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 2005.5.30 [月] 草と雨 | 
 
 
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  昨日は、日曜日だけど裏庭の草刈り。
 
この時期は笹がすごい勢いで生い茂り、
 
鎌を片手にザクザク刈る。
 
ほぼ一日中作業して、やっと裏庭が終る。
 
45リットルのゴミ袋にぎゅうぎゅう詰めて4袋。
 
先週手入れしたはずの表の庭も、
 
もうあちこち雑草だらけ。
 
いくらやっても終らない草との戦い。
 
完敗です。
 
でも負けながらも
 
この草達と一緒に暮らす庭が好き。
 
 
今日は雨。
 
濡れた植物が美しい。
 
 
そう言えば、先日いただいたよろけ縞の着物。
 
木綿?と思ったけど、ウールだった。
 
雨に濡れた匂いで分かった。
 
そして昨日、
 
持ち主の写真を見せていただいた。
 
大変な美人!
 
明治40年生まれのかずえさん。
 
娘さんに代わって私が大切に着継ぎますね。
 
天国に向かってありがとう。  | 
  
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 2005.5.25 [水] いただきもの | 
 
 
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  昨日は、
 
ひじきをいただきに行ったはずが、
 
なぜか着物までいただいてくる。
 
 
用事のついでにちょっと立ち寄るつもりだったのに、
 
「そう言えば母の着物がたくさんあるの」と、
 
箪笥の中を見せてくださる。
 
うわぁ、素敵なのが、こんなにたくさん眠ってる。
 
そして、私の時間が止まる。(笑)
 
 
持ち主は明治生まれの良家の奥様。
 
着物が好きでいつも着物を着ていらしたと言う。
 
私の知人であるその人の娘は、私の母と同世代で、
 
オシャレに洋服を着こなすモダンガール。
 
ゆえに、着物はほとんど着ない。
 
“母の形見”として持っていたそうだが、
 
「着てくれるなら是非!」と、ゆずっていただいた。
 
“持つ”目的ではなく、“着る”目的で選んだ六枚。
 
じゃんじゃん着させていただきます....と、
 
今日は、その中の一枚に袖を通した。
 
今は亡き人のナニカを受け継ぐ感覚。
 
それもまた、着物の魅力。
 
 
※写真は、
 
【上】いただいた着物達。
 
・かすれ麻の葉柄の綿紅梅か絹紅梅
 
・黒地に小紋の絹薄物(ポップで個性的!)
 
・グレー地に鳥柄の木綿の単衣
 
・紺地に色使いありの久留米絣、厚手木綿の単衣
 
・紺地の久留米絣、木綿の単衣
 
【下】今日の着物
 
・紺地によろけ縞の木綿(たぶん)の単衣  | 
  
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 2005.5.21 [土] ・みちくさ・こみち・ | 
 
 
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  人が気持ちよく歩けるこみちがどんどん少なくなっている。
 
法律では、日本中の道路は全部4mにしなくちゃイケナイらしい。
 
なんて、ナンセンスなルールなんだろう。
 
そして道は、車が走る為の道路になって、人も猫も車に注意しながら端っこを歩く事になる。
 
イヤダヨ、そんなの。
 
葉山には路地やこみちがたくさんあって、散歩が楽しい。
 
散歩が楽しい町は、イコール、路地やこみちが豊富な場所だ。
 
日本中のそんな場所を大切にしたいけど、まずは地元のこみちを守りたいと、関わっているNPOで本を制作中。「葉山のこみち」というみんなの思いが詰まった本。
 
ここんとこ、その本の地図に載せた色々なお店に掲載の許可をいただくべく、みんなで分担しながら挨拶回りをやっている。たくさんあるから結構たいへん。
 
で、今日は、弟宅の近所を回るので、スクーターを駐車させてもらいつつ、小学三年生の甥っ子も連れて一緒に出かける。奴は、この辺の顔だからね。(笑)しかも、さすがに子供はこみちのエキスパートで、お店回りもこみちをみちくさしながら歩いて回る。「ここは大きな蜂がいるんだ」とか、「この道は面白いけど行き止まりだよ」とか「ここは抜けられる」なんて教えてもらいつつ私も子供の目線になる。そう言えば、こどもの頃は、みちくさが楽しかったよなぁ。
 
今日はこの辺で切り上げようと帰る途中、甥っ子は釣り帰りの近所のおやじさんから「おぅ、サカナ持ってけや」と、声をかけられる。大きな鯖三尾と小さな鯛一尾。夕暮れ時にちょいと散歩して夕飯のネタをゲットするなんて、すごい奴!(笑)
 
いただいた魚は、我が家に持ち帰り、弟達も一緒に晩ご飯。鯖と鯛は塩焼きでぺろり。残った一尾はしめ鯖にした。
 
家からスーパーに車で直結....という暮らしでは、きっとこうはいかないよね。不便でもみちくさが楽しい暮らしがいい。
 
 
すれ違った人と自然に挨拶が交わせる細いこみち。
 
車が一台ぎりぎりだからスピードもそろそろなこみち。
 
子供が三輪車で遊べるこみち。
 
海岸線や山の等高線に沿った曲がりくねったこみち。
 
そしてもちろん、普段着着物の似合うこみち。
 
そんなこみちを守っていきたいなぁ。  | 
  
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 2005.5.14 [土] 青空アート市 | 
 
 
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  葉山芸術祭のファイナルイベントである「青空アート市」は、葉山らしい景観が最も残っているエリアにある森山神社の境内で行われる。櫛稲田姫が奉られた、なんと1200年もの歴史がある由緒正しい神社なのだけど、この日ばかりは、ラスタな若者やらハワイアンな家族連れやらバリダンサーやら近所のおじいちゃんやら着物娘やらが葉山内外から集まって、わいわいと盛り上がる。
 
KIMONO真楽も「ちくちく部」として二回目の参加。
 
手作りが好きな真楽メンバーが、一年かけてそれぞれのテイストで作り上げた作品を持ち寄り、小さなお店を出展するのだ。お店の設えやディスプレイ、そして運営も全部自分たちでやらなければならない。でもそんな手作り感覚が、大人の学園祭みたいでなんだかウキウキ楽しいのだ。
 
そして、そんな真楽ブースにもたくさんのお客様が立ち寄ってくださり、「真楽ファンなんです」とか「実はウェイティング中です」とか、素敵な出会いがたくさんあって嬉しかった。着物を着て訪れて下さった方もたくさん居て感激。いつも、モニターを通してつながり合ってる人達が、爽やかな葉山の青空の下で、一緒になって大声で笑ながら愉快な時間を共有する。やっぱりさ、暮らしの中に“お祭り”は必要だよね。
 
 
※着ていた着物は、
 
・長着は赤い袷の紬。
 
・麻の葉柄(茶&黒)の半襟をかけた麻の葉柄の長襦袢。
 
・茶色の久米島紬の半幅をカルタ結び。
 
・黒っぽい細目の帯締めをプラス。
 
・赤地の麻の葉柄の足袋。
 
・途中から陽射しが強くなったのでリリコさん作の帽子を買って被る。
 
 
写真提供:かおかおさん  | 
  
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 2005.5.11 [水] ちくちく作品@アート市 | 
 
 
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  いよいよ今年のアート市も迫ってきた。
 
ちょこちょこと空いた時間を使って作り貯めたちくちく作品。手を動かしながら、やっぱりこうした“何かを作る時間”が私は好きらしい....と、改めて思う。「買った方が安い」という言葉は大嫌い。愛着の持てる物を、最小単位で所有したいから、自分で作る事は理にかなってる。柔らか頭で発想した“再利用”も好き。好きな物を何度も修理して使うのも好き。何かを手に入れる時は、長く愛せるかどうかをじっくり考える。結果、愛着を持てる物だけに囲まれて暮らせる。手作りした物は、愛着が湧く。それだけで既にポイント高し。(笑)ちくちくの背景には、愛がある。
 
そんな事を考えながら、昨日の夜は、午前2時までかかって値札付けをした。大切にしてくれる人の元へ嫁いで欲しい。
 
 
※写真は、
 
上:風になびく桜柄の越中褌。桜の晒しはくにえさん提供。
 
下:値札を付けてパッケージングしたちくちく作品。
 
(ガーゼの帯枕入れ×3、真っ赤な帯枕入れ×3、越中褌×4、半襟×9)  | 
  
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 2005.5.10 [火] 黄金週間 | 
 
 
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  GWは、芸術祭三昧な一週間だった。
 
「葉山のこみちと別荘の写真展」は、延べ300人近くの方が足を運んでくださった。友達を連れて二度三度という方も多かった。会期途中、日経新聞に関連記事が掲載され、遠方からも大勢の方が訪れてくださった。景観や別荘の保存に対する意識の高まりを肌で感じる。たくさんの人と出会い、おしゃべりした。楽しかった。
 
他の企画展にもあちこち顔を出し、長者ケ崎の先の島をビーチクリーンしたり、葉山の濃い時間を満喫した一週間。住民主導でこれだけの事をやっちゃう葉山って、ほんとにユニークな場所だと思う。面白いなぁ。
 
 
休み明けの月曜日は、モーレツな集中力で仕事関係の雑用をこなす。
 
火曜日は、陶芸教室。
 
実は、ちくちく部で出展する14日のアート市には、陶芸教室の方のブースでも作品を出す。ブースは首尾よくお隣同士。(笑)
 
私は、小さめの作品「草かざり」をいくつかと、かやり等を出す。みんなでワイワイ言いながら、値段付けした。売るのが惜しくなって、自分用にいくつか抜く。(笑)
 
 
※写真は、アート市に出品する“草かざり”たち。その辺の草をひょいと飾れる様な大げさでない入れ物。真楽ブースのお隣「ちどり陶房」に並んでます。  | 
  
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