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2009.6.30 [火] 撤収で籠染 |
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伊勢丹での展示、最終日。
夜に撤収&搬出なので、その前にスパイラルへ立ち寄る。
久しぶりにこゆきさんの顔を見て、しょうちゃんに七周年オフの様子を聞く。
ここでキイさんの作品を見るのは初めて。
三渓園のような和の空間もいいけれど、青山という都市空間に飾られたグレイッシュな作品たちは、ぐっとクールでカッコイイ。
似合う場所ってあるんだなぁ。
伊勢丹へ移動して、呉服売り場へ。
ずっと、このKWが引っかかっていたんです。
竺仙のカゴ染。
なかなかお江戸には出てこないし、もう手に入らないかもしれないし。
...と、一反こんな柄の籠染を。
搬出にいったはずなのに、何やってんだか。(笑)
反物についていたタグは「籠染」でした。
大正時代から行われていた染色法ですが、表と裏に異なる型で染めるようになったのは、昭和30年頃からと書いてあります。
けっこう新しい技法なのですね。 |
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2009.6.28 [日] 7th_サボテンの花 |
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2002年6月28日、
ネットの世界にKIMONO真楽の種を植えた。
まわりの環境はずいぶん変化したけれど、
すくすく育って、今が在る。
7年前、何してました?
着物との付き合い方は今と同じ?
住んでる場所は変わったのかな?
暮らし方はどうでしょう?
7年前、私はまだ東京に住んでいて、
制作仕事に追われていて、
そろそろそんな暮らしを変えたいなぁと
あれこれいろいろ考えていた。
求める暮らしがあって、今が在る。
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ところで、サボテンの花が咲いた。
昨日二輪、今朝一輪。
一日経つと萎れてしまう。
何日かするとポロリと落ちる。
このサボテン、葉山に越してきた頃に、
高橋是清の別荘があった庭から救出した。
2005年に初めて花を咲かせた後、何度も咲く。
サボテンの花は、
めったに咲かないんじゃなかったっけ?
蠱惑的で不思議なサボテンの花。
うつくしく大輪に咲くけれど、
サボテン自身はやせ細る。
だけど、年々大きくなっている。
サボテンは、強い。
どっこい生きてる育ってる。
咲いてくれてありがとう。 |
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2009.6.25 [木] 献上博多帯の表裏 |
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ゲストでご覧の皆様には公開されていないのですが、KIMONO真楽にはBBSの機能があります。そのメンバーオンリーなBBSで「博多帯の表裏」が話題になり、メンバーでもあるきのぴーさんが、ご自身のブログでとても分かりやすく説明をしてくださいました。まぁ、博多帯のエキスパートですから、ね。当たり前とは言え、ありがたいです。ありがとう。
「柄の由来と帯の裏表」
着物も、性格と同じ様に、ぼんやりテキトーにまとっている私は、いままで「どっちが表か裏なのか?」なんて気にしたこともありませんでした。
ブログは、目から鱗。
とても勉強になりました。
手持ちの博多帯を調べてみたら、全部ちゃんと「表」に仕立ててありました。写真の帯は、確か自分でかがったんですが、正解でした。証紙が貼ってあったから間違わなかったのだと思います。
通年締められるそうですが、これからの季節は、ますます出番が多くなる博多帯。
私は、浴衣を大人っぽく着たい時、名古屋の博多帯を合わせます。
真っ白な献上博多帯もあるのですが、どんな着物にも合わせ易くて重宝しています。
博多帯は、着物好きなら必ず持っているような定番の帯ですが、それは、それだけの歴史が培った本物だからなのですね。
普通を極める。
これ、最近の私のテーマです。えへ。 |
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2009.6.23 [火] イランとTwitter |
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友人がTwitterでつぶやいていて知った
とても勉強になった個人の分析。
イランとメディア
ニュースは報じられるのではなく、
tweetされる時代。
友達の親戚レベルで、心配なイラン。
この騒ぎが収まった後こそ、
そんな友達の親戚レベルで、
じぃ〜っと注目し続けましょう。
道端のお地蔵様みたいに、
静かに耳を傾けましょう。
様々な人々が発する
それぞれのつぶやきを。
※着物に関係無い話題なので、あとで削除するかも?なんですが。 |
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2009.6.21 [日] 夏至の雨 |
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昼間が一番長い日に、
空から水が落ちてくる。
アジアの湿度。
昔、避寒で通ったバリ。
帰国してトランクを開けると、
バリの熱気と湿度があふれ出た。
もんわりとした空気。
冬の日本にはないけれど、
今、バリと同じ空気が満ちる。
夏至の不思議。
地球の傾き。
コントロールせずに
そのままを受け入れる。
すべては、恵み。
どんどん進化するネットの世界。
雨降りだし、いろいろテスト。 |
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2009.6.16 [火] 義父と歩けば |
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先週の金曜日から、義父が遊びに来ていた。
もうすぐ82歳。
今年も自分で車を運転して、名古屋の先からやってきた。
相変わらずとても元気で、笑いっ放しな楽しい時間。
土曜日は、三人で坂東三十三観音巡礼の旅に出た。
と言っても、すぐ近所なんだけど。(笑)
坂東三十三観音巡礼の第一番札所は、鎌倉で一番古いと伝わる杉本寺。
そこから、鎌倉の山を越えて、逗子にある二番札所の岩殿寺へ向かう。
もちろん徒歩。
途中に少しだけ残る巡礼古道が趣深い。
鎌倉時代以前から人が歩んできた道だ。
そんな人気の少ない山道を、冗談を飛ばしながら三人で歩む。
自分の足で、自分の行きたい処へ、自分を連れて行く。
自由とは、自立なのだね。
散々歩いて、二番札所の岩殿寺へ到着。
が、見上げれば本堂へ続く石段。私達でもかなりキツイ。
それでも義父は昇り切った。
すごいよ、あっぱれ!
その後、逗子駅まで歩き、帰りのバスで、
「今日はどえりゃ〜しごかれちゃったな」と笑う義父。
素晴らしいよ、自慢していいよ。
願うのは、平和と健康。
私も、自分の足を鍛え続けようと改めて思った。
関東各地に点在する坂東札所。
一番、二番と、納経朱印をしていただいた。
一気に三十三ヶ所は無理だけど、少しずつ数ヶ所ずつ巡ってみよう。
日曜日は、私の家族も勢ぞろいして葉山で会食。
今年もみんな元気で変らずに集うことができた。
ただひたすら、感謝。
そして先程、にぎやかな義父は帰っていった。
持たせたおべんとうは、息子の愛がこもった鯖そぼろ。
ちゃんと全部たいらげたかな?
こんな何気ない平和な時間が、
今はこころから愛おしい。
※写真は、岩殿寺。 |
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2009.6.11 [木] 想定内(笑) |
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真楽メンバーをはじめ、たくさんの友人知人が「珍満手ぬぐい@伊勢丹」のチェックと報告をしてくださいます。(笑)ありがたいことです。
で、昨日はもぉ見当たらなかった?>おひでさん
まぁ、ね。
もろもろ想定内です。
充分おもしろかったです。
どうもありがとうございました。
そう言えば、遠藤さんが選んだ和の道具。
羽釜やおひつ、かつお節削り器もすり鉢も、
みんな家の台所にある道具と同じ物でした。
昔の私も自分のサイトで紹介しています。
毎日使って、ずいぶんくたびれましたけど、
ちゃんとした道具は、ずっと使い続けられるのです。
手ぬぐいという木綿の晒布も、
使う人の手に渡り、
ぼろぼろになるまで使ってもらえたらと思います。
造るなら、
そうゆう物を造りたいと思います。
※写真は、生まれたばかりのカマキリ達。
しらす?というサイズ。昨日わらわら孵化して出てきたところを接写。 |
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2009.6.8 [月] 庭仕事 |
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週末は、庭仕事。
そろそろ着物の上から仕事袴(もんぺ)は、熱がこもって暑いので、オーバーオール。頭は手ぬぐいで姐さん被り。首にも手ぬぐい。足下は、SOUSOUの地下足袋。
勢いを増した植物たちと汗だくで格闘する。
でも、お天道さまの下で筋肉使って働くのは嫌いじゃない。
生け垣を刈り込む作業は、形を造っていく感じが面白い。
雑草むしりは、編集作業ときっと同じだ。
一日中、庭で作業をしていると、色んな生き物に出会う。
名前なんか知らないし、みた事もないぞ....って思う虫にだって、毎度出くわす。
「はじめまして〜」とか言いながら、色や形を観察。
ほんとに色々な奴が生息していて、この小さな庭にどれだけの“種族”が生きているのかと考えると、神様のクリエイティブ精神には脱帽してしまう。
剪定して落とした枝の小山で、何かが動いた。
尺取虫だった。
大きいからカメラで撮ろうと近づいたら、擬態した。
「やば。ボクは、枝でーす。枝ですってば。」と、固まってなりきっている。
しばらーく、そのまま枝のふりしてた。(笑)
最近やっと、この庭とのつきあい方が分かってきた。
テキトーでいこう!
あんまりボウボウも困るけど、この庭に棲む生き物や雑多に生息する植物は、どれもこれもユニークだ。そのままでいいじゃん。みんな、ここでは勝手に寛いでくれ。
そして、できれば、
ニンゲンもここに居させておくんなまし。
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「世界環境デー」にあわせて、世界同時に公開されたリュック・ベッソン製作総指揮によるドキュメンタリー「HOME」が、すごく良かった。
ある意味、神様の視点で、ストレートに「ヤバイぞ」と言い切っているからかな?
ニンゲンは、
生き延びる知恵が残っているか、
滅びるか。 |
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2009.6.4 [木] 珍満つなぎ @ 伊勢丹 |
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かなまら祭りが終わって、葉山芸術祭の準備に追われている頃、珍満手ぬぐいを結婚式の引き出物にしたいという注文が入りました。
え〜?まぢですか?なんてオチャメで素敵なセンス。
どこの誰?と思っていたら、イラストレーターの遠藤ケイさんでした。
お相手が矢谷さんのお友達で、 矢谷さんがプレゼントした珍満つなぎを見て「これはイイ!」と選んでくださった様です。
世の中、何がどうつながっていくか分かりませんね。
新潟の地元で行われた披露宴の余興も珍事だったそうですが、引き出物の珍満つなぎも大受けだったとご連絡をいただきました。なんだか楽しそうな披露宴〜。
そんなおめでたい事に関われて、光栄です。
なんて思っていたら、「遠藤ケイ・和の暮らしフェア」という伊勢丹本店での企画に、「手ぬぐい並べませんか?」とご連絡をいただきました。遠藤さんが選んだ和の道具たちと一緒に、私の手ぬぐいも並べてもらうことになりました。自然の中で暮らし、和の道具類の本もたくさん出していらっしゃる遠藤さん。選んでいただいて光栄です。
というか、あの柄が、百貨店に並ぶなんて....。
ぷぷぷ。くすくす。
ぜんぜん想像していなかったなぁ。
珍満つなぎから始まった私の手ぬぐい製作。
どんどん面白い方向へ、ご縁が勝手につながっていきます。
やはり、“珍”と“満”がつながった柄の御利益でしょうか。
新しいキッカケが次から次へと生まれます。
だから、
やってみたいな...と思うことは、やってみた方がいいと思います。
無理だとか、もぉ遅いとか、つまらないことで諦めちゃったらいけません。
やってみたことのない事は、一度やってみた方がいいんです。
失敗したらやり直せばいいだけですから。
というわけで、新宿の伊勢丹に並んでます。
ただ、直販のネットショップ価格とは違います。
いろいろ大人の事情です。
ご注意下さい。ごめんなさい。
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遠藤ケイ「選」夏の暮らし 和の道具
+++++ 夏を和む +++++
新宿伊勢丹5F キッチンフロア
2009年6月3日(水)〜6月30日(火)
そんなわけで、久々に東京の新宿でした。
2日に搬入し、初日の様子を確認しに向かう新宿の駅で、ばったりみにさんに遭遇。びっくりしたなー。うちくい展は、伊勢丹で時間をとられ、最終日の夕方にやっとうかがうことが出来ました。
でもって、遠藤ケイさんの展示は、なんとしょうちゃんが紹介している裏地桂子さんのコーナーのお向かい。ケイさんのイラストがたくさん並んでます。 |
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2009.6.1 [月] 雨に想う |
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六月になりました。
雨の季節です。
私が南の楽園バリに通い始めた頃、滞在していた山の村には、まだ電話はおろか電気も通っていない家が多かった。
その頃は、雨が降れば、約束をすっぽかしても「ごめん、ごめん。雨降ってきちゃったからさ。」で、いいわけが出来た。すっぽかされても「雨だしな」と思った。
そのうちに、電話やファックスが普及し始め、いいわけがしにくくなった。
今は、そんな山の村にも、ADSLが普及して、ネットで普通にさくさく世界中と連絡がとれる。
グローバルにいいわけ不可能。(笑)
私は、あの頃の不便が忘れられない。
のんびりゆったりした優しい時間。
不便だからこその心地良さ。
雨の季節になると、
よく思い出すあの頃のバリ。
雨、けっこう好きです。
しとしとも、どしゃぶりも、長雨も。
ずぶ濡れになるのも、眺めるのも。
心も潤う雨の季節、六月。
※写真は、
家の庭のあじさいと、バリの雨粒。 |
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