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天気がいいので、“三ケ岡山”へ登る。着ていた普段着の紬に、もんぺ&上っ張りを着て出かける。汗ばむほどの陽気だが、身八つ口から風が入って気持ちいい。お山の山桜は、すっかり葉桜。山桜は、ソメイヨシノみたいに絢爛豪華じゃないけれど、媚びてない楚々としたその咲き方がカッコよくて好き。山中でいろんな植物が芽吹いていて、キラキラとした生命力のパワーがそこらじゅうに溢れていた。てんこ盛りの元気をもらって山を下りる。
夕方、館山唐桟に着替える。近所に住む甥っ子が小学校に上がるので、家族が揃っての夕食会を近所の音羽楼(http://www.sunsun-navi.gr.jp/...)でお祝いするのだ。ここは、葉山の御用邸を手がけた宮大工が建てたという古い日本家屋で会席料理が食べられる。早い時間で他にお客が居なかったので、建物内を見学させてもらった。大正ロマンな洋間が特に素晴らしかった。弟夫妻も着物姿で、場所と着物がしっくり似合って、目に心地よい。
私は、唐桟に、青白コンビの紅型名古屋を合わせてみた。いつもの唐桟が、帯でぐっと春らしくなる。そしてこの唐桟は一旦着納め。仕立てていただいた一衣舎の木村さんの所へ戻って、水洗いした後に、“洗える唐桟の袷”として個展で展示される予定。カワイイ我が子が晴れ舞台に立つようで、なんだか私までドキドキする。あぁ、今から楽しみだ。 |