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先日、普段着にしていた茶色の紬のお尻が破れた。生地が薄くなって、横にぱっくりと。八掛もすり切れていた。最初は緑色の八掛が付いていて、すり切れたので、青地の八掛に取り替えたのは、つい三シーズン前くらい。日々、着物を着ていると、けっこう布によっては消耗が早い。
写真の久留米絣は、2003年の誕生日に母がプレゼントしてくれた着物だ。厚手で最初はかなりごわついていた。翌シーズンそのまま着倒して、一衣舎で洗える様に仕立て直してもらった。その時に余った青地の八掛を、茶の紬に付け替えた。ちまちまやりくり。
その後、洗いながら着ている久留米絣は、だいぶ柔らかくなり着やすくなった。この手織り木綿の久留米絣は丈夫だと思う。そしてとても温かい。ただし、ちょっと重いかな。今のところ、この季節の日常着には最適。
袖口から見えている白地に赤い鈴の長襦袢は、中学生の頃から着ていた絹地のもの。何度も洗い張りしながら着ているけれど、先シーズン裾がすり切れた。近所の悉皆屋さんで、丈が短くなるけれど内側に繰り入れて簡単に直してもらった。絹竹素材の長襦袢も裾がすり切れて、一衣舎の木村さんに相談したら、耐久実験として、裾の内側に綿テープを縫い付けた仕様になった。裾捌きも気にならず、これはけっこういいかもしれない。
お出かけ着としてたまに着る着物と、日々、日常着として着る着物は、違う。
葉山に移り住んで、日々着物を着る様になって、やっと分かった色々なこと。
自分の体が気持ちよく過ごせる衣服を着ていたいだけ。
ただ、それだけ。
写真は、去年の12月10日に、近所のライター久野さんがこの本の取材で撮ってくれたもの。
今日も、ほぼ同じ組み合わせだ。この季節の定番なのだね。
ついでのおまけに、同じ浜からさっき撮ってきた夕暮れの写真。関心空間本家では、日記に三枚の写真が貼れる様になったんだって。いいなぁ。真楽の開発は停まったまんま。うらやましいなぁ。。。と、つぶやいてみる。 |