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2002.12.20 [金] 5:21 pm

明日から、インドネシア/バリ島へ行ってきます。バリには20年近く通っていますが、やはりここにもアジア特有の一枚布の文化があります。バティックと言われるろうけつ染めは、日本に渡り、更紗や紅型に繋がっていきます。イカットという絣もあります。布好きにはたまらない場所であります。写真はアンティークバティックで綿素材のトゥリス(手描き)です。
私は、現地ではこうしたサロンと言われる腰布を普段着にしています。紐や器具が何も無くても、布だけで巻きスカート状に身につける事ができ、ザブザブ洗濯しても縫い目が無いのですぐ乾きます。熱帯な場所ではとても扱いやすい衣服なのです。面白い事に、着物のように、普段着っぽい巻き方や祭礼時のオシャレな巻き方などバリエーションがちゃんとあります。野暮や粋があるんです。(笑)例えば、写真の様な手描きバティックなどをお祭りの時に身につけてると、地元のおばさん達の視線を感じます。物や着こなしを観察され、着物姿で感じる視線と同じで面白いです。合格すれば(笑)なんとなくその場に仲間として受け入れてもらえる空気を感じます。また、男性と女性でも巻き方が異なり、観察してると、どうも男性の方がアレコレこだわってバリエーションが豊富です。ビシッと決めたバリの男達は、惚れ惚れするほどカッコいいんだなぁ。とにかく布一枚でもホントに色々あって面白いのです。
というわけで、お正月明けに帰ってきます。Sampai jumpa!

2002.12.10 [火] 11:00 pm

写真は、館山唐桟織りの齊藤裕司さん作「唐桟古渡り 乱立」をマクロで撮ったもの。江戸初期頃までに伝来された柄を古渡りと言い、当時はまだ赤が無かったと言う。この反物は、そんな古渡りの柄を復刻したもので、9月に館山を訪ねて見せてもらった時から「この縞を纏いたい」と心がくぎ付けになった布。綿とは言え、60番手の糸を使い、仕上げに砧打ちで柔らかさと光沢を出した布は、よくみる機械織りの木綿の反物とは随分風合いが異なる。
その布を、洗える絹を裏に付けて洗える袷に仕立てるという前代未聞の無理難題を引き受けてくださったのが、一衣舎の木村さん。
今日は、この反物が仕立て上がったので、ワクワクドキドキしながら一衣舎に引き取りに行った。布は素晴らしい着物になっていた。衣紋掛けに広げられた着物は、うこん色の八掛がパッキリと効いてとても絵になる。早速、袖を通させてもらう。軽くて柔らかく、ふうわりと体に添う感覚は、綿の着物とは思えない。木村さんにお話しを伺うと、なんと5回も水通しを重ね、根気よく縮みを止め、裏地の絹との狂いを極限まで押さえてから仕立てに入る....という手間ひまの賜物だった。
糸を染め布に織り上げる齊藤さん、その布を布の言い分を聞きながら着物に仕立てる木村さん、その真ん中にそんな愛がたくさん詰まった着物を纏わせてもらえる私。極上の幸せ感に感謝の気持ちでいっぱいになる。
着物が好きで良かった。着物が巡り合わせてくれたたくさんの縁に、ありがとう!

2002.12.3 [火] 11:00 pm

11.13の日記にその経緯を書いた綿の着物と同じ方からいただいたウールの着物。紺地に白の細かい蚊絣は、まるで男物の様だが、よく見ると波頭っぽい模様が、とても控え目にポツリポツリと入っている。それにしても昭和の初期に、こんなに男っぽい着物を着ていたなんて、ほんとにモダンな感性の持ち主だったんだなぁ....と思う。
ドライクリーニングに出したものの、まだいくぶん樟脳の臭いが消えないので“着ながら消臭”することに。(笑)綿の半幅みんさー帯をカルタ結びにして、普段着にする。例によって長襦袢は着ず、半襟付きの半襦袢と腰巻き、さらにその下にはネルの湯文字で冷え対策も万全。足下はイボイボ付きのタビックス。実はこのイボイボが付いてるのと付いてないのでは、塗り下駄なんかを履いた場合、大きく歩行のラクチンさ加減が違う。おばあちゃまグッズを侮るなかれ!なのだ。
普段着の着物は、こんな感じでちょっとズルズルっと着るのが好きだ。そんな冬の普段着に、ウールは最高だと思うんだな。

2002.12.1 [日] 11:00 pm

KIMONO真楽の忘年会。
出席者は全員自分で着付けて両国のちゃんこ屋さんに集結。それぞれみんな素敵に着こなしているし、みんな着物で集まれば、おのずと着物談議にも花が咲く。あぁ、楽しい。
着ていった着物は、黒の紬・黒地にぼたんの塩瀬の名古屋帯をお太鼓結び・赤の絞りの半襟・臙脂色の帯揚げ・市松模様の丸ぐけの帯締め・朱色地に浮世絵調の四十八手柄の長襦袢、羽織は雪輪模様のちりめんの長羽織。足下は下駄に麻の葉柄の色足袋。いつもよりだいぶ衣紋を抜いて、色っぽさを演出するが、お酒も入ってすっかり浮かれた私は、着ていた四十八手柄の長襦袢を「ほらほら、これこれ」と大自慢。考えてみたら、これじゃゼンゼン色っぽくない。(笑)こうゆう下着は、はだけた裾から柄が見えたとか、特別な人だけに見せるもんだ。まだまだダメだな。
内面から滲み出る色気と艶が着物姿を完成させるんだよ。目指すべき着物姿の先は遠い。

2002.11.24 [日] 11:00 pm

チェコアニメを観に新宿武蔵野館へ。ここ最近、自宅で綿の着物が多かったので、なんとなく“お出かけ着物”が着たくなり、意味もなく着物。(笑)
板絞りの紬に、グレーの絞りの半襟。真綿紬の帯も絞りの技法で染め分けられている。ひよこ色の帯揚げにも絞りのアクセント....と、あれ?こうして書き出してみて初めて“絞りオンパレード”だった事に気付く。なんとなく「ほっこり」した感じでまとめてみたつもりだったけど、似たようなテイストの裏には、ちゃんと技法の裏付けがあったわけだ。羽織は、櫛やかんざしの刺繍が入った綸子。これは絞りナシ!(笑)足下は、ベージュの色足袋に金茶の草履。夜、寒くなった時の為にグレーのウールのショールも持参。
映画の後、伊勢丹に紫織庵の反物を眺めに行く。復刻柄のあでやかな長襦袢地にうっとりするが、こういった柄を着たいであろう若い世代にはやっぱりチョットお値段が問題なんじゃないかな〜などと思いつつ、その場を後にした。「敷居の高さ」は難しい。

2002.11.13 [水] 7:04 pm

取り壊しの決まった同潤会江戸川アパート。ひょんな事から、こちらに居を構えていらした方の部屋を片づけるお手伝いをする事になり、処分するという着物をたくさんいただいた。明治に生まれ、昭和初期には職業婦人として活躍していらっしゃったという故人の着物達は、ウールや綿などの普段着でありながらモダンでハイカラな物が多かった。柔らかものにありがちな花柄の古典模様みたいな着物は一切無く、縞や無地やツイードなどそのままスーツになりそうな生地を好む方だった様だ。メンテナンスも簡単な物が多い。つまり、今の私の毎日の日常着にピッタリではないか。
そんなわけで、今日は早速、いただいた中の一枚である厚手の綿の着物に袖を通してみた。グレー地に白とピンクの点線っぽい感じの織り柄になっている。裄も着丈も短いので、長襦袢は着ないで、ネルの腰巻きにレースの筒袖半襦袢のみ。ネルの腰巻きは裾捌きは最悪だけど、下半身がとても温かいので部屋着には重宝する。一日ほぼ座りっぱなしなので、背中が平べったい「かるた結び」にしてみる。ラクチン!これは大発見だから、別途キーワードにしよう。
今日は一日、自立した女性の大先輩の着物を着てのデスクワークだった。私も頑張るよ>先輩!ってな気分。明日は、来社予定のクライアントを、このいでたちで迎えてみようか。

2002.11.2 [土] 11:00 pm

葉山の夕暮れ。
着ている着物は、向いに住む大家さんからいただいた織り柄模様の紬。越してきて着物姿で数回お会いした当初に「着物が好きなら、着ない着物が箪笥にあるから」と、この着物を持ってきてくださった。全体的には、ブルーグレーに見える地味な着物だが、よく見ると様々なモチーフが織り込まれている。品の良い普段着という印象。金沢の良家から嫁いでいらっしゃったという大家さんらしい着物だ。80歳を過ぎて、最近はあまり外に出ていらっしゃらないのでお見かけしないが、お元気だろうか。海に向かって、様々な縁に感謝する。

2002.10.27 [日] 11:00 pm

母のお下がりの結城紬は二枚ある。一枚は私が乳飲み子だった頃、毎日の様に着ていたそうであちこちのシミはきっと私が付けたものだろう。散々着倒した布は光沢すら出ていてとても着やすく、私も普段着に気兼ねなく着ている。もう一枚は、仕立てて袖を通す前に身幅が狭くなったとかで、仕付けがついたまま貰ったもの。最初はかなり固い風合いだったが、サイズが合わないので洗い張りして仕立て直してもらったら、随分と柔らかい風合いになって戻ってきた。結城紬は、最初は女中に着せ、柔らかくしてから着るもんだ....などという話を聞いた。洗い張りを繰り返す毎に結城独特の風合いになるらしい。ならば、高価だから勿体ないと箪笥に仕舞っておくのは、きっともっと勿体ない!と思い、休日の一日を新しい方の結城紬で寛ぐ事にした。写真はランチを食べた近所の“てんや”から出てきたトコロ。(笑)
半襟はグレーの絞り。半幅の博多帯は、それこそずぅ〜っと昔から母と私で締めてきた帯で、これもクタクタだけど昔の絹の風合いがシュルシュルと締めやすい。長襦袢は白地に赤い鈴の模様の正絹。これも洗い張りしながら長く着ている。
さて、ちょっと肌寒くなった秋の一日、絹を纏っていて改めて感じたのは、やっぱり絹は気持ちいい!という事。肌に一番近い天然素材である絹は、繭の様に、肌の周りの空気を、適温・適湿に保ってくれる。着物はその快適な空気を孕んだまま、体と一緒に動いてくれる。つまり絹の着物は、着ているだけでエアコンって事じゃないだろうか。特に結城は、そんなエアコン機能がとても優れている布であるように思う。きっと、絹の本領は、見た目じゃなくてこうした機能にあるんじゃないかな?なんて思った一日でした。

2002.10.13 [日] 11:00 pm

爽やかな秋晴れの休日。陶芸家の平川さんの個展(http://www.kanshin.jp/...)と、カメラマンデビューした友人の作品展をやってる北青山のギャラリーに、はしごでお出かけ。移動は車。
八重山帰りで顔が日焼けしているので、今日はマニッシュに着崩してみる。茶の古着の紬の下は、濃紺のタートルとスパッツ。麻の葉柄の半幅を貝の口にして、オレンジ色のウエストバック。足下はタビックスに下駄。青山通りが西日で眩しかったからサングラスも登場。(笑)すっぴんだしちょうどいいやと、車を降りてもそのままサングラスでガシガシ歩く。場合によっちゃ、下はスパッツだから尻っぱしょりでダッシュだって出来る。まぁ、そんなちょっとアバンギャルドな着物遊び。

2002.10.5 [土] 11:00 pm

桃樹やで買った古着。http://www.kanshin.jp/...小振り袖になるのかな?裏のもみ(紅絹)に魅かれて買ったんだけど、今までなかなか出番がなかった。で、今日は土浦花火。全国の花火師達のプレタポルテ。夜空に描く火薬の藝術。こんな日に着なくてどうすんのサな一枚と思い、今日はコレ。おいなりさん持参で花火までは、宴会モード。宴は炎天下で暑かったけど、綿の半襟を付けた晒の半襦袢で汗ばんでも快適でラッキー。
帯も原宿シカゴで買った古着。たぶん普通の袋帯を半分にして手作りした小袋帯。使い込んでクタクタなトコロがお気に入り。
あぁ、それにしても土浦の花火はサイコーだ!

2002.9.28 [土] 11:00 pm

あいにくの雨の中、アクアラインで東京湾を渡り、館山唐桟の織り元である齊藤さんを訪ねた。詳細はこちら。http://www.kanshin.jp/...
着て行ったのは、9月15日に着たのと同じ単衣の茶の紬。単衣の長襦袢に白の半襟。帯は先日沖縄で購入したみんさー織り。自分でかがって名古屋帯にし、お太鼓に。綿なのでお太鼓にしても肩の力が抜けた感じで、今日みたいな日には最適。帯揚げは、松葉色の麻の葉柄の綸子。帯締めは、帯のみんさー柄と同じ梔子色の冠。足下は色足袋に下駄。道中は雨コートを着て蛇の目持参。
それにしても、齊藤さんの織る唐桟は素晴らしい。
砧打ちして光沢を出した細い番手で織られた布は、とても綿とは思えない程のしなやかさを持っていたし、太い番手の物は綿らしくて普段着にしたらカワイイだろうなぁ。見本帳をお借りして帰り、毎晩秋の夜長の友となる。縞はホントに奥が深い。

2002.9.22 [日] 7:36 pm

バイリンガル元祖の旧友から「実家で捨てられそうになってた着物コートを救済したんだけどいらない?」というメールがあり、私はへちま襟の別珍の着物コートなんかを想像して「いる、いる、ちょうだい」ともらった物。届いた時に気がついた。そうよ、彼女は日本人の顔をした外人なんじゃん。原宿のオリエンタルバザールでも普通の着物の長着は“KIMONO COAT”と表示されているではないか。と、ちょっとした行き違いで入手したのは、写真の着物の他にウールのアンサンブル。そう言えば、これって単衣だったし着てみようと、今日初めて袖を通してみたが、同居人から「ゼンゼン似合わないから、やめてくれー」という悲鳴の様な叫びがあり、しぶしぶ脱ぐ。ふん、どうせ花柄は似合わないわよ。しょうがないからチャリティーバザーに出す事にする。
とは言え、たぶんお召しの単衣仕立。小紋を上手に柄つながりに仕立ててあり、それこそ海外のパーティーなどでは華やかに映える着物だと思う。似合う人の手に渡って大事に着継がれれば嬉しいなぁ。

2002.9.21 [土] 11:00 pm

キーワードにもした薪能を観に行きました。
http://www.kanshin.jp/...
この日は中秋の名月。薪能の炎が揺らめき、厚い雲から一瞬だけ満月が輝き、土蜘の蜘の糸が幽玄に夜風に揺れる素晴らしい夜でした。会場の着物人口も多かったです。
私は、着物・長襦袢・半襟などは、先日の父の古希に着たのと同じ物。屋外の夜なので、帯を少し華やかに金糸の入った袋帯にしました。渋い金と幾何学な格子模様がシャープでスゴク気に入っている帯です。両親が買ってくれた物で、作家物らしいのですが詳細を忘れてしまいました。(笑)でも、何というか、着物姿は帯で決まるって感じがするんですよ。着物は多少安い物でも、帯がちゃんとしていれば胸を張れる....って言うか。まぁ、私だけかもしれませんけど、着物姿で帯は要だと認識してます。
その他の小物。帯揚げは真っ赤な絽。帯締めも真っ赤な冠。帯にも赤が入っているので効かせ色です。足下は白い足袋に畳表の草履。

2002.9.16 [月] 11:00 pm

父の古希を、雲南料理のレストランに家族が集ってお祝い。主役の父が好きな花柄で優しい感じの紅型の名古屋帯をメインに。ちりめん地なので、ちょっと季節的には早過ぎるのだが、冷たい雨が降る天気だし、なにしろこれは、去年父が義妹と一緒にそれぞれ作ってくれた帯だから、ルールは無視。
帯に合わせて、着物は緑系のカツオ縞の大島紬。大島とは言え、銀座の呉服屋のセールで、一反一万円で買った物。機械織りの為、風合いが無く、光沢があり過ぎる感じもするが、大島的な着やすさは充分ある。色のトーンも帯によって表情が変わるので手持ち枚数の少ない単衣に仕立てたのは正解だった。
長襦袢は、母のお下がりで桃色の正絹の単衣仕立て。半襟は白の厚手の絽。帯揚げは白っぽい絽縮緬。帯締めは細目のうこん色の冠。足下は白足袋に黒い台のエナメル草履。
そして、この日は雨だったので、道中はよろけ縞の雨コートを着て、蛇の目傘。草履に被せる透明の雨カバーは、なんとなく好きになれなくて持ってない。でも、草履が傷むから付けた方がいいのかな?雨コートはすっぽり着物が隠れてしまうし、やっぱり着物に雨はキライだ。

2002.9.15 [日] 11:00 pm

英国へ行ってしまうという友人から、渋谷の氷川神社のお祭りへ行こうと誘われ出かける。しかし、ここ数日は天気も悪く肌寒い。風邪気味な気もするので浴衣はパスして、茶の紬に綿の半幅帯を文庫に結んで行く事に。半襟はベージュ地に黒ラインの麻の葉柄。長襦袢も白地にオレンジの麻の葉柄。うふ。足下は綿紬の赤葡萄色の足袋に赤い鼻緒の下駄。カジュアルだけど全体的に秋っぽい色合いでまとめる。茶の紬は、男物の一疋を友人と半分づつ分けて単衣に仕立てたもの。この技は、コスト的にもなかなかオススメ。小柄で趣味が似通っている相棒を見つけておくと良いかもしれない。(笑)
ちなみに氷川神社のお祭りは大変な混雑で、リンゴ飴を持った子供やたこ焼きをパクつく兄ちゃんなんかとすれ違う時は、ちょっとドキドキでした。やっぱりお祭りは、寒くても浴衣にしといた方が安心かも。
<写真は自分撮りの為、鏡像です>

2002.9.9 [月] 11:00 pm

ヴィンセント・ギャロに会いに原美術館へ。
http://www.kanshin.com/...
夕方から、原美術館の中庭で招待客のみのプライベートパーティーだった。
洋服で行くか着物で行くか迷ったけれど、ええいままよと着物で出かけた。着物はしぼが強い本塩沢の単衣。細かなドットで四角っぽい柄が織り出してあり、素材感も相まってモダンで上品な印象。長襦袢も半襟も白の絽。帯は母のお下がりの臙脂色の博多織をカチっとスクエアを意識したお太鼓に。帯揚げはクリーム色の絽縮緬。帯締めは銀ねず色の冠(ゆるぎ)。足下は白足袋に、赤いラインの入ったグレーのエナメル草履。
こうしたパーティーでは着物はどうしても目立ってしまうので、格や季節のルールはちゃんと守った上でコーディネートした方がいい。でも私はなんとなくそうした制限がある場合の方が、お洒落に燃える。なんかその辺に着物の面白さが潜んでいると思うんですヨ。ふふ。
ところで、本塩沢は糸に強い撚りをかけてしぼを出した織物なので、水が大敵。雨の日は着ていかない方がいい素材なのだが、この日も途中で雨がポツポツ降り始め、私は中庭からそそくさと退散してしまった。天気予報を甘く見ちゃイカンのでした。
<写真は自分撮りの為、鏡像です>

2002.9.8 [日] 11:00 pm

KIMONO真楽の皆で、浅草へ。まだまだ残暑も厳しいし、洋服の人も多いので、とにかく気軽な感じにまとめてみた。着物は古着なので産地不明の夏お召し。肩で裄を目一杯出し、袖丈も直したがさすがにおはしょりは無理なので帯の中に入れた着付け。半襟はクリーム色の麻。長襦袢はシャリシャリ感のある洗えるポリを反物で買い仕立てた物。白地に赤い格子柄の半幅帯は綿素材。着物がおばあちゃん風なのでパッキリと赤を効かせ、ひょんな事から本で見つけた“浴衣角だし”にしてみる。渋過ぎず甘過ぎずなかなかナイスな結び方だ。更に見えないけれど、赤を足したかったので赤い帯締めも締めている。足下は白足袋に赤い鼻緒の下駄。...と、カジュアルな装いで浅草のお店を皆で冷やかしてまわり、楽しい一日でありました。

2002.8.31 [土] 3:11 pm

もう長いこと土曜日は掃除の日です。仕事も一段落したので気分転換に、今日は一日、着物で家事です。桔梗に流水模様の麻の着物は、随分前に古着屋さんで買ったもの。丈は短めに着ています。隠れて見えませんが、麻の葉柄の半幅帯を貝の口に結んでいます。着物の下は、レースの筒袖の半襦袢に、木綿の黒で半襟をかけ、長襦袢は着ていません。下履きは湯文字だけ。手抜きもいいとこですが、どうせ近所に買い物に行く程度の普段着なので、ぜんぜんオッケー!と思ってます。前掛けは、宮城県の伝統工芸品である若柳地織の縞木綿。丈が長く、後ろまでたっぷり包んでくれるので、軽快に動けます。この格好で、便所掃除からお風呂掃除まで、サクサクテキパキこなせます。
さて、さっぱり片づいたので、たすきと前掛けをはずして、ソファでだらだら横になってDVDでも観ましょかね。

2002.8.31 [土] 2:26 pm

今朝、突然ですが、ここで着物日記をつけようと思い立ちました。着物を着た日は“どんな気候の日に・どこへ・何を着て行ったか”なるべく画像付きで記録していこうと思います。実は、普段は結構手抜きでいい加減な着方をしています。教科書的ではないけれど、要は楽しく自分らしく着られればいいじゃない?という気持ちを込めて...。

2002.6.29 [土] 9:09 am

さて、ちょっとココも実験的に使ってみたり。
し・か・も、
開設してイキナリだけど、週末は遊びに行くので、管理人業務はお休みです。メンバー登録もお休み。
ゆっくり、ぼちぼち、のんびり、たゆたう。そんなペースです。

2002.5.13 [月] 引き出しの底

そして何も言えなくなる

残そう、残さねば。
守ろう、守らねば。

なんてね。
ある意味、傲慢な考えなのかもしれない。

残るべきものは残るし、
守られるものは守られる。

_自然を大切にしましょう。
_未来のために環境を守ろう。
_歴史的建造物を保存しよう。
_伝統文化を守ろう。

もっともらしく提唱するスローガンが、
人間のエゴをオブラートに包んだきれい事に聞こえる。

言ってるアンタ何様?
人間は何でもできるの?

虫けらや野の花が、教えてくれた。
なるようにしかならない。
黙って自分が思うことをやればいい。

::::::::::2009.sep.30_記

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