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2010.8.7 [土] 6:39 am

このたび沖縄での仕事を担当することになりました。

それで、なにか沖縄の帯か着物を持っておくといいなと考えたのですが、さすがに一から誂える予算はないので、京都出張のついでに、だいやすさんに行ってみました。

当初はみんさー織の半幅帯でも、と考えていたのですが、やはり2階に上がると自然布に釘付けになってしまいます。沖縄での仕事は10月なので、まずは袷の久米島紬をいろいろと羽織ってみましたが、どうもイメージが合いません。

気分転換に眺めていた宮古上布の棚で、1枚だけ、サイズの合うものを発見しました。しかも、宮古上布にしては格安です。最初に羽織ったときは着付けがまずく、独特の光沢と張りも気に入らなかったのですが、いったん棚に戻した後、なんだか気になってしまい、もういちど羽織ってみました。

この春に紺の上布を仕立て直したばかりですが、同じ上布でも質感が全く違います。ぱりぱりしていて、まるで海苔を着物にしたような感じで着付けにくいのですが、うまく着るときれいになじみます。

結局、宮古上布を連れて東京に帰ったのでした。

8月の沖縄出張と同窓会に着ていくため、麻の襦袢を手直ししました。白の紗献上に赤の帯締めを合わせる予定で、なにか沖縄モチーフの帯留を作りたいなあと考えているところです。

2010.7.7 [水] 6:49 am

紗の羽織、筋目消しとまつり縫いが完了しました。
とりあえずは着て出かけられる状態になったので嬉しい。

ただ問題は、昭和中期の江戸好みなので袖丈が短いこと。
母の着物に合わせる分にはいいのですが、いずれ袖丈も長くできればいいなと思っています。

黒の紗羽織なので、白や薄い色の着物に合わせたいと思っています。
袷ですが韓国白大島とか、藤色のシルック絽(ただしこれだと袖丈が合わないのですが)がよさそうです。

冬に向けて、黒地の着物を羽織に仕立てるかどうか悩み中。
いったい黒羽織だけ何枚持ってるんだ、という感じですね。
別珍、絹、紗の3枚になります。

あと、このあいだ買った銘仙も手を加えたいところが数箇所あります。
まずは袖の丸みをもうすこし鋭角にしたい。
八掛も、表地と同系色に変えたい。もしくは単にしても。
で、しっかり着こんで生地を柔らかくしたい。
いずれくたくたになったら、綿入れ半纏にしたい。
(ずいぶん先の話ですが・・・)

もうひとつ、しつけ糸がかかったままの銀の袋帯、これを二重太鼓の付け帯にしたいです。
そうすれば、訪問着に合わせることができるので。

いろいろと繰り回しの夢は広がります。
あとは時間とお金をどう確保するか、ですね。

2010.6.24 [木] 6:50 pm

夏着物の上に着る紗羽織がほしくて、ずっと探していました。
母の羽織は昭和初期〜中期のものなので、いまの時代に着るには丈が短すぎるのです。

でも新品を買うお金を工面できるわけでもなく、ワインを飲みつつ未練がましく母の短い紗羽織を眺めていると、ふと、かなり裾に縫込みがあることに気づきました。

これなら10cmは出せるかも!
早速、縫い目をほどきました。

今日はここで終了。続きは7月です。
筋目を消して、まつり縫いをすれば、ちょうど必要なシーズンに、ちょうどいい丈の紗羽織が手に入ります。
お針は楽しいな。

2010.6.18 [金] 3:56 pm

浅草・仲見世の辻屋総本店さんで、パナマの草履を購入しました。

このお店では、購入した草履や下駄を足にあわせてすげてもらえるので、これまで焼桐の右近下駄や白草履、時雨下駄を購入しています。
お店のおじさん達とも顔なじみ。

ショーウィンドーに張り付いてパナマの草履を眺めていると、「もうパナマを編める職人は減るばかりだから、早く買っといたほうがいいよ。」と言って、昔のパナマと、最近のパナマを見せてくれました。

昔のパナマはかかとを中心に円を描くようにして細かく編まれています。でも、今のパナマは粗くまっすぐに編んだものを草履の形にしているだけでした。

「買う人が減ってるから、職人もいなくなっちゃうんだよなあ・・・」というおじさんの一言に、購買意欲が燃え上がってしまったのでした。
お店には10年前に編まれたパナマと1年前に編まれたパナマがありました。
編み目は古いほうが細かいのですが、鼻緒もパナマで編まれているところが気に入り、1年前のほうを購入しました。

帰宅してからも、箱から取り出して眺めてはにんまり。
どんなところに履いていこうか、梅雨が明けるのが楽しみです。

2010.6.14 [月] 9:07 am

このたび、念願の銘仙を手に入れました。

アンティーク着物店で見かける銘仙は、身丈140cm台のものがほとんど。
柄行には惹かれるものの、対丈に長手袋で着るかなあ・・・と、躊躇して購入することができませんでした。

今回見つけたのは、未着用で身丈157cmのものです。
いったいどんな経緯で作られたものなんでしょう。

冬になったら、黒の別珍羽織と合わせよう。
どんな帯がいいかな?
生地が柔らかくなるまで着倒そう。いずれは八掛も同系色のものに換えたいな。

しつけ糸のついた銘仙を眺めながら、夢は膨らむばかりなのでした。

2010.5.15 [土] 5:52 am

来週からエジプト出張。
昨晩、持参する着物を風呂敷に包みました。

祖父の上布と、しろくま帯と、あと京都で購入した薄いピンクの紬を加えました。矢絣模様がお気に入りの1枚です。
いずれも、着物・浴衣の両用で着られます。

ここのところ仕事の心配事などで気が晴れなかったのですが、お気に入りの着物を羽織ったり畳んだりしていると、なんだか気分が落ち着きました。

現地で袖を通すのが待ち遠しいです。

2010.5.6 [木] 6:04 am

今月末、東京で母方の祖母の法事が行われます。
久しく会っていなかった親戚が一同に集まる予定です。

供養の意味もこめて、祖母の着物を着たいと思いましたが、母によると「どうせ着ないと思って、ほとんど大阪には持ってこなかった」とのこと。

だったらとりあえずは着物を着ていこう。そうすれば着物好きをアピールすることになり、結果として親戚の家に残っている祖母の着物を引き取ることができるかもしれない、と考えていました。

そんな折、部屋着用のトレーナーを探して実家のプラスチックケース置き場を物色していると、着物のつまったプラスチックケースがありました。

なんとこれが、祖母の着物だったのです。

きっと一緒に「翠鳳」で中華料理が食べたくて出てきたんだね。

白大島ふうの紬(亀甲柄、紫の八掛)
藍大島
その他やわらかもの多数
サマーウール(紺)

うーん、どうしよう。
時期的には、そろそろ単を着たいのですが、法事にサマーウールというのもなんだか気が引けます。

とりあえずはめぼしいものを東京に送ったので、今週末に考えたいと思います。

2010.3.16 [火] 5:21 am

祖父の形見の夏着物を、女物に仕立て直していただきました(写真)。

夏大島かと思ったら、上布とのことでした。
さらさらした着心地のいい夏着物になりました。

早速、居内商店の「しろくま帯」を合わせてみました。
この帯の図柄はとてもユニークで、お太鼓部分では白熊がしろくま(アイス)を食べてるんですよ。前帯のペンギンは、ジェラートやアイスキャンデーに夢中です。

この夏向けコーディネート、5月のエジプト出張に持参するつもりです。

2010.3.16 [火] 5:09 am

祖母の形見の珊瑚玉を、伊藤組紐店で羽織紐に組んでいただきました(写真)。

定期的に京都への出張があるので、すきま時間を利用して伺っています。1月の出張時にお願いしたものを、3月の出張の際に受け取ることができました。
糸を染めるところからスタートするのにびっくり。

こうやって時間と手間をかけて古いものを大切にすることが、仕事でぎすぎすしがちな心をやわらかくしてくれます。

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