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葉山の友人・矢谷さんが、お中元を持ってきてくださった。
「いつもたくさんいただいちゃうの〜」と、そうめんを箱にいっぱい。お菓子の箱に“御そうめん”って手書きの付箋を貼って、麻紐で結んである。かわいいなぁ。
中国に行っていた義妹のお土産“金蓮茶”を飲みながら、しばしお茶タイム。
そこで、最近の葉山の乱開発についての話になる。
今、葉山のあちこちがスゴイ事になっているのだ。
矢谷さんが住む家のすぐ後ろの森も分譲地に開発される事が決まってしまった。もうすぐ更地にする為、木々が伐採されて800坪以上の森がすっかり無くなる。そこに暮らすいきもの達はどうなっちゃうんだろう?どうしようもないんだろうけど、なんだかこのまま黙っていたくないと矢谷さんも嘆く。
真楽新年会でお世話になった音羽楼の跡地も大変な事になりつつある。現在、建物は解体されすっかり更地になっている。地元で参加しているNPOで、景観をなるべく壊さない開発提案を、近隣住民と一緒にデベロッパーに提案しようと動いていたが、先を越すように、開発計画が町役場に提出された。それはどうやら、音羽楼に隣接した森山神社の参道側に住宅の入口を設け、参道は車両の通行が可能になる計画らしい。
参道に車が入ってきちゃうの???
調べてみると、参道は町道で、色々な法律や条例をくぐり抜ければ車両の乗り入れは不可能ではないらしい。だけど、森山神社の例大祭や、1200年の歴史がある御水取りの神事や、真楽ちくちく部が活躍するアート市は、どうなっちゃうんだ?
宮司さんはさぞやお嘆きだろうと思うでしょうが、森戸神社と森山神社の宮司さんは、ガンガンと開発の旗を振る現葉山町長さんです。ぐぐぐ。
でも、実はもっとすごい事が、海や浜辺で起こっていて、知らない間にどんどんと開発される現状に危惧した知人は、ついに個人で立ち上がった。
ぼんやりしていると、どんどん地球は食いつぶされてしまう。
どうすれば、この流れを止められるんだろう?
布や着物をまとう事と、こうした乱開発はまったく無関係な話ではない。
ほんとうに、ほんの少し先の未来すら、今は心配。
なにかしたいね、なんとかしたいね、と矢谷さんも一緒に頷く。
※写真は、
上:手書きの“御そうめん”が可愛い、実に正しいお中元。
中:森山神社の例大祭。
下:アート市の会場にもなる森山神社の参道。朝の風景。 |