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2011.5.28 [土]
10:52 pm
横浜元町で従弟の結婚式があった。雨が降っているし着物はやめようかと思ったのだけれど、礼装は滅多に機会もないことだし頑張って着ることにした。新郎の母である叔母に
「着物の人が少ないから、着て来てくれて嬉しい」
と言われ、やっぱり着物にして良かった、と思った。
実際には着物の女性は他にも数人居たのだけれど、若い世代の結婚式だったこともあり色々な着物姿が見られて楽しかった。正統派振袖の人がほとんどだけれど、中にはとてもモダンで個性的な着こなしも。結婚式における洋装というのは、いつの世も同世代はみんな似たような感じのものを着てるんで見分けがつかないような気がするのだけれど(オバサン化してますね私)、和服はやっぱりハッと目をひかれて素敵ですね。
最近は、いわゆる和装ヘアメイクで古典的な着物姿の人を見ると、若い女性は
「演歌歌手みたい」
と思うらしいけれど(なので成人式や卒業式の女子たちは巻き髪ダウンヘアだったりする。そう何回も着るわけではないので衿が汚れるのは厭わない。)、私なんぞは差詰「妙に地味な演歌歌手」といったところか?
大人の女性の着物姿もやっぱり素敵で、淡い紫色の色留袖をお召しになった方に視線釘付け。礼装を切る機会がほとんど無い中、自分で色留袖を誂えることはこの先無いのかも知れないけれど、やっぱり憧れますねぇ。
2011.5.22 [日]
10:23 pm
梅雨入りを前に、浅草で雨下駄を買った。
今まで、雨の日に着物で出掛けたことは無い。うーん、まだまだ未体験ゾーンだらけの初心者である。雨コートはどうしたものかと思っていたのだけれど、当座は激安の二部式で間に合わせることに。防水加工済の綺麗な紗を見つけたので、紗布コートにしようか迷ったのだけれど、「雨コートの下は、着物が汚れないように裾をまくって腰紐で止めている」という諸先輩方が多く、私も確実にそうするだろうと思ったので、紗は諦めることに。イメージとしては紗の雨コートってとても優雅で憧れるけれど、裾をガバッとまくっている姿が透けるのは全然優雅ではないので。。。そのうちチリ除けとして紗のコートを纏える日がくることを祈りつつ。
で、雨下駄なのだけれど、もー大変。二枚歯の下駄、そういえば履いたことがなかった。今日は雨だったのではじめて履いてみたら、どうやって歩けば良いものやら全然分からなかった。靴と同じように地面を蹴ると、爪先に傷が付くし。ヒー。
アート市で芳町を履いていらっしゃった皆様にコツをお聞きしておけば良かった。まさか、右近や舟形とこんなに違うとは。ああ、下駄屋さんで、調子に乗って粋で歯の細い利休を選ばなくて本当に良かった。
今年の梅雨は下駄の練習期間になりそう。
11/5/23
おひで
雨下駄、難しいですよね〜。
私も一度チャレンジしましたが、爪革はぼろぼろにしちゃうわ転けそうになるわで挫折しました(笑)
雨下駄に蛇の目で格好よく歩いている方を見るとすごいな〜、と思います。
11/5/24
エイヒレ
おひでさん、コメントありがとうございます!やはり皆様、二枚歯は難しいのですね。
帰り道は爪先を擦らないように歩いてはみたものの、ウィンドウに映る姿は優雅とは程遠くまるでロボット、途中で長靴を買って履き替えようと思ったほどです。。。
雨下駄と蛇の目、本当に素敵ですよね。下駄をマスターできたら、蛇の目にチャレンジしたいと思います。何年先かわかりませんが(汗
2011.5.8 [日]
4:43 pm
懸案だった、更衣にあたっての着物のお手入れ。特に懇意にしている呉服屋さんも悉皆屋さんもないので、とりあえずweb検索してみた。
そういえば「お手入れが楽」「普通のドライクリーニングでOK」という言葉にひかれてこの秋冬に購入したウール類だったのだけれど、いざ調べてみるとお手入れ代金は絹物と大して変わらないことが分かった。あぁ、モノを知らないって恐い…。「お手入れが楽」ってのは、あくまで着た後の日頃の始末ってことですね。とほほ。そして「普通のドライクリーニング」としてウール着物を扱ってくれるドライクリーニングやさんはwebで検索する限りほとんど無い(というか見つからなかった)。
というわけで、初のお手入れにも関わらず、無謀にもセルフドライクリーニングに挑戦してしまった。
ウール着物を風呂敷に包み、自宅から車で15分ほどのところにある大型コインランドリーへ。店内に入ってウロウロしていたら(不審!?)、洗濯指導員のご婦人が奥から出てきて、手取り足取り教えてくださった。
計3枚(ウール、シルクウール、コットンウール、全て単)しか着物を持ってこなかったのを見て
「あら、少ないわね。もっと洗えるのに勿体無い。次からはもっと持ってらっしゃい」
「濃い色(紺、黒、薄茶)の着物ばかりだけど、淡い色の着物を持ってきていたら、綺麗になったことを実感してもらえるんだけどねえ」
とのコメントをいただいた。4kgで1800円なので、単3枚はたしかに少なめなのだが、初めてなので「何かあっても被害は最小限に」と思ったのと、そもそも木綿とポリ以外の着物はこれしか持っていないのだ。
溶剤はたまたま取り替えたばかりとのことで、ドラムの窓から覗いたらとても綺麗だった。40分で乾燥まで終了するとのことなので、近所の喫茶店で本を読みながら待つ。
出来上がりを見てみたら、とても綺麗で、型崩れなどは無かった。ドラムの窓から、溶剤と共に着物がガンガン回っている様子を見たときは、おお!と若干不安になったのだけれど…。しばらくハンガーに掛けて、熱と若干残っているかも知れない溶剤を飛ばす。
帰宅後、しばらく着物ハンガーにかけてさらに残留溶剤を飛ばし、プレスする。クリーニングしたことによるシワは無いのだけれど、衿などの折ジワはクリーニングでは取れないので。
ちょうどもう一台のドライクリーニングマシンも運転を終えたところで、指導員の方が仕上がった服をかるく畳んでいるのを見ていたら、いやー、いろんなモノが洗えるんですね。もちろん自己責任ですが。スパンコールの付いたシルクのブラウス、スカーフ、ジャケット、セーター、コート…と、あらゆるものが洗われていた。季節外れの衣料に関しては、いつもクリーニング+保管がセットになったお店にお願いしてしまうのだけれど、あまり季節に関係なく着るものは次回からセルフドライに挑戦してみようか、と思った。着物よりは心のハードルが低いし。(なのにまずは着物から入ってしまった無謀な私…)
指導員の方にお聞きしたことをいくつか挙げておく。着物に関係ない物もありですが。(注:着物も洋服も、セルフドライクリーニングはあくまで自己責任で行うものなので、以下のコメントはあくまで参考にとどめておいてくださいね)
・着物を洗いに来る人は実はかなり多く、特に紬や色無地のクリーニングが人気
・帯、長襦袢も洗えるのでおすすめ
・木綿(特に注染など)は色が出たりするので避けたほうが無難
・箔は剥がれることがあるので避けたほうが無難
・別珍は色落ちするものが多いので避けたほうが無難
夏物は木綿しか持っていないので全部自宅で水洗いする予定だけれど、次回もウールはセルフドライにしてみようかなぁ…。
2011.5.7 [土]
11:02 am
いま縫っている浴衣。反物を買うときはよく見ていなかったのだけれど(ネットショップで買ったので)地に細かい縞が入っている。おかげで、どこを縫う時もキッチリ縞を合わせて縫わなければならず、面倒くささに撃沈。
でも、正しく地の目が通って縫い合わせられているということが目で確認できるので、結構気持ちよかったりもする。かつてパタンナーの学校に通っていたとき、シーチングの地直しや糸抜きに日々追われ、何をするにも「地の目地獄」だったことを思えば、縞の面倒くささはさほどでもなく、むしろ地の目が分かりやすくてスッキリするのも事実。
(しかし、将来のお稽古で「万筋」などを選ぶのはやっぱりやめておこうと思う。結局弱気!?)
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