|
久里浜からフェーリーで海を渡って安房へ。
館山市立博物館で行われている「唐棧織の世界」、今日の午後は、齊藤さんのギャラリートークがあるそうなので、昼前に着くよう館山を目指した。
昼ご飯は館山でお鮨と決めていた。館山は鮨のまち館山というほど、お鮨屋さんが多いのだ。
で、狙って目指したお店は、大当たりだった。うん、昔のおすし屋さんてこんなだったよなぁと懐かしい気持ちで、新鮮で飾らないおまかせ一人前をいただく。追加で穴子。コハダを頼もうと思ったらなんと新子があるというのでいただく。たまらんっ!さくっと短時間でたいへん満足。季節を変えてまた来たい。
美味しいものを食べて幸せな気持ちで、博物館へ。館山市立博物館は、城山公園の中腹に建つ。駐車場からてくてく歩く。日傘を持ってきて良かった。
ギャラリートークは、齊藤さん自身が展示を細かく説明してくださる。30名ほどの方々が集まっていた。着物を召した方も私以外に2名。他の方々も着物好きとお見受けした。皆さん館山唐棧の事を良く知っていらっしゃるようだった。
とは言え、博物館の目線で体系的にきちんと整理された展示内容は、色々分かりやすかった。更によく館山唐棧を理解できるいい機会だと思う。
展示は、9月12日(日)まで。
また、ギャラリートークは、8月21日(土)にもう一度あるので、行ける方は是非。
実は、今回の展示に、私と相棒の唐棧が「個人所有」として展示されている。
つまり、私達は博物館級の館山唐棧を所有していることになる。この先は、博物館級を身にまとうのだ。うひゃ〜、なんてこったい。
でも、やっぱり着物は着てなんぼと思うので、これからも普通にざぶざぶ普段着として身に纏うつもりです。箪笥にしまい込むだけが「大切にするカタチ」とは思わない。用の美としての館山唐棧。良い布に巡り合えた私達は幸せです。
あ、そうそう。
ちどりさんの「日々、きものに割烹着」も、展示されていた。嬉しかった。
博物館で他の常設展まで全部堪能した後、公園を散策する。広々とした城山公園はお城のあった場所だそうで、山頂には館山城をイメージした八犬伝博物館も建っている。坂を登り、お城の階段も登り、汗だくで天守閣へ。気持ちいい風が吹き、安房を一望できた。天気が良ければ富士山や三浦半島も見渡せるそうだ。
というわけで、安房の旅。
久々のドライブデートは楽しかった。
再び、海を渡って、帰途につく。
館山と葉山は、地理も文化も案外近い。 |