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先日の相撲観戦で相棒が着ていた館山唐桟。
「よみくずし」という古い織柄を、斉藤裕司さんが復元したものだ。遠目では無地に見えるが、大変手間のかかる織柄だ。以前、工房にお邪魔した際、個展用に織られた反物を譲っていただいた。これは、その布を一衣舎で洗える仕様の袷に仕立ててもらった相棒ご自慢の着物。
....なのに、あぁそれなのに、上前の膝頭近辺にシミを発見。
ずいぶん古い食べこぼしのシミのようだ。
どうする?
洗える仕様の木綿着物だけど、プロに任せる?
悩んだ末、やっぱり自分の責任で、自分が納得のいくようにこの布を扱いたい....と思った。愛を持って丁寧に扱えば、洗えるはず。
そこで、くにえさんが紹介してくれていた「しみ抜き剤 親父マイブレンド」を試してみた。既に通販で「特製竹ささら」も入手してあった。
説明書通りに、糸の言い分を聞きつつ、とにかくやさしく丁寧に。
結果。
驚くほどきれいに仕上がった。
シミは探しても分からないほど消えてなくなり、全体的に薄汚れてへたっていた布が、ふっくらしっとりと生き返った。すごぉ〜い!
生乾きの状態でアイロンをかけたのだが、甦った風合いに自分でもうっとりしてしまった。たぶん、水洗いを極めた「オヤジ」さんの究極のレシピだからだ。しかも自然環境に負担が少ない成分のみだから自然素材と相性がいいんだろう。
オヤジさん、くにえさん、ありがとう。
館山唐桟「よみくずし」復活です。
※以上、先々週のチャレンジですが今頃レポートしてみました。 |