|
2002.9.28 [土] 11:00 pm |
|
|
あいにくの雨の中、アクアラインで東京湾を渡り、館山唐桟の織り元である齊藤さんを訪ねた。詳細はこちら。http://www.kanshin.jp/...
着て行ったのは、9月15日に着たのと同じ単衣の茶の紬。単衣の長襦袢に白の半襟。帯は先日沖縄で購入したみんさー織り。自分でかがって名古屋帯にし、お太鼓に。綿なのでお太鼓にしても肩の力が抜けた感じで、今日みたいな日には最適。帯揚げは、松葉色の麻の葉柄の綸子。帯締めは、帯のみんさー柄と同じ梔子色の冠。足下は色足袋に下駄。道中は雨コートを着て蛇の目持参。
それにしても、齊藤さんの織る唐桟は素晴らしい。
砧打ちして光沢を出した細い番手で織られた布は、とても綿とは思えない程のしなやかさを持っていたし、太い番手の物は綿らしくて普段着にしたらカワイイだろうなぁ。見本帳をお借りして帰り、毎晩秋の夜長の友となる。縞はホントに奥が深い。 |
|
2002.9.22 [日] 7:36 pm |
|
|
バイリンガル元祖の旧友から「実家で捨てられそうになってた着物コートを救済したんだけどいらない?」というメールがあり、私はへちま襟の別珍の着物コートなんかを想像して「いる、いる、ちょうだい」ともらった物。届いた時に気がついた。そうよ、彼女は日本人の顔をした外人なんじゃん。原宿のオリエンタルバザールでも普通の着物の長着は“KIMONO COAT”と表示されているではないか。と、ちょっとした行き違いで入手したのは、写真の着物の他にウールのアンサンブル。そう言えば、これって単衣だったし着てみようと、今日初めて袖を通してみたが、同居人から「ゼンゼン似合わないから、やめてくれー」という悲鳴の様な叫びがあり、しぶしぶ脱ぐ。ふん、どうせ花柄は似合わないわよ。しょうがないからチャリティーバザーに出す事にする。
とは言え、たぶんお召しの単衣仕立。小紋を上手に柄つながりに仕立ててあり、それこそ海外のパーティーなどでは華やかに映える着物だと思う。似合う人の手に渡って大事に着継がれれば嬉しいなぁ。 |
|
2002.9.21 [土] 11:00 pm |
|
|
キーワードにもした薪能を観に行きました。
http://www.kanshin.jp/...
この日は中秋の名月。薪能の炎が揺らめき、厚い雲から一瞬だけ満月が輝き、土蜘の蜘の糸が幽玄に夜風に揺れる素晴らしい夜でした。会場の着物人口も多かったです。
私は、着物・長襦袢・半襟などは、先日の父の古希に着たのと同じ物。屋外の夜なので、帯を少し華やかに金糸の入った袋帯にしました。渋い金と幾何学な格子模様がシャープでスゴク気に入っている帯です。両親が買ってくれた物で、作家物らしいのですが詳細を忘れてしまいました。(笑)でも、何というか、着物姿は帯で決まるって感じがするんですよ。着物は多少安い物でも、帯がちゃんとしていれば胸を張れる....って言うか。まぁ、私だけかもしれませんけど、着物姿で帯は要だと認識してます。
その他の小物。帯揚げは真っ赤な絽。帯締めも真っ赤な冠。帯にも赤が入っているので効かせ色です。足下は白い足袋に畳表の草履。 |
|
2002.9.16 [月] 11:00 pm |
|
|
父の古希を、雲南料理のレストランに家族が集ってお祝い。主役の父が好きな花柄で優しい感じの紅型の名古屋帯をメインに。ちりめん地なので、ちょっと季節的には早過ぎるのだが、冷たい雨が降る天気だし、なにしろこれは、去年父が義妹と一緒にそれぞれ作ってくれた帯だから、ルールは無視。
帯に合わせて、着物は緑系のカツオ縞の大島紬。大島とは言え、銀座の呉服屋のセールで、一反一万円で買った物。機械織りの為、風合いが無く、光沢があり過ぎる感じもするが、大島的な着やすさは充分ある。色のトーンも帯によって表情が変わるので手持ち枚数の少ない単衣に仕立てたのは正解だった。
長襦袢は、母のお下がりで桃色の正絹の単衣仕立て。半襟は白の厚手の絽。帯揚げは白っぽい絽縮緬。帯締めは細目のうこん色の冠。足下は白足袋に黒い台のエナメル草履。
そして、この日は雨だったので、道中はよろけ縞の雨コートを着て、蛇の目傘。草履に被せる透明の雨カバーは、なんとなく好きになれなくて持ってない。でも、草履が傷むから付けた方がいいのかな?雨コートはすっぽり着物が隠れてしまうし、やっぱり着物に雨はキライだ。 |
|
2002.9.15 [日] 11:00 pm |
|
|
英国へ行ってしまうという友人から、渋谷の氷川神社のお祭りへ行こうと誘われ出かける。しかし、ここ数日は天気も悪く肌寒い。風邪気味な気もするので浴衣はパスして、茶の紬に綿の半幅帯を文庫に結んで行く事に。半襟はベージュ地に黒ラインの麻の葉柄。長襦袢も白地にオレンジの麻の葉柄。うふ。足下は綿紬の赤葡萄色の足袋に赤い鼻緒の下駄。カジュアルだけど全体的に秋っぽい色合いでまとめる。茶の紬は、男物の一疋を友人と半分づつ分けて単衣に仕立てたもの。この技は、コスト的にもなかなかオススメ。小柄で趣味が似通っている相棒を見つけておくと良いかもしれない。(笑)
ちなみに氷川神社のお祭りは大変な混雑で、リンゴ飴を持った子供やたこ焼きをパクつく兄ちゃんなんかとすれ違う時は、ちょっとドキドキでした。やっぱりお祭りは、寒くても浴衣にしといた方が安心かも。
<写真は自分撮りの為、鏡像です> |
|
2002.9.9 [月] 11:00 pm |
|
|
ヴィンセント・ギャロに会いに原美術館へ。
http://www.kanshin.com/...
夕方から、原美術館の中庭で招待客のみのプライベートパーティーだった。
洋服で行くか着物で行くか迷ったけれど、ええいままよと着物で出かけた。着物はしぼが強い本塩沢の単衣。細かなドットで四角っぽい柄が織り出してあり、素材感も相まってモダンで上品な印象。長襦袢も半襟も白の絽。帯は母のお下がりの臙脂色の博多織をカチっとスクエアを意識したお太鼓に。帯揚げはクリーム色の絽縮緬。帯締めは銀ねず色の冠(ゆるぎ)。足下は白足袋に、赤いラインの入ったグレーのエナメル草履。
こうしたパーティーでは着物はどうしても目立ってしまうので、格や季節のルールはちゃんと守った上でコーディネートした方がいい。でも私はなんとなくそうした制限がある場合の方が、お洒落に燃える。なんかその辺に着物の面白さが潜んでいると思うんですヨ。ふふ。
ところで、本塩沢は糸に強い撚りをかけてしぼを出した織物なので、水が大敵。雨の日は着ていかない方がいい素材なのだが、この日も途中で雨がポツポツ降り始め、私は中庭からそそくさと退散してしまった。天気予報を甘く見ちゃイカンのでした。
<写真は自分撮りの為、鏡像です> |
|
2002.9.8 [日] 11:00 pm |
|
|
KIMONO真楽の皆で、浅草へ。まだまだ残暑も厳しいし、洋服の人も多いので、とにかく気軽な感じにまとめてみた。着物は古着なので産地不明の夏お召し。肩で裄を目一杯出し、袖丈も直したがさすがにおはしょりは無理なので帯の中に入れた着付け。半襟はクリーム色の麻。長襦袢はシャリシャリ感のある洗えるポリを反物で買い仕立てた物。白地に赤い格子柄の半幅帯は綿素材。着物がおばあちゃん風なのでパッキリと赤を効かせ、ひょんな事から本で見つけた“浴衣角だし”にしてみる。渋過ぎず甘過ぎずなかなかナイスな結び方だ。更に見えないけれど、赤を足したかったので赤い帯締めも締めている。足下は白足袋に赤い鼻緒の下駄。...と、カジュアルな装いで浅草のお店を皆で冷やかしてまわり、楽しい一日でありました。 |
|