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六年前に左側の甲状腺を切除した。
術後は、年に一度の検診が必要なのに、丸二年さぼっていた。
いい加減そろそろ行かなくちゃ....と、東京へ。
甲状腺の手術は、首筋をパックリ横に切るので、手術前は「あぁ、着物が着られなくなるなぁ....。」と覚悟していた。でも、原宿にあるこの専門病院は、手術がとても上手かった。今ではたぶん言わなければ傷跡は分からないと思う。ある意味、専門病院の職人技かもしれないな。
受付を済ませ、待ち時間が二時間あったので、一旦病院の外へ出る。昼食を済ませ、まだ時間があったので、前から行ってみたかった「ギャラリー朱」と「青山八木」へ足をのばす。
三周年イベントは持っている物を着て行くつもりなのだけど、何か小物くらいは記念に新調したいなぁ....と思い、それぞれのお店で帯締めを見せていただく。
朱ではピンとくるものが無かったけれど、青山八木で魅かれる帯締めに出会う。白の絽綴れの帯に合わせるので、色目の多い強いモノをイメージしていた。が、こちらに揃っている“八木オリジナル”な道明の帯締め達を見て、「捜していたイメージ」をあっさりごみ箱に捨てる。一旦、白紙。
どの帯締めも、実にあっさりとしていて品が良い。最初から、その細さ(三分弱)と色目に魅かれた写真の物に決める。鎌倉組みというそうだ。夏なのだから、こんな組み合わせもすっきりと潔くていいかもしれない。
病院へ戻らなければならないので、あまりゆっくり出来なかったけど、こちらのお店は今度またゆっくり行ってみたい。
キケンガアブナイケド....。 |