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母と一緒に、鎌倉の建長寺で行われる“四ツ頭茶会”に行ってきた。
四ツ頭茶会は中国の宗・元時代、禅院で行われた茶礼作法で、鎌倉時代、わが国に禅と供に伝えられ、禅院での法式・作法等を規定した清規(しんぎ)に従う厳粛な礼法であり、わび茶の源流ともなっています。
(茶券の案内文より抜粋)
いわゆる普通のお茶会とはだいぶ違う様で、「私も四ツ頭は初めてで」とおっしゃる方が多かった。本堂で、建長寺の開山大覚禅師と供にお茶をいただく....という事がこの茶会の本質。席入り前にビデオで作法を予習する。お坊さんの前説が面白く、笑いを誘う。そうゆうお茶会なので、お茶の心得が無い私も参加しやすかった。
薄暗い本堂の中で行われる茶会。
お坊さんの袈裟が、ふわぁ〜っとひるがえる様がダイナミック。
供給の四人のお坊さん達は、動きも呼吸もピタリと合って美しい。
自分で手に持った椀にお坊さんが立ったまま茶を点ててくださる。
凛とした空気が本堂の中に満ちている。
清々しく美味しいお茶だった。
他にも、薄茶席や中国茶席もあり、薄茶席のひとつは、普段非公開の少林窟で行われ、空間的にも大変興味深かった。長い待ち時間もたっぷり母とおしゃべりできた。そうか。つまり、お茶って、良い時間を過ごす為に行われてきた事なのかな。
今日もまた、心地良い時間をどうもありがとうございました。
※写真は、
上:母は紫色の色無地に松の柄のすくい織りの袋帯。花井幸子作。
下:私は松葉色の大島に鳳凰柄の袋帯。礼装類は実家に置いてある為、自宅に持ってきている中でヤリクリ。だいぶイマイチ。(笑) |