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  一夜明けて、いや明ける前から集合して小磯で野点。
 
ここは御用邸から海に向かった磯場で、よく皇室の皆様も散歩されるとても気持ちいい場所だ。前々から「葉山で野点するならここでしょう!」とイチオシしてた。念願叶ってとても嬉しい。目の前に海、背中に朝日を浴びながらいただく一服。至福。ごちそうさま。
 
 
一旦解散後、場所をしおさい公園内の一景庵に移動して、真夏のお茶会。
 
しおさい公園は御用邸付属邸跡地で、大正天皇が崩御され、昭和天皇が皇位継承された、いわば“昭和”の発祥地。公園入口の前に石碑がある。
 
そんなロイヤルな茶室を占拠して、おちゃめ部的なお茶会がマイペースで展開していく。その内容をここで紹介するのはとても無理。(笑)聞いた事もない言葉を勉強して、年中行事を紐解いていく過程は興味深い。とても濃い時間だった。
 
外は記録的な暑さで、庭園を散歩する人も少ない。
 
そんな一日、茶室に籠り、夏を解く。
 
 
夕方、浜へ出て、諸々の後片づけと花火。
 
何の繋がりも無さそうな一連の行動にも、どうやらそれぞれ意味があるらしい。
 
そんな謎めいたところもおちゃめ部の魅力なのかな?
 
ご一緒いただいた皆様、濃密な二日間をどうもありがとうございました。
 
また一緒に遊んでください。
 
 
  
※茶室で着ていた着物は、
 
・長着は、青土さんの苧麻(沖縄の素材展で購入、その後、砧打ち処理)を一衣舎さんで洗える仕立てに。生成のまま。
 
・帯は、麻地に釣り人の墨絵が描かれた名古屋帯。
 
・帯揚げは、なでしこ模様の青の絽。
 
・帯締めは、八木オリジナルの道明。
 
・シャリ感のある絹地クリーム色の半襟をかけた白地の夏シルックの長襦袢。
 
・下着は、麻の湯文字と晒。
 
・麻の白足袋に畳表の草履。  |