|
28日から30日にかけて、富山県の八尾町で行われている「おわら風の盆」を取材した。
http://www.town.yatsuo.toyama.jp/...
外人クルーを引き連れ、放送用カメラ二台etc.の機材を担ぎながらのロケの為、本来の意味での祭りを楽しむわけにはいかなかったけれど、おわらはとても日本的な情緒が残る奥の深い祭りだと思った。稲の収穫時期である二百十日ごろに吹き荒れる大風をおさめる為に行われる「風の盆」。今回のロケは、台風16号のコースや動きを見るにつけ、この祭りの威力を垣間見たような気がした。昨日までは前夜祭で、31日の今日は休み、9月1日から3日が祭りの本番。台風は、祭りが休みの今日、日本海を通り抜けていくようだ。私もおわらの不思議なナニカに魅せられてしまった気がする。
着物的な視点からも、おわらはとても興味深い。八尾の人は小さい頃からこの祭りに参加するので、自然と着物も自分で着られるようになるらしい。おわらには、笠と着物のシルエットがかかせないし、内に込めた日本的な女性の動きが艶っぽくて美しい。女性は目の詰まった木綿の浴衣。男性の法被は、本来は農作業を表す振り付けだから木綿のはずなのだけれど、おわらで踊る時は美しいシルエットを考慮して羽二重が使われる。町ごとの柄など、とにかく随所にこだわりがあって奥深い。
話が戻るけれど、この取材の許可をお願いするため、24・25日と八尾を訪ねた。急なお願いだったし、八尾とおわらに敬意を表する為に、着物で出向いた。ヨレヨレの作業服ではあまりに失礼かと思った次第。なんとかお許しをいただき、その後は町中を歩いてロケハン。山の上まで石段を登ったり、アングルを探す為に野原へ分け入ったり、白い草履が真っ黒になっていた。一応持参したひっぱりともんぺは、小雨に降られた時や夜の撮影時に重宝した。その後の流れ的には、この時の着物は好印象であった模様。
観光で来る人も浴衣や夏着物を着た人が大変多かった。和装の男性も多かった。八尾の町並みに、着物はとてもよく似合う。
そういえば、このロケの最中、フーさんと超ニアミスをしていた。バッタリ会えたら面白かったのに残念だなぁ。でも、おわらは仕事じゃなくて再訪したいし、いつかまた....だね。 |