  
 | 
 2006.8.26 [土] 三十年前の浴衣 | 
 
 
 | 
  
 | 
  東京の実家と葉山を行ったり来たりな日々。
 
 
そんな中で、実家の箪笥から、
 
高校の和裁の授業で縫った浴衣が出てきた。
 
三十年前の浴衣。
 
こんな柄だったっけ?
 
稚拙な縫い目を見ていたら、
 
縫っていた時のいろんな気持ちが思い出された。
 
背縫いの運針が長くて辛かった事。
 
袖の丸みを作るのが楽しかった事。
 
着物の形に完成した時の嬉しかった事。
 
確か、和裁をする母にも教えてもらいながら縫った。
 
 
三十年。
 
あの時の母は、今の私の年齢より若い。
 
今も小まめに針を持つ母だが、随分老けた。
 
時の経過は、ある意味残酷だ。
 
でも、辛い思い出は、時が癒す。
 
一瞬一瞬の今をどう過ごすか....、
 
それが積み重なって人生になるんだなぁ。
 
 
この浴衣は、
 
今日から始まる森山神社の例大祭で着るつもり。
 
三十年経っても着られるところが、
 
着物って素敵だ。
 
 
柄は、芙蓉かなぁ?と思ったけれど、
 
お峰さんの日記を見て、棉の花かも?とも思った。
 
柄の繰り返し方からして“注染”の様。
 
線の強弱にメリハリがあって素敵な図案だ。
 
どんな職人さん達がこの浴衣地に関わったんだろう。
 
 
気持ちまでが三十年前といったりきたりな日々。  | 
  
 | 
 2006.8.17 [木] 森戸の浜の盆踊り | 
 
 
 | 
  
 | 
  2006年8月15日。
 
11年ぶりに復活した「森戸の浜の盆踊り」は、
 
老若男女、
 
漁師のじぃちゃんも、
 
商店街のおばちゃんも、
 
レゲエなにぃちゃんも、
 
上品なおば様も、
 
今どき風なネェちゃんも、
 
小さな子供も、
 
少年少女も、
 
そして帰ってきていたご先祖様も、
 
とにかく一つの輪になって、踊った、踊った。
 
 
盆バンドの唄と音は、
 
踊り手たちのノリに合わせてくれるから、
 
お互いが相乗効果でノリノリになり、
 
その場にいる人達全てが不思議な一体感に包まれる。
 
生演奏だからこその心地良さ。
 
 
たくさんの人が浜辺に集まって、
 
子供たちが絵付けしたちょうちんが風に揺れて、
 
みんな幸せそうな笑顔で、
 
平和な気持ちに満ちた二時間だった。
 
 
浜辺の使用許可の関係で、
 
当日の夕方から二時間で設営し、
 
二時間だけの「復活盆踊り」。
 
そして、当日中に撤収。
 
 
だからなのかな?
 
翌日、跡形も無くなった森戸の浜を見て、
 
「あれは、夢だったの?」と、
 
とても不思議な気持ちになった。
 
 
  
※写真は公式カメラマンの宮司さん撮影。
 
着ていた浴衣は、あやめの入った古典柄の藍染め。白地に赤い格子の半巾帯。昼間の準備段階からたすき掛けして浴衣でドカタ仕事。翌日、洗濯しようと思ったら、汗が結晶化して襟元が白くなっていました。  | 
  
 | 
 2006.8.9 [水] 平和を願う | 
 
 
 | 
  
 | 
  シンプルに純粋に望むならば、願いは叶う。
 
目に見えない魂や祖先の霊が、
 
今を生きる私達に力を与えてくれる様な気がする。
 
そんな出来事に包まれている2006年の今日の私。
 
 
61年前の今日、
 
二発目の核爆弾が長崎の空に炸裂した。
 
核は、もしかしたら人間の“欲望”なのかもしれない。
 
腹八分目で「充分、幸せ」と思えれば、欲は無くなる。
 
そう思えない人間の欲望が、“核”。
 
もっと力を、もっと贅沢に、もっと便利に....。
 
核エネルギーの源は、きっと人間の傲や欲なのだ。
 
無くす事は出来ないのだろうか?
 
人間から欲望を無くす事が出来ないならば、
 
せめて、
 
争いを起こさないバランス感覚を身につけたい。
 
地球に生きる全ての人々が身につけて欲しい。
 
あんな物は使っちゃいけない。
 
長崎を最後にしよう!
 
平和な地球に進化しよう!
 
 
シンプルに純粋に望むならば、願いは叶う。
 
そう思える今日だからこそ、改めて私は、
 
平和を願う。
 
 
  
※写真は、KURAさん作の箸置き。
 
「いただきます」をしているのだけれど、今に感謝する気持ちと「世界平和」を祈っているそうです。  | 
  
 | 
 2006.8.4 [金] 海辺のウェディング | 
 
 
 | 
  
 | 
  一色海岸の海の家「海小屋」で、友人の結婚式。
 
 
120名程の来賓が、
 
トロピカルな花で飾られた海の家に集まって、
 
若い二人の門出をお祝いした。
 
 
結婚式は海に向かって....。
 
ポロシャツ姿の牧師さん。
 
Kazzさんの生演奏と波の音。
 
海風が、花嫁のベールを揺らす。
 
そして、短い式の間中、
 
大きなオレンジ色の夕陽が海を照らす。
 
なんだか、こっちまでじぃぃぃんとする式だった。
 
全ての自然が二人を祝福してくれていた。
 
おめでとう、お幸せに!
 
 
夏の二ヶ月間しか出来ないけれど、
 
海辺の結婚式は、とても素敵。
 
いい時間をありがとう。
 
 
そうそう、引き出物はね、
 
げんべいのビーサンでしたよ。(笑)
 
葉山っぽくて、オチャメでナイス。
 
 
  
※着て行ったのは、
 
・白地に蚊絣の麻の着物。男物を対丈で。
 
・インド綿のスカートをほどいて作った兵児帯。
 
・足下はモチロン、げんべいのビーサン。
 
ちなみに相棒は、片身替りの小千谷&しな布の角帯。  | 
  
 | 
 2006.8.2 [水] 葉山おきらく着物塾 | 
 
 
 | 
  
 | 
  昨日の話の続き。
 
 
盆踊り本番前に、
 
準備としてのワークショップも企画した。
 
踊りや飾り付けや浴衣の着付け。
 
私は着付けの担当。
 
あまり着物に親しんでいない普通の人に、
 
浴衣の着付けを教えるのだ。
 
 
私は、着付け教室に通った経験が無いので、
 
これまで自分なりに着物に親しんで得た
 
様々な経験則や哲学でしか、
 
人に教える事はできない。
 
 
自分の考えている事は、
 
自分の文章でしか書けないように、
 
きっとそうゆうものなんだろうと思う。
 
 
なので、教材テキストを自分で作ってみた。
 
簡略化した線画と、簡単な説明。
 
初心者にも分かり易く。
 
 
ふと、この作業は、これまでの映像制作における
 
台本作成と似ている....と、思った。
 
複雑な製品を簡潔に分かり易く伝える作業。
 
うんうん、やってきた事は無駄じゃなかったんだ。
 
ちょっと嬉しくなった。
 
 
なかなかいい感じでまとまったので、
 
「編集:葉山おきらく着物塾」とクレジットした。
 
 
“おきらく”って所が、私の哲学。(笑)
 
 
そうそう。
 
問題は、生徒がさっぱり集まらないってトコだ。
 
せんせー、こんなに頑張っているのにな。とほほ。  | 
  
 | 
 2006.8.1 [火] 復活!浜辺の盆踊り | 
 
 
 | 
  
 | 
  途絶えていた浜辺の盆踊りを、
 
11年ぶりに復活させようと、
 
義妹が中心になって頑張っている。
 
 
砂浜を踏みしめ、
 
潮風に吹かれながら、
 
波の音と、
 
生の演奏や歌声が伸びやかに響き、
 
老若男女が一緒になって
 
踊る。
 
 
この素晴らしい日本の文化を、
 
子供達に伝えていきたい....。
 
 
私も実行委員になって、
 
ポスター貼りや協賛金集めに回る。
 
とてもエネルギーを消費する役目だ。
 
 
「地域」というリアルなコミュニティの中で、
 
いろいろなローカルルールを学びつつ、
 
そこに暮らす人間として、動く。
 
 
“個人”が尊重される現代だからこそ、
 
“みんな一緒に”が、きっと大切なキーワード。
 
 
森戸の浜の盆踊りは、8月15日。
 
みんな一緒に笑いあえる
 
愉快で楽しい夜になりますように....。  | 
  
 |