、備えた久米を撒いて場を浄め、
乱入してきた「山の大王」との間で遣り取りする珍妙な?応答も楽しかった。
が、圧巻は後半の「四剣」〜「天蓋」までの舞と天蓋引き。
「四剣」は、剣と鈴を持った4人の舞手の剣舞で、4人がさまざまに動き回るのも見事なら、
「組み太刀」と呼ばれる「くぐりの術」と「跳びの術」の動きの凄さには目を見張った。
「御座」は、神の座と舞に用いる半畳くらいのゴザにかけられた呼び名らしく、
ゴザと鈴を持った舞手の「かぶりの段」、「とびの段」も見応え十分。
「天蓋」では、3人の引き手が5つの大きな天蓋と4つの小さめの小天蓋の計9つの天蓋を、
曳き糸で操る様が見事で、動きが段々激しくなり絡み合う(合いそうになる)様子に息を呑み、
元々は神事らしく吉凶を占ったというのにも納得がいく。
前の部も興味深かったが、後の部の迫力・魅力は更に大きく、通して見てよかった!と思う。
健康講座をさぼった甲斐があったと1人納得。(笑)
先月のあぜくらの集いで、映像を中心に−受け継がれてきた舞と神事の魅力−に触れていたので、
神楽を見るのはほぼ初めてながら意外性はなかったけれど、やはり目の当りで見ると迫力がある。
神社の式年祭でしか舞わない演目も含んだ今回の構成の神楽を十分に堪能できた。
機会があれば、地元の神社の拝殿を祭場としての神楽を見てみたいと思った。
*****
塩沢絣(単衣)。 黒・青鼠色の経縞。 黒の飛び柄。
名古屋帯。 夏紬。 藍色地。 蔓草?柄。
五嶋紐。 単衣・夏用。 緑がかった藍色 淡い緋色等入り。
絽縮緬の帯揚げ。 薄灰茶色。 空色の暈し、多色の大きめの水玉入り。
下駄。 たたみ表の台。 濃紺色の紬の鼻緒。
小物も、夏仕様。 麻の長襦袢にしたら紋紗の長襦袢に比べても涼しく、洗えるのも嬉しい。
2015.6.19 [金]
入間川・富士太鼓
昼の数十年ぶりの友人たちとの会合を楽しんだ後、夜は国立能楽堂の定例公演を観に行った。
雨で街歩きは止め、これも初めてのヒカリエを、まるでお上りさん気分で(笑)暫く覗いてから移動。
珈琲を飲みながら本を読んで時間を潰したが、持って行った本を読み終わってしまい、
まだ早いものの手持ち無沙汰に能楽堂に行ったら、既に待っている方が多数いらしてビックリ。
開場までの2〜3分?間にざっと数えたら、私の後からいらした方も含め50人くらい。
ギリギリの到着が常の私は感心するやら呆れるやら(爆)、でも遅刻は申し訳ないと改めて思った。
番組は、狂言・和泉流「入間川」と能・喜多流「富士太鼓」。
狂言「入間川」は、入間様の言葉遊び(入間言葉・逆言葉)を楽しむシテが、観ていても楽しい。
シテ/大名:野村萬、アド/太郎冠者:小笠原匡、小アド/入間の某:野村万蔵。
能「富士太鼓」は、内裏での管弦の会の太鼓の役をめぐって浅間と富士という名の楽人が争い、
富士は浅間に殺され、一方、不可解な夢を見た富士の妻が娘とともに都に上り..
形見の鳥兜と装束を受け取り、悲しみに物狂いになった妻が、形見を身に付け、
撥を手に夫の敵と思い定めた太鼓を打つうちに夫の霊が憑依して、舞を舞い太鼓を打ち続ける。
子方の謡も多く、まだ小学生の子方の頑張りが見事。
シテ/富士の妻:粟谷能夫、子方/富士の娘:粟谷僚太、ワキ/官人:森常好、
アイ/官人の従者:野村万禄 などに、囃子方は、松田弘之、鵜澤洋太郎、國川純。
*****
大島紬(単衣)。 緯・絹、経・綿。 泥染。 黒に白灰の横絣 「霞」。
名古屋帯。 夏紬。 生成り。 蛙と蓮の葉の墨絵。 (Kinami・石塚)
伊賀組紐。 白色、片側は黒色。 (松山好成)
草木染の帯揚げ。 臭木染。 薄地の縮緬。 極薄緑色。 (Kinami)
ラバーソール台の草履。 青色の鼻緒・黒色の天。 (菱屋のカレンブロッソ・カフェ草履)
春〜秋用の雨コート。 着物衿。 青色系。
2015.6.19 [金]
半世紀ぶり
昼は、学生時代の運動部のチームメートのランチを兼ねた旅行相談会に出席。
東京と神奈川在住のメンバー4人に(超)久しぶりに会い、楽しい時を過ごした。
同学年3人、1年下1人に、私で、計5人。
私はご無沙汰が短い2人でも多分30年ぶりくらい、ほぼ半世紀ぶりの人もあり、
多少の心配はあったが、皆の変わらなさぶり?がうれしかった。
私は最後の到着で、おばさま方のテーブルだと思っていたのが、我らがテーブル。(笑)
そりゃあ、そうよね〜 皆の年齢を考えれば、おば(あ)さま以外の何者でもないのだから..
座って暫く顔を見ながら話していると、若い頃そのまま(というのは言い過ぎ?)の感じなのが、
意外でもあり当然にも思え、一気に若い頃に戻ったような感覚が楽しかった。
私は夜の予定もあり着物で行ったので、着物姿は意外!と皆を驚かせたが、直に慣れた模様。
5年も通っていた渋谷だが、滅多に行かなくなって特に宮益側にはとんとご無沙汰で、今浦島気分。
cocotiビルが初めてなら、レストランTHE LEGIAN TOKYOも当然初めてだったが、
高齢者向き?にフルコースでも軽めの量で、皆ペロリ。
食後はランチタイム終了まで、旅行の相談。
高知出身者の案内で、高知巡り(西部だけだが)の予定だそうで、案に従い、希望の確認など。
1人がスマホ?を駆使して、プラン実現をチェックする様子に感嘆。
私は参加できるかどうか母の1年祭の日取り次第なので、参加予定ということにした。
参加できると、うれしいなぁ〜
2015.6.18 [木]
外国人パワー
16日(火): 恒例のツキイチ天ぷら@みかわ是山居
ランチに、季節の稚鮎を追加してもらい、蓼酢でいただいてニンマリ。
魚の間の野菜は茗荷。 これから夏中はこれが続くはず。
最後の野菜は今月もアスパラと茄子にした。
〆のかき揚げは、また天丼。 ランチの人のは、いつもの小柱(あおやぎの貝柱)でなく小海老。
小さな海老を二つ切りにしたもので、私にはいつもと違って、楽しくもある。
が、味・食感は小柱の方がいいみたいと、今更ながら思った。(笑)
朝から息子に頼まれた証明書を役所に貰いに行って、買い物もして戻って来てからだったので、
ランチでも遅い回だったが、何と日本人は私だけで、あとは全員中国の方らしかった。
早い組は1組以外は日本人だったそうだが、それにしても外国の方が多くなったのは驚くほど。
3階のサロンの展示が蒔絵に替わったというので、食事が済んでから見せていただいた。
若い頃からの陶磁器などとは違い最近の収集らしいが、まあ、これだけ個人で集めてしまうとは..
誰に気遣うこともなくじっくり拝見できるのはうれしいと、矯めつ眇めつ..
17日(水): 「新薄雪物語」再見
昼の部の「花見」、「詮議」と、夜の部の「広間・合腹」まで、幕見。
役者が揃わないと上演できない「新薄雪物語」を、もう一度観ておきたいと出かけた。
再見するのは「新薄雪物語」だけで、しかも体力的に「正宗内」はパス。
「花見」と一緒に購入した「詮議」以外は、幕見席券の売り出し時間を過ぎていたので、
未だ座れますか?と聞いて、座れることを確認してから幕見券を購入。
幸いに平日にしても空いていたようで、全部座れて(まだ少し席があった)、楽しく見物。
幕見席には久しぶりだったので、改めて舞台の遠さを感じた。(笑)
昼の部にも外国の方がいらしたが、夜の部は更に多くて、外国人パワーを昨日に続き実感。
最近は3階席に外国の方が増えたし、関心を持つ方が増えているのは嬉しいことだと思う。
18日(木): 懸案事項を漸くひとつ処理
懸案事項のうち、背中に火がついている件をどうにか片づけた。 まだ一つだけ。(汗)
少しホッとしたものの、まだ沢山残っているのよね〜 1つずつ片づけるしかないけれど..
夜は、健康講座に出席。 先週は体調的に欠席してしまったし、出席率が低くて..う〜ん。
もう少し頑張って出席したい。 とは言え、無理は禁物だし..
2015.6.15 [月]
青翔会
午後、若い能楽師・狂言師による研修発表会@国立能楽堂を久しぶりに観に行った。
以前は無料だったらしく、「青翔会」と名付けられ有料になった今も極低額料金の能楽研修発表会。
通常の国立能楽堂の主催公演は、ここ数年ほど可能な限り全公演チケットを取っているが、
第7回になる青翔会は、多分3回目。 初回と今回と、多分あと1回行ったと思う。
初回にカッチリと硬い舞に疲れてしまったので、それからは興味のある時だけにしている。
今回は、初めの狂言小舞は硬さが目立ったが、以降は通常公演で見知った人も多く、
それなりに安定感がある若々しい舞台で、見所の雰囲気がいつもと少し違うのも面白い。
囃子方を中心に、自分の専門以外の役方を学ぶ研究課程の研究生も多数参加。
研修講師などが後見、地謡に入って、研修の成果のチェック?と舞台の引き締め。(笑)
*****
終演後、玄関ロビーでショールを肩に掛けようとしていたら、真楽メンバーのさらさんのお声。
此処でメンバーにお目に掛かったのは多分初めてで、思いがけない嬉しい驚き。
お連れとご一緒だったので立ち話だけになったけれど、お話しできてうれしかったです。
お声を掛けてくださって、ありがとうございました。
暫くご無沙汰している天真庵@押上まで行くつもりが、暑さにめげ、雷雨も心配で、直帰。
*****
付下げ(単衣)。 洒落暈し染。 小豆がかった藤色地。
袋帯。 博多織。 紹巴。 黒地、つゆ芝に蛍。 (若林弘恵)
五嶋紐。 薄水色。 一部に紫・黄・朱色など入り。
薄灰桃色に灰空色の暈しの帯揚げ。 一部に金色の葉・白色の細枝入り。
涼しげな生地の甘茶色?のひなやの鼻緒の草履。 藍色の台。
ほんの少し銀色などの入った白色のシフォンの大判スカーフ。
(今回も蒸し暑さに負けて、塵除けは止めたものの、むき出しはちょっととスカーフ利用。)
帯は、このところ暑さ対策に八寸帯を続けて締めていたので、軽い帯でも袋帯はやはり暑い。(笑)
4月〜5月上旬向きの青楓の染帯を締め損なったものだから、この帯も締め損なうのは嫌だと思い、
しかも、夕方向きの柄なのに、これ以上蒸し暑くなったら厳しいと、昼間に強行着用。(爆)
帯に合わせて、着物は付下げ。 紬中心でも、時には帯に合わせて柔らか物も着ることになる。
2015.6.14 [日]
「東洋の美」
観に行こうと思いながら行けないまま最終日になってしまったが、午後になってから重い腰を上げ、
「東洋の美 中国・朝鮮・東南アジアの名品」展@出光美術館に出かけた。
日曜の最終日なので少し心配したけれど、混むというほどではなく、ホッとしながら観て回った。
ルオーとムンクも観てから、一休み。 無料サービスのお茶がありがたい。
少し元気を回復したところで、また一回り。
日本橋に寄って、デパートの催事「山形展」を覗き、
紅花蕎麦とずんだ餅などを食べ、サクランボを買って帰宅。
KWでご紹介のあった「小倉充子型染展〜夏の絵羽きもの〜」@根津にも行きたかったし、
隣の千駄木の友人のリハビリ状況を見て、手伝うことがあればとも思っていたが、体力的に断念。
2015.6.13 [土]
饅頭と実盛
昼から普及公演を観に国立能楽堂へ出かけた。
解説・能楽あんない「錦の直垂を着る実盛」、狂言・大蔵流「饅頭」と能・観世流「実盛」。
いつも分かり易い解説の馬場あき子さんが、話したいことが沢山あり過ぎて..状態らしく、
何度も時間を気にしながらの解説が珍しかった。
狂言「饅頭」は、落ちぶれて饅頭を売る男に、遠国の大名が値を払うから食べて見せろと言って、
食べさせておきながら、金を払わないで、刀で脅す酷い話。
訴訟が上手く行って国に帰るのなら、そんな酷いことをしなくても..と思ってしまう。
食べるうちに饅頭が小さくなっていくのが楽しく、餅と同じ作りだわねぇとうれしくなった。
シテ/遠国方の者:山本則孝、アド/饅頭売り:則重。
能「実盛」は、歌舞伎でも人気の高い実盛の、討死した霊が死に至る次第を語り舞う曲。
シテ(前/老人、後/実盛):梅若万三郎、ワキ/遊行上人:宝生閑、アイ/里人:山本泰太郎など。
囃子方は、藤田次郎、幸清次郎、亀井忠雄、小寺佐七。
*****
小紋(単衣)。 綾羅織。 青・灰色系。 (染工房・連、染織作家・茂美)
八寸帯。 紹巴。 灰紫色地。 獅子狩文。 (志まや)
伊賀組紐。 白・薄黄・薄桃・薄灰色。 ねじり編み? (松山好成)
草木染の帯揚げ。 臭木染。 薄地の縮緬。 極薄緑色。 (Kinami)
2015.6.12 [金]
壺坂霊験記
夜、国立劇場の社会人のための歌舞伎鑑賞教室で「壺坂霊験記」を観て来た。
1日に2回の公演だが、他の回は基本の「高校生のための〜」で、「社会人のための〜」は1回だけ。
そのためか、久しぶりに客席がギッシリ埋まっていて、歌舞伎座より入っている?と驚いた。(笑)
鑑賞教室で壷坂霊験記って、地味な話で初心者が楽しめるか疑問で、何故?と思ったけれど、
入りのよさ、拍手の多さをみると、初心者でも楽しめたのか、それとも、
土日以外で歌舞伎を観られる利点のための来場者が多く、初心者は少なかったのかしらねぇ。
座頭沢市夫婦の奇瑞譚で、女房お里を孝太郎が、沢市を亀三郎が、共に初役で勤めている。
孝太郎はお里を伯父の秀太郎に習ったそうで、頑張っていろいろ動くのに、
亀三郎が合わない感じで、この頃上手い役者になったと思うことの多い亀三郎が沈んでいて、
ニンに合わないのは難しいと思った。 そうなると、動く孝太郎がうるさくさえ思われて..
途中から気分的に段々だるくなってしまったのが残念。
亀寿の歌舞伎の見方は、分かり易くよかったと思うものの、女形の化粧から着付け、動き方など、
以前の鑑賞教室でも見たことがあるので、私個人としては別の説明の方がよかった。
でも、鑑賞教室もこれだけ長く続けていると、新しい内容は難しいのでしょうねぇ。
*****
結城紬(単衣)。 薄深川鼠色。 雲取・流水・草花。 (おく玉)
八寸帯。 黒地。 白・臙脂などの花・葉・唐草文様。 (弥栄)
五嶋紐。 薄灰紫色。 房は極薄水色。
ちりめん紬帯揚。 京友禅。 灰薄緑色と灰茶色の染分け、中央は白茶。 (雪華)
この着物、地入れが不十分で糊が残り過ぎのような感じで、生地にゴワゴワ感がある。
すっかり忘れていたが、急いでタッタカ歩くと裾が上に上がって来て、裾から長襦袢が覗く。(汗)
何度も着物の裾を引っ張らなくちゃならなくて.. う〜ん..
地入れし直すほどには着ていないから、気を付けて付き合うしかないのかな〜
15/6/18
びわ
さすが見巧者!いい芝居って本当に全部がしっくりきて成り立っていますもんね。でも亀三郎、亀寿兄弟はここにきて存在感がでてきたと感じています。ますます頑張ってほしいです。
15/6/19
むかし桜
いえいえ、残念ながら私は音楽・踊りが分からないから見巧者には到底なれなさそうです。 音楽がダメというのは、ある意味致命的かもしれないと思っています。
私より大分お若いけれど私より多数の幅広い観劇をしていらして、三味線・小唄舞をなさる方が、冒頭の三味線でガッカリし、花道での端唄で更にガックリし..ご詠歌で.. と、本当に残念だった。死にたいほど気持ちが凹んでる沢市がなんとか自力で気分を引き上げようとする手段の「得意の歌」・「自慢の美声」が悪くては、観に行った甲斐がなかったという旨のことを言っていらっしゃるのですが、
三味線も唄も分からぬ私には、そのガッカリ感が薄く、そういうことだったのかしら.. と、楽しめなかった理由を改めて知ったという情けない次第です。(汗)
小唄をなさる(お聞きできることを楽しみにしています!)びわさんは、私より見巧者への道は近いと思われます。 暖かく、でも厳しく観て、役者を育ててくださいね。
2015.6.10 [水]
バレエの〆は「白鳥の湖」
夜、今シーズン(2014/2015)最後のバレエ「白鳥の湖」を観に出かけた。
聞き覚えのあるチャイコフスキーの音楽、観覚えのある場面..
今日のオデット/オディールは米沢唯、ジークフリード王子はワディム・ムンタギロフ。
道化は八幡顕光、ロートバルトは貝川鐵夫、など。
指揮のアレクセイ・バクランも、常連だし、楽しく鑑賞。
着物で行く予定が、体調的に洋服になったのだけが残念だったけれど、
夜遅い帰宅にも拘らず、楽しんで、気分転換もできて、今季のバレエのいい〆になったとニコリ。
2015.6.9 [火]
歌舞伎「新薄雪物語」を通し見物
今月の歌舞伎座は、昼夜通しで「新薄雪物語」。 役者が揃って久しぶりの上演。
昼の部が「花見」と「詮議」で、「広間・合腹」・「正宗内」が夜の部。
昼夜「新薄雪物語」だけでは短いから、昼の序幕は「天保遊侠録」、夜の最後は「夕顔棚」。
昼夜通しての見物はできるだけ避けたいものの、折角の通し狂言だから続けて観たいと迷ったが、
多分それほど長時間にはならないだろうと見越して、通しで見物することにして正解。(笑)
歌舞伎座の歌舞伎公演にしては、昼の部も夜の部も、いつもより短時間だった。
「新薄雪物語」の「正宗内」は、団九郎のモドリに唐突感を拭えない。 う〜ん..
この話では、やっぱり「広間・合腹」が観応えがある。
幸四郎の幸崎伊賀守、仁左衛門の園部兵衛(秋月大膳と2役)、魁春の梅の方(兵衛妻)で、
3人での「三人笑い」が見事だが、以前は気づかなかったことで、いろいろ思うことがあった。
もしかしたら、3人の演じ方による印象の違いなのかしら..
他に、菊五郎の奴妻平と葛城民部2役、吉右衛門の団九郎、芝雀の松ヶ枝(伊賀守妻)、
彦三郎の秋月大学、歌六の正宗、家橘の来国行、橋之助の来国俊、錦之助の園部左衛門、
時蔵の腰元籬、高麗蔵の腰元呉羽、又五郎の伊賀守の使者・刎川兵蔵など。
梅枝・児太郎・米吉の3人でリレーの薄雪姫は、雰囲気が変ってしまうから、ちょっと..
昼の「天保遊侠録」は、勝麟太郎の父・小吉の放蕩無頼ながら小気味いい?江戸っ子話。
橋之助の小吉で、魁春の阿茶の局、芝雀の八重次、国生の正之助など。
夜の清元舞踊「夕顔棚」は、湯上りの老夫婦が微笑ましい。
菊五郎の婆、左團次の爺。 あと、梅枝、巳之助など。
*****
昼の弁当は、いわて銀河プラザで、おやつと一緒に帆立・いくら・雲丹の海鮮弁当を調達。
夜の弁当は、昼の部と夜の部の間が1時間以上あり雨も上がったので、デパートに買いに行った。
まず、茶の葉で、新茶氷で涼を取り、更に煎茶と葛羊羹をいただいて、ニコニコ。
弁当をなだ万で買った後、有機野菜売り場で黄金柑を見つけてうれしくなって、邪魔を承知で購入。
夜の部を観に歌舞伎座に戻ったら、「【新薄雪物語」夜の部に至るこれまでのあらすじ」を配布中。
昼夜跨いでの上演だから、筋を知らずに夜の部だけを見る人もいるだろうし、いい対応だと思った。
*****
泥大島紬(単衣)。 茶黒色地。 様々な柄の段取り。 (田畑)
名古屋帯。 正藍染め。 白地。 笹・蜘蛛の巣風な鳥柄。 (松原)
伊賀組紐。 青色、空色入り。 (松山好成)
藍染の帯揚げ。 藍色の濃淡。 (松原)
ラバーソール台の草履。 青色の鼻緒・黒色の天。 (菱屋のカレンブロッソ・カフェ草履)
雨コート(春〜秋用)。 青色系。 着物衿。
2015.6.6 [土]
声明を楽しむ
2週続けて土曜日に「伝統芸能の魅力」という2部式?の公演が国立劇場の小劇場であり、
1週目の昼の公演「声明を楽しむ」に行って来た。
来週の昼の部は雅楽で、行きたかったものの、能楽公演と重なり今回はパス。
午後の公演は、今日が邦楽、来週は日本舞踊で、興味が薄いし、
2時開演だから、時間的に夜の健康講座の参加がきつくなりそうだし.. 早々にパス。
昨年から始まった試みで、昨秋の声明は天台声明を中心とした公演だったが、
今回は浄土宗縁山流声明を中心とした上演。
浄土宗の声明には、天台声明の影響を受けた京都の知恩院に代表される「祖山流」と、
江戸で生まれた独自の様式を持つ増上寺の「縁山流」があるそうで、今回は縁山流声明。
解説の中で、天台声明、真言宗豊山派声明との違い、聴き比べも少しでき、それも興味深かった。
でも如何せん時間が短く、あっという間に終わってしまい、聴き足りない印象が強いから、
「〜楽しむ」という公演にしては、楽しみ足りない。(笑) 少し欲求不満気味。
もともと仏を称えるものだそうで、最近の音楽的魅力としてのクローズアップは少し違和感もあり、
何より、聴いていると不思議な厳かな感覚も覚え、宗教性を感じる。
とは言え、私は声明の声に魅力を感じて聴きに行っているのだから、宗教性でなく音楽性なのか?
*****
終演後は、またまた半音で一休み。
声明公演だけでなく、歌舞伎鑑賞教室の昼の部の終演も同じような時間帯で、
私が行った直後から次々に客が入り、満席で随分お断りを言っていらした。
しかも、それぞれの午後の公演の前に寄る方も居て、時間が重なったわね〜と思う。
で、私はお替りはせず、珈琲とスコーンをいただいて、さっと席を立ったけれど、
その時間になれば、もう急ぐこともなかったかと後で思った。(笑)
*****
ひなや伊豆蔵明彦創作紬きものセット。 草木染。
紬訪問着(単衣)。 丁子染。 きなり黒縞格子。
袋帯。 草木染。 ベージュ濃淡ぼかし。
着物と同じ生地の帯締め。 草木染の灰茶色の帯揚げ。
ラバーソール台の草履。 濃深緑色の皮の天・鼻緒。 (菱屋のカレンブロッソ・カフェ草履)
雨は上がったものの、いつまた降るかという天気で、準雨仕様の草履に、雨に強そうな着物を着た。
単衣仕立てだから6月・9月に着ているけれど、ザックリ感のある紬でも重めの生地だから、
袷の時期でもいいかも.. と着る度に思う気がするものの、忘れてしまい.. の繰り返し。
蒸したけれど気温が少し低めで、長襦袢を紋紗にしたこともあり、涼しいくらい。
でも、速足で歩くと、やっぱり汗が.. 汗を止めたいと無理を承知で願う汗っかき。(涙)
2015.6.5 [金]
暑気払いの会
6月初旬は、暑さも和らいで気持ちよかったのに、このところ体調が悪くグズグズしてしまった。
今日は久しぶりに早朝から動けたので、懸案事項を少しでも片づけたいと思っている。
*****
3日の夜は、学生時代の部活同期の恒例の暑気払いの会があり、出席。 18名?の参加。
土佐料理の店で、天然活〆刺身、天然鮎の塩焼き、炭火焼の鰹のたたきなど、
魚を中心に大いに食べて、少し飲んで、沢山話して、賑やかに楽しんできた。
幹事の手間を省くためか今回も飲み放題だったけれど、数年前に比べ皆が飲まなくなったのは、
当然ながら歳のせい健康問題のせい。 私は少しだけ日本酒を付き合って、殆どウーロン茶。
アルコールを医者に止められて、すっぱり止めた人もいれば、
止めて長生きしてもつまらないと飲み続ける(多少は減らして?)人もあり、さまざまな人間模様。
この時期にもう、暑気払いの会!だったのは、幹事がせっかちだったのではなく(笑)、
元々はカナダ在住者の来日予定に合わせた歓迎懇親会だったのだが、来日が先に延びてしまい、
店も抑えてあるし、出席表明者多数ということで、暑気払いになったという次第。
会えるときに会っておかなければ..という人が増えてきたから、ということもあるらしい。
5月の暑さでは、6月の暑気払いもいいだろうと思ったけれど、当日は雨も降り涼しかった。
新宿の高層ビル49階の店だったので、窓から見下ろすと、やっぱり高くて、少し足がすくむ感じ。
若い頃の高所恐怖症は、10数階に長く住んでいるうちに殆ど治ったと思っていたのだけれど..
*****
暑気払いの会の前に、午後は、能楽堂で狂言とお能をBGMに居眠り2時間半。(苦笑)
狂言「若和布 わかめ」と能「融 酌之舞」。
狂言は兎も角、お能は居眠りの間に時々覚醒して、観てはまた居眠りの感じ。(涙)
でも、体調が悪くパスしようかと思いながらも、夜にも予定があるので出かけたのだから、
良質の仮眠を取れたと思えば、行ってよかったと思う。(爆)
狂言「若和布」は、使いで京に行ったものの、買ってくるように言われたものが分からず、
すっぱ(詐欺師)に騙されて..という狂言にお馴染みの展開だが、
この曲では、物でなく人(若女)を連れ帰るのがおかしいし、途中からの展開が楽しかった。
能「融」は小書「酌之舞」つきだったので、楽しみにしていたけれど、殆ど...
午後と夜の予定の間が2時間半あり、移動時間は30分程度だったので、コーヒーショップで休憩。
前半は居眠りの続き(大爆)、でも後半から少し元気になって本を読んで過ごせた。
夜、皆と楽しく過ごしているうちに体調も随分と回復し、少し元気になって帰宅できた。
知人・友人と楽しく過ごす!ことの大切さ・効用(と云うのは変?だけれど)を実感。
2015.5.31 [日]
落語・国立名人会
午後、国立名人会@国立演芸場に落語を聞きに行った。 今年初めての名人会。
出演の噺家もまあ揃っているし、まだ寄席で聞いたことの無い噺もやるので行くことにして、
チケットを取っていたが、先日の定席と違いギッシリ入っていて、ちょっとうれしい。
空席が多いと聞く方の気分も下がるから、客が入っている方がいい。
三遊亭遊馬「提灯屋」、三遊亭竜楽「箱入り」、三遊亭鳳楽「青菜」、
仲入り後は俗曲を挟んで、春風亭柳橋「不動坊」、春風亭小柳枝「唐茄子屋」。
総じて楽しく聞けた。
*****
終演後は、また半音でバニ・マタリとスコーンで一休み。
10日経たずに3回目って、ちょっと行き過ぎとは思うけれど.. 今日はお替りはせず。(笑)
日本橋に出て、先週どうにか取れた7月の歌丸・小三治の落語会のチケットを受け取った。
催事場で千總染繍衣裳展をしていたので覗いたら、素晴らしい京友禅手描訪問着がズラリ。
茶屋辻、斜雨御所解.. 溜息ばかり。
実演もしていたらしいが、もう終わっていて見られなかったのが残念。
それにしても、先月京都で拝見したあの振袖の、桁外れの素晴らしさを再認識。
呉服売り場に行ったら日本刺繍の竹内功氏をお見かけしたので、久しぶりにご挨拶。
今日の実演を終えお帰りになる準備をしていらしたご様子だったが、暫くお話を伺えた。
新しい図案の帯や、祝い柄の訪問着など、素敵なものがいろいろ。
*****
色大島紬。 五倍子染。 変わり市松。(東郷)
名古屋帯。 型絵染。 紬地。 生成り麻色地。 青・墨色で魚の意匠。 (下平清人)
伊賀組紐。 青色。 片側に空色入り。 (松山好成)
藍染の帯揚げ。 濃淡藍色。 (松原)
灰色の鼻緒・赤い前坪・白色の天・黒色の巻の草履。 (伊と忠)
気温が30度を超えるという予報にもめげず、着物は袷。(笑) 帯は涼しげな色・柄の名古屋。
このところ、思うほどには暑さを感じず、愈々体感が鈍くなってきたかと心配になっている。(爆)
が、あちらこちら回って帰ったら、あしべの汗取り肌襦袢を通して、汗びっしょり。 ふうっ..
尤も、動き回れば真冬でも汗びっしょりになって帰宅する汗っかきだから仕方ない。
新陳代謝がいいと言われても、汗をあまりかかない方が羨ましい。
2015.5.30 [土]
高野山開創1200年記念
国立能楽堂の企画公演は21日と同じく、《特集・寺社と能》。
今日は高野山開創1200年記念で、高野山の声明と、能・金剛流「高野物狂」。
国立劇場では大劇場でも小劇場でも何度か聞いている声明だが、能楽堂で聞くとまた違う印象。
勿論、声明独特の節回し?というか聞こえてくる声は同じ印象。 気持ちの違い?
お能は、高野山つながりで「高野物狂」。
物狂いは殆ど女だから、珍しい男の物狂いで、物狂いにしては理性的とか..
高野山の曲舞を中心とした舞を見せる作だそう。
でもお能の物狂いは、どれも理知的・理性的なところがあるような気がしている。
前にも観ている曲だが、金剛流ご宗家のお能・舞はキリリとしたところが好きだと思いながら拝見。
それに、シテの高師四郎が仕える主君平松殿の遺子の春満を勤めた小6か中1の子方の、
ワキ柱近くで長時間ジッと控えている姿に、またしてもお能の家の子の凄さを思った。
シテ/高師四郎:金剛永謹、ワキ/高野山の僧:工藤和哉、アイ/高師四郎の下人:小笠原匡、
地頭:宇高通成など。
囃子方は、一噌幸弘、幸清次郎、安福光雄。
*****
紗袷。 上は灰藤色。 下は白地に多色の葉模様(総柄)。 小紋風。
袋帯。 極細汕頭刺繍。 玉紬。 渋い深緑色。 (玉椿堀江)
五嶋紐。 泥染。 焦げ茶色、緑の菱形入り。
緑みの灰色の帯揚げ。 雪輪に模様入り。
白〜薄茶色暈しの台の草履。 螺鈿入り。
着る予定にしていた日に着物をパスしてしまい、今年は着損なうかと思っていた着物を、
汗を心配しながらも暑さにめげず、時期ギリギリの強行着用。(笑)
去年まで長年、箪笥に眠らせていたのだから、年に1度は着たいと思っている。
後で、帯は去年も同じだったと気づいた。 他にどれが合うか要チェックだわねぇ〜
2015.5.28 [木]
岩見 大元神楽の魅力 とは
午後、あぜくらの集い「岩見 大元神楽の魅力 —受け継がれる舞と神事—」に出かけた。
国立劇場の来月の公演に先立って会員対象で開催された無料のセミナー。
大元神楽の概要説明の後、映像を見ながらの説明。
映像では分からないところも実際に見られる来月の公演が一層楽しみになってきた。
*****
集いは1時間半と短いので、夜の健康講座まで時間があるから、また半音に寄った。
いつものように、スコーンとコーヒーはイエメンのバニ・マタリ。
お替りにエチオピアのイルガチェフェ・コンガ、それにケーキも食べて満腹。(笑)
*****
木綿。 本藍染・手紡。 絣。 (真栄城・琉球美絣?)
八寸帯。 栗繭紬。 紺色系。 経縞柄。 (米沢・齋英) (お初)
五嶋紐。 生成りに近い白色、房は薄桃色。
灰藤色と灰白色の染分けの帯揚げ。 灰白色には4色の大きな丸入り。
しころ織の紬の天の草履。 鼻緒と台は青色。
帯は漸く日の目。 好きでも締め損なっていたのを着用。 同系色のコーデ。
2015.5.27 [水]
名取川・隅田川
旅に出かけたわけではなく、観て来た狂言と能の曲名。(笑)
今日の番組は、狂言・大蔵流「名取川」と、能・喜多流「隅田川」。
どちらも観たことがあるが、随分と異なる雰囲気の取り合わせだと思いながら出かけた。
狂言「名取川」は、物覚えの悪い僧が、つけてもらった自分の名前(僧名)を覚えられず、
左右の袖に書いてもらったものの、川を渡ろうとして流されて、名前も流れてしまうという、
設定の可笑しさ、流れた名前を笠で掬い上げようとする馬鹿馬鹿しさ..
冒頭に囃子も入り、忘れないように道々自分の名を呼びながら進むのが楽しく、
やって来た男に、川は名取川、男は名取の何某だと聞いて、自分の名を取ったと怒るなど、
おかしさ、楽しさ、馬鹿馬鹿しさなど、狂言らしさ一杯の曲。
シテ/旅僧:山本則俊、アド/何某:則重。 親子共演。
則俊さんの70代とは思えぬ身のこなしに、狂言師の鍛錬の賜物かと、分かっていてもまたも感嘆。
能「隅田川」は、人商人にかどわかされた我が子を探し求めて旅をする女物狂いが、
弔いの念仏にまつわる話を聞いて、それが我が子のことだと知る件の畳み掛けるような問答など、
探している子が死んだことを知る驚きと嘆き、子の霊との束の間の邂逅が、哀しく伝わってきた。
改めて、いい曲・いいお能だと思いながら観ていた。
シテ/梅若丸の母:友枝昭世、ワキ/渡守:宝生閑、ワキツレ/旅商人:大日方寛、など。
囃子方は、一噌仙幸、成田達志、亀井忠雄。
往きの電車内でプログラムを見て改めて気づいたが、シテ、ワキ、笛、大鼓の4人が人間国宝。
豪華な舞台に、見所も舞台に集中している感じで、いつもと雰囲気が違ったのも印象的だった。
観始めた数年前に比べ、笛の一噌仙幸さんの橋掛かりの運びが随分ゆっくりになったものの、
皆さんのお元気さを見習いたいと思う。
*****
国立能楽堂の定例公演で、午後なのに遅くなってしまい、
着るつもりだった着物・帯・小物を出しているうちにハッと気づいたら、もうギリギリの時間。
着物は5分では着られないので、結局着物は止めて洋服で飛び出して、辛うじて滑り込んだ。
何を無理して準備したのかと自分でも呆れた。(汗)
終演後は、日本橋に寄ってデパートの催事の大九州展のイートインで長崎皿うどんの遅〜い昼食。
氷・ベビー白クマで今年の初めて氷を食べ、梅ヶ枝餅などに、夕食用の弁当も買って帰宅。
そのままダウンし、深夜に目覚め、お弁当を買ってきてあって助かったと思いながらペロリ。
2015.5.24 [日]
オペラ「ばらの騎士」
今月は何故か新国立劇場のオペラ公演が2演目あって、2週間前に続いてのオペラ見物。
今日は、リヒャルト・シュトラウスの「ばらの騎士」。
人気の演目で日曜の初日だからかギッシリの客で、オペラ気分が高まる。(笑)
何年か前に観たのと同じ演出だが、スッと入れる演出で、歌手の歌声ともども楽しんだ。
いつものように主な歌手は外国人だったが、オックス男爵役以外はこの劇場初登場。
元帥夫人役のシュヴァーネヴィルムスの歌も雰囲気そのものも、はまり役の感。
貴族の家柄ばかりを自慢する粗野な田舎者の男爵もよくて、カーテンコールでは拍手が続いた。
が.. こういう役を演じるのはどうなのかしら? などと余計な思いも..(爆)
オクタヴィアン役もよかったけれど、第1幕で少し背が低いかと思ったら、元帥夫人役が高い?
指揮:シュテファン・ショルテス、 演出:ジョナサン・ミラー
元帥夫人:アンネ・シュヴァーネヴィルムス、 オックス男爵:ユルゲン・リン、
オクタヴィアン:ステファニー・アタナソフ、 ファーニナル:クレメンス・ウインターライナー、
ゾフィー:アンケ・ブリーゲル、 マリアンネ:田中三佐代、 ヴァルツァッキ:田中淳。
他に、加納悦子、妻屋秀和、大野光彦など、日本人歌手は、この劇場の常連出演者たち。
*****
終演後は、久しぶりに友人と新宿で食事。 冷酒を飲みながら、お手軽な会席料理をいただいた。
食事も悪くなかったが、何より楽しかったのは、今日のオペラの休憩時間から続くあれこれの話し。
2週間前の椿姫についても、休憩時間に話せなかった続きをあれこれ。
*****
色大島紬。 小紋風、片身替り風で、横に多色。 (たけがわ「綾の舞(竹千雅)」 )
染名古屋帯。 縮緬紬。 薄鈍色地。 燻し金・銀色の薔薇柄。 (幸春)
伊賀組紐。 黒色、片側は黒と白の長市松。 (松山好成)
草木染(たんから染)の帯揚げ。 極薄橙色? (松原)
帯は、オペラ「ばらの騎士」を観に(聴きに)行く時のお決まり的なバラ柄。
着物と帯の色合いが似ていたので、帯締めは色を変えて少し強い印象のものを選んだ。
友人は、落ち着いたピンクのバラの様な色合いの小紋に、バラ柄の鼻緒の草履。
帯は草履の台と同じ紫色の綴れ帯。 着物・帯も、組み合わせで印象が違って、見ていて楽しい。
涼やかな白地に黒の細縞の大島紬の長羽織を着ていらして、
少し暑いけれど、着る期間が限られるからとのこと。
ホントに、着る期間を選ぶものは、天候・気温にも左右されて、着損ないかねないから要注意。
そして、帯留に象牙の紫陽花。 季節を考えながらのお洒落が素敵。
私の指輪の1本、アレキのデザインが紫陽花みたいねぇと気づいてくれたのがうれしくて、ニコリ。
2015.5.23 [土]
能狂言の舞踊
午後は、珍しく舞踊を観に行って、日本舞踊も観て楽しいものだと改めて思った。
歌舞伎でも舞踊らしい舞踊には殆ど気持ちが乗らないし、日頃は舞踊を観に行くことはないのだが、
能狂言の舞踊という公演名に興味を持って行くことにした。
日舞のお弟子さん方も大勢来ていらしたようで、国立劇場(大劇場)のチケットが売り切れの大盛況。
流派を超えて五耀會を結成した頃は若手の、今は中堅の、男性舞踊家5人を中心にした公演。
西川箕乃助・花柳寿楽・花柳基・藤間蘭黄・山村友五郎。
観に行かないから舞踊家の名も知らなかったが、西川流・花柳流・藤間流・山村流は、
流派名くらいは知っていたから、違う流派の共演にも興味があった。
地唄「菊慈童」と長唄「七騎落」に、長唄「釣狐」と常磐津・長唄「身替座禅」。
前2つが能からの、次が狂言、最後は狂言「花子」から歌舞伎舞踊になった「身替座禅」そのまま。
その後、短い座談と、5人での大喜利・清元「蜻蛉洲祭暦」。
「菊慈童」は、地唄舞を大劇場向けにしたもので、のっけから、ああ、お能とは全く違うわねぇと
思いながら、お能の舞と日舞との違いも含め、楽しく見た。
次の「七騎落」はお能で見たことがないが、男性舞踊家たちによる力強い素踊りに、ワクワク。
「釣狐」は、狂言らしさを十分に残しての舞踊で、白蔵主に化けた狐が終始お面を付けての踊りで、
観ていて楽しいけれど舞う方は大変そう。 その点も狂言と同様の印象。
「身替座禅」は、客席の反応はよかったけれど、私には歌舞伎で観ている通りなので新鮮味はなし。
いい踊りは、いいわねぇ〜 と改めて思い、また機会があれば見てみたいとも思った。
*****
間に合えば急いで帰って健康講座にでるつもりだったが、当初予定より終演が遅く、
しかもなお少し長くなったので、健康講座は諦め。 さっさと諦めた木曜に続いての欠席。
それならと「半音」に寄ったら、いつものスコーンどころかケーキも売り切れ。
で、ハムチーズトーストにコーヒー。 コーヒーは最近の定番のバニ・マタリに、お替りはマンデリン。
*****
染小紋。 大島紬地。 濃淡藍色。 更紗風。
袋帯。 平・相良・汕頭・レース刺繍。 黒地金箔。 更紗華文。
五嶋紐。 水色、房は桃色。
緑みの空色の帯揚げ。 白に薄桃色の絞り入り。
草木染の大判ショール。 少し光沢のある灰色暈し。 (富田五郎)
帯出しで行くのは躊躇したものの塵除けは暑いと、大判ショールにしたが、やはり暑かった。(笑)
2015.5.22 [金]
今度は、藍形染展へ
夏じたく展@三溪園に伺いたかったが、体調的に横浜は遠く、諦めて近場をあちらこちらに。
→ 天ぷら@門仲 → 藍形染展@船堀 → 呉服店@銀座 → パティスリー@門仲 → 帰宅。
時間の制約もあり、行ったり来たり、途中下車したり、非効率な動き方。(笑)
まず、この時期限定のぎんぽうを食べたくて、みかわ是山居に入れていただいて、天ぷらランチ。
ランチコースにぎんぽうを追加。
3点盛りの向付の1品が筍だったのでニコリ。 木の芽も一緒にパクパク。
天ぷらは、追加した季節ダネのぎんぽう以外は、いつも通り。
間の箸休めの野菜も先月と同じで生姜。 少しピリッとして、それも楽しい。
海老シンジョウの椀に三つ葉だけでなくジュンサイも入っているのも、季節感があってうれしい。
きっと来月はジュンサイが主になるのでしょうねぇ。
〆の野菜は、アスパラと茄子を選択。
デザートが、これも時期限定のゴールデンオレンジで、期待通りだとニコニコ。
*****
そして、「伝統工芸藍形染展 − 松原染織工房とそこで学んだ作家たち」に今年も伺った。
松原染織工房の、與七、孝司、忠の3氏の作品と、同工房で藍形染を研修中の方々の作品展。
お弟子さん?たちを研修中と言うのは、多分、区の講座か何かだろうと思うが未確認。
なかなか見事な出来栄えで毎年感心するが、松原さんの作とは別物。
昨日は田中さんの作、今日は松原さんの作と、続けて拝見すると、印象の違いにも気づく。
田中さんの特に着尺は力強かったが、松原さんのは都会的というか洗練された印象。
とは言え、田中さんの絹の帯は洗練された印象よね〜とも思うけれど..
前日の頒布会で無い袖を無理やり振ったので、今年は見るだけのつもりで伺ったのだが、
着物は見るだけで無事通り過ぎたものの、変った綿絽の帯に目が点。
我慢ができず..う〜ん.. いくら藍好きと言っても、私ってホントにダメだなぁ..
無い袖をまた振って、どうするの? どうにかなるの? まるで、毒を食らわば皿まで..(汗)
3年連続で伺っていて、しかも3年連続で帯をゲット。
でも、この展示会では特別価格だから..と自分に言い訳け。
次に伺った決算セール中の呉服店では、見せていただいただけで、ちゃんと自制。(当たり前)
門仲に戻って、ウフレでケーキとコーヒーで一息。
ここは、私の知っている区内のケーキ店の中で、一番美味しいと思っている店。
2015.5.21 [木]
多武峰式 翁 など
夜は、今月一番楽しみにしていた《特集・寺社と能》の企画公演「多武峰・談山能」を観に行った。
番組は、おはなし、「多武峰式 翁」、狂言・大蔵流「棒縛」、能・観世流「恋重荷」。
田中昭夫氏の頒布会で幸い頂戴できた反物の重さで腕が筋肉痛になりそうになりながら、
でもうれしくてニコニコと小脇に抱えて、能楽堂へ向かった。
おはなしは、多武峰式の翁に関する話というか、摩多羅神面の話というか..
学者さんのお話は、どうしても学術的になるが、それでも参考になって興味深かった。
「多武峰式 翁」は、三番叟がないのが通常の「翁」との一番大きな違い。
それに、地謡・囃子方などの装束が、長袴で無かった。
翁:観世清和、千歳:観世喜正、後見頭:大槻文蔵、地頭:観世銕之丞などに、
囃子方は、笛:藤田六郎兵衛、小鼓:大倉源次郎など。
狂言「棒縛」は、シテ/次郎冠者:茂山七五三、アド/主:茂、アド/太郎冠者:正邦。
叔父と甥兄弟の息の合った「棒縛」で、楽しく見物。
次郎冠者の予定だった千五郎さんが病気休演。主の予定だった正邦さんが次郎冠者に回り、
主は茂さんがつとめた。
千五郎・七五三の当主兄弟と跡取り(正邦)の3人での狂言を観られると楽しみにしていたので、
残念だったが、それより、最近は病気休演が多い千五郎さんの体調の心配の方が大きい。
能「恋重荷」は、シテ/山科荘司:梅若玄祥、ツレ/女御:片山九郎右衛門、
ワキ/臣下:福王和幸、アイ/下人:茂山逸平、後見頭:観世銕之丞、地頭:大槻文蔵、など。
囃子方は、一噌庸二、観世新九郎、山本哲也、観世元伯。
面は、談山神社所蔵の面を付けるということで、「翁」は「摩多羅神面」、
「恋重荷」は、ツレが「女面」、後シテは「悪尉」で、どれも大ぶりで独特の印象だった。
前シテだけは国立能楽堂の三光尉。
2015.5.21 [木]
正藍型染
KWにしてくださった正藍型染師・田中昭夫氏の頒布会の初日で、いそいそと伺った。
初日に伺いたいが、夜は別の予定があって、開始が夕方からでは無理なので心配していたら、
藍好きの私の願いが届いたのか、3時からと知った時のうれしさ。
開始の3時に伺えば、お寄りしても、夕方からの予定に間に合いそうだと出かけたが、
前日の、列に並んでの長時間の待ちによる足腰の疲れ・痛みが取れず、思う時間には動けず、
オープンに数分?遅れてしまったら、まあ大盛況で、人また人。
着物と離れていた若い頃から藍染め大・大好きな私としては、
できれば、もうお染めにならない、つまり入手できる最後の機会の着尺が欲しいと思いながら、
出遅れてしまったので無理かしらと半ば諦めたが、幸いご縁があってニッコニコ。
悲鳴を上げる懐に目をつぶり、秩父太織の帯と一緒にいただいた。
人いきれと無理な散財に汗をかきながらも、うれしくて、何となく頬が緩むのが、我ながらおかしい。
着尺はいつ頃の染めか不明だが、帯は最近染めた新しい物だと田中氏が教えて下さった。
他にも、欲し〜い!と思う物がいろいろ.. 見るだけでも楽しい。
着尺以外は、これからも染めるおつもりだというので、次回(があること)を楽しみに辞去。
って、無い袖を振るのも、もう限界だし..(苦笑)
何人ものメンバーにもお会いできて、それもうれしく、
また、皆さんお好きね〜と、自分を棚に上げて、布好き、藍好きに感嘆。
2015.5.20 [水]
鳥獣戯画展
特別展「鳥獣戯画─京都 高山寺の至宝─」を観にトーハクに出かけた。
大人気で、いろいろの人から、大変な混雑・長〜い待ち時間!と聞いていたので、
開場の1時間前に行って並べば1時間の待ちで済むかと思っていたが、寝不足で動けず断念。
午後、待つ覚悟半分に、あまり混んでいたら常設展だけ観ようとの気持ちが半分で、出かけた。
トーハクの前に、「大英博物館展 —100のモノが語る世界の歴史」@都美に寄って、
興味のあるところを中心に駆け足気味に見てから、トーハクの「鳥獣戯画展」に。
夕方の「鳥獣戯画展」は外での待ち時間がなく、スッと入れたが、中は長〜い列。(涙)
混んでいるのは絵巻物の甲巻だけだったので、空いている他の展示を先に見てから、
甲巻に並んだが、並んでから見終わるまで2時間半。 7時半を回っていた。 ふうっ..
巻物そのものは楽しく見たものの、殆ど動けずに、じっと2時間以上も立っているのは苦痛。
健康づくり講座で1時間動き続ける方が、楽とは言えなくても、大分マシ。(笑)
途中から、脚が浮腫んでくるような感じで、半端でなく辛かった。(涙)
行ける日は限られるから見たいなら仕方ないし、朝早く行けなかった自分が悪いと思うものの、
人気の展覧会に行くかどうか、今後はキチンと判断・行動しなくちゃダメだと反省。
2015.5.19 [火]
花形歌舞伎
猿之助、愛之助、それに中車と右近を中心にした五月花形歌舞伎@明治座を観に行った。
今月は観劇予定が多いのにGWもあるものだから、久しぶりの昼夜通しでの見物。
昼は歌舞伎十八番の内「矢ノ根」と「男の花道」で、夜は「あんまと泥棒」と「鯉つかみ」。
通しで見ると、バラエティに富んだ演目構成で、いろいろな歌舞伎を観られるのが楽しい。
一番よかったのは「男の花道」。 これは再演して欲しいというか歌舞伎座でも観たい。
猿之助が人気女方・加賀屋歌右衛門、中車が医師・土生玄碩を勤め、2人の男の友情物語。
竹三郎が加賀屋東蔵、秀太郎が女将お時、愛之助が田辺嘉右衛門、門之助が田辺妻富枝。
あと、亀鶴、男女蔵、それに、笑也、猿弥ほかの澤瀉屋一門などが出演。
猿之助は亀次郎時代から上手かったけれど、今回もいい役者だと思った。
地味でもう少し華が欲しいと思っていたが、役のためもあってか、華もあって嬉しくなった。
「あんまと泥棒」も楽しかったが、これは猿之助の泥棒、中車のあんまの2人芝居。
中年になって歌舞伎役者になろうとするなんて、どうなるかと思った中車(=香川照之)も、
当然ながら望みたいことはいろいろあるが、それでも歌舞伎役者として心配なく見られる。
古典歌舞伎は難しいだろうから役の幅は狭くなるが、新歌舞伎だといい役者だと思う。
歌舞伎界もいい役者が入ってよかったのではないかとさえ思う。
按摩と泥棒の役を替えたら、どうなるか.. 逆の方がいいのでは.. 次は逆で観たい。
「鯉つかみ」は、愛之助が、6役に、宙乗り、本水での立ち廻りと、奮闘。
6役を演じるのは大変だろうが、演じ分けと云う程ではなく、早替わりという程でもなく、
鳥屋がないのでどうするのかと思った宙乗りも花道の上を往復して、宙乗りもしましたという感じ。
本水での立ち廻りも、鯉が相手だから水の中でと言っても、水を使うのが目的みたいだし、
全体に何だかピリッとしなくて.. 愛之助1人を楽しく見るための狂言に思えた。
一昨年より長くなった分、却って取りとめがなくなって、私には面白いとは言い難かった。
でも、客席の反応はよかったし、歌舞伎としての楽しさはあるのかもしれないし、
何より愛之助の贔屓には、愛之助の活躍を堪能できて、うれしいだろうと思うけれど..
芝居としては何だかなぁと思ってしまった。
愛之助本人も望んでの上演らしいが、愛之助なら、もっと違う狂言で観たいと思う。
「矢ノ根」は、歌舞伎の荒事らしさを楽しむだけと言えるから、逆に難しいだろうと思っている。
右近は、そつなく演じてはいるが..
いい役者と言えば、亀鶴もいい役者なのに、役に恵まれないわね〜
もっと芯になるいい役で観てみたいと思う。
*****
眠り損ね、漸く眠れたのは朝方だったので、つい2度寝してしまい大慌て、10分で飛び出した。
夕べ出しておいた着物を着られなかったのは少し悔しいが、間に合ったからOK。
昼食用の弁当を買う時間は幸いにあったので、関山で茶巾寿司の入った折詰を購入。
昼の部の終演後は、行列ができる前にと飛んで行って、柳家で鯛焼きを買い、小豆アイスをペロリ。
鯛焼きは、幕間に1つ食べて、残りは帰ってから冷凍。
双葉で、銀杏入りがんもどきと湯葉を、明日の食事用に購入。
更に、今半で、夕食用の弁当などを購入して、甘酒横丁を離れ、東京洋菓子倶楽部へ。
ここ独特のモンブランを食べコーヒーを飲みながら、予定通り夜の部まで読書休憩。
2015.5.17 [日]
最終日前日
昨日は、早朝に芽が出たのに気づいた朝顔が、夕方には双葉がワサワサ増えていてビックリ。
雨後の筍じゃないけれど、凄いわね〜と生命力に感嘆。
昨秋、種を取り蔓を片づけた後、土を日に晒そうと水も遣らずに放置していたプランターには、
落ちた種から芽を出し双葉になったのが何本も生え出している。 あやかりたいほどの生命力。(笑)
雨が止んだ頃、翌日(つまり今日)が最終日だと急に思い出して、ブリヂストン美術館に出かけた。
建て替えのため暫く閉館するから、もう一度観ておこうと思ったのだが、そう思う人が多いのか、
最終日よりは混まないだろうと思ったのに、チケット購入の列に驚いた。 ええっと思うくらいの人。
チケットがあったので待たなかったものの、3時過ぎだったので少し減ってきたと聞いてビックリ。
2月下旬に行った時は、いつも通り空いていたのにね〜
普段は混まないし、気分転換にいい美術館だったから寂しいけれど、再開まで元気でいたいと思う。
お別れにティールームで小休憩し、デパートで夕食を済ませ、催事で買い物をして帰宅。
家のことをする予定が、またまた後回し。 今日・明日で、どのくらいできるか..
2015.5.17 [日]
15日は、能楽・定例公演
夜、定例公演@国立能楽堂を観に出かけた。
狂言・和泉流「仁王」と、能・観世流「杜若」。
狂言「仁王」は、「仏師」や「六地蔵」と同系統の、当時の人々の信仰心を逆手に取った詐欺話。
「にせ仏」に騙されるなんて..と思わないでもないが、昨今の詐欺事件を思えば..
それに、どの曲も最後は露見してしまうのが、後味がいい。
シテの又三郎は小三郎の頃から印象的だったが、今日も楽しめた。
シテ/博打打:野村又三郎、アド/何某:野口隆行、あと、アド/在所の者が2名。
能「杜若」は、業平の東下りを題材にした、八つ橋の沢のほとりでの杜若の精の話。
物着のあとの透額の冠と唐衣の装束も華やかで、序の舞は動きは少ないけれど楽しく鑑賞。
今までに何度か観ているが、体調が良かったためもあるのか、今日が一番楽しめたかもしれない。
でも、前列の私より2席横の外国の若い女性が、飽きてしまったのか、
横の連れに話しかけたり、後ろを振り向いたりの繰り返し。
後で私の隣席の方が嘆いていらしたけれど、初めて見るのにはふさわしい曲ではないからねぇ〜
シテ/杜若の精:武田尚浩、ワキ/旅僧:宝生欣哉、地頭:武田志房、後見頭:武田宗和。
囃子方は、杉市和、住駒幸英、柿原弘和、前川光長。
シテの面は若女。 若女って、いつも分からず何かしら?って思うのは、あまりに勉強不足?
*****
江戸小紋・毛万筋。 薄茶色。 (寺山存男)
袋帯。 プリズム箔。 緑・金などで格子段違い。 (酒井守) (お初)
伊賀組紐。 白に近い極薄桃色、片側に薄緑色入り。 (松山好成)
薄灰色(薄ベージュ?)の帯揚げ。 青海波しぼに、薄茶色の瓢箪柄絞り入り。
薄水色のエナメル加工台の草履。 紬地の鼻緒。
透かし織単衣コート。 薄緑色・薄黄緑色。
大島紬の気分でなく、江戸小紋を着たが、薄色の毛万筋で涼やか気分。(笑)
重い帯は嫌だと、思い出したのが玉虫色とでもいうような色合いの帯で、何年越しかで漸くの出番。
名古屋帯より軽い感じなのはよかったが、地が硬いと云うかパキパキといいそうな..
締める時にも思った通り、脱いで吊るしたらやっぱり驚くぐらいの皺。 う〜ん。
2015.5.17 [日]
14日は落語・真打昇進襲名披露
今月は観劇予定が多いので、14日は夜の健康づくり講座まではノンビリするつもりでいたら、
先月後半になって、招待券を貰ったと言う方に誘われたので、つい出かけることにした。
それにしても10人一緒の真打昇進襲名披露公演って.. 話題作り? 新真打の負担減らし?
3月下旬に鈴本で、4月は末廣・浅草・池袋で、そして今月の国立演芸場の中席で終了。
今日のトリは、柳家麟太郎改め柳家海舟で、初めて見た噺家だったら、
42歳で入門し、15年の修業時代を経ての真打昇進..って、今の歳は..
それ以降、30歳までと云う入門年齢制限ができたというが、そりゃぁねえ..
真打昇進披露というのに空席多数が寂しい。 噺は何をやったのか.. いやだわぁ思い出せない。
次にトリを取れるのはいつになるやら、ならぬやら.. 200名を超える真打の中では..
さん喬「そば清」、金馬「孝行糖」、海舟の師匠の小里ん「親子酒」などを楽しく聞いて、
ご高齢の金馬師匠のお元気さにうれしくなったし、いい噺はいいわねぇと思う。
出かける前は億劫さもあったけれど気分転換もできてニコリ。
終演後はまた可否道でコーヒー休憩。
後からいらした歌舞伎評論の織田さんと店主との話に入れていただいて、
あれこれお聞きした話も楽しかった。
*****
久留米絣。 木綿。 正藍染。 番傘・花菖蒲の柄。 (森山寅雄)
八寸帯。 紬地。 薄からし色? 横段。 (米沢・齋英「蔓小町」)
くすんだ?黄緑色の帯締め。 片方は色の違う4本に分かれたもの。
茶みの灰色の帯揚げ。
下駄。 たたみ表の台。 濃紺色の紬の鼻緒。
やまぶどう籠。
今年の下駄初め(多分)。 バッグのやまぶどう籠も今季初で、暫くはバッグはこれを多用の予定。
2015.5.16 [土]
文楽・二代目吉田玉男襲名披露
5月の文楽公演は二代目吉田玉男襲名披露で、12日に第一部、13日に第二部を観に行った。
第一部は、「五條橋」、「新版歌祭文 野崎村」、「口上」、襲名披露狂言「一谷ふたば軍記」。
短い舞踊劇の「五條橋」で軽く・明るく始まり、「野崎村」で健気なお染にしんみりして、
次が「口上」だが、文楽の口上って歌舞伎とも落語とも違って、堅苦しい紋切型?といつも思う。
咲大夫、寛治、和生、勘十郎の挨拶が、先月の文楽劇場と全く同じなので、一層その感を強くした。
襲名披露狂言の「一谷ふたば軍記」だけが大阪と同じ出し物で、「熊谷桜」と「熊谷陣屋」の段。
「熊谷陣屋」は、切を咲大夫・燕三 → 後を文字久大夫・清介で、同じリレーだが、
「熊谷桜」は太夫・三味線が替っている。
人形は、二代目玉男が熊谷、和生が妻相模、勘十郎が藤の局、など。
これからの文楽を背負っていくべき3人のアンサンブルはそれなりに観応えあり。
文楽の熊谷夫婦が歌舞伎より後味がよくて、こちらの方が好きだと今回も再確認。(笑)
*****
第二部は、「祇園祭礼信仰記」と「桂川連理柵」。
「祇園祭礼信仰記」は、「金閣寺」と「爪先鼠」の段。
「金閣寺」を咲甫大夫・宗助、「爪先鼠」は、奥を千歳大夫・富助、アトを希太夫・清志郎。
人形は、清十郎の雪姫、玉志の松永大膳、玉勢の鬼藤太、幸助の此下東吉実は真柴久吉、など。
千歳大夫の復調がうれしく、これからも頑張って欲しいと思う。
「桂川連理柵」は、「六角堂」、「帯屋」、「道行朧の桂川」。
「六角堂」は、三輪大夫・津國大夫・睦大夫の掛け合いで、三味線は團吾。
「帯屋」は、切を嶋大夫・錦糸 → 奥を英大夫・團七、
「道行朧の桂川」は、呂勢大夫・咲甫大夫などに、三味線は藤蔵ほか。
人形は、玉男が帯屋長右衛門、和生が女房お絹、勘十郎が娘お半、など。
蓑助が「帯屋」で丁稚を遣っているが、文雀は出演しないのが寂しい。
久しぶりに充実した文楽だと思うものの、世代交代の感が強く小粒感は否めない。
過渡期なのだろうから仕方ないかとも思うけれど、それでもやっぱり、いい舞台を観たい!と思う。
*****
12日: 付下げ。 灰みの藤紫色地。 裾暈し。 遠山風景?
袋帯。 蘇州手織爪掻明綴。 ペルシア段華文。 淡い白茶色地。 (お初)
伊賀組紐。 灰紫色、片側に薄黄緑・白色入り。 撚り房。 (松山好成)
生成り・灰桃色の道長取りの帯揚げ。 細かい金色入り。
龍村の白地に金色の唐草柄の鼻緒の草履。 金色の台。
塵除け。 道中着型。 奄美泥染。 黄緑色など多色グラデーション。 (赤塚次男)
13日: 総絵羽の紬。 本藍染。 藍色濃淡の花織。 (秋山眞和「綾の手紬)、藍・佐藤昭人)
袋帯。 本藍染。 銀箔地。 飛翔する鶴。 (大沢石雄「飛翔」、藍・佐藤昭人)
伊賀組紐。 青色、空色入り。 (松山好成)
濃淡青色の染め分けの帯揚げ。
多色の染め分けのシフォンロングスカーフ。 (暑さに懲りて塵除けは止めた。)
草履は10日と同じ。
襲名披露公演なので、12日に付下げを着たら、中では薄地のにしたのに、やっぱり暑くて、
翌13日は軽い花織の着物にしたら、随分と楽。
お祝いに、12日は蘇州手織爪掻明綴の帯をおろし、13日は鶴の柄の帯。
12日は終演後に寄った珈琲店の店主に、13日は隣席の方に、お褒めいただき、
お祝いの気持ちを分かってもらったかと、うれしくなってニコリ。
2015.5.16 [土]
10日は、オペラに
10日の午後は、ヴェルディのオペラ「椿姫」を観に(聴きに)行った。
初日が日曜日なのは久しぶり(多分)で、しかも新制作だから少しウキウキ気分。(笑)
左手一面に張った鏡を使って奥行とパーティの豪華さを演出してい、
シャンデリア(らしい)を吊っている以外は、驚くほどシンプルな舞台。
第2幕のパリ郊外が田舎らしくないものの、全体にスッキリして、でもそれなりに華やか。
ヴィオレッタ役の歌手の声が軽やか・のびやかで、こういうヴィオレッタもありなのねと思う。
指揮:イヴ・アベル、 演出・衣裳:ヴァンサン・ブサール、 美術:ヴァンサン・ルメール、
ヴィオレッタ:ベルナルダ・ボブロ、 アルフレード:アントニオ・ポーリ、
ジェルモン:アルフレード・ダザ、 フローラ:山下牧子、 他
*****
終演が5時頃だったので、展覧会を観に日本橋のデパートに寄った。
「琳派400年記念 細見美術館 琳派のきらめき —宗達・光琳・抱一・雪佳—」。
その後は、軽く食事して、デザートに胡麻パフェを食べ、帰宅。
*****
洒落訪問着。 型染め。 道長取り・割付け文。 消炭色地。 牡丹唐草・桜・枝垂れ桜・梅鉢・立涌。(築山政春)
袋帯。 灰色地。 水辺の柳に鳥。 (津村・川島睦郎「流水柳鳥文」)
伊賀組紐。 紺色、片方に緑色入り。 撚り房。 (松山好成)
鶯色の帯揚げ。 暈し入り。 「幻雪」
白色の皮シコロ織の鼻緒の草履。 薄いパ−プルシルバーの台。 (長谷川)
透かし織単衣コート。 薄緑色・薄黄緑色。
帯は、この季節を外すと来年まで締められないから、まず帯を選んで、帯に合わせて着物を決めた。
気温も高かったし、このところ続けて軽い大島紬を着ていたから、
いや〜 縮緬の着物は重いわぁ〜 暑いわぁ〜 と、実感。(笑)
2015.5.15 [金]
9日は、能楽・普及公演
GW中は国立能楽堂の主催公演がなく、9日に今月初の能楽鑑賞。
普及公演で、解説・能楽あんない、狂言・大蔵流「真奪」、能・宝生流「千手」。
狂言「真奪 しんばい」は、立花の会を催そうとして、良い真を求めに出かけた途中で、
通りがかった男がいい真を持っているのを見つけ奪おうとしてのドタバタ。
欲しい物を見つけたら、力づくで奪おうとするのが、当時の実態だったらしいが、それにしても..
「太刀奪」と同じような展開。
能「千手」は、一ノ谷の合戦で生け捕られた平重衡を巡る話。
重衡はシテではなくツレだが、存在感のあるツレ。
頼朝が遣わした千手前がシテで、重衡を預かった狩野介宗茂がワキ。
私の体調的な問題もあって、楽しむところまでは行かず..
*****
着物・帯など一切は前日と同じ。
別のものを着る心づもりだったが、体調的に億劫で、前日の一式をそのまま着用。
でも、着物を着たのだから、いいでしょ!的な気分。(笑)
7日の歌舞伎見物の後、椅子から立ち上がったら、あらら..
眩暈というほどではないが平衡感覚が変で、歩くと何となくヨレルというか真っ直ぐ歩けない感じ。
他人が見て分かる程ではないと思うが、自分ではおかしいとはっきり認識。
疲れが出たのかしらと、健康づくり講座を欠席して休養したが、
この日(9日)は帰宅して少し休んだら大分調子がよくなったので、どうにかなるだろうと出席。
1時間動けたので、回復を実感してホッとした。
2015.5.15 [金]
あぜくらの夕べ
8日の夜は、あぜくらの夕べ「吉田玉女 改め 二代目吉田玉男襲名披露 特別座談会」。
第一部は、20余分の「新玉男が選ぶ初代の思い出の舞台映像」。
日頃は、映像は舞台と違い所詮映像でしかないとの印象が強いのに、
私が観始める前の舞台やら、観た覚えのある舞台やらの映像を観ているうちに、惹き込まれて、
最後の、「曽根崎心中」の「天神ノ森」の初代玉男と現蓑助の道行に、じわっと来て、
涙が出そうになって我ながら驚くとともに、最近はこういう舞台を観られないのを寂しくも思った。
第二部が座談会で、二代目玉男、吉田和生、桐竹勘十郎の話し。 司会は山川静夫氏。
打ち明け話などもあり楽しく聞いて 1時間弱があっという間。
翌日から始まる文楽公演のプログラムが先行発売されていたので早速購入。
横に、先月の大阪・国立文楽劇場のプログラムを見つけて、うれしくもあり、疑問にも..
売り切れで買えなかったのに.. 増刷? 劇場に持ってきていなかっただけ?
でも、また行くことがあるのかないのかと思うので、何はともあれ、こちらも入手。
*****
大島紬。 泥染。 黒みの茶泥色。 細かい総柄。
八寸帯。 赤城生紬。 つづれ織。 オフホワイト、極薄桃色入り。 (白龍庵勝山)
伊賀組紐。 黄緑色、片側に灰深緑・茶色入り。 (松山好成)
渋めの緑色地の帯揚げ。 黄土・白色の変わり縞。
焦げ茶・白の京くみ紐に鼻緒の草履。 銀鼠色の変り台。 (Run)
2015.5.15 [金]
團菊祭
去年からまた5月の歌舞伎座に恒例の團菊祭が戻って、うれしいと思いながら、
5日に夜の部、7日に昼の部を見物。 (あ〜あ、もう10日も経ってしまったのね〜)
日にちを選べるなら土日祭日は避けていて、ましてGW中に行きたくはなかったのだが、
5月は観劇予定が多いのに、今年は曜日の関係でGWを避けると行く日が難しい。
で、5日は混むのを覚悟で出かけたら、あらら..思ったより空席があって、拍子抜け。
7日は平日のためか更に空席が多く、團菊祭なのにと、寂しく思った。
さよなら公演・こけら落し公演と続いて、観る方(客)に歌舞伎疲れがあるのか?
夜の部の狂言は、「慶安太平記 丸橋忠弥」、「蛇柳」、「神明恵和合取組 め組の喧嘩」。
始めの「丸橋忠弥」は、松緑初役の忠弥に、菊之助の松平伊豆の守。
それに、団蔵の弓師藤四郎、右之助の忠弥の母、梅枝の女房、など。
松緑の忠弥は、酔いっぷりは悪くないし、終盤の「蘭平」ばりの大立ち廻りで大奮闘。
でも見ているうちに、どういうわけか段々に飽きてきて..
それに、舅藤四郎に大事を打ち明けてしまうところが、唐突と云うか違和感があって、
何故〜? こんな風に打ち明けたりしないでしょ?と、納得できなかったのが、ちょっと..
次が舞踊劇で、歌舞伎十八番の内「蛇柳」。 本興行での初上演。
海老蔵2役の、丹波の助太郎実は蛇柳の精魂と押し戻しの金剛丸で、
私は初めてだったが、成田屋贔屓にはうれしくて堪らないだろうなぁと思いながら観ていた。
あと、松緑の住僧、亀三郎の能力、亀寿などの学僧。
「め組の喧嘩」は、鳶と相撲の喧嘩。 賑やかな江戸前が、楽しい。
菊五郎の辰五郎・時蔵の女房お仲の鳶頭夫婦が、粋で、いいわね〜と思う。
梅玉の喜三郎、左團次の四ッ車、又五郎の九龍山、彦三郎の江戸座の座元、
萬次郎の尾花屋女房、団蔵の亀右衛門、菊之助の三河町の藤松、他。
*****
昼の部は、「摂州合邦辻 合邦庵室」と、通し狂言「天一坊大岡政談」。
「摂州合邦辻」は、菊之助の玉手御前に、歌六の合邦、東蔵の母おとく、梅枝の俊徳丸、
右近の浅香姫、已之助の入平 など。
梅幸の印象が残っている唯一の狂言なので、どうしても無意識に比べてしまうらしい。
菊之助のこれからに期待。
「天一坊大岡政談」は、お三婆の内、加太の浦、常楽院、網代問答、大岡役宅、白洲の6場。
面白くないわけではないものの、取りとめのない感じも否めない。
天一坊側が、菊之助初役の法澤(天一坊)、海老蔵の伊賀亮、団蔵の僧天忠、秀調の赤川大膳、
右之助の藤井右京、宗之助の伊賀亮の女房などで、
大岡越前側が、菊五郎の越前守、時蔵の妻小沢、萬太郎の嫡子忠右衛門、
権十郎の平石治右衛門、松緑の池田大助。 それに、萬次郎のお三、家橘の名主 など。
*****
5日: 色大島紬。 草木染(五倍子・藍)。 みじん格子。 (東郷)
袋帯。 くし織? 薄銀鼠色地。 牡丹の意匠。
伊賀組紐。 白に濃淡緑色入り。 (松山好成)
渋めの緑色地の帯揚げ。 黄土・白色の変わり縞。
藤・金・白色の五嶋紐の鼻緒の草履。 銀色の台。
7日: 色大島紬。 泥染。 灰青色地。 花火?模様。
名古屋帯。 江戸刺繍。 灰色の市松地。 四角い刺繍の組み合せ。 (竹内功)
伊賀組紐。 青色、空色入り。 (松山好成)
藍染の帯揚げ。 藍色の濃淡。 (松原)
濃い墨色のZULEN台の草履。 黒・白・金・銀色の組紐の鼻緒。 (紗織・ブリヂストン)
京都から帰って来てから、これで着物は3回とも大島紬。
軽いし、シャッキリ感が好き。 今月は大島紬中心に着る予定。
もう季節的に遅いかと思いながらも、年に1度はしめたいと、5日は牡丹の花柄の意匠の帯。(笑)
2015.5.6 [水]
旅メモ その5 最終日
6日目: イノダコーヒー、京都御苑、仙洞御所、相国寺承天閣美術館 → 帰宅
仙洞御所の参観に指定されたのは午前11時からで、それまでに他を回るには中途半端だし、
疲れも溜まって来たので、最終日はユッタリ・ノンビリすることにしていた。
が、早朝に目覚めたので、イノダコーヒ本店に散歩がてら出かけた。
モーニングセットは量的に多過ぎると躊躇し、でも珈琲だけなのも残念だと、
創立75周年?記念というローストビーフサンドセットを頼んだ。(笑)
珈琲だけでなくサンドも美味しく、朝から多いかしらと思ったのに、難なくペロリ。(爆)
ホテルに戻ってチェックアウトして、そのまま荷物を預けて、御苑を散歩。
昨春は北側ばかり歩いたので、この日は南側中心に散歩。
仙洞御所の参観は、1時間かけて北側の大宮御所も合わせて見せていただいたが、
建物は外から見せていただくだけなのが、いつもながら残念。
でも、八つ橋に掛かった藤棚の藤が盛りで、橋のたもとの菖蒲も綺麗だったし、
こちらのつつじも桂離宮ほどには目立たないが、盛りだったのもうれしかった。
その後は、京都御所の猿の辻などを見てから、
相国寺承天閣美術館に「伊藤若冲と琳派の世界」を観に行った。
第2展示室の鹿苑寺大書院旧障壁画(葡萄小禽図、月夜芭蕉図、竹図、等々)が印象的。
足腰の疲れが酷く、相国寺は昨春に拝見したしと、今回は諦め。
仙洞御所の州浜の印象のため、「御洲濱司 植村義次」で、春日の豆を購入。
自家用で箱なしでいいなら量を少し多くしてくれるのも、ちょっとうれしい。
いい旅だったと、ニコニコ帰宅。 でも、疲れた〜(苦笑)
2015.5.5 [火]
旅メモ その4 新緑の京都
5日目: 嵐山・嵯峨野(野々宮神社、落柿舎、祇王寺、常寂光寺、大河内山荘)、松尾大社、桂離宮
桂離宮は指定された参観時間が2時半からで、遅刻厳禁のため、
その前の行き先は、時間を逆算し、交通の便を考えて、嵐山(嵯峨野)に決めた。
嵐山には多少時間はかかるけれどバス1本で行けて、まだ朝早めの時間に到着。
竹林の間の道を通って、源氏物語・お能で耳慣れた野々宮神社に行き、それから嵯峨野巡り。
一番乗りの落柿舎を独り占め(笑)し、二尊院は残念ながら門前を通り過ぎたが、
新緑の美しい祇王寺の苔庭に息を呑み、相客の居ない間に草庵からの双方の庭を存分に愛で、
常寂光寺のお庭を回り上って、大河内山荘では鶯の鳴き声を聞きながら森林浴気分(笑)も。
GW前の平日のためか思ったより人が少ない嵯峨野を歩いて、気持ちのよい散策になった。
二尊院のお庭も拝見したかったけれど、午後の桂離宮で1時間歩くことを考えて諦めたものの、
学生時代に大好きだった嵯峨野を十分に楽しんで、亀山公園を抜けて渡月橋へ出た。
脚が疲れたので、石臼粗挽き十割の手打ちそばに惹かれ、少し早目の昼食。
京の野菜そば@よしむらを美味しくいただいた。
丁度1席空いていると入れていただけた2階のカウンター席の眺めが素晴らしく、
渡月橋と川が眼前に広がり、景色も味のうち(笑)で、うれしい小休憩。
まだ十分に時間があったので、阪急嵐山線で1駅の松尾大社に寄った。
お酒の神様でも、下戸に近い私にはご利益は期待薄?(笑)
楼門内の川の両側の山吹が期待通り盛りだったが、予想よりは範囲が限定的。
神像館の3体の一木造りの坐像(老年・壮年男神像、女神像)が素晴らしい。
そして、この日のハイライトの桂離宮へ。 姉の卒論研究のために付き合って以来、2度目。
また2駅乗って、そこからは歩き。 足が疲れて辛くなり、遠く思えて心配になったが、
説明付きで1時間余かけて観せていただいた間は、しっかり歩けてホッとした。
書院を拝見できないのは残念だが、茶室は大体見られたし、素敵なお庭を堪能。
躑躅が見事なほど花盛りで、お庭全体に躑躅の印象が強かった。
真っ直ぐホテルに戻って来たのに、少しのつもりで横になったら、そのまま眠ってしまった。
大慌てで、1階のレストランのOS直前に滑り込めてホッ。
2015.5.4 [月]
旅メモ その3 初京博に初文楽劇場
4日目: 「桃山時代の狩野派」@京都国立博物館、4月文楽公演@国立文楽劇場
琴平の金丸座のこんぴら歌舞伎は一度は観たいと思っていたけれど、
文楽劇場には行く予定はなかったものの、この時期に京都に居るのだからと、
玉女の二代目吉田玉男襲名披露公演の千穐楽を観に行くことにしてチケットを取っていた。
旅の疲れが出たのか前夜は少し横になるつもりがそのまま寝込んでしまい、朝も寝坊。
目覚めても始動が遅くシャワーを浴びたりしているうちに更に遅くなり、午前中の予定を大幅削減。
京博に特別展覧会「桃山時代の狩野派 永徳の後継者たち」を観に行った。
初めての京博で、会場の明治古都館の建物自体も、出口に使われている正門も、興味深く、
新館での常設展も廻っていたら、思ったより時間がかかってビックリ。
早々に諦めた泉涌寺・東福寺どころか三十三間堂も、更には河井寛次郎館にさえ回れず。
文楽劇場だけでなく大阪も不案内で、迷ったりしたらどのくらい時間がかかるか分からないし、
知らない土地で焦るのは嫌だと余裕を持って移動したら、予想外に早く大阪・日本橋に到着。
文楽劇場のすぐ傍の屋台風?のたこ焼き店が目について、大阪に来たのだからと一皿パクリ。
一番少ないのでも十分な量だったのに、劇場内の文楽茶寮とやらの芝居弁当も頼んでしまい、
お腹は空いていないし、短時間に食べ過ぎよね〜と思いながら、幕間にまたパクパク。
千穐楽の夜の部は、「靱猿」、「口上」、襲名披露狂言「一谷ふたば軍記」、「卅三間堂棟由来」。
この回のチケットは完売だそうだが、いい舞台で、楽しく見られた。
義太夫・三味線・人形遣いとも気が入っているのでしょうねと思いながら見物。
プログラムを買おうとしたら、何と何と、売り切れ!で買えず。(驚)
東京では毎回買っているし、初めての文楽劇場で次はいつ来ることがあるかないかと思うのに..
まあ、常ならぬ客の入りで買う人も想定外の多さだったのでしょうねぇ。
2015.5.4 [月]
旅メモ その2 初めての筍料理を満喫
3日目: 京の筍@うお嘉、友禅ツアー@高橋徳、打ち上げ@しょうさん宅
本当に盛り沢山で、口福・眼福。
朝はまた早い目覚めで、多分一番近いと思う神社まで散歩。
帰りにはスーパーが8時に開店したところに行きあったので牛乳・果物などを購入。
通りの反対側にパン屋を見つけ、パンも買って、ホテルに戻り軽めの朝食。
シャワーで汗を流して、着物を着て、今回の旅行の主目的の筍の会の集合場所へ出発。
帯の柄出しが上手くいかず、やり直しているうちに着物もグズグズになって、皺が..(涙)
でも、美味しい筍料理を堪能し、垂涎の友禅を拝見し、賑やかに楽しい時を過ごしてニコニコ。
それに、高橋徳さんのお2人の心意気に感じ入り、いつか着物を..などと妄想。(爆)
これだけのお手配・お心遣いは本当に大変だったろうと感謝するばかり。
素晴らしい1日を楽しませていただきました。 ありがとうございました。
2015.5.4 [月]
旅の思い出メモ(4月23日〜28日)香川編
1日目: 東京→高松(栗林公園)→琴平泊
移動だけではつまらないと、栗林公園を訪れた。 学生時代以来ほぼ半世紀ぶりの2回目。
南湖周遊和船と云うのがあったので、船頭さんの説明を聞きながら暫し舟遊び気分。
庭園を巡り陸上から見た景色と、水上からの景色の両方を楽しめたのがうれしい。
掬月亭でお抹茶をいただいて小休憩。 献上栗を使った和菓子も美味しかったが、
ただ、迂闊なことに、ジーパンだったので正座が..(涙)
荷物を預けた駅の一時預けが5時過ぎに閉まった後は翌朝まで荷物を出せないとのことで、
後ろを切られていたが、正味2時間半近くあるから十分だろうと思っていたら、
和船に乗ったこともあって時間不足。 北庭は回り切れず、広さを実感。
2日目: 琴平(金刀比羅宮、町散策、こんぴら歌舞伎)→京都泊(4連泊)
朝早く目覚めたので朝食前に金刀比羅宮にお詣りし、姉にお守りをいただいた。
昨秋にツアーで来た時とは全く違い、朝の7時〜8時には人が殆ど居ず、静けさ・冷気を感じた。
帰りには大門内の五人百姓が1店開いていたので、加美代飴を購入。
宿に戻って朝食を済ませた後は、歌舞伎開演まで時間があるから町をノンビリ散策。
鞘橋:今は金刀比羅宮の祭礼の際だけに使用されるという屋根付きの橋脚なしの浮橋が印象的。
そして、こんぴら歌舞伎@金丸座へ。 時蔵を座頭に、松緑、菊之助、亀三郎、亀寿、梅枝など。
私が観た第一部は「伊勢音頭恋寝刃 野道追駈けより油屋奥庭まで」と「道行初音旅 吉野山」。
「伊勢音頭恋寝刃」の序幕の「野道追駈け〜伊勢二見ヶ浦」が珍しく、後の展開が分かり易い。
客席(枡席)を使っての追い駈けや空井戸など金丸座だからの演出が楽しかった。
席が花道の直ぐ脇で丁度すっぽんの真ん前?と云った観易い好位置だったのもよかった。
こういう古い芝居小屋は独特の雰囲気があって、舞台機構も興味深いし、楽しく見物。
枡席で、こんぴら歌舞伎弁当を食べたのも楽しい経験。 入っていた御品書によると775Kcal。
宿で常より多い朝食を取ったので、食べられるかと心配したけれど、杞憂で、ペロリ。(笑)
ただ、枡席に5人座ると身動きできず、脚腰に堪えるのだけが玉に傷だが、まあ仕方ない。
帰り道では内子座の文楽公演のちらしを配布していた。 8月下旬の2日だけの公演らしい。
いつか行きたいとは思っているけれど、交通の便が悪いし、今年は無理でしょうねぇ〜
京都のホテルにチェックイン後、直ぐに電話して姉の3度目の手術の様子を聞いた。
朝一番の手術だったそうで、予想より短時間で済み、元気だとの姪の話にホッと一安心。
2015.5.3 [日]
29日は狂言の会へ
久しぶりの長旅の翌日は、疲れもなんのその、狂言を観に行った。
きっと疲れて帰って来るだろうからチケットを取るのは止めようかと多少迷ったものの、
「墨塗」と「髭櫓」の出演者に惹かれ、「野老」は観たことが無かったので、頑張っていくことにしたが、
ダウンして行き損なわないかと自分でも少し心配していた。
遊びに、頑張ってと言うのも、おかしいけれど..(笑)
とても楽しく観られたので、やっぱり行ってよかった〜と思った。
大蔵流「墨塗」、和泉流「野老 ところ」、大蔵流「髭櫓」の狂言3曲で、
どれも20分程度だから休憩を入れても1時間半くらいで、疲れを覚えないうちに楽しく終演。
「墨塗」と「髭櫓」は同じ大蔵流でも、茂山家と東次郎家。
曲による違いだけでなく、家による雰囲気の違いも楽しい。
「墨塗」は、シテ/大名:七五三、アド/太郎冠者:千三郎、アド/女:あきら。
「髭櫓」は、シテ/夫:東次郎、アド/妻:則孝、アド/告げ手:凜太郎に、立衆/女が4人。
間の「野老 ところ」は、「舞狂言」とか「能がかり」と言われる囃子・地謡入り。
終演後は、駅前のレストランで遅い食事をしてから、日本橋へ寄って買い物。
29日はフクの日だそうで、春帆楼で刺身などが特別価格だったもので、つい購入。
暑かったので、叶匠寿庵で抹茶パフェを食べて、暑中涼あり。(笑)
*****
白大島紬。 プラチナボーイ。 (田畑安之助「グヅメ三色墨ネズ五釜格子」)
染名古屋帯。 塩瀬。 紫色地。 円の中に藤の意匠。 (染の北川)
伊賀組紐。 白に濃淡緑色入り。 (松山好成)
ちりめん紬の帯揚。 京友禅。 灰薄緑色と灰茶色の染分け、中央は白茶。 (雪華)
帯は、時期が少し遅くなってしまったものの、やっぱり年に1度は締めたくて..
2015.5.3 [日]
初の京の筍に、お初をいろいろ
4月23日〜28日は、京都巡りに合わせ、香川にも少し出かけて来た。
25日の「復活!京の筍」会に参加できると分かった時に、京都まで行くならとあれこれ計画作成。
少し足を延ばして、前から観たいと思っていた金丸座の「こんぴら歌舞伎」を見物することにして、
発売開始されていたチケットを大急ぎで確保。 そして、桂離宮と仙洞御所の参観申込みもして、
更に、どうせならと、襲名披露公演の千穐楽を観に大阪の文楽劇場にも行くことにした。
結果、5泊6日の、私にしては〇十年ぶり?かの長旅になった。
初日の移動日以外は珍しく連日予定が決まっているが、
真楽の皆様とご一緒の、筍の会・友禅工房ツアー・打ち上げという盛り沢山の1日以外は
決まっているのは1日に1件だけで後は自由気ままな旅。
念願だった筍も、金丸座・こんぴら歌舞伎も文楽劇場も初体験で、他にも初めてがあって、
楽しい旅の思い出と足腰の疲れ(苦笑)をもって帰宅。
自分の覚えの旅日記は、また後で。
*****
筍の会で着たのは、
お召し訪問着。 無地暈し。 紫色。 (塩野屋)
袋帯。 極薄灰色地。 竹・筍・雀の柄。 (弥栄・川島睦郎・美の世界「竹となりゆく」)
伊賀組紐。 青みの紫色、片側は極薄桃色・緑色。 撚り房。 (松山好成)
草木染(竹染)の帯揚げ。 薄い竹色。
筍の会にピッタリと数年前に求めた袋帯と、組み合わせたお召しの着物も重くて、
いざ持った時にビックリ。(苦笑) キャリーバッグでも、初日から見事に筋肉痛。(涙)
すっかり懲りて、以降は階段を避け、遠回りでもエレベーター・エスカレーターのお世話になった。
着ていくなら兎も角、持っていくなら重量を考えなければと云うのが今回の教訓。(爆)
2015.4.22 [水]
見物左衛門・嵐山
午後は、また定例公演@国立能楽堂を観に行った。
旅行前日なので迷いはあったものの、でも今月一番観たい番組なので、ままよ!と行くことにした。
このところまた睡眠障害があって、ほとんど眠れないまま出かけたので、居眠りを心配したが、
やはり少し記憶が飛んだところがあったものの、楽しく観られて、行ってよかったと思った。
番組は、狂言・和泉流「見物左衛門 花見」、能・観世流「嵐山」(間狂言・和泉流「猿聟」)。
狂言「見物左衛門 花見」は、1人で演じる珍しい一人狂言で、万作さんのシテ。
1人語り的な印象の強い狂言は何度か観ているが、1人しか舞台に登場しないで、
語りも謡も舞も、全て1人だけで演じて、違和感なく観客を惹き込む素晴らしさ。 堪能した。
能「嵐山」は、前場は桜の咲き具合を見に来た勅使と尉(と姥)のやり取り、
後場は勝手明神と子守明神のツレ2人の華やかな舞の後、シテの蔵王権現の登場。
間狂言の「猿聟」が期待通りに、大勢の狂言師で賑やかで楽しい。
婿入りの儀礼の盃事をめでたく済ませ、祝いの舞が連れ舞になって..
*****
色無地。 薄灰緑色(薄青磁色?)。 寿光織。 本茶四度染。
袋帯。 霞地紋。 紅のぼかし。 (本郷大田子「紅染め」)
五嶋紐。 薄水色、片側一部に薄朱・桃・薄紫・黄色など入り。
灰空色と薄桃色の暈しの帯揚げ。 金色の小さな刺繍入り。
生成りなど薄色の五嶋紐の鼻緒の草履。 パールパープル色の台。
透かし織単衣コート。 薄緑色・薄黄緑色。
狂言・能とも、花見の曲なので、桜を意識して帯を決めたが、少し若向き過ぎ?に思えた。
まだ春に一度くらいは締めたいと思っているけれど、もう難しい?かも..
(5月3日追記)
2015.4.21 [火]
バレエ「こうもり」
夜、洒落た大人のメルヘン的な雰囲気がして大好きなバレエ「こうもり」を観に行った。
ヨハン・シュトラウス2世の音楽に乗った軽やかなバレエを楽しく観ていたが、何度も観ているのに、
よく覚えている場面もあれば、すっかり忘れてこんな場面があった?というのが、相変わらず。
ただ、ベラとヨハンは記憶通りの雰囲気だが、ウルリック役がコミカル面を強調し過ぎて、
大人の洗練されたメルヘンというより、コメディタッチの印象を受けたのが、少し残念。
微妙なさじ加減が難しいのでしょうねぇ..
*****
訪問着。 手描友禅。 黄灰色地。 紫・青色などで放射状に広がる花文。 (林静穂) (お初)
本袋帯。 深い紫グレー地に金引箔。 欧風更紗間道。 (川島)) (お初)
五嶋紐。 江戸本高麗。 白地に春光箔。 薄青色・薄桃色の方。 (銘つぼたれ)
中央は極薄浅黄色・両端は薄桃色の帯揚げ。 中央に金糸の桜花の刺繍。
龍村の白地に金色の唐草柄の鼻緒。 薄銀鼠色の台。
道行コート。 絵羽。 蒸し栗色? 葵。 (小倉淳史)
着物は、着る機会があるかしら? 直に派手になってしまいそうだし何度着られるかしら?と
思いながら、一目惚れしてしまった弱みで(笑)、エイヤッと仕立ててもらったものの、
予定した着用機会が悉く雨だったり都合が悪くなったりで着られないまま何年か経ってしまった。
派手になって着損なうのではないかと内心焦っていたので、漸く着られてホッ。(苦笑)
着たら、衣桁に掛かっていた時の印象ほど派手ではない感じ。
着ると小紋風?でもあって、色合いも記憶より落ち着いていて、まだ暫くは着られそうと、ニコリ。
でも、コートが暑くて.. 帰りは脱いで腕に掛けててきたが、そうなると正に唯のお荷物。(涙)
コート着用は、紅葉の頃から桜の散る頃までって、本当だと思う。
明日からは塵除けにしなくちゃダメそう。
2015.4.19 [日]
怪我は一瞬、後が..
怪我で入院中の友人のお見舞いに出かけた。 今回も先日の友人と一緒。
病院の最寄駅が人でごった返していて、地上に出ても人また人。
近くの神社のつつじ祭りの見物らしい。 まだ少し時期が早そうだけれど週末だからでしょうねぇ。
今週半ばからの旅は暖かい方へ行くから、いろいろな花を楽しめそうだと改めて思った。
先月の30日に怪我(足首を3本骨折)をした友人の本手術が済んで暫く経ったので、
もう術後の激しい痛みは過ぎただろうと、お見舞いと前回行った時に頼まれた物を届けに行った。
頼まれた銘柄の物は店頭販売されていず、同様の有機のものを見つけて持っていったので、
ダメなら私が飲んでもいいと思っていたら、それで問題なくOKとのことでホッ。
元気印みたいな友は、怪我人風ではないが、手術した足の腫れ・術後の写真で大変さを実感。
腫れが少し引いてから仮手術、その後1週間経っての本手術で、怪我は一瞬だが後が大変。
これからのリハビリを頑張るという友に、頑張り過ぎないかと皆で心配していて、
無理し過ぎないように気を付けて頑張ってねと言う。
今週3度目の手術を予定している姉のことも含め、怪我した後の大変さを再認識。
自分たちも気を付けようと一緒にお見舞いに行った友と話す。
留守宅に行って、友が心配していたベランダの草花の水遣りなどをして、帰宅。
2015.4.17 [金]
二千石と三山
夜、定例公演@国立能楽堂に出かけた。 先週の土曜日に行き損ない今月初めての観能。
番組は、狂言・大蔵流「二千石 じせんせき」と能・観世流「三山 みつやま」。
狂言「二千石」は、私は初めて観たが、途中からの展開が思いがけなく、終わり方は狂言らしい。
シテの主を勤められた善竹十郎さんの動きにメリハリがあって、それも含めて楽しんだ。
アドの太郎冠者は大蔵吉次郎。
能「三山」は、観るのは初めて思うけれど、もしかしたら観たことがあるかも..とも思える。(笑)
三山(香久山・畝傍山・耳成山)の話で、畝傍山の桜子・耳成山の桂子が後場に登場するが、
香久山は出て来ないのが、ちょっと面白い。 桜子・桂子ともに亡霊。
桜子のカケリも、桂子の後妻打ちも、見どころがあった。
それに2人の装束の違い、桜子の持つ桜の枝と桂子の持つ桂の枝を含め、楽しく鑑賞。
シテ(前:女・後:桂子):浅井文義、ツレ/桜子:浅見慈一、ワキ/良忍上人:殿田謙吉、
アイ/所の者:善竹富太郎、主後見:観世銕之丞、地頭:野村四郎 など。
囃子方は、寺井宏明、成田達志、國川純。
面は、前シテが曲見、後シテが桂女で、(後)ツレは小面。
後シテの面が独特だったが全く分からなかったら、桂女(かつらめ)だそう。
知らないのも当然、名も初めて聞いた面だった。
*****
紬訪問着。 大島紬。 古代染色純泥染。 黒地。 箔散らし柄。
袋帯。 生なり薄クリーム色地。 献上更紗。 (岡文)
五嶋紐。 生成り。 片方に深緑入り。
若草色の帯揚げ。 花柄など部分刺繍入り。 「源氏物語 紫の上」
雨模様のため、草履・コートなどは前回と同じ。
7日だったから丁度10日前なのが何となく楽しい気持ちがするのが我ながら可笑しい。
2015.4.15 [水]
江戸博へ
午後ゆっくり家を出て、広重の「名所江戸百景」を見に、江戸東京博物館@両国に行った。
まず、徳川家康没後400年記念 特別展「大関ヶ原展」を見てから、常設展示室へ行って、
企画展示室の、常設展示室リニューアル記念展 特別公開 広重「名所江戸百景展」を見て回った。
前期と後期で展示替えがあり、ほぼ半数ずつの展示。
あとの半分も見たいけれど、こちらは特別展より会期が1週間短いから、難しいかしら?
出かけたのが予定より少し遅くなった上、特別展に思ったより時間が掛かってしまい、
「名所江戸百景展」をゆっくり見ていたら、他の常設展示は殆ど見ないうちに時間切れ。
いつもこのパターンだわねぇと1人で苦笑い。
常設展示は初めて行った時に見たものの、以降はロクに見ていない。
次回は常設展示も見られるよう時間に余裕を持って出かけたい。
2015.4.13 [月]
今日も寒い
冷たい雨で、寒〜い日。 もう桜も散ったり葉桜になったりの春半ばとは思えないくらい。
昨日の葬儀の後、怪我で入院中の友人に頼まれたものを探してデパートに寄ったりしたから、
ちょっと疲れてしまったのか、またまたダウン。 情けない。(涙)
午後は、歌丸さんの噺、三遊亭圓朝作『塩原多助』のうち「青の別れ」を聴きたくて、
気づいた時に慌てて取った定席のチケットを無駄にしてしまった。
歌丸さんのトリの時間にさえ間に合えばとも思ったけれど、それもならず.. ガックリ..
10日後には私にしては長い6日間の旅に出かけるのだから、どうにか体調を整えねばと焦る。
初日の移動日以外は珍しく連日予定が決まっているが、1日以外は日に1件だけだから、
あとは、無理せず体調と相談しながら楽しんで来たいと思っているものの、不安も少し。
友人・知人には、旅の間にダウンして宿で寝ていたという人もいるけれど、
それだけは避けたいと思う。 頑張れ、私。(笑)
2015.4.12 [日]
週末は
金曜の夜に寒さを感じ、風邪を引かないように気を付けようと思ったのに、
その時点で既に風邪の引きかけだったのか、昨日の土曜日は寒気・怠さに頭痛もしてダウン。
午後の今年度初めての能楽鑑賞を諦め、夜の健康講座も欠席。
お能「忠度」とは相性が悪い?のか、前にもダウンして行き損なったことがあると思う。
土曜の健康講座も今季の初回だから場所確保のためにも(笑)休みたくはなかったものの、
夕方になっても頭痛が少し残っていて、無理をしても仕方ないと止む無く欠席。
数年前までに比べたら最近はすっかり元気になったと思っているけれど、まだまだ体調に波があり、
動き回ると反動でダウンしがちだから要注意なのは分かっているのに、繰り返してばかり。(汗)
*****
今日は叔母の本葬儀と49日の法要の後、埋葬があったので、頑張って朝から出かけた。
喪主の従妹が税理士で、叔母が亡くなったのが超多忙な時期で時間的・精神的に余裕が全くなく、
密葬にしたそうで、連絡が来たのも随分後になってからで、ビックリすると同時に寂しく思った。
叔母はここ数年は認知に問題があって、ホームに入っていて、長く会えないままでの葬儀。
会いたいと思っても、人に会うと興奮して後が大変だからと、従妹に断られていたから、
会えないままでの別れで、ご遺体にもお別れを言えず、亡くなった実感がない。
寂しいけれど、それぞれの思い・苦労があるのだろうから、仕方ないと思うしか..
長く茶道を教えていて、自宅でだけでなく大学などでも長年指導していたので、
95歳という高齢者にしては、多数の方がお出でくださったのが、ありがたく、うれしかった。
今頃は、会いたいと言いながら会えずに旅立った母と、あちらで会って話をしていることだろうと..
2015.4.10 [金]
しらうおで元気づけ
今週は火曜日の夜くらいから寒さが戻って来て、ここ3日くらいは真冬の感じ。
水曜日は寒さに縮こまってしまい、外出予定がないことをいいことに、
食事は家にあるもので済ませることにして買い物にも行かず、家に籠ってしまった。
それでも昨日(木曜日)は買い物にも行ったし(当たり前!? 笑)、
夜の健康講座にも出席。 今季の初日だからか常より更に出席率がいいみたい。
しかも新しい方もいらして、いつもの場所が塞がっていた。(涙)
少し横の場所を確保して、しっかり動いたら、しっかり筋肉痛のおまけつき。(苦笑)
今季も目標は8割。 せめて7割5分=4分の3は出席したいと思ってはいるけれど、
他の予定(要するに趣味)で行かれない日が少なからずあるから、どうなるか..
*****
今日は、いくらか寒さが和らいだ気もしたけれど、午後からは雨との天気予報。
2月に伺えなかったので今春は1度しか食べていないしらうおをせめてもう一度は食べたいし、
美味しい料理をいただいて元気を付けようと、みかわ是山居で天ぷらランチ。
1時からは満席だけれど、11時半からなら席があるというので、急いで出かけた。
ランチコースに、しらうおを追加。
しらうおの他は、いつも通りに、海老、頭、鱚、烏賊、めごち、穴子。
途中の野菜はタラの芽。 先月はフキノトウだったと思い出しながら、季節感に浸った。
向付の1品がもずくになっていたのもうれしい。 次はお椀の三つ葉がジュンサイになるかしら?
最後の野菜は、アスパラとサツマイモを選択。 小柱のかき揚げはいつものように天丼。
季節ダネ以外は毎回殆ど同じだが、それでも毎回美味しくいただけるのが、うれしい。
締めは、福豆。 美味しいけれど、好みとしては水菓子(=果物)の方がうれしい。(爆)
帰りはカロリー消化に歩き。 葉桜になった桜並木を横目に、途中の買い物を含め1時間弱。
キレイな葉桜もあれば、何となく侘しい感じの木もあって、様々だと思いながら歩いて、
雨が降り出す前に帰宅したが、雨になったらぐ〜んと気温が下がったような寒さを感じる。
風邪を引かないように気を付けましょっと..
2015.4.7 [火]
鴈治郎襲名披露公演・昼の部
雨模様で久しぶりに涼しい(寒い?)中、昼の部を観に歌舞伎座に出かけた。
昼は、玩辞楼十二曲の内「碁盤太平記」と「廓文章」の2つと、間に舞踊「六歌仙容彩」。
「碁盤太平記 山科閑居」は初めて観ると思ったら、40年ぶりの上演だそうだから当たり前。
碁盤の使い方も楽しく、女方の多い扇雀の大石内蔵助もよくて、面白く見物。
他は、東蔵の母千寿、孝太郎の妻およし、染五郎の岡平実は高村逸平太、壱太郎の主税など。
「六歌仙容彩」は、左団次の僧正遍照、仁左衛門の文屋康秀、梅玉の在原業平、魁春の小野小町、
菊五郎の喜撰法師に芝雀のお梶、吉右衛門の大伴黒主。
それぞれで趣向が替り華やかで楽しいはずなのに、食事休憩後の踊りは眠気との闘い。(笑)
ところどころ意識が飛んでしまって、あれあれ..
「廓文章 吉田屋」が、襲名披露で劇中に口上つき。
鴈治郎の伊左衛門に、藤十郎の夕霧。 他に、幸四郎の吉田屋喜三衛門、秀太郎のおきさなど。
藤十郎の夕霧は見納めかしらと思うけれど、重い衣装をつけての80代でのあの動きは凄い。
*****
終演後は、昨日お見舞いに行った際に頼まれたものを探しに三越へ行った。
メーカーが違う物しかなかったが、こちらのは有機だからいいかと思うものの、
指定の物を、他で探してみることにした。
地下のうち山のイートインで鯛茶漬けをいただいて帰宅。
*****
江戸小紋・お召十。 白山紬。 茄子紺色。 (小林義一染・六谷泰英型)
名古屋帯。 貝紫染め。 白地に、薄紫・薄紅色。
伊賀組紐。 紺色、片方に緑色入り。 撚り房。 (松山好成)
藍染の帯揚げ。 藍色の濃淡の薄色を出して。 (松原)
ラバーソール台の草履。 皮の黒色の天・青色の鼻緒。 (菱屋のカレンブロッソ・カフェ草履)
友禅大型バッグ。 小豆色。 唐草模様。 (岡重 OKAJIMA)
雨コート兼用塵除け。 大島紬。緯ソウ。 黒色。 亀甲。
完全な雨仕様には気乗りがせず、準雨仕様(笑)で出かけたが、大した雨にならず正解気分。
2015.4.4 [土]
お花見周遊船
天気が悪いが明日はもっと悪くなるらしいので、桜の見納めになるだろうと深川に出かけた。
お江戸深川さくらまつりが催されていて、土日にはお花見周遊などがあるが、天気次第。
幸い運航されていた和船に乗ることにしたら、思ったより待ち時間が長くて寒さが堪えたが、
舟に乗れるのは20分と短いし、舟の上は楽しさが勝って寒さ知らず。(笑)
動いていたのは8人乗り?の2艘? 和船友の会の方々が交代で漕いでくださっている。
幸運に、慣れた上手な漕ぎ手に当たったようで、満潮だから花の下へは入れないと言いながらも、
随分近くまで、場所によっては枝の下から花を観られるように、漕いでくださった。
満開の(少し過ぎた?)桜を観ながら、ゆったりと風情を楽しんで、つかの間の舟遊び気分。(爆)
時に花吹雪もあり、少しだけど花筏も見られて、楽しいお花見になった。
舟は楽しかったものの、乗船時間の倍くらいの待ち時間を考えると、また乗る気になるかは微妙。
本を読んで待っていたので今回は寒さの方が辛かったが、そう毎回は待てそうもないとも思う。
下船後は、地上からも観ようと運河の周りの散歩道を一廻り。
暖を取るためもあり、近為で、かますの粕漬けと鮭の味噌漬けの食事。
漬物のお替りもうれしく、ニコニコ・パクパクいただいた。
食後はケーキとコーヒーと思ってウフレに寄ったが満席で、タルトタタンと桜プリンを持ち帰り。
帰りは、桜のある遊歩道(緑道)を選んで桜を観ながら自転車をゆっくり走らせた。
家の近くでも、桜を求めて小公園などあちらこちらに寄ってから、
更に家の先の遊歩道の桜並木を観に行ったら、敷物を敷いてずらっと花見の宴。
多分これからも寒さにめげず花見の宴会が増えるのだろうと思いながら、宴を横目に往復し、
今年も桜を堪能したわねぇ〜と満足して、帰宅。
唯一の問題点は、自転車を降りたら一瞬少し足がふらついたこと。(苦笑)
3時間半弱の間に2時間〜2時間半は歩くか自転車に乗っていたから仕方ないかしらねぇ..
若い頃は、こんなに桜に惹かれなかったと思うが、いつから桜を愛でる気持ちが増してきたのか?
歳を取ったということなのかしらねぇと思う。
2015.4.3 [金]
大歌舞伎・夜の部
昨日から始まった四代目中村鴈治郎襲名披露の歌舞伎公演@歌舞伎座の夜の部を観に行った。
初めが「梶原平三誉石切」だが、見慣れた鶴ケ岡八幡社頭でなく星合寺なのは、
成駒家の襲名披露公演だからだろうが、一瞬、あら〜っと思った。
幸四郎の梶原に、彦三郎の大庭、錦之助の俣野、錦吾の六郎太夫、壱太郎の梢など。
梶原が頼まれて刀の目利きをしたのに、試し斬りで斬れ味をみたいという大庭・俣野兄弟..
以降が観始めた頃と今では印象が違う。
役者の演じ方が変わったのか.. きっと私の観方が変ったのだろうと思うけれど..
始めの頃は、梶原の行動は、兄弟への苛立ち・六郎太夫への思いやりだと思っていたが、
今は、目利きで名刀と認めた刀を欲しい気持ちが強く、結果として、してやったり..に思える。
どうなのかしらねぇ〜
次が、「成駒家歌舞伎賑」。 木挽町芝居前で幹部俳優以下が勢揃いして、襲名を祝い、
つづいて成駒家3代(藤十郎は山城屋だけれど)での口上。
芝居前での両花道を使った男伊達・女伊達のつらねが華やかで楽しいが、
舞台の上の大幹部にまだ台詞が入っていなかったり自分の番を忘れていたり..(苦笑)
まだ2日目だし.. でも、こういうのが許されるのは歌舞伎くらいよね〜とも思う。
そして、襲名披露の「心中天網島 河庄」。
新・鴈治郎の紙屋治兵衛、梅玉の粉屋孫右衛門、芝雀の小春、秀太郎の河内屋お庄、
染五郎の江戸屋太兵衛、壱太郎の五貫屋善六、など。
紙治はやっぱり苦手。 こってりと上方男を演じていて悪くはないのだろうが、
未練たらしく情けなさを延々とさらけ出すのに嫌気がさして、うんざり・イライラしてしまう。
性に合わないのは、上方との感覚の違いだろうから仕方ない。
締めが、「石橋」。 獅子の精は、染五郎に、鴈治郎の子の壱太郎、甥の虎之介で、若々しい。
*****
紬。 紅花染。 薄青・薄桃色。 (新田秀次)
袋帯。 経よろけ二重織。 黒金色系。 樹下双鳥文。 (宮本貞男)
五嶋紐。 薄青緑色、金色・白入り。
灰空色と薄桃色の暈しの帯揚げ。 金色の小さな刺繍入り。
藤・金・白色の五嶋紐の鼻緒の草履。 銀色の台。
暖かい日で、電車内が暑いと思いながら帰って来たら、汗を大分かいてしまった。
大急ぎでお風呂で汗を流したが、これから暫くは気温を確認して着物を選ばなくちゃ..
2015.4.2 [木]
心に
夜の予定の前に、招待券をいただいたことを思い出し時間もあるので、写真展@高島屋に行った。
遠藤湖州写真展「天空の美、地上の美」〜見つめることで「美」は姿を現す〜
月、太陽、空、星、ゆらぎ..
言葉にすると自分でも少し大袈裟にも思うけれど、地球に・宇宙に、包まれるような感覚を覚えた。
心に浸み込んで、心が痛くなるような感じさえした。
東京と近郊で取った写真ということだが、東京でもこんな風景に出会えるのかと驚くばかり。
アーティストの眼の素晴らしさと写真にとらえる技術の確かさが、感銘深い。
観逃さないでよかった!と心底思う。
風に花びらが舞う下を満開の桜を楽しみながら八重洲さくら通りを歩いて東京駅に行った。
途中の長門で久しぶりに桜餅と草団子を購入。
友人にも上げようと買ったのに、うっかりして渡し損ねてしまい、結局1人で2セット食べた。
美味しいから、うれしくもあるものの、甘味の取り過ぎが..(汗)
飯田橋から市ヶ谷を過ぎる辺りの桜もJR中央線の窓から眺めて、遠目の花見気分。(笑)
*****
そして夜は、今日のメインのオペラ鑑賞。 ヴェルディの「運命の力」。
新国立劇場では9年前に初上演し翌年にも再演された後は、何故か8年間も上演されなかった。
覚えている場面もいろいろあるが、すっかり忘れていた場面もあるのが、いつもながら面白い。
久しぶりに観た(聴いた)ら、ああらぁこんなに重いオペラだった?というのが一番の印象。
時代性というか宗教観というか、ずっしり心に重い。 う〜ん..
指揮:ホセ・ルイス・ゴメス、 演出:エミリオ・サージ、
レオノーラ:イアーノ・タマー、 ドン・アルヴァーロ:ゾラン・トドロヴィッチ、
ドン・カルロ:マルコ・ディ・フェリーチェ、 プレツィオジッラ:ケテワン・ケモクリーゼ、
グァルディアーノ神父:松位浩、 フラ・メリトーネ:マルコ・カマストラ、
カルトラーヴァ侯爵:久保田真澄、 マストロ・トラブーコ:松浦健、 など。
*****
絵羽。 手刺繍総仙頭。 本藍染。 Japan Blue「藍燦々」。
袋帯。 摺り銀箔。 エジプト古代鏡裏文。 枯れたパープル系? (お初)
伊賀組紐。 濃淡紫色の菱形に薄緑色入り。 蛸足房。 (松山好成)
灰空色と薄桃色の暈しの帯揚げ。 金色の小さな刺繍入り。
龍村の白地に金色の唐草柄の鼻緒。 薄銀鼠色の台。
2015.4.1 [水]
気を取り直して
4月1日。 新年度・新学期の始まり。
昨日までの花見日和とは一変し、ドンヨリとした曇り空に、気分も暗くなりがち。
昨夜、思いがけなく残念な話を伺って、頑張ってねと元気づけて帰ってきたが、
夜遅くには、友人の怪我の連絡が入り、2日前に会った時は元気だっただけに、本当にビックリ。
自転車に乗っていて止まった所に傾斜があって、下そうとした足が地面につかず横転し、
足首を3ヵ所骨折したそうで、腫れがひくのを待って手術し、その後も当分は入院すると言う。
元気印のような活動的な友だから、さぞ大変だろうと推察しながらも、お大事にとしか言えない。
傾斜のある場所では、私もサドルから足が地面に届かず、怖い・危ない思いを経験しているので、
今は注意して高い方の側の足を下すようにしているが、それでも時には忘れて慌てたりする。
反射神経の衰えか、若い頃とは違い俊敏に対応できないから、気を付けなければと改めて思う。
怪我って、本当にハズミとしか言いようがないことが多い。
今月下旬に3度目の手術を予定している姉の手首の粉砕骨折だって、本当にハズミだったし..
それなのに、その後の大変さは想像もできなかったほどで、油断は禁物、注意しなければと思う。
楽しんだ花見も今日の天気のように曇って遠い記憶になりそうだし、
隠居の身では、年度替わりも実感が少なく、ボンヤリ過ぎてしまいそう。
気を取り直して、元気な時は元気に動いて、くよくよせずに、でも注意しながら、暮らしていきたい。
2015.3.31 [火]
お花見 & フランス料理
千鳥ヶ淵の桜も満開になったそうなので、混まない朝早くに行こうと思っていたが、
午前中に荷物が届くとの連絡が入ったので諦めた。
未着用の由水煌人氏の色留袖にご縁があり、マイサイズに仕立て直しを頼んでいたのが届いた。
やっぱりいいわね〜 いつ着ようかしらと、今から楽しみであり悩ましくもある。
諦めた筈の花見だが、風が強く、干していた洗濯物が危ういくらい舞っているので、
明日までには散り出すかもしれず、やっぱりその前に見に行こうと、午後遅めに出かけた。
九段下駅を出ると、まだ混んでいて凄い人出。歩くのが楽でない状態。 いや〜やっぱり凄いわね〜
でも、お堀の水と満開の桜の組み合わせは最強だと改めて思う。
千鳥ヶ淵緑道を抜け、英国大使館の前を国立劇場まで桜を見ながら歩いて、Uターン。
お堀沿いに戻って、緑道には入らず、内堀通りを九段まで歩いて靖国神社へ。
能舞台前の桜も見事に満開で、これくらい暖かければこんな桜の下で夜桜能も観たいと思った。
以前、寒さに震えあがったので、それ以降は行っていないけれど、また行きたいと思うものの、
チケットを取る頃には、気候・温度の様子はまだ分からないから..
内苑に行ったら、池の水に散った花びらが浮かんでいて、少し散り始めた様子。
暫く楽しく観てから、更に市ヶ谷まで歩き、市ヶ谷の桜を見ながらお堀の周りを一廻り。
2時間余の散歩も苦にならない素晴らしい花見になった。
途中、宝来屋で、花見だんごか桜餅か道明寺でも買いたいと思っていたけれど..
すっかり売り切れ。(涙) 花見客が殺到したらしい。
ダメかしらと思いながらゴンドラに寄ってみたら、此方はまだあったので、パウンドケーキを購入。
*****
千鳥ヶ淵・九段・市ヶ谷の桜を愛でた後は、オーグゥドゥジュールのフランス料理で夕食。
アミューズは、小さい器に入ったゴボウのスープで、鱸が入り、クルトンが浮かんでいる。
1品目のオードブルは、オマールエビでクスクスを敷いて、スープのようなソース。
ここまではいつも通り、美味しくペロリ。
2品目の鰹には、名を忘れたミニリーフがタップリ載せてあったが、
オードブルでなく魚料理かと思う大きさで、ちょっとたじろいだ。(笑)
魚は、真鯛のポワレ。サフランのリゾットを敷いて、揚げたこごみ・菜の花・フキノトウを
載せてあって、季節感も味もいいけれど、ここまででお腹一杯になってしまった。(汗)
肉は、兎だったが鶏肉に近い味は苦手なので、仔羊にしてもらった。
信じられないことに、食べきれず残してしまった。(涙) ゴメンナサイ。
シャンパンと、白ワインも2杯いただいたから、そのせいか、自分でも驚くほど満腹になった。
しかも、2杯目のワインは飲みきれず、アヴァンデセールは小さくても入る余地なく、潔く諦めてパス。
デセールは一番軽そうなグレープフルーツのテリーヌ風。 苺のソース..
いつもの私らしくなく薄く切ってもらったので食べられたが、クリームは残す。
飲み物はいつも通りエスプレッソ。 無論シングルで十二分というか漸く飲んだというか..
最後の一口デセールは食べられず、包めないチョコレートトリュフ以外の2品を包んでくださった。
美味しくいただいたものの、食の細くなったことに、何たることと愕然。(号泣)
夜も、もう少し少なめのコースがあればいいのにと強く思う。
でも、美味しい料理を美味しくいただけるうちに、せいぜい食べに行きましょうっと..
2015.3.29 [日]
上野 花見&「インドの仏」展など
花見可能な日程を伝えてあった友人から昼過ぎに誘いの電話があり、ホイホイと出かけた。(笑)
この時期の週末に上野に行くのは久しぶり。 想像はしていたものの大変な人出。
大勢の花見客にまじって上から下まで往復して咲き誇る桜を見、花見気分を満足させた。
(尤も、活動的な友人は前日にも飛鳥山まで花見に行ったとか..)
その後、春の庭園解放中のトーハクに行き、桜を愛でながら庭をゆっくり回った。
そして、2人とも「みちのくの仏像」は既に観ているので、「インドの仏」展@表慶館を拝見。
仏教美術の源流ということで、さまざまな仏像を拝見し、
古代初期には仏陀不表現のルールがあったようで、イスラムだけでなかったのかと、類似を知った。
ギリシャ風のお顔の仏像、インド・パキスタン風のお顔、ミャンマーになると東洋的なお顔で、
仏像のお顔の違いなどに地域性を感じながら観て回った。
建物自体も興味深い表慶館は長く休館していたので、建物・館内を見るのも楽しかった。
閉館時間まで、仏像つながりで、本館の仏像、東洋館2階のインド・ガンダーラの仏像を拝見。
*****
区の巡回バスめぐりんに乗って千駄木駅まで移動。 私はミニバス初体験で、それも楽しかった。
まず、駅近くの自家焙煎のやなか珈琲店で、焙煎の香りが漂っている中、
コーヒーを飲みながら一休み。 花見帰りらしく話に花が咲いた。(爆)
毛家麺店で、一番人気という担々麺で夕食。 胡麻の効いた独特なクリーミーな汁が楽しい。
この日のお薦めらしい空豆の豆苗炒めも2人で分けてペロリ。
花も団子もの2人らしく、楽しい午後を過ごして別れた。
2015.3.28 [土]
筋肉痛つづき
25日(水): リフォームが完了した友人の引越しの手伝い
珍しく予定が無かったので志願したら援助要請があって(笑)、午後から解包に出かけた。
私は手伝わなかった仮住まいへの引越しと同じような時間だろうということだったが、
荷物の到着が往きより遅く、家具をセットしてもらい解包が始まった時には3時を大分過ぎていた。
往きの梱包から手伝った友人と3人で夜までしっかり働き、友人は腰が痛くなったとか..
リフォーム前からネーミングが気になっていたという近所の蕎麦屋の鬼平天丼をご馳走になり、
あとは1人でOKという住人に任せて、手伝い2人は、よく働いたわね〜と言いながら帰宅。
30年近く前の1度しか引っ越し経験のない私は引っ越しの大変さを僅かなりとも経験。
私のリフォームはどうしようかと思うものの、片づけないことにはリフォームなど夢の話。(苦笑)
この日くらいの働きぶりなら1週間そこらで片づきそうに思えるのだけれど..
26日(木): 軽い筋肉痛→本格的な筋肉痛へ
前日の引越しの手伝いの後遺症らしく、軽い筋肉痛やら全身疲労?でヤレヤレ気分。
朝寝坊して、朝食は友人たちにも差し入れた近所のモンシェールのパンと、牛乳と珈琲に果物。
3人とも朝食・ブランチはあそこのパンになったと思うと、ちょっと楽しい。(笑)
夜はめげずに健康講座に出かけ、今度はしっかり筋肉痛。(爆)
27日(金): 自分メンテ
疲れた身体をほぐしてもらいに銀座まで出かけて、ボディとフェイシャルで2時間半〜3時間。
カプセルが常より効いて温泉の後みたいにボンヤリ・ホンワリ。(笑)
往きは日本橋から銀座まで、八重洲と銀座のさくら通りの桜の開花状況を確認しながら歩いた。
八重洲さくら通りは、概ね3分咲き程度。 5分咲きの木もあるかしらという感じ。
銀座さくら通りの中央通り寄りはまだ蕾のまま。 なのに外堀通りに近い方の4〜5本は満開。
桜の種類が違うのか、日当たりの違いか、それもと樹齢の違い?
28日(土): 休養のち筋肉痛に拍車
深川さくらまつりが始まったので、船に乗って運河から両岸の桜を見たいと思っていたけれど、
こちらの桜はまだ咲き始めで見頃にはほど遠い様子で、花見気分にはならなそう。
疲労感と筋肉痛があるし、わざわざ出かけることもないかと、休養日にしてしまう。
夜は今年度最後の健康づくり講座に出席し、筋肉痛に拍車。(涙)
使う筋肉が違い、それぞれ別の筋肉が痛む。 結果、今は全身あちらもこちらも痛い。 ふ〜う..
今季の講座は欠席が多くて、2講座合わせて、23分の15≒65%の出席率。
風邪で休んだりしたせいもあるけれど、それにしても低過ぎ〜
来季は目標80%、せめて4分の3=75%は出席したいものだと思っているが..
2015.3.24 [火]
フランス料理と小杉放菴
「小杉放菴」展の終了まで1週間を切ったことに気づいて、慌てて出かけることにした。
で、展覧会の前に日本橋のラ・ペでフランス料理のランチをいただいた。
満席で最後の1卓とはラッキーと思ったら、早い方がお済みの席に入れてくださった様子。
私が伺う遅めの時間までには空くだろうと見込んでのOKだったらしく、ありがたいこと。
久しぶりなので、品数の多い魚・肉の両方がついたコースにした。
因みに、一皿ずつの量の調整で、どちらのコースにしても総量は同じくらい。(笑)
アミューズの一口シューとビスケットの拵えが桜風。 のっけから季節感を味わえるのが好き。
続いて、新玉葱のブラマンジェ風。 デセール風の玉葱味が、楽しいような可笑しいような..
一皿目のオードブルは、シマアジにブラッドオレンジ、ソラマメなどで、どことなく春めいて..
次が、豚足のガレットというか、とろとろに煮込んだ豚足を軽く揚げて(焼いて?)あり、
蛍烏賊と春野菜を載せた味・彩・食感のどれもが楽しい料理だった。
そして追加してもらった、フォアグラを手製(自家製)の日本橋ゴーフルというのに挟んだもの。
こんなフォアグラもありなのね〜と楽しみながら、ゴーフルの食感ともども楽しく、手掴みでパクパク。
魚料理は、さくら鱒で、桜エビ、じゃがいもなどを載せ、緑のスープ仕立てのソース。
ブロッコリーのソースだったかしら? パンでしっかり掬って完食。
肉は、久しぶりにブーダンノアールとジャガイモのパルマンティエにした。
トマトに挟んだ肉を揚げた一品がトマトを下に敷いて隣に添えられていた。
時として重いブーダンノアールが軽めで、ともども美味しくペロリ。
最後は、まず、いつもの蕎麦のブラマンジェのプティデセール。
塩アイス?を載せオリーブオイルがかかっていて、いつも通りだけれど、料理の後の口がスッキリ。
そして、軽め(あっさりめ)の方がいいだろうと選択した柑橘系のデザート。
ダブルにしていただいたエスプレッソまでおいしくいただいて、ニコリ。
サービスしてくださったスパークリングと、シャルドネを飲んだら、それだけで頬が赤い。
ゆっくり酔いを醒ましながら、美術館に回った。
*****
没後50年「小杉放菴 −〈東洋〉への愛」@出光美術館。
当初の洋画から、作風が変り、東洋回帰・伝統的な洋画からの敗退という批判を受けても、
放菴は「ずっと続いた一本道」と言っていたそうだが、
様々な作風の絵画が一堂に展示され、観応えがあって、観損なわないでよかったと思った。
ムンクとルオー室もしっかり拝見。
ムンクは前回と同じだと思うが、2点は覚えているのに、一番大きな作品の記憶があいまい。
前は絵の前に人が多くてよく見られなかったのかも..
2015.3.23 [月]
年度の〆は、仁左衛門の菅丞相の再見
今月の歌舞伎公演@歌舞伎座は「菅原伝授手習鑑」で、昼の部で「筆法伝授」、「道明寺」を上演。
次に観られるのはいつになるか分からないので、もう1度観ておきたいと昼の部を再見。
幕見のつもりが、何時から並べば座って観られるか分からないので結局チケットを取ってしまった。
で、2度も観るつもりのなかった「加茂堤」も、けちんぼうらしく観ることになった。(笑)
印象は概ね初日と変わらず。
仁左衛門の菅丞相を堪能し、秀太郎の覚寿などもいいわね〜と、楽しく見物。
今月つまり今年度の観劇は、今日で終了。
休みは10日ほどだけで、4月になれば、また観劇予定がいっぱいだし、
元々は昨日で終わりの予定で、今日のだって追加したのだが、それでも、ちょっと寂しい。(笑)
*****
終演後は、茶の葉@松屋で、時期限定でこの日が最終日の桜セットをいただいた。
この時期には珍しい氷(氷桜)の表示を見つけ、うれしいこととプラスしてもらった。
お茶は、これも季節限定の煎り立てのほうじ茶があったので、珍しくほうじ茶を選択。
大きな桜の枝が圧倒的な存在感。 暗めの照明の中で、ゆったり落ち着いたひとときを過ごした。
そして8階の「ターシャ・テューダー展」で、地に足の着いた生活を垣間見、
その豊かさに圧倒されながらも、ゆったりした気分も味わった。
更に、呉服売り場のくのやのコーナーで、季節を選ばない膝掛け(七本原)を購入。
今までのは、梅、土筆、秋草などの季節柄ばかりだから、重宝しそう。
*****
紬。 白地。 黒色のグラデーション格子。 (市三郎・雅生紬「煌」)
袋帯。 墨色。 破れ丸に桜の花びら柄。 (織楽浅野)
伊賀組紐。 薄桃色、中央は臙脂・青鼠色。 4本房。 (松山好成)
薄桃色・薄茶色の道長取りの帯揚げ。 (お初)
コート・ショール・バッグなどは、このところ愛用の桜時期セット。
2015.3.22 [日]
神遊・能
神遊の「ワキ方が活躍する能」の公演を知った時はチケット売出しから何ヵ月も経っていて、
神遊? 何て読むの? などと思いながら、普段観られないお能を観られる機会だし、
出演者もいいし..と聞いてみたら、僅かながらまだ席があるというので、観に行くことにした。
能楽の囃子方4人(一噌隆之、柿原弘和、観世新九郎、観世元伯)とシテ方1人(観世喜正)の
5人で、神遊(かみあそび)というグループ公演?をしていて、今回が第49回公演らしい。
初めて行ったのだが、行ってよかった!と大満足で能楽堂を後にした。
どうも来年の第50回・20周年記念公演が最終公演になるらしい。 来年も観たいなぁ〜
番組は、能「張良」、独吟「藤戸」、一調「船弁慶」、仕舞「雲雀山」、狂言「寝音曲」、能「谷行」で、
それぞれ観世喜之、宝生欣哉、福王和幸、宝生閑、野村萬斎、梅若玄祥・観世喜正のシテ・出演。
能「張良」は、ワキの張良が大活躍して事実上の主人公と言えるお能。
森常太郎の披き(初演)だと後で知って、成る程それで硬い感じだったのねと思ったが、
さまざまな動きも観応えあって楽しかった。
シテは動きの少ない中で存在感を出すところに難しさがありそう。
能「谷行 たにこう」も、森常好が勤めたワキの師阿闍梨がやはり主役というべきお能で、
大勢のワキが山伏として出演して、ワキが大活躍。 谷行をめぐるドラマが観応えある。
シテは、冒頭に登場の松若の母と、終盤に登場の役行者と伎楽鬼神で、短い場面での登場ながら、
シテの存在の大きさ・楽しさも感じながら観ていた。
狂言「寝音曲」は、萬斎と石田幸雄の息の合った遣り取りが面白く、楽しく観たが、
あれっ、こんなだった?と思う箇所もあって、何度も観ている狂言なのに、
流による違いなのかしらと、それも面白く思った。
独吟「藤戸」のワキ方の語り、一調「船弁慶」のワキ方の長い謡と太鼓で描き出される場面、
仕舞「雲雀山」ではワキ方にも仕舞があると初めて知ったし.. どれも印象深かった。
*****
帰りに日本橋に寄って、出店のご案内をいただいたデパートの催事でお菓子を購入。
地下の果山でジュースを飲んで帰ろうとしたら、無〜い〜
ええっ、今月初旬にも寄ったばかりなのにと思ったが、10日ほど前に撤退したとか..
ビックリ、ガッカリしていたら、同じように驚いている方がいらして、同じねぇと思った。
*****
色留袖・訪問着仕立 。 1つ紋。 手描友禅。 薄鼠色。 竹林七賢人。 (油谷無聲)
本袋帯。 薄緑地。 緑・青他で草木・鶴他。 中国の庭園風景? (川島)
伊賀組紐。 白色、片側は黒色。 (松山好成)
縫取紋意匠ちりめんの帯揚げ。 友禅ぼかし。 桜半月地紋。 薄桃〜肌色系。 (お初)
山岡古都の銀無地の横長の利休バッグ。 お召し中型トートバッグ。
バッグと同じ布の鼻緒の草履。 パールグレイ色の台。
道行コート。 絵羽。 蒸し栗色? 葵。 (小倉淳史)
喫茶室から出ていらしたマダ〜ムな方とすれ違った時に、素敵なこしらえと言われてビックリしたが、
自分でも気に入って気持ち良く着ていたのを褒めていただいたので、うれしかった。
いつになっても褒められるのはうれしいもの。 全く単純なんだから..(爆)
2015.3.21 [土]
圓朝に挑む
暖かい春分の日。 午後は国立演芸場の特別企画公演「圓朝に挑む」を聴きに行った。
橘家圓太郎がまとめ役で、圓朝ものでも珍しい噺を聞かせる趣旨らしく、初めて聞く噺ばかり。
隅田川馬石「お若伊之助」、橘家圓太郎「算段の平兵衛」、
仲入りのあとが柳家三語楼「畳水練」、蜃気楼龍玉「札所の霊験」。
どれも興味深く聞いたものの、聞いているうちに段々に何となく疲れてしまったのが..(苦笑)
来月の中席のトリが歌丸さんと知って、急いでチケットを取った。
米朝さんが亡くなったものだから、聞けるうちに聞いておきたい気持ちが増幅。
*****
終演後は、半音に寄って、ハムチーズトーストにコーヒー(バニ・マタリ)で遅〜い昼食?
軽いブランチ?しか食べていなかったので、更に、スコーンにコーヒーのお替り(マンデリン)。
早〜い夕食を兼ねた? 流石に、お腹一杯で、少し食べ過ぎ感も..(汗)
*****
伊那紬。 草木染(藍、りんご、矢車玉)。 白地に、青縞、茶格子。
袋帯。 撚金からみつづれ。灰色系経シケ引き。薄灰色地に、紫・青・錆朱・黄土色。(田畔たぐろ)
伊賀組紐。 青みの紫色、片側は極薄桃色・緑色。 撚り房。 (松山好成)
藍染の帯揚げ。 藍色の濃淡。 (松原)
コート・ショール・バッグなどは、17日・20日と同じ桜仕様というかこの時期専用のもの。
コートなどの春の装いが目を惹くようで、いろいろな方にお声を掛けていただいた。
出かける時のエレベーター内で私の方ではお顔に覚えのない方に褒めていただいてニコリとしたら、
電車の中で隣にお座りになった方に話しかけられ、更に前にお立ちの方も加わっての話になった。
このお2人は着物をお召しになることもあるそうで、あれこれ着物話。
更に落語の後に寄った喫茶店で、週末お手伝いに入っている方からも素敵だと言っていただいて、
コートのこと、着物のことなど、いろいろ.. 今までも気になっていたご様子。
着物に興味を持ってくださって、お召しになる方が少しでも増えることになれば、うれしいと思う。
2015.3.20 [金]
今年度最後の能楽堂主催公演
夜、定期公演@国立能楽堂を観に行って、狂言・お能とも印象深く、楽しんで帰宅。
番組は、狂言・和泉流「苞山伏」と能・喜多流「頼政」。
狂言「苞山伏」は、山人が寝ているうちに通りがかった使いの者が苞の中の昼飯を食べてしまい、
傍に寝ていた山伏のせいにしたが、修行を終え法力を身に付けた山伏に祈り現されてしまう。
狂言に出てくる山伏は揶揄の対象のことが多いが、この山伏は法力があって珍しいと思いながら、
3人のやり取り、山伏の祈りで盗み食いを露見された使いの者の動きなどを楽しんだ。
能「頼政」も、居眠りもせず(笑)、見どころもしっかり観られて楽しく拝見。
喜多流の謡は、こういう修羅物に合うみたいと思いながら聴いていた。
それにしても、後シテの源頼政の霊の出立(面・装束とも)の迫力は素晴らしい。
*****
小紋。 飛び柄。 渋い黄色地(鶸色?)。
袋帯。 唐織。 墨紺地。 流れに桜の柄。 (山口弘躬「王朝の庭」)
伊賀組紐。 白・薄桜・薄灰・薄黄色の変り編み。 (松山好成)
紋意匠ちりめんの帯揚げ。 薄赤茶〜黄緑〜灰緑系の暈し染。 (美苑) (お初)
綺麗な薄色の帯締めを漸く使うことができて、ホッ。 綺麗な色合いは使うのが難しい。(笑)
コート、ショール、バッグは、17日と同じ桜の時期限定セット。
終演後にコートを着ている時に顔見知りの私より少し年上の方がお声を掛けてくださって、
春らしくて素敵ねとお褒めいただいてニコリ。 コートとバッグがお揃いなのも好評。
でも、私の歳だとこの時期にしか着られない・持てないわねぇと言って、2人で同意して笑った。(爆)
2015.3.19 [木]
春めいて、光と色のドラマ
このところ暖かさが続いてホッと一息ついていたが、今日は昨夜からの雨が降ったり止んだり。
でも、寒くないのがうれしい。
昨日は、光と色とは春らしいと思いながら、午後遅く「新印象派 光と色のドラマ」を観に行った。
「モネ、スーラ、シニャックからマティスまで」と謳われているだけあって、
これだけまとめて新印象派の絵画を観たのは初めてに近いと思いながら観て回った。
ざっと一通り観てから、閉館近くなって空いてきた会場を初めからもう一廻り。
いつになっても、スーラ、シニャック、ピサロは、違いがよく分からず混同してしまうことも多い。
分かったという気になっても、次にはまた分からなくなったり..
尤も、試行錯誤というか実験と言うかを重ねて作風も変化しているようだけれど..
*****
帰りは、ボンボリが飾り付けられブロックの区分けテープが張られ、
花見の宴会の準備ができている桜並木を通って、上野のお山を下まで歩いた。
動物園近くはまだ蕾だが、清水堂の下あたりは満開に近い木も数本、山の下の左右の桜は満開。
でも山下でも中央の枝垂れ桜はちらほら咲き出した程度で、見頃までにはまだ少しかかりそう。
花も団子も派(笑)の私は、甘味処のみはしでおでん茶飯に桜白玉あんみつで一息ついた。
季節限定の桜あんみつを食べながら、去年も食べたわね〜と思い出す。
家の北側の早咲きの桜は薄桃色の花を咲かせてほぼ満開だし、
先週は白金台の児童公園のやまざくらが満開で濃い桜色に染まっていたし..
満開の桜を楽しく見て回れる日も近いと少しソワソワ。
*****
今日は、近くの緑道公園の入り口の白木蓮が満開なのを見て、うれしくなった。
先週はまだ気づくほどには咲いていなかった運河沿いの並木の木蓮も満開。
例年より木蓮の花の咲くのが遅かったことに急に気づいた。 何故かしら?
2015.3.17 [火]
3月歌舞伎@国立劇場
今月は「髪結新三」で知られる「梅雨小袖昔八丈」と、常磐津舞踊「三人形」。
橋之助が初役で新三を勤めるので、もっと早く観たかったが、行こうと思った日は2日とも休演で、
(後で分かったが震災追悼式のため)、中日をとっくに過ぎてからの見物になってしまった。
橋之助は幸四郎の新三同様に、立派過ぎて廻りの髪結いらしくないだろうと思っていたが、
小悪党らしさは足りないが、江戸前のいい男ぶりで予想以上に似合っていた。
何の拍子か時々三津五郎を思い出させる雰囲気があって、あら〜と思ったりもした。
今度は歌舞伎座でも観たいと思う。
他は、手代忠七を門之助、娘お熊を児太郎、弥太五郎源七を錦之介、下剃勝奴を国生、
車力善八を秀調、家主夫婦を團蔵と萬次郎など。
舞踊「三人形」は、錦之介の若衆に、児太郎の傾城、国生の奴。
見どころがないというか何というか、眠くなってしまったのが..
*****
終演後は可否道に寄ったが、先客も後からいらした方も喫煙者で煙が漂ってくる。
長居は無用とコーヒーだけ飲んで早々に退出した。 喫煙OKの店には足が遠のきがち。
*****
小紋。 墨流し染。 灰藤に薄墨・薄茶色等。
染名古屋帯。手織すくい。生紬。経真綿。枯茶〜枯黄土色。つくしんぼ。(宮階・宮繍苑里葉)(お初)
伊賀組紐。 白に近い極薄桃色、片側に薄緑色。 (松山好成)
草木染(竹染)の帯揚げ。 薄い竹色。
レトロな?花柄の鼻緒の草履。 墨色の台。 (金鷲)
道行コート。 京友禅。 桜色・薄茶色の疋田の市松。 薄地の灰桜色のカシミアショール。(お初)
コートと同じ生地の利休バッグ。 青色の花柄のサブバッグ。
帯は昨春は機会を逸してしまったので今回お初で締めた。
珈琲店主に、落ち着いた色合いだけど季節感があってシックな帯だと褒めていただいて、ニコリ。
コートとバッグは色合いが正に桜の気分一杯で、春の季節限定で作ったもの。
ショールも綺麗な色がいいと思うものの、これも私には桜の時期だからこそ使える色合い。(笑)
昨春使い損なったのを思い出して使ったが、今月は暫く使いたいと思う。
2015.3.16 [月]
漸く終了
他の用事を優先させているうちに最終日になってしまった確定申告を漸く提出して無事終了。
額が多いわけではなく基金からの分もあって複数個所からの入金のための書類作成・提出。
さっさと終わらせればいいのにと思うし、次は2月中に終わらせようと思うのも毎年のこと。(汗)
その後、亀戸天神まで梅を観に足を延ばした。
梅はまだ満開だったが、何故かもっと本数が多いと思っていたので、あらら..気分。(苦笑)
もしかしたら、以前は梅園だったところが駐車場になっているのかしら?
船橋屋本店で一休みしてから、押上の天真庵まで自転車を飛ばした。
チーズケーキとコーヒーをいただいて、ニコリ。
いつ降り出してもおかしくない天気に長居せず直に失礼したが、自転車で片道30分強。
自転車での移動が気持ちよい季節だが、帰宅したら汗ぐっしょりで、直ぐにシャワー。
一息ついたら眠くなったけれど、4時半前では寝るのはまだ早過ぎて..(爆)
2015.3.15 [日]
講演と能楽と
午後、復興と文化�Vという国立能楽堂の企画公演に出かけた。
日曜の主催公演は珍しく、お会いした顔見知りの方は初めてだと思うとのこと。
まず赤坂憲雄氏の「しなやかにして、したたかに。 汝の名は」という講演。
震災後の東北のお話を伺って、いろいろな思いが心に起こり、頭を下げるばかり。
つづいて、狂言・和泉流「鬼瓦」、能・観世流「桜川」。
どちらも楽しく観たが、能「桜川」をこんなにしっかり観られたのは初めてかもしれないと思う。
*****
終演後は、開創1200年記念「高野山 祈りの美」という展示を観に日本橋に寄った。
1200年記念に昨年奉納された金剛峰寺奥殿の襖絵など、高野山に奉納された美術品を拝見。
催事の近江展で、近江牛のステーキ丼を食べ、琵琶湖の鮎などの惣菜と季節の和菓子を購入。
埋れ木が売り切れだったので、他の店の菓子にしたけれど、甘味好きは度を過ぎているような..
*****
紬訪問着。 郡上紬? 藍染、裾・袖に横段入り。 (甲木恵都子)
袋帯。 漆色地。 引箔錦。 松皮菱裂・ペルシア更紗華文。 (橋本?「伽羅」)
伊賀組紐。 紺色、片方に緑色入り。 撚り房。 (松山好成)
鶯色の帯揚げ。 暈し入り。 「幻雪」
道中着。 生紬。 無地。 象牙色。 (しょうざん)
2015.3.14 [土]
バレエ「トリプル・ビル」
午後、25分、30分の短い3作品のバレエの公演「トリプル・ビル」@新国立・中劇場を観に行った。
最初が、チャイコフスキーの音楽にバランシンが振付けた「テーマとヴァリエーション」で、
クラシックバレエのテクニックとアンサンブルを楽しんだ。
次の「ドゥエンデ」は、ドビュッシーの音楽でナチョ・ドゥアド振付の独特のモダンバレエ。
最後の、男性ダンサーだけの「トロイ・ゲーム」が、私には一番印象的だった。
ロバート・ノース振付で、古代ギリシャの戦士たちがモチーフだそうだが、
鍛えられたダンサーたちの力強くしなやかな動きの楽しさを満喫。
*****
訪問着。 総絞り。 灰色。
袋帯。 帝王紫。 輪奈織・モール入り。 薄青紫色・薄黄色など。 (じゅらく) (お初)
伊賀組紐。 濃淡紫色の菱形に薄緑色入り。 蛸足房。 (松山好成)
灰みの赤紫色の帯揚げ。 雪輪に模様入り。
白地に金色の唐草柄の龍村の鼻緒の草履。 金色の台。
道行きコート。 瑞鵬織(二重紗)。 黒・赤色の亀甲花紋。
2015.3.13 [金]
白金台と上野に
午後から白金台まで出かけ、松岡美術館、自然植物園、庭園美術館の3か所を回った。
殆ど使っていないのに期限切れ寸前のぐるっとパスに気づいての貧乏根性丸出し。(汗)
松岡美術館は以前から行きたいと思いながら、近くまで行っても伺い損なっていて、今回が初めて。
いや〜よかったわぁ.. 今まで伺う機会を逸していたのが勿体なかった(笑)と思った。
いろいろの分野の作品が多数展示されていて、しかもユッタリ拝見できるのもうれしくて、
思いのほか時間が過ぎていてビックリした。
利庵で小休憩。 せいろとニシンの煮つけ?をいただいて、昼飲みしたくなるが我慢。
ニシンは身欠きにしん? あと何年か経ったら歯が異議を唱えそうな堅さ。(爆)
食べながら、飲みたいなぁと思うも、まだ先があるから..
それから、春近しの感がした自然植物園をゆっくり歩いて森林浴。
そして、庭園美術館にリニューアルオープン後の初訪問。
展示されていたアール・デコの作品もさることながら、やっぱり目を奪われるのは建物そのもの。
各部屋それぞれに見どころが一杯の感じで、じっくり見ても見足りない感じ。
更に、夜間開館日のトーハクまで、日曜で展示が終わる永徳筆の檜図屏風を観に行った。
昨日の健康講座のおまけの筋肉痛の上、白金台で3ヵ所回って脚も腰も悲鳴を上げているのに
次に観られるのは何年先になるか分からないから、もう少し頑張ってと言い聞かせての移動。(爆)
あまり混んでいなかったので、先に「みちのくの仏像」をじっくり拝見。
ついで国宝室に行ってビックリ。 この部屋で遭遇した初めての大人数の観覧者。(大爆)
檜図屏風だけ観るつもりが、隣室の国芳の浮世絵もラッキーと観て歩いたら、閉館時間になった。
展覧会は拝見するのは楽しいけれど、脚腰・足裏が痛むのが辛い(涙)と思いながら帰宅。
一度に何か所も回るのがいけないのだろうとは思うけれど..
2015.3.11 [水]
あれから
4年..
何もできずにいる自分が不甲斐なく申し訳けない。
こちらは陽射しは暖かそうなのに、昼過ぎの一番暖かいはずの時間でも風が冷たく首をすくめた。
春の陽射し、でも風は未だ冬。 北はどんなに..と思う。
ラジオの震災特集を聞きながら思いを馳せ、追悼式の黙祷に合わせ一緒に黙祷。
追悼の言葉を述べた3人の遺族のうち、特に当時15歳だったという宮城県代表の話に息を呑んだ。
瓦礫に埋もれて助け出せない母を置いて逃げなければならなかった、
そのまま一緒に居れば共に流されて死んでしまうから、
「行かないで」という母に「ありがとう、大好きだよ」と伝え、
自分一人で泳いで逃れて助かったという見事な判断力・決断力。
15歳の少女の、あまりに辛い体験を思って、目頭が熱くなり改めて頭を下げた。
*****
原発事故後の放射能の影響について、ご紹介いただいた「知ろうとすること。」を早速買ってきた。
近所の少し大きい方の書店では売り切れだそうで、2店目で入手できた。
昨年10月の発行で、この3月5日で10刷。 知りたい人が多いことが分かる。
それにしても、情報収集不足を痛感。 今まで全く気づかなかったし、知ろうとしていなかった。
このところ書店に寄らず、寄っても買いたい本のコーナーに一直線だったと反省。
一気に読了。
ちょっとした用事で息子が来たりして一時中断したものだから、とっくに日が変わってしまった。
こんな時間まで起きていて、また睡眠のリズムが狂ったら、睡眠障害に陥ったら..
マズイと思いながら、途中で寝てしまうことはできなくて..
確定申告の書類がまだできていないのに.. 明日・明後日で頑張って済ませなくちゃ..
2015.3.10 [火]
松・梅・桜
歌舞伎座で通し狂言「菅原伝授手習鑑」の夜の部を見物。
「車引」、「賀の祝」、「寺子屋」。 単独でも上演回数の多い人気の幕ぞろい。
染五郎の松王丸、愛之助の梅王丸、菊之助の桜丸で、花形による上演。
3人の女房は、千代を孝太郎、春を新悟、八重を梅枝。
「車引」の時平に彌十郎、「賀の祝」の白太夫に左團次。
「寺子屋」は、武部源蔵を松緑、戸浪を壱太郎、園生の前を高麗蔵、春藤玄蕃を亀鶴など。
松王丸、梅王丸、桜丸とも、いいわね〜と思ったり、あら〜..う〜ん..と思ったり、
3人の女房では孝太郎の千代が断然いいが、他の若い2人と比べれば、当然でしょうねぇ。
「賀の祝」の左團次の白太夫は気持ちが伝わってくる感じで、いいわね〜と思いながら観ていた。
「寺子屋」の松緑の源蔵がよく、今月はこの幕だけの出演なのが残念に思えたほど。
亀鶴の玄蕃が、見慣れた強面でなく優しささえ感じたのが珍しく、これは上方風?亀鶴風?。
*****
江戸小紋・百選柄。 黒地。 (六谷紀久男型・井関義治染)
染名古屋帯。 青灰色地。 桜柄。
伊賀組紐。 銀鼠色、片側に白・薄桃色入り。 (松山好成)
紋意匠ちりめんの帯揚げ。 灰紫〜灰青色。 友禅ぼかし。 蔓ぼかし柄。 (美苑)
黒地に真紅の小桜の鼻緒の草履。 パール味の青磁色の台。 台に鼻緒と同じ柄入りの重ね芯。
道行コート・被布衿。 結城玉紬地。 染暈し:肩・紫〜裾・錆緑。 (結織苑)
夕方から冷え込むようだが雨の心配はないらしいので柔らか物を着た。
この着物好きだわ〜と再認識し、年に多分2〜3回しか着ていないけれど、もっと着ようと思った。
先日多かった桜柄の着物・帯の方を今日は見かけなくて、少し寂しかった。
私は芝居に合わせ桜柄の帯を締めて1人満足。(笑)
2015.3.9 [月]
4年越しのオペラ
夜は、新制作のプッチーニのオペラ「マノン・レスコー」@新国立劇場を観に(聴きに)行った。
4年前に新しい演出での公演が予定されていたが、公演直前の大震災で中止になったのが、
丸4年経って同じ3月にメインキャストも当時の予定と同じ顔ぶれでの公演。
4年も経ったことに半ば驚きながら、その割には進んでいない(ように見える)復興に心が痛む。
スッキリした装置に時代を思わせる衣裳で、私はそれなりに好きな舞台だったが、
折角のこの劇場の舞台機能を使っていず、ここでの公演としては勿体ないという友人評にも同意。
ヒロインのマノンを歌ったスヴェトラ・ヴァッシレヴァが、歌声もカーテンコールでの振る舞いも、
いい意味で、プリマ!の感じ。 それも楽しかった。
指揮:ピエール・ジョルジョ・モランディ(4年前の予定指揮者ではないけれど)
演出:ジルベール・デフロ、 装置・衣裳:ウィリアム・オルランディ、
マノン・レスコー:スヴェトラ・ヴァッシレヴァ、 デ・グリュー:グスターヴォ・ポルタ、
レスコー:ダリボール・イェニス、 ジェロント:妻屋秀和、 エドモンド:望月哲也、 など。
*****
久米島紬。 草木染・泥染。 黒色。 無地。
本袋帯。 紋手織? 黒地。 金・朱色などで華やかな花瓶の花。 「伊太利華文」
伊賀組紐。 黄緑色、緑・茶色入り。 (松山好成)
草木染(竹染)の帯揚げ。 薄い竹色。
ラバーソール台の草履。 濃深緑色の本皮の天・鼻緒。 (菱屋のカレンブロッソ・カフェ草履)
ショールだけ替えて、前日と同じ雨コート兼用の対丈コート。
雨で、予定の柔らか物は止めて、暖かい紬に変更。
漸く上演を迎えたオペラ「マノン・レスコー」だから、マノン気分??で派手な帯を締めた。(笑)
紬でなく友禅などの方が合うだろうなぁと思いながらも、色合いからの選択。
黒い無地の紬に黒地の帯で、柄は金と朱色の大きな華。 それに緑の葉と花瓶の青。
私にしては珍しく派手な帯・装いを見ての友人の楽しそうな感想に、ニコリ。
2015.3.7 [土]
能楽・普及公演
毎日何度かずつ気温が下がり、ついに真冬並みの気温に雨。
昨晩もよく眠れて睡眠のリズムが戻ったとホッとしていても、気分は何となくドンヨリ。
でも、朝からお風呂に入って温まり、コーヒーを淹れて飲んでいるうちに、気分もアップ。(笑)
昼からは、今週2度目の能楽鑑賞に出かけた。 今日は普及公演。
普及公演にある解説・能楽あんないは、「熊野」の風雅と「平家物語」。
狂言・和泉流「鶯」と、能・宝生流「熊野」。
何度か観ている能「熊野」だが、今回はしっかり鑑賞できた感じで、ちょっとうれしい。(笑)
*****
結城紬。 灰色地。 地空き。 雪輪。 (藤貫)
染名古屋帯。 京友禅染。 桑染。 木蓮。 (山之内)
五嶋紐。 泥染。 焦げ茶色、緑の菱形入り。 (お初)
中央が灰みの青緑色の帯揚げ。 上下周りは光沢のある焦げ茶色。
底がウレタンの草履。 灰緑×黒色のオストリッチの天・鼻緒。 (絹揺履)
雨コート兼用の対丈コート。 西陣織。 能衣装・籠目模様。
花柄の白茶色の幅広長めのカシミアマフラー。 (ロロピアーナ)
寒さと雨で、予定していた縮緬の着物は着る気にならず、洋服で行こうかと思っていたが、
大した雨ではなさそうなので気を取り直し、暖かい結城紬を着て出かけた。
能楽堂の今月のテーマは桜らしく、桜の出るお能が続くが、寒さで桜の気分にはならず、
でも少し柔らかさ・明るさが欲しいと、木蓮の柄の帯を締めた。
出かける頃は降ったり止んだりだったので、雨草履でなく、天気が悪い日用の草履にしたが、
大して降られず、自分の選択に1人でニコニコ。(笑)
*****
真っ直ぐ帰って、直に健康づくり講座に出かけて1時間動いたら、身体がキツイ。
土曜日は2回続けて欠席したから覚悟はしていたけれど.. 筋肉痛必至。(涙)
2015.3.5 [木]
食いしん坊
暖かさのお陰かマッサージのお陰か、昨晩は久しぶりによく眠れて早朝に快い目覚め。
昨日ほどではないがまだ暖かい中、気持ちよく出かけて、みかわ是山居で天ぷらランチ。
先月は行き損ない、一昨日の夜は満席で入れなかったので、早めに電話したら、
希望の1時からは満席だが、11時半からなら1席あるとのことで、急いで飛び出した。
ランチコースに今春初めてのしらうおを追加してもらおうとしたら、
ランチでもしらうおが出ると言う。 めごちが入荷せず代わりにしらうおになったらしい。
で、季節ダネはこの季節には扱っていないはずのフグの白子。
しらうおとフグの白子を一緒に食べられるなんて何と幸せと思いながら、追加してもらう。
途中の野菜がフキノトウで、春だわね〜とうれしく、独特の苦みも春〜気分。
締めの野菜は、アスパラと椎茸を選択。 小柱のかき揚げはいつものように天丼にしてもらう。
隣席は九州の方で、一昨日の夜も来られたが帰郷の前にもう一度食べにいらしたとか..
少し離れた席に、箸を手に目を輝かせて店主が揚げる様子を見ている少年がいて、おおっと思う。
中学生?高校生?の感じの若さで、一人で来ていた様子。
持ってきた色紙に描いてもらって、ニコニコしている様子も微笑ましい。
食後は、お不動様の前の通りのウフレでケーキを食べたいと思っていたが、満腹で諦め。
カロリー消化に歩いて帰ったが、途中で百均2店に寄ったりしたら、1時間近く掛かった。
夜は健康づくり講座に行くから、疲れるとマズイと思ったけれど、大丈夫。
でも、講座が終わる頃には、はっきりと筋肉痛の兆候。 明日・明後日が怖い。(爆)
2015.3.4 [水]
暖かい日に能楽鑑賞
季節が一挙にぐっと進んだ感のある暖か〜い日に、気持ちよく着物でお出かけ。
国立能楽堂の定例公演で、番組は狂言・大蔵流「延命袋」と能・観世流「雲林院」。
*****
終演後は日本橋に寄って、デパートの催事「いしかわ百万石展」で早い夕食を済ませた。
金城楼の治部煮を食べるつもりだったのに、すっかり忘れて、目に付いた寿司コーナーで握り寿司。
美味しくパクパクと食べている途中で、多い〜と思って、食が細くなった?と驚いた。(笑)
和菓子もあれこれ調達し、もう1店のデパートに移動。
果山のスタンドで水晶文旦のジュース。 期待通り美味しくて、ニッコニコと帰宅。
急いでヘアーカットに行き、ついで中国整体で1時間マッサージをしてもらって、スッキリ。
昼から忙しかったが、充実した日になった。 暖かい日は気持ちも身体も弾む。
*****
江戸小紋・梨の切口柄。 蘇芳色。 (小宮康孝)
袋帯。 白銀引箔地。 蘇州平刺繍の唐子人形(姉弟?)。 姉は桜柄、弟は緑の着物。
伊賀組紐。 銀鼠色、片側に白・薄桃色入り。 (松山好成)
灰藤色の帯揚げ。 雪輪に模様入り。
山岡古都の銀無地の鼻緒の草履。 パールグレイ色の台。
山岡古都の銀無地の道行コート。 薬墨染。 臙脂色のショール。
終演後にコートを着ていたら、顔見知りの方から春らしくていいわねぇ〜とお声がかかり、
いらしているのに気付かなかったので驚きながらニコリ。
道行コートや道中着には、カシミアの防寒コートにはない楽しみがあると思っている。
2015.3.3 [火]
桃の節句に菅丞相
今月の歌舞伎座は「菅原伝授手習鑑」の通し上演で、今日が初日。
通しで観たい気はあったものの、まずは昼の部だけで、「加茂堤」、「筆法伝授」、「道明寺」。
世代交代を強く感じる花形中心の座組みだが、「筆法伝授」と「道明寺」は流石に花形では無理で、
菅丞相に仁左衛門が出るので、早いうちに観ておきたいと初日の見物。
日にちが取れれば後で幕見での再見も..と思っていたが、やっぱりいいわねぇ〜
先代の菅丞相を初めて観た時はまだ凄さが分からず、2度目で漸くう〜〜んと唸ったものだったが、
先代→当代と引き継がれた菅丞相、次は誰が?と思うと、今回しっかり観ておきたいと思う。
「加茂堤」は、菊之助・梅枝の桜丸・八重に、萬太郎の斎世親王、壱太郎の苅屋姫、
亀寿の三善清行で、花形・若手の若々しい一幕。
「筆法伝授」は、仁左衛門の他は、園生の前に魁春、武部源蔵・戸浪夫婦に染五郎・梅枝、
梅王丸に愛之助、亀寿の清行に、家橘、亀三郎、宗之助、橘太郎など。
「道明寺」の覚寿に秀太郎、土師兵衛・宿彌太郎親子に歌六・彌十郎、立田の前に芝雀、
判官代輝国に菊之助、奴宅内に愛之助、苅屋姫に壱太郎、あと松之助など。
「加茂堤」に、「筆法伝授」・「道明寺」と観て、歌舞伎の幅広さにニコニコ。
ただ、菅原道真なら桃じゃなくて梅よね〜と思ってしまったのが自分でもおかしかった。(笑)
****
終演後は、茶の葉@松屋で、桃の節句に因んだ特別の桃のコースで、しばしユッタリ。
「熊川哲也とKバレエ展」で、映像だけでも素晴らしと思い、展示された見事な衣裳にも溜息。
熊哲のバレエを一度観たいと思いながら果たせないでいるが、頑張ってチケ取りする?..
その後、美味しい料理を食べたくて電話したが、天ぷらもイタリアンも満席でダメ。
先に行った呉服店でも店長が出張中で留守だったし、ついていないなぁと思ってから、
茶の葉には入れたのだからと気を取り直した。(爆)
京橋の呉服店にも寄って、素敵ねぇ〜と思う着物・帯をいろいろ見せてもらって、眼福。
更に日本橋まで歩いて、デパ地下の春帆楼で、ふぐの刺身と雑炊のセット。
デザートを求めて、冷酒1合だけで赤くなった顔にもめげず、叶匠寿庵でクリームあんみつ。(大爆)
*****
紬・絵羽。 青色系。 横段。 (猪原恭子「花を見るなら」)
本袋帯。 平織紹巴。 濃紺地。 赤色の孔雀文様などの献上コプト更紗。
伊賀組紐。 薄桃色、中央は臙脂・青鼠色。 4本房。 (松山好成)
濃淡の墨色の帯揚げ。 暈し入り。 「幻雪」
2015.2.28 [土]
若手能
今日で2月も終わり、明日から3月。 いよいよ春だと思うと嬉しくなる。 単純!(笑)
午後の若手能@国立能楽堂を観に行った。
昨日のパスの記憶が新しく、動けるうちに出かけた方がいいと、さっさと着物を着て出かけ、
能楽堂の最寄駅近くでランチを取って、常には考えられないくらい早く能楽堂に到着。(笑)
今日の番組は、能・喜多流「敦盛」、狂言・和泉流「昆布売」、能・観世流「葵上」。
若手能は、歌舞伎なら花形世代の、次代を担う若手のいい舞台を楽しめることも多い。
が、能「敦盛」の最初に登場のワキ/蓮生法師の謡に、う.む.む.となる。
でも、シテは良かったし、その後は終演まで楽しく観られたので、出かけてよかったと思った。
それにしても、今回も、後見が万作さんやら観世流ご宗家やらで、
これでは演者は緊張するだろう、まるで、試験みたい!(爆) と思う。
お能2曲とも少し予定より延びたので、終演後は時間の余裕がなく、健康講座のため真っ直ぐ帰宅。
途中で体調の悪さを痛感し、家に辿り着いた時には健康講座で1時間動くのは無理だと思って、
着物だけハンガーに吊るして、夕方6時前の、まるで幼児のような時間に就寝。
幼児と違って真夜中に目覚めたが、体調が回復していてホッとした。 睡眠は大事だと再認識。
*****
結城紬。 無地。 灰藤色。 (奥順はたおり娘)
袋帯。 唐織。 白茶色地。 鴛鴦唐花文様。
五嶋紐。 渋い薄青色、桃・白色に金色入り。
薄灰空色と薄桃色の暈しの帯揚げ。
帯はヤフオクで入手した中古品。 届いたら、派手というのとも違うが、
色の組み合わせが思った以上に若向きに思えてしまって、そのまま放置していたものの、
いい帯だし締めないのは悔しいから締めてみたが、若づくり?の気分で少し落ち着かない。(苦笑)
でもでも、悔しいからあと1、2度は締めたい(爆)けれど、締める気になるかどうか..
2015.2.27 [金]
ついに
やっちゃった。(涙) 夜の能楽公演をパス。
無論行くつもりだったから友人に行ってもらうこともできず、チケットを無駄にしてしまった。
今月に入ってから睡眠障害が続いて不安を抱えていたものの、今まではどうにか凌げたのに..
何で今日なのよ〜と思っても、どうにも動けなかった。
お能での道具の扱いの実演解説も狂言も観たかったけれど、
何より残念なのは、修羅能で唯一という女性が主人公の「巴」を観損なってしまったこと。
仕舞でしか観たことが無かった長刀を持った巴御前(の亡霊)の戦いぶり.. とても残念。
明日の午後は若手能楽師の公演に行く予定だから、気を取り直してしっかり観て来なくちゃ..
2015.2.25 [水]
文楽 第1部
1週間おいて朝から文楽の第1部を観に行ったが、空席の多さにビックリ。
観始めた20年以上前から国立劇場での文楽公演は人気があってチケットを取るのが大変だった。
先週の第3部も空席があったものの、真冬の夜の公演だから仕方ないかも..と思ったけれど、
今日は暖かい昼間の公演なのに、こんなに空席があるとは、驚きながら心配になってしまった。
大阪の文楽劇場はチケットを取らなくても、行けば必ず入れると聞いて驚いたのは昔のことだが、
東京の文楽人気にも陰りが出て、ついに大阪状態になったかと..
チケット取りの苦労がないのは助かるけれど、これからの文楽が心配になる。
短い「二人禿」のあとが、「源平布引滝」で、「矢橋」、「竹生島遊覧」、「九郎助内」の各段。
やっぱり「九郎助内」が一番見どころがあるし、歌舞伎の「実朝物語」との違いも面白い。
中:靖大夫・清丈 → 次:松香大夫・清友 → 切:咲大夫・燕三 → 後:文字久大夫・藤蔵。
人形は、娘小万を紋壽、百姓九郎助を文司、九郎助女房を文昇、実盛を勘十郎、瀬尾を玉也など。
*****
終演後は、忘れないうちに、まず観梅。(笑) 前庭の梅の木の種類が多くて、楽しい。
次いで、可否道に寄ってコーヒーを飲みながら文楽についてのあれこれ話。
その後、日本橋に寄って、分解修理が終わったと連絡をもらっていた時計を受け取る。
分かってはいたものの高い修理代に、あ〜ぁと思う。 また直ぐに故障したら次は廃棄かしらねぇ..
*****
そして、ブリヂストン美術館のコレクション展「ベスト・オブ・ザ・ベスト」に回った。
ビル新築工事のため数年に亘っての休館前の最後の展覧会。
展示されているのは所蔵品の中でも代表的な作品ばかりだから、今まで何度も観ていても、
やっぱりいいわね〜と思いながら、ゆっくり観て回って、更にもう一度観てから退出。
閉館前にもう一度くらいは行くつもり。
石焼ビビンバを食べにデパートに戻って、食後はキムチやナムルを購入。お菓子も買って、帰宅。
*****
伊那紬。 草木染(藍、りんご、他)。 白地に、青縞、茶格子。
染名古屋帯。 京友禅。 濡れ描。 青灰色地。 浜千鳥。 (染のに志山「浜千鳥」)
伊賀組紐。 薄桃色、中央は臙脂・青鼠色。 4本房。 (松山好成)
紫色の帯揚げ。 細かい菱型の織に帽子絞り。 (和想庵)
2015.2.21 [土]
新年会
新年会と2次会にも出席でき、楽しい時間を過ごせました。
殆どの方が昨年の新年会以来で、何年ぶりかでお会いできた方もあって、それもうれしく、
また、久しぶりにお会いしても、時間を感じないでお話しできるのが、素敵だと思っています。
それに、夫々の個性的な装いを拝見できたのも、いつもながら楽しいです。
改めて、また機会があれば出席して皆様にお会いしたいと思った楽しい1日でした。
*****
訪問着。 錦繍・御衣「胡蝶蘭」。 青灰色地。 (山口美術・御衣)
袋帯。 唐織。 黒地に金糸レース地。 白・黄緑色・薄桃色などで胡蝶蘭の柄。
(山口美術・御御帯「レース地胡蝶蘭」)
五嶋紐。 江戸本高麗。 白地に春光箔。 薄緑色・薄橙色の方。 (銘つぼたれ)
中央は極薄浅黄色、両端は薄桃色の帯揚げ。 中央に金糸の桜花の刺繍。
白色の皮シコロ織の鼻緒の草履。 薄いパ−プルシルバーの台。 (長谷川商店)
五嶋紐のバッグ。 お召し中型トートバッグ。
カシミアコート(黒色)。 黒地に多色のカシミール刺繍のショール。
司会をさせていただいたため、色合いを気にしながら地味めの訪問着にしたけれど、
やっぱり2月に着るには薄い地色が少し涼し過ぎの感もあって、選択は難しいと反省。
でも刺繍の柄にお祝いらしさがあるから、いいかと思うことに..
2015.2.20 [金]
楽しみの前の悩み
明日は天気もよさそうで、着物で集う新年会日和。 楽しみ〜 でも、
着物と帯は決めたけれど.. と思ったのに、仕舞ったつもりの場所になくて、大慌て。(汗)
漸く見つけてホッ。
でも、半衿付けがこれから..(涙)
白の刺繍半衿が見つからない..と言って、お祝いそのものの色入り刺繍半衿じゃ..
要は常の整理整頓ができていないのだと、毎度のことながら反省しきり。(大汗)
福引の品も先日見つけてニンマリして即ゲットしたものの、
それだけでは少し寂しい.. あと何を入れようかしら..
何はともあれ、楽しみには悩みも付きもの..
それも含めて楽しみましょう。
2015.2.20 [金]
3日間の装い
17日:バレエ
訪問着。 金彩。 たたき染め。 錆朱色?レンガ色? 梅に童子。
袋帯。 濃グレー地に金砂子。 流水・梅花に鶴。 (吉織「琳派古調鶴))
唐組紐。 白・藤・紺・青に金色入り。 (道明「波の緒」)
極薄い青磁色の帯揚げ。 金糸の七宝柄など入り。
龍村の白地に金色の唐草柄の鼻緒の草履。 金色の台。
古都染人の銀無地の横長利休バッグ、 お召し地の中型トートバッグ。
雨コート兼用の対丈コート。西陣織能衣装・籠目模様。 白地・濃淡赤色カシミール刺繍ショール。
好みとは言い難い色合いで、年齢的にも派手と思うのに、柄が気に入って入手した着物を着用。
これからも暫くは、多分年に1度だけ1月か2月に、派手を承知で着るつもり。(笑)
クロークから受け取ったコートを着る時に、隣にいらした若いお嬢さんに、素敵な帯ですね〜と、
帯を褒めていただいて、吃驚しながらニコリ。 でも、着物は..(爆)
18日:文楽
結城紬。 地空き、雪輪。 灰色。 (藤貫)
名古屋帯。 吉野間道。 草木染。 焦げ茶色地。 (藤山千春)
五嶋紐。 江戸本高麗。 白地に春光箔(薄緑色・薄橙色の方)。 (銘つぼたれ)
丹後ちりめん紬の帯揚げ。 京友禅。 薄灰茶色・薄灰赤茶色などの染分け。 (洛舟)
雨草履に前日と同じ雨コート兼用の対丈コート。 ショールは黒地に青灰色の刺繍。
19日:能
付下げ。 縫い締め絞り。 くすんだ紫色。 (桐屋)
袋帯。 素描き友禅染め。 白金地引箔地。 白鷺・濃淡墨色の葦。 (三浦逸鬼「白鷺」)
伊賀組紐。 濃淡紫色の菱形に薄緑色入り。 蛸足房。 (松山好成)
草木染(ブナ染)の帯揚げ。 薄黄色の暈し。 (冨田五郎)
2015.2.19 [木]
バレエ・文楽・能の3日間
17日(火): バレエ「ラ・バヤデール」@新国立劇場
舞姫ニキヤの小野絢子、王女ガムザッティの米沢唯などのバレエ団のダンサーもよかったが、
何より印象的だったのはラジャー(王侯)に仕える隊長ソロルのワディム・ムンタギロフ。
軽やかで高さのある跳躍、軸のずれないスピン.. これからも観るのが楽しみ。
それに、群舞の素晴らしさも文句なし。
指揮は、此処のバレエによく振るアレクセイ・バクラン。
顔を見るとすぐ分かるのに名前を覚えられなくて.. そろそろ覚えなくちゃねぇ〜
楽しんで、バレエもいいわね〜と思いながら帰宅。
唯一の欠点は、夜7時開演でカーテンコールが終わったのが10時だから、帰宅は11時近く。
着物をハンガーに吊るし、お風呂にお湯を入れ.. 少しゆっくりして、気づいたら1時半過ぎ。
楽しんできたのに我儘は重々承知ながら、やっぱり少し疲労感が..
18日(水): 文楽 第二部・第三部
2月の文楽公演@国立小劇場は例年通りの3部制で、この日は第二部・第三部を鑑賞。
何と今月は3部とも7席しかない3等席を取れたので、毎回3等席での鑑賞。
2等席より観易い1等席がいいけれど、抜群のお得感の3等席を取れるなら3等席で即OK。
今まで3等席は取れないことが多かったのに、今回は3部とも取れたので、何故〜と思っていたら、
人気らしい第二部は空席が気にならなかったのに、第三部は空席が多くてビックリ。
これから文楽を背負っていく人で上演しているのに、東京でも文楽人気に陰り?と心配になった。
開演が遅く終演も当然遅くなるし、人間国宝・重鎮も人気の人形遣いの勘十郎も出ないからか?
第二部は「花競四季寿」と「天網島時雨炬燵」。
「花競四季寿」は、春夏秋冬を象徴した万才・海女・関寺小町・鷺娘の踊り。
関寺小町は津駒大夫・寛治に清志郎がツレ弾きだが、あとは大夫・三味線5人ずつで賑やか。
小町を遣うはずの文雀さんは病気休演で、和生が代演。
鷺娘の衣裳替えがあまりスッといかず、最後の引き抜き(の失敗!)に、あらら..と思った。
それまでも、別の衣装の人形を用意しておいて首(かしら)を替えればいいのにと
思いながら観ていたものだから、あ〜あ..やっぱり..という気分。
「天網島時雨炬燵」は、「河庄」でなく「紙屋内」。
「紙屋内」は東京では35年ぶりの通し上演だそうで、私も文楽では初見。
「河庄」だと、紙屋治兵衛と遊女・小春の印象が強く、今まで治兵衛と小春の話だと思っていたが、
今回は、女房おさんが印象的で、「河庄」と「紙屋内」の違いもあるかもしれないけれど、
おさんと小春の話なのね〜と思う。
中:咲甫大夫・喜一朗 → 切:嶋大夫・錦糸 → 奥:英大夫・清介。
人形遣いは、治兵衛を玉女、女房おさんを和生、小春を蓑助など。
第三部は、「国姓爺合戦」で、「千里が竹虎狩り」、「楼門」、「甘輝館」、「紅流しより獅子が城」。
「千里が竹虎狩り」の奥が三輪大夫・團七、「楼門」が呂勢大夫・清治、
「甘輝館」が千歳大夫・富助、「紅流しより獅子が城」が咲甫大夫・宗助。
人形は、鄭芝龍老一官を玉輝、妻を勘壽、和藤内を玉志、錦祥女を清十郎、甘輝を玉女など。
主役(のはず)の和藤内より、老一官妻・錦祥女・甘輝の印象が強いのよね〜と思いながら鑑賞。
好きな文楽を楽しく観られて嬉しかったが、残念だったのは雨で前庭の梅を観られなかったこと。
本数は多くないが種類が多くて毎年楽しみにしている。 来週の1部の日は晴れますようにと願う。
19日(木): 能を再発見するシリーズ最終回
今回は、−世阿弥の花筐− として、世阿弥の作ったと思われる「花筐」を再現しての上演。
まず、仕舞・観世流「花筐」クセで、梅若玄祥さんで現行曲のクセを見せ、
馬場あき子・天野文雄2者による対談で説明・解説があって、能・古作「花筐」の上演。
これもいいわねぇ〜と思いながら楽しく拝見。 古式か何かの小書きで再演を期待。
シテ/照日の前:大槻文蔵、ツレ/侍女:寺澤幸祐、ワキ/臣下:福王茂十郎、
ワキツレ/使者:福王和幸などに、地頭:梅若玄祥、後見頭:赤松禎友。
面は、透明感があって素敵!と思ったシテは若女、ツレは小面。
2015.2.16 [月]
健康チェック
夕方、健康診査の結果を聞きに行った。 概ね問題なし。
ただ、悪玉コレステールが相変わらず高いが、それでも前回よりは改善しているそうで、要観察。
体調がひどく悪かった時期も健康診断ではあまり問題がなかったから、
数値で分かることと分からないことの差を感じてしまうものの、でも、一安心。
眼科に目薬をもらいに行ったら、空いていたので診察付き。(笑)
左目の視力が少し落ちているので、散瞳してのチェックになった。
網膜剥離の痕も問題なく、白内障も悪くなっていないそうで、また安心した。
白内障の目薬はあまり真面目に点していないけれど、もう少し定期的に点しましょうっと。
あとは、気になっているチェック・相談にも行かないと..とは思うものの、
敷居が高い.. って言っていないで、さっさと行かなくちゃ..(汗)
*****
先月着ようとして見つからなかった着物を、2月中に着ないと来年まで着られないと捜し出した。
明日の天気予報は雨だけど、外は殆ど歩かないし、明日にでも着ましょうかねぇ..
新年会の着物がまだ決まらない。 そろそろ決めなくちゃ..
去年、雪の新年会で着損なった着物が、写真で拝見する今年の会場に丁度よさそうだけど、
「仕立物の着初め凶」だそうなので、別の機会におろすことにして、 また先送り。
着たことのある着物で、あの会場での新年会に合いそうなのは..と迷っているところ。
2015.2.15 [日]
式能で、翁付五番能
朝から着物を着て能楽協会主催の式能を観に行った。
1部・2部を通して観ると、翁付・五番立で能を観ることができる。 多分唯一の機会。
第一部の開演が10時で早く、通しだと9時間余の公演だから少し迷ったものの、
体力的にいつまで観に行かれるか分からないし、行かれる時に行こうとチケットを取った。
遅れると「翁」の間は見所に入れないので、気を入れて出かけたが、
このところまた睡眠障害で、この2日は2時間半と1時間半の睡眠だから、居眠り覚悟。
やっぱり居眠り付きになってしまったのは残念ながら、概ね楽しく拝見し、行ってよかったと思う。
番組は、能・観世流「翁」「西王母」、狂言・大蔵流「大黒連歌」、能・宝生流「花月」、
狂言・和泉流「舟渡聟」、能・金剛流「吉野静」、狂言・大蔵流「因幡堂」、能・喜多流「鬼界島」、
狂言・和泉流「成上り」、能・金春流「葵上」。
「翁」は、初めは殆ど小鼓だけなのに、翁帰りの後の三番三の舞では大鼓の印象が強く、
囃子方の違いが今頃になって印象深くて、我ながらおかしいというか、今まで何を観ていたやら..
翁(の舞)に神々しさより人間味を感じて、何だか不思議な印象もあった。
三番三は若々しく元気なものの、観ていて途中で何となく疲れを感じて..う〜ん..
初見の「西王母」が、脇能にしては華やかな印象が強く、それも楽しかった。
「大黒連歌」も初見なのに、ウトウトと一部観損なったが、大黒さま登場からが楽しい。
「花月」、「舟渡聟」、「吉野静」、「因幡堂」の間は、居眠りと覚醒の繰り返し。(涙)
「鬼界島」は、歌舞伎との違いが大きいが、こちらの方が本来だろうと思える。
先月初めて大蔵流で観た「成上り」は、後半の筋が大きく違うのに驚きながら楽しんだ。
「葵上」まで楽しく鑑賞できて、能楽堂の癒し効果か居眠りのお蔭か(笑)少し元気になって帰宅。
*****
鹿の子総絞り小紋。 紺色に見える?灰紺色。 (竹田庄九郎)
袋帯。 相良刺繍。 紫色の梨地錦。 吉祥間道。
伊賀組紐。 白色、片側は黒色。 (松山好成)
緑みの灰色の帯揚げ。 雪輪に模様入り。
2015.2.14 [土]
能・狂言に見る危機と機転
2月の国立能楽堂の企画公演《冬スペシャル》の2回目は「能・狂言に見る危機と機転」で、
おはなし、狂言・大蔵流「武悪」、能・観世流「咸陽宮」。
出演者は3人だけだが1時間の長い狂言「武悪」がとても楽しく、前に観た時と印象が一変。
シテが3人と言ってもいい曲だから、3人の狂言師が揃うと違うのね〜が実感。
シテ/武悪:茂山千五郎、アド/主:山本東次郎、アド/太郎冠者:茂山七五三。
茂山家に東次郎さんが客演の感じ..
出演者を知った時には驚きつつ楽しみにしていたが、拝見して大満足で納得。
能「咸陽宮 かんようきゅう」は初見というか、存在も今回知ったばかり。
平家物語の「咸陽宮」から作られたお能だそう。
秦の始皇帝の暗殺に向かった荊軻と秦舞陽の2人が皇帝を手中に入れながら、
最後の願いと言われて琴の名手の花陽夫人の演奏を許したところ、
秘曲の音色に陶然として眠りに落ちてしまい、皇帝に逃げられ、討ち取られてしまう。
何よりワキ方の荊軻と秦舞陽の2人次第の感の曲だったが、とても見応えがあって、楽しく拝見。
シテ/始皇帝:野村四郎、ツレ/花陽夫人:観世淳夫、ワキ/荊軻:福王茂十郎、
ワキツレ/秦舞陽:福王和幸、アイ/官人:茂山宗彦、他。 後見頭:観世銕之丞、地頭:浅見真州。
囃子方は、一噌庸二、大倉源次郎、亀井広忠、三島元太郎。
狂言もお能もどちらも楽しく、寝不足でもしっかり拝見できて、却って元気をもらった感じ。
お陰で、夜の健康講座にも出席できた。
*****
訪問着。 松煙染め。 一方付け?銀古都に横段で別柄入り。 (古都染人)
袋帯。 黒っぽいこげ茶系摺り地紋地。 お太鼓は羽ばたく梟の柄。 (浅山・施美庵「梟」)
伊賀組紐。 白色、片側は黒色。 (松山好成)
茶鼠色〜薄い鼠色〜灰白色の暈し染の帯揚げ。 (五嶋紐「五嶋の彩」)
古都染人の銀無地の鼻緒の草履。 パールグレイ色の台。
古都染人の銀無地の横長利休バッグ、 お召し地の中型トートバッグ。
マロン色の防寒カシミアコート。(お初) 白地に濃淡赤色のカシミール刺繍ショール。
変化が欲しいと思って、2枚目をゲットしたカシミアコートだけど、う〜ん..要らなかったかな〜
2015.2.12 [木]
久しぶりの六本木
寒さの和らいだ寒中暖ありの日に、六本木で友人2人と、ランチ&仁阿弥道八展&お喋り。
マンションを全面リフォーム中の友が、その間は建設会社所有の六本木のマンションに仮住まい。
彼女が六本木住まいのうちに、一度伺いたいと思い、お誘いも受けていたので、表敬訪問。(笑)
尤も、もう1人の友人は引っ越しの2日前から手伝ったそうだけど..
ランチを食べてから美術館に行くことにして、まず食事。
六本木に仮住まいの友人は1人では外食しない人で、食事処を知らないと言うので、
駅とマンションの間の、勤め人御用達らしいイタリア料理店で、軽くパスタランチ。
食後は、仁阿弥道八展をサントリー美術館に観に行って、楽しく観て回った。
道八が能力を発揮したと云う茶道具の写しが、もとの焼き物の技法・様式を活かして写すことで、
形が違っていたり、水指の写しが茶碗だったりして、これも写しというの?状態で、
絵の模写とは違って、そっくり再現することではないらしいことに驚いたり、
数多く展示されていた雪竹文と桜楓文(=雲錦手)の鉢に、着物の文様を思い浮かべたり、
彫塑的作品のコーナーでは、置物・手焙・炉蓋の愛らしさ、楽しさを喜んだり、笑ったり、
特に陶器の炉蓋を初めて見て、陶製もあることに驚きながら、重さが気になったり..
それから友人宅でゆっくりお喋りに興じた。
お茶請けは、苺と六本木らしいからと友人お薦めの狸だんご。 狸穴由来でしょうねぇ。
漸く台湾土産のパイナップルパイを渡せ、谷根千住まいの友からはお裾分けをもらって..
話のタネはいくらでもあるが、夜の私の健康講座に間に合うようにお開き。
六本木と言えば、半世紀も昔の閑静な住宅街、その後のディスコブーム時代、それから..
最近は、行くのは美術館くらいだし、美術館に行っても殆ど周辺だけしか動かないので、
街を歩く度にその変貌ぶりに驚いてしまう。
六本木にお住まいの方が、買い物には不便で住み易い町ではないと言っていらしたし、
友人も、引っ越して直に、六本木は住む町ではなく遊びに来る町だと言っていたが、
昔の落ち着いた風情は何処に行ったのか、もう無いのかしらねぇ〜
帰宅後一息ついてから講座で1時間動いたら、2週間サボった身体には筋肉痛必至。
2015.2.11 [水]
「生食用」と「加熱用」
先日、三陸の漁協から届いた牡蠣は「加熱用殻付カキ」で、
必ず加熱してから食べるようにとの注意書きがあった。
貝にはノロウイルスが取り込まれている可能性があるので、加熱処理が必要とのこと。
加熱調理は、中心部が85〜90度で少なくも90秒以上の加熱が必要とあったが、
剥いた牡蠣はあまりにも鮮度がよく(見え)て、何故「加熱用」で「生食用」ではないのか、
「生食用」と「加熱用」の違いは何だろうという話になった。
今まで漠然と、生食用と加熱用の違いは、鮮度と扱い方の違いだろうと思っていて、
生牡蠣は鮮度のいい牡蠣をキチンと扱っている店で食べればいいと思っていたが、
今回の牡蠣の鮮度の良さに、疑問が湧いたので、今更ながらも調べてみたら、驚きつつ納得。
生産・加工業者は、無論ノロウイルスを含まないカキの生産に努力しているが、残念ながら、
現段階では、生産するすべてのカキがノロウイルスを全く含まないようにすることは不可能らしい。
また、ノロウイルス検出・定量法が十分には確立されていないことや、
どれくらいのノロウイルスがカキに含まれていたら発症するのかなど、未解決の部分が多いらしい。
鮮度がよくても細菌が少ないと云うわけではなく、生食用はオゾンや赤外線で殺菌している。
つまり、生食用と加熱用の違いは、鮮度の違いではなくて、殺菌の有無による細菌数の違いで、
「生食用は鮮度が良いというのは『間違い』」なんだそう。
生食用は、殺菌された水に浸けられるため、その時点で旨味が抜けて水っぽくなってしまう。
殺菌する過程で味が落ちてしまうから、牡蠣自体の味は、加熱用の方が濃く、美味しいのだそうだ。
だから、加熱してから食べるのであれば生食用よりも加熱用を購入するべきらしい。
高いから美味しいだろうと、生食用を加熱すると不味いのだそうだ。
ご存知の方には、何を今更そんなことを..と、知らなかったことが不思議かもしれないが、
迂闊にも漠然と思い込んだまま知らないで済ませていたことに愕然としながら、
そういう、思い込んでいて事実を知らないでいることが、他にもあるのだろうと思った。
2015.2.9 [月]
二月大歌舞伎・夜の部
夕方から歌舞伎の夜の部の見物に出かけた。
夜は、「一谷ふたば軍記 陣門・組打」、「神田祭」、「水天宮利生深川 筆屋幸兵衛」。
「一谷ふたば軍記」は、今回は人気の「熊谷陣屋」はなく、「陣門」と「組打」だけ。
吉右衛門の熊谷次郎直実、菊之助の小次郎直家・敦盛、芝雀の玉織姫など。
菊之助が若々しく凛々しい若武者ぶり。 あらためて、キレイね〜と思った。(笑)
「神田祭」は、菊五郎の鳶頭に、時蔵、芝雀、高麗蔵、梅枝、児太郎などの芸者。 手古舞も。
散切物の「筆幸」は、幸四郎の幸兵衛に、児太郎と金太郎の娘。
あと、彦三郎、権十郎、魁春、錦之助、友右衛門など。
幸四郎の筆幸は没落士族の惨めさ・切なさにいつも重い気分になるので、
賑やかな踊りを楽しむ神田祭が切りならよかったのに〜って思っていたし、
先週の昼の部でお隣になった方も同じことをおっしゃっていたけれど、
今日は、どういうわけか、筆幸にあまり重い気分にならなかったのが不思議。(笑)
何故かは兎も角、ホッとして、気持ちよく歌舞伎座を後にした。
*****
訪問着。 お召し。 無地暈し。 紫色。 (塩野屋)
本袋帯。 紋手織? 黒地。 金・赤・青・緑などで花瓶の花柄。 「伊太利華文」
伊賀組紐。 灰紫色、片側に薄黄緑・白色入り。 撚り房。 (松山好成)
ちりめん紬の帯揚げ。 京友禅。 灰藤色、白・灰・肌色入り。 (京姉小路)
漸く今月初めての着物。 帯は歌舞伎だから派手でもいいだろうと、漸くお初で着用。
派手すぎるかしらと思いながら、だからと言って締めないままなのは悔しいと思って締めたので、
隣席の大島紬をお召しの私より年上らしい方に、いい帯ね〜とお褒めいただいて、ホッとしてニコリ。
若い方なら季節を問わないが私が暖かい季節に締めると暑苦しそうだから冬にまた締めましょ。
2015.2.8 [日]
殻開け初体験
昨日の朝、牡蠣が届いたので、今日の夕食は息子とカキ鍋を堪能した。
息子が三陸の漁協の「復興カキオーナー」になっていて、昨年の暮れに申し込んだと言っていたが、
開けてみたら殻付カキが20個。 殻付なんて、聞いていなかったわよ〜!
食べることを考えると嬉しいけれど、その前に、したことのない殻開けが20個、う〜ん..
殻を開ける面倒を考えたら殻付など買う気にならないから殻付牡蠣は外で食べるものだったのに、
この歳になって、そんな面倒くさい新しい経験はしたくない.. と、ブツブツ。
億劫だったが、そうも言っていられない。 するしかないか..
入っていた殻付かきの開け方という手順を書いた紙に従って、牡蠣の殻開けに初挑戦。
半数ほど開けた頃、やって来た息子はドアを開けた途端に牡蠣の臭いがして凄いと言う。
風邪のせいなのか、1つずつ開けているうちに慣れたからか、私には臭わないのがおかしな気分。
どうなるかと心配していた殻開けも、段々に慣れて少し手際よくなってきた頃に無事終了。
剥いてしまえば、ふっくらと美味しそうな大ぶりの牡蠣が大皿にいっぱい。
20個を2人でペロリと食べてしまい、美味しかったね〜と大満足。
殻付の方がやはり美味しいと思うけれど、次回はあるのか、 やっぱり外で食べるだけか..
2015.2.7 [土]
馬の耳に念仏、豚に真珠、私に音楽
午後は宮内庁式部職楽部による雅楽・管弦を聴きに国立劇場に行った。
舞楽なしの音楽だけだからか、座席の少ない小劇場での公演。
雅楽演奏には基準となる6つの調子(六調子)があるそうで、
1昨年の「壱越調 いちこつちょう」と「平調 ひょうじょう」に続いて、
今回は「双調 そうじょう」と「黄鐘調 おうしきちょう」。
四季で言うと、双調は春、黄鐘調は夏のイメージだそうで、雰囲気の違いを感じて欲しいとのこと。
でも、笙、篳篥、笛、琵琶、筝、鞨鼓、太鼓、鉦鼓の、独特の音色に気持ちよく浸ったものの、
音楽・音の分からない私には、相変わらず違いは分からないまま。
やっぱり、馬の耳に念仏、豚に真珠、私に音楽.. だと、悲しく思うものの、
気持ちよく過ごせたのだから、それでいいじゃないかと思うし、また聴きに行きたいとも思う。
とは言え、やっぱり悲しい。
今日も着物でなくセーターの重ね着。
今週は歌舞伎・能楽・オペレッタ・雅楽と4回も出かけたのに1回も着物を着なかった。
う〜ん.. 風邪が抜けないとは言え、ダメだわね〜
健康講座は休むことにして、終演後は半音に寄って珈琲とスコーンをいただいた。 今年初めて。
珈琲はいつものように、イエメンのバニ・マタル。 空いてきたのでお替りにマンデリン。
2015.2.6 [金]
オペレッタ「こうもり」
夜は、風邪が抜けないまま、ヨハン・シュトラウス2世作曲の「こうもり」鑑賞。
軽やかな序曲を聞いていると、気持ちが浮き立つようで..
シャンパンが似合うオペラ(オペレッタ)だといつも思う。
序曲から楽しんで聞いていたが、休憩後の、華やかなオルロフスキー侯爵の夜会から違和感。
いつもは気軽に楽しめて、好きなのに..
以前と同じ演出なのに、夜会も次の留置場の場も、何となく乗れない。 何故〜
残念な気分で終わった。 帰宅したら11時。 風邪のせい?
2015.2.5 [木]
また雪
朝からの霙交じりの雨が一時は雪になって、直に雨になったが、一日中寒い。 ホントに寒い!
真冬だから仕方ないとは思うけれど、風邪ひきの身には辛い。
この寒さのためもあってか、風邪は峠を越したと思うのに、その割にはなかなかよくならない。
2週続いての欠席になってしまって、マズイわねぇ..と思うものの、
こんな日にわざわざ出かけて、汗かいて風邪をこじらせたら馬鹿らしいと、健康づくり講座は欠席。
着物用のカシミアの防寒コートが届いた。
概ね1月と2月の2か月だけの着用だから1枚あれば十分だとは分かっているけれど、
黒色1枚では着る楽しみがないし、安く入手できたので、マロン色というのを買ってしまった。
違う色を楽しめるのはうれしいけれど、場所を取るので、邪魔でもあり..困ったものだわねぇ..
2015.2.4 [水]
立春には蝋燭の灯りによるお能
今月の国立能楽堂は企画公演《冬スペシャル》として、いろいろな企画での公演。
立春の今日は、蝋燭の灯りによる公演で、謡講と能・宝生流「弱法師」。
昨日に続いて、セーター姿で、開始直前に滑り込んだのも同じ。(汗)
謡講(うたいこう)は、昨年だったかに聴いて、面白かったので今回も行ってみた。
要は素謡で、江戸時代以降に特に京都で「京観世」と言われる1派が隆盛させたのだそう。
今回も京都の観世流の井上裕久氏のおはなし「庶民のたのしみ−謡講−」に続き、
同氏と師弟(多分)で、「大晦日」、「龍田」、「蝉丸」を、話を挟みながら実演。
前回は、お能も観世流だったと思うが、今回は宝生流で「弱法師」。
素謡で「蝉丸」を上演したから、お能は「弱法師」なのかしら?などと思いながら観ていたが、
常とは違い蝋燭の灯りによる公演なので見所は暗く、目を閉じて心地よく謡を聴いているうちに、
気づいたら、あちらこちら観損なってしまって、終わるところだった。
休憩時間に食堂で温かい蕎麦を食べたので眠くなったのかとも思うけれど..
でも、心地よい時間を過ごしたのだから、よしとしましょ..
2015.2.3 [火]
節分に歌舞伎見物
海老蔵・獅童などの赤坂歌舞伎は見送ったので、今月の歌舞伎見物は歌舞伎座だけ。
昨日が初日だったが、節分の今日、2日目の昼の部を観て来た。
でも風邪のため、着物を着るというか選ぶのも億劫で、残念ながらセーターの重ね着で出かけた。
今月も昼夜とも見取りで、昼は「吉例寿曽我」、「彦山権現誓助剱」、「積恋雪関扉」。
幕開けは、曽我物の内、通称「曽我の石段」で知られる「吉例寿曽我」で、
「鶴ケ岡石段の場」と「大磯曲輪外の場」。
又五郎の近江小藤太と錦之介の八幡三郎の途中だんまりも入っての「石段」の立ち廻りが楽しく、
「曲輪外」への、がんどう返しでの舞台転換がうれしい。
が、富士山が出てパッと明るくなるだけに、正月に見たかったと思ってしまうのが..何とも..
「曲輪外」は、歌六が工藤祐経で、傾城3人が並んで綺麗、
ただ、芝雀の大磯の虎以外の、梅枝の化粧坂少将と児太郎の喜瀬川が若くて軽い。 軽過ぎ。
巳之助の朝比奈、歌昇・萬太郎の五郎・十郎だから、釣り合いは取れているものの、
大歌舞伎でなく花形歌舞伎?の気分。(苦笑)
それに、もう慣れたけれど、だんまりって初めて観ると何だろう?状態よね〜と、いつも思う。
次が今月一番楽しみにしていた「彦山権現誓助剱」で、今回は「毛谷村」だけ。
六助を菊五郎が初役で勤めると知った時には、今頃になって初役..と驚いたけれど、
そう言えば確かに観た覚えがない。(笑)
百姓の六助は親孝行の正直者で武道の達人という役柄。
背の高い役者だと、百姓より剣術の達人の印象が強いが、
菊五郎だと背格好からも百姓の優しさ・朴訥さの印象が強くて、おおっと思った。
女武道のお園には時蔵。 今は、お園は時蔵が一番好きというか合っていると思う。
あと、團蔵の微塵弾正実は京極内匠、東蔵のお幸に、左團次が杣斧右衛門、など。
最後が、幸四郎の関守関兵衛実は大伴黒主、菊之助の小野小町姫と傾城薄墨実は小町桜の精、
錦之助の良峯少将宗貞で、舞踊「関の扉」。
風邪薬の所為か、懸念した通り途中から居眠り付き。(涙)
その後の節分追儺式ではしっかり覚醒。 夜の部だけに出演の役者も揃っての豆撒き。
菊五郎は赤鬼になって登場。 怖そうな鬼じゃなく、むしろ可愛かったけれど..(爆)
1階席では役者の撒く豆の入った大入り袋をもらおうと舞台際まで客が殺到していたが、
3階席では劇場の係員が盛大に配布。 空席も多かったので、結局3袋も貰ってしまったが、
家で口の中に撒いたら(=食べたら)入っている豆の数があまりに違うのでおかしかった。(大爆)
*****
茶の葉@松屋で小休憩。 節分で、黒豆入りおこわ・お福茶のサービスつきなのが、うれしい。
惣菜を買って帰ろうとしたら、恵方巻きがいっぱい。 すっかり東京にも定着したみたいねぇ。
なだ万でも売っていたので、ハーフサイズを購入。
サービスに磁石が入っていたのは、恵方が分かるようにっていうことでしょうが、
私は、丸のままでなく切って方角を気にせずに食べたから、ご利益のほどは、どうかしら?
2015.2.2 [月]
何十年ぶりかで
風邪で通院!
風邪は薬では治らない、薬は効かないと思っているので、いつもは医者に行くこともなく、
休養が一番と、寝ていたりするうちに治るから、風邪で通院したのは覚えがないくらい久しぶり。
洟と咳が酷くなり、昨夜は咳のため眠れぬ始末。
応急処置として胸から喉にメンタムを塗ったら少し楽になって、どうにか眠れた。
今日も相変わらずの洟と咳に軽い頭痛つき。 それでも少し調子がよく、峠を越えつつあるみたい。
でも、でも、明日・明後日は歌舞伎見物・観能の予定がある。
咳をしていては周りの方のご迷惑だから、咳だけは止めたいものだと、ついに医者へ行った。
体温が平熱より幾分高めなので、ついでにインフルエンザの検査もしてもらったが、
やっぱりインフルエンザではなく、ただの風邪。
取り敢えず咳止めと総合感冒薬などを処方してもらい、様子見。 治りますように..
2015.2.1 [日]
フロア会
昼は、住まいの同じ階の方々との懇親会に出席。 自治会の当番役員が世話役。
風邪気味なのでうつしたら悪いと心配したが、会の間は咳も殆ど出ず、ホッ。
私の階の出席は半数だけ。
今年は隔年毎の管理組合の役員候補の推薦の年でないため、特に議題もなく懇談で終了。
近年越していらした若い家族は、自治会の行事に出席しないし、当番役員も断る方がいるとか..
若者気質なのかしらねぇ〜
私のフロアの今の役員は80代の方。 無理しても頑張ってしまう高齢者との違いがマザマザ。
同じ集会室の洋室の方で行われていた他の階の盛況ぶりに感嘆。
*****
喉のイガイガから始まった風邪は、突然の大きなくしゃみに変わり、更に洟と咳も追加。(涙)
頭も少し痛くなってきた。 暖かくして酷くならないようにしなくちゃ..
2015.1.31 [土]
雪の日に
昨30日(金)は、朝から雪。 午後遅くには雨になったものの、寒い、寒〜い。
前日の朝起きた時から喉がイガイガして風邪っぽかったのが、一層酷くなってきたが、
夜は学生時代に9ヵ月だけ在籍した部活同期の新年会。
新年会の前に「琳派名品展」@三越に寄った。
一昨年の秋に箱根の小涌谷に開館したという岡田美術館の名品の展示。
〜知られざる名作初公開〜 となっていて、観たことの無い作品がいろいろ。
なのに、出かけるのが遅くなってしまって、駆け足になったのが残念。
でも、風邪気味の中、もう一度出かけるのは億劫だし、観ただけ良しとしましょ。
その後、買い物を1件済ませて新年会に行ったが、店を探して地下街を歩き回った。(汗)
後から来た人も迷った〜と言って入って来て、同じね〜と互いに苦笑。
新年会と暑気払いの会、それにゴルフ愛好者はコンペを年数回。
皆に会う貴重な機会だが、私は予定が入っていたりして、どちらか1度しか出席できていない。
本人だけでなく配偶者の健康問題でも欠席の人がでてきて、会えるときに会っておきたいと思う。
賑やかに話し、飲み(は全体に減った感じ)、食べて、2時間があっという間に過ぎた。
夏の暑気払いの会にも出席できるといいけれど..
2015.1.31 [土]
狂言の会
29日(木)の夜は、「狂言の会」@国立能楽堂を楽しんで来た。
狂言は観始めた当初から楽しめて、大好きなので、夜の健康づくり講座はサボリ。
大蔵流「雁礫」、大蔵流「千鳥」、和泉流「賽の目」の、狂言だけ3曲。
「雁礫」と「千鳥」は何度も見ているけれど、「賽の目」は初めて。
帰りにお会いした顔見知りの(能楽堂で顔見知りになった)方も同じだそうで、
狂言だけの会にはあまりおいでにならないのが、「賽の目」を観たくていらしたとか..
他にも、お会いした方が同じことを言っていらしたから、そういう方が多かったのかもしれない。
着用の着物と帯は決めていたのに、夜の公演だからとノンビリしてしまって、
準備する段になったら、締めようと思っていた帯がなかなか見つからず、漸く見つけたら、
狂言だから派手な帯にしようと思っていたものの、能楽堂にはちょっと派手過ぎ..と急遽変更。
お初の帯の柄をどう出すかにも手間取って、そんなこんなで遅くなってしまって、少し慌てた。
もし遅れたら「雁礫」は見送ってもいいかと思っていたが、ギリギリに滑り込めて、ホッ。
「雁礫」は、弓矢を持って出かけた大名が雁を見つけて射ようとするが、狙いを定めるのに
時間がかかっているうちに、通り掛かった使いに行く途中の者が礫を投げて打ち倒してしまう。
大名は怒って自分が眼力で射止めたというので、仲裁人が..
大名と使いの者を遣る狂言師によって印象が違うのが面白い。
シテ/大名:大蔵彌太郎、アド/使いの者:茂山良暢、アド/仲裁人:善竹忠一郎。
「千鳥」は、ツケを払っていないまま代金を持たずに主に酒を買いに行かせられた太郎冠者と、
酒屋との、攻防というか、遣り取りが楽しく、おかしい。
「浜千鳥の友呼ぶ声は」「ちりちりや、ちりちり」の掛け合いが、まず楽しいし、
その後も、祭りで山鉾を引く様子や流鏑馬の様子をやって見せる冠者と酒屋の遣り取りを楽しめる。
シテ/太郎冠者:山本則俊、アド/主:若松隆、アド/酒屋:山本東次郎。
前回、山本家で観た時は、冠者と酒屋の2人が逆だったと思いながら、楽しんだ。
初見の「賽の目」は、有徳人(=金持ち)が算術に長けた男を娘の婿にしようと高札を打ったので、
2人の立候補者が来たが問題に答えられず、スラスラ答えた3人目が聟に迎えられた。
算術が目新しかったが、あとは財産と美人の娘を得たと思ったら.. という狂言によくある展開。
と思ったら、終わり方が楽しく、あらぁ、そうくるのと思った。
狂言も歌舞伎などと同じく女性も男性がするから可能な展開だわねぇ〜と思う。
シテ/聟:野村萬斎、アド/舅:石田幸雄、等々。
*****
久米島紬。 黒色。 無地。
袋帯。 黒金色系。 経よろけ二重織。 樹下双鳥文。 (宮本貞男) (お初)
伊賀組紐。 白色、片側は黒色。 (松山好成)
ちりめん紬の帯揚。 京友禅。 灰薄緑色と灰茶色の染分け、中央は白茶。 (雪華)
2015.1.31 [土]
台湾旅行
大分元気になって、ここ1〜2年の国内旅行で自信がついたので、海外旅行にも耐えられそうだと、
近くて楽そうだし暖かそうだし、海外旅行への慣らし(笑)に、羽田発着で台湾に行ってきた。
25日〜28日の3泊4日で、バスと列車で一回りするツアー。 東側は列車で西側はバスでの移動。
移動時間が長くて、フリー時間は少ない。 というか移動ばかりの感も。(爆)
細部の確認をしないまま予約して、出発の9日前に届いた行程表で初めて認識して、ビックリ。
考えれば分かりそうなものだし、数年前に旅行したいとチェックした時に、移動距離に驚いて、
北と南に分けて行こうと思ったことを思い出した。 って、遅すぎ。(大爆)
体調的に自信がなくパスポートも取らないまま見送ったので、すっかり忘れていた。
今回見たのは、九ふん、花蓮で太魯閣峡谷・大理石工場、高雄で寿山公園・蓮池譚、
日月潭で文武廟、台北で龍山寺・故宮博物院・中正紀念堂など。
それに、高雄の六合二路夜市と、台北の士林夜市の、2ヵ所の夜市。
夜市では臭豆腐の臭いに閉口したけれど、2ヵ所の規模の違いも含め面白く見物。
特に、高雄の六合二路夜市の逃げる夜市がおかしかった。
道路に店を出すのは違反だそうで、警察が来るとさっと引き揚げ、居なくなるとまたさっと出てくる。
直ぐに移動できるようになっていて、その素早さ、逞しさが、面白かった。
食事は、広東料理、海鮮料理、台湾料理、飲茶料理、小龍包など、いろいろ。
昨年の故宮博物院展@トーハクで翆玉白菜も含め観てはいたが、それでも故宮博物院が楽しみ。
ガイドの説明で1時間廻り、あと1時間の自由見学で、計2時間の見学。
もう少しゆっくり見たいとも思ったが、近いのだからまた来ればいいと思えるのがいい。
あとは、台湾なら食べ物とマッサージよね〜と思っていたのに、
高雄では部屋に来てくれるというマッサージを頼み忘れ、気づいたのが夜遅くて、今回は諦め。
列車から見た田舎の何ともノンビリとした風景と、それなりの変化も、楽しく印象に残った。
長時間の移動も懸念したほど飽きないで楽しめたけれど、ぐるりと一回りは今回1度だけで十分。
次ぎの機会があったら、台北中心の滞在型で行きたい。 台湾の新幹線体験もいいかしらね〜
添乗員なしで台湾人ガイドの引率・説明で回ったが、台湾人気質も垣間見られ、それも楽しかった。
参加者は21人で、殆どが私と同年輩の、旅慣れた方ばかりだったよう。
同年輩でも珍道中風の男性3人組(笑)がいたけれど、それ以外は落ち着いた人ばかりで、
総じていい印象のツアーだったのは、参加者にも恵まれたためかと思う。
15/2/2
陶子
お帰りなさい!同じ3泊4日と思えぬ縦断ぶりでビックリしました!
逃げる夜市、おもしろいですね〜。イタリアの偽ブランド売りみたい(笑)
臭豆腐、胃腸の調子がよければ是非食べたかったです>家人に止められましたが‥
台湾人気質というのでしょうか?私は台湾の方の大らかで、親日なところに癒されました。
しかも近いって本当に素晴らしいですよね〜。よい旅行だったみたいで何よりです。
むかし桜
ただいま〜 ホントに移動ばかりなのに、あちらこちらの見物もあって密度の高い旅でした。ガイドさんによると台湾には親日的な方が多いそうですね。大雑把で、毎日の生活を楽しんでいるようで、こちらもノンビリします。楽しかったですし、近くて時差も無いようなもの(1時間)ですから、日本を旅行しているのと、あまり違わなかったです。また行きたいな〜と帰って来たばかりで思うほどです。
2015.1.31 [土]
1週間前は
又も遡り。 24日(土)は、能楽・普及公演@国立能楽堂へ。
解説・能楽あんない、狂言・大蔵流「禰宜山伏」と、能・観世流「橋弁慶」。
迂闊にも、お能は「船弁慶」だとばかり思っていたので、往きの車中でプログラムを読んで、
あらぁ〜と驚き(笑)、解説が「京の五条の橋の上 −『橋弁慶』をめぐる説話」なのに納得。
狂言としては幾分長めの「禰宜山伏」と、短いお能の「橋弁慶」の組み合わせ。
*****
終了が早かったので駅近くの馴染みのカジュアルレストラン?でソーセージセットの食事。
さっさと行ったので空いていたけれど、その後ぞくぞくと能楽堂からの客が入店し満席になった。
食後は、珈琲を飲んで、さっと辞去。
帰宅後は、翌日の朝が私的には早いし荷物も全く作っていなかったので少し迷いもあったものの、
やはり行かれる時には行こうと健康づくり講座に出席。 1時間しっかり動いてきた。
*****
結城紬。 東京染・松煙染。 灰みの茶色。 亀甲模様(総柄)。 (石下)
染名古屋帯。 塩瀬。 手描友禅。 うぐいす色地。 光琳梅模様。 (地色と柄で、梅に鶯)
伊賀組紐。 灰紫色。 片側に紫・小豆色入り。 撚り房。 (松山好成)
ちりめん紬の帯揚。 京友禅。 薄灰茶色・薄灰赤茶色などの染分け。 (洛舟)
2015.1.23 [金]
漸く健康診査
期限が残り1ヵ月を切ってしまったので、国保の健康診査を受けに大慌てで医院へ赴いた。
2年前に低くなっていてショックを受けた身長は、その後それ以上低くなることなく現状維持。
結果は3週間以降に聞きに来るようにと言われてビックリ。
期間が終わり近くなって受検者が増えて、検査(血液と尿?)などに時間がかかるとか..
やっぱり、さっさと受けないとダメだわね〜
でも、来月廻しにしなかっただけマシだと思いましょう。
それにしても、インフルエンザらしい子供の患者が複数。グッタリした様子が可哀想だった。
私はマスクもしないで行ったので、うつらないようにと心中ハラハラ。(苦笑)
昼間の陽射しは暖かくホッとしたのに、夕方は冷たい風にブルブル。
風邪をひかないよう気をつけなくちゃ..
2015.1.22 [木]
2度台、5度台
昨日の寒さには震え上がる感じだったが、今日もまた寒い1日らしい。
昨日は宅配便で送るものがあり、雨が降り出さないうちに出かけるつもりだったのに、
2時過ぎにはもう雨で、降るのは夕方からじゃなかった?と天気予報を恨みたい気分。
荷物の送付を頼んでから夕食用の買い物をして帰った時には凍えそう。
1日中、2度台までしか気温が上がらなかったとか.. 寒かったはずだわね〜
今日は昨日よりは少しはマシらしいが、それでも5度台とか..
子供の頃のことを思えば我慢できる寒さなのに、近年の暖かさに慣れて軟弱になってしまって、
風邪をひかないか心配しながら、雪国の方々の大変さに思いを馳せる。
日曜からの台湾旅行に支障が出ないように、夜の健康講座までは、じっと家に居ることにした。
2015.1.20 [火]
あぜくらの集いを楽しむ
午後は、先月に続いて、国立劇場のあぜくら会の会員対象の「あぜくらの集い」に出席。
今月は来月の雅楽公演「管絃−双調と黄鐘調−」に因んで、
宮内庁式部職楽部首席楽長を務められた豊英秋、安齋省吾、大窪永夫の3氏による
「『管絃−双調と黄鐘調−』から知る雅楽の世界」。
双調と黄鐘調の説明などを実演を交えてお聞きできるらしいというので申し込んだら、
何と、お話というより実演が主で、その合間に話してくださるというふうで、
3氏の、笙、篳篥、龍笛による雅楽演奏(管弦)を聞かせていただく贅沢な集いだった。
ただ、双調と黄鐘調の聞き比べも、私の耳には違いが分からず、六調子の説明も分からないで、
馬の耳に念仏、猫に小判..とでもいうようで、勿体ない事この上なしと自分でも思う。
でも、音色に気持ちよく浸っていられて、私としてはうれしい1時間半だった。
*****
終了後は半蔵門線で一直線、押上の天真庵へお寄りした。
お酒を飲む気にならなくて、いつもの文膳は今回も止めて下戸用の?花膳。
店主の野村さんと話しているうちに女幇間の悠玄亭玉さんが愛犬とともにお出でになった。
毎日のように蕎麦を食べにいらっしゃるらしく、此処に伺うと玉さんとの遭遇率が高い。
玉さんとも暫くお話して、さてと外に出たら、昼間とはうって変わって、寒い寒い。
風が冷たく、震えあがりながら駅まで歩いて帰宅。 寒い日には地下鉄は助かるわぁと思う。
囲み記事で玉さんを紹介したスポーツ紙を野村さんが見せて下さって、あらぁと嬉しく読んだが、
玉さんだけでなく、立て続けに、芸者、幇間の記事を読んだのが正月らしい?
女形芸者の栄太朗さんの記事が昨日の夕刊に載っていて、
去年ねこももさんがお座敷でお会いになった男芸者らしいと興味を惹かれて読んだところだし、
来月の鳥越神社の講釈師・浅草芸者・幇間による「江戸文化に親しむ会」では、
芸者・幇間の「芸」と、「お座敷遊び体験」もできると折り込みフリーペーパーで紹介されていた。
真楽の新年会が予定されている日なので次の機会を待つしかないが、いつか経験したいと楽しみ〜
*****
小紋。 総疋田絞り。 千草鼠色。
本袋帯。 瑠璃錦。 漆箔。 濃ワイン色。 古代文。 (渡文)
伊賀組紐。 黄緑色、片側に灰深緑・茶色入り。 (松山好成)
黄緑色の帯揚げ。 花・水・垣の刺繍入り。 「源氏物語」「紫の上」。
15/1/22
ねこもも
むかし桜さん、私も読みました朝日の夕刊。そう、去年〜菊正宗酒造さんのイベント〜で観た方でした。いつか又こんなチャンスを見つけましたらお声を掛けますねー。
むかし桜
やっぱり、ねこももさんもお読みになったのですね〜 ずいぶん大きく取り上げられていましたね。 機会がありましたら、お誘いいただけると嬉しいです。楽しみにしています。
2015.1.18 [日]
オペラ「さまよえるオランダ人」
午後は今年の初オペラ@新国立劇場で、芸術監督・飯守泰次郎指揮の「さまよえるオランダ人」。
多分2007年以来8年ぶりの上演で、前回と同じマティアス・フォン・シュテークマンの演出。
ワーグナーの曲は私には重口(笑)で疲れを感じることも多いが、今日は声を楽しめて、ホッ。
曲のためか演出のためか、先月観たヴェルディの「ドン・カルロ」同様に宗教性を強く感じた。
って、前と同じ演出なのに、何故〜? 単に私の感覚の問題なのかしら?
オランダ人:トーマス・ヨハネス・マイヤー、 ゼンタ:リカルダ・メルベート、
ダーラント:ラファウ・シヴェク、 エリック:ダニエル・キルヒ、 マリー:竹本節子、
舵手:望月哲也、など。
*****
結城紬。 無地。 灰藤色。 (奥順はたおり娘)
染名古屋帯。 薄灰色地、垂れは白。 雪中の寒牡丹、前帯は梅に小鳥。 (染谷洋)
梅に童子の季節柄の訪問着を着るつもりが、出そうとしたら見つからない。(汗)
何処に仕舞ったやら、片づけないから、こういうことになると今回も反省しきり。
反省しても同じことを繰り返してばかりで進歩のない自分が情けない。(涙)
2015.1.17 [土]
20年
阪神・淡路大震災から20年、あっという間の様でもあり、長い年月のようでもあり..
昨夜からラジオで特集番組がいろいろあって、今日も聞きながら、考えること多し。
*****
朝刊の別刷にあった、今年こそ実行したいこと のランキング1位は「部屋の片づけ・掃除」。
私だけじゃないのね〜と、同じ思いの方が多いことに驚くやら可笑しいやら..
皆さん苦労していらっしゃるらしいと、少し気が楽になる。(笑)
我が家ほど凄まじいお宅はまずないだろうに、こんなことで気を楽にしていてはマズイわねぇ〜
「しなくちゃ」は、続かず・・・に、頷く。
2015.1.16 [金]
フランス料理→展覧会→能楽
夜に予定があったので、出かけるならと、昼からは昨日で弾みがついた食いしん坊続き。
昨年後半は、食いしん坊は殆ど開店休業だったわねぇ..と思いながら、
新丸ビルのオーグードゥジュール・ヌーヴェルエールに入れていただいて、フレンチ・ランチ。
こちらに伺うのは久しぶり。 帰ってから去年の手帳を見たら6月以来の7か月ぶりらしい。
このところ食が細くなっているので、今回もやっぱり軽い方のコース。
アミューズは、いつもの3点盛りで、燻製のクリーム添えのケークサレ、
ハム・チーズを巻いた蕎麦クレープ、ビスケットで挟んだパテ。
ケークサレのシフォンは、チーズ(ミモレット)に、ベーコンの香り、旨みで、ふわふわしっとり。
独特の食感で、楽しく美味しいし、他の2品との組み合わせも、変化があって好き。
オードブルの1品目は、パプリカ、ズワイガニ、それに何だったか?の白い泡のようなムース。
綺麗な色が層になったパフェ風?(笑)だが、味は、無論甘味ではなくオードブル。
見た目が楽しく、夫々の味も食感の違いもいいし、食べているうちに少し混ざった味にもニコリ。
2品目は、サーモンの縮ほうれん草巻。 付け合せの野菜などの色も春らしく、うれしい。
メインの的鯛も、春らしい綺麗な色合いの一皿に食べる前からうれしくなって、
そのまま美味しくペロリ。 でもお腹一杯。 いつか多い方のコースを食べてみたいけれど..
デザートのクレームブリュレに、エスプレッソで〆。
シャンパンをサービスしていただいて、更に白ワインを一杯飲んで、昼下がりにホンノリ。(爆)
窓から見える東京駅は、邪魔だった覆いも取れて、すっかりきれいになって気持ちがいい。
ただ駅前の広場はショベルカーなどが動いていて、まだ工事中。
緑の広場になるらしいが完成は2年後だそう。 随分先のことだが、楽しみではある。
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口福の次は眼福と、「雪と月と花 −国宝「雪松図」と四季の草花−」展@三井記念美術館。
やっぱり円山応挙の「雪松図」の雪中の松の存在感・印象が素晴らしい。
やはり国宝の卯花墻と銘のある志野茶碗は、こちらでも他の美術館ででも何度か拝見しているし、
観たことのある作品が茶碗を中心にあるが、今回もゆったり気分で見て回った。
*****
そして、定期公演を観に国立能楽堂に向かった。
此処が当初からの予定だが、少し疲れを感じていたので居眠りしないように心掛けた。(大爆)
番組は、狂言・大蔵流「成上り」と、能・金剛流「山姥 白頭」。
狂言「成上り」は初見だったが、「嫁が姑になる」「山の芋が鰻になる」などのことわざや、
「田辺の別当のくちなわ太刀」などを言い立て、すっぱ(詐欺師)にすり替えられた主の太刀が、
言霊で元の太刀に「成り上がる」ことを願う太郎冠者の懸命の様子がおかしく楽しい。
能「山姥」は、やっぱり時々うとうとしてしまったが、楽しく鑑賞。
今回の後シテの専用面「山姥」が、前に他の公演で観た面より柔らかな印象がした。
*****
訪問着。 江戸小紋・秘蔵錐彫型千柄集切嵌め。 薄灰茶紫色? (黒岩秀硯)
袋帯。 壱千八百織。 墨色地、銀霞。 (橋本清「加賀浪漫 南天に鳥」)
五嶋紐。 紫色、空色の暈し入り。
2015.1.15 [木]
食いしん坊初め
雨の上、朝の6度くらいの気温が今日の最高気温で以後は温度が下がるという天気予報を聞いて、
一気にテンションが下がってしまう軟弱さが我ながら情けない。
家に居てもダラダラしてしまいそうだと、今年の食いしん坊初めに出かけることにした。
こんな冷たい雨の日に出かけるのは億劫でも、だからこそ入れるのではないかと思った通り、
1時からならOKというので、みかわ是山居に入れてもらって、天ぷらランチ。
ランチコースに季節種のフグの白子を追加し、美味しくいただいて、満腹・満足。
お隣になったオーストラリアからという若いカップルに話しかけられて、英会話付き。(笑)
日本滞在3週間の観光旅行中だそうで、長い旅行に感心していたが、話が進むうちに、
既にアフリカの国々や中東などを回って、これからベトナムにも行く数ヵ月の旅行と聞いて、
中世?近世?のグランドツアーという言葉が頭をよぎる。 スケールが違うわねぇ〜
それにしても、英語に接するのは何か月ぶり? というか、この店でくらいしかないから、
なかなか言葉が出てこない。 少しは勉強した方がいいとは思うけれど、思うだけで..
*****
夜は健康講座に出席。 先週から始まっているのに、先週は体調が悪かったりして
2講座とも欠席してしまい、年末年始の休みを含め結局3週間抜けたので、ほぼ4週間ぶり。
少し心配したが、まあまあ動けてホッ。 でも、筋肉痛にならないか、明日が心配。(爆)
2015.1.14 [水]
寿初春大歌舞伎・昼の部
今月は例年通り歌舞伎公演が多く4か所であるが、体力を考えて一番遠い浅草は諦めた。
浅草は若手の公演で、観たい気持ちもあって迷ったが、今後も観る機会が多いだろうと、
チケットを取らなかったので、今月の観劇・観能は先週中心で、今週からは週2回だけになる。
で、今月最後の歌舞伎は歌舞伎座で、夜の部を観てから1週間以上経って、漸く昼の部の見物。
昼は、「金閣寺」、「蜘蛛の拍子舞 花山院空御所の場」、「一本刀土俵入」。
「金閣寺」は、染五郎初役の松永大膳で、三姫のひとつ雪姫は七之助、此下東吉を勘九郎。
あと、門之助、笑也、男女蔵、廣太郎など。
染五郎が頑張ってはいてもニンが違うとの印象は拭えないし、
七之助も悪くはないのにどこか線の細い印象の弱い雪姫で、難しいわねぇ〜と思った。
「蜘蛛の拍子舞」は、玉三郎の白拍子妻菊実は葛城山女郎蜘蛛の精。
七之助の源頼光、勘九郎の渡辺綱、染五郎のお押戻しの坂田金時は、3人ともに初役だそう。
七之助の頼光が病気の設定としても武将というより公家のような雰囲気で、あらら..と思ったし、
玉三郎は綺麗だけれど、動きが遅く、蜘蛛糸も高く投げないで横に投げるので、迫力不足。
う〜ん.. それに、蜘蛛の精がらみなら「土蜘蛛」の方が観応えがある。
「一本刀土俵入」は、長谷川伸作の新歌舞伎で、駒形茂兵衛を幸四郎、お蔦を魁春など。
思いのほか楽しく観られて、昼の部では一番楽しめたかも..
総じて、期待の正月の歌舞伎なのに、どこか歌舞伎味に欠け、ワクワク感がなかったのが残念。
世代交代を強く感じたが、花形世代のこれからの精進に期待するばかり。
*****
終演後は、馴染みの呉服店に今年初めて立ち寄ってから、「古田織部展」@松屋へ。
茶道を嗜まないのを少し残念な思いで見て回ってから、地下の茶の葉で暫しマッタリ。
それから能楽公演「神遊」のチケット購入のため大丸まで歩いたが、公演に気づいたのが遅くて、
売り出しから日が経っていて、3月下旬の公演なのに、いい席はなかったけれど仕方ない。
その後レストラン街の近為で味噌漬け・粕漬けの魚と漬物などの食事をして、漬物も購入。
更に、高島屋に寄ったら末富に週2回販売の生菓子セットがあったので、うれしくなって購入。
月曜が休日だったので1日ずれたのだそうで、多分それで残っていたのかと..
新年用に求めた菓子がまだ残っているのに困ったものだと思いながらも、つい..
帰宅後は、織部展を思い出しながら、お薄を点てて、美味しくいただいた。
それにしても、年末から出かけない日はほぼダウン状態なのに、
出かけるとなると一度にあれこれ済まそうとするから、疲れてしまっていけないのかしらねぇ。
夜の公演だと直行直帰が多いけれど、昼の公演で終わってから時間があると動き回ることが多い。
まあ、動ける時には動いて、ダメならダメで休養すればいいかと自分に言い聞かせている。
*****
結城紬。 灰色。 地空き、雪輪。 (藤貫)
染名古屋帯。 手描き京友禅。 筒描。 肉桂色地。 梅文。 (牧田立宰)
五嶋紐。 灰色、裏は薄めの灰朱色?
柿色〜肌色〜薄クリーム色の暈し染の帯揚げ。 (五嶋紐「五嶋の彩」)
2015.1.10 [土]
初夢とともに
「初夢とともに」という特別公演@国立能楽堂を観に行った。
番組は、能・金春流「富士山」、復曲狂言「茄子」、能・宝生流「野守」で、狂言1曲に能2曲。
初夢?と思っていたが、なる程、上演の順番は違うが、
一富士二鷹三茄子に因んだ曲が並んでいて、その遊び心?も楽しかった。
「富士山」と「茄子」は初見だったが、能「富士山」は金春流と金剛流だけの演目だそうだし、
狂言「茄子」は野村又三郎家の独自の復曲演目だそうだから、尤もだが、どちらも楽しく観た。
能「富士山」は、長めのお能で、前場は謡主体だから長さをやや感じたが、
後場ではツレの[天女ノ舞]とシテの[楽]とで動きがあって、楽しめた。
面は、前シテ/海女:増、2人の前ツレ/海女:ともに小面、
後シテ/富士の山神・日の御子:茗荷悪尉、後ツレ/かぐや姫:増。
同じ名の、増だ、小面だと言っても、面によって印象が随分違うのが、いつもながら面白い。
狂言「茄子」は、「栗焼」のような曲をイメージしていたら、「棒縛」「樋の酒」の類作で、
そこに「栗焼」でのような焼き茄子を食べる様子が加わって、楽しい曲だった。
「野守」は、小書「黒頭」つきだったが、宝生流では型の変化は殆どなく常とほぼ同じとのこと。
面は、前シテ/野守の翁:三光尉、後シテ/鬼神:中べし見。
べし見は、大べし見と小べし見はよく見るが、何かしらと思っていたら中べし見。
中もあるのか〜と変なところでも感心。(笑)
*****
訪問着。 風通お召し。氷割文様地。浅紫に鼠がかった葡萄色の吊り暈し。縫い紋入り。(番国)
袋帯。 紹巴。 正倉院鳳凰華文。 青灰色地。 (となみ「国宝の旅」)
五嶋紐。 薄緑色、半分に暈し・金色入り。
帯揚げは、灰空色と薄桃色の暈し、金色の小さな刺繍入り。
15/1/15
さら
初春らしい特別講演、楽しかったですね!
実は帰りの駅改札口でむかし桜さん発見! お声をかける間がなくて残念でした。きりりと美しいお姿、とっても素敵でした♪
むかし桜
なかなか楽しかったですね!
でも、タイミングがよければお目に掛かれたかもしれないと思うと残念です。
それに、さらさんが日記にアップされた写真を見せていただいて、折角のお着物姿を拝見できず、それも重ねて残念でした。 次回はお目に掛かれますように願っています。
2015.1.9 [金]
石川五右衛門
初春花形歌舞伎@新橋演舞場は、海老蔵の「石川五右衛門」。
海老蔵に、獅童、孝太郎、市川右近などとで、若々しく荒唐無稽な五右衛門。 楽しく見物。
笑三郎の役のためもあって、海老版スーパー歌舞伎?の印象。(爆)
宙乗りならぬ宙降り?が珍しく面白かった。
あと家橘、右之助、市蔵に、猿弥、笑三郎、道行改め九團次など。
*****
本結城紬。 濃紺色。 地空き、花器に花模様。 (奥順)
染名古屋帯。 灰白色地。 雪の結晶柄。
帯締め・帯揚げは、6日と同じ。
2015.1.8 [木]
年初めの着用は
5日: 紬小紋。 藍の型染。 向鶴菱文様。 (浦野理一)
袋帯。 綴れ。 段霞文。 茶系、金糸とレンガ色糸。 (川島)
伊賀組紐。 紺色、片方に緑色入り。 撚り房。 (松山好成)
臙脂色〜薄牡丹色〜薄桜色の暈し染の帯揚げ。 (五嶋紐「五嶋の彩」)
エクセーヌの灰色の台の草履。 灰紫色の組紐の鼻緒。 (伊と忠)
友禅大型バッグ。 小豆色。 唐草模様。 (岡重 OKAJIMA) (お初)
輪奈ビロード道中着。 黒色。 斜め模様。 白茶色カシミア長マフラー(ロロピアーナ)
内ネルの足袋とともに厳寒期に愛用しているエクセーヌの台の草履をついに履いた。
足の寒さが和らぐので、全く合わない着物以外は、暫くは殆どこればかりになりそう。
冬に愛用していたバッグが傷んできたので、形は違うがやはり大判のバッグに交代。
これから当分は、このバッグを中心に持ち歩くことになる。
6日: 本結城紬。 黒・藍色の総絣。 (奥順)
染名古屋帯。 京友禅。 肌色?地。 縁起物の柄。
伊賀組紐。 臙脂に白入り。 撚り房。 (松山好成)
草木染(蘇芳染)の帯揚げ。 赤色(蘇芳色)。 (冨田五郎)
ラバーソール台の草履。 濃深緑色の皮の天・鼻緒。 (菱屋のカレンブロッソ)
雨コート兼用の対丈コート。 西陣織能衣装・籠目模様。
7日: 訪問着。 京加賀友禅。 鶸色地、裾は灰色。 水辺に鳥模様。 (松本健一)
袋帯。 本佐賀錦。 緑に金、波柄。 (博多・黒木) (お初)
五嶋紐。 薄青緑色、金色・白入り。
極薄い青磁色の帯揚げ。 金糸の七宝柄など入り。
金色の台の草履。 白地に金色の唐草柄の龍村の鼻緒。
カシミアコート。 黒色。 緑色のショール。
お能の「玉井」に合わせて着物を選んで、帯も龍宮のイメージに合わせて着用。
1度も締めることがないまま、もう締めることもないかと思っていた帯に、出番。
暖かかった前2日と違い、寒さが戻って来たので、真冬の防寒コート。
装う・選ぶ楽しみはないけれど、暖かいのがありがたい。
2015.1.8 [木]
年初め
2015年になりましたね〜 本年もよろしくお願いします。
私は5日から趣味の世界(観劇・観能など)を楽しんでいます。
でも、正月3が日は文字通りの寝正月になってしまい(涙)、4日になって漸く始動。
風邪をひいたわけでもないのに、こんなに動けないなんて何なのかと思うものの、
家から一歩も出ず、辛うじて1日1食だけは食べたけれど、後はひたすら寝ていました。
お陰で?夏からの体重増にストップが掛かったけれど、うれしいとは言い難い状況。
4日の朝からは大分元気になって、朝から野菜だけの炒り煮を作って、一息ついて、
夜は息子としゃぶしゃぶ鍋。 奮発した肉もしっかり食べて、英気を養った気分。(笑)
5日(月): 新春歌舞伎@国立劇場
今年の初芝居は、昨年に続き、菊五郎一座の歌舞伎で、今年は通し狂言「南総里見八犬伝」。
「八犬伝」だと、8人を誰が誰を演っているのかと気になって、一目、または一声で分からないと、
分かるまでオペラグラスで確かめずにいられないのが、我ながら邪魔くさくもあり。(爆)
終演後は、可否道に顔を出し暫く珈琲休憩の後、日本橋で野暮用と2ヵ所の展覧会回り。
「東山魁夷 わが愛しのコレクション展 〜美しきを知り、美を拓く〜」@三越。
「川瀬巴水展 −郷愁の日本風景」@高島屋。
6日(火): 寿初春大歌舞伎・夜の部@歌舞伎座
吉右衛門の青山播磨で「番町皿屋敷」、玉三郎の「女暫」、そして猿之助の「黒塚」。
初めて見た播磨は梅玉で、その印象が強く、他の役者だとどこか違う!印象があったが、
吉右衛門の播磨は、梅玉とは無論異なる印象だが、ああ!こういう播磨もアリね!と思い、
違いも楽しみながらの見物。
今月の歌舞伎で最も期待していた「黒塚」が、やっぱりよくて、ニコリ。
新装なった歌舞伎座に漸く登場の猿之助を観られて、それも嬉しかった。
7日(水): 能楽・定例公演@国立能楽堂
番組は、素謡・観世流「神歌」、能・喜多流「玉井」、間狂言・和泉流「貝尽」。
「神歌」は「翁」の謡の部分だけの上演。
翁の関根祥六氏は、かづら桶に座っての謡。 今年85歳になられるから無理からぬのかも..
千歳は若い関根祥丸。 新年初めだからか地謡に並んだ顔ぶれも揃っていたし、
聞いているうちに段々厳かな気持ちになってきて、新年らしい改まった感じがよかった。
能「玉井」は「海幸彦・山幸彦」伝説によるお能。
後ツレの豊玉姫・玉依姫の相舞もよく合って、間狂言「貝尽」ともども、華やか・賑やかで楽しい。
面は、前シテが増女、前ツレが万媚、後シテが悪尉、後ツレが小面。
終演後は、5日には後半を駆け足になってしまった「川瀬巴水展」を再訪。
その前に喉を潤しに行った地下の果山でジュースとケーキのセット。
展覧会の後は、5日に行った時にメニューに見つけた七草粥を食べに特別食堂に。
粥、おじゃこ・切昆布・漬物などの他、野菜の煮物、鰤の照り焼きに、天ぷらもついて、お腹一杯。
お昼も和風ハンバーグを食べたし、この日は急に沢山食べたから、お腹が驚いたかも..(爆)
七草粥を食べると、厄払いというか1年を元気で過ごせそうな気になるのが単純。
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