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2016.5.31 [火] 元気をもらってきた

今月は結局、着物は4回しか着(られ)なかった。
近年に無い少ない着用になったのは、着られない事情は殆どないから、気力不足?(涙)
着用の最大ネックの半衿付けが億劫で、しようと思いながら手を付けられずに..(汗)

近年は観劇・観能に殆ど着物で行っていたので、着物の私の印象が定着した人が多いらしく、
顔見知りになったいろいろな人に驚かれているが、チケットを無駄にしないで出かけているから、
以前の絶不調の頃と比べれば、まあまあで凹むこともないと自分に言い聞かせている。(笑)

*****
今日は、ほぼ1か月ぶりに、お見舞いと手伝いに友人宅に出かけた。
右手を骨折した友人宅に行って、一緒に昼食を取り手伝うことがあれば手を貸すつもりで
友人と2人で訪問を計画したのだけれど、怪我人とは思えぬ元気な行動を聞いて、
気力不足の私は、どうなっているのかと、感嘆というより呆然としてしまい、
手伝うことも大してなく、おしゃべり会になるだろうと軽〜く思っていた。(爆) 

だってねぇ〜 怪我してからまだ1ヵ月余なのに、よく動かせないギブスをした手で、
友人(私の知らない人だけれど)のサクランボ農園の摘果の手伝いに行って来て、
来月もサクランボ狩りに2回行く予定だというから、ただただビックリ。
手が足りないと聞いて、ここ数年、交通費も宿泊費も自分で負担してボランティアに通っていて、
サクランボ狩りツアーなどの体験ではなく、働き手として朝からしっかり働くというのだから、
その気力、元気に私は驚くばかり..

でも、当たり前だけど片手が不自由だとできないことが多いらしいので、一緒に行った友人と、
怪我人が片手ではできないことをすることにして、あれこれ手を貸して来た。 
結局おしゃべり会ではなかったけれど、少し話しながら気楽に動いて気分転換になったし、
怪我をしていても元気そのものの友人から元気をもらってきた感じ。

2016.5.30 [月] 能楽祭

午後、能楽協会主催の能楽祭@宝生能楽堂に行って来た。
協会役員(=各流の重鎮)などを中心にした公演で、年によって違うが、舞囃子、仕舞、独吟、
一調、一管など、いろいろな上演形式で行われ、観応え・聴き応えがある。
今回は、シテ方5流から、観世銕之丞、本田光洋、廣田幸稔、中村邦生、大坪喜美雄..
狂言師は例年通り能楽協会会長の野村萬など、囃し方も小鼓の大倉源次郎、幸正昭など。

それに、感謝祭という位置づけで、終演後にお楽しみ抽選会があるのも楽しい。
抽選会では、運が良ければ、さまざまなプレゼントが当たるが、待たずにお帰りの方もいる。
それでも、残って抽選結果を見守る方が以前より多くなったように思う。
籤運のない私は今回も縁なしだったが、抽選の様子を楽しんだ。
更に、パーティ付チケットもあって、カクテルパーティで出演能楽師と話せるというが、
私は参加したことがなく、準備のできているロビー会場を横目に帰ってきてしまうけれど..

番組は、解説、舞囃子・観世流「葛城 大和舞」、独吟・金春流「嵐山」、仕舞・金剛流「巴」、
一調一声・喜多流「三井寺」、狂言・和泉流「柑子」、そして休憩後に能・宝生流「俊寛」。

紙垂を下げた榊を手にしての舞囃子「葛城」、長刀での戦いを舞う仕舞「巴」も印象深かったし、
独吟も一調一声も楽しく聴いた。 謡の声を楽しめたのが、ちょっとうれしい。
狂言「柑子」は、上演頻度が高く何度も観ていて、万作さんで観た時の印象が残っているので、
つい比べてしまう。 萬さんも無論いいのだけれど、好みの問題だから..
能「俊寛」を観ると、文楽、歌舞伎との違いを強く感じる。
歌舞伎で観るような諸々の劇的要素がないから、却って1人残される俊寛の悲嘆が際立つ。

*****
雨だったし、今日もまた洋服で出かけた。 結局10回連続で着物をパスしたことになる。
う〜ん.. 着物を着られなくならないうちに、来月は是非とも着たいと思うけれど..

2016.5.28 [土] 管弦 盤渉調と太食調

午後、宮内庁式部職楽部の雅楽公演を国立劇場に聴きに行った。
雅楽の公演は少なく、しかも宮内庁楽部の演奏に一般人が接する機会は一層少なく、
東京でも年に1度か2度くらい?しかない。
楽しみにしていたものの相変わらず体調が悪くて午前中は動けず、パスしようかとも思ったが、
やはり聴き損なうのは悔しい。 休憩を入れても2時間弱と短いので、頑張って行くことにして、
慌てて出かけたが、滑り込みセーフとはいかずアウト。(涙)
最初の1曲は後ろで立って聴く羽目になった。
角席を取っていたから、着席時に周りの方のお邪魔をしないで済んだのだけは、ホッ。

今回は、舞楽はなく器楽演奏「管弦」のみ。 六調子を聴き比べる最終回で盤渉調と太食調。
盤渉調:盤渉調調子(ばんしきちょうのちょうし)、蘇合香 急 (そこうのきゅう)、
     朗詠 花上苑(はなじょうえん)、白柱(はくちゅう)、越殿楽 (えてんらく)
太食調:太食調音取(たいしきちょうのねとり)、武昌楽(ぶしょうらく)、合歓塩(がっかえん)、
     輪鼓褌脱(りんここだつ)

年に1度か2度しか機会がないと言っても、もう何年か聴いているのに、音楽が苦手な私は、
いつまで経っても調子の違いも分からず(聴き分けられず)、猫に小判..状態。(汗)
でも、あの独特の音色に浸るのが好きだから、分からなくても構わないでしょと思っている。(笑)

*****
食事をしていなかったが食欲もないので、終演後は半音でいつも通りスコーンと珈琲。
何となく、いつもと違う方が気分転換できていいような気がして、珈琲は久しぶりにサンタカタリーナ。

少し元気になったら、出かけてくる時には欠席するつもりだった健康講座にも行かれそうに思え、
急いで帰宅して、飛んで行って、1時間余動いて来た。
この講座は、講師の熱意?のためか、いつも時間を超過するが、今日は10分以上も超過。(笑)
それなりには動けたけれど、段々身体がついて行かなくなって、水飲み休憩も多くなった。
健康づくり講座だから、無理せず疲れたら休んで各人のペースですればOKとのことなので、
休憩しても構わないのだけれど、終了前の短い腹筋運動も私にはきつい。
参加し始めた頃には無かったのに、いつからか始まり、最近はほぼ毎回腹筋運動付き。
つい頑張って皆と一緒にしようとするのがいけないのか、私は毎回のように筋肉痛になる。(涙)
つまりは、効果があるということだろうけれど..
この講座は年配の参加者が減って今は若い人が殆どで、息子より若い人も少なくない。
若い人と一緒に動くのは、そろそろ限度かと思うことが増えた。
来季の申し込みも既にしたけれど、それで終わりにしようかな〜と迷っている。

2016.5.27 [金] アフガニスタン と イタリア

起きたら雨で、イマイチの体調に2度寝。それでもまだ雨で、つい3度寝。(汗)
午後遅くなって、今日は金曜だから遅くまで開いているはずだと、上野の展覧会に行った。

まず、5時閉館の「バーミヤン大仏天井壁画〜流出文化財とともに〜」@芸大美術館陳列館。
トーハクの特別展に合わせて開催された特別企画展で、無料公開。
観終わって募金したら、パンフレットと写真も入った厚い報告書を下さるのでビックリ。
トーハクに移動しようと思ったら、この特別企画展実行委員会会長の説明があるとのことで、
折角の機会だから、展示室に戻って拝聴。

*****
そして特別展「黄金のアフガニスタン〜守りぬかれたシルクロードの秘宝〜」@トーハク。
戦乱で失われたと思われていた国立博物館の収蔵品が、秘かに大統領府地下の金庫などに移され
守り続けられていたことが知られたのを契機に、アフガニスタンの文化遺産復興を支援するために
企画された国際巡回展で、10年前にフランス・ギメ国立東洋美術館でスタートし、
メトロポリタン美術館、大英博物館など世界10ヵ国を巡回して、漸く日本でも開催された。

アフガニスタン北部に点在する古代遺跡で発掘された文化財の展示。
黄金の品だけではないが、遊牧民の王族の墳墓から出土した黄金の装飾品が中心。
日本で「文化財難民」として保護・保管され、この機にアフガニスタンに返還されることとなった
アフガニスタンからの流出文化財の中からも出品されていた。
芸大でパネル展示されていた品もあり、両方観られてよかったと思いながら拝見。
古代文明、東西文明の融合の産物である展示物を観て、かの地の現況に思いを馳せた。

*****
次いで、日伊国交樹立150周年記念「カラヴァッジョ展」@西洋美術館。
家を出るのが遅かったので観る時間が足りるかどうかと少し心配したが、1時間半は観られるし、
あと半月で終了なので今日観ておいた方が見損なわないで済むと思って、行ってビックリ。
入館待ちの列。 サミットのための特別警備で荷物検査を今日まで実施中のためだそう。
トーハクでも荷物検査をしていたけれど列などなかったのに..

チラシによると、カラヴァッジョの傑作11点が集結し、出品数は日本で過去最高、世界でも有数の
規模だそうだが、作品の少ない画家らしく、彼の影響を受けた継承者たちによる作品の方が多い。
でも、観て回ると、印象的な絵はカラヴァッジョの作品のことが多く、改めて納得。

2016.5.26 [木] 復曲再演の会

今月の能楽で一番楽しみにしていた企画公演なのに、今日もまた着物でなく洋服で出かけたのが、
我ながら残念で情けないけれど、観に行けたのだからOKと思うことにした。(苦笑)

能狂言には、過去に上演されたものの、さまざまな理由で伝承が途絶えた作品が多くあって、
そのうち、復活上演され、その魅力が再評価されてきている能・狂言を取り上げての再演とのこと。
復曲狂言「連尺」と、復曲能「菅丞相」の上演。

復曲狂言「連尺」は、土地繁盛のため新市を開設するに当たり、一の店(一番に出店の店)には
万雑公事(まんぞうくじ)を免除し、市司(いちのつかさ)にすると告知されたので、
歌賃屋(かちんや=餅屋)の女房と絹布売りの男が先着を争い..
類作「鍋八撥」と同様の展開だが、女と男の争いなので、決着のための勝負が..
シテ/絹布売:野村又三郎、アド/目代:奥津健太郎、アド/歌賃売:野口隆行。

復曲能「菅丞相」は、道真千百年忌に合わせて大阪天満宮の依頼で復曲された曲で、
東京での初演に当たり、音楽、面、装束、型など、演出を全面的に改めての試演とのこと。
菅丞相がシテの能と言えば直ぐに「雷電」が頭に浮かぶが、この「菅丞相」がその原作だそう。

讒言によって太宰府に流され憤死した菅丞相の怨念で帝が病に伏し、祈祷を頼まれた延暦寺の
座主法性坊僧正の前に、かつての弟子の菅丞相の怨霊が現れ、無実の罪を着せられた怒りで
一夜にして白髪に変わった程の苦しみ・無念さを訴え、祈祷の勅命があっても参内しないように
師に頼む。 勅使3度に及ぶなら参内すると言われると、怒って、仏前に供えた柘榴を噛み砕き、
吐き掛けると妻戸が炎上。 その炎の中に消え失せる。
怨霊調伏の勅命が3度下り宮廷に参内する法性坊の前に、火雷神を従えた菅丞相が現れ、
雷鳴と洪水で参内を妨げようとするが、師弟の縁、主君の恩を説く師の説得に心を和らげ、
自ら師の車を曳いて内裏まで送ると、天皇はたちまち平癒し、菅丞相は天満天神と祀られる。

類曲の「雷電」では、雷神となった道真が内裏で師の法性坊僧正を避けて場所を替えながら、
激しく鳴り響くさまが印象的だが、この「菅丞相」では、左遷時に一夜にして白髪に変わった程の
道真の苦しみ、悲痛な想いなどが、法性坊との遣り取りの中に師弟愛が描き出される。

噛み砕いた柘榴を吐き出すと炎になる件や僧正の車の周りに逆巻く波の図などを展覧会で観た
ばかりなので、絵を思い出しながら印象深く観られたし、火雷神の立ち回りも見応えあって、
「雷電」も楽しいけれど、この「菅丞相」もいいわねぇ〜と思う。

ただ今回は、弟子の菅丞相より師の法性坊の方が若い印象なのは如何ともし難い。
年齢差が大きく、声も若いし、直面だから若さが一層際立つので、難しいわねぇ〜と思った。
最近はワキツレよりワキでの出演が多く、いいワキになってきたと頼もしく思っていたが、
20日の「呉羽」で父のご宗家と一緒に出演された時に、差を痛感し、
道はまだ遠いわねぇと思ったばかりだったから、一層気になったのかもしれない。
尤も、今回はご本人の問題というより配役の問題とも言えるだろうが..

シテ/菅丞相の霊:大槻文藏、ツレ/火雷神:大槻裕一・武富康之、ワキ/法性坊僧正:福王和幸、
ワキツレ/従僧:喜多雅人・矢野昌平、アイ/能力:茂山正邦、後見頭:赤松禎友、地頭:上野雄三。
囃子方は、杉信太朗、大倉源次郎、河村大、三島元太郎。
面は、前シテ:錦木男、後シテ:三光飛出? ツレ:顰(しかみ)。

*****
終演後、「川端康成コレクション 伝統とモダニズム」を東京ステーションギャラリーに観に行った。
観終わる頃に顔見知りを見かけ声を掛けたら、ビックリされた。
彼女も能楽堂の帰りで、私が着物でなかったので能楽堂には行かなかったのかと思ったそう。
う〜ん.. もう2週間も、いつもは着物で行くところに洋服で行くものだから..

丸の内口から八重洲口まで回り高島屋まで歩いて、催事の大九州展に寄った。
イートインで食べた皿うどん@蘇州林がとてもおいしくて、店名を覚えておきたいと思う。
同じ会場で見つけた日向夏のソフトクリームもペロリ。 梅ヶ枝餅を家でのおやつに購入。
そのまま帰れればよかったのだが、美術館に忘れて来た日傘を取りに行く時の道の遠さ。(苦笑)
夜の健康づくり講座に間に合うように帰らなければと、大急ぎで歩いたものだから、汗が..
これから日傘を持って出ることが多くなるから気を付けないといけないと自戒。
この頃、自戒が多いわねぇと、改めて反省。

2016.5.25 [水] 自然の生命力

そろそろ朝顔、ふうせんかづらの種を撒く時期になったというか、少し遅いかも..(苦笑)
日に晒すため水も遣らずに放置していたプランターの土を、先日少し手入れして準備しておいたが、
この間の雨の後、土に零れ落ちて眠っていた種が発芽した。
今年も元気に目を出したのがうれしく、観葉植物の鉢に水を遣る時にプランターにも水を遣ったら、
次々に発芽して10本余の双葉が出ている。
これから、水に浸しておいた種を撒く予定だが、それにしても自然の生命力に感嘆するばかり。

2016.5.24 [火] また口福そして眼福

また、みかわ是山居で天ぷらランチ。
私はいつものように、ランチに季節種(今月も稚鮎)を追加。
先月、ぎんぽうが入荷しなかったとかで、やはり稚鮎だったけれど、
どうも残念ながら今年はぎんぽうを食べ損なったらしい。(涙)
蓼酢で食べる稚鮎も好きだが、天ぷらでしか食べられないぎんぽうを食べ損なうのは本当に残念。
最近はツキイチしか伺わないので、期間の短い季節種は、伺う日に入荷しないと
翌年まで食べられないから、頻繁に伺っていた頃より気になるようになった。(笑)
めごちのしっかりした食感を楽しみながら、ぎんぽうなら..と思うところが食いしん坊だと思う。(爆)
途中の野菜はショウガで、季節を感じてニコリ。 最後の野菜はアスパラと久しぶりに茄子。

*****
その後は、出光美術館の開館50周年記念「美の祝典」の「�U水墨の壮美」を観に行った。
初めが中国の玉澗、牧谿などの画で、その後に能阿弥、等伯などの画を観ると、
あら〜と思うほど似通った構図もあって、影響を受けたことが分かり、興味深く見比べたりした。
この3期に分かれた記念展の目玉「伴大納言絵巻」は、今期は中巻の展示。
特に庶民の様子を楽しく観たが、母なら字も読むので時間をかけて観ただろうとフト思って、
私も字を読めたらもっと楽しめただろうと、学ばなかったことを今回も残念に思った。
今からでも遅くない? でも時間と目の状態を考えたら、やっぱり始める気にはなれない。
帰りにミュージアムショップで絵巻のパンフを購入。

収蔵作品展だからか、会期が1ヵ月と短いものの3分の1過ぎたところで一番空く時期だからか、
普段と変わりない混み方というか空き方というか..(笑)
若冲展の狂騒の後だからホッとして、やっぱり展覧会は、こう落ち着いてみたいわよね〜と思う。
是山居でサービス担当の人が、前売り券を買ったものの諦めたと言っていた。
前売り券を買ったのに、あまりの混雑に諦めて、見損なった人が少なくないみたい。
私は観たものの、美術館の予測の悪さに、ホントにね〜とまた憤慨の気持ち。

2016.5.23 [月] ローエングリン

ワーグナーのオペラ「ローエングリン」の初日で、夕方から新国立劇場に行った。
何度か観ているので流石に筋は分かるけれど、見事なまでに何も覚えていないのが悲しい。(涙)
4年前と同じ演出での再演で、タイトルロールも同じ歌手。
各幕の前奏曲の印象が大きく違うのが暗示的。 今まで気づかなかったのは何故?と思う。
第2幕の冒頭のテルラムントとオルトレートに、マクベスを思い起こし、新たな印象を持った。

前回に続いて出演のローエングリン役のクラウス・フロリアン・フォークトが、今回も素敵!
音楽に詳しく、声にも歌にも厳しい耳を持っている友人も、声は好みではないが、
あれくらい歌ってくれれば声の好き嫌いは関係ないというくらい、いいローエングリンだったし、
他の歌手も素晴らしくて、主要な5人の歌手が揃って(全員ドイツ人!)、アリアも重唱も堪能した。
此処で上演頻度が低いのは、長いためもあろうが、歌手をそろえる難しさもあるのかと思った。
エルザ、オルトレート、ハインリヒ国王を歌った3人は新国立劇場初出演だったが、
特にオルトレート役のぺトラ・ラングが、役柄もあろうが驚くべき存在感。

指揮:飯森泰次郎、 演出:マティアス・フォン・シュテークマン
ローエングリン:クラウス・フロリアン・フォークト、 エルザ:マヌエラ・ウール、
テルラムント:ユルゲン・リン、 オルトレート:ぺトラ・ラング、 
ハインリヒ国王:アンドレアス・バウアー、 王の伝令:萩原潤、 他

長いオペラで、歌手を休ませるためだろうが2度の休憩も長く、ほぼ5時間の上演。
夕方5時開幕で10時終演だから11時の帰宅。
その割には、楽しく聴けたお陰かあまり疲れず、いいオペラだったと大満足。

*****
まだ5月なのに真夏日という天気に、友人は流石に袷は着られないと単衣の塩沢。
私は残念ながら、また洋服にしてしまった。
いつになったら、何の時なら、着物を着る気になるのか?と我ながら少し悲しくなるけれど..

2016.5.22 [日] 落語会に

先週の木曜の夜、フト何となくチケット状況を確認したら、まだ席があるのに驚いて、
しかも大分後だけれど角席(通路脇の席)があるので、つい取ってしまい、落語を聞きに行った。
人気の噺家が出る時は、瞬時に売り切れてしまうチケットが残っていたのだから想像できたが、
入口に完売、満席でなく、席があるとの表示が出ていて、横や後ろにはまだ空席があった。
噺は、名人会と謳っている割には、悪いとは言わないまでもイマイチ感があって、
このところ体調がよくないのに行くことはなかったなぁと反省。
でも、上方の桂雀三郎も「帰り俥」も初めてで、それなりに楽しかったし、
病気休演の春風亭小柳枝の代演でトリを勤めた三遊亭遊三は「子別れ」を聞かせてくれた。

*****
終演後は、また半音に寄って、食事抜きだったので、ハムチーズトーストと珈琲アルガヨル。
一息ついた頃には、私の後から入って来た客も落ち着いた感じなので、
珈琲のお替り(イルガチェフェコンガ)とスコーン。 満腹になって気分転換ができて帰宅。

今日こそ着物でと思ったのに、起きたら億劫で、また洋服。
着物を着始めてまだ10年足らずで、自分では洋服の方が長いから違和感がないが、
最近の知り合いは驚くみたいで、店に週末に手伝いに来る人に、着物でないのを驚かれた。
前にも洋服で行ったことがあるので、店主は驚かなかったものの、印象が違うらしい。
そろそろ、着物を着たいとは思うけれど、それには半衿を付けなくちゃ..(汗)

2016.5.21 [土] 狂騒の若冲展

4月22日〜5月24日の若冲展、いよいよあと3日で終了するが、凄い、凄かったわねぇ〜と思う。

私は4月に行って観たけれど、既に朝から混んでいると聞いていたので昼過ぎに家を出て、
都美に寄って待ち時間を確認したら1時間半近かった。 で、予定通り先にトーハクに行って
黒田清輝展を観てから、再度3時過ぎ(3時半頃?)に行ったら、まだ30分待ちで中は大混雑。

前売り券を買ったという友人は先週、夜8時まで開いている金曜の夕方なら少しはマシかと
4時半に行ったところ、文化会館の前に「若冲展入場まで180分待ち」のカードが出ていたそうで、
門の中(階段の上)は幾重にも連なる人、人、人。
3時間待ちなど考えられないと、即やめて、黒田清輝展に行って来たそう。
券を買ってなければ直ぐに諦めるものを、なまじ前売り券を買ったので諦めるのも悔しいと、
開室時間に間に合うように早く行くか前売り券を諦めるか悩んでいるようだったけれど、
昨日の朝、少しは待つこと覚悟で再トライしたものの、開館前で既に210分(=3時間半)待ち。
迷うまでもなく観ないことに決めて、切符売り場に並ぶ人に前売り券を譲って帰って来たとのこと。

今回の騒ぎに、私は行かなかったが、むか〜しのモナリザやミロのヴィーナス展を思い出した。
モナリザやミロのヴィーナスなら、尋常でないとは言え、分からなくもない気がするけれど、
何故、今、若冲で??
3時間は当たり前、運が悪ければ4時間も5時間も.. 並ぶのか、並ぶ気になるのか、不思議??
我慢強い人が多いのに驚いたが、若者より中高年が多いと知って、ただただビックリ。
体力にも待とうという気力にも、逞しさに驚くとともに、暇ねぇ〜と呆れてしまった。
(こんなこと言うと、並んだ人に怒られるかも..)

こんな狂騒、主催者側は読めなかったものか、疑問。
代表作品集結! 31日間限定公開。 とか、 ひと月限りの、この世の楽園 などと
チラシで謳っているし、TVでも大々的に宣伝していたようだし、甘かったと思わざるを得ない。
主催側には大いに反省してもらいたい。
中高齢者が多いとなると、待っている間に体調を崩す人がいても不思議ではない。どうだったのか?
本人の注意、判断が一番とは言え、こんな状況は知らずに観に行った人も少なくないのでは..

2016.5.20 [金] 美しい衣装

夜は、国立能楽堂の定例公演に行くので、その前に明後日で会期終了の展覧会に寄った。
「PARIS オートクチュール 世界に一つだけの服」@三菱一号館美術館。
此処にも入れる東京駅周辺美術館共通券を買ってあったので、夕方になって慌てて出かけた。
うっかりして気付いたら終了寸前で、それなりに混んではいたが、酷いというほどではなく、
ゆっくり見て回って、オートクチュールの世界の桁外れの凄さを垣間見た。
庶民には到底着られない、着て行く場所のない別世界のドレスもあるが、
これなら着たい、着られるわねぇ〜というのもあり、両方を楽しく見て回った。
一生懸命にメモを取る方もいらしたが、ファッションを勉強中なのかしらという若い方もいれば、
どういう方なのかと少し興味を惹かれた中年の男性もいたのが、楽しかった。

*****
定例公演は、狂言・大蔵流「昆布売」、能・観世流「呉羽」。

狂言「昆布売」は、太刀を持たせる伴の者がいない大名が自分で持って出かけ、
通りかかった者に持たそうと待ち構えるところに、若狭の小浜の昆布売りが通りかかったので、
脅して持たせたものの、持たされた方が持たされた太刀で逆に脅し..と、「二人大名」同様の展開。
この曲では、平家節、小歌節、踊り節で昆布を売らせ..
逆転のおかしさと狂言師の達者ぶりを楽しく観た。
シテ/昆布売:山本則俊、アド/大名:泰太郎。

能・観世流「呉羽 くれは」は、前に観た時に居眠り付きになってしまい、次の機会を待っていた曲。
鑑賞の手引きによると、織姫渡来始祖説話を中心に脚色され、能の分類では脇能に位置し、
脇能の典雅で荘重な気分と三番目物の女性の優美さをもった作品だというが、
中入り後の、シテ・ツレ2人の装束、シテの天冠の優美さに納得。
シテ/呉織(くれはとり):梅若玄祥、ツレ/漢織(あやはとり):梅若紀彰、
ワキ/臣下:福王茂十郎、ワキツレ/隋臣2人、アイ/里人:山本則秀、など。
囃子方は、一噌隆之、観世新九郎、柿原弘和、観世元伯。

*****
今日で洋服での観劇5日。 能楽堂でお会いした方に、着物を着ないのは勿体ないと言われた。
でも、その方は、着物を着たいと言いながら、もう何年も着ることもなく過ぎている。(笑)
袷の時期が終わる時に着損なって、今季着られない着物を考えると残念だけど仕方ない。
次回は着物で行きたいけれど、さあ、どうなるか..

2016.5.19 [木] 在庫処分

ワインブームは去った?落ち着いた?様子だが、ブームになる前から暫くの間ワインを飲んでいた。
好みは白ワインなのに、赤も少しは買っていたら、飲まないものだから溜まる一方。
しかも最近は10数年も、白とスパークリングは少し飲むものの、基本的に家では飲まない。
だから、昔の赤ワインが不良在庫化?  90年代の赤がゴロゴロ。

セラーを持たず、冷蔵庫の切り替え室をワイン用にして一部保存している以外は、
木箱に入れて北側の部屋に放置状態。 夏は室温に気を付けてはいても、
クーラー無しだから、高温になるのは当たり前で、当然ながら劣化してないかが心配。
しかも、いよいよ部屋をリフォームするしかなくなってきたので、諸々考えると、
その前に飲むしかないだろうと、先月末から集中的に処分し始めた=飲んでいる。(笑)

昨年は劣化していたワインで牛肉のワイン煮を作ったりしたが、このところ開けたのは、
少し味が落ちたな〜?程度が1本だけで、幸いそれ以外は大丈夫だった。
でもワインに合った料理を作るわけでもなく(作れないし)、ワインに失礼かしらと思いながら、
美味しいワインを堪能すればいいでしょうと勝手に決めて、適当すぎる簡単料理で、ゴクゴク..
主食はワイン?状態。

でも、ブルネッロ、バルバレスコ、バローロなどだと、流石にワインに申し訳ないし..
白のムルソー、コルトン・シャルルマーニュ、マルゴ—の..
飲んでしまったら、このクラスはもう買わない(買えない)と思うと.. どう飲もうか思案中。

2016.5.17 [火] パーマ屋スミレ

夜は、3月から3ヵ月連続上演の鄭義信3部作の3作目「パーマ屋スミレ」の初日公演に行った。
強烈な印象に圧倒される思いで観ていて、休憩時間も他人と話す気にならないくらい。
随所に笑いがあって楽しめるけれど、いろいろ考えることが多くて..
今まで2作観てきた後だから驚きはなかったものの、重いわねぇ〜というのがこの芝居の印象。  
重いけれど、面白い。 鄭義信って凄い! が実感。  芝居もいいわね〜と今回も思った。

今回も中央1列目だったので、2作続けて雨はないだろうと思ったものの、着物は自粛。(笑)
まあ、自粛するまでもなく、このところ着ていないのだけれど..
雨降りはなかったが井戸の水をはね飛ばす演出があって、左横の列にはビニールが配られたから、
やはり小劇場には着物じゃない方がよさそう。 と言っても歌舞伎にだって、あるけれど..(爆)

2016.5.16 [月] 文楽鑑賞教室

夜は、社会人のための文楽鑑賞教室に出かけた。
鑑賞教室は元々は高校生を対象に、若い世代の観客増につなげたいという趣旨だったと思うが、
近年は社会人もターゲットにし始めたらしいと思っていたら、歌舞伎同様に外国人向けもできた。
今月の文楽は通常の教室以外に、社会人向け3回に外国人向け1回。 様変わりを実感。

文楽の鑑賞教室はAプロとBプロがあって、出演者が異なるので、両方観たこともあるし、
今回も観たかったものの、いろいろな意味で体力不足だから、床で選んでBプロになった。
「曽根崎心中」の生玉社前、天満屋、天神森の各段。

「文楽の魅力」という解説は、義太夫、三味線、人形遣いの三業と「曽根崎心中」の説明。
初めての人向けの解説としてはいいけれど、魅力が伝わったかどうか心もとなく思った。

「曽根崎心中」は、悪くはなかったが、先代の玉男と蓑助で何度も観ていて、
文楽では多分1度きりの、カーテンコール付きの回にも偶々行っていたし、
無意識に比べてしまって基準が高いのかもしれないなぁ〜と思う。
売り出しと同時に取ったものの、観易い席はもうなくて、文楽公演同様に取れたからOK状態。
1列目の中央あたりで観たが、やはり足元が見えないのが欠点。
床は、生玉社前が靖太夫・喜一朗、天満屋が聴きたかった千歳太夫・富助で、天神森は掛け合い。
人形遣いは、手代徳兵衛を玉男、天満屋お初を清十郎、油谷九平次を玉輝など。

*****
今日も着物でなく洋服。 着物って着なくなると面倒になる感もあり、マズイと思ってはいるが..

2016.5.16 [月] PC故障

昨夜、PCがシャットダウンしなくなり、かと言って画面は立ち上がらないし、
コンセントを抜いても内蔵バッテリーでオフにならず、このままではバッテリー切れまで続きそう。
PCは入力などだけで、機械的なことは全く分からないので慌ててしまった。
真夜中で息子に電話して聞くにも遅すぎ、PC本体の故障なら聞いても分からないだろうと思い、
購入時の取説を捜し、今朝サポート案内にあった修理相談のPC工房に電話して持って行った。

スリープ状態になっているそうだが、何と、工房で相談に乗ってくれた方が少し触ったら、
画面が出て復旧。 ホッとしたものの、狐につままれた感じ。
今年になってWindows10に変更したが、7対応型のPCだから、それが悪かった可能性も..

同じようなことが起こったら、まず電話すればいいと言われた。
分からなくて説明もできないけれど、こちらが分からなくても向こうからの質問に答えれば、
思い当たる対応を教えてくれるそうで、それでダメなら、それから持って行けばいいとのこと。

修理ではないからと費用は掛からず、またまたホッ。
最近はバックアップを全く取っていなかったので、大慌てしたけれど、また故障した時の用心に、
必要データはUSBメモリーに入れておかなくちゃダメだと冷や汗をかいた。
USBへの入れ方も忘れてしまったので、息子にSOSして教えてもらわなくちゃ..

*****
ホッとしたので、外出ついでに展覧会を見て行こうと三越前で下車。
昼食時間でお腹も空いたし、三重テラスで週替わりランチと少なめのランチドルチェで一息ついた。
さてと通りを渡って美術館に行ってガックリ。月曜だから休館。急に思い立ったので考えなかった。

でも、貸し切りだったり予約で満席だったりで今まで入れなかった三重テラスで食事ができたのだし、
夜に観劇予定があるのでメトロの1日券を買ったから交通費もあまりかからなかった(笑)しと、
気を取り直して帰宅。

*****
そうそう、メトロ1日券が、日単位でなく24時間券になっていて、うれしいビックリ。
とは言え、2日続けて出かけなければ利点はないから、いつか上手に使ってみたい。(爆)

2016.5.14 [土] 今週2度目の能楽鑑賞

今日は普及公演で、狂言・大蔵流「樋の酒」と、能・金春流「鉄輪」。 解説つき。
解説・能楽あんないは、京都から読み解く「鉄輪」の世界。
お能に関連した京都観光案内みたいなのがおかしかったが、先月回ったところもあり楽しく聞いた。

狂言「樋の酒」は、「棒縛」や「附子」などの類曲で、狂言で馴染みの話。
留守に太郎冠者が酒を盗み飲むのを苦々しく思っている主が、太郎冠者を軽物蔵(絹布の蔵)に
閉じ込め、下戸と思って次郎冠者を酒蔵に閉じ込めて出かけたが、実は次郎冠者も酒好きで、
さっそく酒を飲み始め、隣の蔵の太郎冠者の求めに応じ軒の樋で酒を送り、2人で酒盛り。
主が家に帰ってきて..
雨樋を使って酒を送るおかしさ、別の蔵に居ながら2人で謡い舞う楽しさ.. 観ていて楽しい。
シテ/太郎冠者:茂山あきら、アド/次郎冠者:千三郎、アド/主:宗彦。

能「鉄輪」は、分かり易い筋で動きもあり、多分、鑑賞教室でも演じられたことがあると思う。
丑刻参りをしている都の女に告げるようにとの霊夢を見た貴船神社の社人が登場し、女を待って、
「鉄輪の3つの足に火を灯し、頭に戴き、顔に丹を塗り、赤い衣を纏い、怒る心を持てば、
思う望みを叶える」という神託を告げると、急に女の顔色が変って走り去る。
この女を離別し後妻を迎えた下京の男は悪い夢見が続くので、陰陽師・安倍清明を訪ねると、
女の恨みで今夜にも命が尽きると言われ、清明に助けて欲しいと願い、祈祷してもらう。
清明が祈祷を始めると、女の生霊が現れて恨みを晴らそうとするが、守護の神々に追われ、
神通力を失い、時節を待つと言いながら退散する。
前シテ/女・後シテ/女の生霊:本田光洋、ワキ/安倍清明:大日方寛、ワキツレ/男:御厨誠吾、
アイ/社人:松本薫、後見頭:横山紳一、地頭:高橋忍など。
囃子方は、森田保美、荒木建作、佃良勝、大川典良。
面は、前シテが泥眼、後シテが橋姫。

前シテの面が泥眼とは違う印象で、何かしらと思いながら観ていたが、泥眼だったとは、
同じ名前の能面でも、いろいろあるわねぇ〜と今回も思った。
それに、先月、貴船神社も清明神社も訪ねたので、いつもより身近に感じられて楽しく鑑賞。
知っている、知ることにより、受け取り方が違ってくるのだから、知ることは大事だと今更ながら思う。

*****
今日もまた着物でなく洋服で行ったら、顔見知りの会う方会う方に驚かれた。
私としては別に珍しいことではないけれど、能楽堂には滅多に洋服で行かないから..

2016.5.13 [金] 文楽公演「絵本太功記」

午後、文楽公演を観に行った。
「絵本太功記」で、「本能寺」、「妙心寺」、「夕顔棚」、「尼ヶ崎」の各段。
「本能寺」は、口が咲寿太夫・清公、奥が咲甫太夫・宗助。
「妙心寺」は、口が芳穂太夫・清丈、奥が呂勢太夫・錦糸。  「夕顔棚」は、睦太夫・清友。
「尼ヶ崎」は、前が文字久太夫・藤蔵、後が津駒太夫・清介。
人形は、尾田春長を幸助、阿野の局を文昇、腰元しのぶを紋臣、森の蘭丸を玉勢、宗祇坊を亀次、
武智光秀を玉志、武智十次郎を勘彌、妻操を箕二郎、母さつきを玉也、嫁初菊を一輔、など。
10日に歌舞伎の「時今也桔梗旗揚」の本能寺馬盥と愛宕山連歌の場を観たばかりだが、
印象の違いは兎も角、歌舞伎では光秀の妻の名の皐月が文楽では母の名で、紛らわしい。(笑)

東京では文楽人気が戻ってきたのか、文楽公演も文楽鑑賞教室も早々に完売(かそれに近い)。
重鎮は出ないので、どうなるかと思った通り、初っ端の本能寺で、おやおや..
まだ若い太夫で、1人語りを任されたのかと驚いたが、頑張ってはいるけれど..
まだ、ねぇ..と思いながら聞いていて、奥になってホッとした。  総じて床はまあよかった。
今後を担うことを期待される文字久、咲甫、呂勢が悪くては心配になるし、当たり前?  
人形は、動いているときはまだしも、動いていないときに気が抜けた?感じの遣い手がいて、
少し悲しかった。 出遣いは人形だけでなく自身の顔も晒している認識が必要。
それは当然、人形にも反映するし..

それなりに頑張ってはいるとは思うものの、最近はいい舞台を観たという満足感がないのが寂しい。
それで文楽熱が大分冷えてしまった。 とはいえ、やっぱり好きで、まだ観には行くのだけれど..

*****
終演後は、可否道に寄って珈琲を飲みながら店主と暫く文楽談義など。
その後、日本伝統工芸染織展@日本橋三越に回った。
お腹が鳴った(苦笑)ので、まず同時開催中の江戸東京 味・技めぐりのイートインで、
たいめいけんの五目味噌つけ麺とミカド珈琲店のモカゼリーを食べて一息。
その後、ゆっくり染織展を回って堪能。 ご案内いただいた松山好成氏の帯締めもしっかり拝見。 
閉店時間近くに、ご案内いただいた松山さんの呉服売り場での販売会にも寄ったけれど、
もう遅すぎて主は居ず、先日もお会いできず、散在しないで済んだのでOKかも。(笑)

*****
ここにきて、どうも疲れが出てきたらしく、着物を着るというより、
選んだり箪笥から出したりする気力が出ず、洋服になったのが少し寂しい。
でも無理してまで着ることもないと思うし..

2016.5.12 [木] ブッラータ

学生時代の元チームメート達とのランチ会。
昨春、私にとっては何十年ぶりかの再会だった思い出の、見晴らしの良い天空レストラン。
オードブル、魚料理、肉料理、デザートの、ほぼフルコースの、コスパ抜群のフランス料理。
別料金のスープは追加しなかったし、一皿ずつが多くはないので、私だけでなく全員が完食。(笑)

ほぼお任せ状態の秋の旅行の話は殆どなしで、食事しながら、おしゃべりを楽しんだ。
空白が長く私は知らないことだらけだが、それも含め、楽しい時間を過ごせて嬉しかった。
昔の仲間って、余計な遠慮や気遣いをしないで話せて、うれしいなぁと会う度に思う。
初めは少し心配したものの、長く会っていなくても暫くすれば昔に戻る感じとでも言うか..
最近の知り合いもいいけれど、昔の友人や古くからの友人の気軽さはまた格別。

*****
ランチ会のレストランが渋谷だったので、予約していたチーズを受け取りに店まで歩いた。
一番の目的は、先月の京の筍の会で知ったブッラータ。
調べてみたら、イタリアでは人気だが、よりフレッシュさを求められ賞味期限が短いため、
なかなか輸入出来なかったらしいが、ホエーと一緒に冷凍して輸入している店があり、
通販でも購入できるらしい。
が、それより、東京でも作っている店「チーズスタンド」があることを知ってビックリ・ニンマリ。
新鮮な出来立てチーズを食べてもらいたいと店内の工房でフレッシュチーズを作って販売している。
通販でも購入できるが、渋谷と代々木公園の間にあるというので、ランチ会の後で寄ろうと予約。
出来立てモッツアレラと、出来立てリコッタ、そしてお目当ての東京ブッラータを持ち帰り。

夜の健康づくり講座から帰って、シャワーで汗を流してから、早速いただいた。
保たないから一番に食べてほしいと言われたモッツアレラの美味しいこと!
お目当てだったブッラータが最後になる見込みだが、食べるまでワクワクが続く。

2016.5.11 [水] 能楽

国立劇場の定例公演を観に昼から出かけた。 通常は第1週の水曜だがGWによる変則か第2週。
狂言・和泉流「塗師平六」、能・観世流「小袖曽我」

狂言「塗師平六」は初見で、最初に誰で観るかによって曲の印象が大きく違うので、
この顔ぶれで見られるのはうれしいと、楽しみにして出かけた。
京住まいの塗師の師匠は仕事が減って生活が苦しく、越前・一乗に住む弟子は仕事が多いので、
仕事を分けようと言われていたのを頼りに、一乗まで下り弟子の平六の家を訪ねるが、留守。
妻は夫の腕が大したことはないことを知っていて、腕のいい師匠が留まれば師匠に注文がいって、
夫の仕事が減ってしまうと心配し、夫は死んだと嘘をつくが、そこに夫・平六が帰宅。
妻は、夫が師匠に対面しては面目がないから離縁するというので、師匠に会いたい平六は、
妻の提案で幽霊になって師匠の前に現れ..
戦乱で京都が荒廃し、一乗には京から逃れた人々が集まって賑わったという時代を感じながら、
師匠と妻のセリフで遣り取りする前半と、平六が幽霊姿で現れ、地謡・囃子が加わって、
謡と舞を中心に展開する後半との違いも楽しく、観られてよかったと思った。
シテ/平六:野村萬斎、アド/師匠:野村万作、小アド/平六の妻:深田博治。 地頭:石田幸雄。

能「小袖曽我」は、仕舞や舞囃子でも観ているし、左程楽しみにしていたわけではなかったが、
十郎と五郎の相舞も見応えがあって、楽しく鑑賞。
直面のシテの醸し出す雰囲気がとても気に入って、この方のお能をもっと観たいと思った。
ツレの五郎を舞われた弟さんは東京在住で、後見・地謡でもお顔をよく見知っているので、
おシテを今まで観た記憶がないのは、関西在住で東京にはあまり来られないのかもしれない。
シテ/曽我十郎:上田拓司、ツレ/五郎:上田公威、ツレ/母:角幸二郎、ツレ/鬼王と団三郎:
アイ/春日の局:高野和憲、後見頭:大槻文蔵、地頭:上田貴弘。
囃子方は、藤田次郎、曽和鼓堂、國川純。

*****
終演後は、駅前のレストランで遅い昼食を取って空腹を満たしてから移動。
六本木に寄って「広重ビビッド 原安三郎コレクション」展@サントリー美術館。
「名所江戸百景」と「六十余州名所図絵」を中心とした展示。
初摺の中でも特に早い時期の貴重なものだそう。 同時展示の北斎の「千絵の海」もゆっくり鑑賞。

その後は、茅の舎で ハーフサイズの豚汁におにぎり1つのセット。
お腹はまだ空いていないので、おにぎりは持ち帰り。
六本木狸だんご本舗に寄って、食後のおやつに少し日持ちする狸饅頭を購入。

*****
着物は小物まで含め、昨日と全部同じ。
違うものを着るつもりが、何となく怠くて、着物の出し入れが面倒。
空気を通すために吊るしてあった着物をそのまま着用。  着たからいいと思うことにした。

2016.5.10 [火] 初御目見得@團菊祭・夜の部

間3日で、今日は、菊之助の2歳の長男の初御目見得のある團菊祭・夜の部を見物。
「勢獅子音羽花籠」、「三人吉三巴白波」、「時今也桔梗旗揚」、「男女道成寺」。

夜は何といっても最初の、初御目見得の「勢獅子」。 
祖父菊五郎、外祖父吉右衛門に、菊五郎劇団総出演のみならず、梅玉ほか多数出演。
殆ど踊ることのない吉右衛門が菊五郎と相舞いするのが珍しく、ご祝儀気分。
曽我物語を菊五郎・吉右衛門、ぼうふら踊りを松緑・海老蔵、獅子舞を巳之助・松也。
魁春、時蔵、雀右衛門、梅枝の芸者たちに、鳶の者など多数。

主役の和史くんは、初日に花道に出て直に転んでしまって、余程ショックだったのか起きられず、
舞台まで菊之助に抱かれて行って、その後は連日、抱かれての登場だそう。
9日目でも依然として抱かれたままで、まだ舞台で1人で座ったり名前を言ったりできないが、
最後に手を振る様子が可愛い。 2歳児には初めのショックが大きかったのでしょうねぇ。
千穐楽までに自分で歩き、挨拶できるようになるかしら?  できるようになるといいけれど..

次が「三人吉三」で、大川端庚申塚だけだから短い。
菊之助のお嬢吉三、海老蔵のお坊吉三、松緑の和尚吉三に、右近の夜鷹おとせ。
そして、松緑の光秀で「馬盥」。 本能寺馬盥と愛宕山連歌の2場。
團蔵の小田春永、時蔵の皐月、梅枝の桔梗、萬太郎の森蘭丸、巳之助の森力丸、
亀寿の四王天但馬守、笑也の園生の局、松江の安田作兵衛、橘太郎の連歌師丈巴など。
最後が菊之助・海老蔵の「男女道成寺」。  白拍子姿の2人が並ぶと本当に綺麗。

びわさんにもお会いでき、お話もできて、ニコニコ。 びわさんのスーツ姿も、素敵でした〜

*****
小紋。 本藍・熊野染。 暈し経涌。 藍色。
名古屋帯。 縮緬地。 手描き友禅。 白地。 青楓。 (十日町・秀美)
伊賀組紐。 黄緑色、片側に灰深緑・茶色入り。 (松山好成)
鶯色・暈し入りの帯揚げ。 「幻雪」
ラバーソール台の草履。 黒色の天・青色の鼻緒。 (菱屋カレンブロッソ・カフェ草履)

着物は、ほぼ一目惚れだったのに、見た目の涼しさとは違い、暖かいというか暑い。
透け感がある?感じで、胴裏は白でなく青を合わせているくらいなのに、何故か涼しくない。
見た目と着心地の合う時期が短くて、あまり着ていないと思ったら、何と1度だけで今回で2度目。
帯も4月下旬に締めたいと思いながら昨年は締め損なったので、今年も締めないのは悔しい。(笑)
花ではないから競う感じはしないので新緑の季節でもいいだろうと着用。

2016.5.9 [月] フレンチランチ

先日、連れがあるので1ヵ月以上先だが予約しておこうと電話したら、何と既に満席でダメ。
なら1人でと、この日を予約しておいたラ・ペ@日本橋で、3ヵ月ぶりにフランス料理のランチ。
月に2〜3度は何処かの店に伺っていたこともあるのに、3ヵ月もご無沙汰していたとは、
自分でもビックリした。 珍しく3月・4月と続けて旅行したりしたからかしら?
1人なら特に決まった日でなくていいから予定を組む時に後回しにして、
そのうちに何となく忘れたり億劫になったり.. 気力・体力のバロメーターかもしれない。

平日限定の少なめのコースに、日本橋ゴーフレットに挟んだフォアグラを追加。
自分の覚えに、食べた料理を書こうとしたが.. まだらにしか思い出せない。(涙)
前日に私にしては随分と飲んだせいか、ウェルカムシャンパンの他、白ワイン(シャルドネ)を
飲んだら、途中で酔いを感じて、昼間からマズイと思った。 ホントに弱くなったわね〜
そのせいで思い出せないわけではない(多分)だろうが、ちょっと悔しいというか情けない。

雨が降り出した中、久しぶりにときわ木まで歩いて和菓子を購入。
帰って一休みしてから、お薄を点てて早速2つぺろり。 やはり美味しい。
少し日持ちしそうなあと1つは、明日のおやつに取り置き。(爆)

2016.5.8 [日] 週末

7日(土): 五月場所前日に築地で触れ太鼓を聞く会
 待ってました!とニコニコ参加させていただいた。 楽しかった〜 お世話になりました。
 築地は場外を覗いたことがあるだけで、築地自体が初体験だったが、魚河岸を歩き回って堪能。
 見て歩くだけでもいいと、特に買い物をする予定はなかったのに、やはりそんなはずはなく(笑)
 車エビ・蛍烏賊・蜆で、小型の保冷バッグがパンパンになった。 山葵も1本。
 買い物はしないかもと思いながら、保冷バッグを持参したのが我ながらおかしい。(爆)

 お聞きしていた通り、触れ太鼓を間近で見て聞けて、ニコリ。
 ご案内いただいた築地の海鮮丼ならぬカレーも、楽しい珈琲店も含め、濃い築地体験。
 びわさんご夫妻の常連ぶりを拝見できたのも、その恩恵に与れたのも、
 ご参加のねこももさんといろいろお話できたのも、うれしく、ニコニコ。
 東京では朝早く?は行動しないのが通常ながら、次回も参加したいと思った楽しさ。

 皆さんにお別れしてからは、東銀座まで歩き、いわて銀河プラザで前日の雨のリヴェンジ。
 銀座のデパ地下で、久しぶりに鯛茶漬けをいただけて、またニコニコ。
 日本橋まで歩いてデパートに寄って、ゆっくり帰宅。

8日(日): 母の日
 夜は近くに住む息子夫婦の家におよばれ。
 鉄板焼きの予定と聞いていたので、手土産はお菓子のほか前日の築地土産の車エビなど。
 私のしていたのと色違いの京都の絞りの大判長スカーフを息子の連れ合いにプレゼント。
 息子夫婦が最近行った新潟と静岡の地酒を飲みながら食べて、話して.. 長時間の滞在。
 母の日だからと花束もいただいた上、夜は人通りがなく寂しいからと2人で送ってくれて、
 楽しい母の日を初体験。 ありがとう。

5/17 さら
わぁ〜適度な距離を置きつつも心はしっかり繋がって素敵な親子関係ですね! ご子息とお連れ合いの優しさ+さりげない気配りに、私までホロリとしてしまいました。最高の母の日でしたね♪
むかし桜
さらさん、ありがとうございます。
普段の我が家は連絡も少なく疎な感じですので、さらさんのお母様へのお心遣い、ご子息の優しさなど、いつも素敵ね〜と思って読ませていただいています。そのさらさんのお言葉に、今更ながらにうれしくなりました。本当にありがとうございます。

2016.5.6 [金] 團菊祭・昼の部

菊之助の長男つまり菊五郎・吉右衛門の孫の初お目見えが話題の今年の團菊祭。
初日に行かれなかったので、急ぐことはないと初お目見えの夜の部は後に回して、昼の部の見物。
「鵺退治」、「菅原伝授手習鑑 寺子屋」、「花街模様薊色縫 十六夜清心」、「楼門五三桐」。

「鵺退治」は観たことがないと思ったら、福地桜痴作の新歌舞伎で54年ぶりの上演だそう。
でも、お能「鵺」で馴染みのある頼政の鵺退治の話だから、初見とは思えぬ感じ。(笑)
ただ恐ろしいはずの鵺が、何ともボッテリした着ぐるみで、全然怖くない! ちょっとね〜と思う。
頭は猿、躰は狸、尾は蛇、手足は虎に似た怪物のはずが、あれは、なーに?状態。
梅玉の源頼政、魁春の菖蒲の前、又五郎の猪の草太、錦之助の九条関白。
「寺子屋」は、一転して花形による上演。
海老蔵の松王丸、松緑の武部源蔵、菊之助の千代、梅枝の戸浪。
思った以上に見応えがあって、花形役者が力を付けてきたとうれしかった。
久しぶりだという團十郎型って覚えていなくて、観慣れた動きと違って、おおっ!と思ったのが、
きっと團十郎型なのだろうと思いながら観た。(笑)
「十六夜清心」は、時蔵の十六夜に、菊之助初役の清心。 あと、左團次、松也など。
短い「楼門五三桐」は、菊五郎の真柴久吉に、吉右衛門の石川五右衛門で、ご祝儀演目。(笑)

*****
終演時には、もう雨が降り出していてガックリ。
こんな早く降り出すとは思わず雨コートを持って出なかったので、雨中を歩きたくない。
予定変更して地下道で銀座に出て、茶の葉で雨宿りを兼ねて休憩。
雨が止まないので予定は後日に回して帰ろうかとしたら、更なる想定外の事態に遭遇。
線路亀裂とかで、メトロ運転見合わせ。 タクシーに乗る以外、帰れない。
この頃、事故が多くて困ったものだと思っていたところで、また〜と思うものの、仕方ない。

また予定変更して、大島紬だから少しなら濡れても大事にはならないだろうと、当初の予定に戻し、
折り畳み傘を差し着物の裾に気を付けながら歩いて、キイさんの作品展@日々に伺った。
ヨモギで染めたという薄い空色の絽縮緬の帯揚げにニコリ。 
お会いできたのも帯揚げもうれしく、ニコニコ。
でも、運転再開したメトロは大混雑。 家に戻った時には、疲れて、汗びっしょりで、グッタリ。

*****
色大島紬。 小紋風?の印象の、横に多色の片身替り風。 (たけがわ「綾の舞(竹千雅)」 )
刺繍名古屋帯。 灰色の市松地。 四角い刺繍の組み合せ。 (竹内功)
五嶋紐。 白色に空色・こげ茶色の入ったもの。
青灰色の濃淡暈しの紬地?の帯揚げ。 細かい四角など織り込まれたもの。
焦げ茶・白色の京くみ紐の鼻緒の草履。 銀鼠色の台。 (Run)

2016.5.3 [火] ドン・キホーテ

今日は憲法記念日。
私が子供の頃は祝日には授業はないものの登校して、先生のお話を聞き紅白菓子をもらって帰宅。
国旗を掲揚する家も多く、旗日がピンと来る光景だった。
徐々に旗を揚げる家が減り、それでも実家は長く旗を出していたが、いつからか止めてしまった。
旗は兎も角、お話を聞くことで、その日がどういう日か認識できたのだと思う。
私の子供世代は既にそういう経験もなく、祭日・祝日の意味合いを考える習慣がないのは残念。

*****
昼から出かけて、プティパ/ゴルスキー振付のバレエ「ドン・キホーテ」を楽しんできた。
何度か観ているが、今日は動きもじっくり楽しく観られて、ニコリ。
主役2人のパートナーぶりが特に大事なバレエだなぁと改めて思いながら観ていた。

指揮:マーティン・イェーツ
キトリ(ドゥルシネア):米沢唯、 バジル:井澤駿、 ドン・キホーテ:貝川鐡夫、
サンチョ・パンサ:高橋一輝、 他に、マイレン・トレウバエフ、長田佳世、本島美和、など。

*****
何と、チケットを忘れるポカをして、メトロを乗り換えようとした時に気付いて、ギョギョギョ。
早めに家を出たお陰で時間的に間に合いそうだと、家に取りに戻って行き直した。
でも30分近いロスで、経路は交通費が高い最短ルートに変更。
チケットは珍しく昨夜のうちに持っていくつもりだったバッグに入れておく準備よさだったが、
それが却って仇になったようで、安心してチケットのことが頭からすっかり抜けてしまい、
別のバッグに変えた時に全く思い出さなかったためのドジ。 
折角忘れないように準備したのに.. 何ということ.. 段々こういう悲しい失敗が増える。(涙)
思い込みをしない、注意に注意を重ねること、自戒ばかり。

*****
訪問着。 扇面の地紋の白い綸子地。 銀糸と紫色の濃淡に白色の入った吊花?の刺繍。
袋帯。 手織り棯金綴錦。 パールシルバー色の濃淡の段織り。松葉菱。(桝屋高尾「松葉菱文」)
五嶋紐。 江戸本高麗。 白地に春光箔。 薄青色・薄桃色の方。 (銘つぼたれ)
極薄い青磁色の帯揚げ。 金糸の七宝柄など入り。
白色の皮シコロ織の鼻緒の草履。 薄いパ−プルシルバーの台。 (長谷川)
利休バッグ。 薄茶色。 疋田と葉柄の市松。 (伊と忠)  麟鳳襷紋のサブバッグ。 (川島)
塵除け。 道中着衿。 紗お召地。 極薄緑色。 葉と水玉柄。

着物は20代半ば過ぎに一目惚れして、初めて自分で選んで仕立ててもらった着物。
着ないまま箪笥で眠らせていたのを、また着始めた時に袖丈だけ短くしたが、
白地で訪問着然としていて目立つから、なかなか着る機会がなく、そのまままた仕舞い込んでいた。
漸くエイッと続けて着たものの、その後はまた暫く着ていないで、気になっていた。
色合いから藤の季節の気分がすると思って久しぶりの着用。 6年ぶりらしい。
大好きだけれど、殆ど着ていないうちに、もうそろそろ年齢制限にかかりそうなのが残念。(笑)

2016.5.2 [月] 昨日も今日もバタバタと

昨日は、ああ今日は日曜メーデーだわねぇ〜と思いながら、竹橋へ展覧会を観に出かけた。
今日行く予定だったが、別の予定ができて、日曜でも此処はそんなに混まないだろうと予定変更。

会期末の近い「芹沢けい介のいろは — 金子量重コレクション」@東京国立近代美術館工芸館。
今やっている展覧会で、若冲と並んで是非とも観たかった芹沢けい介の作品展。
着物・部屋着、屏風・暖簾、染紙・染布、本、装幀、何年分ものカレンダー等々、
多岐に亘るデザインに、素晴らしい才能を再認識。  才能だけではないのだろうが..

まだ十分に時間があったので、本館MOMATの「安田靫彦展」にも寄った。
代表作何点かはあちこちで観たことがあるけれど、それ以外のイメージがなかったので、
100点以上の作品を見られるそうだから、いい機会だと観てきた。 
「黄瀬川陣」、「飛鳥の春の額田王」などは無論いいけれど、何とも独特な「風神雷神図」も好き。
やっぱり何度か観た代表作の印象が強いが、歴史上の人物、テーマを描く画家として認識できた。

*****
今日は、右手首を骨折した友人の家に、別の友と一緒にお見舞いと手伝いに出かけた。
元気印の友人は、怪我をしていても、不自由な手で、できることは何でもしているものの、
見舞客は、料理の下ごしらえなど頼まれるままに立ち働くことになる。(笑)
単純骨折で、不自由なことを除けば(それが大変なのだけど)、当人は元気で心配はない感じ。

お昼を食べに近くの蕎麦屋に出かけたら、狭い道にぞろぞろ歩く沢山の人の列。
日本人が多かったが外国人にも何組も出会った。
土曜日に電話で話した時に聞いてはいたものの、谷根千めぐりらしい観光客の多さにビックリ。
聞いていても、ええっと思うほど、店にも道にも、あちらにもこちらにもグループが大勢。
私も京都を歩き回って来たばかりだが、ここは観光地ではないのにと思ったけれど、
谷根千は観光地なのかしら?

お茶を飲み、おしゃべりしながら手を動かして、我が家でもこれくらい動けば直に片付くのに、
それができないのよね〜と皆で笑っているうちに、夕方。
友の、怪我をしようがメゲナイ元気さ、どんどん何でもする気力を見習いたいと思いながら、
作った惣菜のお裾分けにも与って、ラッシュの中を帰宅。

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