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今日も副業アルバイト。
お客様から「薄紅色に染まる染料は何だっけ?」と訊かれ「茜か紅花か…。梅や桜でも薄紅色が出ますわね。」と返答するが、どうも求めている答えと違ったようだ。
暫くして思い出されたのか「蓮だ。蓮の実!」と教えてくださった。なるほど。蓮の実で和紙を染め、経典を作った話を教えてくださる。良い話を聞いた。
蓮は染料としてはあまり用いないことを考えると染めが堅牢ではないのだろう。しかし色褪せない事が絶対価値ではない。「弱さ」「脆さ」「柔らかさ」「儚さ」は優しい感覚なのかもしれない。今まで気が付かなかったが、強さも弱さも、不自由も自由も、同じくらい大切な価値観なのではないのだろうか。
強さの魅力にばかり目を向けていた。
すこし、考え方を変えても良いのかもしれない。 |