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2016.3.31 [木] 天ぷらランチ & お花見

3月末。 明日から4月だと思うと、退職後何年も経ったのに、未だにどこか気持ちが違う。
昨日は完全休養日になって家から殆ど出なかったので、今日は花見も少しはしたいと思いつつ、
まずは、美味しい料理で腹ごしらえと、みかわ是山居で天ぷらランチ。

私以外、相席の方が全員中国の方らしく、慣れてはいても少し驚いた。
今はWebで予約できるそうで、海外からの予約が早くから入るらしくて、その結果、
そんな前から予約しない日本人は入り難くなった模様。
でも2席空いていると思ったら、ノーショーだそう。
ドタキャンだけでなくノーショーもあるらしく、お店としては、満席で断っているのに、困るわよね〜

私以外の皆さん全員がお任せで、私だけ少し品数が少なく安めのランチ。 季節種の白魚を追加。
3点盛りの付け出しが、少し春めいた印象。
途中のお凌ぎの菊花風の海老真丈のお椀の三つ葉を見ながら、
ジュンサイが入るのはいつからかしらと思う。
魚は、いつも通り、海老、鱚、烏賊、めごち、穴子。 それに、しらうお。
途中の箸休め?の野菜は、タラの芽。 タラの芽を食べながら季節を感じて喜んでいたら、
最後の選択の野菜にフキノトウがあってニンマリ。苦みに春を感じて心が弾む。 あと、アスパラ。
天丼のご飯は少なめにしてもらい、蜆碗と香の物と、〆の甘味のお福豆まで、完食。

*****
食後は、暖かい日射しの中、桜を見に大横川に出た。
黒船橋付近から動力船のお花見クルーズ船が出るというので聞いてみたら、今日は満席だそう。
他の日なら乗れると言われても、わざわざ予約して此処までまた来る気にはならずにパス。
大横川沿いの遊歩道を、桜を見ながらゆっくり歩いた。 桜の木の下を歩くのも楽しい。
まだ3分〜5分咲きくらいの木が多かったが、一部は7分咲きもあり、今日で一気に開きそう。
桜の咲いていそうな神社や公園に寄り道しながら、ゆっくり歩いて帰ったら1時間かかった。
明日は友人たちとのお花見&おしゃべり会。 満開の桜の元で楽しめそう。

2016.3.30 [水] アンコール遺跡ツアーの覚書

[日程]
1日目: 朝シェムリアップ着。 午前中、アンコール国立博物館見学。 クメール料理の昼食。
     ホテルにチェックイン、夕方まで休憩。 夕食は再びクメール料理。
2日目: 早朝、アンコールワット西参道から眺める朝日鑑賞。 ホテルに戻り朝食。
     午前中、日本国政府遺跡修復チーム(JASA)のバイヨンセンターで説明を聞き、
     修復チームメンバー同行・説明で、修復現場見学と、アンコールトム観光。
     昼食後ホテルに戻り暑さを避けて休憩。 午後遅くからアンコールワット観光。
3日目: タイとの国境にある山岳寺院プレアヴィヒア遺跡に出発。 途中でクメール料理の昼食。
     プレアヴィヒア遺跡の麓でバンに乗り換え、遺跡まで急斜面を上った。
     真昼の暑さの中、プレアヴィヒア寺院観光。 シェムリアップに戻り、タイスキの夕食。
     (遺跡まで片道4時間近くかかり、移動時間の方が観光時間よりはるかに長く、
     暑いのと歩くのとで疲れ気味。 でも此処に行きたくて、このツアー参加した方が多かった。
     帰途は暗い中、街灯のない道を走るドライバーに感嘆。)
4日目: コーケー遺跡観光。 ホテルからの移動時間2時間半余り。
     コーケー観光後、コーケーとホテルの中間くらいに位置するベンメリア遺跡観光。
     助六風のお弁当で昼食後、ホテルに戻り休憩。 夕食は5つ星ホテルでクメール料理。
     夜はホテルのスパで、疲れを取ろうと1時間のアロママッサージ。
5日目: 午前中、バンテアイスレイ遺跡観光とタ・プロム寺院観光。 クメール料理の昼食。
     遅めのチェックアウトまでホテルで休憩。 (シャワーを浴び着替えられてホッ。)
     オールドマーケットに寄って、空港へ。 ホーチミンで乗り継いで羽田空港に翌朝帰国。

[遺跡の創建時期(見た順)]
 アンコールトム(大きな町): 11世紀〜12世紀。 中心のバイヨン寺院は12世紀末の創建。 
 アンコールワット(寺院の町): 12世紀初頭の創建。 
 プレアヴィヒア: 9世紀末の創建。
 コーケー: 10世紀初頭創建。 10世紀前半のわずか10数年だけ都だった土地の遺跡群。
 ベンメリア: 11世紀末〜12世紀初頭。
 バンテアイスレイ: 967年創建。 
 タ・プロム: 1186年創建。 国王が母のために作った仏教僧院、後ヒンドゥー教寺院に改造。

*****
アンコール遺跡とは、9〜15世紀、アンコール王朝時代に建てられた宗教建築だそうで、
現在見学できる遺跡の多くは、都城のあったシェムリアップ周辺に点在しているらしい。
年代順には多分、プレアヴィヒア、コーケー、バンテアイスレイ、ベンメリア、アンコールワット、
アンコールトム、タ・プロムと、9〜12世紀の遺跡を見たことになるようだ。

できるだけ多くのアンコール遺跡を見たいと思って探した結果、このツアーを選んで、
オプショナルツアーにも参加したが、シェムリアップにもまだまだ多くの遺跡があり、
観光した遺跡でも見られなかった所も多く、もっとゆっくり見たかったとも思いはするけれど、
ツアーの制約と、自分の体力を考えれば、それなりに楽しく回れたと思う。

昼食・夕食は、和食、中華、助六のような弁当が各1回ずつで、他はクメール料理。
一口にクメール料理と言っても、種類も味付けも色々あることが分かって、それも楽しめた。
白身魚をココナッツとスパイスで蒸し煮した少し甘酸っぱいアモックという料理も、
名前は覚えられなかったが、コーケーへの道路脇で売っていた米・ココナッツジュース・小豆を
竹筒に詰めて筒ごと焼いたのも食べられたし、トウック・ドーンというココナッツジュースも飲めた。
鉈のようなナイフで切ったココナッツにストローを挿してくれて果汁を飲んだのが面白かった。

私を含め18名の参加者で、私より年上の方も多く、最高齢者は85歳。
80歳の方もいらしたし、お一人で参加の79歳の男性をはじめ70代の方も多数。
皆さんの好奇心と静かなパワーには圧倒されそうだった。(笑)
殆どが旅慣れた方ばかりで、カンボジアは2度目という方々もいらして、気持ちいいツアーだった。
お元気な高齢の参加者たちに私も元気づけられ、
気力・体力のあるうちにもっと出かけたい気持ちが膨らんだ。

4/1 のりん
うわ〜、アンコール遺跡群網羅、という感じ。私は一部だけしか行きませんでしたが、数日かけてみると本当に見ごたえありそうですね。
オールドマーケットは、コットン100%、シルク100%と言いながらそうではなさそうな手触りなものが殆どで、それがかえって面白かったです。
4/2 むかし桜
は〜い、たくさん見てきました。 アンコール遺跡を見に行くという目的は果たせたものの、連日あちらこちらを回った結果、あれは何処の遺跡だったかしら?と思うこともあり、記憶の整理が必要でした。(笑)
カンボジア2度目というご夫妻は、私がオプショナルツアーに参加して遺跡を見に行ったフリータイムに、IKTTクメール伝統織物研究所の伝統の森に行かれたそうで、お話を伺いながら、多分のりんさんとおひでさんが行かれた処らしいと思っていました。 私はオールドマーケット近くのシルクショップと工房にも行けず、それが少し心残りでした。

2016.3.29 [火] お見送り

叔母(母の妹)の告別式。 朝から成田近くの佐倉まで行って来た。
叔母は昨夏の叔父(お連れ合い)の葬儀の際は、車椅子ながら、まだお元気だと思っていたのに、
肺炎を起こして、たった4日での旅立ちとのこと。
享年94歳だから天寿を全うしたと言えるし、悲しむことはないと言っても、やっぱり寂しい。

一昨年の11月に母が亡くなってから、昨年・今年と4人の叔父・叔母を見送ったことになる。
姉の連れ合いのお母様も昨年お亡くなりになったし、こう短期間に続くと、
心がざわついて、長寿を喜んでばかりはいられない気持ちにさえなる。
存命の叔父(母の末弟)夫婦に、お元気でいてくださいねと皆が異口同音。

2016.3.28 [月] ランチ会@うかい竹亭

秋の旅行の相談も兼ねた元チームメイトたちとのランチ会が高尾山口近くのうかい竹亭であり、
言い出しっぺから着物着用指令(笑)があったので、私は朝から着物を着て、はるばる出かけた。
あ、指令?は着物を着ることを知られている私にだけで、他の人は全員洋服。

点在する建物のうち、私たちが案内されたのは移築された永平寺宿坊。
2Fで懐石料理をいただいたが、私たちがいただいたのは断然お得感のある平日限定の昼膳。
それに、別に追加の和牛朴葉焼3つと天ぷら盛り合わせ2つを皆でシェア。

旅行計画案が北海道在住の先輩から届いたので、旅程確認も含め、美味しく楽しい会になった。
老犬が心配で旅行には不参加という後輩もランチ会ならと参加し、私は半世紀ぶりの再会。
雨を心配していたが、出かけた間は降らず、心がけがいいからと皆で自画自賛。(爆)
花好きが見つけてくれたカタクリの群生に、初めて実物を見られたし、いい日だったと帰宅。

*****
雅生紬。 白地。 黒色のグラデーション格子。 (市三郎・煌)
袋帯。 墨色。 破れ丸に桜の花びら柄。 (織楽浅野)
帯締めと帯揚げは今日も同じ。  って、このところ、こればっかり。(苦笑)
ラバーソール台の草履。 濃深緑色の皮の天・鼻緒。 (菱屋カレンブロッソ・カフェ草履)
雨コート。 紫色、糸巻の地紋・細乱れ縞入り。 (和田織物)  薄桜色の薄カシミアマフラー。

2016.3.26 [土] 芝居噺

午後、国立演芸場の「新・旧芝居噺の会」に、落語を聞きに行った。
冒頭の出演者3人での話のやり取りが、落語家らしくて、おかしい。
柳家喬太郎「与話情浮名夕鶴」、林家正雀「双蝶々雪の子別れ」、三遊亭白鳥「ラーメン千本桜」。
「与話情浮名夕鶴」と「ラーメン千本桜」は新作らしく初耳。
「双蝶々雪の子別れ」も知っている話とは随所で違っていたが、それなりに楽しんで聞いた。
喬太郎や白鳥の噺に慣れている客が多い様子で、客席の反応もいつもと少し変わっていて独特。

*****
このチケット、久しぶりに取り損なって、発売日から連日のようにチケット有無をチェックし、
国立劇場・能楽堂に行く度に発売所に聞きに行っても、出てこないまま、旅行に出発。
昨日の帰宅後に早速チェックしたし、午後も見たけれど、相変わらず空席なし。
疲れているから休みなさいということだと自分に言い聞かせて、能楽堂に出かけた。
寝る前に念のために再度見たら出ていて、期待していなかったのでビックリしながら、即ゲットした。
これだけしつこく諦めずにチェックすれば、思いは通ずるということかと今更ながら納得。(笑)

*****
終演後は、また半音に寄って、いつものスコーンと珈琲で一休み。
今日は珈琲を変えて、時々飲むエチオピアのイルガチェフェ・コンガ。
急いで帰って、健康講座に出席。

*****
伊那紬。 白地 青縞、茶格子。 草木染(藍、りんご、他)。
名古屋帯。 黄土色・金色。 入り子菱の刺繍。 (竹内功)
帯締めと帯揚げは、前日と同じ。
道中着。 生紬。 無地。 象牙色。 (しょうざん)

2016.3.25 [金] 名取ノ老女

一休みして、夜、国立能楽堂特別企画公演《復興と文化 特別篇 —老女の祈り—》を観に行った。
東日本大震災から5年目を迎え、東北・名取を舞台にした廃絶曲「名取ノ老女」を復活しての上演。
名取ノ老女と護法善神の能楽師が替っての今日・明日の2回公演。
今日が梅若玄祥・宝生和英、明日が大槻文蔵・金剛龍謹で、玄祥さんの謡いと舞が好きなのと、
大槻さんは今後も観る機会が多そうだし、明日は他に行きたい公演があったのとで、今日を選択。
毛越寺の延年「老女」、おはなし、国立能楽堂制作・初演 復曲能「名取ノ老女」。

冒頭の、毛越寺の延年の舞の「老女」が、独特で、興味深かった。
毛越寺に半世紀前に行った時には、まだ庭園と言える状態ではなく、若かったこともあり、
侘しさを感じたものだったが、新しくなったお庭を見たいと思いながら今まで果たせないままでいる。
是非とも行きたいなぁ〜と思うけれど、行けるかしら?

監修・台本作成のお2人での「おはなし」の後、復曲能「名取ノ老女」。
近年、玄祥さんの膝?脚?腰?が悪いようで、地頭でも仲入りで中座されるので気になっていたが、
「おはなし」の中で、数日来の体調不良のため、詞章を一部省略し、葛桶を使っての出演とのこと。
玄祥さんが体調不良の中、出演なさったのは微妙。

老女だから葛桶を使っても他の役より違和感は少ないものの、あれだけ使うと、ちょっと..と思い、
お声も細くて、大槻さんに2日とも任せた方がよかったのではないかとも思った。
復曲能の初演を他の方に任せるわけにはいかなかったのか?
それに、一時的な体調不良であることを願っているけれど、どうなのかしら?

宝生和英さんの護法善神が、若さ一杯で勢いがあり、颯爽として格好いい。(笑)
他に、熊野山伏を殿田健吉、老女の孫娘を松山絢美、地頭を観世喜正など。
囃し方は、竹市学、鵜澤洋太郎、國川純、小寺真佐人。
名取ノ老女の面は、老女(今回の上演に際し復元されたとか)、護法善神は鷹。

2回の公演で、装束・面が異なるようだし、大槻文蔵・金剛龍謹さんでも見たかったと思う。
帰りにお会いして途中までご一緒した方は羨ましいことに明日もご覧になるとのこと。
後で印象を教えてくださいとお願いしながら、羨望しきり。(笑)

*****
結城紬。 無地。 灰藤色。 (奥順はたおり娘)
袋帯。 白銀引箔。 蘇州平刺繍。 唐子人形。 姉の着物は桜柄、弟の着物は青葉。
伊賀組紐。 薄桃色、中央は臙脂・青鼠色。 4本房。 (松山好成)
薄桃色の帯揚げ。 むじな菊模様。
レトロな印象の花柄の鼻緒の草履。 墨色の台。 (金鷲)
カシミア防寒コート(マロン色)。  薄桜色の薄カシミアマフラー。

着物は江戸小紋を着るつもりだったのに、あまりの寒さに結城にしてしまったが、着てから
この引箔の帯に紬はなかったかしらと思ったものの、ポイント柄だし、まあいいか..と。(笑)
それに、もういくら何でもと思わないでもなかったが、風邪を引くよりいいと防寒コート着用。
草履の鼻緒の色落ちに、もう廃棄することに..

2016.3.25 [金] アンコール遺跡めぐり

ツアーに入って、アンコール遺跡群を観に行って来た。
19日(土)の真夜中に羽田空港集合で、日付の変わった翌朝深夜のJAL便で出発。
途中ホーチミンでカンボジア航空に乗り継いで、朝シェムリアップ着で、シェムリアップに4連泊。
丸5日間アンコール遺跡だけを観て、25日(金)の朝、羽田空港着で帰国の7日間コース。

ツアー参加を決めた時には体調も良かったのが、先月後半から体調に問題があって、
旅行中ちゃんと起きられるか、皆と一緒に動けるか、多少の心配つきだった。
しかも、帰国したら夜にも予定があったし..
まあ今更心配しても仕方ないし、ケセラセラ、なるようになるでしょうと思いながらも、
出発日の健康づくり講座は大事を取って欠席。 集合時間が遅く出席しても間に合いそうだったが、
体調の心配と、このところ最後の筋トレで筋肉痛が半端じゃない日が多かったから..

外の暑さとバスなどの冷房との温度差が大きく、しかも毎日の移動距離・歩く距離も長くて、
体力を使うし、暑いのと歩くのとで疲れたものの、ツアーの制約で大満足とはいかないけれど、
それなりに楽しめ、どうにか元気?に帰って来られた。

*****
出発前に桜の開花が発表されたので、満開の桜の中に戻ってくるものと思っていたのに、
桜は寒さでまだ蕾だったり咲始めだったり。 私も東京の寒さに震えている。(笑)

2016.3.18 [金] 「附子」と「小塩」

夜、国立能楽堂の定例公演を観に行った。
狂言・大蔵流「附子」と、能・金春流「小塩」。

狂言「附子 ぶす」は何度も見ているが、上手な狂言師で観ると文句なしに楽しい。
それに、狂言だと、外出前の主に猛毒だから傍に寄るなと言われた附子=黒砂糖を食べてしまい、
その弁明に、主の大切な品を壊してしまったため死のうとしたということにして、
掛け軸や台天目を壊す様子も、物がなく動きだけなので気楽に見ていられるのもいい。(笑)
シテ/太郎冠者:山本則俊、アド/次郎冠者:東次郎、アド/主:泰太郎。

能「小塩 おしお」は、初見。
桜の名所で満開の桜を背景に、業平の二条の后への恋を偲ぶ舞..
シテ:金春安明、ワキ:森常好、ワキツレ2名、アイ:山本則重、など。
囃し方は、一噌庸二、幸信吾、安福光雄、三島元太郎。
後シテの面が独特で、何かしら?と思ったけれど、あれも中将らしい。

*****
訪問着。 黒地。 白・灰色の花びらの斜め散らし。 (川村久太郎)
袋帯。 紅染め。 霞地紋。 紅のぼかし。 (本郷大田子)
伊賀組紐。 白・薄桜・薄灰・薄黄色の変り編み。 (松山好成)
桜色と極薄桜色?の染め分けの帯揚げ。 極薄桜色をだして。

2016.3.16 [水] 久〜しぶりの新派

昔、国立劇場に歌舞伎を観に行くようになった頃には、毎年4月は新派の公演だったが、
気付いたら新派公演がなくなっていた。
今年15年ぶりに国立劇場での公演があるというので、久しぶりに観に行った。
元々新派は殆ど見ないので、他の劇場での公演はあっても、この間1、2度見たかどうか..

花柳十種の内「遊女夕霧」は、波野久里子の夕霧に市川月乃助の番頭与之助。
八重子十種の内「寺田屋のお登勢」は、当代・水谷八重子のお登勢、中村獅童の龍馬。
英太郎が龍馬の姉・乙女。
月乃助は、段治郎から改名しても、今でも段治郎の方がしっくりくると思っているうちに、
歌舞伎から新派に移り、新派での活躍を期待されて今秋には二代目喜多村緑郎を襲名するらしい。
遠慮もあるのかもしれないが、久里子と組むと少し弱い。 新派を背負っていくようになれるか.. 
獅童の龍馬は、破天荒さが小気味よい。 龍馬の姉の名の乙女は、お留だと長く思っていたっけ..

*****
終演後は、半音に寄って、いつものように、珈琲(アルガヨル)とスコーンで小休憩。
日本橋に出て、三越と高島屋をはしごして、買い物を少し。
高島屋では「京に生きる琳派の美 現代作家200人による日本画・工芸展」を観て、
「京のみやび 伝統の味と技展」の福寿園のイートインで、また休憩。
通日のランチは、真鯛のソテーに抹茶ソース、宇治茶を練り込んだパン..
ほうじ茶のプリンも楽しく、美味しかった。

*****
江戸小紋・ごく細かい梨の切り口 。 蘇芳色。 (小宮康孝)
染名古屋帯。 手織すくひ。 生紬。経真綿。 枯茶〜枯黄土色。 つくしんぼ。(宮階・宮繍苑里葉)
五嶋紐。 渋い緑色と極薄灰茶色に臙脂入り。
ちりめん紬の帯揚げ。 京友禅。 灰薄緑色と灰茶色の染分け、中央は白茶。 (雪華)
黒地に真紅の小桜柄の鼻緒の草履。 パール味の青磁色の台。 鼻緒と同じ布の重ね芯。(金鷲)
道行コート。 京友禅。 薄桃色・薄茶色の疋田の市松。  薄桜色の薄カシミアマフラー。
コートの残布で作った利休バッグ。 お召し中型トートバッグ。

桜に気を取られて忘れないうちにと、土筆柄の帯を締めた。
コートとバッグは、桜のこの時期専用に作ったものを着用。 来月初めまで愛用する予定。

2016.3.15 [火] 春の日射し

今日は久しぶりに春めいた日射しが暖かいのに元気づけられて、
2駅先の八幡様の縁日に自転車で行ったら、風はまだ寒かった。
そのためか、3時前なのに、もう店仕舞い中の店が多くて、早っ!と思う。
でも、お目当ての帽子屋さんは仕舞ったケースを開けてくれて、
擦り切れてきたお気に入りの代わりを買えてニコリ。 ありがとうございます。
諦めて、また今度! にした店もあったが、他でもちょこっと買い物。

お不動様の前の近為に行って、粕漬の鮭と鰆の定食をいただいた。
縁日だと店が混むから甘味はしないので、葛切りを食べられなかったのが残念。
漬物は日持ちする味シメジだけ購入。

*****
元チームメイトから9月の北海道旅行の情報メールが来ていたので、添付のHPを見たが、
改めて、素敵な計画案だと再認識。
宿も、知床・屈斜路湖丸木舟遊覧・アイヌ鎮魂祭・川下り等の観光予定も、魅力的。
具体案をこれから決めるのは知床で何処を回るか見るか、サロマ湖に行けるか、くらい。
いい旅行になりそうで、ワクワクしてくる。
屈斜路湖の宿は、1月に漸く最後の4室を押さえてくれたというのが分かる気がした。
大船に乗って、正におんぶにだっこのお任せムードに浸って、明日にでも行きたい気分。(笑)

今日は暖かい日射しに寒い風の日だったが、明日からはもっと暖かくなるそうで、嬉しい。

2016.3.14 [月] 真冬並みの寒さ

真冬に逆戻りしたような寒い雨の日。 午後一番にガスの熱源機の交換工事。
予定が決まった時には、こんな天気になるとは思わなかったが、仕事とは言え頭が下がる。
雨は吹き込まない場所でも、こんなに寒い日の外での2時間の作業に、申し訳ない気持ちになる。
終わった時には、せめてものお礼にと、豆を挽き珈琲を淹れて飲んでもらった。
外交辞令にしても、温かくてうれしいと喜んでいただいてホッ。

その後、明日からは暖かくなるという予報に、こんな日は混まないだろうと、ヘアカットに行った。
何故か髪の伸びるのが速く、1ヵ月少しで随分長くなったので、短く切ってもらって、スッキリ。
今晩は風邪などひかぬよう気を付けないと..

2016.3.12 [土] 勝修羅

昼から今週2度目の能楽堂通い。 前回が異例で、今日は通常通りの第2土曜日の普及公演。
このところ朝から昼過ぎても体調が悪く、夕方になって漸く息を吹き返す感じなので、
迷ったけれど、お能「田村」をしっかり観ておきたくて、頑張って出かけた。
普及公演だと高校生や学生の若い方が多い月もあるが、今月は外国人がいつもより多い?

解説・能楽あんない、狂言・大蔵流「空腕 そらうで」、能・喜多流「田村」。
解説は、『春の「勝修羅」—「田村」と清水寺縁起』という題がついていて、
お能の解説としてもお話としても興味深く、時々ぼう〜っとしながらも面白く聞いた。

狂言「空腕」は、太郎冠者に買い物を言いつけたら、道中が物騒だと文句を言うので、
重代の太刀を持たせたものの、日頃から腕自慢をしているが太郎冠者が実際は臆病なのを
知っている主は心配になって後を付け..
臆病ぶりも空自慢ぶりも、前にも観ているのに、それでもやっぱりおかしく楽しい。
前半は居眠りで半分くらい観られたかどうか、後半の言い訳はしっかり観たから、まあまあ..

能「田村」は、修羅能でも、勝修羅と言われる珍しい勝ち戦ものがたり。
後シテの坂上田村麿(の霊)が鬼神征伐を謡い舞う。
お能になってからは終始居眠り付きというか集中が途切れて、気付くと随分先に進んでいて..(涙)
「田村」とは相性が悪いのか、この曲は一度もしっかり観られないでいる。 う〜ん..

*****
小紋。 飛び柄。 渋い黄色(鶸色?)地。
袋帯。 唐織。 墨紺色地。 流れに桜柄。 (山口弘躬「王朝の庭」)
五嶋紐。 桜色?
桜色と薄生成り?の染め分けの帯揚げ。

急に寒さが戻ってきたので、またカシミアの防寒コートを着たが、それでも寒かった。
寒いだけでなく雨の心配もあったが、前回に続いて桜柄の帯を締めたくて、
この帯には紬の着物ではマズかろうと、ガード加工してある小紋。
雨がちらつく感もあったが、どうにかもってくれてホッ。

2016.3.11 [金] イタリアン・ジビエ

あれから5年、早いような遅い遅すぎるような..
度々被災地を訪れている元チームメートの話からも考えさせられることが多い。

*****
夜は、久しぶりにパッソ・ア・パッソ門仲@に伺って、有馬さんの料理を堪能した。
何度か電話したが、いつも満席で入れず、このままではジビエを食べ損なうことになりそうだと、
先月末に電話した際に、伺える日で席のある日を聞いて、先になるが今晩伺うことにした。
その時点では、3月11日という自覚はなく、後で気付いて少し驚いたが、そのまま。
ジビエの季節は、伺いたいと思っても、その日に入れていただくのは、ほぼ無理みたい。(涙)
私も漸く学んで、食べたい日に電話したら、その日がダメなら他の日を予約することにしようと思う。
もっと早く学んでいれば、もっと早く伺えたのに..(苦笑)

まずは魚のタルタル。 1口で食べるのは無理だけど、でも一口サイズ?風。
ヒラメ、メバル、トラフグなどをそれぞれ調理してからタルタルにして、
小アスパラの穂先を半分に切って載せている。 もっと食べたい気持ちを抑えながら次を待つ。
で、出てきたのがジビエの盛り合わせ。 正にジビエ・オンパレード。
ツキノワグマ、ヒグマ、エゾシカ、イノシシ、ハクビシン、アナグマなどが、
ハム、テリーヌ、ペーストなどに調理されていて、一度にいろいろな味・食感を楽しめる。
奥のこぼれんばかりのベビーリーフが彩を添え、舌休めにもなっている。

次が、魚のクエの澄んだ茶色のスープで、中央には汁を吸いこんだ赤く丸いトマト。
スープの中のグリーンピースとともに、茶・赤・緑で、食欲を増すいい色合い。
そして、米に麦・雑穀も入れたリゾットの上にソテーしたトラフグの白子、更に黒トリュフを載せ、
白子とトリュフの間に熊のラード?のような薄い半透明のものを挟んでいる。
美味しくて、ペロリと食べてしまい、シェフにもマダムにも私の食欲に感心された。(笑)

メインは、鹿肉。 まだ若い鹿の腿肉だそうで、とても柔らかく、癖もなく、食べ易い。
日によってはメインあたりでお腹いっぱいで苦しくなることもあるのに、今日はこれもペロリ。(爆)
更に、ウサギのラグー入りミートソースの手打ちのパスタ(多分パッパルデッレ)も出て、
これもまたペロリ。 一体どれだけ食べられるのかと自分でも驚く食欲。(大爆)
デザートは、プリン、苺のソルベ、苺の盛り合わせ。
飲み物は、いつものようにハーブティーをいただいた。

白ワインも3杯いただいて、最近はあまり量を食べられなくなったと思っていたが、
何の何の、食べて飲んで、久しぶりの有馬さんの料理を、いつものカウンター席で楽しんだ。
ジビエは、ほぼ2月までだが、それでもそれなりに食べられてニコリ。
でも来季には、シーズン真っ盛りの頃に伺って堪能したい。 って、食いしん坊よねぇ〜

*****
後ろのテーブルから聞こえてくる会話が歌舞伎の話。
あら〜と思ったら、案の定、渡辺保氏ご一行。 そういえば前にもお会いしたかも..

2016.3.9 [水] 雨の日も着物でお出かけ

今月初めての能楽堂で、狂言・和泉流「柿山伏」と、能・観世流「誓願寺」。
狂言「柿山伏」は、先月にも大蔵流・山本家の東次郎さん・則俊さんで観たばかりなので、
期待していなかったが(ゴメンナサイ)、流派による違いも含め、楽しく見られた。
能「誓願寺」は、後シテの歌舞の菩薩になった和泉式部の霊が綺麗。
シテの面は、節木増。

*****
紬。 絵羽。 青色系の横段。 灰色も混ざった濃淡青色・青紫色など。 (猪原恭子「花を見るなら」)
染名古屋帯。 青灰色地。 桜柄。
伊賀組紐。 薄桃色、中央は臙脂・青鼠色。 4本房。 (松山好成)
灰空色と薄桃色の暈しの帯揚げ。 金色の小さな刺繍入り。
雨コート兼用の対丈コート(西陣織能衣装・籠目模様)に、薄桜色の薄手のカシミアマフラー。

往きに出会った顔見知りの方に、マフラーの色合いが春らしいとお褒めいただき、ニコリ。
能楽堂のロッカーでお隣になった方に、雨なのに着物で行ったのを感心されたが、
今日は、それなりに着物の方が多かった気がしたのが、面白い。

*****
まっすぐ帰って、夜は息子と食事。 雨なので近所のイタリアン。
息子の連れ合いの帰りが遅くなるとかで誘われて、久しぶりにあれこれ話しながら一緒に食事。
それなりにいろいろあるらしい。(笑)  でも、元気に仲よくやっているらしいので安心している。

2016.3.8 [火] 襲名披露公演・夜の部

夜の部は、「双蝶々曲輪日記 角力場」、「口上」、「祇園祭礼信仰記 金閣寺」、「関三奴」。

「角力場」の前半は、菊之助の与五郎、高麗蔵の吾妻。 それに、松江、亀寿など。
後半は、橋之助の濡髪長五郎、菊之助2役の放駒長吉。
関取に勝ったと喜んでいる素人力士長吉が、与五郎と吾妻のためにわざと負けたと言われて、
望まぬ八百長に怒る様子、その長吉の様子に怒り出す長五郎.. 2人の喧嘩を面白く見た。

次の「口上」は、新・雀右衛門を紹介する藤十郎が紙を取り出して読み上げたのには、
やっぱりと思いながら、ガックリ。 菊五郎の病気休演といい、口上だけ出演の我當の姿といい、
新旧交代の時期というか、時代が変わって行くのを目の当りに見る感がして、胸が詰まった。

次が、襲名披露狂言。 雀右衛門の雪姫で「金閣寺」。
雀右衛門の他は、幸四郎の松永大膳、仁左衛門の此下東吉、藤十郎の慶寿院尼、
梅玉の狩野直信、歌六の十河軍平実は加藤正清、錦之助の鬼藤太に、歌昇など若手の四天王。
それに、爪先鼠の竹本には葵太夫。
葵太夫の声がかすれがち。 声帯の手術で2か月休み、先月から復帰したばかりなので、
声帯の具合が気になったが、9日から休演らしい。 心配。
とは言え、総じていい「金閣寺」だと、うれしい気持ちで楽しく観た。

最後の「関三奴」は、鴈治郎、松緑、勘九郎の3人の奴。 三者三様で、楽しい。

昼の部は少し残念な気持ちで観ていたが、夜の部で歌舞伎の楽しさを味わえてホッと満足。(笑)

*****
泥大島紬。 黒みの茶泥。 細かい総柄。
染名古屋帯。 京友禅。桑 染。 木蓮。 (山之内)
五嶋紐。 渋い緑色と極薄灰茶色に臙脂入り。
暈し入りの鶯色の帯揚げ。  「幻雪」
焦げ茶・白色の京くみ紐の鼻緒の草履。 銀鼠色の台。 (Run)
道中着。 まほら紬。 紺地、臙脂・灰色等の格子柄。

急な暑さに、縮緬の着物は止めて、軽い大島紬を着た。
帯は、もう咲き始めてしまったけれど1度は締めておきたいと、木蓮の柄の帯を強行着用。(爆)

2016.3.7 [月] 焼肉ドラゴン

雨模様の中、昨日に続いて新国立劇場に出かけた。 今日はオペラハウスでなく小劇場での演劇。
在日の鄭義信の三部作が3ヵ月かけて一挙再演され、その1作目「焼肉ドラゴン」の初日。

演劇を観に行くのは久しぶりで、しかもこの劇は前回も観に行けず、今回は期待して早く出かけた。
が、改札口がごった返していると思ったら、日本橋駅で人身事故があり、全線が止まっているとか。
事故発生直後だったらしく、運転再開まで1時間くらいかかるそうで、待っていたら間に合わない。
とは言え、メトロが動いていれば便利な所だが、止まってしまったら代替交通機関がバスしかない。
長蛇の列の停留所でバスを待ったり、代わりの交通経路・手段をあれこれ考えたり..
途中駅までバスで行って都営で大回りして行くことにしたが、都営駅に入ったらメトロ再開の放送。
ならメトロの方が速いと乗り直して、開幕直前に劇場に飛び込んだ。
結局、運転再開を待っていた方がよかったのだが、動き出すまで分からないので仕方なかったし、
結果論でしかないし、辛うじて間に合ったので、不幸中の幸い。
前から2列目の中ほどの席に大慌てで着席し、扇子で扇ぎ、ハンカチで汗を拭き..
わさわさ煩くて周りの方には申し訳なかった。

でも芝居が始まったら、どんどん引き込まれて、いや〜、期待に違わぬいい芝居。
キャストは替っているが、初演時にいろいろな演劇賞をもらったのが納得できた。
話の流れに考えさせられる点もいろいろあるけれど、それはそれ、楽しく見られるのがいい。
日程的に無理ながら、もう一度見たいと思ったほどで、いい芝居を見た満足感に浸った。
母親役の韓国人俳優の激しく楽しい存在感に感嘆。 夫の焼肉店主の静かな激しさも..
日本人と韓国人の俳優が混ざり合って在日家族を演じていて、楽しみながら考えさせられる芝居。

休憩時間に隣席の方にお声をかけていただきビックリ。
今年も何度か同じ劇場に行っていたのにお会いできなかった知人で、今年初めてがお隣とは..
終演後も途中の乗換駅までご一緒に話しながら帰れて、いい芝居を見た気分のよさで帰宅できた。

*****
久米島紬。 黒色。 無地。
本袋帯。 瑠璃錦。 漆箔。 濃ワイン色。 古代文。 (渡文)
五嶋紐。 黒色。 片側は黒・白色の長市松。
草木染の帯揚げ。 紫みの焦げ茶?色。 灰茶色の絞り入り。 (堤木象)
ウレタン底の草履。 灰緑×黒色のオストリッチの天・鼻緒。 (絹揺履)
コートは、昨日と同じ雨コート兼用の対丈コート。

2016.3.6 [日] オペラ「サロメ」

午後は、リヒャルト・シュトラウス作曲のオペラ「サロメ」を聴きに(観に)新国立劇場に行った。
どういう訳なのか公演時期に偏りがあって、2週続けてオペラ公演の初日。
今日のオペラは短く、一幕物。 遅れると入れず見損なうから、心して早めに出かけた。
聴き応えがあって、自分でも意外なほど楽しんで聴けた。
演出は前回と同じだが、前回だけでなく今まで観た「サロメ」の中で一番気に入った。
多分歌手が揃っていたためだろうと思う。 声の響きを楽しみながらの1時間40分。

指揮:ダン・エッティンガー、 演出:アウグスト・エファーディング、
サロメ:カミッラ・ニールント、 ヘロデ:クリスティアン・フランツ、
ヘロディアス:ハンナ・シュヴァルツ、 ヨハナーン:グリア・グリムスレイ、 など。

*****
終演後は、まだ早いから一緒にお茶でも飲もうと友人と一緒に新宿に出たが、
何処に行こうか話しているうちに、結局、先週に続いて食事をとることになった。
ベトナム料理をいただいたら、何と、フォーの汁を飛ばしてしまった。
膝にも胸にも布をかけ気を付けていたつもりが、布が少し下に下がってしまったのに気付かず、
左衿から胸元にかけて染みができてしまった。(涙) できるだけ早く、染み抜きに出さなくちゃ..
それにしても粗忽なこと。 不注意は高くつくわぁ〜

*****
付下げ。 灰みの藤紫地。 裾暈し。 遠山風景。
本袋帯。 紋手織。 黒地。 金色・朱色・緑色・青色などで、花瓶に花模様。 「伊太利華文」
五嶋紐。 薄桃色。 臙脂・金色入り。
臙脂色〜薄牡丹色〜薄桜色の暈し染の帯揚げ。 (五嶋紐「五嶋の彩」)

「サロメ」なので、派手派手のこの帯と決めて(笑)、着物を合わせた。
他人様がどう思うかは兎も角、この帯を締めるには私自身には理由が必要。(爆)
もう無理かしらと思うこともあるが、処分する気にはなれず、まだ締めたいと思っている。(大爆)

雨模様なので、雨コート兼用の対丈コート(西陣織能衣装・籠目模様)を着て行ったら、
友人もやはり能衣装柄のコートを着ていて、、色合いは違うが2人してあらぁ〜同じねぇとニコリ。

2016.3.4 [金] 新・雀右衛門

また1週間書けず、漸くの遡り。(9日記)

歌舞伎座の三月大歌舞伎は雀右衛門(←芝雀)の襲名披露で、昨日が初日だったが、
私は夜に用事があるし、混むだろう初日を避けて、2日目に昼の部からの見物。
襲名披露狂言は、昼の部が「鎌倉三代記」の時姫で、夜の部が「金閣寺」の雪姫。
先代の雀右衛門が何度も勤めた云わゆる三姫のうちの2姫を新・雀右衛門が今回昼夜で勤める。
平日とは言え2日目なのに空席が結構あるのが寂しい。
いい役者でも地味な印象だから仕方ないかもしれないが、これを機に飛躍して欲しい。

昼の部は、「寿曽我対面」、「女戻駕」・「俄獅子」、「鎌倉三代記 絹川村閑居」、「団子売」。
最初の「対面」は、花形・若手総出演の趣きで、橋之助の工藤、松緑の五郎、勘九郎の十郎、
扇雀の大磯の虎、梅枝の少将、児太郎の亀鶴、鴈治郎の朝比奈、錦吾と橘太郎の梶原親子。
新・雀右衛門の兄の友右衛門が鬼王、甥の廣太郎が近江小藤太、同じく廣松が八幡三郎。  

次は舞踊二景。 極めて珍しい「女戻駕」と、割に珍しい「俄獅子」。(笑)
「女戻駕」は、時蔵の吾妻屋おとき、錦之助の奴萬平、菊之助の浪花屋おきく。
「俄獅子」は、梅玉の鳶頭に、魁春と孝太郎の芸者。
「女戻駕」は吉原大門前、「俄獅子」が吉原仲之町で、吉原を舞台にした踊り。
舞台が同じ吉原なだけでなく、ともに兄弟2人の共演に花形が加わるのも、ちょっと面白い。

そして、雀右衛門襲名披露の「鎌倉三代記」。  
新雀右衛門初役の時姫。 三浦之助は体調不良で初日から休演の菊五郎に代わり菊之助が初役。
吉右衛門の30余年ぶりの(安達藤三郎実は)佐々木高綱、秀太郎初役の母・長門、
又五郎の富田六郎も初役、東蔵のおくる。 讃岐の局、阿波の局は先代の高弟の京妙、京蔵。
久しぶりの役でも、吉右衛門が前半の安達藤三郎と後半の佐々木高綱でガラッと変わるのが見事。
代役の菊之助の三浦之介は若々しく動きはいいものの、動きが悪くても菊五郎で観たかったと思う。
雀右衛門をはじめ初役が多かったためか、私の体調もあったのか、集中が時々途切れてしまった。
でも、集中力を必要とする芝居見物って、やっぱり変よね〜
最後がまた踊りで、仁左衛門・孝太郎親子の「団子売」。

*****
終演後は、いわて銀河プラザに寄って、ミニソフトを食べ少し買い物をしてから、
呉服店に久しぶりに顔を出して店長と暫くおしゃべり。
話の様子から私より年上と思っていた店長が、私より若いことが分かって、あらら..
次いで、桃の枝いっぱいの茶の葉@松屋で、塩桜を練り込んだお餅と煎茶をいただいて休憩。
京橋のイデミ・スギノのケーキは売り切れだったので焼き菓子を購入。
更に日本橋まで歩いて、野田岩のかさね重@高島屋で夕食。 久しぶりの鰻が美味しい。
(書いていて、食べてばっかり、食べ物ばっかり..と今更ながら思う。)

*****
付下げ。 総絞り。 縫い締め絞り。 くすんだ紫色。 (桐屋)
袋帯。 蘇州明綴。 手織爪掻。 淡い白茶系。 ペルシア段華文。
五嶋紐。 江戸本高麗。 白地に薄青色・薄桃色の春光箔。(銘つぼたれ)
草木染?(コチニール)の帯揚げ。 紫色。
道中着。 生紬。 無地、象牙色。 (しょうざん)

初日ではないけれど、襲名披露公演なので紬でなく柔らか物を着た。
着物に桜の印象がしたらしく、イデミ・スギノのマダムに、季節ですねぇとお褒めいただいた。
自分で思ったことはなかったけれど、言われてみれば、そんな感じがしなくもないと思う。(笑)

2016.3.3 [木] 桃の節句

今年も雛人形を出さないまま節句になってしまい、雛祭りの感がないのが寂しい。
我が家の散らかり状態がまた酷いことになっていて、掃き溜めに鶴ならぬ桃の花もないだろうと、
花も飾らず、ダメダメ状態。 早くこういう情けない状態から脱出したいものだけれど..
今週は月曜から今日までノンビリしたのに、ノンビリしただけで片付けは..(汗)

でも今日は暖かいのが嬉しく、せめて春の気分になりたくて、
桜餅と道明寺と草餅を買ってきた食いしん坊。(笑)
お薄を点てて、桜餅と草餅は既に3時のおやつにいただいた。 道明寺は夜のおやつ。
今週は今まで日本橋に出る用事がなくて、町の餅菓子屋の出店みたいな近所の店の和菓子。
お洒落感は全くないものの、味はまあまあ、手作り感一杯なのが楽しかった。
他店の桜餅とは別物だと思う長命寺の桜餅も食べたいなぁ。 日本橋のときわ木のも楽しみ。

2016.3.2 [水] 春よ来い 早く来い

春、弥生。 3月も、もう2日。 天気予報がくるくる変わって、当初期待した暖かさには遠い。
このところ少し雨が降ったり、どことなく雨模様だったり、ドンヨリした曇りの日が多く、
日が射しても、寒い風が吹いたりして、思ったより暖かさを感じない。
昼間は暖かくてホッとしても、夕方から夜になると寒い風に震えてしまう。

北海道や山形の友人は、週末は雪・吹雪で大変だった様子。
2月末(3月初め)になっても最高気温が氷点下って、思っただけで首がすくむ。
今週末までには、北国も寒さが少し和らぐといいけれど..

敷地北側の早咲きの桜2本のうち、1本はまだ満開だが、もう1本は葉が大分出てきた。
いよいよ春がそこまで来ている感じ。 暖かい春までもう一息。
風邪を引かないように気を付けて、頑張ろう。

*****
今、天気予報で、明日3日は3月末、今週末は4〜5月の暖かさになるとか言っていた。
うれしい。 当たってね、予報。

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