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手染めの手ぬぐい作成講座である「手ぬぐい実染塾」を受講してきました。注染工場の職人さんが先生となり、実際に手ぬぐいを染める体験をします。染料まみれになるので、ゴム手袋&長靴持参。かなりガテン系な出で立ちです。(笑)
講座では、二種類の柄を半反ずつ染めます。私は無理を言って、課題の型の代わりに持ち込んだ柄の型を使わせてもらいました。
朝10時から、予定を随分オーバーして、夕方の6時過ぎまで。
これがね、ものすごく楽しい一日でした。
職人さんも集まった生徒たちも、みんな熱い!
手ぬぐいが大好き、モノづくりが大好き....というオーラがビシバシ出てました。同じ課題の型を使っても、染める人の感性で全然違う仕上がりになります。面白いなぁ。
注染は、一枚ずつ糊を置いていくので、よく見ると一枚ずつ仕上がりが違います。そのアバウトでファージーな感じがとても味があっていいんです。効率良く大量に染められる技術ですが、手仕事の味も併せ持っています。体験してみてますます注染の手ぬぐいが好きになりました。
来週は、注染のもう一つの手仕事である“型紙”にチャレンジします。
こちらも和紙を手彫りして絹の紗を張るという昔ながらの技法です。
勿論、彫る柄は自分でデザインします。あぁ、楽しみ。
注染は、プリントの様にイメージ通りな仕上がりにはなりません。制約も色々あります。でも、そんなデメリットを軽々と越える魅力があります。
布に込められた人間っぽい味。
私はたぶん、注染の“人間っぽい味”が好きなんだと思います。
※写真は、
上:糊付けして重ねた布の上から染料を注ぐ。
中:染料を下から吸い取る減圧タンクの目盛り。工場中がやたらレトロ。
下:作成して持ち帰った二種類の作品。めちゃめちゃ愛しい! |