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えりりんの空間
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2005.10.31 [月] とりあえずの報告

大変濃い数日間だった。
まだ終っていないけれど。

“自然素材”の世界は面白い。
その後ろには、人や社会や自然環境までが、
奥までぐぐっと繋がっていて、
それがなぜかぐるっとまわって、
自分の肌に戻ってくる。

色々な事をいっぱい感じた。
教えてもらった事はたくさんあり過ぎて
頭から溢れていて、まとめきれない。

そして、
与えられたやるべき事が見えてきた気がする。

2005.10.26 [水] 自然素材展@沖縄

明日から沖縄。
染織のための自然素材展です。
みっちりと、糸の勉強をしてきます。
私の興味は、
着物 - 布 - 染織 - 糸 - 植物....と、
どんどんプリミティブな方向へ向かっているみたい。
“素材”って、
そこから無限な広がりを感じる。
“途中”とか“行程”とか、
そういう部分に面白みを感じる。

そんなわけで、行ってきます。

2005.10.23 [日] 葉山の里山散策

弟一家と親達を引き連れて、秋の葉山をハイキング。
今日は、葉山の里山を歩く事にした。
朝からスカッと晴れて、最高な散策日和だ。
途中はバスに乗って、木古庭(きこば)から出発。
総勢8名。
小学生とジジババ達が一緒だから、
歩くペースものんびりゆっくり。
道草しまくり。

ススキがキラキラ輝きながら風になびく。
あちこちの庭先で柿がたくさん実を付けていた。
おいしそう。
農家の庭先や棚田では、稲が天日干しされていた。
おいしそう。
野生のキジが目の前を飛んでいく。
おいしそう。そればっかりかい?!(笑)
あれ?秋なのにアザミが咲いているんだね。
落ちてる“いがぐり”が、私の頭みたいだと笑われる。
椿の種を潰して、鉄瓶磨くとキレイになるんだって。
あ、あけびの実。まだ食べ頃じゃないから取らないよ。
その花の名前、思い出した。ミヤコワスレ。
そんなこんなで楽しい楽しい。

杉山神社の境内をちょっと間借りして、お昼ご飯。
手作りのお弁当を広げて、外で食べるご飯は最高!
おにぎりはちゃんと竹皮に包んで、
お稲荷さんは母の味。
あったかい麦茶も水筒にたっぷりあるよ。
気持ちのいいお天気のお昼に、外でみんなで食べるご飯。
美味しくて幸せだぁ!

午後は、夏場は蛍が舞う小川を上流まで遡ったり、
畦道を歩いたり、どんぐりを拾ったり、
ゆるゆるくねくねぐるぐる歩く。
神経痛持ちで歩くのが苦手な母も全行程を歩き通した。
一緒に歩けて嬉しかった。
だって、元気だっていう証拠だもんね。
“楽しく歩く”というのは健康の基本だと思う。
また一緒に歩こうね。

※写真は、
上:たくさん実をつけてた柿。あちこち柿だらけ。
中:棚田。奥に見えるのは天日干しされた稲穂。
下:ムラサキシキブ。優美な紫色の実。

2005.10.19 [水] 蕎麦屋の楽しみ

メリケンへ嫁にいった友達が一時帰国した。
「日本の秋の美味いもんが食べたぁ〜い!」
という事で、大人な蕎麦屋へ。
行った先は、「布恒更科」。
以前近所に住んでいて、よく通った。
江戸らしく蕎麦屋を楽しむには、
歩いていける店じゃないとだめだ。
だって、昼から呑むわけだしね。(笑)
ここは、江戸前の旬を美味しい酒のあてに
さらりと仕上げて食べさせてくれる。
ふっくらな煮穴子や、とびきり旬なハゼの天ぷら。
江戸前のハゼって築地でも珍しいとか。
とにかく私は、ここで江戸前の味を覚えた。
勿論、最後の〆は、もり。
平日の午後の大人な集いは、
ほろ酔い気分でいい感じ。
あぁ、日本人で良かったぁ。

そんなわけで、蕎麦屋の気分は館山唐桟。
江戸前な装いで何より自分がいい気持ち。
あぁ、日本人で良かったぁ。

■写真は、
上:お稲荷さんに「行ってきます」
中:平日の昼に集える大人な暇人たち。店ノ前。
下:粋な店構えが江戸っぽくて好き。

※着て行ったのは、
・長着は館山唐桟の袷。八掛は卵色。
・水色の絹竹素材の長襦袢。
・瓶覗色の麻の葉柄手ぬぐいをそのまま半襟に。
・真綿紬の絞り染め名古屋を銀座結びに。
・柳色の絞りの帯揚げ
・赤い冠の帯締め
・蒸栗色の保多織りの足袋
・二枚歯のねずこ下駄

2005.10.11 [火] 一衣舎秋展と新歓オフ

一衣舎秋展。
布も人も縁だと思う。
その布は、ずっと前にも見せてもらっていた。
布を織ることが好きで、
木綿の種まきから一人で全部コツコツやるとげる
うち織りおばあちゃんの布。
この布は、おばあちゃんの木綿ではないけれど、
一衣舎セレクトな綿と絹の糸を、
おばあちゃんが織った布。
たぶん、最初に見た時からひっかかってたんだな。
葉山の空気に馴染みそうな格子柄。
また会っちゃったね。
好きだな。着たいな。
のほほんと自然の中で。
....というわけで、お願いします。
と、お願いしてきた。

移動して、八丁堀の“BAR da CICCIO”で新歓オフ。
新人さん18名、旧人さん17名。
今回は女性ばかりの35名。
新人とは言え、
人生も女も着こなしも学ぶべき事の多い達人ばかり。
真楽には、200通りの人生と着物に対する思いがある。
だから、集まると面白くて楽しいんだ。
これからもどうぞよろしく。

※着て行ったのは、
・ラオスの綿絹/泥藍染めの長着(一衣舎)
・浦野さんの柿柄の帯
・祖母か曽祖母が着ていた物を仕立て直した友禅の長襦袢
・東雲の生成の半襟(三浦清商店)
・鉄御納戸色の帯揚げ(三浦清商店)
・海老茶色と象牙色の帯締め
・海老茶色の紬地足袋
・右近下駄(小松屋)

2005.10.8 [土] 自然を謳う三人展

葉山の友人である矢谷さんに誘われて、KWにもした「自然を謳う三人展」のオープニングパーティーにお邪魔した。

世田谷の成城にある“gallery ichiyo”は、俳優の役所広司さんの元ご自宅だそうで、住宅街の中の「普通の家」が、年に数回の企画展の時だけギャラリーになる。シンプルでとても洗練された素敵な空間は、建て主のセンスが随所に感じられ、作品と共に見とれてしまった。

そんな空間に並ぶ三人の作品たち。
ただの箱では無いだけに「難しかった」と矢谷さん。
でも、金属っぽく輝く謎の生物みたいな小沼さんの陶作品が和室にごろんと置かれていたり、加藤さんの盆栽ワールドが雨に濡れたテラスに並んでいたり、矢谷さんの草の布が階段の踊り場に飾られていたり、見てる方の私は面白かった。

作品たちを感じながら、お家の中をぐるぐるしてたら、パーティーが始まり、次々と出されるお料理も美味しく、ワインも美味しく、まるで役所さん宅のホームパーティーに招かれたみたいな錯覚にふと陥ってしまう。ラフな姿でご本人もいらっしゃるし、玄関に飾ってあった書は誰の作品かと思ったら「あ、それ僕が書いたの」なんて、びっくりさせられちゃうし。

そう言えば、加藤さんの盆栽に、頭部がトンカチみたいな形状の2センチ位のヒル(?)が居た。那須から一緒についてきちゃったんだね。加藤さんは「生きていけるかな?」なんて言いながらギャラリーの庭に放していた。植物は環境の変化に柔軟に対応出来るけど、虫や動物や人間は、なかなか簡単には順応できない。
葉山に越してから、ほんとに植物が面白い。
自分では動けないからこそ、こんなに強いのかな。
「草と木の小さな鉢」という加藤さんの本を購入した。
盆栽…、面白そうな世界。

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