KIMONO真楽
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2016.2.28 [日]
オペラ「イェヌーファ」
今月の〆は、ヤナーチェクのオペラ「イェヌーファ」@新国立劇場で、昼から出かけた。
今シーズンの演目が発表されるまで「イェヌーファ」というオペラがあることを知らなかったし、
作曲家ヤナーチェクの名さえ、聞いたことくらいあるような初耳なようなという心もとなさ。
シーズンチケットを取っているから選択の余地なく観に行ったが、そうでなければ行ったかどうか?
新制作というので、期待していったかもしれないが..
でも往きの電車内でチラシを見て改めて知って驚いたが、新制作と言っても、オリジナルではなく、
ベルリン・ドイツ・オペラで上演されたものを、主要キャストをほぼ同じくしての上演だそう。
今シーズンは、ニーベルングの指輪も他劇場で上演されたものだったし、またなの?という気分。
新国立劇場は折角の国立オペラハウスなのだから、主としてオリジナルの演出で上演してほしい。
オペラ自体は、現代的な重いテーマだとの予備知識だけだったが、幕が開いて、これは?? と
思っていると漸く音楽が始まって、その明るいとでもいう音色が心地よく、意外な気分。
最後にイェヌーファのアリアがあって、イェヌーファがタイトルロールだと改めて認識したが、
それまでは継母(養母)のコステルニチカが圧倒的な存在感。
全体的にオペラというより音楽劇の印象だが、テーマの重さよりは、耳に心地よく聴けた。
指揮:トーマシュ・ハヌス、 演出;クリストフ・ロイ、
イェヌーファ:ミヒャエラ・カウネ、 コステルニチカ:ジェニファー・ラーモア、
ラツァ:ヴィル・ハルトマン、 シュテヴァ:ジャンルカ・ザンピエーリ、など。
*****
終演後は、友人と新宿で久しぶりに一緒に食事。
和食の店で、本当に久〜しぶりなので少しだけ贅沢な懐石料理に、冷酒も。
あれこれ話しながら、飲みながら、ゆっくり食事。
友人はお酒に強いから4合瓶にしたので、私は少しでいいと言ったものの、
いつよりたくさん飲んだらしく、途中から眠くなってしまい、目を開けているのがきつくなったので、
お開きにしたが、何と3時間半以上もしかしたら4時間近く経っていてビックリ。
電車で寝過ごさないようにと言い合って別れたのに、私は乗換駅を通り越してしまい、
慌てて戻る羽目になった。一駅で済んだので助かったけれど、あぶない、あぶない。
*****
紬訪問着。 郡上紬? 藍染。 裾・袖に多色横縞入り。 (甲木恵都子)
袋帯。 錦紗織。 金よろけ。 撚り金の紗織二重経。 唐織仕上げ。 鳳凰唐花文。 (鷹匠)
伊賀組紐 撚り房。 紺色。 片方に緑色入り。 (松山好成)
ちりめん紬の帯揚げ。 京友禅。 灰薄緑色と灰茶色の染分け、中央は白茶。 (雪華)
3/1
みにひつじ
ヤナーチェク、村上春樹の小説でモチーフとして出てきます。音楽聞いたあとにIQ84も、ぜひ。ってS社のまわし者ではありませんが(笑)あれだけ売れたから、図書館で!(笑)
むかし桜
みにさん、インフォありがとうございます。 でもね〜 長〜いのですよね、確かあの本。 根気と時間が足りそうもありません。(汗)
2016.2.27 [土]
春の鶯囀る舞
国立劇場の今回の宮内庁式部職楽部による雅楽は、舞楽で、舞がある時の常で大劇場での上演。
「振鉾 えんぶ」、「長保楽 ちょうぼうらく」、「春鶯囀 一具 しゅうのうでんいちぐ」。
今回の中心は、源氏物語に「春の鶯囀るという舞」、枕草子に「鶯の囀りという調べ」と、
記されている大曲「春鶯囀」の「一具」(全楽章の云わば通し)での上演。
「春鶯囀」を「一具」で上演するのは、国立劇場では約50年ぶりの2回目だとか。
「振鉾」の一節・二節、「長保楽」の破・急、 休憩後に、 大曲「春鶯囀 一具」で、
遊声(ゆうせい)・序(じょ)・颯踏(さっとう)・入破(じゅは)・鳥声(てっしょう)・急声(さっしょう)。
音楽が分かれば、音を聞き分けられればと思うものの、ないものねだりをしても仕方ない。
休憩時間を入れても2時間に満たない上演時間は少し物足りなくて、もう少し観たいと思いつつ、
何とも言い難い音色に身を委ねながら、それぞれの舞を見た。
*****
終演後は、半音に飛んで行って(飛んで行かないと直ぐに満席になってしまうから)、
スコーンと珈琲(アルガヨル)をいただいて、気分転換。
また飛んで帰って、健康づくり講座に出席。
午後はバタバタ忙しかったけれど、これで少し健康維持できたかしら?(笑)
*****
江戸小紋。 浅い臙脂色? 裂取模様。 (砂川健一「五街道」) (お初)
袋帯。 唐織。 白茶色地。 鴛鴦唐花文様。
五嶋紐。 渋い薄青色。 桃・白色に金色入り。
縮緬の帯揚げ。 中央は白に金色の線・点入り。 上下は灰色。
作ったものの、色が浅い?渋い?と言っても臙脂色で、少し派手かしら?と思っていて、
仕付け糸を取りながらも色が気になって、これからも着る?と迷ってしまった。
でも、いつもの着物とは色合いが違って、明るいところが気に入って作った着物だから、
やっぱり着ましょうと決めて着用。
出会った知人に、明るくていいわよ〜と言ってもらって、ホッとしてニコリ。(笑)
2016.2.26 [金]
デパート展巡り@日本橋
日本橋のデパート2店の展覧会と催事を見たくて、午後から動き回った。
まず、三越のいしかわ百万石物語展のイートインで能登丼「ズワイガニ・香箱ガニ丼」。
蟹も独特のダイズリという海藻も、つみれ汁も、香の物も、美味しくて、ニコリ。
能登の珠洲の「レストラン浜中」だそうだが、機会があればまた食べたいと思った。
腹ごしらえが済んだので、「—世界を驚かせた焼物—吉兆庵美術館蒐集 真葛香山展」へ。
この展覧会のチラシを見るまで真葛焼という焼き物があったことも知らなかったのだが、
技巧を凝らした焼き物を感嘆しながら観て回った。 見ながら故宮博物院の白菜などを思い出した。
また、いしかわ展に戻り、和カフェ「つぼみ」で「日本料理 杉の井」の名物葛きりで休憩。
「吉はし」の和菓子「舞の段」と「若菜」も購入。
藍染を見つけ、石川でも染めているのね〜と思いながら見ているうちに、つい1枚。
家の荷物、服やら何やらを減らそうとしているのに、困ったことだわねぇ..
でも洋服を買うのは珍しいから、まあいいかと自分に言い訳。(苦笑)
そして、無料の日本橋メトロリンクバスで移動して、高島屋へ。
「ルートヴィヒ・コレクション ピカソ展」を観て回ったが、途中から疲れを感じてしまった。
三井記念美術館のおひなさまの展示は次回に回したのに、このところ疲れ易くて..
地下の「春帆楼」のフグで早めの夕食。 刺身と雑炊のセット。 小鉢は今回も煮凝りだった。
デザートは「叶匠寿庵」で、冷たいものが食べたいと「抹茶パフェ」。
地下で少し買い物をして帰宅。
食べて、観て、食べて、観て、食べて..
観に行ったの?食べに行ったの?と我ながら少し呆れている。(笑)
家で、一保堂の明昔でお薄を点てて、生菓子とお薄をいただいて、ニコニコしていたら、
何と..思い出した。 かぶらずし! 買って帰るつもりだったのに、忘れた〜(涙)
2016.2.24 [水]
「吟三郎聟」と「楊貴妃」
夜は、今月の国立能楽堂の月間特集《近代絵画と能》の最終回で、特別公演。
冒頭は対談の予定が、関根祥六さんご病気療養のため聞き手(のはず)だった方おひとりの話。
予定よりグッと短く済んでしまい、そのせいか次の狂言がなかなか始まらなかった。(笑)
復曲狂言「吟三郎聟」と、能・観世流「楊貴妃 臺留」。
「吟三郎聟」は聟もの狂言。 見慣れた聟入りものかと観ていたら、最後が妙におかしく、キツイ。
聟の失言で舅が思い違いをし、聟を助けようと手土産の酒を持って同道した何某が..
最後は、シテの聟が「むこ、あまっとります、いりません?」と言いながら幕入りする。
茂山家の狂言にはよくあるシュールさらしいが、私はイマイチ慣れていなかったので、
おおっそうくるかとビックリ。(爆)
シテ/聟:茂山千三郎、アド/舅:千五郎、アド/太郎冠者:島田洋海、アド/何某:丸石やすし。
「楊貴妃」は小書「臺留 うてなどめ」つきで、蓮の台に留まって(作り物の中で座って)終わる。
楊貴妃は、多分前にも観たことがあるだろうと思うものの印象に残っていない。(汗)
今回も、作り物・装束は華やかで見応えがあるのに、見どころのはずの序の舞とイロエで
飽きて?しまい、居眠りせずにしっかり見るために少し頑張りが必要だった。(爆)
ここ10年ほどお能を観るようになった割には、理解力・鑑賞力がイマイチなのが哀しい。
ワキの方士をなさった福王茂十郎さん、いつものように、いいわねぇ〜と思う。
シテ/楊貴妃:関根知孝、ワキ/方士:福王茂十郎、アイ/常世国の者:松本薫。
囃し方は、一噌幸弘、大倉源次郎、亀井忠雄。
*****
江戸小紋訪問着。 秘蔵錐彫型千柄集・切嵌め。 甘茶色。 (黒岩秀硯)
本袋帯。 薄緑地。 緑・青色などで細かい草木・鶴などの柄。 中国の庭園風景? (川島織物)
五嶋紐。 紫色。 金・藤色入り。
草木染(刈安)の帯揚げ。 渋い山吹色。 (Kinami)
お能が「楊貴妃」なので、中国の庭園風景?と思っている帯を締めて、1人満足。(笑)
2016.2.23 [火]
美人画もいいものだと
ビザの受領に行くので、その前に改札口を出たところのトラヤカフェでランチ。
受領時間が1:30〜3:30だから、ランチの混む時間帯を避けようと早く行っても、
受領開始までの時間をつぶせないだろうと思って、遅めにして1時頃に行ったら、
人気店らしく、ランチメニューのうち、季節のベジプレートは既に売り切れ。
ドリンク付きランチセットの、れんこんときのこのチーズトーストと珈琲に、ミニデザートを追加。
野菜とチーズをのせて焼いたボリューム感たっぷりのトーストで、野菜の付け合わせもうれしく、
ニンマリ・パクパク。 食後用のミニデザートも2種類あって、選べるのもうれしい。
虎屋なら甘味も食べたいと思っても、トーストでお腹いっぱい感があり、ミニにしたけれど、
普通のメニューのを食べたかったと、少し後悔も..(笑)
次回に期待したいと思うけれど、序でがあるところではないし..
*****
ビザを受け取りに大使館まで往復。 今日も坂で少し息切れというか息があがる。
階段や斜面だと息が切れることが多いのは、運動不足?
健康づくり講座だけでなく、もう少し日常的に動かなくてはダメかしら?と反省すれど..
*****
日比谷に出て、「勝川春章と肉筆美人画 —〈みやび〉の女性像—」@出光美術館を観た。
招待券をいただいたので、勉強不足・教養不足のまま、勝川春章って誰?状態で出かけたのだが、
会期初めで人の少ない中をゆっくり見て回って、期待以上に楽しく鑑賞できて、ニコリ。
春章だけでなく、菱川師宣や師の宮川長春の美人図、更に歌麿・北斎の美人図も見られ、
今まで好きとは言えなかった美人画も、少なくも肉筆美人画はいいわねぇ〜と思えたのが大収穫。
*****
銀座まで歩いて、茶の葉@松屋で一休み。
柑橘ゼリー?が美味しく、栗の甘皮煮もいただき、お煎茶も何杯もお替りして、ニンマリ・ホッコリ。
やっているかと思った催事場での展覧会はなし。
で、日本橋まで歩いたが、着くころには疲れが出て、展覧会は観ずに夕食だけ調達して帰宅。
2016.2.22 [月]
猫の日・忍者の日
222と並んだわねぇ〜と思っていたら、ラジオのニュースで、
にゃんにゃんにゃんの語呂合わせで、猫の日だと、何度も言っている。
で、友人宅の猫〜ズを思い出した。 野良猫が居ついて、数匹もが飼い猫になって、
老齢化して健康状態にいろいろ問題が出てきて、最近は手術するかどうか様子見だという。
他の友人宅のワンちゃんも、具合が悪くなって手術したけれど、元気がなくて水しか飲まないので、
どうにか食べさせるべく飼い主が必死で努力したり..
人も猫も犬も、介護は大変。
ともども生活に支障がない程度にまでは元気になってくれるよう願う。 ことしかできないけれど..
222は、猫の日だけでなく、にんにんにんで、忍者の日でもあるらしい。
それにしても、語呂合わせが素晴らしいというか凄まじいというか..(笑)
*****
今、ラジオで、フーフーフーで、おでんの日というのもあると言っていた。(爆)
でも何故おでん? 湯豆腐じゃないの??(大爆)
2016.2.21 [日]
式能・第二部
能楽協会主催の式能は、第一部と第二部を通して観ると、「翁」つきで「神・男・女・狂・鬼」の
「五番立」で能を観られる少なくも私の知る限り唯一の機会。
だから、観るなら当然通しで観たいと思っているが、今年は早い開演時間までに行く気力がなく、
金剛流ご宗家の「翁」は観たいと思いながらも.. 第二部だけという変則になった。
通しでないなら今年は観に行くのを止めようかと思ったが、第二部の狂言のシテが、
大好きな万作さんと東次郎さんなので、やっぱり観に行くことにしたのだが、
大いに楽しめてニコニコ。
能・金春流「西行桜」、狂言・和泉流「柑子」、 休憩があって、
能・宝生流「籠太鼓」、狂言・大蔵流「柿山伏」、能・喜多流「殺生石 白頭」。
*****
訪問着。 総絞り。 灰色。
袋帯。 平・相良・汕頭・レース刺繍。 黒地金箔。 更紗華文。
伊賀組紐。 灰・白・金色の変わり組み。 (松山好成)
草木染(ブナ染)の帯揚げ。 薄黄色の暈し。 (冨田五郎)
朝早い第一部は観に行かないものの、お能の前に予定ができて昼前に出かけたので、
暖かったものだから、つい油断して、雨コート兼用の対丈コートにショールにしたら、
帰りには冷たい風に震えあがった。 この時期は本当に着るものに迷う。
寒いよりは暑いくらいの方がマシと思って、もう暫く防寒コートを着ようかしら?
2016.2.19 [金]
蝋燭の灯りによる
外出して一度帰宅したら億劫になってしまったが、気を取り直して、夜は蝋燭能を観に行った。
毎年1度か2度は観ている蝋燭能だが、今までで一番印象的で、出かけてよかった!と思った。
狂言・和泉流「梟山伏」と、能・金剛流「砧」。
蝋燭だけの薄明りだと感覚が鋭くなるのか、お能の一噌仙幸さんの笛の音が心にしみ入る感じ。
冴えわたるというのとは違う、心に浸み込むというかスッと入り込んでくるような音色。
鼓・太鼓も含め囃子に引き込まれながら観たお能は、やはり独特としか言いようのない印象。
何度か観ている「砧」が別物に思えて、ああ来てよかった、観られてよかったと思う。
おシテもよかったが、小柄で、薄暗がりでも背が丸くてご高齢の印象が強く、それが残念。
ワキがご逝去なさった宝生閑さんからご長男の欣也さんに代わって若いためもあって、不釣り合い。
この曲と合わない。 この曲は、若い夫と高齢の妻..じゃないでしょと思う。
閑さんだったら違った印象だったかもしれないが、難しいと思った。
とは言え、いい蝋燭能だったと思いながら帰宅。
*****
訪問着? お召し。 無地暈し。 紫色。 (織道楽 塩野屋)
袋帯。 黒っぽい地色。白・薄茶色の翼を広げた梟。垂れ先は林。(浅山・施美庵コレクション「梟」)
伊賀組紐。 濃淡紫色の菱形に薄緑色入り。 蛸足房。 (松山好成)
灰紫色の帯揚げ。 梅花模様入り。
道中着。 輪奈ビロード。 黒色。 斜め模様。 黒地に灰色柄のショール。(岡重)
狂言に因んで、梟柄の帯を締めた。 好きな帯なのに、インパクトが強くて、漸く2度目の着用。
前に梟山伏を観た時には思いつかなかったけれど、ドンピシャリだと自画自賛。(笑)
これからこの曲を観に行く時は、この帯を締めて行こうかと思う。
暖かいので防寒コートは止めたものの、夜は冷えるというので暖かいビロード地のコート。
暖かかったり寒かったり.. 着るものに迷うこと多し。
2016.2.19 [金]
午前中は
夜は出かける予定があるが、他の用事を済ませてからその足で回るには時間があり過ぎる。
で、途中で一度家に戻ることにして、午前中の用事と夜の用事を分けて2度出かけることにした。
今日10時発売のチケットがあって、電話で繋がるのを待っていたら希望の安い席は売り切れそう。
で、近日中に出かける予定の他の午前中限定の用事と組み合わせることにして、朝から出かけた。
10時発売なのにチケット売り場が入っているデパートの開店が10時。
売り場に着いた時には欲しい席はもうないだろうが、電話よりはマシだろうと思った通り、
随分後ろの列だけれど安い席の通路わきの席が取れてホッ。
去年は買いに行くのが少し遅くなったら、安い席は既に売り切れで、少し高い?席になったのよね〜
最近はチケ取りに行くこともなくなって、10時にデパートに行ったのは何年振りかしら?
*****
それから、ビザ申請用にインスタント写真を撮って、大使館へ出向いた。
鳩が豆鉄砲を食らったような写真に一瞬ひるんで、撮り直そうかと思ったが、今更..と妥協。(笑)
申請書類に記入し写真を貼って、窓口で旅券と一緒に提出し、料金を払い、申請終了。
受領は午後だが申請当日は受領できないそうで、また足を運ばなければならないのが面倒ながら、
旅行社に依頼して安くない手数料を払うよりは、しまり屋らしく自分で申請することを選んだ。(爆)
*****
時間的に昼近くになるだろうからと、ネットで調べて行った大使館近くの店、みんみんで昼食。
餃子が有名らしいので、焼き餃子と五目チャーハンを頼んで、ザーサイを食べながら待った。
ザーサイは、塩気が少し強く、油も多くて.. 美味しいものの..
焼き餃子の量にビックリ。 6つだったが、大きくて、お皿からはみ出しそう。
お店の人が小皿にお酢を入れ胡椒をいっぱい入れて用意してくれたので、それにつけて食べた。
なるほど、餃子の油がお酢で洗い流される?感じで、スッキリする。
チャーハンが出てきて、またビックリ。 大盛なんて頼んでいない!と言いたいくらいの量。
残すのは嫌だと頑張って食べたら、夜になってもお腹が空かない。(大爆) う〜ん、凄すぎ。
店に行ったのは開店前だったので外で少し待ったが、開店の11時半過ぎにはほぼ満席。
その後は続々と客が来て、大分待っている人がいたが、回転が速いから勤め人にもよさそう。
2016.2.16 [火]
春を食べる
みかわ是山居で天ぷらランチをいただいた。
カウンターに相席の方は全員がお任せだったが、私は昼時の常で、ランチに季節種を追加。
季節種は、しらうお。 しらうおか、まだフグの白子か、どちらだろうかと楽しみにしていたが、
今年はやはり暖冬なのか、もう、しらうおだった。 例年同様、他所では見たこのない大きさ。
1尾ずつ揚げるので、10尾も食べると春を食べた〜感じがして、うれしい。
毎年、初めて此処でしらうおを食べると、春だわねぇと思う。
魚は、海老(頭も)2、鱚、墨烏賊2、めごち、しらうお、穴子で、野菜はアスパラと椎茸にした。
途中の箸休め?の野菜は、銀杏3粒。 冬の常だけど、それにしても大きな銀杏だといつも思う。
お碗は、いつも通り菊花風の海老しんじょ。 最初の小鉢の3点盛りが少し変わって、楽しい。
〆の小柱のかき揚げは、そろそろ天茶が食べたいと思いながら、いつも通りに天丼。
ご飯を減らしてもらって、蜆のお味噌汁・香の物と一緒に、最後のお福豆まで、美味しくいただいた。
ただ最近の難点は、時間制の入れ替わりで、昼時はランチもあるものの、お任せだけで、
一斉に同じものを供されるのが.. 私は秘かに給食形式(苦笑)と思っていて、とても不満。
決して安いわけではなく、私には十分に高いのに.. 給食にしては高すぎるわよねぇ〜
できるだけ客を断らないためには仕方ないことだと思うし、私は慣れた馴染みの店だから気楽だし、
味に惹かれて通い続けてはいるけれど..
*****
夜は、確定申告の書類を作成。 明日か明後日にでも申告に行くつもり。
例年3月の期限ギリギリになって慌てるのに、今年は我ながら早〜いと感心。(爆)
2016.2.14 [日]
新年会
今年も新年会に参加でき、楽しい時を過ごさせていただいて、ニコニコ帰宅。
往きは結構遠かった印象が、帰りはご一緒になった方々とお話ししていたらあっという間。(笑)
私が会員になった時から、東京で開催した昨年を別にすれば、新年会はいつものお馴染みの店。
もう何度目になるのかしら? 今回は椅子席を設えてくださったので、痺れも膝の痛みもなく、
お席近くの方々とお話ししながらの食事が美味しくて、ペロリとお腹に収まった。
立春朝搾りの日本酒もグラスに一杯だけ。 それだけで顔が赤くなってしまい、
赤ら顔を隠したくて何度も粉を叩くことになったのだけが問題。(苦笑)
今年は小唄も楽しく聴かせていただけて、カルタ取りの迫力もいつもながら見事だし、
着物の装いが、皆さんそれぞれ自分流なのも、真楽らしくて素敵だなぁと思えて、それもうれしい。
口福、耳福、眼福の3拍子。 ありがとうございました。
*****
紬?小紋。 藍の型染。 向鶴菱文様。 青系。 柄にベンガラと墨。 (浦野理一)
袋帯。 綴れ。 段霞文。 茶系、金糸とレンガ色糸。 (川島)
伊賀組紐。 紺色。 片方に緑色入り。 撚り房。 (松山好成)
柿色〜肌色〜薄クリーム色の暈し染の帯揚げ。 (五嶋紐「五嶋の彩」)
雨コート兼用の対丈コート。 西陣織能衣装・籠目模様。 黒地ショール。(岡重)
2016.2.13 [土]
素の魅力
今月の国立能楽堂の企画公演2回目は「素の魅力」で、舞囃子と狂言の語と袴能。
どれも装束を付けず、面もつけない直面で、素のままでの舞台。
初めに、今月の月間特集・近代絵画と能に関するおはなしがあって、
舞囃子・観世流「東方朔」、狂言語・和泉流「継信語」、袴能・観世流「弱法師」。
私としては「継信語 つぐのぶがたり」が、この日一番の期待。
「那須」は、お能の「八島(屋島)」の替間(かえあい)としても単独でも聴いたことがあるけれど、
「継信語」はあることさえ知らなくて、しかも語るのが萬斎だったので楽しみにしていた。
仕方話の「那須与一語」とは違って、座ったまま声だけで語り分けるのが印象的。
継信が強弓の能登守教経に狙われた義経の身代わりになって命を落とすのは、
「那須与一語」でも、今週観た文楽の道行きでも、歌舞伎でも、知っているけれど、
継信の弟の忠信に射られた菊王丸はホント憐れで、あら〜そうだったの!?と思った。
私はお能の「東方朔」を観たことがない(多分)ので、これも楽しめたし、
袴能の「菊慈童」は装束がないと印象が違って、それも面白かった。
*****
紬。 紅花染。 薄青・薄桃色。 (新田秀次)
染名古屋帯。 琉球紅型。小千谷紬地。 薄灰茶色地。 魚柄の抱瓶に露草?(知念初子)(お初)
五嶋紐。 灰藤色。 房は薄水色。
ちりめん紬の帯揚げ。 京友禅。 灰藤色、白・灰・肌色入り。 (京姉小路)
道行コート・被布衿。 結城玉紬地。 染暈し(裾・錆緑〜肩・紫)。 (結織苑)
2016.2.11 [木]
声明
建国記念日。 午後は、声明を聞きに国立劇場へ出かけた。
今回は「日蓮宗の声明」で、副題?が「僧と尼僧の声が響き合う空間」。
終了後、半音に寄ったら満席らしく待っている方もいらしたので迷ったが、昨日も入れなかったし、
お帰りになる方がいるようなので、私も待たせてもらった。 直に席があいて、ホッ。
でも、お気に入りのスコーンは売り切れで、ケーキも売り切れたのもあって1種類しかないとか..
で、チーズトーストとコーヒー(イルガチェフェ・コンガ)をいただいた。
ご繁盛はいいことだけど、最近は満席で入れないことが多くなって、残念な思いを度々している。
今日は入れただけよしとしましょう。
*****
小紋。 鹿の子総絞り。 灰紺色。 (竹田庄九郎)
袋帯。 素描き友禅染め。 白金地、白鷺・濃淡墨色の葦? (三浦逸鬼 「白鷺」)
伊賀組紐。 白・黒色。 (松山好成)
草木染(たんから染)の帯揚げ。 極薄橙色? (松原)
2016.2.10 [水]
文楽に着て行ったのは
8日: 第二部
色留袖・訪問着仕立て。 本加賀友禅。 抹茶色。 花一輪挿し。 (由水煌人)
袋帯。 黒地金箔。 切金散文。 (お初)
五嶋紐。 江戸本高麗。 白地に春光箔(薄緑色・薄橙色の方) (銘つぼたれ)。
草木染(ブナ染)の帯揚げ。 薄黄色の暈し。 (冨田五郎)
9日: 第一部
伊那紬。 草木染(藍、りんご、他)。 白地に、太い青色の横縞、細かい茶格子。
染名古屋帯。 濡れ描。 青灰色地。 水辺に浜千鳥。 (染のに志山)
江戸組紐。 変わり組。 生成り・濃紫色。 龍村・唐花雙鳥長班錦入り。
渋い栗茶色?の帯揚げ。
10日: 第三部
結城紬。 地空き。 灰色。 雪輪。(藤貫)
袋帯。 黒金色系 経よろけ二重織。 樹下双鳥文。 (宮本貞男)
伊賀組紐。 灰紫色、片側に薄黄緑・白色入り。 撚り房。 (松山好成)
茶鼠色〜薄い鼠色〜灰白色の暈し染の帯揚げ。
2016.2.10 [水]
文楽
また1週間ぶりの遡り日記。(汗)
観に行くと、楽しんでも、それなりに疲れて、帰ってから日記を書く余裕・気力がなくて..
でも、書かないと直ぐに忘れてしまうから、思い出せるところだけでも書いておきたい。(15日に記)
毎年2月の文楽公演は3部制で、例年なら2部を1部か3部と組み合わせて2日間で観るのだが、
今回の2部は嶋大夫さんの引退公演だったので何となく別にして、3日連続での文楽鑑賞になった。
8日(月): まず嶋大夫さんの引退披露狂言のある第二部。
「桜鍔恨鮫鞘(さくらつばうらみのさめざや)」の「鰻谷の段」と、
嶋大夫引退披露狂言の「関取千両幟」の「猪名川内より相撲場の段」。
「桜鍔恨鮫鞘」は東京では約45年ぶりの上演だそうで、当然ながら私は初見。
八郎兵衛は元の主人のための金の工面と屋敷から盗まれた刀の捜索で家から遠のきがち。
女房お妻にも金の工面を頼んでいる。 女房とその母が頼まれた金の工面に、
持参金付きで入り婿をもらおうとするところに、八郎兵衛が帰ってきたので縁切りを言い渡す。
怒りながら一端は去ったものの、事情が分からないで合点がいかず戻ってきて..
姑と女房を斬り捨てて、それでも気が収まらず、娘の目の前で女房を更に斬って..
後で、文字の書けないお妻が書置き代わりに娘に覚えさせた伝言を聞き、真相を知って..
成程、東京では人気なさそうな展開だわねぇ〜と長らく上演されなかったのが分かる気分。(苦笑)
床は、中:松香大夫・喜一朗 → 前:呂勢大夫・清治 → 切:咲大夫・燕三。
人形は、古手屋八郎兵衛:和生、女房お妻:勘十郎、お妻の母:蓑一郎、香具屋弥兵衛:勘市、
娘お半:玉誉など。
そして、嶋大夫引退披露狂言の「関取千両幟」は、盆が回って、床に嶋大夫・寛治。
呂勢大夫の口上で始まり、いよいよ嶋大夫の語り納め・聴き納め。
女房おとわ:嶋大夫、猪名川:英大夫、鉄ヶ嶽:津國大夫などで掛け合い。 弟子も総出演?
呂勢大夫が前の「桜鍔恨鮫鞘」で語り、ここで口上もし、更にまた語ったのが秘蔵弟子らしい。
三味線は、「猪名川内」が寛治、「相撲場」が宗助。
若旦那のためにお金を工面しようとする猪名川。 今日中に身請け金を持参できなければ
鉄ヶ嶽に身請けされてしまうと聞いて、鉄ヶ嶽に身請けを止めるよう頼むと、今日の取り組みで
八百長をするようほのめかされ.. 大事な相撲を金のために負けねばならないのかと嘆き、
真剣勝負か八百長か思い悩む猪名川に、女房おとわは金の工面に身を売って..
猪名川:玉男、女房おとわ:簑助、鉄ヶ嶽:文司、など。
「相撲場」に変わる時には、寛太郎が技巧を凝らした三味線の曲弾きをタップリ見せ・聞かせる。
*****
9日(火): 第一部の「靱猿」と「信州川中島合戦」の「輝虎配膳」と「直江屋敷」の段。
「直江屋敷」は20年ぶりの上演だそう。
申年に因んでの「靭猿」だろうが、猿が子猿じゃなくて大きいのにビックリ。(笑)
先日の狂言のかわいらしい子猿の印象が残っているので、かわいくないわねぇ〜と思ってしまった。
「輝虎配膳」は、口:希大夫・清馗 → 奥:咲穂大夫・清介、琴:清公。
「直江屋敷」は、文字久大夫・藤蔵で、1時間ほどを1人で語るのに、寝不足で居眠り付き。(涙)
二部以外は席があるから、もう1度聴きに行きたいけれど、体力と相談だわねぇ〜
天気も良かったし、終演後は前庭の満開の梅を見て回ったが、春を感じてうれしかった。
*****
10日(水): 第三部の「義経千本桜」の「渡海屋・大物浦」と、「道行初音旅」。
「渡海屋・大物浦」は、口:靖大夫・宗助 → 中:睦太夫・錦糸 → 奥:千歳大夫・富助。
生き延びて平家再興を目指す知盛が、「幽霊」と自称するのがおかしい。
結局敗れてしまい自害するが、仇をなしたのは生き残った自分でなく怨霊の仕業だとして、
義経に帝の供奉を願うのに哀れを感じてしまう。
千歳大夫が久しぶりに長く語って、一部の文字久ともども、これからの文楽(の大夫)を背負うのは、
この2人だということだろうと、今更ながらに思う。 でも、道は長く遠いわねぇ〜
*****
切場語りが咲大夫さんだけになって、その咲大夫さんもお身体に問題を抱えているようで心配。
やはり嶋大夫さんが引退撤回するのがいいだろうと、知人の間で話しになったとか..
もう暫く語れるだろうと同感はするものの、見始めた20余年前に比べ近年は息が短くなったようで、
ご本人が引退時と思われたのも仕方ない気もするし.. もうじき84歳だから無理も言えないし..
2016.2.6 [土]
バレエ「ラ・シルフィード」
午後、バレエ「ラ・シルフィード」を観に新国立劇場へ出かけた。
「ラ・シルフィード」の前に、男性だけ9人での短いバレエ「Men Y Men」。
Yは、スペイン語のandでもあるが、ここでは男性染色体を意味してるとか。
外国人ダンサーに比べると肉体的な強さが足りないという方もあるが、
まあ、もっと楽しめないのも観ているから期待値が高くないかもしれないものの、私は楽しく観た。
が、おおっ、そこで堪えて、止まって! と思ったりも..(笑)
「ラ・シルフィード」はキャストによって印象が違うように思う。って私はこの1回しか観ないが..
農夫ジェームと恋人エフィの結婚式の日に、空気の精のシルフィードが現れ..
シルフィードとジェームを死に導く占い師?マッジの行動の理由は何だろうと思いながら観ていた。
「眠れる森の美女」の、祝いに自分だけ呼ばれなかった恨みと違って、
入った家でジェームスに冷たくあしらわれたからというくらいじゃ動機が弱いわよね!?
妖精シルフィードへの恨みでもあるのか..
ともあれ、シルフィードを踊る米沢唯の軽やかさが素敵。 群舞も楽しめてニコニコ。
*****
訪問着。 裂取。 手絞り辻が花模様。 灰藤色地。 (桐屋・翠山)
本袋帯。 深い紫グレー地。 金引箔。 欧風更紗間道。 (川島)
伊賀組紐。 灰・白・金色。 (松山好成)
極薄い青磁色の帯揚げ。 金糸の七宝柄など入り。
着物は、訪問着然としているので、好きなのに着ていない。 10年で今回漸く3度目らしい。
帯も、持っている中で5指に入るほど大好きなのに、やはり3度目だと思う。
好きなのに着用できないのは悔しい。 でも、何処にでもという装いじゃないし.. 課題だわ〜
(1週間分を遡って書くのは私の忘却力との闘い。(笑)
でも書いておかないと忘れるから..どうにか書けてホッ。)
2016.2.5 [金]
歌舞伎「新書太閤記」
大歌舞伎の昼の部は、吉川英治原作の新作で、通し狂言「新書太閤記」。
木下藤吉郎後に羽柴秀吉を演じる菊五郎が大活躍。
当たり前と言えば当たり前だけど、菊五郎が本当にほぼ出ずっぱり。
場が違うから出てくる度に衣装も変わるし、本能寺まで出番の多い信長の梅玉と2人、
お元気だわ〜と思う。 特に、秀吉の菊五郎は、走るし、馬に乗るし、歳を考えると驚異的。
先月の国立は今月のためにセーブしたのかしらと、ふと頭に浮かんだほど。(笑)
明るく愉快な役を楽しんで演っているからもっているのかしらねぇ..
楽しく見たが、場面が次々に変わって忙しなく、演る方は大変だろうが、見る方も大変。(爆)
菊五郎は1回きりではなく再演を考えているようだが、もう少し整理して忙しなさを減らして欲しい。
*****
本結城紬。 黒・藍色の総絣。 (奥順)
本袋帯。 平織紹巴。 献上コプト更紗。 濃紺地。 赤色などで孔雀文様。
伊賀組紐。 紺色、片方に緑色入り。 撚り房。 (松山好成)
鶯色の帯揚げ。 暈し入り。 「幻雪」
2016.2.3 [水]
復曲再演
今日は節分、明日は立春..と思いながら、企画公演を観に国立能楽堂に出かけた。
今月は、定例公演2回と普及公演1回のあるいつもの月とは様変わり、
《冬スペシャル 月間特集・近代絵画と能》として、企画公演3回に特別公演1回。
今日が最初で、復曲狂言「若菜」と、復曲能「菊慈童 てっ縣山」。
狂言「若菜」と能「菊慈童」が復曲? 観ているわよねぇと驚いた。
狂言「若菜」は大蔵流では番外演目で、例外的にレパートリーにあった山本家でも断絶していたが、
28年余前にシテ・山本東次郎で改作・復興されて以来、上演が重ねられているのだとか。
そうなると、私が以前観たのは和泉流か東次郎さんのお家かということになるけれど..
今回、東次郎さんは後見だったが、山本家総出演の感じでの上演。
観世流以外では「枕慈童」と称されるお能が、観世流では「菊慈童」というのは知っていたが、
観世流にも「枕慈童」というお能があって、これは観世流独自の江戸時代の新作なのだそう。
へ〜え..とビックリ。 発端に男色があるのは承知していたが「枕侍童」が本来とは更にビックリ。
明治時代に他流の「枕慈童」を観世流に導入したが、観世流には同名の新作「枕慈童」があるので、
「菊慈童」と名付けられ、以降は「菊慈童」の人気の裏で「枕慈童」は忘れられていったとか。
プログラムの鑑賞の手引きを読みながら、流行り廃り、いろいろあるのねぇ〜と思った。
前場なしの半能での上演が普通だが、今回は前場を復興し後場も旧に復した11年余前の型で、
間狂言の菊花の精の立ちシャベリを追加作成しての上演だそう。
慈童が深山に遺棄される前場があると分かり易いものの、後場だけで十分にも思えた。
*****
節分の追儺式=豆まきのある歌舞伎公演と違い、能楽堂では特に何ということもない。(笑)
少し寂しい気になりながら、六本木の「水−神秘のかたち」@サントリー美術館へ。
会期は今日を含めあと5日なのに混んでいなかった。ゆっくり見て回って、食事して帰宅。
*****
色無地。 寿光織。 本茶四度染。 薄灰緑(薄青磁色?)。
袋帯。 紹巴。 正倉院鳳凰華文。 青灰色地。 (となみ「国宝の旅」)
五嶋紐。 水色、片側に金・白色入り。
灰空色と薄桃色の暈しの帯揚げ。 金色の小さな刺繍入り。
2016.2.2 [火]
二月大歌舞伎@歌舞伎座
初日の歌舞伎を見物。 でも初っ端の昼の部でなく、夜の部からなのが、へそ曲がり風?(笑)
夜は見取りで、「ひらかな盛衰記」の「源太勘當」、「籠釣瓶花街酔醒」、舞踊「浜松風恋歌」。
源平の合戦を描いた「ひらかな盛衰記」の中では、人気の「逆艪」の上演頻度が高いが、
「源太勘當」は比べるとあまり上演されず、やや珍しい。
梶原源太景季を勤める中村梅玉がいい! 父親の受けた恩を思い、先陣争いを譲って、
切腹の覚悟と耐え忍ぶ姿が、紅梅白梅の被り物も含め、ホントにいい男ぶり。
鎌倉一の風流男と後世まで美男の代名詞として語り継がれたというのが、ご尤もと思われた。
そして秀太郎の母延寿!! 心の動きが分かるようで素晴らしく、いい延寿だわぁ!と堪能。
あと、弟の平次景高を錦之助、腰元千鳥を孝太郎など。
「籠釣瓶花街酔醒」は、商売一筋の田舎者の絹商人で痘痕面の佐野次郎左衛門が、
吉原で花魁に見惚れ、通い詰めて身請け話が進むうち.. 満座の中で愛想尽かしされて..
吉右衛門の佐野次郎左衛門、私はやっぱり苦手。
あの化粧で出てきたところで、やりすぎでしょ!?って思ってしまう。
でも、菊之助の八ツ橋が綺麗で、梅枝の九重・新悟の七越・米吉の初菊と若手の花魁もよかったし、
菊五郎の栄之丞も花魁に惚れられる間夫らしく格好いいし、歌六の立花屋長兵衛もいい旦那だし、
彌十郎の釣鐘権八の憎たらしいまでの自分勝手な調子よさ.. 予想以上に楽しめた。
立花屋2階の、次郎左衛門の八ツ橋を斬る段取りが、見慣れたものと違って、
あれっ、播磨屋の型はこうだったかしら?と思う。
前に観た時は、吉右衛門の顔づくりのショックが強くて、覚えていないみたい。(苦笑)
最後が舞踊「浜松風恋歌」で、在原行平に恋する姉妹の恋心を描く「松風村雨物」。
時蔵の小ふじと松緑の此兵衛で、松風の霊が海女小ふじに乗り移る趣向。
「籠釣瓶花街酔醒」の後の口直し? 踊りで気分が変わって、気持ちよく帰れていい。
幕間にびわさんにお声をかけていただき、うれしいビックリ。
暫く立話もできて、優しい笑みに私もニコニコ。
*****
結城紬。 無地。 灰藤色。 (奥順はたおり娘)
染名古屋帯。 灰白色。 雪の結晶柄。
伊賀組紐。 灰紫 紫・小豆色入り。 撚り房。 (松山好成)
ちりめん紬の帯揚げ。 京友禅。 灰藤色、白・灰・肌色入り。 (京姉小路)
2016.2.1 [月]
如月は忙しく始まって
美味しい洋物を食べたい(笑)と、ラ・ペ@日本橋に入れていただいてフランス料理でランチ。
メインは魚を、デザートは苺でなく柑橘の季節感を、それぞれ選んで、
飲み物は、サービスシャンパンに、白ワイン(アルザスのリースリング)を追加。
でも、1週間経ったら、印象だけはいろいろあるものの、細かいところは見事に思い出せない。
うわぁ〜歳だわぁ..と歳のせいにして.. でも食べたことは、まだ忘れないから..(爆)
大満足でお腹もいっぱいなのに、ときわ木に寄って夜のおやつを調達。
大好きな此処の和菓子を2つ。 少し日持ちする「福ハ内」という干菓子も購入。
干菓子は3色のお多福が2つずつ6つと鬼が1つに黒大豆が少し。 ちょっと楽しい。
途中の小さな公園のボケの花が満開。 春だわねぇ〜もう如月だものねと思う。
帰宅途中ちょっと寄り道をしたら、お菓子を忘れて.. 大慌てで取りに行く始末。
ホント歳だわぁ..(大爆)
年末の健康診断と先月後半の大腸ガン検診の結果を聞きに医院にも寄った。
健康診断は要注意項目があるものの、このまま経過見。
問題は、また引っかかった大腸ガン検診。 また予約して内視鏡検査をしなくちゃ.. う〜ん..
いろいろ序でに、ヘアカットもしてもらった。
いつものボブで変わり映えはないが、襟足を短く切ってもらってスッキリ。
でも、昼からバタバタ動き回って、ちょっと疲れた。(苦笑)
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