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  引き続きフーさん取材に便乗して、今日は「手染メ屋」さんで「天然染料無地染め教室」にトライした。
 
 
お店の傍らが工房になっていて、商品は全てこの工房で店主自らが染め上げている。そして、体験教室も店主ご自身が教えてくださる。一緒に体験したのは、フーさんとオモさん。本格派コースなので午前中から夕方まで一日がかりだ。
 
ところで、染めるアイテムは持ち込み可なので、朝一に三浦清商店さんに寄って、帯揚げ用の生地をゲットする。こんなハシゴが出来るのも京都ならでは&真楽情報のおかげ。感謝!
 
さて、まず最初の構想としては、こんな感じ。
 
・フー/帯揚げ(絹)/紫根/みょうばん媒染/紫色に染まる予定
 
・オモ/帯揚げ(絹)/石榴/木酢酸鉄媒染/焦げ茶色に染まる予定
 
・えりりん/晒一反(木綿)/五倍子/木酢酸鉄媒染/葡萄鼠色に染まる予定
 
 
天然染料を煮出して布を染める....という作業は、なんだか料理に似ている。実際、柔らかく煮た紫根は、ほのかに甘くて美味しかった。(笑)先生は、キッチリとスケールで分量を量り、温度も計り、時間も計る。日々の染色データは、ノートにみっちりと記入されていた。そして、染色の仕組みを、分子レベルで科学的に説明してくださる。
 
染色は、化学なのだ!
 
私の作業自体は、熱い鍋の前で、汗をかきつつ根気よく布と格闘する重労働。でも、なんとなく嫌いじゃない作業だと思った。
 
白い布が染まっていく過程は、やっぱりわくわくする。
 
 
さて、染め上がった結果は....?
 
紫根はちょっぴりくすんでしまった。ま、難易度高いしね。
 
石榴は限りなく黒に近い深い色に染まった。予定外だけど渋くていいかも。
 
五倍子はそれらしい葡萄鼠色に染まった。木綿素材も面白かった。
 
 
三人一緒の体験は楽しさ三倍以上だった。
 
そして「基本」が体験出来たので、この先は自分でも色々な植物で続けてみるつもり。葉山は、染色には悪くない環境だと思うしね。
 
 
というわけで、手づくり体験京都の数日。
 
住んでる人は勿論、旅人にもこんな京都オススメです。
 
 
  
※写真は、
 
上:熱い鍋の前で帯揚げと格闘するオモさん。
 
中:屋根瓦に干された柿渋染めの商品イロイロ。工房からの眺め。
 
下:染め上がって一晩干された布。奥から五倍子、紫根、石榴。  |