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放置された休耕地を開拓して、棚田にした谷戸がある。
色々なグループが少しずつ借りて、稲作している。
もちろんみんな農業のプロというわけではないが、“食べること”を大切に思っている人達がそれぞれの方法で、お米を作っている。
田んぼワークに誘ってくれた友人達は「不耕起農法」という福岡正信氏が推奨した自然農法を実験している。これは、無耕起、無肥料、無除草、無農薬、無剪定が基本。耕さない田んぼに育った稲は、固い大地に根を張るので野生化して丈夫に育つそうだ。今日の作業は雑草苅りなんだけど、本来は除草もしないのが基本なので、アバウトに適当に雑草を苅る。雑草とはいえ、生えていたのは野芹だったので苅った草はそのまま晩ご飯のおかずにした。
田んぼには、いろんな虫や植物がたくさんいて、ぐるりと輪っかで繋がった生態系を目の当たりにする。今、ニンゲン達はその輪っかをブチブチと分断して自然をめちゃめちゃにしているけれど、その結果、自分たちが食べる物を得体の知れない物にしてしまっている。
あきらめちゃっていいのかな?
どうすれば、次の世代にまで地球の恵みをつなげていけるのかな?
素足で大地と戯れながらそんな事を考えた。
※写真は、
上:谷戸を切り開いた棚田
中:苗床の苗
下:田んぼの脇の小さなお堂 |