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 2007.1.29 [月] 効果なし | 
 
 
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  本業仕事の気合いを入れなきゃいけない。
 
でもスイッチが入らない。
 
ぢゃあ、着物はやめて、朝から洋服で気分を変えよう。
 
と、思って久々に洋服なのに、効果がない。
 
なんだかかえって逃避モードだ。あぁ....。  | 
  
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 2007.1.28 [日] 三渓園 | 
 
 
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  朝起きたら晴れていたので、「三渓園」へ行く事にする。
 
重要文化財全10棟を一挙に公開すると聞いて、気になっていたのだ。
 
三日間の特別公開最終日。
 
予想はしていたけれど、混んでいた。
 
 
実は、三渓園自体、初めて訪れた。
 
公開された建物はもちろん、庭も含めて、ここはスゴイ!
 
昔のお金持ちは、お金の使い方を知っていたよなぁ。
 
文化も芸術も、パトロンが居ないとダメなんだろうなぁ。
 
なんて思いながら、建物の細かなディティールにまで目を凝らし溜息をつきつつ、三渓園を堪能した。
 
“見る”事は、すごく勉強になる。
 
自分の目で見て感じて考えたい。
 
 
  
※写真は、
 
上:白雲邸
 
中:立涌文様の建具。着物ではお馴染みだけど、建具では初めて見た。
 
下:春草蘆(しゅんそうろ)/桃山時代の建築
 
  
※着て行ったのは、柔らか物が着たい気分だったので....、
 
・若草色の縮緬地に季節の花色々の友禅小紋
 
・紫地に梅の地紋が入った長襦袢
 
・三浦さんとこの東雲の半襟。染めていないそのままの生成り色
 
・紫地の絞りに花柄刺繍の名古屋帯
 
・銀鼠綸子地に苔色の絞りの入った帯揚げ
 
・帯締めは、紫色の鮫小紋の細い丸ぐけ
 
・雪輪模様の縮緬の長羽織
 
・白足袋に畳表の草履  | 
  
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 2007.1.20 [土] 大寒にサクラサク | 
 
 
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  戦前に撮った祖母の写真が出てきた。
 
....なんて、大嘘。
 
ライカで数年前に相棒が撮った私。
 
でも、松林でつんぬきを着ている姿は、
 
昭和初期に生きる人みたいだ。
 
オモシロイ。
 
 
さて、今日は大寒。
 
暦どおりに、とっても寒い。
 
葉山でも、朝、初雪。
 
 
そんな寒い昼下がりに、
 
相棒が注文していた荷物が届く。
 
100%の“SAKURASAKU glass”。
 
冷たい飲物を入れた時にできる結露が、
 
桜の模様になって、テーブルに残る。
 
なんとも、その発想が素晴らしく素敵で、
 
その存在を知った時から欲しいと思った。
 
寒いのに、桜を咲かせたいから、ロックで黒糖。
 
炬燵でぬくぬく、大相撲。  | 
  
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 2007.1.16 [火] 神代杉 | 
 
 
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  先日誂えた黒田商店さんの下駄。
 
伝票を見たら、“ねずこ”ではなく、“神代杉”と書いてありました。
 
神代杉って、建築材としてはとても希少で高価....と聞いた事があります。
 
でも、下駄の台なんていう庶民的な物にも使われるんですね。驚き。
 
いやぁ、知らないことばっかりです。大切に履かねば....。
 
  
※写真は、
 
金沢の茶室で見た神代杉の一枚板  | 
  
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 2007.1.13 [土] あれこれいろいろ | 
 
 
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  朝、一色海岸でどんど焼き。
 
松飾りや写経した紙類などを持って、浜へ。
 
今年は暖かかったので、去年や一昨年ほど、
 
火のそばに人が居ない。
 
寒い時ほど、炎の有り難みを感じるのだなぁ。
 
 
早々にその場を辞して、銀座へ。
 
母と待ち合わせて「池田重子コレクション」を観る。
 
毎度の事ながら、すごいコレクション。
 
昔の職人さんって、
 
効率とか採算性とかあまり考えずに
 
“心意気”で仕事をしていたんじゃないだろうか?
 
現代に、そうした仕事の仕方は無理なんだろうか?
 
着物の海外生産率が高まる中、
 
国産にこだわりたいし、国産に戻って欲しい。
 
時間がかかってもいいから、
 
日本のメーカーや職人さんに頑張って欲しい。
 
 
観終って、
 
くっしーさんに譲ってもらった鼻緒を握りしめ、
 
黒田商店さんをうろうろする。
 
台は、ゴム張りされた低い小判形をチョイス。
 
木肌の感じでは、確認しなかったけどたぶんねずこ。
 
前つぼの色を変えてもいいよ....と、
 
ご主人がおっしゃってくださるので甘える。
 
アイボリーを選ぼうとしていたら、
 
母がすかさず「こっちの方がいいわよ。」と言う。
 
錆朱。
 
乗せてみるとぐっといい。
 
さすがに着物歴が長いと違うよ。>我が師匠!
 
というわけで、こんな下駄になりました。
 
 
母と別れて、葉山へ戻る電車の中、
 
美しい母娘に遭遇する。
 
偶然か必然か、はたまた運命か。
 
この辺の話は、また追々。
 
あれこれいろいろな冬の土曜日。  | 
  
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 2007.1.10 [水] iPhone | 
 
 
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  ついに登場。アップルから「iPhone」。
 
これって、携帯電話というよりも、電話機能付きPDAだね。
 
いろいろあって、いろいろスゴイ。
 
パソコンが登場して、世の中が変わった様に、
 
ネットが発達して、世界中が変わった様に、
 
なんだか色々な流れが変わっていきそうな気がする。
 
 
アップルとの付き合いは、
 
ちょうど自分で着物を着始めた頃とダブる。
 
1980年代の後半。
 
Mac512Kというマシンは、HDすら乗ってなかった。
 
初めてなんとか日本語が打てたMacだった。
 
同じ頃、初めて自分で泥染め大島を選んで仕立てた。
 
Mac周り一式で、大島が数枚買えた。
 
 
同じ20年のはずなのに、
 
コンピュータ周りに流れる時間と、
 
着物周りに流れる時間は違う。
 
“物”に宿る価値観も、その減衰スピードも、ゼンゼン違う。
 
 
だからなんだと言われればそれまでだけど、
 
変わるもの、変わらないもの、
 
それぞれ、人間がより幸せに進化する過程であってほしいと思う。
 
 
  
※画像は、
 
上:iPhone。薄さ11.6mmは、帯に挟めて嬉しいゾ。
 
下:Mac512K。全ては3.5'フロッピーで動いていたのだ。  | 
  
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 2007.1.8 [月] 夏みかん | 
 
 
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  今までほとんど実をつけなかった庭の夏みかんの木が、今年は大豊作。
 
葉山には、庭に夏みかんの木がある家が多い。これは、今上天皇がご成婚した時、お祝いとして夏みかんの苗木が配られたからだそうだ。青空を背景に、大きな真黄色をした夏みかんの実は、すごく可愛い。
 
さて、「酸っぱいから誰も食べない」と聞いていたこの夏みかん。
 
食べてみたら、びっくりするほど美味しかった。
 
そりゃあ確かに酸っぱいんだけれど、たまらなく“爽やか”な気分になる。柑橘系のいい匂いがして、シャキっと元気になる。甘味だってちゃんとあるし、さほどきつい酸味ではないと思う。房を剥いて、三温糖をまぶしたら、立派なデザートになった。もちろんそのままでも充分美味しいんだけれどね。酸っぱい物好きな私にはたまらない庭からのご褒美。五回目の冬に、やっと実った葉山の味。
 
 
そして、爽やかな気分で今年の抱負。
 
本業仕事もやりつつだけど、今年はもう少し手ぬぐい屋に集中したい。
 
もうすぐ新しい柄が染め上がるので、お正月も手を動かした。畳んだり、紙をかけたり、スタンプを押したり、パンフレットを折ったり....と、手ぬぐい屋の雑務は多く、時間がかかる。一点物と大量生産品の真ん中に位置する注染の手ぬぐいは、その中途半端さゆえのジレンマがある。柄を起こすにも、製品化するにも、微妙で難しい生産量なのだ。そんなわけで色々な事を、一人でこなすのはとても大変だけれど、あせらずに一歩一歩進んでいきたい。
 
 
夏みかんの様に、いつか大きな実を結んでくれたら幸せだ。  | 
  
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 2007.1.1 [月] 初春 | 
 
 
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  明けましておめでとうございます。
 
今年もどうぞよろしくお願いします。
 
 
四回目の歳女です。
 
時はあっという間に過ぎ去るから、
 
一日一日、その時々を丁寧に大切に、
 
暮らしていきたいと思います。
 
今年も、平和に、
 
着物がまとえる一年であります様に。
 
 
  
※写真は、昨晩の初詣に羽織った黒羽織。
 
羽裏に、猪が織り出されています。  | 
  
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