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2016.1.31 [日] 鱗形、舟船、唐船

相変わらず趣味の観劇に忙しく、日記は放置してしまった。 で、またまた遡り。(2月7日記。)

1月の観劇の〆は、国立能楽堂の特別公演。 末日の観劇って珍しいと思いながら出かけた。
此処の公演の基本は狂言とお能が1曲ずつだが、この日は、狂言を挟んでお能が2曲。
能・金剛流「鱗形」、狂言・大蔵流「舟船 ふねふな」、能・観世流「唐船 とうせん」。

能「鱗形」は、初見というか曲名も今回初めて知った。
元々はシテ方五流の上演曲ではなかったが、喜多流・金剛流で上演されるようになったらしい。
北条時宗が旗印の紋所を定めるため弁財天に日参して、弁財天から旗と剣を授けられる話。
後シテの弁財天は天女らしく天冠を被り綺麗。 でも私ときたら、トロトロ..(汗)

狂言「舟船」は、舟(船)は「ふね」か「ふな」かという主と太郎冠者の論争。
何度観ても、主の教養のなさをつく太郎冠者の屁理屈に、そんなに言わなくても..と思う。(笑)
狂言の冠者の主との関係は、主思いだったり主を馬鹿にしたり、さまざまで、
この曲は、日ごろ主に隷属する冠者の腹いせというか、両者はそういう関係なんだろうけれど..

能「唐船」は、前にも1度(もしかしたら2度?)観ているが、
今回は「盤渉 ばんしき」と「手掛之応答 てがかりのあしらい」の2つの小書つき。
でも小書による違いは分からない。 もっとしっかり見なくちゃ勿体ないと思うものの..
九州・箱崎の某のもとに長く抑留されている唐人を迎えに来た唐子2人と、
日本でもうけた幼子2人。 両方かわいいのに某が..
2組の子方が出るので、揃えるのが難しく、人気があっても上演が少ないのだそう。
本当に子方の印象が強い。

*****
色留袖・訪問着仕立。 1つ紋。 手描友禅。 薄鼠色地。 竹林七賢人。 (油谷無聲)
袋帯。 地紅堆黒仙遊図文錦。 (龍村晋 平蔵復刻・伝承名錦)
伊賀組紐。 灰・白・金色。 (松山好成)
灰空色と薄桃色の暈しの帯揚げ。 金色の小さな刺繍入り。
白色の皮シコロ織の鼻緒の草履。 薄いパ−プルシルバーの台。 (長谷川商店)
カシミア防寒コートはマロン色の方。 黒地に多色カシミール刺繍のショール。

着物を、唐人がシテの能「唐船」に因んで選んだら、会った知人に喜ばれて、ニコリ。(笑)

2016.1.29 [金] 同期の新年会

水・木曜の暖かさとは一変し、寒い雨模様の日。 夜は、学生時代の文系の部活同期の新年会。
横着な幹事(笑)のため、昨年の新年会と同じ東京駅八重洲地下街の魚介料理・海鮮料理の店。
金持ちのドラ息子?で某一流企業のえらいさんにまでなった幹事は気に入っているらしいが、
勤め人がほんの少しだけ気張って行くくらいの店で、
特に美味しいわけではなく、雰囲気がいいわけでもなく、安いわけでもなく..
幹事の選択に疑問を感じても、幹事に任せたのだからと文句は控えて.. 皆、大人。(爆)

1ヵ月前どころか12月早々に日にちと場所の連絡と出欠確認があったけれど、
時間も会費も連絡なし。 そのうちに連絡が来るだろうと思ったが、来るのは出欠状況のみ。
で、3日前になって時間を問い合わせたが、会費を聞くのを忘れたら、案の定、時間連絡だけで、
会費については無しのつぶて。 ほんにまあ..
会場の店で、カナダにオーロラを見に行って..と言い訳にならない言い訳。(爆)

魚の入った野菜サラダ、刺身、薄い鰤の切り身の煮つけ.. 蟹・海老・帆立などが入った海鮮鍋。
〆の雑炊、それに小さな和風菓子まで、あれこれ話しながら、皆お見事な食べっぷり。
大酒飲みの幹事が飲み放題にするが、そんなに飲むのは幹事とあと何人かで、
元は取れそうにない。 皆そう言いながらも、幹事の集金の手間を考えて、了解。

16〜7人?の出席。 うち女性は私を含め4人で、現役の医師と法律家と.. さまざま。
2年間のうち1年に満たない在部の私は出席し始めてまだ数年だが、お互いに違和感なし。
1〜2歳上の人もいるが殆ど同年齢で、若い頃に一緒に時間を過ごした仲間は、
年に1度か2度会うかどうかでも、気遣いなしの気楽さがうれしいと異口同音。

次回から幹事交代。 皆、何となくホッとして..(大爆)
次ぎの幹事は自分でも料理を楽しむ人で、いい店をいろいろ知っているようだし、
彼自身から、楽しみにしていてと言われて、今年の暑気払いから会場も楽しみになって、うれしい。

2016.1.29 [金] 遡り2

24日(日): オペラ「魔笛」
前夜から変調をきたして、絶不調。
夜中に具合が悪くなった時には胸が痛んで、胸からお腹まで痛くて痛くて、撫で擦って3時間余。
痛みが胸から始まったので心臓だとばかり思って心配して、何度か、救急車..と思ったほど。
後になって、夜の健康講座の最後の腹筋(初めての動きだった)のせいだと思い当たった。
30代、40代と同じことはできないのに、その時はきつくても動けるから動いてしまった結果。(苦笑)
昼近くなったら少し良くなったので、諦めるのは悔しいとオペラを観に行った。(笑)

珍しく日本人だけのキャストでの、モーツァルトのオペラ「魔笛」@新国立劇場。
演出は前回と同じで、メルヘンチックな舞台が楽しい。
フリーメイソンなど、意味合いを深く考えなければ..だが、
今の時代に観るのだからと、私はその辺は無視している。(爆)
昔はパパゲーノの印象が強くて、初めて見た時にタミーノが主役だったのに驚いたものだった。

私が着物でなく洋服なので友人に驚かれた。 友人は着物だったものの体調が悪かったそうで、
2人して..と苦笑。 ミニ新年会もできず、また今度ね〜とお別れ。

*****
25日(月): 姉・義妹と食事・相談
依然として絶不調だけど、どうにかなるだろうとキャンセルせず出かけてよかった。
急な話だったので馴染みの店が満席で予約できず、デパートの甘味処で食事。 後で甘味も。
多分お店の方に呆れられつつ、満席になることはなかったからお許しいただくことにして、
長々といろいろの話・相談事。 2日ぶりの食事もできたし、気分転換もできて、ホッと帰宅。

*****
27日(水): 千穐楽 & 和食
昼から、歌舞伎「小春穏沖津白浪」、通称「子狐礼三」@国立劇場を再見。 この日が千穐楽。
3階の安〜い席だしパスしようかと思ったが、夜の約束の前に動いた方がいいと出かけた。
着いたら幕が上がるところ。 ロッカーにコートなどを入れたり何だりしていて冒頭は見損なった。

半月前は久しぶりに1階で、でも脇寄りだったが、今回は舞台は遠くても真正面の席。
全体が見えるから、前回見えなかった部分もよく分かって、それも楽しめて、ニコリ。
エンターテイメントとしてはなかなか楽しかったが、歌舞伎としてはどうかしら..などと、
前回と同じことを思いながら観ていた。 菊五郎の出番が少ないのがやっぱり少し寂しい。
菊之助の動きの良さ.. ファンには堪らないでしょうねぇ〜と思ったのも同じ。

最後は正月恒例の撒き手拭。 前回は少し期待したが、今回は飛んでくるはずもなく、気楽。(笑)
どこに飛んでいくか皆の撒き方・投げ方を楽しんだ。

夜は息子夫婦を誘って馴染みの割烹志づ香@門仲で食事。
蟹の京だいこん巻きにきゅうりを付け合わせた酢の物、お造り(カンパチ、ヒラメ、しゃこ、
赤魚の漬け)、鰤の照り焼きのみぞれ煮? そしてユリ根饅頭。
次の牡蠣は、雲丹焼きの方にして、〆の稲庭は胡麻だれを選択。
お酒は長野の羽根屋。 純米大吟醸。
ユリ根饅頭は、鶏肉が入っているので食べたことがなくて、今回が初めて。
食べたいと思いながら諦めていたが、普段は前以ての予約はしないのに、
今回は連れがいるので予約したため、行くのが分かっているから、特別に準備してくれたらしい。
鶏肉なしのユリ根饅頭! に、ニコニコ舌鼓。 ありがとうございます。
牡蠣は味噌焼きを選ぶことが多いけれど、味噌の強い濃厚な味なので、この日は雲丹焼きにした。

息子は若い頃に連れて行ったことがあるが随分前のことで、義娘は無論初めて。
2人とも美味しい料理・お酒を喜んでくれて、私もご馳走のし甲斐があったと、3人でニコニコ。
私はお酒は控え気味にしていても、今週はあまり食べていないからやはり胃が重くなって少し辛い。
明後日の金曜は新年会。 それまでには、もう少しよくなることを期待している。

2016.1.23 [土] 松囃子

ほぼ1週間放置してしまったが、自分の覚えに順次遡り。(29日に記)

午後、松囃子—祝祷芸の様々—という国立能楽堂の企画公演を観に行った。
「松囃子」って何かしら?状態だったが、チラシによれば、
松を囃しながら家々を清めに回った正月の祝祷芸。
中世以来の習俗で、後に禁裏や幕府などでも流行し、また時を経て江戸城中などでの
「謡初(うたいぞめ」も「松囃子」と称され、新春嘉例の行事として大切にされたのだそう。
今回は新年を寿ぐ企画公演ということだった。
今月の前2回の主催公演もよかったけれど、正月らしさは、確かにこの日が一番。(笑)
もしかしたら菊池から来てもらうのに松の内は難しかったのかしら..

熊本県菊池市の御松囃子御能保存会「松囃子」、舞囃子・宝生流「高砂」、狂言・和泉流「松囃子」、
そして狂言・大蔵流「靱猿」。
「松囃子」は菊池の松囃子も狂言も初めてだったが、どちらも楽しくて、ニコニコ観られた。

「菊池の松囃子」は、広義では冒頭の「勢利婦」に続いて能・狂言が上演される神事全体を指すが、
狭義では「勢利婦(せりふ)」のみを指すそうで、今回はこの冒頭「勢利婦」のみの上演。
始まる前に飾られる「蓬莱三方」が独特。 三方に白米を盛り、炭で岩山に見立て、
唐辛子のくちばしをつけた茗荷の鶴、椎茸の亀。 地方に残る神事の面影を見る思いがした。
「勢利婦」は、舞人1人、太鼓1人、大鼓2人に、地方8人、後見1人で行われ、
独特の節で、立烏帽子に直垂姿で長い笹を持った舞人の舞も独特で、面白かった。
驚いたのは太鼓。 激しく打ち下ろす音に驚いて暫く叩き方を見つめてしまった。(爆)

舞囃子「高砂」は、今回は紋付袴でなく、シテも地謡も囃し方も侍烏帽子に素襖裃。
江戸時代の正月の「謡初め」を彷彿させる舞台を見せるという趣向らしい。
あの長い裾の装束で舞うのは舞い難いだろうと、余計なことを考えてしまったけれど..
シテ:宝生和英。 囃し方は松田弘之、大倉源次郎、大倉慶乃助、大川典良。

狂言「松囃子」も菊池の松囃子と同じく初めてで、所作、詞章など、同じ部分に思わずニコリ。
「無布施経 ふせないきょう」と類似の曲で、毎年暮れにもらえる米が届かず思案する万歳太郎..
鞨鼓を付けた太郎の祝いの松囃子が目出度く楽しい。
シテの万歳太郎は野村又三郎。

狂言「靱猿」は、茂山七五三さんに2人の息子・孫の3代での上演。
「靱猿」は何度か観ているし、申年に因んでの曲だと思って、子猿のかわいらしさと
大名の横暴なくせに悪げはないある意味無邪気さを楽しく観ていたが、
途中で、あら〜もしかしたらと気付いた。
ぬいぐるみをすっぽり被った子猿は一生懸命の演技がかわいらしいが、大人3人の様子、
何より猿引きの逸平さんの様子が通常と違う。 緊張感が強く、謡いも朗々と気合を感じる。
茂山狂言会でなく、こういう機会だから披きではないだろうが、大阪ではしていても東京では..と
思ったが、やっぱり東京では初めてだったらしい。 いい機会に観られてうれしい。
子猿が逸平さん長男の慶和くん、シテの大名が祖父の七五三さん、太郎冠者が伯父の宗彦さん、
そして猿引はお約束で父の逸平さん。

詳しい方に、茂山さんだと初舞台はだいたい以呂波だと教えていただいた。 で、
靱猿がどうというのは(公式には)ないらしいが、この配役だと披きのような感じらしいとか..

*****
紬。 紅花草木染。 黒色・灰色の縞。 (新田英行「新田間道」)
染名古屋。 寒牡丹、前帯は梅(に小鳥)。 薄灰色地、垂れは白。 (染谷洋)
伊賀組紐。 臙脂に白入り。 撚り房。 (松山好成)
草木染(蘇芳染)の帯揚げ。 赤色(蘇芳色)。 (冨田五郎)

季節感のある柄に惹かれるようになって、この日も寒牡丹の帯を締めたら、
能楽堂で、見知らぬ方に、そして知人にも、褒めていただき、一緒にニコリ。

2016.1.20 [水] ボッティチェリ展

日伊国交樹立150周年記念「ボッティチェリ展」@東京都美術館に出かけた。
ボッティチェリの作品の多くが板に描かれたテンペラ画で、きわめて繊細であるため、
まとまった数の来日はこれまでなかったが、国交樹立150周年記念として実現したという。
フィレンツェをはじめ世界各地から20点以上のボッティチェリ作品を集め、
その画業を一望する大回顧展で、今後何十年と日本では見られない規模の展覧会だとか。

それでもボッティチェリ作品は半数に満たず、他はボッライオーロやリッピ親子などの作品。
ボッライオーロの「竜と戦う大天使ミカエル」でキリスト教美術では竜は悪の化身だと知った。
今まで意識したことがなかったけれど、そう言われてみれば..

今日は月1度のシルバーデーで、私も含め高齢者は無料で入場できるから、毎回大変な混雑。
しかも今回はボッティチェリ展だから混まないはずはないけれど、始まったばかりで会期が長く、
シルバーデーが3回あるので大丈夫かと思いながら、大混雑は済んだと思われる時間に行ったら、
拍子抜けするくらいの普通の混み方。(笑) 人気の展覧会としては、混んでいるとは言えない程度。
大混雑の時間帯は過ぎたのか、一部に雪が残る寒い日に出かけるのを自重したのか..
友人は混雑が嫌で前売り券を買ったそうで、私もそうしようかと思いもしたが、
こんなにスムースなら無料の方が無論ありがたい。(爆)

ボッティチェリの絵画は「プリマヴェーラ」も「ヴィーナス(ウェヌス)の誕生」も来ていないが、
「聖母子(書物の聖母)」、「ラーマ家の東方三博士の礼拝」、などなど、眼福眼福。
「美しきシモネッタの肖像」は日本にあるのねぇ、遠くないうちにまた観たいわぁと思う。
印象的な額縁も多く、「バラ園の聖母」など額縁と一緒に観ていると、
絵だけの写真とは違った印象を受けて、額縁の力を再認識。
紋ビロードの布地・布の断片、ブロケード織のビロードに金糸で刺繍されたミサ聖祭用上衣など、
数は少ないけれど、布も見応えある。
閉館時間までの1時間半じっくり観て、また来月も来ようかしらと思いながら退出。

2016.1.18 [月] 実質的には初雪

夜明け前に外を覗いてみたら、雪が降っていて、道にも積もっていた。
初雪は既に降ったそうだが、私が見た時は雪でなく雨だったから、今日のが今年初めて見る雪。
と書いてから、前の時は植え込みの土の上に少し残った雪を見た気がすると思い出したけれど..
寒いはずだわ〜と思いながら、暖かい布団にもぐり込んだ。

*****
昼過ぎに室温を確かめたら、北側は14度くらいで、南の居間でも17〜8度。
風邪を引いては大変と、今季初めて暖房を入れた。 温風にホッとしている。
近所に買い物に出かけたいのだけど、転ばないまでも足元も寒さも心配で、様子見。

*****
結局、今日は外出せず、家にあるものを食べて、不良在庫整理の趣。(苦笑)
明日は昼間になれば道が凍っていることもないだろうし、買い物は明日の昼間に行くことにした。
日が射してきて、室温が高くなったので暖房を切ったが、夜になったらまた冷えてきた。
でも辛うじて20度近くあって、まだ暖房するほどではない。

2016.1.17 [日] 三曲の会

阪神淡路大震災から21年目。 黙祷。
その後も自然災害が続いて、自然の脅威を肝に銘じておきたいとの思いを新たにしている。

*****
午後は、邦楽鑑賞会の三曲の会に行った。
いつになっても音楽は分からないので迷ったものの、流派を超え、各界随一という演奏家の
筝、三絃、尺八などによる伝統音楽を聴ける機会だし、山勢松韻さんの出演に背中を押された。
舞台で拝見する山勢松韻さんは、凛とした優しさを感じる方で、お声も好き。
筝を弾きながらの唄をお聴きする度に、気持ちがしゃっきりする。

今日は、松韻さんを含め3人での筝と三絃・笛による「長恨歌曲」。
他にも、萩岡松韻氏を含め3人での筝と三絃・尺八による「松風」、
富山清琴氏と子息の「竹生島」なども、気持ちよく聴いた。
人間国宝、家元など、重鎮が多いのだから、いい演奏で当たり前なのでしょうねぇ。
良さをもう少し分かるようになれば、うれしいのだけれど..

三絃の方が皆さん後ろに替えの三味線を置いていらっしゃるらしいのに気付いて、
出番はなかったけれど、糸が切れた時の備えだろうと思って、1人で納得。
暮れの文楽で、糸が切れて床で大急ぎで糸を交換していたのを見ていたので、気が付いた。
あの時は、結局、代わりに入れられた三味線を弾かれたのだけど、入るのが遅かったのよね〜

演奏者の衣装は、男性が紋付き袴、女性が黒留袖に袋帯。
黒留袖の柄はさまざまで、印象的な柄もあったが、楽器に隠れてよく分からない方もいた。
袋帯の色は、一緒の演奏の方々で揃えているらしく、「千代の鶯」を演奏された米川さんは金色、
山勢派は緑色だったが、「松風」の萩岡さんたちは残念ながら何色だったのか気付かなかった。

観客は、筝、三絃、尺八などを嗜むというか教えたり習ったりしている方が多い様子。
若い方もいらしたが、高齢率が高いのには驚くほど。 能楽堂より更に、高齢者が多そう。

*****
訪問着。 京加賀友禅。 鶸色地、裾は灰色。 水辺に鳥模様。 (松本健一)
袋帯。 本佐賀錦。 緑に金色。 波柄。 (博多・黒木)
伊賀組紐。 白・灰色の濃淡に金色入り。 (松山好成)
灰空色と薄桃色の暈しの帯揚げ。 金色の小さな刺繍入り。

夜は雨から雪になるとの予報にも拘らず、訪問着で出かけたので、
天気を気にかけながら日本橋に寄り道したが、帰るまで降られずニコリ。

2016.1.16 [土] ランチ会

新年会ならぬ、昨秋の高知旅行で運転を担当してくださった方をお礼にご招待してのランチ会で、
せっかちな人がもう今年の旅行計画に動き出していて、旅行の打ち合わせも兼ねた会。
私が旅行に参加できるかどうかは、これから発表される動かせない予定次第だが、
9月中旬の北海道旅行に決まったようで、多分参加できるだろうと楽天的に考えている。

昨年9月の打ち合わせと同じレストランなので油断をして、思い込みで歩いたのが悪く、
広い道路に面していても甲州街道でなく一本裏だったのに、何故か甲州街道だと思ってしまい、
延々と全く予期しない散歩をしてしまった。(汗)
携帯もスマホも持たないのに公衆電話も見つからず、焦っても連絡できないまま、
皆に心配をかけしてしまって申し訳なかったけれど、大幅に遅れたものの何とか無事に着けた。
まあ、終わり良ければ総て良しということにしてもらう。(笑)
私だけ遅れたので、着くなり飲み物とメインの選択を聞かれ、料理が次々に運ばれてくる。
せっせと食べてメインまでにはどうにか皆に追いついた。(爆)

今回も、和気藹々ながら、談論風発というか、ワイワイ賑やかに話しながらの食事。
旅の話のほか、皆が夫々に政治などの懸念事項を話して、どんどん話題が広がるのも楽しかった。
1人は最近TVっ子だそうで、ワイドニュース、芸能人ニュースに詳しいと聞いて、ビックリ。
ビックリ・ポンがTV番組の主人公の口癖だと教えてもらって、初めて分かった。
そう言えば、ジェジェジェ〜を知ったのも随分遅かったのよね〜(笑)
講演を聞きに行く3人が先に出た後、残った4人はコーヒーをお替りしながら、更に暫くおしゃべり。

私が散歩で遅れた(大爆)間に、高知に続いて今秋の北海道旅行にも運転担当として、
ご参加くださることに決まったとか.. 私たちより少し年上の方で黒1点でのご参加。
チームメート(と先輩)の賑やかながら和やかな旅を気に入ってくださったのか、ありがたいこと。

2016.1.15 [金] 岡大夫 と 蟻通

夜は、定例公演@国立能楽堂を観に行ってきた。
狂言・和泉流「岡大夫 おかだゆう」と、能・宝生流「蟻通 ありどおし」。

能「蟻通」を観るのは何度目かだが、狂言「岡大夫」は初見で、狂言にいろいろある聟入りの話。
聟入りの作法が分からず知人に尋ねたらデタラメな変な作法を教えられ..というのがあるが、
これは、聟の物覚えの悪さから派生した話で、出された蕨餅が美味しいと全部食べてしまう。
しかも、そんなに気に入ったのに、何度聞いても蕨餅という名も替えの名の岡太夫も覚えられず、
舅にも太郎冠者にも呆れられるが、観ているこちらも呆れてしまう。(笑)
舅に娘が作り方を知っているし名を忘れたら娘の好きな朗詠の詩に出てくると教えられ、
家に帰った途端に妻に作ってもらおうとし.. 妻が朗詠の詩を次々とあげて..

まず、初対面の舅の家で、聟が出された蕨餅を食べ尽すのに呆れるが、
シテ/聟の野村萬斎が無邪気な馬鹿さ加減?を演じて、おかしく、狂言らしい。
「岡大夫」とは人の名前かと思っていたら、蕨餅を気に入った醍醐天皇が官位を与えたので、
蕨餅の別名を岡太夫いうという言い伝えがあるらしい。 食べ物に官位.. あらあら..と思う。

*****
劇場・能楽堂に通っていて、会場によって正月飾り・鏡餅などの片付け時期が異なるのに気付いた。
家では正月飾りは松の内だけで7日に片付け、鏡餅は鏡開きの11日に片付けた(=食べた)が、
鏡開きの後の12日にも国立劇場には立派な鏡餅が飾られていてビックリ。
単なる正月の飾り物のつもりなのか.. それにしても国立劇場が..と、驚くというより呆れた。
玄関飾りは確認し損なったけれど..  いつまで飾るのか、千穐楽にも行くので確認するつもり。
13日の新橋演舞場では、玄関飾り・鏡餅は片付けられていて、何となくホッとした。(笑)
演目に因んだ白波5人男の大羽子板が飾られていて、これなら安心して正月気分を楽しめる。(爆)

此処では、9日に鏡餅があるのは当たり前だが、玄関飾りはどうだったか見るのを忘れてしまい、
今日になって気を付けて見てみたら、玄関飾りも鏡餅も片付けられていた。
能舞台・橋掛かりにはしめ縄と御幣がまだあったので、いつまであるのか気になっている。
正月でなくても曲によって張られているけれど、下旬にも行くので、忘れずにチェックしたい。(笑)

*****
結城紬。 灰色地。 地空き。 雪輪。 (藤貫)
染名古屋帯。 手描き京友禅。 筒描。 肉桂色地。 梅文。 (牧田立宰)
伊賀組紐。 薄い灰色、片側に紫と小豆色入り。 蛸足房。 (松山好成)
ちりめん紬の帯揚げ。 京友禅。 薄灰茶色・薄灰赤茶色などの染分け。 (洛舟)
灰色のエクセーヌの台。 灰紫の組紐の鼻緒。 (伊と忠)
カシミア防寒コート(マロン色)に、黒地のカシミアショール(全面に緑色の刺繍)。

今日も寒さが厳しく、夜の公演だから、真冬用に重宝している暖かい草履を今季初使用。
コートもショールも真冬仕様。 これから2月いっぱいは、殆ど同じような感じで出かけるつもり。

2016.1.14 [木] 食いしん坊初め

1月も半ばになって、急に寒さが厳しくなったものだから、身体に堪える。 ふ〜
おいしいものを食べて元気をつけたいと、みかわ是山居に入れていただいて、天ぷらランチ。

ランチコースに季節種のフグの白子を追加。
向付の3点盛りは、薄味のタラコの煮つけ、煮凝り、それに青菜。
冬らしく、それぞれの味の違いも含め、おいしい。
魚は、海老2尾、頭2つ、烏賊2つ、鱚、めごち、穴子、小柱のかき揚げに、季節種のフグの白子。
間の野菜は銀杏、最後の野菜はアスパラとサツマイモにし、〆はいつもどおり天丼と蜆碗。
浅漬けの香の物に、口がすっきりして、うれしい。 デザートは定番のお福豆。
途中の碗はいつも通りの海老真丈。 菊花風で軽く葛が入っているらしい熱さ。(笑)

年賀代わりに、常連客用のメロンをいただいて、寒さの中をまたメトロに乗っての帰宅。

*****
夜は、また健康づくり講座に出席予定。
こう寒いと、ついさぼりたくなるけれど、先週の土曜は既に予定があって欠席したから、
今日は頑張って行くつもり。 でも、寒い〜

2016.1.13 [水] 初春花形歌舞伎

昨日に続き、夜はまた歌舞伎見物で、海老蔵が座頭の初春花形歌舞伎@新橋演舞場。
獅童と市川右近もいるが、何と言っても海老蔵の奮闘公演。

最初は、「菅原伝授手習鑑 車引」で、海老蔵が出ないのはこれだけ。
獅童の松王丸、右近の梅王丸、春猿の桜丸で、あと、藤原時平に市蔵、杉王丸に廣松。
獅童の松王丸に、上手くなったと思ったが、右近の梅王丸の台詞が聞き取り難くて..

次が「弁天娘女男白浪 白浪五人男」で、昨日に続き駄右衛門を首領とする盗賊の話。
海老蔵の弁天小僧、獅童の南郷力丸、右近の日本駄右衛門。
「雪の下浜松屋」では、海老蔵と獅童の弁天小僧・南郷力丸が、息も合っていて、楽しめた。
あと、右近、右之助の浜松屋幸兵衛、友右衛門の鳶頭、鷹之資の浜松屋の倅・宗之助など。
鷹之資が、大きくなっていて、子役でなく役者らしくなっているのに驚いた。
この前に見た時にも驚いたような気がするけれど..(笑)
番頭に、先日亡くなった鶴蔵を思い出して、秀逸な番頭だったわよね〜と偲んだ。 
「稲瀬川の勢揃い」は、右近、海老蔵、獅童に、市蔵の忠信利平、笑三郎の赤星十三郎の5人。
夫々の衣装での名乗りが華やかで、見ていて楽しい一幕。

大詰は、「極楽寺屋根立腹」、「同 山門」、「滑川土橋」。
海老蔵大奮闘の大屋根は、立ち廻り、立腹に、屋根のガンドウ返しもあって、観応えあり。 
昨日の菊之助に続き、元気な立ち廻りを楽しみ、世代交代を実感。
立ち廻りは、主役が大事だが、絡みの役者次第とも言えると、絡みの重要性を昨日も今日も思う。
「山門」、「滑川土橋」は右近の駄右衛門に、海老蔵2役の青砥藤綱。
海老蔵が青砥藤綱を勤めるの?と思ったが、なかなかいい藤綱で、うれしいビックリ。
昨日につづき胡蝶の香炉が出てくるが、昨日は月本家の家宝だったが今日は小山家の家宝。
黙阿弥作の駄右衛門を首領とする盗賊の話なのは同じでも、家名などは気にしないのか..(爆)

最後が、歌舞伎十八番の内「七つ面」。
2代目市川團十郎が初演したといわれ、並べてある箱に入ったお面を次々と取り出しては被り、
早替りで見せたらしいが、当時の台本は残っていないということで、
7年前に海老蔵が復活上演して、今回は内容を一新した台本での上演。
常陸大掾(家橘)が来ている吉田少将(友右衛門)・御台所の班女御前(笑三郎)の館で、
余興に面打師の元興寺赤右衛門(海老蔵)の七つの面の踊りを見せる。
その余興が終わって幕が閉ったところへ、客席から盗賊が乱入して二つ面の面を奪おうとするのを
海老蔵と舞台番(右近)が出ておさめ、最後に海老蔵が吉例のにらみを見るという趣向。
最後のドタバタは不要に思えるが、海老蔵のにらみがうれしい。 風邪を引かないで済むかしら?

*****
結城紬。 無地。 灰藤色。(奥順はたおり娘)
染名古屋帯。 塩瀬。 手描友禅。 うぐいす色地。 光琳梅模様。
伊賀組紐。 灰紫色。 片側に紫・小豆色入り。 撚り房。 (松山好成)
茶鼠色〜薄い鼠色〜灰白色の暈し染の帯揚げ。 (五嶋紐「五嶋の彩」)

帯は、地色と模様で、梅に鶯という洒落。
ギャグ好きの私のツボにハマって、毎春1度は締め、締める度に1人でニンマリしている。(笑)

2016.1.12 [火] 初春歌舞伎

正月休み明けの2週目になって漸く、菊五郎劇団の初春歌舞伎@国立劇場を見物。
通し狂言「小春穏沖津白浪 こはるなぎおきつしらなみ」、通称「子狐礼三 こぎつねれいざ」。
初演以来138年ぶりの通し狂言として復活上演されて以来、丁度14年ぶりの再演。
前回は国立劇場開場35周年記念で、今回は河竹黙阿弥生誕200年という、共に節目での上演。
もしかしたら偶々かもしれないが、初演から150年以上経ったことと合わせ、ちょっと気になった。

弁天小僧の「白浪五人男」で知られる「青砥稿花紅彩画」の首領の日本駄右衛門が登場し、
日本駄右衛門・小狐礼三・船玉お才の3人の盗賊を主人公とした白浪物。
再演と言っても14年ぶりだから、少しは覚えているような、殆ど覚えていないような..(笑)
前回の復活台本を元に練り直したそうで、分かり易く、娯楽性もいっぱい。
3人の盗賊が主人公だが、中でも狐の妖術を遣う小狐礼三が大活躍する芝居だから、
その小狐礼三を菊五郎から菊之助にバトンタッチして、動きがキビキビと違うためもある。
稲荷での立ち廻りなど菊之助が大奮闘で、前回と同じ役の時蔵も存在感があるが、
菊五郎の出番が少なくて、少し寂しい。
そして、前回は駄右衛門を勤めた富十郎をもう見られないのに、改めて寂しい思いがする。

菊五郎の日本駄右衛門、時蔵の船玉お才、菊之助の小狐礼三。
あと、梅枝の月本数馬之助、尾上右近の傾城花月、亀蔵の三上一学、権十郎の猟師牙蔵、
亀三郎の奴弓平、萬次郎の傾城深雪に、彦三郎、團蔵、亀寿、萬太郎、橘太郎など。

*****
訪問着。 金彩。 たたき染め。 落ち着いたレンガ色のような地色。 梅に童子。
袋帯。 濃グレー地に金砂子。 流水・梅花に鶴、菊花など。 (吉織「琳派古調鶴」)
五嶋紐。 錆朱色、片方に渋い緑・黄色入り。
柿色〜肌色〜薄クリーム色の暈し染の帯揚げ。 (五嶋紐「五嶋の彩」)

着物は派手かと思いながら、年に1度だけ1月か2月に着るようになって今年で3年目。
珈琲店の私より10歳年上の店主に、まだまだ当分着られるわよと言ってもらって、ホッ。(爆)

雨コート(紫色、細乱れ縞・糸巻柄入り)にカシミア防寒コート(黒色)で、初体験のコートの重ね着。
成り行きで偶々重ね着になったのだが、カシミール刺繍のショールも掛けたら、いや〜暖かくて..
こういうコートの重ね着もありかと思った。

2016.1.10 [日] 初場所初日の見物

真楽恒例の大相撲見物は、今年は初日の見物でスタート。
3時頃には行きたいと思っていたが、疲れが溜まっていて無理は止めて予定よりゆっくり出かけた。
でも、中入り前には入って、久しぶりに幕内土俵入りも横綱土俵入りも見られたし、
初日にしかない優勝額除幕式も見られて、幕内の取り組みも全部見られたし、満足満足。
満足ついでに、次回は十両から見たいと思う。(笑)

おひでさんとのりんさんにカンボジアのアンコール遺跡観光情報もお聞きできたし、
仕立てをお願いしたモーリーさんに帯も見ていただけたし..
2次会も楽しく美味しく、いい日だったわ〜とニコニコ帰宅。

ちといちさん、2次会幹事のモーリーさん、ご一緒に楽しい時を過ごさせていただいた皆様方、
ありがとうございました。

*****
結城紬(石下)。 松煙染。 灰みの茶色。 総柄の変り亀甲模様。
名古屋帯。 秩父太織(石塚賢一)。正藍型染。草木模様に松皮菱・南天。(紺定・田中昭夫)(お初)
伊賀組紐。 臙脂に白入り。 撚り房。 (松山好成)
ちりめん紬の帯揚げ。 京友禅。 薄灰茶色・薄灰赤茶色などの染分け。 (洛舟)
焦げ茶・白色の京くみ紐の鼻緒の草履。 銀鼠色の変り台。 (Run)

コートは、国技館での置く場所と昨日の帰りの暑さを考えて、
防寒コートから輪奈ビロードの道中着に戻したら、少し寒かった。 難しいわ〜

2016.1.9 [土] 今年初のダブルヘッダー

夜は1年前から決まっていた通り、ニューイヤーバレエを観に行くが、
時間的にはしごが可能だったので、昼からは6日に続き能楽を鑑賞。 国立能楽堂の普及公演。

普及公演の解説・能楽あんないは、林望「忠義と人情」。
そして、狂言・大蔵流「麻生」と、能・観世流「仲光 なかみつ」で、ともに上演の少ない曲。
林望氏は、狂言の解説をさっとした後、「仲光」について先行の幸若舞と比較しながら詳しく解説。
シテ、シテの主であるツレ、謡などがキチンとできる同じような年齢の子方2人が揃って、
漸く上演できることなどを含め丁寧な解説で、初めての人にも分かり易かったと思う。

狂言「麻生」は、正月らしいめでたい曲。
訴訟のため長く在京していたが、漸く解決して勝ったのを喜び、翌日の正月には出仕しようとして、
装束がないと心配したら、召使の2人が主人に言われないうちに準備してあるというので喜ぶ。
烏帽子はまだ烏帽子屋にあるが今日にはできているというので取りにやらせ、
その間に烏帽子を被るための烏帽子髪を、これも習い覚えておいたという召使に結わせる。
舞台上で髪型を変える(結い直す)のが珍しく、また正月の注連飾りのため宿が分からなくなって、
召使が囃子物で訪ね歩くのも、それが聞こえてきて陽気に囃す主人も、賑やかで楽しい。
召使2人が、太郎冠者・次郎冠者でなく、藤六・下六と名があるのも、珍しい。
シテ/麻生何某:山本東次郎、アド/藤六:則重、アド/下六:則秀、アド/烏帽子屋:則俊。

能「仲光」は、小書「愁傷之舞」つき。
寺に預けた子の美女丸が学問に身を入れず武芸ばかりに精を出しているのを怒った多田満仲が、
手討ちにしようとするのを臣下の藤原仲光に止められ、それなら自分の代りに討てと言いつける。
言いつけられた仲光は美女丸を何処かに落とそうと思うものの、主からの督促に、
身替りになるという自分の子の幸寿丸を泣く思いで討って..という展開。
でもね〜、主君親子2人の再会・和解を喜んでも、我が子を身替りにしたのに、
祝いに舞を舞えと言われて舞う気持ちは如何ばかりかと思う。
時代を考えると当たり前なのかもしれないが、ワキの恵心僧都は僧侶のくせに、そんな〜と..
小書「愁傷之舞」のため、終盤の男舞の間に橋掛かりに行って、膝をついてのシオリで、
主君への忠誠のため主君の子の代りに自分の子を失った悲しみを見せるのが、哀しい。
なお、他の流では同じ曲を「満仲 まんじゅう」といい、「仲光」というのは観世流だけ。
シテ/藤原仲光:大槻文蔵、ツレ/多田満仲:観世銕之丞、子方/美女丸と幸寿丸の2人、
ワキ/恵心僧都:宝生欣哉(宝生閑の代演)、アイ/満仲の従者:山本則孝、など。
囃子方は、一噌庸二、大倉源次郎、白坂信行。
面は全員が直面の現在能。

*****
ニューイヤーバレエ@新国立劇場で、今年のバレエ初め。
冒頭のセレナーデ(チャイコフスキーの音楽で、バランシンの振付)は初めは楽しんでいたものの、
長くて途中から疲れてしまったが、公演後半のパドドゥからは楽しめた。

でも、外国のバレエ団などのバレエを観たい!気持ちが、このところフツフツと..
公演の度に大量の宣伝パンフが入口で配られているが、
日数的に更に出かけるのは体力的に(肉体的にも経済的にも)大変で、貰わないことにしているが、
次回からは受け取ろうかと思っているところ。

*****
帰宅して着物を脱いで気づいたら10時半近い。 帰りの乗換駅で疲労感を覚えたのも無理もない。
一時より元気になったと言っても、段々と無理が効かなくなる年齢になってきたことを自覚。(汗)

*****
付下げ。 灰みの藤紫地。 裾暈し。 遠山風景。
袋帯。 両面錦。  波紋に群鶴・和歌。 (安達良夫・琳派三人衆 宗達「鶴図」)
五嶋紐。 江戸本高麗。 白地に春光箔。 薄青色・薄桃色の方。 (銘つぼたれ)
極薄い青磁色の帯揚げ。 金糸の七宝柄など入り。
龍村の白地に金色の唐草柄の鼻緒の草履。 金色の台。
横長の利休バッグ。 山岡古都の銀無地。  サブに、麟鳳襷紋バッグ。(川島)
カシミア防寒コート。 黒色。  臙脂色のショール。

別の着物・帯を着るつもりで、帯を出そうとして、この帯を見つけて、
今月締めないと来年まで仕舞い込むことになると、帯を急遽変更したもので、着物も2転3転。
早目に着物と帯を合わせておかないとダメだわねぇ〜と思うものの..なかなかできないでいる。
バッグの中身を入れ替える時間が無く、用意してあったまま出かけた。

寒さが厳しくなってきたと今季初めて防寒コートを着用したら、帰りの電車内の暑さにゲンナリ。

2016.1.7 [木] 落語の聴き初め

毎年1月2日から7日まで6日間8回(2日と3日は2回)の新春国立名人会@国立演芸場があり、
いつも7日は桂小三治がトリで、あっと言う間にチケットが売り切れる人気。
売り出し前からスタンバイして首尾よく入手できたので、昼から聞きに行った。
5日のトリは歌丸だが、昨年末に聴き納めたばかりだから欲張らず(笑)に、今月はこれだけ。

冒頭の太神楽曲芸協会の獅子舞が、流石に本職らしく見応えがあって、短くても目出度さ一杯。
色物が多く、噺家と色物が交互に出演するいつもと違う趣向に、正月らしさを感じる。
新春名人会は、他の月に1回開催される国立名人会より出演者が多く、顔見せ的な趣だが、
それでも他の寄席よりは持ち時間があって、常ならトリを取るような噺家ばかりだから、
サワリを聴けるだけでもうれしい気分で、笑い初めを楽しんだ。
上手くなってきたと聞いていた正蔵にも、なる程ホントにねと納得。(爆)
聴いていて疲れる力演(大爆)に敬遠していたが、これならまた聴きに行ってもいいと思える出来。

落語は、古今亭菊之丞「元犬」、林家正蔵「新聞記事」、桂文楽の「千早振る」、
柳家小さん「家見舞い」、柳家小三治「小言念仏」。

小三治は、舞台上手に飾られた鏡餅を見ながら、正月飾りの話を始めて、あちこちに話が続く。
楽しく聴いていたが、持ち時間が過ぎそうになり、これだけで今日は終わりかと思う頃、
少し話しましょうかと落語が始まって、少しだが「小言念仏」を聴けたのがうれしかった。
トリだからできることだが、20〜30分も時間超過。 聞けたこちらはニコニコ大満足。

*****
終演後は、新年のご挨拶も兼ねて、可否道に寄ってコーヒー休憩。 久しぶりにチーズケーキ付き。
夜の健康づくり講座は今日が初回で、ゆっくりしていては間に合わないので、早々に失礼した。

*****
洒落訪問着。型染め。消炭色地の道長取り割付け文。牡丹唐草・桜・・梅鉢・立涌など。(築山政春)
名古屋帯。 黒谷和紙使用。 灰白色地。 松葉色・ゴールド。 若松文。 (浅山) (お初)
五嶋紐。 光沢のある深緑色、両端・裏は薄灰茶色。
草木染(たんから染)の帯揚げ。 極薄橙色? (松原)
黒・白・金・銀色の組紐の鼻緒の草履。 濃い墨色のZULEN台。 (紗織・ブリヂストンのコラボ)

落語だけど、まだ松の内だから、日頃よりは少しあらたまった?着物にして、帯もお初の若松文。

*****
3週間ぶりの健康講座で1時間動くと、やっぱりキツイ。 10分くらいで直にフーフーし始め、
筋肉痛必至だわねぇ〜と思っていたら、私より大分若い方もツライと言っていらしたから、仕方ない。
暮れからの腰・腕の筋肉痛が漸く和らいできたのに、今度は脚まで痛んで..
本当に身体は直ぐに衰えるから、できるだけ通いたいと思う。

帰宅して汗を流してから、七草粥を作って、食事が済んだのは、もう夜中近く。
でも、これで今年も1年元気に過ごせそうに思えるのが、単純だけど、うれしい。

2016.1.6 [水] 今年の初観能

今年の初めての能楽鑑賞は、いつもの国立能楽堂で、昼から定例公演を観に出かけた。
番組は、能・金春流「金札」と、狂言・和泉流「鴈雁金」。
通常は、まず狂言があって次にお能を観るのに、順番が逆なのを不思議に思ったが、観て納得。
年の初めを祝言能でめでたく始めようと言うことらしい。  「翁」の代り?のような..

能「金札 きんさつ」は、天皇の命による神社造営の際、神が現れて寿ぐおめでたいお能。
前場で、天から金札(金色の札)が降って来て、この伏見の地の由来などを説くが、
私は初見で、曲名からお金が降ってくるのかと思っていた自分の俗人ぶりが恥ずかしい。(汗)
後シテの弓矢を持った出立が独特で、悪魔を降伏させるのに実際に弓を射つ所作も珍しい。
シテ:櫻間右陣、ワキ/勅使:殿田謙吉、ワキツレ/随身2人、アイ/末社の神:深田博治。
囃子方は、杉信太朗、幸正昭、内田輝幸、吉谷潔。
面は、前シテ/老翁:小尉、後シテ/天津太玉の神:天神。

狂言「鴈雁金 がんかりがね」は、呼び方違いの曲の1つ。
和泉の国の百姓と津の国の百姓が、途中から同道して一緒に年貢を納めにきたが、
同じ鳥を納めるのに、一方は鴈と言い、他方は雁金と言い..
双方の百姓が、呼び方を詩歌で語り、それを褒められ、2人で相舞する。
息が合っていて、こちらも一緒に楽しく観られ、新年らしいめでたさがうれしい。
シテ/和泉の国の百姓:石田幸雄、アド/津の国の百姓:野村萬斎、小アド/奏者:野村万作。

*****
訪問着。 風通お召し。 1つ紋入り。 氷割文様地。 浅紫に鼠がかった葡萄色地の吊り暈し。 
袋帯。 引箔。 金・銀色地。 草・花に寿の字。 (とみや「寿草繁栄文」)
五嶋紐。 江戸本高麗。 白地に春光箔。 薄青色・薄桃色の方。 (銘つぼたれ)
中央は極薄浅黄色、両端は薄桃色の帯揚げ。 中央に金糸の桜花の刺繍。
龍村の白地に金色の唐草柄の鼻緒の草履。 金色の台。

1/9 さら
私も母と能楽堂に居りました! お正月らしい公演も初日だった展示も楽しみました。お会いできたらもっと楽しかったのに… 残念でした〜
1/11 むかし桜
おお、それはそれは.. お会いできず残念でした。
お母様とご一緒に楽しまれたのは素敵ですね〜 付添は何かと気を使って大変でしょうが、お母様に出かけようとのお気持ちがあるうちに、ご一緒にお出かけ下さいね。
お母様の元気の源にも、さらさんにとっても思い出作りにもなるでしょうし..

2016.1.5 [火] 壽初春大歌舞伎・夜の部

昨日に続いて、壽初春大歌舞伎@歌舞伎座で、今日は夜の部。
夜も見取りで、「猩々」、「二条城の清正」、「廓文章 吉田屋」、「雪暮夜入谷畦道 直侍」。

「猩々」は、梅玉と橋之助の2人猩々で、松緑が酒売り。
短い舞踊だが、梅玉の品があり大きさを感じる踊りが素晴らしいと思いながら観ていた。

次は、秀山十種の内「二条城の清正」で、「二条城大広間」と「淀川御座船」の場。
幸四郎の清正のためか、歌舞伎より現代劇(歴史劇)の感じが強かった。
金太郎の秀頼には子役からの成長ぶりに目を見張った。 これからが楽しみ。
左団次の徳川家康、魁春の大政所、彌十郎の本多佐渡守。 あと、高麗蔵、松江、錦吾など。

玩辞楼十二曲の内「吉田屋」は、鴈治郎の伊左衛門に、玉三郎の夕霧。
この手の上方和事のジャラジャラしたところが性に合わず、見ていてウンザリするのが難。(苦笑)
伊左衛門がねぇ〜 藤十郎でも上手いと思っても好きにはなれないのだから鴈治郎じゃダメ。
でも、玉三郎の夕霧は、綺麗で、出から目を惹かれる。
あと、歌六が初役で吉田屋喜左衛門、吉弥のおきさ。

最後が「直侍」で、染五郎の直次郎に、芝雀の三千歳。
染五郎の直次郎は、蕎麦屋ではいいと思ったのに、大口の寮で芝雀の三千歳と並ぶと..
芝雀がいいだけに差が大きすぎるというか.. 傾城と間夫には見えず、姉弟?みたいな..(笑)
菊五郎で観たいと思ってしまったが、菊五郎も歳だし.. 染五郎の次回に期待。
東蔵の丈賀に、田之助の丈賀を思い出した。

*****
本結城紬。 濃紺色。 地空き、花器に花模様。 (奥順)
染名古屋帯。 京友禅。 肌色? 意匠化された松竹梅に打出の小槌など祝い柄。 「祝辞」
五嶋紐。 光沢のある朱色/茶色の暈し。
ちりめん紬の帯揚げ。 京友禅。 薄灰茶色・薄灰赤茶色などの染分け。 (洛舟)
生成り他薄色の五嶋紐の鼻緒の草履。 パールパープルの台。

2016.1.4 [月] 初芝居

3が日が過ぎ、いよいよ今年も趣味の観劇三昧生活に突入。(笑)
3年ほど国立劇場の歌舞伎で幕開けだったので、今年は歌舞伎座の壽初春大歌舞伎にしてみた。
まずは昼の部で、「廓三番叟」、「義経千本桜 鳥居前」、「梶原平三誉石切 鶴ケ岡八幡社頭」、
そして新古典演劇十種の内「茨木」の見取り上演。

久しぶりの「廓三番叟」は、孝太郎、染五郎、種之助。
「義経千本桜 鳥居前」は、橋之助初役の忠信で、あと彌十郎、門之助、児太郎、松江など。

「石切梶原」は、吉右衛門、歌六、芝雀、又五郎、歌昇など。
上演頻度の高い狂言で、吉右衛門の梶原、歌六の六郎太夫、芝雀の梢は何度か観ているが、
又五郎の大庭と歌昇の俣野は多分初めて。 皆がよく、アンサンブルもよくて、ニコリ。
年頭のためか吉右衛門が丁寧。(爆) 心の動きがよく分かる。
でも、いつもあんなに笑みを含んでいたかしら? と思ったけれど..
が、頼まれて刀の目利きをし、惚れ込んだ名刀に、二つ胴の試し斬りの話がおきたのをいいことに、
(と言ってしまっては、情というか斬られようとする六郎太夫への思いやりがないみたいだけれど)
自ら試し斬りを買って出て見事に囚人一人だけを斬って六郎太夫を助け、
そんな鈍はいらないという大庭を尻目に、名刀を手に入れることができて喜ぶのがねぇ..(大爆)
無論、死罪の囚人が一人しかいないなら刀を売りたい六郎太夫を殺すことになっても、
二つ胴の試し斬りをしたがり、名刀を鈍だと思って罵って行ってしまう大庭が愚かなのだけれど..

「茨木」は、玉三郎、松緑。 それに歌昇、左近。 間狂言の士卒は鴈治郎と門之助。
玉三郎が前回初めて勤めた時は、私はまだ体調が悪くて結局チケットを無駄にしてしまった。
思い出しながら、玉三郎の綱の伯母真柴(実は茨木童子)の老婆の化粧に半ば驚き、
茨木童子の隈取りにも、少なからず、あらぁ〜こんな隈取り?と思いながら、印象深く観た。
渡辺源次綱を勤める松緑にも、いろいろと感慨深かった。

*****
終演後は、暫くご無沙汰していた呉服店に新年の挨拶に行って、店長と少し長話。(笑)
次いで、茶の葉@松屋で、お正月セットで、ゆったりした時を過ごす。
大きな黒豆と梅干と昆布の入ったお茶を飲みながら、お赤飯を少し。 そして、花びら餅でお茶。
呉服店でお煎茶をいただいたので、此処では抹茶にしてもらい、さくら湯もいただいて、辞去。

そして、催事場の展示「日本のおしゃれ展」をじっくり見て回った。
追悼 池田重子コレクション ということだからか、インタビュー映像も流していた。
大正・昭和の着物は、やはりレトロ感いっぱいながら素敵。 
今は遠くなった時代を思い、こういう着物の似合う空間が無くなったことを寂しく思う。
きっと私が知らないだけで、ぴったりする空間もあるのだろうが、日常では..
帯留、刺繍半衿にも時代を思う。 帯留には溜息が出るものが多かった。

*****
紬小紋。 藍の型染。 青系。 柄にベンガラと墨で着色。 向鶴菱文様。 (浦野理一)
八寸帯。 生皮苧(きびそ)。 生成りのような白色。 (吉田美保子「ナチュラルアース」) (お初)
伊賀組紐。 臙脂に白入り。 撚り房。 (松山好成)
臙脂色〜薄牡丹色〜薄桜色の暈し染の帯揚げ。 (五嶋紐「五嶋の彩」)
黒・白色の五嶋紐の鼻緒の草履。 黒色の本漆台。
友禅大型バッグ。 小豆色。 唐草模様。 (岡重 OKAJIMA)
道中着。 輪奈ビロード。 黒色。 斜め模様。  臙脂色のショール。

一目ぼれした着物だけれど、着物の存在感のため合わせる帯が難しく、着用の度に迷っている。
今回は昨年の展示会でご縁があった吉田美保子さんの帯を合わせてみた。
今までで一番しっくりする感じでニンマリ。 ただ、少し寂しい感じもするのが..
小物で色を挿してみたが、本当に、組み合わせが難しい。

2016.1.3 [日] 片づけ初め

お正月に忙しくすると1年中忙しく立ち働くことになるからと、
母は、元日には掃除をせず(少なくも、はたきも箒も使わず)、お風呂も沸かさず、
他の家事も3が日は最小限にしていたことを思い出す。
が、日頃怠惰な私は少しくらい働き者になった方がいい(笑)から、正月から動くのもいいはず。

*****
2日は、片づけ開始(継続)の予定が、結局のところ休養日になってしまった。
病気以来放置していた片づけを本格的に進めるはずが、ここ2〜3日の成果の全身筋肉痛(爆)で、
とてもじゃないが.. 無理。 起きても身体が痛くて怠くて、動きたくない。
おせちの残りなどで簡単に食事し、洗濯し、身体の痛みを取ろうと風呂にゆっくり浸かり..
漸く片付けに着手できたのは夕方。 でも、筋肉痛が酷くて..
正月から無理しなくてもといいだろうと、諦めよく翌日回し。(大爆)

*****
3日も、2日に続き箱根駅伝の中継をラジオで聞きながら、昼過ぎてもノンビリ。
居間の片づけのため動かした荷物で塞がった部屋をどうにかしなくては、
4日から再開の趣味生活に着て行く着物も出せない。
駅伝終了後いよいよ片づけに本腰のはずが.. またノンビリしてしまい慌てているところ。(苦笑)

暮れにも元朝の寝る前にも随分捨てたのに、押し込んでいた開かずの間から昨日出した紙袋が、
片づいたはずの居間にズラリ。
今日中に中身をチェックしながら選別して不用品は捨てなければ..

明日からは芝居見物が始まり、1月前半は予定が一杯。
片づけは無理やり一段落させて(笑)、続きは、いくらか予定が減る後半にすることにしても、
折角のいい機会だし、着物を着るためにも、兎も角、頑張らなくちゃ..

2016.1.2 [土] お正月

元日は、息子夫婦に誘われて2年参りに氏神様の八幡宮へ。
新年早々のお参りなので、お風呂で身を清めてからと思っていたが、片づけが終わらないため、
シャワーを湯冷めしないようにと少し早目に浴びて待っていたが、息子たちの動きが遅くて..
出かけたのは年があらたまってからで、これじゃあ2年参りじゃないわぁと思う。(苦笑)
時間的に大混雑時は過ぎていて、無論それなりに混んではいたが、
比較的スムースにお参りできたので、これもまあ、あり.. かと..(笑)
でもやっぱり、こんな中途半端でなく、2年参りに行くなら年が変る時には神社に居たい。
これなら、日が昇ってからの初詣の方が、改まった気持ちになって、ずうっといいと思う。
来年(今年?)も誘われたら、そう言うつもり。 って、今から..(爆)

*****
お参りから戻ってから、また大車輪で片づけの続き。
寝てしまって起きてからにしようかと迷ったが、間に合わないのが心配で、兎も角も片づけ。
多少なりともスッキリしたのは、玄関、居間、トイレと、その間に通る所などだけ。
要するに息子の連れ合いの目に触れる所だけで時間切れ。 他は開かずの間にさせてもらう。(汗)
どうにか片づいた時は、もう朝で、短い睡眠の後、大急ぎで新年の準備。

*****
会席盆や器の準備をし、大晦日に炒り煮を作っておいたのだけは良かったとホッとしながら、
お重におせちを詰め.. 炒り煮に飾る?きぬさやを茹で、お雑煮のために卵も茹でて、
豚肉も念のために味噌に漬けて.. 更に、つまみも準備し.. スタンバイ。
千葉から頂いた焼き蛤に、かまぼこだけでなく、黒豆も栗きんとんも昆布(ニシン巻・紅鮭巻)も、
作らず買ったものだけれど、3段のお重が並ぶと新年のお祝い気分一杯。
こういうお正月が、やっぱりいいわねぇ〜と、近年の怠けぶりを反省。

玄関飾りと玄関・室内・トイレの花は28日に、室内の輪飾りも30日に飾ってあり、
完全にスッキリとはいかないものの、普段とは段違いに荷物の片づいた居間に座っていると、
いつもこうありたいものだと新年にあらためて思う。
が、いつまで保てるかとの不安もあり(大汗)、頑張りましょうねと自分に..

飲み物は、息子が結婚して初めての正月で、新しい娘を我が家に初めて迎えるので、
まずは乾杯と、シャンパンではないがフランス・アルザスのスパークリング、ロゼ・ブリュット。
それから、正月らしく日本酒。 いつもの飛良泉の山廃純米吟醸酒。
2本を空にしても息子は未だ飲みたいらしいので、コニャック、カミュ・XOスーペリオール。 
コニャックは少しだけだったが、それにしても息子だけでなく、私たちもよく飲んだわねぇ。

驚くほど飲んで食べる息子(と連れ合い)に、鮑煮貝もスライスし、更に豚肉の味噌漬けも焼き、
前以ての希望で、大晦日に煮ておいた大納言でお汁粉も作り(私は既に満腹で食べられず)、
2日にも出かける予定があるという2人を日の変わらぬうちに送り出して、
今年の元旦は無事に楽しくお開き。

2016.1.1 [金] 

明けましておめでとうございます。
本年もよろしくお願いします。

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