|
2003.12.31 [水] 8:10 pm |
|
|
おおつごもり!でも今日の月齢は7らしい。(かずさんと同じようなことを考えていた...。)
今日で仕事納め。帰りにお雑煮の材料を買って帰宅する。丸餅と柚子が売り切れていたので、切り餅と三つ葉を代わりに買った。私のお雑煮は関東風に丸餅+大根という変ったもの。理由はお餅を焼くのが好きではないから。京都にいる頃はお雑煮のために白朮火をもらって(途中で消すので、かたちだけ)きたりもした。
変わったことといえば年越し蕎麦はうどんに変更した。返したくないような借金はないし、江戸っ子でもない。蕎麦に未練はないのよ。
来年は私にも、皆様にも良い年でありますように。 |
|
2003.12.27 [土] 9:03 pm |
|
|
今年も年末年始は仕事だ。忙しいのはありがたいのだけれど、利益のために初商いを前倒しする最近の傾向はいただけない。
お正月といえば、竹久夢二の羽子板が竹久夢二美術館にて公開される。http://www.sankei.co.jp/...記事には、京都に移り住んだ夢二が「京都にももっと羽子板を愛する人があってもいいと感じた」と展示会の案内に書いたとある。そう言われると羽子板には歌舞伎の貼絵が施されていたり、なんだか江戸らしい。日本全国郷土玩具バーチャルミュージアムのHPhttp://web.kyoto-inet.or.jp/...を見れば、東京都郷土玩具ガイドにも愛宕神社の羽子板が載っている。では京都の郷土玩具は何であろうか?翻って京都の郷土玩具を見れば「蘇民将来」とあった。これは八坂神社で授かることができる 古い形のお守りだ。八坂神社で祭られているのは素戔嗚尊(スサノオノミコト)と櫛稲田姫命(クシイナダヒメノミコト)。その素戔嗚尊が蘇民将来(ソミンショウライ)という貧しいひとの家に泊めてもらった時、子々孫々までの幸福を約束したという。そうして「蘇民将来之子孫也」と書かれた札を軒先に下げれば全ての悪いことは去り幸福が訪れるというお守りがうまれた。木製の六角柱に「蘇民将来之子孫也」と書かれていて、見た目にも美しい。12年かけて干支一回り集める人もいるのだという。
そうそう。巫女のバイトをして初めて知ったのだがお守りには有効期限がある。1年で納札するものもあるし、願いが叶うまで有効なものもある。授かる時にはきちんと訊いておかないといけない。
そうは言っても今年は初詣に行けるかどうか...。正月は神社へ詣でたり、初日の出を拝んだりして、年の始まりをじんわり感じていたいのになあ。 |
|
2003.12.25 [木] 7:20 pm |
|
|
事務所の大掃除は今日だった...。そして今日も最後まで掃除をしていた。「今年もか」と心配されたのか、早々と片付け終えた人達が様子を覗きにやってくる。鈍間なのよ!許して!
掃除中、冷蔵庫の裏にすすわたりを見た。本当に生き物のよう。
帰り際、友人からPHSにメールが届く。「アデステ・フィデレスがカラオケに入ってない!」という内容。「邦題は 来たれ友よ だよ」と返信する。それでもカラオケには入っていないか...。教会に行って歌うのが最善かもしれない。かくいう私はハレルヤ(ヘンデルのメサイア)が歌いたくて仕方がない。これはコーラスサークルに入るべき?
---今日知ったことメモ---
伊予絣(愛媛)のお城の柄は松山城。
山陰地方の絣は、地厚で染めが堅牢。 |
|
2003.12.24 [水] 7:46 pm |
|
|
小森袋物店から七寸籠が届く。
今日は奇しくもクリスマス・イヴ。
自分へのプレゼントのような形になってしまった。 |
|
2003.12.23 [火] 11:35 pm |
|
|
今日と明日は会社の大掃除。入社して3度目の年末だけれど、毎年思う「掃除に完成なし」。うまく時間配分ができなくて、いつも最後まで掃除をしている気がする。去年はブラインドを拭き始めたらきりがなく、残業までしてしまった。今年こそは割り切って掃除するぞ! |
|
2003.12.22 [月] 8:21 pm |
|
|
今日は冬至。
柚子をひとつ買って柚子湯に浸かる。
南瓜は今年は食べなかった。
明日からは一陽来復。
とは言え、寒さはこれからが本番だ。 |
|
2003.12.21 [日] 4:14 pm |
|
|
東京都写真美術館へ赴く。セバスチャン・サルガドの「ESSAYS展」とファミコン誕生20周年「レベルX展」を観た。
サルガドの写真は去年の「EXODUS展」と比べると展示品数が極端に少なかったが、私の消化能力を考えると少ないほうが良かったのかもしれない。
「レベルX展」では懐かしいソフトの数々に小学生の頃を思い出した。周りの一般客が次々と昔話を始めるのも可笑しかった。 |
|
2003.12.19 [金] 10:32 pm |
|
|
『手仕事の日本』、今日は甲州の段落を読んだ。印傳革が、読んで字の如く「印度から傳わった革細工」というのは知っていた。しかし、革をなめし燻して模様をつけたものが印傳で、漆を置くのはバリエーションのひとつに過ぎないとは知らなかった。漆置きまでして初めて印傳だと思っていたのに...。
今日は待っていたものが手元に届いた。寄木細工のかんざし。5月に箱根に行ったときから気になっていたものを、ようやく注文したのだ。箱根は小学から中学校時代を過ごした場所。また思い入れある土地の品を手にする事が出来た。
ちいさな頃は「両親が東京出身の私には故郷がない」と思っていたけれど、知らない間に色々な土地に住み、係わり合いができ、愛する故郷ができている。うれしいことだと思う。もちろん、東京も好きな土地のひとつだ。 |
|
2003.12.15 [月] 4:56 pm |
|
|
ウールのアンサンブルでお出かけ。この1年もこの着物にお世話になった。ウールのアンサンブルは羽織の組み合わせを考えなくても良いし、なにより気負わずに済むのが嬉しい。髪型はかずさん風に。三つ編みを巻いてUピンで留めた。
今日は予定通り「10ミニッツ・オールダー 人生のメビウス」http://www.nikkatsu.com/...を観た。個人的には「ライフライン」「失われた一万年」の2本が好ましかった。逆に「結婚は10分で決める」と「夢幻百花」はピンとこない。「女優のブレイクタイム」もキャスティング頼りに思え、もうひとつ。とは言え、全体的にはもう1度観に行ってもよいと思える映画だった。写真美術館は...月曜休館。今度の日曜にでも出直そう。
恵比寿を後にし、渋谷のCRAFT SPACE わ http://www.craftspace-wa.com/ へ行く。目当ては柚木沙弥郎氏の布。『きものサロン』03'秋号「芹沢�C介にはじまる美の伝承者たち」の特集で作品を見てからずっと気になっていた。(03'-04'冬号の半巾特集にも木綿布が掲載。)お店にはHPに載っているものだけではなく、色々な柄の布や鞄があった。来年4月にはギャラリーTOMにて柚木沙弥郎展が開催されるのだそうだ。忘れないようにしなければ。
帰り道、駅で面白い光景に遭遇した。おばさまが2人で「あら、あなたどこかでお会いしたことあるわよね」「ああ。えーっと。おひさしぶりねえ。どちらでお会いしたかしら?」2人で、ううんううんと悩んでいる。本当に会ったことがあるのだろうか?おれおれ詐欺?
---今日知ったことメモ---
・七厘(七輪)の名前は「炭の代 七厘で済む」からきた。(『手仕事の日本』より)
・弓浜絣の茶の絣は科学染料。
ただし濃い茶の場合は経緯どちらかの糸に本藍の染料が使ってある。 |
|
2003.12.13 [土] 9:07 pm |
|
|
映画のチケットを雑誌に挟んだまま捨ててしまったことに気づく。これでディートリッヒの頬の窪みを拝むのはDVDになってしまうのか...。(観られないこともないのだけどね。)代わりに(?)今日は渋東シネタワーのチケットを4枚も頂戴した。何を観よう。
ずっと民藝運動が気になっていたのだが、今日やっと1冊の本を購入した。『手仕事の日本』(柳 宗悦/岩波文庫)。日本各地の民藝品が地域ごとに紹介されている。文章が平易で読みやすく、ところどころに描かれた芹沢�C介氏による小間絵が目に楽しい。土地々々の手仕事に言及されているから、旅のお供にも良い1冊だろう。
「結城は藍染め」「黄八丈は地機で、平織りと綾織りがある」「栃木の麻の殻は懐炉灰となる」など、初めて知った。まだ1/3も読み進んではいないけれど、日本の正しく美しい仕事に益々興味が湧いてくる。 |
|
2003.12.12 [金] 10:13 pm |
|
|
約束していた友人が行けなくなったというので、ひとりで恵比寿ガーデンシネマへ行く。観た作品はビクトル・エリセの「マルメロの陽光」。
こういう作品の前では言葉を失ってしまう。内容や感想を文章にするのは私には到底無理であるから割愛するけれども、この作品を銀幕で見ることができて本当に幸せだと思った。こんなに素晴らしい作品を観せられると否が応にも10ミニッツ・オールダーのエリセ作品への期待が高まってしまう。こちらは月曜日に観に行く予定。もちろん映画館の隣の東京都写真で開催中のサルガド展も行く。ああ、月曜日が待ち遠しい。
最後にちょっとだけ着物話。最近、家では帯締めを引っ張るのが流行している。ひっぱると伸び、力を緩めると絹の音をたてながらきゅうっと戻る。これが面白い。帯締めの組み方はきちんと考えられているのだなあ。
(画像は私の七五三の画像。生まれて2度目の着物姿。実は菊の柄。黒色が効いて可愛い。帯は赤と金の市松に菊。しごきは桃色。) |
|
2003.12.8 [月] 4:46 pm |
|
|
朝から、みとも銀座つむぎ館と和織へ。みともは赤札市の初日だったけれど空いていた。木綿の着尺を幾つか見せていたが、気になるものは特になかった。せっかくなので帯締め房カバーhttp://www.kanshin.jp/...を買う。
和織では大島紬の人気投票(?)をした。やはり小格子や縞などのモダンなものが気になる。結局、今の「白い着物が欲しい!」という気分を重要視し七宝柄の白大島に1票を投じた。七宝柄は幾何学的ななかにも古典柄らしい愛らしさがあって好きなのだ。投票のあとに、絣筵(かすりむしろ)などを見せていただいた。
手織りの大島と機械織りの大島も触り比べた。あまりにも手触りが違うのに驚いた。こんなに違うものなのね。糊がついた状態でも、手織りのしなやかさや軽やかさは、ずっと触っていたいと思わせるもので、よく耳にする「大島は着やすい」や「やっぱり手織りが良い」という呪文のような言葉の意味を少しながら理解できた。大島にどっぷり浸ったあとは悉皆で綿薩摩を受け取り、一衣舎さんへ向う。
一衣舎さんでは、まず気になっていた品を見せていただいた。来年の個展でも違う色味のものがでるということなので、今回は見るだけ 見るだけ。長襦袢やコートや佐賀のお話をうかがっていたら、フーさんがいらっしゃった。(実は私の後にフーさんがいらっしゃると聞いて長居していたのだ。)フーさんが持っていらした久米島紬の反物はとても素敵。久米島紬を着たフーさんとも是非お会いしたい。
それと、一衣舎さんから物凄い量の素敵なものを見せていただいた...。あ、あれは危険。本当に危険。見た瞬間、懐のそろばんが勝手に計算をはじめるので、皆さん要注意!私も来年の4月までに算段しておかなければ。 |
|
2003.12.7 [日] 9:53 pm |
|
|
よく晴れた空の下、鎌倉を散策した。たくさん歩き、見所.食べ所を満喫。お昼は天青で天ぷらもいただいた。
ミホちゃんからは快気祝いのお品をいただいてしまった。これが凄く素敵な手ぬぐい(画像)で、この冬のお出かけのお供になってくれそうだ。ありがとうミホちゃん。歯もお大事に。
家に帰り、腰紐を畳んでいたら虫食い発見!激しく動揺し、防虫香の新しいものを出す。虫がウールと絹を間違えて食べないようにと祈るばかりである。
そうだ!昨日はTVでK-1の番組を見ながら眠ってしまったのだが、セフォーは勝っただろうか。 |
|
2003.12.1 [月] 10:18 pm |
|
|
日本髪資料館http://www6.ocn.ne.jp/...へ行く。入り口がわからずに美容室やまとで2階への行き方を訊ねた。場所を教えてくださったのは写真などで見覚えのある石原哲男氏ご本人。美容室ではちょうど舞妓ちゃんが髪を結っていた。
入り口を教えていただいたおかげで無事に2階へたどり着く。展示物は豆かつら(1/4サイズのかつら)や簪.櫛の類。結い髪のビデオも上映してくれた。日本髪資料館では舞妓変身体験もしていて、化粧をしてくださるのは元太夫さんの女性なのだとか。今度時間があるときに変身してみたい。
資料館を後にし、舞妓ちゃんの着物をつくっていることで有名なぎをん齊藤や染司よしおかの前を通って八坂の塔近くのイル・ギオットーネへ向かう。予約時間より30分もはやく到着してしまうが、温かく迎え入れていただいた。美味しいランチをたらふく食べて、腹ごしらえを済ます。特にクルミと茄子のフェットチーネ(トマトソース)が美味しかった。
食後は友人と京都駅で買い物をし、新幹線の時間を待つ。JR京都伊勢丹の呉服売り場は新宿伊勢丹よりも織りの着物が充実していたので驚く。大島や結城はもちろん、黄八丈や牛首紬や上田紬や琉球絣などもあった。しかも1反だけではなくそれぞれ数反づつ置いてあるのだ。値段は百貨店値段だけれど、色々なものがあるのは良いな。
後ろ髪を引かれつつ、16時頃の新幹線に乗って帰東。来年もまた京都へ行こう。
(画像は左から:八坂の塔.京都伊勢丹の照明.雄琴温泉キャラ雄琴君 notスマイルくん) |
|