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2005.6.26 [日] お宮参り

近所の友人宅に第二子が生まれ、お宮参り。
パパはスーツだけど、ママは着物を着るという事で、義妹と一緒にヘア&着付けの助っ人をした。お宮参りの場合は、おっぱいの都合があるから、なるべくギリギリまでゆっくりしてもらって、短時間で着付けてあげたいと思う。胸の晒もきっちり巻いて、授乳で更に豊満になったバストを押さえつつ、着物へのシミ対策も兼ねる。薄曇りだったこの日の葉山は、適度な風もあって、単衣の牛首紬でも快適だった様だ。
ブルーのぼかしが爽やかな掛け着は、パパのお宮参りで誂えた着物だそうで、パパの従弟達や長男のKちゃんなど、みんながこれを着てお祝いしたと言う。こうした話を聞く度に「着物っていいなぁ。」と思う。着物に愛や思い出がたまっていく感覚。すごく好き。
こうしたお祝いの節目に関われるのは、とても嬉しい。ありがとう。

そう言えば、パパのお母様に教えていただいた事。
掛け着にあしらわれた「でんでん太鼓」は、“裏表のない人間に育つように”という意味があるそうだ。なるほどねー。

2005.6.25 [土] 夏休みの計画

「行くぞ、行かねば!」と狙っていた金沢行きを実行に移すことにした。
仕事も余裕があるし、ちょっと早めの夏休み。
行くと決めたら、諸々の手配は早い。スチャっと相棒が手配完了。
目的は、金沢21世紀美術館で開催されるコレ。

■マシュー・バーニー:拘束のドローイング展
http://www.kanshin.com/...

日本初の今回の個展は、「捕鯨」と「茶道」という日本文化をテーマにしているらしい。これまでの展示やパフォーマンスの再演もあり、鬼才と言われるマシュー・バーニーの全貌がつかめそうで、すごく楽しみ。現代アートとして捉える日本文化の切り口にも興味深々。

移動は飛行機を使い、二泊三日の旅。
着物はどうしようかと思ったけど、マシュー・バーニー自身が羽織袴姿でプロフィールに登場しているし、金沢だし....って事で、着物で通す事にした。長着を着たきり雀で通してしまえば、かえって荷物も少なくてすむはず。
「クレマスター」シリーズにちなんで、シルバー製のゴールデンボールを身に付けていきたいけど、根付紐をまだ用意してない。一週間じゃお誂えは無理だし、困ったな。

ちなみに、“クレマスター”とは、睾丸を上げ下げする筋肉の名称。

2005.6.18 [土] クラス会

赤坂プリンスで、恩師を囲む会。
ま、平たく言えばクラス会。
高校卒業時に担任だったM先生は男性で、だいたい私達の親世代。スポーツジムに通っているそうで、肌もツヤツヤでとってもお元気。良かった良かった。
社会科の先生だったので、話は靖国問題から少子化問題や若貴問題まで、まるで授業の様にお話しくださる。いつまで経っても、先生と生徒。
懐かしいクラスメートとたくさん話をして、私も、脳の使っていない記憶エリアを活性化できた。忘れていることは多いけど、たまには煤払いのように電気信号を走らせないとね。
そう言えば、コンタクトだった為、手札サイズの昔の集合写真にピントが合わない。「もぅ、きちゃってるのよ、私。」と告白したら、みんな同じだった。(笑)みんな、見た目は若いのに。
やっぱり、同級生ってなんだかいいな。

※着て行ったのは、
・本塩沢の単衣。
・麻の長襦袢に、津田さんの布(05.4.8.の日記に詳細)を半襟に。
・透け感のある白地の洒落袋帯。
・三浦清商店さんで抹茶色に染めてもらった絽東雲の帯揚げ。
・朽葉色の冠の帯締め。
・白足袋
・黒田商店さんの黒マットなしゃみ右近下駄。

津田さんの布と帯揚げと下駄を初おろし。

2005.6.16 [木] White Band Campaigns

昨日、日記に書いた「White Band Campaigns」。

今日、やっぱり昨日の日記に書いた「G-STAR」も、このキャンペーンをリスペクトしてる事が分かった。サイトトップでロンドンでのライブを告知してると教えてもらった。全然関係ないと思っていた二つの要素が繋がっていて驚いた。
“貧困をなくそう”というキャンペーンを、好きなブランドが応援していたわけだ。
すごく嬉しかった。

・「G-STAR」
http://www.g-star.com/...

世界中で、同時多発的に、色々な形で、不公平な今の状況を変えよう!変えたい!と、意志を持つ人達が立ち上がっている。
日本で盛り上がりに欠けてるのは、国民性なのか、キャンペーンのネーミングのせいなのか。大げさに考える事なんかない。まずは出来ることから始めればいい。「安い」と思うその商品の背景を考える。目の前のご飯を残さず食べる。自分の人生をちゃんと楽しむ。一人一人のそんな意識がきっと大切。“和”の意識。

・国連
http://www.millenniumcampaign.org/...
・GCAP
http://www.whiteband.org/
・イギリス
http://www.makepovertyhistory.org/
・アメリカ
http://www.one.org/

着物に関係ない話題でごめんなさい。
でも、私の中では完璧に繋がっているんだ。
説明するのは難しいけど。

2005.6.15 [水] ほっとけない

どしゃぶりな雨。
朝9時の連絡で、撮影が流れた。
ならば....と、
iPod shuffleを連れて、再び「片岡球子展」へ。
朝一番&雨だから、空いてると思ったのに、
既にポツポツとそれなりな人出。
ゆっくり音楽と共に眺めていたら、
どんどん人が増えてニギニギしてくる。
でも大丈夫。
美術館へiPodと一緒はなかなか良いじゃん。

午後は、桂花の太肉麺の禁断症状が出た為、
みなとみらいまで車を飛ばす。
ついでに買い物。
MASON'Sの麻パンツやG-STARの麻シャツ。
かわいいなと思って手に取ると好きなブランド....
という事が洋服の場合、多い。

ところで、簡単に説明するのは難しいけど、
応援してたくさんの人に広めたいキャンペーンがある。
「White Band Campaigns」
日本の場合は、「ほっとけない」....でいいのかな?

http://www.hottokenai.jp/...

いつも、心のどこかに、
地球のこの現実を気にかけておく。
それが大切かな....と、思う。

2005.6.13 [月] 梅の実

木登りして、梅の実の収穫。
裏庭の豊後梅と、表の庭の白梅。
今年は白梅の方がたくさんなった。
陽が差してきて、汗だく。

どっさり収穫したあと、
大きくて、きれいな実を選ぶ。
ぷくりん、ころりん、かわいい梅の実。

竹串でヘタを取って、
ひとつずつ優しく水洗い。
それを布巾で磨くように拭く。
きゅっ、きゅっ、きゅっ。
台所にも山からの涼しい風が吹く。
そんな時間が好き。

今年は、「あじゃ」という30度の黒糖焼酎と、
喜界島のザラメで仕込む。
一年待てば、美味しい梅酒。
もっと待てば、もっと美味しい梅酒になるんだ。
むふふ。これもまた、“待つ”楽しみ。

※写真は、
上:木登りして収穫中/中:梅の実/下:水洗いした梅の実。
まあるい籠は、またたびの木の繊維で編んだ「米研ぎざる」。
弾力があって丈夫だけど、材料も少なくなって希少になりつつある実用雑貨。
野菜を立てて水切り出来たり、便利なのになぁ。

2005.6.9 [木] 片岡球子

家から徒歩2分の神奈川県立近代美術館葉山で展示中の「片岡球子展」へ行ってきた。招待券もあるのだけれど、今週は葉山町民無料ご招待週間なのだ。「粋な計らいじゃぁないですかぃ!」と、またまた午後から仕事をサボってのこのこ出かけた。

http://www.moma.pref.kanagawa.jp/...

スゴかった!
ポップでアバンギャルドな色使いに圧倒される。
この人の脳は、眼球から入った光をどう変換してるの?
何を見てどう解釈して、絵として出力してるの?
絵から出ているパワーもスゴイ。
こんな女性がいらっしゃった事を知らずにいた。
いや、もしかしたら印刷物とはすれ違っていたかもしれない。
だけどやっぱり、絵はちゃんと実物と対峙しなければダメなんだね。

また、書き込まれた着物の文様にも見入ってしまう。
人物がまとう衣装は、それぞれ大変なこだわりを持って描かれている。
江戸小紋はちゃんと江戸小紋の様に精緻だ。

そして、一番スゴイのは、
今年、片岡球子は、満百歳で、現役の画家だって事だ。
私の今の年齢くらいから、目覚ましく活躍する片岡球子。
精力的に創作活動を重ねて、次々と作品を生み出す。
それを見ていたら、私だって枯れてなんかいられないな....と、創作意欲と元気をもらった。ガンバロウ。

招待券は誰かに譲るつもりだったけど、もう一度、あのパワーに圧倒されたいと思い、手元に残す。今度は雨の日の午前中に行ってみよう。

※写真は、
その日に着ていたいつもの普段着のまま、しかもビーサンのままで入館してしまい、作品や美術館や他のお客様に、ちょっとだけ申し訳ない気持ちになった。でも着替えるのもなんだかなぁ....というくらいご近所な美術館。下駄じゃかえってうるさいし。....難しい。

2005.6.6 [月] 西表の風と彩

撮影の予定が無くなったので、午後から仕事をサボって、鎌倉山のGallery招山へ行く。

「西表の風と彩」
石垣昭子(染織衣)+星公望(草民具)
2005年6月3日(金)〜12日(日)11:00〜17:00
■Gallery招山/鎌倉市鎌倉山2-22-33/tel.0467-32-1712

今日は、「Talk+」という事で、石垣昭子さん、星公望さんを囲んで、西表の自然や「地球交響曲第五番」のお話などをいろいろ伺う。
初めて伺ったGallery招山は、中に入ると鎌倉を一望するロケーションで、気持ちいい風が吹き抜ける。西表から吹いてきた風かもね。トンビが眼下を飛んでいた。
そんな心地良い会場で、西表島の自然や祭り、ガイア5番の事、人間と自然の関わり合い方、星さんの道具を作る手先など、生きる知恵がたっぷりつまったお話を聞く。文化人類学の先生がたくさん学生を連れてきたので若者も多い。この先生、人出が必要になる豊年祭の度に学生を送り込み、持ちつ持たれつな関係みたい。そのまま石垣さんの工房に居着いてしまって帰ってこない学生も居るそうだ。(笑)肉声が届く範囲の小さな集い。今日、ここに居る事ができて嬉しかった。
その後、ワインと軽食が振る舞われ、更に会場はアットホームな雰囲気となる。
葉山からは、真砂三千代さんが来ていた。石垣さんと真木千秋さんを含めた三人のコラボレーションである“真南風/maapai”は、洋服というよりは“衣”といった感じの衣服。布の力がそのまま衣になっている。ゆったりとした形は着物にも通じていて、着物好きにもいいかもしれない。力のある布たちが、素敵な“真南風”になっていた。

※着ていったのは、
・柿渋染めの夏紬。シャリ感のある絹。
・斉藤光司さんの館山唐桟(五十鈴縞)の昼夜帯。タックをとったお太鼓に。
・生成の絹半襟をかけた桃色の長襦袢。単衣。長着が透ける素材なので、長襦袢の色が影響して全体的にピンクトーンな着姿。
・薄紅色の平組みの帯締め。
・鳥の子色の絽縮緬の帯揚げ。
・ベージュの色足袋。
・畳表の草履。

2005.6.1 [水] ようこそ、真楽へ!

六月になりました。
そして、新しい真楽メンバーをお迎えします。
ほんの小さなキッカケから始まったKIMONO真楽。
それが、ネット上の空間に、
200人ものメンバーが集うサイトになりました。

“真楽”
自分も相手もその他の万人も、
ともにうるおう楽しみ。

そんな真楽的な心の持ちようが、
ここから広く世界に伝われば、素敵だなぁ....と思います。

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