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先週末実家に帰ると母が一升餅を作っていた。一歳を迎えた甥っ子に「一生食べるに困らないよう」と願いをこめて一升分のお餅を背負わせるという。
すでに元気よく歩きまわる甥っ子に、母が風呂敷で包んだ大餅を担がせた。よろよろと傾いて一瞬顔をしかめたものの、すぐ気を取り直し一歩また一歩と前に進む。ギャラリー拍手喝采。
次にお膳にのせたお餅、絵本、電卓を三箇所に並べ、はいスタートでどれを選ぶかを見守る。意味もわからず促され、ボール遊びと変わらぬ様子でターゲットめがけて一直線。最初に手に取ったのは電卓で、「おおーー」と喜ぶ家族に笑顔でこたえ、ついでに隣の絵本も抱えて父ちゃんのもとに戻っていった。
どこの風習かもよく知らないし、自分が何を選んだかも覚えてないけれど、一同がこれからの成長を心から祈ったひとときでした。 |