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2002.10.27 [日] 11:00 pm |
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母のお下がりの結城紬は二枚ある。一枚は私が乳飲み子だった頃、毎日の様に着ていたそうであちこちのシミはきっと私が付けたものだろう。散々着倒した布は光沢すら出ていてとても着やすく、私も普段着に気兼ねなく着ている。もう一枚は、仕立てて袖を通す前に身幅が狭くなったとかで、仕付けがついたまま貰ったもの。最初はかなり固い風合いだったが、サイズが合わないので洗い張りして仕立て直してもらったら、随分と柔らかい風合いになって戻ってきた。結城紬は、最初は女中に着せ、柔らかくしてから着るもんだ....などという話を聞いた。洗い張りを繰り返す毎に結城独特の風合いになるらしい。ならば、高価だから勿体ないと箪笥に仕舞っておくのは、きっともっと勿体ない!と思い、休日の一日を新しい方の結城紬で寛ぐ事にした。写真はランチを食べた近所の“てんや”から出てきたトコロ。(笑)
半襟はグレーの絞り。半幅の博多帯は、それこそずぅ〜っと昔から母と私で締めてきた帯で、これもクタクタだけど昔の絹の風合いがシュルシュルと締めやすい。長襦袢は白地に赤い鈴の模様の正絹。これも洗い張りしながら長く着ている。
さて、ちょっと肌寒くなった秋の一日、絹を纏っていて改めて感じたのは、やっぱり絹は気持ちいい!という事。肌に一番近い天然素材である絹は、繭の様に、肌の周りの空気を、適温・適湿に保ってくれる。着物はその快適な空気を孕んだまま、体と一緒に動いてくれる。つまり絹の着物は、着ているだけでエアコンって事じゃないだろうか。特に結城は、そんなエアコン機能がとても優れている布であるように思う。きっと、絹の本領は、見た目じゃなくてこうした機能にあるんじゃないかな?なんて思った一日でした。 |
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2002.10.13 [日] 11:00 pm |
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爽やかな秋晴れの休日。陶芸家の平川さんの個展(http://www.kanshin.jp/...)と、カメラマンデビューした友人の作品展をやってる北青山のギャラリーに、はしごでお出かけ。移動は車。
八重山帰りで顔が日焼けしているので、今日はマニッシュに着崩してみる。茶の古着の紬の下は、濃紺のタートルとスパッツ。麻の葉柄の半幅を貝の口にして、オレンジ色のウエストバック。足下はタビックスに下駄。青山通りが西日で眩しかったからサングラスも登場。(笑)すっぴんだしちょうどいいやと、車を降りてもそのままサングラスでガシガシ歩く。場合によっちゃ、下はスパッツだから尻っぱしょりでダッシュだって出来る。まぁ、そんなちょっとアバンギャルドな着物遊び。 |
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2002.10.5 [土] 11:00 pm |
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桃樹やで買った古着。http://www.kanshin.jp/...小振り袖になるのかな?裏のもみ(紅絹)に魅かれて買ったんだけど、今までなかなか出番がなかった。で、今日は土浦花火。全国の花火師達のプレタポルテ。夜空に描く火薬の藝術。こんな日に着なくてどうすんのサな一枚と思い、今日はコレ。おいなりさん持参で花火までは、宴会モード。宴は炎天下で暑かったけど、綿の半襟を付けた晒の半襦袢で汗ばんでも快適でラッキー。
帯も原宿シカゴで買った古着。たぶん普通の袋帯を半分にして手作りした小袋帯。使い込んでクタクタなトコロがお気に入り。
あぁ、それにしても土浦の花火はサイコーだ! |
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