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2010.10.31 [日] |
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この8月と9月は、あれやこれやの慌ただしさであっという間に過ぎてしまった。
そして「晩秋」の響きが似あう本日で10月もおしまい。
地元の神社には「七五三詣り」の旗がなびいて季節の移り変わりを実感する。
重労働をしているわけではないけれど、疲れが抜けきらない。
無理をせずに長いスパンで目標に近づけるようにしよう。 |
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2010.10.29 [金] |
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会津に本店のある仏具店@田原町へ。
祖父の位牌を持参して同じものをお願いする。
新しいものを並べると祖父の位牌は貫禄十分。
10日ほどで出来上がるという父の位牌も、時を経て
このようにずっしりとした位牌に変化することでしょう。
大事な用を済ませた後は、お隣の合羽橋を散策する。
まさに「無いモノは無い」ストリートは観光客も多くて活気があった。
交差点へ向かうあちこちから見えたスカイツリーをパチリ。
(こうして見るとホントに邪魔な電線たち!)
来た道を戻らずに稲荷町駅まで歩く。
そして本日二つ目の用事を済ませに三越へ。
父が好きだったフロアを散策すると、ちょっとしんみりしたけれど、
ジャパンスタイル 和の様式×モダンの、新しい生活
を開催中の各フロアはなかなか魅力的。
特に本館5階のJ・スピリッツのお茶をめぐるコーディネートは素敵で
長距離移動の疲れを忘れさせてくれました。 |
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2010.10.28 [木] |
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9月の下旬まで暑かったのに、ここ数日はまるで冬のような寒さ。
父がいたら間違いなくヒーターを点けている。
父の残したものを整理しながら偲ぶ日々。
天袋には明治・大正時代からの写真や資料が予想以上に保管されタイムスリップしたような錯覚に襲われる。
埃にまみれながら「何故これが?」と苦笑せざるを得ない空封筒から大切なものまで、母と二人で丁寧に確認する作業が続く。我が家の仕分け作業はとてもじゃないけれどスパッと斬っては進まない(笑)
若くして逝った愛妻の思い出の品を大切に守った祖父。母への思いをこめてそれらを丁寧に保管してきた父。
「大正七年春 小学校卒業・高女入学記念」と蓋に記された祖母の懐中時計や愛用していた帯留を手にすると厳かな気分になる。
同時にいのち、家族、絆の大切さと有難さ重さが心にしみて暖かい気持に満たされる。 |
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2010.10.25 [月] |
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静かな秋の夕刻に父は旅立ちました。
別れの準備をする時間がたっぷりあったので、心静かに父を見送ることができました。
今頃、父は13歳で死別した優しいお母様に再会して、思う存分甘えて楽しいときを過ごしていることでしょう。
あっと言う間に初七日も過ぎ、日常生活に向き合う毎日です。父が座っていた椅子に腰かけると、きゅんと淋しくなりますが、別れの哀しさはしっかり受け止めて、心の会話を続けることにしようと思います。 |
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2010.10.14 [木] |
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今月は変則スケジュールのため二週続けてのお稽古。
秋らしくはなったものの、お稽古中はうっすら汗ばむほど。
お稽古を終えて不在着信を発見。ドキッとするも今日のところは問題なし。
自宅の電話が鳴ったり携帯に不在着信を見つけると身構える日が続く。
メモ
白鷹お召+紙布に柚木さんの型染名古屋帯
ミントの縮緬帯揚げ
Iさんの帯締め |
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2010.10.13 [水] |
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ちょっと立ち寄るつもりが、母と語ったり
片づけものを手伝ったりして半日以上実家で過ごす。
そして書棚の整理中に「重要な写真」と書かれた封筒を発見。
二人で中身を取り出すと叔母(父の妹)の三歳の晴れ姿、
婚礼時の打ち掛け姿、そして父が子どもの頃の家族の集合写真など。
70年余を経ても訴えるものがある写真たちに
母も私もしばし見入る。
女性たちのきもの姿が素敵。
私には思わぬ「出会い」が嬉しいひとときとなりました。 |
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2010.10.12 [火] |
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区役所の用事を済ませて図書館へ。
心に波風が立ったり不安になると自然と足が向く区立図書館。
本に囲まれると心が落ち着いてきます。
今日は「さらの生涯ベスト10」に入る「暗い日曜日」に
たくさんの頁を割いた「深読み映画論」なる一冊を発見してわくわく!
昨年から妙に気になる大島渚監督の「大島渚1968」も借りてくる。
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帰宅後、朝日新聞夕刊の「追憶の風景」を読み、サンモトヤマ会長の言葉にうなずく。
「今は世界中のブランドが日本に直接進出しています。
でも巨大資本による戦略が先立ち過ぎて、品質を維持するための誇りが失われかけている」
これもグローバリゼーションの陰の側面か...。
そして、同会長の「量やブランド名より、個性と質と美がある物を初心に戻って本気で売ることが今後は必要」との心意気に何故か勇気が湧いてくる。
巨大資本が個性を呑み込んでしまう負の連鎖を防ぐには、買う側の選択眼や責任も問われている...
安・速・短とは異なる価値観を大切に、「個性と質と美がある物」を選びとる消費者でありたいな。 |
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2010.10.12 [火] |
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特筆すべきことはない三連休。
入院中の家族がいるとどこか落ち着かないものですね。
でもプチ振り返り
9日(土)仕事+某理事会。今回も長丁場。高齢者も
幼児を預けて参加する理事もいるのだから、
さくさくと議論して世間話は個別にできない
ものかしらん。
10日(日)実家で弟も交えた相談など。
11日(月)爽やかな快晴でまさにお出かけ日和。
でも気分が乗りきらずに家で雑事に励む。
名古屋と京都@BBSに心躍る。
しばらくは予定が立てられない状況にある
のが残念…。
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番外編
8日はゴダール監督の女は女であるをcinefilで。
難解で独りよがりでetc.ともいわれるゴダールには
異色のハッピーな空気に包まれた作品。
ヒロインの真っ赤なタイツ、カーディガン、青い
アイシャドウなどがとても鮮やかで生命力に
満ちている。
赤と青が印象的なのはコペンハーゲン出身のアンナ・
カリーナがトリコロールを纏うことでフランスに溶け込む
(=ゴダールとのロマンス)ことを象徴しているのかな。
とにかくアンナとの幸せな関係がそのまま映画になったようで
「恐るべき子供」と言われたゴダールの素朴な一面を見た感じ。
それでもケンカをすると、それぞれが書棚から本を持ってきて、
本のタイトルで会話をするあたりはゴダールの面目躍如(笑)
奇才とミューズの関係は長く続かなかったけれど
人生の一時期に、このような協働があったのは素敵。
肩の力を抜いて楽しめるゴダール映画もいいですね♪ |
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2010.10.8 [金] |
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澄んだ空気が心地よく、洗濯物を干す作業も楽しい朝。
昨日はお茶のお稽古へ。
先輩方の所作の美しさに感動する。
無駄なく流れるようなお点前、そして美味しいお茶。
素敵な時間を共有できるお稽古に感謝。
異常気象の影響なのか、自宅周辺のススキは全滅状態で
十五夜の頃も花屋の店頭にさえ見当たらなかった。
最近になって実家付近で母がススキを発見。
秋を実感できてうれしい!
メモ
白鷹お召+インドの木版更紗名古屋帯(kocari)
紫と抹茶色の帯締め
ミントと桜色の淡い縞の帯揚げ
ミントの鼻緒に鱗刺繍のクリーム色小判型草履
網代バッグ |
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2010.10.6 [水] |
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予想気温は24度の秋晴れの本日は、小さな不都合と今後の治療の相談に。
ライトの元、渡された手鏡で患部を見ながら説明を受ける。自分ではとても見難い患部は想像していたよりも小さくて綺麗(笑)。
なるほどここを縫い合わせれば胡麻粒も細い蕎麦の欠片も入らなくなるわけね。納得です。
でも、聞くだけでぞっとするような新たな手術を受けるほどの不都合ではありませぬ。
洗浄を続けていれば問題はないそうで「とりあえず経過観察しましょう」とのご提案に笑顔で落ち着く。
心配の種の左の親知らずも、現時点では抜歯が必須ではないとのことで、こちらも様子をみることに。不安要素が一気に解消されて嬉しい。
いつもどおりのご挨拶の後、ふと気付くと当面は次の予約はないのでした。
ああそれなのに、これまでの感謝の気持を告げずに去ったおバカな私。
ほぼ一年、安心して治療を受けることができたのは、初診時から納得のいくまで
質問に答えてくださる丁寧な対応で不安を取り除き、患者の意思をも尊重してくだ
さった先生のおかげです。本当にありがとうございました。
これからも不安を抱いた際にはどうぞよろしくお願いします!
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麗しの主治医との予約がない淋しさを紛らわすにはアートの力が必要(笑)と、
藝大美術館のシャガール展へ。
予想よりも混雑していなくて、何とか自分のペースで鑑賞できた。
シャガールは昔から好きな画家。
何故好きなのかを考えたことはなかったけれど、原画と向き合って、鮮やかなのに複雑で内省的な色合いや、夢の中を漂うようでありながら社会的な背景も込めるところが好きなのかなと思った。
「藍」や「クリムゾン」と呼びたくなる独特の色合い、繰り返し登場する鳥たちに強く心を動かされた。
特に鳥は画面の中心となる明確なものから、探さないと見えないほどうっすらと小さく片隅に描かれたものまでさまざま。正面を見据えた大きな瞳は何を訴えているのだろう。片隅の鳥は何を表しているのだろう。
アートを読み解く作業は刺激的です!
藝大の学生(入口で藝大生は無料と知った)たちもたくさん鑑賞していて、作品と向き合う真摯な眼差しにも心を動かされた。若い人の真剣な姿はいつみても美しい。
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往路は根津駅から歩き、帰りは美術館前から台東区循環バス「めぐりん」で千駄木駅へ。
このあたりは趣のあるお店やお寺がたくさんあって外国からの観光客にも魅力的に映るのでしょう。
「買い物目当て」の団体ではない外国人が一人で、あるいは二人連れでお寺や路地を散策していたのも印象的。
メガシティ東京のこんな顔も知ってもらえるとうれしいな。私も今度ゆっくり歩いてみよう。
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予想気温24度の秋晴れの本日は五分袖のオリーブのニットに抽象画のようなスカート+ストールで外出。milly のネックレスとピアス、ブレスレットは小粒のパール。黒のローヒールでバッグは年代物のマルベリー。
きものだと記録するのに、洋服はいつ何を着たのか記憶がまばら。洋服も好きなのでたまには記録してみよう。「きもの真楽」なのに(笑)! |
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2010.10.5 [火] |
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数年前に一目ぼれして思いを育み、昨年の秋にお願いした紬が届きました。
子どもの頃から大好きなチェックの色合いを、さらに深く濃くしたような青緑地縞のきもの。
和更紗柄、インド更紗、すくいの八寸、草花文の染帯など、お気に入りの帯たちとの相性も
ばっちり♪ お願いしてからの一年を振り返ると感慨もひとしお。
長く大切に着てゆこう。 |
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2010.10.4 [月] |
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今日も一日家でのんびり過ごす。
数年前までの怒涛の日々とは対極のいま。
先の読めない人生もまた良きかな(笑)
本日の映画はハモンハモン@cinefil
身分違いの恋、妊娠、陰謀、誤算、勘違いの愛などが絡み合い、破滅へと向かってゆく。
誰か一人でも理性的に行動すれば防げたであろう悲劇。
抑制なく突き進む負のエネルギーには感情移入できず…
それなのに、一本の木さえない荒涼とした背景と、
登場人物たちの狂気が妙に印象に残る不思議な作品。
若き日のペネロペ・クルス、『髪結いの亭主』のアンナ・ガリエナ、
そして60年代から活躍しているステフェニア・サンドレッリら女優陣の力演+濃密さには圧倒された。
怖いくらい! |
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2010.10.3 [日] |
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秋になると「きもの着たい熱」が高まりますね。
母から譲られた大島と藍型の帯を引き立てるコーディネートを考えたり、半襟の確認をしたり♪
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日曜美術館で上村松園の解説を聞く。
27歳で未婚の母となった松園。娘の才能と生きざまを常識の枠にはめずに支えた母。
二人の女性は柳のようにしなる強さを持っていたのだと思う。
強風にしなる柳は時として巨木よりも強いから。 |
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2010.10.2 [土] |
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本日は自宅でのんびり。
フィギュアスケート・ジャパンオープン2010を楽しむ。
五輪にワクワクしたのはついこの間だったのに、
新たなシーズンの幕開けとは!
真央ちゃんのジャンプ不発は残念だけど、ここは
まぁチームジャパンの勝利を素直に喜べばいいのかな♪
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時系列が妙だけど(笑)ちょこっと振り返り。
息子がプチ休暇をプレゼントしてくれたので30日(木)は母と姥子へ。
癖のないお湯が大好きな露天風呂と美味しいお食事を満喫して
心も身体もリフレッシュ♪
植物好きの母は、温泉・食事に加えてフロントに飾られた「あけび」から
露天風呂の草花にまで反応して大喜び。
私も訪れるたびに新しい発見があって楽しい。
1日(金)は小田原をのんびり散策。
蓄積した疲労が癒されて母の顔色が良くなった気がする。
心の健康が大切なことを痛感する。
親・婆孝行ありがとう♪ |
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2010.10.1 [金] |
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温泉の帰りに散策した小田原の商店街のそこここで、緑のカーテンを発見する。
猛暑の今夏、立派に成長したゴーヤのツルは強烈な陽ざしを和らげてくれたことでしょう。
グリーンウォールプロジェクトは成功ですね♪
母が珍しいゴーヤの花を見つけたので私もパチリ。
なんともエキゾチック! |
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