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2004.2.28 [土] 里山の梅 |
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葉山の里山を巡った。
今日のコースは、葉山らしい景観を守ろうと活動しているグループが、足で歩き倒した景観調査の賜物で、私はラッキーにもそのおこぼれに預かる。
横須賀に近い葉山の外れ“木古庭”という場所は、昔の田舎にタイムスリップしたような懐かしい場所だった。ちょうど梅の見頃で、図らずも梅巡りのような散策になる。のどかな棚田が広がり、そこにポツンと満開の梅の老木が佇んでいたりする。おばあさんが農作業の手を休めて「その梅は私が来た時に150年だって言ってたから随分古いよぉ」なんて教えてくれる。里山に咲く梅は、それぞれダイナミックだった。
庭園の中で、美しく剪定されて整えられた梅の木も見事だと思うけれど、こんな風に里山の中で自然のままに咲き誇る梅は感動的だった。風景の中にある梅を巡る。なんて贅沢な散策だろう。
連れていってもらったコースは、とてもバラエティーに富んでいて楽しかった。竹林の山道、農道、「こんな道、どこかに繋がってるの?」なんて小路、カッパが出てきそうな沼というか池、川のほとり、棚田のあぜ道、旧浦賀街道などなど一日中歩き通した。面白かったなぁ。
お弁当持参という事だったので、おにぎりを竹皮に包んで持っていった。里を見下ろすお寺の境内でお昼。大きな木の根っこに腰を降ろして食べる。うまい!ちっともお金を使っていないのに、この贅沢な気分はどこからくるんだろう?この場所は、ほんとうの意味で豊かな場所なのだと思う。自然の恵みに感謝してこの場所を守りたい。
解散後、同行した人の万歩計は15,000歩を越えていた。
よく歩いた一日だった。
このコースは、葉山芸術祭でも巡るらしいので、散歩好きにはオススメ!
着ていたのは、
ウールの男物の長着にもんぺ。
久留米木綿の半纏。
足下は歩く事を考慮してジャングルモック。 |
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2004.2.21 [土] やっぱり天然が好き |
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夜、葉山空間のオフもあるし....って事で久々に絹物。
とは言え、鎌倉の御成町通りにある古着屋さんで買った物で、2,520円。安いよねぇ。
裏は紅絹だったのでそれなりに古い様だし、状態はいいし、柄もモダンで悪くない。サイズは小さいながらも、祖母の襦袢が裄もピッタリだった。
こうした絹物は、私の中では「汚してもいい絹」として、浜散歩や飲み会で活躍する。ポリの着物は未だに持ってないしね。どんなにボロでも天然素材がやっぱり好きだ。そして、汚してもいいと思って着ている割には汚れない。不思議なものだな。
・古着の着物(お召しかなぁ?で、裏は紅絹)
・半襟は、緋色地に赤の格子柄イカット
・長襦袢は、祖母のモスリン
・ウールの半幅(黄色地に狩集さんのアートペイント)
・北海道の織物の帯締め
・コガモ色の別珍足袋に下駄
・バリ島ヌガラ地方の手織り(浮織)腰布をショール |
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2004.2.17 [火] 鎌倉ぷらぷら |
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葉山は小さな町のせいか、公的機能を他の自治体に寄生している。法務局は横須賀だし、社会保険は東逗子に呼ばれるし、税務署は鎌倉だ。ま、本店所在地が葉山って会社も少ないわけだからしょうがないけど。(笑)
で、今日は税務署に用事があったので、ついでに鎌倉散策をした。
とは言え、仕事だしスクーターだし、普通にジーンズ姿。
いろいろあちこち気になるお店を一人で気ままに覗いて回る。あぁ、楽しい。
さて、鎌倉は若い頃から何度も来ているが、何故か大仏様には行った事が無い。つい先日は拝観時間が過ぎていて入れなかったので、思い出して行ってみた。近くから大仏様を見上げると澄んだ青空を背景に穏やかな顔でそこに居た。和むなぁ。大仏様の中にも入ってみた。小さな暗い空間は、胎児に戻ったみたいで落ち着く。大仏様は七百年以上も、ココにこうして座っている。ゆったりとした時間が流れていた。
そして、最後に寄った「花ぐるま」で出会いがあった。
男物の羽織りをひっくり返してディスプレイされた羽裏の柄に目が留まる。酒を飲んでまったりする男女。女性の顔立ちが美しくしぐさが色っぽい。気になるので降ろして見せてもらうが値段も分からないと言う。たぶん諭吉さんが数人は必要だろうなぁ....と、諦めるが、間近で見ると、着物の柄や足袋底の陰影まで驚くほど精細に描き込まれ、色焼けも少なくて絵としてみても美しい。他の着物や帯を見せてもらいつつも、どうしてもこの羽織りに戻ってきてしまう。その内、よくよく見てみたら右袖の裏では房事に励んでいらっしゃる。(笑)袖ってトコロが奥ゆかしくてノックアウト。もうだめだ、連れて帰りたい。出先のオーナーを捕まえて値段を聞くと予想通り。エイヤっと、一緒に帰る事にする。
昔からこうした着物の持つ色っぽい遊びが大好きだ。見えないトコロでこっそり楽しむスケベ心がたまらない。あぁ、大人は楽しいなぁ。ふふ。
それにしても、特に探しているわけじゃないはずなのに、どうしてこういうモノに巡り合ってしまうのかなぁ?スケベがスケベを呼び合うのかな?(笑) |
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2004.2.15 [日] 春 |
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そこここで、春。
めかぶ。
茹でた時の色変化が鮮やか。
細かく刻んでかつお節と醤油で
混ぜてじゅるる。
海の恵み。
ふきのとう。
なんと家の庭にも芽を出した。
コンクリートの割れ目から芽を出す
健気な強者も近所で見た。
山の恵み。
梅。
遅咲きな我が家の梅も
ほころび始めた。
春がくる。....るん!
ここんとこ、普段着はウール。
モスリンの長襦袢に、格子柄のイカットを半襟に。
半幅の背中には“こはる”忍ばせて。ぬくっ |
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2004.2.7 [土] 酔っ払いの日 |
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鎌倉清酒研究会で日本酒のお勉強。....と、いう名目で酔っ払いになる日。(笑)
全国の酒蔵から100種類近い選りすぐりの日本酒が集まり、それを目指して300人近い飲ん兵衛も鎌倉パークホテルに集まるのだ。私は前回熊蔵に誘ってもらって、今回は二回目の参加。
体調を万全に調えて「呑むぞぉ〜!」という飲ん兵衛根性丸出しで臨む。
今回は十四代も酒米などの違う五種類が揃ったりして、お米の素性の違いによる仕上がりの違いなども分かっていいお勉強になった。....のは、最初のうちで、あとはもぅどれを呑んでもそれぞれ美味しくて、飲ん兵衛は嬉しくて笑いが止まらない。いやぁ、よく呑んだ。
らららぁ〜、私はただの酔っ払いぃぃぃ〜!
....というわけで、着ていった着物も酔っぱらいっぽく遊ぶ。
最初に決めたのは、朱色に白い線で春画が描かれた長襦袢。
このスケベな長襦袢に合わせて全体を決める。
ま、このメインは見えないんですけどね。気分はいいんだ。
半襟は赤い絞りがかかっていたのでそのまま採用。
長着は、自称SoundEdit柄の黒地の紬。
帯は、青地に中華っぽい龍が睨みつけてるポップなアンティーク。
帯揚げは草色の絞り。
帯締めは、朽葉色の冠。
足下は、黒い保多織の足袋に黒塗りの二枚歯の下駄。
この帯はかなり短くて柄を出すのに難儀するのだけれど、帯枕を使わないお太鼓にしたらだいぶいい感じで結べた。これはいい。私としてはいつもより衣紋も抜いて、千鳥足で酒を求めてゆらゆらさまよう。会場には、女将さんっぽい着物姿もそれなりに居た。私もどこかでお店を張ってる玄人さんに見えたかな?
酒は旨いし、着物は楽しい。次回も楽しみ。 |
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2004.2.3 [火] 約束 |
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節分までに....という約束。
守れて良かった。
そんなわけで、登録作業に追われ
てんてこ舞いを踊っていたら
ご近所さんが
「庭で採れたから....」と、
ふきのとうを持ってきてくれた。
晩ご飯に天ぷらにしてサックリいただく。
春の息吹がたくさん詰まってほろ苦い。
あぁ、春なんだねぇ。
そう言えば、陽が長くなったもんな。
新しいメンバーを迎え、
春がくる。
清々しい新風が吹き抜ける節分の一日。 |
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